説明

プログラム配信システム、および方法

【課題】一方の端末からのプログラム配信要求により、他方の端末にプログラムを配信することが可能とする。
【解決手段】プログラム配信システムは、第1の端末、第1の周辺機器、第2の端末、第2の周辺機器、管理サーバ、および機器情報サーバを備える。第1の端末は、第1の周辺機器と、第2の端末を介して第2の周辺機器とに情報を送信する。第1の周辺機器は、受信した情報を管理サーバに送信し、認証情報を受信する。管理サーバは、受信した情報に基づいて機器情報サーバを参照し、第2の周辺機器と第1の周辺機器との接続を許可するか否か判断し、接続を許可する場合に認証情報を発行する。第2の周辺機器は、受信した情報を管理サーバに送信し、認証情報を受信する。また、第2の周辺機器は、第1の周辺機器に接続認証を要求し、第1の周辺機器が認証情報に基づいて接続認証した場合に、プログラムを第1の周辺機器に配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信回線を介して、一方の端末からの指示に基づいて、他方の端末にプログラムを配信するプログラム配信システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータにアプリケーションやコンテンツなどのプログラムをインストールする際には、CD−ROMといった記憶媒体に記憶されているプログラムを用いていた。しかし、利便性向上のために、インターネット回線といった通信回線を通じて入手したプログラムが用いられるようになり、PCからのプログラム配信要求に応じて、プログラム配信側のサーバが、通信回線を通じて、プログラムを配信するシステムが提案されている。具体的には、このシステムは、プリンタドライバの提供や、例えば、Apple社のアプリケーションサービス「App Store」によるアプリケーションの提供に利用されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、まず、サーバが、クライアント端末からの要求に応じて、配信対象のソフトウェアの一覧を要求元クライアント端末に送信し、次に、クライアント端末が、サーバから受信した一覧から自端末に適応するソフトウェアを抽出し、そして、抽出されたソフトウェアのうち、クライアント端末のユーザが選択したソフトウェアがサーバからクライアント端末に配信され、インストールされるシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−132397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したシステム、例えば、特許文献1に開示のシステムにおいては、プログラム配信要求をする端末と、プログラムが配信される端末が同一でなければならず、操作性の悪い端末では、ユーザがプログラムをインストールしにくいという問題点があった。また、特に、上述したシステムは検索を伴うため、インストールしたいアプリケーションが既に決まっている場合には、端末の種類によっては、上述したシステムは適当でないという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、一方の端末からのプログラム配信要求により、他方の端末にプログラムを配信することができるプログラム配信システム、および方法を提供することを目的とする。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0008】
(1) 本発明は、情報を送信する第1の端末(例えば、図1の送信端末10に相当)と、第1の端末側にある第1の周辺機器(例えば、図1のコンテンツ受領機器20に相当)と、前記情報を受信する第2の端末(例えば、図1の受信端末30に相当)と、前記第2の端末側にある第2の周辺機器と(例えば、図1のコンテンツ提供機器40に相当)、前記第1の周辺機器と前記第2の周辺機器との接続を管理する管理サーバ(例えば、図1の管理サーバ50に相当)と、端末に固有の固有情報と周辺機器を識別する機器IDとを対応付けて記憶する機器情報サーバ(例えば、図1の機器情報サーバ60に相当)と、を備えるプログラム配信システムであって、前記第1の端末は、前記第2の端末に自己の固有情報(例えば、電話番号などの送信端末情報に相当)を送信するとともに、前記第1の周辺機器に自己の固有情報と、前記第2の端末の固有情報(例えば、電話番号などの受信端末情報に相当)と、を送信する第1の送信手段を備え、前記第1の周辺機器は、受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報(例えば、IPアドレスなどの周辺機器情報に相当)と、自己の機器IDと、を前記管理サーバへ送信する第2の送信手段(例えば、図2の送受信部201に相当)と、前記第2の周辺機器から認証情報を受信した際に、前記受信した認証情報が前記管理サーバから受信した認証情報と一致する場合に、接続認証を行う認証手段(例えば、図2の認証部202に相当)と、を備え、前記第2の端末は、受信した第1の端末の固有情報と、自己の固有情報と、を前記第2の周辺機器に送信する第3の送信手段を備え、前記第2の周辺機器は、受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を前記管理サーバへ送信する第4の送信手段と、受信した認証情報を前記第1の周辺機器に送信して、前記第1の周辺機器に接続認証を要求する認証要求手段(例えば、図2の認証要求部402に相当)と、前記第1の周辺機器により接続認証された場合に、自動的にプログラムを前記第1の周辺機器に配信する配信手段(例えば、図2の配信部403に相当)と、を備え、前記管理サーバは、受信した第1の端末の固有情報と第1の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、前記機器情報サーバに記憶されており、かつ、受信した第2の端末の固有情報と第2の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、前記機器情報サーバに記憶されている場合に、前記第1の周辺機器と前記第2の周辺機器との接続を許可する接続許可手段(例えば、図2の接続許可部501に相当)と、前記許可された場合に、前記認証情報を発行する発行手段(例えば、図2の発行部502に相当)と、前記発行された認証情報を、前記第1の周辺機器の固有情報に基づいて前記第1の周辺機器に送信するとともに、前記第2の周辺機器の固有情報に基づいて前記第2の周辺機器に送信する第5の送信手段と、を備えることを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0009】
この発明によれば、プログラム配信システムは、第1の端末、第1の周辺機器、第2の端末、第2の周辺機器、管理サーバ、および機器情報サーバを備える。第1の端末の第1の送信手段は、第2の端末に自己の固有情報を送信するとともに、第1の周辺機器に自己の固有情報と、第2の端末の固有情報と、を送信する。第1の周辺機器の第2の送信手段は、受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を管理サーバへ送信する。第1の周辺機器の認証手段は、第2の周辺機器から認証情報を受信した際に、受信した認証情報が管理サーバから受信した認証情報と一致する場合に、接続認証を行う。第2の端末の第3の送信手段は、受信した第1の端末の固有情報と、自己の固有情報と、を第2の周辺機器に送信する。第2の周辺機器の第4の送信手段は、受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を管理サーバへ送信する。第2の周辺機器の認証要求手段は、受信した認証情報を第1の周辺機器に送信して、第1の周辺機器に接続認証を要求する。第2の周辺機器の配信手段は、第1の周辺機器により接続認証された場合に、自動的にプログラムを第1の周辺機器に配信する。管理サーバの接続許可手段は、受信した第1の端末の固有情報と第1の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、機器情報サーバに記憶されており、かつ、受信した第2の端末の固有情報と第2の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、機器情報サーバに記憶されている場合に、第1の周辺機器と第2の周辺機器との接続を許可する。管理サーバの発行手段は、接続許可手段により許可された場合に、認証情報を発行する。管理サーバの第5の送信手段は、発行された認証情報を、第1の周辺機器の固有情報に基づいて第1の周辺機器に送信するとともに、第2の周辺機器の固有情報に基づいて第2の周辺機器に送信する。したがって、プログラム配信要求として、第1の端末が第2の端末と通信を開始したことを契機に、第2の周辺機器から第1の周辺機器にプログラムを自動的に配信することができる。また、自動的にプログラムを配信することができるため、第1の周辺機器の操作性の問題を解消することができる。
