説明

プログラマブル表示器の支援装置、そのプログラム、操作画面一括変更支援方法

【課題】プログラマブル表示器の既存の全操作画面に対する、指定されたテーマに応じた一括変更を実現する。
【解決手段】テーマ対応ベース名記憶部11には、予め各テーマ毎に、そのテーマに対応する各画面部品の画像ファイルのベース名が格納されている。画像ファイル名判定部12は、任意のテーマと色の指定があると、各画面部品の画像ファイル名に基づいて生成した検索ワードにより記憶部11を検索して該当するベース名を取得する。画像ファイル名変更部13は、上記該当ベース名に、指定された色に対応する記号を付加することで、指定されたテーマ及び色に対応する画像ファイル名を生成し、これによって上記画面部品の画像ファイル名を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラマブル表示器の支援装置に係わり、特に表示器の操作画面の作成/変更作業の支援機能に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、PLC(プログラマブルコントローラ)に係るシステムとしては、各種制御対象機器の制御(制御信号送信や各種状態データの収集等)を行うPLC本体と、このPLC本体と接続するプログラマブル表示器と、このプログラマブル表示器と接続する支援装置等を有するPLCシステムが知られている。
【0003】
プログラマブル表示器には、ユーザがPLC本体に対して任意の指示を出すための表示部品(スイッチ等)や、上記PLC本体が収集した各種状態データ等を表示するための表示部品(ランプ、数値表示部等)等が配置された画面(操作画面というものとする)が、表示される。通常は、複数種類の操作画面が用意されており、例えばユーザによって所望の操作画面へと切り替え表示され、そのときに表示中の操作画面上の上記各種表示部品によって、制御対象の監視/制御(ユーザによる上記スイッチの操作、数値表示の視認等)が行われることになる。
【0004】
この様な操作画面は、上記支援装置において任意に作成されてプログラマブル表示器にダウンロードされる。支援装置は、プログラマ等が所望の操作画面を作成/変更するのを支援する機能等を有する。
【0005】
また、例えば特許文献1には、オフラインモードで表示される設定画面の色調やデザインを一括して変更できる制御用表示装置が開示されている。これによって、オフラインモードの制御用表示装置を操作する管理者は、自らの好みや必要に応じて、設定画面の表示をカスタマイズすることができる。
【0006】
引用文献1のプログラマブル表示器は、管理者の操作に応じて、全設定画面の色調およびテーマを一括して変更したり、管理者の操作に応じて、設定可能な設定項目のうち、実際に表示する設定項目を変更したりできるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−134095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで、上記特許文献1の例えば段落0007等に「なお、オフラインモードで表示されるのは、例えば、設定項目を特定するための文字と、設定内容となどが主であり、通常の操作画面で表示されるもの(例えば、デバイスの外観に応じた形状の図形など)と比較して、その種類が大幅に限定されている。」等と記載されているように、上記設定画面と通常の操作画面とでは、その表示に係る事情が異なる。
【0009】
また、上記特許文献1の例えば段落0088等には、特許文献1の発明において、色調/テーマを一括変更する範囲は、オフラインモードで表示される設定画面に限定されており、オフラインモードにおける色調/テーマの変更は、通常の操作画面に影響しない旨、説明されている。
【0010】
また、上記特許文献1の例えば段落0061等には、設定画面のうち、背景色および文字の色(文字色)を制御することによって設定画面の色調を制御しており、背景色および文字色を示すデータが、色調データとして格納されている旨、説明されている。
【0011】
ここで、よく知られているように、プログラマブル表示器における上記“通常の操作画面”(以下、操作画面と記すものとする)は、一般的に、スイッチ、ボタン、ランプ、メータ表示、グラフ表示、数値表示等の各種画面部品の画像が、画面上に配置されて成るものである場合が多い。尚、これらスイッチ、ボタン、ランプ、メータ表示、グラフ表示、数値表示等をアイテム種別と呼ぶものとする。通常、各アイテム種別毎に、それぞれ、様々な種類の画面部品が用意されている(予め作成されて記憶されている)。例えばスイッチと言っても、様々な種類のスイッチが存在するものであり、これはランプや数値表示等に関しても同様であり、この様な分類を“部品種別”と呼ぶものとする。例えば、スイッチに関して、スイッチA、スイッチB、スイッチCという“部品種別”があった場合、スイッチAとスイッチBとスイッチCとの違いは、基本的には形状または/及び機能である。基本的には、“部品種別”毎にその画像が用意されていれば済むものであり、上記の例ではスイッチに関しては3種類の部品画像が用意されていれば済む。そして、ユーザが任意の操作画面を作成する際に、画面部品“スイッチA”を選択して画面上の任意の位置に配置すると、この配置位置にはスイッチAの部品画像が配置されることになる。
【0012】
