説明

プロダクト・プレイスメント

【課題】プロダクト・プレイスメントが、メディア・ストリームの受信機又は視聴者に関連付けられた情報に基づき、メディア・ストリームに挿入されることを可能にし、視聴者が関連のあるプロダクト・プレイスメントや興味あるプロダクト・プレイスメントをより発見できるようにする。
【解決手段】受信したデータ・ストリームがプロダクト・プレイスメント情報を含むか否かを判定し、装置に関連付けられた情報、及びユーザに関連付けられた情報の少なくとも1つに基づき第1プロダクト・プレイスメントを特定するロジック部を備える。また、デバイスの位置又はユーザデバイスに関連する情報の少なくとも1つに基づき、プロダクト・プレイスメントをデータ・ストリームに挿入する制御部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的なプロダクト・プレイスメントに関し、より詳細には、プロダクト・プレイスメントに基づく受信機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
種々のメディアにおけるプロダクト・プレイスメントは、メディアプロバイダにとって収入源を増加するものとなってきている。例えば、スポーツイベント、テレビ番組、又は映画内で表示される特定の製品又は広告を有することは、製品又は広告を多数の視聴者に見せることができる。最近では、製品及び/又は広告をメディア・ストリームの一部に挿入する「バーチャル・プロダクト・プレイスメント」が使用されている。バーチャル・プロダクト・プレイスメントでは、製品及び/又は広告は実際に存在しなくともよい。
【0003】
例えば、視聴者に放送されているスポーツイベントにおいて、広告はスタジアムの掲示板に表示されてもよい。ここで、掲示板及び/又は広告はライブイベントで実際に存在するものとは異なってもよい。言い換えれば、視聴者に放送される広告は、スタジアムの掲示板上に物理的に存在するものと異なってもよい。或いは、掲示板(広告を掲示した)は、実際のスタジアムに存在しなくともよい。つまり、掲示板及び広告は、視聴者に広告を表示するために、メディア・ストリームに単に挿入されるだけである。同様に、テレビ番組及び映画において、バーチャル・プロダクト・プレイスメントは、映画が上映された後に挿入されてもよい。例えば、映像の背景における看板が特定の製品を広告するために挿入されてもよい。或いは、映像に表示又は使用される製品は、特定の製品を広告するために、撮影後のレンダリング処理によって扱われてもよい。例えば、実際の撮影中にノーブランドのラベルのソーダ缶を持つ俳優が、撮影後の処理によって、特定のブランドのソーダを表示するように変更されてもよい。視聴者は、撮影後の処理の何らかの弊害に気づくことはなく、単に俳優が特定のブランドのソーダを飲んでいると思い込むであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それらの従来型のバーチャル・プロダクト・プレイスメントは、メディアを製造したり、配給したりする少なくとも一方のエンティティによってメディア・ストリームに挿入される。つまり、全ての撮影後の処理がメディアの配給前に完了される。特定の撮影処理後のメディア・ストリームを再生するエンドユーザ・デバイスは、メディア・ストリーム内のバーチャル広告を単に表示するだけである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一の形態によれば、装置はデータ・ストリームを受信する受信部を備える。装置はまた、受信したデータ・ストリームがプロダクト・プレイスメント情報を含むか否かを判定し、装置に関連付けられた情報及び装置に関連付けられたユーザに関連付けられた情報の少なくとも1つに基づき第1プロダクト・プレイスメントを特定するロジック部を備える。
【0006】
また、ロジック部は、装置の位置に基づき第1プロダクト・プレイスメントを特定してもよい。
【0007】
また、装置は、ユーザプロファイルを格納するメモリをさらに備えてもよい。ロジック部は、ユーザプロファイル情報に基づき第1プロダクト・プレイスメントを特定してもよい。
【0008】
また、データ・ストリームは複数のプロダクト・プレイスメントを含んでもよい。ロジック部は、複数のプロダクト・プレイスメントから第1プロダクト・プレイスメントを選択してもよい。
【0009】
また、ロジック部は、第1プロダクト・プレイスメントをデータ・ストリームに挿入してもよい。
【0010】
また、装置は、ディスプレイをさらに備える。ロジック部は、データ・ストリームをディスプレイに出力してもよい。
【0011】
また、装置は、通信インタフェースをさらに備えてもよい。通信インタフェースは、第1プロダクト・プレイスメントを含む変更されたデータ・ストリームを受信し、変更されたデータ・ストリームを表示用に他の装置に出力してもよい。
【0012】
また、ロジック部は、さらに特定されたプロダクト・プレイスメントとともに、他の装置に信号を伝達してもよい。
【0013】
また、装置は、表示用に受信したデータ・ストリームに挿入された複数のプロダクト・プレイスメントを特定する情報を格納するメモリをさらに備えてもよい。
【0014】
また、装置は移動端末又はセット・トップ・ボックスを含んでもよい。
【0015】
他の形態によれば、方法として提供される。本方法は、データ・ストリームが送信される第1パーティに関連付けられた情報を特定するステップを含む。また、方法は、特定された情報に基づき、データ・ストリームにプロダクト・プレイスメントを挿入するステップを含む。
【0016】
また、上記特定するステップは、第1パーティに関連付けられた位置を特定するステップを含んでもよい。
【0017】
また、上記特定するステップは、第1パーティに関連付けられたプロファイル情報、及び第1パーティによって前回視聴されたプロダクト・プレイスメントに関連付けられた情報の少なくとも1つを特定するステップを含んでもよい。
【0018】
また、方法は、第1パーティに関連付けられた装置にデータ・ストリームを送信するステップをさらに含んでもよい。
【0019】
また、方法は、第1パーティによって視聴される単一のプロダクト・プレイスメント用のデータ・ストリームに複数の可能性のあるプロダクト・プレイスメントを挿入するステップをさらに含んでもよい。方法はさらに、複数の可能性のあるプロダクト・プレイスメントとともにデータ・ストリームを送信するステップを含んでもよい。
【0020】
また、方法は、複数のパーティの地理的情報に基づき、データ・ストリームに複数のプロダクト・プレイスメントを挿入するステップをさらに含んでもよい。この場合、第1パーティに関連付けられる第1プロダクト・プレイスメントは、第2パーティに関連付けられる第2プロダクト・プレイスメントとは異なる。
【0021】
また、方法は、第1パーティから位置情報を受信するステップと、受信した位置情報に基づきデータ・ストリームにプロダクト・プレイスメントを提供するステップとをさらに含んでもよい。
【0022】
また、方法は、複数の広告主用のデータ・ストリームに挿入されるプロダクト・プレイスメントの数を示す情報を格納するステップをさらに含んでもよい。
【0023】
また、方法は、プロダクト・プレイスメントに関連付けられたエンティティによって支払われる料金に基づきプロダクト・プレイスメントを選択するステップをさらに含んでもよい。
【0024】
さらに他の形態によれば、一連の命令が格納されたコンピュータで読み取り可能な記憶媒体として提供される。当該記憶媒体は、仮想プロダクト・プレイスメントを表す情報を含むデータ・ストリームを受信するステップと、地理的情報又はユーザプロファイル情報の少なくとも1つに基づき、第1仮想プロダクト・プレイスメントを特定するステップとを少なくとも1つのプロセッサに実行させる。
【0025】
また、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体は、第1仮想プロダクト・プレイスメントをデータ・ストリームに挿入するステップを少なくとも1つのプロセッサにさらに実行させてもよい。
【0026】
また、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体は、複数の広告主用のデータ・ストリームに挿入された仮想プロダクト・プレイスメントを特定する情報をトラッキングするステップを少なくとも1つのプロセッサにさらに実行させてもよい。
