説明

プログラムおよびライセンス管理用の記憶媒体、サーバおよびコンピュータシステム

【課題】ネットワーク接続、非接続のコンピュータに拘わらず、プログラムや更新プログラムのインストールやライセンス管理を容易に行う。
【解決手段】USBメモリ5は、端末に着脱自在で書換可能な記憶媒体であって、端末にインストールすべき1またはそれ以上の会計プログラム82と、会計プログラム82に関するライセンス情報テーブル93と更新プログラム90を管理するサーバ4にネットワークを介して接続して、会計プログラム80のインストールまたはライセンスの更新を端末に実行させるための接続プログラムとを具え、接続プログラムが、サーバ4の認証を得るステップと、サーバ4からライセンス情報テーブル85を取得してUSBメモリ5に格納するステップと、サーバ4に更新プログラム83が有ればこれもUSBメモリ5に格納するステップと、を端末に実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラムおよびライセンス管理を行うための記憶媒体、サーバおよびコンピュータシステムに関し、特にネットワーク接続、非接続のコンピュータに拘わらず、更新プログラムを容易にインストールすることができる記憶媒体、サーバおよびコンピュータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、税理士・公認会計士によって営まれる会計事務所では、多数の顧問先企業の月々の記帳業務や決算業務、税務申告を行っている。会計事務所は特に機密性の高い顧客情報を保有しているため、情報漏洩に対する厳重な管理が要求されている。このため、会計事務所の中には、インターネット等の外部ネットワークに接続する端末を極力少数に抑え、税務・会計業務用プログラムを導入した端末を外部ネットワークから隔離しているところもある。また、税務・会計業務用プログラムは、容量が大きいと共に、税法や会計制度の改正、顧客に応じたカスタマイズによってプログラムの更新頻度が高いため、このプログラムや更新プログラムを手間を掛けずにインストールすることが要求されている。また同時に、複数端末へのインストールといった不正利用を防止しなければならない。一方、企業においても、ウイルス対策や情報管理などのセキュリティ上の問題から、インターネット等の外部ネットワークに接続する端末を極力少数に抑える方針を採用することが少なくない。特に会計部門などで複数種類のプログラムが用いられるほか、多くの部署で複数種類の業務プログラムが用いられているが、更新プログラムがネットワークを介して提供されるような場合にこれを利用する端末が外部ネットワークへ接続していないと、プログラムのバージョンアップ(更新)の際に不都合が生じる。
【0003】
従来、プログラムの配布や更新には、プログラムをCD−ROM等のメディアに格納して配布したり、ネットワークを介して更新プログラムを取得するといった手法が用いられている。また、プログラムの更新に関する技術としては、特許文献1に記載のモジュール配信管理方法が知られている。このシステムは、クライアントがネットワークに接続したときに、サーバのディスク装置上の変更フラグファイルと、クライアントのディスク装置上の変更フラグファイルとを照合し、変更があった場合にはモジュールをクライアントのディスク装置に複写するものである。かかるシステムによれば、利用者側でモジュールの更新に関する管理を行うことなく、最新のモジュールを常にクライアントに配布することができる。しかしながら、このシステムは、端末をネットワークに接続しなければならないため、上記セキュリティに対する懸念を取り除くことはできなかった。
【0004】
また、ライセンス管理に関する先行技術として、例えば、特許文献2に記載のソフトウエア使用制御方法が知られている。このシステムは、パスワードを添付したソフトウエア、識別情報を格納したドングルおよび公開鍵を利用者に配布し、利用者がライセンスを得ようとした場合、パスワードを販売会社に送信し、販売会社はパスワードで検出した識別情報を秘密鍵を用いて暗号化したライセンス情報として利用者に送信する。利用者はライセンス情報を公開鍵により復号し、ドングル内の識別情報と照合し、照合に合格すれば、ソフトウエアは有効に起動され、失敗すればソフトウエアの実行を停止するというものである。かかるシステムは、ドングル内の識別情報でライセンス管理を行っており、暗号化したライセンス情報を作成できるのは、秘密鍵を保持している販売会社のみであるため、高いセキュリティでソフトウエアの使用を制御できる。しかしながら、このシステムもネットワークへの接続が必要であり、ネットワーク非接続の端末に更新プログラムを手軽にインストールすることはできなかった。このようにプログラムの更新に際し、プログラムをインストールした端末を外部ネットワークに接続することが前提となっている。これは、更新プログラムを配信するサーバを用意して、サーバから外部ネットワーク経由で更新プログラムを取得する方法が、複数の業務プログラムを簡易にバージョンアップするのに都合が良いからである。
【0005】
もっとも近年においては、SAAS(Software as a Service)のように必要なプログラムだけを選んで利用できるサービスが出現している。ゆえに、多数の業務プログラムを外部ネットワークを介して配信し、必要に応じて更新する(あるいは更新された最新のものを利用する)という利用形態が用いられるようになってきた。このような利用形態であっても、外部ネットワークから切り離された端末で業務プログラムを利用したいという要望はあるが、従来技術のSAASはいずれも、あくまで外部ネットワーク接続端末または外部ネットワークに接続されたサーバの存在を前提としたものである。特に会計事務所や企業の会計部門などのように、頻繁に、あるいは毎年所定の時期に定期的に改正される税法や会計基準などの影響を受ける「会計処理や税務処理に係る業務プログラム」を用いる場面では、このような問題点が一層顕著な影響を及ぼし、有効な解決策がないまま放置されているのが現状であった。
【0006】
このような課題を解決する手段としては、以下のようなものがある。例えば、仮に一つ(ないしごく少数)の業務プログラムを利用する場合、各人がネットワークに接続されたPCを用いてプログラムの配信および更新を受け、これをUSBメモリに格納し、別途外部ネットワークに接続されていない端末にUSBメモリに保存したプログラムをインストールしていく、といった人的な処理でカバーすることが想定される。一般的な用途(文書作成、作図・作表等)の業務プログラムでは、少ない頻度で不定期に発生するバグを修正する限り、更新頻度はさほど高くなく、人的な対応で対応できる。
【0007】
しかしながら、会計処理や税務処理に係る業務プログラムを用いる場面では、頻繁に、あるいは毎年定期的に改正される税法や会計基準などの影響を受けるため、人的な対応では限界がある。特に、多くの担当者を抱えるような会計事務所(同様に多くの部門ないし事業所を抱え、担当者毎に分けられている企業会計部門)では、担当者毎に複数の顧問先を抱え顧問先の多様なニーズに応えるために担当者毎にそれぞれ異なる業務プログラムが必要になることに加え、担当者毎に割り当てられる端末も全体としては相当な数になり、人的な対応は困難である。さらに会計事務所のように顧問先の要望などに応じて特定の期間だけ、特定のプログラム(例えば、相続税プログラムや年末調整プログラム)の利用ができればよいといった利用形態では、複数のプログラムの更新処理に加え、1ヶ月毎や数ヶ月毎ないし1年単位のライセンスの管理まで行うことが求められ、これらの管理を複数の端末に対して整合的に行うのは、人的な対応によっては事実上不可能な状況にあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−238009号公報
