説明

プローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システム

【課題】収集されようとしているプローブ情報の内容を確認することができるとともに、必要に応じて所望のプローブ情報を収集対象から除外することができる「プローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システム」を提供すること。
【解決手段】記憶部14に記憶されているプローブ情報の内容を示すとともに、当該プローブ情報をプローブ情報送信手段20の送信対象から除外するための所定の操作が可能とされたプローブ情報画面を表示部25に表示するプローブ情報画面表示手段24と、前記所定の操作に対応したプローブ情報を送信対象から除外する所定の処理を行う送信対象除外処理手段26とを備えたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システムに係り、特に、プローブ情報の収集に好適なプローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、道路を走行するプローブカーから収集したプローブ情報に基づいて、渋滞情報、路面情報または天候情報等の車両の運転に役立つとみなされる情報を生成し、生成された当該情報をドライバに提供することが提案されている。
【0003】
ここで、プローブ情報とは、時刻、自車(すなわちプローブカー)の道路の走行状態または自車の運転操作に関する自車に搭載された各種検出手段の検出情報を車載器に記録したものであって、無線通信を介して車載器から送信先装置側へ送信されて収集される情報のことをいう。ただし、自車の走行状態に関する検出情報には、経緯度等の自車位置、自車の走行軌跡、速度および加速度等が含まれる。また、自車の運転操作に関する検出情報には、ハンドル舵角、ブレーキ、アクセルおよびハザードのON/OFF等が含まれる。
【0004】
また、プローブカーとは、このようなプローブ情報を記録して送信する機能を備えた車載器が搭載された車両のことをいう。さらに、送信先装置としては、プローブ情報を収集する情報センタのサーバが挙げられる。
【0005】
さらに、この種の車載器では、定期的あるいはプローブ情報を収集すべきイベント(例えば、自車が路側に設置された路側機を通過すること)が発生したタイミングで、車載器に記録されたプローブ情報を、DSRC(Dedicated Short Range Communication)アップリンク機能や携帯電話機等の無線通信手段によって、送信先装置側にアップリンク(提供)することが想定されている。なお、DSRCを用いる場合には、自車が電波ビーコン等の路側機を通過する際に、車載器から路側機にプローブ情報を送信し、次いで、路側機が、車載器から送信されたプローブ情報をサーバに送信することになる。
【0006】
図8は、このような車載器によるプローブ情報の記録およびアップリンクを示す概念図である。ここで、図8においては、車載器1を搭載した自車2が、互いに離間した第1の路側機3と第2の路側機4との間の走行区間を走行して、第2の路側機4の設置位置に到達している。このとき、自車2が同走行区間を走行する間に、自車の運転操作に関する検出情報として、「急ハンドル」、「ワイパーON」、「ハザードON」、「ハザードOFF」および「急ブレーキ」の各情報が検出され、これら各情報がそれぞれの検出位置(自車位置)および検出時刻と対応付けられた状態でプローブ情報として車載器に記録されている。また、このとき、自車2が同走行区間を走行する間に、一定時間ごとに、図8のサンプリング位置P〜Pにおいて、時刻情報および自車の道路の走行状態に関する検出情報(例えば、自車位置、および速度等)が検出され、これらの情報がプローブ情報として車載器に記録されている。
【0007】
そして、自車が第2の路側機4を通過する際には、車載器1と第2の路側機4との間の無線通信(第2の路側機4が電波ビーコンの場合にはDSRC)を介して、車載器1に記録されたプローブ情報が第2の路側機4を経由して情報センタのサーバにアップリンクされる。
【0008】
このようなプローブ情報の収集に関する従来技術としては、これまでにも、例えば、特許文献1に示すような技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2008−70974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来から提案されている技術では、サーバに収集されようとしているプローブ情報の中に、ユーザがプライバシーに関するものであると感じる情報が含まれていたとしても、それをユーザが確認する手段がなく、また、そのようなプライバシーに関するものであると感じる情報が収集されることを回避する手段もなかった。
【0011】
そこで、本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、収集されようとしているプローブ情報の内容を確認することができるとともに、必要に応じて所望のプローブ情報を収集対象から除外することができ、ひいては、プローブ情報の収集に対する安心感および納得感を高めることができるプローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述した目的を達成するため、本発明に係るプローブ情報収集用車載装置は、時刻、自車の道路の走行状態および自車の運転操作に関する自車側での検出情報をプローブ情報として記憶部に記録するプローブ情報記録手段と、前記記憶部に記録されている前記プローブ情報を、所定の送信タイミングで前記プローブ情報を収集する送信先装置側に無線通信を介して自動的に送信するプローブ情報送信手段とを備えたプローブ情報収集用車載装置であって、前記記憶部に記録されている前記プローブ情報送信手段が未送信の前記プローブ情報の内容を示すとともに、当該プローブ情報を前記プローブ情報送信手段の送信対象から除外するための所定の操作が可能とされたプローブ情報画面を表示部に表示するプローブ情報画面表示手段と、前記プローブ情報画面に対する前記所定の操作に対応した前記プローブ情報を前記送信対象から除外する所定の処理を行う送信対象除外処理手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
