説明

プログラム及び情報処理装置

【課題】ユーザの使用状況に応じて一のオブジェクトに対応する他のオブジェクトを利用することが可能なプログラム等を提供する。
【解決手段】 記憶部には他のオブジェクトT1が一時的に記憶される。表示部に表示された一のオブジェクトT2が記憶部に一時的に記憶された他のオブジェクトT1へ置換されたか否かを制御部により検出する。置換されたことを検出した場合に、制御部により他のオブジェクトT1及び一のオブジェクトT2を関連付けて記憶部に記憶する。一のオブジェクトT2が表示部14に表示される場合に、制御部により記憶部を参照し、一のオブジェクトT2に関連付けられた他のオブジェクトT1を抽出する。制御部は一のオブジェクトT2に代えて他のオブジェクトT1を置換して表示部14に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータにより情報処理を行うためのプログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置を用いて、データを編集する技術が開示されている(特許文献1及び2参照)。これらはデータをクリップボードにコピーし、貼り付ける技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−185514号公報
【特許文献2】特開平8−212219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、後にクリップボードのデータを利用しようとした際には、当該データが既に消去されていることがあり、再び、当該データを探し出さなければならないという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、ユーザの使用状況に応じて一のオブジェクトに対応する他のオブジェクトを利用することが可能なプログラム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示するプログラムは、制御部及び表示部を有するコンピュータにより情報処理を行うプログラムにおいて、コンピュータに、前記表示部に表示された一のオブジェクトが記憶部に一時的に記憶された他のオブジェクトへ置換されたか否かを前記制御部により検出し、置換されたことを検出した場合に、前記制御部により前記他のオブジェクト及び一のオブジェクトを関連付けて記憶部に記憶し、前記一のオブジェクトが前記表示部に表示される場合に、前記制御部により前記記憶部を参照し、前記一のオブジェクトに関連付けられた他のオブジェクトを抽出する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本願の一観点によれば、ユーザの使用状況に応じて一のオブジェクトに対応する他のオブジェクトを利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】置換処理のイメージを示す説明図である。
【図2】変換処理のイメージを示す説明図である。
【図3】情報処理装置のハードウェア群を示す説明図である。
【図4】文例ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図5】退避テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図6】オブジェクトテーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図7】リンクテーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図8】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】置換処理のイメージを示す説明図である。
【図15】実施の形態2に係るオブジェクトテーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図16】実施の形態2に係るリンクテーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図17】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】置換処理の手順を示すフローチャートである。
【図25】実施の形態3に係るパーソナルコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図26】実施の形態3に係るリンクテーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図27】リンク記憶処理の手順を示すフローチャートである。
【図28】リンク記憶処理の手順を示すフローチャートである。
【図29】閾リンク数に基づくリンク抽出処理の手順を示す説明図である。
【図30】閾リンク数に基づくリンク抽出処理の手順を示す説明図である。
【図31】閾リンク数に基づくリンク抽出処理の手順を示す説明図である。
【図32】閾リンク数に基づくリンク抽出処理の手順を示す説明図である。
【図33】閾リンク数に基づくリンク抽出処理の手順を示す説明図である。
【図34】リンクワークテーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図35】閾リンク数に応じたハッシュ値の抽出処理手順を示すフローチャートである。
【図36】閾リンク数に応じたハッシュ値の抽出処理手順を示すフローチャートである。
【図37】閾リンク数に応じたハッシュ値の抽出処理手順を示すフローチャートである。
【図38】リンクワークテーブルを用いたリンク欄及び省略データの表示処理手順を示すフローチャートである。
【図39】上述した形態のパーソナルコンピュータの動作を示す機能ブロック図である。
【図40】実施の形態4に係るパーソナルコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は置換処理のイメージを示す説明図である。図1Aに示すように、アプリケーションA1(以下、場合によりアプリケーションAで代表する)上にオブジェクトT1(以下、場合によりオブジェクトTで代表する)が表示されている。オブジェクトT1は例えば、画像データ、テキストデータ、グラフ、表、音声データ、動画データ、またはURL(Uniform Resource Locator)が記述されたハイパーリンクである。オブジェクトT1はテキストと画像データ等との組み合わせであっても良い。その他、オブジェクトはパワーポイント(登録商標)等のプレゼンテーションアプリケーションのスライドであっても良い。また、PDF(Portable Document Format:登録商標)等の文書表示アプリケーション上の画像データ、テキストデータ、または画像データとテキストデータとの組み合わせであっても良い。また、オブジェクトはHTML(HyperText Markup Language)で作成されたWebページデータであっても良い。本実施形態ではオブジェクトT1をGIF(Graphics Interchange Format)形式の画像データ、オブジェクトT2をテキストデータであるものとして説明する。
【0010】
アプリケーションA1にてユーザはオブジェクトT1をコピーしクリップボードに記憶する。図1Bでは異なるアプリケーションA2において「○×システム構成図」と記述されたオブジェクトT2が表示されている。ユーザは、「○×システム構成図」のオブジェクトT2を選択する。ここで選択したオブジェクトT2上で、オブジェクトT1を、貼付処理した場合、図1Cに示す如く、アプリケーションA2上にオブジェクトT1が置換貼り付けされる。この場合、オブジェクトT2とオブジェクトT1とを関連付けて、記憶しておく。
【0011】
図2は変換処理のイメージを示す説明図である。図2AにおいてはアプリケーションA2において「まるばつ」と入力され、複数の文例候補L1が表示される。文例候補L1として「○×システム価格表」、「○×システム制限事項表」、「○×システム構成図 ★」、「○×システム開発体制図」が表示されている。このうち置換が可能な「○×システム構成図」に係る文例候補L1にはアイコンとして「★」が併記される。さらに文例候補L1にはオブジェクトT1のカテゴリ、属性、利用日時を示すリンク欄L2の他、オブジェクトT1のサムネイルL3も表示される。ユーザはオブジェクトT1への変換を希望する場合、リンク欄L2またはサムネイルL3を選択する。これにより、図2Bに示すように、アプリケーションA2上に変換後のオブジェクトT1が表示される。以下詳細を説明する。
【0012】
図3は情報処理装置1のハードウェア群を示す説明図である。情報処理装置1は例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ブックリーダ、ゲーム機、または、医療機器、半導体製造装置若しくは工作機械等の制御用コンピュータ等である。以下では情報処理装置1をパーソナルコンピュータ1であるものとして説明する。パーソナルコンピュータ1は制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、入力部13、表示部14、記憶部15、時計部18及び通信部16等を含む。CPU11は、バス17を介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は記憶部15に記憶された制御プログラム15Pに従いハードウェア各部を制御する。
【0013】
RAM12は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等である。RAM12は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。またCPU11はアプリケーションA上でオブジェクトTがコピーされた場合、コピーされたオブジェクトTのデータ、サムネイルL3及び属性をクリップボードであるRAM12に一時的に記憶する。なお、本実施形態ではコピーされたオブジェクトTをクリップボードであるRAM12に一時的に記憶する例を挙げて説明するが、これに限るものではない。CPU11は、記憶部15の他、図示しないUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の他の記憶媒体に、コピーされたオブジェクトTを一時的に記憶しても良い。
【0014】
