説明

プログラム、情報処理装置及び情報処理方法

【課題】ユーザがデータ格納領域の定義を容易に変更することが可能なプログラム等を提供する。
【解決手段】サーバコンピュータ1は、データ、データの項目及び項目の属性を記憶した記憶部から項目または項目の属性を出力する。出力された項目または属性に対する変更情報を受け付ける。変更情報の受け付けをトリガに、受け付けた変更情報に基づき、記憶部に記憶した項目若しくは属性の変更処理、または、該変更処理に伴うデータの変更処理を実行するSQL文を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータにより情報処理を行うプログラム、情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クライアントコンピュータ側でデータベースのテーブルデータを表計算処理プログラムで扱える表計算シートの表形式に変換し、会話型操作による表計算処理を利用して容易に編集、加工する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−68032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、データテーブル内のデータについてのみ編集が可能であり、テーブルの項目及び項目の属性を含むテーブル構造については編集することができないという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、ユーザがテーブル構造、即ち、データ格納領域の定義を容易に変更することが可能なプログラム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示するプログラムは、データ、データの項目及び項目の属性を記憶した記憶部から項目または項目の属性を出力し、出力された項目または属性に対する変更情報を受け付け、前記変更情報の受け付けをトリガに、受け付けた変更情報に基づき、前記記憶部に記憶した項目若しくは属性の変更処理、または、該変更処理に伴うデータの変更処理を実行するSQL文を生成する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本願の一観点によれば、ユーザはデータ格納領域の定義を容易に変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】情報処理システムの概要を示す説明図である。
【図2】管理者コンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図3】サーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図4】項目を入力する際のイメージを示す説明図である。
【図5】属性を入力する際のイメージを示す説明図である。
【図6】操作画面のイメージを示す説明図である。
【図7】項目に対応する記憶領域を示す説明図である。
【図8】項目及び属性の記憶状態を示す説明図である。
【図9】データ記憶後の領域テーブルを示す説明図である。
【図10】初期登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】初期登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】データの登録処理手順を示すフローチャートである。
【図13】操作画面のイメージを示す説明図である。
【図14】項目入力セルの表示イメージを示す説明図である。
【図15】操作画面のイメージを示す説明図である。
【図16】記憶部に記憶される項目入力セルを示す説明図である。
【図17】変更画面のイメージを示す説明図である。
【図18】追加位置を入力する際のイメージを示す説明図である。
【図19】追加処理後の領域テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図20】属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図21】追加位置を入力する際のイメージを示す説明図である。
【図22】追加処理後の領域テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図23】属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図24】行追加後のセルを示す説明図である。
【図25】操作画面のイメージを示す説明図である。
【図26】属性入力セルのイメージを示す説明図である。
【図27】操作画面のイメージを示す説明図である。
【図28】属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図29】追加処理の手順を示すフローチャートである。
【図30】追加処理の手順を示すフローチャートである。
【図31】追加処理の手順を示すフローチャートである。
【図32】追加処理の手順を示すフローチャートである。
【図33】追加処理の手順を示すフローチャートである。
【図34】追加処理の手順を示すフローチャートである。
【図35】領域テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図36】属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図37】操作画面のイメージを示す説明図である。
【図38】項目入力セルのイメージを示す説明図である。
【図39】操作画面のイメージを示す説明図である。
【図40】削除後の項目入力セルの記憶内容を示す説明図である。
【図41】削除用の操作画面のイメージを示す説明図である。
【図42】削除処理の手順を示すイメージ図である。
【図43】削除後の領域テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図44】削除後の属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図45】削除処理の手順を示すフローチャートである。
【図46】削除処理の手順を示すフローチャートである。
【図47】削除処理の手順を示すフローチャートである。
【図48】削除処理の手順を示すフローチャートである。
【図49】操作画面のイメージを示す説明図である。
【図50】属性入力セルのイメージを示す説明図である。
【図51】操作画面のイメージを示す説明図である。
【図52】変更後の属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図53】属性変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図54】属性変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図55】操作画面のイメージを示す説明図である。
【図56】項目入力セルのイメージを示す説明図である。
【図57】操作画面のイメージを示す説明図である。
【図58】変更後の属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図59】項目変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図60】項目変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図61】実施の形態2に係る管理者コンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図62】初期登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図63】初期登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図64】追加処理の手順を示すフローチャートである。
【図65】追加処理の手順を示すフローチャートである。
【図66】追加処理の手順を示すフローチャートである。
【図67】削除処理の手順を示すフローチャートである。
【図68】削除処理の手順を示すフローチャートである。
【図69】削除処理の手順を示すフローチャートである。
【図70】属性変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図71】項目変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図72】上述した形態のサーバコンピュータまたは管理者コンピュータの動作を示す機能ブロック図である。
【図73】実施の形態3に係るサーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図74】実施の形態3に係る管理者コンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は情報処理システムの概要を示す説明図である。情報処理システムはインターネット、LAN(Local Area Network)及び公衆電話網等の通信網Nを介して相互に接続される複数の情報処理装置1、2及び3を含む。情報処理装置1は、例えばサーバコンピュータであり、リレーショナルデータベースを構成するマスタテーブル151及びデータテーブル152を有している。なお、以下では情報処理装置1をサーバコンピュータ1と読み替えて説明する。
【0010】
情報処理装置2は管理者がマスタテーブル151の項目及び属性を変更する際に利用する装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)等が用いられる。以下では、情報処理装置2としてパーソナルコンピュータを用いた例を挙げて説明し、情報処理装置2を管理者コンピュータ2という。情報処理装置3はユーザがデータテーブル152のデータを変更する際に利用する装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA等が用いられる。以下では、情報処理装置3としてパーソナルコンピュータを用いた例を挙げて説明し、情報処理装置3をユーザコンピュータ3という。
【0011】
管理者は管理者コンピュータ2を用いて、作成を希望するマスタテーブル151の項目及び属性等を入力する。管理者コンピュータ2またはサーバコンピュータ1は入力された項目及び属性に基づきSQL(Structured Query Language)文を生成する。サーバコンピュータ1はSQL文に従い、項目及び属性に従うマスタテーブル151及びデータテーブル152を生成する。ユーザはユーザコンピュータ3からデータを入力する。ユーザコンピュータ3またはサーバコンピュータ1にてデータを入力するためのSQL文が生成される。なお、SQL文の生成は、特許文献1に記載されているとおりであるので、詳細な説明は省略する。
【0012】
その後運用の変更等により、項目または属性について変更が必要となる場合がある。その際、管理者は管理者コンピュータ2を用いて、項目または属性についての変更情報を入力する。変更情報は管理者コンピュータ2からサーバコンピュータ1へ送信される。サーバコンピュータ1は変更情報に基づくSQL文を生成する。これにより、マスタテーブル151の項目または属性が変更される。またマスタテーブル151の項目または属性の変更に伴い、サーバコンピュータ1はデータテーブル152の記憶内容も変更する。以下詳細を説明する。
【0013】
図2は管理者コンピュータ2のハードウェア群を示すブロック図である。管理者コンピュータ2は制御部としてのCPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、入力部23、表示部24、記憶部25及び通信部26等を含む。CPU21は、バス27を介してハードウェア各部と接続されている。CPU21は記憶部25に記憶された制御プログラム25Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM22は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等である。RAM22は、記憶部としても機能し、CPU21による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0014】
入力部23はボタンまたはタッチパネル等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU21へ出力する。表示部24は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU21の指示に従い各種情報を表示する。通信部26は無線LANカードまたは通信アンテナ等であり、通信網Nを介してサーバコンピュータ1等との間で、HTTP(HyperText Transfer Protocol)により、情報の送受信を行う。記憶部25は例えば、大容量フラッシュメモリまたはハードディスク等であり、制御プログラム25P等を格納する。
【0015】
その他、記憶部25には、マイクロソフト社のエクセル(登録商標)等の表計算ソフトウェア251、及び、インターネットエクスプローラ(登録商標)等のブラウザ252が記憶されている。
【0016】
図3はサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。サーバコンピュータ1は、CPU11、RAM12、記憶部15及び通信部16等を含む。CPU11は、バス17を介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は記憶部15に記憶された制御プログラム15Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM12は例えばSRAM、DRAM、またはフラッシュメモリ等である。RAM12は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0017】
通信部26はファイアウォールとしての機能を果たすゲートウェイ等であり、管理者コンピュータ2及びユーザコンピュータ3との間でHTTP等により情報を送受信する。記憶部15は例えば、大容量フラッシュメモリまたはハードディスク等であり、制御プログラム15P、マスタテーブル151及びデータテーブル152等を格納する。なお、本実施形態ではマスタテーブル151及びデータテーブル152を記憶部15に記憶する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。例えば、サーバコンピュータ1に通信網Nを介して接続される他のコンピュータ(図示せず)に、マスタテーブル151及びデータテーブル152を記憶しても良い。続いて管理者が新にリレーショナルデータベースに定型・非定型情報管理用のデータ格納領域を定義する際の手順を説明する。
【0018】