そして、このような構成によれば、プローブ情報画面表示手段によるプローブ情報画面の表示により、プローブ情報送信手段によって送信されようとしているプローブ情報の内容を確認することができるとともに、プローブ情報画面に対する所定の操作にともなって、この操作に対応するプローブ情報を送信対象除外処理手段によってプローブ情報送信手段の送信対象から除外することができるので、収集されようとしているプローブ情報の内容を確認することができるとともに、必要に応じて所望のプローブ情報を収集対象から除外することができる。
【0014】
また、前記所定の操作は、前記プローブ情報の削除を指示する操作を含み、前記所定の処理は、前記プローブ情報画面に対する前記削除を指示する操作に対応した前記プローブ情報を前記記憶部から削除する処理を含んでもよい。
【0015】
そして、このような構成によれば、プローブ情報画面に対するプローブ情報の削除を指示する操作にともなって、この操作に対応するプローブ情報を送信対象除外処理手段によって記憶部から削除することができるので、所望のプローブ情報を簡便かつ確実に収集対象から除外することができる。
【0016】
さらに、前記プローブ情報送信手段は、前記記憶部に記録されている前記プローブ情報を、前記送信タイミングの1つとしての前記自車が路側機を通過するタイミングで、前記路側機との狭域無線通信を介して前記路側機に送信するものであり、前記路側機は、前記プローブ情報送信手段から送信された前記プローブ情報を、前記送信先装置としての第1のサーバに送信するものであり、自車位置を検出する自車位置検出手段と、地図情報を記憶する地図記憶手段と、前記地図情報に基づいて前記路側機の設置位置を検出する路側機位置検出手段とを備え、前記プローブ情報画面表示手段は、前記自車位置検出手段によって検出された前記自車位置から前記路側機位置検出手段によって検出された前記路側機の設置位置までの距離が所定の距離となった場合に、前記プローブ情報画面を自動的に表示してもよい。
【0017】
そして、このような構成によれば、プローブ情報を路側機を経由して第1のサーバに収集する場合において、プローブ情報画面を好適なタイミングで確実に表示することができるので、第1のサーバに収集されようとしているプローブ情報の内容の確認および必要に応じた収集対象からの除外を確実に行うことができる。
【0018】
さらにまた、前記プローブ情報送信手段は、前記記憶部に記録されている前記プローブ情報を、前記送信タイミングの1つとしての一定時間ごとのタイミングで、前記送信先装置としての第2のサーバに送信するものであり、前記プローブ情報画面表示手段は、前記第2のサーバへの前記プローブ情報の送信時までの所要時間が前記一定時間よりも短い所定時間となった場合に、前記プローブ情報画面を自動的に表示してもよい。
【0019】
そして、このような構成によれば、プローブ情報を第2のサーバに収集する場合において、プローブ情報画面を好適なタイミングで確実に表示することができるので、第2のサーバに収集されようとしているプローブ情報の内容の確認および必要に応じた収集対象からの除外を確実に行うことができる。
【0020】
また、前記プローブ情報画面表示手段は、前記プローブ情報画面として、前記プローブ情報を表形式で表示する第1の画面または前記プローブ情報に対応するアイコンを地図画面上における該当する位置に選択可能な状態で重畳表示した上で、選択された前記アイコンに対応する前記プローブ情報を前記地図画面上に追加表示する第2の画面を選択的に表示してもよい。
【0021】
そして、このような構成によれば、プローブ情報の内容を2つの表示態様で確認することができるので、利便性を向上させることができる。
【0022】
さらに、本発明に係る情報提供システムは、前述した各種のプローブ情報収集用車載装置と、送信先装置とを備え、前記送信先装置は、前記プローブ情報収集用車載装置側から送信された前記プローブ情報に基づいて、当該プローブ情報に対応した提供用情報を生成し、生成された前記提供用情報を、この情報の受信機能を有する車両に送信することによって、前記車両への前記提供用情報の提供を行う点にある。
【0023】
そして、このような構成によれば、プローブ情報収集用車載装置側において、収集されようとしているプローブ情報の内容を確認することができるとともに、必要に応じて所望のプローブ情報を収集対象から除外することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、収集されようとしているプローブ情報の内容を確認することができるとともに、必要に応じて所望のプローブ情報を収集対象から除外することができ、ひいては、プローブ情報の収集に対する安心感および納得感を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るプローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システムの実施形態を示すブロック図
【図2】本発明に係るプローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システムの実施形態において、プローブ情報画面の第1の表示態様を示す模式図
【図3】本発明に係るプローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システムの実施形態において、プローブ情報画面の第2の表示態様を示す模式図
【図4】本発明に係るプローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システムの実施形態において、プローブ情報画面の第3の表示態様を示す模式図
