説明

プロテアソームを阻害するための組成物

1種またはそれ以上の実質的に不溶なプロテアソームインヒビターおよびシクロデキストリン(特に、置換シクロデキストリン)を含有する組成物は、これらのプロテアソームインヒビターの溶解度を相当に高め、それらの投与を容易にする。このような組成物は、必要に応じて、緩衝剤を含有する。このような組成物を使用する治療方法もまた、開示されている。一実施形態において、本発明は、実質的に不溶なプロテアソームインヒビター、シクロデキストリン、および必要に応じて緩衝剤を含有する、医薬組成物である。そのような医薬組成物は、代表的には、薬学的に有効な量の上記プロテアソームインヒビター(例えば、とりわけ、神経変性疾患(例えば、アルツハイマー病)、免疫学的状態、筋肉消耗病、癌、慢性感染疾患、発熱、筋肉疾患、脱神経、神経損傷、および/または絶食の影響を、患者に投与した場合に軽減する)を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質的に不溶なプロテアソームインヒビターおよびシクロデキストリンを含有する、医薬組成物。
【請求項2】
前記医薬組成物が、溶液である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記溶液が、少なくとも0.02mg/mLの前記プロテアソームインヒビターを含有する、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記溶液が、少なくとも0.1mg/mLの前記プロテアソームインヒビターを含有する、請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記溶液が、少なくとも1mg/mLの前記プロテアソームインヒビターを含有する、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記医薬組成物が、水溶性固形物である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記医薬組成物が、少なくとも0.02mg/mLの前記プロテアソームインヒビターの濃度で、水に溶解する、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記医薬組成物が、少なくとも0.1mg/mLの前記プロテアソームインヒビターの濃度で、水に溶解する、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記医薬組成物が、少なくとも1mg/mLの前記プロテアソームインヒビターの濃度で、水に溶解する、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記シクロデキストリンが、置換シクロデキストリンである、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項11】
前記シクロデキストリンが、親水性置換基で置換されている、請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記シクロデキストリンが、ベータ−シクロデキストリンである、請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
前記シクロデキストリンが、ヒドロキシプロピルベータ−シクロデキストリンまたはスルホブチルエーテルベータ−シクロデキストリンである、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
さらに、緩衝剤を含有する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項15】
前記緩衝剤が、塩である、請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項16】
前記医薬組成物が水に溶解するとき、前記緩衝剤が、前記インヒビター分子の少なくとも10%がイオン化するpHに到達させる、請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項17】
前記医薬組成物が水に溶解するとき、前記緩衝剤が、前記インヒビター分子の少なくとも50%がイオン化するpHに到達させる、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
さらに、薬学的に受容可能な担体または希釈剤を含有する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項19】
前記プロテアソームインヒビターが、エポキシド部分を有する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項20】
前記プロテアソームインヒビターが、前記エポキシド部分に隣接した電子吸引基を有する、請求項19に記載の医薬組成物。
【請求項21】
前記プロテアソームインヒビターが、ペプチドエポキシケトンである、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項22】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(I)で表わされる、請求項1に記載の医薬組成物:
【化1】

ここで:
Xは、酸素あるいはNHまたはN−アルキル基である;
E.W.G.は、電子吸引基である;そして
Rは、水素原子、C1〜4アルキル基であって、該アルキル基は、必要に応じて、1個またはそれ以上のヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、カルボニル、チオ、スルフィド、エステル、アミドまたはエーテル官能性で置換されている、
医薬組成物。
【請求項23】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(II)で表わされる、請求項1に記載の医薬組成物:
【化2】

ここで:
Xは、酸素、NH、またはN−アルキルである;
、R、RおよびRは、別個に、C1〜6アルキルまたはC1〜6ヒドロキシアルキルまたはC1〜6アルコキシアルキル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、およびC1〜6ヘテロシクロアルキル、ならびにアリール置換C1〜6アルキルから選択され、ここで、このような基は、必要に応じて、1個またはそれ以上のアミド結合、アミン、カルボン酸およびそれらの塩、カルボキシルエステル、チオールおよびチオエーテルで置換されている;そして
は、アミノ酸、水素、アセチル、または保護基の追加鎖である、
医薬組成物。
【請求項24】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(III)あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩で表わされる、請求項1に記載の医薬組成物:
【化3】