【特許文献2】特開2001−175468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、ネットワーク接続、非接続のコンピュータに拘わらず、プログラムや更新プログラムを容易にインストールすることができると共に、ライセンス数を超えるコンピュータへのインストールといった不正利用を防止することが可能な記憶媒体、サーバおよびコンピュータシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る記憶媒体は、コンピュータから着脱自在かつ書換可能な記憶媒体であって、コンピュータにインストールすべき1またはそれ以上のプログラムと、前記プログラムに関するライセンス情報と更新プログラムを管理するサーバにネットワークを介して接続して、前記プログラムのインストールまたはライセンスの更新をコンピュータに実行させるための接続プログラムとを具え、前記接続プログラムが、前記サーバの認証を得るステップと、前記サーバから前記ライセンス情報を取得して前記記憶媒体に格納するステップと、前記サーバに前記更新プログラムが有ればこれも前記記憶媒体に格納するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
【0011】
このとき、前記接続プログラムがさらに、前記サーバに接続しようとする際に、前記コンピュータがネットワークを介して前記サーバに接続可能か否かを確認するステップと、接続不能な場合にネットワークを介して前記サーバに接続可能なコンピュータに前記記憶媒体を接続し直すように通知するメッセージを出力するステップをコンピュータに実行させる。次いで、前記接続プログラムがさらに、前記ライセンス情報に対応するプログラムまたは更新プログラムをコンピュータにインストールするステップをコンピュータに実行させる。なお、前記接続プログラムがさらに、前記プログラムのインストール時に、前記記憶媒体と前記コンピュータとを一意に識別するための識別子を前記コンピュータに保存するステップをコンピュータに実行させることが好ましい。
【0012】
ここで、前記ライセンス情報は有効期限の情報を含んでおり、前記接続プログラムがさらに、前記プログラムのインストール時に、前記有効期限の情報を前記コンピュータに保存するステップを前記コンピュータに実行させると共に、前記コンピュータにインストールされたプログラムは、起動時に、現在の日付が前記有効期限前の所定日数を経過しているか否かを確認するステップと、経過している場合に、ネットワークを介して前記サーバに接続可能なコンピュータに前記記憶媒体を接続するように通知するステップをコンピュータに実行させる。次いで、前記接続プログラムがさらに、前記有効期限前の所定日数を経過したプログラムについて、前記サーバから新規あるいは更新されたライセンス情報を取得して前記記憶媒体に格納するステップと、前記サーバに前記更新プログラムが有ればこれも前記記憶媒体に格納するステップと、前記ライセンス情報に対応する更新プログラムをインストールするステップと、前記コンピュータに保存された有効期限の情報を更新するステップと、をコンピュータに実行させる。なお、前記記憶媒体は、MOディスク、HDD、SSD、CD−RW、DVD−RW、DVD−RAM、DVD+RAM、DVD+RW、ブルーレイディスク、メモリカード、USBメモリ、ICカード、およびこれらに演算処理機能や通信機能を付加したもの、からなる群から選択される。
【0013】
本発明に係るサーバは、前記接続プログラムによる要求に応じてユーザ認証を実行する認証処理部と、ユーザ毎のプログラムのライセンス情報を管理するライセンス管理部と、前記プログラムおよびその更新プログラムを管理するプログラム管理部とを具え、前記接続プログラムの要求に応じて、前記ユーザのライセンス情報と必要な更新プログラムとを前記接続プログラムを実行するコンピュータに送信することを特徴とするものである。
【0014】
本発明に係るコンピュータシステムは、プログラムおよびそのライセンスを管理するためのコンピュータシステムであって、ユーザ毎のライセンス情報および前記プログラムに係る更新プログラムを有するサーバと、当該サーバとネットワークを介して接続可能なユーザ端末と、当該ユーザ端末に着脱自在で書換可能な記憶媒体とを具え、前記記憶媒体には、前記ユーザ端末にインストールすべき1またはそれ以上のプログラムが保存されており、前記ユーザ端末が前記プログラムのインストールに必要なライセンス情報を前記サーバから取得して前記記憶媒体に格納し、これにより当該ユーザ端末または他の端末に前記プログラムがインストール可能となることを特徴とするものである。
【0015】
このとき、前記ユーザ端末は、前記ライセンス情報を前記サーバから取得する際に、もしあれば前記ユーザのライセンスに係るプログラムの更新プログラムを前記サーバから取得して、前記記憶媒体に格納するか、または前記記憶媒体に保存されたプログラムを更新する。また、前記ライセンス情報が有効期限の情報を含むと共に、前記ユーザ端末は、現在の日付が前記有効期限の所定日数前を経過している場合に、前記サーバから新規あるいは更新されたライセンス情報を取得する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、相対的に容量の大きいプログラムは予め記憶媒体に格納されているため、コンピュータにプログラムをインストールするときにネットワークの帯域制限や時間的制約を受けることがない。また、プログラムをインストールするときや、ライセンスを更新するときに、サーバから更新プログラムが自動的に取得されてインストール可能となるため、最新版のプログラムを使用することができる。さらに、更新プログラムやライセンス情報は、着脱可能な記憶媒体に格納されるので、ネットワーク接続、非接続のコンピュータに拘わらず、プログラムやライセンスを容易に更新することができる。
【0017】
また、機密性の高い顧客情報を取り扱う会計事務所では、ネットワーク非接続のコンピュータで会計事務所向けプログラムやライセンスを手間を掛けずに更新したいという要望があると共に、税法や会計制度の改正、顧客に応じたカスタマイズにより、会計事務所向けプログラムの更新頻度は高いため、本発明は会計事務所向けプログラムとライセンスの管理に好適である。なお、本発明では、サーバの認証が得られなければ、記憶媒体にライセンス情報が格納されず、ひいてはプログラムをインストールできないため、プログラムを購入していない第三者がプログラムを不正にインストールするのを防止することができる。
【0018】
一方、記憶媒体は、記憶媒体と、プログラムをインストールしたコンピュータとを一意に識別する識別子を具えるので、記憶媒体と、プログラムをインストールしたコンピュータが真正か否かを判定することができる。このため、記憶媒体内のデータを別の記憶媒体にコピーしたり、プログラムをインストールしたコンピュータの記憶部を別の記憶部にコピーしたりすることによって、ライセンス数を超えるコンピュータでプログラムを不正に利用するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明に係るプログラムおよびライセンスを管理するためのコンピュータシステムの一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図2は、図1のコンピュータシステムを構成するユーザ端末の構成例を示すブロック図である。
【図3】図3は、図1のコンピュータシステムを構成するサーバの構成例を示すブロック図である。
【図4】図4は、図1のコンピュータシステムを構成するサーバ、ユーザ端末および記憶媒体に格納されているプログラム、更新プログラム、ライセンス情報テーブル、ユーザ情報テーブル、テーブル、インストール/更新情報テーブルを示す相関図である。
