説明

ヘアブラシ

【課題】洗髪に適した量の泡を生成することができるヘアブラシを提供する。
【解決手段】泡立機能を有するヘアブラシ4であって、ブラシ11cが配置された底部11eを有するブラシ台111と、ブラシ台111が取り付けられ、ブラシ台111との間に空間を画成する本体ケース101と、空間に収容される泡立用スポンジ14と、底部11eと泡立用スポンジ14との間に配置され、複数の貫通孔15aが形成された板部材15と、を備え、底部11eは、可撓性を有する材料からなり、ブラシ11cが形成された外部底面11g及び空間を画成する内部底面11fを有し、底部11eには、空間に連通する貫通孔11bが複数形成され、板部材15は、底部11eに比べて撓み難く、本体ケース10の空間側の主面10dには、泡立用突起が複数配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアブラシに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、洗髪の際に用いられるブラシとして、泡立機能を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1記載のヘアブラシは、略箱状を呈し底板にブラシ、泡吐出口及び石鹸注入口が形成された下ケースと、略箱状を呈し当該下ケースと組み合わせて内部に泡立用スポンジを収容する収容室を形成する上ケースと、当該収容室に収容される泡立用スポンジとを備えている。下ケースの側壁は、上ケースの内壁に接するように組み合わされている。下ケースに負荷が加わると、下ケースが上ケースの内壁に案内されて上昇しスポンジ収容室の容積を縮小する。他方、下ケースに負荷がかからない場合には、弾性材の作用により下ケースが押し下げられて下降しスポンジ収容室の容積を拡大する。下ケースの上下動によりケース内部で生成された泡が泡吐出口から吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実案3149903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載のヘアブラシにあっては、下ケースの上下動によって生じるスポンジ収容室の容積の変化のみにより泡立てを行っているため、洗髪に十分な量の泡を生成できない場合がある。
【0005】
そこで、本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、洗髪に適した量の泡を生成することができるヘアブラシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るヘアブラシは、泡立機能を有するヘアブラシであって、ブラシが配置されたブラシ基板を有するブラシ台と、ブラシ台が取り付けられ、ブラシ台との間に空間を画成する本体ケースと、空間に収容される泡立用スポンジと、泡立用スポンジとブラシ基板との間に配置され、複数の貫通孔が形成された板部材と、を備え、ブラシ基板は、可撓性を有する材料からなり、ブラシが形成された第1主面及び空間を画成する第2主面を有し、ブラシ基板には、空間に連通する貫通孔が複数形成され、板部材は、ブラシ基板に比べて撓み難く、本体ケースの空間側の主面には、泡立用突起が複数配置されることを特徴として構成される。
【0007】
本発明に係るヘアブラシでは、複数の貫通孔が形成された可撓性を有するブラシ基板を備えるブラシ台が、本体ケースに取り付けられることで、ブラシ台と本体ケースとの間に空間が画成される。そして、当該空間には、泡立用スポンジが配置されるとともに、ブラシ基板と泡立用スポンジとの間に板部材が配置される。さらに、当該空間を画成する本体ケースの主面には、泡立用突起が複数配置されている。このように構成することで、ヘアブラシ内部の空間に、複数の貫通孔を介して、水、空気、石鹸水、シャンプー等(以下、石鹸水及び空気等という)を流入させることができる。そして、負荷に応じて可撓性を有するブラシ基板が撓むことにより、泡立用突起を泡立用スポンジに押し当てながら泡立用スポンジを圧縮することが可能となる。さらに、ブラシ基板が撓むことにより、ブラシ基板と泡立用スポンジとの間に配置された板部材に負荷が加わる。ここで、板部材はブラシ基板よりも撓み難いため大きく変形することなく泡立用スポンジに押し当てられる。このため、泡立用スポンジ全体に負荷を加えることができるので、泡立用スポンジを広範囲で圧縮することが可能となるとともに、泡立用突起を泡立用スポンジに好適に押し当てることができる。また、板部材には貫通孔が形成されているので、泡立用スポンジの泡が板部材の貫通孔及びブラシ基板の貫通孔を通過して吐出される。このように、泡立用スポンジの泡が板部材に遮られることを回避することができるので、泡立用スポンジの泡を好適にヘアブラシ外部へ吐出することが可能となる。よって、ヘアブラシ内部において洗髪に適した量の泡を生成することができるとともに、生成された泡をブラシ基板の貫通孔から吐出させることが可能となる。また、本体ケースとブラシ基板との位置関係が大きく変化することがないので、泡立て機能と洗髪時におけるブラシの使用感とを簡易な構成で両立させることができる。
【0008】
ここで、第1主面には、泡立用突起及び板部材を泡立用スポンジに押し当てるのに必要な負荷をブラシ基板に与えるための押圧用突起が形成されることが好適である。このように構成することで、ブラシ基板に負荷を掛け易くすることができる。
【0009】
また、押圧用突起は、ブラシ基板の中央に配置され、ブラシの高さよりも低く形成されることが好適である。このように構成することで、押圧用突起を設けても洗髪時に邪魔とならず、かつ、ブラシ基板の中央を押圧するように誘導することができる。ブラシ基板の中央を押圧させることにより、泡立用スポンジに含まれる石鹸水及び空気等を空間内に均一に拡散させることができるので、泡立機能を一層高めることが可能となる。
【0010】
ここで、第2主面には、泡立用突起が複数配置され、第2主面側における複数の泡立用突起の少なくとも一部は、本体ケース側の泡立用突起に対向する位置に配置されることが好適である。このように構成することで、ブラシ基板が撓んだ際に、泡立用突起同士が泡立用スポンジ及び板部材を介して押し当てられるため、泡立用スポンジを適切に圧縮することができる。よって、ヘアブラシ内部において洗髪に適した量の泡を生成することができる。
【0011】
また、第2主面側の複数の泡立用突起には、第1主面の押圧用突起に対応する位置に設けられた第1突起が含まれており、本体ケース側の複数の泡立用突起には、第1突起に対向する位置に設けられた第2突起が含まれることが好適である。このように構成することで、加えられた負荷によって、第1突起及び第2突起で泡立用スポンジを確実に挟み込んで圧縮することができるので、泡立機能を一層高めることが可能と成る。
【0012】
また、第2主面側の複数の泡立用突起には、第1突起の周囲に設けられた第3突起が含まれており、本体ケース側の複数の泡立用突起には、第3突起に対向する位置に設けられた第4突起が含まれており、ブラシ基板が撓んだ際に、泡立用スポンジ及び板部材を挟んで第3突起と第4突起とが押し当てられる前に、泡立用スポンジ及び板部材を挟んで第1突起と第2突起とが押し当てられるように、第1突起、第2突起、第3突起及び第4突起の高さが調整されることが好適である。
【0013】
このように構成することで、第3突起及び第4突起の泡立用スポンジ側の端部のうち少なくとも一方は、第1突起及び第2突起の泡立用スポンジ側の端部に比べて、泡立用スポンジから離れた位置となる。このため、例えば、第3突起及び第4突起の少なくとも一方の端部と泡立用スポンジとの間に空間を画成して、当該空間に石鹸水及び空気等を配置することができる。また、ブラシ基板が撓んだ場合、第3突起及び第4突起によって挟まれる泡立用スポンジ部分は、第1突起及び第2突起によって挟まれる泡立用スポンジ部分に比べて、圧縮により押し出す石鹸水及び空気等を少なくすることができる。このため、第1突起及び第2突起によって挟まれる泡立用スポンジ部分の周囲の泡立用スポンジ部分には、石鹸水及び空気等を含ませて配置しておくことができる。すなわちブラシ基板が撓んだ場合、第1突起及び第2突起によって泡立用スポンジ部分が挟まれて当該部分から石鹸水及び空気等が押し出されるとともに、押し出した石鹸水及び空気等と、周りに配置された石鹸水及び空気等とを混ぜ合わせることができるので、泡立機能を一層高めることが可能となる。
【0014】
また、第2主面側の複数の泡立用突起には、第1突起の周囲に設けられた第5突起が含まれており、本体ケース側の複数の泡立用突起には、第5突起に対向する位置に設けられた第6突起が含まれており、ブラシ基板が撓んだ際に、泡立用スポンジ及び板部材を挟んで第1突起と第2突起とが押し当てられる前に、泡立用スポンジ及び板部材を挟んで第5突起と第6突起とが押し当てられるように、第1突起、第2突起、第5突起及び第6突起の高さが調整されることが好適である。
【0015】
このように構成することで、第1突起及び第2突起の泡立用スポンジ側の端部のうち少なくとも一方は、第5突起及び第6突起の泡立用スポンジ側の端部に比べて、泡立用スポンジから離れた位置となる。このため、例えば、第1突起及び第2突起の少なくとも一方の端部と泡立用スポンジとの間に空間を画成して、当該空間に石鹸水及び空気等を配置することができる。これにより、混ぜ合わせの効果を一層高めることができる。また、ブラシ基板が撓んだ際に、泡立用スポンジを挟んで第5突起と第6突起とが押し当てられるので、第5突起の配置位置よりも縁側(外側)のブラシ基板の撓み量を所定以上とならないようにすることが可能となる。これによって、本体ケースやブラシ基板の過度の撓みを抑制することができるので、ヘアブラシの使用感を向上させることが可能となる。
【0016】
さらに、ブラシ台は、本体ケースから着脱可能に取り付けられることが好適である。このように構成することで、例えば、泡立用スポンジを取り出して、泡立用スポンジ又はヘアブラシ内部を洗浄することができるので、衛生面からみて優れたヘアブラシを提供することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、洗髪に適した量の泡を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態に係るヘアブラシの斜視図である。
