説明

プログラム記録方法

本発明は、プログラム記録システムにおけるプログラム記録の方法であって、第1のユーザのために記録すべきプログラムの記録予約2を収集するステップと、第1のユーザのためにユーザID3及びプライバシ設定情報4を収集するステップと、を有する方法を説明する。第1のユーザのプライバシ設定情報4に応じて、第2のユーザに対し、第1のユーザのユーザID3及び/又は記録予約2の要素を秘密にする。本発明はさらに、プログラム記録のシステム1であって、記録予約2、ユーザID3及びプライバシ設定情報4を収集する情報収集ユニット8と、第1のユーザのユーザID3及び/又は記録予約2の要素を第2のユーザに対して秘密にするようプライバシ設定情報4に応じてシステムを制御する制御ユニット13と、を有するシステムを説明する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム記録システムにおけるプログラム記録の方法に関する。
【0002】
本発明はさらに、プログラム記録のためのシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
家庭向け娯楽及びネットワークの領域における開発は、「接続された家庭」及び「接続された世界」の概念をもたらし、テレビやコンピュータなどの電子機器がネットワークを介して互いに、そして当該家庭の内外の他の装置又はネットワークにリンクされる。最終的には、ユーザは、TV番組のようなデータを記録し、それを自分のホームネットワーク上のアカウントに記憶し、当該ネットワーク上のどこか他の場所からのこの記録に対するアクセス権を規定する。アクセス権は、ユーザ識別に応じて割り当てられることが可能であるので、そのユーザID(識別子)に応じて、他のユーザがその記録を見ることに対する許可を付与又は拒否される。したがって、ユーザは、番組のコレクションを構築し、このデータを自宅内外の他のユーザにアクセス可能なものとしうる。
【0004】
説明したアクセス性では、どんな性質のものであろうとも、ユーザが秘密にしておきたいと思うデータがあると考えられるので、プライバシの問題が必ず起こる。ユーザは、家族、ベビーシッタ、客、友人などが、どんな理由であれ自分が特定の番組を記録したことを知って欲しくないかもしれない。ユーザは、自分のコンピュータ上のプライベートアカウントにそのデータを記憶し、又は自分自身のユーザIDに対するアクセス権を限定することによって自分のプライバシを守るようにするかもしれない。しかしながら、このように他のユーザから記録を隠すことによって確保されるプライバシは、ユーザがこの番組を記録しているという正にその事実が記録を予約しようとした他の誰かに明らかになれば、崩壊してしまう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、プログラム記録システムにおいてユーザのプライバシを保証する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため、本発明は、プログラム記録システムにおけるプログラム記録の方法であって、・第1のユーザのために記録すべきプログラムの記録予約を収集するステップと、・第1のユーザのためにユーザID及びプライバシ設定情報を収集するステップと、・第1のユーザの前記プライバシ設定情報に応じて、第2のユーザから、前記第1のユーザの前記ユーザID及び/又は前記記録予約の要素を秘密にするステップと、を有する方法を記述する。
【0007】
プログラム記録の適切なシステムは、記録予約、ユーザID及びプライバシ設定情報を収集するための情報収集ユニットと、第1のユーザのユーザID及び/又は記録予約の要素が第2のユーザに対して秘密にしておくように当該プライバシ設定情報に応じて当該システムを制御するための制御ユニットとを有する。
【0008】
このようにして本発明は、ユーザが複数のユーザにより用いられるプログラム記録システムにおいて記録を予約設定し、これと同時にユーザ自身のプライバシを守ることを可能にしている。ユーザは、完全なプライバシを享受することができ、或いは自分のユーザ識別子又は記録予約に関するどの情報を当該システムの他のユーザに明らかにするかを選択することができる。
【0009】
従属請求項及び後述の説明は、本発明の特に有利な実施例及び特徴を開示するものである。
【0010】
ユーザ識別子、記録予約及びプライバシ設定に関する情報は、適切なユーザインターフェースによってユーザにより入力可能である。したがって、情報収集ユニットは、コンピュータキーボードやテレビリモコンなどの1つ又は複数のユーザインターフェースを有することができる。或いは、この情報の一部又は全てを、ユーザプロフィールにユーザにより記憶し、例えばハードディスクにデータファイルとしてセーブすることができる。このシステムは、後の時点で又はユーザによりそれをするように指示されたときにこのデータにアクセスすることができる。好ましくは、例えばデフォルトのプライバシ設定などの少なくともプライバシ設定がユーザプロフィールから読み出される。
