説明

プレビュー画像表示装置、画像形成装置、プレビュー画像表示方法及びプレビュー画像表示プログラム

【課題】本発明は、表示先のサイズに応じて視認性が良好な状態でプレビュー画像を表示する。
【解決手段】プリンタ装置1は、CPU11が、ハードディスク19に保管した文書データをオブジェクト毎に領域区分してオブジェクト毎文書データを生成して、プレビュー画像を表示するオペレションパネル4の表示部4a等の表示サイズに基づいて、該文書データの文書全体プレビュー画像または該文書全体プレビュー画像と該オブジェクト毎文書データのオブジェクト毎プレビュー画像を生成し、該プレビュー画像を表示部4a等に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレビュー画像表示装置、画像形成装置、プレビュー画像表示方法及びプレビュー画像表示プログラムに関し、詳細には、小さい表示領域であっても確認性が良好な状態でプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示装置、画像形成装置、プレビュー画像表示方法及びプレビュー画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ装置、複写装置、複合装置等の画像形成装置においては、プリンタで印刷した文書の取り忘れや他人の文書との混在を防止するために、プリントデータを一旦画像形成装置内に蓄積し、操作パネル上から再印刷を指示することが行われるようになってきている。また、近年では、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)等の可搬性のメディア媒体を画像形成装置のインターフェイスに挿抜して、メディア媒体内に記録されているファイルを印刷するメディアプリント技術が取り入れられてきている。
【0003】
このように、近年、操作パネルを使用して画像形成装置の操作を行なうことが多くなってきているとともに、印刷対象の文書データのプレビュー画像を操作パネルの表示部に表示することが行われるようになってきている(特許文献1参照)。
【0004】
例えば、複合装置等の高機能の画像形成装置においては、WVGA(Wide Video Graphics Array)の表示部を操作パネルに搭載して、受信した文書データやメディア媒体内の文書データのプレビュー画像を表示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術にあっては、高機能の画像形成装置が対象であって、操作パネルにWVGA等の比較的大きな表示面積を有する表示部が設けられていることを前提として、文書のプレビュー画像表示を行なっている。
【0006】
ところが、安価なプリンタ装置や複合装置等の画像形成装置においても、文書のプレビュー画像表示が要望されているが、このような安価な画像形成装置においては、一般的に、uWVGA(Ultra-WVGA)等の表示領域の小さい表示部が用いられており、プレビュー画像を表示しても表示領域が狭いために、文書にどのような内容が記載されているのかを確認しづらいという問題があった。特に、小さな文字の多い文書、または、オブジェクト同士が重なるような文書を表示するときには、表示部上では、文書内容を確認し難いという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、比較的小さい表示面積の表示部における文書の確認性を向上させたプレビュー画像の表示を行うことを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1記載のプレビュー画像表示装置は、文書データを記憶する文書記憶手段と、前記文書データをオブジェクト毎に領域区分してオブジェクト毎文書データを生成するオブジェクト文書データ生成手段と、前記文書データと前記オブジェクト毎文書データのうちいずれかまたは双方から文書全体プレビュー画像のみまたは少なくともオブジェクト毎プレビュー画像を生成するプレビュー画像生成手段と、前記プレビュー画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示サイズに基づいて、前記プレビュー画像生成手段に前記全体プレビュー画像のみまたは少なくとも前記オブジェクト毎プレビュー画像を生成させて、該プレビュー画像を前記表示手段に表示させるプレビュー画像制御手段と、を備えていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、比較的小さい表示面積の表示部における文書の確認性を向上させたプレビュー画像の表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施例を適用したプリンタ装置のブロック構成図。
【図2】複写装置の機能ブロック構成図。
【図3】印刷ジョブ受信・制御処理を示すフローチャート。
【図4】プレビュー画像表示処理を示すフローチャート。
【図5】プレビュー文書選択画面の一例を示す図。
【図6】オブジェクト毎のプレビュー画像生成処理を示すフローチャート。
【図7】文書のテキスト、グラフィック及びイメージの一例を示す図。
【図8】文書とプレビュー画像を対応付けたデータ管理テーブルの一例を示す図。
【図9】記憶領域部の文書及びプレビュー画像の記憶状態の一例を示す図。
【図10】プレビュー画像表示処理を示すフローチャート。
【図11】プレビュー画像表示画面の一例を示す図。
