説明

ヘアーアイロン

【課題】より容易に毛髪にランダム形状カールを施すことのできるヘアーアイロンを得る。
【解決手段】ヘアーアイロン1は、把持部2aと、当該把持部2aの一端に連設されて毛髪に癖付けを施す毛髪矯正部2bと、を備えている。毛髪矯正部2bは、毛髪にカール状の癖付けを施すカール部81,82を複数有しており、複数のカール部81,82には、毛髪に癖を付加する矯正軸81a,82aがそれぞれ形成されている。そして、複数のカール部81,82は、矯正軸81a,82aを互いに交差させることが可能となるように形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアーアイロンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘアーアイロンとして、基端を回動自在に連結して開閉自在に設けた一対のグリップと、各グリップの先端側に対向して設けられ、裏面側にカール部が設けられた発熱部(挟持部)と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1では、対向する発熱部(挟持部)で毛髪を挟み込んでヘアーアイロンを回転させ、発熱部(挟持部)に挟み込まれていない毛髪をカール部に押し当てた状態で、当該ヘアーアイロンを毛髪に沿って引き下ろすことで毛髪に癖付けを施している。
【0004】
さらに、この特許文献1では、発熱部のカール部の曲率とは異なる曲率の湾曲面を有する補助ケースを発熱部(挟持部)に着脱自在に装着できるようにすることで、毛髪をカールさせるときの曲げ度合いを変えることができるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−50681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来のヘアーアイロンを用いた場合、1回の施術で毛髪に形成されるカールは一方向カールのみである。そのため、髪の毛全体に他方向カールを併用したランダム形状カールを施す場合には、その都度、毛髪の巻きつけ方向を変更して施術を行う必要があった。このように、上記従来の技術では、毛髪にランダム形状カールを施す際に手間がかかってしまうという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、より容易に毛髪にランダム形状カールを施すことのできるヘアーアイロンを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の特徴は、把持部と、当該把持部の一端に連設されて毛髪に癖付けを施す毛髪矯正部と、を備えるヘアーアイロンであって、前記毛髪矯正部は、毛髪にカール状の癖付けを施すカール部を複数有しており、複数の前記カール部には、毛髪に癖を付加する矯正軸が形成されており、複数の前記カール部のうち少なくとも2つのカール部の矯正軸を互いに交差させることが可能となるように、複数の前記カール部が形成されていることを要旨とする。
【0009】
本発明の第2の特徴は、複数の前記カール部は、前記把持部と前記毛髪矯正部との連設方向に連設されており、複数の前記カール部のうち少なくとも互いに隣り合う2つのカール部が、それぞれの矯正軸と交差する方向に延在する軸を中心として互いに相対回動可能となるように連設されていることを要旨とする。
【0010】
本発明の第3の特徴は、把持部と、当該把持部の一端に連設されて毛髪に癖付けを施す毛髪矯正部と、を備えるヘアーアイロンであって、前記毛髪矯正部は、毛髪にカール状の癖付けを施すカール部を複数有しており、複数の前記カール部は、前記把持部と前記毛髪矯正部との連設方向に連設されており、複数の前記カール部のうち少なくとも2つのカール部が前記連設方向に延在する軸を中心として互いに相対回動可能となるように、複数の前記カール部が連設されていることを要旨とする。
【0011】
本発明の第4の特徴は、前記ヘアーアイロンは、前記把持部の一端に連設されて毛髪を挟持する一対の毛髪挟持面を有する挟持部を備えており、前記挟持部が前記毛髪矯正部であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数のカール部のうち少なくとも2つのカール部の矯正軸を互いに交差させることが可能となるように、複数のカール部を形成した。
【0013】
また、本発明によれば、複数のカール部を、把持部と毛髪矯正部との連設方向に連設し、複数のカール部のうち少なくとも2つのカール部を連設方向に延在する軸を中心として互いに相対回動可能となるようにした。
【0014】
このような構成とすることで、毛髪にカール状の癖付けを施す際に、1回の施術で毛髪に複数種類のカール状の癖付けを施すことができる。したがって、毛髪にランダム形状カールを施す場合に、その都度、毛髪の巻きつけ方向を変更して施術を行う必要がなくなり、より容易に毛髪にランダム形状カールを施すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるヘアーアイロンの斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるヘアーアイロンの平面図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかるヘアーアイロンの平面図である。
【図4】本発明の第3実施形態にかかるヘアーアイロンの斜視図である。
【図5】本発明の第4実施形態にかかるヘアーアイロンの平面図である。
【図6】本発明の第5実施形態にかかるヘアーアイロンの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、第1の毛髪挟持面と第2の毛髪挟持面とを当接させるとともに第2の毛髪挟持面が上を向いた状態におけるヘアーアイロンを基準として上下方向を規定する。また、ヘアーアイロンの挟持部側を前方、把持部側を後方として説明する。
【0017】
