説明

プログラム、情報記憶媒体、及び画像生成システム

【課題】
ゲーム画面が表示される表示部上における指示位置を確実に検出することが可能な画像生成システム、プログラム及び情報記憶媒体を提供すること。
【解決手段】
表示部190の上下位置に配置された一対の赤外線発光源としての識別体8a、8bをガン型コントローラ10に内蔵された赤外線カメラ18で撮影し、この撮像画像に含まれる前記複数の識別体の位置に基づき、前記表示部190上における前記ガン型コントローラ10の指示位置30を特定し、特定された前記指示位置を反映したゲーム用の画像を生成する画像生成システムである。
このシステムは、前記撮像画像に含まれる識別体8a、8bが、位置特定処理を行うための特定処理条件を満足しているかを判定する条件判定処理を行い、満足していない場合には、その旨をプレーヤに警告する警告出力処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報記憶媒体、及び画像生成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ガン型コントローラ(広義にはシューティングデバイス。更に広義にはポインティングデバイス)を用いて画面上のターゲットオブジェクトをシューティングして楽しむガンゲームと呼ばれる分野のゲームが人気を博している。このガンゲームでは、プレーヤ(操作者)がガン型コントローラの引き金を引くと、ショットの着弾位置(広義には指示位置)が、ガン型コントローラが内蔵するカメラを利用して光学的に検出される。そして、検出された着弾位置にターゲット(標的)オブジェクトが存在する場合には当たりと判定され、ターゲットオブジェクトが存在しない場合には外れと判定される。このようなガンゲームをプレイすることによりプレーヤは、現実世界における射撃を仮想体験できるようになる。
【0003】
このようなガンゲームにおいては、ゲーム画面内の所定位置に非可視光である2つの赤外光スポットを投写し、これをガン型コントローラに内蔵された赤外線撮像手段で撮影し、この撮像画像データに含まれる2つの赤外光スポットの位置に基づき、着弾位置を検出する構成を採用していた。
【0004】
このような着弾位置検出のための従来技術としては、例えば特開平8−226793号公報に記載のものがある。
【0005】
しかし、前述した従来技術では、ゲーム画面内に前記赤外光スポットを投写するための特別な装置が必要となるという問題があった。
【0006】
このような問題を解決するために、ゲーム画面が表示される表示部の外に、位置検出用の識別体を設置し、これを前記内蔵カメラで撮像することにより、着弾位置検出を行うことも考えられる。
【0007】
しかし、このような構成を採用すると、ゲーム中にカメラの撮像エリアから前記識別体がはずれてしまい、この結果、着弾位置検出が突然不可能になり、プレーヤもその原因が理解できず、結果としてゲームの面白さを損なうという問題の発生が考えられる。
【特許文献1】特開平8−226793号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、ゲーム画面が表示される表示部上における指示位置を確実に検出することが可能な画像生成システム、プログラム及び情報記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明は、画像を生成するための画像生成システムであって、
撮像手段を有するポインティングデバイスの表示部上における指示位置を検出するために、表示部の外に配置された複数の識別体を、前記撮像手段で撮影した撮像画像に含まれる前記複数の識別体の位置を検出する識別体位置検出部と、
前記検出された前記各識別体の位置に基づき、表示部上における前記ポインティングデバイスの指示位置を特定する位置特定処理を行う指示位置特定部と、
を含み、特定された前記指示位置を反映した画像を生成すると共に、
指示位置特定部は、
前記撮像画像に含まれる前記識別体が、前記位置特定処理を行うための特定処理条件を満足していることを判定する条件判定処理を行い、満足していない場合には、その旨をプレーヤに警告する警告出力処理を行う画像生成システムに関係する。
【0010】
また本発明は、上記各部としてコンピュータを機能させるプログラムに関係する。また本発明は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記各部としてコンピュータを機能させるプログラムを記憶(記録)した情報記憶媒体に関係する。
【0011】
本発明では、ゲーム用の画像が表示される表示部の外に複数の識別体が設置される。ここにおいて、前記各識別体は、表示部周囲の所望位置に、プレーヤが任意に設置可能な構成としてもよい。更に、前記識別体としては、撮像手段で撮影した際に、その撮像画像データから識別体を他と区別して認識可能なものであるならば、どのような構成を採用してもよい。プレーヤがゲーム画面を視認する際に妨げとならない構成のものを採用することが好ましく、係る面から、非可視光を発光する光源、例えば赤外光を発する光源を識別体として採用してもよい。
【0012】
本発明は、ポインティングデバイスを用いて、ゲーム用の画面が表示される表示部の所望位置を指示することを可能とするものである。この際、ポインティングデバイスに設けられた撮像手段から出力される撮像画像データが、識別体位置検出部に入力される。
【0013】
そして、識別体位置検出部は、この撮像画像に含まれる複数の識別体の位置を検出する。前記撮像画面内における複数の識別体の位置は表示部の関連付けられるため、撮像画像に含まれる複数の識別体の位置を検出することにより、表示部上におけるポインティングデバイスの指示位置を特定し、特定された指示位置を反映したゲーム用の画像を生成することができる。
【0014】
例えば、シューティングゲームを想定すると、表示部上における前記指示位置にシューティングデバイスの照準オブジェクトが表示されるゲーム画像を生成する。又、ゲームの種類によっては、例えばプレーヤオブジェクトの移動する方向や、各種アイテムを、前記ポインティングデバイスを用いて指示し、当該指示位置を反映したゲーム画像を生成するような構成を採用することも可能である。
【0015】
プレーヤが、前記表示部上における位置の指示を、ポインティングデバイスを用いて行うためには、撮像画像に含まれる前記各識別体が、位置特定処理を行うための特定処理条件を満足することが必要となる。
【0016】
本発明によれば、撮像画像に含まれる識別体が前記位置特定処理を行うための特定処理条件を満足しているか否かを判定する条件判定処理を行い、満足していない場合には、その旨をユーザーに警告する警告出力処理を行う。
【0017】
これにより、ユーザーは警告出力処理が行われた場合には、撮像手段の撮像画像エリアから前記各識別体が外れたことを認識でき、ポインティングデバイスを位置特定処理が可能な適正方向に向け直して、ゲームを続行することができる。
【0018】
特に、ゲームに没頭しているプレーヤは、ポインティングデバイスを、各識別体の設置エリアから大きく外れて動かすことも想定され、このような場合でも、前記警告出力を行い、プレーヤにその旨を認識させることにより、プレーヤはポインティングデバイスを用いた位置の指示を適切に行い、ゲームをスムーズに行なわせることが可能となる。
【0019】
ここにおいて、前記警告出力処理は、画面上にその旨の表示を行うように構成してもよく、又音声等でプレーヤにその旨を出力するように構成してもよい。
【0020】
