説明

プロテインキナーゼ阻害活性を有するチエノ[3,2−d]ピリミジン誘導体

本発明は、化学式(I)のチエノ[3,2−d]ピリミジン誘導体、またはこの薬学的に許容可能な塩、水和物もしくは溶媒和物に関するものであって、これら化合物はプロテインキナーゼに対する阻害活性が優れており、これを含む医薬組成物は異常細胞増殖性疾患の予防または治療に有効である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプロテインキナーゼに対する阻害活性を有する新規なチエノ[3,2−d]ピリミジン誘導体および異常細胞増殖性疾患の予防または治療用医薬組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プロテインキナーゼは、タンパク質のチロシン、セリン及びトレオニン残基に位置するヒドロキシ基のリン酸化を触媒する酵素であって、細胞の成長、分化及び増殖を誘発する成長因子シグナル伝達に重要な役割を果たしている。
【0003】
生体の恒常性維持のために生体内のシグナル伝達系はオン・オフのバランス取りをすべきである。しかし、特定のプロテインキナーゼの突然変異や過剰発現は正常細胞内のシグナル伝達系を崩壊(例えば、主に生体内のシグナル伝達が続く状態)させて、癌、炎症、代謝性疾患、脳疾患など多様な疾病を誘発する。ヒトプロテインキナーゼはヒトの全遺伝子の約1.7%に相当する518種が存在すると推定され(非特許文献1)、チロシンプロテインキナーゼ(90種以上)とセリン/トレオニンプロテインキナーゼとに大きく分けられる。チロシンプロテインキナーゼは20個の亜型に区分される58種の受容体チロシンキナーゼと10個の亜型に区分される32種の細胞質/非受容体型とに分けられる。受容体チロシンキナーゼは、細胞の表面に成長因子を受容することができるドメインを有しており、細胞質にチロシン残基をリン酸化させることができる活性部位を有している。成長因子が受容体チロシンキナーゼの細胞表面の成長因子受容体部位に結合されれば、受容体チロシンキナーゼは重合体を形成して細胞質のチロシン残基は自己リン酸化する。その後、タンパク質サブファミリーの順次リン酸化を通じてシグナル伝達が核内へ進み、最終的に癌を誘発する転写因子が過剰発現される。
【0004】
第22染色体に位置したBcr(切断点クラスター領域)遺伝子と第9染色体に位置したAbl(V-abl Abelsonマウス白血病ウイルス腫瘍遺伝子ホモログ(Abelson murine leukemia viral oncogene homolog))遺伝子が染色体不安定性により染色体転座して、腫瘍遺伝子であるBcr−Abl遺伝子が生じる。Bcr−Abl染色体転座をフィラデルフィア染色体と称する(非特許文献2)。Bcr−Abl遺伝子において、Bcr部位にオリゴマー化(oligmerization)ドメインがあり、Abl部位にチロシンキナーゼドメインがある。Bcr−Abl遺伝子のサイズはBcr遺伝子が切断される位置によって決定され、3つの亜型(190、210、230kDa)のBcr−Abl遺伝子が報告されている。Bcr−Abl遺伝子は白血病を誘発する因子であり、特にp210−Bcr−Ablは慢性骨髄性白血病(CML)を誘発する直接的な腫瘍因子である。p210−Bcr−Ablと慢性骨髓性白血病誘発との相関関係は非常に高い(>98%)。ノバルティス社はBcr−Ablを選択的に阻害(即ち、Abl部位のチロシンキナーゼを阻害)するグリベック(Glivec; メシル酸イマチニブ)を開発して2002年に発売した。最初の標的抗癌剤であるグリベックはその卓越した治療効能と優れた安定性によりCML治療の標準的初期治療法として広く使用されている。しかし、獲得耐性によるグリベックの効能低下が問題となった。獲得耐性を誘発するさまざまな要因のうち最も重要なものがAblキナーゼドメインに生じる点突然変異(point−mutation)である。このような点突然変異種の阻害によるグリベック獲得耐性の克服が試みられた。最近発売されたニロチニブ及びダサチニブは、グリベック獲得耐性によりAblキナーゼドメインに生じた多数の点突然変異種を効果的に阻害する。グリベック獲得耐性によりAblキナーゼドメインに生じた多数の点突然変異種のうち、Ablキナーゼのゲートキーパー(gate-keeper)の役割を果たす315番目のトレオニンがイソロイシンに置換された、T315I−Bcr−Abl突然変異種が最も重要である。しかし、ニロチニブ及びダサチニブはT315I−Bcr−Abl突然変異種を阻害する能力がない。よって、T315I−Bcr−Abl突然変異種を阻害できる薬物の開発が現在盛んに行われている。
【0005】
血管内皮細胞成長因子受容体(VEGFR;vascular endothelial growth factors receptor)は、受容体チロシンキナーゼ(RTK)であって、血管新生のための重要な調節因子である。血管およびリンパ管の発生ならびに恒常性維持に関与し、神経細胞にも重要な効果を有する。血管内皮細胞成長因子(VEGF)は低酸素状態、及びTGF、インターロイキンもしくはPDGFのような成長因子の刺激により、血管内皮細胞、造血細胞、間質細胞から主に生成される。VEGFはVEGF受容体(VEGFR)−1、−2、及び−3に結合し、それぞれのVEGFアイソフォームはこれらの受容体の特定のサブセットに結合して受容体ホモ二量体もしくはヘテロ二量体を形成させ、それぞれのシグナル伝達経路を活性化させる。VEGF受容体のシグナル特異性はニューロピリン(neurophilin)、ヘパラン硫酸、インテグリン、またはカドヘリンのような補助受容体によりさらに調節される。
【0006】
VEGFの生物学的機能は、III型RTK、VEGFR−1(Flt−1)、VEGFR−2(KDR/Flk−1)、及びVEGFR−3(Flt−4)への結合により仲介される。VEGFRはFms、Kit及びPDGFRと密接に関連しており、VEGFはそれぞれ特定の受容体に結合するが、VEGF−AはVEGFR−1及び−2及び受容体ヘテロ二量体と結合する一方、VEGF−C及び−DはVEGF−2及び−3に結合する。また、PIGFとVEGF−BはVEGFR−1に排他的に結合し、VEGF−EはVEGFR−2のみと相互作用する。変異型VEGF−FはVEGFR−1または−2と相互作用する。VEGF−A、−B、及びPIGFは血管形成において主に必要とされ、VEGF−C及び−Dはリンパ管の形成に必須である。血管形成は腫瘍に栄養と酸素を供給し、癌細胞の転移の経路を提供するため、その増殖と転移に必須である。正常な生体内における血管形成は、血管形成促進因子(angiogenic stimulator)と血管形成抑制因子(angiogenic suppressor)の相互調節によりバランスを取っているが、そのバランスが崩れた癌細胞の場合、血管内皮細胞に大きな影響を及ぼす成長因子(VEGF)によりその受容体であるVEGFRが活性化される。低分子合成物質を用いたVEGFの受容体チロシンキナーゼの様々な阻害剤が開発されており、これらの大部分は固形腫瘍に使用できるとともに癌細胞のみで活性化された血管新生を抑制するので、比較的副作用が少なく、優れた薬効を期待できるという長所を有している。
【0007】
Tie2は受容体チロシンキナーゼの一種であり、血管新生と脈管形成(vasculature)との連関が深い。Tie2のドメイン構造は全ての脊椎動物に非常に高く保存されている(非特許文献3)。Tie2のリガンドはアンジオポエチン(Ang)である。Ang2はTie2の自己リン酸化を誘発せず、Ang1が誘発するTie2の活性化を阻害する。内皮細胞でAng2によるTie2の活性化はPI3K−Aktの活性化を誘発する(非特許文献4)。Tie2の主シグナル伝逹系であるマイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)のシグナル伝逹経路において、アダプダータンパク質であるGRB2及びタンパク質チロシンホスファターゼであるSHP2は、Tie2受容体チロシンキナーゼの自己リン酸化による二量体化過程で重要な役割をする。Ang/Tie2と血管内皮細胞成長因子(VEGF)のシグナル伝逹経路は癌細胞の血管新生に重要な役割をする。Tie2は血管内皮細胞、特に癌細胞の浸潤部で発現する。Tie2の過剰発現は乳房癌(非特許文献5)において確認され、また、子宮癌、肝癌、脳癌などでも観察された。
【0008】
受容体チロシンキナーゼの一種であるRET(トランスフェクション中に再構成されたもの(rearranged during transfection))は主に神経細胞及び内分泌系で発現される。RETのN−末端細胞外ドメインは4個のN−カドヘリン様反復、カルシウム結合部位、9個のN−グリコシル化部位、及び高システイン領域から構成されている(非特許文献6)。RETの細胞質領域には少なくとも12個のチロシン自己リン酸化部位がある(非特許文献7)。例えば、変異型RET9はキナーゼドメインに16個の自己リン酸化部位を有している。GFL/GFR−α複合体がRETの細胞外領域に結合すると、RETは自己リン酸化されて活性化される(非特許文献6)。GDNF(グリア由来神経栄養因子)リガンドファミリーであるGFLは、GDNF、アルテミン(artemin)、ニュールツリン、及びパーセフィンから構成される。4つの亜型(GFR-α 1-4)を有しているGFRαはグリコシルホスファチジルイノシトールアンカー型補助受容体(glycosylphosphatidylinositol-anchored co-receptor)として知られている。RETはマウスの副交感神経系、腸神経系、及び腎臓の発生において重要な役割をする(非特許文献8)。生殖細胞変異によるRETの機能喪失は腸遠位部(distal intestines)の先天的な神経節細胞欠損(aganglionosis)と同定されるヒルシュスプルング病を誘発する(非特許文献9)。一方、RETの機能を増進する突然変異は多発性内分泌腫瘍症2A型(MEN2A)、MEN2B、及び家族性甲状腺髄様癌(FMTC)を誘発する。特にRETは甲状腺癌治療剤の開発のための有望な分子標的であると判明した(非特許文献10)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Manning et al,Science, 2002,298,1912
【非特許文献2】Nowell and Hungerford, J. Natl. Cancer Inst.1960;25:85
【非特許文献3】Lyons et al.,Isolation of the zebrafish homologues for the tie-1 and tie-2 endothelium-specific receptor tyrosine kinases.,Dev Dyn, 1998;212:133-140
【非特許文献4】Jones et al., Identification of Tek/Tie2 binding partners. Binding to a multifunctional docking site mediates cell survival and migration., J Biol Chem.,1999;274:3089630905
【非特許文献5】Peters et al., Expression of Tie2/Tek in breast tumour vasculature provides a new marker for evaluation of tumour angiogenesis.Br J Cancer,1998;77:5156
【非特許文献6】Airaksinen et al., Nat. Rev. Neurosci. 2002;3:383
【非特許文献7】Liu, J.Biol.Chem. 1996;271:5309
【非特許文献8】Pachnis et al., Development 1993;119:1005
【非特許文献9】Manie et al., Trends Genet.2001;17:580
【非特許文献10】Cote and Gagel, N.Engl.J.Med.2003;349:1566
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、本発明の目的はプロテインキナーゼに対して阻害活性を有する新規のチエノ[3,2−d]ピリミジン誘導体を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は異常細胞増殖性疾患を予防または治療するための医薬組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記本発明の一態様によれば、本発明は下記化学式(I)のチエノ[3,2−d]ピリミジン誘導体、またはこの薬学的に許容可能な塩、水和物、もしくは溶媒和物を提供する:
【化1】