図4は項目を入力する際のイメージを示す説明図である。管理者は表計算ソフトウェア251を、入力部23を介して起動する。CPU21は入力部23からの起動命令を受け、表計算ソフトウェア251を起動する。CPU21は表示部24に項目(フィールド)を入力する表(第1の表)を表示する。以下では、項目を入力する表を、項目入力セルという。CPU21は項目名及び回答内容が記載された項目入力セルを表示部24に表示する。管理者は登録を希望する項目を、入力部23から入力する。項目とはデータテーブル152の一つのフィールドに記憶されるデータ群を、他のフィールドのデータ群と識別するための情報である。
【0019】
図4の例では、氏名、従業員番号、及び管理パソコン台数の3つの項目が入力されている。なお、本実施形態では、説明を容易にするために、項目に対して入力されるデータの回答内容を1列だけ設ける例を挙げているがこれに限るものではない。例えば、複数列設けるようにしても良い。例えば、管理パソコン台数について、第1の列に本店の管理パソコン台数、第2の列に支店Aの管理パソコン台数、第3の列に支店Bの管理パソコン台数等を入力しても良い。
【0020】
図5は属性を入力する際のイメージを示す説明図である。CPU21は表示部24に項目の属性を入力する表(第2の表)を表示する。以下では、属性を入力する表を、属性入力セルという。属性とは項目に対応するデータの性質または特徴をいう。例えば項目「氏名」の属性は文字である。図5の例では、01が文字の属性を示す。項目「従業員番号」の属性は数値である。項目「管理パソコン台数」の属性も数値である。図5の例では、02または03が数字の属性を示す。数値の属性には様々な種類が存在する。例えば、数値について換算する、及び、換算しない、の属性がある。例えば、インチをメートルに換算する、時間を分に換算する等である。
【0021】
数値の集計については、集計対象外、及び、集計対象、の属性がある。集計対象外の場合、データとして入力された数値に対する演算処理は行われない。図5に示すように、項目に対応するデータが数値であり、換算対象外、かつ、集計対象外の属性は02で示している。属性が、集計対象の場合、データとして入力された数値に対する演算処理を行う。例えば、項目「管理パソコン台数」のデータについて平均管理パソコン台数を算出する処理、または、合計値を算出する処理等である。図5に示すように、項目に対応するデータが数値であり、換算無し、かつ、集計対象の属性は03で示している。管理者は入力部23から属性入力セルに項目の属性を入力する。例えば、ユーザは氏名のデータは文字であるので、文字に対応する01を入力する。
【0022】
また、従業員番号は数値(換算無し・集計無し)であるので、管理者は属性02を入力部23から入力する。管理パソコン台数は数値(換算無し・集計対象)であるので、管理者は属性03を入力部23から入力する。これにより、図5に示すように項目の属性01、02、03が入力される。なお、属性には、上述した項目に対応するデータの属性の他、項目の表記自体の属性も含まれる。例えば、図5に示すように、項目名自体(従業員番号の文字自体)は文字であるので、項目名自体及び「回答内容」の属性は全て01となる。なお、本実施形態では説明を容易にするために、属性は原則として項目に対応するデータの属性をいうものとして説明する。CPU21は、入力済みの項目入力セル及び属性入力セルを、ファイル名を付した上で、記憶部25に記憶する。
【0023】
ユーザはブラウザ252を起動する。ユーザは入力部23からサーバコンピュータ1にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)を入力する。CPU21は入力部23からのブラウザ252の起動命令を受けてブラウザ252を起動する。CPU21は入力部23から入力されたURLに従い、サーバコンピュータ1へアクセスする。サーバコンピュータ1のCPU11は記憶部15から操作画面を読み出し、通信部16を介して管理者コンピュータ2へ操作画面を出力する。
【0024】
図6は操作画面のイメージを示す説明図である。操作画面には、アップロードボタン61、ダウンロードボタン62、行追加ボタン63、行削除ボタン64、列追加ボタン65、列削除ボタン66、及び、参照ボタン67等が表示される。管理者は、マスタテーブル151に項目入力セル及び属性入力セルの登録を希望する場合、入力部23から登録を希望するファイルのフルパスを入力する。その際参照ボタン67をクリックし、ファイルを指定する。管理者はその後、入力部23からアップロードボタン61をクリックする。アップロードボタン61のクリックにより、サーバコンピュータ1の記憶部15に項目入力セル及び属性入力セルを記憶させる記憶処理命令が出力される。なお、本実施形態では項目入力セル及び属性入力セルを同時にアップロードする形態を示したが、これに限るものではない。別々に項目入力セルまたは属性入力セルをアップロードしても良い。
【0025】
CPU21はアップロードボタン61のクリックを受け付けた場合、上述した項目入力セル及び属性入力セルを含むファイルをサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、通信部16を介して項目入力セル及び属性入力セルを受信する。CPU11は記憶部15に送信された項目入力セル及び属性入力セルを記憶する。続いて、CPU11はマスタテーブル151に項目に対応するデータの記憶領域を生成するためのSQL文を生成する。
【0026】
図7は項目に対応する記憶領域を示す説明図である。以下では図7に示す表を領域テーブルという。領域テーブルには項目「氏名」に対応する領域1フィールド、項目「従業員番号」に対応する領域2フィールド、及び、項目「管理パソコン台数」に対応する領域3フィールドを含む。なお、領域4フィールド以降は空き領域として用意される。CPU11は、制御プログラム15Pに従い、受信した第1行目の項目「氏名」に対応する領域1を生成する処理を実行するSQL文を生成する。
【0027】
CPU11は、受信した第2行目の項目「従業員番号」に領域2を生成する処理を実行するSQL文を生成する。同様に、CPU11は、受信した第3行目の項目「管理パソコン台数」に対応する領域3を生成する処理を実行するSQL文を生成する。CPU11は、制御プログラム25Pに記憶されたRDBMS(Relational DataBase Management System:リレーショナルデータベース管理システム)にSQL文を発行する。なお、RDBMSは、リレーショナルデータベースを管理するソフトウェアであり、予め記憶部15に記憶されている。CPU11はRDBMSに従い、図7に示す領域テーブルを生成する。
【0028】
図8は項目及び属性の記憶状態を示す説明図である。領域テーブルにおける記憶領域に対応づけて、項目及び属性が記憶される。以下では図8に示す表を属性テーブルという。属性テーブルは領域フィールド、項目フィールド及び属性フィールドを含む。領域フィールドには、領域テーブルの各領域に対応する領域が記憶される。項目フィールドには領域に対応する項目が記憶されている。図8の例では領域1に対応する第1行の項目「氏名」、領域2に対応する第2行の項目「従業員番号」、領域3に対応する第3行の項目「管理パソコン台数」が記憶されている。なお領域4以降の項目は空欄のままである。
【0029】
属性フィールドには、領域及び項目に対応づけて、属性が記憶されている。図8の例では領域1と第1行の項目「氏名」とに対応する属性「文字」が記憶されている。また、領域2と第2行の項目「従業員番号」とに対応する属性「数値 換算無し 集計対象外」が記憶されている。領域3と第3行の項目「管理パソコン台数」とに対応する属性「数値 換算無し 集計対象」が記憶されている。なお領域4以降の属性は空欄のままである。
【0030】
CPU11は、制御プログラム15Pに従い、受信した項目入力セルの各行に記載された項目を、領域テーブルの領域に対応づけて属性テーブルに記憶するためのSQL文を生成する。同様に、CPU11は、制御プログラム15Pに従い、受信した属性入力セルの各行に記載された項目の属性を、領域テーブルの領域及び項目に対応づけて属性テーブルに記憶するためのSQL文を生成する。CPU11は、制御プログラム25Pに記憶されたRDBMSにSQL文を発行する。CPU11はRDBMSに従い、図8に示す属性テーブルを生成する。これにより、SQL文の記載方法を把握していない管理者でも、容易にリレーショナルデータベースの項目及び属性を初期登録することが可能となる。なお、本実施形態ではサーバコンピュータ1がSQL文を生成する例を挙げたがこれに限るものではない。管理者コンピュータ2の制御プログラム25Pに従い、管理者コンピュータ2のCPU21がSQL文を生成しても良い。この場合、生成されたSQL文が管理者コンピュータ2からサーバコンピュータ1へ送信される。
【0031】
続いて、ユーザがユーザコンピュータ3を用いてデータをデータテーブル152に記憶する手順を説明する。ユーザは図示しない入力部から項目「氏名」に対応づけて「富士 太郎」、「東京 花子」等を入力する。またユーザは図示しない入力部から項目「従業員番号」に対応づけて「123456」、「789012」等を入力する。ユーザは図示しない入力部から項目「管理パソコン台数」に対応づけて「3」、「1」等を入力する。ユーザコンピュータ3は入力された項目に対応するデータをサーバコンピュータ1へ送信する。
【0032】
CPU11は、マスタテーブル151の領域テーブルに項目に対応するデータを記憶する。図9はデータ記憶後の領域テーブルを示す説明図である。サーバコンピュータ1のCPU11は受信した項目に対応するデータに従いSQL文を生成する。CPU11は、SQL文をRDBMSに発行する。CPU11は、SQL文に従い、属性テーブルを参照し、項目「氏名」に対応する領域1に「富士 太郎」、「東京 花子」を記憶する。CPU11は、SQL文に従い、属性テーブルを参照し、項目「従業員番号」に対応する領域2に「123456」、「789012」を記憶する。CPU11は、SQL文に従い、属性テーブルを参照し、項目「管理パソコン台数」に対応する領域3に「3」、「1」を記憶する。CPU11は、領域テーブル及び属性テーブルを参照し、データテーブル152に項目に対応するデータを記憶する。なお、本実施形態ではサーバコンピュータ1側でSQL文を生成する例を挙げたがこれに限るものではない。ユーザコンピュータ3側でSQL文を生成し、サーバコンピュータ1へ送信しても良い。
【0033】
図10及び図11は初期登録処理の手順を示すフローチャートである。管理者コンピュータ2のCPU21は、表計算ソフトウェア251を起動する(ステップS101)。CPU21は、入力部23から、項目入力セルに入力された項目を受け付ける(ステップS102)。CPU21は、属性入力セルに入力された属性を受け付ける(ステップS103)。CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS104)。CPU21は、操作画面の受信要求をサーバコンピュータ1へ出力する(ステップS105)。
【0034】
CPU11は、操作画面の受信要求を受信する(ステップS106)。CPU11は、操作画面を記憶部15から読み出す(ステップS107)。CPU11は、操作画面を管理者コンピュータ2へ送信する(ステップS108)。CPU21は、受信した操作画面を表示部24に表示する(ステップS109)。CPU21は、入力部23を介して、項目入力セル及び属性入力セルに係るファイルのパスの入力を受け付ける(ステップS111)。CPU21は、操作画面におけるアップロードボタン61を受け付けたか否かを判断する(ステップS112)。
【0035】
CPU21は、受け付けていないと判断した場合(ステップS112でNO)、受け付けるまで待機する。CPU21は、アップロードボタン61を受け付けたと判断した場合(ステップS112でYES)、ステップS113へ移行する。CPU21は、パスに対応する項目入力セル、属性入力セル及び記憶処理命令を、サーバコンピュータ1へ送信する(ステップS113)。サーバコンピュータ1のCPU11は、項目入力セル、属性入力セル及び記憶処理命令を受信する(ステップS114)。CPU11は、記憶処理命令の受信をトリガに、ファイル名に対応させて項目入力セル及び属性入力セルを記憶部15に記憶する(ステップS115)。
【0036】
CPU11は、項目入力セルの項目、及び、項目の行番号を抽出する(ステップS116)。CPU11は、項目に対応するデータの記憶領域を、マスタテーブル151に記憶するSQL文を生成する(ステップS117)。具体的には、CPU11は、項目に対応する行番号に順に、項目に対応する領域1、領域2、領域3を割り当てる。CPU11は、項目別に記憶領域を生成し、その他の記憶領域は空き領域とするようSQL文を生成する。CPU11は、属性入力セルから項目及び項目に対応する属性を抽出する(ステップS118)。
【0037】
CPU11は、領域に関連付けて項目及び属性をマスタテーブル151に記憶するSQL文を生成する(ステップS119)。なお、ステップS116〜S119の処理は管理者コンピュータ2で実行しても良い。CPU11は、生成したSQL文をRDBMSに発行する(ステップS1110)。CPU11は、SQL文に従い、項目に対応する記憶領域を有する領域テーブルを生成する(ステップS1111)。CPU11は、領域に関連付けて項目及び属性を記憶する属性テーブルを生成する(ステップS1112)。
【0038】
図12はデータの登録処理手順を示すフローチャートである。ユーザコンピュータ3はサーバコンピュータ1からデータ入力用の枠と項目に関するデータを取得して、該取得したデータを表計算ソフトウェア等で表示する。具体的にはユーザコンピュータ3はブラウザを起動する。ユーザコンピュータ3は操作画面をサーバコンピュータ1からダウンロードする。その際操作画面には記憶部15に記憶されたファイル名が列記される。サーバコンピュータ3はファイル名の選択を受け付け、サーバコンピュータ1からファイル名に対応するデータ入力用の枠と項目に関するデータを取得する(ステップS120)。そして、項目に対応するデータの入力を、表計算ソフトウェア等により受け付ける(ステップS121)。ユーザコンピュータ3は項目に対応するデータをサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS122)。サーバコンピュータ1のCPU11は、項目に対応するデータを受信する(ステップS123)。CPU11は、領域テーブルの各領域に項目に対応するデータを記憶するSQL文を生成する(ステップS124)。具体的には、CPU11は、属性テーブルに記憶された項目に対応する領域を抽出する。CPU11は、抽出した領域に項目に対応するデータを、領域テーブルに記憶するSQL文を生成する。
【0039】
CPU11は、生成したSQL文をRDBMSへ発行する(ステップS125)。なお、ステップS124の処理はユーザコンピュータ3側で実行しても良い。CPU11は、SQL文に従い、領域テーブルの各領域に項目に対応するデータを記憶する(ステップS126)。CPU11は、領域テーブル及び属性テーブルを参照し、データテーブル152に、項目に対応するデータを記憶する(ステップS127)。
【0040】