【図5】本発明に係るプローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システムの実施形態において、プローブ情報画面の第4の表示態様を示す模式図
【図6】本発明に係るプローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システムの実施形態において、プローブ情報画面の第5の表示態様を示す模式図
【図7】本発明に係るプローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システムの実施形態を示すフローチャート
【図8】プローブ情報の記録および収集を示す概念図
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係るプローブ情報収集用車載装置およびこれを備えた情報提供システムの実施形態について、図1乃至図7を参照して説明する。
【0027】
図1に示すように、本実施形態における情報提供システム7は、プローブ情報収集用車載装置8と、送信先装置としての第1のサーバおよび第2のサーバを兼ねる情報センタのサーバ10とによって構成されている。なお、プローブ情報収集用車載装置8は、ナビゲーション装置と一体の装置である。また、第1のサーバおよび第2のサーバは、別個独立であってもよい。
【0028】
図1に示すように、プローブ情報収集用車載装置8は、プローブ情報記録手段としてのプローブ情報記録処理部12を有している。このプローブ情報記録処理部12は、時刻、自車の道路の走行状態および自車の運転操作に関する自車側での検出情報をプローブ情報としてメモリ14に記録するようになっている。
【0029】
より具体的には、図1に示すように、プローブ情報記録処理部12には、経路誘導機能をはじめとしたナビゲーションのための各種の機能を実行するナビゲーション処理部15が接続されており、このナビゲーション処理部15には、GPSレシーバ16、自律航法センサ17および地図記憶手段としての地図記憶装置18がそれぞれ接続されている。なお、地図記憶装置18は、ハードディスクドライブであってもよい。
【0030】
ここで、GPSレシーバ16は、GPS衛星から配信される軌道および時刻に関する情報(以下、GPS情報と称する)を受信し、受信したGPS情報をナビゲーション処理部15に入力するようになっている。また、自律航法センサ17は、ジャイロセンサ、加速度センサおよび車速センサ等からなり、この自律航法センサ17は、自車の加速度、方位および速度等を検出し、その検出結果をナビゲーショ処理部15に入力するようになっている。
【0031】
このようなGPSレシーバ16および自律航法センサ17からの入力結果に基づいて、ナビゲーション処理部15は、ナビゲーションのための機能の1つとしての自車位置検出機能を実行するようになっている。すなわち、ナビゲーション処理部15は、GPSレシーバ16から入力されたGPS情報に基づいて、自車位置を絶対座標として測位する衛星航法を行うようになっている。また、ナビゲーション処理部15は、自律航法センサ17から入力された検出結果に基づいて、自車位置を前回測位された位置からの相対的な変化分として測位する自律航法を行うようになっている。さらに、ナビゲーション処理部15は、地図記憶装置18に記憶されている地図情報に基づいて、衛星航法または自律航法によって測位された自車位置を、地図データにおける該当する道路上の位置に整合させるマップマッチング処理を行うようになっている。
【0032】
そして、プローブ情報記録処理部12は、ナビゲーション処理部15において検出された自車位置(経緯度)、また、自律航法センサ17によって検出された自車の速度および加速度等、さらに、自律航法やマップマッチング処理の際に検出された自車の走行軌跡等の情報を、所定のサンプリング周期ごとにナビゲーション処理部15から取得するようになっている。これら自車位置、自車の速度、加速度および走行軌跡は、自車の道路の走行状態に関する検出情報(以下、走行状態情報と称する)に該当する。また、プローブ情報記録処理部12は、走行状態情報を取得する際に、そのサンプリング周期ごとの時刻情報を、GPSレシーバ16において検出されたGPS情報に基づいて取得するようになっている。さらに、プローブ情報記録処理部12は、取得された走行状態情報を、取得された時刻情報と対応付けた状態でプローブ情報としてメモリ14に記録するようになっている。このメモリ14は、RAMであってもよい。なお、時刻情報は、GPS情報以外にも、自車に搭載された図示しないラジオ受信機によって受信されるラジオの時報等から取得してもよい。
【0033】
また、この他にも、プローブ情報記録処理部12には、自車に設けられた各種の検出センサ等の検出手段から、自車の運転操作(換言すれば、自車に設置された自車の運転に関与する各種の操作手段の操作)に関する検出情報(以下、運転操作情報と称する)が入力されるようになっている。運転操作情報には、例えば、公知のステアリングセンサによって検出されたハンドル(操作手段)の操舵角の情報、公知のブレーキペダル(操作手段)用のストロークセンサによって検出されたブレーキペダルの操作状態(踏み量等)の情報、公知のアクセルペダル(操作手段)用のストロークセンサによって検出されたアクセルペダルの操作状態(踏み量等)の情報、その他、ワイパレバー(操作手段)の操作状態の検出情報およびハザードスイッチ(操作手段)のON/OFFの検出情報等が含まれる。
【0034】
そして、プローブ情報記録処理部12は、このような運転操作情報が入力された場合には、その都度、運転操作情報を、この情報が検出された時刻を示す時刻情報と対応付けた状態で、プローブ情報としてメモリ14に記録するようになっている。なお、当該時刻情報は、GPSレシーバ16が受信したGPS情報等から取得すればよい。
【0035】
また、図1に示すように、プローブ情報収集用車載装置8は、プローブ情報送信手段としてのプローブ情報送信処理部20を有している。このプローブ情報送信処理部20は、メモリ14に記録されているプローブ情報を、所定の送信タイミングでサーバ10に無線通信を介して自動的に送信するようになっている。