入力部13はマウス、キーボード、またはタッチパッド、タッチパネル等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU11へ出力する。表示部14は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU11の指示に従い各種情報を表示する。時計部18は日時の情報をCPU11へ出力する。通信部16は有線または無線LAN(Local Area Network)カード等であり、インターネット等の通信網Nを介して他のコンピュータ(図示せず)等との間で情報の送受信を行う。記憶部15は例えば、ハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等であり、制御プログラム15Pを格納する。記憶部15はこの他、文例ファイル151、退避テーブル152、オブジェクトテーブル153及びリンクテーブル154等を格納している。
【0015】
図4は文例ファイル151のレコードレイアウトを示す説明図である。文例ファイル151はキーフィールド及び文例フィールド等を含む。文例ファイル151には入力部13から入力行へ文字が入力された際の文例候補L1を記憶している。図4の例では「マルバツ」とのキーに対し、「○×」、「○×システム」、「○×システム構成図」、「○×システム価格表」及び「○×システム制限事項表」等の文例が記憶されている。なお、本実施形態では説明を容易にするために、文例ファイル151に入力された文字列に対応する文例を複数記憶した例を挙げて説明するがこれに限るものではない。文例ファイル151の他に、入力文字列を漢字に変換する際に参照される単語辞書、並びに、文節及び送り仮名の用法等の文法を規定した文法辞書を用いても良い。
【0016】
図5は退避テーブル152のレコードレイアウトを示す説明図である。退避テーブル152はオブジェクトデータフィールド及びカテゴリフィールドに加えて、属性に係る形式フィールド及びサイズフィールド等を含む。図1B及び図1Cに示す如く、CPU11は入力部13によりオブジェクトT2が選択され、RAM12に記憶されたオブジェクトT1に置換された(貼り付けられた)場合、オブジェクトT2のデータ及び属性を退避テーブル152に記憶する。なお、図1では異なるアプリケーションA1、A2間での置換処理を例として挙げたが、同一アプリケーションA間での置換処理であっても良い。
【0017】
オブジェクトデータフィールドには、置換されたオブジェクトTのデータが記憶される。属性は、オブジェクトが有する固有の情報、特性をいい、例えばオブジェクトデータのファイルの形式、及び、オブジェクトデータのファイルのサイズ等が該当する。形式フィールドにはオブジェクトデータのデータ形式がオブジェクトデータに対応付けて記憶されている。例えば、オブジェクトTが図である場合、GIF、BMP(Bitmap)、またはJPEG(Joint Photographic Experts Group)等である。オブジェクトTが文章である場合、テキストを示すtxt等の形式が記憶される。
【0018】
オブジェクトTが文章、URLが記述されたハイパーリンク及び図面等の複数のオブジェクトにより構成される場合、マイクロソフト社のパワーポイント(登録商標)スライド、PDF(登録商標)ファイル等のアプリケーションに係る拡張子が形式として記憶される。オブジェクトTがWeb頁に関連する場合、HTMLドキュメント等の形式が記憶される。オブジェクトTが音声または画像の場合、mp3(MPEG-1 Audio Layer 3)、wma(Windows(登録商標) Media Audio)、MPEG(Moving Picture Experts Group)4等の形式が記憶される。
【0019】
カテゴリフィールドには、オブジェクトTのカテゴリがオブジェクトデータ及び形式に対応付けて記憶される。CPU11は形式フィールドに記憶された形式に対応するカテゴリをカテゴリフィールドに記憶する。具体的には、CPU11は形式とカテゴリとの対応関係を予め記憶した記憶部15を参照し、形式に対応するカテゴリを抽出する。例えば、CPU11は形式がGIFの場合、カテゴリ「図」を抽出する。CPU11は形式がtxtの場合、カテゴリ「文章」を抽出する。CPU11は形式がパワーポイント(登録商標)スライドの拡張子である場合、カテゴリ「PPT」を抽出する。
【0020】
サイズフィールドには、オブジェクトのサイズがオブジェクトデータに対応付けて記憶される。例えば、容量(例えば63キロバイト)、オブジェクトTが図の場合画像領域(例えば、縦横の画素数を示す380×240)、オブジェクトTが文章の場合、文字数(例えば250文字)を記憶すればよい。
【0021】
図6はオブジェクトテーブル153のレコードレイアウトを示す説明図である。オブジェクトテーブル153はオブジェクトデータフィールド、カテゴリフィールド、形式フィールド、サイズフィールド、省略データフィールド及び利用日時フィールド等を含む。CPU11はオブジェクトTの置換処理が発生した場合、置換元及び置換先のオブジェクトTに関する情報をオブジェクトテーブル153に記憶する。図6の例では置換元の文章であるオブジェクトT2(○×システム構成図)と、置換先の図であるオブジェクトT1に関する情報が記憶されている。
【0022】
オブジェクトデータフィールドには、オブジェクトTのバイナリデータが記憶されている。カテゴリフィールド、形式フィールド及びサイズフィールドは退避テーブル152において説明したとおりであるので詳細な説明は省略する。省略データフィールドにはオブジェクトデータに対応付けてオブジェクトデータのデータ容量を減じた情報が記憶される。例えば、図の場合、サムネイルL3である。文章の場合、文章の一部、例えば、文章の先頭の数文字及び終わりの数文字とすれば良い。その他文章の場合、記憶部15に記憶した辞書ファイル内の名詞に合致する文章中のキーワード、または、先頭の数文字を省略データとしても良い。音声データの場合、一部の音声データを省略データとすればよい。パワーポイントスライドの場合、スライドのサムネイルL3を省略データとすれば良い。
【0023】
利用日時フィールドには置換処理が発生した際に時計部18から出力される日時がオブジェクトデータに対応付けて記憶されている。なお図6では年の記載を省略している。CPU11は置換処理が発生した場合、置換元のオブジェクトデータ、カテゴリ、形式及びサイズを退避テーブル152から読み出し、オブジェクトテーブル153に記憶する。CPU11はオブジェクトデータを参照し、省略データを生成する。CPU11は生成した省略データをオブジェクトテーブル153に記憶する。CPU11は時計部18から出力された日時をオブジェクトデータに対応付けて記憶する。
【0024】
CPU11は置換先のオブジェクトデータをRAM12から読み出し、オブジェクトテーブル153に記憶する。CPU11は当該オブジェクトデータの形式、サイズをオブジェクトテーブル153に記憶する。CPU11は記憶部15を参照しオブジェクトデータに対応するカテゴリを抽出し、時計部18から出力される日時と共にオブジェクトテーブル153に記憶する。またCPU11は置換先のオブジェクトTの省略データを生成し、省略データフィールドに記憶する。
【0025】
図7はリンクテーブル154のレコードレイアウトを示す説明図である。リンクテーブル154は置換元フィールド及び置換先フィールド等を含む。置換元フィールドには置換処理された際の置換元のオブジェクトデータがバイナリデータとして記憶されている。置換先フィールドには置換処理された際の置換先のオブジェクトデータがバイナリデータとして、置換元のオブジェクトデータに対応付けて記憶されている。図1の例では、置換元フィールドにオブジェクトT2「○×システム構成図」のデータが記憶され、当該データに対応付けて、置換先フィールドにオブジェクトT1の画像データが記憶される。
【0026】
なお、本実施形態で述べた各ファイル及びテーブルのレコードレイアウト及びデータ内容は一例でありこれに限るものではない。データ間の関係が維持されていれば、他のデータレイアウトを採用しても良い。例えば、リンクテーブル154を設けることなく、置換処理を行った際のオブジェクトデータ間の関係をオブジェクトテーブル153に記憶しても良い。また本実施形態では記憶部15に各ファイル及びテーブルを格納する例を挙げたがこれに限るものではない。RAM12または複数の記憶部に分散して格納しても良い。その他、通信網Nを介して接続される図示しないサーバコンピュータにオブジェクトテーブル153及びリンクテーブル154等を記憶しても良い。この場合、CPU11は必要に応じてサーバコンピュータへアクセスし、必要な情報の読み出し及び書き込みを行えばよい。
【0027】
以上のハードウェアにおいてソフトウェア処理を、フローチャートを用いて説明する。図8及び図9は置換処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は入力部13を通じて、オブジェクトTに対するコピー処理を受け付けたか否かを判断する(ステップS81)。CPU11はコピー処理を受け付けていないと判断した場合(ステップS81でNO)、コピー処理を受け付けるまで待機する。CPU11はコピー処理を受け付けたと判断した場合(ステップS81でYES)、ステップS82へ移行する。CPU11はRAM12に置換先のオブジェクトデータを記憶する(ステップS82)。
【0028】
CPU11は置換元のオブジェクトの選択を受け付ける(ステップS83)。具体的には、ユーザは、置換対象のオブジェクトを、入力部13を通じて選択、または、オブジェクトTの先頭から終わりまでドラッグすることによりオブジェクトを選択する。CPU11は置換処理を受け付けたか否かを判断する(ステップS84)。具体的には、CPU11はステップS83で選択されたオブジェクトTに対し、RAM12に記憶したクリップボード内のオブジェクトTの貼り付け処理があったか否かを判断する。なお、本実施形態ではクリップボードに記憶するオブジェクトTは一つである例を挙げて説明するがこれに限るものではない。CPU11はクリップボードを複数の領域に分割し、複数のオブジェクトTの省略データを表示部14に表示しても良い。CPU11は複数のオブジェクトTから選択された一のオブジェクトTを貼り付ける。
【0029】