【0010】
(2) 本発明は、(1)のプログラム配信システムについて、前記配信手段は、前記第1の周辺機器により接続認証された場合に、前記第2の周辺機器のユーザの指示によりプログラムを配信することを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0011】
この発明によれば、第2の周辺機器の配信手段は、第1の周辺機器により接続認証された場合に、第2の周辺機器のユーザの指示によりプログラムを配信する。したがって、第2の周辺機器のユーザの指示によって、第1の周辺機器にプログラムを配信することができる。また、第2の周辺機器においてプログラム配信のための操作を行うため、第1の周辺機器の操作性の問題を解消することができる。
【0012】
(3) 本発明は、(1)または(2)のプログラム配信システムについて、前記管理サーバは、端末の固有情報と、周辺機器へのアクセス権限が定義された権限情報とを対応付けて記憶する権限情報記憶手段(例えば、図2の権限情報記憶部503に相当)を備え、前記発行手段は、前記第2の端末の固有情報に基づいて、前記権限情報記憶手段から権限情報を取得し、前記第5の送信手段は、前記取得された権限情報を、前記第1の周辺機器の固有情報に基づいて前記第1の周辺機器に送信し、前記第1の周辺機器は、前記接続認証を行った後に、前記権限情報に基づき、自己が有する情報への接続を制限する接続制御手段(例えば、図2の接続制御部203に相当)を備えることを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0013】
この発明によれば、管理サーバは、端末の固有情報と、周辺機器へのアクセス権限が定義された権限情報とを対応付けて記憶する権限情報記憶手段を、さらに、備える。また、第1の周辺機器は、接続認証を行った後に、権限情報に基づき、自己が有する情報への接続を制限する接続制御手段を、さらに、備える。管理サーバの発行手段は、第2の端末の固有情報に基づいて、権限情報記憶手段から権限情報を取得する。管理サーバの第5の送信手段は、取得された権限情報を、第1の周辺機器の固有情報に基づいて第1の周辺機器に送信する。したがって、第2の周辺機器がアクセスできる第1の周辺機器のディレクトリを制限することによって、第1の周辺機器のセキュリティを確保することができる。
【0014】
(4) 本発明は、(1)から(3)のプログラム配信システムについて、プログラムと前記プログラムを識別するプログラムIDとを対応付けて記憶するプログラム配信サーバ(例えば、図5のプログラム配信サーバ70に相当)を備え、前記配信手段は、前記プログラムに替わって、プログラムIDを前記第1の周辺機器に送信し、前記第1の周辺機器は、受信したプログラムIDに基づいて、前記プログラム配信サーバからプログラムを取得する取得手段(例えば、図6の取得部204に相当)を備えることを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0015】
この発明によれば、プログラム配信システムは、プログラムとプログラムを識別するプログラムIDとを対応付けて記憶するプログラム配信サーバを、さらに、備える。また、第1の周辺機器は、受信したプログラムIDに基づいて、プログラム配信サーバからプログラムを取得する取得手段を、さらに、備える。そして、第2の周辺機器の配信手段は、プログラムに替わって、プログラムIDを第1の周辺機器に送信する。したがって、プログラム配信サーバから第1の周辺機器にプログラムが配信されるので、コピーが規制されているプログラムや、有料プログラムなどであって、第2の周辺機器から配信できないプログラムであっても、第2の周辺機器からの指示により第1の周辺機器にプログラムを配信することができる。
【0016】
(5) 本発明によれば、(1)から(4)のプログラム配信システムについて、前記第1の端末は、前記第1の端末側にある複数の周辺機器の中から通信を行う前記第1の周辺機器を選択する機器選択手段を備えることを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0017】
この発明によれば、第1の端末は、第1の端末側にある複数の周辺機器の中から通信を行う第1の周辺機器を選択する機器選択手段を、さらに、備える。したがって、プログラムを配信する第1の周辺機器を第1の端末により選択することができる。
【0018】
(6) 本発明によれば、(1)から(5)のプログラム配信システムについて、前記管理サーバは、前記第1の端末の固有情報と、前記第2の端末の固有情報と、を対応付けて記憶する端末許可情報記憶手段(例えば、図7の端末許可情報記憶部506に相当)と、前記受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報の組み合わせが、前記端末許可情報記憶手段に記憶されている場合に、前記第2の周辺機器が前記第1の周辺機器にプログラムを配信することを許可する端末許可手段(例えば、図7の端末許可部504に相当)と、を備えることを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0019】
この発明によれば、管理サーバの端末許可情報記憶手段は、第1の端末の固有情報と、第2の端末の固有情報と、を対応付けて記憶する。管理サーバの端末許可手段は、受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報の組み合わせが、端末許可情報記憶手段に記憶されている場合に、第2の周辺機器が第1の周辺機器にプログラムを配信することを許可する。したがって、第1の端末のユーザが、第1の周辺機器へのプログラムのインストールを許可したユーザのみが、第1の周辺機器にプログラムのインストールすることができる。
【0020】
(7) 本発明によれば、(1)から(6)のプログラム配信システムについて、前記第1の周辺機器および前記第2の周辺機器は、近距離無線通信機能を備えた電子機器であることを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0021】
この発明によれば、第1の周辺機器および第2の周辺機器は、近距離無線通信機能を備えた電子機器である。
【0022】
(8) 本発明によれば、(1)から(7)のプログラム配信システムについて、前記第1の周辺機器および前記第2の周辺機器は、デジタルテレビジョン受像機であることを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0023】
この発明によれば、第1の周辺機器および第2の周辺機器は、デジタルテレビジョン受像機である。
【0024】
(9) 本発明によれば、(1)から(7)のプログラム配信システムについて、前記第1の周辺機器および前記第2の周辺機器は、セットトップボックスであることを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0025】
この発明によれば、第1の周辺機器および第2の周辺機器は、セットトップボックスである。
【0026】
(10) 本発明によれば、(1)から(7)のプログラム配信システムについて、前記第1の周辺機器および前記第2の周辺機器は、デジタルフォトフレームであることを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0027】
この発明によれば、第1の周辺機器および第2の周辺機器は、デジタルフォトフレームである。
【0028】
(11) 本発明によれば、(1)から(7)のプログラム配信システムについて、前記第1の周辺機器および前記第2の周辺機器は、携帯端末であることを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0029】
この発明によれば、第1の周辺機器および第2の周辺機器は、携帯端末である。
【0030】
(12) 本発明によれば、(1)から(7)のプログラム配信システムについて、前記第1の周辺機器および前記第2の周辺機器は、タブレット端末であることを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0031】
