説明

プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置

【課題】複数のカートリッジ装着部と複数の現像カートリッジのうち、組み合わせるべきカートリッジ装着部と現像カートリッジを一致させることのできるプロセスカートリッジの提供する。
【解決手段】電子写真感光体と、電子写真感光体に形成された潜像を現像する現像手段と、を有し、電子写真画像形成装置本体の有する複数のカートリッジ装着部21aにそれぞれ取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジ20yであって、現像手段の現像剤と同じ色の現像剤を収納し現像剤を現像手段に供給する複数の現像カートリッジがそれぞれ取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジにおいて、複数のカートリッジ装着部においてそれぞれ異なる位置に設けられている係合部と係合する第一係合部100yと、複数の現像カートリッジにおいてそれぞれ異なる位置に設けられている係合部と係合する第二係合部101と、を有する係合部材を選択的に固定可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置に関する。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真方式を用いて記録媒体(例えば、記録紙、OHPシート等)に画像を形成するものである。電子写真画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置及びそれらの複合機(マルチファンクションプリンタ)等が含まれる。
【0003】
また、プロセスカートリッジとは、電子写真感光体と、この電子写真感光体に作用するプロセス手段としての帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つを一体的にカートリッジ化したものである。そしてこのカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
【背景技術】
【0004】
電子写真方式を用いて記録媒体に多色画像を形成するフルカラー電子写真画像形成装置は、イエロー用、マゼンダ用、シアン用、ブラック用の4つの画像形成ステーションを備えている。そして各画像形成ステーションには、それぞれ、電子写真感光体としての感光ドラムと、感光ドラムに作用するプロセス手段と、が設けられる。プロセス手段として、感光ドラムを帯電する帯電手段と、感光ドラムの帯電面に形成された潜像をトナーによって現像する現像手段と、感光ドラムに残留する残トナーなどを除去するクリーニング手段が設けられる。
【0005】
前述のようなフルカラー電子写真画像形成装置では、トナーの補充や、感光ドラムや、帯電手段、現像手段、クリーニング手段などのプロセス手段の定期的なメンテナンスが必要となる。そこで、メンテナンス性を向上するため、感光ドラムと、帯電手段と、現像手段と、クリーニング手段を一体的にカートリッジ化し、このカートリッジをフルカラー電子写真画像形成装置本体に着脱可能としたプロセスカートリッジも提案されている。プロセスカートリッジには、トナーが充填されたトナーホッパー部もプロセスカートリッジと一体化したものや、トナーを充填したトナーカートリッジをプロセスカートリッジに対して着脱可能としたもの等が提案されている。
【0006】
プロセスカートリッジとトナーカートリッジを用いたフルカラー電子写真画像形成装置では、イエロー用プロセスカートリッジはイエロー用画像形成ステーションに装着される必要がある。また、イエロー用トナーカートリッジはイエロー用プロセスカートリッジに装着される必要がある。
【0007】
そこで、特許文献1には、ユーザーによる誤装着を防止するために、正しいプロセスカートリッジのみを係合可能とする形状(非互換形状)をプロセスカートリッジと画像形成装置に設けることが開示されている。また、特許文献1には、正しいトナーカートリッジのみを係合可能とする形状(いわゆる非互換形状)をプロセスカートリッジとトナーカートリッジに設けることも開示されている。尚、プロセスカートリッジやトナーカートリッジは、色に関係なく共通のメカ構成である場合が多いため、プロセスカートリッジの枠体を共通とし、対画像形成装置係合部材や対トナーカートリッジ係合部材を前記枠体に固定する構成とする場合もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−84534号公報(段落0106、図8、図9、段落0138〜0140、図13)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記従来技術を更に発展させたものである。そこで、本発明の目的は、複数のカートリッジ装着部と複数の現像カートリッジのうち、組み合わせるべきカートリッジ装着部と現像カートリッジを一致させることのできるプロセスカートリッジを提供することにある。
【0010】
また、本発明の目的は、複数のカートリッジ装着部と複数の現像カートリッジのうち、組み合わせるべきカートリッジ装着部と現像カートリッジをプロセスカートリッジによって一致させることのできる電子写真画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための構成は、電子写真感光体と、前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像手段と、を有し、電子写真画像形成装置本体の有する複数のカートリッジ装着部にそれぞれ取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジであって、前記現像手段の現像剤と同じ色の現像剤を収納し前記現像剤を前記現像手段に供給する複数の現像カートリッジがそれぞれ取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジにおいて、
前記複数のカートリッジ装着部においてそれぞれ異なる位置に設けられている係合部と係合する第一係合部と、前記複数の現像カートリッジにおいてそれぞれ異なる位置に設けられている係合部と係合する第二係合部と、を有する係合部材を選択的に固定可能としたことを特徴とする。
【0012】