【0036】
より具体的には、図1に示すように、プローブ情報送信処理部20には、DSRC専用アンテナを搭載したDSRCユニット21が接続されている。このDSRCユニット21は、自車が路側機22(電波ビーコン)を通過する際に、プローブ情報送信処理部20と路側機22との間でのDSRC(専用狭域通信)を確立するようになっている。すなわち、プローブ情報送信処理部20は、メモリ14に記録されているプローブ情報を、送信タイミングの1つとしての自車が路側機22を通過するタイミング(以下、第1の送信タイミングと称する)で、狭域無線通信としてのDSRCを介して路側機22に自動的に送信するようになっている。そして、路側機22は、プローブ情報送信処理部20から送信されたプローブ情報を、直ちに路側機22に接続されたサーバ10に送信するようになっている。これにより、第1の送信タイミングにしたがったプローブ情報のアップリンクが行われる。
【0037】
また、図1に示すように、プローブ情報送信処理部20には、携帯電話機23が接続されており、この携帯電話機23は、プローブ情報送信処理部20とサーバ10との間での無線およびインターネットを介した通信を確立するようになっている。すなわち、プローブ情報送信処理部20は、メモリ14に記憶されているプローブ情報を、送信タイミングの1つとしての一定時間ごとのタイミング(以下、第2の送信タイミングと称する)で、サーバ10に送信するようになっている。これにより、第2の送信タイミングにしたがったプローブ情報のアップリンクが行われる。
【0038】
なお、第2の送信タイミングにしたがったアップリンクは、自車が路側機22が設置されていない道路のみを走行し続けている場合におけるプローブ情報の収集に特に有効である。また、プローブ情報送信処理部20は、第1の送信タイミングにしたがったアップリンクを行うことが明らかな走行区間たとえば誘導経路上における2つの路側機の設置位置に挟まれた走行区間(図8参照)においては、第2の送信タイミングにしたがったアップリンクを禁止して第1の送信タイミングにしたがったアップリンクを優先させるようにしてもよい。ここで、誘導経路は、ナビゲーション処理部15の機能としての地図情報に基づいた目的地までの最適経路の探索を行う経路探索機能によって探索された最適経路が、ユーザ操作によって経路誘導の対象として設定されたものである。
【0039】
このようにしてプローブ情報収集用車載装置8側から送信されたプローブ情報に基づいて、サーバ10は、当該プローブ情報に対応した提供用情報を生成するようになっている。なお、提供用情報としては、例えば、プローブ情報における自車位置情報、車速情報、加速度情報および時刻情報等に基づいて生成された渋滞情報や所定の走行区間の走行に要する所要時間情報を挙げることができる。この他にも、提供用情報としては、プローブ情報におけるワイパレバーの操作状態(例えば、ON/OFF)の情報に基づいて生成された天候情報や、プローブ情報における急ハンドル、急ブレーキを示す情報(踏み量)に基づいて生成された路上障害物通知情報を挙げることができる。このような提供用情報の生成にあたっては、同一走行区間を走行する複数台の車両から送信されるプローブ情報を考慮すればよい。そして、サーバ10は、生成された提供用情報を、この情報の受信機能を有する車両に送信することによって、車両への提供用情報の提供を行うようになっている。この提供用情報の提供に際しては、提供用情報が、DSRCやインターネットを介してDSRCユニットや携帯電話機が搭載された車両に送信されるようにしてもよい。また、このような提供用情報の受信機能は、図1のプローブ情報収集用車載装置8にも有効に適用できることは勿論である。その場合には、プローブ情報送信処理部20が提供情報を受信する機能も備えるようにし、また、この受信された提供用情報を、ナビゲーション処理部15によって、表示部25に表示したり、あるいは、提供用情報における渋滞情報を加味した最適経路の探索等に利用すればよい。
【0040】
さらに、図1に示すように、プローブ情報収集用車載装置8は、プローブ情報画面表示手段としてのプローブ情報画面表示処理部24を有している。このプローブ情報画面表示処理部24は、メモリ14に記録されているプローブ情報に基づいてプローブ情報画面を生成し、生成されたプローブ情報画面を表示部25に表示するようになっている。ただし、本実施形態において、プローブ情報画面とは、メモリ14に記憶されているプローブ情報送信処理部20が未送信のプローブ情報の内容を示すとともに、当該プローブ情報をプローブ情報送信処理部20の送信対象から除外するための所定の操作として、少なくとも当該プローブ情報の削除を指示する操作(以下、削除操作と称する)が可能とされた画面のことをいう。
【0041】
さらにまた、図1に示すように、プローブ情報収集用車載装置8は、送信対象除外処理手段としての送信対象除外処理部26を有している。この送信対象除外処理部26は、所定の処理として、プローブ情報画面表示処理部24によって表示されたプローブ情報画面に対する操作部27を用いた削除操作に対応したプローブ情報を、メモリ14から削除する処理を行うようになっている。なお、操作部27は、表示部25のタッチパネルやリモコン等であってもよい。また、送信対象除外処理部26は、プローブ情報送信処理部20によってサーバ10に送信された送信済みのプローブ情報を自動的にメモリ14から削除することによって、常に未送信のプローブ情報のみがメモリ14に記録されているようにしてもよい。
【0042】
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、プローブ情報画面表示処理部24は、プローブ情報画面として、第1の画面または第2の画面を操作部27の操作にともなって選択的に表示するようになっている。ただし、第1の画面とは、プローブ情報を表形式で表示する表示態様の画面である。また、第2の画面とは、プローブ情報に対応するアイコンを地図画面上における該当する位置に操作部27の操作によって選択可能な状態で重畳表示した上で、選択されたアイコンに対応するプローブ情報を地図画面上に追加表示する表示態様の画面である。