【図12】プレビュー初期設定画面の一例を示す図。
【図13】オブジェクトを自動拡大する場合のプレビュー画像表示処理を示すフローチャート。
【図14】オブジェクトのプレビュー画像を自動拡大して表示する自動拡大プレビュー画像表示画面の一例を示す図。
【図15】拡大率初期設定画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0012】
図1〜図15は、本発明のプレビュー画像表示装置、画像形成装置、プレビュー画像表示方法及びプレビュー画像表示プログラムの一実施例を示す図であり、図1は、本発明のプレビュー画像表示装置、画像形成装置、プレビュー画像表示方法及びプレビュー画像表示プログラムの一実施例を適用したプリンタ装置1のブロック構成図である。
【0013】
図1において、プリンタ装置1は、コントローラ2、プリンタエンジン3及びオペレーションパネル4等を備えており、コントローラ2は、CPU(Central Processing Unit )11、RAM(Random Access Memory)12、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)13、エンジンI/F(インターフェイス)14、プログラムROM(Read Only Memory)15、ネットワークI/F16、パネルI/F17、フォントROM18及びハードディスク(HDD)19等を備えていて、各部は、バス20で接続されている。
【0014】
ネットワークI/F16には、LAN(Local Area Network)等のネットワークNWが接続されており、ネットワークNWには、プリンタ装置1に印刷要求を行なうホストコンピュータPc等が接続されている。ネットワークI/F16は、ネットワークNWを介してホストコンピュータPcから送信されてくる制御信号及びデータ(印刷データ等)等からなる印刷ジョブを受け取るとともに、プリンタ装置1からホストコンピュータPcに送信するステータス信号等の送り出しを行うインターフェイスである。
【0015】
ネットワークI/F16に接続されるホストコンピュータPcは、通常のハードウェア構成及びソフトウェア構成のパーソナルホストコンピュータPc等であり、プリンタ装置1に、任意のPDL(Page Description Language:ページ記述言語)で生成された印刷データ及びPJL(Printer Job Language)による制御コマンド(印刷制御データ)等からなる印刷ジョブを、プリンタドライバによって生成して、ネットワークを介してプリンタ装置1に送信する。
【0016】
プログラムROM15は、コントローラ2内でのデータの処理や管理及び周辺モジュールを制御するためのプログラム、具体的には、プリンタ装置1としての基本処理プログラム及び本発明のオペレーションパネル4の表示部4a(図5参照)へのプレビュー画像の表示を制御するプレビュー画像表示方法を実行するプレビュー画像表示プログラム等の各種プログラムを格納しているとともに、これらの各プログラムを実行するのに必要な各種データを格納している。
【0017】
CPU11は、プログラムROM15に格納されているプログラムに基づいて、RAM12をワークメモリとして利用しつつ、プリンタ装置1の各部を制御して、印刷処理を行うとともに、後述するプレビュー画像表示方法を実行する。
【0018】
RAM12は、CPU11のワークメモリとして利用されるとともに、ホストコンピュータPcからの印刷データをページ単位に管理して一時記憶するバッファ及びバッファに記憶されたデータを実際の印刷に適した描画データに変換して展開されるビットマップメモリ等として利用される。RAM12は、この印刷データまたは印刷データから変換された描画データ、あるいは、中間データを、複数ページ分蓄積する容量を有している。
【0019】
NVRAM13は、プリンタ装置1の電源が切られているときにも記憶内容を保持するメモリであり、プリンタ装置1の電源がオフの際にも保持する必要のあるデータシステム設定値、印刷枚数カウント値、印刷設定及びプリンタエンジン3のエンジン特性を示すエンジン特性パラメータ(赤みが濃い等)等の各種設定情報がCPU11の制御下で格納される。
【0020】
エンジンI/F14には、プリンタエンジン3が接続されており、エンジンI/F14は、コントローラ2からプリンタエンジン3への制御信号や描画データ及びプリンタエンジン3からコントローラ2へのステータス信号の授受を行う。
【0021】
プリンタエンジン3は、例えば、電子写真式プリンタ、インクジェットプリンタ等のプリンタエンジンが使用されており、ホストコンピュータPcから送られてきてネットワークI/F16が受信した印刷データから変換されてエンジンI/F14から渡される描画データ及び制御信号に基づいて、給紙部から送られてくる用紙に画像を印刷出力(画像形成出力)して、印刷済みの用紙を、排紙トレイ上に排出する。すなわち、プリンタエンジン3は、電子写真方式のエンジンの場合、図示しないが、電子写真方式で用紙に描画データに基づいて印刷処理を行うのに必要な部品、例えば、感光体、帯電部、光書き込み部、現像部、転写部及びクリーニング部等からなる画像形成ユニットを備えており、プリンタエンジン3がカラープリンタエンジンであるときには、画像形成ユニットをカラー分、例えば、CMYK分だけ備えている。プリンタエンジン3は、描画データ及び制御信号により光書き込み部を動作させて、帯電部による一様に帯電されている感光体上に静電潜像を形成して、現像部によりトナーを感光体上に供給して現像してトナー画像を形成する。プリンタエンジン3は、給紙部から用紙を感光体と転写部との間に給紙して、感光体上のトナー画像を転写部によって用紙に転写させ、トナー画像の転写された用紙を定着部に搬送して、定着部で加熱・加圧して用紙上のトナー画像を定着させることで、印刷処理を行う。
