説明

プロテインキナーゼのインヒビターとして有用なジアミノトリアゾール

本発明は式Iのプロテインキナーゼに関する。本発明はまた、本発明の化合物を含有する薬学的組成物、および種々の障害の処置においてこの組成物を使用する方法に関する。本発明の化合物およびその薬学的に受容可能な組成物は、FLT−3、FMS、c−KIT、PDGFR、JAK、プロテインキナーゼのAGCサブファミリー(例えば、PKA、PDK、p70S6K−1および−2、ならびにPKB)、CDK、GSK、SRC、ROCKおよび/またはSYKプロテインキナーゼのインヒビターとして有効である。特定の実施形態において、これらの化合物は、FLT−3、JAK−3、PDK−1および/またはSYKプロテインキナーゼのインヒビターとして有効である。
【化487】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化1】

またはその薬学的に受容可能な塩であって、
ここで、Rは、水素またはY−R’であり、ここで、Yは、必要に応じて置換されたC1−6アルキリデン鎖であり、ここで、2つまでのメチレン単位が、必要に応じて、独立して、−O−、−S−、−NR−、−OCO−、−COO−、または−CO−で置き換えられており;
Rの各存在は、独立して、水素、または必要に応じて置換されたC1−6脂肪族基であり;そしてR’の各存在は、独立して、水素、またはC1−6脂肪族基、3〜8員の飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の単環式環系、または8〜12員の飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の二環式環系から選択され、該単環式環系は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0〜3個のヘテロ原子を有し、該二環式環系は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0〜5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された基であるか;あるいはRおよびR’、Rの2つの存在、またはR’の2つの存在は、これらが結合している原子と一緒になって、必要に応じて置換された3〜12員の飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の単環式環または二環式環を形成し、該単環式環または二環式環は、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される、0〜4個のヘテロ原子を有し;
は、−(T)Arまたは−(T)Cyであり、ここで、Tは、必要に応じて置換されたC1−4アルキリデン鎖であり、ここで、Tの1つのメチレン単位は、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−で必要に応じて置き換えられており;nは、0または1であり;Arは、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、5〜6員の単環式環または8〜12員の二環式環から選択される、必要に応じて置換されたアリール基であり;そしてCyは、3〜7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式環系、または8〜12員の飽和もしくは部分不飽和の二環式環系から選択され、該単環式環系は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0〜3個のヘテロ原子を有し、該二環式環系は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0〜5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された基であるか
あるいはRおよびRは、窒素と一緒になって、必要に応じて置換された5〜8員の単環式環、または飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の8〜12員の二環式環を形成し、該二環式環は、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される、0〜3個のさらなるヘテロ原子を有し;
ここで、Ar、Cy、または一緒になったRおよびRによって形成される任意の環は、各々独立して、x個の独立したQ−Rの存在で必要に応じて置換されており;ここで、xは、0〜5であり、Qは、結合またはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Qの2つまでのメチレン単位は、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−で必要に応じて置き換えられており;そしてRの各存在は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCOR’であり;
は、該環の1位もしくは2位のいずれかの窒素原子に結合され、そして(L)Arまたは(L)Cyであり;ここで、Lは、必要に応じて置換されたC1−4アルキリデン鎖であり、Lの1つのメチレン単位は、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−で必要に応じて置き換えられており;mは、0または1であり;Arは、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、5〜6員の単環式環または8〜12員の二環式環から選択される、必要に応じて置換されたアリール基であり;そしてCyは、3〜7員の飽和もしくは部分不飽和の単環式環系、または8〜12員の飽和もしくは部分不飽和の二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基であり、該単環式環系は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0〜3個のヘテロ原子を有し、そして該二環式環系は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0〜5個のヘテロ原子を有し、ここで、ArおよびCyは、各々独立して、y個のZ−Rで必要に応じて置換されており;ここで、yは、0〜5であり、Zは、結合であるか、またはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Zの2つまでのメチレン単位は、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−で必要に応じて置き換えられており;そしてRの各存在は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCOR’であり;
は、水素またはC1−6アルキルであり、ただし、Rが水素である場合、Rもまた水素であり;
は、水素であるか;またはRおよびRは、一緒になって、5〜7員の飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の単環式環系、または8〜10員の飽和、部分不飽和、または完全不飽和の二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基を形成し、該単環式環系は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有し、該二環式環は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有し;そして
およびRが一緒になって形成される任意の環は、W−Rから選択される5個までの置換基で必要に応じて置換され;ここで、Wは、結合であるか、またはC〜Cアルキリデン鎖であり、Wの2つまでのメチレン単位は、必要に応じて、独立して、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−で置き換えられており、そしてRの各存在は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCOR’であり;
ただし:
a)Rが非置換のフェニルであり、そしてRが水素である場合、Rは:
i)非置換フェニル;
ii)非置換ピリジル;
iii)o−OMeで置換されたベンジル;
iv)−(C=S)NH(C=O)フェニル;もしくは
v)
【化2】