続いてデータが記憶された後に、項目を追加する形態について説明する。既にマスタテーブル151には、各領域にデータが記憶された図9に示す領域テーブルが記憶されているものとする。またマスタテーブル151には、領域に関連付けて項目及び属性が記憶された図8に示す属性テーブルが記憶されているものとする。その他記憶部15には、項目入力セルが記憶されており、データテーブル152にも図9に示す項目に対応するデータが記憶されているものとする。ここで、項目を追加する例を以下に説明する。
【0041】
図13は操作画面のイメージを示す説明図である。管理者コンピュータ2のCPU21は、操作画面の取得要求をサーバコンピュータ1へ出力する。サーバコンピュータ1のCPU11は、記憶部15から操作画面を読み出す。またCPU11は、ステップS115で記憶部15に記憶した項目入力セル及び属性入力セルの組み合わせを特定するための複数のファイル名を読み出す。サーバコンピュータ1のCPU11は、操作画面に複数のファイル名を記述する。CPU11は、記述済みの操作画面を管理者コンピュータ2へ出力する。管理者コンピュータ2の表示部24には複数のファイル名が表示される。管理者は変更を希望する一のファイルを、チェックボックス68をクリックすることにより選択する。次いで、入力部23を介して、ダウンロードボタン62をクリックする。
【0042】
CPU21は、チェックボックス68の入力及びダウンロードボタン62の入力をトリガに、ファイル名及びファイルの取得要求をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、ステップS115で記憶したファイル名に対応する項目入力セルを読み出す。CPU11は、読み出した項目入力セルを管理者コンピュータ2へ送信する。管理者コンピュータ2の表示部24には項目入力セルが表示される。
【0043】
図14は項目入力セルの表示イメージを示す説明図である。管理者コンピュータ2のCPU21は、表計算ソフトウェア251を起動し、受信した項目入力セルを表示部24に表示する。ここで、管理者が、2行目にフリガナの項目を追加し、4行目に勤続年数の項目を追加する例を説明する。管理者は入力部23から項目「フリガナ」を2行目に、項目「勤続年数」を4行目に追加する。これに伴い、CPU21は、2行目にあった従業員番号を3行目に移動させる。CPU21は、3行目にあった管理パソコン台数を5行目に移動させる。CPU21は、記憶部25に変更後の項目入力セルを記憶する。
【0044】
ユーザはブラウザ252を起動する。CPU21は入力部23からのブラウザ252の起動命令を受けてブラウザ252を起動する。ユーザは入力部23からサーバコンピュータ1にアクセスするためのURLを入力する。CPU21は入力部23から入力されたURLに従い、サーバコンピュータ1へアクセスする。サーバコンピュータ1のCPU11は記憶部15から操作画面を読み出し、通信部16を介して管理者コンピュータ2へ操作画面を出力する。
【0045】
図15は操作画面のイメージを示す説明図である。管理者は、記憶部15に変更後の項目入力セルの登録を希望する場合、入力部23から登録を希望するファイルのフルパスを入力する。その際参照ボタン67をクリックし、ファイルを指定する。管理者はその後、入力部23からアップロードボタン61をクリックする。アップロードボタン61のクリックにより、サーバコンピュータ1の記憶部15に項目入力セルを記憶させる記憶処理命令が出力される。
【0046】
CPU21はアップロードボタン61のクリックを受け付けた場合、サーバコンピュータ1へ変更後の項目入力セル及び記憶処理命令をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、通信部16を介して項目入力セル及び記憶処理命令を受信する。
【0047】
図16は記憶部15に記憶される項目入力セルを示す説明図である。サーバコンピュータ1は記憶部15に送信された変更後の項目入力セルを記憶する。図16に示すように、2行目にフリガナ、4行目に勤続年数が追加された項目入力セルが、元の項目入力セルに上書きされる。CPU11は、記憶処理命令の受信をトリガに、属性テーブルを参照し、項目追加前の属性を読み出す。CPU11は、記憶部15に記憶した項目追加後の項目入力セルの枠を読み出す。図16の例では6行2列の枠が読み出される。
【0048】
図17は変更画面のイメージを示す説明図である。CPU11は、記憶部15から変更画面のテンプレートを読み出す。テンプレートは上述したアップロードボタン61、ダウンロードボタン62、行追加ボタン63、行削除ボタン64、列追加ボタン65及び列削除ボタン66等が記述されている。またこれらのボタンの他にセルが記述されている。CPU11は、読み出した項目追加前の属性をテンプレートに記述する。図17の例では、氏名の属性「01」、従業員番号の属性「02」及び管理パソコン台数の属性「03」が記述される。なお、項目自体の文字の属性「01」も併せて記述する。
【0049】
さらに、CPU11は、項目追加後の項目入力セルの枠を表に記述する。その際、枠は図16により記憶されている通りのフォームで表示されるように、原点(紙面左上)を属性の1行1列の原点(紙面左上)と一致させた状態で表示する。CPU11は、記述後の変更画面を管理者コンピュータ2へ送信する。図17に示すように、2つの項目が追加されたことが目視できる。このように、CPU11は、項目追加後の項目入力セルの枠と、項目追加前の属性入力セルの属性配置とを、図16により登録されたフォームと記憶部15に記憶された指定セル番号に従って、例えば削除関係が視認できるように、上下左右いずれかの端部を一致させた上で重畳して表示する。なお、本実施形態では、項目自体の属性を併せて記述したが必ずしも記述しなくても良い。この場合、3つの属性「01、02、03」のみが表示される。また枠も項目である氏名、フリガナ、従業員番号、勤続年数、管理パソコン台数の5つに対応する枠が記述される。この場合も、CPU11は、枠の原点を属性の1行1列の原点と一致させる。
【0050】
図18は追加位置を入力する際のイメージを示す説明図である。管理者は項目を追加する場合、セルの行番号または列番号(位置)を、入力部23を介して、クリックする。本例では2行目に項目「フリガナ」を追加するため、項目の2行目をクリックする。その上で、行追加ボタン63をクリックする。行追加ボタン63は入力部23を介して入力された追加する項目の行番号をサーバコンピュータ1へ送信するためのボタンである。なお、列方向に項目を追加する場合、列を指定した上で、列追加ボタン65をクリックする。CPU21は、入力部23から行を受け付け、その後、行挿入ボタン63の入力を受け付けた場合、受け付けた行をサーバコンピュータ1へ送信する。本例では2行目の情報がサーバコンピュータ1へ送信される。サーバコンピュータ1は行を受け付けた事をトリガに、SQL文の生成を行う。
【0051】
図19は追加処理後の領域テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。新たな項目「フリガナ」が2行目に追加されるため、追加の項目に対応する領域2の記憶領域が生成される。また予め領域2に記憶されていた項目「従業員番号」のデータと、領域3に記憶されていた項目「管理パソコン台数」のデータは、領域2の追加に伴い、一つ増加する領域に移動して記憶される。図19の例では、項目「従業員番号」のデータが領域3へ、項目「管理パソコン台数」のデータが領域4へそれぞれ移動する。なお、領域5以降は空き領域である。
【0052】
CPU11は、以上述べた処理を行わせるべく、行の番号(位置情報)を受け付け、かつ、行追加ボタン63の入力を受け付けた場合、行の番号に対応する領域の記憶領域を生成し、当該行の追加に伴い記憶済みの領域のデータを移動させるSQL文を生成する。具体的には、CPU11は、行の番号に対応する領域よりも大きな値を持つ領域のデータを、一つ大きな値を持つ領域へ移動させるSQL文を生成する。CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU11は、SQL文に従い、行の番号に対応する領域を新たに生成し、既に記憶されていた領域のデータを一つ移動させる。続いて、属性テーブルに対する処理を行う。
【0053】
図20は属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。領域2には項目「フリガナ」及び当該項目の属性を新たに記憶する必要があるため、領域2の生成処理が行われる。また、領域2及び領域3に記憶されていた項目「従業員番号」及び「管理パソコン台数」は領域3及び領域4に一つずつ移動する。CPU11は、以上の処理を実行するためのSQL文を生成する。CPU11は、行の番号を受け付け、かつ、行追加ボタン63の入力を受け付けた場合、行の番号に基づき、追加の項目及び属性に係る記憶領域を生成し、行の番号に基づき記憶済みの項目及び属性を移動するSQL文を生成する。
【0054】
具体的には、CPU11は、行の番号に対応する領域及び当該領域より番号の大きい領域の項目及び属性を一つ大きな値の領域へ移動させるSQL文を生成する。CPU11は、生成したSQL文をRDBMSへ発行する。CPU11は、領域2を新たに生成すると共に、領域2及び領域3に記憶されていた項目及び属性を領域3及び領域4へ移動させる。
【0055】
図21は追加位置を入力する際のイメージを示す説明図である。続いて、管理者は4行目に項目「勤続年数」を追加するため、項目の4行目をクリックする。その上で、行追加ボタン63をクリックする。CPU21は、入力部23から行を受け付け、その後、行挿入ボタン63の入力を受け付けた場合、受け付けた行番号をサーバコンピュータ1へ送信する。本例では4行目の情報がサーバコンピュータ1へ送信される。サーバコンピュータ1は行番号を受け付けた事をトリガに、SQL文の生成を行う。
【0056】
図22は追加処理後の領域テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。新たな項目「勤続年数」が4行目に追加されるため、追加の項目に対応する領域4の記憶領域が生成される。また予め領域4に記憶されていた項目「管理パソコン台数」のデータは、領域4の追加に伴い、一つ増加する領域に移動して記憶される。図22の例では、項目「管理パソコン台数」のデータが領域5へそれぞれ移動する。なお、領域6以降は空き領域である。
【0057】
CPU11は、以上述べた処理を行わせるべく、行番号を受け付け、かつ、行追加ボタン63の入力を受け付けた場合、行番号に対応する領域の記憶領域を生成し、行の追加に伴い記憶済みの領域のデータを移動させるSQL文を生成する。具体的には、CPU11は、行番号に対応する領域よりも大きな値を持つ領域のデータを、一つ大きな値を持つ領域へ移動させるSQL文を生成する。CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU11は、SQL文に従い、行番号に対応する領域を新たに生成し、既に記憶されていた領域のデータを一つ移動させる。続いて、属性テーブルに対する処理を行う。これにより、位置を示す行番号に基づく領域が新たに生成され、行番号に対応する領域に記憶されていたデータは一つ大きな領域に移動する。
【0058】
図23は属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。領域4には項目「勤続年数」及び当該項目の属性を新たに記憶する必要があるため、領域4の生成処理が行われる。また、領域4に記憶されていた項目「管理パソコン台数」は領域5に一つ移動する。CPU11は、以上の処理を実行するためのSQL文を生成する。CPU11は、行番号を受け付け、かつ、行追加ボタン63の入力を受け付けた場合、行番号に基づき、追加の項目及び属性に係る記憶領域を生成し、行番号に基づき記憶済みの項目及び属性を移動するSQL文を生成する。
【0059】
具体的には、CPU11は、行番号に対応する領域及び当該領域より番号の大きい領域の項目及び属性を一つ大きな値の領域へ移動させるSQL文を生成する。CPU11は、生成したSQL文をRDBMSへ発行する。CPU11は、領域4を新たに生成すると共に、領域4に記憶されていた項目及び属性を領域5へ移動させる。
【0060】
図24は行追加後のセルを示す説明図である。管理者コンピュータ2のCPU21は、行追加に伴い、追加される行よりも大きな値の行の属性を一つ大きな行に移動させる。図24の例では最初に2行目が追加されたため、CPU21は2行目を空欄にすると共に、2行目及び3行目の属性を3行目及び4行目に移動させた。次いで、4行目が追加されたため、CPU21は、4行目を空欄とし、さらに4行目の属性を5行目に移動させた。CPU21は移動後の属性入力セルをサーバコンピュータ1に送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は受信した属性入力セルを項目入力セルに対応付けて記憶部15に記憶する。
【0061】
続いて管理者は追加された項目の属性を入力する。図25は操作画面のイメージを示す説明図である。管理者コンピュータ2のCPU21は、操作画面の取得要求をサーバコンピュータ1へ出力する。サーバコンピュータ1のCPU11は、記憶部15から操作画面を読み出す。またCPU11は、記憶部15に記憶した項目入力セル及び属性入力セルの組み合わせを特定するための複数のファイル名を読み出す。サーバコンピュータ1のCPU11は、操作画面に複数のファイル名を記述する。CPU11は、記述済みの操作画面を管理者コンピュータ2へ出力する。管理者コンピュータ2の表示部24には複数のファイル名が表示される。管理者は変更を希望する一のファイルを、チェックボックス68をクリックすることにより選択する。次いで、入力部23を介して、ダウンロードボタン62をクリックする。
【0062】
CPU21は、チェックボックス68の入力及びダウンロードボタン62の入力をトリガに、ファイル名及びファイルの取得要求をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、記憶部15に記憶したファイル名に対応する項目入力セル及び属性入力セルを読み出す。CPU11は、読み出した項目入力セル及び属性入力セルを管理者コンピュータ2へ送信する。管理者コンピュータ2の表示部24には属性入力セルが表示される。
【0063】
図26は属性入力セルのイメージを示す説明図である。表示部24には、2行目の項目「フリガナ」に対応する属性及び4行目の項目「勤続年数」に対応する属性を入力する蘭が空欄の属性入力セルが表示される。管理者は2行目に項目「フリガナ」に対応する属性「01(文字)」を入力部23から入力する。また管理者は2行目の項目「フリガナ」自体の属性「01(文字)」をも入力部23から入力する。管理者は4行目に項目「勤続年数」に対応する属性「02(数値(換算無し・集計対象外))」を入力部23から入力する。管理者は4行目に項目「勤続年数」自体の属性「01(文字)」を入力部23から入力する。CPU21は入力後の属性入力セルをファイル名に対応づけて記憶部25に記憶する。
【0064】
図27は操作画面のイメージを示す説明図である。管理者は、記憶部15に変更後の属性入力セルの登録を希望する場合、入力部23から登録を希望するファイルのフルパスを入力する。その際参照ボタン67をクリックし、ファイルを指定する。管理者はその後、入力部23からアップロードボタン61をクリックする。アップロードボタン61のクリックにより、サーバコンピュータ1の記憶部15に属性入力セルを記憶させる記憶処理命令が出力される。
