説明

プロスタグランジンE2拮抗薬としてのフェニルまたはピリジルアミド化合物

【課題】EP4受容体モジュレータ活性が改善された化合物を提供すること。具体的には治療、特に疼痛および炎症状態の治療に有用なEP4受容体拮抗薬の提供。
【解決手段】式(I)の化合物(式中Aはフェニル基などを表し、Bはアリールなどを表し、Eは1,4−フェニレン基を表し、RおよびRは独立して水素原子などを表し、RおよびRは独立して水素原子などを表し、Rは−COHなどを表し、Rは1から6個の炭素原子を有するアルキル基などを表し、Xはメチレン基などを表す)。これらの化合物は、哺乳類における疼痛などのプロスタグランジンに媒介された疾患状態の治療に有用である。化合物はプロスタグランジンE2受容体の拮抗薬として作用する。上記の化合物を含む医薬組成物も提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩
【化1】

(式中Aがフェニル基またはピリジル基を表し;
Bがアリール基またはヘテロアリール基を表し;
Eが1,4−フェニレン基を表し;
およびRが水素原子、ハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基、シアノ基またはアミノカルボニル基を独立して表し;
およびRが水素原子、または1から4個の炭素原子を有するアルキル基を独立して表すか、またはRおよびR基が共に結合して2から6個の炭素原子を有するアルキレン鎖を形成し;

−CO
または
【化3】


を表し、
が1から6個の炭素原子を有するアルキル基、3から7個の環原子を有するシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表し;
Xがメチレン基、酸素原子または硫黄原子を表し;
前記アリール基が6から10個の炭素原子を有し;
前記へテロアリール基が硫黄原子、酸素原子および窒素原子からなる群から選択される1から3個のヘテロ原子を含む5から10員環芳香族複素環基であり;
Bの定義で言及される前記アリール基および前記へテロアリール基が未置換であるかまたは置換基αからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
Eの定義で言及される前記1,4−フェニレン基が未置換であるか、または置換基βからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
およびαの定義において言及される前記アリール基および前記へテロアリール基が未置換であるかまたは置換基βからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
前記置換基αがハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基、シアノ基、2から6個の炭素原子を有するアルキニル基、1から5個の炭素原子を有するアルカノイル基、3から7個の環原子を有するシクロアルキル基、ヘテロアリール基、アリール基、7から10個の炭素原子を有するアラルコキシ基、アリールカルボニル基、アミノカルボニル基、2から5個の炭素原子を有するアルケニル基、1から4個の炭素原子を有するアルキルチオ基、アミノスルフィニル基、アミノスルホニル基、水酸基、1から4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシ基、2から5個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルキルスルホニル基、1から4個の炭素原子を有するアルカノイルアミノ基、1から6個の炭素原子を有するアルカノイル(アルキル)アミノ基、アルカノイル部分とアルキル部分のいずれにも1から6個の炭素原子を有するアルカノイルアミノアルキル基、アルカノイル部分と各アルキル部分のいずれにも1から6個の炭素原子を有するアルカノイル(アルキル)アミノアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルキルスルホニルアミノ基、1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノカルボニル基、1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノスルフィニル基、1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノスルホニル基、1から4個の炭素原子を有するアミノアルキル基、1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノ基、各アルキル部分に1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノアルキル基、7から10個の炭素原子を有するアラルキル基、アルキル部分に1から4個の炭素原子を有するヘテロアリールアルキル基、アルコキシ部分に1から4個の炭素原子を有するヘテロアリールアルコキシ基および1から4個の炭素原子を有するアルキルスルホニルアミノ基からなる群から選択され、または、2個の隣接するα基が共に結合して3または4個の炭素原子を有するアルキレンまたはアルケニレン鎖を形成してもよく、;
前記置換基βがハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基およびシアノ基からなる群から選択され;
およびRが同時に水素原子を表さないという条件にあり、更に、
一般式(I)の化合物は、4−[1−({[5−クロロ−2−(3−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸ではない。)。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって、Eが未置換である1,4−フェニレン基を表す化合物。
【請求項3】
請求項1に記載の化合物であって、Eがハロゲン原子および1から4個の炭素原子を有するアルキル基から構成される群から選択された少なくとも1個の置換基によって置換された1,4−フェニレン基を表す化合物。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物であって、
Bがフェニルまたはピリジル基を表し、
前記の基が未置換であるかまたは置換基αからなる群から選択される少なくとも1つの置換基によって置換され、
前記置換基αがハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基、シアノ基、2から6個の炭素原子を有するアルキニル基、1から5個の炭素原子を有するアルカノイル基、3から7個の環原子を有するシクロアルキル基、ヘテロアリール基、アリール基、7から10個の炭素原子を有するアラルコキシ基、アリールカルボニル基、隣接する2個のα基が共に結合して3個の炭素原子を有するアルキレン鎖を形成してもよい、1から4個の炭素原子を有するアルキルチオ基、およびアルキル部分に1から6個の炭素原子を有するジ−アルキルアミノアルキル基からなる群から選択され、
αの定義において言及される前記へテロアリール基が未置換であるかまたは1から4個の炭素原子を有するアルキル基によって置換される化合物。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物であって、
Bが置換基αからなる群から選択される置換基によって置換されてもよいフェニル基を表し、
前記置換基αがハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基、シアノ基、2から6個の炭素原子を有するアルキニル基、1から4個の炭素原子を有するアルカノイル基、3から7個の環原子を有するシクロアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルキルチオ基、アルキル部分に1から6個の炭素原子を有するジ−アルキルアミノアルキル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、イミダゾリル基、ピリジル基、ベンジルオキシ基、フェニル基またはベンゾイル基からなる群から選択され、
αの定義において言及される前記チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、イミダゾリル基およびピリジル基が未置換であるかまたは1から4個の炭素原子を有するアルキル基によって置換される化合物。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物であって、
Bが置換基αからなる群から選択される置換基によって置換されてもよいフェニル基を表し、
前記置換基αがフッ素原子、塩素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、シアノ基、エチニル基、アセチル基、シクロペンチル基、メチルチオ基、ジメチルアミノエチル基、フェニル基、メチル基によって置換されてもよいイミダゾリル基、メチル基によって置換されてもよいチアゾリル基、ピリジル基、またはベンジルオキシ基からなる群から選択される化合物。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物であって、Xがメチレン基または酸素原子を表す化合物。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物であって、Rがハロゲン原子を表しかつRが水素原子を表す化合物。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載の化合物であって、RおよびRが独立して水素原子または1から4個の炭素原子を有するアルキル基を表す化合物。
【請求項10】
請求項1から8のいずれか1項に記載の化合物であって、Rが1から4個の炭素原子を有するアルキル基を表しかつRが水素原子を表す化合物。
【請求項11】
請求項1から8のいずれか1項に記載の化合物であって、Rがメチル基を表しかつRが水素原子を表す化合物。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載の化合物であって、Rが−COH、
または
【化5】