また、目的を達成するための構成は、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、
複数のカートリッジ装着部と、
電子写真感光体と、前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像手段と、を有し、前記複数のカートリッジ装着部にそれぞれ取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジと、
前記複数のカートリッジ装着部にそれぞれ装着された前記プロセスカートリッジに取り外し可能に装着される現像カートリッジであって、前記プロセスカートリッジの現像手段に前記現像手段の現像剤と同じ色の現像剤を供給する複数の現像カートリッジと、
を有し、
前記複数のカートリッジ装着部にはそれぞれ異なる位置に係合部が設けられており、
前記複数の現像カートリッジにはそれぞれ異なる位置に係合部が設けられており、
前記プロセスカートリッジは、前記複数のカートリッジ装着部においてそれぞれ異なる位置に設けられている係合部と係合する第一係合部と、前記複数の現像カートリッジにおいてそれぞれ異なる位置に設けられている係合部と係合する第二係合部と、を有する係合部材が選択的に固定可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数のカートリッジ装着部と複数の現像カートリッジのうち、組み合わせるべきカートリッジ装着部と現像カートリッジを一致させることのできるプロセスカートリッジの提供を実現できる。
【0014】
また、本発明によれば、複数のカートリッジ装着部と複数の現像カートリッジのうち、組み合わせるべきカートリッジ装着部と現像カートリッジをプロセスカートリッジによって一致させることのできる電子写真画像形成装置の提供を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】電子写真画像形成装置の一例の全体構成説明図
【図2】実施例1係るプロセスカートリッジの断面構成模型図
【図3】トナーカートリッジの断面構成模型図
【図4】プロセスカートリッジにトナーカートリッジを装着した状態を表わす図
【図5】電子写真画像形成装置のカバー及びカートリッジ装着部と、プロセスカートリッジと、トナーカートリッジと、の関係を表わす図
【図6】実施例1に係るプロセスカートリッジの係合部材取付部及び係合部材を表わす図
【図7】トナーカートリッジと、プロセスカートリッジと、カートリッジ装着部と、の関係を表わす図
【図8】実施例2に係るプロセスカートリッジの係合部材取付部及び係合部材を表わす図
【図9】トナーカートリッジと、プロセスカートリッジと、カートリッジ装着部と、の関係を表わす図
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明を図面に基づいて説明する。
【0017】
[実施例1]
(電子写真画像形成装置全体の構成)
以下の説明において、電子写真画像形成装置、プロセスカートリッジ及び現像カートリッジに関し、長手方向とは記録媒体の面において記録媒体搬送方向と直交する方向である。また、長手方向とは電子写真感光体の軸線方向でもある。短手方向とは記録媒体の面において記録媒体搬送方向と平行な方向である。上下方向とは記録媒体の面に対し記録媒体搬送方向と直交する方向である。また、上下方向とは電子写真画像形成装置本体にプロセスカートリッジを取り外し可能に装着する方向でもある。また、上下方向とはプロセスカートリッジに現像カートリッジを取り外し可能に装着する方向でもある。右側とは記録媒体搬送方向の上流側である。左側とは記録媒体搬送方向の下流側である。
【0018】
まず、図1、図2、図3、図4、図5に基づいて電子写真画像形成装置の全体構成を説明する。
【0019】
図1は本発明に係る電子写真画像形成装置の一例の全体構成説明図である。図2はプロセスカートリッジの断面構成模型図である。図3はトナーカートリッジの断面構成模型図である。図4はプロセスカートリッジにトナーカートリッジを装着した状態を表わす図である。図5は電子写真画像形成装置のカバー及びカートリッジ装着部と、プロセスカートリッジと、トナーカートリッジと、の関係を表わす図である。
【0020】
本実施例に示す電子写真画像形成装置1は、電子写真方式によって記録紙、OHPシート、布等の記録媒体にカラー画像を形成するカラーレーザービームプリンタである。この画像形成装置1は、イエロー用、マゼンダ用、シアン用、ブラック用の4つの画像形成ステーション10y,10m,10c,10kを有する。
【0021】
画像ステーション10y,10m,10c,10kは、略水平かつ並列に配置されている。画像形成ステーション10y,10m,10c,10kには、それぞれ複数のプロセスカートリッジとして4つのプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kが取り外し可能に装着されている。そしてそのプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kには、それぞれ複数の現像カートリッジとして4つのトナーカートリッジ30y,30m,30c,30kが取り外し可能に装着されている。電子写真画像形成装置1の筐体を構成する電子写真画像形成装置本体1bに対してプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kを着脱する操作を行なう場合、図5に示すように開閉可能なカバー1aを開く。また、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kに対してトナーカートリッジ30y,30m,30c,30kを着脱する操作を行なう場合にもカバー1aを開く。カバー1aは装置本体1bに軸91によって開閉可能に連結されている。
【0022】
画像ステーション10y,10m,10c,10kには、それぞれ露光装置としてのレーザースキャナ40y,40m,40c,40kが配置されている。レーザースキャナ40y,40m,40c,40kは、それぞれドア1aの閉状態でプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kと対向するようにドア1aの裏面に取り付けられている。本実施例では、露光装置としてレーザースキャナを用いているが、LEDヘッド等を露光装置として用いてもよい。
