説明

プレビュー表示装置及びプレビュー表示方法及びプレビュー表示プログラム

【課題】 本発明は、ユーザがパーソナルコンピュータのディスプレイにファイルのプレビューを拡大して閲覧する際に、拡大して表示されているプレビューの範囲にオブジェクトが含まれなくなるのをなくすことを目的とする。
【解決手段】 コンピュータ装置がインストールされたプレビュー表示プログラムにしたがって、ファイルのプレビューを拡大して表示する前に、拡大して表示されるプレビューの範囲にオブジェクトが含まれるかどうかを検知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像データやテキストデータ、図形データなどのオブジェクトで構成されるファイルのプレビューをディスプレイに表示する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータがインストールされたファイル閲覧ソフトウェアにしたがって動作することにより、そのディスプレイにファイルを構成する画像データやテキストデータ、図形データなどのオブジェクトを含むプレビューが表示されていた。また、ユーザがパーソナルコンピュータのポインティングデバイスやキーボードを使って拡大の指示を入力すると、拡大されたプレビューがディスプレイに表示されていた。(例えば、非特許文献1参照。)
【非特許文献1】「Acrobat7.0 Professional Help」、アドビ システムズ社、2005年1月21日、“拡大表示と縮小表示”
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術では、オブジェクト同士に隙間があると、拡大されたプレビューが表示された結果、図12に示すように、空白部分だけが表示されてしまうことが頻繁に起こっていた。これにより、ユーザは現在、閲覧している拡大して表示されたプレビューの範囲がプレビュー全体のどの辺りであるのか分からなくなってしまうという問題があった。そして、この場合、ユーザはそれを知るために、上下左右に画面をスクロールするなどの手間のかかる操作をして表示範囲を移動させ、何らかのオブジェクトを探して位置を確認しなければならないという問題があった。あるいはユーザは空白部分だけのプレビューを閲覧してから、拡大倍率を適当に下げるなどの煩雑な操作をして、拡大の指示をやり直し、何らかのオブジェクトを表示するようにして位置を確認しなければならないという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、ユーザがパーソナルコンピュータのディスプレイにファイルのプレビューを拡大して閲覧する際に、拡大して表示されるプレビューの範囲にオブジェクトが含まれなくなるのをなくすことを目的とする。
【0005】
また、本発明は、上記課題を解決するために、ユーザの手を煩わせることなく、拡大して表示されるプレビューの範囲にオブジェクトが含まれるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の1つは、オブジェクトを含むファイルのプレビューを表示領域に表示する表示手段と、プレビューの拡大表示を指示するための拡大指示を受理する受理手段と、前記拡大指示に基づき、前記表示領域に表示されるプレビューの範囲を決定する決定手段と、前記プレビューの範囲に前記オブジェクトの少なくとも一部が含まれるかどうかを検知する検知手段を備えたことを特徴とするプレビュー表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザがパーソナルコンピュータのディスプレイにファイルのプレビューを拡大して閲覧する際に、拡大して表示されたプレビューの表示範囲にオブジェクトが含まれないことがなくなるので、ユーザは表示されたオブジェクトを手がかりにして、拡大して表示されたプレビューの範囲がプレビュー全体のどの辺りなのかを容易に把握できるという効果が得られる。
【0008】
また、本発明によれば、ユーザがパーソナルコンピュータのディスプレイにファイルのプレビューを拡大して閲覧する際に、自動的に設定された値にしたがって拡大して表示されたプレビューの範囲にオブジェクトが含まれるようになるので、ユーザは手間をかけることなく、表示されたオブジェクトを手がかりにして、拡大して表示されたプレビューの範囲がプレビュー全体のどの辺りなのかを容易に把握できるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0010】
(実施例1)
