プログラム、中央装置、情報処理方法、及び情報処理システム
【課題】要求された特定領域についてのより信頼性の高い情報の提供が可能なプログラム等を提供する。
【解決手段】サーバコンピュータ1はパーソナルコンピュータ2から送信された領域及び質問を受信する。サーバコンピュータ1は受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶する。サーバコンピュータ1は携帯電話機3から送信された位置情報を受信する。サーバコンピュータ1は受信した位置情報が記憶部に記憶した領域に属するか否かを判断する。サーバコンピュータ1は属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を記憶部から読み出す。サーバコンピュータ1は読み出した質問を携帯電話機3へ送信する。サーバコンピュータ1は携帯電話機3から送信された質問に対する回答を受信する。
【解決手段】サーバコンピュータ1はパーソナルコンピュータ2から送信された領域及び質問を受信する。サーバコンピュータ1は受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶する。サーバコンピュータ1は携帯電話機3から送信された位置情報を受信する。サーバコンピュータ1は受信した位置情報が記憶部に記憶した領域に属するか否かを判断する。サーバコンピュータ1は属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を記憶部から読み出す。サーバコンピュータ1は読み出した質問を携帯電話機3へ送信する。サーバコンピュータ1は携帯電話機3から送信された質問に対する回答を受信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御部を有するコンピュータにより情報処理を行うプログラム、中央装置、情報処理方法、及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介して地域の情報を収集し、収集した地域情報を提供するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−18297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、精度の高い地域の情報が適切に入手できないという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、要求された特定領域についてのより信頼性の高い情報の提供が可能なプログラム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示するプログラムは、制御部を有するコンピュータにより情報処理を行うプログラムにおいて、コンピュータに、一の端末装置から送信された領域及び質問を前記制御部により受信し、前記制御部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶し、他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を前記制御部により受信し、受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを前記制御部により判断し、属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記制御部により前記記憶部から読み出し、読み出した質問を前記制御部により前記他の端末装置へ送信し、該他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本願の一観点によれば、要求された特定領域についてのより信頼性の高い情報の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】情報処理システムの概要を示す説明図である。
【図2】パーソナルコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図3】携帯電話機のハードウェア群を示すブロック図である。
【図4】サーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図5】領域テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図6】質問テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図7】領域及び質問の入力イメージを示す説明図である。
【図8】回答者IDファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図9】セッションファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図10】回答画面の表示イメージを示す説明図である。
【図11】第2情報入力画面のイメージを示す説明図である。
【図12】回答ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図13】回答表示のイメージを示す説明図である。
【図14】質問の登録処理手順を示すフローチャートである。
【図15】質問の登録処理手順を示すフローチャートである。
【図16】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図17】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図18】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図19】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図20】終了フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】終了フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】回答の送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】回答の送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】評価値入力画面のイメージを示す説明図である。
【図25】実施の形態2に係る回答ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図26】実施の形態2に係る質問テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図27】評価値の登録処理手順を示すフローチャートである。
【図28】質問送信終了処理の手順を示すフローチャートである。
【図29】送信終了処理の手順を示すフローチャートである。
【図30】実施の形態4に係る回答者IDファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図31】平均評価値の算出手順を示すフローチャートである。
【図32】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図33】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図34】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図35】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図36】実施の形態6に係るサーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図37】施設ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図38】施設評価値ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図39】評価値記憶処理の手順を示すフローチャートである。
【図40】実施の形態7に係るサーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図41】履歴ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図42】履歴記憶処理の手順を示すフローチャートである。
【図43】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図44】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図45】施設ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図46】回答者IDファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図47】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図48】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図49】上述した形態のサーバコンピュータの動作を示す機能ブロック図である。
【図50】実施の形態10に係るサーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図51】実施の形態11に係る回答表示のイメージを示す説明図である。
【図52】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図53】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図54】携帯電話機における回答処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は情報処理システムの概要を示す説明図である。情報処理システムは一の端末装置2、中央装置1及び他の端末装置3等を含む。一の端末装置2は例えばパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話機、ゲーム機、ブックリーダまたは工場等の施設に設置される制御用コンピュータ等である。以下では一の端末装置2をパーソナルコンピュータ2であるものとして説明する。中央装置1はパーソナルコンピュータ、または、サーバコンピュータ等である。以下では中央装置1をサーバコンピュータ1であるものとして説明する。
【0010】
他の端末装置3は、可搬型の端末であり、例えばパーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話機、ゲーム機、デジタルカメラ、ビデオカメラ、または、ブックリーダ等である。以下では他の端末装置3を携帯電話機3であるものとして説明する。パーソナルコンピュータ2、サーバコンピュータ1及び携帯電話機3はインターネット、LAN(Local Area Network)または携帯電話網等を含む通信網Nを介して相互に接続されており、HTTP(HyperText Transfer Protocol)等により情報を送受信する。
【0011】
質問者はパーソナルコンピュータ2を用いて質問を入力する。その際、領域を入力する。図1の例ではスーパーマーケットの見取り図が表示されており、その中で質問者は肉類の販売コーナーを領域として指定している。質問は例えば「特売品は残っていますか?」である。パーソナルコンピュータ2は領域及び質問をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1は携帯電話機3から送信される位置情報を収集する。サーバコンピュータ1は携帯電話機3の位置情報を監視し、携帯電話機3が領域に属した場合に、質問者の質問を携帯電話機3に送信する。
【0012】
携帯電話機3には当該領域内に設定された質問「特売品は残っていますか?」が表示される。回答者は携帯電話機3から回答を入力する。回答は携帯電話機3からサーバコンピュータ1へ送信される。サーバコンピュータ1は回答をパーソナルコンピュータ2へ送信する。パーソナルコンピュータ2には回答結果が表示される。以下、詳細を説明する。
【0013】
図2はパーソナルコンピュータ2のハードウェア群を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ2は制御部としてのCPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、入力部23、表示部24、記憶部25、及び通信部26等を含む。CPU21は、バス27を介してハードウェア各部と接続されている。CPU21は記憶部25に記憶された制御プログラム25Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM22は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等である。RAM22は、記憶部としても機能し、CPU21による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0014】
入力部23はマウス、キーボード、またはタッチパネル等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU21へ出力する。表示部24は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU21の指示に従い各種情報を表示する。通信部26は有線または無線LANカード等であり、通信網Nを介してサーバコンピュータ1等との間で情報の送受信を行う。記憶部25は例えば、ハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等であり、制御プログラム25P及びブラウザ251等を格納する。
【0015】
図3は携帯電話機3のハードウェア群を示すブロック図である。携帯電話機3は制御部としてのCPU31、RAM32、入力部33、表示部34、記憶部35、GPS(Global Positioning System)モジュール39、マイク310、スピーカ311及び通信部36等を含む。CPU31は、バス37を介してハードウェア各部と接続されている。CPU31は記憶部35に記憶された制御プログラム35Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM32は例えばSRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。RAM32は、記憶部としても機能し、CPU31による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0016】
入力部33はマウス、キーボード、またはタッチパネル等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU31へ出力する。表示部34は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU31の指示に従い各種情報を表示する。通信部36は無線LANカードまたは通信アンテナ等であり、通信網Nを介してサーバコンピュータ1等との間で情報の送受信を行う。記憶部35は例えば、ハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等であり、制御プログラム35P及びブラウザ351等を格納する。
【0017】
GPSモジュール39はGPS衛星から送信される経度及び緯度を位置情報として受信する。GPSモジュール39は受信した位置情報をCPU31へ出力する。なお、本実施形態では携帯電話機3による位置情報の取得を、GPSを用いる例を挙げて説明するが、一例でありこれに限るものではない。例えば、Wi-Fi(登録商標)等の3箇所の無線LANアクセスポイントの電波情報を取得し、取得した電波情報に基づいて位置情報を取得しても良い。また複数の携帯電話基地局またはPHS基地局の情報を用いて位置情報を取得するほか、これらの複数の組み合わせにより、位置情報を取得しても良い。その他、施設の各所に配置され、位置情報が記憶されたICタグと、携帯電話機3内の図示しないリーダとを用いて、位置情報を取得しても良い。また、携帯電話機3の図示しないカメラにより、施設内の標識等を撮像し、パターンマッチングを行うことで位置情報を取得しても良い。その他携帯電話機3の加速度センサ、ジャイロセンサまたは磁気センサ(図示せず)を用い、位置および方位を適宜補正しても良い。また位置情報を取得する複数のセンサを組み合わせて使用しても良い。例えば、GPSモジュールから出力される位置情報と携帯電話機3の加速度センサ、ジャイロセンサおよび磁気センサを組み合わせて使用しても良い。またGPSモジュール39から出力される位置情報と基地局から取得される位置情報との双方を用いて位置情報を補正しても良い。マイク310は集音した音声信号をAD変換し、変換後の音声情報をCPU31へ出力する。スピーカ311はCPU31の指示に従いDA変換された音声信号を出力する。
【0018】
図4はサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。サーバコンピュータ1は制御部としてのCPU11、RAM12、入力部13、表示部14、記憶部15、時間管理部18、及び通信部16等を含む。CPU11は、バス17を介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は記憶部15に記憶された制御プログラム15Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM12は例えばSRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。RAM12は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0019】
入力部13はマウス、キーボード、またはタッチパネル等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU11へ出力する。表示部14は液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU11の指示に従い各種情報を表示する。時間管理部18は日時情報をCPU11へ出力する。通信部16は有線または無線LANカード等であり、通信網Nを介してパーソナルコンピュータ2及び携帯電話機3等との間で情報の送受信を行う。
【0020】
記憶部15は例えば、ハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等であり、制御プログラム15Pを格納する。記憶部15はこの他、領域テーブル151、質問テーブル152、回答者IDファイル153、セッションファイル154、及び、回答ファイル155等を記憶している。
【0021】
図5は領域テーブル151のレコードレイアウトを示す説明図である。領域テーブル151は領域IDフィールド及び領域フィールド等を含む。領域フィールドには、質問の受け付け及び携帯電話機3の移動状況を監視するために用いる領域が記憶されている。領域は図5に示すように、緯度及び経度に係る座標が4つ記憶されている。後述するとおり座標はXY座標系により予め施設毎に設定されている。なお、座標はGPSモジュール39から取得した緯度及び経度を変換することで得られる。領域IDフィールドには、領域に対応付けて領域を特定するための識別情報(以下、領域IDという)が記憶されている。なお、本実施形態では矩形状の領域を例としてあげるがこれに限るものではない。多角形とするほか、円または楕円等の形状により領域を記憶しても良い。サーバコンピュータ1のCPU11、パーソナルコンピュータ2から領域が送信された場合、領域IDを生成し、送信された領域に対応付けて記憶する。なお、予めサーバコンピュータ1で領域を記憶しておき、パーソナルコンピュータ2の質問者に領域を選択させても良い。
【0022】
図6は質問テーブル152のレコードレイアウトを示す説明図である。質問テーブル152は質問IDフィールド、領域IDフィールド、質問者IDフィールド、質問フィールド、参照先フィールド、回答IDフィールド、回答目標数フィールド及び日時フィールド等を含む。質問IDフィールドは質問者が送信した質問を特定するための固有の識別情報(以下、質問IDという)が記憶されている。領域IDフィールドには、図5で述べた領域IDが質問IDに対応付けて記憶されている。質問者IDフィールドには、質問者を特定するための固有の識別情報(以下、質問者IDという)が質問IDおよび領域IDに対応付けて記憶されている。
【0023】
質問者IDは例えば、ユーザ名、電話番号、メールアドレス、パーソナルコンピュータ2のコンピュータ名、パーソナルコンピュータ2のMAC(Media Access Control)アドレス等の機器情報である。本実施形態では、質問者のユーザ名であるものとして説明する。質問フィールドには質問者が送信した質問が、質問IDに対応付けて記憶されている。本実施形態ではテキストにより質問を記憶する例を挙げるがこれに限るものではない。音声、動画、または画像により質問を記憶しても良い。
【0024】
参照先フィールドには、質問IDに対応付けて質問者が送信した質問にアクセスするためのアドレスが記憶されている。本実施形態ではアドレスとしてURL(Uniform Resource Locator)を記憶する例を挙げて説明する。回答IDフィールドには、質問IDに対応付けて質問に対する回答を特定するための固有の識別情報(以下、回答IDという)が記憶されている。図6の例では質問ID「Q003」で特定される質問「そのコピー機は使いやすいですか?」に対する回答ID「R005」及び「R006」で特定される回答が2つ記憶されていることが理解できる。
【0025】
回答目標数フィールドには、質問IDに対応付けて目標とすべき回答目標数が記憶されている。サーバコンピュータ1のCPU11は回答IDの数が回答目標数に達した場合に、携帯電話機3への質問の送信を停止する。例えば質問ID「Q001」には回答目標数が「10」と記憶されている。この場合、10の回答が得られた時点で携帯電話機3への質問の送信が終了する。CPU11は回答目標数がパーソナルコンピュータ2から送信された場合、質問ID及び質問者IDに対応付けて目標回答数を記憶する。なお、本実施形態では目標回答数を質問の度に質問者が設定できる例を挙げて説明するがこれに限るものではない。例えば、質問者が予め目標回答数を一律に15と設定しておいても良い。
【0026】
この場合、パーソナルコンピュータ2から質問者IDと回答目標数がサーバコンピュータ1へ送信される。サーバコンピュータ1のCPU11は送信された質問者ID及び目標回答数を記憶部15に記憶する。その他、オペレータが入力部13から回答目標数を設定しておいても良い。この場合CPU11は入力部13を通じて入力された回答目標数を記憶部15に記憶する。日時フィールドには質問IDに対応づけて質問をパーソナルコンピュータ2から受信した際に、時間管理部18から出力される日時を記憶している。
【0027】
図7は領域および質問の入力イメージを示す説明図である。サーバコンピュータ1のCPU11は記憶部15から領域および質問を入力するための質問入力画面241を読み出す。パーソナルコンピュータ2のCPU21は質問入力画面241の取得要求をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、取得要求を受けて読み出した質問入力画面241をパーソナルコンピュータ2へ送信する。パーソナルコンピュータ2のCPU21はブラウザ251に質問入力画面241を表示する。
【0028】
図7に示すように質問入力画面241は領域選択図面240、質問者ID入力ボックス243、質問入力ボックス244、回答目標数入力ボックス245、および、質問登録ボックス246等を含む。領域選択図面240には質問者が領域を選択し易いよう、店舗、オフィス、駅、高速道路、遊園地または公園等の室内または室外の各種施設の地図、配置図または見取り図が表示される。図7の例では、オフィスの見取り図が表示されている。本実施形態では見取り図に予め座標値が設定されている。以下では領域選択図面240の左上を原点とし、右方向をX軸正方向とし、下方向をY軸正方向とする。質問者は入力部23から領域選択図面240を参照し、質問を登録する領域を指定する。
【0029】
例えば、マウスのドラッグ操作により、矩形上の領域を指定すればよい。なお、領域の指定方法は一例であり、これに限るものではない。座標を直接入力部23から入力するほか、予め格子状に区分けされた領域選択図面240の領域を、入力部23から個別にクリックすることにより指定するようにしても良い。図7の例では中央部付近が指定領域242として選択されている。
【0030】
質問者ID入力ボックス243は質問者IDを入力するためのボックスである。回答者は入力部23から質問者ID入力ボックス243へ入力する。質問入力ボックス244は質問を入力するためのボックスであり、質問者は入力部23から質問を入力する。回答目標数入力ボックス245は質問者が希望する回答数を入力するためのボックスである。図7の例では10と表示されている。質問者は入力を終えた場合、入力部23を通じて質問登録ボタン246をクリックする。なお、質問は図示しないマイクを通じて音声入力しても良い。
【0031】
パーソナルコンピュータ2のCPU21は指定領域242を参照し、4隅の座標を領域として読み出す。CPU21は入力された質問者ID、領域、質問、および、回答目標数をサーバコンピュータ1へ、通信部26を介して送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は送信された質問者ID、領域、質問、および、回答目標数を受信する。CPU11は新たな領域IDを生成し、生成した領域IDに対応付けて領域を領域テーブル151に記憶する。同様にCPU11は新たな質問IDを生成し、生成した質問IDに対応付けて領域ID、質問者ID、質問および回答目標数を質問テーブル152に記憶する。さらにCPU11は記憶した質問にアクセスするためのURLを生成し、生成したURLを質問テーブル152の参照先フィールドに質問IDに対応付けて記憶する。これにより、領域および質問が蓄積される。
【0032】
図8は回答者IDファイル153のレコードレイアウトを示す説明図である。回答者IDファイル153は回答者IDフィールド、携帯IDフィールド、メールアドレスフィールド及び位置情報フィールドを含む。回答者IDフィールドには回答者を特定するための識別情報(以下、回答者IDという)が記憶されている。回答者IDは例えば、回答者名、回答者のニックネーム、割り振られたID番号等である。携帯IDフィールドには回答者IDに対応づけて携帯電話機3に予め付与された固有の識別情報(以下、携帯IDという)が記憶されている。携帯IDは例えば携帯電話機3の工場出荷時に自身に付与された固有の製造番号、電話番号、電子メールアドレスまたはSIM(Subscriber Identity Module)カードに付与された固有のID等が用いられる。
【0033】
メールアドレスフィールドには回答者IDに対応づけて回答者の電子メールアドレスが記憶されている。位置情報フィールドには、回答者IDに対応づけて携帯電話機3から送信される位置情報を記憶している。CPU11は回答者ID、携帯ID及びメールアドレスを、通信部16を介して受信し、予め回答者IDファイル153に記憶しておく。なお、オペレータが入力部13から回答者ID、携帯ID及びメールアドレスを入力して、回答者ファイル153に記憶しても良い。CPU31はGPSモジュール39を介して受信した位置情報を、通信部36を介して定期的(例えば5秒毎)に回答者IDと共にサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は通信部16を介して、回答者ID及び位置情報を受信する。CPU11は回答者ID及び位置情報を回答者IDファイル153に記憶する。
【0034】
図9はセッションファイル154のレコードレイアウトを示す説明図である。セッションファイル154には、携帯IDフィールド及びセッションIDフィールド等を含む。セッションIDフィールドには、携帯電話機3とサーバコンピュータ1との間で通信が確立した場合に各携帯電話機3に付与されるセッションIDが、携帯IDに対応づけて記憶されている。本実施形態では回答者IDを元に、位置情報、質問及び回答等を送受信する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。回答者IDに代えて携帯IDまたはセッションIDを元に、位置情報、質問及び回答等を送受信するようにしても良い。
【0035】
図10は回答画面の表示イメージを示す説明図である。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151の領域フィールド及び携帯電話機3から送信される位置情報を参照し、携帯電話機3が領域に属したか否かを判断する。CPU11は領域に属すると判断した場合、対応する回答者IDを回答者IDファイル153から抽出する。また、CPU11は質問テーブル152から領域に対応する質問及び参照先を読み出す。CPU11は記憶部15から回答画面340のHTML(HyperText Markup Language)形式のテンプレートを読み出す。CPU11は領域IDに対応する質問者ID、質問があった日時、参照先及び質問を質問テーブル152から読み出し、回答画面340に記述する。図10の例では質問として「プロジェクタはそこにありますか?」が記述されている。
【0036】