【0022】
パネルI/F17には、オペレーションパネル4が、USB(Universal Serial Bus)またはシリアルケーブル等によって接続されており、パネルI/F17は、CPU11とオペレーションパネル4との間の信号の授受を行う。上記CPU11及びパネルI/F17は、全体として、プレビュー画像制御手段として機能している。
【0023】
オペレーションパネル4は、テンキー、スタートキー、モードを選択するモード選択キー等の各種操作キーを備えるとともに、タッチパネル付き液晶表示部等の表示部を備えている。オペレーションパネル4は、操作キーのキー操作や表示部のタッチ操作によって、プリント操作等の各種命令、特に、後述する表示画像の指定入力や拡大率の指定入力等行われ、表示部(表示手段)4aには、操作キーから入力された命令内容やプリンタ装置1からユーザに通知する各種情報、特に、後述するプレビュー画像表示処理に必要な各種情報及び処理対象の画像等が表示される。この表示部4aは、uWVGA等の比較的表示面積の小さい表示デバイスが用いられている。
【0024】
ハードディスク(文書記憶手段)19は、展開された印刷データやホストコンピュータPcから送られてきた印刷ジョブ等のデータをCPU11の制御下で蓄積し、また、読み出される。特に、ハードディスク19は、ホストコンピュータPcから送られてきた印刷ジョブ(文書データ)から生成したオペレーションパネル4の表示部4aへ表示するプレビュー画像等を格納する。
【0025】
なお、プリンタ装置1は、可搬性を有する外部記憶装置が着脱可能に装着される外部I/Fを備えていてもよい。この外部記憶装置としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード(例えば、SDメモリカード等)、フロッピィディスク(登録商標)等であり、該外部I/Fに挿脱されて、CPU11の制御下で、外部記憶装置に記憶されているデータの読み出し及び外部記憶装置へのデータの書き込みが行われる。
【0026】
そして、プリンタ装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Video Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明のプレビュー画像表示方法を実行するプレビュー画像表示プログラムを読み込んでプログラムROM15、ハードディスク19等に導入することで、後述する比較的小さい表示面積の表示部4aへ確認性を向上させた状態でプレビュー画像の表示を行なうプレビュー画像表示方法を実行するプレビュー画像表示装置を搭載した画像形成装置として構築されている。このプレビュー画像表示プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0027】
プリンタ装置1は、上記プレビュー画像表示プログラムが導入されて実行されることで、図2に示すように、実行制御部30及び記憶領域部40等を構築する。すなわち、プリンタ装置1は、実行制御部30として、データ送受信制御部31、プリンタ制御部32、画像描画部33、パネル制御部34及びエンジン制御部35等が構築され、記憶領域部40として、蓄積文書情報管理領域部41とデータ蓄積領域部42が構築される。
【0028】
データ送受信制御部31は、CPU11及びネットワークNWI/F16等で実現され、データ受信部31aとデータ送信部31bがある。プリンタ制御部43は、CPU11によって実現され、ジョブ制御部32aとデータ管理部32bを備えている。
【0029】
データ送受信制御部31のデータ受信部31aは、ネットワークNWを介してホストコンピュータPcから印刷ジョブを受信して、プリンタ制御部32のジョブ制御部32aに渡す。データ送信部31bは、プリンタ制御部32から受け取ったネットワークNWを介して各種コマンドやステータス情報等を送信する。
【0030】
プリンタ制御部32は、上述のように、CPU11によって実現され、印刷ジョブに基づいてプリンタエンジン3での印刷を制御する。プリンタ制御部32のジョブ制御部32aは、データ送信部31が受信した印刷ジョブを受け取って、記憶領域部40への蓄積やプリンタエンジン3での印刷を制御し、データ管理部32bは、記憶領域部40のデータ記憶領域の管理を行なって、蓄積印刷データや文書情報及びプレビュー画像を監視して、他の制御部に必要なデータを渡す。
【0031】
画像描画部(プレビュー画像生成手段)33は、CPU11等によって実現され、印刷データを受け取って、描画データを生成して、RAM12やハードディスク19に展開したり、プリンタコントロールシステム機能部21からの要求に応じて、RAM12やハードディスク19から描画データを読み出して、プリンタ制御部32に渡す。具体的には、画像描画部33は、ホストコンピュータPcから送られてきた印刷データのPJLコマンドの解釈及びPDLコマンドの解釈を行って、描画データを生成して、描画データ及び印刷設定(画像処理指定情報)をプリンタ制御部32に渡す。特に、画像描画部33は、ハードディスク19の印刷データ(文書データ)からオペレーションパネル4の表示部4aに表示するプレビュー画像を生成する。画像描画部33は、このプレビュー画像の生成においては、まず、文書データ全体から全体プレビュー画像を生成し、さらに、文書データをオブジェクト毎に領域区分して、オブジェクト毎文書データを生成して、全てのオブジェクト毎文書データからオブジェクト毎プレビュー画像データを生成する。
