説明

プロミニン−1の血管新生促進フラグメントおよびその使用

本明細書において記載されるのは、プロミニン−1ペプチドDRVQRQTTTVVA(配列番号1)のペプチドアナログであって、配列番号1のペプチドと比較して、増強された再生および/または血管新生活性を有し、内皮細胞へのVEGFの結合を増大させ、および/または創傷治癒活性を増大させるものである。本明細書において提供されるのは、これらのペプチドアナログを含む融合タンパク質および組成物、ならびにその使用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(B#)(VnQnRnQnTnTcTcVcVcAn)(Z#)のアミノ酸配列式を有する分子から本質的になる単離されたペプチドであって、
式中、Vn、Qn、Rn、Qn、TnおよびAnは、アミノ酸V、Q、R、TおよびAならびにそれらの非保存的および保存的アミノ酸置換を表わし;
式中、TcおよびVcは、アミノ酸TおよびVならびにその保存的置換を表わし;
式中、BおよびZは、既知の20個のアミノ酸またはその誘導体のいずれかであり;
式中、「#」は、BおよびXの各々について独立して0〜20で変化する数であり;
および式中、前記ペプチドは、VEGFに結合するか、in vivoアッセイにおいて細胞へのVEGF結合を増強する。
【請求項2】
DRVQXQTTTVVA(配列番号2)のアミノ酸配列を有する分子から本質的になる単離されたペプチドであって、式中、単離されたペプチドの位置5におけるアミノ酸Xは、アルギニンより疎水性である、前記単離されたペプチド。
【請求項3】
配列DRVQXQTTTVVA(配列番号2)の位置5におけるアミノ酸Xが、バリン、イソロイシン、グルタミン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン、プロリン、アラニン、グリシン、またはアルギニンよりも疎水性であるこれらのアミノ酸のいずれかのバリアントからなる群より選択される、請求項2の単離されたペプチド。
【請求項4】
アミノ酸配列DRVQAQTTTVVA(配列番号3)、DRVQVQTTTVVA(配列番号4)、DRVQQQTTTVVA(配列番号5)およびDRVQMQTTTVVA(配列番号6)からなる群より選択される分子から本質的になる、請求項3の単離されたペプチド。
【請求項5】
DRVQRJTTTVVA(配列番号48)のアミノ酸配列を有する分子から本質的になる単離されたペプチドであって、該単離されたペプチドの位置6におけるアミノ酸Jは、グルタミンよりも疎水性である、前記単離されたペプチド。
【請求項6】
配列DRVQRJTTTVVA(配列番号48)の位置5におけるアミノ酸Jが、バリン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン、プロリン、アラニン、グリシン、またはグルタミンよりも疎水性であるこれらのアミノ酸のいずれかのバリアントからなる群より選択される、請求項5の単離されたペプチド。
【請求項7】
アミノ酸配列DRVQRQTTTVVA(配列番号1)、RVQRQTTTVVAG(配列番号29)、VQRQTTTVVAGI(配列番号30)、DRVQVQTTTVVA(配列番号4)、DRVQMQTTTVVA(配列番号5)、DRVQQQTTTVVA(配列番号6)、DAVQRQTTTVVA(配列番号39)、DRAQRQTTTVVA(配列番号40)、DRVARQTTTVVA(配列番号41)、DRVQAQTTTVVA(配列番号3)、DRVQRATTTVVA(配列番号11)、DRVQRQATTVVA(配列番号42)およびDRVQRQTTTVVG(配列番号47)からなる群より選択される分子から本質的になる、請求項3の単離されたペプチド。
【請求項8】
再生活性を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のペプチド。
【請求項9】
in vitroアッセイにおいてVEGFに結合する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のペプチド。
【請求項10】
血管新生を促進する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のペプチド。
【請求項11】
保存的アミノ酸置換をさらに含み、in vitroアッセイにおいてVEGFに結合する、請求項1〜10のいずれか一項に記載のペプチド。
【請求項12】
内皮細胞へのVEGFの結合を増強する、請求項1〜11のいずれか一項に記載のペプチド。
【請求項13】
血管新生促進因子の存在下において血管新生を増強する、請求項1〜12のいずれか一項に記載のペプチド。
【請求項14】
