説明

プロバイオティクスを投与するための方法及びキット

プロバイオティクスを投与する方法であって、
負荷期間に負荷投与量の負荷プロバイオティックを投与する工程と、
前記負荷期間に所定の投与量の植物及び/又は追加物質を投与する工程と、を含む方法を開示する。前記方法はまた、維持投与量の維持プロバイオティック、並びに/あるいは植物及び/又は追加物質を維持期間に投与する工程を包含する。プロバイオティクスの投与用のキットも開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にプロバイオティクスを投与するための方法及びキットに関する。より詳細には、本発明は、植物及び/又は追加物質と組み合わせて負荷投与量のプロバイオティックを用いる方法及びキットに関する。最も詳細には、本発明は、植物及び/又は追加物質と組み合わせたプロバイオティックの負荷投与及び維持投与レジメンを提供する方法及びキットに関する。
【背景技術】
【0002】
特定の健康障害と関連する種々の症状を予防及び/又は緩和するために種々の栄養補助食品を使用することは一般に周知である。消化器系及び胃腸管に関連する障害は特に不快なものとなる可能性があり、古くから、消化器系を治すための種々の食品、ハーブ、天然化合物及び方法が知られている。
【0003】
哺乳類の消化器系に欠かせないものは消化器系内の細菌バランスであり、それは胃腸系の適切な健康及び個人の全身の健康においても不可欠である。腸内細菌叢は、少なくとも約400種の生存細菌を包含する種々の細菌の組み合わせで構成され、その多くは体と共生関係にある。こうした有益な細菌としては、ビフィズス菌のような乳酸菌が挙げられる。こうした有益な細菌種は、消化及び栄養吸収の向上、腸機能の改善及び自然免疫の補助といった多くの利益を与える。有益な細菌はビタミンを生成することもでき、タンパク質及び糖類の消化を助けることができる。加えて、そして非常に重要なことは、有益な細菌が、細菌及びその他の微生物を包含する病原微生物、ウイルス、並びに原生動物(protazoa)の成長を阻害できる。有益な細菌は、胃腸管のpHを下げる物質を分泌すること、及びバクテリオシンを分泌することで胃腸系を病原性生物にとって不快なものにする及び/又はそれらを死滅させるといった種々の方法にて、病原微生物の成長を阻害することができる。共生細菌のバランスが崩れることにより多数の障害及び疾患を生じることがあるが、その程度は穏やかな状態から中間的な状態の胃腸の症状、ひいては病原微生物による深刻な感染にまで及ぶ。
【0004】
一般にプロバイオティック細菌又は「プロバイオティクス」と呼ばれる有益な細菌は、哺乳類の全身の健康を改善するために使用されているが、特にその胃腸系に対する有益な効果のために使用されている。プロバイオティクスを用いて予防され得る又は治療的に管理され得る胃腸疾患及び/又は状態としては、腹部疝痛、腹部不快感、腹部膨満、抗生物質関連下痢(AAD)、げっぷ、鼓腸、セリアック病、胆嚢炎、クロストリジウム・ディフィシル関連下痢(CDAD)、クローン病、便秘(慢性又は機能性便秘を包含する)、下痢(慢性又は機能性下痢を包含する)、運動障害、憩室炎又は憩室性疾患、十二指腸潰瘍、胃腸障害(機能性胃腸障害を包含する)、びらん性食道炎、過剰な放屁(excess flatus)、不完全排便感、胆嚢疾患、胃食道逆流症(GERD)、胃不全麻痺、胃炎、胃潰瘍、口臭、胸やけ(頻回の胸やけを包含する)、分泌過剰症状、例えばゾリンジャー・エリソン症候群、腸管粘膜防御機能の改善又は調節、炎症性腸疾患(IBD)、過敏性腸症候群(IBS)消化障害、乳糖不耐症、腸の機械的刺激、乗り物酔い、多発性内分泌腺腫症、悪心、痛み、後部咽頭炎(posterior laryngitis)、感染後大腸炎、回腸嚢炎、小腸細菌異常増殖(SIBO)又は小腸バクテリア異常増殖(SBBO)、痙攣、痙攣性結腸、胃の障害、しぶり腹、全身性肥満細胞症、排便時発汗、潰瘍性大腸炎(UC)、急な排便、内臓過敏症、ウイルス性下痢、嘔吐、治療組成物に対する反応などが挙げられる。
【0005】
加えて、プロバイオティック細菌の健康上の利益は、胃腸系に関する利益だけでなく、全身の健康及び心身の健康を改善したいと望む健康な人、並びに広い範囲の不十分な健康状態の人に対する有益な効果も包含することが、次第に認識されるようになっている。プロバイオティック細菌を処置又は予防治療のいずれかとして使用できるこうした不十分な健康状態としては、免疫調整又は免疫調節疾患、特にアレルギーに関連するもの、とりわけ食物アレルギー、季節性アレルギー、環境アレルギー、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、湿疹又はその他のアトピー性疾患、あるいは自己免疫不全、特に変形性関節症、リウマチ様関節炎、ループス、多発性硬化症及び線維筋痛症、関節痛又は筋肉若しくは関節のその他の炎症症状、慢性骨盤痛症候群、うつ病、ストレス又は意識ストレス応答、例えば身体化、自閉症スペクトラム障害、精神活動の低下、記憶障害又はその他の精神の健康に関する疾患、注意欠陥/多動性障害、疲れ及びだるさ感、慢性疲労症候群、呼吸器感染、例えば感冒、ガンジタ症、尿路感染、膀胱炎、膣疾患及び膣炎を包含する体内の酵母、細菌若しくはウイルスの感染、肥満症、摂食障害、例えば拒食症及び過食症又はその他の栄養失調疾患、皮膚疾患、例えばニキビ、フケ、乾燥(poor hydration)、虫歯及び口腔内の健康、心臓血管疾患のリスクファクターの調節又は減少、骨粗鬆症の予防、並びに癌予防が挙げられる。
【0006】
しかし、全身の健康、症状の治療、及び健康維持のためにプロバイオティック細菌を使用することには問題がある。通常、プロバイオティック細菌は数週間投与された後に、ユーザーが有益な効果に気付く。加えて、プロバイオティック細菌を用いる治療を始めた多数のユーザーが、望ましくない適応作用、特に排便時の感覚変化、不完全排便感、腹部疝痛、腹部不快感、腹部膨満、不安症、げっぷ、鼓腸、便秘、うつ病、下痢、運動障害、嗜眠、胃腸障害、びらん性食道炎、過剰な放屁、ドレナージ過多症候群、疲れ及びだるさ感、胃炎、胃食道逆流症、胃不全麻痺、頭痛、胸やけ、分泌過剰症状、消化障害、不眠、易刺激性、掻痒、腸の機械的刺激、悪心、神経過敏、痛み、発疹、眠気、痙攣、胃の障害、しぶり腹、排便時発汗、急な排便、嘔吐、治療組成物に対する反応並びにこれらの障害の種々の組み合わせを包含する症状を経験する。こうした作用は、プロバイオティック細菌の使用の初期段階にて言明されることが多く、多くのユーザーは、こうした不快な作用により、良くなったと感じる前に具合が悪くなったと感じることがしばしばあり、製品の使用を中断するか、ユーザーがその利益に気付くのに時間がかかってしまう。そのため、一般にプロバイオティック細菌の投与は制御されなければならず、望ましくない適応作用を最小限にしつつ有益な効果を付与するバランスをとるために初期には比較的低量であることが多かった。
【0007】
プロバイオティック細菌の使用による利益を得るまでの時間を短縮しようとする試みがなされていたが、こうした努力の多くは、胃、胆汁塩、及び消化器系を包含する胃及び腸環境由来の生存微生物を守るためにプロバイオティック細菌の配合を改善することに集中していた。しかし、こうした手法では、顕著な利益を知覚するまでの時間を短縮できず、望ましくない適応作用を緩和することもできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
故に、プロバイオティック細菌による処置の有効性及び/又は知覚される有効性を得るまでの時間を短縮する有効な手段が必要とされ続けている;より高いレベルの有効性を達成することが必要とされ続けている;望ましくない適応作用を経験するユーザーの数を減らすことが必要とされ続けている;何らかの望ましくない適応作用が生じる日数を最小限にすることが必要とされ続けている:望ましくない適応作用の量、種類、及び重症度を最小限にすることが必要とされ続けている;及びプロバイオティック細菌の利益と相乗的に作用する追加の健康上の利益を与えることが必要とされ続けている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、プロバイオティックを投与するための方法を含み、
a.負荷期間(loading time period)に負荷投与量(loading dose)の負荷プロバイオティック(loading probiotic)を投与する工程と、
b.前記負荷期間にある投与量の植物を投与する工程と、を含む。
【0010】
本発明はまたプロバイオティックを投与する方法を含み、
a.負荷期間に負荷投与量の負荷プロバイオティックを投与する工程と、
b.前記負荷期間にある投与量の追加物質を投与する工程と、を含む。
【0011】
本発明は、プロバイオティックを投与する方法であって、
a.負荷期間に負荷投与量の負荷プロバイオティックを投与する工程と、
b.前記負荷期間にある投与量の植物を投与する工程と、
c.前記負荷期間にある投与量の追加物質を投与する工程と、を含む。
【0012】
本発明の方法はまた、維持期間に維持投与量の維持プロバイオティックを投与する工程と、維持期間にある投与量の植物を投与する工程と、維持期間にある投与量の追加物質を投与する工程と、これらの組み合わせとを包含する。
【0013】
本発明の方法はまた、任意に、プレ負荷期間(pre-loading time)に所定の投与量のプレ負荷組成物(pre-loading composition)を投与する工程を包含することができる。
【0014】
本発明の方法は、投与プロバイオティクスの認容性と利益の知覚とを改善する。
【0015】
本発明はまたプロバイオティクスの投与用のキットであって、負荷期間に投与される負荷投与量の負荷プロバイオティックと、負荷期間に投与される投与量の植物と、負荷期間に投与される投与量の追加物質と、コンプライアンス補助具(compliance aid)と、キット及びこれらの構成要素を使用するための説明書(instructions)と、これらの組み合わせとを包含する。
【0016】
このキットはまた、負荷期間の前のプレ負荷期間に投与される投与量のプレ負荷組成物と、維持期間に投与される投与量のプロバイオティックと、維持期間に投与される投与量の植物と、維持期間に投与される投与量の追加物質と、コンプライアンス補助具と、キット及びこれらの構成要素を使用するための説明書と、これらの組み合わせとを包含することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のコンプライアンス補助具の実施形態の平面図。
【図2】その右側側面図。
【図3】その前側側面図。
【図4】本発明のコンプライアンス補助具の別の実施形態の平面図。
【図5】その右側側面図。
【図6】その前側側面図。
【図7】本発明のコンプライアンス補助具の別の実施形態の平面図。
【図8】その右側側面図。
【図9】その前側側面図。
【図10】本発明のコンプライアンス補助具の別の実施形態の平面図。
【図11】その右側側面図。
【図12】その前側側面図。
【図13】本発明のコンプライアンス補助具の別の実施形態の平面図。
【図14】その右側側面図。
【図15】その前側側面図。
【図16】本発明のコンプライアンス補助具の別の実施形態の平面図。
【図17】その右側側面図。
【図18】その前側側面図。
【図19】本発明のコンプライアンス補助具の別の実施形態の平面図。
【図20】その右側側面図。
【図21】その前側側面図。
【図22】本発明のコンプライアンス補助具の別の実施形態の平面図。
【図23】その右側側面図。
【図24】その前側側面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の方法は、負荷期間に、負荷投与量の負荷プロバイオティック;所定の投与量の植物、任意に所定の投与量の、ビタミン、ミネラル、金属、元素、必須脂肪酸、必須アミノ酸、感覚剤(sensates)、プレバイオティクス、カロチノイド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される追加物質、並びに任意に追加物質(materbal)を投与する工程を含む。この方法はまた、維持期間に、維持投与量の維持プロバイオティックを投与する工程を包含する。この方法はまた、維持期間の、植物の任意投与;及びビタミン、ミネラル、金属、元素、必須脂肪酸、必須アミノ酸、感覚剤、プレバイオティクス、カロチノイド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1以上の追加物質の任意投与を包含する。この方法はまた、プレ負荷期間のプレ負荷組成物の任意投与を含む。
【0019】
本明細書で使用する時、「投与」とは、胃腸障害及び関連症状の予防及び/又は緩和;プロバイオティクスの投与に関連する望ましくない適応作用の予防及び/又は緩和;組成物の有効性の知覚の提供及び/又はその向上;組成物のより高いレベルの有効性の達成;及びプロバイオティクスの投与による利益及び/又は効果と相乗的な追加の健康上の利益の提供に有効となるような様式で本発明の組成物をユーザーに送達するあらゆる方法を意味する。本発明の組成物は、種々の既知の投与方法のいずれか、例えば経口、皮膚粘膜(dermatomucosally)、(例えば、経皮、舌下、鼻孔内及び直腸)、非経口(例えば、皮下注射、筋肉内注射、関節内注射、静脈内注射)、局所(経皮的)及び吸入によって投与できる。投与様式の非限定例としては、経口、経皮、粘膜、舌下、筋肉内、静脈内、腹腔内、皮下、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0020】
本明細書で使用する時、「負荷期間」は、初期の最大投与量又は負荷投与量の負荷プロバイオティックをユーザーに投与する期間を意味する。負荷期間は、規定の時間長さであることができ、又はユーザーが所望の利益を得るまで継続することがある。
【0021】
本明細書で使用する時、「維持期間」とは、ユーザーが一貫した健康上の利益及び心身の健康を感じる期間を意味する。維持期間は、ユーザーの寿命にわたって継続し得る。