【0023】
画像形成ステーション10y,10m,10c,10kの下側には、記録媒体Pを静電的に吸着して搬送するエンドレスベルト状の搬送ベルト60が配置されている。搬送ベルト60は、搬送ベルト60の外周面(表面)がプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kの有する電子写真感光体としての感光ドラム22y,22m,22c,22kの外周面(表面)と接触するようにローラ61,62に巻き掛けてある。ローラ61は駆動ローラであり、ローラ62は従動ローラである。26y,26m,26c,26kは転写手段としての転写ローラである。転写ローラ26y,26m,26c,26kは、搬送ベルト60の内側で感光ドラム22y,22m,22c,22kと対向配置され、その搬送ベルト60を挟んで対向する感光ドラム22y,22m,22c,22kと転写ニップ部を形成している。この搬送ベルト60の下側には、記録媒体Pを積載収納する給送トレイ50が配置されている。また、画像形成ステーション10y,10m,10c,10kの上方には、排出トレイ55が配置されている。そして画像形成ステーション10yの右側には、第一搬送ガイド52が配置され、画像形成ステーション10kの左側には、定着器70と第二搬送ガイド53が配置されている。80は記録媒体Pを搬送する搬送手段である。搬送手段80は、上記の給送ローラ51と、第一搬送ガイド52と、搬送ベルト60と、第二搬送ガイド53と、排出ローラ54などから構成されている。
【0024】
(画像形成ステーションの説明)
続いて、画像形成ステーション10y,10m,10c,10kの構成を説明する。
【0025】
ここでは、イエロー用画像形成ステーション10yの説明を行うが、マゼンダ画像ステーション10m、シアン画像形成性ステーション10c、ブラック画像形成ステーション10kも同じ構成を有する。
【0026】
イエロー画像形成ステーション10yは、イエロー用プロセスカートリッジ20yと、イエロー用トナーカートリッジ30yと、イエロー用レーザースキャナ40yとで構成されている。
【0027】
イエロー用プロセスカートリッジ20yは、図2に示すように、プロセスカートリッジの外枠を構成する枠体21と、感光ドラム22と、帯電装置(帯電手段)23と、現像装置(現像手段)24と、クリーニング装置(クリーニング手段)25と、を有する。現像装置24は、現像ローラ24bと、現像ブレード24cと、現像ローラ24b及び現像ブレード24cに供給するためのトナー(現像剤)を収納している現像室24dと、を有している。クリーニング装置25は、クリーニングブレード25aを有する。枠体21は、感光ドラム22及び現像ローラ24bを回転可能に保持している。また、枠体21は、現像ブレード24cを現像ローラ24bの外周面(表面)に接触させるように支持しているとともに、クリーニングブレード25aを感光ドラム22表面に接触させるように支持している。枠体21には、現像装置24の現像室24dの上部に、イエロー用トナーカートリッジ30yを取り外し可能に装着するための凹状の装着部21aが形成してある。そして装着部21aの底部には、現像室24dに通ずる開口24aが設けてある。
【0028】
イエロー用トナーカートリッジ30yは、図3に示すように、イエロー用トナーTyを内包するトナー容器31を有する。トナー容器31には、トナー容器31の下部に、プロセスカートリッジ20yの装着部21aに嵌り込んで装着される被装着部31aが形成してある。そして被装着部31aの底部には、被装着部31aにトナーカートリッジ30yの装着部21aが装着された際に装着部21aの開口24aと連通する開口30aが設けてある。従って、プロセスカートリッジ20yにトナーカートリッジ30yを装着した状態において(図4)、トナーカートリッジ30yから開口30a,24aを通じてイエロー用トナーTyをプロセスカートリッジ20yの現像室24dに供給できる。
【0029】
また、プロセスカートリッジ20yには装着部21aの開口24aを開閉するための開閉機構(不図示)が、トナーカートリッジ30yには被装着部31aの開口30aを開閉するための開閉機構(不図示)が、それぞれ設けられている。この二つの開閉機構は、それぞれドア1aの開動作と連動して開口30a,24aを閉じる閉動作を行ない、ドア1aの閉動作と連動して開口30a,24aを開く開動作を行なうように構成されている。
【0030】
(画像形成プロセスの説明)
次に、画像形成プロセスについて説明する。
【0031】
ここでは、イエロー画像形成ステーション10yを例に画像形成プロセスを説明するが、マゼンダ画像ステーション10m、シアン画像形成性ステーション10c、ブラック画像形成ステーション10kでも同様の画像形成プロセスが行われる。
【0032】
画像形成に際し、イエロー用画像形成ステーション10yでは感光ドラム22が矢印R方向(図4)に回転される。感光ドラム22表面は、帯電装置23により一様均一に帯電される。一様均一に帯電された感光ドラム22表面は続いて、イエロー用レーザースキャナ40yによって選択的に露光され、静電潜像が形成される。感光ドラム22表面の潜像は続いて、現像装置24に搬送される。現像装置24では、イエロー用トナーカートリッジ30yから現像室24dに供給されたイエロー用トナーTyが、回転駆動される現像ローラ24bと現像ブレード24cによって層厚規制された状態で感光ドラム22表面に搬送される。これにより、感光ドラム22表面の潜像はイエロー用トナーによって現像されイエロートナー像となる。イエロートナー像は続いてイエロー用転写ローラ26yに搬送される。感光ドラム22表面と搬送ベルト60表面間の転写ニップ部において、感光ドラム22は搬送ベルト60と接触している。
【0033】
一方、搬送ベルト60表面には、給送トレイ50から給送ローラ51によって所定のタイミングで第一搬送ガイド52を通じて記録媒体Pが導入される。その記録媒体Pは、搬送ベルト60表面に静電的に吸着され転写ニップ部を通過する際に、イエロー用転写ローラ26yによって感光ドラム22表面からイエロートナー像が記録媒体Pの面上に転写される。
【0034】
イエロートナー像を転写した感光ドラム22表面は続いてクリーニング装置25へ搬送される。そしてイエロートナー像転写後に感光ドラム22表面に残留した転写残トナーがクリーニングブレード25aによって剥ぎ取られ、感光ドラム22は再び前述の画像形成プロセスに供される。