CPU11は置換処理を受け付けていない場合(ステップS84でNO)、置換処理を受け付けるまで待機する。CPU11は置換処理を受け付けた場合(ステップS84でYES)、置換元のオブジェクトデータを退避テーブル152に記憶する(ステップS85)。CPU11は置換元のオブジェクトデータの形式及びサイズを退避テーブル152に記憶する(ステップS86)。CPU11は置換元のオブジェクトTのカテゴリを記憶部15から抽出し、抽出したカテゴリを退避テーブル152に記憶する(ステップS87)。
【0030】
CPU11は置換先のオブジェクトデータをRAM12から読み出し、オブジェクトテーブル153に記憶する(ステップS88)。CPU11は置換先のオブジェクトデータの形式及びサイズをオブジェクトテーブル153に記憶する(ステップS89)。CPU11は置換先のオブジェクトTのカテゴリを記憶部15から抽出し、抽出したカテゴリをオブジェクトテーブル153に記憶する(ステップS91)。CPU11は置換先のオブジェクトTの省略データを生成する(ステップS92)。例えばCPU11はオブジェクトTが画像である場合、当該画像のサムネイルL3を生成する。また文章の場合、CPU11は、文章から記憶部15に予め記憶した箇所(例えば、先頭100文字、文章の終わり100文字)について文章を抽出し省略データを生成する。またオブジェクトTがプレゼンテーション用スライドである場合、CPU11はスライドのサムネイルL3を生成する。なお、CPU11はプレゼンテーションアプリケーションAが既にサムネイルL3を生成している場合、生成済みのサムネイルL3を取得しても良い。CPU11は生成した置換先のオブジェクトTの省略データをオブジェクトテーブル153に記憶する(ステップS93)。
【0031】
CPU11は置換元のオブジェクトデータ、カテゴリ、形式、サイズを退避テーブル152から読み出し、オブジェクトテーブル153に記憶する(ステップS94)。CPU11は置換元のオブジェクトTの省略データを生成する(ステップS95)。なお、本実施形態においては省略データを生成する形態としたが、省略データの生成に代えてカテゴリまたは形式に対応するアイコンを表示しても良い。例えば、オブジェクトTがパワーポイントスライドの場合、パワーポイントを起動する際に用いるアイコンを記憶しても良い。またオブジェクトTが音声データの場合、音声データであることを視認できるアイコン(例えば音符マークのアイコン)を記憶、動画データである場合動画データであることを視認できるアイコン(例えば、映画のフィルムマークのアイコン)を記憶しても良い。
【0032】
CPU11は置換元のオブジェクトTの省略データをオブジェクトテーブル153に記憶する(ステップS96)。CPU11はステップS84における置換処理時に時計部18から出力される日時を利用日時として、置換元のオブジェクトデータ及び置換先のオブジェクトデータに対応付けて、オブジェクトテーブル153に記憶する(ステップS97)。CPU11はステップS88において記憶する置換先のオブジェクトデータと、ステップS94で記憶する置換元のオブジェクトデータとを関連付けてリンクテーブル154に記憶する(ステップS98)。なお、本実施形態では置換元のオブジェクトデータ及び当該データに関連するデータを退避テーブル152に一旦記憶する例を示したがこれに限るものではない。退避テーブル152に記憶することなく、直接オブジェクトテーブル153に記憶しても良い。
【0033】
図10及び図11は置換処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は入力部13を介して、文字入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS101)。CPU11は文字入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS101でNO)、文字入力を受け付けるまで待機する。CPU11は文字入力を受け付けたと判断した場合(ステップS101でYES)、文例ファイル151を参照し、候補となる文例を抽出する(ステップS102)。CPU11は文例候補L1を図2に示すように表示部14に表示する(ステップS103)。CPU11は文例候補L1に対応する置換元のオブジェクトデータがリンクテーブル154に存在するか否かを判断する(ステップS104)。具体的には、CPU11は置換元である各文例候補L1のバイナリデータを用いて、リンクテーブル154を検索し、対応する置換元のバイナリデータが存在するか否かを判断する。
【0034】
CPU11は置換元のオブジェクトデータが存在しないと判断した場合(ステップS104でNO)、ステップS105へ移行する。CPU11は入力部13を通じて文例候補L1から一の文例候補L1の選択を受け付ける(ステップS105)。CPU11は選択された文例を入力し、表示部14に表示する(ステップS106)。CPU11は置換元の文例候補L1に対応する置換元のオブジェクトデータが存在すると判断した場合(ステップS104でYES)、ステップS107へ移行する。CPU11は存在すると判断した文例候補L1の近傍にアイコンを表示する(ステップS107)。なお、本実施形態では「★」印のアイコンを示す例を挙げたがこれに限るものではない。例えば、存在すると判断した文例候補L1を反転処理する、着色処理する、フォントサイズを変更する等、置換先のオブジェクトデータが存在しない他の文例候補L1とは識別できる形態で表示部14に表示すればよい。
【0035】
CPU11は置換先のオブジェクトデータを参照し、対応する置換先のオブジェクトTのカテゴリ、形式、サイズ及び利用日時をオブジェクトテーブル153から抽出する(ステップS108)。CPU11は置換先のオブジェクトTのカテゴリ、形式、サイズ及び利用日時をリンク欄L2上に表示する(ステップS109)。図2Aに示すように、文例候補L1近傍に、リンク欄L2が表示される。さらに、CPU11は置換先のオブジェクトデータを参照し、対応する置換先のオブジェクトTのサムネイルL3をオブジェクトテーブル153の省略データフィールドから抽出する(ステップS111)。CPU11は置換先のオブジェクトTのサムネイルL3を、表示部14に表示する(ステップS112)。なお、本実施形態では、文例候補L1に対応する置換先のオブジェクトTが存在すれば、リンク欄L2及びサムネイルL3を表示する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。入力部13を通じてポインタが置換先のオブジェクトTが存在する文例候補L1上に重畳した場合に、リンク欄L2及びサムネイルL3を表示部14に表示するようにしても良い。
【0036】
図2Aに示すように、文例候補L1近傍に、サムネイルL3が表示される。なお、本実施形態では置換先のオブジェクトTのカテゴリ、形式、サイズ、利用日時及びサムネイルL3の全てを表示したが、いずれか一つまたはこれらの組み合わせであっても良い。また本実施形態ではサムネイルL3を表示する例を挙げたが、省略データとして文章データの一部を表示しても良い。また動画データの場合、CPU11は動画再生アプリケーションAを起動し、サムネイルL3と同様のサイズにて動画の一部分を再生しても良い。CPU11は音声データの場合、音声再生アプリケーションAを起動し、図示しないスピーカから音声データの一部を出力しても良い。
【0037】
CPU11はリンク欄L2またはサムネイルL3のいずれかの選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS113)。CPU11はリンク欄L2またはサムネイルL3の選択を受け付けていないと判断した場合(ステップS113でNO)、ステップS114へ移行する。CPU11は文例候補L1の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS114)。CPU11は文例候補L1の選択を受け付けていないと判断した場合(ステップS114でNO)、処理をステップS113へ戻す。CPU11は文例候補L1の選択を受け付けたと判断した場合(ステップS114でYES)、文例候補L1を表示部14から消去する(ステップS115)。CPU11は代わりに選択された文例をアプリケーションAに入力し、入力された文例を表示部14に表示する(ステップS116)。
【0038】
CPU11はリンク欄L2またはサムネイルL3の選択を受け付けたと判断した場合(ステップS113でYES)、処理をステップS117へ移行させる。CPU11は選択された文例候補L1に対応する置換先のオブジェクトデータを、オブジェクトテーブル153またはリンクテーブル154から抽出する(ステップS117)。CPU11は文例候補L1を表示部14から消去する。CPU11は入力文字を置換先のオブジェクトデータに置換する(ステップS118)。CPU11は置換先のオブジェクトデータを表示部14に表示する(ステップS119)。CPU11は日時を時計部18から取得する(ステップS1110)。CPU11はオブジェクトテーブル153を参照し、置換先のオブジェクトデータの利用日時を更新する(ステップS1111)。なお、本実施形態においてはリンク欄L2またはサムネイルL3を選択した場合に、ステップS117へ移行する例を挙げたがこれに限るものではない。置換先のオブジェクトTが存在する文例候補L1が選択された場合も、置換元の文字データを入力するのではなく、ステップS117へ移行し、置換先のオブジェクトTへ置換する処理を実行しても良い。
【0039】
図12及び図13は置換処理の手順を示すフローチャートである。文例候補L1を表示する以外に、オブジェクトTを選択する形態であっても良い。CPU11は表示部14に表示されたオブジェクトTの選択を、入力部13を介して受け付けたか否かを判断する(ステップS121)。具体的には、CPU11は入力部13によるドラッグ操作によりテキストが選択されたか否かを判断する。その他、CPU11は入力部13による右クリック後の選択処理を受け付けたか否かを判断する。
【0040】
図14は置換処理のイメージを示す説明図である。図14Aは、すでに入力済みの「○×システム構成図」がドラッグ処理により選択されていることを示す。CPU11はオブジェクトTの選択を受け付けていないと判断した場合(ステップS121でNO)、受け付けるまで待機する。CPU11はオブジェクトTの選択を受け付けたと判断した場合(ステップS121でYES)、処理をステップS122へ移行させる。CPU11は選択した置換元のオブジェクトデータに対応するオブジェクトデータが、リンクテーブル154に存在するか否か判断する(ステップS122)。