また、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
【0018】
(第1実施形態)
本実施形態にかかるヘアーアイロン1は、図1に示すように、回動連結部4を介して略V字状に拡開可能に連結された上側アーム部2および下側アーム部3を備えている。そして、上側アーム部2と下側アーム部3とを回動連結部4を介して相対回動させることで、上側アーム部2および下側アーム部3の先端同士を接離できるようにしている。すなわち、本実施形態では、上側アーム部2と下側アーム部3との相対回動に伴って、後述する上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aとが接離されるようにしている。
【0019】
また、本実施形態では、図1に示すように、下側アーム部3の回動連結部4近傍に筒部3cが設けられているとともに、上側アーム部2の回動連結部4近傍に筒部3c内に挿入可能な筒部2cが設けられている。この筒部2cと筒部3cとで形成された空間部には、図示せぬコイルスプリングが収容されており、このコイルスプリングによって、上側アーム部2と下側アーム部3とを互いに拡開するように付勢している。また、筒部2cを筒部3c内に挿入させることで、ヘアーアイロン1を閉じる際に、上側アーム部2と下側アーム部3とが幅方向にずれてしまうのを抑制している。なお、本実施形態では、図示せぬストッパによって、上側アーム部2と下側アーム部3の拡開方向への回動が規制されている。
【0020】
また、上側アーム部2および下側アーム部3の回動連結部4側(ヘアーアイロン1の後側)には、上側把持部(把持部)2aおよび下側把持部(把持部)3aがそれぞれ設けられている。そして、先端側には、上側挟持部(第1の挟持部:挟持部)2bおよび下側挟持部(第2の挟持部:挟持部)3bがそれぞれ設けられている。
【0021】
そして、上側挟持部2bおよび下側挟持部3bは、それぞれ、上側アーム部2および下側アーム部3を閉じるように回動させた際に当接可能な上側毛髪挟持面(第1の毛髪挟持面:一対の毛髪挟持面)22aおよび下側毛髪挟持面(第2の毛髪挟持面:一対の毛髪挟持面)32aを有している。
【0022】
また、挟持部の外表面(本実施形態では、上側挟持部2bおよび下側挟持部3bのそれぞれの外表面)には、毛髪をカールさせるためのカール面2d,3dが設けられている。なお、本実施形態では、上側挟持部2bおよび下側挟持部3bの外表面とは、上側挟持部2bおよび下側挟持部3bの外面のうち、上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32aとは反対側の面のことをいう。
【0023】
さらに、本実施形態では、上側挟持部2bおよび下側挟持部3bには、ヒータ(図示せず)がそれぞれ内臓されている。
【0024】
そして、上側アーム部2および下側アーム部3の先端側に形成された上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aとで毛髪を挟み込み、ヒータ(図示せず)で発生させた熱を上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32aを介して毛髪に加えることで、毛髪にカール状やストレート状の癖付けを施している。
【0025】
例えば、毛髪へのカール状の癖付けは、以下のようにして行われる。まず、加熱した上側挟持部2bおよび下側挟持部3bを互いに対向させ、上側挟持部2bと下側挟持部3bとの間に、上側挟持部2bおよび下側挟持部3bの幅方向に延在するように毛髪を配置した状態で、上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aとで毛髪を挟み込む。次に、毛髪を挟み込んだ状態でヘアーアイロン1を回転させて、上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aとで挟み込まれていない根元側の毛髪をカール面3dに押し当てる。そして、毛髪をカール面3dに押し当てた状態で、ヘアーアイロン1を、毛髪に沿って滑らせながら毛先に向けて引き下ろすことで、毛髪にカール状の癖付けが施される。なお、毛髪へのストレート状の癖付けは、上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aとで毛髪を挟み込んだヘアーアイロン1を回転させずに、毛髪に沿って滑らせながら毛先に向けて引き下ろすことで行われる。
【0026】
このように、本実施形態にかかるヘアーアイロン1は、毛髪に熱による癖付けを施すことで整髪を行うものである。そして、上側挟持部2bおよび下側挟持部3bが、上側把持部(把持部)2aおよび下側把持部(把持部)3aの一端に連設されて毛髪に癖付けを施す毛髪矯正部に相当している。
【0027】
上述した上側アーム部2および下側アーム部3は、外壁をなすケース20およびケース30を備えており、これらケース20およびケース30は、複数の分割体を継ぎ合わせて構成されている。また、ケース20およびケース30の内部には空洞が形成されており、この空洞内に、例えば、制御装置(図示せず)等の各種電気部品が収容されている。
【0028】
本実施形態では、ケース20およびケース30の幅方向両側部に、当該ケース20およびケース30の上下方向に延在する突条20dおよび突条30dが長手方向に並設されている。
【0029】
この突条20dおよび突条30dは、ケース20およびケース30の上側挟持部2bおよび下側挟持部3b側に設けられており、側面視で、上下の毛髪挟持面22a、32aの前側短辺から後側短辺にかけて並設されている。なお、突条20dおよび突条30dは、ケース20およびケース30の外表面の全周(カール面2d,3d)にわたって設けるようにしてもよいし、突条を設けなくてもよい。
【0030】