(2)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体、及び画像生成システムにおいて、
前記条件判定処理では、
前記撮像画像に所定個数以上の識別体が含まれていない場合に、特定処理条件を満足しないと判定する構成を採用するようにしてもよい。
【0021】
離隔配置された複数の識別体を用いて、ポインティングデバイスによる指示位置を検出するためには、少なくとも2個以上の識別体が撮像画像に含まれていることが必要となる。
【0022】
従って、撮像画像に、少なくとも2個以上の識別体が含まれていない場合に、特定処理状況を満足していないと判定し、警告出力処理を行う構成を採用してもよい。
【0023】
又、撮像画像に複数の識別体が含まれている状態から、いずれか1つの識別体が撮像画像の外にはずれてしまったような場合でも、撮像画像からはずれた識別体の位置を予想できる場合も多い。
【0024】
従って、このような場合には、いずれか1つの識別体が撮像画像からはずれてしまったことを警告する警告出力処理を行う構成を採用してもよい。この場合、撮像画像に識別体が全く含まれなくなった場合と区別して、プレーヤが認識可能な警告出力処理を採用することが好ましい。
【0025】
これにより、位置特定処理を行うための特定処理条件が段階的に損なわれている場合に、プレーヤは、これをレベルに応じて認識することができ、この結果、プレーヤは表示画面上の位置の指示が全くできなくなる前に、ポインティングデバイスを識別体が設定されたエリア方向に向け直してゲームを続行することが可能となる。
【0026】
(3)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体、及び画像生成システムにおいて、
前記画像には、
特定された表示部上の指示位置に表示される所与の特定オブジェクトが含まれ、
前記警告出力処理では、
前記特定オブジェクトの表示を変化させる構成を採用するようにしてもよい。
【0027】
本発明によれば、ポインティングデバイスを用いて指示された表示部上の指示位置に所与のオブジェクトが表示されるため、プレーヤがその位置を視覚的に即座に認識でき、しかも警告出力処理では、この当該特性オブジェクトの表示を変化させることにより、プレーヤに対し特定処理条件を満足するか否かを確実且つ速やかに認識させることができる。ここにおいて、特定オブジェクトの表示の変化としては、例えば状態に応じてオブジェクトの色を変化する構成を採用してもよく、又、その形状を変化させる構成を採用してもよい。
【0028】
(4)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体、及び画像生成システムにおいて、
前記条件判定処理では、
前記特定処理条件を満足するが、撮像画像に含まれる識別体から撮像画像から外れる挙動をする場合には、その旨をプレーヤに予告警告する予告警告出力処理を行う構成を採用するようにしてもよい。
【0029】
本発明によれば、撮像画像に含まれる識別体が、例えば、撮像画像の外縁部近くまで移動した場合には、撮像画像に含まれる識別体が撮像画像から外れる挙動をしていると判断し、その旨をプレーヤに予告警告する。それにより、特定処理条件が損なわれることを未然に防止し、又は事後的に速やかに回復させ、ゲームを続行することを可能とする。
【0030】
このような警告出力処理は、画面上においてその旨を表示してもよく、又は音声を用いてプレーヤをその旨を出力する構成を採用してもよい。
【0031】
(5)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体、及び画像生成システムでは、
前記識別体位置検出部は、
非可視光を発光する複数の識別体を前記非可視光を撮影可能な撮像手段で撮影した撮像画像に含まれる前記複数の識別体の位置を検出する構成を採用するようにしてもよい。
【0032】
本発明によれば、識別体として、非可視光を発する複数の識別体を採用することにより、これら識別体の表示部の周辺に配置した場合であっても、識別体が発する光がプレーヤの視認性の妨げとなることを防止することができる。
【0033】
(6)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体、及び画像生成システムは、
前記撮像画像に含まれる前記識別体間の距離が適性距離でない場合には、その旨をプレーヤに知らせる警告出力処理を行う距離条件判定部を含む構成を採用するようにしてもよい。
【0034】
本発明によれば、例えば実空間に配置された各識別体間の距離を予め距離条件判別部に与えておくことにより、撮像画像に含まれる識別体間の距離に基づき、ポインティングデバイスと表示部との距離を判定することができる。そしてこの判定距離が、例えば表示部に近づきすぎると判断される場合には、「ゲーム画面に近すぎます。もう少し離れてゲームを行ってください」というようなメッセージを画像表示し、プレーヤに適切な距離でのゲームを促すことが可能とする。
【0035】
(7)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体、及び画像生成システムは、
前記ポインティングデバイスはシューティングデバイスの一部として用いられ、
前記特定された指示位置を、シューティングデバイスの照準位置とするシューティング用のゲーム画像を生成する構成を採用するようにしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。なお以下では、本発明を、ガン型コントローラを用いたガンゲーム(シューティングゲーム)に適用した場合を例にとり説明するが、本発明はこれに限定されず、種々のゲームに適用できる。また、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0037】
1.構成
図1に、本実施形態を家庭用ゲームシステムに適用した場合の例について示す。
【0038】
実施例のゲームシステムは、家庭用ゲーム機2と、テレビ4及び銃を模して作られたガン型ゲームコントローラ10(広義にはシューティングデバイス更に広義にはポインティングデバイス他の説明でも同様)とを含む。
【0039】
前記家庭用ゲーム機2には、画像生成用のプログラム及び当該プログラムを使用したシューティングゲーム用のプログラムが記憶された情報記憶媒体180がセットされ、前記プログラム等を用いてシューティングゲーム用のゲーム演算が実行され、テレビ4の表示部190上にゲーム画面が生成表示される。
【0040】
プレーヤは前記ガン型コントローラ10を用い、表示部190のゲーム画面上に映し出されるターゲット(標的)オブジェクトを狙って、トリガ14を引く。
【0041】
すると、ガン型コントローラ10が内蔵するカメラ(撮像手段)により、銃身方向の画像が撮像され、この撮像画像データに基づき、ガン型コントローラ10の指示位置30が検出される。この指示位置30は、本実施の形態ではガン型コントローラ10の照準位置を表す。
【0042】
そして、プレーヤがトリガ14を引くタイミングで検出された指示位置30が、画面上に表示されるターゲットオブジェクトの表示位置と一致した場合に当たりと判定され、一致しなかった場合には外れと判定される。
【0043】
本実施の形態で、前記表示部190の外部には、複数の識別体8a、8bが着脱可能に取付けられている。本実施の形態では表示部190の中心位置を挟んで点対象となる位置に一対の識別体8a、8bが取付けられている。これら各識別体8a、8bは、コントローラに内蔵されたカメラによって識別可能なものとして形成すればよく、本実施の形態では、非可視光である赤外線を発光する発光源を識別体8a、8bとして用いる。