回答画面340には、質問に対する回答として、肯定または否定のいずれかを選択させるための第1情報として、例えば、「はい」または「いいえ」のいずれかを選択させるための選択ボタン341が表示されている。なお、第1情報は「はい」または「いいえ」のいずれかを選択させるためのチェックボックス等であっても良い。このように第1情報は質問に対する回答として肯定または否定のいずれかを選択させる画面とすれば良い。回答画面340には、後述する第2情報入力画面3420を表示するための詳細ボタン342が表示されている。なお、本実施形態では回答画面340に第1情報または第2情報のいずれかを表示する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。第1情報及び第2情報の双方を表示するようにしても良い。回答画面340にはさらに回答を終了する場合に選択するための回答終了ボタン343が表示される。また本実施形態では第1情報に基づく回答、及び、第2情報に基づく回答の2つを送信する例を挙げるがこれに限るものではない。第1情報に基づく回答、または、第2情報に基づく回答のいずれかを送信する形態であっても良い。
【0037】
CPU11は領域に属すると判断した回答者IDに係る携帯電話機3に生成した回答画面340を送信する。なお、サーバコンピュータ1は例えばCOMETまたはC2DM(Cloud to Device Messaging)方式により各種情報を携帯電話機3へ送信すればよい。携帯電話機3のCPU31は回答画面340を受信し、表示部34に表示する。回答者は入力部33を通じて、選択ボタン341を通じて「はい」(肯定)または「いいえ」(否定)を選択する。第1情報に基づく回答のみを入力し、第2情報に基づく回答を入力しない場合、回答者は、回答終了ボタン343を操作する。この場合、CPU21は第1情報に基づく肯定または否定の情報と、回答終了情報をサーバコンピュータ1へ送信する。なお、回答はマイク310を介して入力しても良い。
【0038】
第2情報に基づく回答の入力を希望する回答者は、入力部33を通じて詳細ボタン342を選択する。詳細ボタン342には、第2情報342に係る回答を入力するためのハイパーリンクが記述されている。CPU31は入力部33からハイパーリンクの入力を受け付けた場合、ハイパーリンクに記述されたURLをサーバコンピュータ1へ送信する。なお、第1情報に基づく肯定または否定の情報が入力されている場合は、肯定または否定の情報も併せてサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11はハイパーリンクに係るURLを受信した場合、対応する第2情報入力画面3420を記憶部15から読み出す。
【0039】
図11は第2情報入力画面3420のイメージを示す説明図である。第2情報入力画面3420には予め、文章をテキスト形式で入力するための文章ボックス3421、および、文書ファイル、画像、動画、PDF(登録商標)または音声等の添付ファイルを挿入するための挿入ボタン3422が記述されている。このように第2情報は詳細な回答を行うための文章を入力するための画面、または、文書ファイル、画像、動画、PDF(登録商標)または音声等の添付ファイルを挿入するための画面とすればよい。その他第2情報入力画面3420には第2情報に基づく回答を送信するための送信ボタン3423、回答画面340へ戻るための簡易ボタン3411が予め記述されている。CPU11は領域IDに対応する質問者ID、質問があった日時及び質問を質問テーブル152から読み出し、第2情報入力画面3420に記述する。
【0040】
CPU11は記述後の第2情報入力画面3420を携帯電話機3へ送信する。携帯電話機3のCPU31は表示部34に第2情報入力画面3420を表示する。回答者は入力部33を通じて文章入力ボックス3421に文章を入力する。例えば、「引き出しの中にあります。」等の文章を入力すればよい。添付ファイルの添付を希望する場合、回答者は挿入ボタン3422を操作し、記憶部35に記憶した添付ファイルを選択する。例えば文章入力ボックス3421に「2台あります。どちらですか。写真を送ります。」と記述すると共に、2台のプロジェクタを撮像した画像データを添付ファイルとして挿入しても良い。CPU31は送信ボタン3423が操作された場合、第2情報に基づく回答として、文章入力ボックス3421に入力された文章、及び、挿入された添付ファイルをサーバコンピュータ1へ送信する。以下では、説明を容易にするために第2情報に基づく回答として文章のみを送信する例を挙げて説明する。
【0041】
簡易ボタン3411には、図10で示した回答画面340へ戻るためのハイパーリンクが設定されている。CPU31は簡易ボタン3411が選択された場合、URLをサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は送信されたURLに対応する回答画面340を読み出し、携帯電話機3へ送信する。これにより、回答者は第1情報に基づく回答のみを送信する、第2情報に基づく回答のみを送信する、第1情報及び第2情報の双方に基づく回答を送信する、または、回答しない、のいずれかで回答することができる。なお、本実施形態では説明を容易にするために、第1情報に基づく回答を入力するための回答画面340と、第2情報に基づく回答を入力するための第2情報入力画面3420とを分けて表示する例を挙げたが、これに限るものではない。詳細ボタン342及び簡易ボタン3411を設けずに、回答画面340に文章入力ボックス3421、挿入ボタン3422を記述し、第1情報及び第2情報の双方に基づく回答を入力するための一つの画面を設けても良い。以下では第1情報に基づく回答を第1情報回答、第2情報に基づく回答を第2情報回答と適宜省略して用いる。
【0042】
図12は回答ファイル155のレコードレイアウトを示す説明図である。回答ファイル155は回答IDフィールド、質問IDフィールド、回答者IDフィールド、第1情報回答フィールド、第2情報回答フィールド、及び、回答日時フィールド等を含む。回答IDフィールドには、回答者から第1情報に基づく回答または第2情報に基づく回答が送信された場合に生成される固有の回答IDが記憶されている。質問IDフィールドには、回答IDに対応づけて質問IDが記憶されている。回答者IDフィールドには回答者IDが回答ID及び質問IDに対応づけて記憶されている。第1情報回答フィールドには、第1情報に基づく回答が記憶されている。具体的には、第1情報に基づく回答として肯定を示す情報が送信された場合、「はい」が回答IDに対応づけて記憶される。
【0043】
第1情報に基づく回答として否定を示す情報が送信された場合、「いいえ」が回答IDに対応づけて記憶される。第1情報に基づく回答が送信されなかった場合、「回答なし」が記憶される。第2情報回答フィールドには、第2情報に基づく回答が記憶されている。具体的には、第2情報に基づく回答が送信された場合、回答IDに対応づけて「メニューがわかりにくいです。」等の文章が記憶される。第2情報に基づく回答が送信されない場合、「回答なし」が記憶される。回答日時フィールドには、回答を受信した際に時間管理部18から出力される日時が記憶されている。
【0044】
CPU11は質問を回答者に送信し、携帯電話機3から回答を受信した場合、回答IDを生成し、回答ファイル155に記憶する。またCPU11は回答IDに対応づけて、質問ID、回答者ID及び回答日時を記憶する。CPU11は第1情報に基づく回答または第2情報に基づく回答が存在する場合、回答IDに対応づけて第1情報に基づく回答または第2情報に基づく回答を記憶する。CPU11は回答ファイル155の回答ID、質問ID及び回答者IDを監視し、携帯電話機3から回答を受信した回数を計数する。具体的には、質問IDが同一の回答ID数、または質問IDが同一の回答者ID数を計数すればよい。また第1情報回答フィールド及び第2情報回答フィールドの記憶内容が共に「回答なし」の場合、計数しないようにしても良い。
【0045】
CPU11は計数した回数が質問テーブル152に記憶した回答目標数(閾回数)を越えるか否かを判断する。具体的にはCPU11は質問テーブル152の質問IDに対応する回答目標数を読み出し、計数した値と比較する。CPU11は回答目標数を越えたと判断した場合、質問の携帯電話機3への送信を終了する。CPU11は、質問IDに対応する回答IDを質問テーブル152の回答IDフィールドに記憶する。なお、本実施形態で述べたテーブル及びファイルのレコードレイアウトは一例でありこれに限るものではない。データ間の関係が維持されていれば、他の記憶形態であっても良い。その他、テーブル及びファイルを記憶部15に記憶する例を挙げたがこれに限るものではない。記憶部15として他のデータベースにこれらのデータを記憶しておき、SQL(Structured Query Language)等を用いて、必要に応じて適宜読み出しまたは書き込みを行っても良い。
【0046】
図13は回答表示のイメージを示す説明図である。CPU11は回答を受信した場合、回答ファイル155から回答者ID及び第1情報回答及び第2情報回答を読み出す。CPU11は読み出した回答者ID、第1情報回答及び第2情報回答をパーソナルコンピュータ2へ送信する。なお、第1情報回答フィールドまたは第2情報回答フィールドの記憶内容が「回答なし」の場合、送信しないものとする。パーソナルコンピュータ2のCPU21は表示部24の回答欄247に送信された回答者ID、第1情報回答及び第2情報回答を時系列で表示する。
【0047】
なお、CPU11は回答ファイル155に記憶された回答日時をあわせてパーソナルコンピュータ2に送信しても良い。この場合、CPU21は回答者IDに対応づけて回答日時、または、回答日時と現在日時との差分を表示する。図13の例では、回答者ID「P001」の回答者が第1情報に基づく回答「はい」のみを回答している。回答者ID「P002」の回答者は第1情報に基づく回答「はい」と、第2情報に基づく回答「棚の上にあります。」との双方を回答していることが理解できる。以上のハードウェアにおいて、各種処理を、フローチャートを用いて説明する。
【0048】
図14及び図15は質問の登録処理手順を示すフローチャートである。質問の登録を希望する質問者は入力部23を通じて質問者ID、施設ID及び質問入力画面要求を入力する。施設IDは施設を特定するための識別情報である。CPU21は入力部23を通じて入力された質問者ID、施設ID及び質問入力画面要求をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS141)。サーバコンピュータ1のCPU11は質問者ID、施設ID及び質問入力画面要求を受信する(ステップS142)。CPU11は記憶部15から施設IDに対応する質問入力画面241を読み出す(ステップS143)。なお、記憶部15には各施設の施設IDに対応づけて図7で説明した質問入力画面241が予め記憶されている。
【0049】
CPU11は読み出した質問入力画面241をパーソナルコンピュータ2へ送信する(ステップS144)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は質問入力画面241を受信する(ステップS145)。CPU21は表示部24に質問入力画面241を表示する(ステップS146)。CPU21は入力部23から質問をする領域を受け付ける(ステップS147)。具体的にはCPU21は入力部23から領域を規定する座標値の入力を受け付ける。質問者は入力部23から質問者ID及び質問を、質問者ID入力ボックス243及び質問入力ボックス244に入力する。なお、質問者IDの入力は省略しても良い。CPU21は質問者ID及び質問を受け付ける(ステップS148)。
【0050】
質問者は回答目標数を回答目標数入力ボックス245に入力する。CPU21は入力された回答目標数入力ボックス245を受け付ける(ステップS149)。CPU21は受け付けた領域、質問者ID、質問及び回答目標数をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS151)。サーバコンピュータ1のCPU11は領域、質問者ID、質問及び回答目標数を受信する(ステップS152)。CPU11は領域IDを生成する(ステップS153)。CPU11は領域ID及び受信した領域を領域テーブル151に記憶する(ステップS154)。なお、領域を記憶する際は、受信した座標値に対応する緯度及び経度を記憶するようにすればよい。またCPU11は、パーソナルコンピュータ2から座標値に変えて領域を示すブロック番号が送信された場合、ブロック番号に予め対応づけられる緯度及び経度を記憶部15から読み出せば良い。
【0051】
CPU11は質問IDを生成する(ステップS155)。CPU11は質問を記憶部15に格納する宛先となる参照先を生成する(ステップS156)。CPU11は質問ID、領域ID、質問者ID及び質問を質問テーブル152に記憶する(ステップS157)。CPU11は参照先、日時及び回答目標数を質問IDに対応づけて質問テーブル152に記憶する(ステップS158)。
【0052】
図16乃至図19は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151から領域を読み出す(ステップS161)。携帯電話機3のCPU31は回答者ID、及び、GPSモジュール39から出力された位置情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS162)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID及び位置情報を受信する(ステップS163)。CPU11は受信した位置情報がステップS161で読み出した領域内であるか否かを判断する(ステップS164)。CPU11は領域内でないと判断した場合(ステップS164でNO)、ステップS163へ処理を戻す。
【0053】
CPU11は領域内であると判断した場合(ステップS164でYES)、終了フラグが設定されているか否かを判断する(ステップS165)。なお終了フラグについては後述する。CPU11は終了フラグが設定されていると判断した場合(ステップS165でYES)、処理を終了する。CPU11は終了フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS165でNO)、ステップS166へ移行する。CPU11は領域に対応する質問IDを読み出す(ステップS166)。CPU11は読み出した質問IDに対応する回答者IDが既に回答ファイル155に記憶されているか否かを判断する(ステップS167)。
【0054】
CPU11は既に質問IDに対応する回答者IDが記憶されていると判断した場合(ステップS167でYES)、当該回答者による回答は登録済みであるので、処理をステップS163へ戻す。CPU11は質問IDに対応する回答者IDが記憶されていないと判断した場合(ステップS167でNO)、回答IDを生成する(ステップS168)。なお、領域に対応づけて複数の質問IDが存在する場合、図16乃至図19の処理を質問ID毎に行えばよい。
【0055】
CPU11は回答IDに対応づけて初期値として、第1情報回答フィールドに「回答なし」、第2情報回答フィールドに「回答なし」を記憶する(ステップS169)。この際、CPU11は時間管理部18から出力される日時を回答IDに対応づけて回答日時フィールドに記憶する。CPU11は質問IDに対する質問者ID、質問、参照先、質問日時を読み出す(ステップS1610)。CPU11は第1情報である選択ボタン341を含む回答画面340を読み出す(ステップS171)。CPU11は回答画面340に質問者ID、質問日時、質問及び参照先を記述する(ステップS172)。
【0056】
CPU11は回答画面340を携帯電話機3へ送信する(ステップS173)。携帯電話機3のCPU31は回答画面340を受信する(ステップS174)。CPU31は回答画面340を表示部34に表示する(ステップS175)。CPU31は選択ボタン341の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS176)。CPU31は選択ボタン341の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS176でYES)、肯定または否定の情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS177)。サーバコンピュータ1のCPU11は肯定または否定の情報を受信する(ステップS178)。
【0057】
CPU11は回答IDに対応する第1情報回答フィールドの「回答なし」を削除する(ステップS179)。CPU11は肯定または否定の情報を回答IDに対応づけて、回答ファイル155に記憶する(ステップS181)。CPU11は回答IDに対応づけて、時間管理部18から出力される日時を記憶する(ステップS182)。なお既に日時が記憶されている場合、上書きすればよい。携帯電話機3のCPU31は選択ボタン341の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS176でNO)、及び、ステップS177の処理の後、処理をステップS183へ移行させる。CPU31は詳細ボタン342の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS183)。
【0058】
CPU31は詳細ボタン342の入力を受け付けていない場合(ステップS183でNO)、入力部33を通じて回答終了ボタン343の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS184)。CPU31は回答終了ボタン343の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS184でYES)、処理を終了する。CPU31は回答終了ボタン343の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS184でNO)、サーバコンピュータ1へ回答が終了したことを示す回答終了情報を送信する(ステップS1840)。CPU31はその後、処理をステップS176へ戻す。サーバコンピュータ1のCPU11は回答終了情報を受信する(ステップS1841)。携帯電話機3のCPU31は詳細ボタン342の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS183でYES)処理をステップS185へ移行させる。
【0059】
CPU31は詳細ボタン342に記述されたURLをサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS185)。サーバコンピュータ1のCPU11はURLを受信する(ステップS186)。CPU11は第2情報である文章入力ボックス3421を含む第2情報入力画面3420を読み出す(ステップS187)。CPU11は第2情報入力画面3420に質問IDに対応する質問者ID、質問日時、質問及び参照先を記述する(ステップS188)。CPU11は記述後の第2情報入力画面3420を携帯電話機3へ送信する(ステップS189)。
【0060】
携帯電話機3のCPU31は第2情報入力画面3420を受信する(ステップS191)。CPU31は第2情報入力画面3420を表示部34に表示する(ステップS192)。CPU31は文章入力ボックス3421から文章の入力を受け付ける(ステップS193)。CPU31は送信ボタン3423の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS194)。CPU31は送信ボタン3423の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS194でYES)、受け付けた文章をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS195)。
【0061】
CPU31は送信ボタン3423の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS194でNO)、簡易ボタン3411の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS196)。CPU31は簡易ボタン3411の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS196でYES)、処理をステップS175へ戻す。CPU31は簡易ボタン3411の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS196でNO)、処理をステップS193へ戻す。サーバコンピュータ1のCPU11はステップS195で送信された文章を受信する(ステップS197)。
【0062】
CPU11は回答IDに対応する第2情報回答フィールドの「回答なし」を削除する(ステップS198)。CPU11は回答IDに対応づけて文章を回答ファイル155に記憶する(ステップS199)。CPU11は時間管理部18から出力される日時を参照し、回答日時を回答IDに対応づけて、回答ファイル155に記憶する(ステップS1910)。その後CPU11は処理をステップS163に戻し処理を繰り返す。
【0063】
図20及び図21は終了フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11はステップS1841による回答終了情報を受信したか否かを判断する(ステップS201)。CPU11は回答終了情報を受信していない場合(ステップS201でNO)、回答終了情報を受信するまで待機する。CPU11は回答終了情報を受信したと判断した場合(ステップS201でYES)、処理をステップS202へ移行させる。CPU11は質問IDに対応する回答目標数を質問テーブル152から読み出す(ステップS202)。CPU11は有効回答設定がなされているか否かを判断する(ステップS203)。
【0064】
有効回答設定を行った場合、CPU11は第1情報に基づく回答及び第2情報に基づく回答が共に「回答なし」である際、回答の一つとして計数しない処理を行う。有効回答設定を行うか否かは、質問を送信する際に質問者がパーソナルコンピュータ2の入力部23から選択することができる。その他、オペレータが入力部23から設定するか否かの情報を入力しても良い。設定の有無は記憶部15に記憶される。CPU11は有効回答設定がなされていないと判断した場合(ステップS203でNO)、質問IDに対応する回答者IDの数を、回答者ファイル155を参照して計数する(ステップS204)。
【0065】
CPU11は計数した回答数が回答目標数を越えるか否かを判断する(ステップS205)。CPU11は回答目標数を越えないと判断した場合(ステップS205でNO)、処理をステップS201へ戻す。CPU11は回答目標数を越えると判断した場合(ステップS205でYES)、終了フラグを記憶部15に設定する(ステップS206)。これにより、回答収集の目的が達成され、ステップS165でYESの処理により、質問の送信が終了される。
【0066】
CPU11は有効回答設定がなされていると判断した場合(ステップS203でYES)、質問IDに対応するレコードを回答ファイル155から読み出す(ステップS207)。CPU11は読み出したレコードをRAM12に記憶する。CPU11は第1情報回答フィールド及び第2情報回答フィールドともに「回答なし」が記憶されているレコードをRAM12から削除する(ステップS208)。CPU11はRAM12から削除した後のレコード数を計数する(ステップS209)。
【0067】
CPU11は計数した回答数が回答目標数を越えるか否かを判断する(ステップS211)。CPU11は回答目標数を越えないと判断した場合(ステップS211でNO)、処理をステップS201へ戻す。CPU11は回答目標数を越えると判断した場合(ステップS211でYES)、終了フラグを記憶部15に設定する(ステップS212)。
【0068】
図22及び図23は回答の送信処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は回答ファイル155の記憶内容を監視し、第1情報回答フィールドのレコードが変更されたか否かを判断する(ステップS1201)。CPU11は第1情報回答フィールドのレコードが変更されたと判断した場合(ステップS1201でYES)、変更後の記憶内容が「回答なし」であるか否かを判断する(ステップS1202)。CPU11は変更後の記憶内容が「回答なし」ではない場合(ステップS1202でNO)、処理をステップS1203へ移行させる。CPU11は第1情報回答フィールドのレコードが変更されていないと判断した場合(ステップS1201でNO)、または、変更後の記憶内容が「回答なし」であると判断した場合(ステップS1202でYES)、処理をステップS1208へ移行させる。
【0069】
CPU11は変更のあったレコードの質問ID、回答者ID及び第1情報回答を読み出す(ステップS1203)。この場合、第1情報回答は「はい」または「いいえ」のいずれかとなる。CPU11は質問IDに対応するパーソナルコンピュータ2のアドレスを記憶部15から読み出す(ステップS1204)。CPU11は回答者ID及び第1情報回答を送信する(ステップS1205)。パーソナルコンピュータ2のアドレスは電子メールアドレス、セッションID、IP(Internet Protocol)アドレス等であれば良い。なお、回答は電子メールで送信するほか、COMETまたはC2DM方式によりパーソナルコンピュータ2へ送信しても良い。
【0070】
パーソナルコンピュータ2のCPU21は回答者ID及び第1情報回答を受信する(ステップS1206)。CPU21は表示部24に回答者ID、第1情報回答を表示する(ステップS1207)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答ファイル155の記憶内容を監視し、第2情報回答フィールドのレコードが変更されたか否かを判断する(ステップS1208)。CPU11は第2情報回答フィールドのレコードが変更されたと判断した場合(ステップS1208でYES)、変更後の記憶内容が「回答なし」であるか否かを判断する(ステップS1209)。CPU11は変更後の記憶内容が「回答なし」ではない場合(ステップS1209でNO)、処理をステップS1210へ移行させる。CPU11は第2情報回答フィールドのレコードが変更されていないと判断した場合(ステップS1208でNO)、または、変更後の記憶内容が「回答なし」であると判断した場合(ステップS1209でYES)、処理をステップS1201へ移行させる。
【0071】
CPU11は変更のあったレコードの質問ID、回答者ID及び第2情報回答を読み出す(ステップS1210)。CPU11は質問IDに対応するパーソナルコンピュータ2のアドレスを記憶部15から読み出す(ステップS1211)。CPU11は回答者ID及び第2情報回答を送信する(ステップS1212)。なお、本実施形態ではステップS1205における第1情報回答の送信と、ステップS1212における第2情報回答の送信とを分けたがこれに限るものではない。CPU11はステップS1204の処理後一定時間待機する。CPU11は一定時間内に、ステップS1212における処理を実行する場合、回答者ID、第1情報回答及び第2情報回答を同時にパーソナルコンピュータ2へ送信しても良い。CPU11は一定時間を経過した場合、ステップS1205の処理を実行し、回答者ID及び第1情報回答を携帯電話機3へ送信する。
【0072】
パーソナルコンピュータ2のCPU21は回答者ID及び第2情報回答を受信する(ステップS1213)。CPU21は表示部24に回答者ID、第2情報回答を表示する(ステップS1214)。なお、上述したとおり、CPU21は併せて送信された回答者ID、第1情報回答および第2情報回答を表示部24に表示しても良い。これにより、質問者が指定した領域に位置する携帯電話機3の回答者から、現場に即した信頼性高い回答を得ることが可能となる。また、回答を第1情報に基づく回答と、第2情報に基づく回答の2つに分けたので、回答する時間的余裕がない回答者は第1情報に基づく回答のみを送信することが可能となる。また、より詳細な第2情報に基づく回答をも得ることが可能となる。
【0073】
実施の形態2
実施の形態2は質問者が回答に対し評価値を付与する形態に関する。図24は評価値入力画面のイメージを示す説明図である。サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から送信された回答者ID、第1情報回答、及び第2情報回答を受信する。本実施形態では説明を容易にするために、携帯電話機3に表示された回答画面340に入力部33を通じて、第1情報回答及び第2情報回答の双方に対する評価値を入力することができるものとして説明する。この場合、サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から、質問ID、回答者ID、第1情報回答、及び第2情報回答を受信する。その他、サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から、質問ID、回答者ID及び第1情報回答を受信する。その他、サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から、質問ID、回答者ID及び第2情報回答を受信する。
【0074】
サーバコンピュータ1のCPU11は評価値入力画面を記憶部15から読み出す。CPU11は質問ID、回答者ID、第1情報回答、第2情報回答を評価値入力画面に記述する。CPU11は記述後の評価値入力画面をパーソナルコンピュータ2に表示する。パーソナルコンピュータ2の表示部24には評価値入力画面が表示される。図24の例では、質問ID「Q001」、回答者ID「P002」の第1情報回答「はい」と、第2情報回答「棚の上にあります」の双方が表示されている。質問者は入力部23から評価値を評価値入力ボックス248に入力する。例えば、1から10の値を入力する。本実施形態では数値が大きい程、評価が高いものとして説明する。なお数値は一例でありこれに限るものではなく、非常によい、良い、良くない等の評価に関する文字を評価値として入力させても良い。また、数値を入力させるほか、数値選択ボックスダイアログを表示し、数値を選択させても良い。
【0075】