しかしながら、現状では、例えば“スイッチA”に対応する部品画像は、上記のように1種類だけというものではなく、複数種類用意される場合が多い。これは、特に、テーマや色に応じて、複数種類用意される場合が多い。このように「“部品種別”+テーマ/色」毎に対応して画面部品(その部品画像のみであってもよい)が用意される為、画面部品の種類は多数となる。
【0013】
上記各種画面部品(その機能や画像データ等)は、予め作成されて、上記“支援装置”の記憶部(ハードディスク等)に記憶されている。任意のユーザが“支援装置”において任意の操作画面を作成する際には、上記予め記憶されている各種画面部品のなかから、任意の1以上の画面部品を選択して操作画面上の任意の位置に配置する作業を行うことになる。
【0014】
上記の通り、各画面部品の画像データは、主に、形状(図形)と、テーマ、色等から成る。テーマとは、例えば、メタリック調、リアル調、木目調、モノクロ等を意味する。形状(図形)が同じであってもテーマや色等が異なる場合には、別の画面部品として扱われ、それぞれの画面部品が予め用意されて格納されている。すなわち、上述したように、「“部品種別”+テーマ/色」毎に対応して画面部品が用意される。
【0015】
これは、換言すれば、形状及び機能は同じであるがテーマや色が異なる画面部品が、複数(多数)存在することになる。
この様に、プログラマブル表示器の操作画面の場合、色調/テーマの変更は、例えば色を例にした場合、上記設定画面のように単に背景色を変更したり、文字色を一律に変更すれば済むものではなく、上述した操作画面上に配置される各画面部品を、指定された色調に応じた画面部品へと置き換える必要がある。
【0016】
上記操作画面の画面データは、基本的には、当該操作画面上に配置される各種画面部品自体とその配置等に係るデータから成るものである。すなわち、画面上に配置される各画面部品毎に、その画面部品の位置座標、処理機能、アイテム種別(または部品種別)、ビットマップファイル名等から成るものが、上記操作画面の画面データである。
【0017】
尚、上記各種画面部品の画像データのファイルには、それぞれ、予め任意のファイル名が付与されており(作成者等が任意に決めてよい)、これが上記ビットマップファイル名(画面部品の画像ファイル名と言える)である。
【0018】
ここで、上記操作画面の雰囲気を統一するように変更したい場合がある。例えば、全体的にメタリック調で統一したい場合がある。ここで、一般的に上記操作画面は何種類も(数十種類等;100種類以上も有り得る)作成されているものである。これは、例えば何年も運用している間に必要に応じてその都度適宜作成されたものが蓄積されたものである。また、制御対象毎に応じて、その操作・表示画面である上記操作画面が作成される場合には、制御対象が多ければ操作画面の数も多くなる。
【0019】
この様に、既に作成されている複数の(多数の)操作画面の全てを、例えばメタリック調で統一したい場合がある。その理由としては、例えば流行(最近、メタリック調が流行っている等)がある。この様な場合、例えば近い将来、今度は木目調が流行る可能性もある。その場合、今度は、木目調に統一する必要があることになる。
【0020】
あるいは、例えば、プログラマブル表示器による操作対象機器が、何らかの製品を製造する製造装置である場合、例えば製品Aの製造に係るプログラマブル表示器の操作画面は全てメタリック調で統一し、製品Bの製造に係るプログラマブル表示器の操作画面は全て木目調で統一すること等も考えられる。これによって、例えばこれら製品A、製品Bの製造に係る2つのプログラマブル表示器が、相互に近い場所に配置されると共に操作画面の内容も相互に似ている場合等でも、作業員は画面の雰囲気(メタリック調か木目調か)によって製品A/製品Bのどちらのプログラマブル表示器であるのかを容易に把握できるので、何らかのミスが生じる可能性を低減することができる。
【0021】
ここで、上記の通り、各操作画面は、その操作画面上に配置される複数の画面部品で構成されるので、上記の例の場合、既存の全ての操作画面について、その操作画面上の全ての画面部品の画像のテーマを、一律、メタリック調に変更することになる。
【0022】
しかしながら、従来では、この様な変更作業は、非常に手間が掛かるものであった。
すなわち、従来では、基本的に、各操作画面毎に、その操作画面上の全ての画面部品毎に、その画面部品のテーマや色等を変更する作業が必要であった。例えば、上記の通り、単なる色違いであっても、別部品扱いとなるので、当然、上記ビットマップファイル名も異なることになる。例えば、既に述べたスイッチの例では、上記の通り形状・機能が異なる3種類のスイッチ(スイッチA、スイッチB、スイッチC)があり、これら各スイッチ毎に、更にテーマや色等に応じた画面部品が予め作成・記憶されていることになる。
【0023】
この例において、例えば上記統一を行いたい場合、例えば仮に“リアル調で青色”で統一したい場合には、任意の操作画面上の任意の位置に仮にスイッチAが配置されていたならば、その上記位置座標、処理機能、アイテム種別等には変更はないが、そのビットマップファイル名は、形状等がスイッチAであって且つ“リアル調で青色”である画像の画像ファイル名に変更されるようにしなければならない。
【0024】