【0027】
さらに他の形態によれば、装置は、データ・ストリームを受信する手段と、仮想プロダクト・プレイスメントがデータ・ストリームに挿入されるべきか否かを判定する手段とを備える。装置はまた、装置の位置、又は、装置のユーザに関連付けられた情報に基づき、第1仮想プロダクト・プレイスメントを特定する手段を備える。
【0028】
また、装置は、装置の位置に基づき、データ・ストリームに第1仮想プロダクト・プレイスメントを挿入する手段をさらに備えてもよい。
【0029】
また、装置は、年齢、性別、興味のあるアイテム、興味のないアイテム、値段、及び、前回提供された仮想プロダクト・プレイスメントの少なくとも1つを含むユーザプロファイル情報に基づき、データ・ストリームに第1仮想プロダクト・プレイスメントを挿入する手段をさらに備えてもよい。
【0030】
さらに他の形態によれば、装置はデータ・ストリームを受信する受信部を備える。さらに装置は、装置の位置、及び、装置のユーザに関連付けられた情報の少なくとも1つに基づき、データ・ストリームにプロダクト・プレイスメントを挿入するロジック部を備える。
【0031】
また、ロジック部は、さらに、装置の位置に基づき、データ・ストリームにプロダクト・プレイスメントを挿入してもよい。
【0032】
また、ロジック部は、さらに、装置のユーザに関連付けられ、年齢、性別、興味のあるアイテム、興味のないアイテム、及び、コストの少なくとも1つを含む情報に基づき、データ・ストリームにプロダクト・プレイスメントを挿入してもよい。
【0033】
また、装置は、装置の現在の位置を提供するグローバル・ポジショニング・システムをさらに備えてもよい。
【0034】
また、ロジック部は、さらに、データ・ストリームに挿入される複数のプロダクト・プレイスメントと、各プロダクト・プレイスメントが視認可能な回数及び期間の少なくとも1つと、をトラッキングしてもよい。
【0035】
本発明の他の特徴及び利益は、以下の詳細な説明から当業者には明らかになるであろう。図示し、かつ説明する実施形態は、本発明を実行する最良の形態についての説明を提供する。本発明は、本発明から逸脱することのない全ての様々な自明の形態において変更が可能である。さらに、図面は実際の実施形態と見なされ、本発明を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
添付の図面において、同一の参照番号で示すエレメントは、同様のエレメントを示す。
【図1】本実施形態に係る方法及びシステムに実装されるシステムの一例を示す図である。
【図2】本実施形態に係る図1の通信デバイスの一例を示す図である。
【図3】図2の通信デバイスに実装されるコンポーネントの一例を示すブロック図である。
【図4】図1のシステムにおけるコンポーネントによって処理されるフローチャートである。
【図5A】メディア・ストリーム及び撮影後に処理されたメディア・ストリームを示す図である。
【図5B】メディア・ストリーム及び撮影後に処理されたメディア・ストリームを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下の本発明の詳細な説明は、添付の図面を参照する。異なる図面における同一の参照番号は、同一又は類似のエレメントを特定する。また、以下の詳細な説明は、本発明を限定するものではない。その代わりに、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲、かつ、その均等物によって定義される。
【0038】
ここでは、特定のプロダクト・プレイスメントが受信部及びメディア・ストリームを見るエンドユーザの少なくとも一方に関連する情報に基づいて、メディア・ストリーム挿入される実施形態について説明する。用語「プロダクト・プレイスメント」及び「バーチャル・プロダクト・プレイスメント」は、ここで同義的に使用され、製品及び/又は広告のメディア・ストリームへの挿入を表すように使用される。
【0039】
例えば、用語「プロダクト・プレイスメント」は、限定はしないが、メディア・ストリーム/映像の中に、存在する製品及び/又は広告を異なる製品及び/又は広告に置換することを含んでもよい。プロダクト・プレイスメントは、実際のライブイベントやレコーディング等において製品や広告が存在しないメディア・ストリームにプロダクトや広告の配置を含んでもよい。プロダクト・プレイスメントはさらに、メディア・ストリームに挿入され、ユーザに表示される、映像を妨害しないバナー広告などの広告を含んでもよい。例えば、バナー広告は、表示される映像の下部、上部、又は側部の一部に配置されてもよい。或いは、バナー広告は、表示される映像の境界付近に配置されるか、又は、表示される映像に関連付けられた境界を作成するために使用されてもよい。プロダクト・プレイスメントは、映像に素早く現れて、消える「ポップアップ」広告を含んでもよい。場合によっては、プロダクト・プレイスメントは、単に可聴の広告を含んでもよい。
【0040】
図1は、本実施形態に係る方法及びシステムに実装されるシステム100の一例を示す図である。システム100は、通信デバイス110、ユーザデバイス112、メディアサーバ120、プロダクト・プレイスメントサーバ130及びネットワーク140を備える。図1に示す構成例は、説明を容易にするために提供される。通常のシステムが図1に示す構成よりも多い又は数個のデバイスを含んでもよいことが理解されるべきである。さらに、図1に示す種々のエンティティの間で通信を容易にする他のデバイスがシステム100に含まれてもよい。
【0041】
通信デバイス110は、マルチメディア・データなどのデータを受信することができる任意の型の通信デバイスを含んでもよい。例えば、通信デバイス110は、メディアサーバ120又はプロダクト・プレイスメントサーバ130などの発信源から送信されたデータ(例えば、音声、テキスト、画像、マルチメディア・データ)を受信する能力を有し、かつ、表示用にユーザデバイス112に出力するためのデータを復号化する任意の型のデバイスを含んでもよい。一実施形態において、通信デバイス110は、ケーブル・サービス・プロバイダ、衛星システム、無線システム、又は、他のいくつかの有線、無線若しくは光通信媒体を介して受信されるマルチメディア・データなどの着信マルチメディア・データを復号化するために使用されるセットトップボックスを含んでもよい。いくつかの実施形態において、通信デバイス110は、ユーザデバイス112などのその他のデバイスによって再生するための復号化データを転送してもよい。他の実施形態において、通信デバイス110は、復号化データを再生し、ユーザに表示してもよい。
【0042】
例えば、通信デバイス110は、着信データを受信し、通信デバイス110上に又は外部表示デバイス(例えば、ユーザデバイス112)上に含まれるディスプレイに出力するための着信データを復号化する、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップコンピュータ、ホームシアタPC(HTPC)などのいくつかのタイプのコンピュータを備えてもよい。
【0043】
通信デバイス110は、移動端末であってもよい。ここで使用されるように、用語「移動端末」は、マルチラインディスプレイを含む若しくは含まないセルラ無線電話機と、データ処理、ファクシミリ及びデータ通信機能を有するセルラ無線電話機を組み合わせたパーソナル通信システム(PCS)端末と、無線電話機、ポケベル、インターネット/イントラネット・アクセス、ウェブブラウザ、スケジュール帳、カレンダ及び/又はグローバル・ポジショニング・システム(GPS)受信機を含むことができるパーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)と、無線電話トランシーバを含む従来のラップトップ及び/又はパームトップ受信機若しくは他の電子機器とを含むことができる。移動端末はまた「広範囲の計算」デバイスとして言及されてもよい。
【0044】
ユーザデバイス112は、テレビ、モニタ、PC、ラップトップコンピュータ、HTPC、PDA、ウェブベースの電子機器、移動端末などの、種々のメディアを再生できる任意のデバイスを含んでもよい。場合によっては、通信デバイス110及びユーザデバイス112は、メディア・ストリームを受信し、受信したメディア・ストリームをユーザに再生する単一のデバイスであってもよい。