CPU21は評価値入力ボックス248に入力された評価値を受け付ける。CPU21は送信ボタン249の入力を受け付けた場合、質問ID、回答者ID及び評価値をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は質問ID、回答者IDに対応づけて評価値を回答ファイル155に記憶する。図25は実施の形態2に係る回答ファイル155のレコードレイアウトを示す説明図である。評価値フィールドには、回答者ID及び質問IDに対応づけて回答に対する評価値が記憶されている。なお、本実施形態では質問者のパーソナルコンピュータ2に質問ID及び回答者IDを送信する例を挙げたがこれに限るものではない。代わりに回答IDを送信するようにしても良い。
【0076】
図26は実施の形態2に係る質問テーブル152のレコードレイアウトを示す説明図である。評価値目標数フィールドには、質問IDに対応づけて目標とする評価値の目標数が記憶されている。例えば、質問ID「Q001」については、評価値の合計が500となった時点で、質問の送信が終了する。CPU11は評価値目標数(閾評価値)がパーソナルコンピュータ2から送信された場合、質問ID及び質問者IDに対応付けて評価値目標数を記憶する。なお、本実施形態では評価値目標数を質問の度に質問者が設定できる例を挙げて説明するがこれに限るものではない。例えば、質問者が予め評価値目標数を一律に100と設定しておいても良い。
【0077】
この場合、パーソナルコンピュータ2から質問者IDと評価値目標数がサーバコンピュータ1へ送信される。サーバコンピュータ1のCPU11は送信された質問者ID及び評価値目標数を記憶部15に記憶する。その他、オペレータが入力部13から評価値目標数を設定しておいても良い。この場合CPU11は入力部13を通じて入力された評価値目標数を記憶部15に記憶する。サーバコンピュータ1のCPU11は回答ファイル155の質問IDに対応する評価値を計数し、質問テーブル152に記憶した評価値目標数を越えたか否かを判断する。CPU11は越えたと判断した場合、質問IDに対する質問の携帯電話機3への送信を終了する。
【0078】
図27は評価値の登録処理手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から質問ID、回答者ID、第1情報回答及び第2情報回答を受信する(ステップS271)。なお、図27のフローチャートでは第1情報回答及び第2情報回答の双方を送信する例を挙げて説明するが、いずれかを送信しても良い。CPU11は記憶部15から評価値入力画面を読み出す(ステップS272)。CPU11は受信した質問ID、回答者ID、第1情報回答及び第2情報回答を、評価入力画面に記述する(ステップS273)。
【0079】
CPU11は質問IDに対応するパーソナルコンピュータ2のアドレスを読み出す(ステップS274)。CPU11はステップS273にて記述が完了した評価入力画面を、読み出したアドレス宛のパーソナルコンピュータ2へ送信する(ステップS275)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は評価入力画面を受信する(ステップS276)。CPU21は表示部24に評価入力画面を表示する。CPU21は入力部23から、評価値入力ボックス248に入力された評価値を受け付ける(ステップS277)。CPU21は質問ID、回答者ID、及び評価値をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS278)。
【0080】
サーバコンピュータ1のCPU11は質問ID、回答者ID、及び評価値を受信する(ステップS279)。CPU11は評価値を質問ID及び回答者IDに対応づけて回答ファイル155に記憶する(ステップS2710)。
【0081】
図28は質問送信終了処理の手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11はステップS2710で回答ファイル155に評価値を記憶したことをトリガに以下の処理を行う。CPU11は質問IDに対応する評価値を回答ファイル155から読み出す(ステップS281)。CPU11は読み出した評価値の合計値を算出する(ステップS282)。CPU11は質問IDに対応する評価値目標数を質問テーブル152から読み出す(ステップS283)。CPU11は算出した合計値が評価値目標数を越えるか否かを判断する(ステップS284)。
【0082】
CPU11は合計値が評価値目標数を越えないと判断した場合(ステップS284でNO)、処理をステップS281へ戻す。CPU11は合計値が評価値目標数を越えると判断した場合(ステップS284でYES)、処理をステップS285へ移行させる。CPU11は終了フラグを設定する(ステップS285)。これにより、回答収集の目的が達成され、ステップS165でYESの処理により、質問の送信が終了される。また、設定した評価値目標数に達するまで回答を収集することで、満足度の高い回答を収集することが可能となる。
【0083】
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0084】
実施の形態3
実施の形態3は回答内容に応じて質問の送信を終了する形態に関する。図29は送信終了処理の手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11はステップS2710で回答ファイル155に評価値を記憶したことをトリガに以下の処理を行う。CPU11は回答ファイル155の第1情報回答フィールドを参照し、質問IDに対応する第1情報に基づく回答数を計数する(ステップS291)。具体的には、CPU11は質問IDに対応する第1情報回答フィールドの肯定を示す「はい」、否定を示す「いいえ」の数を計数する。なお、第1情報回答フィールドに記憶されている「回答なし」は計数しない。
【0085】
CPU11は回答ファイル155の第2情報回答フィールドを参照し、質問IDに対応する第2情報に基づく回答数を計数する(ステップS292)。具体的には、CPU11は質問IDに対応する第2情報回答フィールドに記憶されている回答数を計数する。なお、第2情報回答フィールドに記憶されている「回答なし」は計数しない。CPU11は記憶部15から第1情報に基づく回答数の重みを読み出す(ステップS293)。CPU11は記憶部15から第2情報に基づく回答数の重みを読み出す(ステップS294)。第2情報に基づく回答の方が第1情報に基づく回答よりもより有益な情報である可能性が高いことから、本実施形態では第2情報に基づく回答の重み(例えば2)を、第1情報に基づく回答の重み(例えば1)よりも大きく設定している。
【0086】
CPU11はステップS291で計数した第1情報に基づく回答数を第1情報に基づく回答数の重みに基づき、第1補正値を算出する(ステップS295)。具体的にはCPU11は回答数に第1補正値を乗算または加算すればよい。CPU11はステップS292で計数した第2情報に基づく回答数を第2情報に基づく回答数の重みに基づき、第2補正値を算出する(ステップS296)。具体的にはCPU11は回答数に第2補正値を乗算または加算すればよい。CPU11は第1補正値及び第2補正値を加算して合計値を算出する(ステップS297)。
【0087】
CPU11は質問IDに対応する回答目標数を回答ファイル155から読み出す(ステップS298)。CPU11は算出した合計値が回答目標数を越えるか否かを判断する(ステップS299)。
【0088】
CPU11は合計値が回答目標数を越えないと判断した場合(ステップS299でNO)、処理をステップS291へ戻す。CPU11は合計値が回答目標数を越えると判断した場合(ステップS299でYES)、処理をステップS2910へ移行させる。CPU11は終了フラグを設定する(ステップS2910)。回答収集の目的が達成され、ステップS165でYESの処理により、質問の送信が終了される。これにより、単なる肯定または否定か、若しくは、より親切な情報を提供されたか等、回答の種別に応じて回答の送信終了タイミングを最適化することが可能となる。
【0089】
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0090】
実施の形態4
実施の形態4は評価値の高い回答者に係る携帯電話機3へ質問を送信する形態に関する。図30は実施の形態4に係る回答者IDファイル153のレコードレイアウトを示す説明図である。さらに回答件数フィールド、合計評価値フィールド及び平均評価値フィールドが設けられている。回答件数フィールドには、回答者IDに対応づけて回答数の合計値が記憶されている。合計評価値フィールドには、回答者IDに対応づけて評価値の合計値が記憶されている。平均評価値フィールドには、回答者IDに対応づけて評価値の平均値が記憶されている。
【0091】
CPU11は実施の形態2で述べたように、回答ファイル155に質問ID及び回答者IDに対応づけて評価値を記憶した場合、回答者IDファイル153の回答者IDに対応する回答件数フィールドの数値をインクリメントする。またCPU11は評価値を合計評価値フィールドに記憶されている合計評価値に加算する。CPU11は合計評価値を回答件数で除した値を、回答者IDに対応づけて平均評価値フィールドに、平均評価値として記憶する。このように回答者による回答、及び質問者による評価を通じて、回答者の回答件数、合計評価値、平均評価値が更新されることとなる。CPU11は合計評価値が記憶部15に記憶した閾値を越える場合、または、平均評価値が記憶部15に記憶した閾値を越える場合に、質問を携帯電話機3へ送信する。なお、本実施形態では説明を容易にするために、平均評価値が閾値を越える場合に、質問を送信する例を挙げて説明する。
【0092】
図31は平均評価値の算出手順を示すフローチャートである。CPU11はステップS279で説明したとおり、質問ID、回答者ID及び評価値をパーソナルコンピュータ2から受信する(ステップS311)。CPU11は回答者IDファイル153を参照し、回答者IDに対応する回答件数をインクリメントする(ステップS312)。CPU11は回答者IDファイル153に記憶された回答者IDに対応する合計評価値に、ステップS311で受信した評価値を加算し、評価値の合計値を算出する(ステップS313)。CPU11は算出した合計値を回答者IDに対応づけて記憶する(ステップS314)。
【0093】
CPU11は算出した合計値を回答件数で除すことにより、平均評価値を算出する(ステップS315)。CPU11は回答者IDに対応する平均評価値フィールドのレコードを消去する。CPU11は回答者IDに対応する平均評価値フィールドに、ステップS315で算出した平均評価値を記憶する(ステップS316)。
【0094】
図32及び図33は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151から領域を読み出す(ステップS321)。携帯電話機3のCPU31は回答者ID、及び、GPSモジュール39から出力された位置情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS322)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID及び位置情報を受信する(ステップS323)。CPU11は受信した位置情報がステップS321で読み出した領域内であるか否かを判断する(ステップS324)。CPU11は領域内でないと判断した場合(ステップS324でNO)、ステップS323へ処理を戻す。
【0095】
CPU11は領域内であると判断した場合(ステップS324でYES)、終了フラグが設定されているか否かを判断する(ステップS325)。CPU11は終了フラグが設定されていると判断した場合(ステップS325でYES)、処理を終了する。CPU11は終了フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS325でNO)、ステップS326へ移行する。CPU11は回答者IDに対応する回答件数を回答者IDファイル153から読み出す(ステップS326)。
【0096】
CPU11は記憶部15に予め記憶した閾件数(例えば5)を読み出す(ステップS327)。CPU11は回答件数が閾件数を越えるか否かを判断する(ステップS328)。CPU11は閾件数を越えないと判断した場合(ステップS328でNO)、処理をステップS323に戻す。この場合、回答者の評価の母体数が少ないため平均評価値も信頼性が低い可能性がある。そのため、当該回答者については、質問の送信対象から削除することとしたものである。なお、ステップS328の判断処理は必ずしも実行しなくても良い。
【0097】
CPU11は閾件数を超えると判断した場合(ステップS328でYES)、回答者IDに対応する平均評価値を回答者IDファイル153から読み出す(ステップS329)。CPU11は記憶部15から閾平均評価値(例えば8)を読み出す(ステップS3210)。なお、この閾平均評価値はオペレータが入力部13から適宜の値を入力することができる。その他、質問を送信する際に、閾平均評価値を質問者がパーソナルコンピュータ2の入力部23を通じて入力しても良い。この場合、サーバコンピュータ1のCPU11は入力された閾平均評価値またはパーソナルコンピュータ2から送信された閾平均評価値を記憶部15に記憶する。
【0098】
CPU11は平均評価値が閾平均評価値を越えるか否かを判断する(ステップS3211)。CPU11は閾平均評価値を越えないと判断した場合(ステップS3211でNO)、処理をステップS323に戻す。これにより、平均評価値の低い回答者は質問の送信対象から排除される。CPU11は閾平均評価値を越えると判断した場合(ステップS3211でYES)、処理をステップS166へ移行させる。移行の処理は実施の形態1で述べたとおりであるので、詳細な説明は省略する。これにより、より評価の高い回答者からの回答を収集でき、正確性を期すことが可能となる。
【0099】
本実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0100】
実施の形態5
実施の形態5は平均評価値または合計評価値の高い所定数の回答者に質問を送信する形態に関する。図34及び図35は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151から領域を読み出す(ステップS341)。携帯電話機3のCPU31は回答者ID、及び、GPSモジュール39から出力された位置情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS342)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID及び位置情報を受信する(ステップS343)。CPU11は受信した位置情報がステップS341で読み出した領域内であるか否かを判断する(ステップS344)。CPU11は領域内でないと判断した場合(ステップS344でNO)、ステップS343へ処理を戻す。
【0101】
CPU11は領域内であると判断した場合(ステップS344でYES)、終了フラグが設定されているか否かを判断する(ステップS345)。CPU11は終了フラグが設定されていると判断した場合(ステップS345でYES)、処理を終了する。CPU11は終了フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS345でNO)、ステップS346へ移行する。CPU11は回答者IDをRAM12に記憶する(ステップS346)。CPU11は母体設定数(例えば30)を記憶部15から読み出す(ステップS347)。なお、この母体設定数はオペレータが入力部13から適宜の値を入力することができる。その他、質問を送信する際に、母体設定数を質問者がパーソナルコンピュータ2の入力部23を通じて入力しても良い。この場合、サーバコンピュータ1のCPU11は入力された母体設定数またはパーソナルコンピュータ2から送信された母体設定数を記憶部15に記憶する。
【0102】
CPU11はRAM12内の回答者ID数が母体設定数を越えるか否かを判断する(ステップS348)。CPU11は母体設定数を越えないと判断した場合(ステップS348でNO)、処理をステップS343に戻し、回答者ID数を引き続きRAM12に記憶していく。CPU11は回答者ID数が母体設定数を越えると判断した場合(ステップS348でYES)、ステップS349へ移行する。CPU11は回答者IDに対応する回答件数を読み出す(ステップS349)。具体的にはRAM12に記憶した全ての回答者IDに対応する回答件数を回答IDファイル153から読み出す。
【0103】
CPU11は記憶部15から閾件数を読み出す(ステップS351)。この閾件数は例えば10とすればよい。CPU11は読み出した回答者IDに対応する回答件数を参照し、閾件数以下の回答者IDをRAM12から削除する(ステップS352)。CPU11は削除後の回答者IDに対応する平均評価値を回答者IDファイル153から読み出す(ステップS353)。CPU11は所定数(例えば10)を記憶部15から読み出す(ステップS354)。なお、この所定数はオペレータが入力部13から適宜の値を入力することができる。その他、質問を送信する際に、所定数を質問者がパーソナルコンピュータ2の入力部23を通じて入力しても良い。この場合、サーバコンピュータ1のCPU11は入力された所定数またはパーソナルコンピュータ2から送信された所定数を記憶部15に記憶する。
【0104】
CPU11は上位所定数の平均評価値を有する回答者IDを抽出する(ステップS355)。具体的には、平均評価値が高いもの順に回答者IDをソートし、上位所定数の回答者IDを抽出する。なお、図34および図35のフローチャートでは、平均評価値に基づき判断を行ったが、合計評価値に基づき判断しても良い。この場合、合計評価値が高い所定数の回答者IDが抽出される。CPU11は処理をステップS166へ移行させる。CPU11は抽出した各回答者IDについて、ステップS166移行の処理を実行する。これにより、領域が広く、回答を行う可能性のある回答者が数多く見込める場合、平均評価値または合計評価値が高い、精度の高い回答を提供できる可能性のある回答者に集中して質問を行うことが可能となる。なお、本実施形態では領域が広い場合に限るものではない。
【0105】
本実施の形態5は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0106】
実施の形態6
実施の形態6は評価値を施設に応じて分配する形態に関する。図36は実施の形態6に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部15には新に施設ファイル156および施設評価値ファイル157が格納されている。図37は施設ファイル156のレコードレイアウトを示す説明図である。施設ファイル156は施設IDフィールドおよび領域IDフィールドを含む。施設IDフィールドは施設を特定するための固有の識別情報(以下、施設IDという)が記憶されている。施設は例えば、スーパーマーケット、電気量販店、百貨店、オフィス、図書館、病院、工場、野球場、体育館等である。領域IDフィールドには施設IDに対応づけて、施設の敷地内を区分した複数の領域IDが記憶されている。
【0107】
図38は施設評価値ファイル157のレコードレイアウトを示す説明図である。施設評価値ファイル157は回答者IDフィールド、施設IDフィールド、回答件数フィールド、合計評価値フィールドおよび平均評価値フィールド等を含む。施設IDフィールドには、回答者IDフィールドの回答者IDに対応づけて施設IDが記憶されている。回答件数フィールドには、回答者IDおよび施設IDに対応づけて回答件数が記憶されている。合計評価値フィールドには、回答者IDおよび施設IDに対応づけて合計評価値が記憶されている。平均評価値フィールドには、回答者IDおよび施設IDに対応づけて平均評価値が記憶されている。
【0108】
CPU11はパーソナルコンピュータ2から質問ID、回答者IDおよび回答に対する評価値が送信された場合、回答ファイル155に質問ID、回答者IDおよび評価値を記憶する。CPU11は質問IDに対応する領域IDを質問テーブル152から読み出す。CPU11は領域IDに対応する施設IDを施設ファイル156から読み出す。CPU11は回答者ID、読み出した施設ID、および、記憶した評価値に基づき、施設評価値ファイル157の回答件数フィールド、合計評価値フィールドおよび平均評価値フィールドの記憶内容を更新する。
【0109】
具体的には、CPU11は回答者IDおよび施設IDに対応する回答件数をインクリメントする。CPU11は回答者IDおよび施設IDに対応する合計評価値に新たな評価値を加算する。CPU11は回答者IDおよび施設IDに対応する合計評価値を回答件数で除すことで平均評価値を算出する。これにより、回答者の評価が施設毎に分配されることになる。
【0110】
図39は評価値記憶処理の手順を示すフローチャートである。パーソナルコンピュータ2のCPU21は回答者ID、質問IDおよび評価値をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS381)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID、質問IDおよび評価値を受信する(ステップS382)。CPU11は回答ファイル155に質問IDおよび回答者IDに対応づけて評価値を記憶する(ステップS383)。CPU11は質問IDに対応する領域IDを質問テーブル152から読み出す(ステップS384)。
【0111】
CPU11は領域IDに対応する領域IDを施設ファイル156から読み出す(ステップS385)。CPU11は施設評価値ファイル157における回答者IDおよび施設IDに対応する回答件数をインクリメントする(ステップS386)。CPU11はステップS382で受信した評価値を、回答者IDおよび施設IDに対応する合計評価値に加算する(ステップS387)。CPU11は加算後の合計評価値記憶を、回答者IDおよび施設IDに対応づけて施設評価値ファイル157に記憶する(ステップS388)。
【0112】
CPU11は記憶した合計評価値をインクリメント後の回答件数で除すことで、平均評価値を算出する(ステップS389)。CPU11は回答者IDおよび施設IDに対応づけて算出した平均評価値を施設評価値ファイル157に記憶する(ステップS3810)。これにより、回答者が回答した領域における施設に対応した評価値が記憶されることになる。評価値を施設に提供することで、施設側は評価値に応じたサービスを提供することが可能となる。
【0113】
本実施の形態6は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至5と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0114】
実施の形態7
実施の形態7は移動速度を考慮する形態に関する。図40は実施の形態7に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部15に履歴ファイル158が格納されている。図41は履歴ファイル158のレコードレイアウトを示す説明図である。履歴ファイル158は回答者IDに対応づけて、位置情報の履歴および速度の履歴を記憶している。なお、説明を容易にするために、回答者IDに対応づけて各種データを記憶しているが、図8で示したように回答者IDに対応する携帯IDに対応づけて各種データを記憶しても良い。また、他の図示しないデータベースに履歴ファイル158を記憶しても良い。
【0115】
履歴ファイル158は回答者IDフィールド、位置情報フィールド、日時フィールド、現在速度フィールドおよび平均速度フィールド等を含む。位置情報フィールドには、回答者IDに対応づけて携帯電話機3のGPSモジュール39から送信される位置情報が記憶されている。なお、位置情報を記憶する際には、CPU11は位置情報である緯度及び経度を、チャタリングを防止するためのローパスフィルタに入力する。CPU11はローパスフィルタから出力された後の緯度及び経度を記憶しても良い。日時フィールドには、回答者IDおよび位置情報に対応づけて日時が記憶されている。CPU11は位置情報を携帯電話機3から受信した場合に、時間管理部18から出力される日時を日時フィールドに記憶する。なお図41では年月日の記載は省略している。また携帯電話機3から送信される位置情報に付加される日時を記憶しても良い。
【0116】
現在速度フィールドには回答者IDおよび日時に対応づけて現在速度が記憶されている。CPU11は2点の位置情報に基づき移動距離を算出する。CPU11は日時フィールドを参照し、2点の移動前後の時間差を算出する。CPU11は移動距離および時間差に基づき、現在速度を算出する。平均速度フィールドには、回答者IDおよび日時に対応づけて平均速度が記憶されている。CPU11は現在速度フィールドに記憶された現在速度に基づき、平均速度を算出する。
【0117】
図42は履歴記憶処理の手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は通信部16を介して、携帯電話機3から回答者IDおよび位置情報を受信する(ステップS421)。CPU11は回答者IDおよび位置情報を履歴ファイル158に記憶する(ステップS422)。CPU11は時間管理部18から出力される日時を回答者IDおよび位置情報に対応づけて記憶する(ステップS423)。CPU11は時系列で連続する2点間の位置情報および日時に基づき現在速度を算出する(ステップS424)。CPU11は算出した現在速度を時系列で後の位置情報および日時に対応づけて履歴ファイル158に記憶する(ステップS425)。
【0118】
CPU11は現在速度フィールドに記憶された現在速度を所定数読み出す。例えば、時系列で日時が新しいもの順に10の現在速度を読み出す。CPU11は読み出した現在速度の合計を読み出した数で除すことで平均速度を算出する(ステップS426)。CPU11は算出した平均速度を時系列で後の位置情報および日時に対応づけて履歴ファイル158に記憶する(ステップS427)。
【0119】
図43は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151から領域を読み出す(ステップS431)。携帯電話機3のCPU31は回答者ID、及び、GPSモジュール39から出力された位置情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS432)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID及び位置情報を受信する(ステップS433)。CPU11は受信した位置情報がステップS431で読み出した領域内であるか否かを判断する(ステップS434)。CPU11は領域内でないと判断した場合(ステップS434でNO)、ステップS433へ処理を戻す。
【0120】
CPU11は領域内であると判断した場合(ステップS434でYES)、終了フラグが設定されているか否かを判断する(ステップS435)。CPU11は終了フラグが設定されていると判断した場合(ステップS435でYES)、処理を終了する。CPU11は終了フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS435でNO)、ステップS436へ移行する。CPU11は閾速度を記憶部15から読み出す(ステップS436)。閾速度は例えば時速6kmとすれば良い。
【0121】
回答者IDに対応する平均速度を履歴ファイル158から読み出す。CPU11は読み出した平均速度が閾速度を越えるか否かを判断する(ステップS437)。CPU11は閾速度を越えると判断した場合(ステップS437でYES)、処理をステップS433へ戻す。CPU11は閾速度を越えないと判断した場合(ステップS437でNO)、処理をステップS166へ移行させる。なお、本実施形態では平均速度と閾速度とを比較する例を挙げたがこれに限るものではない。閾速度と現在速度とを比較しても良い。これにより、速度が速く急いでいる可能性がある回答者には質問が送信されず、回答者を煩わせることを未然に防止することが可能となる。
【0122】
本実施の形態7は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至6と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0123】
実施の形態8
実施の形態8は領域内に一定時間滞在している回答者に質問を送信する形態に関する。図44は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151から領域を読み出す(ステップS441)。携帯電話機3のCPU31は回答者ID、及び、GPSモジュール39から出力された位置情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS442)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID及び位置情報を受信する(ステップS443)。CPU11は受信した位置情報がステップS441で読み出した領域内であるか否かを判断する(ステップS444)。CPU11は領域内でないと判断した場合(ステップS444でNO)、ステップS443へ処理を戻す。
【0124】
CPU11は領域内であると判断した場合(ステップS444でYES)、終了フラグが設定されているか否かを判断する(ステップS445)。CPU11は終了フラグが設定されていると判断した場合(ステップS445でYES)、処理を終了する。CPU11は終了フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS445でNO)、ステップS446へ移行する。CPU11は履歴ファイル158を参照し、領域外から領域内へ移動した際の日時を読み出す(ステップS446)。CPU11は読み出した日時を回答者IDに対応づけてRAM12に記憶する。
【0125】