【0011】
第1のユーザにより特定されたプライバシ設定は、このユーザが守りたいと思うプライバシの程度を規定する。例えば、ユーザは、自分が予約したプログラムを記録しようとしたことを他の誰にも知られたくない場合がある。他の誰も競合する記録を予約しようとしていない場合には、そのプログラムは記録されることになる。但し、第2のユーザが競合する記録予約を入力すると、第1のユーザの記録予約は、第1のユーザに関する情報を第2のユーザに報知することなく、終了させられることになる。当該記録予約の終了は、第1のユーザが完全なプライバシのために支払うように覚悟していなければならない代償である。ユーザが弱めのプライバシに満足するのであれば、ユーザは、例えば、記録予約に関する情報(番組、時間、チャネルなど)及び/又はユーザ識別子を明らかにしてもよいかどうかを規定することができる。ユーザが自発的に明らかにした情報が多いほど、自分の記録予約に与えられる優先順位が高くなる。
【0012】
したがって、本発明の好適実施例において、記録予約の記録の優先順位は、第1のユーザのプライバシ設定に応じて決められる。記録の優先順位(例えば「最上」、「中の上」、「中の下」又は「最低」)は、第1のユーザの記録予約により規定されるプログラムの記録を、例えば第2のユーザが競合する記録予約を入力したり或いは単一チューナシステムにおけるチャネルを変更しようとしたときに、第2のユーザにより発せられる命令により中断してもよいか又は中断してはならないかを決定する。
【0013】
第1のユーザの予約された記録の間に競合の記録を予約したり或いはチャネルを変更する試みを第2のユーザが行う状況において、当該予約された記録及び/又はユーザ識別子に関する一部又は全ての情報が、第1のユーザにより特定されたプライバシ設定に応じて第2のユーザに明らかとされない。したがって、本発明の好適実施例において、複数の可能な秘密レベルのうちの1つが第1のユーザのプライバシ設定から導き出され、ここでの秘密のレベルは、明らかにされることになるユーザID及び/又は記録予約の要素に関する情報の量を規定する。各秘密レベルは、例えば、「完全秘匿」、「ユーザ/プログラム秘匿」、「プログラム秘匿」及び「ユーザ秘匿」とすることができ、ここでのユーザ識別子に関する情報(「ユーザ」)及び/又はプログラムの名前(「プログラム」)は、秘密にされ又はプライベート状態に維持されることになる。他の秘密レベルは、同様に特定可能である。
【0014】
一例において、アンディは既に「プログラム秘匿」の秘密レベルに対応するプライバシ設定により記録を予約していた。ユーザのボブがここで記録を予約しようとすると、ボブは、「アンディ」と称したユーザが既に記録を予約していることだけを知る。ボブは、アンディが何のプログラムを記録予約したか、又はその厳密な時期又はそのチャネルを知ることはない。アンディが「完全秘匿」を選んでいた場合、ボブの記録予約は受付けられることになり、アンディのものは破棄されることになり、ボブはアンディも記録の予約していたことが全く分からず、これによりアンディの完全なプライバシが守られることになる。ユーザにより自分のユーザ識別子として入力された名前は、自分自身の実の名前とする必要はなく、チャットルーム又はEメールアカウント名ではよくあるように創作した名前とすることができる。
【0015】
秘密の高いレベルは低い記録順位を意味するので、秘密のレベルを記録優先順位を引き出すのに用いることができ、或いは逆に記録優先順位を秘密のレベルを引き出すのに用いることができるので、秘密レベル「完全秘匿」は、記録優先順位「最低」に対応し、この場合、ユーザは、後に入力された記録予約により自分の記録予約が先を越されるリスクを入力するが、他のユーザは自分の記録予約を知ることはないという認識によるものとなる。秘密レベル「ユーザ秘匿」は、「中の上」の記録優先順位に対応し、プログラムに関する情報だけが第2のユーザに明らかとされ、第1のユーザのユーザ識別子などが隠されたままとなる。明確な記録優先順位も、「完全秘匿」が指定されていない限り、プラバシ設定から導かれるものに加えて予約記録のために与えることができる。この場合、記録優先順位は、どんな記録予約が受け付けられることになるかを決める一方、当該プラバシ設定は、どんな情報を記録の競合の状況において第2のユーザに明らかにされるかを決める。
【0016】
プログラム記録システムの能力に応じて、記録競合のために終了した記録予約は、後で自動的に予約し直されるとともに、第1のユーザにより最初に指定されたプラバシ設定を維持するものとすることができる。例えば、プログラム記録システムは、記録のために元々予約されていたプログラムが後日放送される予定があるかどうかを判定するためにスキャンすることのできる電子プログラムガイドにアクセスをなすようにしてもよい。この機能は、自動的に有効になるようにしてもよく、或いは例えばユーザプロフィールにおける登録情報として、ユーザにより与えられた情報においてオプションとして指定されるようにしてもよい。