vi)−(C=S)NH−ナフチルまたは−(C=O)NH−ナフチル
ではないか;
b)Rが置換もしくは非置換のフェニルである場合、Rは、パラ位において、オキサゾール、チアゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、トリアゾール、ジアゾール、もしくはピロールで置換されているフェニルではないか;
c)Rがフェニル、ピリジル、ピリミジンジオンもしくはシクロヘキシルであり、かつ、Rが水素である場合、Rは、メタ位においてOMeの1つの存在で、かつ、パラ位において、オキサゾールの1つの存在で同時に置換されたフェニルではないか;
d)Rが4−Clフェニルもしくは3,4−Cl−フェニルである場合、Rはp−Clフェニルではないか;
e)Rが非置換のピリミジニルである場合、Rは非置換フェニルでも、p−OMe置換フェニルでも、p−OEt置換フェニルでもo−OMe置換フェニルでもないか、または、Rが4−Meピリミジニルもしくは4,6−ジメチルピリミジニルである場合、Rは非置換のフェニルではないか;
f)式Iの化合物は
【化3】

を除外し;
g)Rが3−ピリジニルであり、かつRが水素である場合、Rは、トリメトキシベンゾイルではないか;
h)Rが必要に応じて置換されたフェニルであり、かつRが水素である場合、Rは、(C=S)NH(C=O)フェニルでも、−(C=O)NHフェニルでも、−(C=S)NHフェニルでも、−(C=O)CH(C=O)フェニルでもないか;
i)Rが水素であり、Rが非置換のベンジルである場合、Rは、必要に応じて置換されたフェニルで置換されたチアジアゾールではないか;
j)Rが水素であり、Rがピリジルであり、かつRがピリジルである場合、Rは、CF、Me、OMe、BrまたはClの1つ以上で置換されないか;
k)Rが水素であり、Rがピリジルである場合、Rは、非置換ピリジルでも、非置換キノリンでも、非置換フェニルでも、非置換イソキノリンでもないか;
l)Rが水素であり、そしてRが非置換キノリンである場合、Rは、非置換ピリジルでも非置換キノリンでもないか、
m)Rが水素であり、そしてRが非置換イソキノリンまたは非置換ナフチルである場合、Rは、非置換ピリジルではないか;
n)式Iの化合物が、一般構造:
【化4】

を有する化合物を除外し、該一般構造において、R、R、およびRは、上記で定義されたとおりであり、MおよびKは、OまたはHであり、ただし、KおよびMは、異なり、AおよびBは、各々、−CH−、−NH−、−N−アルキル−、N−アラルキル−、−NCOR、−NCONHR、または−NCSNHRであり、ここで、Rは、低級アルキルまたはアラルキルであり、そしてRは、非置換であるかまたは1つ以上のアルキルおよび/もしくはハロアルキル置換基で置換されているかのいずれかであり得る、直鎖または分枝鎖のアルキル、アラルキル、またはアリールであるか;
o)式Iの化合物が、一般構造:
【化5】

を有する化合物を除外し、該一般構造において、RおよびRは、上記で定義されたとおりであり、そしてrおよびsは、各々独立して、0、1、2、3、または4であり、ただし、sとrとの合計は、少なくとも1であるか;
p)式Iの化合物は、以下の化合物:
【化6】

【化7】

(ここで、Rは、NH(CH)(Ph)C=O(Ph)である);
vi)
【化8】

(ここで、Rは、非置換フェニルまたはOMe、Cl、もしくはMeで置換されたフェニルである);
vii)
【化9】

(ここで、Rは、非置換フェニルまたはOMe、Cl、Me、OMeで置換されたフェニルであるか、あるいはRは、非置換ベンジルである);
viii)
【化10】

(ここで、Rは、必要に応じて置換されたアラルキルであり、そしてRおよびRは、各々独立して、Me、水素、CHCl、またはClである);
ix)
【化11】

【化12】

(ここで、Rは、必要に応じて置換されたフェニルである);または
xii)
【化13】

(ここで、Rは、Me、OMe、BrまたはClで必要に応じて置換されたフェニルである);
xiii)
【化14】

のうちのいずれか1つ以上、または全てを除外するか;あるいは
q)Rが水素であり、そしてRが、フェニルまたは必要に応じて置換されたフェニルであり、そしてmが1である場合、Lは、−CO−でも、−COCH−でも、−COCH=CH−でもない
化合物。
【請求項2】
Arが、以下:
【化15】