【0045】
メディアサーバ120は、ネットワーク140に接続し、ネットワーク140を介して情報を送受信することができる任意のサーバ及び/又は計算機デバイスを含んでもよい。一実施形態において、メディアサーバ120は、通信デバイス110及びユーザデバイス112に関連するユーザなどの種々のユーザに提示する映画、テレビ番組、スポーツイベント、ポッドキャスト又は他のメディアなどのマルチメディア情報を提供してもよい。一実施形態において、メディアサーバ120は、以下で詳細に説明するように、プロダクト・プレイスメントに関連する情報を含むマルチメディア・データをユーザに提供してもよい。
【0046】
プロダクト・プレイスメントサーバ130は、以下で詳細に説明するように、プロダクト・プレイスメント情報及び/又は広告などの情報を、通信デバイス110などのシステム100の他のコンポーネントに提供する1つ以上のサーバデバイス/プラットフォームを含むことができる。例えば、プロダクト・プレイスメントサーバ130は、通信デバイス110及び/又はメディアサーバ120によって、メディア・ストリームに挿入されであろうプロダクト・プレイスメントを提供することができる。
【0047】
ネットワーク140は、公衆交換電話網(PSTN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)又は他のタイプのネットワークなどのセルラネットワーク、衛星ネットワーク、インターネット、電話網を含む1つ以上のネットワークを含むことができる。一実施形態において、メディアサーバ120は及びプロダクト・プレイスメントサーバ130は、ネットワーク140を介して通信デバイス110にデータを送信する。ネットワーク140は、近傍の通信デバイスや、既知の技術に従う交換局やルータ(不図示)などの基地局アンテナに接続して、他のデバイスと通信を行う基地局(不図示)からのデータを送受信する基地局アンテナ(不図示)を含むことができる。
【0048】
図2は、本実施形態に係る通信デバイス110を示す図である。ユーザデバイス112、メディアサーバ120、及びプロダクト・プレイスメントサーバ130が同一の又は類似のエレメントを含んでもよく、同一の又は類似の方法で構成されてもよいということが理解されるべきである。通信デバイス110は、バス210、処理ロジック部220、メモリ230、入力デバイス240、出力デバイス250、及び通信インタフェース260を備える。バス210は、通信デバイス110のコンポーネント間の通信を許可する。当業者は、通信デバイス110が多数の他の方法で構成されてもよく、他の又は異なるエレメントを含んでもよいということを認識するであろう。例えば、通信デバイス110は、1つ以上の電力供給部(不図示)を含んでもよい。通信デバイス110はまた、データを処理するための変調器、復調器、符号器、復号器などを含んでもよい。
【0049】
処理ロジック部220は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)などを含むことができる。処理ロジック部220は、通信デバイス110の動作を制御するために、ソフトウェア命令/プログラム又はデータ・ストラクチャを実行することができる。
【0050】
メモリ230は、処理ロジック部220による実行のための情報及び命令を格納するランダム・アクセス・メモリ(RAM)又は他のタイプの動的記憶装置と、処理ロジック部220によって使用されるための静的な情報及び命令を格納するリード・オンリ・メモリ(ROM)又は他のタイプの静的記憶装置と、情報及び命令を格納するためのフラッシュメモリ(例えば、電気的消去可能ROM(EEPROM))デバイスと、いくつかの他のタイプの磁気記憶媒体又は光記憶媒体と、の少なくとも1つと、当該メモリに対応するドライブを備えることができる。メモリ230は、処理ロジック部220によって命令の実行中に、一時的な種々の情報又は他の中間情報を格納するために使用されてもよい。或いは、処理ロジック部220によって使用される命令は、処理ロジック部220によってアクセス可能な他のタイプのコンピュータで読み取り可能な媒体に格納されてもよい。
【0051】
入力デバイス240は、マイクロフォン、キーボード、キーパッド、マウス、ペン、音声認識、及び/又はバイオメトリック機構などの、オペレータが通信デバイス110に情報を入力するための任意の機構を備える。入力デバイス240は、ユーザが出力デバイス250を介してオプションのメニューを受信するための1つ以上のボタンを含んでもよい。上記メニューは、通信デバイス110によって実行されるアプリケーションに関連する種々の機能又はモードをユーザが選択するためのものである。
【0052】
出力デバイス250は、ディスプレイ、プリンタ、1つ以上のスピーカなどを含む、情報をユーザに出力する従来の機構を含むことができる。
【0053】
通信インタフェース260は、通信デバイス110が他のデバイス及び/又はシステムと通信を行うことを可能にする任意のトランシーバのような機構を含むことができる。例えば、通信インタフェース260は、インターネット、地上無線ネットワーク、衛星ベースのネットワークなどのネットワークを介して通信を行うための機構を含むことができる。例えば、通信インタフェース260は、1つ以上の無線周波数(RF)送信機及び受信機、及び又はトランシーバを含んでもよい。追加的に又は代替的に、通信インタフェース260は、通信デバイス110をユーザデバイス112などの他のデバイスに接続するためのモデム、LANへのイーサネット(登録商標)インタフェース、及び/又は、インタフェース/接続を含んでもよい。
【0054】
ここで説明する形態に係る通信デバイス110は、プロダクト・プレイスメントを選択して、及び/又は、プロダクト・プレイスメントをメディア・ストリーム又はファイルに挿入することに関連する処理を実行する。通信デバイス110は、メモリ230などのコンピュータ読み取り可能な媒体に含まれる一連の命令を実行する処理ロジック部220に応じてそれらの動作を実行してもよい。そのような命令は、例えば通信インタフェース260を介して他のコンピュータ読み取り可能な媒体からメモリ230に読み込まれてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、1つ以上のメモリデバイス及び/又は搬送波を含んでもよい。代替の実施形態において、ハード・ワイヤード回路が、本発明に係る処理を実装するためにソフトウェア命令の一部に、又は、ソフトウェア命令との組み合わせで使用されてもよい。このように、本発明の実施形態は、ハードウェア回路及びソフトウェアの任意の特定の組み合わせに限定されない。
【0055】
図3は、本実施形態に係る、メモリ230などの図2の通信デバイス110に実装されるコンポーネントの機能ブロックの一例を示す図である。図3を参照すると、メモリ230は、ユーザプロファイル310及びプロダクト・プレイスメント・プログラム320を含む。ユーザプロファイル310は、通信デバイス110及び/又は通信デバイス110に関連するユーザ、に関連する情報を含むことができる。例えば、ユーザプロファイル310は、通信デバイス110に関連する市、州、地域及び/又は国などの地理的位置情報を含んでもよい。ユーザプロファイル310はまた、年齢、性別、興味のある特定の領域、興味のない又は嫌いな特定の領域などの、通信デバイス110のユーザに関連する他の情報を含んでもよい。ユーザプロファイル310はまた、通信デバイス110によって実行されたアプリケーション/ファイルに関連する履歴情報若しくは通信デバイス110のユーザに関連する履歴情報などの、ユーザプロファイル310は、見たアイテムに関連する情報(例えば、以前に見たプロダクト・プレイスメントの履歴)、通信デバイス110のユーザによって見られた映画又はプログラムの履歴、通信デバイス110のユーザに関連する地理的な移動の履歴(例えば、定期的に仕事の前後での移動、休暇時に関連する移動など)、又は、他の履歴情報を含んでもよい。
【0056】