【0043】
ここで、図2乃至図4は、第1の画面の表示例として、3つの表示態様の画面28,29,30をそれぞれ示している。
【0044】
すなわち、まず、図2の画面28は、基本的なプローブ情報を示すプローブ基本情報画面28である。この画面28においては、ナビゲーション装置の型番や前回のビーコン情報の確認をすることができるとともに、操作部27を用いてプローブ情報のアップリンクの有無(「する」または「しない」)の選択や削除ボタン31の選択による前回のビーコン情報の削除操作を行うことができる。なお、アップリンクの有無の選択におけるアップリンク「しない」の選択は、削除操作以外の前記所定の操作に該当する。このアップリンク「しない」が選択された場合には、送信対象除外処理部26は、削除以外の前記所定の処理として、例えば、プローブ情報の送信の禁止を指示するフラグを、メモリ14に記録されているすべてのプローブ情報に対応付けて各プローブ情報ごとにメモリ14に記録(設定)すればよい。このようにすれば、プローブ情報送信処理部20は、第1または第2の送信タイミングが訪れた場合であっても、当該フラグが設定されていることに基づいて、すべてのプローブ情報の送信を禁止することができる。
【0045】
次に、図3の画面29は、走行状態情報に基づくプローブ情報を示すプローブ走行情報画面29である。この画面29には、走行状態情報に基づく複数のプローブ情報をそれぞれ示す複数の項目が、時系列順に一覧表示されており、各項目には、それぞれに対応する年月日、時刻、場所(図3における「××付近」等)、経緯度、速度等の情報および削除ボタン31が含まれている。なお、場所については、自車位置すなわち図3の経緯度に最も近い代表的なPOI(Point of Interest)の付近等を挙げることができる。POIの情報は、地図情報に基づいて検出すればよい。この画面29においては、各項目を確認することができるとともに、操作部27を用いた削除ボタン31の選択による各項目の選択的な削除操作を行うことができる。
【0046】
次に、図4の画面30は、運転操作情報に基づくプローブ情報を示すプローブ運転操作情報画面30である。この画面30には、運転操作情報に基づく複数のプローブ情報をそれぞれ示す複数の項目が、時系列順に一覧表示されており、各項目には、それぞれに対応するアイコン、年月日、時刻、場所、運転操作内容等の情報および削除ボタン31が含まれている。この画面30においては、各項目を確認することができるとともに、操作部27を用いた削除ボタン31の選択による各項目の選択的な削除操作を行うことができる。
【0047】
さらに、図5および図6は、第2の画面の表示例として、2つの表示態様の画面32,33をそれぞれ示している。
【0048】
すなわち、まず、図5の画面32は、地図画面上に走行状態情報に基づくプローブ情報を走行状態情報のサンプリング位置と対応付けた状態で重畳表示する地図上走行情報画面32である。この画面32には、地図画面34における走行状態情報の各サンプリング位置上に、操作部27によって選択可能な各マーク35が表示されているとともに、選択されたマーク35に対応するプローブ情報のみが、そのマーク35を指示した状態で地図画面34上に重畳表示(追加表示)されている。この画面32においては、選択されたマークに対応するプローブ情報として、年月日、時刻、場所、経緯度および速度等を確認することができるとともに、操作部27を用いた削除ボタン31の選択によって、当該プローブ情報の削除操作を行うことができる。また、地図上走行情報画面32には、自車の走行軌跡42、自車位置マーク43および図6の画面33への遷移を指示するための操作ボタン36が表示されている。なお、地図画面34の表示には、ナビゲーション処理部15の機能の1つとしての地図情報に基づいた地図表示機能を用いるようにすればよい。
【0049】
次に、図6の画面33は、地図画面上に運転操作情報に基づくプローブ情報を運転操作情報の検出位置と対応付けた状態で重畳表示する地図上運転操作情報画面33である。この画面33には、地図画面34における運転操作情報の各検出位置上に、操作部27によって選択可能な運転操作内容に応じた各アイコン37が表示されているとともに、選択されたアイコン37に対応するプローブ情報のみが、そのアイコン37を指示した状態で地図画面34上に重畳表示されている。この画面33においては、選択されたアイコン37に対応するプローブ情報として、年月日、時刻、場所および運転操作内容(図6においてはハザードOFF)等を確認することができるとともに、操作部27を用いた削除ボタン31の選択によって、当該プローブ情報の削除操作を行うことができる。また、この画面33には、図5の画面32への遷移を指示するための操作ボタン38が表示されている。
【0050】
ところで、このようなプローブ情報画面の表示は、メニュー画面等の操作画面に対する操作部27を用いたユーザの表示指示操作を待って行うようにしてもよいが、これだけであると、プローブ情報をアップリンクの前に削除する機会を逸してしまう虞がある。
【0051】