【0022】
本明細書で使用する時、「プレ負荷期間」は、負荷期間の前の期間を意味する。
【0023】
本明細書で使用する時、用語「プロバイオティック」及び「プロバイオティクス」とは、交換可能に使用でき、1以上の、天然、培養、精製、遺伝子変調された、及び/又は単離された株のプロバイオティック細菌;プロバイオティック細菌の産生物;プロバイオティック細菌の代謝産物;並びにこれらの混合物、ブレンド及び組み合わせを意味する。本発明のプロバイオティクスは、投与された時及び/又は所望の投与部位に到達した時に生存可能又は生存不可能であることができる。本発明のプロバイオティクスは、ブレンド若しくは混合物として単一剤形で共に投与でき、又は別の時間に別の剤形にて投与できる。
【0024】
本明細書で使用する時、プロバイオティクスの投与に関連する「望ましくない適応作用」としては、排便時の感覚変化、不完全排便感、腹部疝痛、腹部不快感、腹部膨満、不安症、げっぷ、鼓腸、便秘、うつ病、下痢、運動障害、嗜眠、胃腸障害、びらん性食道炎、過剰な放屁、ドレナージ過多症候群、疲れ及びだるさ感、胃炎、胃食道逆流症、胃不全麻痺、頭痛、胸やけ、分泌過剰症状、消化障害、不眠、易刺激性、掻痒、腸の機械的刺激、悪心、神経過敏、痛み、発疹、眠気、痙攣、胃の障害、しぶり腹、排便時発汗、急な排便、嘔吐、治療組成物に対する反応並びにこれらの作用の種々の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0025】
本明細書で使用する時、「ユーザー」とは哺乳類のことである。本発明の方法及びキットが有用な哺乳類の非限定例としては、ヒト及びコンパニオンアニマルが挙げられ、その非限定例としては、ネコ、イヌ、モルモット、ウサギ、フェレット、及びウマが挙げられる。
【0026】
本発明の方法及びキットによって予防又は治療的に管理される健康障害、状態、及び疾患としては、腹部疝痛;腹部不快感;腹部膨満;抗生物質関連下痢(AAD);注意欠陥/多動性障害;関節痛又は筋肉若しくは関節のその他の炎症症状、自閉症スペクトラム障害;自己免疫の疾患、特に変形性関節症、リウマチ様関節炎、ループス、多発性硬化症及び線維筋痛症;げっぷ;鼓腸;癌予防、特に結腸癌;腹腔障害;胆嚢炎;慢性骨盤痛症候群;クロストリジウム・ディフィシル関連下痢(CDAD);クローン病;便秘(慢性又は機能性便秘を包含する);虫歯又は口腔内の健康改善;うつ病;下痢(慢性又は機能性下痢、又は旅行者の下痢を包含する);免疫調整又は免疫調節疾患、特に食物アレルギー、季節性アレルギー又は環境アレルギー、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、湿疹又はその他のアトピー性疾患に関するもの;運動障害;憩室炎;十二指腸潰瘍;胃腸障害(機能性胃腸障害を包含する);摂食障害、例えば拒食症及び過食症又はその他の栄養失調疾患;皮膚疾患;びらん性食道炎;過剰な放屁;不完全排便感;疲労及びだるさ感;慢性疲労症候群;胆嚢疾患;胃食道逆流症(GERD);胃不全麻痺;胃炎;胃潰瘍;口臭;胸やけ(頻回の胸やけを包含する);分泌過剰症状、例えばゾリンジャー・エリソン症候群;知的活動の低下;記憶障害又はその他の心身の健康に関する疾患;腸管粘膜防御機能の改善又は調節;全身の健康及び精神の健康の改善;炎症性腸疾患(IBD);過敏性腸症候群(IBS);消化障害;乳糖不耐症;腸の機械的刺激;心臓血管疾患のリスクファクターの調節又は低下;乗り物酔い;多発性内分泌腺腫症;悪心;肥満症;痛み;骨粗鬆症の予防;後部咽頭炎;感染後大腸炎;回腸嚢炎;呼吸器感染、例えば感冒;小腸細菌異常増殖(SIBO)又は小腸バクテリア異常増殖(SBBO);痙攣性結腸;痙攣;胃の障害;しぶり腹;ストレス又は意識ストレス応答、例えば身体化;ガンジタ症を包含する体内の酵母、細菌若しくはウイルスの感染;全身性肥満細胞症;排便時発汗;潰瘍性大腸炎(UC);尿路感染又は膀胱炎;急な排便;膣疾患及び膣炎;ウイルス性下痢;内臓過敏症、嘔吐;治療組成物に対する反応など、又はこれらのいずれかの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
方法
本発明は、プロバイオティックを投与するための方法であって、
c.負荷期間に負荷投与量の負荷プロバイオティックを投与する工程と、
d.前記負荷期間にある投与量の植物を投与する工程と、を含む。
【0028】
本発明はまたプロバイオティックを投与する方法であって、
c.負荷期間に負荷投与量の負荷プロバイオティックを投与する工程と、
d.前記負荷期間にある投与量の追加の物質を投与する工程と、を含む。
【0029】
本発明は、プロバイオティックを投与する方法であって、
a.負荷期間に負荷投与量の負荷プロバイオティックを投与する工程と、
b.前記負荷期間にある投与量の植物を投与する工程と、
c.前記負荷期間にある投与量の追加物質を投与する工程と、を含む。
【0030】
本発明の方法はまた、維持期間に維持投与量の維持プロバイオティックを投与する工程と、維持期間にある投与量の植物を投与する工程と、維持期間にある投与量の追加物質を投与する工程と、これらの組み合わせとを包含する。
【0031】
本発明の方法はまた、任意に、プレ負荷期間にある投与量のプレ負荷組成物を投与する工程を包含することができる。
【0032】
本発明の方法は、プロバイオティクスを投与する認容性と利益の知覚とを改善する。
【0033】
本発明はまたプロバイオティクスの用のキットを含み、負荷期間に投与される負荷投与量の負荷プロバイオティックと、負荷期間に投与される投与量の植物と、負荷期間に投与される投与量の追加物質と、コンプライアンス補助具と、キット及び構成要素を使用するための説明書と、これらの組み合わせとを包含する。
【0034】
このキットはまた、負荷期間の前のプレ負荷期間に投与される投与量のプレ負荷組成物と、維持期間に投与される投与量のプロバイオティックと、維持期間に投与される投与量の植物と、維持期間に投与される投与量の追加物質と、コンプライアンス補助具と、キット及び構成要素を使用するための説明書と、これらの組み合わせとを包含することができる。
【0035】
負荷期間
負荷期間は、所定の期間、又は本発明の方法及びキットによって予防される又は治療的に管理される健康障害、状態、及び疾患の症状を緩和するのに十分な期間のいずれかを包含する。
【0036】
一般にこうした負荷期間は、約1〜約60日間、あるいは約2〜約55日間、あるいは約4〜約40日間、あるいは約7〜約28日間である。負荷期間の特定は、1以上のコンプライアンス補助具によって補助できる。負荷期間中、負荷プロバイオティック、植物及び/又は追加物質の投与量及び頻度は、ユーザーの症状及び軽減の必要性に基づいて負荷期間中に必要に応じて調節できる。
【0037】
負荷プロバイオティック、植物、及び/又は追加物質は、毎日、1日おき、2日おき又は、症状を緩和するために所望により頻回又はまれに投与できる。植物及び/又は追加物質は、負荷プロバイオティックと共に又は別々に、同じ又は異なる剤形にて投与できる。負荷プロバイオティック、植物及び/又は追加物質は1回用量の剤形に組み込まれてもよい。負荷プロバイオティックは、植物及び/又は追加物質と同じ日に、同じ又は異なる回数(単数又は複数)で投与でき、あるいは植物及び/又は追加物質とは異なる日に投与できる。
【0038】
非限定例として、負荷プロバイオティックは、クッキーにて投与でき、植物は紅茶にて、ビタミンは錠剤にて投与でき、又はそれらは同じクッキー又はカプセルであることができ、あるいは別々のクッキー若しくはカプセル又は他の所望の形態のいずれかであることができる。本発明の方法によれば、負荷プロバイオティックは、有効性及び症状の軽減を加速させるために負荷期間中は初期に高い負荷投与量で投与される。負荷プロバイオティックは、負荷期間の終わりに負荷プロバイオティックの用量が維持期間のプロバイオティック継続用量に適切となるように、負荷期間にわたって用量を減らして投与できる。あるいは、負荷プロバイオティックは、負荷期間の持続期間中は負荷投与量にて投与でき、負荷期間の後、プロバイオティックの投与をユーザーの所望により中断できる。
【0039】
負荷投与レジメン
本明細書で使用する時、負荷期間に投与される負荷プロバイオティックの「負荷投与量」とは、プロバイオティックの特定株(単数又は複数)について通常推奨される投与量よりも多い負荷プロバイオティックの量のことであり、本発明の方法及びキットによって管理される健康障害、状態及び/又は疾患の症状緩和を達成するのに有効な投与量である。負荷期間に投与される負荷プロバイオティックは、1日あたり、約1×10〜約1×1014コロニー形成単位(cfu)の負荷プロバイオティック、あるいは約1×10〜約1×1014cfuの負荷プロバイオティック、あるいは約1×10〜約1×1014cfuの負荷プロバイオティック、あるいは約1×10〜約1×1012cfuの負荷プロバイオティック、あるいは約1×1010〜約1×1012cfuの負荷プロバイオティック、あるいは約1×1011〜約1×1012cfuの負荷プロバイオティックの負荷投与量濃度にて投与される。
【0040】
負荷投与量は、1日のうち時を選ばす投与される単一の1回用量にて投与できる。あるいは負荷投与量は、2投与量以上を1日に1回又は1日に2回以上に分けて投与できる。
【0041】
負荷投与量は、負荷期間の初めの高い初期負荷投与量から、所定のタイミング又はユーザーが自らの症状が十分緩和し、身体が負荷プロバイオティックに適応したと感じた時に、負荷期間の終焉での低用量にまで漸減できる。負荷プロバイオティックの用量は、維持期間中に症状の緩和を維持するのに適切な用量まで、負荷期間の終わりまでに漸減できる。負荷プロバイオティックの投与は、負荷期間の後にプロバイオティックを投与しないように負荷期間の終わった後は中断できる。正確で適切な初期投与量は、ユーザーの年齢、体重、状態又は疾患、症状の数、種類及び重症度に基づいて、個々のユーザーによって変更する。
【0042】
所与の剤形及び/又は投与量における負荷プロバイオティックの濃度、及び送達される負荷プロバイオティックの総量は、1日あたり又は投与量毎のいずれでも、使用されるプロバイオティック細菌の株(単数又は複数)に依存する。所定のプロバイオティック細菌の負荷投与量は、所定のプロバイオティック細菌に通常推奨される投与量に対して、投与される各剤形の細菌濃度を増大させる(すなわち細菌の量を増大させる)、所与の剤形の数を増大させる、所与の剤形の頻度を増大させる、及びこれらの組み合わせのいずれかによって達成できる。
【0043】
非限定例として、プロバイオティック細菌の単離株であるビフィドバクテリウム・インファンティスNCIMB 41003は、4週間の負荷期間中、最初の1週間では1日に3カプセルの初期投与量にて投与でき、その際各カプセルは1×10cfuの細菌を含有し、第2週では1日に2カプセル投与でき、その際各カプセルは1×10cfuの細菌を含有し、第3及び第4週では1日に1カプセル投与でき、その際各カプセルは1×10cfuの細菌を含有する。
【0044】
あるいは、ビフィドバクテリウム・インファンティスNCIMB 41003は、4週間の負荷期間中、最初の2週間は1×1012cfuの細菌を含有するカプセルを1日に1カプセルの初期負荷投与量で投与でき、次の2週間では1×10cfuの細菌を含有するカプセルを1日に1カプセル投与できる。
【0045】
植物は、負荷プロバイオティックの望ましくない適応作用の緩和;及び/又は胃腸及びその他の健康障害、症状、疾患及び関連する症状の緩和が達成されるように、ユーザーが所望により、負荷期間の全期間又は一部の期間にて投与できる。植物の投与量及び頻度は、ユーザーの症状及び軽減の必要性に基づいて負荷期間中、必要に応じて調節できる。植物は、毎日、1日おき、2日おき又は症状を緩和するために所望される程度に応じて頻回又はまれに投与できる。植物は、負荷プロバイオティックと共に又は別々に、同じ又は異なる剤形にて投与できる。負荷プロバイオティック及び植物は1回用量剤形に組み込まれてもよい。植物は、負荷プロバイオティックと同じ又は異なる1日の回数(単数又は複数)で投与でき、又は負荷プロバイオティックとは異なる日に投与できる。
【0046】
植物は、当業者に理解されるように、治療量及び/又は一般的な健康のために推奨される量にて投与できる。こうした治療及び/又は一般的な健康のための推奨量は、非限定例として挙げられる次の多くの出典にて見出すことができる:生薬に関する医薬品集(The Physician’s Desk Reference for Herbal Medicines)(3版)、グリュエンヴァルト J.(Gruenwald, J.)、トムソンPDR(Thomson PDR)、2004年;健康食品データベース(Natural Medicines Comprehensive Database)、ジェリン J.M.(Jellin, J.M.)、2005年;ドイツ・コミッション・Eモノグラフ(The Complete German Commission E Monographs):生薬治療ガイド(Therapeutic Guide to Herbal Medicines)、ブルーメンタル,M.(Blumenthal, M.)、ブッセ W.R.(Busse, W.R.)編、リッピンコット・ウィリアム・アンド・ウィルキンス(Lippincott Williams & Wilkins)、1版、1998年;クイック・アクセス・コンシューマ・ガイド・トゥ・コンディションズ、ハーブ・アンド・サプリメンツ(Quick Access Consumer Guide to Conditions, Herbs & Supplements)、アンダーソン R.A.(Anderson, R.A.)、2000年;及び米国立衛生研究所(U.S. National Institutes of Health)のウェブサイト、http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/druginfo/herb All.html。