いくつかの実施形態において、ユーザプロファイル310は、ユーザによって提供されるプロダクト・プレイスメントの選択情報を含んでもよい。例えば、ユーザプロファイル310は、特定の製品、即ち、電話機などのカテゴリに関連する製品情報を含んでもよい。この場合、ユーザプロファイル310は、ユーザがソニーエリクソンなどの、特定の電話機メーカに関連するプロダクト・プレイスメントを見ることが好きであろうことを示す情報を含んでもよい。いくつかの実施形態において、ユーザプロファイル310における特定の製品情報は、視聴者に関連しそうなプロダクト・プレイスメントを提供するために、ユーザプロファイル310に格納された位置情報と組み合わせて使用されてもよい。例えば、ユーザプロファイル310がプロダクト・プレイスメントに関連する電話機としてソニーエリクソンを特定する情報を含むものとする。さらに、ユーザプロファイル310の地理的情報が、通信デバイス110が現在アメリカ合衆国に位置することを示すことを想定する。この場合、電話機用のプロダクト・プレイスメントは、アメリカ合衆国で販売可能なソニーエリクソンの電話機を含むであろう。地理的情報が、通信デバイス110が現在スウェーデンに位置することを示せば、電話機用のプロダクト・プレイスメントは、スウェーデンで販売可能なソニーエリクソンの電話機を含むであろう。
【0057】
さらに他の実施形態において、ユーザプロファイル310は、特定のコスト、即ち、プロダクト・プレイスメントに関連するコスト閾値情報を含んでもよい。例えば、ユーザプロファイル310は、データ・ストリームに配置されるプロダクトが100ドルなどの所定の値段を下回ることを示す情報を含んでもよい。この場合、特定の料金(つまり、ここでは100ドル)より少ないコストで製品に関連するプロダクト・プレイスメントがデータ・ストリームに配置されるであろう。
【0058】
いくつかの実施形態において、ユーザプロファイル310の情報は、グラフィカル・ユーザインタフェース(GUI)を介して通信デバイス110に関連するユーザによって入力されてもよい。GUIは、メディアサーバ120又はプロダクト・プレイスメントサーバ130を介して通信デバイス110にダウンロードされてもよい。或いは、ユーザプロファイル130のいくつかの情報は、通信デバイス110の位置に基づいて、自動的にユーザプロファイル310に格納されてもよい。例えば、通信デバイス110には、通信デバイス110の位置を自動的にユーザプロファイル310に格納するGPS受信機が含まれてもよい。他の代替例において、1つ以上のセルラタワーが通信デバイス110に位置情報を提供してもよい。このようなケースの何れかにおいて、通信デバイス110は、ユーザプロファイル310に現在の位置情報を格納してもよいし、位置変更情報として当該情報を更新してもよい。例えば、通信デバイス110が移動電話機であれば、通信デバイス110の位置情報は、通信デバイス110の位置変更情報として(例えば、通信デバイス110のユーザの道程として)ユーザプロファイル310に更新されてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態において、ユーザプロファイル310は、処理ロジック部220にアクセスされるか及び/又は読み取られる、プログラマブル・カードなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に格納されてもよい。通信デバイス110をユーザに提供することに関連するエンティティ(例えば、ケーブルTVサービス・プロバイダ、衛星TVサービス・プロバイダなどの)は、カードに予め格納されたユーザプロファイル310を有するカードを通信デバイス110のユーザに提供してもよい。この場合、予め格納された情報は、通信デバイス110のユーザに関連する他の情報と同様に、通信デバイス110が使用されるであろう地理的情報を含んでもよい。さらに他の実施形態において、ユーザプロファイル310は、通信デバイス110がユーザに提供されるタイミングで、メモリ230に予め格納されてもよい。いくつかの実施形態において、ユーザプロファイル310の情報は、例えば通信デバイス110の入力デバイス240を介してユーザによって編集されてもよい。
【0060】
ユーザプロファイル310の情報は、以下で詳細に説明するように、メディア・ストリーム内に挿入される特定のプロダクト・プレイスメントを選択するために使用されてもよい。
【0061】
プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、特定のプロダクト・プレイスメントを選択し、及び/又は、特定のプロダクト・プレイスメントをメディア・ストリームに挿入するプログラムを含むことができる。例えば、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、データ・ストリームに挿入するための多数のポテンシャル・プロダクト・プレイスメントから特定のプロダクト・プレイスメントを特定してもよい。プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、その後、特定のプロダクト・プレイスメントを挿入するために、メディア・ストリーム又は信号の他のデバイスに選択したプロダクト・プレイスメントを挿入してもよい。プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、以下で詳細に説明するように、ユーザプロファイル310を用いる選択を基礎としてもよい。
【0062】
場合によっては、多数のポテンシャル・プロダクト・プレイスメントは、データ・ストリームとともに、送信されてもよい。他の実施形態において、プロダクト・プレイスメントは、プロダクト・プレイスメントサーバ130から取り出されてもよいし、及び/又は、メモリ230から取り出されてもよい。ユーザプロファイル310及びプロダクト・プレイスメント・プログラム320は区別したプログラムとして示されているが、いくつかの実施形態において、ユーザプロファイル310は、プロダクト・プレイスメント・プログラム320の一部であってもよい。
【0063】
図4は、プロダクト・プレイスメントに関連する処理の一例を示すフローチャートである。通信デバイス110が電源投入され、ネットワーク140を介してメディアサーバ120からストリーミング・データを受信する(ステップS410)ことを前提とする。例えば、前述したように、メディアサーバ120は、種々のパーティ/エンドユーザに対して、映画、テレビ番組、スポーツイベントなどのマルチメディア・プログラミングを提供するデバイスであってもよい。メディア・ストリームは、当該メディア・ストリームを視聴する特定のパーティにより関連するようなプロダクト・プレイスメントによって置き換えられるノーブランドの製品(プロダクト)又は広告を含んでもよい。メディア・ストリームはまた、種々のメーカ、又は、メディア・ストリームにおけるポテンシャル・プロダクト・プレイスメントの位置及び期間に関連する識別情報を含んでもよい。
【0064】
通信デバイス110は、データ・ストリームを受信し、プロダクト・プレイスメントがメディア・ストリームに挿入されてもよいことを示す情報をデータ・ストリームが含んでいるかを判定する(ステップS420)。例えば、上述したように、メディア・ストリームは、メディア・ストリームにおけるプロダクト・プレイスメントの挿入のための位置情報などのプロダクト・プレイスメント情報を示す1つ以上のメーカ情報又は識別情報を含んでもよい。プロダクト・プレイスメント情報はまた、プロダクト・プレイスメント情報がメディア・ストリームにどのくらいの間、提供されるかを示す期間情報及びプロダクト・プレイスメントがどこに提供されるかを示す情報を含んでもよい。プロダクト・プレイスメント情報は、さらに、特定のタイプのアイテムを特定してもよく、特定のプロダクト・プレイスメントをメディア・ストリームに挿入するための多数のオプションを提供してもよい。
【0065】
一例として、通信デバイス110によって受信されるメディア・ストリームが通信デバイス110にストリーム配信される動画であると想定する。さらに、メディア・ストリームがシーンを示すデータを含むことを想定する。例えば、図5Aに示すように、データ・ストリーム・表示シーン500は、多数のオブジェクト510〜550を含むことができる。オブジェクト510〜540は、動画における特定のシーンにおいて、人々、木々、ビル郡又は他のオブジェクト郡を表してもよい。図5Aに示すように、オブジェクト550がノーブランドの署名ラベル「食料品店(Grocery Store)」などの署名である場合を想定する。この署名は、シーンにおいてビル郡のサイド、シーン500において、掲示板やその他の位置に配置されてもよい。或いは、オブジェクト550は、シーン500においてバーチャル・プロダクト・プレイスメントが撮影後の処理によって挿入されるように空白スペースであってもよい。何れかのケースにおいて、メディアサーバ120から受信されるメディア・ストリームは、プロダクト・プレイスメントがオブジェクト550で挿入されることを示すオブジェクト550に関連する識別情報を含んでもよい。