【0035】
マゼンダ画像形成ステーション10m、シアン画像形成ステーション10c、ブラック画像形成ステーション10kでも同様のプロセスが施される。これによって、マゼンダトナーTmを用いたマゼンダトナー像、シアントナーTcを用いたシアントナー像、ブラックトナーTbを用いたブラックトナー像が記録媒体Pに重ね転写される。
【0036】
イエロートナー像、マゼンダトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像が重ね転写された記録媒体Pは、定着装置70に搬送される。そして、ヒータ等に加熱源により加熱された定着ローラ71と加圧ローラ72との間の定着ニップ部を通過する。その定着ニップ部を記録媒体Pが通過して熱と圧力を受けることにより未定着トナー像は記録媒体Pに加熱定着される。そして、定着装置70を出た記録媒体Pは、第二搬送ガイド53、排出ローラ54を経て排出トレイ55に排出される。
【0037】
(プロセスカートリッジの係合部材の説明)
続いて、図6を参照して、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kに選択的に固定される係合部材101について説明する。
【0038】
ここでは、イエロー用プロセスカートリッジ20yを例に係合部材101を説明するが、マゼンダ用プロセスカートリッジ20m、シアン用プロセスカートリッジ20c、ブラック用プロセスカートリッジ20kでも同様の係合部材101が用いられる。
【0039】
図6の(a)はプロセスカートリッジ20yに設けられる係合部材取付部100y,100m,100c,100k、及びその係合部材取付部100y,100m,100c,100kの何れかに取り付けられる係合部材101の説明図である。図6の(b)は係合部材取付部100yに係合部材101を取り付けた状態を表わす図である。
【0040】
イエロー用プロセスカートリッジ20yの枠体21には、感光ドラム22の軸線方向において装着部21aの一方の端部側の側板21a1に、係合部材固定部を複数有する。その係合部材固定部として4つの係合部材取付部100y,100m,100c,100kが側板21a1に設けられている。この4つの係合部材取付部100y,100m,100c,100kは、プロセスカートリッジ20yの短手方向においてそれぞれ異なる位置に設けられている。100yはイエロー用係合部材取付部である。100mはマゼンダ用係合部材取付部である。100cはシアン用係合部材取付部である。100kはブラック用係合部材取付部である。係合部材取付部100y,100m,100c,100kは側板21a1を貫通して装着部21aと連通する貫通穴である。また、係合部材取付部100y,100m,100c,100kは同一寸法の内径を有する。
【0041】
係合部材取付部100y,100m,100c,100kには、丸軸のピンである係合部材101が選択的に固定可能である。イエロー用プロセスカートリッジ20yはイエロー用係合部材取付部100yのみに係合部材101を挿入・固定して取り付けられる。マゼンダ用プロセスカートリッジ20mはマゼンダ用係合部材取付部100mのみに係合部材101を挿入・固定して取り付けられる。シアン用プロセスカートリッジ20cはシアン用係合部材取付部100cのみに係合部材101を挿入・固定して取り付けられる。ブラック用プロセスカートリッジ20kはブラック用係合部材取付部100kのみに係合部材101を挿入・固定して取り付けられる。プロセスカートリッジ20yの長手方向において、その係合部材101は、一端(第一係合部)101aが側板21a1から装着部21aの外側に突出し、他端(第二係合部)101bが側板21a1から装着部21aの内側に突出している。
【0042】
(プロセスカートリッジ着脱の説明)
図7は、トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kと、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kと、カートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckと、の関係を表わす図である。
【0043】
プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kを画像形成装置1の画像形成ステーション10y,10m,10c,10kに装着・位置決めする機構として、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kには下記の突起が設けられている。即ち、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kの枠体21には、感光ドラム22の軸線方向において装着部21aの両端側の側板21a1,21a1に一対の位置決め突起200,200が設けられている。また、その枠体21には、感光ドラム22の軸線方向において装着部21aの一方の端部側の側板21a1に一つの姿勢維持突起201が設けられている。一対の位置決め突起200,200と一つの姿勢維持突起201は、それぞれ、各プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kにおいて同じ位置に設けてある。
【0044】
一方、画像形成装置本体1b内には、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20k保持用のフレーム1cが設けられている。そのフレーム1cには、上下方向において画像形成ステーション10y,10m,10c,10kと対向するように、複数のカートリッジ装着部として、4つのカートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckが設けてある。このカートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckは、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kを装着するためのものである。1cyはイエロー用カートリッジ装着部である。1cmはマゼンダ用カートリッジ装着部である。1ccはシアン用カートリッジ装着部である。1ckはブラック用カートリッジ装着部である。そしてフレーム1cのカートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckには、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kの長手方向の両端側の側板1ca,1caの内面に一対の位置決め溝300,300が設けられている。また、そのカートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckには、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kの長手方向の一方の端部側の側板21a1に一つの姿勢維持溝301が設けられている。一対の位置決め溝300,300と一つの姿勢維持溝301は、それぞれ、各カートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckにおいて同じ位置に設けてある。