前記式中、
Yは、−CH=CR−、−CC−、または−C(=O)NR−であり、
Lは、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、または−NRC(=O)NR−であり、
及びRは、それぞれ独立に、H、C1−6アルキル、またはC3−8シクロアルキルであり、
Rは、H、ハロゲン、メチル、またはメトキシであり、
Eは、C3−14アリールまたはC2−13ヘテロアリールであり、ここでこれらは、無置換であるか、あるいはハロゲン、−NO、−CN、−NH、−OH、−CF、C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、−(CH−C1−6アルキルアミノ、−(CH−ジC1−6アルキルアミノ、−(CH1−6アルコキシ、−(CH−OS(=O)−C1−6アルキル、−(CH−C3−14アリール、−(CH−C2−13ヘテロアリール、及び−(CH−C2−13ヘテロシクロアルキルからなる群から選ばれる1〜3個の置換基で置換され、ここでnは0〜3の整数であり、前記アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立に、無置換であるか、あるいはC1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、ハロゲン、ジC1−6アルキルアミノ、及びC1−6アルコキシからなる群から選ばれる置換基で置換され、そして、
Zは、H、−C(=O)R、C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、C2−7ヘテロシクロアルキル、C3−14アリール、またはC2−13ヘテロアリールであり、ここで該アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立に、無置換であるか、あるいはC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、R−C2−7ヘテロシクロアルキルまたはC2−7ヘテロシクロアルキルで置換され、該RはC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、またはフェニルである。
【0013】
前記本発明の他の態様によれば、本発明は前記化学式(I)の化合物、またはこの薬学的に許容可能な塩、水和物もしくは溶媒和物を含み、プロテインキナーゼの過剰発現に起因する異常細胞増殖性疾患を予防または治療するための医薬組成物を提供する。
【0014】
本発明のチエノ[3,2−d]ピリミジン誘導体、またはこの薬学的に許容可能な塩、水和物もしくは溶媒和物はプロテインキナーゼに対する阻害活性が優れており、これを含む医薬組成物は異常細胞増殖性疾患の予防または治療に効果的である。
【0015】
(発明の詳細な説明)
以下、本発明を詳しく説明する。
【0016】
本発明による化学式(I)の化合物において、好ましくは前記Eは、フェニル、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソオキサゾリルまたはピラゾリルであり、ここでこれらは、無置換であるか、あるいはハロゲン、−NO、−CN、−NH、−OH、−CF、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、−(CH−C1−6アルキルアミノ、−(CH−ジC1−6アルキルアミノ、−(CH1−6アルコキシ、−(CH−OS(=O)−C1−6アルキル、−(CH−C3−14アリール、−(CH−C2−13ヘテロアリール及び−(CH−C2−13ヘテロシクロアルキルからなる群から選ばれる1〜3つの置換基で置換され、ここでnは0〜3の整数であることがよい。このとき、好ましくは、前記アリールはフェニルであり;前記ヘテロアリールはピロリルまたはイミダゾリルであり;前記ヘテロシクロアルキルはピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルまたはジアゼパニルであり、ここで該アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立に、無置換であるか、あるいはC1−6アルキル、ハロゲン、ジC1−6アルキルアミノまたはC1−6アルコキシで置換されることがよい。
【0017】
また、本発明の化学式(I)の化合物において、前記Zは、H、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチル、2−モルホリノエチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロプロピルカルボニル、ベンゾイル、フェニル、4−メトキシフェニル、4−(4−メチルピペリジン−1−イル)フェニル、4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル、ピリジン−4−イル、ピリジン−2−イル、5−メチルピリジン−2−イル、または6−メチルピリジン−3−イルであることが好ましい。
【0018】
本発明による好ましい化合物は、下記化合物、ならびにこれらの薬学的に許容可能な塩、水和物及び溶媒和物からなる群から選ばれるチエノ[3,2−d]ピリミジン誘導体である:
1)(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチル−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド、
2)(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド、
3)(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−N−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド、
4)(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
5)(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
6)(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
7)(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
8)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
9)4−アミノ−N−(5−(3−メトキシフェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
10)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
11)4−アミノ−N−(5−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
12)4−アミノ−N−(5−(3,5−ジメトキシフェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
13)4−(4−メトキシフェニルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
14)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
15)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
16)4−(4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
17)4−(イソプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
18)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(メチルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
19)4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
20)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(2−モルホリノエチルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
21)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
22)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
23)酢酸4−(3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチルベンズアミド)−2−(トリフルオロメチル)ベンジル、
24)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(ヒドロキシメチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
25)メタンスルホン酸4−(3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチルベンズアミド)−2−(トリフルオロメチル)ベンジル、
26)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−((4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
27)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
28)N−(5−(3−ブロモ−5−(トリフルオロメチルカルバモイル)フェニル)−2−メチルフェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
29)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(6−モルホリノピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
30)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(6−(4−エチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
31)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(2,4−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
32)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−((4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
33)(S)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−((3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
34)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(4−ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
35)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
36)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メトキシ−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
37)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
38)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
39)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
40)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
41)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(3−(ジメチルアミノ)プロピルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
42)4−アミノ−N−(5−ベンズアミド−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
43)4−アミノ−N−(5−(3,5−ジメトキシベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
44)N−(5−ベンズアミド−2−メチルフェニル)−4−(5−メチルピリジン−2−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
45)N−(5−(3−(1H−ピロール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
46)4−アミノ−N−(5−(3−(ジメチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
47)N−(5−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
48)4−アミノ−N−(5−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
49)4−アミノ−N−(5−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
50)1−(4−(3−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキシアミド)−4−メチルフェニルカルバモイル)−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イルアセテート、
51)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
52)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(ピリジン−4−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
53)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(ピリジン−2−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
54)4−アミノ−N−(5−(イソキノリン−1−カルボキシアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
55)4−アミノ−N−(5−(イソキノリン−3−カルボキシアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
56)4−アミノ−N−(5−(4−メトキシキノリン−2−カルボキシアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
57)N−(5−(1H−インドール−2−カルボキシアミド)−2−メチルフェニル)−4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
58)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(ピコリンアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
59)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(ニコチンアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
60)4−アミノ−N−(5−(イソニコチンアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
61)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
62)4−アミノ−N−(5−(3−フルオロフェニルアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
63)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
64)(R)−4−アミノ−N−(5−(3−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
65)4−アミノ−N−(5−(3−メトキシベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
66)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
67)N−(3−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキシアミド)−4−メチルフェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド、
68)4−アミノ−N−(5−(1−(4−フルオロベンジル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
69)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(メチルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
70)4−(シクロアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
71)4−(シクロペンチルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
72)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
73)4−(4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
74)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
75)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
76)(S)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−((3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
77)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−((4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
78)N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(メチルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
79)4−(エチルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
80)4−(シクロペンチルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
81)N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
82)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
83)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
84)(R)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
85)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
86)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(モルホリノ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
87)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−((4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
88)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(2,4−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
89)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−フルオロ−5−(3−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
90)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(2,4−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
91)N−(5−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
92)(S)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
93)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
94)(R)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
95)(S)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
96)N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(1−メチルピペリジン−4−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
97)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(ジエチルアミノ)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
98)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−(1−メチルピペリジン−4−イルアミノ)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
99)N−(2−クロロ−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
100)(R)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−フルオロフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
101)N−(2−クロロ−5−(3−(2,4−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
102)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(モルホリノアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
103)N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
104)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−フルオロ−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
105)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
106)(S)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−フルオロフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
107)(S)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−フルオロフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
108)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(2,4−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−フルオロフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
109)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
110)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
111)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
112)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
113)(R)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(2−メチルピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
114)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(ジエチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
115)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
116)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(1−メチルピペリジン−4−イルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
117)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(3−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
118)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メトキシ−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
119)4−(シクロプロピルカルボキシアミド)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
120)4−ベンズアミド−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
121)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−フルオロ−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
122)4−アミノ−N−(5−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
123)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
124)3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル−N−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド、
125)N−(3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチルフェニル)−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
126)3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド、
127)3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド、及び
128)3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル−N−(4−(1−メチルピペラジン−1−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド。
【0019】
本発明の化学式(I)の化合物を製造するに際して、出発物質または中間体として下記化学式(II)〜(V)の化合物が使用される:
【化2】

前記化学式(II)〜(V)中、
Aは、ハロゲン、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−NR、または−NRC(=O)Rであり、
及びRは、それぞれ独立に、H、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、−C(=O)R、C2−7ヘテロシクロアルキル、C3−14アリール、またはC2−13ヘテロアリールであり、ここで前記アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立に、無置換であるか、あるいはC1−6アルキル、C2−7シクロアルキル、C1−6アルコキシ及びC2−7ヘテロシクロアルキルからなる群から選ばれる置換基で置換され、
は、H、C1−6アルキルまたはC2−7シクロアルキルであり、
Xは、−NH、または−C(O)OHであり、
Yは、−CHCR−、−CC−、または−C(O)NR−であり、ここでRは、H、C1−6アルキルまたはC3−8シクロアルキルであり、そして、
Rは、H、ハロゲン、メチルまたはメトキシである。
【0020】
本発明の化学式(I)の化合物、またはこの薬学的に許容可能な塩、水和物もしくは溶媒和物はプロテインキナーゼに対する優れた阻害活性を示す。
【0021】
従って、本発明は化学式(I)の化合物、またはこの薬学的に許容可能な塩、水和物もしくは溶媒和物を有効成分として含む、プロテインキナーゼの過剰発現に起因する異常細胞増殖性疾患の予防または治療用医薬組成物を提供する。
【0022】
前記プロテインキナーゼには、Bcr−Abl、FGFR、Flt、KDR、PDGFR、Fms、Kit、Raf、Tie2、Src、及びRetが含まれ得る。本発明の医薬組成物はこれらのキナーゼに対する優れた阻害活性を有する。
【0023】
前記異常細胞増殖性疾患には、胃癌、肺癌、肝癌、大膓癌、小腸癌、膵臓癌、脳癌、骨癌、黒色腫、乳房癌、硬化性腺症、子宮癌、子宮頸癌、頭頸部癌、食道癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、腎癌、肉腫、前立腺癌、尿道癌、膀胱癌、血液癌、リンパ腫、乾癬および線維腺腫が挙げられる。
【0024】
例えば、前記血液癌には、白血病、多発性骨髄腫または骨髄異形成症候群が挙げられ、前記リンパ腫にはホジキン病または非ホジキンリンパ腫が挙げられる。
【0025】
従って、本発明は、本発明の化学式(I)の化合物またはこの薬学的に許容可能な塩、水和物もしくは溶媒和物をプロテインキナーゼの過剰発現に起因する異常細胞増殖性疾患の予防または治療が必要である対象に投与することを含む、プロテインキナーゼの過剰発現に起因する異常細胞増殖性疾患の予防または治療方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の化合物のヒト(体重約70kg)への好ましい一日投与量は1mg/日〜2,000mg/日の範囲であり得る。本発明による化合物は1日1回投与してもよく、数回に分割投与してもよい。前記1日投与量は、患者の健康状態、年齢、体重及び性別や、投与経路及び疾患重症度に応じて決定すべきであり、これによって本発明の範疇は前記提示した投与量に限定されない。
【0027】
本発明は、前記化学式(I)で表されるチエノ[3,2−d]ピリミジン誘導体またはこの薬学的に許容可能な塩を提供する。この時、薬学的に許容可能な塩は人体に対する毒性が低く、親化合物の生物学的活性と物理化学的特性に悪影響を与えてはならない。薬学的に許容可能な塩の例としては、薬学的に許容可能な遊離酸と化学式(I)の塩基化合物との酸付加塩、アルカリ金属塩(例:ナトリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例:カルシウム塩)、有機塩基と化学式(I)のカルボン酸化合物との有機塩基付加塩、及びアミノ酸付加塩などが挙げられる。
【0028】
本発明の化合物の好ましい塩の形態としては、無機酸または有機酸と形成された塩が挙げられる。この時、無機酸の例としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、過塩素酸、及び臭素酸が挙げられる。また、有機酸の例としては、酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、フマル酸、リンゴ酸、マロン酸、フタル酸、コハク酸、乳酸、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、サリチル酸、マレイン酸、シュウ酸、安息香酸、アスパラギン酸、及びグルタミン酸が挙げられる。有機塩基付加塩は、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン及びジシクロヘキシルアミンのような有機塩基を使用して製造されうる。アミノ酸付加塩はアラニン及びグリシンのような天然アミノ酸を使用して製造されうる。
【0029】
これらの塩は通常の方法で製造されうる。例えば、これらの塩は、前記化学式(I)の化合物をメタノール、エタノール、アセトン及び1,4−ジオキサンのような水溶性溶媒に溶解させてから、遊離酸または遊離塩基を加えた後、結晶化させることにより、製造されうる。
【0030】
本発明の医薬組成物は、前記化学式(I)で表される二環式ヘテロアリール誘導体、この薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、または水和物を有効成分として含み、さらに通常の無毒性の薬学的に許容可能な担体、補強剤、または希釈剤を含み、非経口投与用製剤または経口投与用製剤、例えば、錠剤、カプセル剤、トローチ剤、液剤または懸濁液剤の形態で製剤化することができる。
【0031】
本発明の医薬組成物は通常の添加剤を含んでもよく、例としては、希釈剤、甘味剤、結合剤、溶解剤、溶解補助剤、湿潤剤、乳化剤、等張化剤、吸着剤、崩壊剤、酸化防止剤、防腐剤、滑沢剤、充填剤、及び芳香剤が挙げられる。より具体的な添加剤の例としては、ラクトース、デキストロース、サッカロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、グリシン、シリカ、タルク、ステアリン酸、ステリン、ステアリン酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、デンプン、ゼラチン、トラガカント・ゴム、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、カルボキシルメチル・セルロース・ナトリウム、寒天、水、エタノール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、オレンジエッセンス、イチゴエッセンス、及びバニラエッセンスなどが挙げられる。
【0032】
本発明による注射用組成物に使用可能な担体の例としては、蒸留水、食塩水、グルコース溶液、類似グルコース溶液、アルコール類、グリコールエーテル(例:ポリエチレングリコール400)、オイル、脂肪酸、脂肪酸エステル、グリセリド、界面活性剤、懸濁剤、及び乳化剤が挙げられる。
【実施例】
【0033】
以下、本発明を下記実施例に基づいてより詳しく説明するが、これは本発明を例示するだけであり本発明の範囲がこれに限定されるものではない。
【0034】
以下、製造例1の化合物は下記反応式1に従って製造された:
反応式1
【化3】