【化16】

の基のうちの1つ選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Arが、フェニル、ピリジル、またはピリミジニル、
【化17】

から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
が、水素であり、Arが、フェニル(a)であり、そして前記化合物が、式I−AおよびI−A’:
【化18】

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が、−(T)Cyであり、そしてCyが、以下:
【化19】

のうちの1つの基のうちの1つ選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Cyが、以下:
【化20】

のうちの1つの基のうちの1つ選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
が、水素であり、Cyが、シクロヘキシル(v)、テトラヒドロフラニル(ee)、またはシクロプロピル(ff)であり、そして前記化合物が、式I−B、I−C、I−D、I−B’、I−C’、またはI−D’:
【化21】

のうちの1つを有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
が、水素またはC1−4アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
が、水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
T基が、存在する場合、CHおよび−CHCH−を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
nが0であり、そしてTが存在しない、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
xが、0〜3であるか、またはxが0でありかつArもしくはCyが非置換である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
QR基が、各々独立して、R’、ハロゲン、CN、NO−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−SON(R’)、−CONR(CHN(R’)、−CONR(CHN(R’)、−CONR(CHN(R’)、−O(CHOR’、O(CHOR’、O(CHOR’、−O(CHN(R’)、−O(CHN(R’)、または−O(CHN(R’)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
QR基が、各々独立して、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、−O(CHN−モルホリノ、−O(CHN−モルホリノ、−O(CHN−モルホリノ、−O(CHN−ピペラジニル、O(CHN−ピペリジニル、O(CHN−ピペリジニル、−NHCH(CHOH)フェニル、−CONH(CHN−モルホリノ、−CONH(CHN−ピペラジニル、−CONH(CHN−モルホリノ、−CONH(CHN−ピペラジニル、−CONH(CHN−モルホリノ、−CONH(CHN−ピペラジニル、−SONH(CHN−モルホリノ、−SONH(CHN−ピペラジニル、−SONH(CHN−モルホリノ、−SONH(CHN−ピペラジニル、−SONH(CHN−モルホリノ、−SONH(CHN−ピペラジニル、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、ピペリジニル、ピペリジニル、モルホリノであるか、またはC1−4アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、もしくはベンジルオキシから選択される必要に応じて置換された基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
およびRが、各々水素であり、そして前記化合物が、一般式IIまたはII’
【化22】

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
が、水素であり、Arが、必要に応じて置換されたフェニルであり、そしてRが、−(L)Arまたは(L)Cyであり、そして前記化合物が、一般式II−A−(i)、II−A−(ii)、II−A−(i)’、またはII−A−(ii)’:
【化23】

を有する、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
が、水素であり、Cyが、必要に応じて置換されたシクロヘキシル、テトラヒドロフラニルまたはシクロプロピルであり、そしてRが、−(L)Arまたは(L)Cyであり、そして前記化合物が、式
【数1】

【化24】

【化25】

【化26】

を有する、請求項15に記載の化合物。
【請求項18】
が、−(L)Arであり、そしてArが、以下の基:
【化27】

【化28】

のうちの1つから選択され、ここで、任意の置換可能な炭素原子または窒素原子が、必要に応じて、ZRによって置換されている、請求項16または17に記載の化合物。
【請求項19】
Arが、以下の基:
【化29】

のうちの1つから選択され、ここで、任意の置換可能な炭素原子または窒素原子が、必要に応じて、ZRによって置換されている、請求項16または17に記載の化合物。
【請求項20】
が、−(L)Cyであり、そしてCyが、以下の基:
【化30】

【化31】

のうちの1つから選択され、ここで、任意の置換可能な炭素原子または窒素原子が、必要に応じて、ZRによって置換されている、請求項16または17に記載の化合物。
【請求項21】
Cyが、以下の基i−bまたはviii−b:
【化32】

のうちの1つから選択される、請求項16または17に記載の化合物。
【請求項22】
Arが、必要に応じて置換されたフェニル、2−ピリジル、2−チアゾリル、2−ピリミジニル、6−ピリミジニル、4−ピリジル、ベンゾチアゾリル、または2−キノリニルであり、そして化合物が、構造
【数2】