本実施例のコンピュータ装置の構成について、図1のブロック図を参照して説明する。なお、コンピュータ装置は単一のコンピュータ装置であってもよいし、必要に応じた複数のコンピュータ装置に各機能を分散して実現するようにしてもよい。
【0011】
図1において、101はコンピュータ装置100全体を制御するCentral Processing Unit(CPU)である。102は書き換える必要のない情報や、書き換えられては困る情報が格納されるRead Only Memory(ROM)である。103は後述する外部記憶装置104から供給されるプログラムやデータを一時記憶するRandom Access Memory(RAM)である。104はコンピュータ装置100に固定して設置されたハードディスク、あるいはコンピュータ装置100から着脱可能なフロッピー(登録商標)ディスク(FD)、Compact Disk(CD)やDigital Versatile Disk(DVD)等の光ディスクメディア、ICカードやメモリカードなどカード型メディアのような外部記憶装置である。外部記憶装置104にはOperating System(OS)やプレビュー表示プログラム、オブジェクトレイアウトファイル、オブジェクトレイアウトファイルを構成する画像データ、テキストデータ図形データなどが格納されている。105はユーザによって操作されるポインティングデバイスやキーボードなどの操作入力デバイス109との操作入力インターフェイスである。106はコンピュータ装置100の保持するデータや供給されたデータを表示するディスプレイ110との表示インターフェイスである。107はインターネットなどのネットワーク回線111に接続するためのネットワークインターフェイスである。108はデジタルスチルカメラやデジタルビデオ、スキャナなどの画像入力デバイス112とのインターフェイスである。113は101〜108の各ユニットを互いに通信可能に接続するシステムバスである。
【0012】
本実施例では、プレビュー表示プログラムが外部記憶装置104に記憶されている。ユーザが操作入力デバイス109を操作することによってプレビュー表示プログラムの起動指示を行うと、CPU101は操作入力インターフェイス105を通じて、その起動指示を受け取る。そして、CPU101はプレビュー表示プログラムを外部記憶装置104から読み出してRAM103で展開し、プレビュー表示プログラムからの出力データにしたがって各種画面をディスプレイ110に表示させる。また、CPU101が操作入力インターフェイス105を通じて操作入力デバイス109から受け取ったコマンドに基づき、プレビュー表示プログラムによる各種処理が実行される。
【0013】
次に、コンピュータ装置100において、プレビュー表示プログラムを起動して実行することにより、ディスプレイ110にオブジェクトレイアウトファイルに基づくプレビューを表示する処理の手順を図2のフロー図を参照して説明する。なお、以下の処理は、CPU101がプレビュー表示プログラムにしたがい、コンピュータ装置100の各種モジュールを制御することにより実行する。
【0014】
ステップS200において、プレビュー表示プログラムが起動される。
【0015】
ステップS201において、初期画面がディスプレイ110に表示される。
【0016】
初期画面の一例を図3に示す。図3において、初期画面300には、その中に画像が表示されるプレビュー表示枠301が表示される。また、オブジェクトレイアウトファイル選択エリア302には、コンピュータ装置100の外部記憶装置104に記憶されているオブジェクトレイアウトファイルの一覧が表示される。ユーザは、操作入力デバイス109を操作することによって、オブジェクトレイアウトファイルを選択することができる。図3では、”Image”フォルダの下の階層の”春の遠足”フォルダの”002.img”というオブジェクトレイアウトファイルが選択された状態を示している。そして、選択されたオブジェクトレイアウトファイルは後述するようにしてプレビュー表示枠301に表示される。
【0017】
ステップS202において、ユーザによって選択されたオブジェクトレイアウトファイルが外部記憶装置104から読み出される。または、コンピュータ装置100がネットワークインターフェイス107を通じてネットワーク回線111に接続し、Webサーバが保持しているオブジェクトレイアウトファイルの中から選択され、ダウンロードして取得されるようにしてもよい。
【0018】
