説明

プロリンアミド誘導体

【課題】本発明は、実用上十分な酵素阻害活性および生体内安定性を有し、かつ構造的に新規な薬剤を提供することを課題とする。
【解決手段】下記一般式(I)のプロリンアミド誘導体:
【化1】



n:0〜2の整数、
A:炭素原子、窒素原子、
破線:存在しないか、または単結合、
R1:−CH(NHCOOC2H5)CH2C(CH3)3 等
R2:H、C1〜C6のアルキル基、
R3:−C(=NOH)NH2 等

を有効成分とすることによって、経口吸収性に優れ、トロンビン、トリプシン等の蛋白分解酵素に対し強い阻害活性を有し、経口抗凝固剤や膵疾患に対する治療薬として利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新規なプロリン誘導体に関し、更に詳しくは蛋白分解酵素阻害活性を有するプロリン誘導体又はその薬学的に許容しうる塩及びそれらを有効成分とする蛋白分解酵素阻害剤に関する。
【背景技術】
【0002】
生体内には種々の蛋白分解酵素が存在していることは周知のとおりであり、例えばトロンビン、Xa因子、IXa因子、 VIIa因子、トリプシン、プラスミン、組織プラスミノーゲンアクチベーター、カリクレイン、補体中のC1酵素あるいはC3/C5コンベルターゼ、トリプターゼなどの一群のセリンプロテアーゼが知られている。さらにこれらの蛋白分解酵素が何らかの理由によって異常に活性化されると種々の疾患をひき起こす事も知られている。従ってこれらの蛋白分解酵素に対して阻害活性を示す物質は臨床治療薬として有用である。例えば、抗トロンビン剤、抗Xa因子剤、抗 VIIa因子剤は血栓症の治療に有用であり、抗トリプシン剤は膵炎の治療に有用であり、抗プラスミン剤は止血剤、抗アレルギー剤、抗炎症剤として有用であり、抗カリクレイン剤は炎症、潰瘍の治療剤として有用であり、抗補体剤は腎炎あるいはリウマチなどの治療剤として有用である。従来よりこのような作用を有する蛋白分解酵素阻害剤の開発が進められているが、蛋白分解酵素阻害活性、生体内での安定性などの点で医薬品として実用に供するには十分ではなかった。例えば、アルギニン誘導体を含むトリペプチド誘導体が蛋白分解酵素阻害剤として知られている。即ちD−フェニルアラニル−L−プロリル−L−アリギナールはトロンビン阻害剤として知られている(非特許文献1)が、生体内では比較的不安定である(非特許文献2)。さらに同じくアルギナール誘導体(特許文献1)あるいはアミジノフェニルアラニン誘導体(非特許文献3)が蛋白分解酵素阻害剤として報告されているが、その阻害活性は低い。
【0003】
【特許文献1】特開平4−89498号公報
【非特許文献1】Folia Haematol.,109,22(1982)
【非特許文献2】J.Med.Chem.,33,1729(1990)
【非特許文献3】Thromb.Res.,17,425(1980)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、実用上十分な酵素阻害活性および生体内安定性を有し、かつ構造的に新規な薬剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは上記の実情に鑑み、実用上十分な酵素阻害活性および生体内安定性を有し、かつ構造的に新規な薬剤につき探索を重ねてきた結果、特定のプロリンアミド誘導体が所望の目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【0006】
本発明のプロリンアミド誘導体またはその塩は、トロンビン、トリプシン等の蛋白分解酵素に対し強い阻害活性を有する。また経口吸収性にも優れることから、本発明の化合物は経口の抗トロンビン剤すなわち経口抗凝固剤、もしくは経口抗トリプシン剤すなわち膵炎等の膵疾患に対する治療薬等として有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
すなわち本発明の要旨は下記に関する。
(1)下記一般式(I)
【0008】
【化1】

【0009】
〔上記式中で、Aは炭素原子または窒素原子を表し、nは0〜2の整数を表し、破線は存在しないかまたは単結合を表す。
【化2】

{DおよびEはそれぞれ独立して、単結合または分枝していてもよいC1 〜C6のアルキレン基を表す。
【0010】
4 はC1 〜C6 のアルキル基、−OR6 (R6 は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基または置換基を有していてもよいC7〜C12のアラルキル基を表す)、−SR7 (R7 はC1 〜C6 のアルキル基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基または置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基を表す)、−SOR8 (R8 は置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基または置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基を表す)、−SO2 9 (R9 は置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基または置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基を表す)、−COR10(R10はヒドロキシル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基または置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基を表す)、−NHR11(R11はC1 〜C6 のアルキル基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3〜C8 のシクロアルキル基または置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基を表す)、−NHCOR12(R12はC1 〜C6 のアルコキシ基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基または置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキルオキシ基を表す)、−NHSO2 13(R13はC1 〜C6 のアルキル基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基、置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基または置換基を有していてもよい5〜10員環の複素環残基を表す)、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい5〜10員環の複素環残基または−SiR141516(R14、R15およびR16は、それぞれ独立してC1 〜C6 のアルキル基を表す)を表す。
【0011】
5 は−OR17(R17は水素原子、−SiR222324(R22、R23およびR24は、それぞれ独立してC1 〜C6 のアルキル基を表す)、C1 〜C6 のアルキル基または置換基を有していてもよい5〜10員環の複素環残基を表す)、−OCOR18(R18は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、アミノ基、C1 〜C6 のアルキルアミノ基、C2 〜C12のジアルキルアミノ基またはC2 〜C7 のアルケニルアミノ基を表す)、−NHR19(R19は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基または置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基を表す)、−NHCOR20(R20は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のハロアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキルオキシ基、C2 〜C7 のアルケニルオキシ基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリールオキシ基、C3〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基、C2 〜C12のジアルキルアミノ基または置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキルオキシ基を表す)または−NHSO2 21(R21はC1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のハロアルキル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルキル基または置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基を表す)を表す。
【0012】
mは0または1を表す。}を表し、R2 は水素原子またはC1 〜C6 のアルキル基を表し、R3 は−C(=NR25)NH2 (R25は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C1 〜C6 のアルコキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、ヒドロキシル基またはC2 〜C7 のヒドロキシアルキルカルボニルオキシ基を表す)、−NH−C(=NR25)NH2 (R25は前記定義に同じ)または−NHR26(R26は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基または5−C1 〜C3 アルキル−1,3−ジオキソール−2−オン−4−イルメチル基を表す)を表す。但し、Aが窒素原子を表すとき、R3 は−C(=NR25)NH2 (R25は前記定義に同じ。)を表すものとする〕で表されるプロリンアミド誘導体もしくはその塩またはそれらの水和物。
【0013】
(2) 5〜10員環の複素環残基が酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1〜4個有し、環を構成する総原子数が5〜10のものである上記(1)に記載の化合物。
【0014】
(3) 置換基がC1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のハロアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキルオキシ基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、C8 〜C13のアラルキルオキシカルボニル基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基およびハロゲン原子の中から選ばれる基である上記(1)または(2)に記載の化合物。
【0015】
(4) Aが炭素原子である、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の化合物。
【0016】
(5) nが1または2であり、
【化3】

{DおよびEはそれぞれ独立して、単結合または分枝していてもよいC1 〜C6のアルキレン基を表す。R4 はC1 〜C6 のアルキル基:−OR6 (R6 はC1 〜C6 のアルキル基;C1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基;またはC1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基を表す):−SR7 (R7 はC1 〜C6 のアルキル基;C1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基;またはC1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7のカルボキシアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基を表す):−COOH:C1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基:C3 〜C8 のシクロアルキル基:または−SiR141516(R14、R15およびR16は、それぞれ独立してC1 〜C6 のアルキル基を表す)を表す。R5 は−OH、−OCOR18(R18はC1 〜C6 のアルコキシ基またはC2 〜C7 のアルケニルアミノ基を表す)、−NH2 、−NHCOR20(R20はC1 〜C6 のアルコキシ基、C6 〜C10のアリールオキシ基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基、C2 〜C12のジアルキルアミノ基またはC7 〜C12のアラルキルオキシ基を表す)または−NHSO2 21(R21はC1 〜C6 のアルキル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C6 〜C10のアリール基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルキル基またはC7 〜C12のアラルキル基を表す)を表す。mは0または1を表す。}であり、R2 が水素原子であり、R3 が−C(=NR25)NH2 (R25は水素原子、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基またはヒドロキシル基を表す)、−NH−C(=NR25)NH2 (R25は前記定義に同じ)または−NHR26(R26は水素原子、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基または5−C1 〜C3 アルキル−1,3−ジオキソール−2−オン−4−イルメチル基を表す)である上記(1)または(4)に記載の化合物。
【0017】
(6) nが1であり、
【化4】

{DおよびEはそれぞれ独立して、単結合または分枝していてもよいC1 〜C6のアルキレン基を表す。R4 はC1 〜C6 のアルキル基;−OR6 (R6 はC1 〜C6 のアルキル基、ハロゲン原子、カルボキシル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基またはC7 〜C12のアラルキル基を表す);−SR7 (R7 はC1 〜C6 のアルキル基を表す);C1 〜C6 のアルキル基、ハロゲン原子、カルボキシル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基;またはC3 〜C6 のシクロアルキル基を表す。R5 は−OH、−NH2 、−NHCOR20(R20はC1 〜C6 のアルコキシ基またはC7 〜C12のアラルキルオキシ基を表す)または−NHSO2 21(R21はC1 〜C6 のアルキル基またはC6 〜C10のアリール基を表す)を表す。mは1を表す。}であり、R2 が水素原子であり、R3 が−C(=NR25)NH2 (R25は水素原子またはヒドロキシル基を表す)または−NH2 である上記(1)または(4)に記載の化合物。
【0018】
(7) nが1であり、
【化5】

{Dは単結合を表し、Eは単結合またはC1 〜C6 のアルキレン基を表す。R4 はC1 〜C6 のアルキル基;−OR6 (R6 はC1 〜C6 のアルキル基、ハロゲン原子、カルボキシル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基もしくはベンジルオキシカルボニル基から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6〜C10のアリール基またはC7 〜C12のアラルキル基を表す);−SR7 (R7 はC1 〜C6 のアルキル基を表す);C1 〜C6 のアルキル基、ハロゲン原子、カルボキシル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基;またはC3 〜C6 のシクロアルキル基を表す。R5 は−NH2 、−NHCOR20(R20はC1 〜C6 のアルコキシ基またはC7 〜C12のアラルキルオキシ基を表す)または−NHSO2 21(R21はC1 〜C6 のアルキル基またはC6 〜C10のアリール基を表す)を表す。mは1を表す。}であり、R2 が水素原子であり、R3 が−C(=NR25)NH2 (R25は水素原子またはヒドロキシル基を表す)または−NH2 である上記(1)または(4)に記載の化合物。
【0019】
(8) Aが炭素原子であり、nが1であり、
【化6】

{Dは単結合を表し、Eは単結合またはC1 〜C3 のアルキレン基を表し、R4はC3 〜C6 のアルキル基、−OR6 (R6 はC1 〜C6 のアルキル基を表す)、フェニル基またはC3 〜C6 のシクロアルキル基を表し、R5 は−OH、−NHR19(R19は水素原子を表す)、−NHCOR20(R20はC1 〜C6 のアルコキシ基を表す)または−NHSO2 21(R21はC1 〜C3 のアルキル基を表す)を表し、mは1を表す}であり、R2 が水素原子であり、R3 が−C(=NR25)NH2 (R25は水素原子またはヒドロキシル基を表す)または−NH2 である上記(1)記載の化合物。
【0020】
(9) nが1であり、
【化7】

{Dは単結合を表し、Eは単結合またはC1 〜C6 のアルキレン基を表す。R4 はC1 〜C6 のアルキル基を表し、R5 は−NHCOR20(R20はC1 〜C6 のアルコキシ基を表す)を表し、mは1を表す}であり、R2 が水素原子であり、R3 が−C(=NR25)NH2 (R25は水素原子またはヒドロキシル基を表す)である上記(1)または(4)に記載の化合物。
【0021】
(10) トランス−4−[(S)−N−[(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル]プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシムもしくはその塩またはそられの水和物。
【0022】
(11) 上記(1)〜(10)のいずれかに記載の化合物および薬学的に許容され得る担体を含有してなる医薬組成物。
【0023】
(12) 上記(1)〜(10)のいずれかに記載の化合物を有効成分とする蛋白分解酵素阻害剤。
【0024】
以下、本発明につき詳細に説明する。本発明のプロリンアミド誘導体は、前記(I)式にて表される。前記定義における分枝していてもよいC1 〜C6 のアルキレン基としては、−CH2 −、−(CH2 2 −、−(CH2 3 −、−(CH2 4 −、−(HC2 5 −、−(CH2 6 −、−CH(CH3 )−、−C(CH3 2 −、−CH(CH3 )CH2 −、−CH2 CH(CH3 )−、−C(CH3 2 CH2 −、−CH2 C(CH3 2 −、−CH(CH3 )CH(CH3 )−等が挙げられる。また、C1〜C3 のアルキレン基としては、上記に例示したものの中で炭素数が3以下のものが挙げられる。C1 〜C6 のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等が挙げられる。またC1 〜C3アルキル基としては、上記に例示したものの中で炭素数が3以下のものが挙げられる。C1 〜C6 のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブチルオキシ基、s−ブチルオキシ基、i−ブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基等が挙げられる。C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、n−ブチルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられる。C3 〜C8 のシクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基が挙げられる。C6 〜C10のアリール基としては、フェニル基、トリル基、ナフチル基等が挙げられる。C7 〜C12のアラルキル基としては、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基等が挙げられる。C6 〜C10のアリールオキシ基としては、フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基等が挙げられる。C7 〜C12のアラルキルオキシ基としては、ベンジルオキシ基、フェニルエチルオキシ基、フェニルプロピルオキシ基、ナフチルメチルオキシ基等が挙げられる。複素環残基としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1〜4個有し、環を構成する総原子数が5〜10のものであり、具体的にはフラン環、テトラヒドロフラン環、ピラン環、ベンゾフラン環、クロマン環、チオフェン環、ベンゾチオフェン環、ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、トリアゾール環、ピリジン環、ピペリジン環、ピラジン環、ピペラジン環、ピリミジン環、インドール環、ベンゾイミダゾール環、プリン環、キノリン環、フタラジン環、キナゾリン環、シンノリン環、オキソザール環、チアゾール環、モルホリン環の各残基等が挙げられる。C1 〜C6 のハロアルキル基としては、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジクロロメチル基、1−クロロエチル基、2−クロロエチル基、3−クロロプロピル基、4−クロロブチル基、5−クロロペンチル基、6−クロロヘキシル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等が挙げられる。C2 〜C7 のカルボキシアルキル基としては、カルボキシメチル基、2−カルボキシエチル基、3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル基、5−カルボキシペンチル基、6−カルボキシヘキシル基等が挙げられる。C2 〜C7 のカルボキシアルキルオキシ基としては、カルボキシメトキシ基、2−カルボキシエトキシ基、3−カルボキシプロポキシ基、4−カルボキシブチルオキシ基、5−カルボキシペンチルオキシ基、6−カルボキシヘキシルオキシ基等が挙げられる。C2 〜C7 のアルケニルオキシ基としては、ビニルオキシ基、アリルオキシ基、2−プロペニルオキシ基、イソプロペニルオキシ基、3−ブテニルオキシ基、4−ペンテニルオキシ基、5−ヘキセニルオキシ基等が挙げられる。C2 〜C7 のアルケニルアミノ基としては、ビニルアミノ基、アリルアミノ基、2−プロペニルアミノ基、イソプロペニルアミノ基、3−ブテニルアミノ基、4−ペンテニルアミノ基、5−ヘキセニルアミノ基等が挙げられる。C1 〜C6 のアルキルアミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基等が挙げられる。C2〜C12のジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジn−プロピルアミノ基等が挙げられる。C2 〜C7 のアシル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基等が挙げられる。C2 〜C7 のアシルオキシ基としては、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、バレリルオキシ基、イソバレリルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ヘキサノイルオキシ基、ヘプタノイルオキシ基等が挙げられる。C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基としては、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、n−プロポキシカルボニルオキシ基、n−ブチルオキシカルボニルオキシ基、n−ペンチルオキシカルボニルオキシ基、n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。C2 〜C7 のヒドロキシアルキルカルボニルオキシ基としては、ヒドロキシメチルカルボニルオキシ基、2−ヒドロキシエチルカルボニルオキシ基、3−ヒドロキシプロピルカルボニルオキシ基、4−ヒドロキシブチルカルボニルオキシ基、5−ヒドロキシペンチルカルボニルオキシ基、6−ヒドロキシヘキシルカルボニルオキシ基等が挙げられる。C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基としてはメトキシカルボニルメトキシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、プロポキシカルボニルメトキシ基、メトキシカルボニルエトキシ基、エトキシカルボニルエトキシ基、プロポキシカルボニルエトキシ基等が挙げられる。C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルキル基としてはメトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、メトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボニルエチル基等が挙げられる。
【0025】
なお、前記一般式の置換基の定義において『置換基を有していてもよい』とある置換基としては、前述したC1 〜C6 のアルキル基;前述したC1 〜C6 のハロアルキル基;前述したC1 〜C6 のアルコキシ基;ヒドロキシル基;カルボキシル基;前述したC2 〜C7 のカルボキシアルキル基;前述したC2 〜C7 のカルボキシアルキルオキシ基;前述したC2 〜C7 のアシル基;前述したC2 〜C7 のアシルオキシ基;前述したC2 〜C7 のアルコキシカルボニル基;前述したC2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基;ベンジルオキシカルボニル基、フェニルエチルオキシカルボニル基、フェニルプロピルオキシカルボニル基、ナフチルメチルオキシカルボニル基等のC8 〜C13のアラルキルオキシカルボニル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子等が挙げられる。
【0026】
前記一般式(I)で表される化合物において、5〜10員環の複素環残基としては酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1〜4個有し、環を構成する総原子数が5〜10のものが好ましく、また各基の置換基としてはC1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のハロアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキルオキシ基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7のアシルオキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、C8 〜C13のアラルキルオキシカルボニル基、C3〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基およびハロゲン原子の中から選ばれる基が好ましい。前記一般式(I)で表される本発明の化合物において、Aとしては炭素原子が好ましい。本発明の好ましい化合物としては、前記一般式(I)において、Aが炭素原子を表し、nが1または2を表し、
【0027】
【化8】