この発明によれば、第1の周辺機器および第2の周辺機器は、タブレット端末である。
【0032】
(13) 本発明によれば、情報を送信する第1の端末(例えば、図8の送信端末11)と、第1の端末側にある第1の周辺機器(例えば、図8のコンテンツ受領機器20)と、前記情報を受信し、プログラム提供事業者により使用される第2の端末(例えば、図8の事業者端末80)と、前記第1の周辺機器と前記第2の端末との接続を管理する管理サーバ(例えば、図8の管理サーバ52)と、端末に固有の固有情報と周辺機器を識別する機器IDとを対応付けて記憶する機器情報サーバ(例えば、図8の機器情報サーバ60)と、を備えるプログラム配信システムであって、前記第1の端末は、前記第2の端末に自己の固有情報を送信するとともに、前記第1の周辺機器に自己の固有情報と、前記第2の端末の固有情報と、を送信する第1の送信手段を備え、前記第1の周辺機器は、受信した第1の端末の固有情報および前記第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を前記管理サーバへ送信する第2の送信手段と、前記第2の端末から認証情報を受信した際に、前記受信した認証情報が前記管理サーバから受信した認証情報と一致する場合に、接続認証を行う認証手段と、を備え、前記第2の端末は、受信した第1の端末の固有情報と、自己の固有情報と、を前記管理サーバに送信する第3の送信手段と、受信した認証情報を前記第1の周辺機器に送信して、前記第1の周辺機器に接続認証を要求する認証要求手段と、前記第1の周辺機器により接続認証された場合に、自動的にプログラムを前記第1の周辺機器に配信する配信手段と、を備え、前記管理サーバは、あらかじめ、プログラム提供事業者により登録された、第2の端末の固有情報を記憶する端末許可情報記憶手段(例えば、図9の端末許可情報記憶部509)と、受信した第1の端末の固有情報と第1の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、前記機器情報サーバに記憶されている場合に、前記第1の周辺機器と前記第2の端末との接続を許可する接続許可手段(例えば、図9の接続許可部501)と、受信した第2の端末の固有情報が、前記端末許可情報記憶手段に記憶されている場合に、前記第2の端末が前記第1の周辺機器にプログラムを配信することを許可する事業者許可手段(例えば、図9の事業者許可部507)と、前記許可された場合に、前記認証情報を発行する発行手段(例えば、図9の発行部508)と、前記発行された認証情報を、前記受信した第1の周辺機器の固有情報に基づいて前記第1の周辺機器に送信するとともに、前記受信した第2の端末の固有情報に基づいて前記第2の端末に送信する第5の送信手段と、を備えることを特徴とするプログラム配信システムを提案している。
【0033】
この発明によれば、第1の端末の第1の送信手段は、第2の端末に自己の固有情報を送信するとともに、第1の周辺機器に自己の固有情報と、第2の端末の固有情報と、を送信する。第1の周辺機器の第2の送信手段は、受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を管理サーバへ送信する。第1の周辺機器の認証手段は、第2の端末から認証情報を受信した際に、受信した認証情報が管理サーバから受信した認証情報と一致する場合に、接続認証を行う。第2の端末の第3の送信手段は、受信した第1の端末の固有情報と、自己の固有情報と、を管理サーバに送信する。第2の端末の認証要求手段は、受信した認証情報を第1の周辺機器に送信して、第1の周辺機器に接続認証を要求する。第2の端末の配信手段は、第1の周辺機器により接続認証された場合に、自動的にプログラムを第1の周辺機器に配信する。管理サーバの端末許可情報記憶手段は、あらかじめ、プログラム提供事業者により登録された、第2の端末の固有情報を記憶する。管理サーバの接続許可手段は、受信した第1の端末の固有情報と第1の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、機器情報サーバに記憶されている場合に、第1の周辺機器と第2の端末との接続を許可する。管理サーバの事業者許可手段は、受信した第2の端末の固有情報が、端末許可情報記憶手段に記憶されている場合に、第2の端末が第1の周辺機器にプログラムを配信することを許可する。管理サーバの発行手段は、接続許可手段および端末許可手段により許可された場合に、認証情報を発行する。管理サーバの第5の送信手段は、発行された認証情報を、受信した第1の周辺機器の固有情報に基づいて第1の周辺機器に送信するとともに、受信した第2の端末の固有情報に基づいて第2の端末に送信する。したがって、第2の端末がプログラム提供事業者が使用する端末である場合には、第1の端末のユーザが第1の周辺機器へのプログラムのインストールを許可しているか否かにかかわらず、第2の端末は、第1の周辺機器へプログラムをインストールすることができる。
【0034】
(14) 本発明によれば、情報を送信する第1の端末と、第1の端末側にある第1の周辺機器と、前記情報を受信する第2の端末と、第2の端末側にある第2の周辺機器と、前記第1の周辺機器と前記第2の周辺機器との接続を管理する管理サーバと、端末に固有の固有情報と周辺機器を識別する機器IDとを対応付けて記憶する機器情報サーバと、を備えるプログラム配信システムにおけるプログラム配信方法であって、前記第1の端末が、前記第2の端末に自己の固有情報を送信するとともに、前記第1の周辺機器に自己の固有情報と、前記第2の端末の固有情報と、を送信する第1のステップ(例えば、図3のステップS1に相当)と、前記第2の端末が、前記第1の端末から前記第1の端末の固有情報を受信すると、受信した第1の端末の固有情報と、自己の固有情報と、を前記第2の周辺機器へ送信する第2のステップ(例えば、図3のステップS2に相当)と、前記第1の周辺機器が、前記第1の端末から受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を前記管理サーバへ送信する第3のステップ(例えば、図3のステップS3に相当)と、前記第2の周辺機器が、前記第2の端末から受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を前記管理サーバへ送信する第4のステップ(例えば、図3のステップS4に相当)と、前記管理サーバが、前記第1の周辺機器から受信した第1の端末の固有情報と第1の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、前記機器情報サーバに記憶されおり、かつ、前記第2の周辺機器から受信した第2の端末の固有情報と第2の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、前記機器情報サーバに記憶されている場合に、前記第1の周辺機器と前記第2の周辺機器との接続を許可する第5のステップ(例えば、図4のステップS52、S53に相当)と、前記管理サーバが、前記許可した場合に、認証情報を発行する第6のステップ(例えば、図4のステップS54に相当)と、前記管理サーバが、前記発行された認証情報を、前記第1の周辺機器の固有情報に基づいて前記第1の周辺機器に送信するとともに、前記第2の周辺機器の固有情報に基づいて前記第2の周辺機器に送信する第7のステップ(例えば、図4のステップS56、S57に相当)と、前記第2の周辺機器が、前記管理サーバから受信した認証情報を前記第1の周辺機器に送信して、前記第1の周辺機器に接続認証を要求する第8のステップ(例えば、図3のステップS6に相当)と、前記第1の周辺機器が、前記第2の周辺機器から認証情報を受信した際に、前記受信した認証情報が前記管理サーバから受信した認証情報と一致する場合に、接続認証を行う第9のステップ(例えば、図3のステップS7に相当)と、前記第2の周辺機器が、前記第1の周辺機器により接続認証された場合に、自動的にプログラムを前記第1の周辺機器に配信する第10のステップ(例えば、図3のステップS8に相当)と、を含むことを特徴とするプログラム配信方法を提案している。
【0035】
