説明

プローブカバー用取出し容器及びその製造方法

【課題】耳式体温計シース用の取出し容器ボックスを提供する。
【解決手段】耳式体温計シース用の取出し容器ボックス(20)は、中空ケース(21)及び支持基底(22)を含む。中空ケース(21)の一端は、第1の開口(211)を有し、耳式体温計シースの開口端(24)は、中空ケース(21)の第1の開口(211)に向かって置かれる。第1の開口(211)の反対にある中空ケース(21)の他端は、第2の開口(212)を有し、少なくとも1対の第1のブロッキング部(215)が、第2の開口(212)に隣接して置かれる。支持基底(22)の一端は、中空ケース(21)の内部に置かれ、他端は、中空ケース(21)の第2の開口(212)を貫通する。支持基底(22)は、第1の開口(211)に向かって置かれた第3の開口(221)を有して、耳式体温計シース(24)の中空本体(240)を収容する。支持基底(22)の外側には、支持基底(22)が第2の開口(212)から離れることを防止するために、1対の第1のブロッキング部(215)を背にして立つ、第3の開口(221)に隣接して置かれた1対の第2のブロッキング部(223)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法に関する。特に、本発明は、耳式体温計のプローブカバーの取り出しや測定プローブへの装着を容易にする取出し容器及び、そのような取出し容器の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
耳式体温計のプローブカバーを収納し提供するための従来型取出し容器は、そのユーザ、例えば、医療従事者が、取出し容器からプローブカバーを取り出してから、手動でプローブカバーを耳式体温計の測定プローブに装着しなければならず、使用するのが不便であった。特に、赤外線耳式体温計では、感染を防ぐとともに測定プローブを清潔に保つためにプローブカバーを用いて作業しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
米国特許第4,993,424号、第5,100,018号及び、第6,840,402号に開示されている装置など、いくつかの先行技術による装置によれば、自動的に供給してプローブカバーを耳式体温計に装着することが可能となり、医療施設において用いられてきたが、その機械的な複雑さや嵩の高さにより、プローブカバーを供給機構に取り付けたり、プローブカバーを供給機構から送ったりする不便さをユーザに与えてしまう。また、市販されているプローブカバー用取出し容器には、破って開けることで開口部を形成する側面があり、その開口部を通して耳式体温計が取出し容器に収納されているプローブカバーに近づけるものがある。しかしながら、この取出し容器は操作が複雑であり、一旦開口部が形成されるとパッケージの完全性が失われてプローブカバーが空気に曝され、結果として汚染に曝されてしまうという不都合がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
先行技術による装置の欠点を改善する試みにおいて、本発明は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供するものである。前記取出し容器は、中空本体及び支持部を備える。前記中空本体は、その一端に第1の開口を有し、前記プローブカバーは、それぞれが前記第1の開口に面する開口端を有するように前記取出し容器に配置される。さらに、前記中空本体は、前記第1の開口を有する前記一端の反対側の他端に第2の開口を有する。前記第2の開口に隣接する前記中空本体の内側には、少なくとも1対の当接部が設けられる。前記支持部は、前記中空本体の内側に一端及び、前記中空本体の前記第2の開口から突出した反対端を有する。前記支持部は、前記プローブカバーの中空体を受けるために前記第1の開口に面する第3の開口を有する。前記支持部には、前記支持部が前記第2の開口を通って落下することを防ぐように、前記第1の当接部に当接する、前記第3の開口に隣接する少なくも1対の第2の当接部が外側に設けられる。
【0005】
従って、本発明の主要な目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造法を提供することであって、前記取出し容器は、その支持部に形成された第2の当接部に当接する第1の当接部を備えて形成された中空本体を有するので、前記支持部が前記中空本体から落下することを避けるように保持されるものである。
【0006】
本発明の第2の目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供することであって、前記取出し容器は、前記取出し容器に積み重ねられたプローブカバーを保持するように、最も近いプローブカバーのフランジに当接する第3の当接部を備えて形成された支持部を有するものである。
【0007】
本発明の他の目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供することであって、前記取出し容器は、ともに可撓性のある材料からできている中空本体及び支持部を有しているため、前記支持面の外面と前記中空本体の内面との間に形成される界面により前記取出し容器の大きさを収縮可能とすることができるものである。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供することであって、支持部の外面と中空本体の内面との間の摩擦は、当該中空本体の内面と前記プローブカバーのフランジとの間の摩擦よりも大きいものである。そのため、ユーザが耳式体温計を取出し容器の中に直接挿入すると、耳式体温計の測定プローブが中空本体を下方向に押し込み、プローブカバーが相対的に上方に動くので、耳式体温計が、最も近いプローブカバーとスムーズに組み立てられる。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供することであって、前記取出し容器は、当該取出し容器の中空本体の底に形成された中央開口の周辺に当接する横方向に延びた肩部を備えて形成された支持部を有するので、前記支持部が前記中空本体から落下することを避けるように保持されるものである。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供することであって、前記取出し容器は、最も近いプローブカバーのフランジに当接する肩部を備えて形成された支持部を有するので、積み重ねられたプローブカバーがしっかりと前記取出し容器の中に保持されるものである。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供することであって、前記取出し容器の支持部に形成された肩部と、前記取出し容器の中空本体の内面との間に界面が形成されるので、前記取出し容器の大きさが収縮可能となるものである。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供することであって、前記取出し容器の支持部の肩部と前記取出し容器の中空本体の内面との間の摩擦が、前記中空本体の前記内面と前記プローブカバーのフランジとの間の摩擦よりも大きいものである。そのため、ユーザが耳式体温計を前記取出し容器の中に直接挿入すると、耳式体温計の測定プローブが前記中空本体を下方向に押し込み、前記プローブカバーが相対的に上方に動くので、前記耳式体温計が最も近いプローブカバーとスムーズに組み立てられるものである。