製造例1:7−ブロモ−4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン
【0035】
段階1:チエノ[3,2−d]ピリミジン4(3H)−オン
【化4】

3−アミノチオフェン−2−カルボン酸メチル(15g、98.57mmol)(Matrix社製,Cat #018289,CAS[22288-78-4])をホルムアミド(50mL)に溶解させて180℃で5時間攪拌した。該反応混合物を室温でさらに2時間攪拌した後、ろ過して標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 12.48(br,1H),8.18(d,J=5.1Hz,1H),8.14(s,1H),7.40(d,J=5.1Hz,1H)
【0036】
段階2:7−ブロモチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン
【化5】

チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(4.9g)を酢酸(20mL)に溶解させてブロム(5mL)を加えた。密閉反応器で反応混合物を120℃で10時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却してから減圧下において蒸留して酢酸を除去した。その結果得られた混合物を氷水に加え、生じた固体生成物をろ過及び乾燥した結果、追加的な精製なしに標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 12.75(br s,1H),8.36(s,1H),8.24(s,1H)
【0037】
段階3:7−ブロモ−4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン
【化6】

7−ブロモチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(5.9g)をPOCl(20mL)に溶解させて150℃で3時間攪拌した。室温まで冷却した後、残留のPOClを濃縮して氷水に加えて固体生成物が得られた。該固形物を飽和NaHCO溶液で洗浄した後、窒素ガスで乾燥して標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.16(s,1H),8.79(s,1H)
【0038】
段階4:7−ブロモ−4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン
【化7】

7−ブロモ−4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン(2g、8.07mmol)をTHF(27mL)に溶解させてNaSMe(650mg、9.28mmol)を0℃で加えた。15時間攪拌してから氷水を加えた。その結果得られた固形物をろ過して窒素ガスで乾燥した結果、追加的な精製なしに標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.09(s,1H),8.57(s,1H),2.76(s,3H)
【0039】
以下、実施例1の化合物が下記反応式2に従って製造された:
反応式2
【化8】


実施例1:(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチル−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド
【0040】
段階1:7−ブロモチエノ[3,2−d]ピリミジン4−アミン
【化9】

前記製造例1の段階3で製造された7−ブロモ−4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン(5g、20.17mmol)、及び2.0MNHが溶解されたイソプロパノール溶液(50mL)を、密閉反応器に加えた後、100℃で12時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過して、固形物を得た。該固形物を水で洗浄して窒素ガスで乾燥した後、追加的な精製なしに標題化合物(3.8g、83%)が得られた。
MS m/z[M+1]229.97,231.98
【0041】
段階2:7−ビニルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
【化10】

7−ブロモチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(2.4g、10.43mmol)をジオキサン(30mL)に溶解させた後20分間窒素ガスで処理した。ここに、Pd(PPh(723mg、0.63mmol)及びトリブチル(ビニル)スズ(3.35mL、11.5mmol)を加えた後120℃で7時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却してKF水溶液(10%、30mL)を加えて2時間攪拌した。反応混合物をセライトでろ過して酢酸エチルで洗浄した。水層を有機層から分離した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせてMgSOで乾燥して濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法(DCM/MeOH=95/5)で精製して黄色の標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.41(s,1H),8.14(s,1H),6.95(dd,1H),6.36(d,1H),5.38(d,1H)
【0042】
段階3:(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチル安息香酸エチル
【化11】

7−ビニルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(2.5g、14.12mmol)、3−ヨード−4−メチル安息香酸エチル(4.1g、14.12mmol)、Pd(OAc)(190mg、0.85mmol)、トリ−(2−フリル)ホスフィン(295mg、1.27mmol)、及びDIEA(4.7mL、28.24mmol)をDMF(47mL)に溶解させた後、120℃で18時間攪拌した。反応混合物をろ過して酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄してMgSOで乾燥後、ろ過及び濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法で精製して標題化合物(3.3g、69%収率)が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.48(s,1H),8.34(s,1H),8.19(s,1H),8.14(d,1H),7.75(d,1H),7.50(s,2H),7.39(d,1H),7.36(d,1H),4.32(q,2H),2.49(s,3H),1.32(t,3H);MS m/z[M+1]340.28
【0043】
段階4:(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチル安息香酸
【化12】

(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチル安息香酸エチル(3.0g、8.84mmol)をメタノール(15mL)及びTHF(15mL)の混合物に溶解させた後、水(15mL)に溶解させたLiOH(1.8g、44.19mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。有機層を濃縮してここに1N HCl溶液を滴加して固形物を生成させた。該固形物をろ過して窒素ガスで乾燥した結果、追加的な精製なしに標題化合物(2.45g、89%収率)が得られた。
MS m/z[M+1]312.17
【0044】
段階5:(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチル−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド
【化13】

(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチル安息香酸(30mg、0.096mmol)をDMF(1mL)に溶解させた後、ここに3−(トリフルオロメチル)ベンゼンアミン(16mg、0.096mmol)、HATU(110mg、0.289mmol)及びTEA(67μL、0.48mmol)を加えて室温で18時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈してから塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥してろ過及び濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法で精製して標題化合物(36mg、82%収率)が得られた。
MS m/z[M+1]455.20
【0045】
実施例2:(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド
(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチル安息香酸及び4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)アニリンを使用することを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0046】
実施例3:(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−N−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド
(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチル安息香酸及び3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)アニリンを使用することを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0047】
以下、実施例4の化合物は下記反応式3に従って製造された:
反応式3
【化14】


実施例4:(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【0048】
段階1:(E)−7−(2−メチル−5−ニトロスチリル)チエノ[3,2−d]ピリミジン4−アミン
【化15】

3−ヨード−4−メチル安息香酸エチルの代わりに2−ヨード−1−メチル−4−ニトロベンゼン(TCI Laboratory Chemicals社製、Cat.#I0706、CAS[7745-92-8])を使用することを除いては、実施例1の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.50(s,1H),8.44(d,1H),8.37(s,1H),8.25(d,1H),8.04(d,1H),7.56(d,1H),7.52(d,1H),7.45(s,2H),2.58(s,3H);MS m/z[M+1]313.25
【0049】
段階2:(E)−7−(5−アミノ−2−メチルスチリル)チエノ[3,2−d]ピリミジン4−アミン
【化16】

(E)−7−(2−メチル−5−ニトロスチリル)チエノ[3,2−d]ピリミジン4−アミン(0.3g、0.96mmol)を酢酸エチル(5mL)に溶解させ、ここにSnCl・2H0(1g、4.81mmol)と濃HCl(0.5mL)を加えた後、室温で18時間攪拌した。反応終了後、NHOH溶液をpH=5になるまで加えた。ここに無水NaCOをpH=7になるまで加えた。反応混合物をセライトでろ過して酢酸エチルで数回洗浄した。ろ過液を減圧下において濃縮した結果、追加的な精製なしに標題化合物(260mg、84%収率)が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.54(s,1H),8.05(s,1H),8.02(s,1H),7.59(d,1H),7.28(d,2H),7.14(d,1H),6.57(d,2H),2.98(m,1H),0.80(m,2H),0.65(m,2H);MS m/z309.32[M+1]
【0050】
段階3:(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化17】

(E)−7−(5−アミノ−2−メチルスチリル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(100mg、0.354mmol)及び3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(96mg、0.354mmol)をDMF(1.5mL)に溶解させた後、ここにHATU(404mg、1.063mmol)及びTEA(0.248mL、1.7728mmol)を加えて室温で18時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルに希釈してから塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥後、ろ過及び濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法で精製して標題化合物(142mg、75%収率)が得られた。
MS m/z[M+1]535.15
【0051】
実施例5:(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いたことを除いては、実施例4の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0052】
実施例6:(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
(E)−7−(5−アミノ−2−メチルスチリル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(100mg、0.354mmol)を無水THFに溶解させた後、ここにTEA(0.1mL、0.709mmol)及び塩化3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル(81mg、0.390mmol)を加えて室温で4時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルに希釈してから塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥後、ろ過及び濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法で精製して標題化合物(138mg、86%収率)が得られた(表1参照)。
【0053】
実施例7:(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いたことを除いては、実施例4の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0054】
以下、製造例2の化合物は下記反応式4に従って製造された:
反応式4
【化18】


製造例2:4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボン酸
【0055】
段階1:4−(メチルチオ)−7−ビニルチエノ[3,2−d]ピリミジン
【化19】

製造例1の段階4で得られた7−ブロモ−4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン(500mg、1.92mmol)を用いたことを除いては、実施例1の段階2の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.05(s,1H),8.40(s,1H),7.02(dd,1H),6.45(d,1H),5.49(d,1H),2.74(s,3H)
【0056】
段階2:4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド
【化20】