【0065】
CPU21はアップロードボタン61のクリックを受け付けた場合、変更後の属性入力セル及び記憶処理命令をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、通信部16を介して属性入力セル及び記憶処理命令を受信する。CPU11は属性入力セルを記憶部15に記憶する。さらにCPU11は属性テーブルに領域に対応する項目及び属性を記憶する。
【0066】
図28は属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。サーバコンピュータ1は記憶部15に記憶された項目入力セルを参照し、新たな領域に対応付けて項目を記憶する。図28の例では新たな領域2に対応する項目「フリガナ」を記憶する。また、領域4に対応する項目「勤続年数」を記憶する。続いてCPU11は記憶部15に記憶された属性入力セルを参照し、新たな領域に対応付けて属性を記憶する。図28の例では新たな領域2に対応する属性「文字(01)」を記憶する。また、領域4に対応する項目「数値 換算無し・集計対象外(02)」を記憶する。なお、本実施形態では、行間に行を追加する例を挙げたがこれに限るものではない。最終行に行を追加しても良い。
【0067】
図29から図34は追加処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は図10から図12の処理により、マスタテーブル151及びデータテーブル152に項目、属性及びデータが既に記憶されている前提下で進める。管理者コンピュータ2のCPU21は、入力部23からブラウザ252の起動命令を受け付ける。CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS291)。ユーザは入力部23からサーバコンピュータ1のURLを入力する。CPU21は、操作画面の受信要求を出力する(ステップS292)。サーバコンピュータ1のCPU11は、操作画面の受信要求を受信する(ステップS293)。CPU11は、記憶部15から操作画面を読み出す(ステップS294)。
【0068】
CPU11は、ステップS115の処理により記憶した項目入力セル及び属性入力セルの組み合わせを特定するためのファイル名を読み出す(ステップS295)。CPU11は、ファイル名を操作画面に記述する。CPU11は、ファイル名を記述した操作画面を管理者コンピュータ2へ送信する(ステップS296)。管理者コンピュータ2のCPU21は、図13の如く、操作画面を表示部24に表示する(ステップS297)。CPU21は、チェックボックス68に対するクリック操作を介して、ファイル名の選択を受け付ける(ステップS298)。
【0069】
CPU21は、ダウンロードボタン62の入力受け付けをトリガに、選択されたファイル名及びダウンロード要求をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS299)。サーバコンピュータ1のCPU11は、ファイル名及びダウンロード要求を受信する(ステップS301)。CPU11は、ファイル名に対応する項目入力セルを記憶部15から読み出す(ステップS302)。CPU11は、管理者コンピュータ2へ読み出した項目入力セルを送信する(ステップS303)。
【0070】
管理者コンピュータ2のCPU21は、項目入力セルを受信する(ステップS304)。CPU21は、表計算ソフトウェア251を起動する(ステップS305)。CPU21は、項目入力セルを開く(ステップS306)。ここで、管理者は入力部23を通じて、追加する項目を入力する。具体的には新たな項目名を希望する行に挿入する。CPU21は、入力部23を介して、項目入力セルへの項目追加を受け付ける(ステップS307)。
【0071】
CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS308)。CPU21は、ファイルアップロード用の操作画面の受信要求をサーバコンピュータ1へ出力する(ステップS309)。CPU11は、操作画面の受信要求を受信する(ステップS311)。CPU11は、ファイルアップロード用の操作画面を記憶部15から読み出す(ステップS312)。CPU11は、操作画面を管理者コンピュータ2へ送信する(ステップS313)。CPU21は、受信したファイルアップロード用の操作画面を表示部24に表示する(ステップS314)。CPU21は、入力部23を介して、ステップS307で項目を追加した項目入力セルに係るファイルのパスの入力を受け付ける(ステップS315)。CPU21は、操作画面におけるアップロードボタン61を受け付けたか否かを判断する(ステップS316)。
【0072】
CPU21は、受け付けていないと判断した場合(ステップS316でNO)、受け付けるまで待機する。CPU21は、アップロードボタン61を受け付けたと判断した場合(ステップS316でYES)、ステップS317へ移行する。CPU21は、パスに対応する項目入力セル及び記憶処理命令を、サーバコンピュータ1へ送信する(ステップS317)。サーバコンピュータ1のCPU11は、項目入力セル及び記憶処理命令を受信する(ステップS318)。CPU11は、記憶処理命令の受信をトリガに、項目入力セルをファイル名に対応付けて記憶部15に記憶する(ステップS319)。
【0073】
CPU11は、表が記述された操作画面を記憶部15から読み出す。CPU11は、ステップS319で記憶した項目追加ずみの項目入力セルの表の枠を、操作画面の表に記述する(ステップS321)。CPU11は、項目追加前の属性入力セルを読み出す(ステップS322)。CPU11は、操作画面の枠の指定されたセルに、読み出した属性を記述する(ステップS323)。すなわちCPU11は、表の記憶部15に指定されたセルを起点に、読み出した属性を順次表枠に記述する。
【0074】
CPU11は、行追加ボタン63を含む記述後の操作画面を管理者コンピュータ2へ送信する(ステップS324)。管理者コンピュータ2のCPU21は、操作画面を受信する(ステップS325)。CPU21は、行追加ボタン63及び表を含む操作画面を、図17の如く表示する(ステップS326)。CPU21は、追加する行番号を受け付ける(ステップS327)。CPU21は、行追加ボタン63の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS328)。CPU11は、行追加ボタン63の選択を、入力部23を介して受け付けていないと判断した場合(ステップS328でNO)、受け付けるまで待機する。
【0075】
CPU21は、行追加ボタン63の選択を受け付けたと判断した場合(ステップS328でYES)、処理をステップS329へ移行させる。CPU21は、追加される行番号より大きな番号の行の属性を、一つ大きな番号へ移動させる(ステップS329)。CPU21は、ステップS328の行追加ボタン63の入力をトリガに、行番号、ステップS329で移動した後の属性入力セル、及び、行追加命令をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS331)。サーバコンピュータ1のCPU11は、追加された行番号、属性入力セル及び行追加命令を受信する(ステップS332)。
【0076】
CPU11は、ファイル名に対応付けて属性入力セルを記憶部15に記憶する(ステップS333)。CPU11は、領域テーブルの追加行番号に対応する領域及び当該領域より大きい領域のデータを、一つ大きな領域に移動するSQL文を生成する(ステップS334)。CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU11は、SQL文に従い、領域テーブルの追加行番号に対応する領域及び当該領域より大きい領域のデータを、一つ大きな領域に移動する。これに伴い、CPU11は、追加行番号に対応する新たな記憶領域を領域テーブルに生成する(ステップS335)。CPU11は、属性テーブルの追加行番号に対応する領域及び当該領域より大きい領域の項目及び属性を一つ大きな領域に移動するSQL文を生成する(ステップS336)。
【0077】
CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU11は、SQL文に従い、属性テーブルの追加行番号に対応する領域及び当該領域より大きい領域の項目及び属性を、一つ大きな領域に移動する。これに伴い、CPU11は、追加行番号に対応する新たな記憶領域を属性テーブルに生成する(ステップS337)。CPU11は、領域テーブル及び属性テーブルを含むマスタテーブル151の記憶内容の変更に伴い、データテーブル152をも変更する。具体的には、CPU11は、領域テーブルの領域に対応するデータの移動に伴い、データテーブル152の項目に対応するデータを移動させる。
【0078】
管理者コンピュータ2のCPU21は、全ての行の追加が終了したか否かを判断する(ステップS338)。具体的には、CPU21は、図18の画面において、入力部23から図示しない終了ボタン、または、アップロードボタン61を受け付けたか否かにより判断する。本実施形態では一例として、アップロードボタン61の受け付けにより、行の追加を終了させるものとする。CPU21は、全ての行の追加を終了していないと判断した場合(ステップS338でNO)、処理をステップS327に戻す。これにより、さらに追加すべき行を順次入力することができる。また、行の追加をトリガに、領域テーブル及び属性テーブルの内容がリアルタイムに変更される。
【0079】
CPU21は、全ての行の追加が終了したと判断した場合(ステップS338でYES)、処理をステップS339へ移行させる。CPU21は、アップロードボタン61の入力受け付けをトリガに、操作画面の受信要求を出力する(ステップS339)。サーバコンピュータ1のCPU11は、操作画面の受信要求を受信する(ステップS341)。CPU11は、記憶部15から操作画面を読み出す(ステップS342)。
【0080】
CPU11は、記憶部15に記憶した項目入力セル及び属性入力セルの組み合わせを特定するためのファイル名を読み出す(ステップS343)。CPU11は、ファイル名を操作画面に記述する。CPU11は、ファイル名を記述した操作画面を管理者コンピュータ2へ送信する(ステップS344)。管理者コンピュータ2のCPU21は、図25の如く、操作画面を表示部24に表示する(ステップS345)。CPU21は、チェックボックス68に対するクリック操作を介して、ファイル名の選択を受け付ける(ステップS346)。
【0081】
CPU21は、ダウンロードボタン62の入力受け付けをトリガに、選択されたファイル名及びダウンロード要求をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS347)。サーバコンピュータ1のCPU11は、ファイル名及びダウンロード要求を受信する(ステップS348)。CPU11は、ファイル名に対応する属性入力セルを記憶部15から読み出す(ステップS349)。本例では、ステップS333で記憶した追加後の属性入力セルを読み出す。CPU11は、管理者コンピュータ2へ読み出した属性入力セルを送信する(ステップS3410)。
【0082】
管理者コンピュータ2のCPU21は、属性入力セルを受信する(ステップS3411)。CPU21は、表計算ソフトウェア251を起動する(ステップS3412)。CPU21は、属性入力セルを開く(ステップS3413)。ここで、管理者は入力部23を通じて、追加する属性を空欄行に入力する。CPU21は、入力部23を介して、属性入力セルへの属性入力を受け付ける(ステップS3414)。
【0083】
CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS3415)。CPU21は、ファイルアップロード用の操作画面の受信要求をサーバコンピュータ1へ出力する(ステップS3416)。CPU11は、操作画面の受信要求を受信する(ステップS3417)。CPU11は、ファイルアップロード用の操作画面を記憶部15から読み出す(ステップS3418)。CPU11は、操作画面を管理者コンピュータ2へ送信する(ステップS3419)。CPU21は、受信したファイルアップロード用の操作画面を表示部24に表示する(ステップS3420)。CPU21は、入力部23を介して、ステップS3414で属性を追加した属性入力セルに係るファイルのパスの入力を受け付ける(ステップS3421)。CPU21は、操作画面におけるアップロードボタン61を受け付けたか否かを判断する(ステップS3422)。
【0084】
CPU21は、受け付けていないと判断した場合(ステップS3422でNO)、受け付けるまで待機する。CPU21は、アップロードボタン61を受け付けたと判断した場合(ステップS3422でYES)、ステップS3423へ移行する。CPU21は、パスに対応する属性入力セル及び記憶処理命令を、サーバコンピュータ1へ送信する(ステップS3423)。サーバコンピュータ1のCPU11は、属性入力セル及び記憶処理命令を受信する(ステップS3424)。CPU11は、記憶処理命令の受信をトリガに、属性入力セルをファイル名に対応付けて記憶部15に記憶する(ステップS3425)。CPU11は、記憶した属性入力セルに基づき、追加の属性を、属性テーブルの新たな記憶領域に記憶するSQL文を生成する(ステップS3426)。CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU11は、SQL文に従い、属性入力セルを参照し、属性テーブルの追加行番号に対応する新たな領域に追加の属性を記憶する。なお、ステップS334等のSQL文の生成は管理者コンピュータ2のCPU21が実行しても良い。これにより、図28に示す如く属性テーブルには、新たな項目「フリガナ」及び「勤続年数」に対する属性が記憶される。
【0085】
続いて、項目を削除する場合の処理について説明する。図35は領域テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。図36は属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。図35及び図36に示すように、領域1から領域5までには、項目「氏名」、「フリガナ」、「従業員番号」、「勤続年数」及び「管理パソコン台数」が関連づけられている。また領域及び項目に対応付けて属性テーブルには、属性が記憶されている。領域テーブルには、項目に対応する領域1から5に、データが記憶されている。本実施形態では、データ、データの項目及び属性が予め記憶部15に記憶されており、管理者が項目の一部として、「勤続年数」を削除する例を挙げて説明する。なお、同様に列を削除しても良い。
【0086】