【0013】
本発明は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法をさらに提供する。前記取出し容器は、複数のプローブカバーを収容するように構成され、中空本体及び支持部を備える取出し容器であって、前記中空本体によって前記取出し容器が積み重ねられた前記複数のプローブカバーをまとめて収容することができるようになるものである。前記中空本体は、その一端に第1の開口を有し、前記プローブカバーは、各プローブカバーが前記第1の開口に面する開口端を有するように、前記取出し容器に配置される。前記中空本体は、前記第1の開口を有する前記一端の反対側の端に底をさらに有する。1対の開口部は、前記中空本体の2つの側面にそれぞれ形成される。前記中空本体に収容される支持部の長さは、前記中空本体の長さ以下であり、前記支持部は、前記中空本体の内部において可動性を有する。1対の取手部は、前記支持部の2つの側面にそれぞれ設けられので、前記支持部が前記中空本体に収容されると、当該取手部は、前記中空本体の前記開口部からそれぞれ突出する。前記支持部は、前記プローブカバーの中空体を受けるために前記第1の開口に面する第3の開口を有する。
【0014】
従って、本発明のさらに他の目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供することであって、前記取出し容器は、中空本体に収容され、その長さが当該中空本体の長さ以下である支持部を有するので、より多くのプローブカバーを前記取出し容器に収納することが可能となるものである。一方、ユーザは、耳式体温計を取出し容器の中へ直接挿入してプローブカバーを取り出し、そのプローブカバーを耳式体温計に装着することができる。
【0015】
本発明のさらに他の目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供することであって、前記取出し容器の支持部の外面と前記取出し容器の中空本体の内面との間の摩擦は、前記中空本体の前記内面と前記プローブカバーのフランジとの間の摩擦よりも大きいものである。そのため、ユーザは、耳式体温計の測定プローブの大きさに関係なく、耳式体温計を取出し容器の中へと直接挿入してプローブカバーを取り出し、当該プローブカバーを耳式体温計に装着することができる。
【0016】
本発明のさらに他の目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供することであって、前記取出し容器は、ユーザが持ったり力を入れたりし易くするために、折れ曲がった構成要素として形成された耳部をそれぞれが有する取手部を有するものである。
【0017】
本発明のさらに他の目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供するものであって、前記取出し容器は、ユーザが持ったり力を入れたりし易くするために、取手部によって形成され、前記取出し容器の中空本体の周辺を取り囲む裾部を有するものである。
【0018】
本発明のさらに他の目的は、耳式体温計のプローブカバー用取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提供することであって、前記取出し容器は、その下端がブラケットに連結される裾部を有するので、ユーザが前記取出し容器を手に持たずに、当該取出し容器を使用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明及び好適な使用形態、さらなる目的及びその利点は、以下の例示的実施形態の詳細な説明を添付図とともに参照することでよく理解される。
【図1A】図1Aは、本発明の第1の好適な実施形態に係る取出し容器の斜視図であり、当該取出し容器の中空本体及び支持部が描かれたものである。
【図1B】図1Bは、本発明の第1の好適な実施形態の他の態様に係る中空本体の上面斜視図である。
【図1C】図1Cは、本発明の第1の好適な実施形態に係る取出し容器の斜視図であり、中空本体及び支持部がどのように組み立てられるかを示すものである。
【図1D】図1Dは、本発明の第1の好適な実施形態に係る支持部の底部斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第1の好適な実施形態に係る取出し容器の斜視図であり、中空本体、支持部及び、カバーケースがどのように組み立てられるかを示すものである。
【図3】図3は、本発明の第1の好適な実施形態に係る取出し容器の斜視図であり、中空本体、支持部及び、カバーケースが組み立てられたものである。
【図4】図4は、本発明の第3の好適な実施形態に係る取出し容器の斜視図であり、中空本体及び支持部が組み立てられた状態で描かれたものである。
【図5A】図5Aは、本発明の第3の好適な実施形態に係る中空本体の斜視図である。
【図5B】図5Bは、本発明の第3の好適な実施形態に係る支持部の斜視図である。
【図6】図6は、本発明の第3の好適な実施形態に係る取出し容器の斜視図であり、支持部が中空本体の中に収容されたものである。
【図7A】図7Aは、本発明の第5の好適な実施形態に係る取出し容器の斜視図である。
【図7B】図7Bは、本発明の第5の好適な実施形態に係る取出し容器の支持部の斜視図である。
【図7C】図7Cは、本発明の第5の好適な実施形態に係る取出し容器の支持部の側面斜視図である。
【図7D】図7Dは、本発明の第5の好適な実施形態の他の態様に係る取出し容器の斜視図であり、当該取出し容器が耳部を備えて形成されたものである。
【図7E】図7Eは、第5の好適な実施形態のさらに他の態様に係る取出し容器の支持部の斜視図であり、当該支持部には折れ曲がった構成要素が設けられるものである。