【0047】
植物が負荷期間に投与される場合、植物は、1日あたり約0.001mg〜約100g、あるいは約0.01g〜約50g、あるいは約0.01g〜約10g、あるいは約0.1g〜約10gの植物の投与量で投与できる。
【0048】
非限定例として、植物がショウガである場合、ショウガは、負荷期間に、1日あたり約10mg(0.01g)〜約10g、あるいは約1g〜約5gのショウガ(ジンジバー・オフィシナル(Zingiber officinale))根茎(根)又は等価な抽出物、チンキ剤、オイル、煎剤、煎出剤、結晶又は粉末の投与量で投与できる。
【0049】
ビタミン、ミネラル、金属、元素、必須脂肪酸、必須アミノ酸、感覚剤、プレバイオティクス、カロチノイド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1以上の追加物質を、負荷プロバイオティックの望ましくない適応作用の緩和、及び/又はその他の健康障害、状態、疾患及び関連する症状の緩和が達成されるように、ユーザーの所望により、負荷期間の全期間又は一部の期間にて投与できる。追加物質の投与量及び頻度は、ユーザーの症状及び軽減の必要性に基づいて負荷期間中、必要に応じて調節できる。追加物質は、毎日、1日おき、2日おき、又は症状を緩和するために所望される程度に応じて頻回又はまれに投与できる。追加物質は、負荷プロバイオティック及び/又は植物と共に又は別々に、同じ又は異なる剤形にて投与できる。負荷プロバイオティック及び追加物質は1回用量剤形に組み込まれてもよい。追加物質は、負荷プロバイオティック及び/又は植物と同じ又は異なる1日の回数(単数又は複数)で投与でき、又は負荷プロバイオティック及び/又は植物とは異なる日に投与できる。
【0050】
追加物質は、当業者に理解されるように、治療量及び/又は一般的な健康のために推奨される量にて投与できる。こうした治療及び/又は一般的な健康のための推奨量は、非限定例として挙げられる次の多くの出典にて見出すことができる:栄養補助食品に関する医薬品集(The Physician’s Desk Reference for Nutritional Supplements)、ヘンドラー S.S.(Hendler, S.S.)、ロルビク D.(Rorvik, D.)編、トムソン・ヘルスケア(Thomson Healthcare)、2001年;非処方箋薬及び栄養補助食品に関する医薬品集(The Physician’s Desk Reference for Nonprescription Drugs and Dietary Supplements)、ISSN:1525〜3678;栄養補助食品ガイド(A Guide to Understanding Dietary Supplements)、タルボット S.M.(Talbot, S.M.)、ハワース出版社(The Haworth Press)、2003年;クイック・アクセス・コンシューマ・ガイド・トゥ・コンディションズ、ハーブ・アンド・サプリメンツ(Quick Access Consumer Guide to Conditions, Herbs & Supplements)、アンダーソン R.A.(Anderson, R.A.)、2000年;及び米国科学アカデミーのウェブサイト、http://www.nap.edu;米国農務省のウェブサイト、http://fnic.nal.usda.gov;及びインスティチュート・オブ・メディシン・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー(the Institute of Medicine of the National Academies)のウェブサイト、http://www.iom.edu。
【0051】
追加物質が負荷期間に投与される場合、追加物質は、1日あたり約0.001μg〜約10g、あるいは約0.01μg〜約5g、あるいは約0.1μg〜約2gの追加物質の投与量で投与できる。
【0052】
非限定例として、Bコンプレックスビタミンが負荷期間に毎日投与される場合、投与量(例えば1錠)は、約0.3mg〜約1000mgのビタミンB1(チアミン(thiamin)又はチアミン(thiamine))、約0.4mg〜約500mgのビタミンB2(リボフラビン)、約6mg〜約2000mgのビタミンB3(ナイアシン、ナイアシンアミド又はニコチン酸)、約2.5mg〜約20,000mgのビタミンB5(パントテン酸)、約0.3mg〜約1000mgのビタミンB6(ピリドキシン)、約35μg〜15mgのビタミンB7(ビオチン)、30μg〜20mgのビタミンB9(葉酸、ホリニン酸、又は葉酸塩)、及び0.5μg〜10mgのビタミンB12(コバラミン(cobolamine)、シアノコバラミン、ヒドロキシコバラミン、メチルコバラミン)を含有できる。Bコンプレックスビタミンの非限定例は、ネイチャー・メイド・ニュートリショナル・プロダクツ(Nature Made Nutritional Products)(米国カリフォルニア州ミッション・ヒル(Mission Hills))から入手可能なストレスBコンプレックスである。
【0053】
維持期間
維持期間は、所定の時期に開始することができ、又は症状が十分に緩和されたとユーザーが感じた時に開始できる。ユーザーは、例えば日記、チャート、グラフ、色分けされた追跡表、若しくはこれらの組み合わせのようなコンプライアンス補助具、例えば係属中の米国特許出願第11/319,839号に記載されるもの単独で、又は以下に記載されるような投与のための色分けされたコンプライアンス補助具装置と組み合わせて用いて、自らの経緯及び感覚を追跡できる。
【0054】
維持期間は、ユーザーの寿命にわたって継続することがある。ユーザーは、望ましい胃腸機能、望ましい健康上の利益を維持するため、維持プロバイオティックの投与による望ましくない適応作用の症状の予防、及び/又はその緩和維持並びに/若しくは本発明によって管理された健康障害、状態及び/又は疾患の症状の予防及びその緩和維持のために、ユーザーの寿命にわたってある投与量の維持プロバイオティックを投与できる。維持期間に投与される維持プロバイオティックの投与量は、負荷期間に投与された負荷プロバイオティックの負荷投与量未満であることができ、症状の緩和を維持するのに十分な投与量であることができる。
【0055】
維持投与レジメン
維持期間に投与される維持プロバイオティックは、症状の緩和を維持するために、及び/又は心身の健康を感じることを維持するのに有効な量で投与される。維持期間に投与される維持プロバイオティックは、1日あたり約1×10〜約1×1012コロニー形成単位(cfu)の維持プロバイオティック、あるいは約1×10〜約1×1012cfuの維持プロバイオティック、あるいは約1×10〜約1×1012cfuの維持プロバイオティックの細菌濃度にて投与される。
【0056】
維持プロバイオティックは、1日に時を選ばす投与される単一の1回用量にて投与できる。あるいは維持プロバイオティックは、2投与量以上を1日に1回又は1日に2回以上に分けて投与できる。維持期間に、維持プロバイオティックは、1日のうち様々な回数で投与でき、毎日投与でき、1日おきに投与でき、2日おきに投与でき、又はユーザーが所望し、症状が全くない、症状がほとんどない、症状が非常に穏やかであるといった所望の心身の健康が維持されるのに有効なあらゆる間隔、及びこれらの組み合わせで投与できる。投与量及び頻度は、ユーザーが所望する程度に応じて、症状の有無によって変更できる。症状が悪くなったり、再発するような場合には、維持プロバイオティックの投与量及び/又は頻度を、症状を緩和するために、必要に応じて調節できる。維持プロバイオティックは、負荷プロバイオティックと同じプロバイオティックであることができ、異なるプロバイオティック、及び/又はプロバイオティクスの混合物であることができる。
【0057】
植物は、維持期間に任意に投与できる。植物は、維持プロバイオティックの投与に関連する望ましくない適応作用の症状緩和の維持、及び/又は胃腸及びその他の健康障害、症状、疾患及び/又は関連する症状の緩和の維持のために、所望により維持期間の全期間又は一部の期間にて投与できる。植物が維持期間に投与される場合、植物は、負荷期間に投与された植物と同じ又は異なることができる。植物の投与量及び頻度は、必要に応じて調節できる。植物は、毎日、1日おき、2日おき、又は症状の緩和を維持するために所望される程度に応じて頻回又はまれに投与できる。維持期間に投与される場合、植物は、維持プロバイオティックと共に又は別々に、同じ又は異なる剤形にて投与できる。維持プロバイオティック及び植物は1回用量剤形に組み込まれてもよい。植物は、維持プロバイオティックと同じ又は異なる1日の回数(単数又は複数)で、又は維持プロバイオティックとは異なる日に投与できる。
【0058】
植物が維持期間に投与される場合、植物は、1日あたり約0.001mg〜約100g、あるいは約0.01g〜約50g、あるいは約0.01g〜約10g、あるいは約0.1g〜約10gの植物の投与量で投与できる。
【0059】
非限定例として、植物がショウガである場合、ショウガは、維持期間に、1日あたり約1mg〜約10g、あるいは約1g〜約5gのショウガ(ジンジバー・オフィシナル(Zingiber officinale))根茎(根)又は等価な抽出物、チンキ剤、オイル、煎剤、煎出剤、結晶又は粉末の投与量で投与できる。
【0060】
ビタミン、ミネラル、金属、元素、必須脂肪酸、必須アミノ酸、感覚剤、プレバイオティクス、カロチノイド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1以上の追加物質を、維持プロバイオティックの投与に関連する望ましくない適応作用の緩和維持、及び/又は胃腸の症状及び/又はその他の健康障害、状態、疾患及び関連する症状の緩和維持のために、所望により、維持期間の全期間又は一部の期間にて投与できる。
【0061】
1以上の追加物質が維持期間に投与される場合、追加物質は、負荷期間に投与された追加物質と同じ又は異なることができる。投与量及び頻度は、必要に応じて調節できる。追加物質は、毎日、1日おき、2日おき又は症状の緩和を維持するために所望される程度に応じて頻回又はまれに投与できる。維持期間に投与される場合、追加物質は、維持プロバイオティック及び/又は植物と共に又は別々に、同じ又は異なる剤形にて投与できる。追加物質は、維持プロバイオティック及び/又は植物と同じ又は異なる1日の回数(単数又は複数)で投与でき、あるいは維持プロバイオティック及び/又は植物とは異なる日に投与できる。
【0062】
追加物質が維持期間に投与される場合、追加物質は、1日あたり約0.001μg〜約10g、あるいは約0.01μg〜約5g、あるいは約0.1μg〜約2gの追加物質の投与量で投与できる。
【0063】
非限定例として、Bコンプレックスビタミンが負荷期間に毎日投与される場合、投与量(例えば1錠)は、約0.3mg〜約1000mgのビタミンB1(チアミン(thiamin)又はチアミン(thiamine))、約0.4mg〜約500mgのビタミンB2(リボフラビン)、約6mg〜約2000mgのビタミンB3(ナイアシン、ナイアシンアミド又はニコチン酸)、約2.5mg〜約20,000mgのビタミンB5(パントテン酸)、約0.3mg〜約1000mgのビタミンB6(ピリドキシン)、約35μg〜15mgのビタミンB7(ビオチン)、30μg〜20mgのビタミンB9(葉酸、ホリニン酸、又は葉酸塩)、及び0.5μg〜10mgのビタミンB12(コバラミン(cobolamine)、シアノコバラミン、ヒドロキシコバラミン、メチルコバラミン)を含有できる。こうしたBコンプレックスビタミンの非限定例は、ネイチャー・メイド・ニュートリショナル・プロダクツ(Nature Made Nutritional Products)(米国カリフォルニア州ミッション・ヒル(Mission Hills))から入手可能なストレスBコンプレックスである。
【0064】
プレ負荷期間
本発明の方法はまた、プレ負荷組成物を投与する工程を包含することができる。プレ負荷組成物は、プレ負荷期間に投与できる。プレ負荷期間は、負荷期間の直前に生じる。プレ負荷期間は、持続期間で約1〜約60日であることができ、負荷期間はプレ負荷期間が終了した直後に開始する。しかし、プレ負荷組成物の投与は、負荷期間及び維持期間を通して継続できる。プレ負荷期間は、負荷期間の前に開始されるというだけのものである。
【0065】
プレ負荷投与レジメン
プレ負荷期間に始まり、負荷期間及び/又は維持期間中も任意に継続して投与されるプレ負荷組成物は、使用されるプレ負荷組成物の種類及び、いかなるプレ負荷組成物が使用されるかどうかに応じて種々の量で投与できる。プレ負荷組成物は、単一の1回用量として、例えば1日1回投与でき、又は毎日複数回複数の投与量で投与できる。プレ負荷組成物は、毎日、1日おき、2日おき、又はプレ負荷組成物に対してユーザーの身体を適応させるために所望により頻回又はまれに投与できる。プレ負荷組成物は、プロバイオティクス、植物、追加物質、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0066】
組成物
プロバイオティック組成物
本発明の方法及びキットに使用されるプロバイオティック(単数又は複数)は、有益な共生細菌のいずれかであることができる。本発明のプロバイオティック細菌は、天然土壌及び新鮮な水に常在する通常の菌であることができ、有機成長した果実及び植物、牛乳に見出されるものであり、非毒性及び非病原性であると考えられる細菌であることができる。特に、本発明に使用されるプロバイオティック細菌は、ヒト及び/又は動物由来の細菌である。本発明に使用される時、プロバイオティックは生存可能である又は生存不可能であることができる。プロバイオティックは、胃腸管又はその他の体全体における細菌のバランスを回復させることができ、そのため、本発明によって管理される障害、疾患、状態及び症状を予防及び/又は緩和するのを助けることができる。更に、1以上の異なる生存可能及び/又は生存不可能なプロバイオティクスが本発明の方法及びキットに使用できる。
