説明

プロテインキナーゼ阻害剤として有用なピリミジン誘導体の調製方法

構造式(I)で表される化合物または薬学的に許容されるその塩(構造式(I)の変数は本明細書および特許請求の範囲に記載の通りである)を調製する方法であって、a)構造式(A)の化合物をFTNRと反応させて構造式(B)の化合物を生成させるステップと、b)i)R12が−NOであり、R11が−OR14である場合、1)構造式(B)の化合物を環化させて構造式(II)の化合物を生成させ、2)任意選択で、構造式(II)の化合物をR−LGと反応させて構造式(I)(R=R)の化合物を生成させるステップ、またはii)R12がハロゲンであり、R11が−NHR13である場合、1)構造式(B)の化合物を環化させて構造式(I)の化合物を生成させ、2)任意選択で、R13が−Hである場合、ステップb)ii)1)で生成された化合物をR−LGと反応させて構造式(I)の化合物を生成させるステップとを含む方法。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式(I):
【化67】

(式中、
は、−H、C1〜6脂肪族、C3〜10脂環式、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリールまたは3〜10員ヘテロシクリルであり、Rで表される前記脂肪族、脂環式、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル基のそれぞれはJの1つまたは複数で任意選択で独立に置換され、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、−H、ハロゲン、シアノ、C1〜6脂肪族またはC3〜10脂環式であり、R、R、RおよびRでそれぞれ表される前記脂肪族および脂環式基のそれぞれは、J、J、JおよびJの1つまたは複数でそれぞれ任意選択で独立に置換され、
任意選択で、RとRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、Jの1つまたは複数で任意選択で置換されたC3〜7脂環式環を形成し、
任意選択で、RとRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、Jの1つまたは複数で任意選択で置換されたC3〜7脂環式環を形成し、
任意選択で、RとRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、Jの1つまたは複数で任意選択で置換されたC3〜7脂環式環を形成し、
は、−H、C1〜6脂肪族、C3〜10脂環式、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリールまたは3〜10員ヘテロシクリルであり、Rで表される前記脂肪族、脂環式、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル基のそれぞれはJの1つまたは複数で任意選択で独立に置換され、
は、−H、Jの1つもしくは複数で任意選択で置換されたC1〜6脂肪族またはJの1つもしくは複数で任意選択で置換されたC3〜8脂環式であるか、あるいは任意選択で、RはRおよびそれが結合している窒素原子と一緒になって、Jの1つまたは複数で任意選択で置換された5〜7員複素環を形成し、
は−HまたはRであり、
はC1〜6脂肪族またはC3〜8脂環式であり、前記脂肪族基はJの1つまたは複数で独立に任意選択で置換され、前記脂環式基はJの1つまたは複数で独立に任意選択で置換され、
各Jは独立に、Tであるか、または1つもしくは複数のTで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族であり、
、J、J、JおよびJのそれぞれは独立に、Mであるか、またはMの1つもしくは複数で任意選択で置換されたC1〜6脂肪族であり、
各Tは独立に、ハロゲン、オキソ、−NO、−CN、Q、−Z−Hまたは−Z−Qであり、
各Zは独立に、−NR−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(=NOR)−および−SON(R)−からなる群から独立に選択される1つまたは複数の基からなる単位であり、
各Zは独立に、−NR−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(=NOR)−、−S(O)−および−S(O)−からなる群から独立に選択される1つまたは複数の基からなる単位であり、
各Qは独立に、C3〜10脂環式、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリールまたは3〜10員ヘテロシクリルであり、各QはJの1つまたは複数で独立に任意選択で置換され、
各Qは独立に、C1〜6脂肪族、C3〜10脂環式、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、3〜10員ヘテロシクリルまたはQ−Qであり、これらはそれぞれJの1つもしくは複数で任意選択で独立に置換されるか、または各Qは、Rおよびそれが結合している窒素原子と一緒になって、Jの1つもしくは複数で任意選択で置換された4〜7員複素環を任意選択で形成し、
各Jは独立に、Mであるか、またはMの1つもしくは複数で任意選択で置換されたC1〜6脂肪族であり、
各Mは独立に、ハロゲン、オキソ、−NO、−CN、−OR’、−SR’、−N(R’)、−COR’、−COR’、−CONR’、−OCOR’’、−OCON(R’)、−NRCOR’、−NRCOR’、−NRCON(R’)、−S(O)R’’、−SOR’’、−SON(R’)、−NRSOR’’、−NRSON(R’)、C3〜10脂環式、3〜10員ヘテロシクリル、C6〜10アリールまたは5〜10員ヘテロアリールであり、Mで表される前記脂環式、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基のそれぞれはJの1つまたは複数で任意選択で独立に置換され、
各Rは独立に、−HまたはC1〜6脂肪族であるか、あるいは各Rは、Qおよびそれが結合している窒素原子と一緒になって、Jの1つもしくは複数で任意選択で置換されている4〜7員複素環を任意選択で形成し、
各R’は独立に、−H、またはJの1つもしくは複数で任意選択で置換されたC1〜6脂肪族であるか、あるいは2つのR’基はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、Jの1つもしくは複数で任意選択で置換されている4〜7員複素環を形成し、
各R’’は独立に、Jの1つもしくは複数で任意選択で置換されたC1〜4脂肪族であり、
各Jは、ハロゲン、オキソ、−CN、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−OCO(C〜Cアルキル)、−CO(C〜Cアルキル)、−COH、−CO(C〜Cアルキル)、−O(C〜Cアルキル)、C3〜7シクロアルキルおよびC3〜7シクロ(ハロアルキル)からなる群から独立に選択され、
各Jは、ハロゲン、オキソ、−CN、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−OCO(C〜Cアルキル)、−CO(C〜Cアルキル)、−COH、−CO(C〜Cアルキル)、−O(C〜Cアルキル)、およびJの1つまたは複数で任意選択で置換されたC〜C脂肪族からなる群から独立に選択され、
qは0または1である)
で表される化合物または薬学的に許容されるその塩を調製する方法であって、
a)適切な条件下で、構造式(A):
【化68】