【0041】
CPU11は置換元のオブジェクトデータに対応するオブジェクトデータが存在しないと判断した場合(ステップS122でNO)、処理を終了する。CPU11は置換元のオブジェクトデータに対応するオブジェクトデータが存在すると判断した場合(ステップS122でYES)、置換先のオブジェクトTのカテゴリ、形式、サイズ及び利用日時を抽出する(ステップS123)。CPU11は置換先のオブジェクトTのサムネイルL3または省略データを抽出する(ステップS124)。具体的には、CPU11は置換元のオブジェクトデータに対応する置換先のオブジェクトデータをリンクテーブル154から抽出する。CPU11は抽出したオブジェクトデータに対応する、カテゴリ、形式、サイズ、利用日時及び省略データを抽出する。以下ではサムネイルL3以外の省略データを、文字を一部省略した一部文字データL4とする。CPU11は置換元のオブジェクトTに対応する置換先のオブジェクトTが複数存在するか否かを判断する(ステップS125)。本実施形態では複数存在するものとして説明する。
【0042】
CPU11は複数存在すると判断した場合(ステップS125でYES)、全ての置換先のオブジェクトTに対する抽出処理が終了したか否かを判断する(ステップS126)。CPU11は全ての置換先のオブジェクトTに対する抽出処理が終了していないと判断した場合(ステップS126でNO)、処理をステップS123へ移行させる。CPU11は抽出処理を終えていない置換先のオブジェクトTについて同様の処理を実行する。これにより、過去に「○×システム構成図」について置換したオブジェクトTに対する抽出処理が繰り返し行われる。CPU11は置換先のオブジェクトTは複数存在しないと判断した場合(ステップS125でNO)、処理をステップS127に移行させる。CPU11は全ての置換先のオブジェクトTに対する処理を終了したと判断した場合(ステップS126でYES)、処理をステップS127へ移行させる。
【0043】
CPU11はリンク欄L2に置換先のオブジェクトTのカテゴリ、形式、サイズ、利用日時を、利用日時順にソートした上で、表示部14に表示する(ステップS127)。CPU11は対応する各オブジェクトTのリンク欄L2近傍に、サムネイルL3または一部文字データL4を表示する(ステップS128)。図14の例では、利用日時が新しい図のリンク欄L2が、利用日時の古い文のリンク欄L2よりも上側に表示されている。図のリンク欄L2近傍には、当該リンク欄L2に対応付けてサムネイルL3が表示されている。文のリンク欄L2近傍には当該リンク欄L2に対応付けて一部文字データL4が表示されている。図14Aに示すように、一部文字データL4は全81文字のうちの一部「今回作成した○×システム・・予定です。」が表示される。
【0044】
CPU11はリンク欄L2、サムネイルL3または一部文字データL4の選択を、入力部13から受け付けたか否かを判断する(ステップS129)。CPU11は受け付けていないと判断した場合(ステップS129でNO)、受け付けるまで待機する。CPU11はリンク欄L2、サムネイルL3または一部文字データL4の選択を受け付けた場合(ステップS129でYES)、対応する置換先のオブジェクトデータを、オブジェクトテーブル153から抽出する(ステップS130)。具体的には、CPU11は図に係るリンク欄L2またはサムネイルL3が選択された場合、当該図に係るオブジェクトデータをオブジェクトテーブル153から抽出する。またCPU11は文に係るリンク欄L2または一部文字データL4が選択された場合、当該文に係るオブジェクトデータをオブジェクトテーブル153から抽出する。
【0045】
CPU11はステップS121で選択された選択文字を、抽出した置換先のオブジェクトデータに置換する(ステップS131)。CPU11は置換先のオブジェクトデータを表示部14に表示する(ステップS132)。図14Bの例は、図のリンク欄L2またはサムネイルL3が選択され、選択文字「○×システム構成図」からオブジェクトT2に置換されたことを示している。CPU11は日時を時計部18から取得する(ステップS133)。CPU11はオブジェクトテーブル153を参照し、置換先のオブジェクトデータの利用日時を更新する(ステップS134)。これにより、ユーザの使用実績に基づいた置換処理が可能となる。
【0046】
実施の形態2
実施の形態2はハッシュ値を用いて置換元及び置換先のオブジェクトTを関連付ける形態に関する。図15は実施の形態2に係るオブジェクトテーブル153のレコードレイアウトを示す説明図である。新にハッシュ値フィールドが設けられている。CPU11は置換処理の際、記憶部15に記憶したハッシュ関数に基づき、置換元のオブジェクトTのハッシュ値及び置換先のオブジェクトTのハッシュ値を算出する。CPU11はオブジェクトデータに対応付けて算出したハッシュ値をハッシュ値フィールドに記憶する。
【0047】
図16は実施の形態2に係るリンクテーブル154のレコードレイアウトを示す説明図である。実施の形態1ではオブジェクトデータを記憶していたが実施の形態2ではオブジェクトTのハッシュ値を記憶する。CPU11は置換処理の際、置換元のオブジェクトTのハッシュ値を置換元ハッシュ値フィールドに記憶する。さらにCPU11は置換先のオブジェクトTのハッシュ値に関連付けて、置換先のオブジェクトTのハッシュ値を、置換先ハッシュ値フィールドに記憶する。図16の例では、置換元のテキストデータである「○×システム構成図」のハッシュ値「1212」と、置換先の画像のハッシュ値「16AF」とが関連付けて記憶されている。
【0048】
図17乃至図19は置換処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は入力部13を通じて、オブジェクトTに対するコピー処理を受け付けたか否かを判断する(ステップS171)。CPU11はコピー処理を受け付けていないと判断した場合(ステップS171でNO)、コピー処理を受け付けるまで待機する。CPU11はコピー処理を受け付けたと判断した場合(ステップS171でYES)、ステップS172へ移行する。CPU11はRAM12に置換先のオブジェクトデータを記憶する(ステップS172)。
【0049】
CPU11は置換元のオブジェクトTの選択を受け付ける(ステップS173)。CPU11は置換処理を受け付けたか否かを判断する(ステップS174)。CPU11は置換処理を受け付けていない場合(ステップS174でNO)、置換処理を受け付けるまで待機する。CPU11は置換処理を受け付けた場合(ステップS174でYES)、置換元のオブジェクトデータを退避テーブル152に記憶する(ステップS175)。CPU11は置換元のオブジェクトデータの形式及びサイズを退避テーブル152に記憶する(ステップS176)。CPU11は置換元のオブジェクトTのカテゴリを記憶部15から抽出し、抽出したカテゴリを退避テーブル152に記憶する(ステップS177)。
【0050】
CPU11は置換先のオブジェクトデータをRAM12から読み出す(ステップS178)。CPU11は記憶部15に予め記憶または制御プログラム15Pに予め記述されたハッシュ関数を読み出す。CPU11は読み出したハッシュ関数に基づき、置換先のオブジェクトデータのハッシュ値を算出する(ステップS179)。CPU11は置換先のオブジェクトデータのハッシュ値が既に、オブジェクトテーブル153に記憶されているか否かを判断する(ステップS181)。
【0051】
CPU11は記憶されていないと判断した場合(ステップS181でNO)、置換先のオブジェクトデータ、ハッシュ値をオブジェクトテーブル153に記憶する(ステップS182)。CPU11は、ハッシュ値に対応付けて置換先のオブジェクトTの形式及びサイズをオブジェクトテーブル153に記憶する(ステップS183)。CPU11は置換先のオブジェクトTのカテゴリを記憶部15から抽出し、抽出したカテゴリを、ハッシュ値に対応付けてオブジェクトテーブル153に記憶する(ステップS184)。CPU11は置換先のオブジェクトTの省略データを生成する(ステップS185)。CPU11は生成した置換先のオブジェクトTの省略データを、ハッシュ値に対応付けてオブジェクトテーブル153に記憶する(ステップS186)。
【0052】
その後処理をステップS187へ移行させる。CPU11は置換先のオブジェクトデータのハッシュ値が既に記憶されていると判断した場合(ステップS181でYES)、処理をステップS187へ移行させる。CPU11は置換先のオブジェクトTのハッシュ値に対応付けて時計部18から出力される日時を記憶する(ステップS187)。これにより、置換先のオブジェクトTに関する各種データがハッシュ値に対応付けて記憶されることとなる。CPU11は置換元のオブジェクトデータを退避テーブル152から読み出す(ステップS188)。
【0053】
CPU11は読み出したハッシュ関数に基づき、置換元のオブジェクトデータのハッシュ値を算出する(ステップS189)。CPU11は置換元のオブジェクトデータのハッシュ値が既にオブジェクトテーブル153に記憶されているか否か判断する(ステップS191)。CPU11は記憶されていないと判断した場合(ステップS191でNO)、置換元のオブジェクトデータのカテゴリ、形式、サイズを退避テーブル152から読み出す(ステップS192)。
【0054】
CPU11は置換元のオブジェクトTの省略データを生成する(ステップS193)。CPU11は置換元のオブジェクトデータ、ハッシュ値、カテゴリ、形式、サイズ及び省略データをオブジェクトテーブル153に対応付けて記憶する(ステップS194)。なお、本実施形態では、ハッシュ値に対応付けてカテゴリ、形式、サイズ及び省略データの全てを記憶する例を挙げたがこれに限るものではない。ハッシュ値及びオブジェクトデータに対応付けて、カテゴリ、形式、サイズまたは省略データのいずれか一つ、または、これらのいずれかの組み合わせであっても良い。その後処理をステップS195へ移行させる。
【0055】
CPU11は置換元のオブジェクトデータのハッシュ値が既に記憶されていると判断した場合(ステップS191でYES)、処理をステップS195へ移行させる。CPU11は置換先のオブジェクトTのハッシュ値に対応付けて日時を記憶する(ステップS195)。なお、CPU11はステップS174における置換処理時に時計部18から出力される日時を利用日時として、オブジェクトテーブル153に記憶すればよい。なお、既にハッシュ値が記憶されており過去に置換した際の日時が記憶されている場合は、今回置換した際の日時に更新する。なお、本実施形態では置換処理時の日時としたが、多少の時間帯は前後しても良い。