その為に従来では、例えば図5に示すようにユーザがマウス操作等によって、上記操作画面上の任意の画面部品(例えばスイッチAに係るもの)を指定したうえで(部品種別が同じであれば複数選択可)、例えば「パーツの変更」を指示すると、図6(a)に示すように上記予め作成・記憶されている各種画面部品の画像が一覧表示され、ユーザがこの一覧表示の中から例えば上記「形状等がスイッチAであって且つ“リアル調で青色”である画像」を見つけ出して選択すると、図6(b)に示すように上記操作画面上の画面部品が、選択された画面部品へと置き換わるようになっている。
【0025】
また、図示していないが、仮に上記操作画面上に更にスイッチBとランプDがあったとするならば、これらに対してもユーザが上記スイッチAに係る指定・指示・選択作業と略同様の作業を行うことで、「形状等がスイッチBであって且つ“リアル調で青色”である画像」、「形状等がランプDであって且つ“リアル調で青色”である画像」の画面部品に、それぞれ置き換わることになる。
【0026】
尚、図5、図6(b)に示すように、操作画面上に、部品種別が同じである画面部品が複数ある場合には、これら複数の画面部品を一括指定することで、一括して上記選択された画面部品へと置き換わるようにすることもできる。
【0027】
尚、上記一覧表示するのは、上記指定された画面部品のアイテム種別と同じアイテム種別の画面部品だけとしてもよい(例えばスイッチに関して一覧表示する)。
上述したユーザの作業を、上記操作画面上の全ての画面部品について行ったら、他の全ての操作画面についても同様の作業を行うことで、全ての操作画面の全ての画面部品を“リアル調で青色”に統一することが可能となる。
【0028】
しかしながら、上記の作業を行うのであるから、特に既存の操作画面の数が多い場合には、非常に手間が掛かることになる。
また、単に背景色を変更したり文字色を一律に変更すれば済む上記設定画面とは異なり、操作画面の場合には、形状、テーマ、色等の変更は、上記ビットマップファイル名の変更を意味することになると見做してよい。従って、逆に言えば、指定された形状、テーマ、色等に応じた画面部品(そのビットマップファイル名)が分からなければ、テーマや色等を指示通りに変更することはできない。すなわち、上記特許文献1の手法を操作画面に適用しようとしても出来ないことになる。
【0029】
本発明の課題は、プログラマブル表示器の操作画面の作成・変更作業を支援する支援装置であって、既存の複数の操作画面について各画面上の全ての画面部品のテーマ/色を一律同じものに変更する際、ユーザが所望のテーマ/色を指定するだけで、全ての画面部品の変更後の画像ファイル名を判定して画像ファイル名を変更することで、既存の複数の操作画面の全ての画面部品のテーマ/色を一律同じものに変更することができる、プログラマブル表示器の支援装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0030】
本発明のプログラマブル表示器の支援装置は、プログラマブル表示器において表示させる、1以上の画面部品が配置されて成る操作画面の作成・変更作業を支援する支援装置であって、予め各テーマ毎に、そのテーマに対応する各画面部品の画像ファイルのベース名が格納されているテーマ対応ベース名記憶手段と、任意のテーマ/色の指定があると、既存の前記操作画面を構成する各画面部品毎に、その画面部品に係る部品配置情報を参照して該画面部品の画像ファイル名を取得し、該画像ファイル名の一部を検索ワードとして抽出し、該抽出した検索ワードを用いて前記テーマ対応ベース名記憶手段を検索することで、該画面部品に係わる前記指定されたテーマに対応する前記ベース名を取得する画像ファイル名判定手段と、前記各画面部品を処理対象とし、処理対象の画面部品毎に、前記画像ファイル名判定手段によって取得された、前記指定されたテーマに対応する前記ベース名に対して、前記指定された色に対応する記号を付加することで、前記指定されたテーマ/色に対応する画像ファイル名を生成し、該処理対象の画面部品に係る前記部品配置情報における前記画像ファイル名を、該生成した画像ファイル名に置き換える画像ファイル名変更手段とを有する。
【発明の効果】
【0031】
本発明のプログラマブル表示器の支援装置によれば、プログラマブル表示器の操作画面の作成・変更作業を支援する支援装置であって、既存の複数の操作画面について各画面上の全ての画面部品のテーマ/色を一律同じものに変更する際、ユーザが所望のテーマ/色を指定するだけで、全ての画面部品の変更後の画像ファイル名を判定して画像ファイル名を変更することで、既存の複数の操作画面の全ての画面部品のテーマ/色を一律同じものに変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本例の支援装置に係るPLCシステム全体の概略構成図である。
【図2】(a)は画面、(b)は部品配置情報の一例である。
【図3】テーマ対応ベース名テーブルの一例である。
【図4】(a)、(c)は操作画面作成・編集画面(変更前後)の一例であり、(b)は一括変更指定画面の一例である。
【図5】操作画面作成・編集画面の一例であって変更前の状態を示す図である。
【図6】(a)は一覧表示選択画面、(b)は操作画面作成・編集画面の一例であって変更後の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本例の支援装置に係るPLCシステム全体の概略構成図である。
図示のPLCシステムは、PLC本体3と、このPLC本体3と接続するプログラマブル表示器2と、このプログラマブル表示器2と接続する支援装置1等から成る。
【0034】
