説明

プログラム、情報処理装置及び方法

【課題】メニュー内の項目の処理を実行するまでの操作性を向上することである。
【解決手段】携帯機器1のCPU11は、ウォッチリスト表示プログラム151の実行により、複数の異なる処理それぞれに対応する複数の項目を表示させるためのメニューボタンを画面に表示するボタン表示部111、前記メニューボタンが指定された場合に、前記複数の項目のうちの予め設定された1つに対応する処理を実行するとともに、前記複数の項目の一覧を画面に表示し、複数の項目の一覧を表示中に、当該複数の項目のうちの1つが選択された場合、当該選択された項目に対応する処理を実行する処理部112、として機能する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作入力に応じた処理をコンピュータに実行させるためのプログラム、操作入力に応じた処理を実行する情報処理装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デスクトップのPC(Personal Computer)や、パームトップのPC、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ等など、様々な形体のコンピュータが知られている。
【0003】
コンピュータにおける処理の実行方法としては、例えば、コンピュータが、複数の項目の一覧をメニューとして表示部に表示し、操作部を介してユーザからメニューの複数の項目のうちの1つの項目の選択入力を受け付けた場合に、選択された項目に対応する処理を実行する方法があった。
【0004】
上記のメニュー表示に関し、多くの項目(機能)のうちその時点で最も選択回数が多かったもの数個だけを項目数の少ないサブメニューに表示する電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この構成により、ユーザは、サブメニューから、項目をより少ない時間で選択操作できる。
【0005】
また、複数の項目をプルダウンメニューに表示するコンピュータにおいて、使用されていない項目をプルダウンメニューで非表示にする構成も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−026626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記のようなメニュー表示に関し、ユーザは、先ず、メニューを表示させる操作を行い、さらに、表示されたメニューの複数の項目から1つの項目を選択操作しなければならなかった。このため、ユーザは、項目の処理実行までに、少なくとも2回の操作が必要であり、操作が煩雑となるおそれがあった。
【0008】
本発明の課題は、メニュー内の項目の処理を実行するまでの操作性を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係るプログラムは、
コンピュータを、
複数の異なる処理それぞれに対応する複数の項目を表示させるためのメニューボタンを画面に表示するボタン表示部、
前記メニューボタンが指定された場合に前記複数の項目の一覧を画面に表示し、前記複数の項目の一覧を表示中に当該複数の項目のうちの1つが選択された場合、当該選択された項目に対応する処理を実行すると共に、前記メニューボタンが指定された時に前記複数の項目のうちの予め設定された1つに対応する処理を実行する処理部、
として機能させる。
【0010】
また、上記プログラムにおいて、
前記処理部は、前記選択された項目に対応する処理を実行した場合、当該選択された項目を前記メニューボタンが指定された時に実行する処理の項目として設定することが好ましい。
【0011】
また、上記プログラムにおいて、
前記処理部が前記メニューボタンの指定に応じて実行する処理の項目は、前記複数の項目のうちの固定された1つの項目であることが好ましい。
【0012】
本発明に係る情報処理装置は、
複数の異なる処理それぞれに対応する複数の項目を表示させるためのメニューボタンを画面に表示するボタン表示部と、
前記メニューボタンが指定された場合に、前記複数の項目の一覧を画面に表示し、前記複数の項目の一覧を表示中に当該複数の項目のうちの1つが選択された場合、当該選択された項目に対応する処理を実行する処理部と、を備え、
前記処理部は、前記メニューボタンが指定された時に前記複数の項目のうちの予め設定された1つに対応する処理を実行する。
【0013】
本発明に係る情報処理方法は、
複数の異なる処理それぞれに対応する複数の項目を表示させるためのメニューボタンを画面に表示する工程と、
前記メニューボタンが指定された場合に、前記複数の項目のうちの予め設定された1つに対応する処理を実行するとともに、前記複数の項目の一覧を画面に表示する工程と、
前記複数の項目の一覧を表示中に、当該複数の項目のうちの1つが選択された場合、当該選択された項目に対応する処理を実行する工程と、を含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、メニュー内の項目の処理を実行するまでの操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(a)は、本発明に係る実施の形態の携帯機器の内部構成を示すブロック図である。(b)は、(a)の携帯機器の制御の機能構成を示すブロック図である。
【図2】ウォッチリスト表示処理のフローチャートである。
【図3】ウォッチリスト表示処理の初期画面を示す図である。
【図4】整列モードのウォッチリスト表示画面を示す図である。
【図5】目印モードのウォッチリスト表示画面を示す図である。
【図6】編集モードのウォッチリスト表示画面を示す図である。
【図7】(a)は、変形例のPCの内部構成を示すブロック図である。(b)は、(a)のPCの制御の機能構成を示すブロック図である。
【図8】ブラウザ処理を示すフローチャートである。
【図9】ブラウザ画面を示す図である。
【図10】文書作成処理を示すフローチャートである。
【図11】文書作成画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態及びその変形例を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0017】