【0056】
CPU11はステップS179で算出した置換先のオブジェクトデータのハッシュ値と、ステップS189で算出した置換元のオブジェクトデータのハッシュ値との組み合わせがリンクテーブル154に記憶されているか否かを判断する(ステップS196)。CPU11は組み合わせが登録されていると判断した場合(ステップS196でYES)、処理を終了する。一方、CPU11は組み合わせが登録されていないと判断した場合(ステップS196でNO)、ステップS197へ移行する。
【0057】
CPU11はリンクテーブル154に置換元のオブジェクトTのハッシュ値と、置換先のオブジェクトTのハッシュ値との組み合わせをリンクテーブル154に記憶する(ステップS197)。これにより、置換処理が発生する度に、置換先及び置換元のハッシュ値の組み合わせが図16の如く蓄積されることになる。
【0058】
図20乃至図22は置換処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は入力部13を介して、文字入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS201)。CPU11は文字入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS201でNO)、文字入力を受け付けるまで待機する。CPU11は文字入力を受け付けたと判断した場合(ステップS201でYES)、文例ファイル151を参照し、候補となる文例を抽出する(ステップS202)。CPU11は文例候補L1を図7に示すように表示部14に表示する(ステップS203)。CPU11は文例候補L1のハッシュ値を算出する(ステップS204)。
【0059】
CPU11は全ての文例候補L1のハッシュ値を算出したか否かを判断する(ステップS205)。CPU11は全ての文例候補L1のハッシュ値を算出していないと判断した場合(ステップS205でNO)、処理をステップS204へ戻す。これにより複数の全ての文例候補L1のハッシュ値が算出される。CPU11は全ての文例候補L1のハッシュ値を算出したと判断した場合(ステップS205でYES)、処理をステップS206へ移行させる。
【0060】
CPU11は各文例候補L1のハッシュ値に対応する置換元のハッシュ値がリンクテーブル154に存在するか否かを判断する(ステップS206)。具体的には、CPU11は置換元である各文例候補L1のハッシュ値を用いて、リンクテーブル154の置換元ハッシュ値フィールドに、当該ハッシュ値が存在するか否かを判断する。
【0061】
CPU11は置換元のハッシュ値が存在しないと判断した場合(ステップS206でNO)、ステップS207へ移行する。CPU11は入力部13を通じて文例候補L1から一の文例候補L1の選択を受け付ける(ステップS207)。CPU11は選択された文例を入力し、表示部14に表示する(ステップS208)。CPU11は置換元の文例候補L1のハッシュ値に対応する置換元のハッシュ値が存在すると判断した場合(ステップS206でYES)、ステップS209へ移行する。CPU11は存在すると判断した文例候補L1の近傍にアイコンを表示する(ステップS209)。
【0062】
CPU11はリンクテーブル154を参照し、ステップS206で対応するハッシュ値が記憶されていると判断された文例候補L1のハッシュ値に対応する置換先のハッシュ値を読み出す(ステップS211)。CPU11は置換先のハッシュ値に基づき、オブジェクトテーブル153から置換先のオブジェクトデータを読み出す(ステップS212)。CPU11は置換先のオブジェクトデータを参照し、対応する置換先のオブジェクトTのカテゴリ、形式、サイズ及び利用日時をオブジェクトテーブル153から抽出する(ステップS213)。
【0063】
CPU11は置換先のオブジェクトTのカテゴリ、形式、サイズ及び利用日時をリンク欄L2上に表示する(ステップS214)。なお、CPU11は表示部14に表示したリンク欄L2と、リンク欄L2に表示される置換先オブジェクトTのハッシュ値とを対応付けて記憶している。CPU11は置換先のオブジェクトデータを参照し、対応する置換先のオブジェクトTの省略データをオブジェクトテーブル153から抽出する(ステップS215)。CPU11は置換先のオブジェクトTの省略データを、表示部14に表示する(ステップS216)。CPU11は表示部14に表示したサムネイルL3と、サムネイルL3で表示される置換先オブジェクトTのハッシュ値とを対応付けて記憶している。なお、一つの文例候補L1に対し、複数の置換先のオブジェクトTが存在する場合、実施の形態1で述べたように、日時が新しいものが上側となるようにリンク欄L2及び省略データを順次表示部14に表示すればよい。
【0064】
CPU11はリンク欄L2またはサムネイルL3(省略データ)のいずれかの選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS217)。CPU11はリンク欄L2またはサムネイルL3の選択を受け付けていないと判断した場合(ステップS217でNO)、ステップS218へ移行させる。CPU11は文例候補L1の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS218)。CPU11は文例候補L1の選択を受け付けていないと判断した場合(ステップS218でNO)、処理をステップS217へ戻す。CPU11は文例候補L1の選択を受け付けたと判断した場合(ステップS218でYES)、文例候補L1を表示部14から消去する(ステップS219)。CPU11は代わりに選択された文例をアプリケーションAに入力し、入力された文例を表示部14に表示する(ステップS221)。
【0065】
CPU11はリンク欄L2またはサムネイルL3の選択を受け付けたと判断した場合(ステップS217でYES)、処理をステップS222へ移行させる。CPU11はリンク欄L2またはサムネイルL3に対応付けて記憶されたハッシュ値を読み出す。CPU11は選択されたリンクL2またはサムネイルL3に対応する置換先のオブジェクトデータを、読み出したハッシュ値を用いて、オブジェクトテーブル153から抽出する(ステップS222)。CPU11は文例候補L1を表示部14から消去する。CPU11は入力文字を置換先のオブジェクトデータに置換する(ステップS223)。CPU11は置換先のオブジェクトデータを表示部14に表示する(ステップS224)。CPU11は日時を時計部18から取得する(ステップS225)。CPU11はオブジェクトテーブル153を参照し、置換先のオブジェクトデータの利用日時を更新する(ステップS226)。
【0066】
図23及び図24は置換処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は表示部14に表示されたオブジェクトTの選択を、入力部13を介して受け付けたか否かを判断する(ステップS231)。CPU11はオブジェクトTの選択を受け付けていないと判断した場合(ステップS231でNO)、受け付けるまで待機する。CPU11はオブジェクトTの選択を受け付けたと判断した場合(ステップS231でYES)、処理をステップS232へ移行させる。CPU11は置換元のオブジェクトデータのハッシュ値を、記憶部15に記憶したハッシュ関数に基づき算出する(ステップS232)。CPU11は置換元のオブジェクトTのハッシュ値が、リンクテーブル154に存在するか否か判断する(ステップS233)。
【0067】
CPU11は置換元のオブジェクトTのハッシュ値が存在しないと判断した場合(ステップS233でNO)、処理を終了する。CPU11は置換元のオブジェクトTのハッシュ値が存在すると判断した場合(ステップS233でYES)、リンクテーブル154から当該ハッシュ値に対応する置換先のハッシュ値を読み出す(ステップS234)。CPU11は置換先のハッシュ値に対応する置換先のオブジェクトデータを、オブジェクトテーブル153から読み出す(ステップS235)。
【0068】
CPU11は読み出した置換先のオブジェクトデータに対応するカテゴリ、形式、サイズ及び利用日時を、オブジェクトテーブル153から抽出する(ステップS236)。CPU11は置換先のオブジェクトTの省略データをオブジェクトテーブル153から抽出する(ステップS237)。CPU11は置換元のオブジェクトTに対応する置換先のオブジェクトTが複数存在するか否かを判断する(ステップS238)。
【0069】
CPU11は複数存在すると判断した場合(ステップS238でYES)、全ての置換先のオブジェクトTに対する抽出処理が終了したか否かを判断する(ステップS239)。CPU11は全ての置換先のオブジェクトTに対する抽出処理が終了していないと判断した場合(ステップS239でNO)、処理をステップS236へ移行させる。CPU11は抽出処理を終えていない置換先のオブジェクトTについて同様の処理を実行する。CPU11は置換先のオブジェクトTは複数存在しないと判断した場合(ステップS238でNO)、処理をステップS241に移行させる。CPU11は全ての置換先のオブジェクトTに対する処理を終了したと判断した場合(ステップS239でYES)、処理をステップS241へ移行させる。
【0070】
CPU11はリンク欄L2に置換先のオブジェクトTのカテゴリ、形式、サイズ、利用日時を、利用日時順にソートした上で、表示部14に表示する(ステップS241)。CPU11はリンク欄L2表示した置換先のオブジェクトTのカテゴリ等に対応付けて置換先オブジェクトTのハッシュ値をRAM12に記憶している。CPU11は対応する各オブジェクトTのリンク欄L2近傍に、省略データを表示する(ステップS242)。CPU11は表示した置換先オブジェクトTの省略データに対応付けて置換先オブジェクトTのハッシュ値をRAM12に記憶している。CPU11はリンク欄L2または省略データの選択を、入力部13から受け付けたか否かを判断する(ステップS243)。CPU11は受け付けていないと判断した場合(ステップS243でNO)、受け付けるまで待機する。CPU11はリンク欄L2または省略データの選択を受け付けた場合(ステップS243でYES)、対応する置換先のオブジェクトデータを、オブジェクトテーブル153から抽出する(ステップS244)。具体的にはCPU11は選択されたリンク欄L2または省略データに対応付けてRAM12に記憶されたハッシュ値を用いて、オブジェクトテーブル153からハッシュ値に対応するオブジェクトデータを読み出す。