CPU11は記憶部15から閾滞在時間(例えば1分)を読み出す(ステップS447)。CPU11はRAM12に記憶した領域外から領域内へ移動した際の日時と、時間管理部18から出力される日時とに基づき滞在時間を算出する。CPU11は滞在時間が閾滞在時間を越えるか否かを判断する(ステップS448)。CPU11は越えないと判断した場合(ステップS448でNO)、処理をステップS443に戻す。CPU11は閾滞在時間を越えると判断した場合(ステップS448でYES)、処理をステップS166へ移行させる。これにより、一定時間領域内に滞在している回答者に質問が送信される。また短時間で領域を通過する回答者からは回答の見込みが少ないため、質問を送信しない。
【0126】
本実施の形態8は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至7と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0127】
実施の形態9
実施の形態9は業務用と非業務用とで質問の送信形態を変更する形態に関する。図45は施設ファイル156のレコードレイアウトを示す説明図である。環境情報フィールドが更に用意されている。環境情報フィールドには施設IDおよび領域IDに対応づけて環境情報が記憶されている。環境情報は業務領域または非業務領域のいずれかを示す情報である。なお、領域ID毎に環境情報を記憶しても良い。業務領域は施設の内、オフィス、工場、営業所等主に回答者の業務に関連する領域を示す。非業務領域は、施設の内、スーパーマーケット、店舗、駅、野球場、サッカー場等、回答者の業務に関連しない領域を示す。なお、施設ファイル156の記憶内容はオペレータが入力部13を通じて入力すればよい。
【0128】
図46は回答者IDファイル153のレコードレイアウトを示す説明図である。携帯IDフィールドには回答者IDに対応づけて複数の携帯IDが記憶されている。用途情報フィールドには、回答者IDおよび携帯IDに対応づけて用途情報が記憶されている。用途情報は業務領域用、または、非業務領域用のいずれかを示す情報である。携帯電話機3の利用形態が多様化し、業務用の携帯電話機3と非業務であるプライベート用の携帯電話機3との双方を所有する回答者が存在する。回答者IDファイル153には、予め回答者IDに対応づけて、携帯IDおよび用途情報を記憶しておく。
【0129】
図47及び図48は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151から領域を読み出す(ステップS471)。携帯電話機3のCPU31は回答者ID、携帯ID及び、GPSモジュール39から出力された位置情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS472)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID、携帯ID及び位置情報を受信する(ステップS473)。CPU11は受信した位置情報がステップS471で読み出した領域内であるか否かを判断する(ステップS474)。CPU11は領域内でないと判断した場合(ステップS474でNO)、ステップS473へ処理を戻す。
【0130】
CPU11は領域内であると判断した場合(ステップS474でYES)、終了フラグが設定されているか否かを判断する(ステップS475)。CPU11は終了フラグが設定されていると判断した場合(ステップS475でYES)、処理を終了する。CPU11は終了フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS475でNO)、ステップS476へ移行する。CPU11は領域IDに対応する環境情報を施設ファイル156から読み出す(ステップS476)。CPU11は受信した携帯IDに対応する用途情報を回答者IDに対応ファイル153から読み出す(ステップS477)。
【0131】
CPU11はステップS476で読み出した環境情報が業務領域であり、かつ、ステップS477で読み出した用途情報が業務領域用であるか否かを判断する(ステップS478)。CPU11は環境情報が業務領域であり、かつ、用途情報が業務領域用であると判断した場合(ステップS478でYES)、すなわち、業務用の施設領域に業務用の携帯電話機3が存在すると判断した場合、処理をステップS479へ移行させる。CPU11は業務領域用の携帯IDを質問の送信先に決定する(ステップS479)。
【0132】
CPU11は環境情報が業務領域であり、かつ、用途情報が業務領域用でないと判断した場合(ステップS478でNO)、ステップS481へ移行する。CPU11は環境情報が非業務領域であり、かつ、用途情報が非業務領域用であるか否かを判断する(ステップS481)。すなわち、非業務用の施設領域に非業務用の携帯電話機3が存在するか否かを判断する。CPU11は環境情報が非業務領域であり、かつ、用途情報が非業務領域用であると判断した場合(ステップS481でYES)、非業務領域用の携帯IDを質問の送信先に決定する(ステップS482)。その後、処理をステップS166へ移行させる。
【0133】
CPU11は環境情報が非業務領域であり、かつ、用途情報が非業務領域用でないと判断した場合(ステップS481でNO)、処理をステップS473に戻す。これにより、業務用の携帯電話機3を携帯して非業務領域へ入った場合でも、質問は送信されない。反対に、非業務用の携帯電話機3を携帯して業務領域へ入った場合でも、質問は送信されない。従って、業務用の携帯電話機3に業務と関係のない質問が送信される事態を防止できる。
【0134】
本実施の形態9は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至8と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。なお実施形態1乃至9は適宜組み合わせても良い。
【0135】
実施の形態10
図49は上述した形態のサーバコンピュータ1の動作を示す機能ブロック図である。CPU11が制御プログラム15P等を実行することにより、サーバコンピュータ1は以下のように動作する。受信部101はパーソナルコンピュータ2から送信された領域及び質問を受信する。記憶処理部102は受信部101により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部15に記憶する。位置受信部103は携帯電話機3から送信された該携帯電話機3の位置情報を受信する。判断部104は該位置受信部103により受信した位置情報が記憶部15に記憶した領域に属するか否かを判断する。読み出し部105は該判断部104により属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を記憶部15から読み出す。送信部106は該読み出し部105により読み出した質問を携帯電話機3へ送信する。回答受信部107は携帯電話機3から送信された質問に対する回答を受信する。
【0136】
図50は実施の形態10に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。サーバコンピュータ1を動作させるためのプログラムは、ディスクドライブ等の読み取り部10AにCD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)ディスクまたはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部15に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1Bをサーバコンピュータ1内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0137】
図50に示すサーバコンピュータ1は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体1Aまたは半導体メモリ1Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム15Pとしてインストールされ、RAM12にロードして実行される。これにより、上述したサーバコンピュータ1として機能する。
【0138】
本実施の形態10は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至9と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0139】
実施の形態11
実施の形態11は他の回答結果の表示形態に関する。図51は実施の形態11に係る回答表示のイメージを示す説明図である。図51に示すハッチングで示す指定領域242は既に回答のあった領域を示す。一方ハッチングが付されていない指定領域242は未だ回答が得られていない領域を示している。黒丸でしめす回答者アイコン252は、携帯電話機3を所有する回答者の移動状況を示している。回答欄247には実施の形態1で述べたように時系列で回答が表示されている。回答欄247には指定された指定領域242に対応する回答が表示される。
【0140】
サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から送信される位置情報に基づき、領域選択図面240に位置情報に対応する回答者アイコン252を記述する。なお、回答者IDファイルに記憶した回答者IDを回答者アイコン252に代えて、または回答者アイコン252と共に記述しても良い。または、予め回答者IDファイル153に回答者に固有の画像データを記憶しておき、回答者アイコン252に代えて、または回答者アイコン252と共に対応する画像データを記述しても良い。CPU11は領域IDに対応する第1情報または第2情報の回答が回答ファイル155に記憶されたと判断した場合、指定領域242に回答があったことを示す情報を表示する。本実施形態では矩形状の指定領域242にハッチングを示す例を挙げたがこれに限るものではない。例えば、異なるアイコンを指定領域242内、または指定領域242近傍に表示しても良い。その他、指定領域242を点滅または着色させても良い。
【0141】
CPU11は回答ファイル155に回答が記憶される度に回答欄247に回答を記述する。なお、時系列で古い回答は適宜消去すればよい。CPU11はパーソナルコンピュータ2から指定領域242の変更を示す情報を受け付けた場合、変更後の指定領域242に係る回答を回答ファイル155から読み出す。CPU11は読み出した回答を回答欄247に記述する。CPU11は以上の処理により完成した表示画面2410をパーソナルコンピュータ2へ送信する。パーソナルコンピュータ2のCPU21は表示部24に表示画面2410を表示する。これにより、指定領域242に対する回答の有無、回答者の動き等を容易に把握することが可能となる。
【0142】
本実施の形態11は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至10と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0143】
実施の形態12
実施の形態12は第1情報および第2情報を併せて送信する形態に関する。図52および図53は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11はステップS165でNOの処理後以下の処理を行う。CPU11は領域に対応する質問IDを読み出す(ステップS521)。CPU11は読み出した質問IDに対応する回答者IDが既に回答ファイル155に記憶されているか否かを判断する(ステップS522)。
【0144】
CPU11は既に質問IDに対応する回答者IDが記憶されていると判断した場合(ステップS522でYES)、処理を終了する。CPU11は質問IDに対応する回答者IDが記憶されていないと判断した場合(ステップS522でNO)、回答IDを生成する(ステップS523)。
【0145】
CPU11は回答IDに対応づけて初期値として、第1情報回答フィールドに「回答なし」、第2情報回答フィールドに「回答なし」を記憶する(ステップS524)。この際、CPU11は時間管理部18から出力される日時を回答IDに対応づけて回答日時フィールドに記憶する。CPU11は質問IDに対する質問者ID、質問、参照先、質問日時を読み出す(ステップS525)。CPU11は第1情報である選択ボタン341と、第2情報である文章入力ボックス3421を含む回答画面340を読み出す(ステップS526)。なお、本実施形態における回答画面340は第1情報と第2情報との双方を含むものとする。CPU11は回答画面340に質問者ID、質問日時、質問及び参照先を記述する(ステップS527)。
【0146】
CPU11は回答画面340を携帯電話機3へ送信する(ステップS528)。サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から回答情報を受信する(ステップS529)。この回答情報には、第1情報に対する肯定または否定の情報若しくは第2情報に対応する文章のいずれか、またはこれら双方が含まれる。
【0147】
CPU11は受信した回答情報に第1情報に対応する肯定または否定の情報が含まれるか否かを判断する(ステップS531)。CPU11は肯定または否定の情報が含まれると判断した場合(ステップS531でYES)、処理をステップS532へ移行させる。CPU11は回答IDに対応する第1情報回答フィールドの「回答なし」を削除する(ステップS532)。CPU11は肯定または否定の情報を回答IDに対応づけて、回答ファイル155に記憶する(ステップS533)。
【0148】
CPU11は肯定または否定の情報が含まれていないと判断した場合(ステップS531でNO)、または、ステップS533の処理後、処理をステップS534へ移行させる。CPU11は受信した回答情報に第2情報に対応する文章が含まれるか否かを判断する(ステップS534)。CPU11は文章が含まれると判断した場合(ステップS534でYES)、処理をステップS535へ移行させる。CPU11は回答IDに対応する第2情報回答フィールドの「回答なし」を削除する(ステップS535)。CPU11は回答IDに対応づけて文章を回答ファイル155に記憶する(ステップS536)。CPU11は回答IDに対応づけて、時間管理部18から出力される日時を記憶する(ステップS537)。CPU11は文章が含まれていないと判断した場合(ステップS534でNO)、処理を終了する。
【0149】
図54は携帯電話機3における回答処理手順を示すフローチャートである。携帯電話機3のCPU31は通信部36を介してサーバコンピュータ1から送信された回答画面を受信する(ステップS541)。CPU31は入力部33を介して、肯定または否定の情報入力を受け付け、または、文章の入力を受け付ける(ステップS542)。なお、上述したとおり、肯定または否定の情報と、文章との双方を受け付けても良い。CPU31は入力された肯定または否定の情報と、文章とを回答情報としてサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS543)。
【0150】
本実施の形態12は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至11と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0151】
以上の実施の形態1乃至12を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0152】
(付記1)
制御部を有するコンピュータにより情報処理を行うプログラムにおいて、
コンピュータに、
一の端末装置から送信された領域及び質問を前記制御部により受信し、
前記制御部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶し、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を前記制御部により受信し、
受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを前記制御部により判断し、
属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記制御部により前記記憶部から読み出し、
読み出した質問を前記制御部により前記他の端末装置へ送信し、
該他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する
処理を実行させるプログラム。
【0153】
(付記2)
前記記憶部から読み出した質問を前記他の端末装置へ送信するに際し、肯定または否定のいずれかを選択させるための第1情報及び文章を入力させるための第2情報を前記記憶部から読み出し送信する
付記1に記載のプログラム。
【0154】
(付記3)
複数の他の端末装置から回答を受信した回数を前記制御部により計数し、
計数した回数が前記記憶部に記憶した閾回数を超えた場合に、質問の送信を前記制御部により終了する
付記1または2に記載のプログラム。
【0155】
(付記4)
受信した回答を前記一の端末装置へ前記制御部により送信し、
前記一の端末装置から、前記回答に対する評価値を前記制御部により受信し、
前記制御部により前記回答を送信した他の端末装置を特定するための識別情報と前記評価値とを対応づけて前記記憶部に記憶する
付記1から3のいずれか一つに記載のプログラム。
【0156】
(付記5)
前記一の端末装置から送信された評価値が、記憶部に記憶した閾評価値を越えた場合に、前記制御部により、前記質問の送信を終了する
付記4に記載のプログラム。
【0157】
(付記6)
前記制御部により複数の他の端末装置から前記第1情報に基づく回答および第2情報に基づく回答を受信し、
受信した前記第1情報に基づく回答数を前記制御部により計数し、
受信した前記第2情報に基づく回答数を前記制御部により計数し、
計数した第2情報に基づく回答数に、第1情報に基づく回答数よりも大きい重みを前記制御部により付与し、
重みを付与した第2情報に基づく回答数と第1情報に基づく回答数との合計数が、前記記憶部に記憶した閾回数を超えた場合に、前記制御部による質問の送信を終了する
付記2に記載のプログラム。
【0158】
(付記7)
前記記憶部に記憶した識別情報に対応する評価値に基づき、前記制御部により平均評価値を算出し、
識別情報に対応する平均評価値が前記記憶部に記憶した閾評価値を越える場合に、前記識別情報に対応する他の端末装置へ質問を送信する
付記4または5に記載のプログラム。
【0159】
(付記8)
前記制御部により領域に属すると判断した他の端末装置の識別情報に対応する評価値を記憶部から読み出し、
読み出した評価値に基づき、前記制御部により識別情報毎に平均評価値または合計評価値を算出し、
平均評価値または合計評価値が高い所定数の識別情報を前記制御部により抽出し、
抽出した識別情報に係る他の端末装置へ質問を送信する
付記4に記載のプログラム。
【0160】
(付記9)
領域に属すると判断された他の端末装置から受信した回答を前記一の端末装置へ前記制御部により送信し、
前記一の端末装置から、前記回答に対する評価値を前記制御部により受信し、
領域と該領域にある施設とを対応づけた前記記憶部を参照し、前記制御部により前記他の端末装置が属する領域の施設を抽出し、
前記制御部により前記回答を送信した他の端末装置を特定するための識別情報と抽出した施設と前記評価値とを対応づけて前記記憶部に記憶する
付記1から3のいずれか一つに記載のプログラム。
【0161】
(付記10)
領域に属すると判断された他の端末装置の識別情報に対応づけて受信した位置情報の履歴を、前記制御部により前記記憶部に記憶する
付記1から6のいずれか一つに記載のプログラム。
【0162】
(付記11)
前記記憶部に記憶した位置情報の履歴に基づき、識別情報に対応する速度を、前記制御部により算出し、
算出した識別情報に係る速度が前記記憶部に記憶した閾速度を超えない場合に、前記識別情報に対応する他の端末装置へ質問を送信する
付記10に記載のプログラム。
【0163】
(付記12)
前記記憶部に記憶した位置情報の履歴に基づき、前記領域内での他の端末装置の滞在時間を算出し、
算出した識別情報に係る滞在時間が前記記憶部に記憶した閾滞在時間を越える場合に、前記識別情報に対応する他の端末装置へ質問を送信する
付記10に記載のプログラム。
【0164】
(付記13)
前記記憶部には領域に対応づけて、業務領域または非業務領域を示す環境情報が記憶されており、
前記記憶部には、他の端末装置の識別情報に対応づけて業務領域用または非業務領域用を示す用途情報が記憶されており、
他の端末装置の位置情報が領域に属すると判断した場合に、前記制御部により前記記憶部を参照し前記領域の環境情報、及び、前記他の端末装置の用途情報を読み出し、
前記領域が業務領域であり、かつ、前記他の端末装置が業務領域用である場合、または、前記領域が非業務領域であり、かつ、前記他の端末装置が非業務領域用である場合に、前記制御部により前記他の端末装置へ質問を送信する
付記1または2に記載のプログラム。
【0165】
(付記14)
一の端末装置から送信された領域及び質問を受信する受信部と、
該受信部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶する記憶処理部と、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を受信する位置受信部と、
該位置受信部により受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを判断する判断部と、
該判断部により属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記記憶部から読み出す読み出し部と、
該読み出し部により読み出した質問を前記他の端末装置へ送信する送信部と、
前記他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する回答受信部と
を備える中央装置。
【0166】
(付記15)
制御部を有するコンピュータにより情報処理を行う情報処理方法において、
一の端末装置から送信された領域及び質問を前記制御部により受信し、
前記制御部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶し、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を前記制御部により受信し、
受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを前記制御部により判断し、
属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記制御部により前記記憶部から読み出し、
読み出した質問を前記制御部により前記他の端末装置へ送信し、
該他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する
情報処理方法。
【0167】
(付記16)
一の端末装置、他の端末装置及び中央装置が通信網を介して接続された情報処理システムにおいて、
前記一の端末装置は、
領域及び質問を前記中央装置へ送信する質問送信部を備え、
前記中央装置は、
前記一の端末装置から送信された領域及び質問を受信する受信部と、
該受信部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶する記憶処理部と、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を受信する位置受信部と、
該位置受信部により受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを判断する判断部と、
該判断部により属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記記憶部から読み出す読み出し部と、
該読み出し部により読み出した質問を前記他の端末装置へ送信する送信部と、
前記他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する回答受信部と
を備える情報処理システム。
【符号の説明】
【0168】
1 サーバコンピュータ
1A 可搬型記録媒体
1B 半導体メモリ
2 パーソナルコンピュータ
3 携帯電話機
10A 読み取り部
11 CPU
12 RAM
13 入力部
14 表示部
15 記憶部
15P 制御プログラム
16 通信部
18 時間管理部
21 CPU
22 RAM
23 入力部
24 表示部
25 記憶部
25P 制御プログラム
26 通信部
251 ブラウザ
31 CPU
32 RAM
33 入力部
34 表示部
35 記憶部
35P 制御プログラム
36 通信部
39 GPSモジュール
101 受信部
102 記憶処理部
103 位置受信部
104 判断部
105 読み出し部
106 送信部
107 回答受信部
151 領域テーブル
152 質問テーブル
153 回答者IDファイル
154 セッションファイル
155 回答ファイル
156 施設ファイル
157 施設評価値ファイル
158 履歴ファイル
241 質問入力画面
242 指定領域
243 質問者ID入力ボックス
244 質問入力ボックス
245 回答目標数入力ボックス
246 質問登録ボタン
247 回答欄
248 評価値入力ボックス
249 送信ボタン
310 マイク
311 スピーカ
340 回答画面
341 選択ボタン
342 詳細ボタン
343 回答終了ボタン
351 ブラウザ
3420 第2情報入力画面
3421 文章入力ボックス
3422 挿入ボタン
3423 送信ボタン
N 通信網
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御部を有するコンピュータにより情報処理を行うプログラム、中央装置、情報処理方法、及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介して地域の情報を収集し、収集した地域情報を提供するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−18297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、精度の高い地域の情報が適切に入手できないという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、要求された特定領域についてのより信頼性の高い情報の提供が可能なプログラム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示するプログラムは、制御部を有するコンピュータにより情報処理を行うプログラムにおいて、コンピュータに、一の端末装置から送信された領域及び質問を前記制御部により受信し、前記制御部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶し、他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を前記制御部により受信し、受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを前記制御部により判断し、属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記制御部により前記記憶部から読み出し、読み出した質問を前記制御部により前記他の端末装置へ送信し、該他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本願の一観点によれば、要求された特定領域についてのより信頼性の高い情報の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】情報処理システムの概要を示す説明図である。
【図2】パーソナルコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図3】携帯電話機のハードウェア群を示すブロック図である。
【図4】サーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図5】領域テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図6】質問テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図7】領域及び質問の入力イメージを示す説明図である。
【図8】回答者IDファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図9】セッションファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図10】回答画面の表示イメージを示す説明図である。
【図11】第2情報入力画面のイメージを示す説明図である。
【図12】回答ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図13】回答表示のイメージを示す説明図である。
【図14】質問の登録処理手順を示すフローチャートである。
【図15】質問の登録処理手順を示すフローチャートである。
【図16】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図17】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図18】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図19】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図20】終了フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】終了フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】回答の送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】回答の送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】評価値入力画面のイメージを示す説明図である。