ここで:
Xは、O、NH、またはN−アルキルである;
、R、RおよびRは、別個に、水素および式(IIIa)の基から選択されるが、但し、R、R、RおよびRの少なくとも1個は、式(IIIa)の基である:
【化4】

、R、RおよびRは、別個に、C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、アリール、およびC1〜6アラルキルから選択され、それらの各々は、必要に応じて、アミド、アミン、カルボン酸あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩、カルボキシルエステル、チオール、およびチオエーテルで置換されている;
は、アミノ酸、水素、C1〜6アシル、保護基、アリール、またはヘテロアリールの追加鎖である;
10およびR11は、別個に、水素およびC1〜6アルキルから選択されるか、あるいはR10およびR11は、一緒になって、3員〜6員炭素環または複素環を形成する;
12およびR13は、別個に、水素、金属カチオン、C1〜6アルキル、およびC1〜6アラルキルから選択されるか、あるいはR12およびR13は、一緒になって、C1〜6アルキルを表わし、それにより、環を形成する;そして
Lは、存在しないか、あるいは−COまたは−C(=S)Oから選択される、
医薬組成物。
【請求項25】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(IV)あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩で表わされる、請求項24に記載の医薬組成物:
【化5】

ここで:
Xは、O、NH、またはN−アルキルである;
、R、RおよびRは、別個に、水素および式(IIIa)の基から選択されるが、但し、R、R、RおよびRの少なくとも1個は、式(IIIa)の基である;
およびRは、別個に、C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、アリール、およびC1〜6アラルキルから選択され、それらの各々は、必要に応じて、アミド、アミン、カルボン酸あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩、カルボキシルエステル、チオール、およびチオエーテルで置換されている;
は、アミノ酸、水素、アシル、保護基、アリール、またはヘテロアリールの追加鎖である、
医薬組成物。
【請求項26】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(V)あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩で表わされる、請求項1に記載の医薬組成物:
【化6】

ここで:
各Aは、別個に、C=O、C=S、およびSOから選択される;
Lは、存在しないか、あるいはC=O、C=S、およびSOから選択される;
Mは、存在しないか、あるいはC1〜8アルキルである;
Qは、存在しなか、あるいはO、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Xは、O、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Yは、存在しないか、O、NH、N−C1〜6アルキル、S、SO、SO、CHOR10、およびCHCO10から選択される;
各Zは、別個に、O、S、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
、R、RおよびRは、それぞれ別個に、C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、アリール、C1〜6アラルキル、ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、およびC1〜6ヘテロシクロアルキルから選択され、それらのいずれかは、必要に応じて、アミド、アミン、カルボン酸(またはそれらの塩)、エステル、チオール、またはチオエーテル置換基の1個またはそれ以上で置換されている;
は、N(R)LQRである;
は、水素、OH、およびC1〜6アルキルから選択される;
は、水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、アリール、C1〜6アラルキル、ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアラルキル、RZA−C1〜8アルキル−、R11Z−C1〜8アルキル−、(RO)(RO)P(=O)O−C1〜8アルキル−ZAZ−C1〜8アルキル−、(RO)(RO)P(=O)O−C1〜8アルキル−Z−C1〜8アルキル−、RZA−C1〜8アルキル−ZAZ−C1〜8アルキル−、ヘテロシクリルMZAZ−C1〜8−アルキル−、(RO)(RO)P(=O)O−C1〜8アルキル−、(R10N−C1〜8アルキル−、(R10−C1〜8アルキル−、ヘテロシクリルM−、カルボシクリルM−、R11SO1〜8アルキル−、およびR11SONHから選択される;あるいは
およびRは、一緒になって、C1〜6アルキル−Y−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−ZA−C1〜6アルキル、A−C1〜6アルキル−ZA−C1〜6アルキル、A−C1〜6アルキル−A、またはC1〜6アルキル−Aであり、それにより、環を形成する;
およびRは、別個に、水素、金属カチオン、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6アラルキル、およびC1〜6ヘテロアラルキルから選択されるか、あるいはRおよびRは、一緒になって、C1〜6アルキルであり、それにより、環を形成する;
各R10は、別個に、水素およびC1〜6アルキルから選択される;そして
11は、別個に、水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6アラルキル、およびC1〜6ヘテロアラルキルから選択されるが、
但し、RがHであり、LがC=Oであり、そしてQが存在しないとき、Rは、水素、Cアルキル、あるいはアリールまたはヘテロアリールではない、
医薬組成物。
【請求項27】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(VI)あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩で表わされる、請求項26に記載の医薬組成物:
【化7】

