プロスタグランジン受容体リガンドとしてのピラゾール化合物
本発明は、式(I):
[式中、Z、R1、R2a、R2b、R10、R11およびRxは明細書の記載と同意義である]
で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体、その製造方法、かかる化合物を含む医薬組成物、および医薬におけるかかる化合物の使用に関する。
[式中、Z、R1、R2a、R2b、R10、R11およびRxは明細書の記載と同意義である]
で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体、その製造方法、かかる化合物を含む医薬組成物、および医薬におけるかかる化合物の使用に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
[式中:
Zは、O、S、SOまたはSO2であり;
Rxは、置換されていてもよいC2−10アルキル、置換されていてもよいC2−10アルケニル、置換されていてもよいC2−10アルキニル、置換されていてもよいCQaQb−ヘテロサイクリル、置換されていてもよいCQaQb−二環式ヘテロサイクリル、または置換されていてもよいCQaQb−アリールであり;
R1は、CONR3R4、NR3CO2R5、NR3COR6、OCONR3R7、テトラゾリル、オキサゾリン−2−イル、オキサゾール−2−イル、ベンゾキサゾール−2−イル、ピロリジノニル、イソインドールジオニル、ジヒドロイソインドロニル、または置換されていてもよいSO2NHCOアリールであるか;あるいはR1は、置換されていてもよいイミダゾリルまたは置換されていてもよい1,2,4−トリアゾリルであり、イミダゾールまたは1,2,4−トリアゾール環は縮合して、置換されていてもよい二環系または三環系を形成してもよく;
あるいはR1は、
【化2】
であり;
R2aおよびR2bは、独立して、水素、ハロ、CN、SO2アルキル、SR3、NO2、置換されていてもよいアルキル、および置換されていてもよいアルコキシから選択され;
R3は、水素またはC1−4アルキルであり;
R4は、水素、OH、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよい二環式ヘテロサイクリル、置換されていてもよいCQcQdアリール、置換されていてもよいCQcQdヘテロサイクリル、置換されていてもよいCQcQd二環式ヘテロサイクリル、またはSO2R8であり;
R5は、SiMe3、SO2C1−4アルキル、OC1−4アルキル、N(C1−4アルキル)2、CO2C1−4アルキル、またはCF3により置換されていてもよいC1−4アルキル;CH2NHC1−4アルキル、CH2ピロリジニル、CH2モルホリニルまたはCH2ピペリジニルにより置換されていてもよいシクロヘキシル;フェニル;CQcQdフェニル;CQcQdピリジル;CQcQdチエニル;CQcQdテトラヒドロフリル;CQcQdフリル;C1−4アルキルにより置換されていてもよいCQcQdピペリジニル;CH2CH2ピロリジノニル;CQcQdCH2モルホリニル;テトラヒドロピラニル;テトラヒドロフリル;2−ピロリジノン−4−イル;テトラヒドロチエニル−1,1−ジオキシド;CO2C1−4アルキルにより1位で置換されていてもよいピペリジン−4−イル;またはジヒドロインデニルであり;
R6は、アルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよい二環式ヘテロサイクリル、置換されていてもよいCQcQd−Y−アリール、置換されていてもよいCQcQd−Y−ヘテロサイクリルまたは置換されていてもよいCQcQd−Y−二環式ヘテロサイクリルであり;
R7は、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいCQcQdアリールであり;
R8は、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいヘテロサイクリルであり;
R9は、OH、CN、OC1−3アルキル、CONH2、CONHC1−4アルキル、またはSO2フェニルにより置換されていてもよいアルキル;アルケニル;置換されていてもよいCQcQd−Y−アリール;置換されていてもよいCQcQd−Y−ヘテロサイクリル;または置換されていてもよいCQcQd−Y−二環式ヘテロサイクリルであり;
R10およびR11は、独立して、水素、フッ素およびアルキルから選択されるか;あるいは、R10およびR11は、それらが結合している炭素と一緒になって、O、S、NHまたはN−アルキルから選択される1個までのヘテロ原子を含有していてもよいシクロアルキル環を形成し;
Yは、CH2または結合であり;
QaおよびQbは、各々独立して、水素、CH3およびフッ素から選択され;
QcおよびQdは、各々独立して、水素、CH3およびフッ素から選択される:
ただし:
R9は、置換されていてもよいCH2フランまたは置換されていてもよいCH2イミダゾール以外であり;
Rxが2−メチルプロピルである場合、R5は1−メチルエチル以外であり;
Rxが置換されていてもよいCH2シクロプロピルである場合、R9は、2−メチルプロピル、CH2シクロプロピル、CH2シクロブチル、CH2CH2OCH3またはCH2CH2OH以外であり;
RxがCH2テトラヒドロピラニルまたはCH2CH2N(CH3)2である場合、R9は2−メチルプロピル以外であり;
R1がベンズイミダゾリルである場合、これは1位で非置換であり;
R1がベンズイミダゾールである場合、4または7位の任意の置換基は、CH2OHまたはCO2Hから選択される]