PLC本体3は、不図示の各種制御対象機器の制御(制御信号送信や各種状態データの収集等)を行う。
プログラマブル表示器2には、各種画面部品が画面上の任意の座標位置に配置されてなる、上述した“操作画面”が表示される。これは、既に述べたように、ユーザがPLC本体3に対して任意の指示を出すための画面部品(スイッチ等)や、上記PLC本体3が不図示の制御対象機器等から収集した(また自己の状態を示す)各種状態データ等を表示するための画面部品(ランプ、数値表示部等)等が、それぞれ任意の位置に配置されて成る操作画面が、表示されるものである。これは、通常、複数種類の操作画面が登録されており、例えばユーザの操作によってユーザが所望する操作画面へと切り替え表示され、表示中の操作画面上で、ユーザが上記スイッチの操作やランプ/数値表示の視認等を行うことになる。
【0035】
上記支援装置1において作成されて保持される操作画面は、任意のときにユーザの指示等に応じてプログラマブル表示器2にダウンロードされる。また、既に作成されてプログラマブル表示器2にダウンロード済みの操作画面に関して、支援装置1側で変更/更新を行う場合があり、本手法は主にこの様な状況において、特に複数の(多数の)既存の操作画面に関して、全ての操作画面上の全ての画面部品の画像が、一律、同じテーマ/色となるように変更する場合に、ユーザの作業負担を大幅に軽減できるものである。尚、これは一例であり、後述するように、必ずしも既存の操作画面全てを処理対象とする(一律、同じテーマ/色とする)とは限らない。
【0036】
既に背景技術や課題で説明したように、上記各操作画面の画面データは、それぞれ、その画面上に配置された複数の画面部品(アイテム)に係る情報から成るものである。例えば、既存の操作画面として、図2(a)に示すような画面A、画面B、画面Cがあるとする。図示のように、各画面上には、任意の位置に任意の画面部品(スイッチ、ランプ等のアイテム)が配置されている。図示のように、各アイテム種別毎に(例えばスイッチ、ランプそれぞれについて)、複数種類の画面部品がある。これは、既に背景技術やその課題で述べた通り、上記部品種別(形状/機能等)が違う場合だけでなく、色、テーマ等が違うことによっても、画面部品(その画像)が異なることになる。
【0037】
尚、既に述べたように、テーマとは、具体例としては例えばメタリック調、リアル調、木目調、モノクロなどである。これより、テーマとは、例えば“デザイン”を意味するものと見做してよい。
【0038】
上記操作画面の画面データは、各操作画面上に配置されている各画面部品毎に、例えば図2(b)に示す部品配置情報を有するものである。
図2(b)に示す部品配置情報20は、アイテム種別21、座標22、機能23、パターン数24、ビットマップファイル名25等から成る。
【0039】
アイテム種別21は、その画面部品のアイテム種別である。アイテム種別とは、例えばスイッチ、ランプ等である。座標22は、その画面部品(アイテム)が配置されている画面上の位置座標を示す、例えばXY座標データである。機能23には、その画面部品の機能(スイッチであれば、ON/OFFに係る機能であり、例えば1回押す毎にONとOFFが切り換わる機能や、ユーザが押し続けている間だけONになる機能等がある)を示す情報が格納される。パターン数24については特に説明しない。尚、他にも例えば上記部品種別の情報もあってよい。
【0040】
そして、ビットマップファイル名25は、その画面部品の画像データのファイル名(ビットマップファイル名)である。
ここで、上記部品配置情報20において、ビットマップファイル名25が変更されても、その画面部品の処理機能が変わるわけではない(見た目が変わるだけである)。換言すれば、操作画面上の画面部品を、その機能や位置等を変更せずに見た目(テーマや色)だけを変えたいならば、変更後の画面部品を取得して操作画面上に配置する(変更前の画面部品と置き換える)処理を行わなくても、既存の部品配置情報20のビットマップファイル名25を変更するだけで済むことになる。本例では、画面部品のテーマ/色を一括変更する処理に、この点を利用している。
【0041】
上述した画面データは、支援装置1で作成されてプログラマブル表示器2にダウンロードされ、プログラマブル表示器2側の記憶部(メモリ)に格納されるが、支援装置1側にも残されていてよい(残されない場合には、必要になる都度、プログラマブル表示器2からアップロードにより取得することになる)。支援装置1は、ユーザによる任意の操作画面作成作業を支援する機能や、作成済み(ダウンロード済み)の操作画面の修正・変更作業を支援する機能等を有する(何れも既存の一般的な機能であり、説明は省略する)。
【0042】
支援装置1は、上記既存の各種機能以外に、図1に示す各種機能を更に有する。すなわち、支援装置1は、テーマ対応ベース名記憶部11、画像ファイル名判定部12、画像ファイル名変更部13等の各種機能部を有する。
【0043】
尚、支援装置1は、ハードウェア的には例えば一般的な汎用のコンピュータ(パソコン、サーバ装置等)であり、特に図示しないが一般的なコンピュータ装置の構成を有している。すなわち、支援装置1を実現するコンピュータ装置は、例えば、CPU/MPU、ハードディスク、メモリ等の記憶部、ディスプレイ等の表示部、キーボード・マウス等の操作部、各種入出力インタフェース、通信機能部等(何れも不図示)を有している。
【0044】