【0045】
フレーム1cのカートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckには、更に、係合溝(係合部)302y,302m,302c,302kが設けられている。その係合溝302y,302m,302c,302kは、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kの長手方向の両端側の側板1ca,1caの内面に設けてある。そしてその係合溝302y,302m,302c,302kは、カートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ck毎に異なる位置に設けられている。302yはイエロー用カートリッジ装着部1cyに設けられたイエロー係合溝である。302mはマゼンダ用カートリッジ装着部1cmに設けられたマゼンダ係合溝である。302cはシアン用カートリッジ装着部1ccに設けられたシアン係合溝である。302kはブラック用カートリッジ装着部1ckに設けられたブラック係合溝302kである。ここで、イエロー係合溝302yは、イエロー用プロセスカートリッジ20yの係合部材101の一端101aのみが係合するように形成されている。マゼンダ係合溝302mは、マゼンダ用プロセスカートリッジ20mの係合部材101の一端101aのみが係合するように形成されている。シアン係合溝302cは、シアン用プロセスカートリッジ20cの係合部材101の一端101aのみが係合するように形成されている。ブラック係合溝302kは、ブラック用プロセスカートリッジ20kの係合部材101の一端101aのみが係合するように形成されている。
【0046】
プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kを対応するカートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckに上方から下方へ押し下げて装着する際、一対の位置決め突起200,200が一対の位置決め溝300,300に挿入される。また、姿勢維持突起201が姿勢維持溝301に挿入される。そして、係合部材101の一端101aが係合溝302y,302m,302c,302kと係合する。これによって、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kはカートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckに装着・位置決めされる。
【0047】
カートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckからプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kを上方に引き上げて取り外す際、一対の位置決め突起200,200が一対の位置決め溝300,300から抜け出る。また、姿勢維持突起201が姿勢維持溝301から抜け出る。そして、係合部材101の一端101aが係合溝302y,302m,302c,302kから抜け出る。これによって、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kはカートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckから取り外される。
【0048】
(トナーカートリッジ着脱の説明)
トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kのトナー容器31には、トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kの長手方向の両端側の側板31b1,31b1に一対のトナーカートリッジ位置決め溝400,400が設けてある(図7)。一対の位置決め溝400,400は、トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kにおいて同じ位置に設けてある。
【0049】
一方、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kの枠体21には、感光ドラム22の軸線方向において装着部21aの両端側の側板21a1,21a1の内面に一対のトナーカートリッジ位置決めリブ102が設けられている。位置決めリブ102は、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kにおいて同じ位置に設けてある。
【0050】
トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kのトナー容器31には、更に、係合部としての係合溝401y,401m,401c,401kが設けられる。この係合溝401y,401m,401c,401kは、トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kの長手方向の一方の端部側の側板31b1に設けられている。そしてその係合溝401y,401m,401c,401kは、トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kの色別に異なる位置に設けられている。401yはイエロー用トナーカートリッジ30yに設けられたイエロー係合溝である。401mはマゼンダ用トナーカートリッジ30mに設けられたマゼンダ係合溝である。401cはシアン用トナーカートリッジ30cに設けられたシアン係合溝である。401kはブラック用トナーカートリッジ30kに設けられたブラック係合溝である。ここで、イエロー係合溝401yは、イエロー用プロセスカートリッジ20yの係合部材101の他端101bのみが係合するように形成されている。マゼンダ係合溝401mは、マゼンダ用プロセスカートリッジ20mの係合部材101の他端101bのみが係合するように形成されている。シアン係合溝401cは、シアン用プロセスカートリッジ20cの係合部材101の他端101bのみが係合するように形成されている。ブラック係合溝401kは、ブラック用プロセスカートリッジ20kの係合部材101の他端101bのみが係合するように形成されている。