【図2】図1のヘアブラシの分解斜視図である。
【図3】図1中の本体ケースの斜視図である。
【図4】図1中のブラシ台の斜視図である。
【図5】図1に示すヘアブラシのV-V線の断面図である。
【図6】図1に示すヘアブラシのVI-VI線の断面図である。
【図7】図1に示すヘアブラシの作用効果を説明する概要図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るヘアブラシの分解斜視図である。
【図9】図8中の本体ケースの斜視図である。
【図10】図8中のブラシ台の斜視図である。
【図11】図8に示すヘアブラシの縦断面図である。
【図12】図8に示すヘアブラシの横断面図である。
【図13】本発明の第3実施形態に係るヘアブラシの斜視図である。
【図14】図13のヘアブラシの分解斜視図である。
【図15】図13中の本体ケースの斜視図である。
【図16】図13中のブラシ台の斜視図である。
【図17】図13に示すヘアブラシのXVII-XVII線の断面図である。
【図18】図13に示すヘアブラシのXVIII-XVIII線の断面図である。
【図19】本発明の第4実施形態に係るヘアブラシの分解斜視図である。
【図20】図19中の板部材の平面図である。
【図21】図19に示すヘアブラシの作用効果を説明する概要図である。
【図22】板部材の他の例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図中の寸法比率は必ずしも説明中のものとは一致していない。
【0020】
(第1実施形態)
本実施形態に係るヘアブラシは、例えば、シャンプーや石鹸水を用いて髪を洗髪する際に、好適に採用されるものである。
【0021】
本実施形態に係るヘアブラシの構成について、図を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るヘアブラシの斜視図、図2は、図1のヘアブラシ1の分解斜視図である。図1,2に示すように、ヘアブラシ1は、略楕円柱状を呈しており、本体ケース10と、複数のブラシ11aが下向きに配置されたブラシ台11と、泡立用スポンジ14とを備えている。ブラシ台11は、取付部材12a,12b、13a,13bによって本体ケース10の下側に取り付けられており、泡立用スポンジ14は、ヘアブラシ1の内部に配置されている。
【0022】
本体ケース10の構成について詳細を説明する。本体ケース10は、底面側が開放された箱体であり、ここでは、底面側が開放された中空の略楕円柱状を呈している。本体ケース10は、例えば、ABS樹脂、エラストマ、硬化性を有するプラスチック等により形成される。この本体ケース10には、その上側の外面にアーチ状の指挿入部10aが形成されており、指を通して本体ケース10を把持可能に構成されている。指挿入部10aには、2つの指挿入口が並んで形成されており、2本の指を通して本体ケース10を把持可能とされている。また、指挿入部10aの指挿入口は、本体ケース10の軸線方向に沿って開口されており、本体ケース10の軸線方向に沿って指を挿入できるように形成されている。また、本体ケース10の上側の外面には、指挿入部10aに通した指先を引っ掛ける掛止突起10bが形成されている。掛止突起10bは、指挿入部10aの指挿入口に対応して形成されている。ここでは、2つの掛止突起10bが1つの指挿入口の開口方向に沿って当該指挿入口を挟んで対向する位置に離間して形成されている。このため、何れの方向から指挿入部10aに指が挿入された場合であっても指先を掛止突起10bに引っ掛けることができる。また、本体ケース10の上側の外面は、指挿入部10aに挿入された指の曲げに沿うように中央から軸線方向の端部に向けて傾斜するように形成されている。そして、本体ケース10の上側の外面は、指挿入部10aに挿入した指の位置決めができるように指挿入口に対応して波状に形成されている。このように、本体ケース10の上側の外面は、2本の指で本体ケース10を持ち上げることができるとともに、指を本体ケース10に密着させて好適に把持することができるように形成されている。なお、上述した指挿入部10a又は掛止突起10bは必要に応じて形成すればよい。また、指挿入部10aの指挿入口は必要に応じて数を変更してもよい。また、本体ケース10の上側の外面は、必要に応じて傾斜を形成したり波状に形成したりすればよい。
【0023】
図3は、図2の本体ケース10の底面側から見上げた斜視図である。図2,3に示すように、本体ケース10の側壁の外面には、凹部10hが形成されており、当該凹部10hには複数の開口部10cが形成されている。凹部10hは、軸線方向に直交する方向に沿って対向する位置に2つ形成されている。1つの凹部10hに形成された開口部10cには、図2に示す取付部材12a,12bが一対として取り付けられる。また、本体ケース10の側壁の下方端部には、下方向に突出した連結凸部10eが側壁端部に沿って形成されている。この連結凸部10eは、ブラシ台11との連結のために設けられている。
【0024】
本体ケース10に装着される取付部材12a,12bについて説明する。図2に示すように、取付部材12aは、略箱体であり、例えばABS樹脂により形成される。本体ケース10に取り付けた際に本体ケース10の側壁の外面と連続するように、本体ケース10の凹部10hにあわせた大きさ及び形状で形成されている。取付部材12aの底面の外側には、突起部12cが形成されている。また、取付部材12aの底面の内側には、円柱状に突出した嵌合凸部及び円筒状に突出した嵌合凹部が形成されている。一方、取付部材12bは、略板状部材であり、例えばABS樹脂により形成される。取付部材12bの一の主面には、取付部材12aの嵌合凸部及び嵌合凹部に対応するように、円柱状に突出した嵌合凸部及び円筒状に突出した嵌合凹部とが形成されている。また、取付部材12bの一の主面に対向する主面には、爪部12dが形成されている。爪部12dは、板状部材の両端部を折り曲げられて形成されており、略直角に折り曲げられた一端部が取付部材12bの主面に取り付けられ、当該一端部よりも内側に鋭角に折り曲げられた他端部が取付部材13bと係合する爪として機能するように形成されている。
【0025】
取付部材12aは、突出された嵌合凸部が本体ケース10の開口部10cに本体ケース10の外側から挿入されて、本体ケース10の凹部10hに収容される。また、取付部材12bは、突出された嵌合凸部及び嵌合凹部が本体ケース10の開口部10cに本体ケース10の内側からそれぞれ挿入されて、取付部材12aの嵌合凹部及び嵌合凸部と互いにそれぞれ嵌め合わされる。これにより、取付部材12aは、本体ケース10の側壁外側へ突起部12cが突出されるように本体ケース10の側壁に配置される。一方、取付部材12bは、爪部12dが本体ケース10内部に収容されるように、本体ケース10の側壁内側に配置される。このように、取付部材12a,12bは、本体ケース10の側壁を内外から挟みこんで本体ケース10に装着される。対向する位置に突出された2つの突起部12cを押圧することで、本体ケース10を軸線方向に直交する方向へ撓ませることができる。そして、本体ケース10の撓みによって、爪部12dを本体ケース10の軸線方向に直交する方向(解除方向)に移動させることができる。
【0026】
次に、ブラシ台11の構成について詳細を説明する。図4は、図2のブラシ台11の拡大斜視図、図5は、図1のヘアブラシ1のV−V断面図、図6は、図1のヘアブラシ1のVI−VI断面図である。図4に示すように、本体ケース10に取り付けられるブラシ台11は、上面側が開放された箱体であり、ここでは、上面側が開放された中空の略楕円柱状を呈している。ブラシ台11は、可撓性を有する材料からなり、ブラシ台11の底部11e(ブラシ基板)が負荷により内側方向(上方向)に撓むように構成されている。例えば、ブラシ台11は、エラストマにより形成される。また、図4〜6に示すように、ブラシ台11の底部11eの外面である外部底面(第1主面)11gには、複数のブラシ11aが配置されている。ブラシ11aは、略円錐状又は略三角錐状を呈しており、異なる形状を有するブラシ11aが隣り合うように碁盤目状に配列されている。なお、略三角錐状を呈するブラシ11aは、2つを組み合わせて一対として外部底面11gに配置される。すなわち、外部底面11gには、略円錐状を呈するブラシ11aと、略三角錐状を呈するブラシ11aの一対とが、縦横方向に格子状に配置されている。このように、異なる形状を有するブラシ11aを格子状に配列させることで、泡を髪全体になじませることができるとともに、意匠的にも優れたブラシ面を形成することができる。
【0027】
外部底面11gの中央には、底部11eに負荷を与えるための押圧用突起11dが下側に突出して形成されている。押圧用突起11dの高さL2は、ブラッシングする際の使用感を考慮してブラシ11aの高さL1よりも低く形成されている。また、ブラシ台11の底部11eには、貫通孔11bが複数形成されている。貫通孔11bは、それぞれのブラシ11aを囲むように碁盤目状に形成されている。
【0028】
また、ブラシ台11の側壁の外面には、凹部11hが形成されており、当該凹部11hには複数の開口部11cが形成されている。凹部11hは、軸線方向に直交する方向に沿って対向する位置に2つ形成されている。1つの凹部11hに形成された開口部11cには、図2に示す取付部材13a,13bが一対として取り付けられる。また、ブラシ台11の側壁の内面は、本体ケース10の連結凸部10eに対応して階段状に形成されている。
【0029】
ブラシ台11に装着される取付部材13a,13bについて説明する。図2に示すように、取付部材13aは、略直方体であり、例えばABS樹脂により形成される。取付部材13aは、ブラシ台11に取り付けた際にブラシ台11の側壁の外面と連続するように、ブラシ台11の凹部11hにあわせた大きさで形成されている。取付部材13aの一の側面には、円柱状に突出した嵌合凸部及び円筒状に突出した嵌合凹部が形成されている。一方、取付部材13bは、略板状部材であり、例えばABS樹脂により形成される。取付部材13bの一の主面には、取付部材13aの嵌合凸部及び嵌合凹部に対応するように、円柱状に突出した嵌合凸部及び円筒状に突出した嵌合凹部とが形成されている。また、取付部材13bの一の主面に対向する主面には、係止突起部13cが形成されている。係止突起部13cは、取付部材12bの爪部12dと係合可能に構成されている。