を表し、かつRがハロゲン原子によって置換されていてもよいアリール基またはヘテロアリール基を表す化合物。
【請求項13】
請求項1から11のいずれか1項に記載の化合物であって、Rが−COH、
または
【化7】


を表し、かつRがハロゲン原子によって置換されていてもよいアリール基を表す化合物。
【請求項14】
請求項1から11のいずれか1項に記載の化合物であって、Rが−COH、
または
【化9】


を表し、かつRがハロゲン原子によって置換されていてもよいフェニル基を表す化合物。
【請求項15】
請求項1から11のいずれか1項に記載の化合物であって、Rが−COHを表す化合物。
【請求項16】
請求項1に記載の化合物であって、
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−シアノフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−クロロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3−フルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3−メトキシフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3−クロロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2,4−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(4−クロロ−3−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2,6−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3,4−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−{(1S)−1−[({5−クロロ−2−[3−(1,3−チアゾール−2−イル)フェノキシ]ピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]エチル}安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2,3−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2,5−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(4−クロロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2−クロロ−5−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(4−フルオロ−3−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3,5−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(2,3−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(2,4−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3,4−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3,5−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(2,5−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−クロロ−2−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−ピリジン−2−イルフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(4−ピリジン−2−イルフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(4−ピリジン−4−イルフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−クロロ−5−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3−メチルフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(2,6−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[(5−クロロ−2−フェノキシピリジン−3−イル)カルボニル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2,3−ジメチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2,3−ジクロロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3,4−ジクロロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;および
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−フルオロ−4−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
または薬学的に許容できるその塩から選択される化合物。
【請求項17】
請求項1に記載の化合物であって、
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−シアノフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−クロロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3−フルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3−クロロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2,6−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3,4−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2,3−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2,5−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2−クロロ−5−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3,5−ジフルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(2,3−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3,4−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3,5−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(2,5−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−クロロ−5−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3−メチルフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(3−クロロ−5−フルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[5−クロロ−2−(2,6−ジフルオロフェノキシ)ベンゾイル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−((1S)−1−{[(5−クロロ−2−フェノキシピリジン−3−イル)カルボニル]アミノ}エチル)安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(2,3−ジクロロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3,4−ジクロロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;および
4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−フルオロ−4−メチルフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
または薬学的に許容できるその塩から選択される化合物。
【請求項18】
請求項1から17のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩、および適切な薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
【請求項19】
哺乳類対象におけるプロスタグランジンに媒介される疾患状態の治療のための医薬組成物であって、治療的に有効な量の請求項1から17のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩、および適切な薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
【請求項20】
請求項19に記載の医薬組成物であって、前記疾患が疼痛、炎症、変形性関節炎、または関節リウマチである組成物。
【請求項21】
医薬として使用するための、請求項1から17のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
【請求項22】
哺乳類対象におけるプロスタグランジンに媒介される疾患状態の治療のための医薬の製造における、請求項1から17のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩の使用。
【請求項23】
請求項22に記載の使用であって、前記疾患が疼痛、炎症、変形性関節炎、または関節リウマチである使用。
【請求項24】
請求項1〜17のいずれか1項において定義された式(I)の化合物と、もう1つの薬学的に活性な薬物の組合せを含有する医薬組成物。
【請求項25】
式(II)の化合物または薬学的に許容できるその塩
【化11】