【化33】

【化34】

【化35】

【化36】

【化37】

のうちの1つを有する、請求項15に記載の化合物。
【請求項23】
Cyが、シクロヘキシルであり、そして化合物が、式II−K−(i)、II−K−(ii)、II−K−(i)’、またはII−K−(ii)’:
【化38】

を有する、請求項15に記載の化合物。
【請求項24】
Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、キノリニル、またはチアゾリルであり、各々が、必要に応じて、0〜3個のZRの存在で置換されているか、あるいはCyが、0〜3個のZRの存在で必要に応じて置換されているシクロヘキシルである、請求項16または17に記載の化合物。
【請求項25】
nが0であるか、またはnが1であり、そしてTがCHであり;mが0であり;xが0〜3であり;yが0〜3であり;そしてQRまたはZRの各存在が、独立して、R’、ハロゲン、CN、NO−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−SON(R’)、−CONR(CHN(R’)、−CONR(CHN(R’)、−CONR(CHN(R’)、−O(CHOR’、O(CHOR’、O(CHOR’、−O(CHN(R’)、−O(CHN(R’)、または−O(CHN(R’)である、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
Arが、フェニルから選択される必要に応じて置換された基であるか、またはCyが、QRの0〜3個の存在で必要に応じて置換されている、シクロヘキシル、フラニル、またはシクロプロピルから選択される、請求項22または23に記載の化合物。
【請求項27】
nが0であるか、またはnが1であり、そしてTがCHであり;xが0〜3であり;yが0〜3であり;そしてQRまたはZRの各存在が、独立して、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、−O(CHN−モルホリノ、−O(CHN−モルホリノ、−O(CHN−モルホリノ、−O(CHN−ピペラジニル、O(CHN−ピペリジニル、O(CHN−ピペリジニル、−NHCH(CHOH)フェニル、−CONH(CHN−モルホリノ、−CONH(CHN−ピペラジニル、−CONH(CHN−モルホリノ、−CONH(CHN−ピペラジニル、−CONH(CHN−モルホリノ、−CONH(CHN−ピペラジニル、−SONH(CHN−モルホリノ、−SONH(CHN−ピペラジニル、−SONH(CHN−モルホリノ、−SONH(CHN−ピペラジニル、−SONH(CHN−モルホリノ、−SONH(CHN−ピペラジニルであり、上記フェニル基、モルホリノ基、ピペラジニル基、またはピペリジニル基が、必要に応じて置換されるか、またはC1−4アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノ、もしくはベンジルオキシからなる群より選択される必要に応じて置換された基である、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
以下の式:
【化39】

【化40】

のうちの1つを有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項29】
xが0〜3であり;yが0〜3であり;そしてQRまたはZRの各存在が、独立して、R’、ハロゲン、CN、NO−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−SON(R’)、−CONR(CHN(R’)、−CONR(CHN(R’)、−CONR(CHN(R’)、−O(CHOR’、O(CHOR’、O(CHOR’、−O(CHN(R’)、−O(CHN(R’)、または−O(CHN(R’)である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
QRまたはZR基が、各々独立して、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、−O(CHN−モルホリノ、−O(CHN−モルホリノ、−O(CHN−モルホリノ、−O(CHN−ピペラジニル、O(CHN−ピペリジニル、O(CHN−ピペリジニル、−NHCH(CHOH)フェニル、−CONH(CHN−モルホリノ、−CONH(CHN−ピペラジニル、−CONH(CHN−モルホリノ、−CONH(CHN−ピペラジニル、−CONH(CHN−モルホリノ、−CONH(CHN−ピペラジニル、−SONH(CHN−モルホリノ、−SONH(CHN−ピペラジニル、−SONH(CHN−モルホリノ、−SONH(CHN−ピペラジニル、−SONH(CHN−モルホリノ、−SONH(CHN−ピペラジニルであり、上記フェニル基、モルホリノ基、ピペラジニル基、またはピペリジニル基が、必要に応じて置換されるか、またはC1−4アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノ、もしくはベンジルオキシからなる群より選択される必要に応じて置換された基である、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
が、水素またはC1−6アルキルであり;
およびRが、一緒になって、5〜7員の、飽和、部分不飽和もしくは完全不飽和の単環式環系、または8〜10員の、飽和、部分不飽和もしくは完全不飽和の二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基を形成し、該単環式環系は、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される、0〜3個のヘテロ原子を有し、そして該二環式環系は、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される、0〜3個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された基を形成し;
およびRが、一緒になって、5〜7員の、飽和、部分不飽和もしくは完全不飽和の単環式環系、または8〜10員の、飽和、部分不飽和もしくは完全不飽和の二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基を形成し、該単環式環系は、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される、0〜3個のヘテロ原子を有し、そして該二環式環系は、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される、0〜3個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された基を形成し;そして
一緒になったRおよびRから形成される任意の環が、W−Rから選択される5個までの置換基で必要に応じて置換され;ここで、Wは、結合であるか、またはC〜Cのアルキリデン鎖であり、ここで、Wの2つまでのメチレン単位が、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−で必要に応じて置き換えられており、そしてRの各存在は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCOR’である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項32】
以下の式:
【化41】