【0030】
取付部材13aは、突出されたそれぞれの嵌合凸部及び嵌合凹部がブラシ台11の開口部11cにブラシ台11の外側から挿入されて、ブラシ台11の凹部11hに収容される。また、取付部材13bは、突出されたそれぞれの嵌合凸部及び嵌合凹部がブラシ台11の開口部11cにブラシ台11の内側から挿入されて、取付部材13aの嵌合凹部及び嵌合凸部と互いにそれぞれ嵌め合わされる。これにより、取付部材13aは、図1に示すようにブラシ台11の側壁に配置される。他方、取付部材13bは、係止突起部13cがブラシ台11内部に収容されるように、ブラシ台11の側壁内側に配置される。このように、取付部材13a,13bは、ブラシ台11の側壁を内外から挟みこんでブラシ台11に取り付けられる。
【0031】
次に、ブラシ台11と本体ケース10との組み付けについて説明する。取付部材13a,13bが装着されたブラシ台11は、取付部材12a,12bが装着された本体ケース10に取り付けられる。ブラシ台11を本体ケース10に取り付ける場合には、図2に示すように、ブラシ台11と本体ケース10との間に泡立用スポンジ14を配置し、ブラシ台11の取付部材13bの位置と本体ケース10の取付部材12bの位置とを合わせるようにブラシ台11と本体ケース10とを重ね合わせて、重ね合わせ方向に押圧する。これにより、図6に示すように、ブラシ台11の階段状の側面内部が本体ケース10の連結凸部10eに突き当てられるとともに、爪部12dが係止突起部13cに引っ掛かり、ブラシ台11が本体ケース10に取り付けられる。一方、ブラシ台11を本体ケース10から取り外す場合には、本体ケース10の側面の対向する位置に取り付けられた2つの突起部12cを、本体ケース10の軸線方向に直交する方向に押圧する。これにより、本体ケース10が撓み、爪部12dが本体ケース10の軸線方向に直交する方向に移動し爪部12dと係止突起部13cとの係合が外れて、ブラシ台11が本体ケース10から取り外される。このように、ブラシ台11は、取付部材12a,12b,13a,13bによって本体ケース10から着脱可能に構成されている。
【0032】
次に、ヘアブラシ1の内部の泡立構造について詳細を説明する。図5,6に示すように、ブラシ台11を本体ケース10に取り付けることにより、本体ケース10及びブラシ台11の内部に空間が画成される。泡立用スポンジ14は、当該空間に配置されることで、ヘアブラシ1の内部に収容される。ブラシ台11の底部11eは、当該空間を画成しており、ブラシ台11の底部11eに形成された貫通孔11bは、当該空間に連通されている。このため、貫通孔11bは、ヘアブラシ1内部に、石鹸水及び空気等を導入する導入孔として機能するとともに、ヘアブラシ1内部で生成された泡をヘアブラシ1外部へ吐出するための吐出孔として機能する。
【0033】
最初に、本体ケース10側の泡立構造について詳細を説明する。図3に示すように、本体ケース10の上部の内面である内部上面10dには、下方向に突出した泡立用の突起が複数配置されている。内部上面10dの中央には、略円柱状の中央突起(第2突起)21bが配置されている。中央突起21bの周囲(端部側)には、当該中央突起21bを円環状に囲むように、略角柱状の低突起(第4突起)22bが複数配置されている。低突起22bの周囲には、当該低突起22bを円環状に囲むように、略角柱状の高突起(第6突起)23bが複数配置されている。さらに、高突起23bの周囲には、当該高突起23bを円環状に囲むように、略角柱状の中突起24bが複数配置されている。
【0034】
中央突起21bは、その下端部が低突起22bの下端部よりも下に位置するように突出されている。すなわち、中央突起21bの高さは、低突起22bの高さよりも高くなるように形成されており、中央突起21bの下端部が低突起22bの下端部よりも泡立用スポンジ14に近くなるように調整されている。また、高突起23bは、その下端部が中央突起21bの下端部及び中突起24bの下端部よりも下に位置するように突出されている。すなわち、高突起23bの高さは、中央突起21b及び中突起24bの高さよりも高くなるように形成されており、高突起23bの下端部が中央突起21b及び中突起24bの下端部よりも泡立用スポンジ14に近くなるように調整されている。
【0035】
次に、ブラシ台11側の泡立構造について詳細を説明する。図4に示すように、ブラシ台11の底部11eの内面である内部底面(第2主面)11fには、上方向に突出した泡立用の突起が複数配置されている。内部底面11fの中央には、略円柱状の中央突起(第1突起)21aが配置されている。すなわち、中央突起21aは、外部底面11gに形成された押圧用突起11dと対応する位置に設けられている。具体的には、中央突起21aは、底面垂直方向からみて中央突起21aの位置と押圧用突起11dの位置とが重なるように配置される。
【0036】
中央突起21aの周囲(端部側)には、当該中央突起21aを円環状に囲むように、略角柱状の低突起(第3突起)22aが複数配置されている。低突起22aの周囲には、当該低突起22aを円環状に囲むように、略角柱状の高突起(第5突起)23aが複数配置されている。さらに、高突起23aの周囲には、当該高突起23aを円環状に囲むように、略角柱状の中突起24aが複数配置されている。
【0037】
図5,6に示すように、中央突起21aは、その上端部の位置が低突起22aの上端部位置と略同一となるように突出されている。すなわち、中央突起21aの高さは、低突起22aの高さと略同一となるように形成されている。また、高突起23aは、その端部が中央突起21aの端部及び中突起24aの端部よりも上に位置するように突出されている。すなわち、高突起23aの高さは、中央突起21a及び中突起24aの高さよりも高くなるように形成されており、高突起23aの上端部が中央突起21a及び中突起24aの上端部よりも泡立用スポンジ14に近くなるように調整されている。
【0038】
次に、本体ケース10に配置された泡立用の突起と、ブラシ台11に配置された泡立用の突起との関係について説明する。本体ケース10の内部上面10dに配置された中央突起21b、低突起22b、高突起23b及び中突起24bは、ブラシ台11の内部底面11fに配置された中央突起21a、低突起22a、高突起23a及び中突起24aのそれぞれと対向する位置に配置されている。具体的には、本体ケース10の中央突起21bと、ブラシ台11の中央突起21aとは、底面垂直方向からみて重なる位置に配置されている。同様に、本体ケース10の低突起22b、高突起23b及び中突起24bと、ブラシ台11の低突起22a、高突起23a及び中突起24aとは、底面垂直方向からみてそれぞれが重なる位置に配置されている。このように、ブラシ台11の底部11eが負荷により内側方向に撓んだ場合、対向する泡立用の突起同士が上下方向から泡立用スポンジを挟み込んで圧縮するように配置されている。
【0039】
また、上述のように本体ケース10及びブラシ台11における泡立用の突起の高さが調整されることで、中央突起21a,21b間の距離L3は、低突起22a,22b間の距離L4と比べて短くされる。また、高突起23a,23b間の距離L5は、中央突起21a,21b間の距離L3、低突起22a,22b間の距離L4と比べて短くされている。例えば、高突起23a,23b間の距離L5は、泡立用スポンジ14の厚さよりも短くされる。
【0040】
次に、ヘアブラシ1の作用効果について、図5,7を用いて説明する。図7は、ヘアブラシ1の作用効果を説明するための概要図であり、図5に示すヘアブラシ1において押圧用突起11dを内側へ押圧した状態を説明するものである。ヘアブラシ1の指挿入部10aに例えば人差指及び中指が挿入されて、本体ケース10が把持され、親指によって押圧用突起11dが内側へ繰り返し押圧される。なお、押圧用突起11dを押圧する前に、貫通孔11bを介して、石鹸水及び空気等がヘアブラシ1内部の空間へ導入され、導入された石鹸水及び空気等が泡立用スポンジ14に吸収されているものとする。
【0041】
図5に示すように、高突起23a,23b間の距離L5は、中央突起21a,21b間の距離L3、低突起22a,22b間の距離L4と比べて短くされているので、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間、及び、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間において、空間が画成される。よって、当該空間に石鹸水及び空気等を配置することができる。
【0042】
また、距離L5は、他の突起間の距離に比べて短いので、図7に示すように、押圧用突起11dが内側へ押圧され、ヘアブラシ1内の空間容積が減少されると、高突起23a,23bが他の突起よりも先に泡立用スポンジ14を挟み込むように圧縮する。このため、高突起23a,23bにより挟まれた泡立用スポンジ14の領域から周囲の他の領域へ石鹸水及び空気等が押し出され、押し出された石鹸水及び空気等が、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間の空間に配置された石鹸水及び空気等、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間の空間に配置された石鹸水及び空気等、及び、泡立用スポンジ14の圧縮された領域の周囲に含まれた石鹸水及び空気等と混ざり合い、良好な泡が生成される。そして、生成された泡が貫通孔11bから吐出される。
【0043】