この発明によれば、第1のステップにおいて、第1の端末が、第2の端末に自己の固有情報を送信するとともに、第1の周辺機器に自己の固有情報と、第2の端末の固有情報と、を送信する。次に、第2のステップにおいて、第2の端末が、第1の端末から第1の端末の固有情報を受信すると、受信した第1の端末の固有情報と、自己の固有情報と、を第2の周辺機器へ送信する。次に、第3のステップにおいて、第1の周辺機器が、第1の端末から受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を管理サーバへ送信する。次に、第4のステップにおいて、第2の周辺機器が、第2の端末から受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を管理サーバへ送信する。次に、第5のステップにおいて、管理サーバが、第1の周辺機器から受信した第1の端末の固有情報と第1の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、機器情報サーバに記憶されおり、かつ、第2の周辺機器から受信した第2の端末の固有情報と第2の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、機器情報サーバに記憶されている場合に、第1の周辺機器と第2の周辺機器との接続を許可する。次に、第6のステップにおいて、管理サーバが、ステップS5において接続を許可した場合に、認証情報を発行する。次に、第7のステップにおいて、管理サーバが、発行された認証情報を、第1の周辺機器の固有情報に基づいて第1の周辺機器に送信するとともに、第2の周辺機器の固有情報に基づいて第2の周辺機器に送信する。次に、第8のステップにおいて、第2の周辺機器が、管理サーバから受信した認証情報を第1の周辺機器に送信して、第1の周辺機器に接続認証を要求する。次に、第9のステップにおいて、第1の周辺機器が、第2の周辺機器から認証情報を受信した際に、受信した認証情報が管理サーバから受信した認証情報と一致する場合に、接続認証を行う。次に、第10のステップにおいて、第2の周辺機器が、第1の周辺機器により接続認証された場合に、自動的にプログラムを第1の周辺機器に配信する。したがって、プログラム配信要求として、第1の端末が、第2の端末に自己の固有情報を送信することに基づいて、第1の周辺機器に第2の周辺機器からプログラムを自動的に配信することができる。また、自動的にプログラムを配信することができるため、第1の周辺機器の操作性の問題を解消することができる。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、プログラム配信要求として、第1の端末が第2の端末と通信を開始したことを契機に、第2の周辺機器から第1の周辺機器にプログラムを配信することができる。また、第1の周辺機器へのプログラム配信は、自動的に、または第2の周辺機器からの指示により実行されるため、第1の周辺機器の操作性の問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】第1の実施形態に係るプログラム配信システムの構成図である。
【図2】第1の実施形態に係るコンテンツ受領機器、コンテンツ提供機器、および管理サーバそれぞれの構成を示す機能ブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係るプログラム配信システムのプログラム配信処理フロー図である。
【図4】第1の実施形態に係る接続許可処理のフロー図である。
【図5】第2の実施形態に係るプログラム配信システムの構成図である。
【図6】第2の実施形態に係るコンテンツ受領機器およびコンテンツ提供機器の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】第3の実施形態に係る管理サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図8】第4の実施形態に係るプログラム配信システムの構成図である。
【図9】第4の実施形態に係る管理サーバの構成を示す機能ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて、詳細に説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0039】
<第1の実施形態>
<プログラム配信システムの構成>
図1は、第1の実施形態に係るプログラム配信システム1の構成図である。図1に示すようにプログラム配信システム1は、送信端末10、コンテンツ受領機器20、受信端末30、コンテンツ提供機器40、管理サーバ50、および機器情報サーバ60を備える。送信端末10とコンテンツ受領機器20とは、互いを数十メートル程度に位置させた状態で有線または無線で接続され、例えば、イーサネット(登録商標)ワーク、Bluetooth(登録商標)ネットワークやWiFi(Wireless Fidelity)無線ネットワークなどの通信ネットワークで接続される。受信端末30とコンテンツ提供機器40とも同様である。その他の各装置間は、例えばインターネットなどの通信ネットワークで接続される。
【0040】
第1の実施形態に係る各装置の機能について、図1とともに、図2に示す第1の実施形態に係るコンテンツ受領機器20、コンテンツ提供機器40、および管理サーバ50それぞれの構成を示す機能ブロック図を用いて説明する。
【0041】
送信端末10は、コンテンツ受領機器20の周囲に存在し、コンテンツ受領機器20のユーザが使用する端末である。第1の実施形態において、送信端末10および後述する受信端末30は携帯電話機とするが、通信機能を有すればよく、他にも、PHS、PDA、PC、ゲーム機などであってもよい。ここで、プログラムとは、映像、音楽、ゲームなどのコンテンツ、およびワープロや表計算などのソフトウェアを意味する。
【0042】
送信端末10は、受信端末30への接続要求の入力、例えば、受信端末30へ電話をかける操作をユーザから入力部(図示せず)で受け付けると、受信端末30に自己の固有情報(以下、送信端末情報とする)を送信し、コンテンツ受領機器20に、送信端末情報および受信端末30の固有情報(以下、受信端末情報とする)を送信する。なお、コンテンツ受領機器20への送信のタイミングは、受信端末30への送信と同時であってもよい。ここで、固有情報とは、送信端末10、コンテンツ受領機器20、受信端末30、コンテンツ提供機器40それぞれに固有の情報であって、例えば、電話番号、メールアドレス、IPアドレスなどや、これらの組み合わせである。
【0043】
また、送信端末10は、機器選択部(図示せず)を備えてもよい。機器選択部は、受信端末30への接続要求が入力されると、送信端末10と通信可能な複数の周辺機器の中から、送信端末情報および受信端末情報を送信するコンテンツ受領機器20を選択する。機器選択部は、送信端末10のユーザの指示によりコンテンツ受領機器20を選択してもよいし、あらかじめ送信端末10に設定されている所定の条件、例えば、距離が最も近い周辺機器といった条件にしたがって、自動的にコンテンツ受領機器20を選択してもよい。
【0044】
コンテンツ受領機器20は、例えば、デジタルテレビジョン受像機、セットトップボックス、デジタルフォトフレーム、携帯端末、タブレット端末などであって、コンテンツ受領機器20は、コンテンツ提供機器40からプログラムを受信する。なお、コンテンツ受領機器20は、受信したプログラムをインストールしてもよい。図2に示すように、コンテンツ受領機器20は、送受信部201、認証部202、および接続制御部203を備える。なお、図示しないが、各部は送受信部201を介して管理サーバ50などと情報の送受信を行っている。
【0045】
送受信部201は、送信端末10から送信端末情報および受信端末情報を受信すると、送信端末情報、受信端末情報、自己の固有情報(以下、受領機器情報とする)、および自己の機器IDを管理サーバ50へ送信する。ここで、機器IDとは、コンテンツ受領機器20を識別するための情報であって、例えば、周辺機器の種類、周辺機器のハードウェア構成、およびコンテンツ受領機器20を識別するユニークなIDを含む。
【0046】
認証部202は、後述する管理サーバ50が発行した認証情報を受信する。そして、認証部202は、コンテンツ提供機器40から認証要求を受信すると、認証要求に含まれる認証情報が、管理サーバ50から受信した認証情報と一致するか否かを判断する。そして、両者の認証情報が一致した場合に、コンテンツ提供機器40の接続を許可し、その旨をコンテンツ提供機器40に通知する。一方、認証情報が一致しない場合には、認証部202はコンテンツ提供機器40の接続を許可しない。この際、認証部202は、コンテンツ提供機器40に接続を許可しない旨の通知を行ってもよい。このように、コンテンツ受領機器20が、コンテンツ提供機器40と接続する際に認証を行うことにより、不正なアクセスを防ぐことがきる。