【0067】
非限定例として、負荷プロバイオティックは、負荷期間に投与でき、同じ又は異なるプロバイオティックを維持期間に維持プロバイオティックとして投与できる。第3のプロバイオティックは、プレ負荷期間に任意に投与できる。あるいは、同じプロバイオティックをプレ負荷期間及び負荷期間に投与でき、異なるプロバイオティックを維持期間に投与できる。あるいは、第1のプロバイオティックをプレ負荷期間に投与でき、第2のプロバイオティックを負荷及び維持期間に投与できる。あるいは、プロバイオティクスのブレンド、混合物及び/又は組み合わせを、プレ負荷期間、負荷期間及び/又は維持期間に投与できる。
【0068】
本発明に有用なプロバイオティクスの非限定例としては、ビフィズス菌、乳酸桿菌、及び連鎖球菌からなる群から選択される細菌が挙げられる。本明細書で有用なプロバイオティクスの特定の非限定例としては、ラクトバシラス・プランタリウム(Lactobacillus planetarium)、ラクトバシラス・サリバリウス、ラクトバシラス・ロイテリ(Lactobacillus rueteri)、ラクトバシラス・ブルガリカス、ラクトバシラス・カゼイ、ラクトバシラス・ラムノーサス、ラクトバシラス・スポロゲネス、ラクトコッカス・ラクティス、ビフィドフィラス・インファンティス(Biffidophilus infantis)、ストレプトコッカス・サーモフィロウス、ビフィドフィラス・ロンガム(Bifodophilus longum)、ビフィドバクテリア・ビフィダス、アルスロバクター・アギリス(Arthrobacter agilis)、アルスロバクター・シトレウス、アルスロバクター・グロビフォミス(Arthrobacter globiformis)、アルスロバクター・レウテウス(Arthrobacter leuteus)、アルスロバクター・シンプレックス(Arthrobacter simplex)、アゾトバクター・クロオコッカム(Azotobacter chroococcum)、アゾトバクター・パスパリ(Azotobacter paspali)、アゾスピリルム・ブラシリエンサイス(Azospirillum brasiliencise)、アゾスピリルム・リピフェルム(Azospriliium lipoferum)、バチルス・ブレビス、バチルス・マセランス、バチルス・プミラス、バチルス・ポリミキサ(Bacillus polymyxa)、バチルス・ズブチルス、バクテロイデス・リピリチカム、バクテロイデス・スクシノゲネス、ブレビバクテリウム・リプリチカム、ブレビバクテリウム・スタチオニス、クルタ・ゾプフィル(Kurtha zopfil)、ミロセシウム・ベルカリス(Myrothecium verrucaris)、シュードモナス・カルシス、シュードモナス・デニトリフィカンス(Pseudomonas dentrificans)、シュードモナス・フルオレセンス、シュードモナス・グラテイ(Pseudomonas g
lathei)、ファネロカエテ・クリソスポリウム(Phanerochaete chrysosporium)、ストレプトミセス・フラジアエ(Streptmyces fradiae)、ストレプトミセス・セルローサエ(Streptomyces cellulosae)、ストレプトミセス・グリセオフラブス(Stretpomyces griseoflavus)、バチルス・ラテロスポラス(Bacillus laterosporus)、バチルス・ビフィダム、バチルス・ラテロスピラス(Bacillus laterosporus)、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0069】
本発明の特定の実施形態において、精製された、単離された、及び/又は遺伝子変調された細菌株が使用できる。こうした株は、効力及び/又は有効性を増大させる種々の異なる方法のいずれかにて遺伝子変調できる。代表的な方法は、メソッド・イン・クローニング(Methods in Cloning)、第3巻、サンブルック(Sambrook)及びラッセル(Russell)編、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス(Cold Spring Harbor Laboratory Press)(2001年)及びそこに引用される参照文献に記載されている。更に加えて、本発明のプロバイオティック細菌は、いずれかの利用可能な手段によって得ることができる。種々の有益な細菌は、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション・カタログ(American Type Culture Collection Catalogue)(メリーランド州ロックビル(Rockville))から市販されている。有益な細菌はまた、例えば、液体、若しくは固体媒質中にて培養でき、通常の確立されたプロトコルに従って、利用可能ないずれかの手段により媒質から単離できる。代表的な方法は、メソッド・イン・クローニング(Methods in Cloning)、第3巻、サンブルック(Sambrook)及びラッセル(Russell)編、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス(Cold Spring Harbor Laboratory Press)(2001年)及びそこに引用される参照文献に記載されている。
【0070】
非限定例としては、PCT国際公開特許第00/42168号に開示されているような、切除され洗浄されたヒトの胃腸管から単離されたビフィズス菌株が使用できる。例としては、1999年1月13日に英国工業海洋細菌収集機関(National Collections of Industrial and Marine Bacteria Ltd)(NCIMB)において寄託され、受入番号NCIMB 41003が与えられたと記載されている、UCC35624と指定されたビフィドバクテリウム・インファンティス(Bifidobacterium infantis)株が挙げられる。本明細書に開示されるビフィドバクテリウム・インファンティスは、例えば発行された米国特許第7,195,906号に記載されている。
【0071】
植物
本発明の方法及びキットの植物は、胃腸管に有益な効果を示し、その効果としては、鎮静又は粘滑効果(demulcent effects)、ガス減圧又はガス排出効果、下痢止め又は収れん効果、緩下又は便通促進(aperient)、便通(cathartic)、下剤(purgative)又は駆水効果(hydrogogue effect)、鎮痛、鎮痙又は弛緩効果、刺激又は苦味効果、又は消化及び健康補助剤としての作用が挙げられる。植物はまた、嗜眠、疲労、頭痛の低減、免疫反応促進などに例示される胃腸管以外の身体領域にも有益な効果を示し得る。
【0072】
植物は、プロバイオティックの初期投与に付随して知覚されることが多い不快な望ましくない適応作用を低減するのに特に役立つ。不快な適応作用は、ユーザーのコンプライアンスの欠如をもたらし、初期に導入できるプロバイオティックの量を制限することが多い。しかし、プロバイオティックの初期投与が少ないと、プロバイオティックの有効性をもたらすのに長時間を要することになる。反対に、本発明の方法及びキットに植物を添加すると、プロバイオティックの高い初期負荷投与量を通常制止する不快な望ましくない適応作用を低減することによって、初期にプロバイオティックの高い負荷投与量を可能にする。故に、本発明は、それらの不快な適応作用を低減することによってプロバイオティックの初期の高い負荷投与量を可能にすることによって、有効性を知覚するのにかかる時間を短縮し、ユーザーのコンプライアンスを増大させる。植物はまた、全面的な消化の利益及び心の健康の利益を提供できる。
【0073】
非限定例として、植物は、負荷期間に投与でき、同じ又は異なる植物を維持期間に投与できる。第3の植物を、プレ負荷期間に任意に投与できる。あるいは、同じ植物をプレ負荷期間及び負荷期間に投与でき、異なる植物を維持期間に投与できる。あるいは、第1の植物をプレ負荷期間に投与でき、第2の植物を負荷及び維持期間に投与できる。あるいは、植物のブレンド、混合物及び/又は組み合わせを、プレ負荷期間、負荷期間及び/又は維持期間に投与できる。
【0074】
本発明の方法及びキットに有用な植物の非限定例としては、ショウガ科(ジンジベラセアエ(Zigiberaceae));カンゾウ根(グリチルリチン・グラブラ);マシュマロ根(アルテア・オフィシナリス、アルテア・ラジックス);カモミール(マトリガリアエ・フロス、カマエメルム・ノビル(Chamaemelum nobile));ウイキョウ油、ウイキョウ種(フォエニスラム・ヴルガレ(Foeniculum vulgare));ヒメウイキョウ油、ヒメウイキョウ種(カルム・カルヴィ(Carum carvi)、カルヴィ・フルクタス(Carvi fructus)、カルヴィ・アエテロレウム(Carvi aetheroleum));レモンバーム(メリッサエ・フォリウム(Melissae folium)、メリッサ(Melissa));ニガハッカハーブ(マルビリ・ハーバ(Murrubii herba));アマニ、アマニα−リノール酸(リニセメン(Lini semen);ローズマリー葉、ローズマリー抽出物(ロスマリナス・オフィシナリス(Rosmarinus officinalis)、ローズマリー・フォリウム(Rosemary folium));ポリフェノール、マンノヘプタロースを包含するアボカド抽出物、マンノヘプタロース(ペルシア・アメリカン(Persea Americana))、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0075】
ショウガ科(ジンジベラセアエ(Zigiberaceae))からの植物が特に有用である。ショウガ科からの植物の非限定例としては、アフラモムム・クリサンタム(アフラモムム)、アフラモムム・シトラタム(Aframomum citratum)(エムボンゴ(Mbongo))、アフラモムム・メレグエタ(Aframomum melegueta)(パラダイスのグレイン(Grain of paradise))、アルピニア・フォルモサナ(Alpinia formosana)(クマタケラン)、アルピニア・ガランガ(グレイター(Greater)ガランガ)、アルピニア・ジャポニカ・キニシアナ(Alpinia japonica kinisiana)(ペパーミントスティック)(アルピニア))、アルピニア・オフィシナラム(Alpinia officinarum)(ガランガ)、アルピニア・プルプラタ「ピンク・ジンジャー」(ピンク・ジンジャー)、アルピニア・プルプラタ「レッド・ジンジャー」(レッド・ジンジャー)、アルピニア・プルプラタ「アン・ヒロナカ(Anne Hironaka)」(ホワイト・ジンジャー)、アルピニア・プルプラタ「ポリネシアン・プリンセス」(キャンディー・ケーン・ジンジャー(candy cane ginger))、アルピニア・プルプラタ「ロージードーン(Rosy Dawn)」(ピンク・ジンジャー)、アルピニア・プルプラタ「タヒチアン・ジンジャー(Tahitian Ginger)」(ダブル・レッド・ジンジャー(double red ginger))、アルピニア・ゼルムベット(Alpinia zerumbet)(シェル・ジンジャー(shell ginger))、アルピニア・ゼルムベット「ユー・フア(Yu Hwa)」(チャイニーズ・バリエガテッド・ジンジャー(Chinese variegated giner))、アルピニア・ゼルムベット「ヴェリエガータ(Veriegata)」(バリエガテッド・シェル・ジンジャー(variegated shell ginger))、アモムム・スブラタム(Amomum subulatum)(ブラック・カルダモン)、ボエセンベルギア・ルブンダ(Boesenbergia rotunda)、ボエセンベルギア・パンデュラータ(Boesengergia pandurat