また、高突起23a,23bにより泡立用スポンジ14が圧縮されている状態で、押圧用突起11dがさらに内側へ押圧された場合、底部11eがさらに内側に撓んで、各突起間の距離L3〜L6が一層短くなる。ここで、高突起23a,23bは、他の突起よりも先に泡立用スポンジ14を挟み込んで突き当たるため、底部11eがそれ以上に撓んだ場合であっても、高突起23aが配置された位置よりも縁側の底部11eについては、内側への撓みが抑制される。そして、中央突起21a、低突起22aが配置された底部11eの中央領域については、さらに内側へ押し込まれ、中央突起21a,21bが泡立用スポンジ14を挟み込むように圧縮する。そして、中央突起21a,21bにより挟まれた泡立用スポンジ14の領域から、石鹸水及び空気等が押し出されるとともに、押し出された石鹸水及び空気等が、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間に配置された石鹸水及び空気等、及び泡立用スポンジ14の圧縮された領域の周囲に含まれた石鹸水及び空気等と混ざり合い、良好な泡が生成される。また、さらに内側へ押し込まれた場合には、中央突起21a,21bが泡立用スポンジ14を介して突き当たるとともに、低突起22a,22bにより挟まれた泡立用スポンジ14の領域から泡が生成される。このように、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間、及び、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間に配置された石鹸水及び空気等を用いて泡を生成することができるので、泡立ちに優れたヘアブラシ1とすることができる。また、各突起間の距離L3〜L6を変更することで、泡立用スポンジ14の局所的な圧縮のタイミングを異なるものとすることができるので、混ぜ合わせの効果を一層高め、泡立ちに一層優れたヘアブラシ1とすることができる。
【0044】
また、高突起23a,23bが泡立用スポンジ14を挟み込んで突き当たった後は、距離L5,L6については、距離L3,L4に比べて短くなる量が抑制される。このように、底部11eの縁側について撓みを抑制することで、押圧用突起11dを押し込む際に底部11eが過度に撓んでブラシ台11が本体ケース10から外れることを回避することができるとともに、洗髪時に底部11eが過度に撓んでブラシの使用感を阻害することを回避することが可能となる。
【0045】
以上、第1実施形態に係るヘアブラシ1によれば、複数の貫通孔11bが形成された可撓性を有する底部11eを備えるブラシ台11が、本体ケース10に取り付けられることで、ブラシ台11と本体ケース10との間に空間が画成される。そして、当該空間には、泡立用スポンジ14が配置される。さらに、当該空間を画成する底部11eの内部底面11f及び本体ケース10には、泡立用突起が複数配置されている。このように構成することで、ヘアブラシ1内部の空間に、複数の貫通孔11bを介して石鹸水及び空気等を流入させることができる。そして、負荷に応じて可撓性を有する底部11eが撓むことにより、泡立用突起を泡立用スポンジ14に押し当てながら空間容積を減少させて泡立用スポンジ14を圧縮することが可能となる。よって、ヘアブラシ1内部において洗髪に適した量の泡を生成することができるとともに、生成された泡を貫通孔11bから吐出させることが可能となる。また、本体ケース10と底部11eとの位置関係が大きく変化することがないので、泡立て機能と洗髪時におけるブラシの使用感とを簡易な構成で両立させることができる。
【0046】
また、第1実施形態に係るヘアブラシ1によれば、底部11eが撓んだ際に、泡立用突起同士が泡立用スポンジ14を介して押し当てられるため、泡立用スポンジ14を適切に圧縮することができる。よって、ヘアブラシ1内部において洗髪に適した量の泡を生成することができる。
【0047】
また、第1実施形態に係るヘアブラシ1によれば、底部11eの外部底面11gに、泡立用突起を泡立用スポンジ14に押し当てるのに必要な負荷を底部11eに与えるための押圧用突起11dが形成されているので、底部11eに負荷を掛け易い構成とすることができる。また、押圧用突起11dが、底部11eの中央に配置され、ブラシ11aの高さよりも低く形成されることにより、押圧用突起11dを設けても洗髪時に邪魔とならず、かつ、底部11eの中央を押圧するように誘導することができる。底部11eの中央を押圧させることにより、泡立用スポンジ14に含まれる石鹸水及び空気等を空間内に均一に拡散させることができるので、泡立機能を一層高めることが可能となる。
【0048】
また、第1実施形態に係るヘアブラシ1によれば、加えられた負荷によって、中央突起21a,21bで泡立用スポンジ14を確実に挟み込んで圧縮することができるので、泡立機能を一層高めることが可能となる。
【0049】
また、第1実施形態に係るヘアブラシ1によれば、低突起22bの下端部は、中央突起21bの下端部に比べて、泡立用スポンジ14から離れた位置となる。このため、例えば、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間に空間を画成して、当該空間に石鹸水及び空気等を配置することができる。また、底部11eが撓んだ場合、低突起22a,22bによって挟まれる泡立用スポンジ14部分は、中央突起21a,21bによって挟まれる泡立用スポンジ14部分に比べて、圧縮により押し出す石鹸水及び空気等を少なくすることができる。このため、中央突起21a,21bによって挟まれる泡立用スポンジ14部分の周囲の泡立用スポンジ14部分には、石鹸水及び空気等を含ませて配置しておくことができる。すなわち底部11eが撓んだ場合、中央突起21a,21bによって泡立用スポンジ14部分が挟まれて当該部分から石鹸水及び空気等が押し出されるとともに、押し出した石鹸水及び空気等と、周りに配置された石鹸水及び空気等とを混ぜ合わせることができるので、泡立機能を一層高めることが可能となる。
【0050】
また、第1実施形態に係るヘアブラシ1によれば、底部11eが撓んだ際に、泡立用スポンジ14を挟んで高突起23a,23bが押し当てられるので、高突起23aの配置位置よりも縁側の底部11eの撓み量を所定以上とならないようにすることが可能となる。これによって、本体ケース10や底部11eの過度の撓みを抑制することができるので、ヘアブラシ1の使用感を向上させることが可能となる。
【0051】
さらに、第1実施形態に係るヘアブラシ1によれば、ブラシ台11は、本体ケース10から着脱可能に取り付けられることで、例えば、泡立用スポンジ14を取り出して、泡立用スポンジ14又はヘアブラシ1内部を洗浄することができるので、衛生面からみて優れたヘアブラシ1を提供することができる。
【0052】
(第2実施形態)
第2実施形態に係るヘアブラシは、第1実施形態に係るヘアブラシ1とほぼ同様に構成され、本体ケース及びブラシ台の泡立用突起の配置、及び、本体ケースとブラシ台との取付機構が相違する。よって、第2実施形態では第1実施形態との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
【0053】
最初に、本実施形態に係るヘアブラシの構成を説明する。図8は、本実施形態に係るヘアブラシ2の分解斜視図である。図8に示すように、ヘアブラシ2は、略楕円柱状を呈しており、本体ケース100と、複数のブラシ11aが下向きに配置されたブラシ台110と、泡立用スポンジ14とを備えている。ブラシ台110は、取付部材120a,12b、130a,13bによって本体ケース100の下側に取り付けられており、泡立用スポンジ14は、ヘアブラシ2の内部に配置されている。
【0054】
本体ケース100の構成について詳細を説明する。図9は、図8の本体ケース100の底面側から見上げた斜視図である。図8,9に示すように、本体ケース100は、第1実施形態の本体ケース10とほぼ同様に構成されており、第1実施形態の本体ケース10と比べて、本体ケース100の側壁の外面に、取付部材が配置される凹部10hが形成されておらず、凸部100dが形成されている点、及び、当該側壁の端部に側壁に沿って開口された溝部100e、及び当該溝部100eと側壁内側とを連通する開口部100cとが形成されている点が相違する。凸部100dは、軸線方向に直交する方向に沿って対向する位置に2つ形成されている。溝部100eは、凸部100dが形成された位置に対応する側壁端部に形成されている。開口部100cには、図8に示す取付部材120a,12bが一対として取り付けられる。
【0055】
本体ケース100に装着される取付部材120aについて説明する。図8に示すように、取付部材120aは、略板状部材であり、例えばABS樹脂により形成される。取付部材120aは、本体ケース100の溝部100eにあわせた大きさ及び形状で形成されている。取付部材120aの一の側面には、取付部材12bの嵌合凸部及び嵌合凹部に対応するように、貫通された嵌合孔及び円柱状に突出した嵌合凸部が形成されている。
【0056】
取付部材120aは、本体ケース100の溝部100e内に配置され、突出された嵌合凸部が本体ケース100の開口部100cに挿入されて収容される。また、取付部材12bは、突出された嵌合凸部及び嵌合凹部が本体ケース100の開口部10cに本体ケース10の内側からそれぞれ挿入されて、取付部材120aの嵌合孔及び嵌合凸部と互いに嵌め合わされる。これにより、取付部材120a,12bは、本体ケース100の側壁に配置される。このように、取付部材120a,12bは、本体ケース100の側壁の一部を挟みこんで本体ケース100に装着される。対向する位置に突出された2つの凸部100dを押圧することで、本体ケース100を軸線方向に直交する方向に撓ませることができる。そして、本体ケース100の撓みによって、爪部12dを本体ケース100の軸線方向に直交する方向(解除方向)に移動させることができる。
【0057】
次に、ブラシ台110の構成について詳細を説明する。図10は、図8のブラシ台110の斜視図、図11は、ヘアブラシ2の横断面図、図12は、ヘアブラシ2の縦断面図である。図10に示すように、本体ケース100に取り付けられるブラシ台110は、第1実施形態のブラシ台11とほぼ同様に構成されており、第1実施形態のブラシ台11と比べて、ブラシ台110の側壁の外面に、取付部材が配置される凹部11hが形成されておらず、当該側壁の端部に側壁に沿って開口された溝部110e、及び当該溝部110eと側壁内側とを連通する開口部110cとが形成されている点が相違する。開口部110cには、図8に示す取付部材130a,13bが一対として取り付けられる。
【0058】