オブジェクトレイアウトファイルの構成の概略の一例を図4に示す。オブジェクトレイアウトファイル400は各オブジェクトのパス領域401にオブジェクトを構成するテキストデータや図形データ、画像データへのパスを格納している。また、オブジェクトレイアウトファイル400は各オブジェクトの位置座標領域402にオブジェクトレイアウトファイル400における各オブジェクトの配置を示す座標を格納している。オブジェクトは、パス領域401に格納されたパスにしたがって外部記憶装置104から読み出され、位置座標領域402に格納された座標で指定された位置に基づいてプレビュー表示される。なお、本実施例では、各オブジェクトの配置を示す座標は、各オブジェクトの外接矩形の左上座標と右下座標が格納されているものとする。
【0019】
なお、本実施例では、オブジェクトを構成する画像データはDCF規格に準拠した構造を持つものとする。画像データ403は、APP1のエリア404にサムネイル画像データ405が格納されている。また、DCF基本主画像のエリア406に高解像度画像データ407が格納されている。APP1のエリア404には、さらにExif情報も格納されていてもよい。なお、プレビュー表示される際には、サムネイル画像データ405に基づく低解像度画像が表示されてもよいし、高解像度画像データ407に基づく高解像度画像が表示されるようにしてもよい。
【0020】
また、本実施例では、オブジェクトを構成するテキストデータ408は、文字列エリア409にプレビュー表示される文字列が格納されている。また、フォントエリア410にフォントの種類、サイズエリア411にプレビュー表示される文字列の大きさ、色エリア412にプレビュー表示される文字列の色、スタイルエリア413にプレビュー表示される文字列の態様がそれぞれ格納されている。プレビュー表示される際には、これらの情報にしたがって文字列が表示される。
【0021】
ステップS203において、プレビュー表示枠301の表示位置を示す座標が取得される。本実施例では、プレビュー表示枠301がA4サイズと対応し、単位はミリメートルであるとして、左上座標(0,0)と右下座標(210,297)が取得されるものとして説明する。なお、プレビュー表示枠301の座標はこれに限定されるものではなく、B5やL判など他のサイズや、縦横の向きなどによって他の座標が設定されてもよい。
【0022】
ステップS204において、オブジェクトレイアウトファイル400が展開され、ステップS203で取得されたプレビュー表示枠301の座標に基づいて描画される。そして、プレビュー表示枠301にオブジェクトレイアウトファイル400の全体のプレビューが表示される。なお、本実施例では、プレビュー表示枠301にプレビュー全体が表示される時の拡大倍率をZ=“1”とする。また、本実施例では、プレビューが拡大される場合について説明するので、Z≧1であるとする。
【0023】
プレビュー表示枠301にオブジェクトレイアウトファイル400のプレビューの全体が表示された画面の一例を図5に示す。501はポインタであり、ユーザが操作入力デバイス109を操作することによって、画面上を移動する。502〜505はオブジェクトレイアウトファイル400に含まれるオブジェクトである。506はプレビューの拡大又は縮小を指示するためのボタンであり、ユーザが操作入力デバイス109を押下操作すると、プレビューの拡大又は縮小の指示を受けたと判断される。507はプレビューを拡大又は縮小する際の倍率が入力される倍率入力欄である。508は拡大又は縮小されたプレビューを元の倍率に戻すことを指示するためのボタンである。
【0024】
ステップS205において、プレビューを拡大するための指示があったかどうか、判断される。具体的には、ユーザが操作入力デバイス109を操作して画面500の倍率入力欄507に数値を入力し、ポインタ501を移動させて基準位置を指定し、拡大/縮小ボタン506を押下すると、この指示があったと判断される。
【0025】
ステップS206において、倍率と基準位置を示す座標が取得され、オブジェクトレイアウトファイル400における拡大表示範囲が算出される。ここで、倍率はZ、基準位置を示す座標は(p,p)であるとすると、拡大表示範囲の左上座標(ex1,ey1)は
【0026】
【数1】

【0027】
であり、右下座標(ex2,ey2)は
【0028】
【数2】

【0029】
となる。
【0030】
なお、上記のようにして計算された拡大表示範囲がプレビュー表示枠301の範囲(0,0)と(210,297)の範囲を超える場合には、下記のようにして拡大表示範囲を計算しなおす。
【0031】
例えば、左上X座標”ex1<0”の場合、右下X座標ex2
【0032】
【数3】

【0033】
とし、左上X座標“ex1=0”とする。