そこで、本実施形態においては、上記構成に加えて、更に、プローブ情報画面を必要時に確実に表示するための手段が講じられている。すなわち、図1に示すように、プローブ情報収集用車載装置8は、路側機位置検出手段としての路側機位置検出処理部40を有している。この路側機位置検出処理部40は、地図記憶装置18に記憶されている地図情報に基づいて、路側機の設置位置を検出するようになっている。なお、この路側機位置検出処理部40による検出範囲は、自車の進行方向前方の所定の領域内(例えば、自車から前方の所定距離まで広がる扇状の領域内)であってもよいし、あるいは、誘導経路が設定されている場合には誘導経路上の全範囲であってもよい。そして、プローブ情報画面表示処理部24は、ナビゲーション処理部15の自車位置検出機能(自車位置検出手段)によって検出された自車位置から、路側機位置検出処理部40によって検出された路側機22までの距離が所定の距離となった場合に、プローブ情報画面を自動的に表示するようになっている。なお、自車位置から路側機22までの距離は、誘導経路が設定されている場合には、当該誘導経路上における自車位置から路側機22までの道程であればよい。また、誘導経路が設定されていない場合には、当該距離は、自車位置から路側機22までの最短の道程であればよい。当該距離については、地図記憶装置18に記憶されている該当する地図情報に基づいて算出すればよい。これにより、プローブ情報を第1の送信タイミングにしたがったアップリンク前に当該アップリンクの対象から除外する機会を確保することができる。
【0052】
また、プローブ情報画面表示処理部24は、サーバ10への第2の送信タイミングにしたがったプローブ情報の最新のアップリンク時までの所要時間が第2の送信タイミングを規定する前記一定時間よりも短い所定時間となった場合にも、プローブ情報画面を自動的に表示するようになっている。これにより、プローブ情報を第2の送信タイミングにしたがったアップリンク前に当該アップリンクの対象から除外する機会を確保することができる。
【0053】
なお、プローブ情報画面を自動的に表示するにあたっては、第1の画面または第2の画面あるいはこれらに属する更に分類された複数の画面のいずれをデフォルト表示するかは、設計コンセプトに応じて選択すればよい。また、プローブ情報画面の表示は、前記所定の操作(削除操作等)の完了または画面表示の終了の指示が操作部27によって入力されるまで継続させればよい。
【0054】
また、プローブ情報収集用車載装置8の各処理部12,14,20,24,26,40は、ROMやフラッシュメモリ等の図示しない記憶部に記憶されたプログラムを実行することによって各処理を実現するCPU等によって構成することができる。
【0055】
次に、本実施形態の作用の一例として、プローブ情報画面の自動的な表示および前記所定の操作としての削除操作をともなうプローブ情報収集用車載装置8の動作例について、図7を参照して説明する。
【0056】
なお、図7の初期状態においては、便宜上、ナビゲーション処理部15によって誘導経路が設定されており、この誘導経路にしたがったナビゲーション処理部15の経路誘導機能による経路誘導が開始されているものとする。
【0057】
そして、初期状態から、まず、図7のステップ1(ST1)において、路側機位置検出処理部40により、誘導経路上の路側機の設置位置を検出して、検出結果を保持する。
【0058】
次いで、ステップ2(ST2)において、プローブ情報記録処理部12により、プローブ情報の記録を開始する。なお、プローブ情報のうち、走行状態情報に基づくプローブ情報は、走行状態情報のサンプリング周期ごとに定期的に記録されることになる。一方、運転操作情報に基づくプローブ情報は、運転操作情報が検出される度ごとに不定期に記録されることになる。
【0059】
次いで、ステップ3(ST3)において、プローブ情報画面表示処理部24により、ナビゲーション処理部15による自車位置の検出結果および路側機位置検出処理部40の検出結果に基づいて、自車位置から誘導経路上の自車位置前方の直近の路側機22の設置位置までの距離(道程)が所定距離であるか否かを判定する。そして、ステップ3(ST3)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ4(ST4)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、ステップ13(ST13)に進む。
【0060】
ここで、ステップ4(ST4)に進んだ場合には、このステップ4(ST4)において、プローブ情報画面表示処理部24により、プローブ情報画面を表示してステップ5(ST5)に進む。
【0061】
一方、ステップ13(ST13)に進んだ場合には、このステップ13(ST13)において、プローブ情報画面表示処理部24により、現在の時刻に基づいて、第2の送信タイミングにしたがったプローブ情報の最新のアップリンクまでの所要時間が送信周期(前記一定時間)よりも短い所定時間となったか否かを判定する。そして、ステップ13(ST13)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ4(ST4)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、経路誘導を継続してステップ3(ST3)に戻る。
【0062】
次いで、ステップ5(ST5)において、送信対象除外処理部26により、ステップ4(ST4)において表示されたプローブ情報画面に対して削除操作が行われたか否かを判定する。そして、ステップ5(ST5)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ6(ST6)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、ステップ7(ST7)に進む。
【0063】
次いで、ステップ6(ST6)において、送信対象除外処理部26により、削除操作において選択されたプローブ情報をメモリ14から削除してステップ7(ST7)に進む。
【0064】
次いで、ステップ7(ST7)において、プローブ情報画面表示処理部24により、プローブ情報画面の表示を終了してステップ8(ST8)に進む。なお、ステップ5(ST5)からステップ7(ST7)に直接進んだ場合におけるプローブ情報画面の表示の終了は、当該画面の表示の終了を指示するためのユーザ操作を待って行えばよい。
【0065】
次いで、ステップ8(ST8)において、プローブ情報送信処理部20により、DSRCユニット21と路側機22との通信状態が確立されたか否か、あるいは、自車位置等に基づいて、自車が誘導経路上の路側機を通過しようとしているか否かを判定する。そして、ステップ8(ST8)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ9(ST9)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、ステップ14(ST14)に進む。