図37は操作画面のイメージを示す説明図である。管理者コンピュータ2のCPU21はサーバコンピュータ1へアクセスし、操作画面の送信要求を行う。サーバコンピュータ1のCPU11は、記憶部15に記憶した項目入力セル及び属性入力セルに係るファイル名を読み出す。CPU11は、ファイル名を記述した操作画面を管理者コンピュータ2へ送信する。管理者コンピュータ2のブラウザ252には図37に示す操作画面が表示される。管理者コンピュータ2のCPU21は、ダウンロードを希望するファイル名の選択を、チェックボックス68を介して受け付ける。図37の例では「資産管理資料」と称するファイル名が選択されている。CPU11は、ダウンロードボタン62の選択を受け付けた場合、ファイル名及びダウンロード要求をサーバコンピュータ1へ送信する。
【0087】
サーバコンピュータ1のCPU11は、受け付けたファイル名に対応する項目入力セルを記憶部15から読み出し、管理者コンピュータ2へ送信する。図38は項目入力セルのイメージを示す説明図である。管理者コンピュータ2のCPU21は、表計算ソフトウェア251に受信した項目入力セルを表示する。ここで、管理者は項目「勤続年数」を、入力部23を介して削除する。CPU21は、4行目に存在していた「勤続年数」を削除する。CPU21は、1行目に項目「氏名」、2行目に項目「フリガナ」、3行目に「従業員番号」を引き続き表示し、5行目の「管理パソコン台数」を4行目に繰り上げる。
【0088】
図39は操作画面のイメージを示す説明図である。管理者コンピュータ2のCPU21は、アップロード用の操作画面の取得要求を、サーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11はアップロード用の操作画面を記憶部15から読み出し、管理者コンピュータ2へ送信する。管理者コンピュータ2のCPU21は、ブラウザ252に図39に示す操作画面を表示する。CPU21は、入力部23を介して入力された削除済みの項目入力セルに係るファイル名を受け付ける。CPU21は、入力部23によるアップロードボタン61の入力を受け付けた場合、項目入力セルをサーバコンピュータ1へ送信する。
【0089】
図40は削除後の項目入力セルの記憶内容を示す説明図である。サーバコンピュータ1のCPU11は、記憶部15にファイル名に対応づけて項目入力セルを記憶する。この場合、項目「勤続年数」が削除された項目入力セルが記憶される。図41は削除用の操作画面のイメージを示す説明図である。CPU11は、行削除ボタン64及び表を含む操作画面を読み出す。CPU11は、記憶部15に記憶した項目入力セルの枠を抽出する。CPU11は、抽出した枠を操作画面の表に記述する。CPU11は、削除前の記憶部15に記憶した属性入力セルまたは属性テーブルを参照し、属性を読み出す。本実施形態では、項目のデータに対する属性に加え、項目の文字自体(項目名、氏名、回答内容)自体の属性もあわせて読み出している。なお、項目のデータに対する属性「01、01、02、02、03」のみを読み出しても良い。
【0090】
CPU11は、図36で記憶されている指定セルに属性を記述する。このように、CPU11は、削除後の項目入力セルの枠と、削除前の属性入力セルの属性配置とを、削除関係が視認できるように、上下左右いずれかの端部を一致させた上で重畳して表示する。CPU11は、管理者コンピュータ2へ記述後の操作画面を送信する。図41に示すように、削除前の属性の行よりも1行少ない削除後の枠が重畳して表示される。図42は削除処理の手順を示すイメージ図である。CPU21は、入力部23から削除対象の行をクリックする。図42の例では、項目「勤続年数」に対応する4行目をクリックする。CPU21は、入力部23から行削除ボタン64の入力を受け付ける。行削除ボタン64は入力部23を介して入力された削除する項目の行番号をサーバコンピュータ1へ送信するためのボタンである。なお、列方向の項目を削除する場合、列を指定した上で、列削除ボタン66をクリックする。
【0091】
CPU21は、削除対象の行番号及び削除命令をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、削除対象の行番号及び削除命令をトリガに、領域テーブルの削除対象の行番号に対応する領域のデータを削除するSQL文を生成する。またCPU11は、削除対象の行番号及び削除命令をトリガに、領域テーブルの削除対象の行番号よりも大きい領域のデータを一つ小さい領域へ移動させるSQL文を生成する。CPU11は、生成したSQL文をRDBMSに発行する。CPU11は、SQL文に従い、領域テーブルの削除対象の行番号に対応する領域のデータを削除する。また、CPU11はSQL文に従い、領域テーブルの削除対象の行番号よりも大きい領域のデータを一つ小さい領域へ移動させる。
【0092】
図43は削除後の領域テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。図43に示すように削除前には領域4に記憶されていた項目「勤続年数」に対応するデータが削除される。また、領域5に記憶されていた項目「管理パソコン台数」に対応するデータが領域4に移動して記憶されている。
【0093】
サーバコンピュータ1のCPU11は、削除対象の行番号及び削除命令をトリガに、属性テーブルの削除対象の行番号に対応する領域の項目及び属性を削除するSQL文を生成する。またCPU11は、削除対象の行番号及び削除命令をトリガに、属性テーブルの削除対象の行番号よりも大きい領域の項目及び属性を一つ小さい領域へ移動させるSQL文を生成する。CPU11は、生成したSQL文をRDBMSに発行する。CPU11は、SQL文に従い、属性テーブルの削除対象の行番号に対応する領域の項目及び属性を削除する。また、CPU11はSQL文に従い、属性テーブルの削除対象の行番号よりも大きい領域の項目及び属性を一つ小さい領域へ移動させる。
【0094】
図44は削除後の属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。図43に示すように削除前には領域4に記憶されていた項目「勤続年数」に対応する項目及び属性が削除される。また、領域5に記憶されていた項目「管理パソコン台数」に対応する項目及び属性が領域4に移動して記憶されている。CPU11は、領域テーブル及び属性テーブルの変更を反映するSQL文を生成する。CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU11は、SQL文に従いデータテーブル152の記憶内容を変更する。本例では、CPU11は、項目「勤続年数」に対応するデータをデータテーブル152から削除する。またCPU11は、データテーブル152における項目「管理パソコン台数」に対応するデータを領域が一つ少ない記憶領域へ移動させる。
【0095】
図45から図48は削除処理の手順を示すフローチャートである。ステップS291からステップS304までの処理は上述したとおりであるので詳細な説明は省略する。また、領域テーブルには図35に示すデータが記憶されており、属性テーブルには図36に示す項目及び属性が記憶されているものとする。またデータテーブル152には、領域テーブル及び属性テーブルに対応するデータが既に記憶されているものとして説明する。管理者コンピュータ2のCPU21は、表計算ソフトウェア251を起動する(ステップS451)。CPU21は、項目入力セルを開く(ステップS452)。ここで、図38に示すように、管理者は入力部23を通じて、削除する項目を入力する。CPU21は、入力部23を介して、項目入力セルへの削除項目を受け付ける(ステップS453)。CPU21は、受け付けた項目を項目入力セルから削除する(ステップS454)。
【0096】
CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS455)。CPU21は、ファイルアップロード用の操作画面の受信要求をサーバコンピュータ1へ出力する(ステップS456)。CPU11は、操作画面の受信要求を受信する(ステップS457)。CPU11は、ファイルアップロード用の操作画面を記憶部15から読み出す(ステップS458)。CPU11は、操作画面を管理者コンピュータ2へ送信する(ステップS459)。CPU21は、受信したファイルアップロード用の操作画面を表示部24に表示する(ステップS461)。CPU21は、入力部23を介して、ステップS454で項目を削除した項目入力セルに係るファイルのパスの入力を受け付ける(ステップS462)。CPU21は、操作画面におけるアップロードボタン61を受け付けたか否かを判断する(ステップS463)。
【0097】
CPU21は、受け付けていないと判断した場合(ステップS463でNO)、受け付けるまで待機する。CPU21は、アップロードボタン61を受け付けたと判断した場合(ステップS463でYES)、ステップS464へ移行する。CPU21は、パスに対応する項目入力セル及び記憶処理命令を、サーバコンピュータ1へ送信する(ステップS464)。サーバコンピュータ1のCPU11は、項目入力セル及び記憶処理命令を受信する(ステップS465)。CPU11は、記憶処理命令の受信をトリガに、項目入力セルをファイル名に対応付けて記憶部15に記憶する(ステップS466)。
【0098】
CPU11は、表が記述された操作画面を記憶部15から読み出す。CPU11は、ステップS466で記憶した項目削除ずみの項目入力セルの表の枠を、操作画面の表に記述する(ステップS467)。CPU11は、項目削除前の属性入力セルを読み出す(ステップS468)。CPU11は、操作画面の図36で記憶されている指定セルに、読み出した属性を順次記述する(ステップS469)。
【0099】
CPU11は、行削除ボタン64を含む記述後の操作画面を管理者コンピュータ2へ送信する(ステップS471)。管理者コンピュータ2のCPU21は、操作画面を受信する(ステップS472)。CPU21は、行削除ボタン64及び表を含む操作画面を、図41の如く表示する(ステップS473)。CPU21は、削除する行番号を受け付ける(ステップS474)。CPU21は、行削除ボタン64の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS475)。CPU21は、行削除ボタン64の選択を、入力部23を介して受け付けていないと判断した場合(ステップS475でNO)、受け付けるまで待機する。
【0100】
CPU21は、行削除ボタン64の選択を受け付けたと判断した場合(ステップS475でYES)、処理をステップS476へ移行させる。CPU21は、削除される行番号の属性を削除する(ステップS476)。CPU21は、削除される行番号より大きな番号の行の属性を、一つ小さな番号へ移動させる(ステップS477)。CPU21は、ステップS475の行削除ボタン64の入力をトリガに、削除行番号、ステップS477で移動した後の属性入力セル、及び、行削除命令をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS478)。サーバコンピュータ1のCPU11は、削除された行番号、属性入力セル及び行削除命令を受信する(ステップS479)。
【0101】
CPU11は、ファイル名に対応付けて属性入力セルを記憶部15に記憶する(ステップS481)。CPU11は、領域テーブルの削除行番号に対応する領域のデータを削除するSQL文を生成する(ステップS482)。CPU11は、領域テーブルの削除行番号よりも大きい領域のデータを一つ小さい領域へ移動するSQL文を生成する(ステップS483)。CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する(ステップS484)。CPU11は、SQL文に従い、領域テーブルの削除行番号に対応する領域のデータを削除する(ステップS485)。CPU11は、領域テーブルの削除行番号よりも一つ大きい領域のデータを一つ小さい領域へ移動する(ステップS486)。
【0102】
CPU11は、属性テーブルの削除行番号に対応する領域の項目及び属性を削除するSQL文を生成する(ステップS487)。CPU11は、属性テーブルの削除行番号よりも大きい領域の項目及び属性を一つ小さい領域へ移動するSQL文を生成する(ステップS488)。CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU11は、SQL文に従い、属性テーブルの削除行番号に対応する領域の項目及び属性を削除する(ステップS489)。CPU11は、属性テーブルの削除行番号よりも大きい領域の項目及び属性を一つ小さい領域へ移動する(ステップS4810)。
【0103】
CPU11は、データテーブル152の削除行番号に対応する領域のデータを削除するSQL文を生成する(ステップS4811)。CPU11は、データテーブル152の削除行番号よりも大きい領域のデータを一つ小さい領域へ移動するSQL文を生成する(ステップS4812)。CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する(ステップS4813)。CPU11は、SQL文に従い、データテーブル152の削除行番号に対応する領域のデータを削除する(ステップS4814)。CPU11は、データテーブル152の削除行番号よりも大きい領域のデータを一つ小さい領域へ移動する(ステップS4815)。なお、ステップS482等のSQL文の生成は管理者コンピュータ2のCPU21が実行しても良い。
【0104】
続いて、属性テーブルの属性を変更する際の処理について説明する。なお領域テーブルには図43のデータが既に記憶されており、属性テーブルには図44に示す項目及び属性が既に記憶されている前提下で説明する。図49は操作画面のイメージを示す説明図である。CPU21は、チェックボックス68からダウンロード対象のファイル名を受け付ける。CPU21は、ダウンロードボタン62のクリックを受け付けた場合、ファイル名及び属性入力セルの受信要求をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、ファイル名に対応する属性入力セルを読み出す。または、CPU11は、図44に示す属性テーブルから属性入力セルを生成する。CPU11は、属性入力セルを管理者コンピュータ2へ送信する。
【0105】
図50は属性入力セルのイメージを示す説明図である。管理者コンピュータ2のCPU21は、表計算ソフトウェア251を起動し、表示部24に属性入力セルを表示する。図50の例では、項目「氏名」、「フリガナ」、「従業員番号」、「管理パソコン台数」に対応する属性が4つ表示されている。ここで、項目「従業員番号」の属性を「数値 換算無し 集計対象外(02)」から「文字(01)」へ変更する。CPU21は、属性入力セルに入力部23を介して入力された変更後の属性を受け付ける。
【0106】
図51は操作画面のイメージを示す説明図である。管理者は属性変更後、属性入力セルをサーバコンピュータ1へ送信する。CPU21は、入力部23を通じて属性入力セルに係るファイル名を受け付ける。CPU21は、アップロードボタン61の入力を受け付けた場合、属性変更後の属性入力セルに係るファイルをサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は属性入力セルを記憶部15に記憶する。またCPU11は、属性テーブルの属性を変更するSQL文を生成する。CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU11は、SQL文に従い、属性を変更する。図52は変更後の属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。領域3の項目「従業員番号」の属性が「文字」に変更される。