【0066】
その後、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、メディア・ストリームにおけるプロファクト・プレイスメント情報を特定し、オブジェクト550の位置でメディア・ストリームに挿入するために適切なプロダクト・プレイスメントを特定する(ステップS430)。例えば、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、オブジェクト550が食料品店(grocery store)に関連するノーブランドのプレースホルダ/デフォルト・アイテムであることを特定してもよい。その後、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、ユーザプロファイル310にアクセスし、例えば、通信デバイス110に関連する地理的情報を特定してもよい。プロダクト・プレイスメント・プログラム320はまた、ユーザプロファイル310の地理的情報に基づいて、メディア・ストリームに挿入するための特定のプロダクト・プレイスメントを選択してもよい。
【0067】
例えば、ステップS410で通信デバイス110に送信されたメディア・ストリームは、オブジェクト550についての多数のポテンシャル・プロダクト・プレイスメントを含んでもよい。それらのポテンシャル・プロダクト・プレイスメントのそれぞれは、特定の地理的情報(例えば、市、州、地域、国など)に関連付けられてもよい。例えば、メディア・ストリームがユーザプロファイル310における特定の地理的領域(例えば、アメリカ合衆国の東部、中西部、西部地区)に基づいて、オブジェクト550に関連する3つの候補となる食料品店を示す情報を含むことを想定する。さらに、候補プロダクト・プレイスメントの1つがアメリカ合衆国の東部に食料品店をチェーン展開している食料品店「T&J食料品」である場合を想定する。
【0068】
プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、通信デバイス110の位置を特定し、その後、通信デバイス110の位置に最も関連するオブジェクト550におけるプロダクト・プレイスメントを特定する。例えば、このシナリオにおいて、通信デバイス110がヴァージニア州に位置することを想定する。この場合、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、最も関連するアメリカ合衆国の東部地区に関連するプロダクト・プレイスメントに決定してもよい。つまり、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、プロダクト・プレイスメントに最も関連のありそうなT&J食料品を選択してもよい。
【0069】
その後、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、T&J食料品のプロダクト・プレイスメントをオブジェクト550用の位置に挿入するために、処理ロジック部220に信号を送信してもよい。その後、処理ロジック部220は、T&J食料品のプロダクト・プレイスメントを、デフォルト/ノーブランド・アイテムの位置においてメディア・ストリームに挿入してもよい(ステップS440)。
【0070】
例えば、処理ロジック部220は、図5Bに示すように、T&J食料品のプロダクト・プレイスメントをシーン500に挿入してもよい。図5Bを参照すると、ラベル/署名”T&J食料品”は、オブジェクト550用の位置に挿入されている。このように、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、ユーザプロファイル310における情報に基づいて、エンドユーザ/視聴者に最も関連のありそうなプロダクト・プレイスメントを特定してもよい。食料品店に関連付けられたノーブランドのプレースホルダ/デフォルト・アイテムを含むシーンなどの、同一の又は類似のプロダクト・プレイスメントに関与する他のシーン/画像について、処理ロジック部220は、上述した処理を行なうことなく、T&J食料品のプロダクト・プレイスメントを自動的に挿入してもよい。つまり、処理ロジック部220は、プロダクト・プレイスメントに関連付けられた特定のノーブランドのプレースホルダ/デフォルト・アイテムのそれぞれについて1つのプロダクト・プレイスメントを選択し、前回のプロダクト・プレイスメントの履歴を格納してもよい。その後、処理ロジック部220は、メディア・ストリームにおいて、特定のノーブランドのプレースホルダ/デフォルト・アイテムに前回選択されたものと、同一のプロダクト・プレイスメントを挿入してもよい。
【0071】
本例において、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、適切なプロダクト・プレイスメントを特定するために、ユーザプロファイル310において地理的情報に使用される。他の実施形態において、他のユーザ情報は、適切なプロダクト・プレイスメントを特定するために使用されてもよい。
【0072】
例えば、前述したように、ユーザプロファイル310は、特定のセルラ電話機、ソフトドリンク、食べ物などのユーザが見たい広告に関する特定種類のプロダクトを含んでもよい。ユーザプロファイル310はまた、ユーザが見たくない広告や興味のない広告(例えば、たばこやアルコールなど)に関する特定種類のプロダクトを含んでもよい。この場合、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、ユーザが見たい広告に関する最も関連のある特定のプロダクト・プレイスメントを決定してもよい。さらに、この特定のプロダクト・プレイスメントがユーザが見たくない広告に関するプロダクトを特定する情報と競合しないことを保証する。上述したように、ユーザプロファイル310は、プロダクト・プレイスメントに関連付けられた価格やコストの閾値情報を含んでもよい。この場合、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、メディア・ストリームにおけるプレイスメント用にコストの閾値を下回るプロダクトを特定し、メディア・ストリームにおいて、コストの閾値を上回るプロダクトを配置しないようにしてもよい。
【0073】
プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、メディア・ストリームに挿入する特定のプロダクト・プレイスメントを特定するために、ユーザプロファイル310に格納されたアイテム/情報の組み合わせを使用してもよい。例えば、ユーザプロファイル310が、プロダクト・プレイスメントに関連するセル電話機に関連付けられたメーカとしてソニーエリクソンを特定する情報を格納していることを想定する。さらに、ユーザプロファイル310が、ユーザが100ドルを下回る価格のプロダクト・プレイスメントを見たいことを示すことを想定する。この場合、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、メディア・ストリームのプレイスメント用に100ドルを下回る価格の特定のソニーエリクソンにおけるセル電話機を特定してもよい。このように、ユーザプロファイル310は、ユーザが特定の嫌いなものに基づいてプロダクト・プレイスメントを避けるだけでなく、自身の特定の好みや、興味などに基づいて、特定のプロダクト・プレイスメントに本質的に選別することを可能とする。
【0074】
それぞれのケースにおいて、処理ロジック部220が適切なプロダクト・プレイスメントをメディア・ストリームに挿入した後に、メディア・ストリームはユーザデバイス112などの表示装置に転送される(ステップS450)。例えば、通信デバイス110は、再生/表示用のユーザデバイス112に対して、挿入されたプロダクト・プレイスメントとともにメディア・ストリームを出力してもよい。上述したように、ユーザデバイス112は、通信デバイス110から復号化されたデータを再生するために用られるテレビ受信機やモニタであってもよい。本実施形態において、通信デバイス110は、プロダクト・プレイスメントを受信したメディア・ストリームに挿入し、メディア・ストリームがシームレスな方法でユーザデバイス112を介してユーザに表示されるように、僅かの遅延もなくユーザデバイス112で表示されるメディア・ストリームを転送する。つまり、ユーザは、撮影後の処理されたメディア・ストリームに関連付けられた悪影響のないプロダクト・プレイスメントが挿入されたメディアを見ることができない。