【0032】
パネル制御部34は、CPU11及びパネルI/F17によって実現され、プリンタコントロールシステム機能部21の制御下で、オペレーションパネル4の制御を行う。特に、パネル制御部34は、オペレーションパネル4の表示部への文書データのプレビュー画像表示を制御する。上記ジョブ制御部32a、データ管理部32b及びパネル制御部34は、全体として、プレビュー画像制御手段として機能している。
【0033】
エンジン制御部35は、CPU11及びエンジンI/F14によって実現され、プリンタ制御部32の制御下で、プリンタエンジン3への印刷指示等を行う。
【0034】
そして、記憶領域部(文書記憶手段)40は、その蓄積文書情報管理領域部41が、蓄積ジョブ(蓄積文書データ)の管理情報、ジョブID、印刷ジョブのユーザ情報等を保持し、データ蓄積領域部42が、蓄積印刷データを蓄積する。
【0035】
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例のプリンタ装置1は、比較的小さい表示面積の表示部における文書の確認性を向上させたプレビュー画像表示を行う。
【0036】
まず、印刷ジョブをホストコンピュータPcから受信したときの印刷ジョブ受信・制御処理について図3に基づいて説明する。
【0037】
プリンタ装置1は、ネットワークNWを介してホストコンピュータPcから印刷ジョブが送信されてくると、図3に示すように、データ送受信制御部31のデータ受信部31aが、該印刷ジョブ(例えば、JOB A、JOB B)を受信して、受信した印刷ジョブをプリンタ制御部32のジョブ制御部32aに渡し(ステップS101)、ジョブ制御部32aは、データ受信部31aから印刷ジョブを受信して(ステップS102)、画像描画部33に渡して画像描画部33が該印刷ジョブのPDLを解釈して、RAM12に展開して描画する(ステップS103)。
【0038】
ジョブ制御部32aは、受信した印刷データが即時印刷を行う印刷ジョブ(印刷JOB)であるのか、一旦ハードディスク19に蓄積した後に、ユーザの指示操作に応じて印刷する蓄積ジョブ(蓄積JOB)であるのかをチェックし(ステップS104)、蓄積ジョブであると(ステップS104で、YESのとき)、画像描画部33にプレビュー画像を生成させる(ステップS105)。
【0039】
データ管理部32bは、蓄積文書である印刷ジョブと生成されたプレビュー画像を紐付けて(関連付けて)、記憶領域部40に記憶させて、印刷ジョブ受信・制御処理を終了する(ステップS106)。
【0040】
一方、ジョブ制御部32aは、ステップS104で、受信した印刷ジョブが、即時印刷を要求する印刷ジョブであると、画像描画部33が生成した描画データ(画像イメージ)をエンジン制御部35に渡して、エンジン制御部35が、プリンタエンジン3へ該描画データを送って(ステップS107)、プリンタエンジン3を制御して、印刷させて印刷ジョブ受信・制御処理を終了する(ステップS108)。
【0041】
次に、上記ハードディスク19に蓄積印刷ジョブ(蓄積JOB)が蓄積されている状態で、ユーザによるプレビュー要求に応じて、プレビュー画像を表示出力する際のプレビュー画像表示処理を、図4のプレビュー画像表示処理を示すフローチャートに基づいて説明する。
【0042】
パネル制御部34は、ユーザによってユーザを特定したプレビュー画像表示の実行の指示操作、例えば、ユーザIDの入力を伴ったプレビュー画像表示の実行の指示操作をオペレーションパネル4から受け取ると(ステップS201)、データ管理部32bにプレビュー画像表示要求を通知して、データ管理部32bが、該ユーザに対応してハードディスク19で実現されている記憶領域部40の蓄積文書情報管理領域部41からプレビュー画像に関する情報であるプレビュー画像情報を探索する(ステップS202)。データ管理部32bは、探索したプレビュー画像情報を蓄積文書情報管理領域41から取得してパネル制御部34に渡し(ステップS203)、パネル制御部34が、データ管理部32bから受け取ったプレビュー画像情報を、例えば、図5に示すように、オペレーションパネル4の表示部4aに、プレビュー文書選択画面G1として表示する(ステップS203)。
【0043】
ユーザは、このプレビュー文書選択画面G1において、複数表示されている当該ユーザの文書名からプレビュー画像を表示させたい文書名を指定して、「プレビュー」ボタンをタッチ操作することで、プレビュー画像表示の指示を行う。なお、図5のプレビュー文書選択画面G1では、全ての印刷ジョブの選択を指示する「全ジョブ選択]ボタン、選択を全て解除する「選択全解除]ボタン、文書情報を消去する「消去]ボタン、印刷を指示操作する[印刷]ボタン、表示しきれていない文書情報を上下方向に移動して表示させる、すなわち、プレビュー画像の表示領域を変更させる上下のスクロールボタン及び詳細を表示させる「詳細表示]ボタン等が設けられている。
【0044】