【図7F】図7Fは、本発明の第5の好適な実施形態のさらに他の態様に係る取出し容器の斜視図であり、当該取出し容器が裾部を備えて形成された支持部を備えるものである。
【図7G】図7Gは、図7Fの取出し容器の他の斜視図であり、当該取出し容器がブラケットに固定されたものである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、耳式体温計のプローブカバー用の取出し容器及びそのような取出し容器の製造方法を提案するものであるが、耳式体温計の基本的原理は、通常の知識を有している者であれば理解することができるため、本明細書において詳細な説明は行わない。一方、以下の説明において参照する添付の図面は、実際の縮尺でなされたものではなく、本発明の特徴を単に概略的に示すとこを意図しているため、実際の尺度で描く必要はない。
【0021】
図1Aを参照して、本発明の第1の好適な実施形態に係る耳式体温計のプローブカバー用取出し容器20を説明する。取出し容器20は、それぞれが1つの開口端241及び反対側に閉端242を備える中空体240を有する複数のプローブカバーを収容するように構成され、フランジ243が開口端241から外に向かって放射状に延びる。取出し容器20は、中空本体21及び支持部22を備える。中空本体21によって、取出し容器20が積み重ねられた複数のプローブカバー24をまとめて収容できるようになる。図1Bを参照すると、第1の開口211は、中空本体21の一端に形成され、複数のプローブカバー24は、それぞれの開口端241が、中空本体21の第1の開口211に面するように中空本体21の中に配置される。
【0022】
図1Cから分かるように、第1の開口211を有する一端の反対側の中空本体21の他端には、第2の開口212が形成される。第2の開口212には、1対の第1の当接部215が隣接して設けられる。また、中空本体21の第2の開口212に面する支持部22の一端は(破線で示されたように)、第3の開口221を備えて形成される。第3の開口221には、1対の第2の当接部223が隣接して設けられる。支持部22が中空本体21の中にぴったりと収まるように図1Cの破線によって示した方向に沿って中空本体21の第2の開口212を通って挿入されると、第2の当接部223は、第1の当接部215に突付けになり、支持部22が中空本体21から落下することを防止する。さらに、支持部22の中に積み重ねられたプローブカバー24をしっかりと保持するように、最も近いプローブカバー24のフランジ243に当接する、1対の第3の当接部224が支持部22の第3の開口221に隣接して設けられる。第1の当接部215、第2の当接部223及び、第3の当接部224のそれぞれは、細長片のような構造である。
【0023】
本実施形態において、中空本体21及び支持部22は、ともに可撓性のある材料からできており、実質的に同様の断面形状を有する。支持部22の外面と中空本体21の内面との間の摩擦が中空本体21の内面とプローブカバー24のフランジ243との間の摩擦より大きい、支持部22の外面と中空本体21の内面との間の界面により、ユーザは、耳式体温計(図には示さず)を取出し容器20の中に直接挿入して、支持部22を中空本体21の中へとさらに移動させることができるので、1つの当該プローブカバー24を首尾よく回収することができる。一方、支持部22が中空本体21の中へとさらに動くのに伴って、取出し容器20の全体の大きさは減少する。
【0024】
図2及び図3を参照すると、取出し容器20は、取出し容器20からプローブカバー24を回収する際の利便性を高めるために支持部22を取り囲むカバーケース23をさらに備える。取出し容器20に収納されたプローブカバー24が続けて取り出される時、支持部22は、中空本体21の中へ深く押し込まれるので、中空本体21から突出した支持部22の長さは次第に短くなる。ここで、支持部22は、カバーケース23によって取り囲まれているので、ユーザがカバーケース23を持って、取出し容器20からプローブカバー24を回収しようとする時でも、中空本体21のためにふさがった彼/彼女の手を使うことなく中空本体21を下方向に向かって押し込むことができる。そのため、カバーケース23は、支持部22によって中空本体21の中へとスムーズに嵌め込まれる。その上、図1Dに示したように、取出し容器20を支持するブラケットを部分的に収容するために、支持部22の底には収容スペース222が形成される。また、カバーケース23は、支持部22を支えるために下蓋236が設けられた底を有する。
【0025】
図2及び図3を参照すると、取出し容器20をブラケットに装着するために、カバーケース23は、まず支持部22の周りに実装されるので、支持部22の底が、カバーケース23の下蓋236に当接する。そして、ブラケットは、支持部22の収容スペース222に届くようにカバーケース23に形成された1対の側方の穴235を貫通する。特に、カバーケース23は、支持部22と実質的に同じ長さを有するが、カバーケース23の底及び中空本体21は、実質的に同様の周囲形状を有する。カバーケース23は、紙又はプラスチックからできている。さらに、中空本体21の断面形状は、描いた矩形の他に、円形、三角形、台形又は、多角形であってもよい。
【0026】
図1A及び図1Bに戻って参照すると、支持部22及び中空本体21の長さは、実質的に等しい。第1の開口211を閉じて、プローブカバー24が第1の開口211を通って逃げること避けるために、上蓋213及びプラップ217が中空本体21の第1の開口211に隣接して互いに対向するように設けられる。ここで、上蓋213の一方に突起部216が形成され、フラップ217の中央に係止穴218が形成されるので、フラップ217の係止穴218を通って上蓋213の突起部216を貫通させることにより、上蓋213がフラップ217と連結される。中空本体21及び支持部22は、紙又はプラスチックからできている。図1Bに示したように、上蓋213は、単一部品構成に限定されるものではなく、1対のカバープレート214として形成される。2つのカバープレート214は、それぞれ、突起部及び突起部に対応する切欠き部が設けられるので、突起部及び切欠き部同士を連結させると、2つのカバープレート214は、連帯して第1の開口211を閉じる。もちろん、カバープレート214同士は、実際の適用に基づいて異なる方法で連結することもできる。
【0027】
本発明の第2の好適な実施形態を提案して、第1の好適な実施形態において説明したような取出し容器の製造方法を提供する。この方法には以下のステップが含まれる。