ここで:
各Aは、別個に、C=O、C=S、およびSOから選択される;
Lは、存在しないか、あるいはC=O、C=S、およびSOから選択される;
Mは、存在しないか、あるいはC1〜8アルキルである;
Qは、存在しなか、あるいはO、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Xは、O、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Yは、存在しないか、O、NH、N−C1〜6アルキル、S、SO、SO、CHOR10、およびCHCO10から選択される;
各Zは、別個に、O、S、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
およびRは、それぞれ別個に、C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、アリール、およびC1〜6アラルキルから選択され、それらのいずれかは、必要に応じて、アミド、アミン、カルボン酸(またはそれらの塩)、エステル、チオール、またはチオエーテル置換基の1個またはそれ以上で置換されている;
は、N(R)LQRである;
は、水素、OH、およびC1〜6アルキルから選択される;
は、水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、アリール、C1〜6アラルキル、ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアラルキル、RZA−C1〜8アルキル−、R11Z−C1〜8アルキル−、(RO)(RO)P(=O)O−C1〜8アルキル−ZAZ−C1〜8アルキル−、(RO)(RO)P(=O)O−C1〜8アルキル−Z−C1〜8アルキル−、RZA−C1〜8アルキル−ZAZ−C1〜8アルキル−、ヘテロシクリルMZAZ−C1〜8−アルキル−、(RO)(RO)P(=O)O−C1〜8アルキル−、(R10N−C1〜8アルキル−、(R10−C1〜8アルキル−、ヘテロシクリルM−、カルボシクリルM−、R11SO1〜8アルキル−、およびR11SONHから選択される;あるいは
およびRは、一緒になって、C1〜6アルキル−Y−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−ZA−C1〜6アルキル、A−C1〜6アルキル−ZA−C1〜6アルキル、A−C1〜6アルキル−A、またはC1〜6アルキル−Aであり、それにより、環を形成する;
およびRは、別個に、水素、金属カチオン、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6アラルキル、およびC1〜6ヘテロアラルキルから選択されるか、あるいはRおよびRは、一緒になって、C1〜6アルキルであり、それにより、環を形成する;
各R10は、別個に、水素およびC1〜6アルキルから選択される;そして
11は、別個に、水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6アラルキル、およびC1〜6ヘテロアラルキルから選択されるが、
但し、RがHであり、LがC=Oであり、そしてQが存在しないとき、Rは、水素、Cアルキル、あるいはアリールまたはヘテロアリールではない、
医薬組成物。
【請求項28】
前記プロテアソームインヒビターが、以下の構造式で表わされる、請求項27に記載の医薬組成物:
【化8】

【請求項29】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(VII)あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩で表わされる、請求項1に記載の医薬組成物:
【化9】

