ヘアキャッチャー
【課題】 ほこり等の細かいゴミを良好に振るい落すことのできるヘアキャッチャーを提供する。
【解決手段】 排水中のゴミを捕集するとともに排水を通過させる孔を有する本体６と、この本体６の網状ストレーナ面６ｂの下面に当接して回転可能な摺動部材７で構成され、摺動部材７の上面には凹凸面が形成されている。
【解決手段】 排水中のゴミを捕集するとともに排水を通過させる孔を有する本体６と、この本体６の網状ストレーナ面６ｂの下面に当接して回転可能な摺動部材７で構成され、摺動部材７の上面には凹凸面が形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、浴室の排水口に設けられるヘアキャッチャーに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、特許文献１に開示されているように、排水栓のゴミ捕集用目皿に、髪の毛等を切断して除去するために、回転するカッター刃を設けたものが存在する。
【特許文献１】特開平１０−１２１５３８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来の構造では、髪の毛等を切断して除去する構成であり、ほこり等の細かいゴミは除去することができず、手で直接摘んで除去しなければならず、不快な作業を伴うという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、ほこり等の細かいゴミを良好に除去することのできるヘアキャッチャーを提供するものであり、その請求項１は、排水中のゴミを捕集するとともに排水を通過させる孔を有する本体と、該本体に当接して移動可能な摺動部材で構成され、前記本体または前記摺動部材のどちらかの摺動面に凹凸が形成されていることである。
【発明の効果】
【０００５】
本発明のヘアキャッチャーは、排水中のゴミを捕集するとともに排水を通過させる孔を有する本体と、該本体に当接して移動可能な摺動部材で構成され、前記本体または前記摺動部材のどちらかの摺動面に凹凸が形成されていることにより、摺動部材を移動させて本体を擦りながら振動させることができ、本体に捕集されているほこり等の細かいゴミを良好に振るい落とすことができるものとなる。
【実施例】
【０００６】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図１は、浴室の斜視構成図であり、浴室１内には浴槽２と洗い場３が設けられ、この洗い場３の浴槽２側には凹み状に排水口４が形成されており、この排水口４内にヘアキャッチャー５が着脱可能に取り付けられている。
【０００７】
ヘアキャッチャー５は、図２の正面図で、また図３の底面図で示すような構造となっており、ヘアキャッチャー５は本体６と摺動部材７で構成されて、本体６は外周リング部６ａの内側に網状ストレーナ面６ｂが形成され、この網状ストレーナ面６ｂの中央部には、上方に膨出して網状の膨出部６ｃが形成されている。
また、本体６の外周リング部６ａから外側へ突出状に取手部６ｄが形成されており、この取手部６ｄを手で握ってヘアキャッチャー５を排水口４から取り外すことができるように構成されている。
本体６の膨出部６ｃの上端から軸８が垂設されており、この軸８に回転可能に棒状の摺動部材７が取り付けられ、この摺動部材７の上面は凹凸状の凹凸面７ａとなっており、この凹凸面７ａが本体６の網状ストレーナ面６ｂの下面に当接されて、摺動部材７が本体６に取り付けられている。
【０００８】
図３の底面図で示すように、摺動部材７は軸８を中心として矢印方向に回転させることができ、この回転により摺動部材７の上面の凹凸面７ａが本体６の網状ストレーナ面６ｂを擦りながら移動して振動を発生させ、この振動により網状ストレーナ面６ｂに捕集されているゴミや細かいほこり等を良好に振るい落とすことができる。
従って、取手部６ｄを介して本体６を摺動部材７と一体で排水口４から取り出して乾燥させ、摺動部材７を回転させることで、網状ストレーナ面６ｂに振動を与えて、ほこり等の細かいゴミを良好に振るい落として除去することができるものとなる。
【０００９】
次に、図４及び図５は、ヘアキャッチャーの第２実施例であり、図４は、図５のＡ−Ａ線断面図を示し、図５は、ヘアキャッチャーの底面図を示すものである。
本例においては、ヘアキャッチャー５の本体６は、外周リング部６ａの内側に網状ストレーナ面６ｂが全面に形成されており、この網状ストレーナ面６ｂは、図４に示すように、波状に波打った断面に形成されたものとなっている。