(1)第1の開口を備えて形成された一端及び第2の開口を備えて形成された反対端を有する可撓性のある中空本体を提供するステップ。ここで、第2の開口に隣接する中空本体の内側に、少なくとも1対の当接部が設けられ、中空本体は、プローブカバーが中空本体の第1の開口に面するように、複数の積み重ねられたプローブカバーを収容するように構成され、中空本体の第1の開口は、第1の開口を閉じるための上蓋を備えて形成され、当該上蓋は、第1の開口を閉じるための2つのカバープレートから適宜構成される。
(2)中空本体に受けられた一端及び、中空本体の第2の開口から突出する反対端を有する可撓性のある支持部を提供するステップ。ここで、プローブカバーの中空本体を受けるために、第3の開口が第1の開口に面する支持部の端に形成され、支持部が第2の開口を通って落下することを防止するように、支持部は、第1の当接部に当接する第3の開口に隣接する少なくも1対の第2の当接部を外側に備え、支持部は、最も近いプローブカバーのフランジに当接する第3の開口に隣接する少なくとも1対の第3の当接部を備えて形成され、第3の開口の反対側の支持部の端は、底として形成され、支持部及び中空本体は、実質的に同様の断面形状を有し、支持部の外面と中空本体の内面との間に界面が形成される。
(3)カバーケースを提供するステップ。ここで、カバーケース及び支持部の長さは実質的に等しく、カバーケースの底及び中空本体は、実質的に同様の周囲形状を有し、ケースカバーの底は、支持部を支えるための下蓋を備える。
【0028】
本実施形態において、取出し容器の中空本体、支持部、カバーケース及び、他の関連する構成要素は、構造、材料、連結方法及び作用において第1の好適な実施形態のものと同じである。
【0029】
図4を参照して、本発明の第3の好適な実施形態に係る耳式体温計のプローブカバー用取出し容器30を説明する。取出し容器30は、それぞれが1つの開口端241及び反対側の閉端242を備える中空体240を有する複数のプローブカバーを収容するように構成され、フランジ243が開口端241から外に向かって放射状に延びる。取出し容器30は、中空本体31及び支持部32を備える。中空本体31によって、取出し容器30が積み重ねられた複数のプローブカバー24をまとめて収容できるようになる。第1の開口311は、取出し容器30の一端に形成され、複数のプローブカバー24は、それぞれの開口端241が、中空本体31の第1の開口311に面するように取出し容器30に配置される。
【0030】
図5A及び図5Bから分かるように、第1の開口311を有する中空本体31の一端の反対側の他端には、底316が形成され、第2の開口312が中心部に形成される。支持部32は、中空本体31において受けられる一端及び、中空本体31の第2の開口312から突出する反対端を有する。支持部32は、プローブカバー24の中空体240を受けるために、第1の開口311面した第3の開口321を有する。最も近いプローブカバー24のフランジ243に当接するために、肩部320が支持部32の第3の開口から横方向に延ばされているので、支持部32の中で積み重ねられたプローブカバー24がしっかりと保持される。その上、支持部32の肩部320も、支持部32が中空本体31の第2の開口312を通って落下することを防止するように、中空本体31の底316に当接する。
【0031】
図4によると、中空本体31及び支持部32はともに、可撓性のある材料からつくられるので、支持部32を中空本体31の中にぴったりと収めることができる。一方、支持部32の肩部320と中空本体の内面との間に界面が形成され、支持部32の肩部320と中空本体31の内面との間の摩擦は、中空本体31の内面とプローブカバー24のフランジ243との間の摩擦よりも大きい。よって、ユーザは、耳式体温計(図には示さず)を取出し容器30の中に直接挿入して、支持部32を中空本体31の第1の開口311に向かって移動させるので、1つの当該プローブカバー24を首尾よく回収することができる。同時に、支持部32が中空本体31の中へとさらに動くに伴って、取出し容器30の全体の大きさは減少する。
【0032】
図6を参照すると、支持部32の肩部320及び中空本体31の第1の開口311は、実質的に同様の断面形状を有するとともに、支持部32及び中空本体31の長さは、実質的に等しい。図において中空本体31は、矩形の断面形状を持つものとして示されているが、中空本体31の断面形状は、円形、三角形、台形又は、多角形であってもよい。中空本体31及び支持部32は、紙又はプラスチックからできている。さらに、第1の開口311を閉じることによってプローブカバー24が取出し容器30から逃げることを防止するように、上蓋313が中空本体31の第1の開口311に隣接して設けられる。
【0033】
図4に戻って参照すると、上蓋313は、単一部品構成に限定されるものではなく、1対のカバープレート314,315から構成される。2つのカバープレート314,315は、それぞれ、突起部及び突起部に対応する長穴が設けられるので、カバープレート314の突起部がカバープレート315の長穴と連結されると、カバープレート314,315は、連帯して第1の開口211を閉じる。もちろん、カバープレート314,315同士は、実際の適用に基づいて異なる方法で連結することもできる。図5Bを参照すると、管状部322は、プローブカバー24を受けるために支持部32の第3の開口321から延びる。さらに、取り外し可能な架台324は、第3の開口321の反対側の支持部32の一端に横向きに設けられる。三先の尖った星のような断面形状を有する連接棒323は、取出し容器30によって支持部32にかかる圧力を均等に分散させるために、管状部322と架台324との間に設けられる。あるいは、連接棒323は、三先の尖った星型構成に加えて架台324までずっと延びる筒状の形状であってもよい。さらに、架台324及び中空本体31は、実質的に同様の周囲形状を有する。
【0034】
ここで、本発明の第4の好適な実施形態を提案して、第3の好適な実施形態において説明したような取出し容器の製造方法を提供する。この方法には、以下のステップが含まれる。
(1)第1の開口を備えて形成された一端及び、第2の開口を中央に備える底として形成された反対端を有する可撓性のある中空本体を提供するステップ。中空本体は、プローブカバーの開口端が中空本体の第1の開口に面するように、複数の積み重ねられたプローブカバーを収容するように構成される。
(2)中空本体において受けられた一端及び、中空本体の第2の開口から突出する反対端を有する支持部を提供するステップ。ここで、支持部は、プローブカバーの中空体を受けるために第1の開口に面する第3の開口を有し、肩部は、最も近いプローブカバーのフランジに当接する第3の開口から横方向に外に向かって延ばされ、肩部も、支持部が中空本体の第2の開口を通って落下することを防止するように、中空本体の底に突付けになり、支持部は、中空本体の材料より硬い材料からできているので、支持部の肩部と中空本体の内面との間に界面が形成される。