ここで:
各Aは、別個に、C=O、C=S、およびSOから選択される;
各Bは、別個に、C=O、C=S、およびSOから選択される;
Dは、存在しないか、あるいはC1〜8アルキルである;
Gは、O、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Kは、存在しないか、あるいはC=O、C=S、およびSOから選択される;
Lは、存在しないか、あるいはC=O、C=S、およびSOから選択される;
Mは、存在しないか、あるいはC1〜8アルキルである;
Qは、存在しないか、あるいはO、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Xは、O、S、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
各Vは、別個に、存在しないか、あるいはO、S、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Wは、存在しないか、あるいは別個に、O、S、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Yは、存在しないか、あるいはO、NH、N−C1〜6アルキル、S、SO、SO、CHOR10、およびCHCO10から選択される;
各Zは、別個に、O、S、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
、R、RおよびRは、それぞれ別個に、C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、アリール、C1〜6アラルキル、ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、C1〜6ヘテロシクロアルキル、およびR14DVKOC1〜3アルキル−から選択され、ここで、RおよびRの少なくとも1個は、R14DVKOC1〜3アルキル−である;
は、N(R)LQRである;
は、水素、OH、およびC1〜6アルキルから選択される;
は、アミノ酸、水素、保護基、アリール、またはヘテロアリールの追加鎖であり、それらのいずれかは、必要に応じて、ハロゲン、カルボニル、ニトロ、ヒドロキシ、アリール、C1〜5アルキルで置換されている;あるいはRは、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、C1〜6アラルキル、C1〜6ヘテロアラルキル、RZA−C1〜8アルキル−、R11Z−C1〜8アルキル−、(RO)(RO)P(=O)O−C1〜8アルキル−ZAZ−C1〜8アルキル−、(RO)(RO)P(=O)O−C1〜8アルキル−Z−C1〜8アルキル−、RZA−C1〜8アルキル−ZAZ−C1〜8アルキル−、ヘテロシクリルMZAZ−C1〜8−アルキル−、(RO)(RO)P(=O)O−C1〜8アルキル−、(R10N−C1〜8アルキル−、(R10−C1〜8アルキル−、ヘテロシクリルM−、カルボシクリルM−、R11SO1〜8アルキル−、およびR11SONHから選択される;あるいは
およびRは、一緒になって、C1〜6アルキル−Y−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−ZA−C1〜6アルキル、A−C1〜6アルキル−ZA−C1〜6アルキル、A−C1〜6アルキル−A、またはC1〜6アルキル−Aであり、それにより、環を形成する;
およびRは、別個に、水素、金属カチオン、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6アラルキル、およびC1〜6ヘテロアラルキルから選択されるか、あるいはRおよびRは、一緒になって、C1〜6アルキルであり、それにより、環を形成する;
各R10は、別個に、水素およびC1〜6アルキルから選択される;
11は、別個に、水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6アラルキル、およびC1〜6ヘテロアラルキルから選択され、
14は、水素、(R15O)(R16O)P(=O)W−、R15GB−、ヘテロシクリル−、(R17N−、(R17−、R17SOGBG−、およびR15GBC1〜8アルキル−から選択され、ここで、該C1〜8アルキル部分は、必要に応じて、OH、必要に応じてハロゲンで置換されたC1〜8アルキルW、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、およびC1〜6アラルキルで置換されている;
15およびR16は、別個に、水素、金属カチオン、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6アラルキル、およびC1〜6ヘテロアラルキルから選択されるか、あるいはR15およびR16は、一緒になって、C1〜6アルキルであり、それにより、環を形成する;そして
17は、水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6アラルキル、およびC1〜6ヘテロアラルキルから選択される;
但し、RがHであり、LがC=Oであり、そしてQが存在しないとき、Rは、水素、C1〜6アルキル、あるいはアリールまたはヘテロアリールではない;そして
D、G、V、KおよびWは、O−O、N−O、S−NまたはS−O結合が存在しないように、選択される、
医薬組成物。
【請求項30】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(VIII)あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩で表わされる、請求項29に記載の医薬組成物:
【化10】