【0051】
カートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckに装着されているプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kには、トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kが装着される。トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kを対応するプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kに上方から下方へ押し下げて装着する際、一対の位置決め溝400,400に一対の位置決めリブ102,102が挿入される。また、係合部材101の他端101bが係合溝401y,401m,401c,401kと係合する。これにより、トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kの被装着部31aがプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kの装着部21aに嵌り込む。これによって、トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kはプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kに装着・位置決めされる。
【0052】
プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kからトナーカートリッジ30y,30m,30c,30kを上方に引き上げて取り外す際、一対の位置決めリブ102,102が一対の位置決め溝400,400から抜け出る。また、係合部材101の他端101bが係合溝401y,401m,401c,401kから抜け出る。これによって、トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kはプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kから取り外される。
【0053】
以上説明したように、イエロー用プロセスカートリッジ20yにおいて、係合部材101の一端101aはイエロー用カートリッジ装着部1cyのイエロー係合溝302yと係合する。そしてその係合部材101の一端101aはイエロー用トナーカートリッジ20yのイエロー係合溝401yと係合する。従って、イエロー用プロセスカートリッジ20yは、組み合わせるべきイエロー用カートリッジ装着部1cyとイエロー用トナーカートリッジ30yを一致させることができる。
【0054】
また、マゼンダ用プロセスカートリッジ20mにおいて、係合部材101の一端101aはマゼンダ用カートリッジ装着部1cmのマゼンダ係合溝302mと係合する。そしてその係合部材101の一端101aはマゼンダ用トナーカートリッジ30mのマゼンダ係合溝401mと係合する。従って、マゼンダ用プロセスカートリッジ20mは、組み合わせるべきマゼンダ用カートリッジ装着部1cmとマゼンダ用トナーカートリッジ30mを一致させることができる。
【0055】
また、シアン用プロセスカートリッジ20cにおいて、係合部材101の一端101aはシアン用カートリッジ装着部1ccのシアン係合溝302cと係合する。そしてその係合部材101の一端101aはシアン用トナーカートリッジ30cのシアン係合溝401cと係合する。従って、シアン用プロセスカートリッジ20cは、組み合わせるべきシアン用カートリッジ装着部1cyとシアン用トナーカートリッジ30cを一致させることができる。
【0056】
また、ブラック用プロセスカートリッジ20kにおいて、係合部材101の一端101aはブラック用カートリッジ装着部1ckのブラック係合溝302kと係合する。そしてその係合部材101の一端101aはブラック用トナーカートリッジ30kのブラック係合溝401kと係合する。従って、ブラック用プロセスカートリッジ20kは、組み合わせるべきブラック用カートリッジ装着部1ckとブラック用トナーカートリッジ30kを一致させることができる。
【0057】
本実施例の電子写真画像形成装置1は、上記のイエロー用プロセスカートリッジ20yを用いることによって、組み合わせるべきイエロー用カートリッジ装着部1cyとイエロー用トナーカートリッジ30yを一致させることができる。
【0058】
また、上記のマゼンダ用プロセスカートリッジ20mによって、組み合わせるべきマゼンダ用カートリッジ装着部1cmとマゼンダ用トナーカートリッジ30mを一致させることができる。
【0059】
また、上記のシアン用プロセスカートリッジ20cを用いることによって、組み合わせるべきシアン用カートリッジ装着部1cyとシアン用トナーカートリッジ30cを一致させることができる。
【0060】
また、上記のブラック用プロセスカートリッジ20kを用いることによって、組み合わせるべきブラック用カートリッジ装着部1ckとブラック用トナーカートリッジ30kを一致させることができる。
【0061】
[実施例2]
本発明に係るプロセスカートリッジの他の例を説明する。
【0062】
本実施例では、実施例1のプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kの構成部材と共通する部材、及び電子写真画像形成装置1の構成部材と共通する部材には同じ符号を付して、その部材の再度の説明を省略する。