で示される化合物またはその誘導体。
【請求項2】
ZがOであり;R2aが水素であり;R2bがClまたはBrであり、Z置換基に対して1,4位にあり;ピラゾール基に対して1,3位にあり;R10およびR11が各々水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
実施例1〜496の化合物から選択される請求項1記載の化合物またはその誘導体。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体を、医薬担体および/または賦形剤と一緒に含む医薬組成物。
【請求項5】
活性治療物質として用いるための請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体。
【請求項6】
EP1受容体とPGE2の作用により介在される症状の治療において用いるための請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体。
【請求項7】
EP1受容体とPGE2の作用により介在される症状を患っているヒトまたは動物対象の治療方法であって、該対象に有効量の請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体を投与することを含む方法。
【請求項8】
痛みまたは炎症、免疫障害、骨障害、神経変性障害または腎臓障害を患っているヒトまたは動物対象の治療方法であって、該対象に有効量の請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体を投与することを含む方法。
【請求項9】
炎症性の痛み、神経障害性の痛みまたは内臓痛を患っているヒトまたは動物対象の治療方法であって、該対象に有効量の請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体を投与することを含む方法。
【請求項10】
EP1受容体とPGE2の作用により介在される症状の治療用の医薬の製造における請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体の使用。
【請求項11】
痛みまたは炎症、免疫障害、骨障害、神経変性障害または腎臓障害のような症状の治療または予防用の医薬の製造における、請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体の使用。
【請求項12】
炎症性の痛み、神経障害性の痛みまたは内臓痛のような症状の治療または予防用の医薬の製造における、請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体の使用。
【請求項1】
式(I):
【化1】
[式中:
Zは、O、S、SOまたはSO2であり;
Rxは、置換されていてもよいC2−10アルキル、置換されていてもよいC2−10アルケニル、置換されていてもよいC2−10アルキニル、置換されていてもよいCQaQb−ヘテロサイクリル、置換されていてもよいCQaQb−二環式ヘテロサイクリル、または置換されていてもよいCQaQb−アリールであり;
R1は、CONR3R4、NR3CO2R5、NR3COR6、OCONR3R7、テトラゾリル、オキサゾリン−2−イル、オキサゾール−2−イル、ベンゾキサゾール−2−イル、ピロリジノニル、イソインドールジオニル、ジヒドロイソインドロニル、または置換されていてもよいSO2NHCOアリールであるか;あるいはR1は、置換されていてもよいイミダゾリルまたは置換されていてもよい1,2,4−トリアゾリルであり、イミダゾールまたは1,2,4−トリアゾール環は縮合して、置換されていてもよい二環系または三環系を形成してもよく;
あるいはR1は、
【化2】
であり;
R2aおよびR2bは、独立して、水素、ハロ、CN、SO2アルキル、SR3、NO2、置換されていてもよいアルキル、および置換されていてもよいアルコキシから選択され;
R3は、水素またはC1−4アルキルであり;
R4は、水素、OH、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよい二環式ヘテロサイクリル、置換されていてもよいCQcQdアリール、置換されていてもよいCQcQdヘテロサイクリル、置換されていてもよいCQcQd二環式ヘテロサイクリル、またはSO2R8であり;
R5は、SiMe3、SO2C1−4アルキル、OC1−4アルキル、N(C1−4アルキル)2、CO2C1−4アルキル、またはCF3により置換されていてもよいC1−4アルキル;CH2NHC1−4アルキル、CH2ピロリジニル、CH2モルホリニルまたはCH2ピペリジニルにより置換されていてもよいシクロヘキシル;フェニル;CQcQdフェニル;CQcQdピリジル;CQcQdチエニル;CQcQdテトラヒドロフリル;CQcQdフリル;C1−4アルキルにより置換されていてもよいCQcQdピペリジニル;CH2CH2ピロリジノニル;CQcQdCH2モルホリニル;テトラヒドロピラニル;テトラヒドロフリル;2−ピロリジノン−4−イル;テトラヒドロチエニル−1,1−ジオキシド;CO2C1−4アルキルにより1位で置換されていてもよいピペリジン−4−イル;またはジヒドロインデニルであり;
R6は、アルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロサイクリル、置換されていてもよい二環式ヘテロサイクリル、置換されていてもよいCQcQd−Y−アリール、置換されていてもよいCQcQd−Y−ヘテロサイクリルまたは置換されていてもよいCQcQd−Y−二環式ヘテロサイクリルであり;