ここで:
各Aは、別個に、C=O、C=S、およびSOから選択される;
各Bは、別個に、C=O、C=S、およびSOから選択される;
Dは、存在しないか、あるいはC1〜8アルキルである;
Gは、O、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Kは、存在しないか、あるいはC=O、C=S、およびSOから選択される;
Lは、存在しないか、あるいはC=O、C=S、およびSOから選択される;
Mは、存在しないか、あるいはC1〜8アルキルである;
Qは、存在しないか、あるいはO、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Xは、O、S、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
各Vは、別個に、存在しないか、あるいはO、S、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Wは、存在しないか、あるいは別個に、O、S、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Yは、存在しないか、あるいはO、NH、N−C1〜6アルキル、S、SO、SO、CHOR10、およびCHCO10から選択される;
各Zは、別個に、O、S、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
およびRは、それぞれ別個に、C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、アリール、C1〜6アラルキル、およびR14DVKOC1〜3アルキル−から選択され、ここで、RおよびRの少なくとも1個は、R14DVKOC1〜3アルキル−である;
は、N(R)LQRである;
は、水素、OH、およびC1〜6アルキルから選択される;
は、アミノ酸、水素、保護基、アリール、またはヘテロアリールの追加鎖であり、それらのいずれかは、必要に応じて、ハロゲン、カルボニル、ニトロ、ヒドロキシ、アリール、C1〜5アルキルで置換されている;あるいはRは、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、C1〜6アラルキル、C1〜6ヘテロアラルキル、RZA−C1〜8アルキル−、R11Z−C1〜8アルキル−、(RO)(RO)P(=O)O−C1〜8アルキル−ZAZ−C1〜8アルキル−、(RO)(RO)P(=O)O−C1〜8アルキル−Z−C1〜8アルキル−、RZA−C1〜8アルキル−ZAZ−C1〜8アルキル−、ヘテロシクリルMZAZ−C1〜8−アルキル−、(RO)(RO)P(=O)O−C1〜8アルキル−、(R10N−C1〜8アルキル−、(R10−C1〜8アルキル−、ヘテロシクリルM−、カルボシクリルM−、R11SO1〜8アルキル−、およびR11SONHから選択される;あるいは
およびRは、一緒になって、C1〜6アルキル−Y−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−ZA−C1〜6アルキル、A−C1〜6アルキル−ZA−C1〜6アルキル、A−C1〜6アルキル−A、またはC1〜6アルキル−Aであり、それにより、環を形成する;
およびRは、別個に、水素、金属カチオン、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6アラルキル、およびC1〜6ヘテロアラルキルから選択されるか、あるいはRおよびRは、一緒になって、C1〜6アルキルであり、それにより、環を形成する;
各R10は、別個に、水素およびC1〜6アルキルから選択される;
11は、別個に、水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6アラルキル、およびC1〜6ヘテロアラルキルから選択され、
14は、水素、(R15O)(R16O)P(=O)W−、R15GB−、ヘテロシクリル−、(R17N−、(R17−、R17SOGBG−、およびR15GBC1〜8アルキル−から選択され、ここで、該C1〜8アルキル部分は、必要に応じて、OH、必要に応じてハロゲンで置換されたC1〜8アルキルW、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヘテロシクリル、およびC1〜6アラルキルで置換されている;
15およびR16は、別個に、水素、金属カチオン、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6アラルキル、およびC1〜6ヘテロアラルキルから選択されるか、あるいはR15およびR16は、一緒になって、C1〜6アルキルであり、それにより、環を形成する;そして
17は、水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、C1〜6アラルキル、およびC1〜6ヘテロアラルキルから選択される;
但し、RがHであり、LがC=Oであり、そしてQが存在しないとき、Rは、水素、C1〜6アルキル、あるいはアリールまたはヘテロアリールではない;そして
D、G、V、KおよびWは、O−O、N−O、S−NまたはS−O結合が存在しないように、選択される、
医薬組成物。
【請求項31】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(IX)あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩で表わされる、請求項1に記載の医薬組成物:
【化11】

ここで:
Xは、O、NH、またはN−アルキルである;
、R、RおよびRは、別個に、水素および式(IXa)の基から選択される:
【化12】

、R、RおよびRは、別個に、H、C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、アリール、C1〜6アラルキル、ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、およびC1〜6ヘテロシクロアルキルから選択され、それらの各々は、必要に応じて、アミド、アミン、カルボン酸あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩、カルボキシルエステル、チオール、およびチオエーテルで置換されている;
10およびR11は、別個に、水素およびC1〜6アルキルから選択されるか、あるいはR10およびR11は、一緒になって、3員〜6員炭素環または複素環を形成する;
12およびR13は、別個に、水素、金属カチオン、C1〜6アルキル、およびC1〜6アラルキルから選択されるか、あるいはR12およびR13は、一緒になって、C1〜6アルキルを表わし、それにより、環を形成する、
医薬組成物。
【請求項32】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(X)あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩で表わされる、請求項31に記載の医薬組成物:
【化13】

ここで:
Xは、O、NH、またはN−アルキルである;
、R、RおよびRは、別個に、水素および式(IXa)の基から選択される;
およびRは、別個に、H、C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、アリール、およびC1〜6アラルキルから選択され、それらの各々は、必要に応じて、アミド、アミン、カルボン酸あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩、カルボキシルエステル、チオール、およびチオエーテルで置換されている、
医薬組成物。
【請求項33】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(XI)あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩で表わされる、請求項1に記載の医薬組成物:
【化14】