(実施の形態)
[1.装置構成の説明]
図1〜図5を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1(a)は、本実施の形態の携帯機器1の内部構成を示すブロック図である。図1(b)は、携帯機器1の制御の機能構成を示すブロック図である。
【0018】
図1(a)に示すように、本実施の形態の情報処理装置としての携帯機器1は、タブレット型コンピュータであり、ユーザからの操作入力の受付機能、各種情報の表示機能、無線通信機能等の機能を有する。但し、本実施の形態の情報処理装置としては、携帯電話機、PDA等の携帯機器や、デスクトップ、パームトップのPC等、他の情報処理装置としてもよい。
【0019】
また、携帯機器1は、各種アプリケーションプログラムを実行可能である。特に、携帯機器1は、ファイナンス情報として、株式における全銘柄において、ユーザが登録した所望の銘柄の情報をウォッチリストとして表示するウォッチリスト表示処理を行うためのウォッチリスト表示プログラム151を実行可能である。
【0020】
携帯機器1は、CPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶部15と、無線通信部16と、電源部17と、を備える。電源部17を除く携帯機器1の各部は、バス18を介して互いに接続されている。
【0021】
CPU11は、携帯機器1の各部を中央制御する。CPU11は、記憶部15に記憶された各種プログラムのうち必要なプログラムを読み出してRAM13に記憶し、RAM13に記憶されたプログラムに従って、各種処理を実行する。
【0022】
図1(b)に示すように、CPU11は、ウォッチリスト表示プログラム151の実行により、ボタン表示部111、処理部112として機能する。ボタン表示部111は、ウォッチリスト表示を行うためのウォッチリスト表示ボタンを含む画面の表示を行う。処理部112は、ウォッチリスト表示ボタンタッチに応じて、予め設定された自動実行項目情報に対応する項目の処理の実行を行うとともに、ウォッチリスト表示に関する複数の項目をメニュー表示し、ユーザが選択した項目の処理の実行に応じて記憶部15に記憶されている自動実行項目情報の更新を行う。自動実行項目情報とは、ウォッチリスト表示の項目のうち、ウォッチリスト表示ボタンタッチに応じて、自動的に処理を実行する項目の識別情報であり、本実施の形態では、前回(最後に)処理を実行した項目の識別情報である。
【0023】
図1(a)に戻り、操作部12は、表示部14の表示パネルに設けられた静電容量式等のタッチパネルと、物理的なボタンとを含み、これらのタッチパネル及び物理的なボタンによりユーザの指等からの操作入力を受け付け、その指等の操作情報をCPU11に出力する。
【0024】
RAM13は、情報を一時的に記憶する揮発性の半導体メモリであり、各種プログラム及びデータを記憶するワークエリアを有する。
【0025】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネルを備え、CPU11等から入力された各種表示情報を表示パネルに表示する。
【0026】
記憶部15は、CPU11の制御により情報を読み出し及び書き込み可能なフラッシュメモリ等の半導体メモリである。記憶部15には、ウォッチリスト表示プログラム151が記憶されている。なお、記憶部15は、半導体メモリに限定されるものではなく、HDD(Hard Disk Drive)や、着脱式のメモリカード等としてもよい。
【0027】
無線通信部16は、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)等の携帯電話通信方式の無線通信部である。無線通信部16は、アンテナ、変調部、復調部、信号処理部等を備え、基地局と無線通信を行う。無線通信部16は、基地局との無線通信により、基地局を介して、基地局に通信接続されている外部機器と通信を行うことができる。また、無線通信部16は、Wi−Fi(Wireless fidelity)等の無線LAN(Local Area Network)方式の無線通信部とし、アクセスポイントとの無線通信により、アクセスポイントに通信接続されている外部機器と通信を行うことができることとしてもよい。
【0028】
電源部17は、2次電池としてのリチウム電池等の電源部であり、電力供給線(図示略)で携帯機器1の各部に接続され、携帯機器1の各部に電源電力を供給する。
【0029】
[2.動作の説明]
次に、図2〜図6を参照して、携帯機器1の動作を説明する。図2は、ウォッチリスト表示処理のフローチャートである。図3は、ウォッチリスト表示処理の初期画面30aを示す図である。図4は、整列モードのウォッチリスト表示画面30bを示す図である。図5は、目印モードのウォッチリスト表示画面30cを示す図である。図6は、編集モードのウォッチリスト表示画面30dを示す図である。
【0030】
携帯機器1において、例えば、操作部12を介してユーザからウォッチリスト表示処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に記憶されたウォッチリスト表示プログラム151との協働で、ウォッチリスト表示処理を実行する。
【0031】
予め、記憶部15には、初期設定された項目の識別情報が自動実行項目情報として記憶されているものとする。
【0032】
図2に示すように、先ず、ボタン表示部111は、図3のようなメニューボタンとしてのウォッチリスト表示ボタン321を含む初期画面(通常画面)30aを表示部14に表示する(ステップS11)。初期画面30aは、銘柄情報表示領域31aと、メニュー表示領域32aと、平面立体切替ボタン33と、表示順切替ボタン34と、時系列再生ボタン35と、を有する。
【0033】