この網状ストレーナ面６ｂの下面には、図５に示すように、一対のレール９，９が平行状に外周リング部６ａに掛け渡し状に設けられており、この各レール９，９にはガイド長孔９ａ，９ａがそれぞれ横方向に貫通形成されている。
【００１０】
摺動部材１０の左右端側から突出された係入凸部１０ａ，１０ａをそれぞれガイド長孔９ａ，９ａ内に遊嵌させて、レール９，９間に直交状に摺動部材１０を移動可能に配設したものであり、この摺動部材１０は、波打って形成されている網状ストレーナ面６ｂの下面に当接されており、レール９，９に沿って手でスライド移動させて、往復動させることができるものである。
摺動部材１０を手で往復動させることで、摺動部材１０が波打っている網状ストレーナ面６ｂを擦りながら移動して、網状ストレーナ面６ｂを振動させることができ、この振動により網状ストレーナ面６ｂに付着しているほこり等の細かいゴミを良好に振るい落とすことができるものとなる。
【００１１】
本例においても、ヘアキャッチャー５を排水口４から取り外して乾かした後に、摺動部材１０を往復動させることで、良好にほこり等の細かいゴミを振るい落すことができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】浴室の斜視構成図である。
【図２】第１実施例のヘアキャッチャーの正面構成図である。
【図３】図２の底面構成図である。
【図４】第２実施例のヘアキャッチャーを示す図５のＡ−Ａ線断面構成図である。
【図５】第２実施例のヘアキャッチャーの底面構成図である。
【符号の説明】
【００１３】
３ 洗い場
４ 排水口
５ ヘアキャッチャー
６ 本体
６ａ 外周リング部
６ｂ 網状ストレーナ面
６ｃ 膨出部
６ｄ 取手部
７ 摺動部材
７ａ 凹凸面
８ 軸
９ レール
９ａ ガイド長孔
１０ 摺動部材
１０ａ 係入凸部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、浴室の排水口に設けられるヘアキャッチャーに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、特許文献１に開示されているように、排水栓のゴミ捕集用目皿に、髪の毛等を切断して除去するために、回転するカッター刃を設けたものが存在する。
【特許文献１】特開平１０−１２１５３８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来の構造では、髪の毛等を切断して除去する構成であり、ほこり等の細かいゴミは除去することができず、手で直接摘んで除去しなければならず、不快な作業を伴うという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、ほこり等の細かいゴミを良好に除去することのできるヘアキャッチャーを提供するものであり、その請求項１は、排水中のゴミを捕集するとともに排水を通過させる孔を有する本体と、該本体に当接して移動可能な摺動部材で構成され、前記本体または前記摺動部材のどちらかの摺動面に凹凸が形成されていることである。
【発明の効果】
【０００５】
本発明のヘアキャッチャーは、排水中のゴミを捕集するとともに排水を通過させる孔を有する本体と、該本体に当接して移動可能な摺動部材で構成され、前記本体または前記摺動部材のどちらかの摺動面に凹凸が形成されていることにより、摺動部材を移動させて本体を擦りながら振動させることができ、本体に捕集されているほこり等の細かいゴミを良好に振るい落とすことができるものとなる。
【実施例】
【０００６】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図１は、浴室の斜視構成図であり、浴室１内には浴槽２と洗い場３が設けられ、この洗い場３の浴槽２側には凹み状に排水口４が形成されており、この排水口４内にヘアキャッチャー５が着脱可能に取り付けられている。
【０００７】
ヘアキャッチャー５は、図２の正面図で、また図３の底面図で示すような構造となっており、ヘアキャッチャー５は本体６と摺動部材７で構成されて、本体６は外周リング部６ａの内側に網状ストレーナ面６ｂが形成され、この網状ストレーナ面６ｂの中央部には、上方に膨出して網状の膨出部６ｃが形成されている。
また、本体６の外周リング部６ａから外側へ突出状に取手部６ｄが形成されており、この取手部６ｄを手で握ってヘアキャッチャー５を排水口４から取り外すことができるように構成されている。
本体６の膨出部６ｃの上端から軸８が垂設されており、この軸８に回転可能に棒状の摺動部材７が取り付けられ、この摺動部材７の上面は凹凸状の凹凸面７ａとなっており、この凹凸面７ａが本体６の網状ストレーナ面６ｂの下面に当接されて、摺動部材７が本体６に取り付けられている。