ここで:
Xは、O、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
、R、RおよびRは、それぞれ別個に、C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、アリール、C1〜6アラルキル、ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、およびC1〜6ヘテロシクロアルキルから選択され、それらのいずれかは、必要に応じて、アミド、アミン、カルボン酸、エステル、チオール、またはチオエーテル置換基の1個またはそれ以上で置換されている;
は、N(R)Rである;
は、水素、OH、およびC1〜6アルキルから選択される;そして
は、検出可能標識を含む、
医薬組成物。
【請求項34】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(XII)あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩で表わされる、請求項33に記載の医薬組成物:
【化15】

ここで:
Xは、O、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
およびRは、それぞれ別個に、C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、アリール、およびC1〜6アラルキルから選択され、それらのいずれかは、必要に応じて、アミド、アミン、カルボン酸、エステル、チオール、またはチオエーテル置換基の1個またはそれ以上で置換されている;
は、N(R)Rである;
は、水素、OH、およびC1〜6アルキルから選択される;そして
は、検出可能標識を含む、
医薬組成物。
【請求項35】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(XII)または(XIV)あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩で表わされる、請求項1に記載の医薬組成物:
【化16】

ここで:
各Arは、別個に、芳香族またはヘテロ芳香族基であり、該芳香族またはヘテロ芳香族基は、必要に応じて、1個〜4個の置換基で置換されている;
Lは、C=O、C=S、およびSOから選択される;
Xは、O、S、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Yは、存在しないか、あるいはC=OおよびSOから選択される;
Zは、存在しないか、あるいはC1〜6アルキルである;
、RおよびRは、それぞれ別個に、C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、アリール、C1〜6アラルキル、ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、およびC1〜6ヘテロシクロアルキルから選択され、それらのいずれかは、必要に応じて、アミド、アミン、カルボン酸、エステル、チオール、またはチオエーテル置換基の1個またはそれ以上で置換されている;
は、N(R)L−Z−Rである;
は、水素、OH、C1〜6アラルキル、およびC1〜6アルキルから選択される;
は、水素、C1〜6アルケニル、Ar−Y−、カルボシクリル、およびヘテロシクリルから選択される;そして
およびRは、別個に、水素、C1〜6アルキル、およびC1〜6アラルキルから選択される、
医薬組成物。
【請求項36】
前記プロテアソームインヒビターが、構造式(XV)または(XVI)あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩で表わされる、請求項35に記載の医薬組成物:
【化17】

ここで:
各Arは、別個に、芳香族またはヘテロ芳香族基であり、該芳香族またはヘテロ芳香族基は、必要に応じて、1個〜4個の置換基で置換されている;
Lは、C=O、C=S、およびSOから選択される;
Xは、O、S、NH、およびN−C1〜6アルキルから選択される;
Yは、存在しないか、あるいはC=OおよびSOから選択される;
Zは、存在しないか、あるいはC1〜6アルキルである;
およびRは、それぞれ別個に、C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、アリール、およびC1〜6アラルキルから選択され、それらのいずれかは、必要に応じて、アミド、アミン、カルボン酸、エステル、チオール、またはチオエーテル置換基の1個またはそれ以上で置換されている;
は、N(R)L−Z−Rである;
は、水素、OH、C1〜6アラルキル、およびC1〜6アルキルから選択される;
は、水素、C1〜6アルケニル、Ar−Y−、カルボシクリル、およびヘテロシクリルから選択される;そして
およびRは、別個に、水素、C1〜6アルキル、およびC1〜6アラルキルから選択される、
医薬組成物。
【請求項37】
炎症を治療する方法であって、請求項1に記載の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項38】
HIV感染を阻止または減少させる方法であって、請求項1に記載の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項39】
神経変性疾患を治療する方法であって、請求項1に記載の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項40】
筋肉消耗病を治療する方法であって、請求項1に記載の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項41】
癌を治療する方法であって、請求項1に記載の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項42】
慢性感染症を治療する方法であって、請求項1に記載の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項43】
発熱を治療する方法であって、請求項1に記載の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項44】
免疫関連病を治療する方法であって、請求項1に記載の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項45】
脱神経または神経損傷を治療する方法であって、請求項1に記載の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項46】
被験体におけるウイルス遺伝子発現のレベルに影響を与える方法であって、請求項1に記載の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項47】
生物体におけるプロテアソームにより産生される種々の抗原ペプチドを変える方法であって、請求項1に記載の医薬組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−522981(P2008−522981A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−544636(P2007−544636)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/044451
【国際公開番号】WO2006/063154
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(507182553)プロテオリックス, インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】