【0047】
接続制御部203は、管理サーバ50から受信した権限情報に基づいて、コンテンツ受領機器20のディレクトリに対するコンテンツ提供機器40のアクセス制御を行う。具体的には、接続制御部203は、権限情報に基づいて、コンテンツ提供機器40から配信されるプログラムを記憶するディレクトリや、配信されたプログラムのコンテンツ提供機器40によるインストールを制御する。これにより、コンテンツ受領機器20において、コンテンツ提供機器40が可能な操作を制限することができ、コンテンツ受領機器20のセキュリティを確保することができる。なお、図2において、接続制御部203は、認証部202を介して、管理サーバ50から権限情報を受信しているが、直接受信してもよい。
【0048】
受信端末30は、コンテンツ提供機器40の周囲に存在し、コンテンツ提供機器40のユーザが使用する端末である。受信端末30は、送信端末10から受信した送信端末情報と、受信端末情報とを、コンテンツ提供機器40に送信する。
【0049】
コンテンツ提供機器40は、コンテンツ受領機器20にプログラムを配信する端末である。なお、コンテンツ提供機器40は配信したプログラムを、コンテンツ受領機器20にインストールすることもできる。なお、コンテンツ提供機器40は、コンテンツ受領機器20と同様に、デジタルテレビジョン受像機などであって、コンテンツ受領機器20と同一のプラットホームを持っていることが必要である。図2に示すように、コンテンツ提供機器40は、送受信部401、認証要求部402、および配信部403を備える。なお、図示しないが、各部は送受信部401を介して管理サーバ50などと情報の送受信を行っている。
【0050】
送受信部401は、送信端末情報および受信端末情報を受信端末30から受信すると、受信した送信端末情報および受信端末情報と、自己の固有情報(以下、提供機器情報)、および自己の機器IDを管理サーバ50へ送信する。
【0051】
認証要求部402は、管理サーバ50から受信した認証情報を含む認証要求をコンテンツ受領機器20に送信する。そして、認証要求部402は、コンテンツ受領機器20から、接続を許可する旨の通知を受信する。
【0052】
配信部403は、認証要求部402が、コンテンツ受領機器20から、接続を許可する旨の通知を受信すると、コンテンツ提供機器40が有するプログラムの一部または全部をコンテンツ受領機器20に配信する。なお、配信部403は、配信したプログラムをコンテンツ受領機器20にインストールすることもできる。
【0053】
配信部403は、例えば、スクリプトにより、自動的に、コンテンツ受領機器20に配信されるプログラムを選択したり、コンテンツ受領機器20にプログラムを配信したりしてもよい。これにより、プログラム配信要求として、送信端末10が受信端末30に通信を行うことを契機に、コンテンツ受領機器20にプログラムを配信することができる。具体例としては、送信端末10のユーザが受信端末30に電話をかけるだけで、コンテンツ受領機器20へのプログラムの配布や販売が可能となる。
【0054】
また、配信部403は、受信端末30のユーザの指示に応じて、プログラムの選択や、コンテンツ受領機器20への配信を行ってもよい。これにより、コンテンツ提供機器40のユーザの指示によって、コンテンツ受領機器20にプログラムを配信することができる。したがって、コンテンツ提供機器40のユーザにより、コンテンツ受領機器20に配信するプログラムがカスタマイズされ、コンテンツ受領機器20に必要なプログラムを配信することができる。
【0055】
管理サーバ50は、コンテンツ受領機器20とコンテンツ提供機器40との接続を管理する。図2に示すように、管理サーバ50は、接続許可部501、発行部502、および権限情報記憶部503を備える。なお、送受信部は図示しないが、各部は送受信部を介してコンテンツ受領機器20などと情報の送受信を行っている。
【0056】
接続許可部501は、コンテンツ受領機器20から受信した、送信端末情報およびコンテンツ受領機器20の機器IDを機器情報サーバ60に送信する。そして、接続許可部501は、送信した送信端末情報とコンテンツ受領機器20の機器IDとの組み合わせが機器情報サーバ60に記憶されているか否かの結果を、機器情報サーバ60から受信する。また、コンテンツ提供機器40から受信した、受信端末情報およびコンテンツ提供機器40の機器IDを機器情報サーバ60に送信する。そして、接続許可部501は、送信した受信端末情報とコンテンツ提供機器40の機器IDとの組み合わせが機器情報サーバ60に記憶されているか否かの結果を、機器情報サーバ60から受信する。そして、機器情報サーバ60から受信した結果に基づいて、コンテンツ受領機器20とコンテンツ提供機器40との接続を許可するか否か判断する。
【0057】
具体的には、接続許可部501が送信した、送信端末情報とコンテンツ受領機器20の機器IDとの組み合わせが機器情報サーバ60に記憶され、かつ、受信端末情報とコンテンツ提供機器40の機器IDとの組み合わせが機器情報サーバ60に記憶されているとの結果の場合には、接続許可部501は、コンテンツ受領機器20とコンテンツ提供機器40との接続を許可する。一方、記憶されていないとの結果の場合には、接続許可部501は、コンテンツ受領機器20とコンテンツ提供機器40との接続を許可しない。
【0058】
発行部502は、接続許可部501によりコンテンツ受領機器20とコンテンツ提供機器40との接続が許可された場合に、認証情報を発行する。ここで、認証情報とは、コンテンツ受領機器20とコンテンツ提供機器40とが接続する際の認証に用いられ、例えば、受信端末情報とワンタイムパスワードとにより構成される。また、発行部502は、接続許可部501によりコンテンツ受領機器20とコンテンツ提供機器40との接続が許可された場合に、コンテンツ受領機器20またはコンテンツ提供機器40から受信した受信端末情報に基づいて、後述する権限情報記憶部503から権限情報を取得する。そして、発行部502は、コンテンツ受領機器20に認証情報および権限情報を、コンテンツ提供機器40に認証情報を送信する。
【0059】
権限情報記憶部503は、受信端末情報と権限情報とを対応付けて記憶する。権限情報は、コンテンツ受領機器20のディレクトリへのアクセス制限情報であって、あらかじめ、ユーザによって送信端末10やコンテンツ受領機器20から設定される。
【0060】
機器情報サーバ60は、送信端末情報または受信端末情報と機器IDとを対応付けて記憶する。これにより、コンテンツ受領機器20のユーザの送信端末10、およびコンテンツ提供機器40のユーザの受信端末30を特定することができる。そして、接続許可部501が、機器情報サーバ60を参照することにより、コンテンツ受領機器20のユーザ以外の送信端末10からのプログラム配信要求を阻止することができ、また、受信端末30のユーザが使用するコンテンツ提供機器40以外からのプログラム配信を阻止することができる。
【0061】
<プログラム配信システムの処理フロー>
図3は、第1の実施形態に係るプログラム配信システムのプログラム配信処理フロー図である。
【0062】
まず、ステップS1において、送信端末10は、受信端末30に送信端末情報を送信し、コンテンツ受領機器20に送信端末情報および受信端末情報を送信する。
【0063】
次に、ステップS2において、受信端末30は、送信端末10から受信した送信端末情報と、受信端末情報と、をコンテンツ提供機器40へ送信する。
【0064】
次に、ステップS3において、コンテンツ受領機器20は、送信端末10から受信した送信端末情報および受信端末情報と、受領機器情報と、自己の機器IDと、を管理サーバ50へ送信する。
【0065】
次に、ステップS4において、コンテンツ提供機器40は、受信端末30から受信した送信端末情報および受信端末情報と、提供機器情報と、自己の機器IDと、を管理サーバ50へ送信する
【0066】
次に、ステップS5において、管理サーバ50は、図4を用いて後述する接続許可処理を行う。この接続許可処理では、コンテンツ受領機器20またはコンテンツ提供機器40から受信した送信端末情報、受信端末情報、受領機器情報、提供機器情報、コンテンツ受領機器20の機器ID、およびコンテンツ提供機器40の機器IDを取得し、それらに基づいて、認証情報および権限情報を取得し、コンテンツ受領機器20に認証情報および権限情報を、コンテンツ提供機器40に認証情報を送信する。
【0067】
次に、ステップS6において、コンテンツ提供機器40は、管理サーバ50から受信した認証情報を含む認証要求を、コンテンツ受領機器20に送信する。
【0068】