【図25】実施の形態2に係る回答ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図26】実施の形態2に係る質問テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図27】評価値の登録処理手順を示すフローチャートである。
【図28】質問送信終了処理の手順を示すフローチャートである。
【図29】送信終了処理の手順を示すフローチャートである。
【図30】実施の形態4に係る回答者IDファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図31】平均評価値の算出手順を示すフローチャートである。
【図32】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図33】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図34】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図35】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図36】実施の形態6に係るサーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図37】施設ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図38】施設評価値ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図39】評価値記憶処理の手順を示すフローチャートである。
【図40】実施の形態7に係るサーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図41】履歴ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図42】履歴記憶処理の手順を示すフローチャートである。
【図43】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図44】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図45】施設ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図46】回答者IDファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図47】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図48】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図49】上述した形態のサーバコンピュータの動作を示す機能ブロック図である。
【図50】実施の形態10に係るサーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図51】実施の形態11に係る回答表示のイメージを示す説明図である。
【図52】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図53】回答の受信手順を示すフローチャートである。
【図54】携帯電話機における回答処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は情報処理システムの概要を示す説明図である。情報処理システムは一の端末装置2、中央装置1及び他の端末装置3等を含む。一の端末装置2は例えばパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話機、ゲーム機、ブックリーダまたは工場等の施設に設置される制御用コンピュータ等である。以下では一の端末装置2をパーソナルコンピュータ2であるものとして説明する。中央装置1はパーソナルコンピュータ、または、サーバコンピュータ等である。以下では中央装置1をサーバコンピュータ1であるものとして説明する。
【0010】
他の端末装置3は、可搬型の端末であり、例えばパーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話機、ゲーム機、デジタルカメラ、ビデオカメラ、または、ブックリーダ等である。以下では他の端末装置3を携帯電話機3であるものとして説明する。パーソナルコンピュータ2、サーバコンピュータ1及び携帯電話機3はインターネット、LAN(Local Area Network)または携帯電話網等を含む通信網Nを介して相互に接続されており、HTTP(HyperText Transfer Protocol)等により情報を送受信する。
【0011】
質問者はパーソナルコンピュータ2を用いて質問を入力する。その際、領域を入力する。図1の例ではスーパーマーケットの見取り図が表示されており、その中で質問者は肉類の販売コーナーを領域として指定している。質問は例えば「特売品は残っていますか?」である。パーソナルコンピュータ2は領域及び質問をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1は携帯電話機3から送信される位置情報を収集する。サーバコンピュータ1は携帯電話機3の位置情報を監視し、携帯電話機3が領域に属した場合に、質問者の質問を携帯電話機3に送信する。
【0012】
携帯電話機3には当該領域内に設定された質問「特売品は残っていますか?」が表示される。回答者は携帯電話機3から回答を入力する。回答は携帯電話機3からサーバコンピュータ1へ送信される。サーバコンピュータ1は回答をパーソナルコンピュータ2へ送信する。パーソナルコンピュータ2には回答結果が表示される。以下、詳細を説明する。
【0013】
図2はパーソナルコンピュータ2のハードウェア群を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ2は制御部としてのCPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、入力部23、表示部24、記憶部25、及び通信部26等を含む。CPU21は、バス27を介してハードウェア各部と接続されている。CPU21は記憶部25に記憶された制御プログラム25Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM22は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等である。RAM22は、記憶部としても機能し、CPU21による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0014】
入力部23はマウス、キーボード、またはタッチパネル等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU21へ出力する。表示部24は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU21の指示に従い各種情報を表示する。通信部26は有線または無線LANカード等であり、通信網Nを介してサーバコンピュータ1等との間で情報の送受信を行う。記憶部25は例えば、ハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等であり、制御プログラム25P及びブラウザ251等を格納する。
【0015】
図3は携帯電話機3のハードウェア群を示すブロック図である。携帯電話機3は制御部としてのCPU31、RAM32、入力部33、表示部34、記憶部35、GPS(Global Positioning System)モジュール39、マイク310、スピーカ311及び通信部36等を含む。CPU31は、バス37を介してハードウェア各部と接続されている。CPU31は記憶部35に記憶された制御プログラム35Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM32は例えばSRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。RAM32は、記憶部としても機能し、CPU31による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0016】
入力部33はマウス、キーボード、またはタッチパネル等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU31へ出力する。表示部34は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU31の指示に従い各種情報を表示する。通信部36は無線LANカードまたは通信アンテナ等であり、通信網Nを介してサーバコンピュータ1等との間で情報の送受信を行う。記憶部35は例えば、ハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等であり、制御プログラム35P及びブラウザ351等を格納する。
【0017】
GPSモジュール39はGPS衛星から送信される経度及び緯度を位置情報として受信する。GPSモジュール39は受信した位置情報をCPU31へ出力する。なお、本実施形態では携帯電話機3による位置情報の取得を、GPSを用いる例を挙げて説明するが、一例でありこれに限るものではない。例えば、Wi-Fi(登録商標)等の3箇所の無線LANアクセスポイントの電波情報を取得し、取得した電波情報に基づいて位置情報を取得しても良い。また複数の携帯電話基地局またはPHS基地局の情報を用いて位置情報を取得するほか、これらの複数の組み合わせにより、位置情報を取得しても良い。その他、施設の各所に配置され、位置情報が記憶されたICタグと、携帯電話機3内の図示しないリーダとを用いて、位置情報を取得しても良い。また、携帯電話機3の図示しないカメラにより、施設内の標識等を撮像し、パターンマッチングを行うことで位置情報を取得しても良い。その他携帯電話機3の加速度センサ、ジャイロセンサまたは磁気センサ(図示せず)を用い、位置および方位を適宜補正しても良い。また位置情報を取得する複数のセンサを組み合わせて使用しても良い。例えば、GPSモジュールから出力される位置情報と携帯電話機3の加速度センサ、ジャイロセンサおよび磁気センサを組み合わせて使用しても良い。またGPSモジュール39から出力される位置情報と基地局から取得される位置情報との双方を用いて位置情報を補正しても良い。マイク310は集音した音声信号をAD変換し、変換後の音声情報をCPU31へ出力する。スピーカ311はCPU31の指示に従いDA変換された音声信号を出力する。
【0018】
図4はサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。サーバコンピュータ1は制御部としてのCPU11、RAM12、入力部13、表示部14、記憶部15、時間管理部18、及び通信部16等を含む。CPU11は、バス17を介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は記憶部15に記憶された制御プログラム15Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM12は例えばSRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。RAM12は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0019】
入力部13はマウス、キーボード、またはタッチパネル等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU11へ出力する。表示部14は液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU11の指示に従い各種情報を表示する。時間管理部18は日時情報をCPU11へ出力する。通信部16は有線または無線LANカード等であり、通信網Nを介してパーソナルコンピュータ2及び携帯電話機3等との間で情報の送受信を行う。
【0020】
記憶部15は例えば、ハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等であり、制御プログラム15Pを格納する。記憶部15はこの他、領域テーブル151、質問テーブル152、回答者IDファイル153、セッションファイル154、及び、回答ファイル155等を記憶している。
【0021】
図5は領域テーブル151のレコードレイアウトを示す説明図である。領域テーブル151は領域IDフィールド及び領域フィールド等を含む。領域フィールドには、質問の受け付け及び携帯電話機3の移動状況を監視するために用いる領域が記憶されている。領域は図5に示すように、緯度及び経度に係る座標が4つ記憶されている。後述するとおり座標はXY座標系により予め施設毎に設定されている。なお、座標はGPSモジュール39から取得した緯度及び経度を変換することで得られる。領域IDフィールドには、領域に対応付けて領域を特定するための識別情報(以下、領域IDという)が記憶されている。なお、本実施形態では矩形状の領域を例としてあげるがこれに限るものではない。多角形とするほか、円または楕円等の形状により領域を記憶しても良い。サーバコンピュータ1のCPU11、パーソナルコンピュータ2から領域が送信された場合、領域IDを生成し、送信された領域に対応付けて記憶する。なお、予めサーバコンピュータ1で領域を記憶しておき、パーソナルコンピュータ2の質問者に領域を選択させても良い。
【0022】
図6は質問テーブル152のレコードレイアウトを示す説明図である。質問テーブル152は質問IDフィールド、領域IDフィールド、質問者IDフィールド、質問フィールド、参照先フィールド、回答IDフィールド、回答目標数フィールド及び日時フィールド等を含む。質問IDフィールドは質問者が送信した質問を特定するための固有の識別情報(以下、質問IDという)が記憶されている。領域IDフィールドには、図5で述べた領域IDが質問IDに対応付けて記憶されている。質問者IDフィールドには、質問者を特定するための固有の識別情報(以下、質問者IDという)が質問IDおよび領域IDに対応付けて記憶されている。
【0023】
質問者IDは例えば、ユーザ名、電話番号、メールアドレス、パーソナルコンピュータ2のコンピュータ名、パーソナルコンピュータ2のMAC(Media Access Control)アドレス等の機器情報である。本実施形態では、質問者のユーザ名であるものとして説明する。質問フィールドには質問者が送信した質問が、質問IDに対応付けて記憶されている。本実施形態ではテキストにより質問を記憶する例を挙げるがこれに限るものではない。音声、動画、または画像により質問を記憶しても良い。
【0024】
参照先フィールドには、質問IDに対応付けて質問者が送信した質問にアクセスするためのアドレスが記憶されている。本実施形態ではアドレスとしてURL(Uniform Resource Locator)を記憶する例を挙げて説明する。回答IDフィールドには、質問IDに対応付けて質問に対する回答を特定するための固有の識別情報(以下、回答IDという)が記憶されている。図6の例では質問ID「Q003」で特定される質問「そのコピー機は使いやすいですか?」に対する回答ID「R005」及び「R006」で特定される回答が2つ記憶されていることが理解できる。
【0025】
回答目標数フィールドには、質問IDに対応付けて目標とすべき回答目標数が記憶されている。サーバコンピュータ1のCPU11は回答IDの数が回答目標数に達した場合に、携帯電話機3への質問の送信を停止する。例えば質問ID「Q001」には回答目標数が「10」と記憶されている。この場合、10の回答が得られた時点で携帯電話機3への質問の送信が終了する。CPU11は回答目標数がパーソナルコンピュータ2から送信された場合、質問ID及び質問者IDに対応付けて目標回答数を記憶する。なお、本実施形態では目標回答数を質問の度に質問者が設定できる例を挙げて説明するがこれに限るものではない。例えば、質問者が予め目標回答数を一律に15と設定しておいても良い。
【0026】
この場合、パーソナルコンピュータ2から質問者IDと回答目標数がサーバコンピュータ1へ送信される。サーバコンピュータ1のCPU11は送信された質問者ID及び目標回答数を記憶部15に記憶する。その他、オペレータが入力部13から回答目標数を設定しておいても良い。この場合CPU11は入力部13を通じて入力された回答目標数を記憶部15に記憶する。日時フィールドには質問IDに対応づけて質問をパーソナルコンピュータ2から受信した際に、時間管理部18から出力される日時を記憶している。
【0027】
図7は領域および質問の入力イメージを示す説明図である。サーバコンピュータ1のCPU11は記憶部15から領域および質問を入力するための質問入力画面241を読み出す。パーソナルコンピュータ2のCPU21は質問入力画面241の取得要求をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、取得要求を受けて読み出した質問入力画面241をパーソナルコンピュータ2へ送信する。パーソナルコンピュータ2のCPU21はブラウザ251に質問入力画面241を表示する。
【0028】
図7に示すように質問入力画面241は領域選択図面240、質問者ID入力ボックス243、質問入力ボックス244、回答目標数入力ボックス245、および、質問登録ボックス246等を含む。領域選択図面240には質問者が領域を選択し易いよう、店舗、オフィス、駅、高速道路、遊園地または公園等の室内または室外の各種施設の地図、配置図または見取り図が表示される。図7の例では、オフィスの見取り図が表示されている。本実施形態では見取り図に予め座標値が設定されている。以下では領域選択図面240の左上を原点とし、右方向をX軸正方向とし、下方向をY軸正方向とする。質問者は入力部23から領域選択図面240を参照し、質問を登録する領域を指定する。
【0029】
例えば、マウスのドラッグ操作により、矩形上の領域を指定すればよい。なお、領域の指定方法は一例であり、これに限るものではない。座標を直接入力部23から入力するほか、予め格子状に区分けされた領域選択図面240の領域を、入力部23から個別にクリックすることにより指定するようにしても良い。図7の例では中央部付近が指定領域242として選択されている。
【0030】
質問者ID入力ボックス243は質問者IDを入力するためのボックスである。回答者は入力部23から質問者ID入力ボックス243へ入力する。質問入力ボックス244は質問を入力するためのボックスであり、質問者は入力部23から質問を入力する。回答目標数入力ボックス245は質問者が希望する回答数を入力するためのボックスである。図7の例では10と表示されている。質問者は入力を終えた場合、入力部23を通じて質問登録ボタン246をクリックする。なお、質問は図示しないマイクを通じて音声入力しても良い。
【0031】
パーソナルコンピュータ2のCPU21は指定領域242を参照し、4隅の座標を領域として読み出す。CPU21は入力された質問者ID、領域、質問、および、回答目標数をサーバコンピュータ1へ、通信部26を介して送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は送信された質問者ID、領域、質問、および、回答目標数を受信する。CPU11は新たな領域IDを生成し、生成した領域IDに対応付けて領域を領域テーブル151に記憶する。同様にCPU11は新たな質問IDを生成し、生成した質問IDに対応付けて領域ID、質問者ID、質問および回答目標数を質問テーブル152に記憶する。さらにCPU11は記憶した質問にアクセスするためのURLを生成し、生成したURLを質問テーブル152の参照先フィールドに質問IDに対応付けて記憶する。これにより、領域および質問が蓄積される。
【0032】
図8は回答者IDファイル153のレコードレイアウトを示す説明図である。回答者IDファイル153は回答者IDフィールド、携帯IDフィールド、メールアドレスフィールド及び位置情報フィールドを含む。回答者IDフィールドには回答者を特定するための識別情報(以下、回答者IDという)が記憶されている。回答者IDは例えば、回答者名、回答者のニックネーム、割り振られたID番号等である。携帯IDフィールドには回答者IDに対応づけて携帯電話機3に予め付与された固有の識別情報(以下、携帯IDという)が記憶されている。携帯IDは例えば携帯電話機3の工場出荷時に自身に付与された固有の製造番号、電話番号、電子メールアドレスまたはSIM(Subscriber Identity Module)カードに付与された固有のID等が用いられる。
【0033】
メールアドレスフィールドには回答者IDに対応づけて回答者の電子メールアドレスが記憶されている。位置情報フィールドには、回答者IDに対応づけて携帯電話機3から送信される位置情報を記憶している。CPU11は回答者ID、携帯ID及びメールアドレスを、通信部16を介して受信し、予め回答者IDファイル153に記憶しておく。なお、オペレータが入力部13から回答者ID、携帯ID及びメールアドレスを入力して、回答者ファイル153に記憶しても良い。CPU31はGPSモジュール39を介して受信した位置情報を、通信部36を介して定期的(例えば5秒毎)に回答者IDと共にサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は通信部16を介して、回答者ID及び位置情報を受信する。CPU11は回答者ID及び位置情報を回答者IDファイル153に記憶する。
【0034】
図9はセッションファイル154のレコードレイアウトを示す説明図である。セッションファイル154には、携帯IDフィールド及びセッションIDフィールド等を含む。セッションIDフィールドには、携帯電話機3とサーバコンピュータ1との間で通信が確立した場合に各携帯電話機3に付与されるセッションIDが、携帯IDに対応づけて記憶されている。本実施形態では回答者IDを元に、位置情報、質問及び回答等を送受信する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。回答者IDに代えて携帯IDまたはセッションIDを元に、位置情報、質問及び回答等を送受信するようにしても良い。
【0035】
図10は回答画面の表示イメージを示す説明図である。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151の領域フィールド及び携帯電話機3から送信される位置情報を参照し、携帯電話機3が領域に属したか否かを判断する。CPU11は領域に属すると判断した場合、対応する回答者IDを回答者IDファイル153から抽出する。また、CPU11は質問テーブル152から領域に対応する質問及び参照先を読み出す。CPU11は記憶部15から回答画面340のHTML(HyperText Markup Language)形式のテンプレートを読み出す。CPU11は領域IDに対応する質問者ID、質問があった日時、参照先及び質問を質問テーブル152から読み出し、回答画面340に記述する。図10の例では質問として「プロジェクタはそこにありますか?」が記述されている。
【0036】
回答画面340には、質問に対する回答として、肯定または否定のいずれかを選択させるための第1情報として、例えば、「はい」または「いいえ」のいずれかを選択させるための選択ボタン341が表示されている。なお、第1情報は「はい」または「いいえ」のいずれかを選択させるためのチェックボックス等であっても良い。このように第1情報は質問に対する回答として肯定または否定のいずれかを選択させる画面とすれば良い。回答画面340には、後述する第2情報入力画面3420を表示するための詳細ボタン342が表示されている。なお、本実施形態では回答画面340に第1情報または第2情報のいずれかを表示する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。第1情報及び第2情報の双方を表示するようにしても良い。回答画面340にはさらに回答を終了する場合に選択するための回答終了ボタン343が表示される。また本実施形態では第1情報に基づく回答、及び、第2情報に基づく回答の2つを送信する例を挙げるがこれに限るものではない。第1情報に基づく回答、または、第2情報に基づく回答のいずれかを送信する形態であっても良い。
【0037】
CPU11は領域に属すると判断した回答者IDに係る携帯電話機3に生成した回答画面340を送信する。なお、サーバコンピュータ1は例えばCOMETまたはC2DM(Cloud to Device Messaging)方式により各種情報を携帯電話機3へ送信すればよい。携帯電話機3のCPU31は回答画面340を受信し、表示部34に表示する。回答者は入力部33を通じて、選択ボタン341を通じて「はい」(肯定)または「いいえ」(否定)を選択する。第1情報に基づく回答のみを入力し、第2情報に基づく回答を入力しない場合、回答者は、回答終了ボタン343を操作する。この場合、CPU21は第1情報に基づく肯定または否定の情報と、回答終了情報をサーバコンピュータ1へ送信する。なお、回答はマイク310を介して入力しても良い。
【0038】
第2情報に基づく回答の入力を希望する回答者は、入力部33を通じて詳細ボタン342を選択する。詳細ボタン342には、第2情報342に係る回答を入力するためのハイパーリンクが記述されている。CPU31は入力部33からハイパーリンクの入力を受け付けた場合、ハイパーリンクに記述されたURLをサーバコンピュータ1へ送信する。なお、第1情報に基づく肯定または否定の情報が入力されている場合は、肯定または否定の情報も併せてサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11はハイパーリンクに係るURLを受信した場合、対応する第2情報入力画面3420を記憶部15から読み出す。
【0039】
図11は第2情報入力画面3420のイメージを示す説明図である。第2情報入力画面3420には予め、文章をテキスト形式で入力するための文章ボックス3421、および、文書ファイル、画像、動画、PDF(登録商標)または音声等の添付ファイルを挿入するための挿入ボタン3422が記述されている。このように第2情報は詳細な回答を行うための文章を入力するための画面、または、文書ファイル、画像、動画、PDF(登録商標)または音声等の添付ファイルを挿入するための画面とすればよい。その他第2情報入力画面3420には第2情報に基づく回答を送信するための送信ボタン3423、回答画面340へ戻るための簡易ボタン3411が予め記述されている。CPU11は領域IDに対応する質問者ID、質問があった日時及び質問を質問テーブル152から読み出し、第2情報入力画面3420に記述する。
【0040】
CPU11は記述後の第2情報入力画面3420を携帯電話機3へ送信する。携帯電話機3のCPU31は表示部34に第2情報入力画面3420を表示する。回答者は入力部33を通じて文章入力ボックス3421に文章を入力する。例えば、「引き出しの中にあります。」等の文章を入力すればよい。添付ファイルの添付を希望する場合、回答者は挿入ボタン3422を操作し、記憶部35に記憶した添付ファイルを選択する。例えば文章入力ボックス3421に「2台あります。どちらですか。写真を送ります。」と記述すると共に、2台のプロジェクタを撮像した画像データを添付ファイルとして挿入しても良い。CPU31は送信ボタン3423が操作された場合、第2情報に基づく回答として、文章入力ボックス3421に入力された文章、及び、挿入された添付ファイルをサーバコンピュータ1へ送信する。以下では、説明を容易にするために第2情報に基づく回答として文章のみを送信する例を挙げて説明する。
【0041】
簡易ボタン3411には、図10で示した回答画面340へ戻るためのハイパーリンクが設定されている。CPU31は簡易ボタン3411が選択された場合、URLをサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は送信されたURLに対応する回答画面340を読み出し、携帯電話機3へ送信する。これにより、回答者は第1情報に基づく回答のみを送信する、第2情報に基づく回答のみを送信する、第1情報及び第2情報の双方に基づく回答を送信する、または、回答しない、のいずれかで回答することができる。なお、本実施形態では説明を容易にするために、第1情報に基づく回答を入力するための回答画面340と、第2情報に基づく回答を入力するための第2情報入力画面3420とを分けて表示する例を挙げたが、これに限るものではない。詳細ボタン342及び簡易ボタン3411を設けずに、回答画面340に文章入力ボックス3421、挿入ボタン3422を記述し、第1情報及び第2情報の双方に基づく回答を入力するための一つの画面を設けても良い。以下では第1情報に基づく回答を第1情報回答、第2情報に基づく回答を第2情報回答と適宜省略して用いる。
【0042】
図12は回答ファイル155のレコードレイアウトを示す説明図である。回答ファイル155は回答IDフィールド、質問IDフィールド、回答者IDフィールド、第1情報回答フィールド、第2情報回答フィールド、及び、回答日時フィールド等を含む。回答IDフィールドには、回答者から第1情報に基づく回答または第2情報に基づく回答が送信された場合に生成される固有の回答IDが記憶されている。質問IDフィールドには、回答IDに対応づけて質問IDが記憶されている。回答者IDフィールドには回答者IDが回答ID及び質問IDに対応づけて記憶されている。第1情報回答フィールドには、第1情報に基づく回答が記憶されている。具体的には、第1情報に基づく回答として肯定を示す情報が送信された場合、「はい」が回答IDに対応づけて記憶される。
【0043】
第1情報に基づく回答として否定を示す情報が送信された場合、「いいえ」が回答IDに対応づけて記憶される。第1情報に基づく回答が送信されなかった場合、「回答なし」が記憶される。第2情報回答フィールドには、第2情報に基づく回答が記憶されている。具体的には、第2情報に基づく回答が送信された場合、回答IDに対応づけて「メニューがわかりにくいです。」等の文章が記憶される。第2情報に基づく回答が送信されない場合、「回答なし」が記憶される。回答日時フィールドには、回答を受信した際に時間管理部18から出力される日時が記憶されている。