そして、上記記憶部には、各種画面部品、各操作画面の画面データ(上記部品配置情報20等から成る)等が記憶されている。各操作画面の画面データのファイルには、その操作画面の作成時に作成者等が任意のファイル名(操作画面名というものとする)が付与されているものとする。また、上記記憶部には、当該記憶部に記憶されている全ての操作画面の上記操作画面名の一覧が記憶されていてもよい。そして、上記各種機能部11〜13による後述するテーマ/色の一律変更処理は、例えばこの様な操作画面名の一覧を参照することで、当該一覧の最初から操作画面名を順次取得して、これら各操作画面名が示す操作画面の画面データを順次処理対象として行っていくものであってよい。これによって、一覧の最後の操作画面名が示す操作画面の画面データを処理対象とする後述するテーマ/色の変更処理が完了した時点で、全ての操作画面の画面データ(その全てのアイテム)が、所定のテーマ/色へと統一されることになる。尚、所定のテーマ/色は、例えばユーザが任意に指定したテーマ/色であるが、この例に限らない。
【0045】
また、上記記憶部には予め所定のアプリケーションプログラムが記憶されている。上記不図示のCPU/MPU等が、このアプリケーションプログラムを読出し・実行することにより、例えば上記テーマ対応ベース名記憶部11、画像ファイル名判定部12、画像ファイル名変更部13等の各種機能部の後述する処理機能が実現される。
【0046】
テーマ対応ベース名記憶部11には、予め各テーマ毎に、そのテーマに対応する画像ファイル名(ビットマップファイル名)またはその一部が格納されている。
ここで、説明を分かり易くする為に、画像ファイル名(ビットマップファイル名)の具体例を以下に示しておく。尚、ここでは上記従来の課題で示したスイッチA,B,Cを例にするものとする。
【0047】
・スイッチAに関して、テーマと色に応じたビットマップファイル名一覧:
リアル調で赤色 ; sw11R
リアル調で青色 ; sw11B
リアル調で黄色 ; sw11Y
木目調でベージュ色 ; sw12BJ
木目調で焦げ茶色 ; sw12BB
メタリック調 ; sw13
・スイッチBに関して、テーマと色に応じたビットマップファイル名一覧:
リアル調で赤色 ; sw21R
リアル調で青色 ; sw21B
リアル調で黄色 ; sw21Y
木目調でベージュ色 ; sw22BJ
木目調で焦げ茶色 ; sw22BB
メタリック調 ; sw23
・スイッチCに関して、テーマと色に応じたビットマップファイル名一覧:
リアル調で赤色 ; sw31R
リアル調で青色 ; sw31B
リアル調で黄色 ; sw31Y
木目調でベージュ色 ; sw32BJ
木目調で焦げ茶色 ; sw32BB
メタリック調 ; sw33
尚、本説明では、上記の例のようにメタリック調の場合には色による区分が無いものとするが、実際にはメタリック調において例えば“白っぽい”、“黒っぽい”等の色の区分がある。しかし、テーマによっては色の区分が無い場合も有り得るのであり、本手法は色の区分が無い場合にも対応可能であることを示す為に、本説明では仮にメタリック調では色の区分が無いものとして説明するものとする。
【0048】
図3に、テーマ対応ベース名記憶部11に格納されるテーマ対応ベース名テーブルの一例を示す。
図示の例のテーマ対応ベース名テーブル30には、各テーマ毎に、そのテーマに対応する画像ファイル名(ビットマップファイル名)またはその一部(両方含めて、ベース名と呼ぶものとする)が格納されている。
【0049】
例えば、テーマがメタリック調の場合には、これに対応する画像ファイル名は、上記具体例ではスイッチAではsw13、スイッチBではsw23、スイッチCではsw33となるので、図示のようにこれらがメタリック調に対応する各画面部品のベース名として登録されている。また、例えばランプに関しては、上記具体例には示していないが、ここでは、Lp13とLp23が、ランプに関してテーマがメタリック調である画像の画像ファイル名であり、図3の例では図示のようにこれがそのまま上記ベース名として登録されている。
【0050】
一方、例えば上記具体例で示したように、リアル調や木目調に関しては、更に色による区分があるものとしている(例えば“リアル調で赤色”等)。この様なリアル調や木目調に関しては、テーマ対応ベース名テーブル30には、そのテーマに対応する画像ファイル名(ビットマップファイル名)の一部(色に対応する部分以外)が、上記ベース名として格納されている。すなわち、上記の具体例の場合には、例えばスイッチAに関してはsw11R、sw11B、sw11Y等がリアル調であり、その一部(色に対応する部分以外;共通部分とも言える)であるsw11が、上記ベース名として図示のようにテーブル30に登録されている。同様に、スイッチBに対してはsw21、スイッチCに対してはsw31が、上記ベース名としてテーブル30に登録されることになる。
【0051】
そして、本手法の画像ファイル名(ビットマップファイル名)は、色による区分がある場合には、その色を示す記号がファイル名の最後に付与されている。ここでは、赤色の場合にはR、青色の場合にはB、黄色の場合にはYが付与されるものとする。これより、上記具体例に示すように、スイッチの形状やテーマに係らず、色が例えば赤色である画像のファイル名はsw11R、sw21R、sw31R等となっており、全て最後に‘R’が付されたファイル名となっている。
【0052】
また、特に図示しないが、予め各色と上記記号との対応関係が登録されており、上記の例では“赤色”に対して“R”が登録されていることになる。