【0034】
また、右下X座標”ex2>210”の場合、左上X座標ex1
【0035】
【数4】

【0036】
とし、右下X座標“ex2=210”とする。
【0037】
Y座標についても、X座標と同様にそれぞれ計算しなおされる。
【0038】
なお、ここでは基準位置が拡大表示範囲の中心となる場合について説明したが、これに限らず、拡大表示範囲の四隅のいずれか等、他の位置と対応するようにしてもよい。
【0039】
ステップS207において、ステップS206で求められた拡大表示範囲にオブジェクトのうち少なくともいずれかの一部分でも含まれるかどうかが判断される。ここでは、オブジェクトレイアウトファイル400におけるオブジェクト502の位置は、その外接矩形の左上座標(aX1,aY1)と右下座標(aX2,aY2)で管理される。同様にして、オブジェクト503の位置は外接矩形の左上座標(bX1,bY1)と右下座標(bX2,bY2)、オブジェクト504の位置は外接矩形の左上座標(cX1,cY1)と右下座標(cX2,cY2)、オブジェクト505の位置は外接矩形の左上座標(dX1,dY1)と右下座標(dX2,dY2)で管理される。各座標については図6に示す。なお、図6では、原点より、X軸の右方向、Y軸の下方向が正であるとする。
【0040】
そして、各オブジェクトの座標とステップS206で求められた拡大表示範囲の座標を比較することによって、拡大表示範囲にいずれかのオブジェクトが含まれるかどうかが判断される。つまり、例えば、オブジェクト502と拡大表示範囲の座標をそれぞれ比較し、
“aX1<ex2”かつ“aX2>ex1”かつ“aY1<ey2”かつ“aY2>ey1
という条件を満たせば、オブジェクト502は拡大表示範囲に含まれると判断される。他のオブジェクトについても同様である。
【0041】
なお、オブジェクトレイアウトファイルにオブジェクトが1つも含まれていなかった場合には、以下、拡大表示範囲にオブジェクトのうち少なくともいずれかの一部分でも含まれていると判断された場合と同様の処理が実行される。
【0042】
ステップS207で拡大表示範囲にオブジェクトのうち少なくともいずれかの一部分でも含まれると検知されれば、ステップS208において、オブジェクトレイアウトファイル400が展開され、ユーザによって指定された倍率で拡大され、そのうちのステップS206で求められた拡大表示範囲がステップS203で取得されたプレビュー表示枠301の座標に基づいて描画される。そして、プレビュー表示枠301にオブジェクトレイアウトファイル400の拡大プレビューが表示される。
【0043】
拡大プレビューがプレビュー表示枠301に表示された画面の一例を図7に示す。図7において、拡大プレビュー表示画面700のサイズは図5のプレビュー表示画面500と同じである。したがって、図5ではプレビュー表示枠301にはオブジェクトレイアウトファイル400の全体が表示されていたが、図7ではオブジェクトレイアウトファイル400の一部分だけが表示されている。また、701はスクロールバーであり、ユーザが操作入力デバイス109を操作して移動すると、それと対応してオブジェクトレイアウトファイル400のうちプレビュー表示枠301に表示される範囲が移動する。
【0044】
一方、ステップS207で拡大表示範囲にオブジェクトのうち少なくともいずれかの一部分も含まれないと検知されれば、ステップS209において、拡大プレビューにオブジェクトが全く含まれない状態になってしまう旨をユーザに伝えるために、図8に示すようなエラー通知画面が表示される。このようにして、ユーザへ拡大の基準位置や倍率を変更するように促す。
【0045】
以上のように、本実施例によれば、ユーザが拡大されたプレビューを閲覧する際に、拡大されたプレビューの表示範囲にオブジェクトが含まれないことがなくなるので、ユーザは表示されたオブジェクトを手がかりにして、拡大されたプレビューの表示範囲がプレビュー全体のどの辺りなのかを容易に把握できる。
【0046】
また、本実施例によれば、オブジェクトが含まれない状態でプレビューが拡大して表示される前に、ユーザは拡大されたプレビューが表示される範囲にオブジェクトが含まれるように拡大の指示を変更できるので、手間が省ける。
【0047】
(実施例2)
次に、拡大プレビューにオブジェクトが含まれるように、プレビュー表示プログラムにしたがって、自動的に倍率が設定される場合について説明する。なお、実施例1と同様の部分については、説明を省略し、実施例2の特徴部分について以下に詳細に説明する。
【0048】