【0071】
CPU11はステップS231で選択された選択文字を、抽出した置換先のオブジェクトデータに置換する(ステップS245)。CPU11は置換先のオブジェクトデータを表示部14に表示する(ステップS246)。CPU11は日時を時計部18から取得する(ステップS247)。CPU11はオブジェクトテーブル153を参照し、置換先のオブジェクトデータの利用日時を更新する(ステップS248)。このようにハッシュ値を用いて置換元及び置換先のオブジェクトTを関連付けることができ、様々な形式のオブジェクトTを効率よく抽出することが可能となる。
【0072】
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0073】
実施の形態3
実施の形態3はリンク数を用いる形態に関する。図25は実施の形態3に係るパーソナルコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。RAM12には新にリンクワークテーブル155が設けられている。なお、リンクワークテーブル155の詳細については後述する。図26は実施の形態3に係るリンクテーブル154のレコードレイアウトを示す説明図である。実施の形態3の如く、置換元のハッシュ値と置換先のハッシュ値とをリンクテーブル154に記憶する場合、逆のリンク関係を併せて記憶しても良い。すなわち、CPU11は置換元のオブジェクトTが、置換先のオブジェクトTに置換された場合、置換元のオブジェクトTのハッシュ値をリンクテーブル154の置換元ハッシュ値フィールドに記憶する。これにより図26のレコード第1行目に示すように置換元であることを示す置換元情報である置換元ハッシュ値フィールドに置換元のオブジェクトTのハッシュ値「1212」が記憶される。
【0074】
次に、CPU11は置換元ハッシュ値フィールドに記憶された置換元のオブジェクトTのハッシュ値「1212」に対応付けて、置換先のオブジェクトTのハッシュ値をリンクテーブル154の置換先ハッシュ値フィールドに記憶する。これにより図26のレコード第1行目に示すように置換先であることを示す置換先情報である置換先ハッシュ値フィールドに置換先のオブジェクトTのハッシュ値「16AF」が記憶される。
【0075】
さらに、CPU11は置換先のオブジェクトTのハッシュ値「16AF」を、置換元ハッシュ値フィールドに記憶する。これにより図26のレコード第2行目に示すように置換元情報である置換元ハッシュ値フィールドに置換先のオブジェクトTのハッシュ値「16AF」が記憶される。最後に、CPU11は置換元ハッシュ値フィールドに記憶された置換先のオブジェクトTのハッシュ値に対応付けて、置換元ハッシュ値フィールドに記憶された置換元のオブジェクトTのハッシュ値「1212」を、置換先ハッシュ値フィールドに記憶する。
【0076】
これにより図26のレコード第2行目に示すように置換先情報である置換先ハッシュ値フィールドに置換元のオブジェクトTのハッシュ値「1212」が記憶される。例えば図2の例では、文字から画像へ置換されたことを示すハッシュ値の関連付けに加え、画像から文字へ置換されたことを示すハッシュ値の関連付けも追加して記憶される。なお、本実施形態で述べる関連付けに関する記憶方法は、実施の形態2で用いても良い。実施の形態1の場合、ハッシュ値に代えてオブジェクトデータそのものを用いて記憶すればよい。
【0077】
図27及び図28はリンク記憶処理の手順を示すフローチャートである。ステップS195、S226及びS248の後、以下の処理を行う。CPU11は置換元のオブジェクトTのハッシュ値と、置換先オブジェクトTのハッシュ値とを読み出す(ステップS271)。CPU11は置換元ハッシュ値フィールドの置換元オブジェクトTのハッシュ値と、置換先ハッシュ値フィールドの置換先オブジェクトTのハッシュ値との組み合わせがリンクテーブル154に記憶されているか否かを判断する(ステップS272)。
【0078】
CPU11は組み合わせがリンクテーブル154に記憶されていないと判断した場合(ステップS272でNO)、ステップS273へ移行する。CPU11はリンクテーブル154の置換元ハッシュ値フィールドに置換元オブジェクトTのハッシュ値を記憶する(ステップS273)。CPU11は置換元オブジェクトTのハッシュ値に対応付けて、置換先ハッシュ値フィールドに置換先オブジェクトTのハッシュ値を記憶する(ステップS274)。CPU11は組み合わせが記憶されていると判断した場合(ステップS272でYES)、ステップS273及び274の処理をスキップする。
【0079】
CPU11は置換元ハッシュ値フィールドの置換先オブジェクトTのハッシュ値と、置換先ハッシュ値フィールドの置換元オブジェクトTのハッシュ値との組み合わせがリンクテーブル154に記憶されているか否かを判断する(ステップS275)。
【0080】
CPU11はステップS275における組み合わせがリンクテーブル154に記憶されていないと判断した場合(ステップS275でNO)、ステップS276へ移行する。CPU11はリンクテーブル154の置換元ハッシュ値フィールドに置換先オブジェクトTのハッシュ値を記憶する(ステップS276)。CPU11は置換先オブジェクトTのハッシュ値に対応付けて、置換先ハッシュ値フィールドに置換元オブジェクトTのハッシュ値を記憶する(ステップS277)。CPU11はステップS275における組み合わせが記憶されていると判断した場合(ステップS275でYES)、ステップS276及びS277の処理をスキップする。これにより置換元オブジェクトTと置換先オブジェクトTとの相互リンク関係が記憶される。以下ではステップS273及びS274によるリンクを順リンクといい、ステップS276及びS277によるリンクを逆リンクという。
【0081】
実施の形態1及び2ではリンクテーブル154の置換元ハッシュ値テーブルに記憶されたハッシュ値に対応する置換先ハッシュ値テーブルに記憶したハッシュ値を抽出する例を挙げた。この場合、一のオブジェクトTのハッシュ値から他のオブジェクトTへのハッシュ値までに至るまでのリンク数は1である。リンク数は1に限るものではなく複数であっても良い。すなわち、第1オブジェクトT(一のオブジェクトT)のハッシュ値にリンクする第2オブジェクトT(他のオブジェクトT)のハッシュ値、さらに当該ハッシュ値にリンクする第3オブジェクトT(さらに他のオブジェクトT)のハッシュ値を抽出しても良い。
【0082】
この場合、リンク数は、一のオブジェクトTと他のオブジェクトT間と、他のオブジェクトTとさらに異なる他のオブジェクトT間との2つとなる。例えば図26の例では、リンク数が1の場合、置換元ハッシュ値「1212」に対応する置換先ハッシュ値「16AF」が抽出される。またリンク数が2の場合、リンク数1の「16AF」に加えて、置換先ハッシュ値「1212」が抽出される。記憶部15に予め閾値となる閾リンク数を記憶しておく。CPU11は記憶部15に記憶した閾リンク数を読み出し、閾リンク数以下のリンク数を有するハッシュ値を抽出する。以下では閾リンク数を4であるものとして詳細な処理を説明する。なお、閾リンク数はユーザが入力部13から適宜の値を入力し、設定することができる。CPU11は入力された閾リンク数を記憶部15に記憶する。
【0083】
図29乃至図33は閾リンク数に基づくリンク抽出処理の手順を示す説明図である。図29Aにおいて白三角で示す矢印は順リンクを示し、置換元のオブジェクトTのハッシュ値Aから置換先のオブジェクトTのハッシュ値Bに置換された例を示す。なお、以下では図29乃至図33におけるA、B、C、D、E、H、I、J、H及びZはオブジェクトTのハッシュ値であるものとして説明する。図29Aにおける置換先及び置換元の関係に基づき、図29Aに示すリンクテーブル154が構築される。
【0084】
CPU11は図27及び図28で述べた処理を行い、図29Bに示す逆リンクをリンクテーブル154に記憶する。図29Bの黒三角で示す矢印は逆リンクを示す。ここで、置換元のオブジェクトTのハッシュ値がA、閾リンク数4であるとして、閾リンク数4以下の置換先オブジェクトTのハッシュ値抽出手順を説明する。まず、CPU11はリンク数の初期値1から1を減じ、リンク数0を算出する。CPU11はスタートのハッシュ値Aからリンク数0のハッシュ値を抽出する。この場合、スタート地点のハッシュ値Aのみが抽出される。CPU11はハッシュ値Aに対応する各種データをオブジェクトテーブル153から読み出す。CPU11はリンクワークテーブル155にオブジェクトテーブル153から読み出したハッシュ値、各種データ及びリンク数を記憶する。
【0085】
図34はリンクワークテーブル155のレコードレイアウトを示す説明図である。CPU11はハッシュ値に対応する各種データとして、オブジェクトテーブル153から、オブジェクトデータ、カテゴリ、形式、サイズ、省略データ及び利用日時等を読み出す。以下、オブジェクトテーブル153に記憶したハッシュ値に対応するオブジェクトデータ、カテゴリ、形式、サイズ、省略データ及び利用日時を各種データという。CPU11は読み出した各種データをハッシュ値に対応付けて記憶する。さらにCPU11はリンク数フィールドにハッシュ値を抽出した際のリンク数をリンク数フィールドに記憶する。上述した例ではリンク数0が記憶される。なお、図30乃至図33に記載したリンクワークテーブル155は各種データの記載を省略している。
【0086】
続いてCPU11はリンク数をインクリメントし、リンク数1とする。CPU11は、リンクテーブル154を参照し、置換元のハッシュ値から、置換先のハッシュ値までのリンク数が1のハッシュ値を抽出する。図30Bの例では、Aから1駒で進むことのできるハッシュ値Z、B、C、及びDとなる。CPU11はリンクワークテーブル155に抽出したハッシュ値及びリンク数1を対応付けて記憶する。
【0087】