ブラシ台110に装着される取付部材130aについて説明する。図8に示すように、取付部材130aは、略板状部材であり、例えばABS樹脂により形成される。取付部材130aは、ブラシ台110の溝部110eにあわせた大きさ及び形状で形成されている。取付部材130aの一の側面には、取付部材13bの嵌合凸部及び嵌合凹部に対応するように、貫通された嵌合孔及び円柱状に突出した嵌合凸部が形成されている。
【0059】
取付部材130aは、ブラシ台110の溝部110e内に配置され、突出された嵌合凸部がブラシ台110の開口部110cに挿入されて収容される。また、取付部材13bは、突出された嵌合凸部及び嵌合凹部がブラシ台110の開口部110cにブラシ台110の内側からそれぞれ挿入されて、取付部材130aの嵌合孔及び嵌合凸部と互いに嵌め合わされる。これにより、取付部材130a,13bは、ブラシ台110の側壁に配置される。このように、取付部材130a,13bは、ブラシ台110の側壁の一部を挟みこんでブラシ台110に装着される。
【0060】
また、ブラシ台11の底部11eに形成された貫通孔11bは、第1実施形態の貫通孔11bとほぼ同様に碁盤目状に形成され、第1実施形態のブラシ台11と比べて、軸線方向に直交する方向において、中央突起21a及び低突起22aを挟んで対向する位置には形成されていない点が相違する。
【0061】
次に、ブラシ台110と本体ケース100との組み付けについて説明する。第1実施形態の組み付けとほぼ同様であって、取付部材130a,13bを装着したブラシ台110が、取付部材120a,12bを装着した本体ケース100に取り付けられる。ブラシ台110を本体ケース100に取り付ける場合には、図8に示すように、ブラシ台110と本体ケース100との間に泡立用スポンジ14を配置し、ブラシ台110の取付部材13bの位置と本体ケース100の取付部材12bの位置とを合わせるようにブラシ台110と本体ケース100とを重ね合わせて、重ね合わせ方向に押圧する。これにより、図11に示すように、ブラシ台110の階段状の側面内部が本体ケース100の連結凸部10eに突き当てられるとともに、爪部12dが係止突起部13cに引っ掛かり、ブラシ台110が本体ケース100に取り付けられる。一方、ブラシ台110を本体ケース100から取り外す場合には、本体ケース100の側面の対向する位置に設けられた2つの凸部100dを、本体ケース100の軸線方向に直交する方向に押圧する。これにより、本体ケース100が撓み、爪部12dが本体ケース100の軸線方向に直交する方向に移動し爪部12dと係止突起部13cとの係合が外れて、ブラシ台110が本体ケース100から取り外される。このように、ブラシ台110は、取付部材120a,12b,130a,13bによって本体ケース100から着脱可能に構成されている。
【0062】
次に、ヘアブラシ2の内部の泡立構造について詳細を説明する。図11,12に示すように、ブラシ台110を本体ケース100に取り付けることにより、本体ケース100及びブラシ台110の内部に空間が画成される。泡立用スポンジ14は、当該空間に配置されることで、ヘアブラシ2の内部に収容される。ブラシ台110の底部11eは、当該空間を画成しており、ブラシ台110の底部11eに形成された貫通孔11bは、当該空間に連通されている。このため、貫通孔11bは、ヘアブラシ2内部に、石鹸水及び空気等を導入する導入孔として機能するとともに、ヘアブラシ2内部で生成された泡をヘアブラシ2外部へ吐出するための吐出孔として機能する。
【0063】
最初に、本体ケース100側の泡立構造について詳細を説明する。図9に示すように、本体ケース100の泡立構造は、第1実施形態の本体ケース10の泡立構造とほぼ同様に構成され、第1実施形態の本体ケース10と比べて、軸線方向と直交する方向において、中央突起21a及び低突起22aを挟んで対向する位置に設けられた高突起23a、中突起24aが配置されておらず、替わりに略板状の凸部25が形成されている点が相違する。
【0064】
図11,12に示すように、中央突起21bは、その下端部が低突起22bの下端部よりも下に位置するように突出されている。すなわち、中央突起21bの高さは、低突起22bの高さよりも高くなるように形成されており、中央突起21bの下端部が低突起22bの下端部よりも泡立用スポンジ14に近くなるように調整されている。また、高突起23bは、その下端部が中央突起21b及び中突起24bの下端部、及び凸部25の下側の端面よりも下に位置するように突出されている。すなわち、高突起23bの高さは、中央突起21b、中突起24b及び凸部25の高さよりも高くなるように形成されており、高突起23bの下端部が中央突起21b及び中突起24bの下端部、及び凸部25の下側の端面よりも泡立用スポンジ14に近くなるように調整されている。凸部25は、中央突起21b、低突起22bの端部よりも下に位置するように突出されている。すなわち、凸部25の高さは、中央突起21b及び低突起22bの高さよりも高くなるように形成されており、凸部25の下端面が中央突起21b及び低突起22bの下端部よりも泡立用スポンジ14に近くなるように調整されている。
【0065】
次に、ブラシ台110側の泡立構造について詳細を説明する。図10に示すように、ブラシ台110の泡立構造は、第1実施形態のブラシ台11の泡立構造とほぼ同様に構成され、第1実施形態のブラシ台11と比べて、軸線方向と直交する方向において、中央突起21a及び低突起22aを挟んで対向する位置には、高突起23a、中突起24aが配置されていない点が相違する。
【0066】
次に、本体ケース100に配置された泡立用の突起と、ブラシ台110に配置された泡立用の突起との関係について説明する。図11,12に示すように、第1実施形態の泡立用突起と同様に、本体ケース100の内部上面10dに配置された中央突起21b、低突起22b、高突起23b及び中突起24bは、ブラシ台110の内部底面11fに配置された中央突起21a、低突起22a、高突起23a及び中突起24aのそれぞれと対向する位置に配置されている。また、本体ケース100の内部上面10dに配置された凸部25は、貫通孔11b及び泡立用突起が配置されていない底部11eと対向する位置に配置されている。
【0067】
また、上述のように本体ケース10及びブラシ台11における泡立用の突起の高さが調整されることで、中央突起21a,21b間の距離L3は、低突起22a,22b間の距離L4と比べて短くされる。また、高突起23a,23b間の距離L5は、中央突起21a,21b間の距離L3、低突起22a,22b間の距離L4と比べて短くされる。
【0068】
次に、ヘアブラシ2の作用効果について説明する。高突起23a,23b間の距離L5は、中央突起21a,21b間の距離L3、低突起22a,22b間の距離L4と比べて短くされているので、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間、及び、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間において、空間が画成される。よって、当該空間に石鹸水及び空気等を配置することができる。
【0069】
また、距離L5は、他の突起間の距離に比べて短いので、押圧用突起11dが内側へ押圧されて、ヘアブラシ2内の空間容積が減少されると、高突起23a,23bが他の突起よりも先に泡立用スポンジ14を挟み込むように圧縮する。このため、高突起23a,23bにより挟まれた泡立用スポンジ14の領域から周囲の他の領域へ石鹸水及び空気等が押し出され、押し出された石鹸水及び空気等が、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間の空間に配置された石鹸水及び空気等、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間の空間に配置された石鹸水及び空気等、及び、泡立用スポンジ14の圧縮された領域の周囲に含まれた石鹸水及び空気等と混ざり合い、良好な泡が生成される。そして、生成された泡が貫通孔11bから吐出される。
【0070】
また、高突起23a,23bにより泡立用スポンジ14が圧縮されている状態で、押圧用突起11dがさらに内側へ押圧された場合、底部11eがさらに内側に撓んで、各突起間の距離L3〜L6が短くなる。ここで、高突起23a,23bは、他の突起よりも先に泡立用スポンジ14を挟み込んで突き当たるため、底部11eがそれ以上に撓んだ場合であっても、高突起23aが配置された位置よりも縁側の底部11eについては、内側への撓みが抑制される。そして、中央突起21a、低突起22aが配置された底部11eの中央領域については、さらに内側へ押し込まれ、中央突起21a,21bが泡立用スポンジ14を挟み込むように圧縮する。そして、中央突起21a,21bにより挟まれた泡立用スポンジ14の領域から、石鹸水及び空気等が押し出されるとともに、押し出された石鹸水及び空気等が、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間に配置された石鹸水及び空気等、及び泡立用スポンジ14の圧縮された領域の周囲に含まれた石鹸水及び空気等と混ざり合い、良好な泡が生成される。また、さらに内側へ押し込まれた場合には、中央突起21a,21bが泡立用スポンジ14を介して突き当たるとともに、低突起22a,22bにより挟まれた泡立用スポンジ14の領域から泡が生成される。このように、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間、及び、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間に配置された石鹸水及び空気等を用いて泡を生成することができるので、泡立ちに優れたヘアブラシ2とすることができる。また、凸部25と底部11eとに挟まれた空間からは、生成された泡が貫通孔11bを介して直接吐出されることがないため、ヘアブラシ2内部に石鹸水及び空気等の内部保持期間を長くすることができる。このため、泡立効果を一層高めることが可能となる。さらに、各突起間の距離L3〜L6を変更することで、泡立用スポンジ14の局所的な圧縮のタイミングを異なるものとすることができるので、混ぜ合わせの効果を一層高め、泡立ちに一層優れたヘアブラシ2とすることができる。