【図5】図5は、図1のコンピュータシステムによって行われるプログラムのインストール処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図6は、図1のコンピュータシステムによって行われるライセンスの更新処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明に係る会計事務所向けプログラム(以下、会計プログラムという)およびライセンスの管理システムの一実施形態を示す概略構成図である。このコンピュータシステムは、ユーザAの端末1a〜1dと2、ユーザBの端末3、管理センタのサーバ4、および書換可能な記憶媒体5および6により構成されている。端末1〜3およびサーバ4は周知のコンピュータであり、端末2と3およびサーバ4は有線もしくは無線でLAN(Local Area Network)またはWAN(Wide Area Network)等のネットワーク7を介して相互に接続されているが、端末1a〜1dはネットワーク7に接続していない。
【0021】
本実施形態において、ユーザAとBは共に会計事務所であり、ユーザAはセキュリティ面から外部ネットワークへの非接続端末1a〜1dと接続端末2とに分けており、ユーザBは接続端末3のみを具えるものとする。ただし、本発明は会計事務所での利用に限定されるものではなく、他の業種の企業におけるコンピュータシステムにも適用することができる。ユーザAは、記憶媒体5を接続した端末2を用いてサーバ4から会計プログラムのライセンス情報と、サーバ4に更新プログラムが有ればこれも取得し、このライセンス情報を用いてネットワーク非接続端末1a〜1dに会計プログラムと更新プログラムをインストールする。一方、ユーザBは、記憶媒体6を接続した端末3を用いてサーバ4から会計プログラムのライセンス情報と更新プログラムを取得し、このライセンス情報を用いてネットワーク接続端末3に会計プログラムと更新プログラムをインストールする。なお、本発明に係るコンピュータシステムは、端末1〜3以外にも複数のユーザ端末を具えることができる。
【0022】
図2は、例えばユーザ端末2の構成を代表的に示している。端末2は、制御部10、記憶部20、出力部30、入力部40および通信部50により構成され、各部がバスにより接続されている。制御部10は、記憶部20または記憶媒体5の記憶領域に格納されている各種処理プログラム、入力部40から入力される各種指示、あるいは指示に対応する各種データ等を記憶部20に格納し、それら入力指示および各種データに応じて記憶部20に格納した各種処理プログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果を記憶部20に一時的に記憶するとともに、出力部30等に出力する。
【0023】
この制御部10は、図2に示すように、記録媒体5のI/F(Interface)を監視するI/F監視部11と、サーバ4への接続処理を行う接続処理部12と、会計プログラムを管理するプログラム管理部13と、会計プログラムのライセンス情報を管理するライセンス管理部14とを具える。I/F監視部11は、記憶部20内に格納されたOS(Operating System)の一機能であるI/F監視ドライバを制御部10が読み込んで実行することにより実現される。一方、接続処理部12、プログラム管理部13およびライセンス管理部14は、記憶媒体5内に格納された接続プログラムを制御部10が読み込んで実行することにより実現されるものである。
【0024】
記憶部20は、プログラムやデータ等が記憶される記憶媒体を有し、この記憶媒体はHDD(Hard Disk Drive)やMO(Magneto−Optical)ドライブ等の磁気的または光学的記録媒体、もしくはSSD(Solid State Drive)等の半導体メモリで構成される。この記憶媒体は記憶部20に固定的に設けられるもの、もしくは着脱自在に装着されるものであり、制御部10により実行される各種処理プログラム(本発明に係る会計プログラムを含む。)を格納するプログラム格納部21と、本発明に係る会計プログラムのインストール/更新情報を格納するインストール/更新情報格納部22とを具える。
【0025】
出力部30は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置により構成され、制御部10から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。入力部40は、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等により構成され、入力指示信号を制御部10に対して出力する。通信部50は、モデムやルータ、ブリッジ等により構成され、ネットワーク7を介してサーバ4から受信したデータを制御部10に出力するとともに、制御部10から受信したデータをネットワーク7を介してサーバ4に対して出力する通信制御を行う。
【0026】
記憶媒体5は、本発明に係る会計プログラムのインストールやライセンス更新を行うための書換可能な記憶媒体であり、端末2に着脱自在である。この記憶媒体5は、MOディスク、HDD、SSD、CD−RW(Compact Disc−ReWritable)、DVD−RW(Digital Versatile Disc−ReWritable)、DVD−RAM(Digital Versatile Disc−Random Access Memory)、DVD+RW(Digital Versatile Disc+ReWritable)、ブルーレイディスク、メモリカード(SDカード、メモリスティック、コンパクトフラッシュ(登録商標)など)、またはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の磁気的もしくは光学的記録媒体、または半導体メモリで構成される。特にUSBメモリは、速度、容量、持ち運び、管理の容易さ、専用の書き込みソフトウエアが不要といった面で、容量の大きい会計プログラムを格納するのに好適である。本実施例では、記憶媒体5としてUSBメモリ(CPU(Central Processing Unit)無し)を想定しているが、本発明に係る記憶媒体は、例えばCPU付USBメモリやOS搭載ICメモリチップなど有線または無線でネットワーク7を介してサーバ4と通信する通信部を具えた他の記憶装置を含むものとする。
【0027】
記憶媒体5は、本発明に係る接続プログラムを格納する接続プログラム格納部51と、インストール用に圧縮された会計プログラムを格納するプログラム格納部52と、更新プログラムを格納する更新プログラム格納部53と、ライセンス情報を格納するライセンス情報格納部54と、会計プログラムと更新プログラムのインストール/更新情報を格納するインストール/更新情報格納部55と、記憶媒体5とインストールした端末1a〜1dが真正か否かを識別するための識別コードを格納する識別コード格納部56とを具える。接続プログラムは、本発明に係る会計プログラムのインストールとライセンス更新を制御部10に実行させる。
【0028】
記憶媒体5をユーザAに出荷するとき、記憶媒体5に少なくとも接続プログラムと会計プログラムが格納される。また、記憶媒体5は、ユーザAの注文の有無に拘わらず、出荷時に1またはそれ以上の会計プログラム(好ましくはプログラム販売元が提供している会計プログラム全て)を格納している。これによって、多くの注文内容に応じてユーザ毎に異なる会計プログラムを格納した記憶媒体をその都度用意する手間が無くなる。なお、記憶媒体5は、会計プログラムの購入時に入力されたユーザ情報(ユーザID、パスワード等)を具えてもよい。これにより、輸送時に盗難や紛失された場合であっても、接続プログラムが記憶媒体5に格納されたユーザ情報に基づいてユーザ認証を行うことが可能となり、第三者による不正利用を防止することができる。また、記憶媒体5または記憶部20のいずれかには、周知のインストール用プログラムが格納される。記憶媒体5にインストール用プログラムが格納される場合には、プログラム格納部52に会計プログラムとインストール用プログラムが格納される。インストール用プログラムは、接続プログラムによって起動されて、会計プログラムを端末2にインストールする。記憶媒体5に格納されるプログラム以外のデータは、盗用や改ざんされないように周知の方法で暗号化されてもよい。
【0029】