(3)第3の開口を有する一端の反対側にある支持部の底に横方向に架台をさらに提供するステップ。ここで、 架台及び中空本体は、実質的に同様の断面形状を有する。
(4)第1の開口を閉じるために中空本体の第1の開口に隣接する少なくとも1つの上蓋をさらに提供するステップ。ここで、上蓋は、第1の開口を閉じるための1対のカバープレートから構成されてもよい。
【0035】
本実施形態において、取出し容器の中空本体、支持部及び、他の関連する構成要素は、構造、材料、連結方法及び作用において第3の好適な実施形態のものと同じである
【0036】
図7Aを参照して、本発明の第5の好適な実施形態に係る耳式体温計のプローブカバー用取出し容器40を説明する。取出し容器40は、それぞれが1つの開口端241及び反対側の閉端242を備える中空体240を有する複数のプローブカバーを収容するように構成され、フランジ243が開口端241から外に向かって放射状に延びる。取出し容器40は、中空本体41及び支持部42を備える。中空本体41によって、取出し容器40は、積み重ねられた複数のプローブカバー24をまとめて収容できるようになる。第1の開口411は、中空本体41の一端に形成され、複数のプローブカバー24は、それぞれの開口端241が中空本体41の第1の開口411に面するように中空本体21に配置される。その上、中空本体41は、第1の開口411を有する一端の反対側の他端に底416と、中空本体41の2つの側面にそれぞれ形成された1対の開口部43とを有する。
【0037】
図7B及び図7Cを参照すると、中空本体41に収容された支持部42の長さは、中空本体41の長さ以下であり、支持部は、中空本体41の内部において可動性を有する。本実施形態の支持部42の大きさは、小さくなっているので、より多くのプローブカバー24を取出し容器40に収納することができる。支持部42は、第1の開口411に面する第3の開口421を有する。管状部422は、プローブカバー24の中空体を受けるために第3の開口421から延びる。肩部420は、最も近いプローブカバー24のフランジ243に当接する第3の開口421から横方向に延びるので、積み重ねられたプローブカバー24が支持部42の中でしっかりと保持される。1対の取手部423は、支持部42の2つの側面にそれぞれ設けられ、中空本体41の開口部43からそれぞれ突出して、ユーザが持ったり力を入れたりし易くする。
【0038】
本発明において、中空本体41及び支持部42は、可撓性のある材料からできており、支持部42と中空本体41の内面との間に界面が形成される。すなわち、支持部42と中空本体41の内面との間の摩擦は、中空本体41の内面とプローブカバー24のフランジ243との間の摩擦よりも大きい。そのため、ユーザは、耳式体温計(図には示さず)を取出し容器40の中に直接挿入して、支持部42を中空本体41の中へとさらに移動させることができるので、1つの当該プローブカバー24を首尾よく取り出すことができる。
【0039】
図7Dを参照すると、支持部42の取手部423は、幅が中空本体41の開口部43よりも大きい耳部424を備えてさらに延びるので、取手部423を持っているユーザは、力を簡単に働かせて支持部42を中空本体41の内部へスムーズに移動させることができる。図7Eを参照すると、耳部424は、折れ曲がった構成要素427として形成される。ユーザが耳式体温計(図には示さず)を取出し容器40の中へと挿入すると、折れ曲がった構成要素427はユーザの手に当たるので、持ったり力を入れたりし易くなる。図7Fを参照すると、支持部42の両側に設けられた1対の取手部423は互いに接続されて、中空本体41の周囲を取り囲んでユーザが持ったり力を入れたりし易くする裾部44を形成する。ここで図7Gを見ると、ユーザが取出し容器40を彼/彼女の手に持つことなく安定して力を入れられるようにするために、裾部44は、ブラケット45に固定された下縁を有するので、取出し容器40は、使用中に転倒することなく安定してテーブルに設置することができる。
【0040】
また、支持部42及び取手部423は、1つの部品として一体的に形成されてもよいし、個別につくって組み立ててもよいが、一体的に形成された構造がより好ましい。中空本体41又は取手部423はそれぞれ、描いた矩形の断面形状の代わりに、円形、三角形、台形又は多角形の断面形状を有してもよい。中空本体41、支持部42及び、取手部423は、紙又はプラスチックからできている。さらに、第1の開口411を閉じて、プローブカバー24が取出し容器40から逃げることを防止するために、上蓋413が中空本体41の第1の開口411に隣接して設けられる。あるいは、図7Gから分かるように、上蓋413は、一体型の構成に限定されるものではなく、1対のカバープレート414,415から構成される。2つのカバープレート414,415はそれぞれ、突起部及び突起部に対応する長穴を備えるので、カバープレート414の突起部が、カバープレート415の長穴と連結されると、2つのカバープレート414,415は、連帯して第1の開口411を閉じる。もちろん、カバープレート414,415同士は、実際の適用に基づいて異なる方法で連結することもできる。
【0041】
本発明の第6の好適な実施形態をここに提案して、第5の好適な実施形態において説明したような取出し容器の製造方法を提供する。この方法には、次のステップが含まれる。
(1)第1の開口が形成された一端及び、底として形成された反対端を有する可撓性のある中空本体を提供するステップ。ここで、1対の開口部が、中空本体の2つの側面にそれぞれ形成され、中空本体は、プローブカバーの開口端が、中空本体の第1の開口に面するように、複数の積み重ねられたプローブカバーを収容するように構成される。
(2)中空本体に収容され、中空本体の中で可動性を有する支持部を提供するステップ。支持部の長さは、中空本体の長さ以下であり、支持部は、プローブカバーの中空体を受けるために第1の開口に面する第3の開口を有し、肩部が、最も近いプローブカバーのフランジに当接する第3の開口から横方向に延び、1対の取手部が支持部の2つの側面にそれぞれ設けられるとともに中空本体の開口部からそれぞれ突出する。中空本体と支持部の内面との間に界面が形成されるので、支持部と中空本体の内面との間の摩擦が、中空本体の内面とプローブカバーのフランジとの間の摩擦より大きい。
(3)第1の開口を閉じるために中空本体の第1の開口に隣接する少なくとも1つの上蓋をさらに提供するステップ。ここで上蓋は、第1の開口を閉じるための1対のカバープレートから構成されてもよい。
【0042】