a)(フィンガールート(Fingerroot))、コスタス・バルゼアラム(Costus varzearum)(コスタス)、ククマ・コルダータ(Cucuma cordata)「ジュエル・オブ・タイランド(Jewel of Thailand)」(ウコン)、ククマ・フラビフローラ(Cucuma flaviflora)「レッド・ファイアボール(Red Fireball)」(ウコン)、クルクマ・エラータ(Curcuma elata)(ローズウコン)、クルクマ・ロンガ(Curcuma longa)(C.ドメスティカ(C.domestica))(ウコン)、クルクマ・オルナータ(Curcuma ornata)(ウコン)、クルクマ・パルビフローラ(Curcuma parviflora)(ウコン)、クルクマ・ペチオラータ(Curcuma petiolata)(ヒデン・リリー(hidden lily))、クルクマ・ペチオラータ(Curcuma petiolata)「エンペラー(Emperor)」(ウコン)、クルクマ・ロスコエアナーナ(Curcuma roscoeana)(ジュエル・オブ・ビルマ(jewel of Burma)))、クルクマ種「フィギ(Figi)」(ウコン)、クルクマ種「ナルド(Nardo)」(ウコン)、クルクマ種「パープル・ガッシャー(Purple Gusher)」(ウコン)、クルクマ種「シアン・プリンセス(Sian Princess)」(ウコン)、クルクマ・ゼドアリータ(Curcuma zedoaria)(ウコン)、エレッタリア・カルダモムム(Elettaria cardamomum)(グリーン・カルダモン)、エトリンゲラ・コルネリ「ローズ・オブ・シアム(Rose of Siam)」(ショウガ)、エトリンゲラ・エラティオール「アリイ・チャン(Alii Chang)」(ピンク・スパイダー・トーチ・ジンジャー)、エトリンゲラ・エラティオール(Etlingera elatior elatior)「ピンク・トーチ」(ピンク・トーチ・ジンジャー)、エトリンゲラ・エラティオール「レッド・トーチ(Red Tourch)」(レッド・トーチ・ジンジャー)、エトリンゲラ・エラティオール「チューリップ・トーチ(Trulip Torch)」(チューリップ・トーチ・ジンジャー)、エトリンゲラ・エラティオール「ホワイト・トーチ(White Torch)」(ホワイト・トーチ・ジンジャ−)、エトリンゲラ・フルジェンズ(Etlingera fulgens)(バーゲンディ・チューリップ・ジンジャー(burgendy tulip ginger))、エトリンゲラ・ニューマニイ(Etlingera newmanii)、エトリンゲラ・ベヌスタ(Etlingera venusta)(マレー・ローズ(Malay rose))、グロッバ・ペンデュラ(Globba pendula)「シルバー・コメット(Silver Comet)」(シルバー・グロッバ)、グロッバ・パテンズ(Globba patens)、グロッバ・ウィニティ(パープル・グロッバ)、ヘディチウム・アングスティフォリウム(Hedychium angustifolium)「モモ」(ヘディチウム)、ヘディチウム・コッシネウム(Hedychium coccineum)「ディズニー(Disney)」(ヘディチウム)、ヘディチウム・コロナリウム(Hedychium coronarium)(ホワイト・ジンジャー)、ヘディチウム・コロナータ(Hedychium coronata)「クリーマ(Crema)」、ヘディチウム・エリプチカム(Hedychium ellipticum)(ヘディチウム)、ヘディチウム・フラヴェスセンス(Hedychium flavescens)(クリーム・ジンジャー)、ヘディチウム・ガードナリナム(Hedychium gardnerianum)(カヒリ・ジンジャー(kahili ginger))、ヘディチウム・グリーネイ(Hedychium greenei)(レッド・リーフ・ジンジャー)、ヘディチウム種「アヨ(Ayo)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「ブランディ・サイト(Brandie Saito)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「カーニバル(Carnival)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「ドクター・モイ(Dr. Moy)」(バリエガンテッド・ヘディチウム)、ヘディチウム種「エリザベス(Elizabeth)」(ヘディチウ(hedychiu))、ヘディチウム種「フィラグリー(Filagree)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「ゴールド・フレーム(Gold Flame)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種キンカク(Kinkaku)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「ルーナ・モス(Luna Moth)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「マイコ(Maiko)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「マルチフローラ・ホワイト(Multiflora White)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「ペール・イエロー(Pale Yellow)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「ピンク・フレーム(Pink Flame)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「ピンク・スパークス(Pink Sparks)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「ピンクV(Pink V)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「プラドハニイ(Pradhanii)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「シェリー・ベイビー(Sherry Baby)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「シュレイ(Shurei)」(ヘディチウム)、ヘディチウム種「トロピック・バード(Tropic Bird)」(ヘディチウム)、ヘディチウム・スリシフォルメ(Hedychium thrysiforme)(ヘディチウム)、ケンプフェリア・ガランガ(Kaempferia galanga)(レッサー・ガランガ(Lesser galanga))、ケンプフェリア・ロツンダ(Kaempferia rotunda)(アジアン・クロッカス(Asian crocus)、ケンプフェリア・ロスコエアナ(Kaempferia roscoeana))、マンティシア・サリトリア(Mantisia salitoria)、レネアルミア・オシデナリス(Renealmia occidentalis)(レッド・レネアルミア(red renealmia))、リエデリア・コラリナ(Riedelia coralina)(ピンク・リエデリア(pink riedelia))、シミチアトリス・スプラネエアニ(Smithiatris supraneeani)、タピノチェリオス・アナナサエ(Tapinocheilos ananasae)、ジンジバー・グラミネウム(Zingiber gramineum)、ジンジバー・ミオガ(Zingiber mioga)「ダンシング・クレーン(Dancing Crane)」(バリエガテッド・ジンジバー)、ジンジバー・ニューマニイ(Zengiber newmanii)(ショウガ)、ジンジバー種「チョコレート・シャンプー(Chocolate Shampoo)」(ショウガ)、ジンジバー・オフィシナル(Zingiber officinale)(ショウガ)、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0076】
追加物質
本発明で有用な追加物質は、ビタミン、ミネラル、金属、元素、必須脂肪酸、必須アミノ酸、感覚剤、プレバイオティクス、カロチノイド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。本発明の方法及びキットの追加物質は、プロバイオティック細菌及び/又は植物の効果と相乗的に有益な効果をもたらす。
【0077】
追加物質は、プロバイオティックの初期投与に付随して知覚されることが多い不快な望ましくない適応作用を低減するのに役立ち得る。不快な適応作用は、ユーザーのコンプライアンスの欠如をもたらし、初期に導入され得るプロバイオティックの量を制限することが多い。しかし、プロバイオティックの初期投与が少ないと、有効性をもたらすのに長時間を要することになる。逆に、本発明の方法及びキットに1以上の追加物質を添加すると、プロバイオティックの高い初期負荷投与量を通常制止する不快な望ましくない適応作用を低減することによって、初期にプロバイオティックの高い負荷投与量を可能にする。故に、本発明は、それらの不快な適応作用を低減することによってプロバイオティックの初期の高い投与量を可能にし、有効性を知覚するのにかかる時間を短縮し、ユーザーのコンプライアンスを増大させる。追加物質はまた、全体的な消化及び心の健康という利益をもたらし、その非限定例としては活力の増加が挙げられる。
【0078】
非限定例として、1以上の追加物質は、負荷期間に投与でき、維持期間に同じ又は異なる追加物質を投与できる。第3の追加物質は、プレ負荷期間に任意に投与できる。あるいは、同じ追加物質をプレ負荷期間及び負荷期間に投与でき、異なる追加物質を維持期間に投与できる。あるいは、第1の追加物質をプレ負荷期間に投与でき、第2の追加物質を負荷期間及び維持期間に投与できる。あるいは、追加物質のブレンド、混合物及び/又は組み合わせを、プレ負荷期間、負荷期間及び/又は維持期間に投与できる。
【0079】
ビタミンの非限定例としては:
ビタミンA(レチノイド(レチノール、レチノイド、カロチノイド))、ビタミンB1(チアミン(thiamine)又はチアミン(thiamin))、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン、ナイアシンアミド、ニコチン酸)、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6(ピリドキシン);ビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB9(葉酸、ホリン酸、葉酸塩)、ビタミンB12(コバラミン(cobolamine)、シアノコバラミン、ヒドロキシコバラミン、メチルコバラミン)、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンD(エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール)、ビタミンE(トコフェロール、トコトリエノール)、ビタミンK(フィロキノン、メナキノン)、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0080】
ミネラル、金属及び元素(及び生理学的に許容できるそれらの塩)の非限定例としては:
カルシウム(リン酸カルシウム、グルビオン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、カルシウムラクテートグルコネート、塩化カルシウム、グリセリルリン酸カルシウム、クエン酸カルシウムリジン錯体、カルシウムグルコヘプトネート、カルシウムパンガメート)、カリウム(塩化カリウム、クエン酸カリウム、酒石酸水素カリウム、炭酸水素カリウム、グルコン酸カリウム)、ナトリウム(塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム)、亜鉛(硫酸亜鉛、グルコン酸亜鉛)、マグネシウム(塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、アスパラギン酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、レブリン酸マグネシウム、ピドロ酸マグネシウム、オロト酸マグネシウム、酸化マグネシウム)、フッ化物(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム)、セレン(セレン酸ナトリウム、亜セレン酸ナトリウム);鉄、ヨウ素、銅、ホウ素、フッ素、クロム、ケイ素、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0081】
必須脂肪酸の非限定例としては:
リノレン酸、リノール酸、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0082】
必須アミノ酸の非限定例としては:
アラニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、フェニルアラニン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、リジン、ロイシン、メチオニン、アスパラギン、プロリン、グルタミン、アルギニン、セリン、トレオニン、バリン、トリプトファン、チロシン、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0083】
Bビタミンが特に有用である。非限定例としては、ビタミンB1、B2、ナイアシン、パントテン酸、B6、ビオチン、葉酸、及びB12の組み合わせが挙げられる。
【0084】
本発明の方法及びキットはまた、軽減及び/又は効力の早期のシグナル及び/又は知覚を提供できる感覚的経験を生み出す追加物質を含むことができる。こうした追加物質は感覚剤と呼ぶことができる。「感覚剤」とは、1つの感覚又はその複数の感覚によって知覚される又は体感する化合物又は組成物を意味する。こうした成分は、本発明の方法及びキットに使用される組成物の利益の知覚を向上させるために使用できる。あるいは、感覚剤は、反対刺激物質又は反対刺激物として、すなわち感覚剤によって刺激される感覚(味覚、嗅覚など)の反射作用を介して都合の悪い作用から注意をそらす代替感覚を生じさせることによって、作用できる。
【0085】
本発明の方法及びキットに有用な感覚剤の非限定例としては:当業者に既知であるような、ペパーミント、バニラ、スペアミント、加温剤、冷却剤、苦味剤、刺痛剤、及びこれらの組み合わせが挙げられる。こうした感覚剤の使用の非限定例は、飲み込む時に鎮静感覚を生じ、及び/又はそれが食道に移動した時に継続して冷却効果を生じ、及び/又は飲み込んだ後に継続して冷却及び/又は鎮静効果を生じる冷却化合物でコーティングされた錠剤であることができる。非限定例として、より少量の感覚剤を使用して、口及び/又は喉領域に局在化した即効作用をもたらすことができる一方で、より多量の感覚剤を使用して、口、喉、食道、胃及び更にはは消化管に沿って作用させることができる。
【0086】
本発明の方法及びキットの追加物質はまたプレバイオティックを含むことができ、それらの非限定例としては:ビフィズス菌増殖促進性化合物、乳酸菌増殖促進性化合物、及びこれらの組み合わせが挙げられる。本明細書で使用する時、「ビフィズス菌増殖促進性(bifidogenic)」及び「乳酸菌増殖促進性(lactogenic)」は、ビフィズス菌及び乳酸桿菌が挙げられるが、これらに限定されないプロバイオティック細菌の成長活性を選択的に刺激することを意味する。
【0087】