で表される化合物をHNRと反応させて構造式(B):
【化69】

(式中、
11は−NHR13であり、R12はハロゲンであるか、またはR11は−OR14であり、R12は−NOであり、
13は−HまたはRであり、
14はC1〜6アルキルであり、
LGは適切な脱離基である)
で表される化合物を生成させるステップと、
b)i)R12が−NOであり、R11が−OR14である場合、
1)適切な環化条件下で、構造式(B)で表される化合物を環化させて構造式(II):
【化70】

で表される化合物を生成させ、
2)任意選択で、構造式(II)で表される化合物をR−LG(LGは適切な脱離基である)と反応させて構造式(I)で表される化合物(Rは−H以外である)を生成させるステップ、または
ii)R12がハロゲンであり、R11が−NHR13である場合、
1)適切な環化条件下で、構造式(B)で表される化合物を環化させて構造式(I)で表される化合物を生成させ、
2)任意選択で、R13が−Hである場合、ステップb)ii)1)で生成された化合物をR−LG(LGは適切な脱離基である)と反応させて構造式(I)で表される化合物(Rは−H以外である)を生成させるステップと
を含む方法。
【請求項2】
が、任意選択で置換されたC1〜6脂肪族、任意選択で置換されたC6〜10アリールまたは任意選択で置換された5〜10員ヘテロアリールである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
が−Hまたは任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
が、−H、任意選択で置換されたC1〜6脂肪族、任意選択で置換されたC3〜7脂環式、任意選択で置換された3〜7員ヘテロシクリル、任意選択で置換されたフェニルまたは任意選択で置換された5〜6員ヘテロアリールである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
、R、RおよびRのそれぞれが独立に、−H、ハロゲン、任意選択で置換されたC1〜6脂肪族または任意選択で置換されたC3〜7脂環式であるか、あるいは任意選択でRとR、RとRおよびRとRがそれぞれ、それらが結合している原子と一緒になって任意選択で置換されたC3〜7脂環式環を独立に形成している、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
が−Hまたは任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
構造式(C):
【化71】