(式中Aがフェニル基またはピリジル基を表し、
Bがアリール基またはヘテロアリール基を表し;
Eが1,4−フェニレン基を表し;
およびRが水素原子、ハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基、シアノ基またはアミノカルボニル基を独立して表し;
およびRが水素原子、または1から4個の炭素原子を有するアルキル基を独立して表すか、またはRおよびR基が共に結合して2から6個の炭素原子を有するアルキレン鎖を形成し;
が1から6個の炭素原子を有するアルキル基または7から12個の炭素原子を有するアラルキル基を表し、
Xがメチレン基、酸素原子または硫黄原子を表し;
前記アリール基が6から10個の炭素原子を有し;
前記へテロアリール基が硫黄原子、酸素原子および窒素原子からなる群から選択される1から3個のヘテロ原子を含む5から10員環芳香族複素環基であり;
Bの定義で言及される前記アリール基および前記へテロアリール基が未置換であるかまたは置換基αからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
Eの定義で言及される前記1,4−フェニレン基が未置換であるか、または置換基βからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
およびαの定義において言及される前記アリール基および前記へテロアリール基が未置換であるかまたは置換基βからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
前記置換基αがハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基、シアノ基、2から6個の炭素原子を有するアルキニル基、1から5個の炭素原子を有するアルカノイル基、3から7個の環原子を有するシクロアルキル基、ヘテロアリール基、アリール基、7から10個の炭素原子を有するアラルコキシ基、アリールカルボニル基、アミノカルボニル基、2から5個の炭素原子を有するアルケニル基、1から4個の炭素原子を有するアルキルチオ基、アミノスルフィニル基、アミノスルホニル基、水酸基、1から4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシ基、2から5個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルキルスルホニル基、1から4個の炭素原子を有するアルカノイルアミノ基、1から6個の炭素原子を有するアルカノイル(アルキル)アミノ基、アルカノイル部分とアルキル部分のいずれにも1から6個の炭素原子を有するアルカノイルアミノアルキル基、アルカノイル部分と各アリール部分のいずれにも1から6個の炭素原子を有するアルカノイル(アルキル)アミノアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルキルスルホニルアミノ基、1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノカルボニル基、1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノスルフィニル基、1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノスルホニル基、1から4個の炭素原子を有するアミノアルキル基、1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノ基、各アルキル部分に1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノアルキル基、7から10個の炭素原子を有するアラルキル基、アルキル部分に1から4個の炭素原子を有するヘテロアリールアルキル基、アルコキシ部分に1から4個の炭素原子を有するヘテロアリールアルコキシ基および1から4個の炭素原子を有するアルキルスルホニルアミノ基からなる群から選択され、または、2個の隣接するα基が共に結合して3または4個の炭素原子を有するアルキレンまたはアルケニレン鎖を形成してもよく;
前記置換基βがハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基およびシアノ基からなる群から選択され;
およびRが同時に水素原子を表さないという条件にあり、更に、
一般式(I)の化合物は、4−[1−({[5−クロロ−2−(3−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸ではない。)。
【請求項26】
式(III)の化合物
【化12】