{DおよびEはそれぞれ独立して、単結合または分枝していてもよいC1 〜C6のアルキレン基を表す。
【0028】
4 はC1 〜C6 のアルキル基:−OR6 (R6 はC1 〜C6 のアルキル基:C1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基;またはC1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基を表す)、−SR7 (R7 はC1 〜C6 のアルキル基;C1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基;またはC1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基を表す):−COOH:C1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基:C3 〜C8 のシクロアルキル基:または−SiR141516(R14、R15およびR16は、それぞれ独立してC1 〜C6 のアルキル基を表す)を表す。
【0029】
5 は−OH、−OCOR18(R18はC1 〜C6 のアルコキシ基またはC2 〜C7 のアルケニルアミノ基を表す)、−NH2 、−NHCOR20(R20はC1 〜C6 のアルコキシ基、C6 〜C10のアリールオキシ基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基、C2 〜C12のジアルキルアミノ基またはC7 〜C12のアラルキルオキシ基を表す)または−NHSO2 21(R21はC1 〜C6 のアルキル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、C6 〜C10のアリール基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルキル基またはC7 〜C12のアラルキル基を表す)を表す。
【0030】
mは0または1を表す。}を表し、R2 が水素原子を表し、R3 が−C(=NR25)NH2 (R25は水素原子、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基またはヒドロキシル基を表す)、−NH−C(=NR25)NH2 (R25は前記定義に同じ)または−NHR26(R26は水素原子、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基または5−C1 〜C3 アルキル−1,3−ジオキソール−2−オン−4−イルメチル基を表す)を表す化合物が挙げられる。
【0031】
本発明のより好ましい化合物としては、前記一般式(I)においてAが炭素原子を表し、nが1を表し、
【0032】
【化9】

{DおよびEはそれぞれ独立して、単結合または分枝していてもよいC1 〜C6のアルキレン基を表す。
【0033】
4 はC1 〜C6 のアルキル基;−OR6 (R6 はC1 〜C6 のアルキル基、ハロゲン原子、カルボキシル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基またはC7 〜C12のアラルキル基を表す);−SR7 (R7 はC1 〜C6 のアルキル基を表す);C1 〜C6 のアルキル基、ハロゲン原子、カルボキシル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基;またはC3 〜C6 のシクロアルキル基を表す。
【0034】
5 は−OH、−NH2 、−NHCOR20(R20はC1 〜C6 のアルコキシ基またはC7 〜C12のアラルキルオキシ基を表す)または−NHSO2 21(R21はC1 〜C6 のアルキル基またはC6 〜C10のアリール基を表す)を表す。mは1を表す。}を表し、R2 が水素原子を表し、R3 が−C(=NR25)NH2 (R25は水素原子またはヒドロキシル基を表す)または−NH2 を表す化合物が挙げられる。本発明のさらに好ましい化合物としては、前記一般式(I)において、Aが炭素原子を表し、nが1を表し、
【0035】
【化10】

【0036】
{Dは単結合を表し、Eは単結合またはC1 〜C6 のアルキレン基を表す。R4 はC1 〜C6 のアルキル基;−OR6 (R6 はC1 〜C6 のアルキル基、ハロゲン原子、カルボキシル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基またはC7 〜C12のアラルキル基を表す);−SR7 (R7 はC1 〜C6 のアルキル基を表す);C1 〜C6 のアルキル基、ハロゲン原子、カルボキシル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基およびベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基;またはC3 〜C6 のシクロアルキル基を表す。R5 は−NH2 、−NHCOR20(R20はC1 〜C6 のアルコキシ基またはC7 〜C12のアラルキルオキシ基を表す)または−NHSO2 21(R21はC1 〜C6 のアルキル基またはC6 〜C10のアリール基を表す)を表す。mは1を表す。}であり、R2 が水素原子であり、R3 が−C(=NR25)NH2 (R25は水素原子またはヒドロキシル基を表す)または−NH2 を表す化合物が挙げられる。本発明のよりさらに好ましい化合物としては、前記一般式(I)においてAが炭素原子を表し、nが1を表し、
【0037】
【化11】

【0038】
{Dは単結合を表し、Eは単結合またはC1 〜C3 のアルキレン基を表し、R4はC3 〜C6 のアルキル基、−OR6 (R6 はC1 〜C6 のアルキル基を表す)、フェニル基またはC3 〜C6 のシクロアルキル基を表し、R5 は−OH、−NH2 、−NHCOR20(R20はC1 〜C6 のアルコキシ基を表す)または−NHSO2 21(R21はC1 〜C3 のアルキル基を表す)を表し、mは1を表す}を表し、R2 が水素原子を表し、R3 が−C(=NR25)NH2 (R25は水素原子またはヒドロキシル基を表す)または−NH2 を表す化合物が挙げられる。本発明の特に好ましい化合物としては、前記一般式(I)において、Aが炭素原子を表し、nが1を表し、
【0039】
【化12】

【0040】
{Dは単結合を表し、Eは単結合またはC1 〜C6 のアルキレン基を表す。R4 はC1 〜C6 のアルキル基を表し、R5 は−NHCOR20(R20はC1 〜C6 のアルコキシ基を表し、mは1を表す)を表す}を表し、R2 が水素原子を表し、R3 が−C(=NR25)NH2 (R25は水素原子またはヒドロキシル基を表す)を表す化合物が挙げられる。
【0041】
本発明の最も好ましい化合物としては、トランス−4−[(S)−N−[(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル]プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(実施例33、表1中化合物No.461)が挙げられる。
【0042】
上記一般式(I)で表されるプロリンアミド誘導体は、各種の立体構造をとることができる。例えば不斉炭素原子を中心に考えた場合、その絶対配置は(D)体、(L)体、(DL)体のいずれでもよく、本発明の化合物にはそれらすべてが包含される。
【0043】
前記一般式(I)の本発明化合物が形成し得る塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、グリコール酸塩、メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩等の有機酸塩等をあげることができる。また遊離のカルボキシル基を有する前記一般式(I)のプロリンアミド誘導体は薬学的に許容される塩基とも塩を形成することができる。そのような塩としては例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウムあるいはアルキルアンモニウム塩等をあげることができる。また、前記一般式(I)で表されるプロリンアミド誘導体およびその塩は水和物を形成することもできる。以下に本発明化合物の具体例を示す。
【0044】
【表1】

【0045】
【表2】

【0046】
【表3】

【0047】
【表4】

【0048】
【表5】

【0049】
【表6】

【0050】
【表7】

【0051】
【表8】

【0052】
【表9】

【0053】
【表10】

【0054】
【表11】

【0055】
【表12】

【0056】
【表13】

【0057】
【表14】

【0058】
【表15】

【0059】
【表16】

【0060】
【表17】

【0061】
【表18】

【0062】
【表19】

【0063】
【表20】

【0064】
【表21】

【0065】
【表22】

【0066】
【表23】

【0067】
【表24】

【0068】
【表25】

【0069】
【表26】

【0070】
【表27】

【0071】
【表28】

【0072】
【表29】

【0073】
【表30】

【0074】
【表31】

【0075】
【表32】

【0076】
【表33】

【0077】
【表34】

【0078】
【表35】

【0079】
【表36】

【0080】
【表37】

【0081】
【表38】

【0082】
【表39】

【0083】
【表40】

【0084】
【表41】

【0085】
【表42】

【0086】
【表43】

【0087】
【表44】

【0088】
【表45】

【0089】
【表46】

【0090】
【表47】

【0091】
【表48】

【0092】
【表49】

【0093】
【表50】

【0094】
【表51】

【0095】
【表52】

【0096】
【表53】

【0097】
【表54】

【0098】
【表55】

【0099】
【表56】

【0100】
【表57】

【0101】
【表58】

【0102】
【表59】

【0103】
【表60】

【0104】
【表61】

【0105】
【表62】

【0106】
【表63】

【0107】
【表64】

【0108】
【表65】

【0109】
【表66】

【0110】
【表67】

【0111】
【表68】

【0112】
【表69】

【0113】
【表70】

【0114】
【表71】

【0115】
【表72】

【0116】
【表73】

【0117】
【表74】

【0118】
【表75】

【0119】
【表76】

【0120】
【表77】

【0121】
【表78】

【0122】
【表79】

【0123】
【表80】

【0124】
【表81】

【0125】
【表82】

【0126】
【表83】

【0127】
【表84】

【0128】
【表85】

【0129】
【表86】

【0130】
【表87】

【0131】
【表88】

【0132】
【表89】

【0133】
【表90】

【0134】
【表91】

【0135】
【表92】

【0136】
【表93】

【0137】
【表94】

【0138】
【表95】

【0139】
【表96】

【0140】
【表97】

【0141】
【表98】

【0142】
【表99】

【0143】
【表100】

【0144】
【表101】

【0145】
【表102】

【0146】
【表103】

【0147】
【表104】

【0148】
【表105】

【0149】
【表106】

【0150】
【表107】

【0151】
【表108】

【0152】
【表109】

【0153】
【表110】

【0154】
【表111】

【0155】
【表112】

【0156】
【表113】

【0157】
次に本発明の化合物の製造方法につき説明する。本発明の化合物は、目的とする化合物に適した反応の組合せにより製造することができる。以下に代表的な反応スキームを例示するが、以下に記載の方法のみに限定されるものではない。
【0158】
【化13】