そして、プリンタ装置1は、画像描画部33が、文書のプレビュー画像の生成処理においては、図6に示すように、プレビュー画像生成対象の文書データを解析して、必要に応じて、オブジェクト毎のプレビュー画像の生成を行う。すなわち、画像描画部33は、プレビュー画像作成対象の文書データに、オブジェクト同士の重なりがあるかチェックし(ステップS301)、オブジェクト同士の重なりがないとき(ステップS301で、「なし」のとき)には、通常の文書全体のプレビュー画像(全体プレビュー画像)であっても視認性が阻害されることがないと判断して、処理を終了する。
【0045】
ステップS301で、オブジェクト同士の重なりがあるとき(ステップS301で、「あり」のとき)には、画像描画部33は、文書データを解析してオブジェクト毎に領域区分し、まず、プレビュー画像作成対象の文書データのテキスト部分を描画して、該テキスト部分のプレビュー画像を生成する(ステップS302)。次に、画像某ガブ33は、プレビュー画像作成対象の文書データのグラフィック部分を描画して、該グラフィック部分のプレビュー画像を生成し(ステップS303)、さらに、プレビュー画像作成対象の文書データのイメージ部分を描画して、該イメージ部分のプレビュー画像を生成する(ステップS304)。
【0046】
そして、データ管理部32bは、画像描画部33が生成した各オブジェクトのプレビュー画像をプレビュー画像作成対象の文書データ(蓄積文書)に紐付け(関連付け)して、ハードディスク19で構築されるデータ蓄積領域部42に保存し、オブジェクト毎のプレビュー画像生成処理を終了する(ステップS305)。
【0047】
ここで、文書のオブジェクトは、例えば、図7に示すような文書においては、テキスト、グラフィック及びイメージが配置された文書となっており、テキストとは、テキストデータのみからなるオブジェクト、グラフィックとは、図形やグラフ等のオブジェクト、イメージとは、写真画像等のオブジェクトである。そして、上述のように、本実施例の画像形成装置1の画像描画部33は、上記オブジェクト毎のプレビュー画像生成において、文書データから描画データに変換する際に、既知の方法で文書データを解析して、テキスト、グラフィック及びイメージにそれぞれ領域区分に分けた後、オブジェクト毎に描画する。
【0048】
そして、データ管理部32は、例えば、図8に示すように、ハードディスク19で構築される記憶領域部40の蓄積文書情報管理領域部41に格納されているデータ管理テーブルTB1に、文書(蓄積文書)名と該文書のプレビュー画像を対応付けて登録する。図8では、JOB Aという文書名に対応して、該文書全体のプレビュー画像(All)、テキストのプレビュー画像(Text)、グラフィックのプレビュー画像(Graphics)、イメージのプレビュー画像(Image)及びオブジェクト同士の重なりの有無の情報が登録されており、JOB Bという文書名に対しては、オブジェクト同士の重なりがなくプレビューの視認性が低下することが少ないと判断して、文書全体のプレビュー画像(ALL)とオブジェクト同士の重なりなしのみが登録されている状態が示されている。
【0049】
また、データ管理部32は、図8のようなオブジェクトJOB A、JOB Bの場合、オブジェクト同士の重なりの有無によって、上述のように全体のプレビュー画像の他に、テキスト、グラフィック、イメージの各オブジェクトのプレビュー画像を生成する場合(JOB Aの場合)には、図9上段に示すように、記憶領域部40のデータ蓄積領域部42に蓄積文書、全体のプレビュー画像、テキストのプレビュー画像、グラフィックのプレビュー画像及びイメージのプレビュー画像を蓄積し、全体のプレビュー画像のみを生成する場合(JOB Bの場合)には、図9の下段に示すように、蓄積文書と全体のプレビュー画像のみを蓄積する。
【0050】
そして、プリンタ装置1は、図10に示すように、オペレーションパネル4で、文書が指定されてプレビュー画像の表示が指示操作されると(ステップS401)、データ管理部32は、指定された文書に対応するプレビュー画像を、上記データ管理テーブルTB1を参照して、データ蓄積領域部42から探索し(ステップS402)、該プレビュー画像の表示先のパネル形状が、オペレーションパネル4のuWVGAの表示部4aであるか、大きな他のWVGAの表示部であるかを判断する(ステップS403)。
【0051】
ステップS403で、表示先のパネル形状がWVGAであるとき(ステップS403で、WVGAパネルのとき)には、データ管理部32は、データ蓄積領域部42から指定された文書の全体のプレビュー画像(全体プレビュー画像)を取得し、該WVGAの表示部に文書全体のプレビュー画像を表示してプレビュー画像表示処理を終了する(ステップS405)。
【0052】
ステップS403で、表示先のパネル形状が小型のuWVGAであるとき(ステップS403で、uWVGAパネルのとき)には、データ管理部32は、データ管理テーブルTB1に基づいて、オブジェクト毎のプレビュー画像をデータ蓄積領域部42から取得して、オペレーションパネル4の表示部4aにオブジェクト毎のプレビュー画像を表示させてプレビュー画像表示処理を終了する(ステップS407)。
【0053】
なお、オブジェクト毎のプレビュー画像の表示においては、例えば、図11に示すようなプレビュー画像表示画面G2を表示部4aに表示し、このプレビュー画像表示画面G2では、オブジェクト毎の表示としてテキストオブジェクトの表示を行なっている場合が示されていて、表示の拡大と縮小のボタン、表示位置を指定する移動ボタンが表示されているとともに、ファイル名、ユーザID、日時及び表示対象のオブジェクトの種類が表示されている。
【0054】