なお、記憶媒体5または記憶部20は、周知のウイルス駆除プログラムを具えていてもよい。このウイルス駆除プログラムは、後述するが接続プログラムによって起動されて制御部10によって実行される。ウイルス駆除プログラムは、サーバ4から取得したライセンス情報や更新プログラム等にウイルスやスパイウエア等が感染していないかを判定し、感染している場合には、これを駆除する。
【0030】
以下、記憶媒体5(以下、USBメモリとする)に格納されるプログラムとデータについて図4を用いて説明する。会計プログラム82は、ユーザたる会計事務所が日常業務で使用するアプリケーションプログラムであり、図4のリスト82,84に示すように、各プログラムを識別するコードと、名称と、最終更新日とを有している。更新プログラム83は、会計プログラム82の機能追加やバグ修正のために更新されたプログラムであり、会計プログラム82と同様に各プログラムを識別するコードと、名称と、リリース日とを有している。会計プログラム82と更新プログラム83は、例えばCAB(Cabinet file)等のインストール用に圧縮されたファイルで格納されている。更新プログラム83は、接続プログラムでサーバ4の認証を得たときにサーバ4に更新プログラムがあれば、サーバ4から取得され、USBメモリ5に格納される。また、更新プログラム83が出荷時の会計プログラム82に適用されることによって、最新版の会計プログラム84となる。
【0031】
ライセンス情報テーブル85は、ユーザ毎に購入した会計プログラム情報とそのライセンス情報を管理するテーブルであり、ユーザAを識別するユーザIDと、ユーザAが購入した各プログラムを識別するコードと、名称と、有効期間と、ライセンス情報を発行した発行日と、ライセンスの有効期限とを有している。ライセンス情報は、ユーザがサーバ4にアクセスしてアプリケーションを購入する際にサーバ4に登録され、ライセンス情報テーブル85は、接続プログラムでサーバ4の認証を得たときにサーバ4から取得され、USBメモリ5に格納される。インストール/更新情報テーブル81,86は、会計プログラムのインストール/更新情報を管理するテーブルであり、USBメモリ5と端末との双方で管理される。このインストール/更新情報テーブル81,86は、端末1〜3にインストールした会計プログラム80を識別するコードと、名称と、インストール日時と、ライセンスの有効期限と、プログラムの最終更新日と、識別コードとを有している。インストール/更新情報テーブル81,86は、ユーザ端末に会計プログラム80がインストールされたときに端末の記憶部20(以下、HDDとする)とUSBメモリ5とにそれぞれ格納される。
【0032】
識別コード87は少なくともUSBメモリ5の識別情報を含み、一方、識別コード94はインストールする端末のHDD20の識別情報を識別コード87に付加することで生成される。これによって、USBメモリ5とインストールした端末が真正か否かを判定できるので、USBメモリ5内のデータを別のUSBメモリに不正にコピーしたり、インストールしたHDD20内のデータを別のHDDに不正にコピーしたりするのを防止することができる。なお、USBメモリ5の識別情報としては、例えばUSBメモリ5内の書換不可能なベンダID+プロダクトIDを用いることができ、インストールする端末側のHDD20の識別情報としては、例えばHDD20の書換不可能なベンダID+プロダクトIDを用いることができる。ただし、本発明はこの例に限られるものではなく、このようなデバイスに組み込まれたデバイス固有の情報のほか、プログラム提供者がユーザに配布するに際してデバイスに記録したシリアル番号や顧客IDなど、コンピュータと記憶媒体(デバイス)との一意性を確保できる情報であれば様々なものであってよい。
【0033】
また前述のように、記憶媒体(デバイス)としてはUSBメモリ以外を用いることも可能であり、例えば、SDメモリカードなどUSB以外のインタフェースを用いてコンピュータに接続されるもの(さらには、無線LAN上のルータに接続されたUSBメモリ等の記憶デバイスであってもよい)、コンピュータの光磁気ディスク装置を介したDVD−RAMやBD−REなどの書換可能な記憶媒体、DVD−RやCD−Rなどの追記型の記憶媒体、記憶媒体としても利用可能な携帯音楽プレイヤー等を用いることもできる。ここで、追記型の記憶媒体の場合は、容量の関係からプログラム更新の回数には限界が想定されるが、BD−Rなどの大容量追記型デバイスであれば業務用プログラムのサイズとの相対関係から半永久的に用いることができ、DVD−R(9.6GB)などでも業務用プログラム群のサイズが1GB程度であれば、相当期間用いることができる。
【0034】
識別コード87は、USBメモリ5の出荷時にUSBメモリ5に格納されるか、または接続プログラムでサーバ4に初めてアクセスしたときにサーバ4から取得してUSBメモリ5に格納される。一方、識別コード94は、会計プログラム80のインストール時に生成されてインストール/更新情報テーブル81と86に格納される。インストール/更新情報テーブル81と86には、インストールされた端末毎に1つの識別コード94が格納されているが、インストールされたプログラム毎に1つの識別コード94が格納されてもよい。なお、識別コード94は、ユーザID、パスワード、ライセンス数、およびネットワーク接続端末2(またはHDD20)の識別情報のいずれか1以上を含んでもよい。
【0035】
以下、サーバ4の構成について図3を用いて説明する。サーバ4は、制御部60、記憶部70および通信部80により構成され、各部がバスにより接続されている。制御部60は、記憶媒体5内の接続プログラムによる要求に応じてユーザ認証を実行する認証処理部61と、ユーザに送信すべき更新プログラムを管理するプログラム管理部62と、ユーザのライセンス情報を管理するライセンス管理部63とを具える。これらの機能は、記憶部70内に格納された各種処理プログラムを制御部60が読み込んで実行することによって実現されるものである。
【0036】
記憶部70は、プログラムやデータ等が記憶される記憶媒体を有し、この記憶媒体はHDD(Hard Disk Drive)、MO(Magneto−Optical)ドライブ等の磁気的もしくは光学的記録媒体、またはSSD(Solid State Drive)等の半導体メモリで構成されている。この記憶媒体は記憶部70に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものであり、会計プログラムを格納するプログラム格納部71と、更新プログラムを格納する更新プログラム格納部72と、ユーザ情報を格納するユーザ情報格納部73と、ユーザのライセンス情報を格納するライセンス情報格納部74とを具える。通信部80は、モデムやルータ、ブリッジ等により構成され、ネットワーク7を介して端末2,3から受信したデータを制御部60に出力するとともに、制御部60から受信したデータをネットワーク7を介して端末2,3に対して出力する通信制御を行う。
【0037】
以下、サーバ4に格納されるプログラムとデータについて図4を用いて説明する。会計プログラム88は、2011年4月23日時点に出荷するUSBメモリ5に格納されるプログラムであり、会計プログラム89は、2011年4月27日時点に出荷するUSBメモリ5に格納されるプログラムである。会計プログラム89は、会計プログラム88と比べ、医療法人会計プログラムと社会保障算定プログラムが追加され、給与計算プログラムと損益予算管理プログラムが更新されている。更新プログラム90は、2011年4月23日から現在までに更新されたプログラムであり、新規プログラム91は、2011年4月23日から現在までに新規に作成されたプログラムである。なお、更新プログラム90は、インストール済みのプログラムを更新するものの他、インストール前のプログラムに適用することによって最新のプログラムに置き換わるものを含むものとする。ユーザ情報テーブル92は、ユーザIDと、事務所名称と、代表者名と、Eメールアドレスと、住所と、電話番号と、識別コード87とを有しており、ユーザIDでライセンス情報テーブル93とリンクしている。ライセンス情報テーブル93は、ユーザIDと、ユーザが購入した会計プログラムを識別するコードと、名称と、有効期間と、ライセンス情報を発行した発行日と、ライセンスの有効期限とを有しており、ユーザが購入した会計プログラムをコードで管理している。