【0063】
本実施例のプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kは、現像装置24のトナーの色毎に用意された係合部材110y,110m,110c,110kを枠体21の係合部材取付部113に選択的に固定可能とした点に特徴がある。本実施例のプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kは、その点を除いて、実施例1のプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kと同じ構成としてある。
【0064】
本実施例では、イエロー用プロセスカートリッジ20yを例に係合部材取付部113を説明するが、マゼンダ用プロセスカートリッジ20m、シアン用プロセスカートリッジ20c、ブラック用プロセスカートリッジ20kにも係合部材取付部113は設けられる。
【0065】
図8の(a)はイエロープロセスカートリッジ20yに設けられる係合部材取付部113、及びその係合部材取付部113に取り付けられる係合部材110y,110m,110c,110kの説明図である。図8の(b)は係合部材取付部113に係合部材110yを取り付けた状態を表わす図である。
【0066】
図9は、トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kと、プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kと、カートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckと、の関係を表わす図である。
【0067】
図8の(a)に示すように、イエロー用プロセスカートリッジ20yの枠体21には、感光ドラム22の軸線方向において装着部21aの一方の端部側の側板21a1に、一つの係合部材取付部(係合部材固定部)113が設けられている。この係合部材取付部113は、プロセスカートリッジ20yの短手方向に細長い窪みである。そして係合部材取付部113は、プロセスカートリッジ20yの長手方向において装着部21aと対向するように設けられる。
【0068】
プロセスカートリッジ20yの係合部材取付部113には、イエロー用係合部材110y、マゼンダ用係合部材110m、シアン用係合部材110c、ブラック用係合部材110kが選択的に固定可能である。
【0069】
イエロー用係合部材110y、マゼンダ用係合部材110m、シアン用係合部材110c、ブラック用係合部材110kは、それぞれ上記の係合部材取付部113と嵌り合う取り付け部115y,115m,115c,115kを有する。そしてその取り付け部115y,115m,115c,115kには、プロセスカートリッジ20yの短手方向においてそれぞれ異なる位置に、第一係合部としての凸形状部111と、第二係合部としての凸形状部112が設けられている。凸形状部111は、プロセスカートリッジ20yの長手方向において取り付け部115のプロセスカートリッジ20yと反対側の側面(外側側面)に設けられている。凸形状部112は、プロセスカートリッジ20yの長手方向において取り付け部115のプロセスカートリッジ20y側の側面(内側側面)に設けられている。
【0070】
イエロー用係合部材110y、マゼンダ用係合部材110m、シアン用係合部材110c、ブラック用係合部材110kは、それぞれ樹脂で成型されている。ここで、イエロー用係合部材110y、マゼンダ用係合部材110m、シアン用係合部材110c、ブラック用係合部材110kは、取り付け対象のプロセスカートリッジ20の現像装置24が内包するトナーと同色ないし類似色の樹脂材を用いて成型されている。即ち、イエロー用係合部材110yはイエロー色の樹脂、マゼンダ用係合部材110mはマゼンダ色の樹脂、シアン用係合部材110cはシアン色の樹脂、ブラック用係合部材110kはブラックの樹脂で成型されている。更に、各係合部材110y,110m,110c,110kの基部115の上面(表面)には、該当する色を明記する型彫り114y,114m,114c,114kが施されている。尚、本実施例では型彫りを施しているが、印刷を行ったり、ラベルを貼り付けても良い。
【0071】
プロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kの枠体21に設けられた係合部材取付部113には、係合部材110y,110m,110c,110kのいずれが選択的に接着される。即ち、イエロー用プロセスカートリッジ20yの係合部材取付部113には、イエロー用係合部材110yの基部115が接着されて取り付けられる。マゼンダ用プロセスカートリッジ20yの係合部材取付部113には、マゼンダ用係合部材110mの基部115が接着されて取り付けられる。シアン用プロセスカートリッジ20cの係合部材取付部113には、シアン用係合部材110cの基部115が接着されて取り付けられる。ブラック用プロセスカートリッジ20kの係合部材取付部113には、ブラック用係合部材110kの基部115が接着されて取り付けられる。そして、図8の(b)に示すように、プロセスカートリッジ20yの長手方向において、係合部材110yの凸形状部111が側板21a1から装着部21aの外側に突出し、凸形状部112は側板21a1から装着部21aの内側に突出している。
【0072】
ここで、イエロー用係合部材110yは、凸形状部111がイエロー用カートリッジ装着部1cyのイエロー係合溝302yのみと係合するように設定される。また凸形状部112がイエロー用トナーカートリッジ30yのイエロー係合溝401yのみと係合するように設定される。マゼンタ用係合部材110mは、凸形状部111がマゼンタ用カートリッジ装着部1cmのマゼンタ係合溝302mのみと係合するように設定される。また凸形状部112がマゼンタ用トナーカートリッジ30mのマゼンタ係合溝401mのみと係合するように設定される。シアン用係合部材110cは、凸形状部111がシアン用カートリッジ装着部1ccのシアン係合溝302cのみと係合するように設定される。また凸形状部112がシアン用トナーカートリッジ30cのシアン係合溝401cのみと係合するように設定される。ブラック用係合部材110kは、凸形状部111がブラック用カートリッジ装着部1ckのブラック係合溝302kのみと係合するように設定される。また凸形状部112がブラック用トナーカートリッジ30kのブラック係合溝401kのみと係合するように設定される。