【0159】
【化14】

【0160】
【化15】

【0161】
(上記反応スキーム中、R1 、R2 、R25、nおよび破線は前記定義に同じであり、Qはベンジルオキシカルボニル基、第三ブチルオキシカルボニル基等のアミノ基の保護基を表し、Zはハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、トルエンスルホニルオキシ基、トリフルオロメチルスルホニルオキシ基、アセトキシ(アセチルオキシ)基等の脱離基を表す。R27、R28およびR29はR25およびR26に含まれる特定の置換基を表し、R27はC1 〜C6 のアルキル基、C2 〜C7 のアシル基またはC2 〜C7 のアルコキシカルボニル基を表し、R28はC1 〜C6 のアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7のアルコキシカルボニル基またはC2 〜C7 のヒドロキシアルキルカルボニル基を表し、R29はC1 〜C6 のアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7のアルコキシカルボニル基または5−C1 〜C3 アルキル−1,3−ジオキソール−2−オン−4−イルメチル基を表す。)
【0162】
上記反応スキーム中化合物(IV)、(VI)、(XII)、(XIV)、(XIX)、および(XXI)の合成においては公知のアミド合成法が用いられる。通常使用できる方法としてはジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、カルボニルジイミダゾール等の脱水縮合剤を用いる方法、アジド法、酸ハライド法、酸無水物法、活性エステル法などがあげられる(例えば「日本化学会編、第4版実験化学講座、22,有機合成IV、p259〜(1992)、丸善株式会社」参照)。反応は常法に従い、不活性溶媒、たとえばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジクロロメタンなどを用い冷却下あるいは室温ないし加温して行なわれる。また上記のスキームにおいて、化合物(V)、(XIII)、(XV)および(XX)はペプチド化学において公知の方法(例えば泉屋信夫ら著「ペプチド合成の基礎と実験」丸善参照)により脱保護反応を行なうことにより合成される。
【0163】
また化合物(VII)は(VI)に対してアルコールおよび塩酸などの無機酸を反応させて得られるイミデートに対してアンモニアあるいはアンモニウム塩を反応させることにより、あるいは(VI)にトリエチルアミン、ピリジンなどの有機塩基存在下に硫化水素を作用させて得られるチオアミド化合物にヨウ化メチルなどの低級アルキルハロゲン化合物を反応させ、得られたチオイミデート化合物にさらにアンモニアあるいはアンモニウム塩を反応させることにより合成される。また化合物(IX)は(VI)に対し、水、アルコール、テトラヒドロフランなどの適当な溶媒中ヒドロキシアミンあるいはその酸付加物を室温ないし加温して反応させることにより合成される。
【0164】
さらに化合物(VIII)、(X)および(XVII)は化合物(VII)、(IX)および(XV)に対して不活性溶媒例えばテトラヒドロフラン、エーテル、ジクロロメタンなどの中で有機または無機の塩基の存在下R27−Z、R28−ZまたはR29−Zを冷却下あるいは室温ないし加温して反応させることにより合成される。さらに化合物(XVI)は化合物(XV)に対して水、アルコール、テトラヒドロフランなどの適当な溶媒中2−アルキルイソチオウレア誘導体あるいはその酸付加物などのグアニジド化試剤を室温ないし加温して反応させることにより合成される。
【0165】
以上のようにして得られる各化合物は抽出、結晶化、再結晶、各種クロマトグラフィーなどの通常の化学操作により単離精製される。かかる本発明化合物を臨床に応用するに際し、治療上有効な成分の担体成分に対する割合は、1重量%から90重量%の間で変動されうる。例えば本発明化合物は顆粒剤、細粒剤、散剤、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤又は液剤等の剤形にして経口投与してもよいし、注射剤として静脈内投与、筋肉内投与又は皮下投与してもよい。また、坐剤として用いることもできる。また、注射用の粉末にして用時調製して使用してもよい。経口、経腸、非経口に適した医薬用の有機又は無機の、固体又は液体の担体若しくは希釈剤を本発明薬剤を調製するために用いることができる。固形製剤を製造する際に用いられる賦形剤としては、例えば乳糖、蔗糖、デンプン、タルク、セルロース、デキストリン、カオリン、炭酸カルシウム等が用いられる。経口投与のための液体製剤、即ち、乳剤、シロップ剤、懸濁剤、液剤等は、一般的に用いられる不活性な希釈剤、例えば水又は植物油等を含む。この製剤は、不活性な希釈剤以外に補助剤、例えば湿潤剤、懸濁補助剤、甘味剤、芳香剤、着色剤又は保存剤等を含むことができる。液体製剤にしてゼラチンのような吸収されうる物質のカプセル中に含ませてもよい。非経口投与の製剤、即ち、注射剤、坐剤等の製造に用いられる溶剤又は懸濁化剤としては、例えば水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、オレイン酸エチル、レシチン等が挙げられる。坐剤に用いられる基剤としては、例えばカカオ脂、乳化カカオ脂、ラウリン脂、ウィテップゾール等が挙げられる。製剤の調製方法は常法によればよい。
【0166】
臨床投与量は、経口投与により用いられる場合には、成人に対し本発明の化合物として、一般には、1日量0.01〜1000mg、好ましくは10〜1000mgであるが、年令、病態、症状により適宜増減することが更に好ましい。前記1日量の本発明薬剤は、1日に1回、又は適当な間隔をおいて1日に2若しくは3回に分けて投与してもよいし、間欠投与してもよい。
【0167】
また、注射剤として用いる場合には、成人に対し本発明の化合物として、1回量0.001〜100mgを連続投与又は間欠投与することが望ましい。
以下、実施例等により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
【実施例】
【0168】
以下に本発明を実施例を挙げて詳細に説明するが、その要旨を越えない限り以下に限定されるものではない。なお、以下の実施例においては次に示すような慣用略号を用いるものとする。
THF=テトラヒドロフラン,DMF=N,N−ジメチルホルムアミドDMSO=ジメチルスルホキシド,CDI=カルボニルジイミダゾール,DPPA=ジフェニルホスホリルアジド,Z=ベンジルオキシカルボニル,Boc=第三ブチルオキシカルボニルまた物性値におけるNMRは核磁気共鳴スペクトルを意味し、数字は通常化学シフトを表示するのに用いられるδ(デルタ)値であり単位はppmである。内部標準としてはTMS(テトラメチルシラン)を用いた。なお、δ値の次に表示したカッコ内の数字は水素原子の数であり、それに続く表示はsが単一線、dが二重線、tが三重線、qが四重線、mが多重線、brが巾広い吸収ピークを意味する。
【0169】
IRは赤外吸収スペクトルを意味し、特記しない限り臭化カリウム錠剤として測定した。数字は波数を示し、単位はcm-1である。吸収ピークは主なもののみを示した。mpは融点を意味し、単位は℃であり未補正値を示した。
【0170】
実施例1
4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−シクロヘキシルアセチル〕プロリル]アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.105)塩酸塩の合成a)N−4−シアノベンジルフタルイミドフタルイミドカリウム塩(76g、410mmol)のDMF(250ml)溶液に、4−シアノベンジルブロミド(73g、373mmol)のTHF(250ml)溶液を加え、50℃にて3時間かくはんする。
【0171】
混合物に水(500ml)を加えて、析出する結晶をロ取し、水洗、乾燥することにより、表題化合物96g(99%)を得る。mp189−191℃b)4−シアノ−〔(S)−プロリル〕アミノメチルベンゼン塩酸塩a)で得られた化合物(39g、150mmol)のメタノール(250ml)溶液に対し、ヒドラジン−水和物(9ml)を加え6時間加熱還流する。溶媒を留去した後に40%水酸化ナトリウム水溶液300mlを加えかくはんする。
【0172】
反応混合物をトルエンにて抽出し、有機層を水で1回、飽和食塩水で1回洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し得られる粗生成物15g(73%)をそのままで用いる。(S)−N−Boc−プロリン(23.7g、110mmol)のTHF(250ml)溶液に0℃で、CDI(17.8g、110mmol)を加える。
【0173】
反応液を2時間かくはんした後、前記の反応で得た粗生成物のTHF(150ml)溶液を加える。6時間かくはん後に、溶媒を留去し反応混合物に水(300ml)を加える。これをクロロホルムにて抽出し、有機層を水で3回、飽和食塩水で1回洗浄する。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製する。
【0174】
得られた油状物を酢酸エチル(100ml)に溶かし、4規定塩化水素酢酸エチル溶液(69ml)を加え、0℃にて3時間かくはんする。生成してくる白色固体をロ取し、酢酸エチルで洗浄後減圧乾燥する事により表題化合物25.9g(89%)を得る。
NMR(DMSO−d6
1.80−1.96(m,3H),2.30−2.40(m,1H),3.21(br,2H),4.26(br,1H),4.44(d,2H),7.49(d,2H),7.82(d,2H),8.59(br,1H),9.39(t,1H),10.07(br,1H)
【0175】
c)4−シアノ−[(S)−N−〔(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−シクロヘキシルアセチル〕プロリル]アミノメチルベンゼンb)で得られた生成物21g(79mmol)および(R)−N−t−ブトキシカルボニルシクロヘキシルグリシン20.4g(79mmol)のDMF(200ml)溶液に、0℃にてトリエチルアミン22ml(159mmol)およびDPPA22g(79mmol)のDMF(50ml)溶液を加える。室温まで昇温した後12時間かくはんする。反応混合物に水(400ml)を加え、トルエン−酢酸エチル(1:2)で抽出する。有機層を水で3回、飽和食塩水で1回洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製することにより表題化合物26.7g(72%)を得る。
【0176】
NMR(CDCl3
1.01−1.43(m,15H),1.65−2.38(m,9H),3.57(q,1H),3.96−4.06(m,2H),4.47(dq,2H),4.69(d,1H),5.12(d,1H),7.35(d,2H),7.59(d,2H),7.73(t,1H)
【0177】
d)4−シアノ−[(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−シクロヘキシルアセチル〕−プロリル]アミノメチルベンゼンc)で得た化合物(26.7g、57mmol)のクロロホルム(50ml)溶液に、0℃で4規定塩酸酢酸エチル溶液(30ml)を加える。3時間かくはんした後に、溶媒を留去する。得られた残渣をジクロロメタン(250ml)に溶解し、トリエチルアミン19mlを加える。0℃にてメタンスルホニルクロリド(7.9g、68mmol)のジクロロメタン(50ml)溶液を加え、3時間かくはんする。有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液1回、水1回、飽和食塩水1回で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより表題化合物18.6g(73%)を得る。
【0178】
NMR(CDCl3
0.9−1.29(m,5H),1.60−1.85(m,5H),2.0−2.4(m,5H),2.89(s,3H),3.55(q,1H),3.80−3.88(m,2H),4.43(d,2H),4.61(d,2H),5.60(d,2H),7.31(t,1H),7.37(d,2H),7.60(d,2H)
【0179】
e)4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−シクロヘキシルアセチル〕プロリル]アミノメチルベンゼン塩酸塩d)で得られた化合物18.6g(42mmol)のクロロホルム(100ml)溶液に、0℃で37%塩酸エタノール溶液(100ml)を加える。0℃にて48時間放置した後に溶媒を減圧留去する。得られる残渣をメタノール(100ml)に溶解し、0℃にて炭酸アンモニウム16g(166mmol)を加える。6時間かくはんした後に溶媒を留去し、得られる残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製することにより、表題化合物15.2g(73%)を得る。
【0180】
NMR(DMSO−d6
9.39(br,4H),8.66(t,1H),7.81(d,2H),7.48(d,2H),7.40(m,1H),4.47−4.14(m,3H),3.90(m,1H),3.71(m,1H),3.59(m,1H),2.79(s,3H),2.13(m,1H),1.88(m,3H),1.69−1.53(m,5H),1.14(m,6H)
IR:3366,2930,2855,1636,1541,1489,1451,1152
同様の方法により、以下の実施例2〜14に示す化合物を合成した。
【0181】
実施例2
4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.104)メタンスルホン酸塩
NMR(DMSO−d6
9.31(br,2H),9.11(br,2H),8.60(t,1H),7.76(d,2H),7.47(d,2H),7.42(d,2H),4.50−4.06(m,4H),3.49(m,1H),3.71(m,1H),2.71(s,3H),2.40(s,3H),2.13(m,1H),1.98(m,2H),1.84(m,1H),1.48(d,2H),0.98(s,9H)
IR:3274,2957,1640,1208,1150,1049
【0182】
実施例3
4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−3−シクロヘキシルプロピオニル〕プロリル]アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.106)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.41(br,2H),9.20(br,2H),8.68(t,1H),7.78(d,2H),7.47(d,2H),7.41(d,2H),4.49−4.23(m,3H),4.13(m,1H),3.69(m,1H),3.48(m,1H),2.72(s,3H),2.12(m,1H),1.97(m,1H),1.83(m,2H),1.64(m,5H),1.40(m,2H),1.19(m,4H),0.94(m,2H)
IR:3366,2924,1640,1543,1489,1449,1422
【0183】
実施例4
4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−N′−メチルスルホニルフェニルアラニル〕プロリル]アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.108)メタンスルホン酸塩
NMR(DMSO−d6
9.31(br,2H),9.08(br,2H),8.57(t,1H),7.75(d,2H),7.71(d,1H),7.47(d,2H),7.29(m,5H),4.52−4.21(m,3H),3.54(m,2H),3.28(m,2H),3.04(m,1H),2.90(m,2H),2.71(s,3H),2.50(s,3H),1.88(m,2H)
IR:3375,1663,1630,1454,1327,1225,1154,1046
【0184】
実施例5
4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−N′−メチルスルホニルメチオニル〕プロリル]アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.110)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.45(br,2H),9.26(br,2H),8.68(t,1H),7.80(d,2H),7.55(d,2H),7.48(d,2H),4.44−4.17(m,4H),3.70(m,1H),3.59(m,1H),2.87(s,3H),2.56(m,3H),2.13(m,1H),2.08(s,3H),1.97−1.63(m,4H)
IR:3368,1638,1543,1489,1426,1314,1150
【0185】
実施例6
4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−N′−ホルミルフェニルアラニル〕プロリル]アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.94)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.56(br,2H),9.36(br,2H),8.97(t,1H),8.70−8.60(m,1H),7.86(d,1H),7.83(d,2H),7.46(d,2H),7.37−7.17(m,5H),4.36−4.16(m,4H),3.60−2.70(m,4H),2.40−1.20(m,4H)
IR:3370,1647,1541,1489,1454,1404,704
【0186】
実施例7
4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−ヘキサノイル〕プロリル]アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.109)メタンスルホン酸塩
NMR(DMSO−d6
9.32(br,2H),9.11(br,2H),8.58(t,1H),7.76(d,2H),7.48(d,2H),7.42(d,1H),4.47−4.23(m,2H),4.20−3.90(m,3H),3.54−3.45(m,1H),3.80−3.66(m,1H),2.74(s,3H),2.43(s,3H),2.20−0.79(m,13H)
IR:3272,1638,1543,1424,1316,1206,1155,1047
【0187】
実施例8
4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−4−(4′−メトキシカルボニルフェニル)ブタノイル〕プロリル]アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.127)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.35−9.23(m,4H),8.59(t,1H),7.90(d,2H),7.77(d,2H),7.61(d,1H),7.47(d,2H),7.40(d,2H),4.44−4.21(m,3H),4.07(m,1H),3.84(s,3H),3.48(m,2H),2.92−2.63(m,3H),2.77(s,3H),2.12(m,1H),1.84(m,4H)IR:3370,1638,1541,1489,1437,1287,1150
【0188】
実施例9
4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−3−(3′−カルボキシフェノキシ)プロパノイル〕プロリル]アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.130)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.35(br,4H),8.64(t,1H),7.78(d,2H),7.71(d,1H),7.58−7.40(m,5H),7.20(m,1H),4.62(m,1H),4.36(m,3H),4.22(m,2H),3.72(m,2H),2.89(s,3H),2.12(m,1H),1.94(m,3H)
IR:3856,1644,1543,1489,1449,1316,1256,1154
【0189】
実施例10
4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−3−(2′−ベンジルオキシカルボニルフェノキシ)プロパノイル〕プロリル]アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.123)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.24(br,4H),8.60(t,1H),7.77(d,2H),7.71(m,1H),7.57(m,1H),7.49−7.35(m,8H),7.16(d,1H),7.07(t,1H),5.29(s,2H),4.62(t,1H),4.37(m,3H),4.28(m,1H),4.17(t,1H),3.67(m,2H),2.91(s,3H),2.15(m,1H),1.88(m,3H)
IR:3366,1642,1491,1451,1314,1248,1082
【0190】
実施例11
4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−メチル−3−メチルチオブタノイル〕プロリル]アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.98)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.89(br,2H),8.66(br,2H),7.77(d,2H),7.33(d,2H),6.27(d,1H),4.65(m,1H),4.46(d,1H),4.37(m,2H),3.97−3.72(m,4H),2.62(m,1H),2.15(br,3H),2.04(s,3H),1.40(s,3H),1.36(s,3H),1.05(t,3H)
IR:3323,2926,1635,1535,1439,1242,1055
【0191】
実施例12
4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−カルボキシメチルスルホニルアミノヘプタノイル〕プロリル]アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.152)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.80(br,2H),9.23(br,2H),8.80(t,1H),7.69(d,2H),7.42(d,2H),7.23(d,1H),4.51−4.17(m,5H),3.70(m,H),2.11(m,1H),1.92(m,3H),1.57−1.28(m,8H),0.87(m,3H)IR:3366,2957,1636,1543,1489,1416,1318,1136
【0192】
実施例13
4−アミジノ−〔(S)−N−(4−フェニルブタノイル)プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.3)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.39(br,2H),9.22(br,2H),8.55(t,1H),7.80(d,2H),7.48(d,2H),7.31−7.13(m,5H),4.37−4.30(m,3H),3.60−3.30(m,2H),2.60(t,2H),2.34−1.75(m,8H)
IR:3264,1618,1541,1491,1451,702
【0193】
実施例14
4−アミジノ−〔(S)−N−(2−ベンジルオキシアセチル)プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.55)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.41(br,2H),9.23(br,2H),8.66(t,1H),7.80(d,2H),7.49(d,2H),7.42−7.27(m,5H),4.61−4.08(m,7H),3.56−3.40(m,2H),2.20−1.78(m,4H)
IR:3262,1645,1539,1489,1454,740
【0194】
実施例15
トランス−4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.263)塩酸塩の合成
a)トランス−4−N−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−シクロヘキシルニトリル
【0195】
トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸25g(159mmol)と炭酸ナトリウム20g(191mmol)の水(300ml)溶液に対して、0℃にてベンジルオキシカルボニルクロリド27ml(190mmol)を加える。6時間かくはんした後に、1規定塩酸をpH2となるまで加え、析出した白色固体をロ取し、水洗、乾燥する。得られた白色固体をTHF(300ml)に溶解し、0℃にてCDI21g(130mmol)を加える。3時間かくはんした後に、反応混合物を0℃にて、濃アンモニア水(50ml)とTHF(150ml)の混合液に滴下する。5時間かくはんした後溶媒を留去し水(500ml)を加え、析出した白色固体をロ取し水洗、乾燥する。
【0196】
得られた化合物の1,2−ジクロロエタン(500ml)溶液に対して、塩化チオニル19ml(260mmol)を加え、内温70℃まで加熱する。5時間かくはん後反応混合物を氷水に注ぎ、1規定水酸化ナトリウム水溶液で中和する。クロロホルム抽出を行ない、有機層を水2回、飽和食塩水1回で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去後、得られた粗生成物を再結晶(ヘキサン−酢酸エチル)して表題化合物22.8g(53%)を得る。mp90−92℃b)トランス−4−(S)−プロリルアミノメチル−シクロヘキシルニトリルa)で得られた化合物をエタノール(250ml)に溶解し、パラジウム黒(1g)の存在下常温常圧で接触還元を行なう。反応終了後触媒をロ別し、溶媒を留去する。
【0197】