【0038】
次に、上記構成からなる会計プログラムとライセンスの管理システムが行う各処理について、図5と図6のフローチャートおよび図1〜図4の図面を用いて説明する。図5は、USBメモリを用いて会計プログラムをインストールするフローチャートであり、図6は、USBメモリを用いて会計プログラムのライセンスを更新するフローチャートである。以下、ネットワーク非接続端末とネットワーク接続端末に分けてこれらの動作を詳細に説明する。
【0039】
[ネットワーク非接続端末1a〜1dへの会計プログラムのインストール]
ユーザAは、事前にネットワーク接続端末2を用いて会計プログラムの申し込みを行う。ネットワーク接続端末2は、管理センタのサーバ4に接続し、ユーザAによって入力されたユーザ情報(事務所名称、代表者名、Eメールアドレス、住所、電話番号等)と、購入するプログラム情報と、購入するライセンス数をサーバ4に送信する。サーバ4は、図4に示すように、受信したデータをユーザ情報テーブル92とライセンス情報テーブル93に登録すると共に、登録したユーザ情報、注文内容、ユーザID、およびパスワードをEメールでユーザAに送信する。また、接続プログラムと会計プログラム82を格納したUSBメモリ5が、2011年4月23日に郵送等によってユーザAに出荷されたものとする。なお、このとき、USBメモリ5のベンダID+プロダクトID等から識別コード87を生成して、USBメモリ5に格納すると共に、ユーザ情報テーブル92に登録してもよい。
【0040】
ユーザAは、USBメモリ5を受け取り、例えば2011年4月27日にネットワーク接続端末2にUSBメモリ5を挿入してサーバ4に接続し、所望の会計プログラムを動作・処理させたいネットワーク非接続端末1a〜1dにインストールを行うものとする。図5に示すように、ネットワーク接続端末2の制御部10がUSBメモリ5のI/Fを監視しており(ステップ100)、USBメモリ5がネットワーク接続端末2に挿入されたか否かが判定される(ステップ101)。USBメモリ5が挿入された場合には、USBメモリ5内の接続プログラムが自動的に起動され(ステップ102)、以下のステップが制御部10によって実行される。制御部10は、ネットワーク接続端末2がネットワーク7に接続しているか否かを判定する(ステップ103)。端末がネットワーク7に接続していない場合には、制御部10はネットワーク接続端末にUSBメモリ5を再接続するように通知するメッセージを出力部30に出力する(ステップ104)。ネットワーク接続端末2はネットワーク7に接続しているので、制御部10は、入力部40から入力されたユーザIDとパスワードを通信部50を介してサーバ4に送信する(ステップ105)。
【0041】
サーバ4の制御部60は、通信部80を介してユーザIDおよびパスワードを受信し、ユーザ情報テーブル92内のユーザIDおよびパスワード(図示せず)と比較することによってユーザ認証を行う(ステップ106)。ユーザが認証された場合には、制御部60はライセンス情報テーブル93内の発行日を確認し、ライセンス情報が発行されているか否かを確認する(ステップ107)。ライセンス情報が発行されていない場合には、会計プログラムがインストールされていないことを意味し、制御部60は、発行日に現在の日付(2011年4月27日)を書き込み、2011年4月27日にライセンスの有効期間(例えば6ヶ月)を足したライセンスの有効期限(2011年10月27日)を書き込む。次いで、制御部60は、ユーザAに送信すべき更新プログラム83が有るか否かを検索する(ステップ108)。このとき、制御部60は、ユーザAが購入した会計プログラムをライセンス情報テーブル93で確認し、そのうちUSBメモリ5の出荷日である2011年4月23日以降にリリースされた更新プログラムを抽出する。より具体的な処理としては、2011年4月23日時点から現在までに更新された更新プログラム90のコードと、ライセンス情報テーブル93内のユーザAが購入した会計プログラムのコードとを比較することによって、ユーザAに送信すべき更新プログラム83を検索する。図4では、損益予算管理の更新プログラム83が有るので、制御部60は、ライセンス情報テーブル93と共に更新プログラム83を通信部80を介してネットワーク接続端末2に送信する(ステップ109)。
【0042】
なお、ステップ107でライセンス情報テーブル93に既に発行日が書き込まれており、現在の日付が有効期限を過ぎていない場合には、既に会計プログラムがインストール済みであるため、制御部60はライセンス情報テーブル93を送信せず、更新プログラム83が有ればこれを送信する。また、既に発行日が書き込まれており、現在の日付が有効期限を過ぎている場合には、ライセンスを購入するように通知する。また、プログラムの更新は、購入した(あるいは所定期間の利用を申し込んだ)プログラムの更新プログラムだけを取得してもよいし、購入した(あるいは所定期間の利用を申し込んだ)プログラムでないものも含め、プログラムの販売元が提供する全てのプログラムの更新プログラムを取得してもよい。
【0043】
ネットワーク接続端末2の制御部10は、サーバ4から受信したライセンス情報テーブル85と更新プログラム83をUSBメモリ5に格納する(ステップ110)。なお、ここで制御部10は、HDD20またはUSBメモリ5からウイルス駆除プログラムを読み込んで、サーバ4から受信したデータとUSBメモリ5内の既存データのウイルススキャンを実行してもよい(ステップ111)。次いで、制御部10は、USBメモリ5内の会計プログラム82に更新プログラム83を適用することによって、最新版の会計プログラム84に置き換える(ステップ112)。制御部10は、自機(ネットワーク接続端末2)へ会計プログラムをインストールするか、他機(ネットワーク非接続端末1a〜1d)へ会計プログラムをインストールするかを選択させる画面を出力部30に出力する(ステップ113)。ユーザAが他機へのインストールを希望する場合には、制御部10は、他機へUSBメモリ5を挿し替えるように通知するメッセージを出力部30に出力すると共に、他機にUSBメモリ5を挿入したときにインストール用プログラムが自動的に起動するように設定する。
【0044】
なお、USBメモリ5を端末2に接続してからインストールまたはライセンス更新が行われるまでの間に(ステップ101〜113)、制御部10は、USBメモリ5内の識別コード87から導き出したUSBメモリ5のベンダID+プロダクトIDと、USBメモリ5内の書換不可能なベンダID+プロダクトIDとを比較する。これによって,USBメモリ5が真正か否かを判定することができるので、USBメモリ5内のデータを別のUSBメモリにコピーして別の端末に不正にインストールするのを防止することができる。USBメモリ5が真正でない場合には、以降のインストールまたはライセンス更新を行わない。
【0045】
ネットワーク非接続端末1a〜1dでは、制御部10がUSBメモリ5のI/Fを監視しており(ステップ117)、USBメモリ5がネットワーク非接続端末1a〜1dに挿入されたか否かが判定される(ステップ118)。USBメモリ5が挿入された場合には、インストール用プログラムが自動的に起動され(ステップ119)、以下のステップが制御部10によって実行される。なお、ステップ118と119の間でも、制御部10は、USBメモリ5内の識別コード87から導き出したUSBメモリ5のベンダID+プロダクトIDと、USBメモリ5内の書換不可能なベンダID+プロダクトIDとを比較しUSBメモリ5が真正か否かを判定する。USBメモリ5が真正でない場合には、インストールまたはライセンス更新を行わない。
【0046】
制御部10は、最新版の会計プログラム84のコードうち、ライセンス情報テーブル85のコードに一致する会計プログラム80(インストールするアプリケーション)を読み込む(ステップ120)。これによってライセンス認証(アクチベーション)が行われたことになり、会計プログラム80がインストールされる(ステップ121)。次いで、制御部10は、インストール/更新情報テーブル81をHDD20に格納すると共に、これと同じインストール/更新情報テーブル86をUSBメモリ5に格納する(ステップ122)。