【0044】
ここでは、前記識別体8a、8bは、その中間地点が表示部190の中央部と一致するような配置となっている。
【0045】
これにより、コントローラ10に内蔵されたカメラの撮像画像に含まれれる識別体8a、8bの位置を検出することにより、検出された両識別体8a、8bの中間位置が表示部190の中心位置として特定され、従って撮像画像に含まれる各識別体8a、8bの位置を特定することにより、ガン型コントローラ10によって指示される表示部190上における指示位置30を特定することができる。
【0046】
図2に、本実施形態の画像生成システム(ゲームシステム、位置検出システム)のブロック図を示す。なお本実施形態の画像生成システムは図2の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0047】
ガン型コントローラ10は、銃の形を模して形成されたポインティングデバイス12(ケーシング)と、ポインティングデバイス12の握り部に設けられた引き金14と、ポインティングデバイス12の銃口付近に内蔵されるレンズ16(光学系)及びCCDカメラ18を含む。
【0048】
前記CCDカメラ18は、前記識別体8a、8bの発する非可視光を検出可能なCCDセンサー素子をマトリックス状に配置して構成されたものであり、本実施の形態では赤外線領域の光を十分な感度を持って検出可能なCCDセンサー素子をマトリックス状に配置して構成されている。
【0049】
そして、前記CCDカメラ18は、受光面の中心部の法線が前記ポインティングデバイスの銃口方向に向くように設置され、銃口方向の画像を、所定の周期、好ましくは1/60秒周期で撮像可能に構成されている。
【0050】
又、前記ガン型コントローラ10の内部には、コントローラ全体の制御を行う処理部20と、家庭用ゲーム機との間のインターフェースとして機能する通信部22とを含む。
【0051】
前記家庭用ゲーム機2の本体装置90は、処理部100、記憶部170、通信部196を含んで構成され、更にこの本体装置90には、前述した表示部190及び音出力部192が接続されている。
【0052】
本実施の形態において音出力部192及び表示部180は、図1に示すテレビ4として一体的に設けられている。
【0053】
処理部100は、ゲーム処理部110、画像生成部120、音生成部130として機能する。
【0054】
ゲーム処理部110は、情報記憶媒体180に記憶されるプログラム、データや、ガン型コントローラ10との間の通信情報(撮像画像情報、トリガ操作情報等)に基づいて、ゲーム処理、画像生成処理、或いは音生成処理などの各種の処理を行う。この場合、処理部100は、記憶部170をワーク領域として使用して各種の処理を行う。
【0055】
ゲーム処理部110が行う処理としては、各種モードの設定処理、ゲームの進行処理、選択画面の設定処理、オブジェクト(1又は複数のプリミティブ)の位置や回転角度(X、Y又はZ軸回り回転角度)を求める処理、オブジェクトを動作させる処理(モーション処理)、仮想カメラを制御する処理(仮想カメラの位置や回転角度を求める処理)、マップ、建物などのオブジェクトをオブジェクト空間へ配置する処理、ヒットチェック処理、ゲーム結果(成果、成績)を演算する処理、複数のプレーヤが共通のゲーム空間でプレイするための処理、或いはゲームオーバー処理などがある。
【0056】
記憶部170は、処理部100のワーク領域となるもので、その機能はRAM(VRAM)などにより実現できる。情報記憶媒体180(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、ハードディスク、メモリカード、メモリーカセット、磁気ディスク、或いはメモリ(ROM)などにより実現できる。処理部100は、情報記憶媒体180に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶媒体180には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
【0057】
表示部190は、本実施形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、テレビ、CRTなどにより実現できる。音出力部192は、本実施形態により生成された音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、或いはヘッドフォンなどにより実現できる。
【0058】
なお本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(データ)は、ホスト装置(サーバー)が有する情報記憶媒体からネットワーク及び通信部196を介して情報記憶媒体180(記憶部170)に配信してもよい。このようなホスト装置(サーバー)の情報記憶媒体の使用も本発明の範囲内に含めることができる。
【0059】
前記ゲーム処理部110は、識別体位置検出部112、指示位置特定部114、距離条件判定部116、ノイズ光源検出部118として機能する。なお、これらの一部を省略する構成にしてもよい。
【0060】
識別体位置検出部112は、カメラ18の撮像画像データを読み込み、記憶部170の撮像画像用のフレームメモリ176に書き込む処理を行う。そして、このフレームメモリ176に記憶された撮像画像データは、カメラ18から撮像画像データが出力されるフレーム周期毎に順次更新される。
【0061】
本実施の形態では、赤外線領域に高い感度を持つCCDカメラ18が用いられており、これにより、例えば図3に示すように、撮像画像において一対の識別体8a、8bは、マーカMa、Mbとして表示される。
【0062】
そして、識別体位置検出部112は、撮像画像用フレームメモリ176に記憶された前記各フレーム毎の撮像画像データに基づき、撮像画像内における前記複数のマーカMa、Mbの位置を検出する。
【0063】
演算処理部119は、このように指示位置30が特定されると、特定された指示位置を反映した画像を生成するための演算処理を行う。
【0064】
例えば、画面上に指示位置30を示す所与の特定オブジェクト、例えばカーソルなどを表示させる処理を行う。
【0065】
指示位置検出部114は、更に撮像画像に含まれる前記マーカMa、Mbが、位置特定処理を行うための特定処理条件を満足しているか否かを判定する条件判定処理を行い、満足していない場合には、その旨をプレーヤに警告する警告出力処理を行う。
【0066】
本実施の形態では2つの識別体8a。8bに対応した2つのマーカMa、Mbが撮像画像に含まれることが、位置特定処理を行うための特定処理条件を満足することになる。従って、この条件を満足していない場合には、その旨をユーザに警告出力する処理を行う。
【0067】
このような警告出力処理は、表示部190を介して前記警告出力を表示させてもよく、音生成部130を介して音出力部192から、その旨を音声出力するように構成してもよい。
【0068】
この警告出力処理により、プレーヤはガン型コントローラ10の向きが前記位置特定を行うための条件を満足していないこと(撮像エリアに2つの識別体8a、8bが含まれていないこと)を即座に認識し、ガン型コントローラ10を適正な向きへ向け直すことができる。
【0069】