また、上記具体例に示すように、例えばスイッチAに係る画像のファイル名は、全て、上位3文字が‘sw1’となっている。換言すれば、スイッチAに係る画像のファイル名全てに共通する文字列は‘sw1’となっている。この事から、画面上の画面部品毎に、その画像ファイル名の一部(上位N文字;Nは任意の整数であり予め任意に設定されている)を検索ワードとして抽出し、該抽出した検索ワードを用いてテーマ対応ベース名記憶部11を検索する。これによって、画面上の画面部品毎に、その画面部品に関して、ユーザ等により任意に指定されたテーマに対応する上記ベース名を取得することができる。尚、ここではN=3が設定されているものとして説明するが、この例に限らない。
【0053】
これより、ユーザによって仮に一律“リアル調で赤色”への変更が指定された場合には、上記画像ファイル名判定部12と画像ファイル名変更部13によって、例えば既存の全ての操作画面(その全ての画面部品)が、“リアル調で赤色”の画像へと変更されることになる。
【0054】
これは、例えば上述したように上記“一覧”を参照する等して既存の全ての操作画面を順次処理対象として、更に各処理対象の操作画面毎にその画面上の全ての画面部品を順次処理対象として、処理対象の画面部品のビットマップファイル名24を、その画面部品に関してユーザ等によって指定されたテーマ/色(例えば“リアル調で赤色”)に対応するビットマップファイル名へと変更する処理を繰り返し行っていくことで、例えば既存の全ての操作画面(その全ての画面部品)が、一律、ユーザ等によって指定されたテーマ/色(例えば“リアル調で赤色”)へと変更されることになる。
【0055】
以下、上記処理対象の画面部品のビットマップファイル名24を、ユーザ指定に応じたものへと変更する処理について説明する。
画像ファイル名判定部12は、まず、処理対象の画面部品の部品配置情報20を参照して、そのビットマップファイル名24から上位3文字を取得する。例えば、ビットマップファイル名24がsw13であった場合には、上記のことからその上位3文字である‘sw1’を検索ワードとして取得する。
【0056】
画像ファイル名判定部12は、続いて、指定されたテーマ(本例ではリアル調)に該当するベース名を、上記テーマ対応ベース名テーブルを参照して取得する。本例(リアル調)の場合には、sw11、sw21、sw31等が取得されることになる。このなかで、上記取得した検索ワード‘sw1’に該当するもの、すなわち上位3文字が‘sw1’であるものは、sw11のみであるので、sw11が該当するベース名として選択される。
【0057】
画像ファイル名変更部13は、上記画像ファイル名判定部12によって選択された該当ベース名(本例ではsw11)に、上記指定された色に対応する記号(本例では赤色なのでR)を付与することで、変更後の画像ファイル名(本例ではsw11R)を生成し、これを上記処理対象の画面部品の部品配置情報20のビットマップファイル名24に格納する(上書きする)。
【0058】
例えば上述したようにして、処理対象の画面部品の部品配置情報20のビットマップファイル名24は、指定されたテーマ/色に対応するファイル名(本例ではsw11R)へと自動的に変更されることになる。これを、全ての操作画面の全ての画面部品に対して実行することで、自動的に、全操作画面の全画面部品のテーマ/色が、指定されたテーマ/色へと統一されることになる。
【0059】
尚、上記“テーマ/色”とは、“テーマ及び色”あるいは“テーマまたは色”を意味するが、“テーマまたは色”は“テーマのみ”を意味するものと見做してもよい。これは、上記一例における“メタリック調”のように(但し、上記の通り仮定である)、色による区分が無いものが存在する可能性があるからである。つまり、本仮定では、ユーザが“メタリック調”を指定するときには色の指定は無いことになる。この様な場合には、上記指定されたテーマに該当するベース名が、そのまま、上記変更後の画像ファイル名となる。そして、この変更後の画像ファイル名を、上記処理対象の画面部品の部品配置情報20のビットマップファイル名24に格納する(上書きする)ことになる。
【0060】
ここで、図4(a)、(c)は操作画面作成・編集画面(変更前後)の一例であり、図4(b)は一括変更指定画面の一例である。これらは支援装置1のディスプレイ上に表示される。
【0061】
図4(a)は既存の操作画面の一例であり、上記の通り複数(場合によっては多数)存在するものであるが、図では簡単の為2つの操作画面のみを示してある。
過去に既に作成されて蓄積されている操作画面である既存の各操作画面は、その操作画面の中では統一性がある(その操作画面上の全ての画面部品のテーマと色が同じ)ものや、その操作画面の中でも統一性が無いもの(極端な場合は、その操作画面上の各画面部品のテーマと色がバラバラ)等、様々なものがあってよい。
【0062】
上記複数の既存の操作画面を表示させるか否かは関係なく、ユーザが所定の操作を行うと、例えば図4(b)に示す一括変更指定画面が表示される。この一括変更指定画面では、ユーザが所望のテーマ/色などを任意に指定できるようになっている。
【0063】
ユーザが、この様な指定を行うと、上記テーマ対応ベース名記憶部11、画像ファイル名判定部12、画像ファイル名変更部13等によって、このユーザ指定内容に応じた上述した処理が実現され、その結果、図4(a)に示す既存の各操作画面の表示内容が、例えば図4(c)に示す状態となる。すなわち、図4(c)に示すように、全ての既存の操作画面の全ての画面部品の画像が、ユーザが指定したテーマ/色となっている。つまり、全ての操作画面の全ての画面部品のテーマ/色が、一律、同じものに変更されている。