まず、コンピュータ装置100において、プレビュー表示プログラムを起動して実行することにより、ディスプレイ110にオブジェクトレイアウトファイルに基づくプレビューを表示する処理の手順を図9のフロー図を参照して説明する。なお、以下の処理は、CPU101がプレビュー表示プログラムにしたがい、コンピュータ装置100の各種モジュールを制御することにより実行する。
【0049】
まず、実施例1と同様に図2のステップS201〜S205の処理を実行する。ただし、ステップS205では、倍率が入力されている必要はない。また、ユーザにより倍率が入力されていなければ、以下のステップが実行される。
【0050】
次に、図9のステップS901において、予め定められた最大倍率が倍率として設定される。例えば、本実施例では最大倍率は“10”と定められているとする。
【0051】
そして、ステップS902において、スクロールバー701の移動操作があったかどうか判断する。
【0052】
ステップS902で移動操作が無かったと判断されれば、実施例1と同様に図2のステップS206、ステップS207の処理が実行される。
【0053】
ステップS207で、拡大表示範囲にオブジェクトのうち少なくともいずれかの一部分も含まれないと検知されれば、ステップS903において、倍率として設定された値から“1”をデクリメントした値で倍率が更新される。そして、再びステップS206の処理が実行される。
【0054】
ステップS207で、拡大表示範囲にオブジェクトのうち少なくともいずれかの一部分が含まれると検知されれば、実施例1と同様に図2のステップS208において、オブジェクトレイアウトファイル400が展開され、設定された倍率で拡大され、ステップS206で求められた拡大表示範囲がステップS203で取得されたプレビュー表示枠301の座標に基づいて描画される。そして、プレビュー表示枠301にオブジェクトレイアウトファイル400の拡大プレビューが表示される。
【0055】
ここで、拡大プレビューがプレビュー表示枠301に表示された画面の一例を図10に示す。なお、図11に示すようにポインタ1101で指示された位置が基準位置であった場合である。
【0056】
ステップS902でスクロールバー701の移動操作があったと判断されれば、ステップS904において、プレビュー表示枠301の中心と対応するプレビューの位置によって基準位置が更新される。そして、図2のステップS206の処理が行われ、現在、設定されている拡大倍率に基づく処理が実行される。
【0057】
以上のように、本実施例によれば、ユーザはプレビューの拡大処理の基準位置さえ指定すれば、オブジェクトが含まれるように自動的に設定された倍率で拡大されたプレビューを閲覧できる。
【0058】
また、本実施例によれば、ユーザがプレビューの拡大処理の基準位置を途中で変更しても、オブジェクトが含まれるように自動的に変更された倍率で拡大されたプレビューを閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の一実施例に係るコンピュータ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係るプレビューを表示する処理の手順を示すフロー図である。
【図3】本発明の一実施例に係る初期画面を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係るオブジェクトレイアウトファイルの構成の概略を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係るプレビューの全体が表示された画面を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係る各オブジェクトの外接矩形や拡大表示範囲の座標を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係る拡大プレビューが表示された画面を示す図である。
【図8】本発明の一実施例に係るエラー通知画面を示す図である。
【図9】本発明の一実施例に係るプレビューを表示する処理の手順を示すフロー図である。
【図10】本発明の一実施例に係る拡大プレビューが表示された画面を示す図である。
【図11】本発明の一実施例に係るプレビューの全体が表示された画面を示す図である。
【図12】従来の拡大されたプレビューが表示された画面を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 外部記憶装置
105 操作入力インターフェイス
106 表示インターフェイス