また、プリンタ装置1は、オブジェクト毎にプレビュー画像を表示する場合に、最初に表示するオブジェクトを適宜指定することができる。プリンタ装置1は、オペレーションパネル4の操作で初期表示オブジェクト指定モードが指示されると、例えば、図12に示すようなプレビュー初期設定画面G3を表示部4aに表示し、ユーザに、テキスト、グラフィック、イメージ、全てのうちから適宜に選択可能とする。そして、プリンタ装置1は、プレビュー初期設定画面G3で選択された初期表示オブジェクトを、NVRAM13等に格納して、オブジェクト毎にプレビュー画像を表示する際に、NVRAM13等を参照して初期表示オブジェクトを決定する。
【0055】
また、プリンタ装置1は、オブジェクト毎のプレビュー画像の表示処理においては、オブジェクトの表示に際して、図13に示すように、表示対象のオブジェクトの大きさに基づいて自動拡大表示を行なってもよい。なお、図13において、図10と同様の処理ステップには、同一のステップナンバーを付与して、その説明を簡略化または省略する。
【0056】
図13において、オペレーションパネル4で、文書が指定されてプレビュー画像の表示が指示操作されると(ステップS401)、データ管理部32は、指定された文書に対応するプレビュー画像を上記データ管理テーブルTB1を参照して、データ蓄積領域部42から探索し(ステップS402)、該プレビュー画像の表示先のパネル形状が、オペレーションパネル4のuWVGAの表示部4aであるか、大きな他のWVGAの表示部であるかを判断する(ステップS403)。
【0057】
ステップS403で、表示先のパネル形状がWVGAパネルであると、データ管理部32は、図10の場合と同様に、データ蓄積領域部42から指定された文書の全体のプレビュー画像を取得し、該WVGAの表示部に文書全体のプレビュー画像(全体プレビュー画像)を表示してプレビュー画像表示処理を終了する(ステップS405)。
【0058】
ステップS403で、表示先のパネル形状が小型のuWVGAパネルであると、データ管理部32は、表示オブジェクトに小さいオブジェクトがあるかチェックし(ステップS411)、ないとき(ステップS411で、「なし」のとき)には、パネル制御部34にオブジェクト毎のプレビュー画像を送信して(ステップS406)、パネル制御部34が、オペレーションパネル4の表示部4aが該プレビュー画像を表示させてプレビュー画像表示処理を終了する(ステップS407)。
【0059】
ステップS411で、表示オブジェクトに小さいオブジェクトがあるとき(ステップS411で、「あり」のとき)には、パネル制御部34にオブジェクト毎のプレビュー画像を送信して(ステップS412)、パネル制御部34が、オペレーションパネル4の表示部4aが該プレビュー画像を拡大表示させてプレビュー画像表示処理を終了する(ステップS413)。
【0060】
このオブジェクトを自動拡大するプレビュー画像表示においては、プリンタ装置1は、例えば、図14に示すような自動拡大プレビュー画像表示画面G4を表示する。この自動拡大プレビュー画像表示画面G4では、テキストが拡大表示されている状態が示されており、また、拡大表示指定部表示領域部分が四角形で示されている。その他の表示項目については、上記図11のプレビュー画像表示画面G2と同様である。このオペレーションパネル4の自動拡大プレビュー画像表示画面G4では、矢印で示す移動ボタンで、拡大表示する表示領域を変更することができる。
【0061】
また、プリンタ装置1は、オブジェクト毎にプレビュー画像を拡大表示する場合に、最初に拡大表示するオブジェクトの拡大率(初期拡大率)を適宜指定することができる。プリンタ装置1は、プレビュー初期設定オペレーションパネル(表示指示手段)4の操作でプレビュー初期設定表示オブジェクト指定モードが指示されると、例えば、図15に示すような拡大率初期設定画面G5を表示部4aに表示し、ユーザに、オブジェクトの初期拡大率を、ポイント数で設定可能とする。そして、プリンタ装置1は、拡大率初期設定画面G5で指定された初期拡大率を、NVRAM13等に格納して、オブジェクト毎にプレビュー画像を拡大表示する際に、NVRAM13等を参照して初期表示オブジェクトの拡大率を決定する。
【0062】
このように、本実施例のプリンタ装置1は、文書データを記憶するハードディスク19で構築される記憶領域部(文書記憶手段)40と、該文書データをオブジェクト毎に領域区分してオブジェクト毎文書データを生成するCPU11で構築される画像描画部(オブジェクト文書データ生成手段)33と、該文書データと該オブジェクト毎文書データのうちいずれかまたは双方から文書全体プレビュー画像のみまたは少なくともオブジェクト毎プレビュー画像を生成するCPU11で構築される画像描画部(プレビュー画像生成手段)33と、前記プレビュー画像を表示するオペレーションパネル4の表示部(表示手段)4aと、表示部4a等の表示サイズに基づいて、画像描画部33に前記全体プレビュー画像のみまたは少なくとも前記オブジェクト毎プレビュー画像を生成させて、該プレビュー画像を表示部4a等に表示させるCPU11及びパネルI/F17で構築されるプリンタ制御部32、画像描画部33及びパネル制御部34等からなるプレビュー画像制御手段と、を備えている。
【0063】
したがって、文書データと表示部4a等の表示サイズに応じてプレビュー画像を、全体プレビュー画像とオブジェクト毎プレビュー画像とに分けて表示することができ、比較的小さい表示面積の表示部における文書の確認性を向上させたプレビュー画像表示を行うことができる。
【0064】