【0047】
なお、ここで制御部10は、識別コード87にHDD20内の書換不可能なベンダID+プロダクトIDを付加した新たな識別コード94を生成し、新たな識別コード94をインストール/更新情報テーブル86とインストール/更新情報テーブル81に格納する。これによって、HDD20が真正か否か(会計プログラムをインストールしたHDDか否か)を判定することができるので、HDD20内のデータを別のHDDにコピーして別の端末で不正に利用するのを防止することができる。また、インストール/更新情報テーブル86内に識別コード94とインストール日時を対応づけて格納されるので、これによってライセンス数を管理することができる。なお、USBメモリ5をドングルとして利用しないため、インストールまたはライセンス更新が終了したら、端末1a〜1dからUSBメモリ5を取り外すことができる。
【0048】
[ネットワーク接続端末3への会計プログラムのインストール]
会計プログラムの申し込みから最新版のプログラム84への置き換え(ステップ112)までの処理は、上記ネットワーク非接続端末へのインストールの流れと同じであるため、説明を省略する。ステップ113において、ユーザBは自機(ネットワーク接続端末3)へのインストールを選択するので、制御部10はインストール用プログラムを実行する。以降の処理(ステップ114〜116)は、ステップ120〜ステップ122と同じである。
【0049】
[ネットワーク非接続端末1a〜1dでのライセンス更新]
図6に示すように、ユーザAは、ネットワーク非接続端末1a〜1dにインストールされた会計プログラム80を起動すると(ステップ130)、制御部10は、HDD20から会計プログラム80を読み込んで実行する。次いで、制御部10は、現在の日付がHDD20に格納されているインストール/更新情報テーブル81内の有効期限の所定日数前を経過しているか否かを判定する(ステップ131)。例えば、現在の日付がライセンスの有効期限の2週間前を経過しているか否かを判定する。現在の日付がライセンスの有効期限より2週間以上前である場合には、制御部10は会計プログラム(アプリケーション)の利用を継続させる(ステップ132)。一方、現在の日付がライセンスの有効期限から2週間未満の場合には、制御部10は「USBメモリを挿入して、ライセンスを更新してください」といったメッセージを出力部30に出力して画面に表示させる(ステップ133)。このとき、図示しないが制御部10は、自機(ネットワーク非接続端末1a〜1d)がネットワークに接続しているか否かを判定し、ネットワークに接続している場合には、USBメモリ5を自機に接続するように通知し、ネットワークに接続していない場合には他機(ネットワーク接続端末2)に接続するように通知する。ユーザAがネットワーク接続端末2にUSBメモリ5を挿入すると、ネットワーク接続端末2の制御部10によってUSBメモリ5がネットワーク接続端末2に挿入されたか否かが判定される(ステップ134)。
【0050】
図示しないが、ここでユーザAは、ネットワーク接続端末2を用いてサーバ4にライセンス更新するプログラムを注文する。当該注文を受信したサーバ4は、ライセンス情報テーブル93内の当該注文したプログラムのライセンス情報の発行日とライセンスの有効期限とを削除(更新)することによって、またはライセンス情報テーブル93内に当該注文したプログラムのライセンス情報を新規に作成することによって、ライセンス更新するプログラムを登録すると共に、ユーザAに注文の受付が完了した旨のメールを送信する。以降の処理は、図5のXに続く。ただし、サーバ4に更新プログラムがない場合には、インストールするプログラムがないため、インストールが行われず(ステップ120,121をスキップ)、USBメモリ5内のインストール/更新情報テーブル86の有効期限と、HDD20内のインストール/更新情報テーブル81の有効期限のみが更新される(ステップ122)。
【0051】
なお、ネットワーク非接続端末1a〜1dにおいて、ライセンスの有効期限を更新する場合には,上記のようにUSBメモリを挿入したネットワーク接続端末でサーバ4に接続し、どのプログラムの有効期限をどのくらい延長するのかをプログラム毎に表形式で受け付け可能なようにサーバ4を構成して、有効期限を更新してもよい。または、予めネットワーク非接続端末1a〜1dがプログラム毎に表形式等で有効期限を更新する設定を受け付け可能に構成し、受け付けた設定情報をUSBメモリに格納して、当該設定済みのUSBメモリをネットワーク接続端末に接続するだけで、接続プログラムが必要な更新処理を実行するようにしてもよい。
【0052】
これによれば、ユーザ毎に複数の担当者と複数のネットワーク非接続端末があり、本来は複雑な使用態様の管理が必要な場面であっても、担当者(端末)毎に1つのUSBメモリだけを管理すればよく、従来の使用形態と比較して管理が非常に簡易になるという効果を奏する。すなわち、(税制改正や会計基準の変更等により)複数の業務プログラムが頻繁に更新されたり、担当者(端末)毎に複数の顧問先(企業であれば複数の業務部門)の多様な要望に応えるために複数の異なる業務プログラムを使用することになっていたり、特定の時期にのみ用いる業務プログラム(例えば年末調整プログラム、決算プログラム、相続税プログラム:このうち決算プログラムは決算時にのみ使用するが、顧問先毎に決算月が異なることが多く、例えば1年のうち分散した四半期(3月、6月、9月、12月)等にのみプログラムが使用されることが想定される。)など多様な使用期限のバリエーションが予定されるプログラムを用いたりするような状況においても、本発明では記憶媒体と担当者の端末との対応関係を管理しさえすればよく、例えば端末の横にUSBメモリを掛けておくなど簡単な管理で足りるため、従来技術に対して特に顕著な効果を奏する。
【0053】
また、本発明の記憶媒体は、ユーザの事業所ないし事務所内でサーバに代位するよう機能するため、ユーザ毎に複数の担当者が存在し複数のネットワーク非接続端末がある場合でも、サーバ側からみて個々のUSBメモリを管理すれば簡単にライセンス管理を行うことができる。すなわち、サーバからは個々のUSBメモリに対してプログラムの更新および有効期限の更新(ライセンスの更新)を行えばよく、ユーザ毎に複数の端末があることを認識して管理する必要がなく、サーバの負荷および管理の複雑さを軽減することができる。この場合にも、端末毎のプログラム利用状況の管理は、費用請求の際に集計する程度の管理で足りる。
【0054】
以上から明らかなように、本発明の構成によれば、実際の使用態様が複雑になればなるほど、従来技術に対する管理の容易さの優位性が顕著になる。すなわち、多数の担当者がそれぞれ複数の業務プログラムを利用する状況においても、担当者毎に、当該担当者(あるいはその管理者や上長)がどの業務プログラムをいつまで使うかを認識して管理することができる。これはユーザの規模が大きくなっても変わらず、多くの担当者(端末)毎に、より多数の顧問先(または業務部門)、さらに顧問先の要望に対応する業務のバリエーションによって生じる各業務プログラムの利用期間の多様なバリエーションが生じた場合でも、その複雑さが増せばますほど本発明による管理の簡単化は有意な効果となる。
【0055】
このため、多数の業務プログラムをSAAS形式で提供するサービスにおいて、特に、使用期間ごとにライセンスが管理され、使用料金も期間の長さによって異なるような態様において、これまで放置されてきた複数のネットワーク非接続端末に対しても、ユーザ側で簡単な管理を行うだけで、サービスを提供することが可能となる。
【0056】
[ネットワーク接続端末3でのライセンス更新]
ネットワーク接続端末3でのライセンス更新の流れは、上記ネットワーク非接続端末1a〜1dでのライセンス更新の流れと同じであるため、説明を省略する。
【0057】