4−(メチルチオ)−7−ビニルチエノ[3,2−d]ピリミジン(350mg、1.68mmol)をCHCl/MeOH(2mL/2mL)に溶解させ、78℃で30分オゾンで処理した。出発物質が消滅した後、窒素ガスで同一の温度で5分処理し、室温まで加熱してジメチルスルフィド(0.37mL、5.04mmol)を加えた。反応混合物を濃縮して黄色固形物が得られた。該固形物をろ過してジエチルエーテルで洗浄した後、窒素ガスで処理して乾燥した結果、追加的な精製なしに標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 10.30(s,1H),9.21(s,1H),9.13(s,1H),2.77(s,3H)
【0057】
段階3:4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボン酸
【化21】

NaHPO・2HO(513mg、3.29mmol)を水(2mL)に溶解させ、ここに、アセトン(3mL)及びDMSO(3mL)に溶解させた4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド(300mg、1.68mmol)を0℃で加えた。反応混合物に、水(2mL)に溶解させたNaClO(194mg、2.15mmol)を同一の温度で加えた後、2時間攪拌した。反応終了後、さらに水(10mL)を加えて2時間攪拌した後、ろ過して固形物が得られた。該固形物を水で数回洗浄して窒素ガスで処理して白色固体状の標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.98(s,1H),8.49(s,1H),2.72(s,1H)
【0058】
以下、実施例8の化合物は下記反応式5に従って製造された:
反応式5
【化22】


実施例8:4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【0059】
段階1:4−メチル−3−(4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボサアミド)安息香酸エチル
【化23】

製造例2の段階3で製造した4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボン酸(2g、10.2mmol)をDMF(40mL)に溶解させた後、ここに3−アミノ−4−メチル安息香酸メチル(1.2g、7.3mmol)、HATU(8.3g、22mmol)及びDIPEA(6.4mL、36.6mmol)を加えて45℃で18時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルに希釈した後、炭酸水素ナトリウム水溶液と塩水で順次に洗浄した。有機層をMgSOで乾燥後、ろ過及び濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法で精製して標題化合物(2.5g)が得られた。
MS m/z[M+1]388.09
【0060】
段階2:4−メチル−3−(4−(メチルスルフィニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)安息香酸エチル
【化24】

4−メチル−3−(4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)安息香酸エチル(500mg、1.29mmol)をDCM(6mL)に溶解させ、ここにm−CPBA(290mg、1.67mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、DCM(30mL)に希釈してから飽和NaHCO溶液で洗浄した。有機層を無水MgSOで乾燥し、セライトでろ過し、濃縮した結果、追加的な精製なしに標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]404.07
【0061】
段階3:3−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸エチル
【化25】

実施例8の段階2で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例1の段階1の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 11.89(s,1H),8.98(s,1H),8.96(s,1H),8.59(s,1H),7.95(s,2H),7.66(d,1H),7.44(d,1H),4.32(q,2H),2.54(s,3H),1.33(t,3H);MS m/z[M+1]356.9
【0062】
段階4:3−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸
【化26】

実施例8の段階3で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例1の段階4の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]329.1
【0063】
段階5:4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化27】

実施例8の段階4で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.80(s,1H),10.47(s,1H),8.89(s,1H),8.80(d,1H,J=1.6Hz),8.52(s,1H),8.20−8.17(m,1H),8.00−7.97(m,2H),7.95−8.95(bs,2H),7.63−7.60(m,1H),7.52(t,1H,J=8.0Hz),7.40−7.36(m,2H),2.51(s,3H)
【0064】
実施例9:4−アミノ−N−(5−(3−メトキシフェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例8の段階4で得られた3−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸及び3−メトキシアニリンを用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0065】
実施例10:4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例8の段階4で得られた3−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸及び3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)アニリンを用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0066】
実施例11:4−アミノ−N−(5−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例8の段階4で得られた3−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸及び4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンアミンを用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0067】
実施例12:4−アミノ−N−(5−(3、5−ジメトキシフェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例8の段階4で得られた3−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸及び3,5−ジメトキシアニリンを用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0068】
以下、実施例13の化合物は下記反応式6に従って製造された:
反応式6
【化28】


実施例13:4−(4−メトキシフェニルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【0069】
段階1:N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化29】

製造例2で得られた化合物及び3−アミノ−4−メチル−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドを用いたことを除いては、実施例8の段階1の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]503.09
【0070】
段階2:N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(メチルスルフィニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化30】

実施例13の段階1で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例8の段階2の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]519.08
【0071】
段階3:4−(4−メトキシフェニルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化31】

N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(メチルスルフィニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド(30mg、0.060mmol)をジオキサン(1mL)に溶解させ、ここにDIPEA(20μL、0.119mmol)及び4−メトキシベンゼンアミン(37mg、0.298mmol)を加えた。反応混合物を120℃で18時間攪拌し、室温まで冷却してから酢酸エチルで希釈して塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥してろ過して減圧下において濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法で精製して標題化合物(28mg、81%収率)が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 11.85(s,1H),10.56(s,1H),10.06(s,1H),9.00(s,1H),8.87(s,1H),8.73(s,1H),8.26(s,1H),8.08(d,1H),7.72(d,1H),7.63−7.57(m,3H),7.47(d,2H),7.01(d,2H),3.79(s,3H),2.54(s,3H);MS m/z[M+1]578.07
【0072】
実施例14:N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例13の段階2で得られた化合物及び3,4,5−トリメトキシアニリンを用いたことを除いては、実施例13の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0073】
実施例15:N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例13の段階2で得られた化合物及び6−メチルピリジン−3−アミンを用いたことを除いては、実施例13の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0074】
実施例16:4−(4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例13の段階2で得られた化合物及び4−(4−エチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いたことを除いては、実施例13の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0075】
実施例17:4−(イソプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例13の段階2で得られた化合物及びイソプロピルアミンを用いたことを除いては、実施例13の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0076】
実施例18:N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(メチルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例13の段階2で得られた化合物及びメチルアミン塩酸塩を用いたことを除いては、実施例13の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0077】
実施例19:4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例13の段階2で得られた化合物及び2−アミノエチルアルコールを用いたことを除いては、実施例13の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0078】
実施例20:N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(2−モルホリノエチルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例13の段階2で得られた化合物及び2−モルホリノエタンアミンを用いたことを除いては、実施例13の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0079】
以下、製造例3の化合物が下記反応式7に従って製造された:
反応式7
【化32】


製造例3:4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボン酸
【0080】
段階1:7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン4(3H)−オン
【化33】

3−アミノ−4−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(3.0g)にホルムアミド(5mL)を加えて200℃で3時間攪拌した。これを室温まで冷却して水(50mL)を加えて15時間室温で攪拌して固形物が得られた。該固形物をろ過して水で洗浄してから窒素ガスで処理して乾燥した結果、追加的な精製なしに白色固体状の標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.50(br,1H),8.16(s,1H),7.86(s,1H),2.30(s,3H)
【0081】
段階2:4−クロロ−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン
【化34】

7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1.5g)をPOCl(10mL)に加えて110℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮してDCMで希釈した後、ここに飽和NaHCO溶液を加えた。水層をDCMで抽出して有機層を合わせた。該有機層をMgSOで乾燥してろ過した結果、白色固体状の標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.06(s,1H),8.24(s,1H),2.43(s,3H)
【0082】
段階3:7−(ブロモメチル)−4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン
【化35】

4−クロロ−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン(6.62g、33.0mmol)及びNBS(5.87g、33.0mmol)をCCl(100mL)に溶解させた後、ここに過酸化ベンゾイル(1.0g、80%純度)を加えた。反応混合物を100℃で1時間攪拌して室温まで冷却してから、セライトでろ過し、濃縮した結果、追加的な精製なしに黄色の標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.15(s,1H),8.75(s,1H),4.93(s,2H)
【0083】
段階4:酢酸(4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)メチル
【化36】

7−(ブロモメチル)−4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン(9.17g、33.0mmol)をDMF(54mL)に溶解させ、ここに酢酸ナトリウム(27g、330mmol)及びヨウ化カリウム(10.96g、66.0mmol)を加えた。反応混合物を35℃で4時間攪拌して酢酸エチルに希釈した後、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で5回洗浄した。反応混合物をMgSOで乾燥してろ過及び濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー法で精製して、白色固体状の標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.06(s,1H),8.60(s,1H),5.38(s,2H),2.06(s,3H)
【0084】
段階5:(4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)メタノール
【化37】

酢酸(4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)メチル(3.12g、12.06mmol)をTHF(240mL)に溶解させ、ここに1N NaOH溶液(100mL)を室温で加えた。反応混合物を30分攪拌して酢酸エチルに希釈した後、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSOで乾燥してろ過及び濃縮した結果、追加的な精製なしに白色固体状の標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.09(s,1H),8.33(s,1H),5.47(t,1H),4.84(d,2H)
【0085】
段階6:4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド
【化38】

(4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)メタノール(215mg、0.99mmol)及びMnO(863mg、9.9mmol、10当量)をクロロホルム(10mL)に溶解させて70℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却してセライトでろ過し、濃縮した結果、追加的な精製なしに白色固体状の標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 10.30(s,1H),9.40(s,1H),9.20(s,1H)
【0086】
段階7:4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボン酸
【化39】

NaHPO・2HO(170mg、1.07mmol)を水(0.6mL)に溶解させた後、ここにDMSO(4.8mL)に溶解させた4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド(100mg、0.47mmol)を10℃で加えた。反応混合物を0℃まで冷却した後、水(0.6mL)に溶解させたNaClO(170mg、1.88mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温まで昇温させて2時間攪拌し、水(10mL)を加えた。反応混合物を2時間攪拌して、ろ過した。ろ過溶液を濃縮して白色固体状の標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.07(s,1H),8.87(s,1H)
【0087】
以下、実施例21の化合物が下記反応式8に従って製造された:
反応式8
【化40】


実施例21:4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【0088】
段階1:3−(4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸エチル
【化41】

出発物質として製造例3で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例8の段階1の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]376.05
【0089】
段階2:3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸エチル
【化42】

出発物質として実施例21の段階1で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例13の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSOd)δ 11.91(s,1H),8.97(s,1H),8.66(s,1H),8.51(s,1H),7.66(d,1H),7.44(d,1H),4.32(q,2H),3.08−3.03(m,1H),2.54(s,3H),1.33(t,3H),0.86(br s,2H),0.70(br s,2H);MS m/z[M+1]397.93
【0090】
段階3:3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸
【化43】

出発物質として実施例21の段階2で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例1の段階4の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 13.02−12.80(m,1H),11.90(s,1H),8.96(s,1H),8.93(s,1H),8.66(s,1H),8.53(s,1H),7.64(dd,1H),7.40(d,1H),3.07−3.03(m,1H),2.54(s,3H),0.86(br s,2H),0.70(br s,2H)
【0091】
段階4:4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化44】

出発物質として実施例21の段階3で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]512.06
【0092】
以下、製造例4の化合物が下記反応式9に従って製造された:
反応式9
【化45】


製造例4:4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボン酸
【0093】
段階1:(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリジン−7−イル)メタノール
【化46】

イソプロパノール(590mL)及びシクロプロピルアミン(102mL、1.5mol)を製造例3の段階5で得られた化合物(59g、29.3mmol)に加えた後、還流で12時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却させた後濃縮して、酢酸エチル(1L)に希釈してから、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(800mL×3)で洗浄し、その後濃縮させた。その結果得られた混合物をメタノール/ジエチルエーテル/ヘキサン混合物(1:10:10、v/v/v)で結晶化して標題化合物(46.5g)が得られた。
H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.42(s,1H),7.93(d,1H),7.84(s,1H),5.23−5.19(t,1H),4.70(d,2H),2.96(m,1H),0.78(m,2H),0.62(m,2H)
【0094】
段階2:4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド
【化47】