【0107】
図53及び図54は属性変更処理の手順を示すフローチャートである。ステップS291からステップS304までの処理は上述したとおりであるので詳細な説明は省略する。管理者コンピュータ2のCPU21は、表計算ソフトウェア251を起動する(ステップS531)。CPU21は、属性入力セルを開く(ステップS532)。ここで、図50に示すように、管理者は入力部23を通じて、変更後の属性を入力する。CPU21は、入力部23を介して、属性入力セルへの属性の変更を受け付ける(ステップS533)。CPU21は、受け付けた変更後の属性を変更する処理を行う(ステップS534)。
【0108】
CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS535)。CPU21は、ファイルアップロード用の操作画面の受信要求をサーバコンピュータ1へ出力する(ステップS536)。CPU11は、操作画面の受信要求を受信する(ステップS537)。CPU11は、ファイルアップロード用の操作画面を記憶部15から読み出す(ステップS538)。CPU11は、操作画面を管理者コンピュータ2へ送信する(ステップS539)。CPU21は、受信したファイルアップロード用の操作画面を表示部24に表示する(ステップS541)。CPU21は、入力部23を介して、ステップS534で属性を変更した属性入力セルに係るファイルのパスの入力を受け付ける(ステップS542)。CPU21は、操作画面におけるアップロードボタン61を受け付けたか否かを判断する(ステップS543)。
【0109】
CPU21は、受け付けていないと判断した場合(ステップS543でNO)、受け付けるまで待機する。CPU21は、アップロードボタン61を受け付けたと判断した場合(ステップS543でYES)、ステップS544へ移行する。CPU21は、パスに対応する属性入力セル及び記憶処理命令を、サーバコンピュータ1へ送信する(ステップS544)。サーバコンピュータ1のCPU11は、属性入力セル及び記憶処理命令を受信する(ステップS545)。CPU11は、記憶処理命令の受信をトリガに、属性入力セルをファイル名に対応付けて記憶部15に記憶する(ステップS546)。
【0110】
CPU11は、属性テーブルの属性を変更するSQL文を生成する(ステップS547)。CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する(ステップS548)。CPU11は、SQL文に従い、属性テーブルの属性を変更する(ステップS549)。なおステップS547におけるSQL文の生成は管理者コンピュータ2のCPU21が実行しても良い。
【0111】
続いて項目を変更する際の処理を説明する。なお領域テーブルには図43のデータが既に記憶されており、属性テーブルには図44に示す項目及び属性が既に記憶されている前提下で説明する。図55は操作画面のイメージを示す説明図である。CPU21は、チェックボックス68からダウンロード対象のファイル名を受け付ける。CPU21は、ダウンロードボタン62のクリックを受け付けた場合、ファイル名及び項目入力セルの受信要求をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、ファイル名に対応する項目入力セルを記憶部15から読み出す。CPU11は、項目入力セルを管理者コンピュータ2へ送信する。
【0112】
図56は項目入力セルのイメージを示す説明図である。管理者コンピュータ2のCPU21は、表計算ソフトウェア251を起動し、表示部24に項目入力セルを表示する。図40の例では、項目「氏名」、「フリガナ」、「従業員番号」、「管理パソコン台数」が表示されている。ここで、項目「従業員番号」を「従業員ID」へ変更する。CPU21は、項目入力セルに入力部23を介して入力された変更後の項目を受け付ける。
【0113】
図57は操作画面のイメージを示す説明図である。管理者は項目変更後、項目入力セルをサーバコンピュータ1へ送信する。CPU21は、入力部23を通じて項目入力セルに係るファイル名を受け付ける。CPU21は、アップロードボタン61の入力を受け付けた場合、項目変更後の項目入力セルに係るファイルをサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は項目入力セルを記憶部15に記憶する。またCPU11は、項目テーブルの項目を変更するSQL文を生成する。CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU11は、SQL文に従い、項目を変更する。図58は変更後の属性テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。領域3の項目「従業員番号」が「従業員ID」に変更される。
【0114】
図59及び図60は項目変更処理の手順を示すフローチャートである。ステップS291からステップS304までの処理は上述したとおりであるので詳細な説明は省略する。管理者コンピュータ2のCPU21は、表計算ソフトウェア251を起動する(ステップS591)。CPU21は、項目入力セルを開く(ステップS592)。ここで、図56に示すように、管理者は入力部23を通じて、変更後の項目を入力する。CPU21は、入力部23を介して、項目入力セルへの項目の変更を受け付ける(ステップS593)。CPU21は、受け付けた変更後の項目を変更する処理を行う(ステップS594)。
【0115】
CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS595)。CPU21は、ファイルアップロード用の操作画面の受信要求をサーバコンピュータ1へ出力する(ステップS596)。CPU11は、操作画面の受信要求を受信する(ステップS597)。CPU11は、ファイルアップロード用の操作画面を記憶部15から読み出す(ステップS598)。CPU11は、操作画面を管理者コンピュータ2へ送信する(ステップS599)。CPU21は、受信したファイルアップロード用の操作画面を表示部24に表示する(ステップS601)。CPU21は、入力部23を介して、ステップS594で項目を変更した項目入力セルに係るファイルのパスの入力を受け付ける(ステップS602)。CPU21は、操作画面におけるアップロードボタン61を受け付けたか否かを判断する(ステップS603)。
【0116】
CPU21は、受け付けていないと判断した場合(ステップS603でNO)、受け付けるまで待機する。CPU21は、アップロードボタン61を受け付けたと判断した場合(ステップS603でYES)、ステップS604へ移行する。CPU21は、パスに対応する項目入力セル及び記憶処理命令を、サーバコンピュータ1へ送信する(ステップS604)。サーバコンピュータ1のCPU11は、項目入力セル及び記憶処理命令を受信する(ステップS605)。CPU11は、記憶処理命令の受信をトリガに、項目入力セルをファイル名に対応付けて記憶部15に記憶する(ステップS606)。
【0117】
CPU11は、属性テーブルの項目を変更するSQL文を生成する(ステップS607)。CPU11は、SQL文をRDBMSへ発行する(ステップS608)。CPU11は、SQL文に従い、属性テーブルの項目を変更する(ステップS609)。なおステップS607におけるSQL文の生成は管理者コンピュータ2のCPU21が実行しても良い。この場合、CPU21は生成済みのSQL文をサーバコンピュータ1へ送信する。これにより、項目及び属性について変更する必要が生じた場合でも、ユーザにて容易にマスタテーブル151の内容を変更することが可能となる。
【0118】
実施の形態2
実施の形態1では管理者コンピュータ2及びサーバコンピュータ1の双方で処理を行ったが、管理者コンピュータ2またはサーバコンピュータ1のいずれか1つで実行しても良い。以下では管理者コンピュータ2にて処理を行う例を説明する。図61は実施の形態2に係る管理者コンピュータ2のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部25には上述したマスタテーブル253及びデータテーブル254が記憶されている。なお、マスタテーブル253及びデータテーブル254は管理者コンピュータ2とは異なる外部の記憶装置(図示せず)に格納しておいても良い。
【0119】
図62及び図63は初期登録処理の手順を示すフローチャートである。管理者コンピュータ2のCPU21は、表計算ソフトウェア251を起動する(ステップS621)。CPU21は、入力部23から、項目入力セルに入力された項目を受け付ける(ステップS622)。CPU21は、属性入力セルに入力された属性を受け付ける(ステップS623)。CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS624)。本実施形態ではブラウザ252をオフラインで利用するものとする。なお、実施の形態2ではブラウザ252を使用することなく、専用のアプリケーションソフトウェアのウィンドウ上に表示しても良い。CPU21は、ブラウザ252に操作画面を表示する(ステップS625)。CPU21は、入力部23を介して、項目入力セル及び属性入力セルに係るファイルのパスの入力を受け付ける(ステップS626)。CPU21は、操作画面におけるアップロードボタン61を受け付けたか否かを判断する(ステップS627)。
【0120】
CPU21は、受け付けていないと判断した場合(ステップS627でNO)、受け付けるまで待機する。CPU21は、アップロードボタン61を受け付けたと判断した場合(ステップS627でYES)、ステップS628へ移行する。CPU21は、記憶処理命令であるアップロードボタン61の入力をトリガに、パスに対応する項目入力セル、属性入力セル及び記憶処理命令を記憶する(ステップS628)。なお、本実施形態では操作画面においてアップロードボタン61と称しているが、保存ボタンと称しても良い。同様に、本実施形態では操作画面においてダウンロードボタン62と称しているが、開くボタンと称しても良い。
【0121】
CPU21は、項目入力セルの項目、及び、項目の行番号を抽出する(ステップS629)。CPU21は、項目に対応するデータの記憶領域を、マスタテーブル253に記憶するSQL文を生成する(ステップS631)。CPU21は、項目別に記憶領域を生成し、その他の記憶領域は空き領域とするようSQL文を生成する。CPU21は、属性入力セルから項目及び項目に対応する属性を抽出する(ステップS632)。
【0122】
CPU21は、領域に関連付けて項目及び属性をマスタテーブル253に記憶するSQL文を生成する(ステップS633)。CPU21は、生成したSQL文をRDBMSに発行する(ステップS634)。CPU21は、SQL文に従い、項目に対応する記憶領域を有する領域テーブルを生成する(ステップS635)。CPU21は、領域に関連付けて項目及び属性を記憶する属性テーブルを生成する(ステップS636)。
【0123】
続いて項目の追加処理について説明する。図64から図66は追加処理の手順を示すフローチャートである。管理者コンピュータ2のCPU21は、入力部23からブラウザ252の起動命令を受け付ける。CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS641)。CPU21は、操作画面を表示部24に表示する(ステップS642)。CPU21は、チェックボックス68に対するクリック操作を介して、ファイル名の選択を受け付ける(ステップS643)。
【0124】
CPU21は、ダウンロードボタン62の入力受け付けをトリガに、選択されたファイル名及びダウンロード要求を出力する(ステップS644)。CPU21は、ファイル名に対応する項目入力セルを記憶部25から読み出す(ステップS645)。CPU21は、表計算ソフトウェア251を起動する(ステップS646)。CPU21は、項目入力セルを開く(ステップS647)。ここで、管理者は入力部23を通じて、追加する項目を入力する。CPU21は、入力部23を介して、項目入力セルへの項目追加を受け付ける(ステップS648)。
【0125】
CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS649)。CPU21は、ファイルアップロード用の操作画面を表示部24に表示する(ステップS651)。CPU21は、入力部23を介して、ステップS648で項目を追加した項目入力セルに係るファイルのパスの入力を受け付ける(ステップS652)。CPU21は、操作画面におけるアップロードボタン61を受け付けたか否かを判断する(ステップS653)。
【0126】
CPU21は、受け付けていないと判断した場合(ステップS653でNO)、受け付けるまで待機する。CPU21は、アップロードボタン61を受け付けたと判断した場合(ステップS653でYES)、ステップS654へ移行する。CPU21は、項目入力セルをファイル名に対応付けて記憶部25に記憶する(ステップS654)。
【0127】
CPU21は、記憶処理命令を示すアップロードボタン61のクリック操作をトリガに、表が記述された操作画面を記憶部25から読み出す。CPU21は、ステップS654で記憶した項目追加ずみの項目入力セルの表の枠を、操作画面の表に記述する(ステップS655)。CPU21は、項目追加前の属性入力セルを読み出す(ステップS656)。CPU21は、操作画面の表の指定されたセルに、読み出した属性を記述する(ステップS657)。
【0128】
CPU21は、行追加ボタン63及び表を含む記述後の操作画面を、図17の如く表示する(ステップS658)。CPU21は、追加する行番号を受け付ける(ステップS659)。CPU21は、行追加ボタン63の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS661)。CPU21は、行追加ボタン63の選択を、入力部23を介して受け付けていないと判断した場合(ステップS661でNO)、受け付けるまで待機する。
【0129】
CPU21は、行追加ボタン63の選択を受け付けたと判断した場合(ステップS661でYES)、処理をステップS662へ移行させる。CPU21は、追加される行番号より大きな番号の行の属性を、一つ大きな番号へ移動させる(ステップS662)。CPU21は、ステップS661の行追加ボタン63の入力をトリガに、ステップS662で移動した後の属性入力セルを記憶部25に記憶する(ステップS663)。ステップS663の処理と並行してCPU21は、ステップS661の行追加ボタン63の入力をトリガに、領域テーブルの追加行番号に対応する領域及び当該領域より大きい領域のデータを、一つ大きな領域に移動するSQL文生成する(ステップS664)。CPU21は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU21は、SQL文に従い、領域テーブルの追加行番号に対応する領域及び当該領域より大きい領域のデータを、一つ大きな領域に移動する。これに伴い、CPU21は、行番号に対応する新たな記憶領域を領域テーブルに生成する(ステップS665)。CPU21は、属性テーブルの追加行番号に対応する領域及び当該領域より大きい領域のデータを一つ大きな領域に移動するSQL文を生成する(ステップS666)。