銘柄情報表示領域31aは、株式の全銘柄の株価の前日終値からの値上がり率又は値下がり率の情報を表示する。株式の全銘柄とは、例えば、日本の全株式市場(取引所)の全会社の銘柄である。銘柄情報表示領域31aは、複数のマス311aを有する。1つのマス311aは、1つの銘柄に対応している。複数のマス311aは、例えば、5段階に色分けされている。マス311aの色は、白色:値上がり率+3.01%以上、薄い灰色:値上がり率+0.01%以上%3.01%未満、灰色:値上がり率(値下がり率)±0%、濃い灰色:値下がり率−0.01%以下−3.01%より未満、黒色:値上がり率−3.01%以下である。但し、マス311aの色分けは、白黒灰の3段階にする構成に限定されるもではなく、値上がりのマス311aを青色とし、値下がりのマス311aを赤色とし、値上がり率(値下がり率)が大きく(小さく)なるにつれて色が濃くなる色分けや、3段階以外の数の段階の色分けとしてもよい。銘柄情報表示領域31aの表示に用いられる全銘柄の値上がり率又は値下がり率を含む銘柄情報は、無線通信部16を介して通信ネットワーク上のサーバ装置から受信したり、予め記憶部15に記憶されており、記憶部15から読み出すことで、取得される。
【0034】
メニュー表示領域32aは、ウォッチリストに関するメニューの項目表示を行う前段階のメニュー表示領域であり、ウォッチリスト表示ボタン321を有する。メニュー表示領域32aでは、項目が露出していない。メニューの項目は、整列と、目印と、編集とであり、これらの項目のうちの1つがユーザ操作により選択可能である。整列とは、全銘柄のうち、ユーザにより予め閲覧用に登録された少なくとも1つの銘柄(登録銘柄)のマスのみを整列して表示する項目である。目印とは、全銘柄のマスを表示するとともに、登録銘柄の銘柄情報のマスに目印を表示する項目である。編集とは、登録銘柄のマスを編集用に表示する項目である。
【0035】
ウォッチリスト表示ボタン321は、操作部12を介するユーザからのタッチ(指定(押下))入力に応じて、メニューの項目一覧表示のオン/オフを切り替えるためのボタンである。
【0036】
平面立体切替ボタン33は、ユーザのタッチ入力に応じて、銘柄情報表示領域31aのマスの表示状態を平面/立体に切り替えるためのボタンである。図3等、本実施の形態では、平面立体切替ボタン33が平面に切り替えられたケースを説明する。平面立体切替ボタン33が立体に切り替えられた場合に、銘柄情報表示領域31aは、例えば、各マス311aの平面が高さを持った直方体として表現され、その直方体の集まりの斜視図が表示される。直方体の高さは、例えば、出来高、売買代金又は時価総額に設定される。
【0037】
表示順切替ボタン34は、ユーザのタッチ入力に応じて、銘柄情報表示領域31aに表示される銘柄の並び順を、会社の業種、創立年、(社員の)平均年収、従業員数又は平均年齢に基づく順番に切り替えるためのボタンである。
【0038】
時系列再生ボタン35は、ユーザのタッチ入力に応じて、銘柄情報表示領域31aに銘柄情報の時系列の変化を再生表示するためのボタン等である。
【0039】
図2に戻り、ステップS11の実行後、処理部112は、操作部12を介してユーザからの操作入力を受け付ける(ステップS12)。そして、処理部112は、ステップS12において、操作入力があったか否かを判別する(ステップS13)。操作入力がない場合(ステップS13;NO)、ステップS12に移行される。
【0040】
操作入力がある場合(ステップS13;YES)、処理部112は、ステップS12でウォッチリスト表示ボタン321がタッチ(指定)入力されたか否かを判別する(ステップS14)。ウォッチリスト表示ボタン321がタッチ入力された場合(ステップS14;YES)、処理部112は、項目一覧のメニュー表示がオンであるか否かを判別する(ステップS15)。
【0041】
項目の一覧の表示がオフである場合(ステップS15;NO)、処理部112は、記憶部15に記憶されている自動実行項目情報を読み出す(ステップS16)。
【0042】
そして、処理部112は、ステップS16で読み出した自動実行項目情報に対応する前回実行した項目の処理を実行する(ステップS17)。そして、処理部112は、ウォッチリスト表示に関する全ての項目の一覧を表示部14にメニュー表示してその表示をオンし(ステップS18)、ステップS12に移行される。
【0043】
例えば、ステップS16で読み出された自動実行項目情報が整列である場合に、ステップS17,S18で、図4に示す整列モードのウォッチリスト表示画面30bが表示される。ウォッチリスト表示画面30bは、銘柄情報表示領域31bと、メニュー表示領域32bと、平面立体切替ボタン33と、表示順切替ボタン34と、時系列再生ボタン35と、を有する。
【0044】
銘柄情報表示領域31bは、ユーザにより事前に登録された登録銘柄のみの銘柄情報のマス311bを整列してマトリクス状に表示する。マス311bには、各登録銘柄の名称、業種、取引値、前日比の値上がり値又は値下がり値、前日比の値上がり率又は値下がり率の銘柄情報が、含まれている。
【0045】
なお、図3の初期画面30aにおいて、操作部12を介して画面の拡大操作入力を行うと、マス311aが拡大されて、全銘柄について、図4のマス311bのように、各銘柄の銘柄情報を含むように表示される。
【0046】
メニュー表示領域32bは、ウォッチリスト表示ボタン321と、項目ボタン322,323,324を含む。項目ボタン322は、項目として整列を選択するための項目ボタンである。項目ボタン323は、項目として目印を選択するための項目ボタンである。項目ボタン324は、項目として編集を選択するための項目ボタンである。項目ボタン322,323,324は、ユーザのタッチ操作により、各項目が選択される。選択された項目の処理は、処理部112により後述するステップS21で実行される。
【0047】
この場合に、ステップS17において、整列モードで登録銘柄が銘柄情報表示領域31bに表示されるとともに(同時に)、ステップS18において、整列の項目ボタン322が選択中の状態でメニュー表示領域32bが表示される。
【0048】
また、ステップS16で読み出された自動実行項目情報が目印である場合に、ステップS17,S18で、図5に示す目印モードのウォッチリスト表示画面30cが表示される。ウォッチリスト表示画面30cは、銘柄情報表示領域31cと、メニュー表示領域32bと、平面立体切替ボタン33と、表示順切替ボタン34と、時系列再生ボタン35と、を有する。
【0049】
銘柄情報表示領域31cは、登録銘柄のマス311cと、登録銘柄以外の銘柄のマス312cとをマトリクス状に表示する。マス311c,312cは、図3の初期画面30aのマス311aと同様の大きさである。また、マス311cは、登録銘柄であることを示す目印として囲いが強調表示されている。