【化42】

のうちの1つを有し、ここで、pが0〜5である、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
が、水素であり、そしてArが、必要に応じて置換されたフェニル
【化43】

【化44】

である、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
が、水素であり、そしてArが、必要に応じて置換されたピリジル
【化45】

【化46】

である、請求項32に記載の化合物。
【請求項35】
が、水素であり、そしてArが、必要に応じて置換されたシクロヘキシル
【化47】

【化48】

である、請求項32に記載の化合物。
【請求項36】
が、水素であり、そしてArが、必要に応じて置換されたテトラヒドロフリル
【化49】

【化50】

である、請求項32に記載の化合物。
【請求項37】
が、水素であり、そしてArが、必要に応じて置換されたシクロプロピル
【化51】

【化52】

である、請求項32に記載の化合物。
【請求項38】
WR基が、各々独立して、R’、ハロゲン、CN、NO−N(R’)、−CHN(R’)、−OR’、−CHOR’、−SR’、−CHSR’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)、−SON(R’)、−CONR(CHN(R’)、−CONR(CHN(R’)、−CONR(CHN(R’)、−O(CHOR’、O(CHOR’、O(CHOR’、−O(CHN(R’)、−O(CHN(R’)、または−O(CHN(R’)である、請求項32に記載の化合物。
【請求項39】
nが0であるか、またはnが1であり、そしてTがCHであり;pが0〜3であり;yが0〜3であり;そしてWRまたはZRの各存在が、独立して、Cl、Br、F、CF、Me、Et、CN、−COOH、−N(CH、−N(Et)、−N(iPr)、−O(CHOCH、−CONH、−COOCH、−OH、−CHOH、−NHCOCH、−SONH、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、−O(CHN−モルホリノ、−O(CHN−モルホリノ、−O(CHN−モルホリノ、−O(CHN−ピペラジニル、O(CHN−ピペリジニル、O(CHN−ピペリジニル、−NHCH(CHOH)フェニル、−CONH(CHN−モルホリノ、−CONH(CHN−ピペラジニル、−CONH(CHN−モルホリノ、−CONH(CHN−ピペラジニル、−CONH(CHN−モルホリノ、−CONH(CHN−ピペラジニル、−SONH(CHN−モルホリノ、−SONH(CHN−ピペラジニル、−SONH(CHN−モルホリノ、−SONH(CHN−ピペラジニル、−SONH(CHN−モルホリノ、−SONH(CHN−ピペラジニルであり、上記フェニル基、モルホリノ基、ピペラジニル基、またはピペリジニル基が、必要に応じて置換されるか、またはC1−4アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ、ベンジル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノ、もしくはベンジルオキシからなる群より選択される必要に応じて置換された基である、請求項32に記載の化合物。
【請求項40】
が、水素またはC1−4アルキルである、請求項32に記載の化合物。
【請求項41】
薬学的組成物であって、以下の構造:
【化53】