こうしたビフィズス菌増殖促進性及び乳酸菌増殖促進性プレバイオティック化合物の非限定例としては:フラクトオリゴ糖(FOS)、オリゴフルクトース、イヌリン及びレバンを包含するフルクタン、イソマルトース、パノース、イソマルトテトラオース、イソマルトペンタオース、ニゲロース、コージビオース、及びイソパノースを包含するイソマルトオリゴ糖、トランス−ガラクトオリゴ糖、ラフィノース及びスタキオースを包含する大豆オリゴ糖、キシロオリゴ糖、マンノ−オリゴ糖、ラクトロース、ラクチロール、ラクトスクロース、プロデキストリン、アカシア、カラギーナン、グアーガム、イナゴマメゴム、キサンタンガム、抵抗性デンプン(すなわち、胃及び小腸における消化に抵抗性のデンプン)を包含する繊維ガム、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0088】
「カロチノイド」は高等植物、藻類、細菌及び真菌の組織内に産出する生体色素の部類である。カロチノイドの非限定例としては:ルテイン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、ビキシン、リコピン、β−カロチン及びこれらの混合物及び/又は組み合わせが挙げられる。
【0089】
プレ負荷組成物
プレ負荷組成物は、負荷期間の初めに負荷投与量の負荷プロバイオティックを導入するためにユーザーの身体を調整するために使用できる。プレ負荷組成物はまた、負荷期間の初めに負荷プロバイオティックを導入する際、ユーザーが知覚する初期の不快な望ましくない適応作用を低減するのを助けるために使用できる。加えて、プレ負荷組成物は、後に続く負荷投与量の負荷プロバイオティックの送達、本発明によって処置及び/又は予防される健康障害、状態及び/又は疾患の症状軽減の早期の有効性、及び/又はそうした症状の軽減の早期の有効性の知覚ために有益な環境を調整するのを助けることができる。
【0090】
本発明の方法及びキットに使用されるプレ負荷組成物の非限定例は、プロバイオティック、植物、追加物質、及びこれらの組み合わせを包含する。有用なプロバイオティクス、植物、及び追加物質は上記で記載されている。
【0091】
剤形
プロバイオティック、植物、追加物質、及びこれらの組み合わせは、別々の剤形で別々に投与できる。プロバイオティック、植物、追加物質、及びこれらの組み合わせは、同じ又は異なる剤形及び/又はそれらを組み合わせて、別々に又は共に投与できる。
【0092】
プロバイオティック、植物、追加物質、及びこれらの組み合わせを組み込むことができる剤形の非限定例としては、カプセル、咀しゃく錠、嚥下可能な錠剤/ピル、バッカル錠剤、コーティングされた錠剤、トローチ剤(troche)、粉末、ドロップ(lozenge)、ソフトチュー(soft chew)、溶液、懸濁液、スプレー、抽出物、チンキ剤、オイル、煎出剤(decoction)、煎剤(infusion)、シロップ剤、エリキシル剤、ウエハース、食品、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0093】
剤形は摂取可能なキャリアを含むことができ、その非限定例としては、固体又は液体充填希釈剤、封入物質、及びこれらの混合物及び組み合わせ;糖類;デンプン;セルロース及びその誘導体;粉末トラガカント;モルト;ゼラチン;タルク;ステアリン酸;ステアリン酸マグネシウム;植物油;ポリオール;寒天;アルギン酸;発熱性物質非含有水;等張生理食塩水;リン酸緩衝液;湿潤剤;潤滑剤;着色剤;着香剤;防腐剤;及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0094】
食品の非限定例としては、酸乳、ヨーグルト、粉ミルク、茶、ジュース、飲料、砂糖菓子(本明細書では飴及びチョコレートを包含する)、チュアブルバー、クッキー、ウエハース、クラッカー、シリアル、ソフトチュー、菓子(treat)、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0095】
本発明の方法及びキットに特に適した植物の剤形の非限定例としては、抽出物、チンキ剤、オイル、新鮮な又は乾燥根又は根茎、煎剤又は煎出剤、粉末化根又は根茎、全体の根又は根茎、結晶化物及びこれらの組み合わせが挙げられる。こうした剤形の植物は、本発明の他の剤形に組み込むことができる、すなわち抽出物をカプセル又は煎剤に組み込むことができる。
【0096】
非限定例として、プレ負荷組成物は、感覚剤でコーティングされた咀しゃく錠として投与でき、植物は煎剤として投与でき、1以上のビタミン、ミネラル、金属、元素、必須脂肪酸、必須アミノ酸、プレバイオティクス、及びこれらの組み合わせは嚥下可能なピルとして投与でき、負荷プロバイオティックはカプセルにて投与できる。あるいは、負荷プロバイオティック、植物、及び/又は追加物質は、単一の嚥下可能なカプセルにて投与できる。
【0097】
製造方法
本発明の好ましい経口剤形は、胃腸疾患、状態、症状を予防又は処置するための、及び/又は健康利益を提供するための経口摂取及び吸引用のカプセル、咀しゃく錠、嚥下可能な錠剤/ピル、バッカル錠剤、コーティングされた錠剤、トローチ剤、粉末、ドロップ、ソフトチュー、溶液、懸濁液、スプレー、抽出物、チンキ剤、オイル、煎出剤、煎剤、シロップ剤、エリキシル剤、ウエハース、食品、例えば酸乳、ヨーグルト、粉ミルク、茶、ジュース、飲料、砂糖菓子(飴及びチョコレートを包含する)、チュアブルバー、クッキー、ウエハース、クラッカー、シリアル、菓子、及びこれらの組み合わせの最終製品形態を提供するのに好適な、既知の又は当該技術分野において既知のさもなくば他の有効な技術によって調製されてもよい。
【0098】
キット
本発明のキットは、プロバイオティクスの投与用であることができ、
a.負荷期間に投与される、負荷投与量の負荷プロバイオティック及び:
b.負荷期間に投与される、投与量の植物と、
c.負荷期間に投与される、投与量の追加物質と、
d.キットを使用するための説明書と、
e.コンプライアンス補助具とから選択される構成要素とを含むことができる。
【0099】
キットはまた、維持期間に投与される維持投与量の負荷プロバイオティックと、維持期間に投与される投与量の植物と、維持期間に投与される投与量の追加物質と、このキットを使用するための説明書と、コンプライアンス補助具と、これらの組み合わせとを含むことができる。
【0100】
このキットはまた、プレ負荷期間に投与される、プレ負荷組成物を含むことができる。
【0101】
プレ負荷期間、負荷期間、及び維持期間について別々のキットを提供できる。あるいは、キットは、同じキットに、プレ負荷、負荷、及び維持期間のための構成要素の組み合わせを含むことができる。
【0102】
説明書
説明書は、口頭による説明(例えば、医師、獣医、保険専門家、販売の専門家若しくは組織、及び/又はラジオ若しくはテレビのメディア(すなわち広告)からの口頭による説明)、又は書面による説明書(例えば、医師、獣医若しくは保険専門家(例えば処方箋)、販売の専門家若しくは組織(例えば、販売カタログ、パンフレット、若しくは他の教示的な設備)、書記媒体(例えば、インターネット、電子メール、又は他のコンピュータ関連の媒体)、及び/又は組成物に関連する装置(例えば、組成物を収容するパッケージング装置上のラベル提示))であってもよい説明書を包含することができる。説明書は、例えば、紙、コンピュータ、電子手帳、電話(携帯電話及びその他のコミュニケーション装置を包含する)、BLACKBERRY(登録商標)又は声若しくはテキストを伝達するために使用されるその他の装置)、インターネットなどを包含する種々の形態で提供され、含有まれ、保管され、及び/又は送達されることができる。
【0103】
コンプライアンス補助具
本発明のキットはまた、コンプライアンスを促進するため、及び/又はユーザーが視覚的に経過を追跡可能にするために1以上のコンプライアンス補助具を包含することができる。経過を追跡するために使用できるコンプライアンス補助具の非限定例としては、日記、チャート、記入式の色分けされたチャート、及び追跡装置、及びこれらの組み合わせが挙げられる。コンプライアンス補助具は、例えば、紙、コンピュータ、電子手帳、電話(携帯電話及びその他のコミュニケーション装置を包含する)、BLACKBERRY(登録商標)又は声若しくはテキストを伝達するために使用されるその他の装置)、インターネットなどを包含する種々の形態で提供され、含有され、保管され、及び/又は送達されることができる。本発明の方法に有用なコンプライアンス補助具は、米国特許出願第11/391,839号に記載されている。
【0104】
コンプライアンス補助具の別の形態は、投与又はパッケージング装置であることができる。こうしたコンプライアンス補助具としては、何日の何時に摂取すべき用量を特定する際にユーザーを助ける種々の色分けされた投与装置が挙げられ、それによって投与及びコンプライアンスを促進できる。こうした投与装置の非限定例としては、ブリスターカード、ブリスターパック及び/又は投与形態を含有するその他の装置形態が挙げられる。この装置は、1週間の異なる日、1日の異なる時間、投与量、投与される組成物、すなわち負荷プロバイオティック、植物、追加物質、維持プロバイオティック、プレ負荷組成物、及びこれらの組み合わせを示すために異なる色及び/又は色陰影を有することができる。投与順序、日、1日の時間、投与量、投与される組成物、及びこれらの組み合わせを特定するテキストであることもできる。本発明の方法において、1以上のブリスターパックは、本発明の方法に従ってユーザーを助けるために供給できる。
【0105】
本発明の方法に用いるコンプライアンス補助具として有用な装置の形態は、ブリスターパックであることができる。ブリスターパックは、医薬品、特に錠剤、カプセル又はドロップに一般に使用される1回用量のパッケージングとして当該技術分野においてよく記載される。ブリスターパックは、通常、調剤及び再包装しない製品についての主要なパッケージングタイプである。一連のブリスター空洞はブリスターカード又はブリスターストリップ、あるいはブリスターパックと呼ばれることがある。世界の一部の地域では、ブリスターパックはプッシュ−スルー−パック(PTP)として知られている。この種類のパッケージングの主な利点は、個々の投与量の貯蔵寿命を包含する製品及びパッケージング完全性の保証、及びコンプライアンスパック又はカレンダーパックを創出する可能性である。
【0106】
ブリスターパックは、一般に製包充填プロセスによって作り出される。製包充填プロセスとは、同じ装置にて、ブリスターパックを平坦なシート又はフィルムのロールから製造し、医薬品を充填し、閉じる(密封する)ことを意味する。こうした装置はブリスターラインと呼ばれる。
【0107】
ブリスターパックは2つの主要な構成要素を含む:1)製品を収める内側の空洞を創出する成形されたベースウェブ及び2)パックから製品を分配するためのリッディング箔。ベースウェブシートに空洞を形成するには、熱形成及び冷却形成の2つの方法がある。
【0108】
熱成形の場合、プラスチックフィルム又はシートは、リールから巻き解かれ、ブリスターライン上のプレ加熱位置に導かれる。プレ加熱プレート(上方及び下方プレート)の温度は、プラスチックが軟化し、成形可能になるような温度である。温まったプラスチックは、次いで成形位置に到達し、そこで大きな圧力(4〜8Bar)によりネガティブモールドにてブリスター空洞を成形する。このモールドは、プラスチックが再び硬質になり、モールドから取り出された場合にその形状を維持するように冷却される。異なる形状の場合、温められたフィルムは、「プラグ−アシスト」機能により部分的に、物理的に押し下げられて空洞を生じる。
【0109】
冷却形成の場合、アルミニウム系ラミネートフィルムをスタンプによってモールドに押し付けるだけである。アルミニウムは、引き延ばされ、成形された形状を維持する。工業的には、こうした冷却成形されたブリスターは、コールドフォームフォイル(CFF)ブリスターと呼ばれる。コールドフォームフォイルブリスターの主な利点は、アルミニウムの使用により水及び酸素に対してほぼ完全な障壁を与え、製品の消費期限を延ばす。コールドフォームフォイルブリスターの主な欠点は、熱成形に比べて製造速度が遅く;パッケージの透明性に欠け(治療コンプライアンスの欠点);及びブリスターパックの大きさが熱成形プリスターパックに比べて大きい(アルミニウムは90°角付近で成形できない)ことである。
【0110】
図面
図1〜3は、1日の異なる時間及び/又は異なる日について2つの色陰影をもつ本発明の色分けされたコンプライアンス補助具の実施形態を示す。図1は、ブリスターパックコンプライアンス補助具2の平面図であり、淡色6及び中間色8の陰影領域を交互に有し、更に6個の窓20を有するブリスターパック2の上部4を示し、この窓を通してカプセル又は錠剤が押され、カプセル又は錠剤を取り出すことができる。陰影は、投与を差別化するためにいずれかの1つ及び/又は複数の色であることができ、投与の明瞭性を向上させるためにテキストが併記されてもよい。図2は、底部側14での空洞12を示す右側側面図である。空洞12は、カプセル又は錠剤を含有し得る。図3は、空洞12を示す正面図である。
【0111】
図4〜6は、2つの交互陰影を有する本発明の色分けされたコンプライアンス補助具の別の実施形態を示す。図4は、中間色8及び淡色6の陰影領域を交互に有し、6個の窓10を示す平面図であり、その窓を通してカプセル又は錠剤が押され、カプセル又は錠剤を取り出すことができる。図5は、空洞12及び底部側14を示す右側側面図である。空洞12は、カプセル又は錠剤を含有し得る。図6は、空洞12及び底部側14を示す正面図である。
【0112】
図7〜9、図10〜12、及び図13〜15は、例えば1日のうち異なる3回を特定するために使用できる3つの色陰影を有する色分けされたコンプライアンス補助具の実施形態を示す。色分けされたコンプライアンス補助具は複数のブリスターパックを含む。図7は、淡色18及び中間色20の陰影領域を有し、6個の窓22を有するブリスターパック16の平面図であり、この窓を通してカプセル又は錠剤が押され、カプセル又は錠剤を取り出すことができる。図8は、底部側26での空洞24を示す右側側面図である。空洞24は、カプセル又は錠剤を含有し得る。図9は、空洞24及び底部側26を示す正面図である。