(S)−N−ベンジルオキシカルボニルプロリン20.7g(83mmol)のTHF(150ml)溶液に0℃でCDI13.5g(83mmol)を加える。3時間かくはん後、0℃で上記還元反応で得られた化合物のTHF(200ml)溶液を加える。12時間かくはんした後溶媒を留去し、得られた残渣にクロロホルム(400ml)を加える。有機層を水3回、飽和食塩水1回で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)にて精製する。
【0198】
得られた化合物をエタノール(250ml)に溶解し、パラジウム黒(1g)の存在下常温常圧で接触還元を行なう。反応終了後触媒をロ別し、溶媒を留去することにより表題化合物18.8g(95%)を得る。
NMR(DMSO−d6
0.88−1.06(m,2H),1.38−1.52(m,3H),1.68−2.03(m,7H),2.20−2.40(m,1H),2.52−2.67(m,1H),2.80−3.20(m,4H),4.03−4.10(m,1H),7.53(br,1H),8.65−8.70(m,1H)
【0199】
c)トランス−4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン塩酸塩
実施例1のc)〜e)と同様の方法により、b)で得られた化合物と(R)−2−t−ブチルオキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタン酸から表題化合物が合成される。
【0200】
NMR(DMSO−d6
8.95(br,2H),8.69(br,2H),7.60(br,1H),6.32(br,1H),4.56(m,1H),4.39(m,1H),4.18(q,2H),4.10(m,1H),3.52(m,1H),3.19(m,1H),2.89(m,1H),2.69(m,1H),2.14−1.59(m,12H),1.26(t,3H),0.98(s,9H),0.98−0.89(m,2H)
IR:3314,2954,1686,1639,1543,1449,1250,1059
同様の方法により、以下の実施例16〜23に示す化合物を合成した。
【0201】
実施例16
トランス−4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルプロパノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.227)塩酸塩の合成
NMR(DMSO−d6
8.93(br,2H),8.81(br,2H),7.53(br,1H),7.38(t,1H),4.40−4.15(m,1H),4.10−3.90(m,2H),3.73−3.17(m,2H),3.05−2.80(m,3H),2.39(br,1H),2.00−0.68(m,29H)
IR:3297,2926,2853,1684,1543,1449,1262,1053
【0202】
実施例17
トランス−4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.265)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.91(br,2H),8.78(br,2H),7.55(br,1H),7.28(t,1H),4.78−4.70(m,1H),4.30−3.92(m,1H),3.80−3.20(m,3H),3.0−2.75(m,2H),2.50−1.37(m,14H),1.18−1.00(m,6H),1.0−0.81(m,1H)
IR:3285,2953,2870,1684,1541,1449,1250,1111
【0203】
実施例18
トランス−4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−N′−メチルスルホニルフェニルアラニル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.250)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.88(br,2H),8.75(br,2H),7.85(t,1H),7.65(d,1H),4.27(m,1H),4.16(m,1H),3.51−3.41(m,4H),2.99−2.70(m,4H),2.78(s,3H),2.38(t,1H),1.90−1.40(m,9H),1.08−0.87(m,2H)
IR:3375,2930,1637,1452,1309,1149,1097,983
【0204】
実施例19
トランス−4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−N′−メチルスルホニルロイシル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.269)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.89(br,2H),8.85(br,2H),6.56(d,1H),4.53(m,1H),4.17(m,1H),3.86(m,1H),3,47(m,1H),3.07(m,2H),2.97(s,3H),2.13−1.80(m,10H),1.63−1.54(m,4H),1.33(m,1H),0.98−0.87(m,2H),0.97(d,6H)
IR:3261,2932,1639,1450,1313,1143,1087,985
【0205】
実施例20
トランス−4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−3−シクロヘキシルプロパノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.230)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.95(br,2H),8.53(br,2H),7.27(m,1H),6.51(d,1H),4.51(m,1H),4.19(m,1H),3.83(m,1H),3.66(m,1H),3.41(m,2H),3.04(m,2H),3.04(m,2H),2.95(s,3H),2.46(t,1H),2.12−0.92(m,24H)
IR:3265,2926,1639,1545,1448,1315,1143,985
【0206】
実施例21
トランス−4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−2−シクロヘキシルアセチル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.228)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.91(br,2H),8.69(br,2H),7.36(br,1H),5.99(d,1H),4.84−4.79(m,1H),4.58(br,2H),4.53−4.50(m,2H),4.10−3.90(m,2H),3.60−3.40(m,1H),2.50−0.97(m,30H)
IR:3297,2980,2930,2855,1684,1539,1451,1258
【0207】
実施例22
トランス−4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4−エチル−ヘキサノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.264)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.91(br,2H),8.70(br,2H),7.54(m,1H),6.34(m,1H),4.56(m,1H),4.38(m,1H),4.11(m,3H),3.48(m,1H),3.21(m,1H),2.88(m,1H),2.68(m,1H),2.30−1.19(m,18H),1.26(t,3H),0.96(m,2H),0.86(t,6H)
IR:3279,2962,1685,1639,1541,1448,1257,1059,752
【0208】
実施例23
トランス−4−アミジノ−[(S)−N−〔(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.266)グリコール酸塩
NMR(DMSO−d6
9.54(br,2H),8.72(br,2H),7.54(br,1H),7.01(t,1H),4.60−4.00(m,4H),3.40(m,2H),3.10−2.75(m,3H),2.35(br,1H),2.00−1.20(m,24H),0.91(s,9H)
IR:3316,2953,1686,1543,1449,1368,1167
【0209】
実施例24
4−[(S)−N−〔(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−シクロヘキシルアセチル〕プロリル]アミノメチル−ベンズアミドオキシム(表1の化合物No.396)の合成
実施例1のc)で得られた化合物0.94g(2mmol)のエタノール(15ml)に対して、炭酸ナトリウム0.17g(1.6mmol)の水(3ml)溶液および塩酸ヒドロキシアミン0.22g(3.2mmol)を加える。反応混合物を8時間加熱還流後、溶媒を留去する。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製することにより表題化合物0.84g(84%)を得る。
【0210】
NMR(CDCl3
1.0−1.49(m,14H),1.5−2.4(m,10H),3.56(br,1H),3.97(br,1H),4.09(t,1H),4.41(dq,2H),4.67(d,1H),4.94(br,2H),5.41(d,1H),7.20(d,2H),7.23−7.27(m,1H),7.50(d,2H),7.75(br,1H)
IR:3345,2978,2930,2855,1640,1528,1449,1167
同様の方法により、以下の実施例25〜47に示す化合物を合成した。
【0211】
実施例25
4−〔(S)−N−フェニルアセチルプロリル〕アミノメチル−ベンズアミドオキシム(表1の化合物No.374)
NMR(CDCl3
8.11(t,1H),7.37(d,2H),7.28−7.23(m,5H),7.08(d,2H),4.88(s,2H),4.68(d,1H),4.51(m,1H),4.21(m,1H),3.71(s,2H),3.63−3.51(m,2H),2.40−2.01(m,4H)
IR:3315,2968,1637,1543,1244,1155,927,709
【0212】
実施例26
4−[(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニルフェニルアラニル〕プロリル]アミノメチル−ベンズアミドオキシム(表1の化合物No.387)NMR(CDCl3
7.54(d,2H),7.27−7.19(m,7H),6.31(d,1H),5.05(br,2H),4.65−4.42(m,3H),4.24−4.10(m,1H),3.80−3.40(m,3H),3.10−2.95(m,2H),2.60−2.50(m,1H),2.14(br,1H),1.95−1.50(m,3H),0.99(t,3H)
IR:3339,1641,1539,1451,1260,752,702
【0213】
実施例27
4−[(S)−N−〔(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルプロパノイル〕プロリル]アミノメチル−ベンズアミドオキシム(表1の化合物No.397)
NMR(CDCl3
7.75(br,1H),7.50(d,2H),7.21(d,2H),5.40(d,1H),4.94(br,2H),4.64(br,1H),4.40−4.25(m,3H),3.95(br,1H),3.50−3.40(m,1H),2.0−0.80(m,26H)
IR:3337,2978,2924,2851,1642,1536,1449,1167
【0214】
実施例28
4−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−メチル−3−メチルチオブタノイル〕プロピル]アミノメチル−ベンズアミドオキシム(表1の化合物No.419)
NMR(CDCl3
7.66(t,1H),7.53(d,2H),7.23(d,2H),5.64(d,1H),4.91(s,2H),4.68(d,1H),4.58−4.30(m,3H),3.90(m,1H),3.87−3.76(m,2H),3.62(m,1H),2.37(m,1H),2.09−2.00(m,3H),2.06(s,3H),1.41(s,3H),1.39(s,3H),1.09(t,3H)
IR:3339,2978,1641,1535,1439,1249,1057,929,754
【0215】
実施例29
4−[(S)−N−〔(R)−フェニルアラニル〕プロリル]アミノメチル−ベンズアミドオキシム(表1の化合物No.390)二塩酸塩
NMR(DMSO−d6
11.24(br,1H),9.02(br,2H),8.91(t,1H),8.80(br,3H),7.66(d,2H),7.44(d,2H),7.35−7.22(m,5H),4.30−4.16(m,4H),3.57−2.95(m,3H),2.45−2.30(m,1H),1.90−1.20(m,4H)
IR:3059,1649,1539,1491,1454
【0216】
実施例30
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−2−シクロヘキシルアセチル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.430)
NMR(CDCl3
7.14(br,1H),5.70(d,1H),4.85−4.80(m,1H),4.70−4.50(m,3H),4.17−4.08(m,2H),3.96(br,1H),3.54(q,1H),3.05(t,2H),2.40−2.20(m,1H),2.09−0.88(m,30H)
IR:3342,2978,2928,2855,1653,1449,1256,1111
【0217】
実施例31
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルプロパノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.435)
NMR(CDCl3
7.14(br,1H),5.40(d,1H),4.60−4.33(m,5H),3.88(br,1H),3.43(q,1H),3.20−3.11(m,1H),3.0−2.96(m,1H),2.40−2.30(m,1H),2.0−0.84(m,35H)
IR:3356,2926,2853,1649,1537,1448,1167
【0218】
実施例32
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−2−シクロヘキシルアセチル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.433)
NMR(CDCl3
7.15(br,1H),5.28(d,1H),4.58(br,4H),4.09(t,1H),3.92(br,1H),3.53(q,1H),3.20−2.90(m,2H),2.40(br,1H),2.10−0.91(m,33H)
IR:3347,2930,2855,1649,1541,1451,1169
【0219】
実施例33
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.461)
NMR(CDCl3
7.06(t,1H),5.56(d,1H),4.57−4.39(m,4H),4.11(q,2H),3.98(m,1H),3.47(m,1H),3.05(m,2H),2.39(m,1H),2.04−1.78(m,10H),1.57(d,2H),1.56−1.12(m,2H),1.24(t,3H),0.99(s,9H),0.99−0.89(m,2H)
IR:3356,2934,1649,1541,1446,1249,1059,927
【0220】
実施例34
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−メトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.458)
NMR(CDCl3
7.04(t,1H),5.53(d,1H),4.68(s,2H),4.56(d,1H),4.43(m,1H),3.98(m,1H),3.66(s,3H),3.47(m,1H),3.07(m,2H),2.39(m,1H),2.19−1.77(m,8H),1.57(d,2H),1.55−1.25(m,4H),0.99(s,9H),0.93(m,2H)
IR:3344,2949,1712,1649,1548,1448,1249,1059
【0221】
実施例35
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.467)
NMR(CDCl3
7.12(t,1H),5.14(d,1H),4.58(d,1H),4.53(s,2H),4.37(m,1H),3.92(m,1H),3.45(m,1H),3.19(m,1H),2.95(m,1H),2.42(m,1H),2.06−1.79(m,8H),1.53(d,2H),1.52−1.34(m,4H),1.43(s,9H),0.99(s,9H),1.00−0.89(m,2H)
IR:3358,2930,1649,1535,1448,1367,1249,1168
【0222】
実施例36
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.469)
NMR(CDCl3
7.36−7.27(m,5H),7.04(t,1H),5.63(d,1H),5.16−5.00(m,2H),4.58−4.46(m,4H),3.97(m,1H),3.47(m,1H),3.06−2.92(m,2H),2.43−2.38(m,1H),2.01−1.72(m,8H),1.58(d,2H),1.50−1.23(m,4H),0.98(s,9H),0.98−0.88(m,2H)
IR:3356,2928,1649,1541,1448,1249,1053,929
【0223】
実施例37
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.464)
NMR(CDCl3
7.11(t,1H),5.49(d,1H),4.83(m,1H),4.56(m,3H),4.42(dd,1H),3.98(m,1H),3.47(dd,1H),3.04(m,2H),2.40(m,1H),2.01(m,2H),1.92(m,3H),1.80(m,3H),1.57(d,2H),1.39(m,4H),1.21(m,6H),0.99(s,9H),0.94(m,2H)
IR:3343,1649,1541,1449,1275
【0224】
実施例38
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−2−シクロペンチルアセチル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.429)
NMR(CDCl3
7.14(t,1H),5.42(d,1H),4.83(m,1H),4.60(d,1H),4.52(s,2H),4.13(m,1H),3.98(m,1H),3.56(m,1H),3.04(m,2H),2.35(m,1H),2.24(m,1H),2.10−1.30(m,20H),1.23(dd,6H),1.01−0.93(m,2H)
IR:3344,2934,1649,1541,1448,1275,1111,754
【0225】
実施例39
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−2−シクロペンチルアセチル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.432)
NMR(CDCl3
7.16(t,1H),5.16(d,1H),4.60(d,1H),4.51(s,2H),4.14(t,1H),3.94(m,1H),3.52(m,1H),3.01(m,2H),2.38(m,1H),2.23−1.39(m,21H),1.43(s,9H),1.17−0.90(m,2H)
IR:3350,2932,1649,1541,1448,1367,1251,1167,929
【0226】
実施例40
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルプロパノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.428)
NMR(CDCl3
7.08(br,1H),5.53(d,1H),4.80−4.40(m,4H),4.10−3.85(m,4H),3.44(q,1H),3.06(t,3H),2.15−0.90(m,29H)
IR:3343,2926,2853,1649,1541,1449,1260,1053
【0227】
実施例41
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルプロパノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.431)
NMR(CDCl3
7.12(br,1H),5.51(d,1H),4.85−4.70(m,1H),4.60−4.30(m,4H),4.0−3.85(m,1H),3.44(q,1H),3.10−2.95(m,3H),2.45−2.35(m,1H),2.05−0.80(m,32H)
IR:3347,2978,2926,2853,1649,1539,1449,1261,1111
【0228】
実施例42
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−4−エチル−ヘキサノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.463)
NMR(CDCl3
7.11(t,1H),5.41(d,1H),4.83(m,1H),4.56(m,3H),4.39(m,1H),3.94(m,1H),3.46(m,1H),3.02(m,2H),2.39(m,1H),2.10−1.20(m,20H),1.22(dd,6H),1.02−0.84(m,2H),0.86(t,6H)
IR:3346,2962,2930,1653,1541,1448,1271,1113
【0229】
実施例43
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−エチル−ヘキサノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.466)
NMR(CDCl3
7.19(t,1H),5.14(d,1H),4.60(d,1H),4.50(s,2H),4.33(m,1H),3.89(m,1H),3.43(m,1H),3.15(m,1H),2.95(m,1H),2.40(m,1H),2.10−1.19(m,20H),1.43(s,9H),1.04−0.89(m,2H),0.86(t,6H)
IR:3346,2964,2930,1649,1541,1448,1367,1280,1251,1168,929
【0230】
実施例44
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−ヘプタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.459)
NMR(CDCl3
7.08(t,1H),5.60(d,1H),4.58(m,3H),4.35(m,1H),4.07(m,2H),3.92(m,1H),3.48(m,1H),3.06(m,2H),2.40(m,1H),2.04−1.32(m,20H),1.24(t,3H),0.89(t,3H),0.98(m,2H)
IR:3346,2928,1649,1541,1448,1255,1055,927
【0231】
実施例45
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−N′−t−ブトキシカルボニル−メチオニル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.468)
NMR(CDCl3
7.07(m,1H),5.31(d,1H),4.55(m,4H),3.56(m,1H),3.10(m,2H),2.57(t,2H),2.37(m,1H),2.11(s,3H),2.06−1.29(m,14H),1.43(s,9H),1.00(m,2H)
IR:3354,2928,1647,1541,1448,1367,1251,1167
【0232】
実施例46
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−ヒドロキシ−4,4−ジメチル−ペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.454)
NMR(CDCl3
7.19(t,1H),4.68(s,2H),4.50(d,1H),4.36(t,1H),3.64(t,1H),3.39(m,1H),3.06(m,2H),2.35(m,2H),2.16−1.79(m,9H),1.44(d,2H),1.43−1.25(m,3H),1.00−0.95(m,2H),1.02(s,9H)
IR:3337,2944,1653,1620,1566,1448,1386,1248,1087
【0233】
実施例47
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4−エチル−ヘキサノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.460)
NMR(CDCl3
7.07(t,1H),5.53(d,1H),4.56(m,3H),4.40(m,1H),4.11(q,2H),3.96(m,1H),3.45(m,1H),3.05(m,2H),2.36(m,1H),2.09−1.77(m,10H),1.61−1.21(m,8H),1.24(t,3H),1.02−0.83(m,2H),0.86(t,6H)
IR:3342,2962,2930,1649,1541,1448,1379,1269,1059,929
【0234】
実施例48
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミド O−メトキシカルボニルオキシム(表1の化合物No.531)の合成