【0064】
この様に、本手法では、プログラマブル表示器の操作画面の作成・変更作業を支援する支援装置であって、既存の複数の操作画面全てについてその画面上の全ての画面部品を、一律、同じテーマ/色に変更する際、ユーザが所望のテーマ/色を指定するだけで、全ての画面部品の変更後の画像ファイル名を判定して画像ファイル名を変更することで、既存の全ての操作画面の全ての画面部品を、一律、同じテーマ/色となるように変更することができる。
【0065】
特に既存の操作画面の数が多い場合、従来のようにユーザに手間を掛けさせることなく、全ての操作画面の全ての画面部品を、所望のテーマ/色に統一させることができ、全体として雰囲気を統一する(例えば、全体的にメタリック調で統一する)ことができる。
【0066】
但し、本発明は、上述した実施形態の例に限定されない。例えば、上記「全ての操作画面の全ての画面部品を、所望のテーマ/色に統一させることができる」代わりに、「ユーザが指定した全ての操作画面の全ての画面部品を、所望のテーマ/色に統一させることができる」等としてもよい。その為に、例えば、全ての操作画面の名称(上記操作画面名)を一覧表示すると共に、ユーザに1以上の所望の操作画面名を選択させる操作画面選択画面(不図示)を、支援装置1上で表示させるようにしてもよい。
【0067】
あるいは、例えば、上記「全ての操作画面の全ての画面部品を、所望のテーマ/色に統一させることができる」代わりに、「現在、その支援装置1に接続されているプログラマブル表示器2に格納されている全ての操作画面の全ての画面部品を、所望のテーマ/色に統一させることができる」等としてもよい。この場合には、支援装置1は、まず最初に、自装置に接続されているプログラマブル表示器2に対して所定の要求を送る。この要求に応じて、プログラマブル表示器2は、自器に格納されている全ての操作画面の上記操作画面名(操作画面名一覧)を、支援装置1に返信する。これによって、支援装置1は、返信された操作画面名一覧に基づいて、この操作画面名一覧に含まれる全ての操作画面に対して、所望のテーマ/色に統一させる処理を行うことになる。そして、統一処理後の操作画面を、プログラマブル表示器2にダウンロードして更新させることになる。
【0068】
あるいは、上記「全ての操作画面の全ての画面部品を、所望のテーマ/色に統一させることができる」代わりに、上記「全ての操作画面の全ての画面部品を、アイテム種別毎にそれぞれ所望のテーマ/色に統一させることができる」などとしてもよい。つまり、例えば、ユーザは、アイテム種別=“スイッチ”についてはメタリック調、アイテム種別=“ランプ”については“リアル調で赤色”等というように、アイテム種別単位でテーマ/色を指定することができるようにしてもよい。この指定に応じてアイテム種別毎にテーマ/色を統一する為の処理は、上述した実施形態の例と略同様であってよい。
【0069】
上記支援装置1、その各種機能部11〜13は、例えば以下のように説明することもできる。
まず、支援装置1は、プログラマブル表示器において表示させる、1以上の画面部品が配置されて成る操作画面の作成・変更作業を支援するコンピュータ装置である。
【0070】
テーマ対応ベース名記憶部11には、予め各テーマ毎に、そのテーマに対応する各画面部品の画像ファイルのベース名が格納されている。
画像ファイル名判定部12は、任意のテーマ/色の指定があると、既存の操作画面を構成する各画面部品毎に、その画面部品に係る部品配置情報を参照して該画面部品の画像ファイル名を取得し、該画像ファイル名の一部を検索ワードとして抽出し、該抽出した検索ワードを用いて上記テーマ対応ベース名記憶部11を検索することで、該画面部品に係わる上記指定されたテーマに対応するベース名を取得する。
【0071】
画像ファイル名変更部13は、上記各画面部品を順次処理対象とし、処理対象の画面部品毎に、上記画像ファイル名判定部12によって取得された、上記指定されたテーマに対応するベース名に対して、上記指定された色に対応する記号を付加することで、上記指定されたテーマ/色に対応する画像ファイル名を生成し、該処理対象の画面部品に係る部品配置情報における画像ファイル名を、該生成した画像ファイル名に置き換える。
【符号の説明】
【0072】
1 支援装置
2 プログラマブル表示器
3 PLC本体
11 テーマ対応ベース名記憶部
12 画像ファイル名判定部
13 画像ファイル名変更部
20 部品配置情報
21 アイテム種別
22 座標
23 機能
24 パターン数
25 ビットマップファイル名
30 テーマ対応ベース名テーブル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラマブル表示器において表示させる、1以上の画面部品が配置されて成る操作画面の作成・変更作業を支援する支援装置であって、
予め各テーマ毎に、そのテーマに対応する各画面部品の画像ファイルのベース名が格納されているテーマ対応ベース名記憶手段と、
任意のテーマ/色の指定があると、既存の前記操作画面を構成する各画面部品毎に、その画面部品に係る部品配置情報を参照して該画面部品の画像ファイル名を取得し、該画像ファイル名の一部を検索ワードとして抽出し、該抽出した検索ワードを用いて前記テーマ対応ベース名記憶手段を検索することで、該画面部品に係わる前記指定されたテーマに対応する前記ベース名を取得する画像ファイル名判定手段と、