製造例4の段階1で得られた化合物(46.5g、210mmol)をクロロホルム2.0Lに溶解させた後、ここに二酸化マンガン183g(2.1mol)を加えて還流で12時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却させた後、セライトで二酸化マンガンをろ過して、ろ過液を濃縮させて乾燥した結果、追加的な精製なしに標題化合物(40.9g)が得られた。
H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ 10.3(s,1H),8.96(s,1H),8.55(s,1H),8.30(d,1H),2.99(m,1H),0.80(m,2H),0.65(m,2H)
【0095】
段階3:4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボン酸
【化48】

NaHPO・2HO(67g、429mmol)を水(220mL)に溶解させた後、ここにアセトン/ジメチルスルホキシド混合物(1:1、v/v)(640mL)に溶解させた製造例4の段階2で得られた化合物(41g、187mmol)を徐々に加えて0℃まで冷却後、30分攪拌した。反応混合物に水220mLに溶解させたNaClO(25.3g、280mmol)を0℃で徐々に加え、室温で5時間攪拌した。該反応混合物に水400mLを加えて内部のゲルを除去後、該生じた固形物をろ過して、水、酢酸エチル、及びジメチルエーテルの順で洗浄した。ここに酢酸エチル400mLを加えた後、攪拌して残留のジメチルスルホキシド溶媒を除去した。該固形物をろ過し、ジエチルエーテルで洗浄して、標題化合物(32g)が得られた。
H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.97(s,1H),8.75(br s,1H),8.59(s,1H),3.05(m,1H),0.86(m,2H),0.69(m,2H)
【0096】
以下、製造例5の化合物が下記反応式10に従って製造された:
反応式10
【化49】


製造例5:4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンアミン
【0097】
段階1:4−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル
【化50】

4−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(2g、9.7mmol)をメタノール(40mL)に溶解させて12N HCl(10滴)を加えた。反応混合物を90℃で48時間攪拌後、室温まで冷却して濃縮してから、ここに酢酸エチル(100mL)を加えた。反応混合物を飽和NaHCO溶液で洗浄して有機層をNaSOで乾燥後、ろ過及び濃縮した結果、追加的な精製なしに標題化合物(2.07g、91%)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 11.60(s,1H),8.02(m,2H),7.10(d,1H),4.26(q,2H),1.28(t,3H)
【0098】
段階2:4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル
【化51】

箔で包んだ丸底フラスコの中で、4−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(500mg、2.13mmol)を塩化メチレン(10mL)に溶解させた。ここに4−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン(0.25mL、2.13mmol)、PPh(670mg、2.56mmol)、及びDIAD(0.50mL、2.56mmol)を加えて室温で23時間攪拌した。反応混合物にDTAD(4.26mmol)及びPPh(1.12g、4.26mmol)を0℃で加えた後、室温で24時間攪拌した。その結果得られた混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー法(Hex/EA=1/1→DCM/MeOH=10/1)で精製して、標題化合物(512mg、76%)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.14(dd,1H),8.08(d,1H),7.43(d,1H),4.77(m,1H),4.30(q,2H),2.35(m,2H),2.24(m,2H),2.19(s,3H),1.93(m,2H),1.73(m,2H),1.27(t,3H)
【0099】
段階3:4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸
【化52】

4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(512mg、1.61mmol)をTHF(1.5mL)、MeOH(1.5mL)及びHO(1.5mL)に溶解させた後、ここにNaOH(193mg、4.84mmol)を加えた。反応混合物を90℃で22時間攪拌した後、室温まで冷却して、pH4になるまで1N HClを滴加した。反応混合物を濃縮させ、ここに混合溶媒(DCM/MeOH=5/1)を加えた。残留の固形物をろ過して、ろ過液を濃縮した結果、追加的な精製なしに標題化合物(391mg、80%)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.16(dd,1H),8.11(d,1H),7.46(d,1H),4.93(m,1H),3.03(m,4H),2.63(s,3H),2.15(m,2H),1.95(m,2H)
【0100】
段階4:4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバミン酸t−ブチル
【化53】

4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(200mg、0.659mmol)をt−BuOH(6mL)に溶解させた後、ここにDPPA(0.21mL、0.989mmol)及びTEA(0.14mL、0.989mmol)を加えた。反応混合物を90℃で23時間攪拌して室温まで冷却後、ここに飽和NaHCO溶液を加えた。水層を酢酸エチルで洗浄して、有機層を合わせてNaSOで乾燥後、ろ過及び濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法(DCM/MeOH=10/1)で精製して標題化合物(82mg、45%)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 9.44(s,1H),7.79(s,1H),7.56(d,1H),7.20(d,1H),4.55(m,1H),2.66(m,2H),2.38(m,2H),2.31(s,3H),1.93(m,2H),1.74(m,2H),1.46(s,9H)
【0101】
段階5:4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンアミン
【化54】

4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバミン酸t−ブチル(82mg、0.299mmol)を塩化メチレン(1mL)に溶解させた後、ここにTFA(1mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した後濃縮させた。反応混合物を塩化エチレンで希釈した後、飽和NaHCO溶液で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥して、ろ過及び濃縮した結果、追加的な精製なしに標題化合物(63mg、77%)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 6.97(dd,1H),6.79(d,1H),6.73(d,1H),5.00(s,2H),4.26(m,1H),2.50(m,2H),2.13(s,3H),2.10(m,2H),1.86(m,2H),1.61(m,2H)
【0102】
以下、製造例6の化合物が下記反応式11に従って製造された:
反応式11
【化55】


製造例6:3−アミノ−4−メチル−N−(3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド
【0103】
段階1:3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)アニリン
【化56】

3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)アニリン(1.2mL、8.60mmol)及び2−メチルイミダゾール(847mg、10.3mmol)をジメチルスルホキシド(8.6mL)に溶解させた後、ここにCuI(490mg、2.58mmol)、8−キノリノール(370mg、2.58mmol)及び炭酸カリウム(2.38g、17.2mmol)を加えた。反応混合物を窒素ガスで10分処理してガスを除去し、120℃で12時間反応させた。反応混合物を室温まで冷却後、ここに14%水酸化アンモニウム水溶液を加えた。反応混合物を1時間室温で攪拌し、酢酸エチル30mLで希釈した後、炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄した。有機層を水で洗浄して硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下において蒸留させた。濃縮された混合物を酢酸エチルを用いたシリカゲルカラムでろ過して銅不純物を除去し、ろ過液を減圧下において蒸留させた。濃縮された混合物を酢酸エチル(3mL)及びn−ヘキサン(30mL)で結晶化した結果、明るい縁色の固体状の標題化合物(1.31g)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.27(s,1H),6.90(s,2H),6.78(s,2H),5.93(s,2H),2.26(s,3H)
【0104】
段階2:4−メチル−N−(3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−ニトロベンズアミド
【化57】

3−ニトロ−4−メチル安息香酸(14.8g、81.5mmol)をDMF(150mL)に溶解させた後、ここにHATU(62g、163mmol)とDIPEA(57mL、326mmol)を室温で加えた。反応混合物を15分攪拌した後、ここに3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)アニリン(13.1g、54.3mmol)を加えた後、45℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却した後、酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO溶液で洗浄した。有機層を無水MgSOで乾燥し、セライトでろ過し、濃縮した。残留物を酢酸エチル及びヘキサンを用いて結晶化した結果、標題化合物(27g)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 10.9(s,1H),8.61(s,1H),8.25−8.22(m,2H),8.16(s,1H),7.74−7.71(d,1H),7.62(s,1H),7.41(s,1H),6.95(s,1H),2.55(s,3H),2.34(s,3H)
【0105】
段階3:3−アミノ−4−メチル−N−(3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド
【化58】

製造例6の段階2で得られた化合物(27g、72.1mmol)をエタノール(300mL)に溶解させ、ここにSnCl・2H0(81g、360mmol)を加えて80℃で3時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却した後、酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和NaHCO溶液で数回洗浄した。有機層を無水MgSOで乾燥し、ろ過及び濃縮した結果、追加的な精製なしに標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]375.25
【0106】
実施例22:4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化59】

製造例4の段階3で得られた化合物(7.2g、31mmol)をDMF(100mL)に溶解させた後、ここにHATU(25g、65.4mmol)とDIPEA(23mL、131mmol)を室温で加えた。反応混合物を15分攪拌した後、ここに製造例6の段階3で得られた3−アミノ−4−メチル−N−(3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(8.2g、22mmol)を加えた後45℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却した後、酢酸エチルに希釈して飽和NaHCO溶液で洗浄した。有機層を無水MgSOで乾燥して、セライトでろ過し、濃縮した。残留物を酢酸エチル及びヘキサンで結晶化した結果、標題化合物(5g)が得られた。
H NMR(DMSO−d)δ 11.9(s,1H),10.8(s,1H),8.98(s,1H),8.90(s,1H),8.67(s,1H),8.52(s,1H),8.31(s,1H),8.18(s,1H),7.73(d,1H),7.58(s,1H),7.50(d,1H),7.42(s,1H),6.95(s,1H),3.04(m,1H),2.55(s,3H),2.35(s,3H),0.84(m,2H),0.69(m,2H)
【0107】
以下、製造例7の化合物が下記反応式12に従って製造された:
反応式12
【化60】


製造例7:酢酸4−(3−アミノ−4−メチルベンズアミド)−2−(トリフルオロメチル)ベンジル
【0108】
段階1:1−(ブロモメチル)−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン
【化61】

出発物質として1−メチル−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンを用いたことを除いては、製造例3の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]283.09,285.97
【0109】
段階2:酢酸4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル
【化62】

出発物質として製造例7の段階1で得られた化合物を用いたことを除いては、製造例3の段階4の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]264.05
【0110】
段階3:酢酸4−アミノ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル
【化63】

出発物質として製造例7の段階2で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例1の段階2の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.24(d,1H),6.91(d,1H),6.76(dd,1H),5.71(s,2H),4.99(s,2H),2.00(s,3H)
【0111】
段階4:酢酸4−(4−メチル−3−ニトロベンズアミド)−2−(トリフルオロメチル)ベンジル
【化64】

出発物質として製造例7の段階3で得られた化合物を用いたことを除いては、製造例6の段階2の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]397.10
【0112】
段階5:酢酸4−(3−アミノ−4−メチルベンズアミド)−2−(トリフルオロメチル)ベンジル
【化65】

出発物質として製造例7の段階4で得られた化合物を用いたことを除いては、製造例6の段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 10.36(s,1H),8.27(s,1H),8.08(d,1H),7.62(d,1H),7.18(s,1H),7.08(q,2H),5.17(s,2H),5.11(s,2H),2.12(s,3H),2.07(s,3H);MS m/z[M+1]368.98
【0113】
以下、実施例23〜26の化合物が下記反応式13に従って製造された:
反応式13
【化66】

【0114】
実施例23:4−(3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチルベンズアミド)−2−(トリフルオロメチル)酢酸ベンジル
【化67】

3−アミノ−4−メチル−N−(3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドの代わりに製造例7で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例22の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 11.91(s,1H),10.60(s,1H),8.99(br s,1H),8.89(s,1H),8.69(br s,1H),8.53(br s,1H),8.29(s,1H),8.12(d,1H),7.71(d,1H),7.65(d,1H),7.18(d,1H),5.19(s,2H),3.06−3.04(m,1H),2.89(s,3H),2.08(s,3H),0.85−0.80(m,2H),0.70−0.64(m,2H);MS m/z[M+1]584.04
【0115】
実施例24:4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(ヒドロキシメチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化68】