次に、プログラムの不正利用の形態と上記本実施形態の管理システムにおける対処方法について説明する。プログラムの不正利用の形態としては、以下の(1)〜(5)が想定される。
(1)ライセンス数を超える端末にUSBメモリを挿入して不正にインストールする場合
本コンピュータシステムでは、インストール時にUSBメモリ5内のインストール/更新情報テーブル86に識別コード97とインストール日時がライセンス数分書き込まれ、これによってライセンス数を管理するため、ライセンス数を超える端末にUSBメモリ5を挿入して不正にインストールするのを防止することができる。
【0058】
(2)第三者がUSBメモリを盗用して不正にインストールまたはライセンス更新する場合
本コンピュータシステムでは、会計プログラム80を購入したユーザAのメールアドレス宛にユーザIDとパスワードがサーバ4から送信され、これとは別にUSBメモリ5がユーザAに出荷される。このため、第三者はユーザAのユーザIDとパスワードを容易に知ることができず、ひいてはサーバ4のユーザ認証を通過することができないため、会計プログラム80のインストールに必要なライセンス情報テーブル85を入手することができない。また、USBメモリ5にユーザ情報(ユーザIDやパスワード等)が格納されている場合には、接続プログラムがUSBメモリ5に格納されたユーザ情報に基づいてユーザ認証を行うことができるので、仮にUSBメモリが配送される過程で紛失したり、盗難にあって第三者に渡ったとしても、当該第三者による不正利用を防止することができる。
(3)出荷時のUSBメモリ5内のデータを端末にコピーして不正にインストールまたはライセンス更新する場合
本コンピュータシステムでは、USBメモリ5に格納されたライセンス情報を用いてインストールが行われるため、USBメモリ5が接続されていない場合には端末にコピーした接続プログラムを起動して会計プログラムを不正にインストールおよびライセンス更新することはできない。
【0059】
(4)USBメモリ5内のデータを別のUSBメモリにコピーして不正にインストールまたはライセンス更新する場合
本コンピュータシステムでは、USBメモリ5を端末に接続してからインストールまたはライセンス更新が行われるまでの間に(ステップ101〜113またはステップ118〜119)、USBメモリ5内の識別コード87から導き出したUSBメモリ5のベンダID+プロダクトIDと、USBメモリ5内の書換不可能なベンダID+プロダクトIDとを比較する。これによって、USBメモリ5が真正か否かを判定するため、USBメモリ5内のデータを別のUSBメモリにコピーして不正にインストールまたはライセンス更新するのを防止することができる。
【0060】
(5)プログラムがインストールされたHDD20内のデータを別のHDDにコピーして不正にインストールまたはライセンス更新する場合
本コンピュータシステムでは、インストールまたはライセンス更新する端末を選択してからインストールまたはライセンス更新するまでの間に(ステップ113〜114またはステップ118〜119)、USBメモリ5内の識別コード87から導き出したHDD20のベンダID+プロダクトIDと、HDD20内の書換不可能なベンダID+プロダクトIDとを比較することによって、HDD20が真正か否か(プログラムをインストールしたHDDか否か)を判定するため、プログラムがインストールされたHDD20内のデータを別のHDDにコピーして不正にインストールまたはライセンス更新するのを防止することができる。
【0061】
以上のように、本実施形態によれば、相対的に容量の大きい会計プログラム82は予めUSBメモリ5に格納されているため、端末1a〜1dに会計プログラムをインストールするときにネットワークの帯域制限や時間的制約を受けることがない。また、会計プログラム80をインストールするときや、ライセンスを更新するときに、サーバ4から更新プログラム83が自動的に取得されてインストール可能となるため、最新版のプログラム84を使用することができる。さらに、更新プログラム83やライセンス情報テーブル85は、着脱可能なUSBメモリ5に格納されるので、会計プログラムやライセンスを更新する際に、必ずネットワークに接続しないと更新ができないということはなく、自由で容易に会計プログラムやライセンスを更新することができる。
【0062】
なお、1つのUSBメモリで複数台の端末1a〜1dにプログラムをインストールすることも可能である。この場合、USBメモリ内に端末毎の対応テーブルを作成して端末との一意性を保ち、端末毎に使用する業務プログラムおよび使用期限をリスト化するようにすると、USBメモリの内容を更新後、各端末に順次接続するだけで、各端末へのインストールおよび状態更新(必要なプログラムや使用期限の更新)を実行することができる。もっとも、このような管理手法は、担当者(端末)数が増えると、かえって管理の手間が増えることがあるほか(端末毎にサーバに接続して最新プログラムの更新や使用期限の更新を行わねばならなかったり、複数の端末で同時並行作業ができない)、USBメモリを紛失した場合にすべての端末で更新処理ができなくなるリスクがあるため、比較的小規模の会計事務所ないし企業部門に適しているといえる。
【0063】
また、機密性の高い顧客情報を取り扱う会計事務所では、ネットワーク非接続端末1a〜1dで会計プログラムやライセンスを手間を掛けずに更新したいという要望があると共に、税法や会計制度の改正、顧客に応じたカスタマイズにより、会計プログラムの更新頻度は高いため、本実施形態は会計プログラムとライセンスの管理に好適である。なお、本実施形態では、サーバ4のユーザ認証が得られなければ、USBメモリ5にライセンス情報テーブル85が格納されず、ひいては会計プログラム80をインストールできないため、会計プログラム80を購入していない第三者が会計プログラム80を不正にインストールするのを防止することができる。
【0064】
一方、USBメモリ5は、USBメモリ5と、会計プログラム80をインストールした端末とを一意に識別する識別コード94を格納するので、USBメモリ5と、会計プログラムをインストールした端末が真正か否かを判定することができる。このため、USBメモリ5内のデータを別のUSBメモリにコピーしたり、会計プログラムをインストールした端末1a〜1dのHDD20を別のHDDにコピーしたりすることによって、ライセンス数を超える端末で会計プログラムを不正に利用するのを防止することができる。また、インストール時にUSBメモリ5に識別コード94とインストール日時とが対応づけて格納され、識別コード94はUSBメモリ5にライセンス数分格納されるので、これによってライセンス数の管理を行うことができる。このため、ライセンス数を超える端末に会計プログラム80を不正にインストールするのを防止することができる。
【0065】
なお、USBメモリ5が端末に接続されてからインストールまたはライセンスを更新するまでの間に、USBメモリ5内の識別コード87または94に基づいてUSBメモリ5が真正か否かを判定することによって、別のUSBメモリへの不正コピーを適切に検出することができる。また、インストールまたはライセンスを更新する端末を選択してからインストールまたはライセンスを更新するまでの間に、USBメモリ5内の識別コード94に基づいて会計プログラムをインストールした端末1a〜1dのHDD20が真正か否かを判定することによって、別のHDDへの不正コピーを適切に検出することができる。
【0066】
また、この識別コード94は、インストール前にUSBメモリ5のベンダID+プロダクトIDを含んでおり、インストール後に会計プログラムをインストールした端末1a〜1dのHDD20のベンダID+プロダクトIDが付加されるので、予めHDD20のベンダID+プロダクトIDを取得できないネットワーク非接続端末1a〜1dであっても、端末1a〜1dのHDD20が真正か否かを判定することができる。なお、識別コード94が、ネットワーク接続端末2のHDD20のベンダID+プロダクトIDや、ユーザID+パスワードを含む場合には、接続プログラムがこれらの情報に基づいてサーバ4に接続する端末2やユーザAが真正か否かも判定することができる。