【0071】
また、高突起23a,23bが泡立用スポンジ14を挟み込んで突き当たった後は、距離L5,L6については、距離L3,L4に比べて短くなる量が抑制される。このように、底部11eの外周に近い箇所について撓みを抑制することで、押圧用突起11dを押し込む際に底部11eが過度に撓んでブラシ台11が本体ケース10から外れることを回避することができるとともに、洗髪時に底部11eが過度に撓んでブラシの使用感を阻害することを回避することが可能となる。
【0072】
以上、第2実施形態に係るヘアブラシ2によれば、第1実施形態に係るヘアブラシ1と同様の作用効果を奏するとともに、内部に石鹸水及び空気等の保持する期間を長くすることができるので、泡立効果を一層高めることが可能となる。さらに、取付部材を外側から視認することができないようにヘアブラシ2内部に配置しているため、デザイン性に優れたヘアブラシとすることができる。
【0073】
(第3実施形態)
第3実施形態に係るヘアブラシは、第1実施形態に係るヘアブラシ1とほぼ同様に構成され、本体ケース及びブラシ台の泡立用突起の高さ、本体ケースとブラシ台との取付機構、及び、ブラシ台の構成が相違する。よって、第3実施形態では第1実施形態との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
【0074】
本実施形態に係るヘアブラシの構成について、図を用いて説明する。図13は、本実施形態に係るヘアブラシの斜視図、図14は、図13のヘアブラシ3の分解斜視図である。図13,14に示すように、ヘアブラシ3は、略楕円柱状を呈しており、本体ケース101と、複数のブラシ11aが下向きに配置されたブラシ台111と、泡立用スポンジ14とを備えている。ブラシ台111は、取付部材121a,131a,131bによって本体ケース101の下側に取り付けられており、泡立用スポンジ14は、ヘアブラシ3の内部に配置されている。
【0075】
本体ケース101の構成について詳細を説明する。本体ケース101は、第1実施形態の本体ケース10とほぼ同様に構成されており、第1実施形態の本体ケース10と比べて、多くの掛止突起10bが形成されている点、及び、指抜けを防止するためにアーチ状の指挿入部10aの指挿入口に周方向内側に突出した係止突起が形成されている点が相違する。なお、上述した掛止突起10b及び係止突起は必要に応じて形成すればよい。
【0076】
図15は、図13の本体ケース101の底面側から見上げた斜視図である。図14,15に示すように、本体ケース101の側壁には、切欠部101cが形成されている。切欠部101cは、軸線方向に直交する方向に沿って対向する位置に2つ形成されている。また、本体ケース101の上部の内面である内部上面10dには、切欠部101cに対応する位置に、嵌合部101d及び板部材101eが外側方向から順に並設されている。嵌合部101dは、筒状の略角柱体であって、その内部に取付部材121aの端部を収容することで装着可能に構成されている。また、板部材101eは、内部上面10dに立設された板状の部材であって、ヘアブラシ3内部に収容する泡立用スポンジ14の配置位置を規定するために設けられている。
【0077】
本体ケース101に装着される取付部材121aについて説明する。図14に示すように、取付部材121aは、略角柱体であって、例えばABS樹脂により形成される。取付部材121aは、一端部が本体ケース101の嵌合部101d内部にあわせた大きさ及び形状で形成されている。また、取付部材121aの主面には、鍔部121bが立設されるとともに、凹形状の係止部121cが形成されている。係止部121cは、取付部材131bと係合可能に構成されている。
【0078】
取付部材121aは、一端部が本体ケース101の嵌合部101dに圧入され、鍔部121bが嵌合部101dの端部と突き当てられて本体ケース101に圧着される。これにより、取付部材121aは、本体ケース101の内部に配置される。
【0079】
次に、ブラシ台111の構成について詳細を説明する。図16は、図14のブラシ台111の拡大斜視図、図17は、図13のヘアブラシ3のXVII-XVII断面図、図18は、図13のヘアブラシ3のXVIII-XVIII断面図である。図16〜18に示すように、本体ケース101に取り付けられるブラシ台111は、略楕円板状のブラシ基板11eを備えており、可撓性を有する材料から形成される。例えば、ブラシ台111は、エラストマにより形成される。
【0080】
ブラシ基板11eの外面(第1主面)11gには、第1実施形態のブラシ台11と同様に、複数のブラシ11aが配置され、外面11gの中央には、ブラシ基板11eに負荷を与えるための押圧用突起11dが下側に突出して形成されている。押圧用突起11dの高さL2は、ブラッシングする際の使用感を考慮してブラシ11aの高さL1よりも低く形成されている。また、ブラシ基板11eには、貫通孔11bが複数形成されている。貫通孔11bは、それぞれのブラシ11aを囲むように碁盤目状に形成されている。
【0081】
また、ブラシ基板11eの内面(第2主面)11gには、周縁側に立設された環状突起11iが形成されている。環状突起11iには、ブラシ基板11eの軸線方向に直交する方向に沿って対向する位置に凹部11hが2つ形成されている。また、当該凹部11hには複数の開口部11cが形成されている。1つの凹部11hに形成された開口部11cには、図14に示す取付部材131a,131bが一対として取り付けられる。
【0082】
ブラシ台111に装着される取付部材131a,131bについて説明する。図14に示すように、取付部材131aは、略箱体であり、例えばABS樹脂により形成される。取付部材131aは、ブラシ台111に取り付けた際にブラシ台111の側壁の外面と連続するように、ブラシ台111の凹部11hにあわせた大きさで形成されている。取付部材131aの底面の外側には、突起部131cが形成されている。また、取付部材131aの底面の内側には、円筒状に突出した嵌合凹部が形成されている。さらに、取付部材131aの対向する両側面には、取付部材131bを取り付けるための開口が形成されている。一方、取付部材131bは、略板状部材であり、例えばABS樹脂により形成される。取付部材131bの一の主面には、取付部材131aの嵌合凹部に対応するように、円柱状に突出した嵌合凸部が形成されている。また、当該主面には、立設された板部材の一端部を外方向に向けて折り曲げた爪部が、取付部材131aの側面の開口に対応するように2つ形成されている。さらに、取付部材131aの側方には、一端部を折り曲げた板状の爪部131dが取り付けられている。爪部131dは、取付部材121aの係止部121cと係合可能に構成されている。
【0083】
取付部材131aは、突出された嵌合凹部がブラシ台111の開口部11cにブラシ台111の外側から挿入されて、ブラシ台111の凹部11hに収容される。また、取付部材131bは、突出された嵌合凸部及び爪部がブラシ台111の開口部11cにブラシ台111の内側から挿入されて、取付部材131aの嵌合凹部及び開口に互いにそれぞれ嵌め合わされる。このように、取付部材13a,13bは、ブラシ台111の環状突起11iを内外から挟みこんでブラシ台111に取り付けられる。そして、対向する位置に突出された2つの突起部131cを押圧することで、ブラシ台111を軸線方向に直交する方向へ撓ませることができる。そして、ブラシ台111の撓みによって、爪部131dをブラシ台111の軸線方向に直交する方向(解除方向)に移動させることができる。
【0084】
次に、ブラシ台111と本体ケース101との組み付けについて説明する。第1実施形態の組み付けとほぼ同様であって、取付部材131a,131bを装着したブラシ台111が、取付部材121aを装着した本体ケース101に取り付けられる。ブラシ台111を本体ケース101に取り付ける場合には、図14に示すように、ブラシ台111と本体ケース101との間に泡立用スポンジ14を配置し、ブラシ台111の取付部材131bの位置と本体ケース101の取付部材121aの位置とを合わせるようにブラシ台111と本体ケース101とを重ね合わせて、重ね合わせ方向に押圧する。これにより、図13に示すように、ブラシ基板11eに形成された環状突起11iがヘアブラシ3内部に収容されるとともに、本体ケース101の切欠部101cに取付部材131aを配置するように組み付けることができる。そして、図18に示すように、爪部131dが係止部121cに引っ掛かり、ブラシ台111が本体ケース101に取り付けられる。一方、ブラシ台111を本体ケース101から取り外す場合には、ブラシ台111の側面に対向する位置に取り付けられた2つの突起部131cを、ブラシ台111の軸線方向に直交する方向に押圧する。これにより、ブラシ台111が撓み、爪部131dがブラシ台111の軸線方向に直交する方向に移動し爪部131dと係止部121cとの係合が外れて、ブラシ台111が本体ケース101から取り外される。このように、ブラシ台111は、取付部材121a,131a,131bによって本体ケース101から着脱可能に構成されている。
【0085】
次に、ヘアブラシ3の内部の泡立構造について詳細を説明する。図17,18に示すように、ブラシ台111を本体ケース101に取り付けることにより、本体ケース101及びブラシ台111の内部に空間が画成される。泡立用スポンジ14は、当該空間に配置されることで、ヘアブラシ3の内部に収容される。ブラシ台111のブラシ基板11eは、当該空間を画成しており、ブラシ台111のブラシ基板11eに形成された貫通孔11bは、当該空間に連通されている。このため、貫通孔11bは、ヘアブラシ3内部に、石鹸水及び空気等を導入する導入孔として機能するとともに、ヘアブラシ3内部で生成された泡をヘアブラシ3外部へ吐出するための吐出孔として機能する。
【0086】
最初に、本体ケース101の泡立構造について詳細を説明する。図15,17,18に示すように、本体ケース101の泡立構造は、第1実施形態の本体ケース10の泡立構造とほぼ同様に構成されており、中央突起21bの下端部の位置が、低突起22bの下端部の位置と同程度となるように突出されている点が相違する。すなわち、本体ケース101において、中央突起21bの高さが、低突起22bの高さと同程度となるように形成されている点が相違する。
