説明

ヘアブラシ

【課題】艶出し効果、脱毛や毛髪の老化現象を抑制する効果のあるヘアブラシを提供する。
【解決手段】 基材の表面ならびにその表面に植設している植毛の表面に、トルマリン粉末を含有している合成樹脂塗料を、吹き付け、浸漬、静電塗装などの手法で付着して付着層を形成したことを特徴とするヘアブラシ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人、あるいは犬等の動物に使用するヘアブラシの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来合成樹脂で成型しているヘアブラシの植毛に、トルマリンを混入した構造は公知である。
トルマリンはマイナスイオンを発生するので、それが人間の頭皮や毛髪に与えることによって細胞の活性化を図り、脱毛の予防、細胞の劣化防止に役立つことが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のヘアブラシの植毛は、ナイロン、その他合成樹脂からなる原料にトルマリンを混入して成型しているために、トルマリンの含有率は多くて20パーセント程度である。
その理由はトルマリンの含有量が増えると植毛が所定の強度、硬度を保持できず、また生産性や成形性において弱点があるからである。
【0004】
ところがトルマリンの含有量が少ないために、マイナスイオンの発生量が少なく、頭皮や毛髪に与える度合いも小さく初期の目的を達成するには不十分であった。
本発明者は鋭意、工夫を重ねて上記従来の欠点を解消している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
その一は「基材の表面ならびにその表面に植設している植毛の表面に、トルマリン粉末を含有している合成樹脂塗料を、吹き付け、浸漬、静電塗装などの手法で付着して付着層を形成したことを特徴とするヘアブラシ」である。
【0006】
その二は「基材の表面にマジックテープを貼着し、そのマジックテープのベース表面ならびにその表面に植設している植毛の表面に、トルマリン粉末を含有している合成樹脂塗料を、吹き付け、浸漬、静電塗装などの手法で付着して付着層を形成したことを特徴とするヘアブラシ」である。
【0007】
その三は「上記それぞれの構成において、付着層を形成しているトルマリン粉末は粒径が1〜5ミクロンで、含有率が重量パーセントで40から80パーセントであることを特徴とするヘアブラシ」である。
【発明の効果】
【0008】
本発明のヘアブラシは基材の表面ならびにその表面に植設している植毛の表面にトルマリン粉末を含有した合成樹脂塗料を付着して付着層を形成していることによって、従来の樹脂成型体の植毛の中にトルマリンが混入、つまり埋没しているのに比較して、トルマリンが表面に露出状態となり、トルマリンの含有率が高くなっている。よってトルマリンのマイナスイオンは表面全体から多量に発生し、頭皮や毛髪に及ぼす度合いが高まり、艶出し効果があり、脱毛や毛髪の老化現象を抑制する効果がある。
【0009】
さらにまた基材表面や植毛の材質が樹脂成型体でなく、マジックテープ[登録商標]、一般用語では面ファスナーのごとき繊維状体であれば、上記塗料の付着力が高まり、より一層の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明ヘアブラシの1実施例を示す斜視図。
【図2】図1の要部断面図。
【図3】本発明ヘアブラシの別の実施例を示す斜視図。
【図4】図3の要部断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明について実施例を図面を用いて説明する。
図1、図2において、1はヘアブラシで、2は基材、3は基材の表面に植設している植毛である。これら基材ならびに植毛は一体成型されるもの。あるいは別体で成型された基材に別体で成型された植毛を植設している。
4は基材2の表面に形成している付着層である。5は植毛3の表面に形成している付着層である。
これら付着層は予めトルマリン粉末を含有している合成樹脂塗料を用意し、この塗料を吹き付け、浸漬、静電塗装などの手法で基材の表面、ならびに植毛の表面に付着せしめることによって形成している。上記塗料は水溶系、溶剤系のいずれでもよい。基材や植毛の表面に付着すればよい。
【0012】
上記付着層を形成しているトルマリン粉末は粒径が1〜5ミクロンである。トルマリン粉末の含有率は重量パーセントで40〜80パーセントである。トルマリン粉末の含有量が多いほどトルマリンの効能、つまりマイナスイオンの発生量が増えるので効能が大であるが、基材や植毛への初期の付着力、持続性のある付着力を考慮すれば上記割合が好ましい。含有率が40パーセント未満でも従来の20パーセントに比較してマイナスイオンの発生量は大であり、効果がある。
【0013】
図3、図4は本発明ヘアブラシの別の実施例を示す。
6はヘアブラシで、7は発泡ポリエチレン製の基材である。この基材7の表面にマジックテープ8(登録商標)を、一般名称では面ファスナーを貼着している。そのマジックテープのベース表面8aならびにその表面に植設している植毛8bの表面に、トルマリン粉末を含有している合成樹脂塗料を吹き付け、浸漬、静電塗装などの手法で付着して付着層9、10を形成している。
【0014】
以上本発明のヘアブラシについて実施例をもって説明しているが、本発明の技術思想を逸脱しない範囲の設計変更は可能である。
【符号の説明】
【0015】
1 ヘアブラシ
2 基材
3 植毛
4 付着層
5 付着層
6 ヘアブラシ
7 基材
8 マジックテープ[面ファスナー]
8a ベース表面
8b 植毛
9 付着層
10 付着層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材の表面ならびにその表面に植設している植毛の表面に、トルマリン粉末を含有している合成樹脂塗料を、吹き付け、浸漬、静電塗装などの手法で付着して付着層を形成したことを特徴とするヘアブラシ。
【請求項2】
基材の表面にマジックテープを貼着し、そのマジックテープのベース表面ならびにその表面に植設している植毛の表面に、トルマリン粉末を含有している合成樹脂塗料を、吹き付け、浸漬、静電塗装などの手法で付着して付着層を形成したことを特徴とするヘアブラシ。
【請求項3】
付着層を形成しているトルマリン粉末は粒径が1〜5ミクロンで、含有率が重量パーセントで40から80パーセントであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のヘアブラシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−83579(P2011−83579A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−255508(P2009−255508)
【出願日】平成21年10月16日(2009.10.16)
【出願人】(597139848)サンフロッキー株式会社 (2)
【Fターム(参考)】