【0066】
ここで、ステップ8(ST8)からステップ9(ST9)に進んだ場合には、このステップ9(ST9)において、プローブ情報送信処理部20により、第1の送信タイミングにしたがったプローブ情報のサーバ10へのアップリンクを行ってステップ10(ST10)に進む。
【0067】
一方、ステップ14(ST14)に進んだ場合には、このステップ14(ST14)において、プローブ情報送信処理部20により、第2の送信タイミングにしたがったサーバ10へのプローブ情報の最新のアップリンク時となったか否かを判定する。そして、ステップ14(ST14)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ9(ST9)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、ステップ8(ST8)に戻る。ステップ14(ST14)からステップ9(ST9)に進んだ場合には、ステップ9(ST9)において、プローブ情報送信処理部20により、第2の送信タイミングにしたがったプローブ情報のサーバ10へのアップリンクを行ってステップ10(ST10)に進む。
【0068】
次いで、ステップ10(ST10)において、送信対象除外処理部26により、サーバ10へのアップリンクが完了したプローブ情報をメモリ14から削除してステップ11(ST11)に進む。
【0069】
次いで、ステップ11(ST11)において、プローブ情報記録処理部12により、自車位置の検出結果に基づいて、自車が目的地に到達したか否かを判定する。そして、ステップ11(ST11)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ12(ST12)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、ステップ3(ST3)に戻る。
【0070】
次いで、ステップ12(ST12)において、プローブ情報記録処理部12により、プローブ情報の記録を終了して処理を終える。
【0071】
以上述べたように、本実施形態によれば、プローブ情報画面表示処理部24によるプローブ情報画面の表示により、プローブ情報送信処理部20によって送信されようとしているプローブ情報の内容を確認することができるとともに、プローブ情報画面に対する前記所定の操作にともなって、この操作に対応するプローブ情報をプローブ情報送信処理部20の送信対象から除外することができる。これにより、収集されようとしているプローブ情報の内容を確認することができるとともに、必要に応じて所望のプローブ情報を収集対象から除外することができる。
【0072】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない限度において種々変更することができる。
【0073】
例えば、図2乃至図6の各プローブ情報画面には、画面内の各項目のプローブ情報の選択的な削除を指示する削除操作が可能とされた削除ボタン31が表示されているが、この削除ボタン31に代わり、各項目のプローブ情報のアップリンク(送信)の有無を各項目ごとに個別に指示する操作が可能とされた操作ボタンを表示してもよい。この場合には、各項目ごとに操作ボタンの操作によってアップリンクをしないことを選択する操作が、前記所定の操作に該当することになる。そして、この場合には、前記所定の処理として、まず、送信対象除外処理部26が、アップリンクをしないことが選択されたプローブ情報に対応付けて、当該プローブ情報の送信の禁止を指示するフラグをメモリ14に設定すればよい。これにより、プローブ情報送信処理部20は、第1または第2の送信タイミングが訪れた場合であっても、メモリ14に当該フラグが設定されているプローブ情報については、サーバ10側への送信を禁止することができる。
【0074】
また、プローブ情報送信処理部20は、第1の送信タイミングにしたがったアップリンクまたは第2の送信タイミングにしたがったアップリンクの一方のみを行う機能を備えたものであってもよい。
【0075】
さらに、プローブ情報記録処理部12は、自車に搭載された車載カメラの撮影映像を、プローブ情報としてメモリ14に記憶してもよい。
【符号の説明】
【0076】
8 プローブ情報収集用車載装置
12 プローブ情報記録処理部
14 メモリ
20 プローブ情報送信処理部
24 プローブ情報画面表示処理部
26 送信対象除外処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時刻、自車の道路の走行状態および自車の運転操作に関する自車側での検出情報をプローブ情報として記憶部に記録するプローブ情報記録手段と、
前記記憶部に記録されている前記プローブ情報を、所定の送信タイミングで前記プローブ情報を収集する送信先装置側に無線通信を介して自動的に送信するプローブ情報送信手段と
を備えたプローブ情報収集用車載装置であって、
前記記憶部に記録されている前記プローブ情報送信手段が未送信の前記プローブ情報の内容を示すとともに、当該プローブ情報を前記プローブ情報送信手段の送信対象から除外するための所定の操作が可能とされたプローブ情報画面を表示部に表示するプローブ情報画面表示手段と、
前記プローブ情報画面に対する前記所定の操作に対応した前記プローブ情報を前記送信対象から除外する所定の処理を行う送信対象除外処理手段と
を備えたことを特徴とするプローブ情報収集用車載装置。
【請求項2】
前記所定の操作は、前記プローブ情報の削除を指示する操作を含み、
前記所定の処理は、前記プローブ情報画面に対する前記削除を指示する操作に対応した前記プローブ情報を前記記憶部から削除する処理を含むこと
を特徴とする請求項1に記載のプローブ情報収集用車載装置。
【請求項3】