CPU11はリンク数をインクリメントし、リンク数2とする。CPU11は、リンクテーブル154を参照し、置換元のハッシュ値から、置換先のハッシュ値までのリンク数が2のハッシュ値を抽出する。図31Aの例では、リンク数1の置換元のハッシュ値B、C、D、Zから1駒で、進むことのできるハッシュ値A、E、H、及びIとなる。CPU11はリンクワークテーブル155に抽出したハッシュ値及びリンク数2を対応付けて記憶する。リンク数が複数となった場合、同一のハッシュ値が抽出されることとなる。例えば、A→C→Aの場合、さらにハッシュ値Aが抽出される。CPU11は重複を除去すべく、リンクワークテーブル155に同一のハッシュ値が記憶されている場合、リンク数の小さい方のハッシュ値をレコードから削除する。また同一リンク数に同一のハッシュ値が複数記憶されている場合、一つのハッシュ値を残し、他のハッシュ値を削除する。
【0088】
図31Bの例では、ハッシュ値Aは既にリンク数0に存在するので、リンク数2のハッシュ値Aは削除される。ハッシュ値Hはリンク数2に複数存在することから、一のハッシュ値Hのレコードを削除する。CPU11はリンク数をインクリメントし、リンク数3とする。CPU11は、リンクテーブル154を参照し、置換元のハッシュ値から、置換先のハッシュ値までのリンク数が3のハッシュ値を抽出する。図32Aの例では、リンク数2のハッシュ値E、H、Iから1駒で進むことのできるハッシュ値C、E、H、D及びJとなる。CPU11はリンクワークテーブル155に抽出したハッシュ値及びリンク数3を対応付けて記憶する。
【0089】
CPU11は削除処理を行う。図32Bの例では、ハッシュ値Cは既にリンク数1に存在するので、リンク数3のハッシュ値Cは削除される。ハッシュ値Eは既にリンク数2に存在するので、リンク数3のハッシュ値Eはリンクワークテーブル155から削除される。ハッシュ値Hは既にリンク数2に存在するので、リンク数3のハッシュ値Hは削除される。ハッシュ値Dは既にリンク数1に存在するので、リンク数3のハッシュ値Dは削除される。
【0090】
CPU11はリンク数をインクリメントし、リンク数4とする。CPU11は、リンクテーブル154を参照し、置換元のハッシュ値から、置換先のハッシュ値までのリンク数が4のハッシュ値を抽出する。図33Aの例では、リンク数3のハッシュ値Jから1駒で進むことのできるハッシュ値Eとなる。CPU11はリンクワークテーブル155に抽出したハッシュ値及びリンク数4を対応付けて記憶する。CPU11はリンク数2のハッシュ値Eが、リンクワークテーブル155に記憶されているので、リンク数の大きいリンク数4のハッシュ値は削除される。以上述べた処理により、閾リンク数以下のリンク数を持つハッシュ値を抽出することができる。なお、本実施形態ではリンクワークテーブル155をRAM12に記憶する例を挙げたがこれに限るものではない。記憶部15に記憶しても良い。
【0091】
図35乃至図37は閾リンク数に応じたハッシュ値の抽出処理手順を示すフローチャートである。CPU11はステップS206でYESの後、または、ステップS233でYESの後、以下の処理を行う。CPU11は記憶部15に記憶した閾リンク数を読み出す(ステップS351)。CPU11は置換元オブジェクトTのハッシュ値を読み出す(ステップS352)。CPU11は変数であるリンク数に初期値である0を代入する(ステップS353)。
【0092】
CPU11は置換元オブジェクトTのハッシュ値に対応する各種データを、オブジェクトテーブル153から読み出す(ステップS354)。CPU11はリンクワークテーブル155に置換元オブジェクトTのハッシュ値に対応する各種データ及びリンク数0をハッシュ値に対応付けて記憶する(ステップS355)。CPU11はリンク数をインクリメントする(ステップS356)。CPU11は、リンク数は、ステップS351で読み出した閾リンク数以下であるか否かを判断する(ステップS357)。CPU11は、リンク数は閾リンク数以下でないと判断した場合(ステップS357でNO)、処理をステップS371へ移行させる。
【0093】
CPU11はリンク数が閾リンク数以下であると判断した場合(ステップS357でYES)、処理をステップS358へ移行させる。CPU11はリンク数から1を減じたリンク数のハッシュ値が、リンクワークテーブル155に記憶されているか否かを判断する(ステップS358)。CPU11は記憶されていないと判断した場合(ステップS358でNO)、処理をステップS371へ移行させる。CPU11は記憶されていると判断した場合(ステップS358でYES)、リンク数から1を減じたリンク数のハッシュ値を、リンクワークテーブル155から読み出す(ステップS359)。
【0094】
CPU11は読み出したハッシュ値がリンクテーブル154の置換元フィールドに記憶されているか否かを判断する(ステップS361)。CPU11は記憶されていないと判断した場合(ステップS361でNO)、処理をステップS371へ移行させる。CPU11は記憶されていると判断した場合(ステップS361でYES)、処理をステップS362へ移行させる。CPU11は対応する置換先フィールドのハッシュ値をリンクテーブル154から抽出する(ステップS362)。
【0095】
CPU11は読み出したハッシュ値に対応する各種データをオブジェクトテーブル153から読み出す(ステップS363)。CPU11は読み出した各種データを、ステップS362で抽出したハッシュ値に対応付けてリンクワークテーブル155に記憶する(ステップS364)。CPU11はステップS362で抽出したハッシュ値に対応付けてリンク数を、リンクワークテーブル155に記憶する(ステップS365)。
【0096】
CPU11はリンクワークテーブル155に同一ハッシュ値が記憶されているか否かを判断する(ステップS366)。CPU11は同一ハッシュ値が記憶されていない場合(ステップS366でNO)、処理をステップS356へ移行させる。CPU11は同一ハッシュ値が記憶されていると判断した場合(ステップS366でYES)、同一ハッシュ値のリンク数が同一であるか否かを判断する(ステップS367)。CPU11はリンク数が同一であると判断した場合(ステップS367でYES)、一つのハッシュ値を残して、同一リンク数の同一ハッシュ値を削除する(ステップS368)。CPU11はその後処理をステップS356へ移行させる。
【0097】
CPU11はリンク数が同一でないと判断した場合(ステップS367でNO)、ステップS369へ移行させる。CPU11はリンク数最小のハッシュ値を残して他の同一ハッシュ値を削除する(ステップS369)。CPU11はその後処理をステップS356へ移行させる。以上の処理を繰り返すことによって、リンク数が閾リンク数に達するまでリンクワークテーブル155に情報が蓄積される。CPU11はリンクワークテーブル155からリンク数0のレコードを削除する(ステップS371)。CPU11は利用日時が新しいもの順に、または、リンク数の値の小さいもの順にリンクワークテーブル155を並び替える(ステップS372)。
【0098】
図38はリンクワークテーブル155を用いたリンク欄L2及び省略データの表示処理手順を示すフローチャートである。ステップS372の後以下の処理を行う。CPU11は置換先のハッシュ値が存在した文例候補L1にアイコンを表示する(ステップS381)。CPU11はリンクワークテーブル155から置換先オブジェクトTのカテゴリ、形式、サイズ及び利用日時を抽出する(ステップS382)。CPU11はリンク欄L2に置換先オブジェクトTのカテゴリ、形式、サイズ及び利用日時を利用日時順に表示する(ステップS383)。CPU11は複数のリンク欄L2が存在する場合、リンク欄L2に表示するカテゴリ、形式、サイズ及び利用日時に対応付けて対応するハッシュ値をRAM12に記憶しておく。
【0099】
CPU11は置換先オブジェクトTの省略データをリンクワークテーブル155から抽出する(ステップS384)。CPU11は複数の省略データが存在する場合、省略データに対応付けて対応するハッシュ値をRAM12に記憶しておく。CPU11は置換先の省略データをリンク欄L2に対応付けて表示部14に表示する(ステップS385)。以降CPU11は処理をステップS217へ移行させる。CPU11はリンク欄L2が選択された場合、RAM12に対応付けて記憶したハッシュ値に対応するオブジェクトデータをリンクワークテーブル155から読み出して置換する。またCPU11は省略データが選択された場合、RAM12に対応付けて記憶したハッシュ値に対応するオブジェクトデータをリンクワークテーブル155から読み出して置換する。
【0100】
CPU11はステップS226で述べたように、置換先オブジェクトTのハッシュ値を参照し、オブジェクトテーブル153の利用日時を更新する。また図27及び図28で説明したように、ステップS352で読み出した置換元のオブジェクトTのハッシュ値と、選択された置換先のオブジェクトTのハッシュ値との対応付け処理を、順リンク及び逆リンクについて行う。なお、文例候補L1の選択ではなく、オブジェクトTを選択した場合の処理も同様であるので、詳細な説明は省略する。これにより、ユーザ自身の過去の置換履歴を有効活用して、編集効率を向上させることが可能となる。また閾リンク数を適宜設定することで、好みに応じて過去の置換履歴を活用することが可能となる。
【0101】
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0102】
実施の形態4
図39は上述した形態のパーソナルコンピュータ1の動作を示す機能ブロック図である。CPU11が制御プログラム15P等を実行することにより、パーソナルコンピュータ1は以下のように動作する。パーソナルコンピュータ1は検出部101、記憶処理部102、及び抽出部103等を含む。検出部101は表示部14に表示された一のオブジェクトTが記憶部15に記憶された他のオブジェクトTへ置換されたか否かを検出する。記憶処理部102は検出部101により置換されたことを検出した場合に、他のオブジェクトT及び一のオブジェクトTを関連付けて記憶部15に記憶する。抽出部103は一のオブジェクトTが表示部14に表示される場合に、記憶部15を参照し他のオブジェクトTを抽出する。
【0103】
図40は実施の形態4に係るパーソナルコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ1を動作させるためのプログラムは、ディスクドライブ等の読み取り部10AにCD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)ディスクまたはUSBメモリ等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部15に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1Bをパーソナルコンピュータ1内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0104】