【0044】
CPU11は質問を回答者に送信し、携帯電話機3から回答を受信した場合、回答IDを生成し、回答ファイル155に記憶する。またCPU11は回答IDに対応づけて、質問ID、回答者ID及び回答日時を記憶する。CPU11は第1情報に基づく回答または第2情報に基づく回答が存在する場合、回答IDに対応づけて第1情報に基づく回答または第2情報に基づく回答を記憶する。CPU11は回答ファイル155の回答ID、質問ID及び回答者IDを監視し、携帯電話機3から回答を受信した回数を計数する。具体的には、質問IDが同一の回答ID数、または質問IDが同一の回答者ID数を計数すればよい。また第1情報回答フィールド及び第2情報回答フィールドの記憶内容が共に「回答なし」の場合、計数しないようにしても良い。
【0045】
CPU11は計数した回数が質問テーブル152に記憶した回答目標数(閾回数)を越えるか否かを判断する。具体的にはCPU11は質問テーブル152の質問IDに対応する回答目標数を読み出し、計数した値と比較する。CPU11は回答目標数を越えたと判断した場合、質問の携帯電話機3への送信を終了する。CPU11は、質問IDに対応する回答IDを質問テーブル152の回答IDフィールドに記憶する。なお、本実施形態で述べたテーブル及びファイルのレコードレイアウトは一例でありこれに限るものではない。データ間の関係が維持されていれば、他の記憶形態であっても良い。その他、テーブル及びファイルを記憶部15に記憶する例を挙げたがこれに限るものではない。記憶部15として他のデータベースにこれらのデータを記憶しておき、SQL(Structured Query Language)等を用いて、必要に応じて適宜読み出しまたは書き込みを行っても良い。
【0046】
図13は回答表示のイメージを示す説明図である。CPU11は回答を受信した場合、回答ファイル155から回答者ID及び第1情報回答及び第2情報回答を読み出す。CPU11は読み出した回答者ID、第1情報回答及び第2情報回答をパーソナルコンピュータ2へ送信する。なお、第1情報回答フィールドまたは第2情報回答フィールドの記憶内容が「回答なし」の場合、送信しないものとする。パーソナルコンピュータ2のCPU21は表示部24の回答欄247に送信された回答者ID、第1情報回答及び第2情報回答を時系列で表示する。
【0047】
なお、CPU11は回答ファイル155に記憶された回答日時をあわせてパーソナルコンピュータ2に送信しても良い。この場合、CPU21は回答者IDに対応づけて回答日時、または、回答日時と現在日時との差分を表示する。図13の例では、回答者ID「P001」の回答者が第1情報に基づく回答「はい」のみを回答している。回答者ID「P002」の回答者は第1情報に基づく回答「はい」と、第2情報に基づく回答「棚の上にあります。」との双方を回答していることが理解できる。以上のハードウェアにおいて、各種処理を、フローチャートを用いて説明する。
【0048】
図14及び図15は質問の登録処理手順を示すフローチャートである。質問の登録を希望する質問者は入力部23を通じて質問者ID、施設ID及び質問入力画面要求を入力する。施設IDは施設を特定するための識別情報である。CPU21は入力部23を通じて入力された質問者ID、施設ID及び質問入力画面要求をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS141)。サーバコンピュータ1のCPU11は質問者ID、施設ID及び質問入力画面要求を受信する(ステップS142)。CPU11は記憶部15から施設IDに対応する質問入力画面241を読み出す(ステップS143)。なお、記憶部15には各施設の施設IDに対応づけて図7で説明した質問入力画面241が予め記憶されている。
【0049】
CPU11は読み出した質問入力画面241をパーソナルコンピュータ2へ送信する(ステップS144)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は質問入力画面241を受信する(ステップS145)。CPU21は表示部24に質問入力画面241を表示する(ステップS146)。CPU21は入力部23から質問をする領域を受け付ける(ステップS147)。具体的にはCPU21は入力部23から領域を規定する座標値の入力を受け付ける。質問者は入力部23から質問者ID及び質問を、質問者ID入力ボックス243及び質問入力ボックス244に入力する。なお、質問者IDの入力は省略しても良い。CPU21は質問者ID及び質問を受け付ける(ステップS148)。
【0050】
質問者は回答目標数を回答目標数入力ボックス245に入力する。CPU21は入力された回答目標数入力ボックス245を受け付ける(ステップS149)。CPU21は受け付けた領域、質問者ID、質問及び回答目標数をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS151)。サーバコンピュータ1のCPU11は領域、質問者ID、質問及び回答目標数を受信する(ステップS152)。CPU11は領域IDを生成する(ステップS153)。CPU11は領域ID及び受信した領域を領域テーブル151に記憶する(ステップS154)。なお、領域を記憶する際は、受信した座標値に対応する緯度及び経度を記憶するようにすればよい。またCPU11は、パーソナルコンピュータ2から座標値に変えて領域を示すブロック番号が送信された場合、ブロック番号に予め対応づけられる緯度及び経度を記憶部15から読み出せば良い。
【0051】
CPU11は質問IDを生成する(ステップS155)。CPU11は質問を記憶部15に格納する宛先となる参照先を生成する(ステップS156)。CPU11は質問ID、領域ID、質問者ID及び質問を質問テーブル152に記憶する(ステップS157)。CPU11は参照先、日時及び回答目標数を質問IDに対応づけて質問テーブル152に記憶する(ステップS158)。
【0052】
図16乃至図19は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151から領域を読み出す(ステップS161)。携帯電話機3のCPU31は回答者ID、及び、GPSモジュール39から出力された位置情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS162)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID及び位置情報を受信する(ステップS163)。CPU11は受信した位置情報がステップS161で読み出した領域内であるか否かを判断する(ステップS164)。CPU11は領域内でないと判断した場合(ステップS164でNO)、ステップS163へ処理を戻す。
【0053】
CPU11は領域内であると判断した場合(ステップS164でYES)、終了フラグが設定されているか否かを判断する(ステップS165)。なお終了フラグについては後述する。CPU11は終了フラグが設定されていると判断した場合(ステップS165でYES)、処理を終了する。CPU11は終了フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS165でNO)、ステップS166へ移行する。CPU11は領域に対応する質問IDを読み出す(ステップS166)。CPU11は読み出した質問IDに対応する回答者IDが既に回答ファイル155に記憶されているか否かを判断する(ステップS167)。
【0054】
CPU11は既に質問IDに対応する回答者IDが記憶されていると判断した場合(ステップS167でYES)、当該回答者による回答は登録済みであるので、処理をステップS163へ戻す。CPU11は質問IDに対応する回答者IDが記憶されていないと判断した場合(ステップS167でNO)、回答IDを生成する(ステップS168)。なお、領域に対応づけて複数の質問IDが存在する場合、図16乃至図19の処理を質問ID毎に行えばよい。
【0055】
CPU11は回答IDに対応づけて初期値として、第1情報回答フィールドに「回答なし」、第2情報回答フィールドに「回答なし」を記憶する(ステップS169)。この際、CPU11は時間管理部18から出力される日時を回答IDに対応づけて回答日時フィールドに記憶する。CPU11は質問IDに対する質問者ID、質問、参照先、質問日時を読み出す(ステップS1610)。CPU11は第1情報である選択ボタン341を含む回答画面340を読み出す(ステップS171)。CPU11は回答画面340に質問者ID、質問日時、質問及び参照先を記述する(ステップS172)。
【0056】
CPU11は回答画面340を携帯電話機3へ送信する(ステップS173)。携帯電話機3のCPU31は回答画面340を受信する(ステップS174)。CPU31は回答画面340を表示部34に表示する(ステップS175)。CPU31は選択ボタン341の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS176)。CPU31は選択ボタン341の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS176でYES)、肯定または否定の情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS177)。サーバコンピュータ1のCPU11は肯定または否定の情報を受信する(ステップS178)。
【0057】
CPU11は回答IDに対応する第1情報回答フィールドの「回答なし」を削除する(ステップS179)。CPU11は肯定または否定の情報を回答IDに対応づけて、回答ファイル155に記憶する(ステップS181)。CPU11は回答IDに対応づけて、時間管理部18から出力される日時を記憶する(ステップS182)。なお既に日時が記憶されている場合、上書きすればよい。携帯電話機3のCPU31は選択ボタン341の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS176でNO)、及び、ステップS177の処理の後、処理をステップS183へ移行させる。CPU31は詳細ボタン342の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS183)。
【0058】
CPU31は詳細ボタン342の入力を受け付けていない場合(ステップS183でNO)、入力部33を通じて回答終了ボタン343の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS184)。CPU31は回答終了ボタン343の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS184でYES)、処理を終了する。CPU31は回答終了ボタン343の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS184でNO)、サーバコンピュータ1へ回答が終了したことを示す回答終了情報を送信する(ステップS1840)。CPU31はその後、処理をステップS176へ戻す。サーバコンピュータ1のCPU11は回答終了情報を受信する(ステップS1841)。携帯電話機3のCPU31は詳細ボタン342の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS183でYES)処理をステップS185へ移行させる。
【0059】
CPU31は詳細ボタン342に記述されたURLをサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS185)。サーバコンピュータ1のCPU11はURLを受信する(ステップS186)。CPU11は第2情報である文章入力ボックス3421を含む第2情報入力画面3420を読み出す(ステップS187)。CPU11は第2情報入力画面3420に質問IDに対応する質問者ID、質問日時、質問及び参照先を記述する(ステップS188)。CPU11は記述後の第2情報入力画面3420を携帯電話機3へ送信する(ステップS189)。
【0060】
携帯電話機3のCPU31は第2情報入力画面3420を受信する(ステップS191)。CPU31は第2情報入力画面3420を表示部34に表示する(ステップS192)。CPU31は文章入力ボックス3421から文章の入力を受け付ける(ステップS193)。CPU31は送信ボタン3423の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS194)。CPU31は送信ボタン3423の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS194でYES)、受け付けた文章をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS195)。
【0061】
CPU31は送信ボタン3423の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS194でNO)、簡易ボタン3411の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS196)。CPU31は簡易ボタン3411の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS196でYES)、処理をステップS175へ戻す。CPU31は簡易ボタン3411の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS196でNO)、処理をステップS193へ戻す。サーバコンピュータ1のCPU11はステップS195で送信された文章を受信する(ステップS197)。
【0062】
CPU11は回答IDに対応する第2情報回答フィールドの「回答なし」を削除する(ステップS198)。CPU11は回答IDに対応づけて文章を回答ファイル155に記憶する(ステップS199)。CPU11は時間管理部18から出力される日時を参照し、回答日時を回答IDに対応づけて、回答ファイル155に記憶する(ステップS1910)。その後CPU11は処理をステップS163に戻し処理を繰り返す。
【0063】
図20及び図21は終了フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11はステップS1841による回答終了情報を受信したか否かを判断する(ステップS201)。CPU11は回答終了情報を受信していない場合(ステップS201でNO)、回答終了情報を受信するまで待機する。CPU11は回答終了情報を受信したと判断した場合(ステップS201でYES)、処理をステップS202へ移行させる。CPU11は質問IDに対応する回答目標数を質問テーブル152から読み出す(ステップS202)。CPU11は有効回答設定がなされているか否かを判断する(ステップS203)。
【0064】
有効回答設定を行った場合、CPU11は第1情報に基づく回答及び第2情報に基づく回答が共に「回答なし」である際、回答の一つとして計数しない処理を行う。有効回答設定を行うか否かは、質問を送信する際に質問者がパーソナルコンピュータ2の入力部23から選択することができる。その他、オペレータが入力部23から設定するか否かの情報を入力しても良い。設定の有無は記憶部15に記憶される。CPU11は有効回答設定がなされていないと判断した場合(ステップS203でNO)、質問IDに対応する回答者IDの数を、回答者ファイル155を参照して計数する(ステップS204)。
【0065】
CPU11は計数した回答数が回答目標数を越えるか否かを判断する(ステップS205)。CPU11は回答目標数を越えないと判断した場合(ステップS205でNO)、処理をステップS201へ戻す。CPU11は回答目標数を越えると判断した場合(ステップS205でYES)、終了フラグを記憶部15に設定する(ステップS206)。これにより、回答収集の目的が達成され、ステップS165でYESの処理により、質問の送信が終了される。
【0066】
CPU11は有効回答設定がなされていると判断した場合(ステップS203でYES)、質問IDに対応するレコードを回答ファイル155から読み出す(ステップS207)。CPU11は読み出したレコードをRAM12に記憶する。CPU11は第1情報回答フィールド及び第2情報回答フィールドともに「回答なし」が記憶されているレコードをRAM12から削除する(ステップS208)。CPU11はRAM12から削除した後のレコード数を計数する(ステップS209)。
【0067】
CPU11は計数した回答数が回答目標数を越えるか否かを判断する(ステップS211)。CPU11は回答目標数を越えないと判断した場合(ステップS211でNO)、処理をステップS201へ戻す。CPU11は回答目標数を越えると判断した場合(ステップS211でYES)、終了フラグを記憶部15に設定する(ステップS212)。
【0068】
図22及び図23は回答の送信処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は回答ファイル155の記憶内容を監視し、第1情報回答フィールドのレコードが変更されたか否かを判断する(ステップS1201)。CPU11は第1情報回答フィールドのレコードが変更されたと判断した場合(ステップS1201でYES)、変更後の記憶内容が「回答なし」であるか否かを判断する(ステップS1202)。CPU11は変更後の記憶内容が「回答なし」ではない場合(ステップS1202でNO)、処理をステップS1203へ移行させる。CPU11は第1情報回答フィールドのレコードが変更されていないと判断した場合(ステップS1201でNO)、または、変更後の記憶内容が「回答なし」であると判断した場合(ステップS1202でYES)、処理をステップS1208へ移行させる。
【0069】
CPU11は変更のあったレコードの質問ID、回答者ID及び第1情報回答を読み出す(ステップS1203)。この場合、第1情報回答は「はい」または「いいえ」のいずれかとなる。CPU11は質問IDに対応するパーソナルコンピュータ2のアドレスを記憶部15から読み出す(ステップS1204)。CPU11は回答者ID及び第1情報回答を送信する(ステップS1205)。パーソナルコンピュータ2のアドレスは電子メールアドレス、セッションID、IP(Internet Protocol)アドレス等であれば良い。なお、回答は電子メールで送信するほか、COMETまたはC2DM方式によりパーソナルコンピュータ2へ送信しても良い。
【0070】
パーソナルコンピュータ2のCPU21は回答者ID及び第1情報回答を受信する(ステップS1206)。CPU21は表示部24に回答者ID、第1情報回答を表示する(ステップS1207)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答ファイル155の記憶内容を監視し、第2情報回答フィールドのレコードが変更されたか否かを判断する(ステップS1208)。CPU11は第2情報回答フィールドのレコードが変更されたと判断した場合(ステップS1208でYES)、変更後の記憶内容が「回答なし」であるか否かを判断する(ステップS1209)。CPU11は変更後の記憶内容が「回答なし」ではない場合(ステップS1209でNO)、処理をステップS1210へ移行させる。CPU11は第2情報回答フィールドのレコードが変更されていないと判断した場合(ステップS1208でNO)、または、変更後の記憶内容が「回答なし」であると判断した場合(ステップS1209でYES)、処理をステップS1201へ移行させる。
【0071】
CPU11は変更のあったレコードの質問ID、回答者ID及び第2情報回答を読み出す(ステップS1210)。CPU11は質問IDに対応するパーソナルコンピュータ2のアドレスを記憶部15から読み出す(ステップS1211)。CPU11は回答者ID及び第2情報回答を送信する(ステップS1212)。なお、本実施形態ではステップS1205における第1情報回答の送信と、ステップS1212における第2情報回答の送信とを分けたがこれに限るものではない。CPU11はステップS1204の処理後一定時間待機する。CPU11は一定時間内に、ステップS1212における処理を実行する場合、回答者ID、第1情報回答及び第2情報回答を同時にパーソナルコンピュータ2へ送信しても良い。CPU11は一定時間を経過した場合、ステップS1205の処理を実行し、回答者ID及び第1情報回答を携帯電話機3へ送信する。
【0072】
パーソナルコンピュータ2のCPU21は回答者ID及び第2情報回答を受信する(ステップS1213)。CPU21は表示部24に回答者ID、第2情報回答を表示する(ステップS1214)。なお、上述したとおり、CPU21は併せて送信された回答者ID、第1情報回答および第2情報回答を表示部24に表示しても良い。これにより、質問者が指定した領域に位置する携帯電話機3の回答者から、現場に即した信頼性高い回答を得ることが可能となる。また、回答を第1情報に基づく回答と、第2情報に基づく回答の2つに分けたので、回答する時間的余裕がない回答者は第1情報に基づく回答のみを送信することが可能となる。また、より詳細な第2情報に基づく回答をも得ることが可能となる。
【0073】
実施の形態2
実施の形態2は質問者が回答に対し評価値を付与する形態に関する。図24は評価値入力画面のイメージを示す説明図である。サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から送信された回答者ID、第1情報回答、及び第2情報回答を受信する。本実施形態では説明を容易にするために、携帯電話機3に表示された回答画面340に入力部33を通じて、第1情報回答及び第2情報回答の双方に対する評価値を入力することができるものとして説明する。この場合、サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から、質問ID、回答者ID、第1情報回答、及び第2情報回答を受信する。その他、サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から、質問ID、回答者ID及び第1情報回答を受信する。その他、サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から、質問ID、回答者ID及び第2情報回答を受信する。
【0074】
サーバコンピュータ1のCPU11は評価値入力画面を記憶部15から読み出す。CPU11は質問ID、回答者ID、第1情報回答、第2情報回答を評価値入力画面に記述する。CPU11は記述後の評価値入力画面をパーソナルコンピュータ2に表示する。パーソナルコンピュータ2の表示部24には評価値入力画面が表示される。図24の例では、質問ID「Q001」、回答者ID「P002」の第1情報回答「はい」と、第2情報回答「棚の上にあります」の双方が表示されている。質問者は入力部23から評価値を評価値入力ボックス248に入力する。例えば、1から10の値を入力する。本実施形態では数値が大きい程、評価が高いものとして説明する。なお数値は一例でありこれに限るものではなく、非常によい、良い、良くない等の評価に関する文字を評価値として入力させても良い。また、数値を入力させるほか、数値選択ボックスダイアログを表示し、数値を選択させても良い。
【0075】
CPU21は評価値入力ボックス248に入力された評価値を受け付ける。CPU21は送信ボタン249の入力を受け付けた場合、質問ID、回答者ID及び評価値をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は質問ID、回答者IDに対応づけて評価値を回答ファイル155に記憶する。図25は実施の形態2に係る回答ファイル155のレコードレイアウトを示す説明図である。評価値フィールドには、回答者ID及び質問IDに対応づけて回答に対する評価値が記憶されている。なお、本実施形態では質問者のパーソナルコンピュータ2に質問ID及び回答者IDを送信する例を挙げたがこれに限るものではない。代わりに回答IDを送信するようにしても良い。
【0076】
図26は実施の形態2に係る質問テーブル152のレコードレイアウトを示す説明図である。評価値目標数フィールドには、質問IDに対応づけて目標とする評価値の目標数が記憶されている。例えば、質問ID「Q001」については、評価値の合計が500となった時点で、質問の送信が終了する。CPU11は評価値目標数(閾評価値)がパーソナルコンピュータ2から送信された場合、質問ID及び質問者IDに対応付けて評価値目標数を記憶する。なお、本実施形態では評価値目標数を質問の度に質問者が設定できる例を挙げて説明するがこれに限るものではない。例えば、質問者が予め評価値目標数を一律に100と設定しておいても良い。
【0077】
この場合、パーソナルコンピュータ2から質問者IDと評価値目標数がサーバコンピュータ1へ送信される。サーバコンピュータ1のCPU11は送信された質問者ID及び評価値目標数を記憶部15に記憶する。その他、オペレータが入力部13から評価値目標数を設定しておいても良い。この場合CPU11は入力部13を通じて入力された評価値目標数を記憶部15に記憶する。サーバコンピュータ1のCPU11は回答ファイル155の質問IDに対応する評価値を計数し、質問テーブル152に記憶した評価値目標数を越えたか否かを判断する。CPU11は越えたと判断した場合、質問IDに対する質問の携帯電話機3への送信を終了する。
【0078】
図27は評価値の登録処理手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から質問ID、回答者ID、第1情報回答及び第2情報回答を受信する(ステップS271)。なお、図27のフローチャートでは第1情報回答及び第2情報回答の双方を送信する例を挙げて説明するが、いずれかを送信しても良い。CPU11は記憶部15から評価値入力画面を読み出す(ステップS272)。CPU11は受信した質問ID、回答者ID、第1情報回答及び第2情報回答を、評価入力画面に記述する(ステップS273)。
【0079】
CPU11は質問IDに対応するパーソナルコンピュータ2のアドレスを読み出す(ステップS274)。CPU11はステップS273にて記述が完了した評価入力画面を、読み出したアドレス宛のパーソナルコンピュータ2へ送信する(ステップS275)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は評価入力画面を受信する(ステップS276)。CPU21は表示部24に評価入力画面を表示する。CPU21は入力部23から、評価値入力ボックス248に入力された評価値を受け付ける(ステップS277)。CPU21は質問ID、回答者ID、及び評価値をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS278)。
【0080】
サーバコンピュータ1のCPU11は質問ID、回答者ID、及び評価値を受信する(ステップS279)。CPU11は評価値を質問ID及び回答者IDに対応づけて回答ファイル155に記憶する(ステップS2710)。
【0081】
図28は質問送信終了処理の手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11はステップS2710で回答ファイル155に評価値を記憶したことをトリガに以下の処理を行う。CPU11は質問IDに対応する評価値を回答ファイル155から読み出す(ステップS281)。CPU11は読み出した評価値の合計値を算出する(ステップS282)。CPU11は質問IDに対応する評価値目標数を質問テーブル152から読み出す(ステップS283)。CPU11は算出した合計値が評価値目標数を越えるか否かを判断する(ステップS284)。
【0082】
CPU11は合計値が評価値目標数を越えないと判断した場合(ステップS284でNO)、処理をステップS281へ戻す。CPU11は合計値が評価値目標数を越えると判断した場合(ステップS284でYES)、処理をステップS285へ移行させる。CPU11は終了フラグを設定する(ステップS285)。これにより、回答収集の目的が達成され、ステップS165でYESの処理により、質問の送信が終了される。また、設定した評価値目標数に達するまで回答を収集することで、満足度の高い回答を収集することが可能となる。
【0083】
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0084】
実施の形態3
実施の形態3は回答内容に応じて質問の送信を終了する形態に関する。図29は送信終了処理の手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11はステップS2710で回答ファイル155に評価値を記憶したことをトリガに以下の処理を行う。CPU11は回答ファイル155の第1情報回答フィールドを参照し、質問IDに対応する第1情報に基づく回答数を計数する(ステップS291)。具体的には、CPU11は質問IDに対応する第1情報回答フィールドの肯定を示す「はい」、否定を示す「いいえ」の数を計数する。なお、第1情報回答フィールドに記憶されている「回答なし」は計数しない。
【0085】
CPU11は回答ファイル155の第2情報回答フィールドを参照し、質問IDに対応する第2情報に基づく回答数を計数する(ステップS292)。具体的には、CPU11は質問IDに対応する第2情報回答フィールドに記憶されている回答数を計数する。なお、第2情報回答フィールドに記憶されている「回答なし」は計数しない。CPU11は記憶部15から第1情報に基づく回答数の重みを読み出す(ステップS293)。CPU11は記憶部15から第2情報に基づく回答数の重みを読み出す(ステップS294)。第2情報に基づく回答の方が第1情報に基づく回答よりもより有益な情報である可能性が高いことから、本実施形態では第2情報に基づく回答の重み(例えば2)を、第1情報に基づく回答の重み(例えば1)よりも大きく設定している。
【0086】