【0075】
いくつかの実施形態において、可能性のあるプロダクト・プレイスメントがデータ・ストリームで送信されなくともよい。そのような実施形態において、メディア・ストリームは、プロダクト・プレイスメントの種類(例えば、ソフトドリンク、セルラ電話機などのプロダクト・プレイスメント)を特定する識別子又は指標(マーカ)を含んでもよい。その後、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、プロダクト・プレイスメントの識別子/指標を検出し、特定のプロダクト・プレイスメントを選択する。例えば、プロダクト・プレイスメントは、ネットワーク140(例えば、インターネット)を介してプロダクト・プレイスメント・サーバ130などの他の発信源から供給されてもよい。
【0076】
いくつかの実施形態において、メディア・ストリームのプロダクト・プレイスメントに関連付けられた識別子/指標は、プロダクト・プレイスメントの挿入を容易にする他の情報を含んでもよい。例えば、識別子はサイズやシーンにおけるプロダクト・プレイスメントの位置に関連付けられた他のパラメータを含んでもよい。プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、プロダクト・プレイスメントをどのように、かつ、どこに挿入するかを決定するための情報を使用してもよい。このように、通信デバイス110は、データ・ストリームにマージされる適切なプロダクト・プレイスメントを提供するために、シーンにプロダクト・プレイスメントを素早く挿入し、信号を他の装置に伝達することができる。それぞれの場合において、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、ユーザプロファイル310にアクセスし、ノーブランド又はデフォルトの情報の位置に挿入する適切なプロダクト・プレイスメントを特定してもよい。
【0077】
いくつかの実施形態において、メディアサーバ120は、自身の位置に基づいて特定のプロダクト・プレイスメントを提供してもよい。例えば、ケーブル・テレビ・サービスプロバイダ、衛星テレビ・サービスプロバイダ等は、その位置及びメディア・ストリームが放送されるエンドユーザの位置の少なくとも一方に基づいて局所的なプロダクト・プレイスメントを自動的に提供してもよい。一例として、スウェーデンのテレビ・サービスプロバイダは、スウェーデンの人に最も関連のありそうなメディア・ストリームにプロダクト・プレイスメントを自動的に挿入してもよい。そのような実施形態において、メディアサーバ120に関連付けられたメディア・サービスプロバイダはまた、上述したユーザプロファイル310に似たユーザプロファイル情報を有する。これは、メディア・サービスプロバイダがエンドユーザに最も関連のありそうなプロダクト・プレイスメントをさらにカスタマイズし、選択することを可能とする。
【0078】
さらに他の実施形態において、ユーザが位置を変更すると、ユーザに提供する特定のプロダクト・プレイスメントは変更してもよい。例えば、ユーザがバスに乗車し、移動端末110などの自身の通信デバイス110でビデオ・ストリームを見ていることを想定する。バスの進行に沿って、広告は、ユーザプロファイル310に格納された、更新された地理的情報に基づき変更されてもよい。つまり、通信デバイス110は、その地理的位置を更新してもよい。その後、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、通信デバイス110の現在位置に基づき、関連のありそうなプロダクト・プレイスメントを特定してもよい。このように、通信デバイス110の位置の動的な変更は、適切なプロダクト・プレイスメントを選択する場合に考慮される。
【0079】
いくつかの実施形態において、プロダクトの地元のメーカ、地方のメーカ又は全国的なメーカは、地域又は地理的領域に基づき、プロダクト・プレイスメントを購入することができる。例えば、日本製のソフトドリンクに関連するメーカは、当該ソフトドリンク用の広告を購入する。メディアサーバ120がメディア・ストリームを日本の視聴者に提供する場合、メディアサーバ120は、メディア・ストリームに挿入される可能性のあるプロダクト・プレイスメントの1つとして、特定のプロダクト・プレイスメントを提供する。或いは、メディアサーバ120は、日本のエンドユーザ/視聴者用のメディア・ストリームにプロダクト・プレイスメントを自動的に挿入してもよい。
【0080】
他の実施形態によれば、特定の店などの種々の小売店は、種々のエンドユーザに関連付けられたユーザプロファイルに格納された情報に基づいて、プロダクト・プレイスメントを購入してもよい。例えば、自動車を販売する特定の店は、ユーザプロファイル310が一般的に車に興味があることを示し、及び/又、特に修理済みの車に興味があることを示すエンドユーザに対して提供されるべきプロダクト・プレイスメントを購入してもよい。ユーザプロファイル310が情報を提供する精度又はレベルは、広告主がプロダクト・プレイスメントに最も興味のありそうなエンドユーザのグループに特定のプロダクト・プレイスメントを詳細に対象とすることを可能とする。このように、プロダクト・プレイスメントは種々のエンドユーザ/視聴者に最も関係のありそうなものとなる。
【0081】
さらに、地元の店や地方の店などのローカルな広告主は、ローカル放送のみに広告を出すことに制限されなくともよい。例えば、相対的に小さな地元や地方の事業は、全国的なスポーツイベントに関連するメディア・ストリーム内に広告を提供してもよいが、選択肢の中でエンド視聴者を特定の広告に制限しなくともよい。これは、広告主のプロダクト・プレイスメントの有効性を増加させる可能性がある。
【0082】
さらに他の実施形態によれば、メディアサーバ120に関連付けられたエンティティは、プロダクト・プレイスメント用の広告料金がいくらかに基づいて、プロダクト・プレイスメントを挿入してもよい。例えば、広告主は、プロダクト・プレイスメントを入札してもよく、最高の入札者に関連付けられたプロダクトがメディア・ストリームに挿入されてもよい。
【0083】
上述したいくつかの実施形態において、広告主がメディア・ストリームに挿入するためのプロダクト・プレイスメントや広告を購入するように説明した。それらの実施形態のいくつかによれば、プロダクト・プレイスメント・プログラム320は、広告主によって購入されたプロダクト・プレイスメントを無効にすることができなくてもよい。つまり、メディア・ストリームは、受信機(例えば、通信デバイス110)でプロダクト・プレイスメントの挿入ができないようにコード化されるか、又はプログラムされてもよい。さらに他の実施形態によれば、特定の広告主又はメーカが、映画の撮影中に広告を出すことやプロダクト・プレイスメントを購入するなどの、実際のメディア・ストリームの撮影中に広告を出すことを購入していれば、メディア・ストリーム(つまり、ここでは映画)は、有料のプロダクト・プレイスメント/広告を無効にするために受信機でプロダクト・プレイスメントの挿入ができないように、プログラムされるか、又はコード化される。
【0084】
上述の実施形態において、種々のプロダクト・プレイスメントは、エンドユーザに視聴されるデータ・ストリームに挿入される。いくつかの実施形態において、通信デバイス110は、特定のプロダクト・プレイスメントを特定するための情報を格納する(例えば、どのプロダクト・プレイスメントが選択され挿入されたか、特定のプロダクト・プレイスメントが何回挿入されたか、特定のプロダクト・プレイスメントが視聴可能な期間など)。この情報は、周期的な間隔で例えばメディアサーバ120に転送されてもよい。その後、メディアサーバ120は、課金の目的で当該情報を使用してもよい。例えば、メディアサーバ120は、プロダクト・プレイスメントの数や、各プロダクト・プレイスメントが何回挿入されたかに基づいて広告主を変更してもよい。他の実施形態において、メディアサーバ120は、特定のプロダクト・プレイスメントを選択して挿入する場合に、メディアサーバ120は、メディアサーバ120は、特定のプロダクト・プレイスメントと、各プロダクト・プレイスメントがメディア・ストリームに挿入された回数とをトラッキングしてもよい。それぞれの場合において、メディアサーバ120に関連付けられたエンティティは、メディア・ストリームに挿入されたプロダクト・プレイスメントの数に基づいて種々の広告主を変更してもよい。