実施例33で得られた化合物4.2g(8.9mmol)とトリエチルアミン1.9ml(13.3mmol)のジクロロメタン(100ml)溶液に、0℃でクロル炭酸メチル1.0g(10mmol)のジクロロメタン(10ml)溶液を加える。4時間かくはんした後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液1回、水1回、飽和食塩水1回で洗浄する。硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−メタノール)で精製して表題化合物2.9g(62%)を得る。
【0235】
NMR(CDCl3
0.89−1.07(m,11H),1.21−1.60(m,8H),1.79−2.40(m,9H),3.0−3.10(m,2H),3.40−3.50(m,1H),3.84(s,3H),3.84−4.20(m,3H),4.35−4.40(m,1H),4.55(d,1H),4.81(br,2H),5.19(d,1H),7.12(t,1H)
IR:3345,2953,1763,1699,1645,1541,1443,1256
同様の方法により以下の実施例49〜51に示す化合物を合成した。
【0236】
実施例49
4−[(S)−N−〔(R)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルアセチル〕プロリル]アミノメチルベンズアミド O−エトキシカルボニルオキシム(表1の化合物No.543)
NMR(CDCl3
7.56(d,2H),7.47(t.1H),7.22(d,2H),5.35(s,2H),4.53(m,2H),4.37(d,2H),4.30(q,2H),4.07(m,1H),3.64(m,1H),3.47(m,1H),3.39(m,1H),2.35−1.17(m,15H),1.35(t,3H)
IR:3368,2928,1772,1628,1554,1452,1404,1228,1087,856
【0237】
実施例50
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミド O−メトキシカルボニルオキシム(表1の化合物No.534)
NMR(DCDl3
7.07(t,1H),4.77(s,2H),4.52(d,1H),4.34(m,1H),3.85(s,3H),3.58(t,1H),3.37(m,1H),3.22(d,1H),3.12−3.05(m,2H),2.26−2.21(m,1H),1.97−1.37(m,13H),1.03(s,9H),1.09−0.95(m,2H)
IR:3346,2953,1763,1643,1442,1257,1089,879
【0238】
実施例51
トランス−4−[(S)−N−〔(R)−2−ヒドロキシ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミド O−エトキシカルボニルオキシム(表1の化合物No.556)
NMR(DCDl3
7.05(t,1H),4.73(s,2H),4.52(d,1H),4.34(t,1H),4.27(q,2H),3.58(m,1H),3.45(m,1H),3.08(m,2H),2.44(m,1H),2.30−1.30(m,13H),1.32(t,3H),1.03(s,9H),1.07−0.92(m,2H)
IR:3373,2953,1759,1641,1450,1369,1248,1093
【0239】
実施例52
トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(R)−N′−メタンスルホニルフェニルアラニル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.776)L−酒石酸塩の合成
a)トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノ−ベンジルオキシカルボニルアミノメチルシクロヘキサン
【0240】
トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸15.7g(100mmol)および水酸化ナトリウム4.0g(100mmol)の水(30ml)溶液に、0℃でベンジルオキシカルボニルクロリド15.6ml(110mmol)および水酸化ナトリウム4.4g(110mmol)の水(30ml)溶液を同時にゆっくり滴下する。4時間かくはんした後エーテルで1回抽出し、水層に1規定塩酸をpH2となるまで加える。析出した白色固体をロ取、乾燥する。
【0241】
上記で得られた化合物12.8g(50mmol)のt−ブタノール(150ml)溶液にトリエチルアミン8.3ml(60mmol)およびDPPA13.7g(50mmol)を加え、8時間加熱還流する。溶媒を留去した後に水を加え、クロロホルムで抽出し有機層を5%炭酸ナトリウム水溶液1回、5%硫酸水素カリウム水溶液1回、水2回、飽和食塩水1回で洗浄する。硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製して、表題化合物8.6g(47%)を得る。
【0242】
NMR(CDCl3
0.85−1.37(m,14H),1.60−1.85(m,4H),2.84(t,1H),3.12(br,1H),5.00(s,2H),6.62(d,1H),7.23−7.39(m,6H)
b)トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノ−〔(S)−N−ベンジルオキシカルボニルプロリル〕アミノメチルシクロヘキサン
a)で得た化合物4.4g(12mmol)をメタノール(200ml)に溶解し、パラジウム黒(0.4g)存在下常温常圧で接触還元する。反応終了後触媒をロ別し、溶媒を留去する。
【0243】
(S)−Z−プロリン3.0g(12mmol)のTHF(30ml)溶液に0℃でCDI2.0g(12mmol)を加える。3時間かくはんした後に上で得た化合物のTHF(150ml)溶液を0℃にて加える。6時間かくはんした後溶媒を留去し、水(50ml)を加える。クロロホルムで抽出し、有機層を水3回、飽和食塩水1回で洗浄する。硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製することで表題化合物4.2g(77%)を得る。
【0244】
NMR(CDCl3
0.85−1.06(m,4H),1.44(s,9H),1.60−2.35(m,9H),2.94−3.20(m,2H),3.20−3.55(m,3H),4.31(br,1H),4.47(br,1H),5.14(s,2H),6.90(br,1H),7.15−7.40(m,5H)
c)トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノ−[(S)−N−〔(R)−N′−ベンジルオキシカルボニルフェニルアラニル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン
b)で得た化合物3.6g(7.9mmol)をメタノール(50ml)に溶解し、パラジウム黒(0.3g)存在下常温常圧で接触還元する。反応終了後触媒をロ別し、溶媒を留去する。
【0245】
(R)−Z−フェニルアラニン2.4g(7.9mmol)のTHF(30ml)溶液に、0℃にてCDI1.3g(7.9mmol)を加える。4時間かくはんの後に、上で得た化合物のTHF(60ml)溶液を加える。8時間かくはんした後に溶媒を留去し、反応混合物に水を加えクロロホルムで抽出する。有機層を水3回、飽和食塩水1回で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製することにより、表題化合物4.2g(89%)を得る。
【0246】
NMR(CDCl3
0.85−1.06(m,5H),1.33−2.0(m,15H),2.10−2.22(m,1H),2.50−2.60(m,1H),2.94−3.01(m,5H),3.30(br,1H),3.57(t,1H),4.32−4.59(m,3H),5.08(d,2H),5.69(d,1H),7.02(br,1H),7.18−7.37(m,10H)
【0247】
d)トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(R)−N′−メタンスルホニルフェニルアラニル〕プロニル]アミノメチルシクロヘキサンL−酒石酸塩
c)で得られた化合物2.4g(3.9mmol)をメタノール(40ml)に溶解し、パラジウム黒0.2gの存在下常温常圧で接触還元する。反応終了後触媒をロ別し、溶媒を留去する。得られた化合物のジクロロメタン(40ml)溶液にトリエチルアミン0.65ml(4.7mmol)を加え、さらに0℃でメタンスルホニルクロリド0.47g(4.1mmol)のジクロロメタン(10ml)溶液を加える。3時間かくはんした後に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を水1回、飽和食塩水1回で洗浄する。硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製する。
【0248】
得られた化合物をクロロホルム(10ml)に溶解し、0℃で4規定塩酸ジオキサン溶液(10ml)を加える。2時間かくはんした後溶媒を留去し、残渣にクロロホルム(10ml)と1規定水酸化ナトリウム溶液(10ml)を加え10分かくはんする。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、L−酒石酸0.34g(2.26mn)のメタノール(5ml)溶液を加える。
【0249】
溶媒を留去し、エーテル(20ml)を加え、析出した白色固体をロ取、乾燥することにより表題化合物1.36g(58%)を得る。
NMR(DMSO−d6
7.77(m,4H),7.28(m,5H),4.28(m,1H),4.16(m,1H),3.57−3.45(m,8H),2.73(s,3H),1.91−1.75(m,9H),1.54(m,1H),1.25(m,4H),0.93(m,2H)
IR:3324,2934,1734,1638,1545,1453,1308,1148
同様の方法により、以下の実施例53〜64に示す化合物を合成した。
【0250】
実施例53
トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−2−シクロヘキシルアセチル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.759)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.09(br,3H),7.80(t,1H),7.39(d,1H),4.30−4.26(m,1H),3.87(t,1H),3.80−3.45(m,2H),3.0−2.80(m,3H),2.85(s,3H),2.10−0.80(m,24H)
IR:3382,2930,2857,1638,1543,1451,1154
【0251】
実施例54
トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(S)−N′−ベンゼンスルホニル−α−グルタミル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.792)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.04(br,3H),7.75−7.50(m,5H),4.05(q,1H),3.77−3.30(m,5H),3.0−2.70(m,3H),2.28(t,2H),2.0−1.52(m,10H),1.31−1.11(m,3H),1.0−0.85(m,2H)
IR:3400,2937,1637,1449,1161
【0252】
実施例55
トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(RS)−3−メチルスルホニルアミノ−3−フェニルプロパノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.777)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.08(m,3H),7.34(m,5H),4.78(m,1H),4.15(m,2H),3.51(m,1H),3.36(m,2H),2.86(m,4H),2.68(s,3H),2.51(m,2H),2.00−1.69(m,6H),1.27(m,4H),0.92(m,2H)
IR:3409,2936,1638,1453,1314,1148
【0253】
実施例56
トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(R)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.797)
NMR(CDCl3
7.19(m,1H),5.32(d,1H),4.82(m,1H),4.53(m,2H),4.00(m,1H),3.48(m,1H),3.03−2.16(m,6H),2.00−1.81(m,6H),1.57(d,2H),1.49(m,4H),1.24(m,6H),1.00(s,9H),0.95(m,2H)
IR:3326,2949,1640,1541,1449,1248
【0254】
実施例57
トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニル−フェニルアラニル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.780)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
7.98(m,3H),7.37(t,1H),7.26(m,5H),4.37(dd,1H),4.16(m,1H),4.02(m,2H),3.88(m,1H),3.59(m,1H),3.43(m,1H),2.86(m,5H),1.93−1.75(m,7H),1.28(m,4H),1.15(t,3H),0.92(m,2H)
IR:3349,2936,1642,1537,1451,1258
【0255】
実施例58
トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(R)−フェニルアラニル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.779)二塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.69(br,3H),8.09(br,4H),7.37−7.20(m,5H),4.19(br,1H),4.09−4.06(m,1H),3.20−2.82(m,5H),2.0−0.85(m,15H)
IR:3426,2936,1649,1539,1497,1454
【0256】
実施例59
トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルオキシ−3−フェニルプロパノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.785)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
7.78(m,3H),7.30(m,5H),7.15(d,1H),5.22(t,1H),4.20(m,1H),4.08(m,3H),3.64(m,1H),3.02−2.88(m,5H),1.92−1.72(m,7H),1.20−0.94(m,9H)
IR:3397,2938,1740,1655,1453,1269
【0257】
実施例60
トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(R)−2−アリルカルバモイルオキシ−3−フェニルプロパノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.787)臭化水素酸塩
NMR(DMSO−d6
7.90(m,3H),7.30(m,5H),7.14(m,1H),5.72(m,2H),5.06(m,2H),4.76(m,1H),4.17(m,1H),3.60(m,1H),2.98−2.85(m,5H),1.87−1.70(m,7H),1.23(m,7H),0.90(m,2H)
IR:3364,2936,1707,1645,1543,1454,1256
【0258】
実施例61
トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(R)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルアセチル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.768)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.21(br,3H),7.95(m,1H),4.53(m,1H),4.18(d,1H),3.95(m,1H),3.07(m,3H),2.18−1.55(m,22H),1.30−1.03(m,2H)
IR:3422,2928,2854,1637,1450,1388,1240,1114,1045
【0259】
実施例62
トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセチル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.783)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
7.98(br,3H),7.37−7.28(m,5H),5.48(br,1H),5.23(d,1H),4.23(d,1H),3.70−3.35(m,2H),3.0−2.80(m,4H),2.0−1.60(m,8H),1.40−0.90(m,5H)
IR:3329,2935,1667,1626,1552,1448
【0260】
実施例63
トランス−4−アミノ−[(RS)−1−〔(R)−N′−メチルスルホニルフェニルアラニル〕−2−ピペリジンカルボキシル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.834)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.07(m,3H),7.28(m,5H),4.64(m,1H),4.39(m,1H),3.99(m,1H),3.67(m,1H),2.87(m,7H),2.84(s,3H),1.91−1.68(m,5H),1.33−0.92(m,10H)
IR:3385,2936,1638,1535,1453,1314,1150
【0261】
実施例64
トランス−4−アミノ−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.794)
NMR(CDCl3
7.16(m,1H),5.68(d,1H),4.53(d,1H),4.38(m,1H),4.10(q,2H),4.01(m,1H),3.46−3.07(m,4H),2.30−1.81(m,8H),1.58(m,5H),1.26(t,3H),1.00(s,9H),0.95(m,2H)
IR:3329,2949,1642,1541,1447,1248,1059
【0262】
実施例65
トランス−4−(5−メチル−1,3−ジオキソ−2−オン−4−イルメチル)アミノ−[(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.968)の合成
実施例64で得た化合物5.4g(11.7mmol)のDMF(40ml)溶液に炭酸ナトリウム3.2g(23.4mmol)を加え、さらに0℃において4−ブロモメチル−5−メチル−1,3−ジオキソ−2−オン4.0g(17.6mmol)のDMF(5ml)溶液を加える。48時間かくはんした後溶媒を留去し、残渣に水を加え酢酸エチルで抽出する。有機層を水3回、飽和食塩水1回で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製して表題化合物2.8g(44%)を得る。
【0263】
NMR(CDCl3
7.07(m,1H),5.15(d,1H),4.56(d,1H),4.41(m,1H),4.10(q,2H),4.00(m,2H),3.48(s,2H),3.45(m,2H),3.04(t,1H),2.62(m,1H),2.38(m,1H),2.11(s,3H),2.00(m,3H),1.82(m,2H),1.73−1.43(m,4H),1.28(t,3H),1.26(m,3H),1.00(s,9H),0.96(m,2H)
IR:3329,2934,2870,1823,1649,1539,1445,1223
同様の方法により、以下の実施例66に示す化合物を合成した。
【0264】
実施例66
トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノ−[(S)−N−〔(R)−N′−メタンスルホニルフェニルアラニル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.955)
NMR(CDCl3
7.29(m,3H),7.24(m,2H),6.67(t,1H),5.61(d,1H),4.40(m,2H),4.29(dd,1H),3.58(m,1H),3.34(m,1H),2.99(m,4H),2.82(s,3H),2.69(m,1H),2.18−1.74(m,9H),1.43(s,9H),1.02(m,4H)
IR:3376,2932,1655,1526,1453,1322
【0265】
実施例67
トランス−4−グアニジノ−[(S)−N−〔(R)−N′−メタンスルホニルフェニルアラニル〕プロリル]アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.646)硫酸塩の合成
実施例52で得た化合物0.45g(1mmol)のエタノール(15ml)溶液に2−メチルイソチオウレア硫酸塩0.14g(0.5mmol)の水(5ml)溶液を加え、6時間加熱還流する。溶媒を留去し、エーテル(20ml)を加え析出した白色固体をロ取し、エーテルで洗浄減圧乾燥することで表題化合物0.44g(81%)を得る。
【0266】
NMR(DMSO−d6
8.04−2.0(m,13H),2.60−3.96(m,7H),2.77(s,3H),4.14−4.28(m,2H),5.47(br,1H),6.75(br,1H),7.20−7.36(m,5H),7.83(br,1H),8.40(br,4H)
IR:3322,2932,2193,2153,1644,1545,1451,1319,1150
【0267】
実施例1と同様の方法により以下の実施例68〜78の化合物を合成した。
実施例68
4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシルアセチル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.82)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.29(br,2H),8.93(br,2H),8.51(t,1H),7.75(d,2H),7.49(d,2H),4.37(m,3H),3.96(d,1H),3.70(m,1H),3.60−3.40(m,2H),2.20−1.0(m,14H)
IR:3227,2922,1657,1607,1539,1485,1458,1323,1246,1032
【0268】
実施例69
4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−3,3−ジメチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.114)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.41(br,2H),9.24(br,2H),8.63(t,1H),7.81(d,2H),7.47(d,2H),7.20(d,1H),4.42(dd,1H),4.35(t,2H),3.96(d,1H),3.80−3.60(m,2H),2.85(s,3H),2.20−1.80(m,4H),0.97(s,9H)
IR:3273,2970,2365,1630,1541,1483,1412,1304,1153,715
【0269】
実施例70
4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−6−エトキシカルボニル−ヘキサノイル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.117)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.35(br,4H),8.66(t,1H),7.79(d,1H),7.48(d,2H),4.35(m,3H),4.65(q,2H),3.69(m,1H),3.55(m,1H),2.75(s,3H),2.29(t,2H),2.13(m,2H),1.94(m,2H),1.85(m,2H),1.52(m,7H),1.18(t,3H)
IR:3382,1644,1547,1427,1375,1314,1150,1111
【0270】
実施例71
4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−4−(3′−カルボキシ)−フェニル−ブタノイル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.119)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.45(s,2H),9.38(s,2H),8.62(t,1H),7.84(m,2H),7.79(d,2H),7.64(d,1H),7.47(d,2H),7.42(m,2H),4.33(m,3H),4.10(m,1H),3.57−3.37(m,2H),2.85(m,1H),2.78(s,3H),2.73(m,1H),2.12(m,1H),1.95−1.81(m,6H)
IR:3366,1638,1543,1489,1449,1311,1150,754,527
【0271】
実施例72