を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩、ならびに薬学的に受容可能なキャリア、アジュバントまたはビヒクルを含み、
ここで、Rは、水素またはY−R’であり、ここで、Yが、必要に応じて置換されたC1−6アルキリデン鎖であり、2つまでのメチレン単位は、必要に応じてかつ独立して、−O−、−S−、−NR−、−OCO−、−COO−、または−CO−で置換され;
Rの各々の出現例は、独立して水素または必要に応じて置換されたC1−6脂肪族基であり;そしてR’の各出現例は、独立して水素、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC1−6脂肪族基、3〜8員飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基であるか;あるいは、RおよびR’、Rの2つの出現例、またはR’の2つの出現例は、それらが結合する原子と一緒になって、必要に応じて置換された3〜12員の飽和、部分不飽和、または完全不飽和の、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択された0〜4個のヘテロ原子を有する単環式または二環式環を形成し;
は、−(T)Ar、または−(T)Cyであり、ここで、Tは、必要に応じて置換されたC1−4アルキリデン鎖であり、Tの1つのメチレン単位は、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって必要に応じて置換され;nは、0または1であり;Arは、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、5〜6員単環式環または8〜12員の二環式環から選択される必要に応じて置換されたアリール基であり;そしてCyは、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜7員飽和、もしくは部分不飽和単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員飽和、もしくは部分不飽和二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基であるか、
あるいは、RおよびRは、窒素と一緒になって、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜3個のさらなるヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された5〜8員単環式または8〜12員の二環式、飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和を形成し;
ここで、Ar、Cy、または一緒になってRおよびRによって形成される任意の環は、各々、Q−Rのx個の独立した出現例で独立して必要に応じて置換され;xは、0〜5であり、Qは、結合またはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Qの2個までのメチレン単位は、必要に応じて、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって置換され;そしてRの各出現例は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCORであり;
は、環の1位または2位のいずれかの窒素原子に結合され、(L)Arまたは(L)Cyであり;ここで、Lは、必要に応じて置換されたC1−4アルキリデン鎖であり、ここで、Lの1つのメチレン単位は、必要に応じて、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって置換され;mは、0または1であり;Arは、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、5〜6員単環式環または8〜12員の二環式環から選択される必要に応じて置換されたアリール基であり;そしてCyは、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜7員飽和、もしくは部分不飽和単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員飽和、もしくは部分不飽和二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基であり、ここで、ArおよびCyは、各々、Z−Rのy個の出現例で独立して必要に応じて置換され;ここで、yは、0〜5であり、Zは、結合であるか、またはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Zの2個までのメチレン単位は、必要に応じて、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって置換され;そしてRの各出現例は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCOR’であり;
は、水素またはC〜Cアルキルであり、但し、Rが水素である場合、Rはまた水素であり;
は、水素であるか;または、RおよびRは、一緒になって、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員の飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和単環式環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する8〜10員の飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和二環式環系から選択される必要に応じて置換された基を形成し;そして
ここで、一緒になってRおよびRから形成される任意の環は、W−Rから選択される5個までの置換基で必要に応じて置換され;ここでWは、結合またはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Wの2個までのメチレン単位は、必要に応じて独立して、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって置換され;そしてRの各出現例は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCORである、化合物。
【請求項42】
請求項41に記載の組成物であって、化学療法剤または抗増殖剤、アルツハイマー病のための処置、パーキンソン病のための処置、多発性硬化症(MS)を処置するための薬剤、喘息のための処置、精神分裂病を処置するための薬剤、抗炎症剤、免疫調節剤または免疫抑制剤、神経栄養因子、心臓血管疾患を処置するために薬剤、破骨性骨障害を処置するための薬剤、肝臓疾患を処置するための薬剤、血液障害を処置するための薬剤、または免疫欠損障害を処置するための薬剤から選択されるさらなる治療剤をさらに含む、組成物。
【請求項43】
生物学的サンプルまたは患者において、FLT−3、FMS、c−KIT、PDGFR、JAK、プロテインキナーゼのAGCサブファミリー(例えば、PKA、PDK、p70S6K−1およびp70S6K−2、ならびにPKB)、CDK、GSK、SRC、ROCK、ならびに/あるいはSYKキナーゼの活性を阻害する方法であって、該生物学的サンプルまたは該患者と、以下:
a)請求項41に記載の組成物;または
b)以下の構造:
【化54】