【0085】
上述したように、いくつかの実施形態において、可能性のあるプロダクト・プレイスメントは、メディア・ストリームとともに送信されてもよい。他の実施形態において、可能性のあるプロダクト・プレイスメントは、インターネット、地上波無線ネットワーク、衛星ネットワークなどを介するように、他の発信源又はメディア・ストリームから受信されてもよい。これらの場合、プロダクト・プレイスメントは、メディア・ストリームに直接挿入される受信されたメディア・ストリームとともに同時に受信されてもよい。或いは、プロダクト・プレイスメントは、実際のメディア・ストリームに先だって受信され、通信デバイス110のメモリ230などに格納されてもよい。この場合、通信デバイス110で局所的に格納されたプロダクト・プレイスメントは、エンドユーザが悪影響のないプロダクト・プレイスメントを見ることができるように、選択され、シームレスにメディア・ストリームに挿入される。
【0086】
<結論>
本実施形態では、プロダクト・プレイスメントが、メディア・ストリームの受信機又は視聴者に関連付けられた情報に基づきメディア・ストリームに挿入されることを可能とする。これは、視聴者が関連のあるプロダクト・プレイスメントや興味のあるプロダクト・プレイスメントをより発見できるようにすることができる。これにより、プロダクト・プレイスメントを当該プロダクト・プレイスメントに関連付けられたエンティティに対してより価値の有るものとすることができる。さらに、ここで説明した態様は、広告主が選択肢の中でより詳細にエンド視聴者に対して広告を対象とすることができる。これは、広告主のプロダクト・プレイスメントの有効性を増加させる可能性がある。
【0087】
上述した本発明の実施形態の記載では、図面及び説明を提供したが、開示された明確な形式に本発明を包括する、又は、限定することを意図したものではない。複数の変更物や変形物が上記技術の観点から可能であり、即ち、複数の変更物や変形物が発明の実質的な範囲から得られる。
【0088】
例えば、ここで説明した態様は、種々の動作を実行する通信デバイス110、ユーザデバイス112、メディアサーバ120及びプロダクト・プレイスメントサーバ130などの種々のエンティティに関して説明している。他の実施形態において、それらのコンポーネントの1つ以上によって実行される動作が他のコンポーネントによって実行されてもよいことが理解されるべきである。さらに、他の実施形態において、分割されたコンポーネントとして図示された種々の複数のコンポーネントによって実行されるように上述された動作が、単一のコンポーネントによって代替的に実行されてもよいということも理解されるべきである。
【0089】
さらに、一連の動作が図4に関して説明されたが、動作手順は、他の実施形態において本発明に従って変更されてもよい。さらに、独立した動作が並行に実行されてもよい。
【0090】
上述したように、本発明の態様が通信デバイス/システム、方法、及び/又はコンピュータプログラムで実現されてもよいということが当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、全体としてハードウェアの実施形態か、(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)全体としてソフトウェアの実施形態か、又はソフトウェアとハードウェアとの態様を組み合わせた実施形態の形態をとりうる。さらに、本発明の態様は、コンピュータで使用可能な媒体又はコンピュータ可読媒体のコンピュータプログラムの形態をとりうる。コンピュータで使用可能な媒体又はコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、設備若しくは装置により、又は、命令実行システム、設備若しくは装置とともに使用される媒体に実装されたコンピュータで使用可能な、又は、コンピュータで読み取り可能なプログラムコードを有する。本発明の原理に相応する態様を実装するために使用される実際のソフトウェアコード又は特別な制御ハードウェアは本発明の限定事項ではない。したがって、本態様の動作及び作用について特定のソフトウェアコードを参照することなく説明した。つまり、当業者がここでの記載に基づき本態様を実装するために、ソフトウェア及び制御ハードウェアを設計することができることが理解されるであろう。
【0091】
さらに、本発明の特定部分が1つ以上の機能を実行する「ロジック部」として実装されてもよい。当該ロジック部は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、特定用途の集積回路若しくはフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ、ソフトウェア、又は、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせなどの、ハードウェアを含んでもよい。
【0092】
「備える(comprises)」と、「備えている(comprising)」という用語は、本明細書で使用される場合、上述の特徴、数値、ステップ、処理、要素とコンポーネントの少なくともいずれかの存在を特定する用語であるが、1以上の他の特徴、数値、ステップ、処理、要素及びこれらのグループの少なくともいずれかの存在又は追加を除外するものではないことをさらに理解されたい。
【0093】
本明細書の記載で使用されるエレメント、動作、又は命令は、明示的な説明がない限り、本発明に重大な又は必須の構成として解釈されるべきではない。また、ここで使用されるように、冠詞”a”は1つ以上のアイテムを含むことを意図している。ただ1つのアイテムを意図する場合には、用語”1つ(one)”又は同様の言語が用いられる。さらに、ここで使用される「基づく(based on)」というフレーズは、別段の記載がない限り、「少なくとも一部の〜に基づく(based, at least in part, on)」という意味を意図している。
【0094】
本発明の範囲は特許請求の範囲及びそれらの均等物によって定義される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
データ・ストリームを受信する受信部と、
受信したデータ・ストリームがプロダクト・プレイスメント情報を含むか否かを判定し、
前記装置に関連付けられた情報と前記装置に関連付けられたユーザとの少なくとも1つに基づき、第1プロダクト・プレイスメントを特定するロジック部と
を備えることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記ロジック部は、前記装置の位置に基づく前記第1プロダクト・プレイスメントを特定することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
ユーザプロファイル情報を格納するメモリをさらに備え、
前記ロジック部は、前記ユーザプロファイル情報に基づいて第1プロダクト・プレイスメントを特定することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記データ・ストリームは複数のプロダクト・プレイスメントを備え、
前記ロジック部は、複数のプロダクト・プレイスメントから前記第1プロダクト・プレイスメントを選択することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記ロジック部は、さらに、前記第1プロダクト・プレイスメントを前記データ・ストリームに挿入することを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
ディスプレイをさらに備え、