距離条件判定部116は、撮像画像用フレームメモリ176に順次更新記憶される撮像画像中における前記マーカMa、Mbからの距離が、適正距離であるか否かを判断する。その距離が近すぎる場合には、プレーヤに対し表示部190からもっと離れてプレーするように警告する警告出力処理を行い、前記マーカMa、Mb間の距離が離れすぎている場合には、もっと表示部190に近づいてプレーを行う旨の警告出力処理を行う。
【0070】
即ち、撮像画像に含まれるマーカMa、Mb間の距離は、表示部190とガン型コントローラ10との距離に依存する。従って、前記マーカMa、Mb間の距離が近すぎる場合にはガン型コントローラ10が表示部190に近寄りすぎていると判断することができ、又前記マーカMa、Mbからの距離が離れすぎている場合には、表示部190からガン型コントローラ10が離れすぎると判断することができ、この判定出力をプレーヤに警告出力という形で伝えることにより、プレーヤは表示部190と適正な距離を保った状態でゲームを行うことができる。
【0071】
前記警告出力処理は、表示部190上に表示される画面上にその旨を警告出力してもよく、又音出力部192を介して音声により警告出力を行ってもよい。
【0072】
ノイズ光源検出部118は、ノイズ光源チェックモード時に、識別体8a、8bの周囲に存在する非可視光のノイズ光源を検出し、ユーザーに告知するノイズ光源検出処理を行う。
【0073】
例えば、識別体8a、8bの周囲に、赤外光等を発する光源が存在すると、これらがノイズ光源になって正確な指示位置30の特定が困難となる。
【0074】
このため、本実施の形態は、前述したように識別体8a、8bの周囲に存在するノイズ光源を検出し、その位置をユーザーに告知するノイズ光源検出処理を行う。
【0075】
本実施の形態において、前記ノイズ光源検出部118は、探索動作指示部118aと、特定処理部118bとを含む。
【0076】
探索動作指示部118aは、撮像画像用フレームメモリ176に順次更新記録される撮像画像を表示部190上に表示させると共に、この撮像画像に含まれる前記マーカMa、Mbの表示位置と関連づけて設定され前記撮像画像より広いエリアである所定探索エリアの撮像をプレーヤに指示する探索動作指示処理を行う。
【0077】
ここでは、撮像画像に含まれる前記マーカMa、Mbの表示位置と関連付けた探索経路に沿って、ポインティングデバイスとしてのガン型コントローラ10の向きを変化させることをユーザーに指示する探索動作指示処理を行う。この探索動作指示処理は、表示部190上に表示される撮像画面内に探索経路を表示することにより行う。
【0078】
プレーヤは、指示される探索経路に沿ってガン型コントローラ10の向きを変化させる。
【0079】
特定処理部118bは、前記探索動作指示中に得られる撮像画像に前記マーカMa、Mb以外のノイズ光源が含まれているか否かを判断し、ノイズ光源が含まれていると判断した場合には、前記ノイズ光源の位置を、ユーザーに告知するノイズ光源特定処理を行う。
【0080】
これにより、プレーヤは目に見えないノイズ光源が存在している場合でも、ノイズ光源の存在及びその存在位置を知ることができるため、プレーヤは当該ノイズ光源を識別体8a、8bの周辺から除去し、適正な環境下でゲームを行うことができる。
【0081】
画像生成部120は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて画像処理を行い、ゲーム画像を生成し、表示部190に出力する。例えば、いわゆる3次元ゲームの画像を生成する場合には、まず、座標変換、クリッピング処理、透視変換、或いは光源計算等のジオメトリ処理が行われ、その処理結果に基づいて、描画データ(プリミティブ面の頂点(構成点)に付与される位置座標、テクスチャ座標、色(輝度)データ、法線ベクトル或いはα値等)が作成される。そして、この描画データ(プリミティブ面データ)に基づいて、ジオメトリ処理後のオブジェクト(1又は複数プリミティブ面)の画像が、描画バッファ172(フレームバッファ、ワークバッファ等の画素単位で画像情報を記憶できるバッファ)に描画される。これにより、オブジェクト空間内において仮想カメラ(所与の視点)から見える画像が生成されるようになる。なお、本実施形態により生成されて表示部190に表示される画像は、3次元画像であってもよいし、2次元画像であってもよい。
【0082】
画像生成部120は、テクスチャ記憶部174に記憶されるテクスチャ(テクセル値)をオブジェクトにマッピングするための処理を行う。具体的には、オブジェクト(プリミティブ面)の頂点に設定(付与)されるテクスチャ座標等を用いてテクスチャ記憶部174からテクスチャ(色、α値などの表面プロパティ)を読み出す。そして、2次元の画像又はパターンであるテクスチャをオブジェクトにマッピングする。この場合に、ピクセルとテクセルとを対応づける処理やバイリニア補間(テクセル補間)などを行う。
【0083】
音生成部130は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部192(スピーカ)に出力する。
【0084】
また、本実施形態の画像生成システムは、1人のプレーヤのみがプレイできるシングルプレーヤモード専用のシステムにしてもよいし、このようなシングルプレーヤモードのみならず、複数のプレーヤがプレイできるマルチプレーヤモードも備えるシステムにしてもよい。
【0085】
また複数のプレーヤがプレイする場合に、これらの複数のプレーヤに提供するゲーム画像やゲーム音を、1つの端末を用いて生成してもよいし、ネットワーク(伝送ライン、通信回線)などで接続された複数の端末(ゲーム機、携帯電話)を用いて生成してもよい。
【0086】
2.本実施形態の手法
2−1:識別体の設置
ゲーム開始に先立ちゲーム画面が表示される表示部190の外側に複数の識別体8a、8bを設置する。本実施の形態では、図1に示すように表示部190の上方及び下方に2つの識別体8a、8bを、表示部190の中心を挟んで点対称となるように配置する。
【0087】
従って、2つの識別体8a、8bの上を結んだ線の中心位置が、表示部190の中心位置と一致することになる。なお、本実施の形態では2つの識別体8a、8bを表示部190の周囲に配置する場合を例にとり説明するが、必要に応じて3つ以上の識別体を、表示部190の周囲に配置してもよい。
【0088】
前述したように各識別体8a、8bは、非可視光である赤外光を発する光源として形成されており、ガン型コントローラ10を表示部190方向に向けると、図3に示すように各識別体8a、8bに対応したマーカMa、Mbが撮像画像中に含まれる。
【0089】
前記ガン型コントローラ10の銃身方向と表示部190上における指示位置を一致させるために、本実施の形態のゲームシステムは、ノイズ光源チェックモードに設定される。
【0090】
すると、表示部190上には、図5に示す画面50が生成表示される。
【0091】
この画面50には、CCDカメラ18で撮像されている撮像画像52と、「照準の初期設定を行います」というメッセージAと、「マーカを基準位置に移動し、トリガを引いてください」とメッセージA2が表示される。
【0092】
撮像画像52内にはその中心点を挟んで点対称の位置に各マーカMa、Mbの基準位置を表すターゲットマーカTa、Tbが表示される。メッセージA2に従い、マーカMa、MbがターゲットマーカTa、Tbに重なるようにガン型コントローラ10の向きを調整し、これらが重なったタイミングでトリガ14を操作する。
【0093】