【0087】
次に、ブラシ台111の泡立構造について詳細を説明する。図16,17,18に示すように、ブラシ台111の泡立構造は、第1実施形態のブラシ台11の泡立構造と同様に構成されている。
【0088】
本体ケース101に配置された泡立用の突起と、ブラシ台111に配置された泡立用の突起との関係については、第1実施形態と同様の関係を有しており、各泡立用突起が泡立用スポンジ14を介在させた状態で対向する位置に配置されている。
【0089】
上述のように本体ケース101及びブラシ台111における泡立用の突起の高さが調整されることで、中央突起21a,21b間の距離L3は、低突起22a,22b間の距離L4と同様とされる。一方、高突起23a,23b間の距離L5は、中央突起21a,21b間の距離L3、低突起22a,22b間の距離L4と比べて短くされる。例えば、高突起23a,23b間の距離L5は、泡立用スポンジ14の厚さよりも短くされる。
【0090】
次に、ヘアブラシ3の作用効果について説明する。高突起23a,23b間の距離L5は、中央突起21a,21b間の距離L3、低突起22a,22b間の距離L4と比べて短くされているので、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間、及び、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間において、空間を設けることができる。よって、当該空間に石鹸水及び空気等を配置することができる。
【0091】
また、距離L5は、他の突起間の距離に比べて短いので、押圧用突起11dが内側へ押圧されて、ヘアブラシ2内の空間容積が減少されると、高突起23a,23bが他の突起よりも先に泡立用スポンジ14を挟み込むように圧縮する。このため、高突起23a,23bにより挟まれた泡立用スポンジ14の領域から周囲の他の領域へ石鹸水及び空気等が押し出され、押し出された石鹸水及び空気等が、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間の空間に配置された石鹸水及び空気等、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間の空間に配置された石鹸水及び空気等、及び、泡立用スポンジ14の圧縮された領域の周囲に含まれた石鹸水及び空気等と混ざり合い、良好な泡が生成される。そして、生成された泡が貫通孔11bから吐出される。
【0092】
また、高突起23a,23bにより泡立用スポンジ14が圧縮されている状態で、押圧用突起11dがさらに内側へ押圧された場合、ブラシ基板11eがさらに内側に撓んで、各突起間の距離L3〜L6が短くなる。ここで、高突起23a,23bは、他の突起よりも先に泡立用スポンジ14を挟み込んで突き当たるため、ブラシ基板11eがそれ以上に撓んだ場合であっても、高突起23aが配置された位置よりも縁側のブラシ基板11eについては、内側への撓みが抑制される。そして、中央突起21a、低突起22aが配置されたブラシ基板11eの中央領域については、さらに内側へ押し込まれ、中央突起21a,21b及び低突起22a,22bが、泡立用スポンジ14を挟み込むように圧縮する。そして、中央突起21a,21b及び低突起22a,22bにより挟まれた泡立用スポンジ14の領域から、石鹸水及び空気等が押し出されるとともに、押し出された石鹸水及び空気等が、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間に配置された石鹸水及び空気等、及び低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間に配置された石鹸水及び空気等と混ざり合い、良好な泡が生成される。このように、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間、及び、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間に配置された石鹸水及び空気等を用いて泡を生成することができるので、泡立ちに優れたヘアブラシ3とすることができる。また、各突起間の距離L3〜L6を変更することで、泡立用スポンジ14の局所的な圧縮のタイミングを異なるものとすることができるので、混ぜ合わせの効果を一層高め、泡立ちに一層優れたヘアブラシ3とすることができる。
【0093】
また、高突起23a,23bが泡立用スポンジ14を挟み込んで突き当たった後は、距離L5,L6については、距離L3,L4に比べて短くなる量が抑制される。このように、ブラシ基板11eの外周に近い箇所について撓みを抑制することで、押圧用突起11dを押し込む際にブラシ基板11eが過度に撓んでブラシ台111が本体ケース101から外れることを回避することができるとともに、洗髪時にブラシ基板11eが過度に撓んでブラシの使用感を阻害することを回避することが可能となる。
【0094】
上述のように、第3実施形態に係るヘアブラシ3によれば、第1実施形態に係るヘアブラシ1と同様の作用効果を奏するとともに、取付部材の部品点数を少なくすることができるので、軽量化及び低コスト化を図ることが可能となる。また、ブラシ台111は、その周縁側に立設された環状突起11iを、本体ケース101の側壁内側に配置されるように、本体ケース101に組み付けることができるので、ヘアブラシ3の厚さを薄くすることが可能となる。よって、ヘアブラシ3の小型化を図ることができる。
【0095】
(第4実施形態)
第4実施形態に係るヘアブラシは、第3実施形態に係るヘアブラシ3とほぼ同様に構成され、ヘアブラシの内部に板部材を備える点が相違する。よって、第4実施形態では第3実施形態との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
【0096】
本実施形態に係るヘアブラシの構成について、図を用いて説明する。図19は、本実施形態に係るヘアブラシ4の分解斜視図、図20は、板部材15の平面図である。図19に示すように、第4実施形態に係るヘアブラシ4は、第3実施形態に係るヘアブラシ3とほぼ同様に構成されており、ブラシ台111の底部(ブラシ基板)11eと泡立用スポンジ14との間に板部材15が配置されている点が相違する。図19,20に示すように、板部材15は、略矩形板状を呈し、対向する主面を貫通する貫通孔15aが複数形成されている。例えば、貫通孔15aは、碁盤目状に配列されている。この板部材15は、ブラシ基板11eよりも撓み難く構成されている。例えば、板部材15は、ブラシ基板11eの材料よりも硬い材料を用いて形成されている。
【0097】
ブラシ台111と本体ケース101との組み付けについては、第3実施形態と同様である。また、ヘアブラシ4の内部の泡立構造については、第3実施形態とほぼ同様であり、板部材15が、本体ケース101及びブラシ台111の内部に画成された空間に配置される点が相違する。また、本体ケース101の泡立構造、ブラシ台111の泡立構造は、第3実施形態と同様である。
【0098】
次に、ヘアブラシ4の作用効果について、図21を用いて説明する。図21は、ヘアブラシ4の作用効果を説明するための概要図であり、へアブラシ4の押圧用突起11dを内側へ押圧した状態を説明するものである。ヘアブラシ4の指挿入部10aに、例えば人差指及び中指が挿入されて、本体ケース101が把持され、親指によって押圧用突起11dが内側へ繰り返し押圧される。なお、押圧用突起11dを押圧する前に、貫通孔11bを介して、石鹸水及び空気等がヘアブラシ4内部の空間へ導入され、導入された石鹸水及び空気等が泡立用スポンジ14に吸収されているものとする。
【0099】
図21に示すように、押圧用突起11dが押圧されると、ブラシ基板11eがヘアブラシ4の内側に向かって撓み、板部材15に負荷が加わる。ここで、板部材15は、ブラシ基板11eよりも撓みにくいため、負荷が加わっても大きく変形することなく泡立用スポンジ14に押し当てられる。このため、泡立用スポンジ14が広範囲にわたって圧縮されるので、一度の押しこみで多量の泡を生成することができる。また、板部材15が泡立用スポンジ14に押し当てられると、板部材15の縁側のみならず、板部材15に形成された貫通孔15aから泡立用スポンジ14で生成された泡がブラシ基板側に吐出される。このように、板部材15に貫通孔15aを形成することで、板部材自身が泡立用スポンジ14で生成された泡の行き場を塞いだり、板部材自身がブラシ基板11e側への吐出を妨げることを回避することができる。よって、泡立用スポンジ14で生成された多量の泡をヘアブラシ4外部へ吐出することが可能となる。
【0100】
また、高突起23a,23b間の距離L5は、中央突起21a,21b間の距離L3、低突起22a,22b間の距離L4と比べて短くされているので、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間、及び、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間において、空間を設けることができる。よって、当該空間に石鹸水及び空気等を配置することができる。
【0101】
また、距離L5は、他の突起間の距離に比べて短いので、押圧用突起11dが内側へ押圧されて、ヘアブラシ2内の空間容積が減少されると、高突起23a,23bが他の突起よりも先に泡立用スポンジ14及び板部材15を挟み込むように圧縮する。このため、高突起23a,23bにより挟まれた泡立用スポンジ14の領域から周囲の他の領域へ石鹸水及び空気等が押し出され、押し出された石鹸水及び空気等が、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間の空間に配置された石鹸水及び空気等、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間の空間に配置された石鹸水及び空気等、及び、泡立用スポンジ14の圧縮された領域の周囲に含まれた石鹸水及び空気等と混ざり合い、良好な泡が生成される。そして、生成された泡が貫通孔11bから吐出される。