【0050】
この場合に、ステップS17において、目印モードで銘柄情報表示領域31cが表示されるとともに(同時に)、ステップS18において、目印の項目ボタン323が選択中の状態でメニュー表示領域32bが表示される。
【0051】
また、ステップS16で読み出された自動実行項目情報が編集である場合に、ステップS17,S18で、図6に示す編集モードのウォッチリスト表示画面30dが表示される。ウォッチリスト表示画面30dは、銘柄情報表示領域31dと、メニュー表示領域32bと、平面立体切替ボタン33と、表示順切替ボタン34と、時系列再生ボタン35と、を有する。
【0052】
銘柄情報表示領域31dは、登録銘柄の銘柄情報のマス311dをマトリクス状に表示する。マス311dに関し、操作部12を介するユーザからの操作入力に応じて、登録銘柄の追加、削除等の編集がなされる。また、項目ボタン324の選択中は、項目ボタン324の文字が“編集”から“完了”に切り替わる。
【0053】
この場合に、ステップS17において、銘柄情報表示領域31dが表示されるとともに(同時に)、ステップS18において、編集の項目ボタン324が選択中の状態でメニュー表示領域32bが表示される。銘柄情報表示領域31b,31c,31dの表示に用いられる、全銘柄の値上がり率又は値下がり率を含む銘柄情報とユーザが登録した登録銘柄の識別子(銘柄名)とは、無線通信部16を介して通信ネットワーク上のサーバ装置から受信したり、予め記憶部15に記憶されており、記憶部15から読み出すことで、取得される。
【0054】
図2に戻り、項目の一覧の表示がオンである場合(ステップS15;YES)、処理部112は、表示中の項目の一覧を表示部14から消去してその表示をオフし(ステップS19)、ステップS12に移行される。つまり、メニュー表示領域は、図3のメニュー表示領域32aでウォッチリスト表示ボタン321がタッチ入力されることにより、引き出しの開放のように項目ボタン322,323,324が引き出されてメニュー表示領域32bとして表示され、図4等のメニュー表示領域32bでウォッチリスト表示ボタン321がタッチ入力されることにより、引き出しの収納のように項目ボタン322,323,324が非表示になりメニュー表示領域32aとして表示される。
【0055】
なお、メニュー表示領域32aとメニュー表示領域32bとの切り替え表示は、アニメーションのように動画として時系列に滑らかに移行するように表示させることとしてもよい。また、ウォッチリスト表示ボタン321の模様は、図3〜図7のものに限定される物ではなく、例えば、メニュー表示領域32aで引き出す方向の矢印(←)とし、メニュー表示領域32bで収納する方向の矢印(→)とする構成としてもよい。
【0056】
ウォッチリスト表示ボタン321がタッチ入力されていない場合(ステップS14;NO)、処理部112は、ステップS12でウォッチリスト表示処理の終了操作がなされたか否かを判別する(ステップS20)。終了操作がなされた場合(ステップS20;YES)、ウォッチリスト表示処理が終了する。
【0057】
終了操作がなされていない場合(ステップS20;NO)、ウォッチリスト表示ボタン321タッチ及び終了操作以外の操作がなされており、処理部112は、ステップS12での操作内容に応じた処理を実行する(ステップS21)。
【0058】
そして、処理部112は、ステップS12で、表示オン中のメニュー表示領域の項目の一覧のうちからユーザ操作により項目が1つ選択操作され、ステップS21で、前記選択された項目の処理が実行されたか否かを判別する(ステップS22)。つまり、ステップS22では、メニュー表示領域32bの項目ボタン322,323,324の1つがユーザにより選択されてタッチ(指定)入力され、このタッチに応じて整列モード、目印モード又は編集モードでの銘柄情報表示領域31b,31c又は31dが表示処理されたか否かが判別される。表示オン中のメニュー表示領域の項目の一覧のうちの項目の処理が実行されていない場合(ステップS22;NO)、ステップS12に移行される。
【0059】
表示オン中のメニュー表示領域の項目の一覧のうちの項目の処理が実行された場合(ステップS22;YES)、処理部112は、記憶部15に記憶されている自動実行項目情報を、ステップS21で処理実行された項目の識別情報に更新して設定し(ステップS23)、ステップS12に移行される。
【0060】
[3.効果]
以上、本実施の形態によれば、携帯機器1は、複数の異なる処理(整列モード、目印モード、編集モードのウォッチリスト表示)それぞれに対応する複数の項目(整列、目印、編集)を表示させるためのウォッチリスト表示ボタン321を表示部14の画面に表示し、ウォッチリスト表示ボタン321がタッチ入力された場合に、前記複数の項目のうちの予め設定された1つに対応する処理を実行するとともに、前記複数の項目の一覧をメニュー表示領域32bとして表示部14の画面に表示する。さらに、携帯機器1は、複数の項目(整列、目印、編集)の一覧を表示中に、当該複数の項目のうちの1つが選択された場合、当該選択された項目に対応する処理を実行する。このため、ウォッチリスト表示ボタン321がタッチ入力され、複数の項目の一覧を表示する場合に、そのうちの1つの項目の処理を自動的に実行でき、項目の処理を実行するまでの操作が煩雑になることを低減して、操作性を向上できる。
【0061】
また、携帯機器1は、複数の項目(整列、目印、編集)の一覧を表示中に、当該複数の項目のうちの1つが選択された場合、当該選択された項目に対応する処理を実行し、一覧表示終了後、再びウォッチリスト表示ボタン321がタッチ入力された時に前回の一覧表示終了時に選択されて実行されていた項目に対応する処理を実行する。このため、ウォッチリスト表示ボタン321がタッチ入力された時に、前回実行されてこれから実行する可能性の高い項目の処理を実行でき、実行する処理の項目選択のやり直しを低減でき、操作性をより向上できる。
【0062】
(変形例)
[1.装置構成の説明]
図7〜図11を参照して、上記実施の形態の変形例を説明する。図7(a)は、本変形例のPC2の内部構成を示すブロック図である。図7(b)は、PC2の制御の機能構成を示すブロック図である。図8は、ブラウザ処理を示すフローチャートである。図9は、ブラウザ画面40を示す図である。図10は、文書作成処理を示すフローチャートである。図11は、文書作成画面50を示す図である。