血管新生促進因子の存在下において細胞遊走を増強する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の単離されたペプチド。
【請求項15】
神経成長刺激活性を有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の単離されたペプチド。
【請求項16】
環状ペプチドである、請求項1〜15のいずれか一項に記載のペプチド。
【請求項17】
環状ペプチドが、式C(Bn)(DRVQXQTTTVVA)(Zn)C(配列番号7)またはAC(Bn)(DRVQXQTTTVVA)(Zn)C(配列番号8)を有し、式中、アミノ酸Xは、アルギニンより疎水性である任意のアミノ酸であり、BおよびZは、既知の20個のアミノ酸またはそれらの誘導体のいずれかであり、「n」は0〜20で変化する数であり、(Zn)および(Bn)は環状ペプチドにおいてスペーサーとして用いられる、請求項16のいずれか1つのペプチド。
【請求項18】
ペプチドがポリマーに接合している、請求項1〜17のいずれか一項に記載のペプチド。
【請求項19】
接合
1〜6アミノ酸のアミノ酸残基の内部欠失または挿入が存在する、請求項1〜18のいずれか一項に記載のペプチド。
【請求項20】
異種のペプチドまたはポリペプチドに融合した請求項1〜19のいずれか一項に記載のペプチドを含む、融合タンパク質。
【請求項21】
薬学的に受容可能なキャリアと請求項1〜20のいずれか一項に記載のペプチドとを含む組成物。
【請求項22】
必要とする組織において細胞の増殖を促進する方法であって、前記組織を請求項21の組成物と接触させることを含む、前記方法。
【請求項23】
必要とする組織において血管新生を促進する方法であって、前記組織を請求項21の組成物と接触させることを含む、前記方法。
【請求項24】
創傷治癒の促進、熱傷、組織修復、骨修復、妊娠促進、心筋梗塞、心肥大、勃起不全の処置、血圧の調節、疾患または外傷後の血管再生、組織移植、または組織工学によるコンストラクトの背景において適用される、請求項22または23の方法。
【請求項25】
創傷治癒を促進する方法であって、前記創傷を請求項1〜20のいずれか一項に記載のペプチド、環状ペプチドまたは融合タンパク質と接触させることを含み、それにより創傷治癒が前記ペプチドまたは融合タンパク質の不在下における創傷治癒と比較して増強される、前記方法。
【請求項26】
神経保護を必要とする個体において神経保護または神経再生を促進する方法であって、神経細胞を請求項20の組成物と接触させることを含み、前記接触させることが、該接触させることの不在下において生じる神経細胞死と比較して、神経細胞死を予防するかもしくは遅延させる、または前記接触させることが、神経の成長を促進することにより神経再生を促進する、前記方法。
【請求項27】
必要とする組織において細胞の増殖を促進するための、請求項1〜20のいずれか一項に記載のペプチドの使用。
【請求項28】
必要とする組織において血管新生を促進するための、請求項1〜20のいずれか一項に記載のペプチドの使用。
【請求項29】
創傷治癒を促進するための、請求項1〜20のいずれか一項に記載のペプチドの使用。
【請求項30】
神経保護を必要とする個体に対して神経保護または神経再生を促進するための、請求項1〜20のいずれか一項に記載のペプチドの使用。
【請求項31】
必要とする組織において細胞の増殖を促進するための医薬の製造のための、請求項1〜20のいずれか一項に記載のペプチドの使用。
【請求項32】
必要とする組織において血管新生を促進するための医薬の製造のための、請求項1〜20のいずれか一項に記載のペプチドの使用。
【請求項33】
創傷治癒を促進するための医薬の製造のための、請求項1〜20のいずれか一項に記載のペプチドの使用。
【請求項34】
神経保護を必要とする個体に対して神経保護または神経再生を促進するための医薬の製造のための、請求項1〜20のいずれか一項に記載のペプチドの使用。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2013−518119(P2013−518119A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551289(P2012−551289)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際出願番号】PCT/US2011/022749
【国際公開番号】WO2011/094430
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(596115687)チルドレンズ メディカル センター コーポレーション (25)
【Fターム(参考)】