CPU11はステップS291で計数した第1情報に基づく回答数を第1情報に基づく回答数の重みに基づき、第1補正値を算出する(ステップS295)。具体的にはCPU11は回答数に第1補正値を乗算または加算すればよい。CPU11はステップS292で計数した第2情報に基づく回答数を第2情報に基づく回答数の重みに基づき、第2補正値を算出する(ステップS296)。具体的にはCPU11は回答数に第2補正値を乗算または加算すればよい。CPU11は第1補正値及び第2補正値を加算して合計値を算出する(ステップS297)。
【0087】
CPU11は質問IDに対応する回答目標数を回答ファイル155から読み出す(ステップS298)。CPU11は算出した合計値が回答目標数を越えるか否かを判断する(ステップS299)。
【0088】
CPU11は合計値が回答目標数を越えないと判断した場合(ステップS299でNO)、処理をステップS291へ戻す。CPU11は合計値が回答目標数を越えると判断した場合(ステップS299でYES)、処理をステップS2910へ移行させる。CPU11は終了フラグを設定する(ステップS2910)。回答収集の目的が達成され、ステップS165でYESの処理により、質問の送信が終了される。これにより、単なる肯定または否定か、若しくは、より親切な情報を提供されたか等、回答の種別に応じて回答の送信終了タイミングを最適化することが可能となる。
【0089】
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0090】
実施の形態4
実施の形態4は評価値の高い回答者に係る携帯電話機3へ質問を送信する形態に関する。図30は実施の形態4に係る回答者IDファイル153のレコードレイアウトを示す説明図である。さらに回答件数フィールド、合計評価値フィールド及び平均評価値フィールドが設けられている。回答件数フィールドには、回答者IDに対応づけて回答数の合計値が記憶されている。合計評価値フィールドには、回答者IDに対応づけて評価値の合計値が記憶されている。平均評価値フィールドには、回答者IDに対応づけて評価値の平均値が記憶されている。
【0091】
CPU11は実施の形態2で述べたように、回答ファイル155に質問ID及び回答者IDに対応づけて評価値を記憶した場合、回答者IDファイル153の回答者IDに対応する回答件数フィールドの数値をインクリメントする。またCPU11は評価値を合計評価値フィールドに記憶されている合計評価値に加算する。CPU11は合計評価値を回答件数で除した値を、回答者IDに対応づけて平均評価値フィールドに、平均評価値として記憶する。このように回答者による回答、及び質問者による評価を通じて、回答者の回答件数、合計評価値、平均評価値が更新されることとなる。CPU11は合計評価値が記憶部15に記憶した閾値を越える場合、または、平均評価値が記憶部15に記憶した閾値を越える場合に、質問を携帯電話機3へ送信する。なお、本実施形態では説明を容易にするために、平均評価値が閾値を越える場合に、質問を送信する例を挙げて説明する。
【0092】
図31は平均評価値の算出手順を示すフローチャートである。CPU11はステップS279で説明したとおり、質問ID、回答者ID及び評価値をパーソナルコンピュータ2から受信する(ステップS311)。CPU11は回答者IDファイル153を参照し、回答者IDに対応する回答件数をインクリメントする(ステップS312)。CPU11は回答者IDファイル153に記憶された回答者IDに対応する合計評価値に、ステップS311で受信した評価値を加算し、評価値の合計値を算出する(ステップS313)。CPU11は算出した合計値を回答者IDに対応づけて記憶する(ステップS314)。
【0093】
CPU11は算出した合計値を回答件数で除すことにより、平均評価値を算出する(ステップS315)。CPU11は回答者IDに対応する平均評価値フィールドのレコードを消去する。CPU11は回答者IDに対応する平均評価値フィールドに、ステップS315で算出した平均評価値を記憶する(ステップS316)。
【0094】
図32及び図33は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151から領域を読み出す(ステップS321)。携帯電話機3のCPU31は回答者ID、及び、GPSモジュール39から出力された位置情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS322)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID及び位置情報を受信する(ステップS323)。CPU11は受信した位置情報がステップS321で読み出した領域内であるか否かを判断する(ステップS324)。CPU11は領域内でないと判断した場合(ステップS324でNO)、ステップS323へ処理を戻す。
【0095】
CPU11は領域内であると判断した場合(ステップS324でYES)、終了フラグが設定されているか否かを判断する(ステップS325)。CPU11は終了フラグが設定されていると判断した場合(ステップS325でYES)、処理を終了する。CPU11は終了フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS325でNO)、ステップS326へ移行する。CPU11は回答者IDに対応する回答件数を回答者IDファイル153から読み出す(ステップS326)。
【0096】
CPU11は記憶部15に予め記憶した閾件数(例えば5)を読み出す(ステップS327)。CPU11は回答件数が閾件数を越えるか否かを判断する(ステップS328)。CPU11は閾件数を越えないと判断した場合(ステップS328でNO)、処理をステップS323に戻す。この場合、回答者の評価の母体数が少ないため平均評価値も信頼性が低い可能性がある。そのため、当該回答者については、質問の送信対象から削除することとしたものである。なお、ステップS328の判断処理は必ずしも実行しなくても良い。
【0097】
CPU11は閾件数を超えると判断した場合(ステップS328でYES)、回答者IDに対応する平均評価値を回答者IDファイル153から読み出す(ステップS329)。CPU11は記憶部15から閾平均評価値(例えば8)を読み出す(ステップS3210)。なお、この閾平均評価値はオペレータが入力部13から適宜の値を入力することができる。その他、質問を送信する際に、閾平均評価値を質問者がパーソナルコンピュータ2の入力部23を通じて入力しても良い。この場合、サーバコンピュータ1のCPU11は入力された閾平均評価値またはパーソナルコンピュータ2から送信された閾平均評価値を記憶部15に記憶する。
【0098】
CPU11は平均評価値が閾平均評価値を越えるか否かを判断する(ステップS3211)。CPU11は閾平均評価値を越えないと判断した場合(ステップS3211でNO)、処理をステップS323に戻す。これにより、平均評価値の低い回答者は質問の送信対象から排除される。CPU11は閾平均評価値を越えると判断した場合(ステップS3211でYES)、処理をステップS166へ移行させる。移行の処理は実施の形態1で述べたとおりであるので、詳細な説明は省略する。これにより、より評価の高い回答者からの回答を収集でき、正確性を期すことが可能となる。
【0099】
本実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0100】
実施の形態5
実施の形態5は平均評価値または合計評価値の高い所定数の回答者に質問を送信する形態に関する。図34及び図35は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151から領域を読み出す(ステップS341)。携帯電話機3のCPU31は回答者ID、及び、GPSモジュール39から出力された位置情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS342)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID及び位置情報を受信する(ステップS343)。CPU11は受信した位置情報がステップS341で読み出した領域内であるか否かを判断する(ステップS344)。CPU11は領域内でないと判断した場合(ステップS344でNO)、ステップS343へ処理を戻す。
【0101】
CPU11は領域内であると判断した場合(ステップS344でYES)、終了フラグが設定されているか否かを判断する(ステップS345)。CPU11は終了フラグが設定されていると判断した場合(ステップS345でYES)、処理を終了する。CPU11は終了フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS345でNO)、ステップS346へ移行する。CPU11は回答者IDをRAM12に記憶する(ステップS346)。CPU11は母体設定数(例えば30)を記憶部15から読み出す(ステップS347)。なお、この母体設定数はオペレータが入力部13から適宜の値を入力することができる。その他、質問を送信する際に、母体設定数を質問者がパーソナルコンピュータ2の入力部23を通じて入力しても良い。この場合、サーバコンピュータ1のCPU11は入力された母体設定数またはパーソナルコンピュータ2から送信された母体設定数を記憶部15に記憶する。
【0102】
CPU11はRAM12内の回答者ID数が母体設定数を越えるか否かを判断する(ステップS348)。CPU11は母体設定数を越えないと判断した場合(ステップS348でNO)、処理をステップS343に戻し、回答者ID数を引き続きRAM12に記憶していく。CPU11は回答者ID数が母体設定数を越えると判断した場合(ステップS348でYES)、ステップS349へ移行する。CPU11は回答者IDに対応する回答件数を読み出す(ステップS349)。具体的にはRAM12に記憶した全ての回答者IDに対応する回答件数を回答IDファイル153から読み出す。
【0103】
CPU11は記憶部15から閾件数を読み出す(ステップS351)。この閾件数は例えば10とすればよい。CPU11は読み出した回答者IDに対応する回答件数を参照し、閾件数以下の回答者IDをRAM12から削除する(ステップS352)。CPU11は削除後の回答者IDに対応する平均評価値を回答者IDファイル153から読み出す(ステップS353)。CPU11は所定数(例えば10)を記憶部15から読み出す(ステップS354)。なお、この所定数はオペレータが入力部13から適宜の値を入力することができる。その他、質問を送信する際に、所定数を質問者がパーソナルコンピュータ2の入力部23を通じて入力しても良い。この場合、サーバコンピュータ1のCPU11は入力された所定数またはパーソナルコンピュータ2から送信された所定数を記憶部15に記憶する。
【0104】
CPU11は上位所定数の平均評価値を有する回答者IDを抽出する(ステップS355)。具体的には、平均評価値が高いもの順に回答者IDをソートし、上位所定数の回答者IDを抽出する。なお、図34および図35のフローチャートでは、平均評価値に基づき判断を行ったが、合計評価値に基づき判断しても良い。この場合、合計評価値が高い所定数の回答者IDが抽出される。CPU11は処理をステップS166へ移行させる。CPU11は抽出した各回答者IDについて、ステップS166移行の処理を実行する。これにより、領域が広く、回答を行う可能性のある回答者が数多く見込める場合、平均評価値または合計評価値が高い、精度の高い回答を提供できる可能性のある回答者に集中して質問を行うことが可能となる。なお、本実施形態では領域が広い場合に限るものではない。
【0105】
本実施の形態5は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0106】
実施の形態6
実施の形態6は評価値を施設に応じて分配する形態に関する。図36は実施の形態6に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部15には新に施設ファイル156および施設評価値ファイル157が格納されている。図37は施設ファイル156のレコードレイアウトを示す説明図である。施設ファイル156は施設IDフィールドおよび領域IDフィールドを含む。施設IDフィールドは施設を特定するための固有の識別情報(以下、施設IDという)が記憶されている。施設は例えば、スーパーマーケット、電気量販店、百貨店、オフィス、図書館、病院、工場、野球場、体育館等である。領域IDフィールドには施設IDに対応づけて、施設の敷地内を区分した複数の領域IDが記憶されている。
【0107】
図38は施設評価値ファイル157のレコードレイアウトを示す説明図である。施設評価値ファイル157は回答者IDフィールド、施設IDフィールド、回答件数フィールド、合計評価値フィールドおよび平均評価値フィールド等を含む。施設IDフィールドには、回答者IDフィールドの回答者IDに対応づけて施設IDが記憶されている。回答件数フィールドには、回答者IDおよび施設IDに対応づけて回答件数が記憶されている。合計評価値フィールドには、回答者IDおよび施設IDに対応づけて合計評価値が記憶されている。平均評価値フィールドには、回答者IDおよび施設IDに対応づけて平均評価値が記憶されている。
【0108】
CPU11はパーソナルコンピュータ2から質問ID、回答者IDおよび回答に対する評価値が送信された場合、回答ファイル155に質問ID、回答者IDおよび評価値を記憶する。CPU11は質問IDに対応する領域IDを質問テーブル152から読み出す。CPU11は領域IDに対応する施設IDを施設ファイル156から読み出す。CPU11は回答者ID、読み出した施設ID、および、記憶した評価値に基づき、施設評価値ファイル157の回答件数フィールド、合計評価値フィールドおよび平均評価値フィールドの記憶内容を更新する。
【0109】
具体的には、CPU11は回答者IDおよび施設IDに対応する回答件数をインクリメントする。CPU11は回答者IDおよび施設IDに対応する合計評価値に新たな評価値を加算する。CPU11は回答者IDおよび施設IDに対応する合計評価値を回答件数で除すことで平均評価値を算出する。これにより、回答者の評価が施設毎に分配されることになる。
【0110】
図39は評価値記憶処理の手順を示すフローチャートである。パーソナルコンピュータ2のCPU21は回答者ID、質問IDおよび評価値をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS381)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID、質問IDおよび評価値を受信する(ステップS382)。CPU11は回答ファイル155に質問IDおよび回答者IDに対応づけて評価値を記憶する(ステップS383)。CPU11は質問IDに対応する領域IDを質問テーブル152から読み出す(ステップS384)。
【0111】
CPU11は領域IDに対応する領域IDを施設ファイル156から読み出す(ステップS385)。CPU11は施設評価値ファイル157における回答者IDおよび施設IDに対応する回答件数をインクリメントする(ステップS386)。CPU11はステップS382で受信した評価値を、回答者IDおよび施設IDに対応する合計評価値に加算する(ステップS387)。CPU11は加算後の合計評価値記憶を、回答者IDおよび施設IDに対応づけて施設評価値ファイル157に記憶する(ステップS388)。
【0112】
CPU11は記憶した合計評価値をインクリメント後の回答件数で除すことで、平均評価値を算出する(ステップS389)。CPU11は回答者IDおよび施設IDに対応づけて算出した平均評価値を施設評価値ファイル157に記憶する(ステップS3810)。これにより、回答者が回答した領域における施設に対応した評価値が記憶されることになる。評価値を施設に提供することで、施設側は評価値に応じたサービスを提供することが可能となる。
【0113】
本実施の形態6は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至5と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0114】
実施の形態7
実施の形態7は移動速度を考慮する形態に関する。図40は実施の形態7に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部15に履歴ファイル158が格納されている。図41は履歴ファイル158のレコードレイアウトを示す説明図である。履歴ファイル158は回答者IDに対応づけて、位置情報の履歴および速度の履歴を記憶している。なお、説明を容易にするために、回答者IDに対応づけて各種データを記憶しているが、図8で示したように回答者IDに対応する携帯IDに対応づけて各種データを記憶しても良い。また、他の図示しないデータベースに履歴ファイル158を記憶しても良い。
【0115】
履歴ファイル158は回答者IDフィールド、位置情報フィールド、日時フィールド、現在速度フィールドおよび平均速度フィールド等を含む。位置情報フィールドには、回答者IDに対応づけて携帯電話機3のGPSモジュール39から送信される位置情報が記憶されている。なお、位置情報を記憶する際には、CPU11は位置情報である緯度及び経度を、チャタリングを防止するためのローパスフィルタに入力する。CPU11はローパスフィルタから出力された後の緯度及び経度を記憶しても良い。日時フィールドには、回答者IDおよび位置情報に対応づけて日時が記憶されている。CPU11は位置情報を携帯電話機3から受信した場合に、時間管理部18から出力される日時を日時フィールドに記憶する。なお図41では年月日の記載は省略している。また携帯電話機3から送信される位置情報に付加される日時を記憶しても良い。
【0116】
現在速度フィールドには回答者IDおよび日時に対応づけて現在速度が記憶されている。CPU11は2点の位置情報に基づき移動距離を算出する。CPU11は日時フィールドを参照し、2点の移動前後の時間差を算出する。CPU11は移動距離および時間差に基づき、現在速度を算出する。平均速度フィールドには、回答者IDおよび日時に対応づけて平均速度が記憶されている。CPU11は現在速度フィールドに記憶された現在速度に基づき、平均速度を算出する。
【0117】
図42は履歴記憶処理の手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は通信部16を介して、携帯電話機3から回答者IDおよび位置情報を受信する(ステップS421)。CPU11は回答者IDおよび位置情報を履歴ファイル158に記憶する(ステップS422)。CPU11は時間管理部18から出力される日時を回答者IDおよび位置情報に対応づけて記憶する(ステップS423)。CPU11は時系列で連続する2点間の位置情報および日時に基づき現在速度を算出する(ステップS424)。CPU11は算出した現在速度を時系列で後の位置情報および日時に対応づけて履歴ファイル158に記憶する(ステップS425)。
【0118】
CPU11は現在速度フィールドに記憶された現在速度を所定数読み出す。例えば、時系列で日時が新しいもの順に10の現在速度を読み出す。CPU11は読み出した現在速度の合計を読み出した数で除すことで平均速度を算出する(ステップS426)。CPU11は算出した平均速度を時系列で後の位置情報および日時に対応づけて履歴ファイル158に記憶する(ステップS427)。
【0119】
図43は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151から領域を読み出す(ステップS431)。携帯電話機3のCPU31は回答者ID、及び、GPSモジュール39から出力された位置情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS432)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID及び位置情報を受信する(ステップS433)。CPU11は受信した位置情報がステップS431で読み出した領域内であるか否かを判断する(ステップS434)。CPU11は領域内でないと判断した場合(ステップS434でNO)、ステップS433へ処理を戻す。
【0120】
CPU11は領域内であると判断した場合(ステップS434でYES)、終了フラグが設定されているか否かを判断する(ステップS435)。CPU11は終了フラグが設定されていると判断した場合(ステップS435でYES)、処理を終了する。CPU11は終了フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS435でNO)、ステップS436へ移行する。CPU11は閾速度を記憶部15から読み出す(ステップS436)。閾速度は例えば時速6kmとすれば良い。
【0121】
回答者IDに対応する平均速度を履歴ファイル158から読み出す。CPU11は読み出した平均速度が閾速度を越えるか否かを判断する(ステップS437)。CPU11は閾速度を越えると判断した場合(ステップS437でYES)、処理をステップS433へ戻す。CPU11は閾速度を越えないと判断した場合(ステップS437でNO)、処理をステップS166へ移行させる。なお、本実施形態では平均速度と閾速度とを比較する例を挙げたがこれに限るものではない。閾速度と現在速度とを比較しても良い。これにより、速度が速く急いでいる可能性がある回答者には質問が送信されず、回答者を煩わせることを未然に防止することが可能となる。
【0122】
本実施の形態7は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至6と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0123】
実施の形態8
実施の形態8は領域内に一定時間滞在している回答者に質問を送信する形態に関する。図44は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151から領域を読み出す(ステップS441)。携帯電話機3のCPU31は回答者ID、及び、GPSモジュール39から出力された位置情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS442)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID及び位置情報を受信する(ステップS443)。CPU11は受信した位置情報がステップS441で読み出した領域内であるか否かを判断する(ステップS444)。CPU11は領域内でないと判断した場合(ステップS444でNO)、ステップS443へ処理を戻す。
【0124】
CPU11は領域内であると判断した場合(ステップS444でYES)、終了フラグが設定されているか否かを判断する(ステップS445)。CPU11は終了フラグが設定されていると判断した場合(ステップS445でYES)、処理を終了する。CPU11は終了フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS445でNO)、ステップS446へ移行する。CPU11は履歴ファイル158を参照し、領域外から領域内へ移動した際の日時を読み出す(ステップS446)。CPU11は読み出した日時を回答者IDに対応づけてRAM12に記憶する。
【0125】
CPU11は記憶部15から閾滞在時間(例えば1分)を読み出す(ステップS447)。CPU11はRAM12に記憶した領域外から領域内へ移動した際の日時と、時間管理部18から出力される日時とに基づき滞在時間を算出する。CPU11は滞在時間が閾滞在時間を越えるか否かを判断する(ステップS448)。CPU11は越えないと判断した場合(ステップS448でNO)、処理をステップS443に戻す。CPU11は閾滞在時間を越えると判断した場合(ステップS448でYES)、処理をステップS166へ移行させる。これにより、一定時間領域内に滞在している回答者に質問が送信される。また短時間で領域を通過する回答者からは回答の見込みが少ないため、質問を送信しない。
【0126】
本実施の形態8は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至7と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0127】
実施の形態9
実施の形態9は業務用と非業務用とで質問の送信形態を変更する形態に関する。図45は施設ファイル156のレコードレイアウトを示す説明図である。環境情報フィールドが更に用意されている。環境情報フィールドには施設IDおよび領域IDに対応づけて環境情報が記憶されている。環境情報は業務領域または非業務領域のいずれかを示す情報である。なお、領域ID毎に環境情報を記憶しても良い。業務領域は施設の内、オフィス、工場、営業所等主に回答者の業務に関連する領域を示す。非業務領域は、施設の内、スーパーマーケット、店舗、駅、野球場、サッカー場等、回答者の業務に関連しない領域を示す。なお、施設ファイル156の記憶内容はオペレータが入力部13を通じて入力すればよい。
【0128】
図46は回答者IDファイル153のレコードレイアウトを示す説明図である。携帯IDフィールドには回答者IDに対応づけて複数の携帯IDが記憶されている。用途情報フィールドには、回答者IDおよび携帯IDに対応づけて用途情報が記憶されている。用途情報は業務領域用、または、非業務領域用のいずれかを示す情報である。携帯電話機3の利用形態が多様化し、業務用の携帯電話機3と非業務であるプライベート用の携帯電話機3との双方を所有する回答者が存在する。回答者IDファイル153には、予め回答者IDに対応づけて、携帯IDおよび用途情報を記憶しておく。
【0129】
図47及び図48は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は領域テーブル151から領域を読み出す(ステップS471)。携帯電話機3のCPU31は回答者ID、携帯ID及び、GPSモジュール39から出力された位置情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS472)。サーバコンピュータ1のCPU11は回答者ID、携帯ID及び位置情報を受信する(ステップS473)。CPU11は受信した位置情報がステップS471で読み出した領域内であるか否かを判断する(ステップS474)。CPU11は領域内でないと判断した場合(ステップS474でNO)、ステップS473へ処理を戻す。
【0130】
CPU11は領域内であると判断した場合(ステップS474でYES)、終了フラグが設定されているか否かを判断する(ステップS475)。CPU11は終了フラグが設定されていると判断した場合(ステップS475でYES)、処理を終了する。CPU11は終了フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS475でNO)、ステップS476へ移行する。CPU11は領域IDに対応する環境情報を施設ファイル156から読み出す(ステップS476)。CPU11は受信した携帯IDに対応する用途情報を回答者IDに対応ファイル153から読み出す(ステップS477)。
【0131】
CPU11はステップS476で読み出した環境情報が業務領域であり、かつ、ステップS477で読み出した用途情報が業務領域用であるか否かを判断する(ステップS478)。CPU11は環境情報が業務領域であり、かつ、用途情報が業務領域用であると判断した場合(ステップS478でYES)、すなわち、業務用の施設領域に業務用の携帯電話機3が存在すると判断した場合、処理をステップS479へ移行させる。CPU11は業務領域用の携帯IDを質問の送信先に決定する(ステップS479)。
【0132】
CPU11は環境情報が業務領域であり、かつ、用途情報が業務領域用でないと判断した場合(ステップS478でNO)、ステップS481へ移行する。CPU11は環境情報が非業務領域であり、かつ、用途情報が非業務領域用であるか否かを判断する(ステップS481)。すなわち、非業務用の施設領域に非業務用の携帯電話機3が存在するか否かを判断する。CPU11は環境情報が非業務領域であり、かつ、用途情報が非業務領域用であると判断した場合(ステップS481でYES)、非業務領域用の携帯IDを質問の送信先に決定する(ステップS482)。その後、処理をステップS166へ移行させる。
【0133】
CPU11は環境情報が非業務領域であり、かつ、用途情報が非業務領域用でないと判断した場合(ステップS481でNO)、処理をステップS473に戻す。これにより、業務用の携帯電話機3を携帯して非業務領域へ入った場合でも、質問は送信されない。反対に、非業務用の携帯電話機3を携帯して業務領域へ入った場合でも、質問は送信されない。従って、業務用の携帯電話機3に業務と関係のない質問が送信される事態を防止できる。
【0134】
本実施の形態9は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至8と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。なお実施形態1乃至9は適宜組み合わせても良い。
【0135】
実施の形態10
図49は上述した形態のサーバコンピュータ1の動作を示す機能ブロック図である。CPU11が制御プログラム15P等を実行することにより、サーバコンピュータ1は以下のように動作する。受信部101はパーソナルコンピュータ2から送信された領域及び質問を受信する。記憶処理部102は受信部101により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部15に記憶する。位置受信部103は携帯電話機3から送信された該携帯電話機3の位置情報を受信する。判断部104は該位置受信部103により受信した位置情報が記憶部15に記憶した領域に属するか否かを判断する。読み出し部105は該判断部104により属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を記憶部15から読み出す。送信部106は該読み出し部105により読み出した質問を携帯電話機3へ送信する。回答受信部107は携帯電話機3から送信された質問に対する回答を受信する。