前記各画面部品を処理対象とし、処理対象の画面部品毎に、前記画像ファイル名判定手段によって取得された、前記指定されたテーマに対応する前記ベース名に対して、前記指定された色に対応する記号を付加することで、前記指定されたテーマ/色に対応する画像ファイル名を生成し、該処理対象の画面部品に係る前記部品配置情報における前記画像ファイル名を、該生成した画像ファイル名に置き換える画像ファイル名変更手段と、
を有することを特徴とするプログラマブル表示器の支援装置。
【請求項2】
前記検索ワードは前記画像ファイル名の上位N文字(N;整数)を抽出したものであり、前記指定されたテーマに対応するベース名は、その上位N文字が前記検索ワードと一致するものであることを特徴とする請求項1記載のプログラマブル表示器の支援装置。
【請求項3】
前記既存の操作画面は、過去に作成されて蓄積された複数の操作画面であり、前記画像ファイル名判定手段及び画像ファイル名変更手段によって、該複数の操作画面全てについて、その操作画面を構成する全ての画面部品について、前記指定されたテーマ/色に対応する画像ファイル名の生成処理と、前記部品配置情報における前記画像ファイル名を該生成した画像ファイル名に置き換える処理が行われることを特徴とする請求項1または2記載のプログラマブル表示器の支援装置。
【請求項4】
前記画像ファイル名変更手段は、前記任意のテーマ/色の指定が、テーマの指定のみであり色の指定は無い場合には、前記画像ファイル名判定手段が取得した前記ベース名をそのまま前記生成した画像ファイル名として、前記処理対象の画面部品に係る前記部品配置情報における前記画像ファイル名を、該生成した画像ファイル名に置き換えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のプログラマブル表示器の支援装置。
【請求項5】
前記部品配置情報は、前記操作画面を構成する各画面部品毎の、操作画面上での配置座標、機能と、前記画像ファイル名とを含むものであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のプログラマブル表示器の支援装置。
【請求項6】
前記テーマは、デザインであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のプログラマブル表示器の支援装置。
【請求項7】
前記テーマは、メタリック調、リアル調、木目調、モノクロであることを特徴とする請求項6記載のプログラマブル表示器の支援装置。
【請求項8】
プログラマブル表示器において表示させる、1以上の画面部品が配置されて成る操作画面の作成・変更作業を支援する支援装置のコンピュータを、
予め各テーマ毎に、そのテーマに対応する各画面部品の画像ファイルのベース名が格納されているテーマ対応ベース名記憶手段と、
任意のテーマ/色の指定があると、既存の前記操作画面を構成する各画面部品毎に、その画面部品に係る部品配置情報を参照して該画面部品の画像ファイル名を取得し、該画像ファイル名の一部を検索ワードとして抽出し、該抽出した検索ワードを用いて前記テーマ対応ベース名記憶手段を検索することで、該画面部品に係わる前記指定されたテーマに対応する前記ベース名を取得する画像ファイル名判定手段と、
前記各画面部品を処理対象とし、処理対象の画面部品毎に、前記画像ファイル名判定手段によって取得された、前記指定されたテーマに対応する前記ベース名に対して、前記指定された色に対応する記号を付加することで、前記指定されたテーマ/色に対応する画像ファイル名を生成し、該処理対象の画面部品に係る前記部品配置情報における前記画像ファイル名を、該生成した画像ファイル名に置き換える画像ファイル名変更手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
コンピュータにおいて、プログラマブル表示器の操作画面の作成・変更作業を支援する方法であって、
予め各テーマ毎に、そのテーマに対応する各画面部品の画像ファイルのベース名を記憶部に格納しておき、
任意のテーマ/色の指定があると、既存の前記操作画面を構成する全ての画面部品について、任意の画面部品を処理対象とする毎に、その画面部品に係る部品配置情報を参照して該画面部品の画像ファイル名を取得し、該画像ファイル名の一部を検索ワードとして抽出し、
該抽出した検索ワードを用いて前記記憶部を検索することで前記指定されたテーマに対応する前記ベース名を取得し、
該取得したベース名に対して、前記指定された色に対応する記号を付加することで、前記指定されたテーマ/色に対応する画像ファイル名を生成し、
前記処理対象の画面部品に係る前記部品配置情報における前記画像ファイル名を、該生成した画像ファイル名に置き換えることを特徴とする操作画面一括変更支援方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−73527(P2013−73527A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−213539(P2011−213539)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(591016253)発紘電機株式会社 (23)
【Fターム(参考)】