【0073】
これにより、イエロー用プロセスカートリッジ20yは、組み合わせるべきイエロー用カートリッジ装着部1cyとイエロー用トナーカートリッジ30yを一致させることができる。また、マゼンダ用プロセスカートリッジ20mは、組み合わせるべきマゼンダ用カートリッジ装着部1cmとマゼンダ用トナーカートリッジ30mを一致させることができる。また、シアン用プロセスカートリッジ20cは、組み合わせるべきシアン用カートリッジ装着部1cyとシアン用トナーカートリッジ30cを一致させることができる。また、ブラック用プロセスカートリッジ20kは、組み合わせるべきブラック用カートリッジ装着部1ckとブラック用トナーカートリッジ30kを一致させることができる。
【0074】
従って、本実施例のプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kにおいても、実施例1と同じ作用効果を得ることができる。
【0075】
また、本実施例のプロセスカートリッジ20y,20m,20c,20kを用いることによって、組み合わせるべきカートリッジ装着部1cy,1cm,1cc,1ckとイエロー用トナーカートリッジ30y,30m,30c,30kを一致させることができる。従って、組み合わせるべきカートリッジ装着部と現像カートリッジをプロセスカートリッジによって一致させることのできる電子写真画像形成装置の提供を実現できる。
【符号の説明】
【0076】
1cy,1cm,1cc,1ck:カートリッジ装着部、20y,20m,20c,20k:プロセスカートリッジ、22:感光ドラム、24:現像装置、100y,100m,100c,100k:係合部材取付部、101:係合部材、110y,110m,110c,110k:係合部材、113:係合部材取付部、302y,302m,302c,302k:カートリッジ装着部の係合溝、401y,401m,401c,401k:トナーカートリッジの係合溝、Ty,Tm,Tc,Tk:トナー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子写真感光体と、前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像手段と、を有し、電子写真画像形成装置本体の有する複数のカートリッジ装着部にそれぞれ取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジであって、前記現像手段の現像剤と同じ色の現像剤を収納し前記現像剤を前記現像手段に供給する複数の現像カートリッジがそれぞれ取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジにおいて、
前記複数のカートリッジ装着部においてそれぞれ異なる位置に設けられている係合部と係合する第一係合部と、前記複数の現像カートリッジにおいてそれぞれ異なる位置に設けられている係合部と係合する第二係合部と、を有する係合部材を選択的に固定可能としたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項2】
前記係合部材を固定可能な係合部材固定部を複数有し、前記係合部材を前記係合部材固定部に選択的に固定可能としたことを特徴とする、請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項3】
前記係合部材を固定可能な係合部材固定部を一つ有し、前記係合部材が前記現像手段の現像剤の色毎に用意された係合部材であり、前記係合部材固定部に前記係合部材を選択的に固定可能としたことを特徴とする、請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項4】
記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、
複数のカートリッジ装着部と、
電子写真感光体と、前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像手段と、を有し、前記複数のカートリッジ装着部にそれぞれ取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジと、
前記複数のカートリッジ装着部にそれぞれ装着された前記プロセスカートリッジに取り外し可能に装着される現像カートリッジであって、前記プロセスカートリッジの現像手段に前記現像手段の現像剤と同じ色の現像剤を供給する複数の現像カートリッジと、
を有し、
前記複数のカートリッジ装着部にはそれぞれ異なる位置に係合部が設けられており、
前記複数の現像カートリッジにはそれぞれ異なる位置に係合部が設けられており、
前記プロセスカートリッジは、前記複数のカートリッジ装着部においてそれぞれ異なる位置に設けられている係合部と係合する第一係合部と、前記複数の現像カートリッジにおいてそれぞれ異なる位置に設けられている係合部と係合する第二係合部と、を有する係合部材が選択的に固定可能であることを特徴とする電子写真画像形成装置。
【請求項5】
前記プロセスカートリッジは、前記係合部材を固定可能な係合部材固定部を複数有し、前記係合部材を前記係合部材固定部に選択的に固定可能としたことを特徴とする、請求項4に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項6】
前記プロセスカートリッジは、前記係合部材を固定可能な係合部材固定部を一つ有し、前記係合部材が前記現像手段の現像剤の色毎に用意された係合部材であり、前記係合部材固定部に前記係合部材を選択的に固定可能としたことを特徴とする、請求項4に記載の電子写真画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−212165(P2012−212165A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−144138(P2012−144138)
【出願日】平成24年6月27日(2012.6.27)
【分割の表示】特願2007−258286(P2007−258286)の分割
【原出願日】平成19年10月2日(2007.10.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】