酢酸(4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)メチルの代わりに実施例23で得られた化合物を用いたことを除いては、製造例3の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 11.91(s,1H),10.50(s,1H),8.99(br s,1H),8.88(s,1H),8.68(br s,1H),8.52(br s,1H),8.20(s,1H),8.08(d,1H),7.72(dd,2H),7.47(d,1H),5.44(br s,1H),4.64(d,2H),3.09−3.05(m,1H),2.70(s,3H),0.92−0.80(m,2H),0.76−0.65(m,2H);MS m/z[M+1]541.96
【0116】
実施例25:4−(3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチルベンズアミド)−2−(トリフルオロメチル)メタンスルホン酸塩
【化69】

4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(ヒドロキシメチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド(300mg、0.554mmol)をDCM(2.5mL)に溶解させ、ここにTEA(0.15mL、1.11mmol)を加えた。反応混合物に塩化メタンスルホニル(66μL、0.83mmol)を0℃で加えた。反応混合物を6時間攪拌後、DCM(10mL)で希釈した。有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥してから、ろ過して減圧下において濃縮した結果、追加的な精製なしに標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 11.92(s,1H),10.63(s,1H),8.99(br s,1H),8.89(s,1H),8.68(br s,1H),8.52(br s,1H),8.28(s,1H),8.14(d,1H),7.72(dd,2H),7.49(d,1H),4.86(s,2H),3.12−3.05(m,1H),2.67(s,3H),1.20(s,3H),0.92−0.87(m,2H),0.74−0.60(m,2H);MS m/z[M+1]619.98
【0117】
実施例26:4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−((4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化70】

メタンスルホン酸4−(3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチルベンズアミド)−2−(トリフルオロメチル)ベンジル(30mg、0.048mmol)をDMF(1mL)に溶解させ、ここにKCO(20mg、0.145mmol)及び4−メチル−1H−イミダゾール(20mg、0.242mmol)を加えた後、室温で18時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)に希釈して塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥して、ろ過後、減圧下において濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法(MeOH/DCM=5/95)で精製して標題化合物(23mg、78%収率)が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 11.94(s,1H),10.74(s,1H),8.99(br s,1H),8.93(s,1H),8.68(br s,1H),8.53(br s,1H),8.41(s,1H),8.21(s,1H),7.82(s,1H),7.74(d,2H),7.51(d,1H),4.47(s,2H),3.09−3.02(m,1H),2.24(s,3H),1.17−1.00(m,2H),0.85−0.78(m,2H)
【0118】
実施例27:4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例21の段階3で得られた3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸及び3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)アニリンを用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0119】
実施例28:N−(5−(3−ブロモ−5−(トリフルオロメチルカルバモイル)フェニル)−2−メチルフェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例21の段階3で得られた3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸及び3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)アニリンを用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0120】
実施例29:4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(6−モルホリノピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例21の段階3で得られた3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸及び6−モルホリノピリジン−3−アミンを用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0121】
実施例30:4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(6−(4−エチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
実施例21の段階3で得られた3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチル安息香酸及び6−(4−エチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミンを用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた(表1参照)。
【0122】
実施例31及び34〜38
好適な出発化合物を用いたことを除いては、実施例22の手順を繰り返して行った(表1参照)。
【0123】
実施例32及び33
好適な出発化合物を用いたことを除いては、実施例26の手順を繰り返して行った(表1参照)。
【0124】
以下、実施例39の化合物が下記反応式14に従って製造された:
反応式14
【化71】


実施例39:4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【0125】
段階1:4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボン酸
【化72】

出発物質として実施例1の段階2で得られた化合物を用いたことを除いては、製造例2の段階2と段階3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]196.03
【0126】
段階2:4−アミノ−N−(2−メチル−5−ニトロフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化73】

出発物質として実施例39の段階1で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例8の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 12.12(s,1H),9.26(d,1H),8.95(s,1H),8.61(s,1H),7.85(dd,1H),7.84(br s,2H),7.55(d,1H),2.60(s,3H);MS m/z[M+1]330.06
【0127】
段階3:4−アミノ−N−(5−アミノ−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化74】

実施例39の段階2で得られた化合物(1g、3.0mmol)にメタノール(15mL)及びPd/C(200mg)を加え、水素雰囲気下において14時間室温で攪拌した。反応混合物をセライトでろ過し、濃縮した結果、標題化合物(152mg)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 11.48(s,1H),8.86(s,1H),8.54(s,1H),7.88(br s,2H),7.59(d,1H),6.88(d,1H),6.27(dd,1H),4.92(br s,2H),2.27(s,3H);MS m/z[M+1]300.09
【0128】
段階4:4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化75】

4−アミノ−N−(5−アミノ−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド(30mg、0.1mmol)をTHF(1mL)に溶解させ、ここにTEA(42μL、0.30mmol)を加えた。反応混合物に塩化3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル(19μL、0.13mmol)を0℃で加えて室温で6時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈して塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過後、減圧下において濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法(3/97MeOH/DCM)で精製して標題化合物(35mg、74%収率)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 11.74(s,1H),10.51(s,1H),8.92(s,1H),8.67(s,1H),8.58(s,1H),8.31(s,1H),8.28(d,1H),7.96(d,1H),7.94(s,2H),7.77(t,1H),7.58(d,1H),7.27(d,1H),2.44(s,3H)
【0129】
以下、製造例8の化合物が下記反応式15に従って製造された:
反応式15
【化76】


製造例8:N−(3−アミノ−4−メチルフェニル)−4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【0130】
段階1:4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
【化77】

4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(2.0g、10.58mmol)をジメチルアセトアミド(35mL)に溶解させた後、ここにモルホリン(2.88mL、31.73mmol)を加えて145℃で19時間反応させた。反応混合物を室温まで冷却させた後、酢酸エチル(50mL)で希釈して炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を用いて有機層を洗浄した。有機層を水で洗浄して硫酸ナトリウムを用いて乾燥後、溶媒を減圧下において蒸留させた。濃縮された混合物を酢酸エチル(10mL)及びn−ヘキサン(80mL)で結晶化した結果、褐色固体状の標題化合物2.1gが得られた。
H NMR(DMSO−d)δ 8.17(s,1H),8.08(d,1H),7.58(d,1H),3.71(m,4H),2.99(m,4H)
【0131】
段階2:4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸
【化78】

4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(2.1g、8.016mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(1:1:1、v/v/v、20mL)に溶解させた後、ここに水酸化ナトリウム(1.9g、48.10mmol)を加えて還流で40時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却させた後、pH3〜4になるまで1N塩酸を徐々に加えた。生じた固形物をろ過後、水及びジメチルエーテルで洗浄した後、乾燥した結果、標題化合物(694mg)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.15(d,2H),7.57(d,1H),3.70(m,4H),2.95(m,4H)
【0132】
段階3:N−(4−メチル−3−ニトロフェニル)−4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化79】

4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(694mg、2.523mmol)をジメチルホルムアミド(5.6mL)に溶解させた後、ここにHATU(1.92g、5.047mmol)及びN、N−ジイソプロピルエチルアミン(1.37mL、7.851mmol)を加えて室温で30分攪拌した。反応混合物に4−メチル−3−ニトロアニリン(256mg、1.682mmol)を加えた後、45℃で19時間反応させた。反応混合物を室温に冷却後、酢酸エチル(10mL)で希釈して炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を水で洗浄して硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下において蒸留させた。濃縮された混合物を酢酸エチル(3mL)及びn−ヘキサン(30mL)で結晶化した結果、褐色固体状の標題化合物(673mg)が得られた。
H NMR(300Mhz,DMSO−d)δ=10.7(s,1H),8.50(s,1H),8.25(m,2H),7.98(d,1H),7.65(d,1H),7.49(d,1H),3.72(m,4H),2.96(m,4H)
【0133】
段階4:N−(3−アミノ−4−メチルフェニル)−4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化80】

N−(4−メチル−3−ニトロフェニル)−4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(68mg、0.17mmol)をエタノール(1.7mL)に溶解させた後、ここに塩化スズ(190mg、0.83mmol)を加え、還流で3時間反応させた。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した後、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を蒸留水(10mL×3)で洗浄して硫酸ナトリウムを用いて乾燥した後、溶媒を減圧下において蒸留させた。濃縮された溶液を酢酸エチル(2mL)及びn−ヘキサン(20mL)で結晶化した結果、明るい黄色の固体状の標題化合物(26mg)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 10.0(s,1H),8.21(m,2H),7.61(d,1H),7.07(s,1H),6.87(d,1H),6.81(d,1H),4.84(s,2H),3.72(m,4H),2.94(m,4H),2.04(s,3H)
【0134】
実施例40:4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化81】

4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボン酸(23mg、0.10mmol)をジメチルホルムアミド1.0mLに溶解させた後、ここにHATU(76mg、0.20mmol)及びN、N−ジイソプロピルエチルアミン(0.081mL、0.47mmol)を加えて室温で30分攪拌した。反応混合物にN−(3−アミノ−4−メチルフェニル)−4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(25mg、0.066mmol)を加えた後、45℃で17時間反応させた。反応混合物を室温に冷却した後、酢酸エチル(5mL)で希釈して炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)で洗浄した。有機層を塩水(5mL×3)で洗浄して硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下において蒸留させた。濃縮された反応物を酢酸エチル(1mL)及びn−ヘキサン(10mL)で結晶化した結果、明るい褐色固体状の標題化合物(34mg)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 11.8(s,1H),10.4(s,1H),8.95(s,1H),8.66(d,2H),8.50(s,1H),8.26(d,2H),7.65(d,1H),7.50(d,1H),7.27(d,1H),3.74(m,4H),3.03(m,1H),2.98(m,4H),2.48(s,3H),0.85(m,2H),0.68(m,2H)
【0135】
以下、製造例9の化合物が下記反応式16に従って製造された:
反応式16
【化82】


製造例9:3−アミノ−4−メチルフェニルカルバミン酸t−ブチル
【0136】
段階1:4−メチル−3−ニトロフェニルカルバミン酸t−ブチル
【化83】

4−メチル−3−ニトロアニリン(5.0g、32.86mmol)を無水THF(25mL)に溶解させた。反応混合物に無水THF(25mL)に溶解させた炭酸水素 t−ブチル(7.5mL、32.86mmol)を徐々に加えた後、65℃で18時間攪拌した。反応終了後、残留の有機溶媒を減圧下において蒸留させた後、水を加えた。得られた黄色固形物を、ろ過及び乾燥した結果、追加的な精製なしに標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 9.76(s,1H),8.23(d,1H),7.57(dd,1H),7.39(d,1H),2.43(s,3H),1.48(s,9H)
【0137】
段階2:3−アミノ−4−メチルフェニルカルバミン酸t−ブチル
【化84】

4−メチル−3−ニトロフェニルカルバミン酸t−ブチル(7.6g、30.13mmol)をエタノール(167mL)に溶解させ、50psi圧力の水素ガス下において反応させた。反応混合物を2時間攪拌後、セライトでろ過することにより濃縮した結果、追加的な精製なしに標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.92(s,1H),6.82(s,1H),6.64(d,1H),6.48(d,1H),4.73(s,2H),1.88(s,3H),1.44(s,9H)
【0138】
以下、実施例82の化合物が下記反応式17に従って製造された:
反応式17
【化85】