また、本実施例のプリンタ装置1は、文書データをハードディスク19で構築される記憶領域部(文書記憶手段)40に記憶させる文書記憶処理ステップと、該文書データをオブジェクト毎に領域区分してオブジェクト毎文書データを生成するオブジェクト文書データ生成処理ステップと、前記文書データと前記オブジェクト毎文書データのうちいずれかまたは双方から文書全体プレビュー画像のみまたは少なくともオブジェクト毎プレビュー画像を生成するプレビュー画像生成処理ステップと、プレビュー画像を表示させるオペレーションパネル4の表示部4a等の表示手段の表示サイズに基づいて、前記プレビュー画像生成処理ステップで前記全体プレビュー画像のみまたは少なくとも前記オブジェクト毎プレビュー画像を生成させて、該プレビュー画像を該表示手段に表示させるプレビュー画像制御処理ステップと、を有しているプレビュー画像表示方法を実行している。
【0065】
したがって、文書データと表示部4a等の表示サイズに応じてプレビュー画像を、全体プレビュー画像とオブジェクト毎プレビュー画像とに分けて表示することができ、比較的小さい表示面積の表示部における文書の確認性を向上させたプレビュー画像表示を行うことができる。
【0066】
さらに、本実施例のプリンタ装置1は、コンピュータに、文書データをハードディスク19で構築される記憶領域部(文書記憶手段)40に記憶させる文書記憶処理と、該文書データをオブジェクト毎に領域区分してオブジェクト毎文書データを生成するオブジェクト文書データ生成処理と、前記文書データと前記オブジェクト毎文書データのうちいずれかまたは双方から文書全体プレビュー画像のみまたは少なくともオブジェクト毎プレビュー画像を生成するプレビュー画像生成処理と、プレビュー画像を表示させるオペレーションパネル4の表示部4a等の表示手段の表示サイズに基づいて、前記プレビュー画像生成処理で前記全体プレビュー画像のみまたは少なくとも前記オブジェクト毎プレビュー画像を生成させて、該プレビュー画像を該表示手段に表示させるプレビュー画像制御処理と、を実行させることを特徴とするプレビュー画像表示プログラムを搭載している。
【0067】
したがって、文書データと表示部4a等の表示サイズに応じてプレビュー画像を、全体プレビュー画像とオブジェクト毎プレビュー画像とに分けて表示することができ、比較的小さい表示面積の表示部における文書の確認性を向上させたプレビュー画像表示を行うことができる。
【0068】
また、本実施例のプリンタ装置1は、前記プレビュー画像制御手段の画像描画部33が、前記文書データのオブジェクト同士の重なりの有無を判定し、オブジェクト同士の重なりがあると、少なくとも前記オブジェクト毎プレビュー画像を生成している。
【0069】
したがって、表示部4aのサイズが小さくてオブジェクト同士が重なって確認し難い場合に、プレビュー画像をオブジェクト毎に区別して生成して表示することができ、小さい表示面積の表示部における文書の確認性をより一層向上させたプレビュー画像表示を行うことができる。
【0070】
さらに、本実施例のプリンタ装置1は、前記オブジェクト毎プレビュー画像の表示において、最初に表示するオブジェクトを初期表示オブジェクトとして設定するオペレーションパネル(オブジェクト設定手段)4を備えており、前記プレビュー画像制御手段のデータ管理部32が、前記オブジェクト毎プレビュー画像の表示において、オペレーションパネル4で設定された前記初期表示オブジェクトのプレビュー画像を表示部4a等に最初に表示させる。
【0071】
したがって、ユーザの確認したいオブジェクトのプレビュー画像を先に表示させることができ、利用性を向上させることができる。
【0072】
また、本実施例のプリンタ装置1は、前記プレビュー画像を所定の大きさに拡大するパネル制御部34からなる画像拡大手段を備えており、前記プレビュー画像制御手段のデータ管理部32bが、少なくとも前記オブジェクト毎プレビュー画像の表示において、パネル制御部34の拡大したプレビュー画像を表示部4a等に表示させる。
【0073】
したがって、細かい文字等の確認性をより一層向上させることができ、比較的小さい表示面積の表示部における文書の確認性をより一層向上させたプレビュー画像表示を行うことができる。
【0074】
さらに、本実施例のプリンタ装置1は、前記プレビュー画像の該プレビュー画像のうち表示する表示画像領域及び/または拡大率を指定するオペレーションパネル4で構築される表示指定手段を備えており、前記プレビュー画像制御手段のデータ管理部32bが、オペレーションパネル4での指定に応じて、表示部4a等に表示させているプレビュー画像の表示画像領域及び/または拡大率を変更して表示部4a等に表示させる。
【0075】
したがって、視認性の悪い場合等にユーザの指定に応じて拡大表示する画像領域や拡大率を変更することができ、比較的小さい表示面積の表示部における文書の確認性を利用性を向上させつつ、より一層向上させたプレビュー画像表示を行うことができる。
【0076】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0077】
1 プリンタ装置
2 コントローラ
3 プリンタエンジン
4 オペレーションパネル
11 CPU
12 RAM
13 NVRAM
14 エンジンI/F
15 プログラムROM
16 ネットワークI/F
17 パネルI/F
18 フォントROM
19 ハードディスク(HDD)
20 バス
30 実行制御部
40 記憶領域部
31 データ送受信制御部
31a データ受信部
31b データ送信部
32a ジョブ制御部