R7は、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいCQcQdアリールであり;
R8は、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいヘテロサイクリルであり;
R9は、OH、CN、OC1−3アルキル、CONH2、CONHC1−4アルキル、またはSO2フェニルにより置換されていてもよいアルキル;アルケニル;置換されていてもよいCQcQd−Y−アリール;置換されていてもよいCQcQd−Y−ヘテロサイクリル;または置換されていてもよいCQcQd−Y−二環式ヘテロサイクリルであり;
R10およびR11は、独立して、水素、フッ素およびアルキルから選択されるか;あるいは、R10およびR11は、それらが結合している炭素と一緒になって、O、S、NHまたはN−アルキルから選択される1個までのヘテロ原子を含有していてもよいシクロアルキル環を形成し;
Yは、CH2または結合であり;
QaおよびQbは、各々独立して、水素、CH3およびフッ素から選択され;
QcおよびQdは、各々独立して、水素、CH3およびフッ素から選択される:
ただし:
R9は、置換されていてもよいCH2フランまたは置換されていてもよいCH2イミダゾール以外であり;
Rxが2−メチルプロピルである場合、R5は1−メチルエチル以外であり;
Rxが置換されていてもよいCH2シクロプロピルである場合、R9は、2−メチルプロピル、CH2シクロプロピル、CH2シクロブチル、CH2CH2OCH3またはCH2CH2OH以外であり;
RxがCH2テトラヒドロピラニルまたはCH2CH2N(CH3)2である場合、R9は2−メチルプロピル以外であり;
R1がベンズイミダゾリルである場合、これは1位で非置換であり;
R1がベンズイミダゾールである場合、4または7位の任意の置換基は、CH2OHまたはCO2Hから選択される]
で示される化合物またはその誘導体。
【請求項2】
ZがOであり;R2aが水素であり;R2bがClまたはBrであり、Z置換基に対して1,4位にあり;ピラゾール基に対して1,3位にあり;R10およびR11が各々水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
実施例1〜496の化合物から選択される請求項1記載の化合物またはその誘導体。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体を、医薬担体および/または賦形剤と一緒に含む医薬組成物。
【請求項5】
活性治療物質として用いるための請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体。
【請求項6】
EP1受容体とPGE2の作用により介在される症状の治療において用いるための請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体。
【請求項7】
EP1受容体とPGE2の作用により介在される症状を患っているヒトまたは動物対象の治療方法であって、該対象に有効量の請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体を投与することを含む方法。
【請求項8】
痛みまたは炎症、免疫障害、骨障害、神経変性障害または腎臓障害を患っているヒトまたは動物対象の治療方法であって、該対象に有効量の請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体を投与することを含む方法。
【請求項9】
炎症性の痛み、神経障害性の痛みまたは内臓痛を患っているヒトまたは動物対象の治療方法であって、該対象に有効量の請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体を投与することを含む方法。
【請求項10】
EP1受容体とPGE2の作用により介在される症状の治療用の医薬の製造における請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体の使用。
【請求項11】
痛みまたは炎症、免疫障害、骨障害、神経変性障害または腎臓障害のような症状の治療または予防用の医薬の製造における、請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体の使用。
【請求項12】
炎症性の痛み、神経障害性の痛みまたは内臓痛のような症状の治療または予防用の医薬の製造における、請求項1〜3いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される誘導体の使用。
【公表番号】特表2008−539185(P2008−539185A)
【公表日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−508157(P2008−508157)
【出願日】平成18年4月24日(2006.4.24)
【国際出願番号】PCT/EP2006/003919
【国際公開番号】WO2006/114313
【国際公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月24日(2006.4.24)
【国際出願番号】PCT/EP2006/003919
【国際公開番号】WO2006/114313
【国際公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】
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