(式中Aがフェニル基またはピリジル基を表し、
Eが1,4−フェニレン基を表し;
およびRが水素原子、ハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基、シアノ基またはアミノカルボニル基を独立して表し;
およびRが水素原子、または1から4個の炭素原子を有するアルキル基を独立して表すか、またはRおよびR基が共に結合して2から6個の炭素原子を有するアルキレン鎖を形成し;
が1から6個の炭素原子を有するアルキル基または7から12個の炭素原子を有するアラルキル基を表し、
がハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルカンスルホニルオキシ基、1から4個の炭素原子を有する1個のアルキル基によって置換されてもよいアリールスルホニルオキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルカンスルホニルオキシ基、またはボロン酸(B(OH))基を表し;
Eの定義で言及される前記1,4−フェニレン基が未置換であるか、または置換基βからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
前記置換基βがハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基およびシアノ基からなる群から選択され;
およびRが同時に水素原子を表さず、更に式(III)の化合物は、4−[(5−ブロモ−2−ヨードベンゾイルアミノ)−メチル]安息香酸 tert−ブチルエステルではないという条件にある。)。
【請求項27】
式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩
【化13】


(式中Aがフェニル基またはピリジル基を表し、
Bがアリール基またはヘテロアリール基を表し;
Eがフェニレン基を表し;
およびRが水素原子、ハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基、シアノ基またはアミノカルボニル基を独立して表し;
およびRが水素原子、または1から4個の炭素原子を有するアルキル基を独立して表すか、またはRおよびR基が共に結合して3から6個の炭素原子を有するアルキレン鎖を形成し;

−COH、
または
【化15】


を表し、
が1から6個の炭素原子を有するアルキル基、3から7個の環原子を有するシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基を表し;
Xがメチレン基、酸素原子または硫黄原子を表し;
前記アリール基が6から10個の炭素原子を有し;
前記へテロアリール基が硫黄原子、酸素原子および窒素原子からなる群から選択される1から3個のヘテロ原子を含む5から10員環芳香族複素環基であり;
Bの定義で言及される前記アリール基および前記へテロアリール基が未置換であるかまたは置換基αからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
Eの定義で言及される前記フェニレン基が未置換であるか、または置換基βからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
およびαの定義において言及される前記アリール基および前記へテロアリール基が未置換であるかまたは置換基βからなる群から選択される少なくとも1つの置換基により置換され;
前記置換基αがハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルキル基、1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基、シアノ基、2から6個の炭素原子を有するアルキニル基、1から5個の炭素原子を有するアルカノイル基、3から7個の環原子を有するシクロアルキル基、ヘテロアリール基、アリール基、7から10個の炭素原子を有するアラルコキシ基、アリールカルボニル基、アミノカルボニル基、2から5個の炭素原子を有するアルケニル基、1から4個の炭素原子を有するアルキルチオ基、アミノスルフィニル基、アミノスルホニル基、水酸基、1から4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシ基、2から5個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルキルスルホニル基、1から4個の炭素原子を有するアルカノイルアミノ基、1から6個の炭素原子を有するアルカノイル(アルキル)アミノ基、アルカノイル部分とアルキル部分に1から6個の炭素原子を有するアルカノイルアミノアルキル基、アルカノイル部分と各アリール部分に1から6個の炭素原子を有するアルカノイル(アルキル)アミノアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルキルスルホニルアミノ基、1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノカルボニル基、1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノスルフィニル基、1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノスルホニル基、1から4個の炭素原子を有するアミノアルキル基、1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノ基、アルキル部分に1から6個の炭素原子を有するモノ−またはジ−アルキルアミノアルキル基、7から10個の炭素原子を有するアラルキル基、アルキル部分に1から4個の炭素原子を有するヘテロアリールアルキル基、アルコキシ部分に1から4個の炭素原子を有するヘテロアリールアルコキシ基または1から4個の炭素原子を有するアルキルスルホニルアミノ基からなる群から選択され、または、2個の隣接するα基が共に結合して3または4個の炭素原子を有するアルキレンまたはアルケニレン鎖を形成してもよく;
前記置換基βがハロゲン原子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基、1から4個の炭素原子を有するハロアルキル基または1から4個の炭素原子を有するハロアルコキシ基またはシアノ基からなる群から選択され;一般式(I)の化合物は、4−[1−({[5−クロロ−2−(3−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸ではないという条件にある。)。
【請求項28】
請求項27に記載の化合物であって、Eが未置換1,4−フェニレン基を表す化合物。
【請求項29】
請求項27に記載の化合物であって、Eがハロゲン原子および1から4個の炭素原子を有するアルキル基からなる群から選択された少なくとも1個の置換基により置換された1,4−フェニレン基を表す化合物。


【公開番号】特開2008−273936(P2008−273936A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−61971(P2008−61971)
【出願日】平成20年3月12日(2008.3.12)
【分割の表示】特願2006−525196(P2006−525196)の分割
【原出願日】平成16年8月23日(2004.8.23)
【出願人】(508065961)ラクオリア創薬株式会社 (12)
【Fターム(参考)】