【0017】
システムにより記録されたプログラムは、ユーザIDデータ及び/又はプライバシ設定に応じて記憶媒体上のデータファイルに電子フォーマットで書き込むことができるので、このデータファイルは、このプログラムの記録予約を特定したユーザに対してのみアクセス可能となる。例えば、ユーザがプログラム記録予約のために完全なプラバシ、すなわち「完全秘匿」の秘密レベルを指定していた場合、当該プログラムのデータファイルは、ハードディスクのディレクトリにおいて隠れファイルとして記録されるか、或いはユーザのパーソナルアカウントに記録されるようにしてもよい。ユーザは、手動でそのプログラムファイルを作ることができるか、或いは、そのファイルを当該記録予約に応じてプログラム記録システムにより自動的に作成するようにしてもよい。
【0018】
本発明によるプログラム記録システムは、レシーバ、チューナ、記録ユニット、記憶媒体、ディスプレイなどの記録システムの通例の構成部を有する。好ましくは、プログラム記録システムは、第1のユーザに関連する情報の秘密のレベルを判定するための秘密レベル判定ユニットを有するのが良い。この秘密レベル判定ユニットは、当該情報のどの要素が他のユーザに明らかにされてもよいかを判定するためにユーザにより入力された情報を解読する。さらに、当該プログラム記録システムは、上述したように、現在の記録予約に与えられる優先順位を判定するため、記録優先順位判定ユニットを有するのも好ましい。プログラム記録システムの記憶媒体は、1つ又は複数のハードディスクドライブ又はDVD(ディジタルバーサタイルディスク)ドライブとすることができる。さらに、このようなシステムは、1つ又は複数のディスプレイを有するようにしてもよい。記録されたプログラムを見るため、システムは、テレビ画面又はコンピュータモニタのような通例のディスプレイが役立つかもしれない。第1のユーザに関し第2のユーザに明らかとされる情報は、このディスプレイ、又はDVDプレーヤの前部に組み入れられた一般的なディスプレイのような追加のディスプレイ上に示されるようにしてもよい。プログラム記録システムのハードウェア要素及びユニットは、一般的に入手可能なユニットとすることができ、プログラム記録システム自体が単一のモジュールを有するように構成されてもよく、或いは、より大きなエリアで、例えば或る部屋におけるTV及びセットトップボックスのようなチューナのディスプレイ、並びに他の部屋のハードディスクドライブの形態の記憶ユニットにわたり当該要素を分散させてもよい。このような分散システムのユニットは、適宜、無線又は有線の形態で通信するものとすることができる。
【0019】
プログラム記録方法のための必要なステップ、特に、秘密レベル及び/又は記録優先順位を判定する処理は、例えばコントローラユニットなどのプログラム記録システムのプログラマブル装置又はチップのメモリ内へロードされることができるソフトウェアモジュールの形態で実現されるのが好ましい。したがってこのプログラム記録システムは、既製の部品を用いて容易に実現することができ、或いは、現行のプログラム記録システムは、本発明による方法を行うように容易にアップグレードされることが可能である。
【0020】
以下では、本発明のその他の目的及び特徴が、添付図面に関して考察される以下の詳細な説明から明らかとなる。但し、これら図面は、例証を目的とするものに過ぎず、本発明の限定の規定ではないことを理解されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図において、全体を通じて同様の番号は同様のオブジェクトを指している。
【0022】
図1は、プログラム記録システムの一実施形態を示しており、ここではプログラム信号がアンテナ、ケーブル又はサテライトディッシュのようなレシーバ12により受信される。これにより受信されたプログラム信号は、適切なユニット11において必要な処理が施され、当該ユニットは、チューナ、パーソナルコンピュータなどを有することができる。プログラムは、例えばハードディスクに記録されるデータファイル7に後の確認のために記録及び記憶されることができる。
【0023】
ユーザは、キーボード、リモコンなどとすることができる適切なユーザインターフェース8によりこのシステムに情報を入力することができる。ユーザにより入力される情報は、記録予約2、ユーザ識別子3及びユーザプライバシ設定情報4(例えば、「完全秘匿」、「ユーザ/プログラム秘匿」、「ユーザ秘匿」又は「プログラム秘匿」)を有する。適切な制御ユニット13は、ユーザにより入力された情報の結果として記録競合が起きていないかどうかを判定し、記録予約に与えられる優先順位を判定し、ユーザから入力された情報からどの秘密レベルを導出することができるかを判定するようにこの情報を処理する。
【0024】