【0063】
図7を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図7(a)に示すように、本変形例の情報処理装置としてのPC2は、デスクトップのPCであり、ユーザからの操作入力の受付機能、各種情報の表示機能、無線通信機能等の機能を有する。但し、本変形例の情報処理装置としては、パームトップのPC、タブレット型コンピュータ、携帯電話機、PDA等の携帯機器等、他の情報処理装置としてもよい。
【0064】
また、PC2は、各種アプリケーションプログラムを実行可能である。特に、PC2は、インターネットのWebサイトを表示するためのブラウザプログラム251、文書作成機能を提供するための文書作成プログラム252、を実行可能である。
【0065】
PC2は、CPU21と、操作部22と、RAM23と、表示部24と、記憶部25と、通信部26と、を備える。PC2の各部は、バス27を介して互いに接続されている。
【0066】
CPU21は、PC2の各部を中央制御する。CPU21は、記憶部25に記憶された各種プログラムのうち必要なプログラムを読み出してRAM23に記憶し、RAM23に記憶されたプログラムに従って、各種処理を実行する。
【0067】
図7(b)に示すように、CPU21は、ブラウザプログラム251又は文書作成プログラム252の実行により、ボタン表示部211、処理部212として機能する。ブラウザプログラム251の実行により、ボタン表示部211は、ユーザが登録した所望の複数のWebサイト(お気に入りサイト)の表示に関し複数の項目としてのお気に入りサイトのサイト名の一覧をメニュー表示するためのお気に入りボタンを含む画面の表示を行う。処理部212は、お気に入りボタン押下に応じて、予め設定された自動表示サイト情報に対応するWebサイトの表示処理の実行を行うとともに、お気に入りの複数のサイト名の一覧をメニュー表示し、ユーザが選択したサイト名のWebサイトの表示処理の実行に応じて記憶部15に記憶されている自動表示サイト情報の更新を行う。自動表示サイト情報とは、お気に入りサイトのサイト名のうち、お気に入りボタン押下に応じて、自動的に表示処理を実行するサイトのサイト名(識別情報)であり、本変形例では、前回(最後に)表示処理を実行したサイト名である。
【0068】
また、文書作成プログラム252の実行により、ボタン表示部211は、ファイルに関連する複数の処理を実行する複数の項目をメニュー表示するためのファイルボタンを含む画面の表示を行う。処理部212は、ファイルボタン押下に応じて、予め設定された固定項目情報に対応する項目の処理の実行を行うとともに、ファイルに関する複数の項目の一覧をメニュー表示する。固定項目情報とは、ファイルボタン押下に応じて、自動的に処理を実行する項目の識別情報であり、本変形例では、予め固定的に設定された項目の識別情報である。ここでは、固定項目情報が、文書表示領域51に表示中の文書のファイルを記憶部25に上書き保存する上書き保存の識別情報であるものとする。しかし、固定項目情報は、これに限定されるものではなく、他の項目の識別情報としてもよい。
【0069】
図7(a)に戻り、操作部22は、各種キーを有するキーボードと、マウス等のポインティングデバイスとを備え、これらのキーボード及びポインティングデバイスによりユーザからの操作入力を受け付け、その操作情報をCPU21に出力する。
【0070】
RAM23は、情報を一時的に記憶する揮発性の半導体メモリであり、各種プログラム及びデータを記憶するワークエリアを有する。
【0071】
表示部24は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネルを備え、CPU21等から入力された各種表示情報を表示パネルに表示する。
【0072】
記憶部25は、CPU21の制御により情報を読み出し及び書き込み可能なHDD等のメモリである。記憶部25には、ブラウザプログラム251及び文書作成プログラム252が記憶されている。なお、記憶部25は、HDDに限定されるものではない。
【0073】
通信部26は、インターネット等のネットワークに通信接続される通信カード等の通信部であり、当該ネットワークを介して接続された外部機器と情報を送受信する。
【0074】
[2−1.動作の説明(ブラウザ処理)]
次に、図8〜図11を参照して、PC2の動作を説明する。先ず、図8及び図9を参照して、PC2で実行されるブラウザ処理を説明する。
【0075】
PC2において、例えば、操作部22を介してユーザからブラウザ処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU21は、記憶部25から読み出されて適宜RAM23に記憶されたブラウザプログラム251との協働で、ブラウザ処理を実行する。
【0076】
予め、記憶部25には、初期設定されたWebサイトのサイト名が自動表示サイト情報として記憶されているものとする。
【0077】
図8に示すように、先ず、ボタン表示部211は、メニューボタンとしてのお気に入りボタンを含むブラウザの初期画面を表示部24に表示する(ステップS31)。ステップS31では、図9に示すWebサイト表示領域41と、お気に入りボタン42とを含むブラウザの初期画面が表示される。
【0078】
Webサイト表示領域41は、Webサイトが表示される領域である。お気に入りボタン42は、標準メニューのボタンの1つであり、操作部12を介するユーザからのクリック等による押下(指定)入力に応じて、ユーザが登録した複数のWebサイト(お気に入りサイト)の項目としてのサイト名の一覧(お気に入りサイトメニュー表示領域43)のメニュー表示のオン/オフを切り替えるためのボタンである。標準メニューは、お気に入りボタン42の他に、ファイル、編集、表示、ツール、ヘルプ等のボタンを含む。ブラウザの初期画面では、お気に入りサイトメニュー表示領域43の表示がオフされている。
【0079】
図8に戻り、ステップS31の実行後、処理部212は、操作部22を介してユーザからの操作入力を受け付ける(ステップS32)。そして、処理部212は、ステップS32において、操作入力があったか否かを判別する(ステップS33)。操作入力がない場合(ステップS33;NO)、ステップS32に移行される。