これにより、現在の状態で、ガン型コントローラ10の指示位置30が表示部190の中心位置を指していると指示位置特定部114が認識し、指示位置特定用の初期条件の設定が終了する。
【0094】
即ち、マーカMa、MbがターゲットマーカTa、Tbと重なっている状態では、図4(B1)に示すように、CCDカメラ18の撮像画像のx、y座標の原点Oが、表示部190の中心位置と一致し、更にこの時、撮像画像のy軸上に前記マーカMa、Mbが位置していると初期設定される。これにより、撮像画像内におけるマーカMa、Mbの位置と表示部190の各位置との関連付けが行われる。
【0095】
2−2:指示位置30の検出
図4には、撮像画像52に含まれるマーカMa、Mbの位置に基づき、ガン型コントローラ10の指示位置30(図4ではpで表される)を特定する処理が示されている。
【0096】
図4(A)には、その処理の手順を示すフローチャートが示され、図4(B1)乃至(B3)には、撮像画像52を用いた指示位置(P)を特定する処理の説明図が示されている。
【0097】
まず、図3に示す撮像画像52が得られた場合には、図4(A)に示すように、この撮像画像52に含まれる各マーカMa、Mbの重心位置q1、q2の(x、y)座標を求め、次に重心位置q1、q2を結ぶ直線のy軸に対する傾きθを求める処理を行う。
【0098】
図4(B1)は、その処理の具体例が示されている。
【0099】
次に、このようにして求めた重心位置q1、q2のxy座標及び前記傾きθに基づき、ステップS12、S14では、ガン型コントローラ10の指示位置30を特定する処理が行われる。
【0100】
即ちステップS12では、図4(B2)に示すように、ガン型コントローラ10の銃身の傾きを補正する処理、即ち撮像画像52に含まれる重心位置q1、q2を結ぶ直線を、原点Oを中心としてθ回転変換し、新たな重心位置q1’、q2’を求める処理を行う。
【0101】
次に、ステップS14では、新たな重心位置q1’、q2’を結ぶ直線の中点hのxy座標を求め、原点Oを介して、前記中点hと点対称の位置Pを表示部190上における指示位置30として特定する処理を行う。
【0102】
以上のようにして、本実施の形態によれば、撮像画像52に含まれるマーカMa、Mbの位置に基づき、ガン型コントローラ10の指示位置30を特定することができる。
【0103】
従って、このように特定された指示位置30を反映したゲーム演算処理が行われ、ゲーム画面を生成することが可能となる。
【0104】
2−3:警告出力処理
ここで、撮像画像52に含まれるマーカMa、Mbに基づき指示位置30を特定するためには、撮像画像52に所定個数以上のマーカMa、Mbが含まれることが必要となる。本実施の形態のように、2個の識別体8a、8bを用いている場合には、撮像画像52に2個のマーカが含まれていなければ、この特定処理条件を満足していないと判断されることになる。そして、満足していない場合には、その旨をユーザーに警告する警告出力処理を行う。
【0105】
図6には、その具体例が示されている。
【0106】
図6(A1)乃至(A3)には、撮像画像52に含まれるマーカMa、Mbの個数が減少していく一例が示され、図6(B1)乃至(B3)には、その時ゲーム画面上の指示位置30上に表示されるカーソルオブジェクトKの一例が示されている。
【0107】
本実施の形態では、撮像画像に2個以上のマーカMa、Mbが含まれている場合に、特定処理条件を満足すると判断され、ゲーム画面60上に表示されるカーソルKは赤色に表示される。
【0108】
そして、図6(A2)に示すように、撮像画像52から1つのマーカMbが外れると、撮像画像中に残るマーカの数は1個となる。この時、撮像画像52からはずれたマーカMbが、例えば過去に直線的に移動している場合には、ゲーム画面60上における指示位置30の移動経路も予想され、指示位置も予想されるため、予想された指示位置にカーソルKが表示される。この時カーソルKは、撮像画像52に含まれるマーカの数が1個になったことをプレーヤに知らせるため、青色で点滅するように表示される。
【0109】
更に図6(A3)に示すように、撮像画像52から2つのマーカMa、Mbが外れ、撮像画像52内にマーカが存在しなくなった場合には、図6(B3)に示すように、カーソルKはゲーム画面60の縁に停止した状態で、白色の点滅を行うように表示される。
【0110】
このように、撮像画像52内に適正な数、本実施の形態では2個のマーカMa、Mbが存在している場合と、撮像画像52内に1個のマーカしか存在しない場合と、さらには撮像画像52内に全くマーカが存在しない場合を判断する条件判定処理を行い、これら各状態に応じてカーソルKの表示色を変更する構成を採用する。これにより、プレーヤに位置特定処理のための特定処理条件が、段階的に損なわれていることを視覚的に且つ正確に知らせることができ、これを見たプレーヤは、ガン型コントローラ10の向きを表示部190の適正な方向に戻し、ゲームを続行することが可能となる。
【0111】
特に、上記構成を採用することにより、ガン型コントローラ10の指示位置30の特定が全くできなくなるという事態の発生を事前に又は事後的にいち早くプレーヤに知らせ、プレーヤにガン型コントローラ10の向きを適正な方向に戻すことを促すことにより、ゲーム画面上における指示位置30の検出を適正に行うことが可能となる。
【0112】
なお、図6(A2)に示すように、撮像画像52の周辺に、所定幅のチェックエリア54を設定しておき、撮像画像52に含まれるマーカが外側に外れる方向に移動しながら当該チェックエリア54にさしかかった場合には、当該マーカの重心位置座標に基づきこれを検出し、マーカが撮像画像52から外れる危険性が大きいことをプレーヤに予告表示するように構成してもよい。このようにすることにより、位置特定処理を行うための特定処理条件が損なわれる可能性が高い状況を、事前にプレーヤに知らせることが可能となる。このような予告警告処理は、例えばゲーム画面60に表示されるカーソルKの表示形態を変更するように行ってもよい。例えば、チェックエリア54に近づくにしたがいカーソルKが点滅を開始し、チェックエリア54にさしかかった場合にはその点滅周期を短くするようにして、プレーヤに警告するように構成してもよい。
【0113】
2−4:ノイズ光源の検出
撮像画像52に含まれるマーカMa、Mbの位置に基づき、ガン型コントローラ10の指示位置30を検出するためには、識別体8a、8bの周囲にノイズ光源が存在しないことが重要となる。特に、本実施の形態では、識別体8a、8bは非可視光である赤外光を発生する光源を用いて形成されているため、その周囲に赤外光を発する熱源等が存在したり、赤外光そのものを発生する光源等が存在している場合、プレーヤがこれを視認できないため、ノイズ光源を予め取り除いて、位置特定処理を良好に行うための環境を調えておくことは難しい。
【0114】
このようなノイズ光源を検出し、その位置を特定するために、本実施の形態では以下のような光源検出処理を行う。
【0115】
ノイズ光源検出処理は、前記図5に示すノイズ光源チェックモード時に行われる構成を採用する。
【0116】
ここでは、前記表示部190に撮像画像52-1を表示し、撮像画像52-1に含まれる前記識別体の表示位置と関連づけて設定され前記撮像画像より広いエリアである、図7の52−A乃至52−Dの領域を探索エリアとして設定し、プレーヤに撮像を指示する探索動作指示処理を行う。
【0117】
まず、図5に示すように、撮像画像52のターゲットマーカTa、Tbに、マーカMa、Mbが重なるようにガン型コントローラ10の向きを設定し、この状態でトリガ14を操作すると、図7、図8に示すように、マーカMaとマーカMbとの中間位置に特定オブジェクトOBが表示される。この特定オブジェクトOBは、常にマーカMaとマーカMbとの中間位置に表示される。