4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−メチルスルホニル−O−(4′−カルボキシフェニル)−セリル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.970)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.31(s,2H),9.00(s,2H),8.59(t,1H),7.90(d,2H),7.83(d,1H),7.75(d,2H),7.48(d,2H),7.03(d,2H),4.35(m,4H),4.22(m,2H),4.12(dd,1H),3.72(m,2H),2.89(s,3H),2.20−1.80(m,4H)
IR:3376,1647,1607,1424,1318,1252,1154,1119,774,633,525
【0272】
実施例73
4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−メチルスルホニル−O−エトキシカルボニルメチル−チロシル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.971)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.41(br,2H),9.20(br,2H),8.56(t,1H),7.80(d,2H),7.65(d,1H),7.48(d,2H),7.18(dd,2H),6.84(dd,2H),4.75(q,1H),4.30(dd,1H),4.30−4.25(m,2H),3.70−3.42(m,3H),3.47(q,2H),3.18(t,1H),2.83(d,2H),2.72(s,3H),1.89−1.60(m,4H),1.14(dt,3H)
IR:3370,2365,1742,1636,1541,1512,1445,1308
【0273】
実施例74
4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニルフェニルアラニル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン塩酸塩(表1の化合物No.972)
NMR(DMSO−d6
9.40(br,2H),9.24(br,2H),8.14(t,1H),7.80(d,2H),7.59(t,1H),7.45(d,2H),7.31−7.15(m,5H),4.50−4.26(m,4H),3.90−3.57(m,3H),3.0−2.7(m,3H),1.9−1.6(m,4H),1.10−1.0(m,3H)
IR:3279,2364,1637,1539,1491,1450,1255,704
【0274】
実施例75
4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノヘプタノイル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.973)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.37(s,2H),9.16(s,2H),8.60(t,1H),7.76(d,2H),7.48(d,2H),7.40(d,1H),4.50−4.23(m,3H),4.08(m,1H),3.69(m,1H),3.36(m,1H),2.74(s,3H),2.15(m,1H),2.09−1.84(m,3H),1.61−1.22(m,8H),0.87(m,3H)
IR:3366,2957,1638,1543,1489,1426,1314,1154,718,527
【0275】
実施例76
4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−メチルスルホニル−O−(3′−カルボキシメチル−フェニル)−セリル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.974)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.46(s,2H),9.31(s,2H),8.70(t,1H),7.83(m,3H),7.48(d,2H),7.19(m,2H),6.89(d,2H),4.58(dd,1H),4.37(m,4H),4.14(d,2H),3.70(m,1H),3.60(m,3H),2.89(s,3H),2.11(m,1H),2.01−1.82(m,3H)
IR:3382,1724,1640,1543,1489,1447,1316,1262,1154,768,527
【0276】
実施例77
4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−メチルスルホニル−O−(4′−カルボキシメチル−フェニル)−セリル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.975)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.45(s,2H),9.29(s,2H),8.70(t,1H),7.83(d,2H),7.82(d,2H),7.48(d,2H),7.24(d,1H),6.82(d,2H),4.59(dd,1H),4.37(m,4H),4.14(d,2H),3.70(m,1H),3.61(m,3H),2.89(s,3H),2.11(m,1H),2.01−1.82(m,3H)
IR:3383,1640,1545,1514,1437,1312,1242,1152,824,523
【0277】
実施例78
4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルメチルスルホニルアミノ−ヘプタノイル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.976)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.36(s,2H),9.15(s,2H),8.49(t,1H),7.81(d,1H),7.77(d,2H),7.47(d,2H),4.35(m,3H),4.21(d,1H),4.15(m,1H),4.06(q,2H),3.93(d,1H),3.73(m,1H),3.53(m,1H),2.14(m,1H),1.94(m,3H),1.67−1.18(m,8H),1.14(t,3H),0.89(m,3H)
IR:3274,2957,2872,1821,1738,1647,1541,1422,1319,1159,1022,723,628,527
実施例15と同様の方法により、以下の実施例79〜86の化合物を合成した。
【0278】
実施例79
トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニル−O−t−ブトキシ−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.240)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.88(br,2H),8.71(br,2H),7.72(m,1H),6.39(m,1H),4.59(m,1H),4.52(m,1H),4.11(m,2H),3.86−3.71(m,2H),3.58(m,2H),3.22(m,2H),2.79−0.88(m,15H),1.24(t,3H),1.15(s,9H)
IR:3271,2976,1685,1647,1541,1448,1257,1192,1095,1055
【0279】
実施例80
トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−イソプロポキシカルボニル−O−(1′,1′−ジメチルプロピル)−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.977)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.74(br,4H),7.68(m,1H),6.01(m,1H),4.83(m,1H),4.57(m,2H),3.74(m,2H),3.50(m,2H),3.14(m,1H),2.97(m,1H),2.5−0.9(m,16H),1.24(dd,6H),1.09(s,6H),0.81(t,3H)
IR:3314,2978,1693,1641,1543,1450,1375,1261,1111,1059
【0280】
実施例81
トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニル−O−(1′,1′−ジメチルプロピル)−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.978)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.75(br,4H),7.55(m,1H),6.40(m,1H),4.52(m,2H),4.13(m,2H),3.88−3.70(m,2H),3.55(m,2H),3.28(m,1H),2.87−2.70(m,1H),2.20−1.20(m,14H),1.27(t,3H),1.09(s,6H),6.81(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3292,2974,1689,1645,1543,1448,1259,1095,1055
【0281】
実施例82
トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−イソプロポキシカルボニル−O−(1′−エチル−1′−メチル−プロピル)−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.979)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.78(s,2H),8.69(s,2H),7.55(br,1H),5.99(br,1H),4.84(m,1H),4.54(m,2H),3.71(m,2H),3.49(m,2H),3.20−0.90(m,16H),1.64(q,4H),1.23(t,6H),1.03(s,3H),0.78(t,6H)
IR:3315,2976,2934,1685,1641,1543,1450,1375,1261,1111
【0282】
実施例83
トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニル−S−t−ブチル−システィニル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.980)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.82(br,2H),8.74(br,2H),7.47(m,1H),6.63(m,1H),4.60−4.40(m,2H),4.20−4.21(m,2H),4.00(m,1H),3.72(m,1H),3.24(m,1H),2.87(m,2H),2.65(m,1H),2.18−1.31(m,12H),1.31(s,9H),1.27(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3298,2932,1693,1641,1541,1448,1304,1257,1161,1047
【0283】
実施例84
トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−イソプロポキシカルボニル−O−(1′−メチルシクロペンチル)−セリル〕プロピル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.981)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.79(br,4H),7.64(m,1H),5.97(m,1H),4.83(m,1H),4.55(m,2H),3.76(m,2H),3.52(m,2H),3.15−1.20(m,22H),1.27−1.13(m,9H),1.13−0.95(m,2H)
IR:3329,2934,1684,1639,1541,1450,1261,1182,1111,1060,918
【0284】
実施例85
トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−イソプロポキシカルボニル−O−t−ブチル−トレオニル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.982)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.74(br,4H),7.80(m,1H),5.66(m,1H),4.85(m,1H),4.57(m,1H),4.29(m,1H),3.80−3.60(m,3H),3.05(m,2H),2.60(m,1H),2.50−1.20(m,11H),1.27−1.22(m,15H),1.15(d,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3331,2978,1697,1639,1543,1450,1375,1265,1182,1111
【0285】
実施例86
トランス−4−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチル−ブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.983)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
9.13(br,2H),8.46(br,2H),7.30(m,1H),5.85(m,1H),4.55(m,1H),4.30(m,1H),4.15−3.85(m,3H),3.69(m,1H),3.02(m,2H),2.30(m,1H),2.00−1.20(m,13H),1.48(s,3H),1.33(s,3H),1.30−1.20(m,9H),1.05−0.85(m,2H)
IR:3420,2974,1635,1556,1521,1448,1385,1298,1259,1060
実施例24と同様の方法により以下の実施例87〜113の化合物を合成した。
【0286】
実施例87
4−〔(S)−N−〔(R)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルアセチル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.391)
NMR(DMSO−d6
9.55(br,1H),8.31(t,1H),7.59(d,2H),7.24(d,2H),5.73(br,2H),4.57(m,1H),4.26−4.32(m,3H),3.91(br,1H),3.40−3.60(m,2H),2.05−0.80(m,15H)
IR:3375,2926,2853,1638,1561,1451,1385,1244
【0287】
実施例88
4−〔(S)−N−〔(R)−N′−イソプロポキシカルボニル−フェニルアラニル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.395)
NMR(CDCl3
7.65(br,1H),7.53(d,2H),7.29−7.19(m,8H),5.89(d,2H),5.01(br,2H),4.58−4.45(m,4H),4.27(dd,1H),3.65(br,1H),3.10−2.93(m,2H),2.58(q,1H),2.17(br,1H),1.90−1.50(m,2H),1.11(d,4H),0.96(d,2H)
IR:3331,2980,2880,2365,1639,1539,1452,1261
【0288】
実施例89
4−〔(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−2−フェニルアセチル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.403)
NMR(CDCl3
7.80(br,1H),7.47(d,2H),7.40−7.14(m,8H),6.11(dd,1H),5.43(dd,1H),4.98(br,2H),4.70−4.54(m,2H),4.50−4.20(m,1H),4.15−4.00(m,1H),4.00−3.80(m,2H),3.25−3.19(m,1H),2.30−1.80(m,4H),1.16(dt,3H)
IR:3339,2980,2365,1641,1524,1437,1385,1057
【0289】
実施例90
4−〔(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニル−バリル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.407)
NMR(CDCl3
7.57(br,1H),7.54(d,2H),7.20(d,2H),5.98(d,1H),4.97(br,2H),4.68−4.59(m,2H),4.24(dd,1H),4.07(t,1H),4.10−4.00(m,1H),3.90−3.80(m,1H),3.60−3.45(m,2H),2.31(br,1H),2.20−1.95(m,4H),1.88(d,1H),1.01(t,3H),0.97(d,6H)
IR:3337,2971,2878,2363,1640,1539,1445,1277,1238
【0290】
実施例91
4−〔(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−3,3−ジメチルブタノイル〕プロリル〕アミノメチル−ベンズアミドオキシム(表1の化合物No.409)
NMR(DMSO−d6
8.01(br,1H),7.59(d,2H),7.21(d,2H),7.19−7.15(m,1H),5.73(br,2H),4.36−4.24(m,4H),4.00−3.60(m,4H),2.10−1.80(m,5H),1.06(t,3H),0.96(s,9H)
IR:3345,2866,2364,1647,1535,1443,1240
【0291】
実施例92
4−〔(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−ヘプタノイル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.411)
NMR(CDCl3
7.63(m,1H),7.51(d,2H),7.20(d,2H),5.85(d,2H),4.99(br,1H),4.67−4.58(m,2H),4.35−4.28(m,2H),3.99(br,1H),3.86−3.80(m,1H),3.58−3.50(m,2H),2.31(br,1H),2.07−1.90(m,3H),1.80−1.50(m,2H),1.40−1.10(m,5H),1.03(t,3H),1.01−0.84(m,3H)
IR:3347,2961,2363,2342,1641,1541,1447,1263,1049
【0292】
実施例93
4−〔(S)−N−〔(R)−2−t−ブチルオキシカルボニルアミノ−ヘプタノイル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.412)
NMR(CDCl3
7.74−7.70(m,1H),7.49(d,2H),7.27(t,1H),7.20(d,2H),5.43(d,1H),4.93(br,2H),4.65(d,1H),4.48−4.25(m,3H),3.93(br,1H),3.50(q,1H),2.40−2.30(m,1H),2.10−1.90(m,3H),1.70−1.50(m,2H),1.42−1.21(m,13H),0.92−0.80(m,3H)
IR:3337,2961,2934,2363,1641,1535,1449,1368,1165
【0293】
実施例94
4−〔(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.418)
NMR(CDCl3
7.58−7.51(m,1H),7.53(d,2H),7.20(d,2H),5.87(d,1H),5.01(br,2H),4.64−4.56(m,2H),4.40(q,1H),4.26(dd,1H),4.10−4.00(m,1H),3.84−3.78(m,1H),3.53−3.47(m,2H),2.32(br,1H),2.10−1.90(m,3H),1.61(d,2H),1.00(t,3H),0.97(s,9H)
IR:3324,2957,2263,2342,1642,1541,1445,1248,1059
【0294】
実施例95
4−〔(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニルメチルオキシカルボニル−フェニルアラニル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.984)
NMR(CDCl3
7.54(d,2H),7.41(br,1H),7.28−7.20(m,8H),6.70(d,1H),5.09(br,2H),4.66(dd,1H),4.60−4.55(m,2H),4.22−4.00(m,4H),4.03(q,2H),3.62(br,1H),3.10−3.02(m,2H),2.60−2.40(m,1H),2.14(br,1H),2.00−1.50(m,3H),1.22(t,3H)
IR:3356,3063,2980,2364,1717,1641,1539,1451,1213,702
【0295】
実施例96
4−〔(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−2−シクロヘキシルアセチル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.985)
NMR(CDCl3
7.52(d,2H),7.54−7.50(m,1H),7.20(d,2H),6.03(br,1H),4.97(br,2H),4.68(q,2H),4.22(dd,1H),4.12−4.03(m,2H),3.64−3.47(m,1H),3.20(s,3H),2.32(br,1H),2.05−1.60(m,9H),1.28−0.97(m,6H)
IR:3343,2928,2853,2365,1639,1541,1449,1260
【0296】
実施例97
4−〔(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−2′−チエニルアセチル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.986)
NMR(CDCl3
7.80−7.60(m,1H),7.46(dd,2H),7.40−6.95(m,5H),6.13(dd,1H),5.71(dd,1H),4.99(br,2H),4.75−4.20(m,3H),4.00−3.80(m,2H),3.70−3.50(m,1H),3.40−3.30(m,1H),2.40−1.80(m,4H),1.16(dt,3H)
IR:3337,2978,2364,1641,1524,1443,1240,1057,710
【0297】
実施例98
4−〔(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4′−フルオロフェニルアセチル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.987)
NMR(CDCl3
7.80(t,1H),7.46−7.27(m,4H),7.19−6.92(m,4H),6.19−6.15(m,1H),5.50(dd,1H),5.02(br,2H),4.70−4.20(m,3H),4.10−3.70(m,4H),3.22−3.15(m,1H),2.25−1.80(m,4H),1.16(dt,3H)
IR:3345,3073,2980,2363,2344,1641,1510,1143
【0298】
実施例99
4−〔(S)−N−〔(R)−N′−ベンジルオキシカルボニル−フェニルアラニル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.988)
NMR(CDCl3
7.50(d,2H),7.49−7.30(m,1H),7.26−7.12(m,12H),6.40−6.10(m,1H),4.85(br,2H),4.90−4.70(m,1H),4.55−4.40(m,4H),4.30−4.20(m,1H),3.70−3.60(m,1H),3.03−2.95(m,1H),2.20−2.15(m,1H),2.00−1.45(m,3H)
【0299】
実施例100
4−〔(S)−N−〔(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル〕アミノメチル−ベンズアミドオキシム(表1の化合物No.989)
NMR(CDCl3
7.67(t,1H),7.53(d,2H),7.22(d,2H),5.34(d,1H),4.91(br,2H),4.65(d,1H),4.42−4.34(m,3H),4.00−3.90(m,1H),3.48(q,1H),2.40−2.30(m,1H),2.02−1.95(m,3H),1.56−1.53(m,2H),1.31(s,9H),0.98(s,9H)
IR:3345,2959,2367,1641,1535,1446,1367,1167
【0300】
実施例101
4−〔(S)−N−〔(R)−N′−ジメチルカルバモイル−フェニルアラニル〕プロリル〕アミノメチルベンズアミドオキシム(表1の化合物No.990)
NMR(DMSO−d6
9.56(s,1H),8.11(t,1H),7.56(d,2H),7.18(d,2H),7.29−7.16(m,5H),6.70(d,1H),5.74(br,2H),4.40−4.05(m,4H),2.94(d,2H),2.93−2.70(m,2H),2.60(s,6H),1.90−1.60(m,4H)
IR:3306,2932,2880,2363,2341,1634,1541,1453
【0301】
実施例102
4−〔(S)−N−〔(S)−N′−ベンジルオキシカルボニル−β−t−ブチルアスパルチル〕プロリル〕アミノメチル−ベンズアミドオキシム(表1の化合物No.991)
NMR(CDCl3
7.63(br,1H),7.51(d,2H),7.33−7.26(m,5H),7.18(d,2H),6.07(d,1H),5.08(dd,2H),4.92(br,2H),4.90−4.70(m,1H),4.66(d,1H),4.40(d,2H),3.90−3.80(m,2H),3.0−2.90(m,1H),2.55(dd,1H),2.35−2.20(m,1H),2.08−1.90(m,3H),1.25(s,9H)
IR:3364,3063,2978,2363,2343,1717,1641,1539,1450,1369,1253,1157