次に、ステップS7において、コンテンツ受領機器20は、管理サーバ50から受信した認証情報とコンテンツ提供機器40から受信した認証情報とに基づいて、コンテンツ提供機器40の接続を許可するか否か判断する。そして、コンテンツ提供機器40の接続を許可(YES)場合には、ステップS8に処理を移し、コンテンツ提供機器40の接続を許可しない(NO)場合には、処理を終了する。
【0069】
次に、ステップS8において、コンテンツ提供機器40は、自己が有するプログラムの一部または全部をコンテンツ受領機器20に配信する。
【0070】
<接続許可処理のフロー>
図4は、上述した接続許可処理のフロー図である。
【0071】
まず、ステップS51において、管理サーバ50は、送信端末情報、受信端末情報、受領機器情報、提供機器情報、コンテンツ受領機器20の機器ID、およびコンテンツ提供機器40の機器IDを受信する。
【0072】
次に、ステップS52において、接続許可部501は、ステップS51において受信した送信端末情報およびコンテンツ受領機器20の機器IDに基づいて、機器情報サーバ60を参照し、送信端末情報およびコンテンツ受領機器20の機器IDが対応付けて記憶されているか否か判断する。そして、記憶されている(YES)場合には、ステップS53に処理を移し、記憶されていない(NO)場合には、処理を終了する。
【0073】
次に、ステップS53において、接続許可部501は、ステップS51において受信した受信端末情報およびコンテンツ提供機器40の機器IDに基づいて、機器情報サーバ60を参照し、受信端末情報およびコンテンツ提供機器40の機器IDが対応付けて記憶されているか否か判断する。そして、記憶されている(YES)場合には、ステップS54に処理を移し、記憶されていない(NO)場合には、処理を終了する。
【0074】
次に、ステップS54において、発行部502は、認証情報を発行する。
【0075】
次に、ステップS55において、発行部502は、ステップS51において受信した受信端末情報に基づいて、権限情報記憶部503から権限情報を取得する。
【0076】
次に、ステップS56において、管理サーバ50は、ステップS51において受信した受領機器情報に基づいて、コンテンツ受領機器20に、ステップS54において発行された認証情報と、ステップS55において取得した権限情報を送信する。
【0077】
次に、ステップS57において、管理サーバ50は、ステップS51において受信した提供機器情報に基づいて、コンテンツ提供機器40に、認証情報を送信する。
【0078】
以上、第1の実施形態に係るプログラム配信システム1によれば、プログラム配信要求として、送信端末10が受信端末30と通信を開始したことを契機に、コンテンツ提供機器40からコンテンツ受領機器20にプログラムを配信することができる。また、コンテンツ受領機器20へのプログラム配信は、自動的に、またはコンテンツ提供機器40のユーザからの指示により実行されるため、コンテンツ受領機器20の操作性の問題を解消することができる。
【0079】
<第2の実施形態>
図5から図6を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態におけるプログラム配信システムは、コンテンツ受領機器21に、プログラム配信サーバ70からプログラムを配信する。
【0080】
<プログラム配信システムの構成>
図5は、第2の実施形態に係るプログラム配信システム2の構成図である。図5に示すように、第2の実施形態に係るプログラム配信システム2は、送信端末10、コンテンツ受領機器21、受信端末30、コンテンツ提供機器41、管理サーバ50、機器情報サーバ60、およびプログラム配信サーバ70を備える。
【0081】
第2の実施形態おける各装置の機能について図5とともに、図6に示す第2の実施形態に係るコンテンツ受領機器21およびコンテンツ提供機器41の構成を示す機能ブロック図を用いて、説明する。なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
【0082】
プログラム配信サーバ70は、プログラムをプログラムIDに対応付けて記憶している。ここで、プログラムIDは、プログラムを識別する情報であって、例えば、プログラム提供事業者、プログラムが対象とする周辺機器の機器ID、プログラムの種類、プログラムのジャンル、プログラムを識別するユニークなIDを含む。このような構成のプログラムIDを用いることにより、周辺機器に合った最適なプログラムを選択できる。
【0083】
また、プログラム配信サーバ70は、コンテンツ受領機器20から受信したプログラムIDに基づいて、プログラムを取得する。そして、プログラム配信サーバ70は、取得したプログラムをコンテンツ受領機器20に配信する。この際、プログラム配信サーバ70は、配信されたプログラムを一意に識別するユニークなIDをプログラムIDに付与して送信してもよい。なお、プログラム配信サーバ70は、プログラムIDとともに受信端末情報をコンテンツ受領機器20から受信し、受信端末情報を受け付けた回数を受信端末30のユーザがプログラムを紹介したポイントとして記憶してもよい。さらに、このポイントに基づいて、受信端末30のユーザに報奨金などを渡してもよい。
【0084】
コンテンツ提供機器41は、送受信部401、認証要求部402、および配信部404を備える。配信部404は、コンテンツ提供機器41が有するプログラムのプログラムIDを取得し、取得したコンテンツIDをコンテンツ受領機器20に送信する。
【0085】
コンテンツ受領機器21は、送受信部201、認証部202、および取得部204を備える。取得部204は、コンテンツ提供機器41から受信したプログラムIDをプログラム配信サーバ70に送信する。そして、取得部204は、プログラム配信サーバ70からプログラムを受信する。
【0086】
以上、第2の実施形態に係るプログラム配信システム2によれば、プログラム配信サーバ70からコンテンツ受領機器20にプログラムが配信されるので、コピーが規制されているプログラムや、有料プログラムなどであって、コンテンツ提供機器41から配信できないプログラムであっても、コンテンツ提供機器41からの指示によりコンテンツ受領機器20にプログラムを配信することができる。
【0087】
<第3の実施形態>
図7を用いて、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態におけるプログラム配信システムは、コンテンツ受領機器20へのプログラム配信が許可されたユーザが、コンテンツ受領機器20へプログラムを配信できる。
【0088】
<管理サーバの構成>
第3の実施形態におけるプログラム配信システムの構成は、管理サーバ50の替わりに管理サーバ51を備える点以外は、第1の実施形態のプログラム配信システム1と同様である。第3の実施形態おける管理サーバ51の機能について図7に示す第3の実施形態に係る管理サーバ51の構成を示す機能ブロック図を用いて、説明する。図7に示すように、管理サーバ51は、接続許可部501、端末許可部504、発行部505、権限情報記憶部503、および端末許可情報記憶部506を備える。なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
【0089】
端末許可部504は、コンテンツ受領機器20およびコンテンツ提供機器40それぞれから受信した送信端末情報および受信端末情報が対応付けられて記憶されているか否か、後述する端末許可情報記憶部506を参照する。参照した結果、記憶されている場合には、端末許可部504は、コンテンツ提供機器40がコンテンツ受領機器20にプログラムを配信することを許可する。一方、記憶されていない場合には、端末許可部504は、コンテンツ提供機器40がコンテンツ受領機器20にプログラムを配信することを許可しない。
【0090】
発行部505は、接続許可部501によりコンテンツ受領機器20とコンテンツ提供機器40との接続が許可され、かつ、端末許可部504によりコンテンツ提供機器40がコンテンツ受領機器20にプログラムを配信することを許可された場合に、認証情報を発行する。
【0091】
また、発行部505は、認証情報を発行するとともに、コンテンツ受領機器20またはコンテンツ提供機器40から受信した受信端末情報に基づいて、権限情報記憶部503から権限情報を取得する。そして、発行部505は、コンテンツ受領機器20に認証情報および権限情報を、コンテンツ提供機器40に認証情報を送信する。
【0092】
端末許可情報記憶部506は、あらかじめ、ユーザにより登録され、送信端末情報と、受信端末情報と、を対応付けて記憶する。