32b データ管理部
32 プリンタ制御部
33 画像描画部
34 パネル制御部
35 エンジン制御部
41 蓄積文書情報管理領域部
42 データ蓄積領域部
TB1 データ管理テーブル
G1 プレビュー文書選択画面
G2 プレビュー画像表示画面
G3 プレビュー初期設定画面
G4 自動拡大プレビュー画像表示画面
G5 拡大率初期設定画面
【先行技術文献】
【特許文献】
【0078】
【特許文献1】特開2001−67347号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書データを記憶する文書記憶手段と、
前記文書データをオブジェクト毎に領域区分してオブジェクト毎文書データを生成するオブジェクト文書データ生成手段と、
前記文書データと前記オブジェクト毎文書データのうちいずれかまたは双方から文書全体プレビュー画像のみまたは少なくともオブジェクト毎プレビュー画像を生成するプレビュー画像生成手段と、
前記プレビュー画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の表示サイズに基づいて、前記プレビュー画像生成手段に前記全体プレビュー画像のみまたは少なくとも前記オブジェクト毎プレビュー画像を生成させて、該プレビュー画像を前記表示手段に表示させるプレビュー画像制御手段と、
を備えていることを特徴とするプレビュー画像表示装置。
【請求項2】
前記プレビュー画像制御手段は、
前記文書データのオブジェクト同士の重なりの有無を判定し、オブジェクト同士の重なりがあると、前記プレビュー画像生成手段に少なくとも前記オブジェクト毎プレビュー画像を生成させることを特徴とする請求項1記載のプレビュー画像表示装置。
【請求項3】
前記プレビュー画像表示装置は、
前記オブジェクト毎プレビュー画像の表示において、最初に表示するオブジェクトを初期表示オブジェクトとして設定するオブジェクト設定手段を備え、
前記プレビュー画像制御手段は、
前記オブジェクト毎プレビュー画像の表示において、前記オブジェクト設定手段で設定された前記初期表示オブジェクトのプレビュー画像を前記表示手段に最初に表示させることを特徴とする請求項1または請求項2記載のプレビュー画像表示装置。
【請求項4】
前記プレビュー画像表示装置は、
前記プレビュー画像を所定の大きさに拡大する画像拡大手段を備えており、
前記プレビュー画像制御手段は、
少なくとも前記オブジェクト毎プレビュー画像の表示において、前記画像拡大手段の拡大したプレビュー画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のプレビュー画像表示装置。
【請求項5】
前記プレビュー画像表示装置は、
前記プレビュー画像の該プレビュー画像のうち表示する表示画像領域及び/または拡大率を指定する表示指定手段を備えており、
前記プレビュー画像制御手段は、
前記表示指定手段での指定に応じて、前記表示手段に表示させているプレビュー画像の表示画像領域及び/または拡大率を変更して該表示手段に表示させることを特徴とする請求項4記載のプレビュー画像表示装置。
【請求項6】
文書画像データに基づいて画像形成する前に、該文書データに基づいてプレビュー画像をプレビュー画像表示部で表示する画像形成装置において、
前記プレビュー画像表示部として、請求項1から請求項5のいずれかに記載のプレビュー画像表示装置を搭載することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
文書データを文書記憶手段に記憶させる文書記憶処理ステップと、
前記文書データをオブジェクト毎に領域区分してオブジェクト毎文書データを生成するオブジェクト文書データ生成処理ステップと、
前記文書データと前記オブジェクト毎文書データのうちいずれかまたは双方から文書全体プレビュー画像のみまたは少なくともオブジェクト毎プレビュー画像を生成するプレビュー画像生成処理ステップと、
プレビュー画像を表示させる表示手段の表示サイズに基づいて、前記プレビュー画像生成処理ステップで前記全体プレビュー画像のみまたは少なくとも前記オブジェクト毎プレビュー画像を生成させて、該プレビュー画像を該表示手段に表示させるプレビュー画像制御処理ステップと、
を有していることを特徴とするプレビュー画像表示方法。
【請求項8】
コンピュータに、
文書データを文書記憶手段に記憶させる文書記憶処理と、
前記文書データをオブジェクト毎に領域区分してオブジェクト毎文書データを生成するオブジェクト文書データ生成処理と、
前記文書データと前記オブジェクト毎文書データのうちいずれかまたは双方から文書全体プレビュー画像のみまたは少なくともオブジェクト毎プレビュー画像を生成するプレビュー画像生成処理と、
プレビュー画像を表示させる表示手段の表示サイズに基づいて、前記プレビュー画像生成処理で前記全体プレビュー画像のみまたは少なくとも前記オブジェクト毎プレビュー画像を生成させて、該プレビュー画像を該表示手段に表示させるプレビュー画像制御処理と、
を実行させることを特徴とするプレビュー画像表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−110488(P2013−110488A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−252292(P2011−252292)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】