そして、前記探索エリアにおいて、この撮像画像52−1の4隅に対応する位置に、移動目標オブジェクトMTa、MTb、MTc、MTdを順次表示し、当該移動目標オブジェクトに向けてガン型コントローラ10の向きを変化させる探索動作指示処理を行う。
【0118】
この指示処理に従い、特定オブジェクトOBを移動目標オブジェクトMTa、MTb、MTc、MTdの順に移動することにより、カメラ18により52−A、52−B、52−C、52−Dという識別体8a、8b周囲の領域の画像を、探索エリアの画像として撮像することができる。
【0119】
即ち、カメラ18の撮像エリアの4倍の探索エリアを撮像することができ、この探索エリア内に非可視光である赤外光を発するノイズ光源が存在する場合には、これを確実に検出できると共に、このマーカMa、Mbとの相対位置関係に基づき、当該ノイズ光源の位置を特定し、プレーヤに知らせることができる。
【0120】
例えば、図8(A)に示すように、撮像画像52−1の左上には、最初の移動目標オブジェクトMTaが表示され、これにより当該移動目標オブジェクトMTaに向けて特定オブジェクトOBを移動するようにガン型コントローラ10の向きを変えることが指示される。そして、この特定オブジェクトOBが移動目標オブジェクトMTaに重なった状態で図7に示す撮像画像52−Aを得ることができる。
【0121】
次に、表示部190上に表示される撮像画像52−Aには、図8(B)に示すように次の移動目標オブジェクトMTbが表示され、当該移動目標オブジェクトに向けて特定オブジェクトOBを移動する旨の探索動作指示が行われる。
【0122】
この指示に従って、ガン型コントローラ10を右方向に向けている途中で、図8(C)に示すようなノイズ光源NLを含んだ撮像画像52−ABが得られると、特定処理部118bは、「不正な光源があります。この光源を隠すかマーカをずらしてください」と、ノイズ光源NLが存在す旨のメッセージを表示すると共に、その位置を撮像画像52−AB上に表示する。
【0123】
これにより、プレーヤは、特定オブジェクトOB(識別体8a、8b)との相対位置関係において、ノイズ光源NLの存在位置を特定することができ、当該ノイズ光源NLを図7の52−A乃至52−Dの領域から外に移動し、又当該領域内に入ってこないようにノイズ光源NLを覆い隠すことができる。
【0124】
このようにして、識別体8a、8bの周囲に存在するノイズ光源を広範囲に検出し、これを除去することにより、その後のゲーム演算時における、ガン型コントローラ10を用いた表示部190上における指示位置30の検出を確実に且つスムーズに行うことが可能となる。
【0125】
なお、本実施の形態では、移動目標オブジェクトに沿ってガン型コントローラ10の向きを変化させるときの指標として、常にマーカMaとマーカMbとの中間位置に表示される特定オブジェクトOBを表示する場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限らず、これ以外のオブジェクトを指標として用いてもよく、例えば撮像画像52−1に含まれるマーカMa、Mbのいずれか一方を指標として用い、当該指標を前記移動目標オブジェクトに向けて順次移動するように指示する構成を採用してもよい。
【0126】
又、前記4つの移動目標オブジェクトを順次表示することに代え、探索エリアに設定された移動経路そのものを撮像画像52上に画像表示し、この移動経路に沿って特定オブジェクトOBが移動するようにガン型コントローラ10の向きを変化させるように探索動作指示を行う構成を採用してもよい。
【0127】
又、上記手法に代え、撮像画像に含まれる前記マーカMa、Mbの表示位置と関連づけて設定さた前記撮像画像より広いエリアである、図7の52−A乃至52−Dの領域を探索エリアとして設定し、前記探索動作指示部118aは、前記表示部190に撮像画像を探索用画像として表示し、プレーヤに撮像を指示する探索動作指示処理を行う。このとき、前記探索エリア52−A乃至52−Dにおいて探索用画像として撮像済のエリアを識別表示(例えば塗り絵の要領で、撮影済エリアを黒色に表示し、未撮影のエリアを白色表示する)することで、残りの探索エリアの撮像をプレーヤに指示する探索動作指示処理を行う構成を採用するようにしてもよい。
【0128】
これによっても、探索エリアを塗りつぶす要領で、判り易い探索動作指示処理を行うことができる。
【0129】
3.本実施の形態の処理
次に、本実施の形態の詳細な処理例について、図9乃至図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0130】
3−1:ノイズ光源チェック
まず、表示部190の外部に、図1に示すように、一対の識別体8a、8bを設置すると、まず最初に、図4のステップ100で示すノイズ光源チェック処理が実行される。
【0131】
図10のフローチャートには、このノイズ光源チェック処理の一連の手順が示されている。
【0132】
ステップS20において、プレーヤに対して表示部190の周辺に設けられた一対の識別体8a、8bの中心に銃を向けるように指示がなされ、これにより、指示位置特定のための初期設定が行われる。
【0133】
次にステップS22で、撮像画像52に含まれるマーカMa、Mbの数が2個であるか否かの判断が行われ、ここでは2個のマーカMa、Mbが含まれるため、条件を満足する登判断され、次に、ステップS24乃至S26に示す一連のノイズ光源検出処理が実行される。
【0134】
まず、ステップS24では、i=0に設定され、次にステップS26ではi=0番目の移動目標オブジェクトMTaのデータの読出が行われ、次にステップS28では、当該移動目標オブジェクトMTaを図8(A)に示すように撮像画像52内に表示し、当該移動目標オブジェクトMTaに向け特定オブジェクトOBを移動させるように指示する探索動作指示を行う。
【0135】
そして、ステップS30では、この探索動作指示中に得られる撮像画像内に含まれる光源のデータの読み込みを行い、ステップS32では、得られた光源の数がNより大きいか否かの判断を行う。ここでは、N=2であるため、検出された光源の数が3個以上の場合には、ステップS34に移行し、ここで不正な光点、即ちノイズ光源を発見したと判定され、当該ノイズ光源が存在する旨の表示及びその位置を画面上に表示する。
【0136】
この表示により、プレーヤは、ノイズ光源の存在を認識することができ、当該ノイズ光源を識別体8a、8bから遠ざけることができる。
【0137】
ステップS36では、検出された光源の数が1個未満か否かが判断され、撮像画像中に一つの光源も存在しないと判断された場合には、ステップS38に移行する。ここでは、ガン型コントローラ10の向きがチェック範囲の外に向いていると判断(識別体8a、8bの存在しないエリアに向いていると判断)され、元の位置に戻すことを指示する警告表示が行われる。
【0138】
ステップS40では、現在の特定オブジェクトOBの位置を計算し、画面上に表示する処理を行う。
【0139】
次に、ステップS42で、特定オブジェクトOBが指示されたi=0番目の目標オブジェクトMTaに到達したと判断されると、そのiを一つインクリメントして、2番目の移動目標オブジェクトMTbに対しステップS26乃至S44の処理を同様に繰り返して行う。
【0140】