107 ネットワークインターフェイス
108 画像入力インターフェイス
109 操作入力デバイス
110 ディスプレイ
111 ネットワーク回線
112 画像入力デバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクトを含むファイルのプレビューを表示領域に表示する表示手段と、
プレビューの拡大表示を指示するための拡大指示を受理する受理手段と、
前記拡大指示に基づき、前記表示領域に表示されるプレビューの範囲を決定する決定手段と、
前記プレビューの範囲に前記オブジェクトの少なくとも一部が含まれるかどうかを検知する検知手段を備えたことを特徴とするプレビュー表示装置。
【請求項2】
前記検知手段による検知結果に応じて、前記表示手段は前記プレビューの範囲を前記表示領域に表示することを特徴とする請求項1記載のプレビュー表示装置。
【請求項3】
前記検知手段による検知結果に応じて、エラー通知画面を表示するエラー表示手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のプレビュー表示装置。
【請求項4】
前記検知手段による検知結果に応じて、前記プレビューの範囲を変更する変更手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のプレビュー表示装置。
【請求項5】
前記拡大指示は倍率と基準位置の指定を含むことを特徴とする請求項1記載のプレビュー表示装置。
【請求項6】
前記オブジェクトは画像データ又はテキストデータ又は図形データのうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載のプレビュー表示装置。
【請求項7】
オブジェクトを含むファイルのプレビューを表示領域に表示する表示ステップと、
プレビューの拡大表示を指示するための拡大指示を受理する受理ステップと、
前記拡大指示に基づき、前記表示領域に表示されるプレビューの範囲を決定する決定ステップと、
前記プレビューに前記オブジェクトの少なくとも一部が含まれるかどうかを検知する検知ステップを備えたことを特徴とするプレビュー表示方法。
【請求項8】
前記検知ステップによる検知結果に応じて、前記表示ステップでは、前記プレビューの範囲を前記表示領域に表示することを特徴とする請求項7記載のプレビュー表示方法。
【請求項9】
前記検知ステップによる検知結果に応じて、エラー通知画面を表示するエラー表示ステップを更に備えたことを特徴とする請求項7記載のプレビュー表示方法。
【請求項10】
前記検知ステップによる検知結果に応じて、前記プレビューの範囲を変更する変更ステップを更に備えたことを特徴とする請求項7記載のプレビュー表示方法。
【請求項11】
前記拡大指示は倍率と基準位置の指定を含むことを特徴とする請求項7記載のプレビュー表示方法。
【請求項12】
前記オブジェクトは画像データ又はテキストデータ又は図形データのうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項7記載のプレビュー表示方法。
【請求項13】
コンピュータ装置に、
オブジェクトを含むファイルのプレビューを表示領域に表示する表示ステップと、
前記プレビューに前記オブジェクトの少なくとも一部が含まれるかどうかを検知する検知ステップを実行させるためのプレビュー表示プログラム。
【請求項14】
前記検知ステップによる検知結果に応じて、前記表示ステップでは、前記プレビューの範囲を前記表示領域に表示することを特徴とする請求項13記載のプレビュー表示プログラム。
【請求項15】
前記検知ステップによる検知結果に応じて、エラー通知画面を表示するエラー表示ステップを更に備えたことを特徴とする請求項13記載のプレビュー表示プログラム。
【請求項16】
前記検知ステップによる検知結果に応じて、前記プレビューの範囲を変更する変更ステップを更に備えたことを特徴とする請求項13記載のプレビュー表示プログラム。
【請求項17】
前記拡大指示は倍率と基準位置の指定を含むことを特徴とする請求項13記載のプレビュー表示プログラム。
【請求項18】
前記オブジェクトは画像データ又はテキストデータ又は図形データのうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項13記載のプレビュー表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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