【0302】
実施例103
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニル−O−t−ブトキシ−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.485)
NMR(CDCl3
7.16(m,1H),5.53(m,1H),4.60−4.53(m,2H),4.47(s,2H),4.13−4.06(m,2H),3.76(br,2H),3.60−3.50(m,2H),3.07(br,2H),2.41(m,2H),2.04−1.20(m,12H),1.27(t,3H),1.16(s,9H),1.03−0.94(m,2H)
IR:3352,2930,1701,1651,1541,1448,1259,1053,754
【0303】
実施例104
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−N′−イソプロポキシカルボニル−O−t−ブチルセリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.486)
NMR(CDCl3
7.19(m,1H),5.40(d,1H),4.87(m,1H),4.61−4.53(m,2H),4.47(br,2H),3.75(m,2H),3.60−3.40(m,2H),3.08(t,2H),2.40(m,1H),2.20−1.20(m,12H),1.21(dd,6H),1.19(s,9H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3356,2976,1697,1649,1541,1448,1261,1190,1109,1022
【0304】
実施例105
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニル−O−(1′,1′−ジメチルプロピル)−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.487)
NMR(CDCl3
7.14(m,1H),5.51(d,1H),4.60−4.50(m,2H),4.48(br,2H),4.09(m,2H),3.78(m,2H),3.55−3.45(m,2H),3.06(m,2H),2.35(m,1H),2.20−0.90(m,16H),1.24(t,3H),1.10(s,6H),0.82(t,3H)
IR:3346,2976,2930,1649,1543,1448,1261,1176,1095,1055
【0305】
実施例106
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−N′−イソプロポキシカルボニル−O−(1′,1′−ジメチルプロピル)−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.488)
NMR(CDCl3
7.18(m,1H),5.38(d,1H),4.86(m,1H),4.61−4.50(m,2H),4.47(br,2H),3.77(m,2H),3.57−3.42(m,2H),3.06(t,2H),2.39(m,1H),2.20−0.90(m,16H),1.23(dd,6H),1.10(s,6H),0.82(t,3H)
IR:3346,2976,1703,1651,1541,1448,1263,1178,1109,1030
【0306】
実施例107
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−N′−イソプロポキシカルボニル−O−(1′−エチル−1′−メチル−プロピル)−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.490)
NMR(CDCl3
7.17(br,1H),5.35(br,1H),4.86(m,1H),4.60−4.50(m,2H),4.47(br,2H),3.78(m,2H),3.53−3.38(m,2H),3.07(t,2H),2.37−1.20(m,17H),1.23(t,6H),1.06(s,3H),1.06−0.82(m,2H),0.79(t,6H)
IR:3350,2976,2932,1651,1541,1450,1375,1263,1109,1026
【0307】
実施例108
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニル−S−t−ブチル−システィニル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.492)
NMR(CDCl3
7.27(m,1H),5.81(m,1H),4.60−4.40(m,2H),4.88(br,2H),4.11(m,2H),3.87(m,1H),3.68(m,1H),3.06(m,2H),2.90−2.70(m,2H),2.37(m,1H),2.10−1.20(m,12H),1.32(s,9H),1.25(t,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3346,2930,1699,1649,1541,1448,1257,1163,1051,929
【0308】
実施例109
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−3−イソプロピルチオ−3−メチル−ブタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.497)
NMR(CDCl3
7.16(m,1H),5.62(m,1H),4.61(d,1H),4.47(br,2H),4.35(d,1H),4.12(m,2H),3.96(m,1H),3.76(m,1H),3.10(m,1H),3.00(m,2H),2.38(m,1H),2.00−1.20(m,12H),1.47(s,3H),1.40(s,3H),1.33−1.25(m,9H),1.00−0.90(m,2H)
IR:3354,2928,1653,1541,1446,1367,1302,1251,1155,1055
【0309】
実施例110
トランス−4−〔(S)−N−〔(S)−N′−t−ブトキシカルボニル−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.992)
NMR(CDCl3
7.76(br,1H),6.10(br,1H),5.40(br,1H),4.60(br,4H),3.96(br,4H),3.16−1.21(m,15H),1.40(s,9H),0.99(br,2H)
IR:3314,2978,1691,1639,1541,1450,1367,1165,1049
【0310】
実施例111
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−N′−イソプロポキシカルボニル−O−t−ブチル−トレオニル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.993)
NMR(CDCl3
7.24(m,1H),5.43(d,1H),4.85(m,1H),4.57(d,1H),4.47(br,2H),4.23(t,1H),3.92(t,1H),3.80−3.70(m,2H),3.06(m,2H),2.36(m,1H),2.00−1.20(m,12H),1.23(s,9H),1.23(dd,6H),1.15(d,3H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3354,2978,1699,1649,1543,1448,1373,1257,1192,1111,1032
【0311】
実施例112
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−2−アセトキシ−シクロヘキシルアセチル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.994)
NMR(CDCl3
6.80(br,1H),4.61(t,2H),4.49(br,2H),3.90−3.84(m,1H),3.51−3.40(m,1H),3.10−2.85(m,2H),2.38(br,1H),2.11(s,3H),2.06−0.80(m,25H)
IR:3484,3389,2928,2855,1725,1649,1451,1250
【0312】
実施例113
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−N′−イソプロポキシカルボニル−O−(1′−メチルシクロペンチル)−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミドオキシム(表1の化合物No.995)
NMR(CDCl3
7.18(m,1H),5.42(m,1H),4.85(m,2H),4.60−4.49(m,4H),3.73(m,2H),3.57−3.42(m,2H),3.08(m,1H),2.40(m,1H),2.04−1.20(m,21H),1.27−1.20(m,9H),1.03−0.94(m,2H)
IR:3356,2932,1695,1653,1541,1448,1263,1111,1030,918
実施例48と同様の方法により、以下の実施例114〜122の化合物を合成した。
【0313】
実施例114
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミド−O−メトキシカルボニルオキシム(表1の化合物No.533)
NMR(CDCl3
7.14(br,1H),5.04(d,1H),4.74(br,1H),4.58(d,1H),4.40−4.30(m,1H),4.00−3.85(m,1H),3.94(s,3H),3.46(q,1H),3.30−3.20(m,1H),2.95−2.88(m,1H),2.42(br,1H),2.26(t,1H),2.00−1.73(m,11H),1.54−1.26(m,4H),1.43(s,9H),1.00(s,9H)
IR:3347,2955,2870,1765,1645,1539,1443,1254,1169,879
【0314】
実施例115
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−N′−イソプロポキシカルボニル−ロイシル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミド−O−メトキシカルボニルオキシム(表1の化合物No.540)
NMR(CDCl3
7.11(br,1H),5.18(d,1H),4.90−4.70(m,1H),4.77(br,2H),4.56(t,1H),4.40−4.30(m,1H),3.95−3.86(m,1H),3.85(s,3H),3.46(q,1H),3.20−2.95(m,2H),2.40−2.30(m,1H),2.30−2.10(m,1H),2.00−1.20(m,13H),1.23(dd,6H),1.04−0.89(m,8H)
IR:3354,2957,2932,2872,2363,2341,1763,1643,1541,1443,1260
【0315】
実施例116
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニル−O−t−ブチル−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミド−O−メトキシカルボニルオキシム(表1の化合物No.996)
NMR(CDCl3
7.20(m,1H),5.34(m,1H),4.70(s,2H),4.61(m,1H),4.50(m,1H),4.12−4.06(m,2H),3.85(s,3H),3.74(m,2H),3.60−3.39(m,2H),3.06(m,2H),2.41−1.20(m,13H),1.25(t,3H),1.16(s,9H),1.08−0.94(m,2H)
IR:3348,2976,1768,1703,1645,1541,1442,1255,1053,879,752
【0316】
実施例117
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−2−ヒドロキシ−4−メチル−ペンタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミド−O−エトキシカルボニルオキシム(表1の化合物No.997)
NMR(CDCl3
7.07(m,1H),4.73(br,2H),4.52(d,1H),4.23(m,4H),3.56(m,1H),3.40(m,1H),3.13(m,3H),2.41(m,1H),2.30−0.90(m,15H),1.33(t,3H),0.97(dd,6H)
IR:3346,2932,1759,1641,1450,1369,1251,1078,920,846
【0317】
実施例118
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニル−O−t−ブチル−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミド−O−アセチルオキシム(表1の化合物No.998)
NMR(CDCl3
7.20(m,1H),5.33(m,1H),4.69(s,2H),4.60(m,1H),4.51(m,1H),4.17−4.07(m,2H),3.77−3.65(m,2H),3.60−3.46(m,2H),3.09−3.04(m,2H),2.40−1.00(m,13H),2.15(s,3H),1.25(t,3H),1.16(s,9H),1.14−0.94(m,2H)
IR:3346,2976,1641,1541,1448,1234,1053,754
【0318】
実施例119
トランス−4−〔(S)−N−〔(R)−N′−イソプロポキシカルボニル−O−t−ブチル−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサンカルボキサミド−O−メトキシカルボニルオキシム(表1の化合物No.999)
NMR(CDCl3
7.23(t,1H),5.26(d,1H),4.85(m,1H),4.71(m,1H),4.59(d,1H),4.49(m,1H),3.85(s,3H),3.73(m,2H),3.61−3.49(m,2H),3.06(t,2H),2.36(m,1H),2.26(t,3H),2.10−1.20(m,11H),1.21(dd,6H),1.16(s,9H),1.10−0.90(m,2H)
IR:3348,2978,1768,1703,1649,1541,1444,1259,1192,1109
【0319】
実施例120
4−N−エトキシカルボニル−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.1000)
NMR(CDCl3
7.29(d,2H),7.30(d,2H),7.23(t,1H),5.53(br,1H),4.52−4.37(m,2H),4.24−4.17(m,2H),4.20(q,2H),3.90−3.80(m,1H),3.50−3.40(m,1H),2.77(s,3H),2.28−2.20(m,4H),1.84(br,2H),1.60−1.40(m,2H),1.34(t,3H),1.02(s,9H)
IR:3378,2957,2876,2364,2230,1628,1267,1147
【0320】
実施例121
4−N−メトキシカルボニル−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−シクロヘキシルアセチル〕プロリル〕アミノメチルベンゼン(表1の化合物No.1001)
NMR(CDCl3
7.78(d,2H),7.29(d,2H),7.27(t,1H),5.49(d,1H),4.56(d,1H),4.42(dq,2H),3.77(s,3H),3.80−3.70(m,2H),3.60−3.51(m,1H),2.79(s,3H),2.28−1.60(m,12H),1.20−0.95(m,5H)
IR:3376,2930,2855,2365,1626,1528,1501,1439,1271,1144
【0321】
実施例122
トランス−4−N−メトキシカルボニル−アミジノ−〔(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.599)
NMR(CDCl3
7.08(br,1H),5.17(d,1H),4.56(d,1H),4.50−4.40(m,1H),4.20−3.80(m,3H),3.70(s,3H),3.47(q,1H),3.20−3.00(m,2H),2.45−2.30(m,1H),2.20−1.30(m,15H),1.24(t,3H),0.99(s,9H),1.10−0.89(m,2H)
IR:3366,2953,2365,1780,1697,1640,1533,1441,1271,1055
実施例52と同様の方法により以下の実施例123〜125の化合物を合成した。
【0322】
実施例123
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(R)−2−カルボキシメチルスルホニルアミノ−ヘプタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.791)塩酸塩NMR(DMSO−d6
7.97(m,2H),7.57(m,1H),4.19(m,2H),4.01(d,1H),3.80(d,1H),3.68(m,1H),3.50(m,1H),2.88(m,3H),2.04(m,1H),1.90(m,5H),1.73(m,4H),1.58−1.13(m,12H),1.00−0.84(m,5H)
IR:3387,2934,1726,1637,1553,1452,1325,1159,1090,1046,604
【0323】
実施例124
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−メチルスルホニル−O−メチルチロシル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.1002)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.10(br,3H),7.77(t,1H),7.67(d,1H),7.17(d,2H),6.87(d,2H),4.25−4.16(m,1H),3.75(br,2H),3.73(s,3H),3.57−3.40(m,1H),3.00−2.70(m,5H),2.77(s,3H),2.00−1.71(m,8H),1.40−1.20(m,3H),1.00−0.80(m,2H)
IR:3385,2936,2363,1639,1514,1450,1304,1248,1149
【0324】
実施例125
トランス−4−アミノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−エトキシカルボニル−O−t−ブチルオキシ−セリル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.1003)塩酸塩
NMR(DMSO−d6
8.29(s,3H),7.20(s,1H),5.69(d,1H),4.58−4.47(m,2H),4.12(m,2H),3.82(m,1H),3.61−3.48(m,2H),3.09(m,2H),2.32−0.86(m,1H),1.27(t,3H),1.16(s,9H)
IR:3358,2974,1645,1541,1448,1257,1192,1053
実施例67と同様の方法によって以下の実施例126〜130の化合物を合成した。
【0325】
実施例126
トランス−4−(5−メチル−1,3−ジオキソ−2−オン−4−イルメチル)アミノ−〔(S)−N−〔(R)−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルアセチル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.966)
NMR(CDCl3
7.08(m,1H),4.54(d,1H),4.06(m,1H),3.59(m,1H),3.49(s,2H),3.46(m,1H),3.07(m,2H),2.48(m,2H),2.11(s,3H),2.01(m,2H),1.90−1.70(m,10H),1.58(m,3H),1.41−0.94(m,10H)
IR:3387,2928,2855,1821,1736,1638,1543,1451,1387,1223,1107,999,712
【0326】
実施例127
トランス−4−(5−メチル−1,3−ジオキソ−2−オン−4−イルメチル)アミノ−〔(S)−N−〔(R)−N′−メチルスルホニル−フェニルアラニル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.967)
NMR(CDCl3
7.35−7.20(m,5H),6.71(t,1H),5.48(d,1H),4.44(m,1H),4.25(m,1H),3.60(m,1H),3.48(s,2H),3.09(m,1H),2.96(m,3H),2.78(s,3H),2.77(m,1H),2.50(m,1H),2.20(m,1H),2.11(s,3H),1.88−1.56(m,8H),1.42(m,1H),1.24(m,2H),0.96(m,2H)
IR:3387,2930,1819,1736,1649,1541,1499,1451,1318,1223,1152,999
【0327】
実施例128
トランス−4−(5−メチル−1,3−ジオキソ−2−オン−4−イルメチル)アミノ−〔(S)−N−〔(R)−2−エトキシカルボニルアミノ−2−シクロヘキシルアセチル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.1004)
NMR(CDCl3
7.11(m,1H),5.31(m,1H),4.58(d,1H),4.10(t,2H),4.04(m,1H),3.94(m,1H),3.56(m,1H),3.49(s,2H),3.04(m,2H),2.52(m,1H),2.36(m,2H),2.12(s,3H),2.00(m,3H),1.92−1.62(m,10H),1.43(m,2H),1.25(q,3H),1.22(m,4H),1.06(m,4H)
IR:3353,2930,2855,1823,1653,1537,1449,1223,1040,999,772,627
【0328】
実施例129
トランス−4−(5−メチル−1,3−ジオキソ−2−オン−4−イルメチル)アミノ−〔(S)−N−〔(R)−2−イソプロポキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチル−ペンタノイル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.1005)
NMR(CDCl3
7.10(m,1H),5.07(d,1H),4.83(m,1H),4.57(d,1H),4.40(m,1H),3.96(m,1H),3.48(s,2H),3.45(m,2H),3.04(m,2H),2.50(m,1H),2.39(m,1H),2.11(s,3H),2.00(m,3H),1.83(m,3H),1.69(m,5H),1.57−1.42(m,3H),1.25(d,3H),1.22(d,3H),1.00(s,9H)
IR:3349,2934,2872,1823,1653,1537,1445,1225,1047,999,712,627
【0329】
実施例130
トランス−4−(5−メチル−1,3−ジオキソ−2−オン−4−イルメチル)アミノ−〔(S)−N−〔(R)−2−メチルスルホニルアミノ−2−シクロヘキシルアセチル〕プロリル〕アミノメチルシクロヘキサン(表1の化合物No.1006)
NMR(CDCl3
6.69(t,1H),5.26(d,1H),3.82(m,2H),3.54(m,2H),3.49(s,2H),3.13(m,1H),3.00(m,1H),2.96(s,3H),2.51(m,1H),2.30(m,1H),2.11(s,3H),2.02(m,4H),1.80(m,9H),1.61(m,2H),1.43(m,1H),1.20(m,5H),0.97(m,3H)
IR:3376,2930,2855,1642,1536,1451,1352,1154,984,760,619,517
【0330】
試験例1 抗トロンビン活性の測定
i)合成基質(S−2238)の加水分解抑制の測定法
S−2238(kabi社)をトリス塩酸緩衝液(pH8.3)にて溶解し、濃度80μMのS−2238 0.4Mトリス塩酸溶液を調整する。その175μlに対して本発明化合物の水溶液515μlを加え、37℃で1分間インキュベートした後に牛トロンビン(持田社)4.4ユニット/ml溶液を10μl添加する。37℃において405nmの吸光度変化を測定することにより基質の加水分解反応速度を求める。
【0331】
阻害剤(本発明化合物)を入れない場合の1/2の吸光度を示す阻害剤濃度をI50(μM)として求めた。
ii)ラット血漿の凝固抑制の測定法
本発明化合物を水または生理食塩水に溶かし全体を0.1mlとし、これにラット血漿0.1mlを加えて37℃で30秒間インキュベートする。これに牛トロンビン(持田社)8ユニット/ml溶液0.1mlを加えて、37℃で凝固時間を測定する。阻害剤(本発明化合物)を入れない場合の凝固時間を2倍に延長する阻害剤の濃度をI50(μM)として求めた。
【0332】
iii)ラット経口投与時の血漿中抗トロンビン活性の測定法
一晩絶食させたラットに対し、本発明化合物30mg/kgを水溶液または懸濁液で経口ゾンデを用いて経口投与する。1時間後に腹部大静脈より血液2mlを採取し、その血漿中の抗トロンビン活性を前記ii)の方法を用いて測定する。阻害剤(本発明化合物)を投与しないラット血液と比較し、凝固時間の延長効果をコントロールを1とした数値でトロンビン時間延長率として表した。
【0333】
試験例2 抗トリプシン活性の測定
i)合成基質(S−2222)の加水分解抑制の測定法
S−2222(kabi社)をトリス塩酸緩衝液(pH8.3)にて溶解し、濃度400μMのS−2222 0.4Mトリス塩酸溶液を調整する。その175μlに対して本発明化合物の水溶液515μlを加え、37℃で1分間インキュベートした後に牛トリプシン(Sigma社)1ないし2mg/ml溶液を10μl添加する。37℃において405nmの吸光度変化を測定することにより基質の加水分解反応速度を求める。
【0334】
阻害剤(本発明化合物)を加えない場合の1/2の吸光度を示す阻害剤濃度をI50(μM)として求めた。以上の結果をまとめて表2に示す。
【0335】
【表114】