このような処理をiがインクリメントされる毎に順次繰り返し、すべての移動目標オブジェクトMTa、MTb、MTc、MTdに対してする処理が終了したとステップS46で判断した時点で、ノイズ光源の検出処理は終了する。
【0141】
3−2:ゲーム演算処理
図9に示すステップS100のノイズ光源チェック処理が終了すると、次に図9のステップS200のゲーム演算処理が実行される。
【0142】
図11のフローチャートは、このゲーム演算処理の具体的な手順を示す。
【0143】
まず、ステップS210で、カメラ18の撮像画像データの読み込みを行い、ステップS212で、この撮像画像データに含まれるマーカMa、Mbの位置及び数の検出を行う。
【0144】
次にステップS214で、マーカの数がN個(補実施の形態ではN=2個)であるか否かの判定が行われ、マーカの数が2個であると判定された場合には、ステップS216で指示位置特定処理が行われ、特定された指示位置30にカーソルオブジェクトKが赤色で表示される(ステップS218)。
【0145】
また、ステップS216の指示位置特定処理の詳細は、前述した図4(A)に示すフローチャートで説明したため、ここではその説明は省略する。
【0146】
また、ステップS214で、マーカの数が2個ではないと判断されると、次にステップS220で指示位置の特定が可能か否か、即ち、撮像画像に1個のマーカ含まれているか否かが判断される。
【0147】
1個のマーカが含まれていると判断された場合には、指示位置を推定することで特定できるため、ステップS222で当該指示位置を特定する処理を行い、特定された指示位置30にカーソルオブジェクトKを青色で表示する。
【0148】
このように、カーソルオブジェクトKを青色で表示することにより、撮像画像には1個のマーカしか含まれなくなったことをプレーヤに警告して知らせることができる。
【0149】
また、ステップS220で、撮像画像に1個のマーカも含まれず、指示位置の特定が不可能であると判断されると、次にステップS226で、ゲーム画面上のカーソルオブジェクトKを白色で表示し、指示位置の特定ができなくなった旨をプレーヤに知らせる。
【0150】
このように、撮像画像中にマーカが2つ含まれている正常な場合と、1つしか含まれていない場合と、全く含まれていない場合とで、ゲーム画面上に表示するカーソルオブジェクトKの色を変化させることにより、プレーヤに現在の状況を視覚的に正確に認識させることができ、プレーヤに対しガン型コントローラ10を常に識別体8a、8bが存在するエリアに向けることを促すことができる。
【0151】
このようなステップS210乃至S226の一連の処理を、ゲームが終了するまで繰り返して行う。
【0152】
4.ハードウェア構成
図12に本実施の形態を実現できるハードウェア構成の例を示す。メインプロセッサ900は、DVD982(情報記憶媒体。CDでもよい。)に格納されたプログラム、通信インターフェース990を介してダウンロードされたプログラム、或いはROM950に格納されたプログラムなどに基づき動作し、ゲーム処理、画像処理、音処理などを実行する。コプロセッサ902は、メインプロセッサ900の処理を補助するものであり、マトリクス演算(ベクトル演算)を高速に実行する。例えばオブジェクトを移動させたり動作(モーション)させる物理シミュレーションに、マトリクス演算処理が必要な場合には、メインプロセッサ900上で動作するプログラムが、その処理をコプロセッサ902に指示(依頼)する。
【0153】
ジオメトリプロセッサ904は、メインプロセッサ900上で動作するプログラムからの指示に基づいて、座標変換、透視変換、光源計算、曲面生成などのジオメトリ処理を行うものであり、マトリクス演算を高速に実行する。データ伸張プロセッサ906は、圧縮された画像データや音データのデコード処理を行ったり、メインプロセッサ900のデコード処理をアクセラレートする。これにより、オープニング画面やゲーム画面においてMPEG方式等で圧縮された動画像を表示できる。
【0154】
描画プロセッサ910は、ポリゴンや曲面などのプリミティブ面で構成されるオブジェクトの描画(レンダリング)処理を実行する。オブジェクトの描画の際には、メインプロセッサ900は、DMAコントローラ970を利用して、描画データ(頂点データや他のパラメータ)を描画プロセッサ910に渡すと共に、必要であればテクスチャ記憶部174にテクスチャを転送する。すると描画プロセッサ910は、描画データやテクスチャに基づいて、Zバッファなどを利用した隠面消去を行いながら、オブジェクトをフレームバッファ922に描画する。また描画プロセッサ910は、αブレンディング(半透明処理)、デプスキューイング、ミップマッピング、フォグ処理、バイリニア・フィルタリング、トライリニア・フィルタリング、アンチエイリアシング、シェーディング処理なども行う。
【0155】
サウンドプロセッサ930は、多チャンネルのADPCM音源などを内蔵し、BGM、効果音、音声などのゲーム音を生成し、スピーカ932を介して出力する。ゲームコントローラ942やメモリカード944からのデータはシリアルインターフェース940を介して入力される。
【0156】
ROM950にはシステムプログラムなどが格納される。業務用ゲームシステムの場合にはROM950が情報記憶媒体として機能し、ROM950に各種プログラムが格納される。なおROM950の代わりにハードディスクを利用してもよい。RAM960は各種プロセッサの作業領域となる。DMAコントローラ970は、プロセッサ、メモリ間でのDMA転送を制御する。DVDドライブ980(CDドライブでもよい。)は、プログラム、画像データ、或いは音データなどが格納されるDVD982(CDでもよい。)にアクセスする。通信インターフェース990はネットワーク(通信回線、高速シリアルバス)を介して外部との間でデータ転送を行う。
【0157】
なお本実施の形態の各部(各手段)の処理は、その全てをハードウェアのみにより実現してもよいし、情報記憶媒体に格納されるプログラムや通信インターフェースを介して配信されるプログラムにより実現してもよい。或いは、ハードウェアとプログラムの両方により実現してもよい。
【0158】
そして、本実施の形態の各部の処理をハードウェアとプログラムの両方により実現する場合には、情報記憶媒体には、ハードウェア(コンピュータ)を本実施の形態の各部として機能させるためのプログラムが格納される。より具体的には、上記プログラムが、ハードウェアである各プロセッサ902、904、906、910、930に処理を指示すると共に、必要であればデータを渡す。そして、各プロセッサ902、904、906、910、930は、その指示と渡されたデータとに基づいて本発明の各部の処理を実現する。
【0159】
以上のように、本発明には、本実施の形態で説明したものに限定されず、これらと均等な手法も本発明の範囲に含まれる。
【0160】
また本発明は種々のゲーム(格闘ゲーム、シューティングゲーム、ロボット対戦ゲーム、スポーツゲーム、競争ゲーム、ロールプレイングゲーム、音楽演奏ゲーム、ダンスゲーム等)に適用できる。また本発明は、業務用ゲームシステム、家庭用ゲームシステム、多数のプレーヤが参加する大型アトラクションシステム、シミュレータ、マルチメディア端末、ゲーム画像を生成するシステムボード等の種々の画像生成システムに適用できる。
【0161】