【0067】
さらに、本実施形態のCPU付USBメモリやOS搭載ICメモリチップなどの記憶装置によれば、ネットワーク7を介してサーバ4と通信するための通信部を具えているので、会計プログラム80をインストールする端末1〜3をネットワーク7に接続する必要がなく、セキュリティに対する懸念を取り除くことができる。なお、本発明は、以上の実施形態に限定されない。例えば、外部ネットワークを介してサーバ4に接続している端末2は、会計プログラムをインストールした各端末(ネットワーク非接続端末1a〜1dを含む)のインストール/更新情報81と、サーバ4に各端末の更新プログラムが有るか否かを判断する常駐プログラムとを具え、プログラムの更新が必要である旨の通知を出力部30に出力(表示)してもよいし、各端末にインストールされたプログラムの有効期限が近づいてきた場合に、ライセンスの更新が必要である旨の通知を出力部30に出力(表示)してもよい。各端末のインストール/更新情報81と常駐プログラムは、各端末にプログラムのインストールが済んだ後、ネットワーク接続端末2にUSBメモリ5を接続することによってネットワーク接続端末2のHDD20に格納される。
【符号の説明】
【0068】
1〜3 端末
4 サーバ
5,6 記憶媒体
7 ネットワーク
10 制御部
20 記憶部
30 出力部
40 入力部
50 通信部
51 接続プログラム格納部
52 プログラム格納部
53 更新プログラム格納部
54 ライセンス情報格納部
55 インストール/更新情報格納部
56 識別コード格納部
61 認証処理部
62 ライセンス管理部
63 プログラム管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに着脱自在で書換可能な記憶媒体であって、
コンピュータにインストールすべき1またはそれ以上のプログラムと、
前記プログラムに関するライセンス情報と更新プログラムを管理するサーバにネットワークを介して接続して、前記プログラムのインストールまたはライセンスの更新をコンピュータに実行させるための接続プログラムとを具え、
前記接続プログラムが、前記サーバの認証を得るステップと、前記サーバから前記ライセンス情報を取得して前記記憶媒体に格納するステップと、前記サーバに前記更新プログラムが有ればこれも前記記憶媒体に格納するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする記憶媒体。
【請求項2】
請求項1に記載の記憶媒体において、前記接続プログラムがさらに、前記サーバに接続しようとする際に、前記コンピュータがネットワークを介して前記サーバに接続可能か否かを確認するステップと、接続不能な場合にネットワークを介して前記サーバに接続可能なコンピュータに前記記憶媒体を再接続するように通知するメッセージを出力するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする記憶媒体。
【請求項3】
請求項1または2に記載の記憶媒体において、前記接続プログラムがさらに、前記ライセンス情報に対応するプログラムまたは更新プログラムをコンピュータにインストールするステップをコンピュータに実行させることを特徴とする記憶媒体。
【請求項4】
請求項3に記載の記憶媒体において、前記接続プログラムがさらに、前記プログラムのインストール時に、前記記憶媒体と前記コンピュータとを一意に識別するための識別子を前記コンピュータに保存するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする記憶媒体。
【請求項5】
請求項3乃至4のいずれかに記載の記憶媒体において、前記ライセンス情報は有効期限の情報を含んでおり、前記接続プログラムがさらに、前記プログラムのインストール時に、前記有効期限の情報を前記コンピュータに保存するステップを前記コンピュータに実行させると共に、前記コンピュータにインストールされたプログラムは、起動時に、現在の日付が前記有効期限前の所定日数を経過しているか否かを確認するステップと、経過している場合に、ネットワークを介して前記サーバに接続可能なコンピュータに前記記憶媒体を接続するように通知するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする記憶媒体。
【請求項6】
請求項5に記載の記憶媒体において、前記接続プログラムがさらに、前記有効期限前の所定日数を経過したプログラムについて、前記サーバから新規あるいは更新されたライセンス情報を取得して前記記憶媒体に格納するステップと、前記サーバに前記更新プログラムが有ればこれも前記記憶媒体に格納するステップと、前記ライセンス情報に対応する更新プログラムをインストールするステップと、前記コンピュータに保存された有効期限の情報を更新するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする記憶媒体。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の記憶媒体において、前記記憶媒体は、MOディスク、HDD、SSD、CD−RW、DVD−RW、DVD−RAM、DVD+RAM、DVD+RW、ブルーレイディスク、メモリカード、USBメモリ、ICカード、およびこれらに演算処理機能や通信機能を付加したもの、からなる群から選択されることを特徴とする記憶媒体。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の接続プログラムによる要求に応じてユーザ認証を実行する認証処理部と、ユーザ毎のプログラムのライセンス情報を管理するライセンス管理部と、前記プログラムおよびその更新プログラムを管理するプログラム管理部とを具え、
前記接続プログラムの要求に応じて、前記ユーザのライセンス情報と必要な更新プログラムとを前記接続プログラムを実行するコンピュータに送信することを特徴とするサーバ。
【請求項9】
プログラムおよびそのライセンスを管理するためのコンピュータシステムであって、
ユーザ毎のライセンス情報および前記プログラムに係る更新プログラムを有するサーバと、当該サーバとネットワークを介して接続可能なユーザ端末と、当該ユーザ端末に着脱自在で書換可能な記憶媒体とを具え、
前記記憶媒体には、前記ユーザ端末にインストールすべき1またはそれ以上のプログラムが保存されており、前記ユーザ端末が前記プログラムのインストールに必要なライセンス情報を前記サーバから取得して前記記憶媒体に格納し、これにより当該ユーザ端末または他の端末に前記プログラムがインストール可能となることを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項10】
請求項9に記載のコンピュータシステムにおいて、前記ユーザ端末は、前記ライセンス情報を前記サーバから取得する際に、もしあれば前記ユーザのライセンスに係るプログラムの更新プログラムを前記サーバから取得して、前記記憶媒体に格納するか、または前記記憶媒体に保存されたプログラムを更新することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項11】
請求項9または10に記載のコンピュータシステムにおいて、前記ライセンス情報が有効期限の情報を含むと共に、前記ユーザ端末は、現在の日付が前記有効期限の所定日数前を経過している場合に、前記サーバから新規あるいは更新されたライセンス情報を取得することを特徴とするコンピュータシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−33049(P2012−33049A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−172783(P2010−172783)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(591008605)株式会社日本デジタル研究所 (73)
【Fターム(参考)】