【0113】
図10は、暗色30及び淡色18の陰影領域を有し、6個の窓22を有するブリスターパック28の平面図であり、この窓を通してカプセル又は錠剤が押され、カプセル又は錠剤を取り出すことができる。図11は、底部側26上の空洞24を示す右側側面図である。空洞24は、カプセル又は錠剤を含有し得る。図12は、空洞24及び底部側26を示す正面図である。
【0114】
図13は、中間色20及び暗色30の陰影領域を有し、6個の窓22を有するブリスターパック32の平面図であり、この窓を通してカプセル又は錠剤が押され、カプセル又は錠剤を取り出すことができる。図14は、底部側26上の空洞24を示す右側側面図である。空洞24は、カプセル又は錠剤を含有し得る。図15は、底部側26での空洞24を示す正面図である。
【0115】
図16〜18は、2つの色陰影を有する色分けされたコンプライアンス補助具の異なる実施形態を示す。図16は、淡色36及び中間色38の陰影領域を交互に複数有し、8個の窓40を有するブリスターパック34の平面図であり、この窓を通してカプセル又は錠剤が押され、ブリスターパックからカプセル又は錠剤を取り出すことができる。図17は、底部側44上の空洞42を示す右側側面図である。空洞42は、カプセル又は錠剤を含有し得る。図18は、底部側44での空洞42を示す正面図である。
【0116】
図19〜21は、3つの色陰影を有するカラーカード化コンプライアンス補助具の別の実施形態を示す。しかし、この実施形態において、3つの色陰影が単一のブリスターパックに使用される。図19は、淡色48、中間色50、及び暗色52の陰影領域を有するブリスターパック46の平面図である。また9個の窓54が示されており、この窓を通してカプセル又は錠剤が押され、ブリスターパックからカプセル又は錠剤を取り出すことができる。図20は、底部側58での空洞56を示す右側側面図である。空洞56は、カプセル又は錠剤を含有し得る。図21は、底部側58上の空洞56を示す正面図である。
【0117】
図22〜24は、3つの色陰影を有する色分けされたコンプライアンス補助具の異なる実施形態を示す。図22は、淡色62、中間色64、及び暗色66の陰影領域を有するブリスターパック60の平面図である。また6個の窓68が示されており、この窓を通してカプセル又は錠剤が押され、ブリスターパックからカプセル又は錠剤を取り出すことができる。図23は、底部側72での空洞70を示す右側側面図である。空洞70は、カプセル又は錠剤を含有し得る。図24は、底部側72での空洞70を示す正面図である。
【実施例】
【0118】
以下の非限定的実施例は、本発明の方法及びキットを説明する。
【0119】
(実施例1)
再発性の消化器不調及び市販品に対して副作用を示す経歴をもつ女性を本発明の方法によって処置し、その女性を本方法の「ユーザー」と称する。この方法は、プログラムの各週について1組の標識された調製物及び説明書を有する2カ月の負荷プログラムを含有するキットを含む。第1週では、食事の間に1日4回、ユーザーは、「第1週」と標識された1袋をカップに注ぎ、沸騰水を植物の上に注いで、10分間待ち、濾すことによって、カモミール植物の煎剤を調製し、次いで煎剤を摂取する。第2週では、ユーザーは、「第2週」と標識されたカモミール袋を用い、食事の間に1日4回カモミール煎剤を続けると共に、加えて「第2週」と標識された、イヌリン(袋あたり5グラム)を含有するプレバイオティックの1袋を、好みの食事又は飲料に混合し、1日3回プレバイオティック調製物を完全に消費する。第3週では、ユーザーは、「第3週」と標識されたプレバイオティック袋を用いて食事又は飲料と共に1日3回プレバイオティックを続けると共に、加えて負荷投与量の負荷プロバイオティックカプセルを開始するが、この各カプセルは、1×10cfuのビフィドバクテリウム・インファンティスNCIMB 41003を含有し、「第3週」と色分けされたブリスターパックにて提供されるように1回投与量あたり3カプセルの分割量で毎日合計9カプセルである。ユーザーが継続して経験し得る消化不快感、症状及び/又は望ましくない適応作用のレベルに基づいて(又はユーザーが、キットに提供される追跡/コンプライアンス装置に示されるような所望の「目標レベル」の症状軽減に到達していないので)、ユーザーは、内包されている「必要に応じて」と標識されたカモミール袋を用いることによって毎日カモミール煎剤を調製し、摂取を続ける。第4週では、ユーザーは、「第4週」と標識されたプレバイオティック袋を用いて食事又は飲料と共に1日3回プレバイオティックを続け、カプセル毎に1×10cfuのビフィドバクテリウム・インファンティスNCIMB 41003を含有する負荷プロバイオティックカプセルを変更して漸減した負荷投与量で、「第4週」と標識され、色分けされたブリスターパックに提供されるように、1回投与量あたり2カプセルの分割量で1日合計6カプセルで、継続する。ユーザーが継続して経験し得る消化不快感、症状及び/又は望ましくない適応作用のレベルに基づいて(又はユーザーが、キットに提供される追跡/コンプライアンス装置に示されるような所望の「目標レベル」の症状軽減に到達していないので)、ユーザーは、内包されている「必要に応じて」と標識されたカモミール袋を用いることによって毎日カモミール煎剤を調製し、摂取を続ける。第4〜8週の間は、ユーザーは、1×10cfuのビフィドバクテリウム・インファンティスNCIMB 41003を含有する負荷プロバイオティックの変更して漸減した負荷投与量の1個のカプセルを、各パックが7個のカプセルを含有する、色分けされたブリスターパックに提供されるように毎日摂取する。ユーザーは、知覚される消化不快感のレベル又は提供されるコンプライアンス補助具を用いて毎日モニターすることによって示される所望の改善レベルに向かう経過に基づいて必要によりカモミール煎剤を継続して使用する。第8週の後、可能性として無期限の維持期間に、ユーザーは、各パックが7個のカプセルを含有する、色分けされたブリスターパックに提供されるように毎日1×10cfuのビフィドバクテリウム・インファンティスNCIMB 41003を含有する投与量の維持プロバイオティックカプセル1個を得て、継続して摂取する。ユーザーは、知覚される消化不快感のレベル又は提供されるコンプライアンス補助具を用いて毎日モニターすることによって示される所望の心身の健康維持レベルに基づいて必要に応じてカモミール煎剤を継続して使用する。
【0120】
(実施例2)
過剰な放屁及び鼓腸を訴えることが多い成人男性を、本発明の方法によって処置し、その男性を本方法の「ユーザー」と称する。負荷期間の28日間は毎日、ユーザーは、カプセル毎に1×10cfuのビフィドバクテリウム・インファンティス株NCIMB 41003を含有する9個のカプセルの負荷投与量を経口摂取し、550mgの粉砕ショウガ根を含有する1カプセルもまた毎日摂取する。28日間のレジメン直後に、ユーザーは、1×10cfuのビフィドバクテリウム・インファンティス株NCIMB 41003を含有する1カプセルと、550mgのショウガ根を含有する1カプセルの維持投与量を経口摂取する。ユーザーは、維持期間中、無期限に、毎日又は必要に応じてプロバイオティック及び/又はショウガを摂取する。
【0121】
(実施例3)
鼓腸、腹部疝痛及び活力低下を伴う交代腸型(下痢及び便秘)の過敏性腸症候群(IBS)を患う女性を本発明の方法によって処置し、その女性を本方法の「ユーザー」と称する。最初に腹部疝痛を緩和するのを助けるために、プレ負荷期間にて、アカニレ(slippery elm)、カンゾウ、ウイキョウ種、朝鮮人参及びバレリアンの植物を等量を含有するチンキ剤を1日に3回30滴のプレ負荷レジメンを初期に少なくとも2日間開始し、IBSに付随する症状がユーザーによって知覚される程度に十分緩和されるまで継続する。次に、ユーザーは負荷期間に負荷プロバイオティックカプセルの負荷投与レジメンを開始するが、それらには、カプセル毎に1×1010cfuのビフィドバクテリウム・インファンティスNCIMB 41003を含有する3個のカプセルと、カプセル毎に1×1010cfuのラクトバシラス・プランタラム299vを含有する3個のカプセルとの毎日の投与を1週間含み、続く1週間は各負荷プロバイオティックの2個のカプセルを、更にその後の1週間又はユーザーによって知覚される及び/又はコンプライアンス補助具にて追跡されるように腸習慣が満足のいく程度に正常化されるまで、各負荷プロバイオティックのカプセルを毎日1個続ける。負荷期間の後、ユーザーは、無期限の維持期間に毎日、1×1010cfuのビフィドバクテリウム・インファンティスNCIMB 41003を含有する1個のカプセルの維持投与量を摂取する。植物のチンキ剤は、IBS又はその他のストレッサーに関連して生じる可能性がある、更なる胃腸症状を予防又は緩和するために負荷期間及び/又は維持期間を通して必要に応じて使用できる。
【0122】
(実施例4)
デイケアセンターにて働き始めた成人女性は、上気道感染、特に感冒に曝される心配があり、この女性の免疫系を促進させることを所望し、本発明の方法によって処置される。この女性を本方法の「ユーザー」と称する。負荷期間の14日間毎日、ユーザーは、カプセル毎に1×10cfuのラクトバシラス・ラムノーサスGGを含有する3個のカプセルの負荷投与量を経口摂取し、同時に450mgのカンゾウ根を含有するカプセル3個を毎日3回摂取する。この14日間のレジメンの直後、維持期間に、ユーザーは無期限に、1×10cfuの乳酸菌を含有するカプセル1個の維持投与量を毎日経口摂取する。
【0123】
(実施例5)
線維筋痛を患う成人女性を本発明の方法によって処置し、この女性を本方法の「ユーザー」と称する。負荷期間の21日間毎日、ユーザーは、1×1012cfuのビフィドバクテリウム・インファンティス株NCIMB 41003を含有するカプセル1個の負荷投与量を経口摂取し、同時に冷却感覚剤でコーティングされた150mgのアカニレ樹皮(slippery elm bark)スリッパリー・エルム・バークを含有するドロップを、胸やけ及び/又は負荷投与量の負荷プロバイオティックに関連する望ましくない適応作用のために必要に応じて2時間毎に口で溶解させる。この21日間のレジメン直後、ユーザーは、1×10cfuのビフィドバクテリウム・インファンティス株NCIMB 41003を含有するカプセル1個の維持投与量を毎日経口摂取し、所望によりドロップの使用を継続し、維持期間の間両方を摂取する。
【0124】
(実施例6)
消化器の不調(下痢に続いて、ガス及び鼓腸を伴う便秘症状の発現)を患っている成人女性は、いつも疲労困憊し、疲れを感じている。この女性は、消化器の不調が疲れの原因である。この女性を本発明の方法によって処置し、本方法の「ユーザー」と称する。負荷期間の21日間毎日、ユーザーは、カプセル毎に5×10cfuのビフィドバクテリウム・インファンティス株NCIMB 41003を含有する2個のカプセルの負荷投与量を経口摂取し、同時に500mgのビタミンC、30 I.U.ビタミンE、10mgのチアミン、10mgのリボフラビン、100mgのナイアシン、5mgのB6、400mcgの葉酸、12mcgのビタミンB12、45mcgのビオチン、20mgのパントテン酸、23.9mgの亜鉛、及び3mgの銅を含有する錠剤を飲み込む。この21日間のレジメンの直後、ユーザーは、維持期間に、1×10cfuのビフィドバクテリウム・インファンティス株NCIMB 41003を含有するカプセル1個の維持投与量を毎日経口摂取する。
【0125】
(実施例7)
下痢を患っている成人男性は、落ち込み、疲れを感じ、知的活動の低下を伴って精神的に不調になる。この男性は、精神の問題は下痢のために長年にわたって栄養不良状態を患っていることが原因であると考える。この男性を本発明の方法によって処置し、本方法の「ユーザー」と称する。負荷期間の14日間毎日、ユーザーは、1×1010cfuのビフィドバクテリウム・インファンティス株NCIMB 41003を含有するカプセル1個の負荷投与量を経口摂取し、同時にネイチャー・メイド・ニュートリショナル・プロダクツ(Nature Made Nutritional Products)(米国カリフォルニア州ミッション・ヒル(Mission Hills))から市販の、2.0mgのチアミン、2.1mgのリボフラビン、40mgのナイアシン、4mgのB6、550mcgの葉酸、10mcgのビタミンB12、60mcgのビオチン、12mgの亜鉛、4000IUのビタミンA、400IUのビタミンD、50mcgのビタミンK、100mgのビタミンC、250mgのカルシウム、15mgの鉄、及び0.9mgの銅を含有する、ストレスBコンプレックス錠剤を飲み込む。必要に応じて、この男性はまた、ローズマリー、ショウガ、及び朝鮮人参の煎剤を飲用する。この14日間のレジメン直後、ユーザーは、毎日1×10cfuのビフィドバクテリウム・インファンティス株NCIMB 41003を含有するカプセル1個の維持投与量を経口摂取する。
【0126】
(実施例8)
頻回の軟便の犬を本発明の方法で処置し、この犬を本方法の「ユーザー」と称する。負荷期間の28日間毎日、ユーザーは、カプセル毎に1×10cfuのビフィドバクテリア・シュードロンガム株NCIMB 41199を含有するカプセル5個の負荷投与量を投与され、経口摂取し、また毎日2mgのβ−カロチンを含有する1個のカプセルを摂取する。この28日間のレジメンの直後、ユーザーは、1×10cfuのビフィドバクテリア・シュードロンガム株NCIMB 41199を含有する1個のカプセル、及び2mgのβ−カロチンを含有する1個のカプセルの維持投与量を投与され、経口摂取する。ユーザーは、プロバイオティック及び/又はβ−カロチンを維持期間に無期限に毎日又は必要に応じて摂取する。
【0127】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく限定されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mg」として開示された寸法は、「約40mg」を意味することを意図する。