【0080】
操作入力がある場合(ステップS33;YES)、処理部212は、ステップS32でお気に入りボタン42が押下(指定)入力されたか否かを判別する(ステップS34)。お気に入りボタン42が押下入力された場合(ステップS34;YES)、処理部212は、お気に入りサイトのサイト名の一覧(お気に入りサイトメニュー表示領域43)のメニュー表示がオンであるか否かを判別する(ステップS35)。
【0081】
サイト名の一覧の表示がオフである場合(ステップS35;NO)、処理部212は、記憶部25に記憶されている自動表示サイト情報を読み出す(ステップS36)。
【0082】
そして、処理部212は、ステップS36で読み出した自動表示サイト情報に対応する前回表示処理したサイト名のWebサイトの画像を表示部24に表示する処理を実行する(ステップS37)。そして、処理部212は、お気に入りサイトのサイト名の一覧(お気に入りサイトメニュー表示領域43)を表示部24にメニュー表示してその表示をオンし(ステップS38)、ステップS32に移行される。
【0083】
例えば、ステップS36で読み出された自動表示サイト情報がポータルサイトCCCである場合に、ステップS37,S38で、図9に示すブラウザ画面40が表示される。ブラウザ画面40は、Webサイト表示領域41と、お気に入りボタン42と、お気に入りサイトメニュー表示領域43とを含む。お気に入りサイトメニュー表示領域43は、お気に入りサイトのサイト名の一覧を示すドロップダウンリストを表示する領域であり、サイト名を選択するための複数のサイト名ボタン43aを有する。
【0084】
この場合、ステップS37において、ポータルサイトCCCに対応するWebサイト表示領域41が表示されるとともに(同時に)、ステップS38において、お気に入りサイトメニュー表示領域43にドロップダウンリストが表示される。このとき、ポータルサイトCCCに対応するサイト名ボタン43aが、他のサイト名ボタン43aから識別できるような表示がなされる。この識別表示は、例えば、色の変更、ハイライト表示である。しかし、この識別表示に限定されるものではなく、ポータルサイトCCCに対応するサイト名ボタン43aが、他のサイト名ボタン43aと同様に表示されることとしてもよい。お気に入りサイトメニュー表示領域43の表示に用いられるユーザにより登録されたお気に入りのWebサイトのサイト名は、予め記憶部25に記憶されており、記憶部25から読み出すことで、取得される。
【0085】
図8に戻り、サイト名の一覧の表示がオンである場合(ステップS35;YES)、処理部212は、サイト名の一覧(お気に入りサイトメニュー表示領域43)を表示部24から表示消去してその表示をオフし(ステップS39)、ステップS32に移行される。つまり、お気に入りサイトは、初期画面で、お気に入りボタン42が押下されることにより、引き出しの開放のようにお気に入りサイトメニュー表示領域43にリストがプルダウンされて表示され、図9のブラウザ画面40で引き出しの収納のようにお気に入りサイトメニュー表示領域43のリストが非表示になる。お気に入りサイトメニュー表示領域43の表示のオン/オフの切り替えは、アニメーションのように動画としてスムーズに表示させることとしてもよい。
【0086】
お気に入りボタン42が押下入力されていない場合(ステップS34;NO)、処理部212は、ステップS32でブラウザ処理の終了操作がなされたか否かを判別する(ステップS40)。終了操作がなされた場合(ステップS40;YES)、ブラウザ処理が終了する。
【0087】
終了操作がなされていない場合(ステップS40;NO)、お気に入りボタン42押下及び終了操作以外の操作がなされており、処理部212は、ステップS32での操作内容に応じた処理を実行する(ステップS41)。
【0088】
そして、処理部212は、ステップS32で、表示オン中のお気に入りサイトのサイト名の一覧のうちからユーザ操作によりサイト名が1つ選択操作され、ステップS41で、前記選択されたサイト名のWebサイトの表示処理が実行されたか否かを判別する(ステップS42)。つまり、お気に入りサイトメニュー表示領域43のサイト名ボタン43aの1つがユーザにより選択されて押下(指定)入力され、この押下に応じて選択されたWebサイトのURLに基づいてそのサイトにアクセスして表示処理されたか否かが判別される。表示オン中のお気に入りサイトのサイト名のWebサイトの表示処理が実行されていない場合(ステップS42;NO)、ステップS32に移行される。
【0089】
表示オン中のお気に入りサイトのサイト名のWebサイトの表示処理が実行された場合(ステップS42;YES)、処理部212は、記憶部25に記憶されている自動表示サイト情報を、ステップS41で表示処理が実行されたWebサイトのサイト名に更新して設定し(ステップS43)、ステップS32に移行される。
【0090】
[2−2.動作(文書作成処理)]
次いで、図10及び図11を参照して、PC2で実行される文書作成処理を説明する。
【0091】
PC2において、例えば、操作部22を介してユーザから文書作成処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU21は、記憶部25から読み出されて適宜RAM23に記憶された文書作成プログラム252との協働で、文書作成処理を実行する。
【0092】
予め、記憶部25には、固定的に初期設定された処理の項目(例えば、上書き保存)の識別情報が固定項目情報として記憶されているものとする。
【0093】
図10に示すように、先ず、ボタン表示部211は、メニューボタンとしてのファイルボタンを含む文書作成の初期画面を表示部24に表示する(ステップS51)。ステップS51では、図11に示す文書表示領域51と、ファイルボタン52とを含む文書作成の初期画面が表示される。
【0094】
文書表示領域51は、閲覧・作成対象の文書が表示される領域である。ファイルボタン52は、標準メニューのボタンの1つであり、操作部12を介するユーザのクリック等による押下(指定)入力に応じて、文書のファイルに関する処理に対応する項目の一覧の項目メニュー表示領域53における表示のオン/オフを切り替えるためのボタンである。標準メニューは、ファイルボタン52の他に、編集、挿入、書式、ツール、罫線、ヘルプ等のボタンを含む。文書作成の初期画面では、項目メニュー表示領域53のメニュー表示がオフされている。