【０００８】
図３の底面図で示すように、摺動部材７は軸８を中心として矢印方向に回転させることができ、この回転により摺動部材７の上面の凹凸面７ａが本体６の網状ストレーナ面６ｂを擦りながら移動して振動を発生させ、この振動により網状ストレーナ面６ｂに捕集されているゴミや細かいほこり等を良好に振るい落とすことができる。
従って、取手部６ｄを介して本体６を摺動部材７と一体で排水口４から取り出して乾燥させ、摺動部材７を回転させることで、網状ストレーナ面６ｂに振動を与えて、ほこり等の細かいゴミを良好に振るい落として除去することができるものとなる。
【０００９】
次に、図４及び図５は、ヘアキャッチャーの第２実施例であり、図４は、図５のＡ−Ａ線断面図を示し、図５は、ヘアキャッチャーの底面図を示すものである。
本例においては、ヘアキャッチャー５の本体６は、外周リング部６ａの内側に網状ストレーナ面６ｂが全面に形成されており、この網状ストレーナ面６ｂは、図４に示すように、波状に波打った断面に形成されたものとなっている。
この網状ストレーナ面６ｂの下面には、図５に示すように、一対のレール９，９が平行状に外周リング部６ａに掛け渡し状に設けられており、この各レール９，９にはガイド長孔９ａ，９ａがそれぞれ横方向に貫通形成されている。
【００１０】
摺動部材１０の左右端側から突出された係入凸部１０ａ，１０ａをそれぞれガイド長孔９ａ，９ａ内に遊嵌させて、レール９，９間に直交状に摺動部材１０を移動可能に配設したものであり、この摺動部材１０は、波打って形成されている網状ストレーナ面６ｂの下面に当接されており、レール９，９に沿って手でスライド移動させて、往復動させることができるものである。
摺動部材１０を手で往復動させることで、摺動部材１０が波打っている網状ストレーナ面６ｂを擦りながら移動して、網状ストレーナ面６ｂを振動させることができ、この振動により網状ストレーナ面６ｂに付着しているほこり等の細かいゴミを良好に振るい落とすことができるものとなる。
【００１１】
本例においても、ヘアキャッチャー５を排水口４から取り外して乾かした後に、摺動部材１０を往復動させることで、良好にほこり等の細かいゴミを振るい落すことができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】浴室の斜視構成図である。
【図２】第１実施例のヘアキャッチャーの正面構成図である。
【図３】図２の底面構成図である。
【図４】第２実施例のヘアキャッチャーを示す図５のＡ−Ａ線断面構成図である。
【図５】第２実施例のヘアキャッチャーの底面構成図である。
【符号の説明】
【００１３】
３ 洗い場
４ 排水口
５ ヘアキャッチャー
６ 本体
６ａ 外周リング部
６ｂ 網状ストレーナ面
６ｃ 膨出部
６ｄ 取手部
７ 摺動部材
７ａ 凹凸面
８ 軸
９ レール
９ａ ガイド長孔
１０ 摺動部材
１０ａ 係入凸部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
排水中のゴミを捕集するとともに排水を通過させる孔を有する本体と、該本体に当接して移動可能な摺動部材で構成され、前記本体または前記摺動部材のどちらかの摺動面に凹凸が形成されていることを特徴とするヘアキャッチャー。
【請求項１】
排水中のゴミを捕集するとともに排水を通過させる孔を有する本体と、該本体に当接して移動可能な摺動部材で構成され、前記本体または前記摺動部材のどちらかの摺動面に凹凸が形成されていることを特徴とするヘアキャッチャー。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００７−４６４２３（Ｐ２００７−４６４２３Ａ）
【公開日】平成１９年２月２２日（２００７．２．２２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−２３５０２３（Ｐ２００５−２３５０２３）
【出願日】平成１７年８月１２日（２００５．８．１２）
【出願人】（００００００４７９）株式会社ＩＮＡＸ (1,429)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年２月２２日（２００７．２．２２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年８月１２日（２００５．８．１２）
【出願人】（００００００４７９）株式会社ＩＮＡＸ (1,429)
【Ｆターム（参考）】
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