本実施の形態では、シューティングゲームにおけるガン型コントローラ10の照準位置検出に用いる場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限らず、これ以外の各種用途に適用することができる。例えば、ゲームの種類によっては、例えばプレーヤオブジェクトの移動する方向や、各種アイテムを、前記ポインティングデバイスを用いて指示し、当該指示位置を反映したゲーム画像を生成するような構成を採用することも可能である。
【0162】
又、単に表示部190上における位置を指示するだけではなく、前記識別体8a、8bが複数設けられているため、コントローラの表示部に対する回転や傾き等の検出にも用いることができる。
【0163】
又、本実施の形態では識別体8a、8bを2個用いる場合を例にとり説明したが、より制度の高い指示位置の検出を行うためには、3個以上の識別体を用いる構成を採用してもよい。
【0164】
又、本実施の形態では、識別体を表示部の周囲に設けたが、表示部と関連の無い所望の位置に複数の識別体を配置してもよい。この場合でも、当該各識別体をポインティングデバイスの撮像手段で撮影した撮像画像内におけるマーカMa、Mbの位置と表示部の各位置とを関連付けておくことによって、ポインティングデバイスにより表示部の所望位置を指示することができる。
【0165】
又、本実施の形態では、識別体として、赤外光を発光する光源を用いる場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限らず、これ以外の非可視光を発生する識別体を用いてもよく、又撮像画像上において認識可能なものであるならば、所定のマーク等を識別体として用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0166】
【図1】本実施の形態を家庭用ゲームシステムに適用した場合の例。
【図2】本実施の形態の画像生成システムのブロック図の例。
【図3】撮像画像の一例を示す説明図。
【図4】撮像画像を用いて指示位置を検出する処理の説明図。
【図5】ノイズ光源チェック画面の一例を示す説明図。
【図6】指示位置を特定するための条件と、これに対応して表示されるカーソルオブジェクトとの対応関係の説明図。
【図7】ノイズ光源検出処理の説明図。
【図8】ノイズ光源検出処理の際に表示される画面の説明図。
【図9】本実施の形態の具体的な処理のフローチャートである。
【図10】本実施の形態のノイズ光源チェック処理の具体的な処理のフローチャート図。
【図11】本実施の形態の具体的な指示位置特定処理のフローチャート図。
【図12】本実施の形態を実現できるハードウエア構成の一例を示す図。
【符号の説明】
【0167】
2 家庭用のゲーム機
4 テレビ
6 ハウジング
8a、8B 識別体
10 ガン型コントローラ
12 ポインティングデバイス(ケーシング)
18 カメラ
30 指示位置
52 撮像画像
60 ゲーム画像
90 本体装置
100 処理部
110 ゲーム処理部
112 識別体位置検出部
114 指示位置特定部
116 距離条件判定部
118 ノイズ光源検出部
118a 探索動作指示部
118b 特定処理部
170 記憶部
176 撮像画像用フレームメモリ
180 情報記憶媒体
190 表示部
192 音出力部
196 通信部
K カーソルオブジェクト
OB 特定オブジェクト
Ma、Mb マーカ
MTa、MTb、MTc、MTd 移動目標オブジェクト
NL ノイズ光源
Ta、Tb ターゲットマーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム用の画像を生成するためのプログラムであって、
撮像手段を有するポインティングデバイスの表示部上における指示位置を検出するために、表示部の外に配置された複数の識別体を、前記撮像手段で撮影した撮像画像に含まれる前記複数の識別体の位置を検出する識別体位置検出部と、
前記検出された前記各識別体の位置に基づき、表示部上における前記ポインティングデバイスの指示位置を特定する位置特定処理を行う指示位置特定部と、してコンピュータを機能させ、特定された前記指示位置を反映した画像を生成すると共に、
指示位置特定部は、
前記撮像画像に含まれる前記識別体が、前記位置特定処理を行うための特定処理条件を満足していることを判定する条件判定処理を行い、満足していない場合には、その旨をプレーヤに警告する警告出力処理を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項2】
請求項1において、
前記条件判定処理では、
前記撮像画像に所定個数以上の識別体が含まれていない場合に、特定処理条件を満足しないと判定することを特徴とするプログラム。
【請求項3】
請求項1、2のいずれかにおいて、
前記画像には、
特定された表示部上の指示位置に表示される所与の特定オブジェクトが含まれ、
前記警告出力処理では、
前記特定オブジェクトの表示を変化させることを特徴とするプログラム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記条件判定処理では、
前記特定処理条件を満足するが、撮像画像に含まれる識別体から撮像画像から外れる挙動をする場合には、その旨をプレーヤに予告警告する予告警告出力処理を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記識別体位置検出部は、
非可視光を発する複数の識別体を前記非可視光を撮影可能な撮像手段で撮影した撮像画像に含まれる前記複数の識別体の位置を検出することを特徴とするプログラム。
【請求項6】
請求項5において、
前記撮像画像に含まれる前記識別体間の距離が適性距離でない場合には、その旨をプレーヤに知らせる警告出力処理を行う距離条件判定部を含むことを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかにおいて、
前記ポインティングデバイスはシューティングデバイスの一部として用いられ、
前記特定された指示位置を、シューティングデバイスの照準位置とするシューティング用のゲーム画像を生成することを特徴とするプログラム。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかのプログラムを記憶したことを特徴とする情報記憶媒体。
【請求項9】
ゲーム用の画像を生成するための画像生成システムであって、
撮像手段を有するポインティングデバイスの表示部上における指示位置を検出するために、表示部の外に配置された複数の識別体を、前記撮像手段で撮影した撮像画像に含まれる前記複数の識別体の位置を検出する識別体位置検出部と、
前記検出された前記各識別体の位置に基づき、表示部上における前記ポインティングデバイスの指示位置を特定する位置特定処理を行う指示位置特定部と、
を含み、特定された前記指示位置を反映した画像を生成すると共に、
指示位置特定部は、
前記撮像画像に含まれる前記識別体が、前記位置特定処理を行うための特定処理条件を満足していることを判定する条件判定処理を行い、満足していない場合には、その旨をプレーヤに警告する警告出力処理を行うことを特徴とする画像生成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−267849(P2007−267849A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−95785(P2006−95785)
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(000134855)株式会社バンダイナムコゲームス (1,157)
【Fターム(参考)】