前記ロジック部は、前記データ・ストリームを前記ディスプレイに出力することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のプロダクト・プレイスメントを含む変更されたデータ・ストリームを受信し、前記変更されたデータ・ストリームを表示用の他の装置に出力することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記ロジック部は、
特定された前記プロダクト・プレイスメントとともに他の装置に信号を伝達することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項9】
表示用の前記受信されたデータ・ストリームに挿入される複数のプロダクト・プレイスメントを特定する情報を格納するメモリをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記装置は、移動端末又はセットトップボックスを含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項11】
データ・ストリームが送信される第1パーティに関連付けられた情報を特定するステップと、
前記特定された情報に基づいて、プロダクト・プレイスメントを前記データ・ストリームに挿入するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
特定する前記ステップは、前記第1パーティに関連付けられた位置を特定するステップを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
特定する前記ステップは、
前記第1パーティに関連付けられたプロファイル情報、及び、前記第1パーティによって前回視聴されたプロダクト・プレイスメントに関連付けられた情報の少なくとも1つを特定するステップを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第1パーティに関連付けられた装置に前記データ・ストリームを送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第1パーティによって視聴される単一のプロダクト・プレイスメント用に、複数の可能性のあるプロダクト・プレイスメントを前記データ・ストリームに挿入するステップと、
前記複数の可能性のあるプロダクト・プレイスメントとともに前記データ・ストリームを送信するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項16】
複数のパーティの地理的位置に基づき、複数のプロダクト・プレイスメントを前記データ・ストリームに挿入するステップをさらに備え、
前記第1パーティに関連付けられた第1プロダクト・プレイスメントは、第2パーティに関連付けられた第2プロダクト・プレイスメントとは異なることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記第1パーティから位置情報を受信するステップと、
受信された前記位置情報に基づき、前記データ・ストリームにおけるプロダクト・プレイスメントを提供するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項18】
複数の広告主に対して、前記データ・ストリームに挿入される多数のプロダクト・プレイスメントを示す情報を格納するステップをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記プロダクト・プレイスメントに関連付けられたエンティティによって支払われた料金に基づき該プロダクト・プレイスメントを選択するステップをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1つのプロセッサによって実行される一連の命令を格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体であって、
仮想プロダクト・プレイスメントを表す情報を含むデータ・ストリームを受信するステップと、
地理的情報又はユーザプロファイル情報の少なくとも1つに基づき、第1仮想プロダクト・プレイスメントを特定するステップと
を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させることを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【請求項21】
前記第1仮想プロダクト・プレイスメントを前記データ・ストリームに挿入するステップを前記少なくとも1つのプロセッサにさらに実行させることを特徴とする請求項20に記載のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【請求項22】
複数の広告主用の前記データ・ストリームに挿入された前記仮想プロダクト・プレイスメントを特定する情報をトラッキングするステップを前記少なくとも1つのプロセッサにさらに実行させることを特徴とする請求項20に記載のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【請求項23】
装置であって、
データ・ストリームを受信する手段と、
仮想プロダクト・プレイスメントが前記データ・ストリームに挿入されるべきか否かを判定する手段と、
前記装置の位置、又は、前記装置のユーザに関連付けられた情報に基づき、第1仮想プロダクト・プレイスメントを特定する手段と
を備えることを特徴とする装置。
【請求項24】
前記装置の位置に基づき、前記データ・ストリームに前記第1仮想プロダクト・プレイスメントを挿入する手段をさらに備えることを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
年齢、性別、興味のあるアイテム、興味のないアイテム、値段、及び、前回提供された仮想プロダクト・プレイスメントの少なくとも1つを含むユーザプロファイル情報に基づき、前記データ・ストリームに前記第1仮想プロダクト・プレイスメントを挿入する手段をさらに備えることを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項26】
装置であって、
データ・ストリームを受信する受信部と、
前記装置の位置、及び、前記装置のユーザに関連付けられた情報の少なくとも1つに基づき、前記データ・ストリームにプロダクト・プレイスメントを挿入するロジック部と
を備えることを特徴とする装置。
【請求項27】
前記ロジック部は、さらに、
前記装置の位置に基づき、前記データ・ストリームに前記プロダクト・プレイスメントを挿入することを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記ロジック部は、さらに、
前記装置のユーザに関連付けられ、年齢、性別、興味のあるアイテム、興味のないアイテム、及び、コストの少なくとも1つを含む情報に基づき、前記データ・ストリームに前記プロダクト・プレイスメントを挿入することを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記装置の現在の位置を提供するグローバル・ポジショニング・システムをさらに備えることを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項30】
前記ロジック部は、さらに、
前記データ・ストリームに挿入される複数のプロダクト・プレイスメントと、各プロダクト・プレイスメントが視認可能な回数及び期間の少なくとも1つと、をトラッキングすることを特徴とする請求項26に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【公開番号】特開2012−165424(P2012−165424A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−77746(P2012−77746)
【出願日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【分割の表示】特願2009−533986(P2009−533986)の分割
【原出願日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【出願人】(502087507)ソニーモバイルコミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】