本実施形態において、取出し容器の中空本体、支持部及び、他の関連する構成要素は、構造、材料、連結方法及び作用において第5の好適な実施形態のものと同じである。
【0043】
本発明は、好適な実施形態を参照して説明してきたが、実施形態は、本発明の範囲を限定することを意図するものではないことが理解される。また、本明細書に開示した内容は、当業者であれば容易に理解し実施することができるものであり、本発明の概念から逸脱しない全ての同等な訂正又は変更は、添付した請求項により含まれるものとする。
【符号の説明】
【0044】
20,30,40 取出し容器
21,31,41 中空本体
211,311,411 第1の開口
212,312 第2の開口
213,313,413 上蓋
214,314,315,414,415 カバープレート
215 第1の当接部
216 突起部
217 フラップ
218 係止穴
22,32,42 支持部
221,321,421 第3の開口
222 収容スペース
223 第2の当接部
224 第3の当接部
23 カバーケース
236 下蓋
24 プローブカバー
240 中空本
241 開口端
242 閉端
243 フランジ
316,416 底
320,420 肩部
322,422 管状部
323 連接棒
324 架台
43 開口部
423 取手部
424 耳部
427 折れ曲がった構成要素
44 裾部
45 ブラケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フランジがそこから外に向かって放射状に延びる1つの開口端及びその反対側に閉端を備える中空体をそれぞれ有する、耳式体温計のプローブカバー用の取出し容器であって、中空本体と、支持部とを備え、
前記中空本体は、複数の積み重ねられたプローブカバーを収容するように構成され、前記中空本体の端には第1の開口が、前記プローブカバーの前記開口端が前記中空本体の当該第1の開口に面するように形成され、前記第1の開口を有する前記端の反対側の前記中空本体の他端には、第2の開口が形成され、前記第2の開口に隣接する前記中空本体の内側には、少なくとも1対の第1当接部が設けられること、及び
前記支持部は、前記中空本体に受けられた一端及び、前記中空本体の前記第2の開口から突出する反対端を有し、前記支持部は、前記プローブカバーの前記中空体を受けるために前記第1の開口に面する第3の開口を有し、前記支持部には、当該支持部が第2の開口を通って落下することを防止するように、前記1対の第1の当接部に当接する前記第3の開口に隣接する少なくも1対の第2の当接部が外側に設けられ、前記支持部は、前記最も近いプローブカバーの前記フランジに当接する前記第3の開口に隣接する少なくとも1対の第3の当接部がさらに設けられ、前記第3の開口の反対側の前記支持部の前記端は、底として形成されることを特徴とする取出し容器であって、
前記中空本体及び前記支持部は、可撓性のある材料からできており、実質的に同様の断面形状を有し、前記支持部の外面と前記中空本体の内面との間に界面が形成される取出し容器。
【請求項2】
前記支持部の前記外面と前記中空本体の前記内面との間の摩擦は、前記中空本体の前記内面と前記プローブカバーの前記フランジとの間の摩擦よりも大きい請求項1の取出し容器。
【請求項3】
前記支持部及び前記中空本体は、実質的に等しい長さを有する請求項1の取出し容器。
【請求項4】
前記支持部の前記底は、収容スペースとして形成される請求項1の取出し容器。
【請求項5】
前記支持部の長さと実質的に等しい長さを有するカバーケースをさらに備える請求項1の取出し容器。
【請求項6】
前記カバーケースの底及び前記中空本体は、実質的に同様の周囲形状を有する請求項5の取出し容器。
【請求項7】
前記カバーケースは、前記支持部を支持する下蓋を備えた底を有する請求項5の取出し容器。
【請求項8】
前記カバーケースは、紙又はプラスチックからできている請求項5の取出し容器。
【請求項9】
前記中空本体の前記断面形状は、矩形である請求項1の取出し容器。
【請求項10】
前記中空本体の前記断面形状は、円形状、三角状、台形状及び多角形状からなる群から選択される請求項1の取出し容器。
【請求項11】
上蓋が前記第1の開口を閉じるために前記中空本体の前記第1の開口に隣接して設けられる請求項1の取出し容器。
【請求項12】
前記上蓋は、前記第1の開口を覆うための1対のカバープレートをさらに備える請求項11の取出し容器。
【請求項13】
前記中空本体及び前記支持部のそれぞれは、紙又はプラスチックからできている請求項1の取出し容器。
【請求項14】
前記第1の当接部は、それぞれ細長片のような構造である請求項1の取出し容器。
【請求項15】
フランジがそこから外に向かって放射状に延びる開口端及びその反対側に閉端を備える中空体をそれぞれ有する、耳式体温計のプローブカバー用の取出し容器を製造する方法であって、
第1の開口を備えて形成された一端及び第2の開口を備えて形成された前記第1の開口の反対側の端を有する可撓性のある柔らかい中空本体を提供するステップを含み、前記第2の開口に隣接する前記中空本体の内側には、少なくとも1対の当接部が設けられ、前記中空本体は、複数の積み重ねられたプローブカバーを収容するように構成されているので、前記プローブカバーの前記開口端が、前記中空本体の前記第1の開口に面し、
一端が前記中空本体に受けられ、反対端が前記中空本体の前記第2の開口から突出する支持部を提供するステップを含み、前記支持部は、前記プローブカバーの前記中空体を受けるために前記第1の開口に面する第3の開口を有し、前記支持部が前記第2の開口を通って逃げることを防止するように、前記1対の第1の当接部に当接する前記第3の開口に隣接する前記支持部の外面に少なくとも1対の第2の当接部が設けられ、前記最も近いプローブカバーの前記フランジに当接する前記第3の開口に隣接する少なくとも1対の第3の当接部が設けられ、前記支持部は、前記第3の開口の反対側の端に底を有し、前記支持部及び前記中空本体は、実質的に同様の断面形状を有し、前記支持部の前記外面と前記中空本体の内面との間に界面が形成される方法。
【請求項16】
前記支持部の前記外面と前記中空本体の前記内面との間の摩擦は、前記中空本体の前記内面と前記プローブカバーの前記フランジとの間の摩擦よりも大きい請求項15の方法。
【請求項17】
前記支持部及び前記中空本体は、実質的に等しい長さを有する請求項15の方法。
【請求項18】
前記支持部の前記底は、収容スペースとして形成される請求項15の方法。
【請求項19】
前記支持部の長さと実質的に等しい長さを有するカバーケース提供することをさらに備える請求項15の方法。
【請求項20】
前記カバーケースの底及び前記中空本体は、実質的に同様の周囲形状を有する請求項19の方法。