【0130】
CPU21は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU21は、SQL文に従い、属性テーブルの追加行番号に対応する領域及び当該領域より大きい領域のデータを、一つ大きな領域に移動する。これに伴い、CPU21は、追加行番号に対応する新たな記憶領域を属性テーブルに生成する(ステップS667)。CPU21は、領域テーブル及び属性テーブルを含むマスタテーブル253の記憶内容の変更に伴い、データテーブル254をも変更する。具体的には、CPU21は、領域テーブルの領域に対応するデータの移動に伴い、データテーブル254の項目に対応するデータを移動させる。
【0131】
CPU21は、全ての行の追加が終了したか否かを判断する(ステップS668)。具体的には、CPU21は、図18の画面において、入力部23から図示しない終了ボタン、または、アップロードボタン61を受け付けたか否かにより判断する。本実施形態では一例として、アップロードボタン61の受け付けにより、行の追加を終了させるものとする。CPU21は、全ての行の追加を終了していないと判断した場合(ステップS668でNO)、処理をステップS659に戻す。これにより、さらに追加すべき行を順次入力することができる。また、行の追加をトリガに、領域テーブル及び属性テーブルの内容がリアルタイムに変更される。
【0132】
CPU21は、全ての行の追加が終了したと判断した場合(ステップS668でYES)、処理をステップS669へ移行させる。CPU21は、記憶部25から読み出した操作画面を表示する(ステップS669)。CPU21は、チェックボックス68に対するクリック操作を介して、ファイル名の選択を受け付ける(ステップS6610)。CPU21は、ダウンロードボタン62の入力受け付けをトリガに、選択されたファイル名及びダウンロード要求を出力する(ステップS6612)。CPU21は、ファイル名に対応する属性入力セルを読み出す(ステップS6613)。CPU21は、表計算ソフトウェア251を起動する(ステップS6614)。CPU21は、属性入力セルを開く(ステップS6615)。ここで、管理者は入力部23を通じて、追加する属性を空欄行に入力する。CPU21は、入力部23を介して、属性入力セルへの属性入力を受け付ける(ステップS6616)。
【0133】
CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS6617)。CPU21は、ファイルアップロード用の操作画面を表示部24に表示する(ステップS6618)。CPU21は、入力部23を介して、ステップS6616で属性を入力した属性入力セルに係るファイルのパスの入力を受け付ける(ステップS6619)。CPU21は、操作画面におけるアップロードボタン61を受け付けたか否かを判断する(ステップS6620)。
【0134】
CPU21は、受け付けていないと判断した場合(ステップS6620でNO)、受け付けるまで待機する。CPU21は、アップロードボタン61を受け付けたと判断した場合(ステップS6620でYES)、ステップS6621へ移行する。CPU21は、属性入力セルをファイル名に対応付けて記憶部25に記憶する(ステップS6621)。CPU21は、アップロードボタン61の操作入力をトリガに、記憶した属性入力セルに基づき、追加の属性を、属性テーブルの新たな記憶領域に記憶するSQL文を生成する(ステップS6622)。CPU21は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU21は、SQL文に従い、属性入力セルを参照し、属性テーブルの追加行番号に対応する新たな領域に追加の属性を記憶する。
【0135】
図67から図69は削除処理の手順を示すフローチャートである。ステップS291からステップS304までの処理は上述したとおりであるので詳細な説明は省略する。また、領域テーブルには図35に示すデータが記憶されており、属性テーブルには図36に示す項目及び属性が記憶されているものとする。またデータテーブル254には、領域テーブル及び属性テーブルに対応するデータが既に記憶されているものとして説明する。管理者コンピュータ2のCPU21は、表計算ソフトウェア251を起動する(ステップS671)。CPU21は、項目入力セルを開く(ステップS672)。ここで、図38に示すように、管理者は入力部23を通じて、削除する項目を入力する。CPU21は、入力部23を介して、項目入力セルへの削除項目を受け付ける(ステップS673)。CPU21は、受け付けた項目を項目入力セルから削除する(ステップS674)。
【0136】
CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS675)。CPU21は、ファイルアップロード用の操作画面を表示部24に表示する(ステップS676)。CPU21は、入力部23を介して、ステップS674で項目を削除した項目入力セルに係るファイルのパスの入力を受け付ける(ステップS677)。CPU21は、操作画面におけるアップロードボタン61を受け付けたか否かを判断する(ステップS678)。
【0137】
CPU21は、受け付けていないと判断した場合(ステップS678でNO)、受け付けるまで待機する。CPU21は、アップロードボタン61を受け付けたと判断した場合(ステップS678でYES)、ステップS679へ移行する。CPU21は、項目入力セルをファイル名に対応付けて記憶部25に記憶する(ステップS679)。
【0138】
CPU21は、表が記述された操作画面を記憶部25から読み出す。CPU21は、ステップS679で記憶した項目削除ずみの項目入力セルの表の枠を、操作画面の表に記述する(ステップS681)。CPU21は、項目削除前の属性入力セルを読み出す(ステップS682)。CPU21は、操作画面の表の指定のセルに、読み出した属性を順次記述する(ステップS683)。
【0139】
CPU21は、行削除ボタン64及び表(枠及び属性を含む)を含む操作画面を、図41の如く表示する(ステップS684)。CPU21は、削除する行番号を受け付ける(ステップS685)。CPU21は、行削除ボタン64の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS686)。CPU21は、行削除ボタン64の選択を、入力部23を介して受け付けていないと判断した場合(ステップS686でNO)、受け付けるまで待機する。
【0140】
CPU21は、行削除ボタン64の選択を受け付けたと判断した場合(ステップS686でYES)、処理をステップS687へ移行させる。CPU21は、削除される行番号の属性を削除する(ステップS687)。CPU21は、削除される行番号より大きな番号の行の属性を、一つ小さな番号へ移動させる(ステップS688)。CPU21は、ステップS686の行削除ボタン64の入力をトリガに、ファイル名に対応付けて属性入力セルを記憶部25に記憶する(ステップS689)。また、CPU21は、ステップS686の行削除ボタン64の入力をトリガに、領域テーブルの削除行番号に対応する領域のデータを削除するSQL文を生成する(ステップS691)。CPU21は、領域テーブルの削除行番号よりも大きい領域のデータを一つ小さい領域へ移動するSQL文を生成する(ステップS692)。CPU21は、SQL文をRDBMSへ発行する(ステップS693)。CPU21は、SQL文に従い、領域テーブルの削除行番号に対応する領域のデータを削除する(ステップS694)。CPU21は、領域テーブルの削除行番号よりも大きい領域のデータを一つ小さい領域へ移動する(ステップS695)。
【0141】
CPU21は、ステップS686の行削除ボタン64の入力をトリガに、属性テーブルの削除行番号に対応する領域の項目及び属性を削除するSQL文を生成する(ステップS696)。CPU21は、属性テーブルの削除行番号よりも大きい領域の項目及び属性を一つ小さい領域へ移動するSQL文を生成する(ステップS697)。CPU21は、SQL文をRDBMSへ発行する。CPU21は、SQL文に従い、属性テーブルの削除行番号に対応する領域の項目及び属性を削除する(ステップS698)。CPU21は、属性テーブルの削除行番号よりも大きい領域の項目及び属性を一つ小さい領域へ移動する(ステップS699)。
【0142】
次に属性変更処理について説明する。図70は属性変更処理の手順を示すフローチャートである。ステップS291からステップS304までの処理は上述したとおりであるので詳細な説明は省略する。管理者コンピュータ2のCPU21は、表計算ソフトウェア251を起動する(ステップS701)。CPU21は、属性入力セルを開く(ステップS702)。ここで、図50に示すように、管理者は入力部23を通じて、変更後の属性を入力する。CPU21は、入力部23を介して、属性入力セルへの属性の変更を受け付ける(ステップS703)。CPU21は、受け付けた変更後の属性を変更する処理を行う(ステップS704)。
【0143】
CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS705)。CPU21は、ファイルアップロード用の操作画面を表示部24に表示する(ステップS706)。CPU21は、入力部23を介して、ステップS704で属性を変更した属性入力セルに係るファイルのパスの入力を受け付ける(ステップS707)。CPU21は、操作画面におけるアップロードボタン61を受け付けたか否かを判断する(ステップS708)。
【0144】
CPU21は、受け付けていないと判断した場合(ステップS708でNO)、受け付けるまで待機する。CPU21は、アップロードボタン61を受け付けたと判断した場合(ステップS708でYES)、ステップS709へ移行する。CPU21は、属性入力セルをファイル名に対応付けて記憶部25に記憶する(ステップS709)。
【0145】
CPU21は、変更後の属性及び記憶処理命令であるアップロードボタン61の受け付けをトリガに、属性テーブルの属性を変更するSQL文を生成する(ステップS7010)。CPU21は、SQL文をRDBMSへ発行する(ステップS7011)。CPU21は、SQL文に従い、属性テーブルの属性を変更する(ステップS7012)。
【0146】
最後に項目の変更処理について説明する。図71は項目変更処理の手順を示すフローチャートである。ステップS291からステップS304までの処理は上述したとおりであるので詳細な説明は省略する。管理者コンピュータ2のCPU21は、表計算ソフトウェア251を起動する(ステップS711)。CPU21は、項目入力セルを開く(ステップS712)。ここで、図56に示すように、管理者は入力部23を通じて、変更後の項目を入力する。CPU21は、入力部23を介して、項目入力セルへの項目の変更を受け付ける(ステップS713)。CPU21は、受け付けた変更後の項目を変更する処理を行う(ステップS714)。
【0147】
CPU21は、ブラウザ252を起動する(ステップS715)。CPU21は、ファイルアップロード用の操作画面を表示部24に表示する(ステップS716)。CPU21は、入力部23を介して、ステップS714で項目を変更した項目入力セルに係るファイルのパスの入力を受け付ける(ステップS717)。CPU21は、操作画面におけるアップロードボタン61を受け付けたか否かを判断する(ステップS718)。
【0148】
CPU21は、受け付けていないと判断した場合(ステップS718でNO)、受け付けるまで待機する。CPU21は、アップロードボタン61を受け付けたと判断した場合(ステップS718でYES)、ステップS719へ移行する。CPU21は、項目入力セルをファイル名に対応付けて記憶部15に記憶する(ステップS719)。
【0149】
CPU21は、項目の変更及びアップロードボタン61の入力受け付けをトリガに、属性テーブルの項目を変更するSQL文を生成する(ステップS7111)。CPU21は、SQL文をRDBMSへ発行する(ステップS7112)。CPU21は、SQL文に従い、属性テーブルの項目を変更する(ステップS7113)。これにより、項目及び属性について変更する必要が生じた場合でも、ユーザにて容易にマスタテーブル253の内容を変更することが可能となる。
【0150】
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0151】
実施の形態3
図72は上述した形態のサーバコンピュータ1または管理者コンピュータ2の動作を示す機能ブロック図である。CPU11またはCPU21が制御プログラム15Pまたは制御プログラム25P等を実行することにより、サーバコンピュータ1または管理者コンピュータ2は以下のように動作する。出力部721は、データ、データの項目及び項目の属性を記憶した記憶部15または記憶部25から項目または項目の属性を出力する。受け付け部722は出力部721により出力された項目または属性に対する変更情報を受け付ける。生成部723は、受け付け部722により受け付けた変更情報の受け付けをトリガに、受け付けた変更情報に基づき、記憶部15または記憶部25に記憶した項目若しくは属性の変更処理、または、該変更処理に伴うデータの変更処理を実行するSQL文を生成する。
【0152】
また受け付け部722は表計算ソフトウェア251の第1の表に入力された項目、及び、前記表計算ソフトウェア251の第2の表に入力された項目の属性を受け付ける。記憶処理部724は、第1の表の記憶処理命令をトリガに、第1の表を記憶部15または記憶部25に記憶する。第1生成部725は第1の表の記憶処理命令をトリガに、前記受け付け部722により受け付けた項目に対応するデータの記憶領域を記憶部15または記憶部25に生成する処理を実行するSQL文を生成する。第2生成部726は前記第1の表及び第2の表の記憶処理命令をトリガに、前記記憶領域に関連づけて前記受け付け部722により受け付けた項目及び属性を記憶部15または記憶部25に記憶する処理を実行するSQL文を生成する。
【0153】
図73は実施の形態3に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。サーバコンピュータ1を動作させるためのプログラムは、ディスクドライブ等の読み取り部10AにCD−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)ディスク、メモリーカード、またはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部15に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1Bをパーソナルコンピュータ1内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0154】