【0093】
以上、第3の実施形態に係る管理サーバ51によれば、プログラム配信要求として、送信端末10が受信端末30と通信を開始した場合に、送信端末10のユーザが、コンテンツ受領機器20へのプログラムのインストールを許可したユーザのコンテンツ提供機器40からのみ、コンテンツ受領機器20にプログラムのインストールすることができる。
【0094】
<第4の実施形態>
図8から図9を用いて、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態におけるプログラム配信システムは、事業者によりプログラムが配信される。
【0095】
<プログラム配信システムの構成>
図8は、第4の実施形態に係るプログラム配信システム4の構成図である。図8に示すように、第2の実施形態に係るプログラム配信システム4は、送信端末11、コンテンツ受領機器20、事業者端末80、管理サーバ52、および機器情報サーバ60を備える。
【0096】
第4の実施形態おける各装置の機能について図8とともに、図9に示す第4の実施形態に係る管理サーバ52の構成を示す機能ブロック図を用いて、説明する。なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
【0097】
送信端末11は、コンテンツ受領機器20の周囲に存在し、コンテンツ受領機器20のユーザが使用する端末である。第1の実施形態と同様に、送信端末11は携帯電話機とする。送信端末11は、事業者端末80への接続要求の入力、例えば、事業者端末80へ電話をかける操作をユーザから入力部(図示せず)で受け付けると、事業者端末80に送信端末情報を送信し、コンテンツ受領機器20に、送信端末情報および受信端末情報を送信する。
【0098】
事業者端末80は、通信機能を有し、コンテンツ提供事業者が使用する端末である。また、事業者端末80は、第1の実施形態におけるコンテンツ提供機器40と同様の機能を有し、コンテンツ受領機器20にコンテンツを配信する。また、事業者端末80は、コンテンツ提供機器40が備える送受信部401、認証要求部402、および配信部403を同様に備える。
【0099】
<管理サーバの構成>
管理サーバ52は、図9に示すように、接続許可部501、事業者許可部507、発行部508、および端末許可情報記憶部509を備える。事業者許可部507は、コンテンツ受領機器20または事業者端末80から受信した事業者端末80の固有情報が、端末許可情報記憶部509に記憶されているか否か判断する。事業者端末80の固有情報が、端末許可情報記憶手段に記憶されている場合に、事業者許可部507は、事業者端末80がコンテンツ受領機器20にプログラムを配信することを許可する。一方、記憶されていない場合には、事業者端末80がコンテンツ受領機器20にプログラムを配信することを許可しない。
【0100】
発行部508は、接続許可部501によりコンテンツ受領機器20と事業者端末80との接続が許可され、かつ、事業者許可部507により事業者端末80がコンテンツ受領機器20にプログラムを配信することを許可された場合に、認証情報を発行する。そして、発行部508は、コンテンツ受領機器20および事業者端末80に認証情報を送信する。
【0101】
端末許可情報記憶部509は、あらかじめ、プログラム提供事業者により登録され、事業者端末80の固有情報を記憶する。
【0102】
以上、第4の実施形態に係るプログラム配信システム4によれば、事業者端末80は、送信端末10のユーザがコンテンツ受領機器20へのプログラムのインストールを許可しているか否かにかかわらず、事業者端末80は、コンテンツ受領機器20へプログラムをインストールすることができる。
【0103】
なお、プログラム配信システムの処理をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをプログラム配信システムを構成する各機器に読み込ませ、実行することによって本発明のプログラム配信システムを実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置などのハードウェアを含む。
【0104】
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置などに格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネットなどのネットワーク(通信網)や電話回線などの通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0105】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0106】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。例えば、管理サーバ50は、コンテンツ受領機器20から受信した受信端末情報および送信端末情報と、コンテンツ提供機器40から受信した受信端末情報および送信端末情報とが一致するか判断し、一致しない場合に、コンテンツ受領機器20とコンテンツ提供機器40との接続を許可しないとしてもよい。これにより、コンテンツ受領機器20およびコンテンツ提供機器40が、送信端末10から受信端末30への通信を契機に接続された装置の組み合わせでない場合に、管理サーバ50は、コンテンツ受領機器20とコンテンツ提供機器40との接続を許可せず、セキュリティを確保することができる。
【符号の説明】
【0107】
1 プログラム配信システム
10 送信端末
20 コンテンツ受領機器
30 受信端末
40 コンテンツ提供機器
50 管理サーバ
60 機器情報サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を送信する第1の端末と、第1の端末側にある第1の周辺機器と、前記情報を受信する第2の端末と、第2の端末側にある第2の周辺機器と、前記第1の周辺機器と前記第2の周辺機器との接続を管理する管理サーバと、端末に固有の固有情報と周辺機器を識別する機器IDとを対応付けて記憶する機器情報サーバと、を備えるプログラム配信システムであって、
前記第1の端末は、
前記第2の端末に自己の固有情報を送信するとともに、前記第1の周辺機器に自己の固有情報と、前記第2の端末の固有情報と、を送信する第1の送信手段を備え、
前記第1の周辺機器は、
受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を前記管理サーバへ送信する第2の送信手段と、
前記第2の周辺機器から認証情報を受信した際に、前記受信した認証情報が前記管理サーバから受信した認証情報と一致する場合に、接続認証を行う認証手段と、
を備え、
前記第2の端末は、
受信した第1の端末の固有情報と、自己の固有情報と、を前記第2の周辺機器に送信する第3の送信手段を備え、
前記第2の周辺機器は、
受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を前記管理サーバへ送信する第4の送信手段と、
受信した認証情報を前記第1の周辺機器に送信して、前記第1の周辺機器に接続認証を要求する認証要求手段と、
前記第1の周辺機器により接続認証された場合に、自動的にプログラムを前記第1の周辺機器に配信する配信手段と、
を備え、
前記管理サーバは、
受信した第1の端末の固有情報と第1の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、前記機器情報サーバに記憶されており、かつ、受信した第2の端末の固有情報と第2の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、前記機器情報サーバに記憶されている場合に、前記第1の周辺機器と前記第2の周辺機器との接続を許可する接続許可手段と、
前記許可された場合に、前記認証情報を発行する発行手段と、
前記発行された認証情報を、前記第1の周辺機器の固有情報に基づいて前記第1の周辺機器に送信するとともに、前記第2の周辺機器の固有情報に基づいて前記第2の周辺機器に送信する第5の送信手段と、
を備えることを特徴とするプログラム配信システム。
【請求項2】
前記配信手段は、
前記第1の周辺機器により接続認証された場合に、前記第2の周辺機器のユーザの指示によりプログラムを配信することを特徴とする請求項1に記載のプログラム配信システム。
【請求項3】
前記管理サーバは、
端末の固有情報と、周辺機器へのアクセス権限が定義された権限情報とを対応付けて記憶する権限情報記憶手段を備え、
前記発行手段は、