【請求項21】
前記カバーケースは、前記支持部を支持する下蓋を備えた底を有する請求項19の方法。
【請求項22】
前記カバーケースは、紙又はプラスチックからできている請求項19の方法。
【請求項23】
前記中空本体の前記断面形状は、矩形である請求項15の方法。
【請求項24】
前記中空本体の前記断面形状は、円形状、三角状、台形状及び多角形からなる群から選択される請求項15の方法。
【請求項25】
前記中空本体は、前記第1の開口を覆うために前記第1の開口の隣に上蓋をさらに有する請求項15の方法。
【請求項26】
前記上蓋は、前記第1の開口を覆うために1対のカバープレートをさらに備える請求項25の方法。
【請求項27】
前記中空本体及び前記支持部は、紙又はプラスチックからできている請求項15の方法。
【請求項28】
前記第1の当接部は、それぞれ細長片のような構造である請求項15の方法。
【請求項29】
フランジがそこから外に向かって放射状に延びる1つの開口端及びその反対側に閉端を備える中空体をそれぞれ有する、耳式体温計のプローブカバー用の取出し容器であって、中空本体と、支持部とを備え、
前記中空本体は、前記複数の積み重ねられたプローブカバーを収容するように構成され、前記中空本体の端には第1の開口が、前記プローブカバーの前記開口端が前記中空本体の当該第1の開口に面するように形成され、前記第1の開口を有する前記端の反対側の前記中空本体の他端には底が形成され、前記底は、第2の開口を中央に備えて形成されること、及び
前記支持部は、前記中空本体内に受けられた一端及び、前記中空本体の前記第2の開口から突出する反対端を有し、前記支持部は、前記プローブカバーの前記中空体を受けるために前記第1の開口に面する第3の開口を有し、前記支持部が前記第2の開口を通って落下することを防止するように、前記最も近いプローブカバーの前記フランジに当接するとともに前記中空本体の前記底にも当接するために、肩部が前記第3の開口から横方向に延びることを特徴とする取出し容器であって、
前記中空本体及び前記支持部は、可撓性のある材料からできており、前記支持部の前記肩部と前記中空本体の内面との間に界面が形成される取出し容器。
【請求項30】
前記支持部の前記肩部と前記中空本体の前記内面との間の摩擦は、前記中空本体の前記内面と前記プローブカバーの前記フランジとの間の摩擦よりも大きい請求項29の取出し容器。
【請求項31】
前記支持部の前記肩部及び前記中空本体の前記第1の開口は、実質的に同様の周囲形状を有する請求項25の取出し容器。
【請求項32】
管状部が、前記支持部の前記第3の開口から延びる請求項29の取出し容器。
【請求項33】
前記支持部及び前記中空本体は、実質的に等しい長さを有する請求項29の取出し容器。
【請求項34】
架台が、前記第3の開口の反対側の前記支持部の前記一端に横方向に設けられ、前記架台及び前記中空本体は、実質的に同様の周囲形状を有する請求項29の取出し容器。
【請求項35】
前記中空本体の前記断面形状は、矩形である請求項29の取出し容器。
【請求項36】
前記中空本体の前記断面形状は、円形状、三角状、台形状及び多角形からなる群から選択される請求項29の取出し容器。
【請求項37】
前記中空本体及び前記支持部のそれぞれは、紙又はプラスチックからできている請求項29の取出し容器。
【請求項38】
前記中空本体は、前記第1の開口を閉じるように前記中空本体の前記第1の開口に隣接する少なくとも1つの上蓋をさらに備える請求項29の取出し容器。
【請求項39】
前記上蓋は、前記第1の開口を閉じるように1対のカバープレートをさらに備える請求項38の取出し容器。
【請求項40】
フランジがそこから外に向かって放射状に延びる開口端及びその反対側に閉端を備える中空体をそれぞれ有する、耳式体温計のプローブカバー用の取出し容器を製造する方法であって、
複数の積み重ねられたプローブカバーを収容するように構成されている可撓性のある柔らかい中空本体を提供するステップを含み、第1の開口が、前記プローブカバーの前記開口端が前記中空本体の当該第1の開口に面するように前記中空本体の端に形成され、前記第1の開口を有する前記端の反対側の前記中空本体の端には底が形成され、前記底の中央部には第2の開口が設けられ、
一端が前記中空本体に受けられ、反対端が前記中空本体の前記第2の開口から突出する支持部を提供するステップを含み、前記支持部は、前記プローブカバーの前記中空体を受けるために前記第1の開口に面する第3の開口を有し、前記支持部が前記第2の開口を通って逃げることを防止するように、肩部が前記最も近いプローブカバーの前記フランジに当接する前記第3の開口から横方向に延び、前記支持部は、前記中空本体の材料より硬い材料からできているので、前記支持部と前記中空本体の内面との間に界面が形成される方法。
【請求項41】
前記支持部の前記肩部と前記中空本体の前記内面との間の摩擦は、前記中空本体の前記内面と前記プローブカバーの前記フランジとの間の摩擦よりも大きい請求項40の方法。
【請求項42】
前記支持部の前記肩部及び前記中空本体の前記第1の開口は、実質的に同様の周囲形状を有する請求項40の方法。
【請求項43】
管状部が前記支持部の前記第3の開口から延びる請求項40の方法。
【請求項44】
前記支持部及び前記中空本体は、実質的に等しい長さを有する請求項40の方法。
【請求項45】
架台が、前記第3の開口の反対側の前記支持部の前記一端に横方向に設けられ、前記架台及び前記中空本体は、実質的に同様の周囲形状を有する請求項40の方法。
【請求項46】
前記中空本体の前記断面形状は、矩形である、請求項40の方法。
【請求項47】
前記中空本体の前記断面形状は、円形、三角、台形及び多角形からなる群から選択される請求項40の方法。
【請求項48】
前記中空本体及び前記支持部のそれぞれは、紙又はプラスチックからできている請求項40の方法。
【請求項49】
前記中空本体は、前記第1の開口を閉じるように前記中空本体の前記第1の開口に隣接する上蓋をさらに備える請求項40の方法。
【請求項50】
前記上蓋は、前記第1の開口を閉じるように1対のカバープレートをさらに備える請求項49の方法。
【請求項51】
フランジがそこから外に向かって放射状に延びる開口端及びその反対側に閉端を備える中空体をそれぞれ有する、耳式体温計のプローブカバー用の取出し容器であって、中空本体と、支持部とを備え、
前記中空本体は、前記複数の積み重ねられたプローブカバーを収容するように構成され、前記中空本体の端には第1の開口が、前記プローブカバーの前記開口端が前記中空本体の当該第1の開口に面するように形成され、前記第1の開口を有する前記端の反対側の前記中空本体の他端には底が形成され、前記中空本体の2つの側面には1対の開口部がそれぞれ形成されること、及び