で表される化合物を構造式(D):
【化72】

で表される化合物(LGは適切な脱離基である)と反応させて、構造式(A)で表される化合物を生成させるステップをさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
LGおよびLGのそれぞれが独立にハロゲンである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
LGとLGがどちらも−Clである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
12が−NOであり、R11が−OR14である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
14がC1〜6アルキルである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
12がハロゲンであり、R11が−NHR13である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
12が−Brまたは−Iであり、R13がC1〜6アルキルである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
12が−Brである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
各Zが独立に、−N(R)−、−O−、−S−、−CO−、−C(O)N(R)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)CO−、−N(R)C(O)N(R)−、−C(O)N(R)CO−、−SON(R)−または−N(R)SON(R)−であり、
各Zが独立に、−N(R)−、−O−、−S−、−CO−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)CO−、−N(R)C(O)N(R)−、−C(O)N(R)CO−、−S(O)−、−SON(R)−、−N(R)SO−または−N(R)SON(R)である、
請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
が、Qで置換され、かつ任意選択で、ハロゲン、オキソ、−CN、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−OCO(C〜Cアルキル)、−CO(C〜Cアルキル)、−COH、−CO(C〜Cアルキル)および−O(C〜Cアルキル)からなる群から独立に選択される1つまたは複数の置換基でさらに置換されたC1〜4アルキルである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
が、1つもしくは複数のTで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族およびTからなる群から独立に選択される1つまたは複数の置換基でそれぞれ任意選択で独立に置換されたC6〜10アリールまたは5〜6員ヘテロアリールであり、各Tが、ハロゲン、シアノ、Q、−N(R)H、−OH、−SH、−COH、−C(O)N(R)H、−OC(O)N(R)H、−N(R)C(O)N(R)H、−SON(R)H、−N(R)SON(R)H、−S(O)、−N(R)Q、−OQ、−SQ、−CO、−OC(O)Q、−C(O)N(R)Q、−N(R)C(O)Q、−N(R)CO、−OC(O)N(R)Q、−C(O)N(R)CO、−N(R)C(O)N(R)Q、−SON(R)Q、−N(R)SOまたは−N(R)SON(R)Qである、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
が−HまたはC1〜6アルキルである、請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
が、−H、任意選択で置換されたC1〜6アルキルまたは任意選択で置換されたC3〜7シクロアルキルである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
が−HまたはC1〜6アルキルである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
、R、RおよびRのそれぞれが独立に、−Hまたは任意選択で置換されたC1〜6アルキルであるか、あるいは任意選択でRとRが、それらが結合している原子と一緒になって任意選択で置換されたC3〜7シクロアルキル環を形成している、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
i)Rが−HまたはC1〜3アルキルであり、RがC1〜3アルキルであり、Rが−HまたはC1〜3アルキルであり、Rが−HまたはC1〜3アルキルであるか、あるいは
ii)RとRが、それらが結合している原子と一緒になってC3〜7シクロアルキル環を形成し、Rが−HまたはC1〜3アルキルであり、Rが−HまたはC1〜3アルキルである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
とRがどちらも−Hである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
が、1つもしくは複数のTで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族およびTからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で任意選択で置換されたフェニルであり、各Tは、ハロゲン、シアノ、−N(R)H、−OH、−COH、−C(O)N(R)H、−OC(O)N(R)H、−N(R)Q、−OQ、−CO、−OC(O)Q、−C(O)N(R)Q、−N(R)C(O)Q、−N(R)CO、−OC(O)N(R)Q、−C(O)N(R)COまたは−N(R)C(O)N(R)Qである、請求項17から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
が、−Hである、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
が、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
が、任意選択で置換されたアリールまたは任意選択で置換されたヘテロアリールである、請求項1から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
qが1である、請求項1から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
構造式(III):
【化73】