前記プローブ情報送信手段は、前記記憶部に記録されている前記プローブ情報を、前記送信タイミングの1つとしての前記自車が路側機を通過するタイミングで、前記路側機との狭域無線通信を介して前記路側機に送信するものであり、
前記路側機は、前記プローブ情報送信手段から送信された前記プローブ情報を、前記送信先装置としての第1のサーバに送信するものであり、
自車位置を検出する自車位置検出手段と、
地図情報を記憶する地図記憶手段と、
前記地図情報に基づいて前記路側機の設置位置を検出する路側機位置検出手段とを備え、
前記プローブ情報画面表示手段は、前記自車位置検出手段によって検出された前記自車位置から前記路側機位置検出手段によって検出された前記路側機の設置位置までの距離が所定の距離となった場合に、前記プローブ情報画面を自動的に表示すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のプローブ情報収集用車載装置。
【請求項4】
前記プローブ情報送信手段は、前記記憶部に記録されている前記プローブ情報を、前記送信タイミングの1つとしての一定時間ごとのタイミングで、前記送信先装置としての第2のサーバに送信するものであり、
前記プローブ情報画面表示手段は、前記第2のサーバへの前記プローブ情報の送信時までの所要時間が前記一定時間よりも短い所定時間となった場合に、前記プローブ情報画面を自動的に表示すること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のプローブ情報収集用車載装置。
【請求項5】
前記プローブ情報画面表示手段は、前記プローブ情報画面として、前記プローブ情報を表形式で表示する第1の画面または前記プローブ情報に対応するアイコンを地図画面上における該当する位置に選択可能な状態で重畳表示した上で、選択された前記アイコンに対応する前記プローブ情報を前記地図画面上に追加表示する第2の画面を選択的に表示すること
を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のプローブ情報収集用車載装置。
【請求項6】
時刻、自車の道路の走行状態および自車の運転操作に関する自車側での検出情報をプローブ情報として記憶部に記録するプローブ情報記録手段および前記記憶部に記録されている前記プローブ情報を、所定の送信タイミングで前記プローブ情報を収集する送信先装置側に無線通信を介して自動的に送信するプローブ情報送信手段を有するプローブ情報収集用車載装置と、
前記送信先装置とを備え、
前記送信先装置は、前記プローブ情報収集用車載装置側から送信された前記プローブ情報に基づいて、当該プローブ情報に対応した提供用情報を生成し、生成された前記提供用情報を、この情報の受信機能を有する車両に送信することによって、前記車両への前記提供用情報の提供を行う情報提供システムであって、
前記プローブ情報収集用車載装置は、
前記記憶部に記録されている前記プローブ情報送信手段が未送信の前記プローブ情報の内容を示すとともに、当該プローブ情報を前記プローブ情報送信手段の送信対象から除外するための所定の操作が可能とされたプローブ情報画面を表示部に表示するプローブ情報画面表示手段と、
前記プローブ情報画面に対する前記所定の操作に対応した前記プローブ情報を前記送信対象から除外する所定の処理を行う送信対象除外処理手段と
を備えたことを特徴とする情報提供システム。
【請求項7】
前記所定の操作は、前記プローブ情報の削除を指示する操作を含み、
前記所定の処理は、前記プローブ情報画面に対する前記削除を指示する操作に対応した前記プローブ情報を前記記憶部から削除する処理を含むこと
を特徴とする請求項6に記載の情報提供システム。
【請求項8】
前記プローブ情報送信手段は、前記記憶部に記録されている前記プローブ情報を、前記送信タイミングの1つとしての前記自車が路側機を通過するタイミングで、前記路側機との狭域無線通信を介して前記路側機に送信するものであり、
前記路側機は、前記プローブ情報送信手段から送信された前記プローブ情報を、前記送信先装置としての第1のサーバに送信するものであり、
前記プローブ情報収集用車載装置は、
自車位置を検出する自車位置検出手段と、
地図情報を記憶する地図記憶手段と、
前記地図情報に基づいて前記路側機の設置位置を検出する路側機位置検出手段とを備え、
前記プローブ情報画面表示手段は、前記自車位置検出手段によって検出された前記自車位置から前記路側機位置検出手段によって検出された前記路側機の設置位置までの距離が所定の距離となった場合に、前記プローブ情報画面を自動的に表示すること
を特徴とする請求項6または請求項7に記載の情報提供システム。
【請求項9】
前記プローブ情報送信手段は、前記記憶部に記録されている前記プローブ情報を、前記送信タイミングの1つとしての一定時間ごとのタイミングで、前記送信先装置としての第2のサーバに送信するものであり、
前記プローブ情報画面表示手段は、前記第2のサーバへの前記プローブ情報の送信時までの所要時間が前記一定時間よりも短い所定時間となった場合に、前記プローブ情報画面を自動的に表示すること
を特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項10】
前記プローブ情報画面表示手段は、前記プローブ情報画面として、前記プローブ情報を表形式で表示する第1の画面または前記プローブ情報に対応するアイコンを地図画面上における該当する位置に選択可能な状態で重畳表示した上で、選択された前記アイコンに対応する前記プローブ情報を前記地図画面上に追加表示する第2の画面を選択的に表示すること
を特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−158446(P2011−158446A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−22803(P2010−22803)
【出願日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】