実施例82:4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【0139】
段階1:3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチルフェニルカルバミン酸t−ブチル
【化86】

製造例4の段階3で得られた4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボン酸(5.3g、22.49mmol)をDMF(60mL)に溶解させた。反応混合物に、製造例9の段階2で得られた3−アミノ−4−メチルフェニルカルバミン酸t−ブチル(6g、26.99mmol)、EDCI(6.5g、33.74mmol)、HOBT(6.1g、44.98mmol)及びTEA(4.7mL、33.74mmol)を順に加え、室温で24時間攪拌した。反応終了後、水(120mL)を加えて、得られた黄色固形物をろ過して乾燥した結果、追加的な精製なしに標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]439.84
【0140】
段階2:N−(5−アミノ−2−メチルフェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化87】

3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチルフェニルカルバミン酸t−ブチル(7g、15.93mmol)をDCM(80mL)に溶解させた後、ここにTFA(12mL、159.3mmol)を加え、室温で8時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を減圧下において濃縮して有機溶媒及び残留のTFAを除去し、水(20mL)を加えた。反応混合物を2.0N NaOH溶液で中和して、得られた黄色固形物をろ過して乾燥した結果、追加的な精製なしに標題化合物が得られた。
MS m/z[M+1]339.87
【0141】
段階3:4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化88】

N−(5−アミノ−2−メチルフェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド及び4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いることを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 11.8(s,1H),10.6(s,1H),8.93(s,1H),8.67(d,2H),8.47(s,2H),8.39(d,1H),7.94(s,1H),7.75(d,1H),7.60(m,1H),7.29(m,1H),7.11(s,1H),3.05(m,1H),2.18(s,3H),0.84(m,2H),0.66(m,2H)
【0142】
実施例41〜81及び実施例83〜121
好適な出発化合物を用いたことを除いては、実施例39、40または82の手順を繰り返して行った(表1参照)。
【0143】
実施例122:4−アミノ−N−(5−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化89】

実施例39の段階3で得られた4−アミノ−N−(5−アミノ−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド(50mg、0.167mmol)を無水THF(1mL)に溶解させ、ここにTEA(47μL、0.334mmol)及びトリホスゲン(17mg、0.059mmol)を0℃で加え、2時間攪拌した。反応混合物に4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンアミン(49mg、0.251mmol)を加えて室温で10時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈して塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下において濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法(MeOH/DCM=3/97)で精製して標題化合物(54mg、60%)が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 11.70(s,1H),9.01(s,1H),8.91(s,1H),8.87(s,1H),8.56(s,1H),8.40(s,1H),8.11(s,1H),7.89(br s,2H),7.60(m,2H),7.28(d,1H),7.18(d,1H),2.40(s,3H)
【0144】
実施例123:4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド
【化90】

実施例82の段階2で得られたN−(5−アミノ−2−メチルフェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミドを用いたことを除いては、実施例122の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 11.76(br,2H),9.06(d,1H),8.94(s,1H),8.64(m,2H),8.51(s,1H),8.40(d,1H),8.21(s,1H),7.94(d,1H),7.53(d,1H),7.32(m,2H),7.19(m,1H),3.04(m,1H),2.37(s,3H),2.18(s,3H),0.85(m,2H),0.69(m,2H)
【0145】
以下、実施例124化合物は下記反応式18に従って製造された:
反応式18
【化91】

実施例124:3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル−N−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド
【0146】
段階1:4−(メチルチオ)−7−((トリメチルシリル)エチニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン
【化92】

7−ブロモ−4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン(3g、11.49mmol)をアセトニトリル(30mL)に溶解させた後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(204mg、0.29mmol)、CuI(76mg、0.40mmol)、ジシクロヘキシルアミン(2.5mL、12.64mmol)及びエチニルトリメチルシラン(3.2mL、22.98mmol)を加えた。反応混合物を15分窒素ガスで処理し、80℃で14時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、セライトでろ過して酢酸エチル(50mL)で洗浄した。ろ過液を塩水で洗浄した後、MgSOで乾燥して濃縮した。その結果得られた反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法(酢酸エチル/ヘキサン=1/9〜2/8)で精製して黄色固体状の標題化合物(2.1g、65%収率)が得られた。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.05(s,1H),7.99(s,1H),2.74(s,3H),0.30(s,9H);MS m/z:279.34[M+1]
【0147】
段階2:7−エチニル−4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン
【化93】

4−(メチルチオ)−7−((トリメチルシリル)エチニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン(500mg、1.8mmol)をTHF(5mL)に1.0Mで溶解させ、ここにテトラブチルアンモニウムフルオリド溶液(3.6mL、3.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分攪拌後に濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法(酢酸エチル/ヘキサン=2/8〜3/7)で精製して黄色固体状の標題化合物(340mg、91%収率)が得られた。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.07(s,1H),8.03(s,1H),3.44(s,1H),2.88(s,3H);MS m/z:207.23[M+1]
【0148】
段階3:4−メチル−3−((4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)安息香酸エチル
【化94】

7−エチニル−4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン(850mg、4.12mmol)をDMF(9mL)に溶解させた後、ここに3−ヨード−4−メチル安息香酸エチル(902mg、4.12mmol)、Pd(PPh(242mg、0.21mmol)、CuI(59mg、0.31mmol)及びDIEA(1.0mL、6.18mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌し、セライトでろ過することにより濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法(酢酸エチル/ヘキサン=1/9〜2/8)で精製して黄色固体状の標題化合物(1.1g、72%収率)が得られた。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.11(s,1H),8.75(s,1H),8.07(s,1H),7.90(d,1H),7.52(d,1H),4.33(q,2H),2.78(s,3H),2.61(s,3H),1.34(t,3H);MS m/z:369.44[M+1]
【0149】
段階4:3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル安息香酸エチル
【化95】

4−メチル−3−((4−(メチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)安息香酸エチル(440mg、1.19mmol)を塩化メチレン(6mL)に溶解させ、ここにm−CPBA(616mg、3.57mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃でさらに30分間攪拌した後に塩化メチレン(20mL)を加えた。反応混合物をNaHCO飽和水溶液(30mL×3)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥してセライトでろ過して濃縮した結果、追加的な精製なしに標題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.58(s,1H),9.13(s,1H),8.10(s,1H),7.94(d,1H),7.70(d,1H),4.33(q,2H),3.54(s,3H),2.63(s,3H)),1.34(t,3H);MS m/z:385.50[M+1]
【0150】
段階5:3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル安息香酸エチル
【化96】

3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル安息香酸エチル(50mg、0.13mmol)をジオキサン(1mL)に溶解させ、ここにシクロプロピルアミン(37mg、0.65mmol)及びDIEA(0.1mL、0.65mmol)を加えた。反応混合物を120℃で8時間攪拌して室温まで冷却させた。ここに酢酸エチル(5mL)を加えた後、塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、セライトでろ過して濃縮した。その結果得られた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー法(酢酸エチル/ヘキサン=2/8〜4/6)で精製して標題化合物(32mg、65%収率)が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.52(s,1H),8.47(s,1H),8.09(m,1H),8.03(s,1H),7.89(dd,1H),7.51(d,1H),4.32(q,2H),3.58(m,4H),2.58(s,3H),1.32(t,3H);MS m/z:382.59[M+1]
【0151】
段階6:3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル安息香酸
【化97】

出発物質として実施例123の段階5で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例1の段階4の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z:350.09[M+1]
【0152】
段階7:3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル−N−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド
【化98】

出発物質として実施例124の段階6で得られた化合物を用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z:573.17[M+1]
【0153】
実施例125:N−(3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチルフェニル)−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化99】

3−ヨード−4−メチル安息香酸エチルの代りに2−ヨード−1−メチル−4−ニトロベンゼン(TCI Laboratory Chemicals社製、Cat.#I0706、CAS[7745−92−8])を用いることを除いて実施例124の段階3の手順を繰り返して生成物を得た後、該生成物を用いて実施例4の段階1〜3の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z:573.19[M+1]
【0154】
実施例126:3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド
【化100】

実施例124の段階6で得られた3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル安息香酸及び(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)アニリンを用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
MS m/z:605.15[M+1]
【0155】
実施例127:3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド
【化101】

実施例124の段階6で得られた3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル安息香酸及び(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)アニリンを用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(DMSO,300MHz);δ 10.54(s,1H),8.54(s,1H),8.48(s,1H),8.19(m,3H),8.05(d,1H),7.91(d,1H),7.70(d,1H),7.51(d,1H),3.55(s,2H),2.98(m,1H),2.59(s,3H),2.38(m,10H),0.97(t,3H),0.80(m,2H),0.64(m,2H)
【0156】
実施例128:3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル−N−(4−(1−メチルピペラジン−1−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド
【化102】

実施例124の段階6で得られた3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル安息香酸及び4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)アニリンを用いたことを除いては、実施例1の段階5の手順を繰り返すことで標題化合物が得られた。
H NMR(DMSO,300MHz);δ 10.41(s,1H),8.56(s,1H),8.49(s,1H),8.24(d,1H),8.18(d,1H),8.11(d,1H),8.03(d,1H),7.92(d,1H),7.52(d,1H),7.33(d,1H),4.60(m,1H),3.01(m,1H),2.60(s,3H),2.38(m,4H),2.28(s,3H),1.93(m,2H),1.71(m,2H),0.83(m,2H),0.69(m,2H)
【0157】
前記実施例1〜128で製造した化合物の構造式、NMR、及びMS m/zのデータを下記表1で整理した。
表1
【表1】


【表2】


【表3】


【表4】


【表5】


【表6】


【表7】


【表8】


【表9】


【表10】


【表11】


【表12】


【表13】


【表14】


【表15】


【表16】


【表17】


【表18】


【表19】


【表20】


【表21】


【表22】


【表23】


【表24】


【表25】


【表26】


【表27】


【表28】


【表29】


【表30】


【表31】


【表32】


【表33】


【表34】


【表35】


【表36】

【0158】
試験例1:キナーゼ活性の分析(IC50
Bcr−Ablwt及びBcr−AblT315I突然変異キナーゼの全体の細胞質配列を含むキナーゼドメインをミリポア(millipore)社製から購入し、チロシンキナーゼ分析キット(Panvera社製、P2837)を用いてBcr−ablに対する阻害活性を測定した。この他にFGFR、Flt、KDR、PDGFR、Fms、Kit、Raf、Tie2、Src、及びRetのようなキナーゼも同一の方法で測定された。試料製造のため、前記実施例で得られたそれぞれの化合物はキナーゼバッファーで10倍ずつ10〜0.0001μMの濃度に希釈した。
それぞれのキナーゼはそれぞれのKd値を算出して毎分析当り30〜300ng濃度にキナーゼバッファーで希釈した。この時、前記キナーゼバッファーは100mM HEPES(PH7.4)、25mM MgCl、10mM MnCl、及び250μM NaVOの組成で製造され、ろ過後冷蔵保管した。
【0159】
試験は96ウェルポリスチレン丸底型のプレートで行われた。まず、希釈された試料10μLと酵素溶液10μLを、振盪機を用いて室温で10分間混合した。適切な濃度のPoly(Glu,Tyr)4:1(sigma社)基質溶液10μL及びATP溶液(5〜300μM)10μLを試料に加え、室温で60分振盪機において反応させた。60分後、ここにEDTA溶液を加えてキナーゼ反応を終了してから室温で5分間振盪機に放置した。トレーサー、抗体、及び蛍光偏光(FP)希釈反応溶液を1:1:3の割合で混ぜた検出混合溶液を製造して各試料に50μLずつ加え、室温で30分間振盪機で反応させた。蛍光を発するので光を遮断してFP測定器を使用して蛍光偏光値を測定した(励起波長:485nm、及び放出波長:530nm)。
その後、試料がキナーゼ反応を阻害する活性の程度を、対照群を基準として0〜100%の範囲で計算し、活性が50%阻害におけるX軸濃度を阻害濃度(IC50)値として得た。