(式中、
は、−H、C1〜6脂肪族、C3〜10脂環式、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリールまたは3〜10員ヘテロシクリルであり、Rで表される前記脂肪族、脂環式、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル基のそれぞれはJの1つまたは複数で任意選択で独立に置換され、
、R、RおよびRはそれぞれ独立に、−H、ハロゲン、シアノ、C1〜6脂肪族またはC3〜10脂環式であり、R、R、RおよびRでそれぞれ表される前記脂肪族および脂環式基のそれぞれは、J、J、JおよびJの1つまたは複数でそれぞれ任意選択で独立に置換され、
任意選択で、RとRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、Jの1つまたは複数で任意選択で置換されたC3〜7脂環式環を形成し、
任意選択で、RとRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、Jの1つまたは複数で任意選択で置換されたC3〜7脂環式環を形成し、
任意選択で、RとRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、Jの1つまたは複数で任意選択で置換されたC3〜7脂環式環を形成し、
は、−H、C1〜6脂肪族またはC3〜10脂環式であり、Rで表される前記脂肪族および脂環式基のそれぞれはJの1つまたは複数で任意選択で独立に置換され、
は、−H、Jの1つもしくは複数で任意選択で置換されたC1〜6脂肪族またはJの1つもしくは複数で任意選択で置換されたC3〜8脂環式であるか、あるいは任意選択で、RはRおよびそれが結合している窒素原子と一緒になって、Jの1つまたは複数で任意選択で置換された5〜7員複素環を形成し、
は−HまたはRであり、
はC1〜6脂肪族またはC3〜8脂環式であり、前記脂肪族基はJの1つまたは複数で独立に任意選択で置換され、前記脂環式基はJの1つまたは複数で独立に任意選択で置換され、
各Jは独立に、Tであるか、または1つもしくは複数のTで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族であり、
、J、J、JおよびJのそれぞれは独立に、Mであるか、またはMの1つもしくは複数で任意選択で置換されたC1〜6脂肪族であり、
各Tは独立に、ハロゲン、オキソ、−NO、−CN、Q、−Z−Hまたは−Z−Qであり、
各Zは独立に、−NR−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(=NOR)−および−SON(R)−からなる群から独立に選択される1つまたは複数の基からなる単位であり、
各Zは独立に、−NR−、−O−、−S−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(=NOR)−、−S(O)−および−S(O)−からなる群から独立に選択される1つまたは複数の基からなる単位であり、
各Qは独立に、C3〜10脂環式、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリールまたは3〜10員ヘテロシクリルであり、各QはJの1つまたは複数で独立に任意選択で置換され、
各Qは独立に、C1〜6脂肪族、C3〜10脂環式、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、3〜10員ヘテロシクリルまたはQ−Qであり、これらはそれぞれJの1つもしくは複数で任意選択で独立に置換されるか、または各QはRおよびそれが結合している窒素原子と一緒になって、Jの1つもしくは複数で任意選択で置換された4〜7員複素環を任意選択で形成し、
各Jは独立に、MまたはMの1つもしくは複数で任意選択で置換されたC1〜6脂肪族であり、
各Mは独立に、ハロゲン、オキソ、−NO、−CN、−OR’、−SR’、−N(R’)、−COR’、−COR’、−CONR’、−OCOR’’、−OCON(R’)、−NRCOR’、−NRCOR’、−NRCON(R’)、−S(O)R’’、−SOR’’、−SON(R’)、−NRSOR’’、−NRSON(R’)、C3〜10脂環式、3〜10員ヘテロシクリル、C6〜10アリールまたは5〜10員ヘテロアリールであり、Mで表される前記脂環式、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基のそれぞれはJの1つまたは複数で任意選択で独立に置換され、
各Rは独立に、−HまたはC1〜6脂肪族であるか、あるいは各Rは、Qおよびそれが結合している窒素原子と一緒になって、Jの1つもしくは複数で任意選択で置換されている4〜7員複素環を任意選択で形成し、
各R’は独立に、−H、またはJの1つもしくは複数で任意選択で置換されたC1〜6脂肪族であるか、あるいは2つのR’基はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、Jの1つもしくは複数で任意選択で置換されている4〜7員複素環を形成し、
各R’’は独立に、Jの1つもしくは複数で任意選択で置換されたC1〜4脂肪族であり、
各Jは、ハロゲン、オキソ、−CN、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−OCO(C〜Cアルキル)、−CO(C〜Cアルキル)、−COH、−CO(C〜Cアルキル)、−O(C〜Cアルキル)、C3〜7シクロアルキルおよびC3〜7シクロ(ハロアルキル)からなる群から独立に選択され、
各Jは、ハロゲン、オキソ、−CN、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−OCO(C〜Cアルキル)、−CO(C〜Cアルキル)、−COH、−CO(C〜Cアルキル)、−O(C〜Cアルキル)、およびJの1つまたは複数で任意選択で置換されたC〜C脂肪族からなる群から独立に選択される)
による化合物または薬学的に許容されるその塩を調製する方法であって、
a)適切な条件下で、構造式(A)
【化74】