情報の幾つか又は全ては、ユーザプロフィール10にそれを先ず記憶することにより直接入力されるようにしてもよく、当該情報を収集又は抽出するためにシステム1の制御ユニット13又は他の部分により後にアクセス可能となる。さらに、制御ユニット13は、ユーザにより入力された情報をユーザプロフィール10に記憶することができる。例えば、ユーザは、予め、ユーザプロフィール10における関連のプライバシ設定情報を伴う多数のプログラム記録予約を入力することができる。記録競合の状況では、制御ユニットは、適切なレポートをユーザプロフィール10の中へ入力してもよく、或いは、当該プログラムが後日記録のために再予約されていることをユーザに示すよう適切な記録予約登録を更新するようにしてもよい。
【0025】
秘密レベル判定ユニット14は、ユーザ識別子3及び記録予約2を検査し、プライバシ設定情報4を解読して、例えば記録競合の状況のとき、又は第2のユーザが単一チューナの状況の場合にチャネルを切り換えようとしたときに、記録予約及び/又はユーザ識別子のどの要素を第2のユーザに明らかにしてもよいかを判定するようにしている。第2のユーザに明らかとされる情報は、適切な信号6としてディスプレイ15(本例ではテレビ16のディスプレイ15)に送られる。この情報は、例えばパーソナルコンピュータ又はリモコンなどのハンドヘルド装置のディスプレイといった、プログラム記録システムの実現形態に応じたユーザインターフェースの構成要素において等しく明らかとされるようにしてもよい。
【0026】
記録優先順位判定ユニット9は、プライバシ設定情報に基づいて、特定の記録予約2に与えられるべき優先順位5を判定する。記録優先順位5は、「最高」、「最低」又はその中間のレベルとすることができ、記録予約2がユーザにより入力された前の予約よりも優先させてもよいかどうか、又はユーザにより入力された後の予約を優先させてもよいかどうかを決める。さらに、この記録優先順位5は、「最高」の優先順位による記録のためにプログラムが予約されている場合にユーザがチャネルを切り換えることを避けるようにしてもよく、或いは、第1のユーザが自分のプライバシ設定において「完全秘匿」を指定している場合にチャネルの切り替えを許容するようにしてもよい。
【0027】
図2は、第1のユーザが自分の記録及び所望のプライバシ設定を既に入力しているものの、第2のユーザがシステムに記録を行うよう指示しようとしたときのケースについての決定処理における各ステップを示している。第1のユーザのプライバシ設定は、ユーザが完全なプライバシを望んでいるかどうか、又はユーザのユーザ識別子又は記録予約の要素に関する特定の情報を他のユーザに明らかにしてもよいかどうかを規定する。
【0028】
第2のユーザがステップ100において記録予約を、ステップ101において自分のプライバシ設定情報を入力すると、ステップ103は、結果として競合が起こる予定があるかどうかを判断するための確認を行う。当該予定がなければ、第2のユーザにより指定された記録は、ステップ104において予約されることが可能である。
【0029】
記録競合が実際に起こると、後続のステップ105は、第1のユーザが「完全秘匿」を選んでいるか否かを検査する。それを選んでいれば、第1のユーザはどんな情報も明かしてはならないことを選択しており、ユーザの記録予約は最低の記録優先順位が与えられる。第2のユーザがどんなプライバシ設定を選んでいるかにかかわらず、その記録予約は、第1のユーザのものよりも優先することとなる。これは、第1のユーザにより指定される完全なプライバシは、実際は予約されているとしても、その記録に関する情報を何ら明らかにしてはならないことを意味するからである。第2のユーザの記録予約は、第1のユーザのものよりも高い優先順位が与えられるので、第1のユーザの記録予約は、ステップ106において中断又は終了させられ、第2のユーザにより指定された記録は、ステップ104において正常に予約可能となる。第2のユーザは、第1のユーザの予約又は中断された記録について分からず、ステップ104において自分の記録が予約されたものと判断するだけである。
【0030】
ステップ105において、第1のユーザが完全なプライバシ以外のプライバシ設定を指定していることが判定されると、ステップ107は、どの記録予約が優先順位を与えられるべきかを判定する。自分のプライバシ設定から決まる第2のユーザの優先順位が第1のユーザのものよりも高いものとみなされると、第1のユーザの予約は、ステップ106において除去又は終了させられ、第2のユーザにより指定されるプログラムは、ステップ104において記録予約される。
【0031】
他方、第1のユーザの優先順位が第2のユーザのものよりも高いとみなされる場合、第2のユーザの記録予約は無視され、第1のユーザのプライバシ設定に応じてステップ108において当該ユーザに対して特定の情報が開示される。したがって、どのユーザがプログラムを予約したか、又はこれに付加的若しくは代替的に、何のプログラムが記録予約され及び/又はいつの記録予約がなされているのかについて知る可能性がある。