50%の阻害濃度(IC50
Y=下限値+(上限値-下限値)/(1+10exp(X-logIC50))
【0160】
Bcr−Ablwt及びBcr−AblT315Iキナーゼに対する実施例化合物のIC50値を下記表2に示した。
表2
【表37】



【0161】
前記表2に示したように、本発明の化合物はBcr−Ablwt及びBcr−AblT315Iキナーゼに対する阻害活性が優れていることが分かる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式(I)の構造を有するチエノ[3,2−d]ピリミジン誘導体、ならびにこの薬学的に許容可能な塩、水和物及び溶媒和物からなる群から選ばれる化合物:
【化1】

前記式中、
Yは、−CH=CR−、−CC−、または−C(=O)NR−であり、
Lは、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、または−NRC(=O)NR−であり、
及びRは、それぞれ独立に、H、C1−6アルキル、またはC3−8シクロアルキルであり、
Rは、H、ハロゲン、メチル、またはメトキシであり、
Eは、C3−14アリールまたはC2−13ヘテロアリールであり、ここでこれらは、無置換であるか、あるいはハロゲン、−NO、−CN、−NH、−OH、−CF、C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、−(CH−C1−6アルキルアミノ、−(CH−ジC1−6アルキルアミノ、−(CH1−6アルコキシ、−(CH−OS(=O)−C1−6アルキル、−(CH−C3−14アリール、−(CH−C2−13ヘテロアリール及び−(CH−C2−13ヘテロシクロアルキルからなる群から選ばれる1〜3個の置換基で置換され、ここでnは0〜3の整数であり、該アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立に、無置換であるか、あるいはC1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、ハロゲン、ジC1−6アルキルアミノ、及びC1−6アルコキシからなる群から選ばれる置換基で置換され、そして、
Zは、H、−C(=O)R、C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、C2−7ヘテロシクロアルキル、C3−14アリール、またはC2−13ヘテロアリールであり、ここで該アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立に、無置換であるか、あるいはC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、R−C2−7ヘテロシクロアルキルまたはC2−7ヘテロシクロアルキルで置換され、該RはC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、またはフェニルである。
【請求項2】
前記Eが、フェニル、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソオキサゾリル、またはピラゾリルであり、ここでこれらは、無置換であるか、あるいはハロゲン、−NO、−CN、−NH、−OH、−CF、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、−(CH−C1−6アルキルアミノ、−(CH−ジC1−6アルキルアミノ、−(CH1−6アルコキシ、−(CH−OS(=O)−C1−6アルキル、−(CH−C3−14アリール、−(CH−C2−13ヘテロアリール及び−(CH−C2−13ヘテロシクロアルキルからなる群から選ばれる1〜3個の置換基で置換され、ここでnは0〜3の整数である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記アリールがフェニルであり、
前記ヘテロアリールがピロリルまたはイミダゾリルであり、そして、
前記ヘテロシクロアルキルがピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルまたはジアゼパニルであり、
ここで該アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立に、無置換であるか、あるいはC1−6アルキル、ハロゲン、ジC1−6アルキルアミノまたはC1−6アルコキシで置換される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
前記Zが、H、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチル、2−モルホリノエチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロプロピルカルボニル、ベンゾイル、フェニル、4−メトキシフェニル、4−(4−メチルピペリジン−1−イル)フェニル、4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル、ピリジン−4−イル、ピリジン−2−イル、5−メチルピリジン−2−イル、または6−メチルピリジン−3−イルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
下記化合物、ならびにこれらの薬学的に許容可能な塩、水和物及び溶媒和物からなる群から選ばれる、請求項1に記載の化合物:
1)(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチル−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド、
2)(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド、
3)(E)−3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−N−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド、
4)(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
5)(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
6)(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
7)(E)−N−(3−(2−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)ビニル)−4−メチルフェニル)−4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
8)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
9)4−アミノ−N−(5−(3−メトキシフェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
10)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
11)4−アミノ−N−(5−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
12)4−アミノ−N−(5−(3,5−ジメトキシフェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
13)4−(4−メトキシフェニルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
14)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
15)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
16)4−(4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
17)4−(イソプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
18)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(メチルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
19)4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
20)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)−4−(2−モルホリノエチルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
21)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
22)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
23)酢酸4−(3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチルベンズアミド)−2−(トリフルオロメチル)ベンジル、
24)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(ヒドロキシメチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
25)メタンスルホン酸4−(3−(4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド)−4−メチルベンズアミド)−2−(トリフルオロメチル)ベンジル、
26)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−((4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
27)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
28)N−(5−(3−ブロモ−5−(トリフルオロメチルカルバモイル)フェニル)−2−メチルフェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
29)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(6−モルホリノピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
30)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(6−(4−エチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
31)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(2,4−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
32)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−((4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
33)(S)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−((3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
34)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(4−ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
35)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
36)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メトキシ−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
37)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
38)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
39)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
40)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
41)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(3−(ジメチルアミノ)プロピルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
42)4−アミノ−N−(5−ベンズアミド−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
43)4−アミノ−N−(5−(3,5−ジメトキシベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
44)N−(5−ベンズアミド−2−メチルフェニル)−4−(5−メチルピリジン−2−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
45)N−(5−(3−(1H−ピロール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
46)4−アミノ−N−(5−(3−(ジメチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
47)N−(5−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
48)4−アミノ−N−(5−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
49)4−アミノ−N−(5−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
50)1−(4−(3−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキシアミド)−4−メチルフェニルカルバモイル)−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イルアセテート、
51)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
52)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(ピリジン−4−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
53)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(ピリジン−2−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
54)4−アミノ−N−(5−(イソキノリン−1−カルボキシアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
55)4−アミノ−N−(5−(イソキノリン−3−カルボキシアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
56)4−アミノ−N−(5−(4−メトキシキノリン−2−カルボキシアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
57)N−(5−(1H−インドール−2−カルボキシアミド)−2−メチルフェニル)−4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
58)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(ピコリンアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
59)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(ニコチンアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
60)4−アミノ−N−(5−(イソニコチンアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
61)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
62)4−アミノ−N−(5−(3−フルオロフェニルアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
63)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
64)(R)−4−アミノ−N−(5−(3−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
65)4−アミノ−N−(5−(3−メトキシベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
66)4−アミノ−N−(2−メチル−5−(4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
67)N−(3−(4−アミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキシアミド)−4−メチルフェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド、
68)4−アミノ−N−(5−(1−(4−フルオロベンジル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
69)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(メチルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
70)4−(シクロアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
71)4−(シクロペンチルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
72)N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
73)4−(4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
74)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
75)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
76)(S)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−((3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
77)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−((4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
78)N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(メチルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
79)4−(エチルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
80)4−(シクロペンチルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
81)N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
82)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
83)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
84)(R)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
85)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
86)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(モルホリノ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
87)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−((4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
88)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(2,4−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
89)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−フルオロ−5−(3−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
90)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(2,4−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
91)N−(5−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
92)(S)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
93)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
94)(R)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
95)(S)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
96)N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(1−メチルピペリジン−4−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
97)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(ジエチルアミノ)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
98)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−(1−メチルピペリジン−4−イルアミノ)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
99)N−(2−クロロ−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
100)(R)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−フルオロフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
101)N−(2−クロロ−5−(3−(2,4−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
102)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(モルホリノアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
103)N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−4−(フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
104)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−フルオロ−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
105)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
106)(S)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(4−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−フルオロフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
107)(S)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−フルオロフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
108)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(2,4−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−フルオロフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
109)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
110)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
111)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
112)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
113)(R)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(2−メチルピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
114)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(ジエチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
115)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(5−(3−(エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
116)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(1−メチルピペリジン−4−イルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
117)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(3−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
118)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メトキシ−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
119)4−(シクロプロピルカルボキシアミド)−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
120)4−ベンズアミド−N−(2−メチル−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
121)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−フルオロ−5−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
122)4−アミノ−N−(5−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)−2−メチルフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
123)4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−メチル−5−(3−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−カルボキサミド、
124)3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル−N−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド、
125)N−(3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチルフェニル)−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
126)3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド、
127)3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド、及び
128)3−((4−(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)エチニル)−4−メチル−N−(4−(1−メチルピペラジン−1−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド。
【請求項6】
プロテインキナーゼの過剰発現に起因する異常細胞増殖性疾患の予防または治療用医薬の製造における、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項7】
前記プロテインキナーゼがBcr−Abl、FGFR、Flt、KDR、PDGFR、Fms、Kit、Raf、Tie2、Src、またはRetである、請求項6に記載の使用。
【請求項8】
前記異常細胞増殖性疾患が、胃癌、肺癌、肝癌、大膓癌、小腸癌、膵臓癌、脳癌、骨癌、黒色腫、乳房癌、硬化性腺症、子宮癌、子宮頸癌、頭頸部癌、食道癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、腎癌、肉腫、前立腺癌、尿道癌、膀胱癌、血液癌、リンパ腫、乾癬または線維腺腫である、請求項6に記載の使用。
【請求項9】
前記血液癌が、白血病、多発性骨髄腫または骨髄異形成症候群であり、前記リンパ腫がホジキン病または非ホジキンリンパ腫である、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の化合物を含む、プロテインキナーゼの過剰発現に起因する異常細胞増殖性疾患の予防または治療用医薬組成物。
【請求項11】
下記化学式(II)の化合物:
【化2】

前記式中、
Aは、ハロゲン、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−NR、または−NRC(=O)Rであり、
及びRは、それぞれ独立に、H、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、−C(=O)R、C2−7ヘテロシクロアルキル、C3−14アリール、またはC2−13ヘテロアリールであり、ここで前記アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立に、無置換であるか、あるいはC1−6アルキル、C2−7シクロアルキル、C1−6アルコキシ及びC2−7ヘテロシクロアルキルからなる群から選ばれる置換基で置換され、そして、
は、H、C1−6アルキルまたはC2−7シクロアルキルである。
【請求項12】
下記化学式(III)の化合物:
【化3】

前記式中、Aは請求項11で定義したものと同様である。
【請求項13】
下記化学式(IV)の化合物:
【化4】

前記式中、Aは請求項11で定義したものと同様である。
【請求項14】
下記化学式(V)の化合物:
【化5】

前記式中、
Aは、請求項11で定義したものと同様であり、
Xは、−NH、または−C(O)OHであり、
Yは、−CHCR−、−CC−、または−C(O)NR−であり、ここでRはH、C1−6アルキルまたはC3−8シクロアルキルであり、そして、
Rは、H、ハロゲン、メチルまたはメトキシである。

【公表番号】特表2013−518099(P2013−518099A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551097(P2012−551097)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【国際出願番号】PCT/KR2011/000664
【国際公開番号】WO2011/093684
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(510323554)ハンミ・サイエンス・カンパニー・リミテッド (5)
【氏名又は名称原語表記】HANMI SCIENCE CO., LTD.
【出願人】(304039548)コリア・インスティテュート・オブ・サイエンス・アンド・テクノロジー (36)
【出願人】(510058863)カトリック ユニバーシティ インダストリー アカデミック コーオペレイション ファウンデーション (6)
【Fターム(参考)】