図40に示すパーソナルコンピュータ1は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体1Aまたは半導体メモリ1Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム15Pとしてインストールされ、RAM12にロードして実行される。これにより、上述したパーソナルコンピュータ1として機能する。
【0105】
本実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0106】
以上の実施の形態1乃至4を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0107】
(付記1)
制御部及び表示部を有するコンピュータにより情報処理を行うプログラムにおいて、
コンピュータに、
前記表示部に表示された一のオブジェクトが記憶部に一時的に記憶された他のオブジェクトへ置換されたか否かを前記制御部により検出し、
置換されたことを検出した場合に、前記制御部により前記他のオブジェクト及び一のオブジェクトを関連付けて記憶部に記憶し、
前記一のオブジェクトが前記表示部に表示される場合に、前記制御部により前記記憶部を参照し、前記一のオブジェクトに関連付けられた他のオブジェクトを抽出する
処理を実行させるプログラム。
【0108】
(付記2)
前記一のオブジェクトを前記制御部により抽出した前記他のオブジェクトへ置換し、
置換された前記他のオブジェクトを前記制御部により前記表示部に表示する
付記1に記載のプログラム。
【0109】
(付記3)
記憶する処理は、
置換されたことを検出した場合に、前記制御部により前記他のオブジェクトのハッシュ値と、前記一のオブジェクトのハッシュ値とを算出し、
前記制御部により前記他のオブジェクト及び該他のオブジェクトのハッシュ値と、一のオブジェクト及び一のオブジェクトのハッシュ値とを関連付けて記憶する
付記1または2に記載のプログラム。
【0110】
(付記4)
記憶する処理は、
他のオブジェクトのハッシュ値に対応付けて該他のオブジェクトのサムネイルを記憶する
付記3に記載のプログラム。
【0111】
(付記5)
記憶する処理は、
一のオブジェクトのハッシュ値に対応付けて該一のオブジェクトのサムネイルを記憶する
付記4に記載のプログラム。
【0112】
(付記6)
記憶する処理は、
置換されたことを検出した場合に、他のオブジェクトのハッシュ値に対応付けて日時を記憶し、
置換されたことを検出した場合に、一のオブジェクトのハッシュ値に対応付けて日時を記憶する
付記3乃至5のいずれか一つに記載のプログラム。
【0113】
(付記7)
記憶する処理は、
他のオブジェクトのハッシュ値に対応付けて該他のオブジェクトの属性を記憶し、
一のオブジェクトのハッシュ値に対応付けて該一のオブジェクトの属性を記憶する
付記3乃至6のいずれか一つに記載のプログラム。
【0114】
(付記8)
オブジェクトはテキストデータを含み、
記憶する処理は、
他のオブジェクトのハッシュ値に対応付けて該他のオブジェクトのテキストデータの一部を記憶する
付記3乃至7のいずれか一つに記載のプログラム。
【0115】
(付記9)
オブジェクトはテキストデータを含み、
記憶する処理は、
一のオブジェクトのハッシュ値に対応付けて該一のオブジェクトのテキストデータの一部を記憶する
付記3乃至8のいずれか一つに記載のプログラム。
【0116】
(付記10)
抽出する処理は、
前記一のオブジェクトが前記表示部に表示される場合、該一のオブジェクトのハッシュ値を算出し、
記憶部を参照し、前記一のオブジェクトのハッシュ値に対応する他のオブジェクトのハッシュ値を抽出する
付記3乃至9のいずれか一つに記載のプログラム。
【0117】
(付記11)
記憶部を参照し、前記一のオブジェクトのハッシュ値に対応する他のオブジェクトのハッシュ値に係るサムネイルを前記表示部に表示する
付記10に記載のプログラム。
【0118】
(付記12)
記憶部を参照し、前記一のオブジェクトのハッシュ値に対応する他のオブジェクトのハッシュ値に係る属性を前記表示部に表示する
付記10に記載のプログラム。
【0119】
(付記13)
記憶部を参照し、前記一のオブジェクトのハッシュ値に対応する他のオブジェクトのハッシュ値に係るテキストデータの一部を表示部に表示する
付記10に記載のプログラム。
【0120】
(付記14)
前記一のオブジェクトのハッシュ値に関連する他のオブジェクトのハッシュ値が記憶部に複数記憶されている場合、前記他のオブジェクトのハッシュ値に対応付けて記憶部に記憶した日時に基づいて順に表示部に表示する
付記10乃至13のいずれか一つに記載のプログラム。
【0121】
(付記15)
抽出された他のオブジェクトのハッシュ値に係るサムネイルまたは属性が表示部に表示されている場合に、サムネイルまたは属性の選択を受け付け、
受け付けたサムネイルまたは属性に係るハッシュ値に対応する他のオブジェクトを抽出する
付記10乃至14のいずれか一つに記載のプログラム。
【0122】
(付記16)
前記他のオブジェクトが抽出され前記一のオブジェクトが前記他のオブジェクトへ置換された場合に、記憶部に記憶した前記他のオブジェクトのハッシュ値に対応する日時を更新する
付記14または15に記載のプログラム。
【0123】
(付記17)
記憶する処理は、
置換されたことを検出した場合に、前記他のオブジェクトのハッシュ値及び置換先であることを示す置換先情報と、前記一のオブジェクトのハッシュ値及び置換元であることを示す置換元情報とを対応付けて記憶し、
前記他のオブジェクトのハッシュ値及び置換元情報と、前記一のオブジェクトのハッシュ値及び置換先情報とを対応付けて記憶する
付記3乃至16のいずれか一つに記載のプログラム。
【0124】
(付記18)
記憶部に記憶した閾値を読み出し、
前記記憶部に記憶した複数のオブジェクトのハッシュ値間の対応関係に基づき、一のオブジェクトのハッシュ値から他のオブジェクトのハッシュ値へ至るまでのリンク数が閾値以下の他のオブジェクトのハッシュ値を抽出する
付記17に記載のプログラム。
【0125】
(付記19)
記憶部を参照し、抽出した他のオブジェクトのハッシュ値に対応するサムネイル、属性またはテキストデータを表示部に表示する
付記18に記載のプログラム。
【0126】
(付記20)
情報処理を行う情報処理装置において、
表示部に表示された一のオブジェクトが記憶部に一時的に記憶された他のオブジェクトへ置換されたか否かを検出する検出部と、
該検出部により置換されたことを検出した場合に、前記他のオブジェクト及び一のオブジェクトを関連付けて記憶部に記憶する記憶処理部と、
前記一のオブジェクトが前記表示部に表示される場合に、前記記憶部を参照し、前記一のオブジェクトに関連付けられた他のオブジェクトを抽出する抽出部と
を備える情報処理装置。
【符号の説明】
【0127】
1 パーソナルコンピュータ
1A 可搬型記録媒体
1B 半導体メモリ
10A 読み取り部
11 CPU
12 RAM
13 入力部
14 表示部
15 記憶部
15P 制御プログラム
16 通信部
18 時計部
101 検出部
102 記憶処理部
103 抽出部
151 文例ファイル
152 退避テーブル
153 オブジェクトテーブル
154 リンクテーブル
155 リンクワークテーブル
A、A1、A2 アプリケーション
L1 文例候補
L2 リンク欄
L3 サムネイル
L4 一部文字データ
T、T1、T2 オブジェクト
N 通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部及び表示部を有するコンピュータにより情報処理を行うプログラムにおいて、
コンピュータに、
前記表示部に表示された一のオブジェクトが記憶部に一時的に記憶された他のオブジェクトへ置換されたか否かを前記制御部により検出し、
置換されたことを検出した場合に、前記制御部により前記他のオブジェクト及び一のオブジェクトを関連付けて記憶部に記憶し、
前記一のオブジェクトが前記表示部に表示される場合に、前記制御部により前記記憶部を参照し、前記一のオブジェクトに関連付けられた他のオブジェクトを抽出する
処理を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記一のオブジェクトを前記制御部により抽出した前記他のオブジェクトへ置換し、
置換された前記他のオブジェクトを前記制御部により前記表示部に表示する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
記憶する処理は、
置換されたことを検出した場合に、前記制御部により前記他のオブジェクトのハッシュ値と、前記一のオブジェクトのハッシュ値とを算出し、
前記制御部により前記他のオブジェクト及び該他のオブジェクトのハッシュ値と、一のオブジェクト及び一のオブジェクトのハッシュ値とを関連付けて記憶する
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
記憶する処理は、
他のオブジェクトのハッシュ値に対応付けて該他のオブジェクトのサムネイルを記憶する
請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
情報処理を行う情報処理装置において、
表示部に表示された一のオブジェクトが記憶部に一時的に記憶された他のオブジェクトへ置換されたか否かを検出する検出部と、
該検出部により置換されたことを検出した場合に、前記他のオブジェクト及び一のオブジェクトを関連付けて記憶部に記憶する記憶処理部と、
前記一のオブジェクトが前記表示部に表示される場合に、前記記憶部を参照し、前記一のオブジェクトに関連付けられた他のオブジェクトを抽出する抽出部と
を備える情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【公開番号】特開2012−194920(P2012−194920A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−59843(P2011−59843)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】