【0095】
図10に戻り、ステップS51の実行後、処理部212は、操作部22を介してユーザからの操作入力を受け付ける(ステップS52)。そして、処理部212は、ステップS52において、操作入力があったか否かを判別する(ステップS53)。操作入力がない場合(ステップS53;NO)、ステップS52に移行される。
【0096】
操作入力がある場合(ステップS53;YES)、処理部212は、ステップS52でファイルボタン52が押下(指定)入力されたか否かを判別する(ステップS54)。ファイルボタン52が押下入力された場合(ステップS54;YES)、処理部212は、ファイルに関する項目の一覧の表示がオンであるか否かを判別する(ステップS55)。
【0097】
項目の一覧の表示がオフである場合(ステップS55;NO)、処理部212は、記憶部25に記憶されている固定項目情報を読み出す(ステップS56)。
【0098】
そして、処理部212は、ステップS56で読み出した固定項目情報に対応する項目の処理を実行する(ステップS57)。そして、処理部212は、ファイルに関する項目の一覧(項目メニュー表示領域53)を表示部24にメニュー表示してその表示をオンし(ステップS58)、ステップS52に移行される。
【0099】
例えば、ステップS56で読み出された固定項目情報が「上書き保存」である場合に、ステップS57,S58で、図11に示す文書作成画面50が表示される。文書作成画面50は、文書表示領域51と、ファイルボタン52と、項目メニュー表示領域53とを含む。項目メニュー表示領域53は、ファイルに関する項目の一覧を示すドロップダウンリストであり、項目を選択するための複数の項目ボタン53aを有する。
【0100】
この場合、ステップS57において、文書表示領域51のファイルが上書き保存されるとともに(同時に)、ステップS58において、項目メニュー表示領域53が表示される。このとき、上書き保存に対応する項目ボタン53aが、他の項目ボタン53aから識別できるような表示がなされる。この識別表示は、例えば、色の変更、ハイライト表示である。しかし、この識別表示に限定されるものではなく、上書き保存に対応する項目ボタン53aが、他の項目ボタン53aと同様に表示されることとしてもよい。
【0101】
図10に戻り、項目の一覧の表示がオンである場合(ステップS55;YES)、処理部212は、項目の一覧(項目メニュー表示領域53)を表示部24から表示消去してその表示をオフし(ステップS59)、ステップS52に移行される。つまり、プルダウンメニューは、初期画面で、ファイルボタン52が押下されることにより、引き出しの開放のように項目メニュー表示領域53にリストがプルダウンされて表示され、図11の文書作成画面50で引き出しの収納のように項目メニュー表示領域53のリストが未表示になる。項目メニュー表示領域53のメニュー表示のオン/オフの切り替えは、アニメーションのように動画としてスムーズに表示させることとしてもよい。
【0102】
ファイルボタン52が押下入力されていない場合(ステップS54;NO)、処理部212は、ステップS52で文書作成処理の終了操作がなされたか否かを判別する(ステップS60)。終了操作がなされた場合(ステップS60;YES)、文書作成処理が終了する。
【0103】
終了操作がなされていない場合(ステップS60;NO)、ファイルボタン52押下及び終了操作以外の操作がなされており、処理部212は、ステップS52での操作内容に応じた処理を実行し(ステップS61)、ステップS52に移行される。
【0104】
[3−1.効果(ブラウザ処理)]
以上、本変形例によれば、PC2は、ブラウザ処理の実行により、複数の異なる処理(お気に入りサイトの複数のWebサイトの表示)それぞれに対応する複数のサイト名を表示させるためのお気に入りボタン42を表示部24の画面に表示し、お気に入りボタン42が押下入力された場合に、前記複数のサイト名のうちの予め設定された1つに対応するWebサイトの表示処理を実行するとともに、前記複数のサイト名の一覧をお気に入りサイトメニュー表示領域43として表示部24の画面に表示する。さらに、PC2は、複数のサイト名の一覧を表示中に、当該複数のサイト名のうちの1つが選択された場合、当該選択されたサイト名に対応するWebサイトの表示処理を実行する。このため、お気に入りボタン42が押下入力され、複数のサイト名の一覧を表示する場合に、そのうちの1つのサイト名のWebサイトの表示処理を自動的に実行でき、Webサイトの表示処理を実行するまでの操作が煩雑になることを低減して、操作性を向上できる。
【0105】
また、PC2は、ブラウザ処理の実行により、複数のサイト名の一覧を表示中に、当該複数のサイト名のうちの1つが選択された場合、当該選択されたサイト名に対応するWebサイトの表示処理を実行し、一覧表示終了後、再びお気に入りボタン42が押下入力された時に前回の一覧表示終了時に表示されていたサイトの表示処理を実行する。このため、お気に入りボタン42が押下入力された時に、前回実行されてこれから実行する可能性の高いサイト名のWebサイトの表示処理を実行でき、実行する表示処理のサイト名選択のやり直しを低減でき、操作性をより向上できる。
【0106】
[3−2.効果(文書作成処理)]
また、本変形例によれば、PC2は、文書作成処理の実行により、複数の異なる処理(ファイルに関する上書き保存等の複数の処理)それぞれに対応する複数の項目(上書き保存等)を表示させるためのファイルボタン52を表示部24の画面に表示し、ファイルボタン52が押下入力された場合に、前記複数の項目のうちの予め設定された1つに対応する処理(上書き保存)を実行するとともに、前記複数の項目の一覧を項目メニュー表示領域53として表示部24の画面に表示する。さらに、PC2は、複数の項目の一覧を表示中に、当該複数の項目のうちの1つが選択された場合、当該選択された項目に対応する処理を実行する。このため、ファイルボタン52が押下入力され、複数の項目の一覧を表示する場合に、そのうちの1つの項目の処理を自動的に実行でき、項目の処理を実行するまでの操作が煩雑になることを低減して、操作性を向上できる。
【0107】