を有する化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、
とを接触させる工程を包含し、
ここで、Rは、水素またはY−R’であり、ここで、Yが、必要に応じて置換されたC1−6アルキリデン鎖であり、2つまでのメチレン単位は、必要に応じてかつ独立して、−O−、−S−、−NR−、−OCO−、−COO−、または−CO−で置換され;
Rの各々の出現例は、独立して水素または必要に応じて置換されたC1−6脂肪族基であり;そしてR’の各出現例は、独立して水素、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC1−6脂肪族基、3〜8員飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基であるか;あるいは、RおよびR’、Rの2つの出現例、またはR’の2つの出現例は、それらが結合する原子と一緒になって、必要に応じて置換された3〜12員の飽和、部分不飽和、または完全不飽和の、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択された0〜4個のヘテロ原子を有する単環式または二環式環を形成し;
は、−(T)Ar、または−(T)Cyであり、ここで、Tは、必要に応じて置換されたC1−4アルキリデン鎖であり、Tの1つのメチレン単位は、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって必要に応じて置換され;nは、0または1であり;Arは、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、5〜6員単環式環または8〜12員の二環式環から選択される必要に応じて置換されたアリール基であり;そしてCyは、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜7員飽和、もしくは部分不飽和単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員飽和、もしくは部分不飽和二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基であるか、
あるいは、RおよびRは、窒素と一緒になって、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜3個のさらなるヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された5〜8員単環式または8〜12員の二環式、飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和を形成し;
ここで、Ar、Cy、または一緒になってRおよびRによって形成される任意の環は、各々、Q−Rのx個の独立した出現例で独立して必要に応じて置換され;xは、0〜5であり、Qは、結合またはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Qの2個までのメチレン単位は、必要に応じて、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって置換され;そしてRの各出現例は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCORであり;
は、環の1位または2位のいずれかの窒素原子に結合され、(L)Arまたは(L)Cyであり;ここで、Lは、必要に応じて置換されたC1−4アルキリデン鎖であり、ここで、Lの1つのメチレン単位は、必要に応じて、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって置換され;mは、0または1であり;Arは、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、5〜6員単環式環または8〜12員の二環式環から選択される必要に応じて置換されたアリール基であり;そしてCyは、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜7員飽和、もしくは部分不飽和単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員飽和、もしくは部分不飽和二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基であり、ここで、ArおよびCyは、各々、Z−Rのy個の出現例で独立して必要に応じて置換され;ここで、yは、0〜5であり、Zは、結合であるか、またはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Zの2個までのメチレン単位は、必要に応じて、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって置換され;そしてRの各出現例は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCORであり;
は、水素またはC〜Cアルキルであり、但し、Rが水素である場合、Rはまた水素であり;
は、水素であるか;または、RおよびRは、一緒になって、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員の飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和単環式環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する8〜10員の飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和二環式環系から選択される必要に応じて置換された基を形成し;そして
ここで、一緒になってRおよびRから形成される任意の環は、W−Rから選択される5個までの置換基で必要に応じて置換され;ここでWは、結合またはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Wの2個までのメチレン単位は、必要に応じて独立して、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって置換され;そしてRの各出現例は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCORである、
方法。
【請求項44】
請求項43に記載の方法であって、該方法が、FLT−3活性またはc−KIT活性を阻害する工程を包含する、方法。
【請求項45】
請求項43に記載の方法であって、該方法が、JAK−3活性を阻害する工程を包含する、方法。
【請求項46】
請求項43に記載の方法であって、該方法が、PDK−1活性を阻害する工程を包含する、方法。
【請求項47】
アレルギー障害、増殖性障害、自己免疫障害、臓器移植に関連する状態、炎症性障害、免疫学的に媒介される障害、または破壊性骨障害から選択される状態の疾患を処置するかまたはその重篤度を減少させる方法であって、該患者に、以下:
a)請求項41に記載の組成物;または
b)以下の構造:
【化55】