【0336】
【表115】

【0337】
ラット急性毒性試験試験例3 急性毒性試験ラットを用いた経口急性毒性試験を行い、近似致死量を求めた。結果を表3に示す。
【0338】
【表116】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)
【化1】

〔上記式中で、Aは炭素原子または窒素原子を表し、nは0〜2の整数を表し、破線は存在しないかまたは単結合を表す。
【化2】

{DおよびEはそれぞれ独立して、単結合または分枝していてもよいC1 〜C6のアルキレン基を表す。R4 はC1 〜C6 のアルキル基、−OR6 (R6 は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基または置換基を有していてもよいC7〜C12のアラルキル基を表す)、−SOR8 (R8 は置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基または置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基を表す)、−SO2 9 (R9 は置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基または置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基を表す)、−COR10(R10はヒドロキシル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基または置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基を表す)、−NHR11(R11はC1 〜C6 のアルキル基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3〜C8 のシクロアルキル基または置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基を表す)、−NHCOR12(R12はC1 〜C6 のアルコキシ基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基または置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキルオキシ基を表す)、−NHSO2 13(R13はC1 〜C6 のアルキル基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基、置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基または置換基を有していてもよい5〜10員環の複素環残基を表す)、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい5〜10員環の複素環残基または−SiR141516(R14、R15およびR16は、それぞれ独立してC1 〜C6 のアルキル基を表す)を表す。R5 は−OR17(R17は水素原子、−SiR222324(R22、R23およびR24は、それぞれ独立してC1 〜C6 のアルキル基を表す)、C1 〜C6 のアルキル基または置換基を有していてもよい5〜10員環の複素環残基を表す)、−OCOR18(R18は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、アミノ基、C1 〜C6 のアルキルアミノ基、C2 〜C12のジアルキルアミノ基またはC2 〜C7 のアルケニルアミノ基を表す)、−NHR19(R19は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基または置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基を表す)、−NHCOR20(R20は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のハロアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、置換基を有していてもよいC3 〜C8 のシクロアルキル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキルオキシ基、C2 〜C7 のアルケニルオキシ基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリールオキシ基、C3〜C9 のアルコキシカルボニルアルコキシ基、C2 〜C12のジアルキルアミノ基または置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキルオキシ基を表す)または−NHSO2 21(R21はC1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のハロアルキル基、C2 〜C7 のカルボキシアルキル基、置換基を有していてもよいC6 〜C10のアリール基、C3 〜C9 のアルコキシカルボニルアルキル基または置換基を有していてもよいC7 〜C12のアラルキル基を表す)を表す。mは0または1を表す。}を表し、R2 は水素原子またはC1 〜C6 のアルキル基を表し、R3 は−C(=NR25)NH2 (R25は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアシルオキシ基、C1 〜C6 のアルコキシ基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニルオキシ基、ヒドロキシル基またはC2 〜C7 のヒドロキシアルキルカルボニルオキシ基を表す)、−NH−C(=NR25)NH2 (R25は前記定義に同じ)または−NHR26(R26は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基、C2 〜C7 のアシル基、C2 〜C7 のアルコキシカルボニル基または5−C1 〜C3 アルキル−1,3−ジオキソール−2−オン−4−イルメチル基を表す)を表す。但し、Aが窒素原子を表すとき、R3 は−C(=NR25)NH2 を表す〕で表されるプロリンアミド誘導体もしくはその塩またはそれらの水和物。

【公開番号】特開2006−249098(P2006−249098A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−158976(P2006−158976)
【出願日】平成18年6月7日(2006.6.7)
【分割の表示】特願平7−8922の分割
【原出願日】平成7年1月24日(1995.1.24)
【出願人】(000005968)三菱化学株式会社 (4,356)
【Fターム(参考)】