【0102】
また、高突起23a,23bにより泡立用スポンジ14が圧縮されている状態で、押圧用突起11dがさらに内側へ押圧された場合、ブラシ基板11eがさらに内側に撓んで、各突起間の距離L3〜L6が短くなる。ここで、高突起23a,23bは、他の突起よりも先に泡立用スポンジ14及び板部材15を挟み込んで突き当たるため、ブラシ基板11eがそれ以上に撓んだ場合であっても、高突起23aが配置された位置よりも縁側のブラシ基板11eについては、内側への撓みが抑制される。そして、中央突起21a、低突起22aが配置されたブラシ基板11eの中央領域については、さらに内側へ押し込まれ、中央突起21a,21b及び低突起22a,22bが、泡立用スポンジ14及び板部材15を挟み込むように圧縮する。そして、中央突起21a,21b及び低突起22a,22bにより挟まれた泡立用スポンジ14の領域から、石鹸水及び空気等が押し出されるとともに、押し出された石鹸水及び空気等が、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間に配置された石鹸水及び空気等、及び低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間に配置された石鹸水及び空気等と混ざり合い、良好な泡が生成される。このように、中央突起21bの端部と泡立用スポンジ14との間、及び、低突起22bの端部と泡立用スポンジ14との間に配置された石鹸水及び空気等を用いて泡を生成することができるので、泡立ちに優れたヘアブラシ4とすることができる。
【0103】
また、高突起23a,23bが泡立用スポンジ14及び板部材15を挟み込んで突き当たった後は、距離L5,L6については、距離L3,L4に比べて短くなる量が抑制される。このように、ブラシ基板11eの外周に近い箇所について撓みを抑制することで、押圧用突起11dを押し込む際にブラシ基板11eが過度に撓んでブラシ台111が本体ケース101から外れることを回避することができるとともに、洗髪時にブラシ基板11eが過度に撓んでブラシの使用感を阻害することを回避することが可能となる。
【0104】
上述のように、第4実施形態に係るヘアブラシ4によれば、第3実施形態に係るヘアブラシ3と同様の作用効果を奏するとともに、泡立用スポンジ14全体に負荷を加えることができるので、泡立用スポンジ14を広範囲で圧縮することが可能となるとともに、泡立用の突起を泡立用スポンジ14に好適に押し当てることができる。さらに、泡立用スポンジ14の泡が板部材15に遮られることを回避することができるので、泡立用スポンジ14の泡を好適にヘアブラシ4外部へ吐出することが可能となる。
【0105】
以上、本発明の好適な実施形態について具体的に説明したが、上記各実施形態は本発明に係るヘアブラシの一例を示すものであり、本発明に係るヘアブラシは、上記各実施形態に係るヘアブラシに限られるものではない。
【0106】
例えば、1,2実施形態では、本体ケース10,100及びブラシ台11,110が中空の略楕円柱状を呈する旨を説明したが、楕円柱に限られず、どのような形態であってもよい。また、本体ケース10,100及びブラシ台11,110の一方が箱体で構成され、他方が板状に形成されていてもよい。さらに、上記実施形態において、本体ケース10,100,110は、指挿入部10aや泡立用突起等と一体成形されていてもよい。また、ブラシ台11,110,111は、ブラシ11b、泡立用突起、押圧用突起11d等と一体成形されていてもよい。
【0107】
また、上記実施形態では、ブラシ台11,110,111、及び本体ケース10,100,110の何れにも泡立用突起が配置される例を説明したが、ブラシ台11,110,111、及び本体ケース10,100,110のうち何れか一方に泡立用突起が配置されていてもよい。
【0108】
また、上記実施形態では、ブラシ台11,110,111に設けられた泡立用突起の全てが本体ケース10,100,110に設けられた泡立用突起と対向する場合を説明したが、ブラシ台11,110,111に設けられた泡立用突起の一部が本体ケース10,100,110に設けられた泡立用突起と対向する場合であってもよい。
【0109】
また、上記実施形態では、本体ケース10,100,110及びブラシ台11,110,111に低突起22a,22b及び中突起24a,24bを設ける例を説明したが、必要に応じて低突起22a,22b及び中突起24a,24bを設けなくても良い。
【0110】
また、上記実施形態では、ブラシ台11,110,111が可撓性を有する例を説明したが、ブラシ台11,110,111のうちブラシ基板11eのみが可撓性を有する場合であってもよい。
【0111】
また、上記第4実施形態では、ブラシ基板11と板部材15とを分離可能に構成した例を説明したが、装着部材、連結部材等を用いたり、嵌め合わせたりすることでブラシ基板11と板部材15とを一体的にしてもよい。
【0112】
また、上記第4実施形態では、第3実施形態のヘアブラシ3内部に板部材15を収容する場合を説明したが、第1実施形態のヘアブラシ1、第2実施形態のヘアブラシ2に板部材15を収容してもよい。
【0113】
さらに、上記第4実施形態では、板部材15に矩形の貫通孔15aが形成される例を説明したが、貫通孔15aの形状はこれに限られるものではなく、円形等であってもよい。また、板部材15は上記第4実施形態に説明したものに限られるものではなく、例えば、図22(a)に示すように、貫通溝151aが形成された板部材151であってもよいし、貫通部152aを有する網状の板部材152であってもよい。要は、板部材を貫通する貫通部が板部材に形成されていればよく、請求項に記載の貫通孔は、これらの態様も含むものである。
【符号の説明】
【0114】
1(2,3,4)…ヘアブラシ、10(100,110)…本体ケース、11(110,111)…ブラシ台、11a…ブラシ、11b…貫通孔、11d…押圧用突起、11e…底部(ブラシ基板)、11f…内部底面(第2主面)、11g…外部底面(第1主面)、14…泡立用スポンジ、15(151,152)…板部材、21a…中央突起(第1突起)、21b…中央突起(第2突起)、22a…低突起(第3突起),22b…低突起(第4突起)、23a…高突起(第5突起)、23b…高突起(第6突起)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
泡立機能を有するヘアブラシであって、
ブラシが配置されたブラシ基板を有するブラシ台と、
前記ブラシ台が取り付けられ、前記ブラシ台との間に空間を画成する本体ケースと、
前記空間に収容される泡立用スポンジと、
前記泡立用スポンジと前記ブラシ基板との間に配置され、複数の貫通孔が形成された板部材と、
を備え、
前記ブラシ基板は、可撓性を有する材料からなり、前記ブラシが形成された第1主面及び前記空間を画成する第2主面を有し、
前記ブラシ基板には、前記空間に連通する貫通孔が複数形成され、
前記板部材は、前記ブラシ基板に比べて撓み難く、
前記本体ケースの前記空間側の主面には、泡立用突起が複数配置されること、
を特徴とするヘアブラシ。
【請求項2】
前記第1主面には、前記泡立用突起及び前記板部材を前記泡立用スポンジに押し当てるのに必要な負荷を前記ブラシ基板に与えるための押圧用突起が形成されることを特徴とする請求項1に記載のヘアブラシ。
【請求項3】
前記押圧用突起は、前記ブラシ基板の中央に配置され、前記ブラシの高さよりも低く形成されることを特徴とする請求項2に記載のヘアブラシ。
【請求項4】
前記第2主面には、泡立用突起が複数配置され、
前記第2主面側における複数の前記泡立用突起の少なくとも一部は、前記本体ケース側の前記泡立用突起に対向する位置に配置されることを特徴とする請求項2又は3の何れか一項に記載のヘアブラシ。
【請求項5】
前記第2主面側の複数の前記泡立用突起には、前記第1主面の前記押圧用突起に対応する位置に設けられた第1突起が含まれており、
前記本体ケース側の複数の前記泡立用突起には、前記第1突起に対向する位置に設けられた第2突起が含まれること、
を特徴とする請求項4に記載のヘアブラシ。
【請求項6】
前記第2主面側の複数の前記泡立用突起には、前記第1突起の周囲に設けられた第3突起が含まれており、
前記本体ケース側の複数の前記泡立用突起には、前記第3突起に対向する位置に設けられた第4突起が含まれており、
前記ブラシ基板が撓んだ際に、前記泡立用スポンジ及び前記板部材を挟んで前記第3突起と前記第4突起とが押し当てられる前に、前記泡立用スポンジ及び前記板部材を挟んで前記第1突起と前記第2突起とが押し当てられるように、前記第1突起、前記第2突起、前記第3突起及び前記第4突起の高さが調整されること、
を特徴とする請求項5に記載のヘアブラシ。
【請求項7】
前記第2主面側の複数の前記泡立用突起には、前記第1突起の周囲に設けられた第5突起が含まれており、
前記本体ケース側の複数の前記泡立用突起には、前記第5突起に対向する位置に設けられた第6突起が含まれており、
前記ブラシ基板が撓んだ際に、前記泡立用スポンジ及び前記板部材を挟んで前記第1突起と前記第2突起とが押し当てられる前に、前記泡立用スポンジ及び前記板部材を挟んで前記第5突起と前記第6突起とが押し当てられるように、前記第1突起、前記第2突起、前記第5突起及び前記第6突起の高さが調整されること、
を特徴とする請求項5又は6に記載のヘアブラシ。
【請求項8】
前記ブラシ台は、前記本体ケースから着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のヘアブラシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−104330(P2011−104330A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−285192(P2009−285192)
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【特許番号】特許第4486164号(P4486164)
【特許公報発行日】平成22年6月23日(2010.6.23)
【出願人】(309021722)ノーブル株式会社 (2)
【Fターム(参考)】