前記支持部は、前記中空本体に収容され、その長さは、前記中空本体の長さ以下であり、前記支持部は、前記中空本体内で可動性を有し、前記支持部は、前記プローブカバーの前記中空体を受けるために前記第1の開口に面する第3の開口を有し、肩部が前記最も近いプローブカバーの前記フランジに当接する前記第3の開口から横方向に延び、1対の取手部が前記支持部の2つの側面にそれぞれ設けられるとともに前記中空本体の前記開口部からそれぞれ突出することを特徴とする取出し容器であって、
前記中空本体及び前記支持部は、可撓性のある材料からできており、前記支持部と前記中空本体の内面との間の摩擦は、前記中空本体の前記内面と前記プローブカバーの前記フランジとの間の摩擦よりも大きい取出し容器。
【請求項52】
管状部が、前記支持部の前記第3の開口から延びる請求項51の取出し容器。
【請求項53】
前記支持部の当該取手部のそれぞれは、弓状、三角形、矩形及び多角形からなる群から選択される形状を有する請求項51の取出し容器。
【請求項54】
前記支持部の前記取手部のそれぞれは、耳部を持って延ばされ、当該耳部の幅は、前記中空本体の前記開口部の幅より大きい請求項51の取出し容器。
【請求項55】
前記支持部は、持ったり力を入れたりし易くするために、前記1対の取手部によって形成され、前記中空本体の周囲を取り囲む裾部をさらに備える請求項51の取出し容器。
【請求項56】
前記裾部は、持ったり力を入れたりし易くするためにブラケットに固定された下部縁を有する請求項55の取出し容器。
【請求項57】
前記耳部は、持ったり力を入れたりし易くするために折れ曲がった構成要素を備える請求項54の取出し容器。
【請求項58】
前記支持部及び前記取手部は、1つの部品として一体的に形成される請求項51の取出し容器。
【請求項59】
前記支持部及び前記取手部は、個別に形成され、そして、互いに組み立てられる請求項51の取出し容器。
【請求項60】
前記中空本体の前記断面形状は、矩形である請求項51の取出し容器。
【請求項61】
前記中空本体の前記断面形状は、円形、三角、台形及び多角形からなる群から選択される請求項51の取出し容器。
【請求項62】
前記中空本体、前記支持部又は、前記取手部は、紙又はプラスチックからできている請求項51の取出し容器。
【請求項63】
前記中空本体は、前記第1の開口を閉じるように前記中空本体の前記第1の開口に隣接する上蓋をさらに備える請求項51の取出し容器。
【請求項64】
前記上蓋は、前記第1の開口を閉じるように1対のカバープレートをさらに備える請求項63の取出し容器。
【請求項65】
フランジがそこから外に向かって放射状に延びる開口端及びその反対側に閉端を備える中空体をそれぞれ有する、耳式体温計のプローブカバー用の取出し容器を製造する方法であって、
複数の積み重ねられたプローブカバーを収容するように構成されている可撓性のある柔らかい中空本体を提供するステップを含み、第1の開口が、前記プローブカバーの前記開口端が前記中空本体の当該第1の開口に面するように、前記中空本体の端に形成され、前記第1の開口を有する前記端の反対側にある前記中空本体の端には底が形成され、前記中空本体の2つの側面には1対の開口部が形成され、
前記中空本体に受けられ、その長さが前記中空本体の長さ以下であるとともに、前記中空本体の内部において可動性を有する支持部を提供するステップを含み、前記支持部は、前記プローブカバーの前記中空体を受けるために前記第1の開口に面する第3の開口を有し、肩部が前記最も近いプローブカバーの前記フランジに当接する前記第3の開口から横方向に延び、1対の取手部が、前記支持部の2つの側面にそれぞれ設けられるとともに前記中空本体の前記開口部からそれぞれ突出し、前記支持部は、前記中空本体の材料より硬い材料からできているので、前記支持部と前記中空本体の内面との間に界面が形成され、前記支持部と前記中空本体の内面との間の摩擦が、前記中空本体の前記内面と前記プローブカバーの前記フランジとの間の摩擦よりも大きい方法。
【請求項66】
管状部が、前記支持部の前記第3の開口から延びる請求項65の方法。
【請求項67】
前記支持部の当該取手部のそれぞれは、弓状、三角形、矩形及び多角形からなる群から選択される形状を有する請求項65の取出し容器。
【請求項68】
前記支持部の当該取手部のそれぞれは、耳部を持って延ばされ、前記耳部の幅は、前記中空本体の前記開口部の幅より大きい請求項65の方法。
【請求項69】
前記支持部は、持ったり力を入れたりし易くするために、前記1対の取手部及び、前記中空本体の周囲を取り囲むことにより形成される裾部をさらに備える請求項65の方法。
【請求項70】
前記裾部は、持ったり力を入れたりし易くするためにブラケットに固定された下部縁を有する請求項69の方法。
【請求項71】
前記耳部は、持ったり力を入れたりし易くするために折れ曲がった構成要素を備える請求項68の方法。
【請求項72】
前記支持部及び前記取手部は、1つの部品として一体的に形成される請求項65の方法。
【請求項73】
前記支持部及び前記取手部は、個別に形成され、そして、互いに組み立てられる請求項65の方法。
【請求項74】
前記支持部の長さは、前記中空本体の長さ以下である請求項65の方法。
【請求項75】
前記中空本体の前記断面形状は、矩形である請求項65の方法。
【請求項76】
前記中空本体の前記断面形状は、円形、三角形、台形状及び多角形状からなる群から選択される請求項65の方法。
【請求項77】
前記中空本体、前記支持部又は、取手部は、紙又はプラスチックからできている請求項65の方法。
【請求項78】
前記中空本体は、前記第1の開口を閉じるように前記中空本体の前記第1の開口に隣接する上蓋をさらに備える請求項65の方法。
【請求項79】
前記上蓋は、前記第1の開口を閉じるように1対のカバープレートをさらに備える請求項78の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【公表番号】特表2012−511474(P2012−511474A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539869(P2011−539869)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【国際出願番号】PCT/CN2008/002024
【国際公開番号】WO2010/069093
【国際公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【出願人】(508099254)紅電醫學科技股▲分▼有限公司 (13)
【Fターム(参考)】