で表される化合物をHNRと反応させて構造式(B)
【化75】

(式中、
qは1であり、
11は−NHR13であり、R12はハロゲンであるか、またはR11は−OR14であり、R12は−NOであり、
13はHまたはRであり、
14はC1〜6アルキルであり、
LGは適切な脱離基である)
で表される化合物を生成させるステップと、
b)i)R12が−NOであり、R11が−OR14である場合、
1)適切な環化条件下で構造式(B)で表される化合物を環化させて構造式(II):
【化76】

で表される化合物を生成させ、
2)任意選択で、構造式(II)で表される化合物をR−LG(LGは適切な脱離基である)と反応させて構造式(I)で表される化合物(RはRである)を生成させるステップ、または
ii)R12がハロゲンであり、R11が−NHR13である場合、
1)適切な環化条件下で構造式(B)で表される化合物を環化させて構造式(I)で表される化合物を生成させ、
2)任意選択で、R13が−Hである場合、ステップb)、ii)、1)で生成された化合物をR−LG(LGは適切な脱離基である)と反応させて構造式(I)で表される化合物(RはRである)を生成させるステップと
を含む方法。
【請求項30】
が、任意選択で置換されたC6〜10アリールまたは任意選択で置換された5〜10員ヘテロアリールであり、
各Zが独立に、−N(R)−、−O−、−S−、−CO−、−C(O)N(R)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)CO−、−N(R)C(O)N(R)−、−C(O)N(R)CO−、−SON(R)−または−N(R)SON(R)−であり、
各Zが独立に、−N(R)−、−O−、−S−、−CO−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)CO−、−N(R)C(O)N(R)−、−C(O)N(R)CO−、−S(O)−、−S(O)−、−SON(R)−、−N(R)SO−または−N(R)SON(R)−であり、
各Qが独立に、任意選択で置換されたC3〜7シクロアルキル、任意選択で置換されたフェニル、任意選択で置換された5〜6員ヘテロアリールまたは任意選択で置換された4〜7員ヘテロシクリルであり、
およびR、RおよびRのそれぞれが独立に、−H、ハロゲン、シアノもしくはC1〜6脂肪族であるか、または任意選択でRとR、RとRおよびRとRがそれぞれ、それらが結合している炭素原子と一緒になってC3〜7シクロアルキル環を独立に形成し、前記脂肪族およびシクロアルキル環のそれぞれは、ハロゲン、オキソ、−CN、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−OCO(C〜Cアルキル)、−CO(C〜Cアルキル)、−COH、−CO(C〜Cアルキル)および−O(C〜Cアルキル)からなる群から独立に選択される1つまたは複数の置換基で独立に任意選択で置換され、
が−H、C1〜6脂肪族またはC3〜7脂環式であり、これらはそれぞれ、ハロゲン、オキソ、−CN、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−OCO(C〜Cアルキル)、−CO(C〜Cアルキル)、−COH、−CO(C〜Cアルキル)および−O(C〜Cアルキル)からなる群から独立に選択される1つまたは複数の置換基で任意選択で独立に置換され、
およびRのそれぞれが独立に−HまたはC1〜6アルキルである、
請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記方法によって生成される化合物が、構造式(IV):
【化77】