図73に示すサーバコンピュータ1は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体1Aまたは半導体メモリ1Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム15Pとしてインストールされ、RAM12にロードして実行される。これにより、上述したサーバコンピュータ1として機能する。
【0155】
図74は実施の形態3に係る管理者コンピュータ2のハードウェア群を示すブロック図である。管理者コンピュータ2を動作させるためのプログラムは、ディスクドライブ等の読み取り部20AにCD−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)ディスク、メモリーカード、またはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体2Aを読み取らせて記憶部25に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ2Bを管理者コンピュータ2内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0156】
図74に示す管理者コンピュータ2は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体2Aまたは半導体メモリ2Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム25Pとしてインストールされ、RAM22にロードして実行される。これにより、上述した管理者コンピュータ2として機能する。
【0157】
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0158】
以上の実施の形態1乃至3を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0159】
(付記1)
データ、データの項目及び項目の属性を記憶した記憶部から項目または項目の属性を出力し、
出力された項目または属性に対する変更情報を受け付け、
前記変更情報の受け付けをトリガに、受け付けた変更情報に基づき、前記記憶部に記憶した項目若しくは属性の変更処理、または、該変更処理に伴うデータの変更処理を実行するSQL文を生成する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【0160】
(付記2)
出力された項目に対する追加の項目を受け付け、
出力された項目に対応する項目追加前の属性を読み出し、
読み出した属性を出力し、
追加された項目の位置を受け付け、
前記位置の受け付けをトリガに、前記位置に基づき前記記憶部に追加の項目に対応する記憶領域の生成処理を実行するSQL文を生成し、
前記位置の受け付けをトリガに、前記位置に基づき前記記憶部に追加の項目及び属性に係る記憶領域の生成処理を実行するSQL文を生成する
付記1に記載のプログラム。
【0161】
(付記3)
前記位置の受け付けをトリガに、前記位置に基づき前記記憶部に追加の項目に対応する記憶領域の生成処理、及び、前記位置に基づき記憶済みのデータを他の記憶領域へ移動させる処理を実行するSQL文を生成し、
前記位置の受け付けをトリガに、前記位置に基づき前記記憶部に追加の項目及び属性に係る記憶領域の生成処理、及び、前記位置に基づき記憶済みの項目及び属性を他の記憶領域へ移動させる処理を実行するSQL文を生成する
付記2に記載のプログラム。
【0162】
(付記4)
追加された項目に対応する属性を受け付け、
前記属性の受付をトリガに、前記追加の属性に係る記憶領域に受け付けた属性を記憶する処理を実行するSQL文を生成する
付記2または3に記載のプログラム。
【0163】
(付記5)
出力された項目に対する追加の項目を受け付ける場合、表計算ソフトウェアの第1の表に項目を受け付け、
属性を出力する場合、項目受け付け前の属性及び項目受け付け後の第1の表の枠を出力する
付記1から付記4のいずれかに記載のプログラム。
【0164】
(付記6)
出力された項目に対して削除する項目を受け付け、
出力された項目に対応する項目削除前の属性を読み出し、
読み出した属性を出力し、
削除された項目の位置を受け付け、
前記位置の受け付けをトリガに、前記位置に基づき前記記憶部から削除項目に対応する記憶領域のデータの削除処理を実行するSQL文を生成し、
前記位置の受け付けをトリガに、前記位置に基づき前記記憶部から削除項目に対応する項目及び属性の削除処理を実行するSQL文を生成する
付記1乃至5のいずれかに記載のプログラム。
【0165】
(付記7)
前記位置の受け付けをトリガに、前記位置に基づき前記記憶部から削除項目に対応する記憶領域のデータの削除処理、及び、前記位置に基づき記憶済みのデータを他の記憶領域へ移動させる処理を実行するSQL文を生成し、
前記位置の受け付けをトリガに、前記位置に基づき前記記憶部から削除項目に対応する項目及び属性の削除処理、及び、前記位置に基づき記憶済みの項目及び属性を他の記憶領域へ移動させる処理を実行するSQL文を生成する
付記6に記載のプログラム。
【0166】
(付記8)
出力された項目に対して削除する項目を受け付ける場合、表計算ソフトウェアの第1の表にて削除する項目を受け付け、
属性を出力する場合、項目削除前の属性及び項目削除後の第1の表の枠を出力する
付記6または付記7に記載のプログラム。
【0167】
(付記9)
出力された属性の変更を受け付け、
属性の変更の受け付けをトリガに、前記記憶部に記憶した属性の変更処理を実行するSQL文を生成する
付記2から8のいずれかに記載のプログラム。
【0168】
(付記10)
出力された項目の変更を受け付け、
項目の変更の受け付けをトリガに、前記記憶部に記憶した項目の変更処理を実行するSQL文を生成する
付記2から9のいずれかに記載のプログラム。
【0169】
(付記11)
表計算ソフトウェアの第1の表に入力された項目、及び、前記表計算ソフトウェアの第2の表に入力された項目の属性を受け付け、
前記第1の表の記憶処理命令をトリガに、前記第1の表を記憶部に記憶し、
前記第1の表の記憶処理命令をトリガに、受け付けた項目に対応するデータの記憶領域を記憶部に生成する処理を実行するSQL文を生成し、
前記第1の表及び第2の表の記憶処理命令をトリガに、前記記憶領域に関連づけて受け付けた項目及び属性を記憶部に記憶する処理を実行するSQL文を生成する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【0170】
(付記12)
記憶領域のデータ、項目及び属性を記憶した前記記憶部から項目を含む第1の表または項目の属性を出力し、
出力された項目または属性に対する変更情報を受け付け、
前記変更情報の受け付けをトリガに、受け付けた変更情報に基づき、前記記憶部に記憶した項目若しくは属性の変更処理、または、該変更処理に伴うデータの変更処理を実行するSQL文を生成する
付記11に記載のプログラム。
【0171】
(付記13)
データ、データの項目及び項目の属性を記憶した記憶部から項目または項目の属性を出力する出力部と、
該出力部により出力された項目または属性に対する変更情報を受け付ける受け付け部と、
該受け付け部により受け付けた変更情報の受け付けをトリガに、受け付けた変更情報に基づき、前記記憶部に記憶した項目若しくは属性の変更処理、または、該変更処理に伴うデータの変更処理を実行するSQL文を生成する生成部と
を備える情報処理装置。
【0172】
(付記14)
表計算ソフトウェアの第1の表に入力された項目、及び、前記表計算ソフトウェアの第2の表に入力された項目の属性を受け付ける受け付け部と、
前記第1の表の記憶処理命令をトリガに、前記第1の表を記憶部に記憶する記憶処理部と、
前記第1の表の記憶処理命令をトリガに、前記受け付け部により受け付けた項目に対応するデータの記憶領域を記憶部に生成する処理を実行するSQL文を生成する第1生成部と、
前記第1の表及び第2の表の記憶処理命令をトリガに、前記記憶領域に関連づけて前記受け付け部により受け付けた項目及び属性を記憶部に記憶する処理を実行するSQL文を生成する第2生成部と
を備える情報処理装置。
【0173】
(付記15)
データ、データの項目及び項目の属性を記憶した記憶部から項目または項目の属性を出力し、
出力された項目または属性に対する変更情報を受け付け、
前記変更情報の受け付けをトリガに、受け付けた変更情報に基づき、前記記憶部に記憶した項目若しくは属性の変更処理、または、該変更処理に伴うデータの変更処理を実行するSQL文を生成する
情報処理方法。
【0174】
(付記16)
表計算ソフトウェアの第1の表に入力された項目、及び、前記表計算ソフトウェアの第2の表に入力された項目の属性を受け付け、
前記第1の表の記憶処理命令をトリガに、前記第1の表を記憶部に記憶し、
前記第1の表の記憶処理命令をトリガに、受け付けた項目に対応するデータの記憶領域を記憶部に生成する処理を実行するSQL文を生成し、
前記第1の表及び第2の表の記憶処理命令をトリガに、前記記憶領域に関連づけて項目及び属性を記憶部に記憶する処理を実行するSQL文を生成する
情報処理方法。
【符号の説明】
【0175】
1 サーバコンピュータ
2 管理者コンピュータ
1A 可搬型記録媒体
1B 半導体メモリ
2A 可搬型記録媒体
2B 半導体メモリ
3 ユーザコンピュータ
10A 読み取り部
11 CPU
12 RAM
15 記憶部
15P 制御プログラム
16 通信部
20A 読み取り部
21 CPU
22 RAM
23 入力部
24 表示部
25 記憶部
25P 制御プログラム
26 通信部
61 アップロードボタン
62 ダウンロードボタン
63 行追加ボタン
64 行削除ボタン
65 列追加ボタン
66 列削除ボタン
67 参照ボタン
68 チェックボックス
151 マスタテーブル
152 データテーブル
251 表計算ソフトウェア
252 ブラウザ
253 マスタテーブル
254 データテーブル
721 出力部
722 受け付け部
723 生成部
724 記憶処理部
725 第1生成部
726 第2生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ、データの項目及び項目の属性を記憶した記憶部から項目または項目の属性を出力し、
出力された項目または属性に対する変更情報を受け付け、
前記変更情報の受け付けをトリガに、受け付けた変更情報に基づき、前記記憶部に記憶した項目若しくは属性の変更処理、または、該変更処理に伴うデータの変更処理を実行するSQL文を生成する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項2】
出力された項目に対する追加の項目を受け付け、
出力された項目に対応する項目追加前の属性を読み出し、
読み出した属性を出力し、
追加された項目の位置を受け付け、
前記位置の受け付けをトリガに、前記位置に基づき前記記憶部に追加の項目に対応する記憶領域の生成処理を実行するSQL文を生成し、
前記位置の受け付けをトリガに、前記位置に基づき前記記憶部に追加の項目及び属性に係る記憶領域の生成処理を実行するSQL文を生成する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記位置の受け付けをトリガに、前記位置に基づき前記記憶部に追加の項目に対応する記憶領域の生成処理、及び、前記位置に基づき記憶済みのデータを他の記憶領域へ移動させる処理を実行するSQL文を生成し、
前記位置の受け付けをトリガに、前記位置に基づき前記記憶部に追加の項目及び属性に係る記憶領域の生成処理、及び、前記位置に基づき記憶済みの項目及び属性を他の記憶領域へ移動させる処理を実行するSQL文を生成する
請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
追加された項目に対応する属性を受け付け、
前記属性の受付をトリガに、前記追加の属性に係る記憶領域に受け付けた属性を記憶する処理を実行するSQL文を生成する
請求項2または3に記載のプログラム。
【請求項5】
表計算ソフトウェアの第1の表に入力された項目、及び、前記表計算ソフトウェアの第2の表に入力された項目の属性を受け付け、
前記第1の表の記憶処理命令をトリガに、前記第1の表を記憶部に記憶し、
前記第1の表の記憶処理命令をトリガに、受け付けた項目に対応するデータの記憶領域を記憶部に生成する処理を実行するSQL文を生成し、
前記第1の表及び第2の表の記憶処理命令をトリガに、前記記憶領域に関連づけて受け付けた項目及び属性を記憶部に記憶する処理を実行するSQL文を生成する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項6】
データ、データの項目及び項目の属性を記憶した記憶部から項目または項目の属性を出力する出力部と、
該出力部により出力された項目または属性に対する変更情報を受け付ける受け付け部と、
該受け付け部により受け付けた変更情報の受け付けをトリガに、受け付けた変更情報に基づき、前記記憶部に記憶した項目若しくは属性の変更処理、または、該変更処理に伴うデータの変更処理を実行するSQL文を生成する生成部と
を備える情報処理装置。
【請求項7】
表計算ソフトウェアの第1の表に入力された項目、及び、前記表計算ソフトウェアの第2の表に入力された項目の属性を受け付ける受け付け部と、
前記第1の表の記憶処理命令をトリガに、前記第1の表を記憶部に記憶する記憶処理部と、
前記第1の表の記憶処理命令をトリガに、前記受け付け部により受け付けた項目に対応するデータの記憶領域を記憶部に生成する処理を実行するSQL文を生成する第1生成部と、
前記第1の表及び第2の表の記憶処理命令をトリガに、前記記憶領域に関連づけて前記受け付け部により受け付けた項目及び属性を記憶部に記憶する処理を実行するSQL文を生成する第2生成部と
を備える情報処理装置。
【請求項8】
データ、データの項目及び項目の属性を記憶した記憶部から項目または項目の属性を出力し、
出力された項目または属性に対する変更情報を受け付け、
前記変更情報の受け付けをトリガに、受け付けた変更情報に基づき、前記記憶部に記憶した項目若しくは属性の変更処理、または、該変更処理に伴うデータの変更処理を実行するSQL文を生成する
情報処理方法。
【請求項9】
表計算ソフトウェアの第1の表に入力された項目、及び、前記表計算ソフトウェアの第2の表に入力された項目の属性を受け付け、
前記第1の表の記憶処理命令をトリガに、前記第1の表を記憶部に記憶し、
前記第1の表の記憶処理命令をトリガに、受け付けた項目に対応するデータの記憶領域を記憶部に生成する処理を実行するSQL文を生成し、
前記第1の表及び第2の表の記憶処理命令をトリガに、前記記憶領域に関連づけて項目及び属性を記憶部に記憶する処理を実行するSQL文を生成する
情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【公開番号】特開2013−97565(P2013−97565A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−239643(P2011−239643)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)