【0032】
以上、好適実施例及びその変形例の形式で本発明を説明してきたが、本発明の範囲を逸脱することなく他の沢山の変更例及び変形例を構成することができることが理解されることになる。図1では、単一のユーザインターフェースが簡明化のために示されているが、当該システムは、実際には、必要な情報の収集のため、そしてユーザへのフィードバックを表示するために、多数の異なるユーザインターフェースを利用できるものである。さらに、このシステムは、多数のチューナを利用することができ、また、複数のハードディスクドライブを特徴とするものとすることができる。
【0033】
明瞭とするため、この出願全体を通じて、単数表現は複数の存在を排除するものではなく、「有する」は他のステップ又は要素を排除するものではないことも理解されたい。「ユニット」は、単一の実在物として明確に説明されていない限り、多数のブロック又はデバイスを有することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態によるプログラム記録システムのブロック図。
【図2】記録競合を隠す際のプログラム記録システムに従うステップを示すフローチャート。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラム記録システムにおけるプログラム記録の方法であって、
・第1のユーザのために記録すべきプログラムの記録予約を収集するステップと、
・第1のユーザのためにユーザID及びプライバシ設定情報を収集するステップと、
・第1のユーザの前記プライバシ設定情報に応じて、第2のユーザから、前記第1のユーザの前記ユーザID及び/又は前記記録予約の要素を秘密にするステップと、
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のユーザのプライバシ設定情報は、ユーザプロフィールに記憶されている情報から収集される、方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法であって、前記記録予約の記録優先順位が収集され、この記録優先順位は、前記第1のユーザの記録予約により指定されるプログラムの記録が前記第2のユーザにより中断されるか又はされないかを決定する、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記記録予約の記録優先順位は、前記プライバシ設定情報に応じて自動的に判定される、方法。
【請求項5】
請求項1ないし4のうちいずれか1つに記載の方法であって、前記プライバシ設定情報から複数の可能な秘密レベルのうちの1つが導出され、当該秘密レベルは、前記第1のユーザの前記ユーザID及び/又は前記記録予約の要素の第2のユーザに対する秘密を規定する、方法。
【請求項6】
請求項1ないし5のうちいずれか1つに記載の方法であって、前記プログラムを記録するステップは、前記ユーザID及び/又は前記プライバシ設定情報に応じて記憶媒体におけるデータファイルに電子フォーマットで前記プログラムを書き込むことを有する、方法。
【請求項7】
プログラム記録のシステムであって、
・記録予約、ユーザID及びプライバシ設定情報を収集する情報収集ユニットと、
・第1のユーザの前記ユーザID及び/又は前記記録予約の要素を第2のユーザに対して秘密にするよう前記プライバシ設定情報に応じて前記システムを制御する制御ユニットと、
を有するシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のシステムであって、前記第1のユーザの前記ユーザID及び/又は前記記録予約の要素の秘密レベルを判定する秘密レベル判定ユニットを有するシステム。
【請求項9】
請求項8に記載のシステムであって、前記プライバシ設定情報に応じて前記記録優先順位を判定するための記録優先順位判定ユニットを有するシステム。
【請求項10】
プログラム記録システムのプログラマブル装置のメモリ内へ直接ロード可能なコンピュータプログラム製品であって、前記製品が前記装置において実行されるとき請求項1ないし6のうちいずれか1つに記載の方法のステップを行うためのソフトウェアコード部を有する、製品。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−527893(P2008−527893A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−550915(P2007−550915)
【出願日】平成18年1月13日(2006.1.13)
【国際出願番号】PCT/IB2006/050131
【国際公開番号】WO2006/075310
【国際公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】