(式中、
フェニル環Aは、1つもしくは複数のTで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族およびTからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で任意選択で置換され、
各Tは、ハロゲン、シアノ、Q、−N(R)H、−OH、−COH、−C(O)N(R)H、−OC(O)N(R)H、−N(R)C(O)N(R)H、−SON(R)H、−N(R)SON(R)H、−S(O)、−N(R)Q、−OQ、−CO、−OC(O)Q、−C(O)N(R)Q、−N(R)C(O)Q、−N(R)CO、−OC(O)N(R)Q、−C(O)N(R)CO、−N(R)C(O)N(R)Q、−SON(R)Q、−N(R)SOまたは−N(R)SON(R)Qであり、
は、C3〜7シクロアルキル、フェニル、5〜6員ヘテロアリールまたは4〜7員ヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、ハロゲン、オキソ、−CN、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−OCO(C〜Cアルキル)、−CO(C〜Cアルキル)、−COH、−CO(C〜Cアルキル)、−O(C〜Cアルキル)、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cシアノアルキル、C〜Cアミノアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cアルコキシアルキルからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で任意選択で独立に置換され、
各Qは独立に、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリールまたは4〜7員ヘテロシクリルであるか、あるいは各QはRと一緒になって、任意選択で置換された4〜7員複素環を任意選択で独立に形成し、Qで表される前記C1〜6アルキルは、ハロゲン、オキソ、−CN、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−OCO(C〜Cアルキル)、−CO(C〜Cアルキル)、−COH、−CO(C〜Cアルキル)および−O(C〜Cアルキル)からなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で任意選択で置換され、Qで表される前記シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル基のそれぞれは、ハロゲン、オキソ、−CN、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−OCO(C〜Cアルキル)、−CO(C〜Cアルキル)、−COH、−CO(C〜Cアルキル)、−O(C〜Cアルキル)、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cシアノアルキル、C〜Cアミノアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cアルコキシアルキルからなる群から独立に選択される1つまたは複数の置換基で任意選択で独立に置換され、
およびRのそれぞれは独立に、−H、ハロゲンまたは任意選択で置換されたC1〜6脂肪族であるか、あるいは任意選択でRとRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル環を形成し、
は、任意選択で置換された−H、任意選択で置換されたC1〜6アルキルまたは任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルである)
で表される化合物または薬学的に許容されるその塩である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
がC5〜6シクロアルキルである、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
i)Rが−HもしくはC1〜3アルキルであり、かつRがC1〜3アルキルであるか、または
ii)RとRが、それらが結合している原子と一緒になってC3〜6シクロアルキル環を形成している、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記フェニル環Aが、−C(O)N(R)H、−C(O)N(R)Q、−N(R)C(O)Q、−COH、−CO、−OC(O)Q、−N(R)CO、−OC(O)N(R)Qおよび−N(R)C(O)N(R)Qからなる群から独立に選択される1つまたは複数の置換基で置換され、任意選択でさらに、ハロゲン、−CN、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−O(C〜Cアルキル)、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cシアノアルキル、C〜Cアミノアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cアルコキシアルキルからなる群から独立に選択される1つまたは1つまたは複数の置換基で置換される、請求項31から33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記フェニル環Aが、−OC(O)Q、−C(O)N(R)Q、または−N(R)C(O)Qで置換され、任意選択でさらに、ハロゲン、−CN、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−O(C〜Cアルキル)、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cシアノアルキル、C〜Cアミノアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cアルコキシアルキルからなる群から独立に選択される1つまたは1つまたは複数の置換基で置換される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
式(I)の化合物が、以下の構造式:
【化78】

【化79】

【化80】

【化81】

【化82】

【化83】

【化84】

【化85】

【化86】

【化87】

【化88】

【化89】

【化90】

【化91】

【化92】

【化93】

【化94】

【化95】

【化96】

【化97】

【化98】

のいずれか1つで表される化合物または薬学的に許容されるその塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
構造式(I)の化合物が、以下の構造式:
【化99】

【化100】

【化101】

のいずれか1つで表される化合物または薬学的に許容されるその塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
前記方法によって生成される化合物が、以下の構造式:
【化102】

【化103】

【化104】

のいずれか1つで表される化合物または薬学的に許容されるその塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項39】
構造式(I)によって表される化合物が、以下の構造式:
【化105】

で表される化合物または薬学的に許容されるその塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
構造式(I)によって表される化合物が、以下の構造式:
【化106】

で表される化合物または薬学的に許容されるその塩である、請求項1に記載の方法。

【公表番号】特表2013−505927(P2013−505927A)
【公表日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−530360(P2012−530360)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際出願番号】PCT/IB2010/002655
【国際公開番号】WO2011/036566
【国際公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】