前記第2の端末の固有情報に基づいて、前記権限情報記憶手段から権限情報を取得し、
前記第5の送信手段は、
前記取得された権限情報を、前記第1の周辺機器の固有情報に基づいて前記第1の周辺機器に送信し、
前記第1の周辺機器は、
前記接続認証を行った後に、前記権限情報に基づき、自己が有する情報への接続を制限する接続制御手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム配信システム。
【請求項4】
プログラムと前記プログラムを識別するプログラムIDとを対応付けて記憶するプログラム配信サーバを備え、
前記配信手段は、
前記プログラムに替わって、プログラムIDを前記第1の周辺機器に送信し、
前記第1の周辺機器は、
受信したプログラムIDに基づいて、前記プログラム配信サーバからプログラムを取得する取得手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のプログラム配信システム。
【請求項5】
前記第1の端末は、
前記第1の端末側にある複数の周辺機器の中から通信を行う前記第1の周辺機器を選択する機器選択手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のプログラム配信システム。
【請求項6】
前記管理サーバは、
前記第1の端末の固有情報と、前記第2の端末の固有情報と、を対応付けて記憶する端末許可情報記憶手段と、
前記受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報の組み合わせが、前記端末許可情報記憶手段に記憶されている場合に、前記第2の周辺機器が前記第1の周辺機器にプログラムを配信することを許可する端末許可手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のプログラム配信システム。
【請求項7】
前記第1の周辺機器および前記第2の周辺機器は、近距離無線通信機能を備えた電子機器であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のプログラム配信システム。
【請求項8】
前記第1の周辺機器および前記第2の周辺機器は、デジタルテレビジョン受像機であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のプログラム配信システム。
【請求項9】
前記第1の周辺機器および前記第2の周辺機器は、セットトップボックスであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のプログラム配信システム。
【請求項10】
前記第1の周辺機器および前記第2の周辺機器は、デジタルフォトフレームであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のプログラム配信システム。
【請求項11】
前記第1の周辺機器および前記第2の周辺機器は、携帯端末であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のプログラム配信システム。
【請求項12】
前記第1の周辺機器および前記第2の周辺機器は、タブレット端末であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のプログラム配信システム。
【請求項13】
情報を送信する第1の端末と、第1の端末側にある第1の周辺機器と、前記情報を受信し、プログラム提供事業者により使用される第2の端末と、前記第1の周辺機器と前記第2の端末との接続を管理する管理サーバと、端末に固有の固有情報と周辺機器を識別する機器IDとを対応付けて記憶する機器情報サーバと、を備えるプログラム配信システムであって、
前記第1の端末は、
前記第2の端末に自己の固有情報を送信するとともに、前記第1の周辺機器に自己の固有情報と、前記第2の端末の固有情報と、を送信する第1の送信手段を備え、
前記第1の周辺機器は、
受信した第1の端末の固有情報および前記第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を前記管理サーバへ送信する第2の送信手段と、
前記第2の端末から認証情報を受信した際に、前記受信した認証情報が前記管理サーバから受信した認証情報と一致する場合に、接続認証を行う認証手段と、
を備え、
前記第2の端末は、
受信した第1の端末の固有情報と、自己の固有情報と、を前記管理サーバに送信する第3の送信手段と、
受信した認証情報を前記第1の周辺機器に送信して、前記第1の周辺機器に接続認証を要求する認証要求手段と、
前記第1の周辺機器により接続認証された場合に、自動的にプログラムを前記第1の周辺機器に配信する配信手段と、
を備え、
前記管理サーバは、
あらかじめ、プログラム提供事業者により登録された、第2の端末の固有情報を記憶する端末許可情報記憶手段と、
受信した第1の端末の固有情報と第1の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、前記機器情報サーバに記憶されている場合に、前記第1の周辺機器と前記第2の端末との接続を許可する接続許可手段と、
受信した第2の端末の固有情報が、前記端末許可情報記憶手段に記憶されている場合に、前記第2の端末が前記第1の周辺機器にプログラムを配信することを許可する事業者許可手段と
前記許可された場合に、前記認証情報を発行する発行手段と、
前記発行された認証情報を、前記受信した第1の周辺機器の固有情報に基づいて前記第1の周辺機器に送信するとともに、前記受信した第2の端末の固有情報に基づいて前記第2の端末に送信する第5の送信手段と、
を備えることを特徴とするプログラム配信システム。
【請求項14】
情報を送信する第1の端末と、第1の端末側にある第1の周辺機器と、前記情報を受信する第2の端末と、第2の端末側にある第2の周辺機器と、前記第1の周辺機器と前記第2の周辺機器との接続を管理する管理サーバと、端末に固有の固有情報と周辺機器を識別する機器IDとを対応付けて記憶する機器情報サーバと、を備えるプログラム配信システムにおけるプログラム配信方法であって、
前記第1の端末が、前記第2の端末に自己の固有情報を送信するとともに、前記第1の周辺機器に自己の固有情報と、前記第2の端末の固有情報と、を送信する第1のステップと、
前記第2の端末が、前記第1の端末から前記第1の端末の固有情報を受信すると、受信した第1の端末の固有情報と、自己の固有情報と、を前記第2の周辺機器へ送信する第2のステップと、
前記第1の周辺機器が、前記第1の端末から受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を前記管理サーバへ送信する第3のステップと、
前記第2の周辺機器が、前記第2の端末から受信した第1の端末の固有情報および第2の端末の固有情報と、自己の固有情報と、自己の機器IDと、を前記管理サーバへ送信する第4のステップと、
前記管理サーバが、前記第1の周辺機器から受信した第1の端末の固有情報と第1の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、前記機器情報サーバに記憶されおり、かつ、前記第2の周辺機器から受信した第2の端末の固有情報と第2の周辺機器の機器IDとの組み合わせが、前記機器情報サーバに記憶されている場合に、前記第1の周辺機器と前記第2の周辺機器との接続を許可する第5のステップと、
前記管理サーバが、前記許可した場合に、認証情報を発行する第6のステップと、
前記管理サーバが、前記発行された認証情報を、前記第1の周辺機器の固有情報に基づいて前記第1の周辺機器に送信するとともに、前記第2の周辺機器の固有情報に基づいて前記第2の周辺機器に送信する第7のステップと、
前記第2の周辺機器が、前記管理サーバから受信した認証情報を前記第1の周辺機器に送信して、前記第1の周辺機器に接続認証を要求する第8のステップと、
前記第1の周辺機器が、前記第2の周辺機器から認証情報を受信した際に、前記受信した認証情報が前記管理サーバから受信した認証情報と一致する場合に、接続認証を行う第9のステップと、
前記第2の周辺機器が、前記第1の周辺機器により接続認証された場合に、自動的にプログラムを前記第1の周辺機器に配信する第10のステップと、
を含むことを特徴とするプログラム配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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