【0128】
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に参照により組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものと解釈されるべきではない。本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれた文献における同じ用語のいずれかの意味又は定義と相反する範囲では、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0129】
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることは当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるかようなすべての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲に包含されるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロバイオティックを投与する方法であって、
a.負荷期間に負荷投与量の負荷プロバイオティックを投与する工程と、
b.前記負荷期間に所定の投与量の植物を投与する工程と、
を含む方法。
【請求項2】
追加物質を投与する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記負荷プロバイオティックが、ビフィズス菌、乳酸桿菌、連鎖球菌及びこれらの組み合わせからなる群から選択される乳酸菌を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記乳酸菌が、ビフィドバクテリウム・インファンティスの単離株を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記負荷プロバイオティックが、1日あたり約1×10〜約1×1014cfuの負荷プロバイオティックを与えるように投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記負荷プロバイオティックが、1日あたり約1×10〜約1×1014cfuの負荷プロバイオティックを与えるように投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記負荷プロバイオティックが、1日あたり約1×10〜約1×1012cfuの負荷プロバイオティックを与えるように投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記プロバイオティックが、カプセル、咀しゃく錠、嚥下可能な錠剤、バッカル錠剤、トローチ剤、粉末、ドロップ、ソフトチュー、溶液、懸濁液、スプレー、チンキ剤、煎出剤、煎剤、シロップ剤、エリキシル剤、ウエハース、食品、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される剤形にて投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記食品が、酸乳、ヨーグルト、粉ミルク、茶、ジュース、飲料、砂糖菓子、チュアブルバー、クッキー、ウエハース、クラッカー、シリアル、ソフトチュー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記植物が、鎮静効果、粘滑効果、ガス減圧効果、ガス排出効果、下痢止め効果、収れん効果、緩下効果、便通促進効果、便通効果、下剤効果、駆水効果、鎮痛効果、鎮痙効果、弛緩効果、刺激効果、苦味効果、消化助剤効果、健康効果、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、胃腸系における有益性を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記植物が、ショウガ科、カンゾウ根、マシュマロ根、カモミール、ウイキョウ油、ウイキョウ種、ヒメウイキョウ油、ヒメウイキョウ種、レモンバーム、ニガハッカハーブ、アマニ、アマニα−リノール酸、ローズマリーリーフ、ローズマリー抽出物、ポリフェノール、アボガド抽出物、マンノヘプツロース、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記植物が、抽出物、チンキ剤、オイル、新鮮な根又は根茎、乾燥根又は根茎、粉末化根又は根茎、全体の根又は根茎、煎剤、煎出剤、結晶化物及びこれらの組み合わせからなる群から選択される形態にて与えられる、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記負荷期間の前記植物の投与量が、1日あたり約0.001g〜約100グラムの前記植物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記植物が、カプセル、咀しゃく錠、嚥下可能な錠剤、コーティングされた錠剤、バッカル錠剤、粉末、ドロップ、ソフトチュー、溶液、懸濁液、スプレー、抽出物、チンキ剤、オイル、煎出剤、煎剤、シロップ剤、エリキシル剤、食品、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される剤形にて投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記食品が、酸乳、ヨーグルト、粉ミルク、茶、ジュース、飲料、砂糖菓子、チュアブルバー、クッキー、ウエハース、クラッカー、シリアル、ソフトチュー、菓子及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記負荷プロバイオティック及び前記植物が1つの剤形で共に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記追加物質が、ビタミン、ミネラル、金属、元素、必須脂肪酸、必須アミノ酸、感覚剤、プレバイオティクス、カロチノイド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項18】
前記追加物質が、1日あたり約0.001μg〜約10gの前記追加物質の量で投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項19】
ユーザーの使用及び前記方法のコンプライアンスを追跡、評価及び改善するためのコンプライアンス補助具を用いる工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記負荷期間が約1日〜約60日を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
維持期間に維持投与量の維持プロバイオティックを投与する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記維持期間の前記維持投与量の前記維持プロバイオティックが、症状の緩和を維持するために有効な量である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記維持プロバイオティックが、ビフィズス菌、乳酸桿菌、連鎖球菌及びこれらの組み合わせからなる群から選択される乳酸菌を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記乳酸菌が、ビフィドバクテリウム・インファンティスの単離株を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記維持プロバイオティックが、1日あたり約1×10〜約1×1012cfuの維持プロバイオティックを与えるように、前記維持期間に投与される、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記維持期間に所定の投与量の前記植物を投与する工程を更に含む、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記維持期間の前記植物の投与量が、1日あたり約0.001g〜約100グラムの前記植物を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記維持期間に追加物質を投与する工程を更に含む、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記追加物質が、1日あたり約0.001μg〜約10gの前記追加物質の量で投与される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記負荷期間の前のプレ負荷期間にプレ負荷組成物を投与する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記プレ負荷組成物が、プロバイオティック、植物、追加物質、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
プロバイオティックを投与する方法であって、
a.負荷期間に負荷投与量の負荷プロバイオティックを投与する工程と、
b.前記負荷期間に所定の投与量の追加物質を投与する工程と、
を含む方法。
【請求項33】
前記追加物質が、ビタミン、ミネラル、金属、元素、必須脂肪酸、必須アミノ酸、感覚剤、プレバイオティクス、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
プロバイオティックを投与する方法であって、
a.負荷期間に負荷投与量の負荷プロバイオティックを投与する工程と、
b.前記負荷期間に所定の投与量の植物を投与する工程と、
c.前記負荷期間に所定の投与量の追加物質を投与する工程と、
を含む方法。
【請求項35】
プロバイオティックを投与する方法であって、
a.負荷期間に負荷投与量の負荷プロバイオティックを投与する工程と、
b.前記負荷期間に所定の投与量の植物を投与する工程と、
c.それに続いて維持期間に所定の投与量の維持プロバイオティックを投与する工程と、を含む方法。
【請求項36】
前記維持期間に所定の投与量の植物を投与する工程を更に含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記負荷期間に所定の投与量の追加物質を投与する工程を更に含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記維持期間に所定の投与量の追加物質を投与する工程を更に含む、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
工程a及びbの前に、プレ負荷期間にプレ負荷組成物を投与する工程を更に含む、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
プロバイオティックを投与する方法であって、
a.負荷期間に負荷投与量の負荷プロバイオティックを投与する工程と、
b.前記負荷期間に所定の投与量の追加物質を投与する工程と、
c.それに続いて維持期間に維持プロバイオティックを投与する工程と、
を含む方法。
【請求項41】
前記維持期間に所定の投与量の追加物質を投与する工程を更に含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記負荷期間に所定の投与量の前記植物を投与する工程を更に含む、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記維持期間に所定の投与量の植物を投与する工程を更に含む、請求項40に記載の方法。
【請求項44】
工程a及びbの前に、プレ負荷期間にプレ負荷組成物を投与する工程を更に含む、請求項40に記載の方法。
【請求項45】
プロバイオティックの投与用のキットであって、
a.負荷期間に投与される、負荷投与量の負荷プロバイオティックと、
b.前記負荷期間に投与される、投与量の植物と、
を含むキット。
【請求項46】
前記キットを使用するための説明書を更に含む、請求項45に記載のキット。
【請求項47】
コンプライアンス補助具を更に含む、請求項45に記載のキット。
【請求項48】
前記負荷期間に投与される、投与量の追加物質を更に含む、請求項45に記載のキット。
【請求項49】
維持期間に投与される、投与量の維持プロバイオティックを更に含む、請求項45に記載のキット。
【請求項50】
前記維持期間に投与される、投与量の植物を更に含む、請求項49に記載のキット。
【請求項51】
前記維持期間に投与される、投与量の追加物質を更に含む、請求項49に記載のキット。
【請求項52】
プレ負荷期間に投与される、投与量のプレ負荷組成物を更に含む、請求項45に記載のキット。
【請求項53】
プロバイオティックの投与用のキットであって、
a.負荷期間に投与される、負荷投与量の負荷プロバイオティックと、
b.前記負荷期間に投与される、投与量の追加物質と、
を含むキット。
【請求項54】
プロバイオティックの投与用のキットであって、
a.負荷期間に投与される、投与量の負荷プロバイオティックと、
b.前記負荷期間に投与される、投与量の植物と、
c.前記負荷期間に投与される、投与量の追加物質と、
を含むキット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公表番号】特表2010−522246(P2010−522246A)
【公表日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−501218(P2010−501218)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際出願番号】PCT/US2008/058420
【国際公開番号】WO2008/119012
【国際公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】