また、文書作成処理の実行により、ファイルボタン52の押下に応じて実行する処理の項目は、項目メニュー表示領域53の複数の項目のうちの固定された1つの項目である。このため、ファイルボタン52が押下入力された時に、これから実行する可能性の高い項目の処理を実行でき、実行する処理の項目選択のやり直しを低減でき、操作性をより向上できる。
【0108】
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてフラッシュメモリ、HDDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。
その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。
また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0109】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係るプログラム、情報処理装置及び方法の一例であり、これに限定されるものではない。
【0110】
上記実施の形態及び変形例では、文書作成処理において、メニューボタンの指定に応じて、複数の項目の一覧のうちの予め固定された項目の処理を実行する構成としたが、ウォッチリスト表示、ブラウザ表示等、他の処理においても、複数の項目の一覧のうちの予め固定された項目の処理を実行する構成としてもよい。また、文書作成処理等においても、メニューボタンの指定に応じて、項目の一覧のうちの前回実行された項目の処理を実行する構成としてもよい。
【0111】
また、実施の形態及び変形例では、自動実行項目情報、自動表示サイト情報、固定項目情報が、記憶部15,25に記憶される構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、自動実行項目情報、自動表示サイト情報、固定項目情報が、RAM13,23に記憶される構成としてもよい。
【0112】
また、実施の形態及び変形例では、メニューボタンの指定に応じて、複数の項目の一覧のうちの項目の処理が実行されるとともに、当該複数の項目の一覧が表示されるような項目の一覧の表示が1階層の構成を説明したが、これに限定されるものではなく、項目の一覧の表示が複数の階層の構成としてもよい。例えば、複数の項目の一覧が表示され、そのうちの1つの項目をユーザが選択すると、その選択した項目の下位にさらに複数の項目の一覧が表示される2階層の構成の場合に、メニューボタンの指定に応じて、予め設定された最下層(2階層目)の1つの項目の処理が実行されるとともに、1回層目の複数の項目の一覧と、前記処理が実行された項目の下位の2階層目の複数の項目の一覧とが表示される構成としてもよい。
【0113】
また、上記実施の形態における携帯機器1及びPC2の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0114】
今回開示された実施の形態及び変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0115】
1 携帯機器
11 CPU
111 ボタン表示部
112 処理部
12 操作部
13 RAM
14 表示部
15 記憶部
151 ウォッチリスト表示プログラム
16 無線通信部
17 電源部
18 バス
2 PC
21 CPU
211 ボタン表示部
212 処理部
22 操作部
23 RAM
24 表示部
25 記憶部
251 ブラウザプログラム
252 文書作成プログラム
26 通信部
27 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
複数の異なる処理それぞれに対応する複数の項目を表示させるためのメニューボタンを画面に表示するボタン表示部、
前記メニューボタンが指定された場合に前記複数の項目の一覧を画面に表示し、前記複数の項目の一覧を表示中に当該複数の項目のうちの1つが選択された場合、当該選択された項目に対応する処理を実行すると共に、前記メニューボタンが指定された時に前記複数の項目のうちの予め設定された1つに対応する処理を実行する処理部、
として機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記処理部は、前記選択された項目に対応する処理を実行した場合、当該選択された項目を前記メニューボタンが指定された時に実行する処理の項目として設定する請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記処理部が前記メニューボタンの指定に応じて実行する処理の項目は、前記複数の項目のうちの固定された1つの項目である請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
複数の異なる処理それぞれに対応する複数の項目を表示させるためのメニューボタンを画面に表示するボタン表示部と、
前記メニューボタンが指定された場合に、前記複数の項目の一覧を画面に表示し、前記複数の項目の一覧を表示中に当該複数の項目のうちの1つが選択された場合、当該選択された項目に対応する処理を実行する処理部と、を備え、
前記処理部は、前記メニューボタンが指定された時に前記複数の項目のうちの予め設定された1つに対応する処理を実行する、情報処理装置。
【請求項5】
複数の異なる処理それぞれに対応する複数の項目を表示させるためのメニューボタンを画面に表示する工程と、
前記メニューボタンが指定された場合に、前記複数の項目のうちの予め設定された1つに対応する処理を実行するとともに、前記複数の項目の一覧を画面に表示する工程と、
前記複数の項目の一覧を表示中に、当該複数の項目のうちの1つが選択された場合、当該選択された項目に対応する処理を実行する工程と、を含む情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−114549(P2013−114549A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261710(P2011−261710)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】