を有する化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、
とを投与する工程を包含し、
ここで、Rは、水素またはY−R’であり、ここで、Yが、必要に応じて置換されたC1−6アルキリデン鎖であり、2つまでのメチレン単位は、必要に応じてかつ独立して、−O−、−S−、−NR−、−OCO−、−COO−、または−CO−で置換され;
Rの各々の出現例は、独立して水素または必要に応じて置換されたC1−6脂肪族基であり;そしてR’の各出現例は、独立して水素、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有するC1−6脂肪族基、3〜8員飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基であるか;あるいは、RおよびR’、Rの2つの出現例、またはR’の2つの出現例は、それらが結合する原子と一緒になって、必要に応じて置換された3〜12員の飽和、部分不飽和、または完全不飽和の、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択された0〜4個のヘテロ原子を有する単環式または二環式環を形成し;
は、−(T)Ar、または−(T)Cyであり、ここで、Tは、必要に応じて置換されたC1−4アルキリデン鎖であり、Tの1つのメチレン単位は、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって必要に応じて置換され;nは、0または1であり;Arは、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、5〜6員単環式環または8〜12員の二環式環から選択される必要に応じて置換されたアリール基であり;そしてCyは、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜7員飽和、もしくは部分不飽和単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員飽和、もしくは部分不飽和二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基であるか、
あるいは、RおよびRは、窒素と一緒になって、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜3個のさらなるヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された5〜8員単環式または8〜12員の二環式、飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和環を形成し;
ここで、Ar、Cy、または一緒になってRおよびRによって形成される任意の環は、各々、Q−Rのx個の独立した出現例で独立して必要に応じて置換され;xは、0〜5であり、Qは、結合またはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Qの2個までのメチレン単位は、必要に応じて、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって置換され;そしてRの各出現例は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCORであり;
は、環の1位または2位のいずれかの窒素原子に結合され、(L)Arまたは(L)Cyであり;ここで、Lは、必要に応じて置換されたC1−4アルキリデン鎖であり、ここで、Lの1つのメチレン単位は、必要に応じて、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって置換され;mは、0または1であり;Arは、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、5〜6員単環式環または8〜12員の二環式環から選択される必要に応じて置換されたアリール基であり;そしてCyは、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜7員飽和、もしくは部分不飽和単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員飽和、もしくは部分不飽和二環式環系から選択される、必要に応じて置換された基であり、ここで、ArおよびCyは、各々、Z−Rのy個の出現例で独立して必要に応じて置換され;ここで、yは、0〜5であり、Zは、結合であるか、またはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Zの2個までのメチレン単位は、必要に応じて、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって置換され;そしてRの各出現例は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCORであり;
は、水素またはC〜Cアルキルであり、但し、Rが水素である場合、Rはまた水素であり;
は、水素であるか;または、RおよびRは、一緒になって、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員の飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和単環式環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する8〜10員の飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和二環式環系から選択される必要に応じて置換された基を形成し;そして
ここで、一緒になってRおよびRから形成される任意の環は、W−Rから選択される5個までの置換基で必要に応じて置換され;ここでWは、結合またはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Wの2個までのメチレン単位は、必要に応じて独立して、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、または−POR−によって置換され;そしてRの各出現例は、独立して、R’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’COR’、NR’CONR’、NR’COR’、COR’、COR’、OCOR’、CON(R’)、OCON(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、COCOR’、またはCOCHCOR’である、
方法。
【請求項48】
請求項47に記載の方法であって、前記被験体に、化学療法剤または抗増殖剤、アルツハイマー病のための処置、パーキンソン病のための処置、多発性硬化症(MS)を処置するための薬剤、喘息のための処置、精神分裂病を処置するための薬剤、抗炎症剤、免疫調節剤または免疫抑制剤、神経栄養因子、心臓血管疾患を処置するために薬剤、破骨性骨障害を処置するための薬剤、肝臓疾患を処置するための薬剤、血液障害を処置するための薬剤、または免疫欠損障害を処置するための薬剤から選択されるさらなる治療剤を投与する工程をさらに包含し、ここで、
該さらなる治療剤が、処置される疾患に適切であり;そして
該さらなる治療剤が、単一投薬量形態として該組成物と一緒に投与されるか、または複数形態の一部として前記組成物とは別々に投与される、
方法。
【請求項49】
請求項47に記載の方法であって、前記疾患が、癌、アルツハイマー病、再狭窄、脈管形成、糸球体腎炎、サイトメガロウイルス、HIV、ヘルペス、乾癬、アテローム性動脈硬化症、脱毛症、自己免疫疾患、ウイルス感染、神経変性障害、胸腺細胞アポトーシス障害と関連する障害、または増殖性障害から選択される、方法。
【請求項50】
請求項47に記載の方法であって、前記疾患が、造血性障害、特に、急性骨髄性白血病(AML)、急性前骨髄球性白血病(APL)、および急性リンパ急性白血病(ALL)から選択される、方法。
【請求項51】
請求項47に記載の方法であって、前記疾患が、アレルギー性過敏症反応またはI型過敏症反応、喘息、自己免疫疾患(例えば、移植拒絶、移植片対宿主疾患、慢性関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症、および多発性硬化症)、神経変性障害(例えば、家族性筋萎縮性側索硬化症(FALS))、ならびに固形悪性疾患および血液学的悪性疾患(例えば、白血病およびリンパ腫)から選択される、方法。
【請求項52】
請求項47に記載の方法であって、前記疾患が、増殖性障害または癌である、方法。
【請求項53】
請求項47に記載の方法であって、前記癌が、膵臓癌、前立腺癌、または卵巣癌である、方法。

【公表番号】特表2006−515313(P2006−515313A)
【公表日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−570619(P2004−570619)
【出願日】平成15年11月17日(2003.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2003/036849
【国際公開番号】WO2004/046120
【国際公開日】平成16年6月3日(2004.6.3)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】