【0136】
図50は実施の形態10に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。サーバコンピュータ1を動作させるためのプログラムは、ディスクドライブ等の読み取り部10AにCD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)ディスクまたはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部15に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1Bをサーバコンピュータ1内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0137】
図50に示すサーバコンピュータ1は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体1Aまたは半導体メモリ1Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム15Pとしてインストールされ、RAM12にロードして実行される。これにより、上述したサーバコンピュータ1として機能する。
【0138】
本実施の形態10は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至9と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0139】
実施の形態11
実施の形態11は他の回答結果の表示形態に関する。図51は実施の形態11に係る回答表示のイメージを示す説明図である。図51に示すハッチングで示す指定領域242は既に回答のあった領域を示す。一方ハッチングが付されていない指定領域242は未だ回答が得られていない領域を示している。黒丸でしめす回答者アイコン252は、携帯電話機3を所有する回答者の移動状況を示している。回答欄247には実施の形態1で述べたように時系列で回答が表示されている。回答欄247には指定された指定領域242に対応する回答が表示される。
【0140】
サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から送信される位置情報に基づき、領域選択図面240に位置情報に対応する回答者アイコン252を記述する。なお、回答者IDファイルに記憶した回答者IDを回答者アイコン252に代えて、または回答者アイコン252と共に記述しても良い。または、予め回答者IDファイル153に回答者に固有の画像データを記憶しておき、回答者アイコン252に代えて、または回答者アイコン252と共に対応する画像データを記述しても良い。CPU11は領域IDに対応する第1情報または第2情報の回答が回答ファイル155に記憶されたと判断した場合、指定領域242に回答があったことを示す情報を表示する。本実施形態では矩形状の指定領域242にハッチングを示す例を挙げたがこれに限るものではない。例えば、異なるアイコンを指定領域242内、または指定領域242近傍に表示しても良い。その他、指定領域242を点滅または着色させても良い。
【0141】
CPU11は回答ファイル155に回答が記憶される度に回答欄247に回答を記述する。なお、時系列で古い回答は適宜消去すればよい。CPU11はパーソナルコンピュータ2から指定領域242の変更を示す情報を受け付けた場合、変更後の指定領域242に係る回答を回答ファイル155から読み出す。CPU11は読み出した回答を回答欄247に記述する。CPU11は以上の処理により完成した表示画面2410をパーソナルコンピュータ2へ送信する。パーソナルコンピュータ2のCPU21は表示部24に表示画面2410を表示する。これにより、指定領域242に対する回答の有無、回答者の動き等を容易に把握することが可能となる。
【0142】
本実施の形態11は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至10と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0143】
実施の形態12
実施の形態12は第1情報および第2情報を併せて送信する形態に関する。図52および図53は回答の受信手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11はステップS165でNOの処理後以下の処理を行う。CPU11は領域に対応する質問IDを読み出す(ステップS521)。CPU11は読み出した質問IDに対応する回答者IDが既に回答ファイル155に記憶されているか否かを判断する(ステップS522)。
【0144】
CPU11は既に質問IDに対応する回答者IDが記憶されていると判断した場合(ステップS522でYES)、処理を終了する。CPU11は質問IDに対応する回答者IDが記憶されていないと判断した場合(ステップS522でNO)、回答IDを生成する(ステップS523)。
【0145】
CPU11は回答IDに対応づけて初期値として、第1情報回答フィールドに「回答なし」、第2情報回答フィールドに「回答なし」を記憶する(ステップS524)。この際、CPU11は時間管理部18から出力される日時を回答IDに対応づけて回答日時フィールドに記憶する。CPU11は質問IDに対する質問者ID、質問、参照先、質問日時を読み出す(ステップS525)。CPU11は第1情報である選択ボタン341と、第2情報である文章入力ボックス3421を含む回答画面340を読み出す(ステップS526)。なお、本実施形態における回答画面340は第1情報と第2情報との双方を含むものとする。CPU11は回答画面340に質問者ID、質問日時、質問及び参照先を記述する(ステップS527)。
【0146】
CPU11は回答画面340を携帯電話機3へ送信する(ステップS528)。サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機3から回答情報を受信する(ステップS529)。この回答情報には、第1情報に対する肯定または否定の情報若しくは第2情報に対応する文章のいずれか、またはこれら双方が含まれる。
【0147】
CPU11は受信した回答情報に第1情報に対応する肯定または否定の情報が含まれるか否かを判断する(ステップS531)。CPU11は肯定または否定の情報が含まれると判断した場合(ステップS531でYES)、処理をステップS532へ移行させる。CPU11は回答IDに対応する第1情報回答フィールドの「回答なし」を削除する(ステップS532)。CPU11は肯定または否定の情報を回答IDに対応づけて、回答ファイル155に記憶する(ステップS533)。
【0148】
CPU11は肯定または否定の情報が含まれていないと判断した場合(ステップS531でNO)、または、ステップS533の処理後、処理をステップS534へ移行させる。CPU11は受信した回答情報に第2情報に対応する文章が含まれるか否かを判断する(ステップS534)。CPU11は文章が含まれると判断した場合(ステップS534でYES)、処理をステップS535へ移行させる。CPU11は回答IDに対応する第2情報回答フィールドの「回答なし」を削除する(ステップS535)。CPU11は回答IDに対応づけて文章を回答ファイル155に記憶する(ステップS536)。CPU11は回答IDに対応づけて、時間管理部18から出力される日時を記憶する(ステップS537)。CPU11は文章が含まれていないと判断した場合(ステップS534でNO)、処理を終了する。
【0149】
図54は携帯電話機3における回答処理手順を示すフローチャートである。携帯電話機3のCPU31は通信部36を介してサーバコンピュータ1から送信された回答画面を受信する(ステップS541)。CPU31は入力部33を介して、肯定または否定の情報入力を受け付け、または、文章の入力を受け付ける(ステップS542)。なお、上述したとおり、肯定または否定の情報と、文章との双方を受け付けても良い。CPU31は入力された肯定または否定の情報と、文章とを回答情報としてサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS543)。
【0150】
本実施の形態12は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至11と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0151】
以上の実施の形態1乃至12を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0152】
(付記1)
制御部を有するコンピュータにより情報処理を行うプログラムにおいて、
コンピュータに、
一の端末装置から送信された領域及び質問を前記制御部により受信し、
前記制御部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶し、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を前記制御部により受信し、
受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを前記制御部により判断し、
属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記制御部により前記記憶部から読み出し、
読み出した質問を前記制御部により前記他の端末装置へ送信し、
該他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する
処理を実行させるプログラム。
【0153】
(付記2)
前記記憶部から読み出した質問を前記他の端末装置へ送信するに際し、肯定または否定のいずれかを選択させるための第1情報及び文章を入力させるための第2情報を前記記憶部から読み出し送信する
付記1に記載のプログラム。
【0154】
(付記3)
複数の他の端末装置から回答を受信した回数を前記制御部により計数し、
計数した回数が前記記憶部に記憶した閾回数を超えた場合に、質問の送信を前記制御部により終了する
付記1または2に記載のプログラム。
【0155】
(付記4)
受信した回答を前記一の端末装置へ前記制御部により送信し、
前記一の端末装置から、前記回答に対する評価値を前記制御部により受信し、
前記制御部により前記回答を送信した他の端末装置を特定するための識別情報と前記評価値とを対応づけて前記記憶部に記憶する
付記1から3のいずれか一つに記載のプログラム。
【0156】
(付記5)
前記一の端末装置から送信された評価値が、記憶部に記憶した閾評価値を越えた場合に、前記制御部により、前記質問の送信を終了する
付記4に記載のプログラム。
【0157】
(付記6)
前記制御部により複数の他の端末装置から前記第1情報に基づく回答および第2情報に基づく回答を受信し、
受信した前記第1情報に基づく回答数を前記制御部により計数し、
受信した前記第2情報に基づく回答数を前記制御部により計数し、
計数した第2情報に基づく回答数に、第1情報に基づく回答数よりも大きい重みを前記制御部により付与し、
重みを付与した第2情報に基づく回答数と第1情報に基づく回答数との合計数が、前記記憶部に記憶した閾回数を超えた場合に、前記制御部による質問の送信を終了する
付記2に記載のプログラム。
【0158】
(付記7)
前記記憶部に記憶した識別情報に対応する評価値に基づき、前記制御部により平均評価値を算出し、
識別情報に対応する平均評価値が前記記憶部に記憶した閾評価値を越える場合に、前記識別情報に対応する他の端末装置へ質問を送信する
付記4または5に記載のプログラム。
【0159】
(付記8)
前記制御部により領域に属すると判断した他の端末装置の識別情報に対応する評価値を記憶部から読み出し、
読み出した評価値に基づき、前記制御部により識別情報毎に平均評価値または合計評価値を算出し、
平均評価値または合計評価値が高い所定数の識別情報を前記制御部により抽出し、
抽出した識別情報に係る他の端末装置へ質問を送信する
付記4に記載のプログラム。
【0160】
(付記9)
領域に属すると判断された他の端末装置から受信した回答を前記一の端末装置へ前記制御部により送信し、
前記一の端末装置から、前記回答に対する評価値を前記制御部により受信し、
領域と該領域にある施設とを対応づけた前記記憶部を参照し、前記制御部により前記他の端末装置が属する領域の施設を抽出し、
前記制御部により前記回答を送信した他の端末装置を特定するための識別情報と抽出した施設と前記評価値とを対応づけて前記記憶部に記憶する
付記1から3のいずれか一つに記載のプログラム。
【0161】
(付記10)
領域に属すると判断された他の端末装置の識別情報に対応づけて受信した位置情報の履歴を、前記制御部により前記記憶部に記憶する
付記1から6のいずれか一つに記載のプログラム。
【0162】
(付記11)
前記記憶部に記憶した位置情報の履歴に基づき、識別情報に対応する速度を、前記制御部により算出し、
算出した識別情報に係る速度が前記記憶部に記憶した閾速度を超えない場合に、前記識別情報に対応する他の端末装置へ質問を送信する
付記10に記載のプログラム。
【0163】
(付記12)
前記記憶部に記憶した位置情報の履歴に基づき、前記領域内での他の端末装置の滞在時間を算出し、
算出した識別情報に係る滞在時間が前記記憶部に記憶した閾滞在時間を越える場合に、前記識別情報に対応する他の端末装置へ質問を送信する
付記10に記載のプログラム。
【0164】
(付記13)
前記記憶部には領域に対応づけて、業務領域または非業務領域を示す環境情報が記憶されており、
前記記憶部には、他の端末装置の識別情報に対応づけて業務領域用または非業務領域用を示す用途情報が記憶されており、
他の端末装置の位置情報が領域に属すると判断した場合に、前記制御部により前記記憶部を参照し前記領域の環境情報、及び、前記他の端末装置の用途情報を読み出し、
前記領域が業務領域であり、かつ、前記他の端末装置が業務領域用である場合、または、前記領域が非業務領域であり、かつ、前記他の端末装置が非業務領域用である場合に、前記制御部により前記他の端末装置へ質問を送信する
付記1または2に記載のプログラム。
【0165】
(付記14)
一の端末装置から送信された領域及び質問を受信する受信部と、
該受信部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶する記憶処理部と、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を受信する位置受信部と、
該位置受信部により受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを判断する判断部と、
該判断部により属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記記憶部から読み出す読み出し部と、
該読み出し部により読み出した質問を前記他の端末装置へ送信する送信部と、
前記他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する回答受信部と
を備える中央装置。
【0166】
(付記15)
制御部を有するコンピュータにより情報処理を行う情報処理方法において、
一の端末装置から送信された領域及び質問を前記制御部により受信し、
前記制御部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶し、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を前記制御部により受信し、
受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを前記制御部により判断し、
属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記制御部により前記記憶部から読み出し、
読み出した質問を前記制御部により前記他の端末装置へ送信し、
該他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する
情報処理方法。
【0167】
(付記16)
一の端末装置、他の端末装置及び中央装置が通信網を介して接続された情報処理システムにおいて、
前記一の端末装置は、
領域及び質問を前記中央装置へ送信する質問送信部を備え、
前記中央装置は、
前記一の端末装置から送信された領域及び質問を受信する受信部と、
該受信部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶する記憶処理部と、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を受信する位置受信部と、
該位置受信部により受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを判断する判断部と、
該判断部により属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記記憶部から読み出す読み出し部と、
該読み出し部により読み出した質問を前記他の端末装置へ送信する送信部と、
前記他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する回答受信部と
を備える情報処理システム。
【符号の説明】
【0168】
1 サーバコンピュータ
1A 可搬型記録媒体
1B 半導体メモリ
2 パーソナルコンピュータ
3 携帯電話機
10A 読み取り部
11 CPU
12 RAM
13 入力部
14 表示部
15 記憶部
15P 制御プログラム
16 通信部
18 時間管理部
21 CPU
22 RAM
23 入力部
24 表示部
25 記憶部
25P 制御プログラム
26 通信部
251 ブラウザ
31 CPU
32 RAM
33 入力部
34 表示部
35 記憶部
35P 制御プログラム
36 通信部
39 GPSモジュール
101 受信部
102 記憶処理部
103 位置受信部
104 判断部
105 読み出し部
106 送信部
107 回答受信部
151 領域テーブル
152 質問テーブル
153 回答者IDファイル
154 セッションファイル
155 回答ファイル
156 施設ファイル
157 施設評価値ファイル
158 履歴ファイル
241 質問入力画面
242 指定領域
243 質問者ID入力ボックス
244 質問入力ボックス
245 回答目標数入力ボックス
246 質問登録ボタン
247 回答欄
248 評価値入力ボックス
249 送信ボタン
310 マイク
311 スピーカ
340 回答画面
341 選択ボタン
342 詳細ボタン
343 回答終了ボタン
351 ブラウザ
3420 第2情報入力画面
3421 文章入力ボックス
3422 挿入ボタン
3423 送信ボタン
N 通信網
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を有するコンピュータにより情報処理を行うプログラムにおいて、
コンピュータに、
一の端末装置から送信された領域及び質問を前記制御部により受信し、
前記制御部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶し、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を前記制御部により受信し、
受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを前記制御部により判断し、
属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記制御部により前記記憶部から読み出し、
読み出した質問を前記制御部により前記他の端末装置へ送信し、
該他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する
処理を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記記憶部から読み出した質問を前記他の端末装置へ送信するに際し、肯定または否定のいずれかを選択させるための第1情報及び文章を入力させるための第2情報を前記記憶部から読み出し送信する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
複数の他の端末装置から回答を受信した回数を前記制御部により計数し、
計数した回数が前記記憶部に記憶した閾回数を超えた場合に、質問の送信を前記制御部により終了する
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
受信した回答を前記一の端末装置へ前記制御部により送信し、
前記一の端末装置から、前記回答に対する評価値を前記制御部により受信し、
前記制御部により前記回答を送信した他の端末装置を特定するための識別情報と前記評価値とを対応づけて前記記憶部に記憶する
請求項1から3のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項5】
一の端末装置から送信された領域及び質問を受信する受信部と、
該受信部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶する記憶処理部と、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を受信する位置受信部と、
該位置受信部により受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを判断する判断部と、
該判断部により属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記記憶部から読み出す読み出し部と、
該読み出し部により読み出した質問を前記他の端末装置へ送信する送信部と、
前記他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する回答受信部と
を備える中央装置。
【請求項6】
制御部を有するコンピュータにより情報処理を行う情報処理方法において、
一の端末装置から送信された領域及び質問を前記制御部により受信し、
前記制御部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶し、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を前記制御部により受信し、
受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを前記制御部により判断し、
属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記制御部により前記記憶部から読み出し、
読み出した質問を前記制御部により前記他の端末装置へ送信し、
該他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する
情報処理方法。
【請求項7】
一の端末装置、他の端末装置及び中央装置が通信網を介して接続された情報処理システムにおいて、
前記一の端末装置は、
領域及び質問を前記中央装置へ送信する質問送信部を備え、
前記中央装置は、
前記一の端末装置から送信された領域及び質問を受信する受信部と、
該受信部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶する記憶処理部と、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を受信する位置受信部と、
該位置受信部により受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを判断する判断部と、
該判断部により属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記記憶部から読み出す読み出し部と、
該読み出し部により読み出した質問を前記他の端末装置へ送信する送信部と、
前記他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する回答受信部と
を備える情報処理システム。
【請求項1】
制御部を有するコンピュータにより情報処理を行うプログラムにおいて、
コンピュータに、
一の端末装置から送信された領域及び質問を前記制御部により受信し、
前記制御部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶し、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を前記制御部により受信し、
受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを前記制御部により判断し、
属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記制御部により前記記憶部から読み出し、
読み出した質問を前記制御部により前記他の端末装置へ送信し、
該他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する
処理を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記記憶部から読み出した質問を前記他の端末装置へ送信するに際し、肯定または否定のいずれかを選択させるための第1情報及び文章を入力させるための第2情報を前記記憶部から読み出し送信する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
複数の他の端末装置から回答を受信した回数を前記制御部により計数し、
計数した回数が前記記憶部に記憶した閾回数を超えた場合に、質問の送信を前記制御部により終了する
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
受信した回答を前記一の端末装置へ前記制御部により送信し、
前記一の端末装置から、前記回答に対する評価値を前記制御部により受信し、
前記制御部により前記回答を送信した他の端末装置を特定するための識別情報と前記評価値とを対応づけて前記記憶部に記憶する
請求項1から3のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項5】
一の端末装置から送信された領域及び質問を受信する受信部と、
該受信部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶する記憶処理部と、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を受信する位置受信部と、
該位置受信部により受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを判断する判断部と、
該判断部により属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記記憶部から読み出す読み出し部と、
該読み出し部により読み出した質問を前記他の端末装置へ送信する送信部と、
前記他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する回答受信部と
を備える中央装置。
【請求項6】
制御部を有するコンピュータにより情報処理を行う情報処理方法において、
一の端末装置から送信された領域及び質問を前記制御部により受信し、
前記制御部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶し、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を前記制御部により受信し、
受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを前記制御部により判断し、
属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記制御部により前記記憶部から読み出し、
読み出した質問を前記制御部により前記他の端末装置へ送信し、
該他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する
情報処理方法。
【請求項7】
一の端末装置、他の端末装置及び中央装置が通信網を介して接続された情報処理システムにおいて、
前記一の端末装置は、
領域及び質問を前記中央装置へ送信する質問送信部を備え、
前記中央装置は、
前記一の端末装置から送信された領域及び質問を受信する受信部と、
該受信部により受信した領域及び質問を対応づけて記憶部に記憶する記憶処理部と、
他の端末装置から送信された該他の端末装置の位置情報を受信する位置受信部と、
該位置受信部により受信した位置情報が前記記憶部に記憶した領域に属するか否かを判断する判断部と、
該判断部により属すると判断した場合に、属すると判断した領域に対応する質問を前記記憶部から読み出す読み出し部と、
該読み出し部により読み出した質問を前記他の端末装置へ送信する送信部と、
前記他の端末装置から送信された前記質問に対する回答を受信する回答受信部と
を備える情報処理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【公開番号】特開2013−5057(P2013−5057A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−131604(P2011−131604)
【出願日】平成23年6月13日(2011.6.13)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月13日(2011.6.13)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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