このように、ケース20およびケース30に、上下方向に延在する突条20dおよび突条30dを設けることで、ヘアーアイロン1の使用時に、ケース20およびケース30と使用者等の頭皮や肌との接触面積を少なくすることができる。また、上下方向に延在する突条20dおよび突条30dを長手方向に並設することで、ケース20およびケース30の表面積の増加により効率的に放熱を行うことができるようになる上、この突条20dおよび突条30dによって毛髪を整流させることができる。
【0031】
なお、突条20dおよび突条30dは、長手方向の間隔が1mm以上、突出量(突条20dおよび突条30dの高さ)が2mm以下となるように形成するのが好適である。長手方向の間隔を狭くしたり突出量を高くしたりすると、毛髪の滑り性能が低下してしまうためである。本実施形態では、長手方向の間隔が2.5mm、突出量が0.5mmとなるように、突条20dおよび突条30dを形成している。
【0032】
そして、ケース20の上側挟持部2b側にはカール面2dが形成されており、ケース30の下側挟持部3b側にはカール面3dが形成されている。
【0033】
また、ヘアーアイロン1の後端部1aからは、図示せぬ電源コードが引き出されている。
【0034】
また、ケース30には、図2に示すように、操作スイッチ(スイッチ)6が前後方向にスライド可能に設けられており、この操作スイッチ6を操作することで、ヒータ(図示せず)に対する通電のオン・オフ状態を切り換えることができるようになっている。
【0035】
そして、この操作スイッチ6の操作によってヒータ(図示せず)を通電させると当該ヒータが発熱し、発熱したヒータから上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aに熱が伝達されることで、上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aが加熱される。
【0036】
また、本実施形態では、ヘアーアイロン1は、上側挟持部2bの下側挟持部3b側への相対移動を規制する規制部材を備えている。
【0037】
具体的には、ケース20の上側把持部2a側下部に、下方に向けて突出するストッパ突起40を設けるとともに、ケース30にストッパ溝部(図示せず)を設け、ストッパ突起40の先端をストッパ溝部の底面に当接させることで、上側アーム部2と下側アーム部3との閉じる方向への回動を規制している。
【0038】
また、上側挟持部2bにおける上側毛髪挟持面22aの根元側(後方:長手方向一方側)と先端側(前方:長手方向他方側)とには、上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aとで挟持した毛髪が前後方向にばらけてしまうのを抑制する突起部(突部)20cが設けられている。
【0039】
本実施形態では、突起部20cは、上側毛髪挟持面22aの前部と後部の幅方向両端にそれぞれ2つずつ設けられている。
【0040】
なお、毛髪を整流するための突起部は、上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32aのいずれかの前方に設けられるとともに、上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32aのいずれかの後方に設けられていればよい。
【0041】
また、上側把持部2aの前方部分には複数個のダイヤ状のストーン7が配置されており、装飾効果が得られるようになっている。
【0042】
さらに、ケース20のダイヤ状のストーン7が配置される部分には、ダイヤ状のストーン7を挟むようにして複数の凸条20gが突設されており、ケース30のダイヤ状のストーン7が配置される部分に対応した箇所には複数の凸条30gが突設されている。これらダイヤ状のストーン7、凸条20gおよび凸条30gは、把持部の滑り止めとしての機能も有している。
【0043】
また、図1に示すように、上側挟持部2bおよび下側挟持部3bの前方側の外表面には、挟持部の周方向に沿って複数の突部20h,30hが突設されている。この突部20h,30hおよび上述した挟持部側突部20e、30eは、ヘアーアイロン1の使用時に、カール面2dもしくはカール面3dに押し当てた毛髪が前後方向にばらけてしまうのを抑制する機能も有している。
【0044】
ここで、本実施形態では、毛髪矯正部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)は、毛髪にカール状の癖付けを施すカール部を複数有している。
【0045】
具体的には、上側挟持部2bおよび下側挟持部3bの先端側には、それぞれ第1の上側カール部61および第1の下側カール部71が設けられており、第1の上側カール部61および第1の下側カール部71とで第1のカール部81が形成されている。
【0046】
一方、上側挟持部2bおよび下側挟持部3bの根元側(把持部側)には、それぞれ第2の上側カール部62および第2の下側カール部72が設けられており、第2の上側カール部62および第2の下側カール部72とで第2のカール部82が形成されている。
【0047】
本実施形態では、第1のカール部81と第2のカール部82とが、把持部と毛髪矯正部との連設方向(ヘアーアイロン1の長手方向)に連設されている。
【0048】
この連設方向は、上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32aとで毛髪を挟み込んだ状態において、上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32aとで挟み込まれた毛髪の延在方向(ヘアーアイロン1の幅方向)と交差する方向に相当している。
【0049】
そして、第1のカール部81および第2のカール部82には、毛髪に癖を付加する矯正軸81a,82aがそれぞれ形成されている。
【0050】
本実施形態では、第1の上側カール部61および第1の下側カール部71の幅方向(ヘアーアイロン1の幅方向)両端部に、ほぼ連設方向に沿って延在する矯正軸61a,71aがそれぞれ形成されている。
【0051】
また、第2の上側カール部62および第2の下側カール部72の幅方向(ヘアーアイロン1の幅方向)両端部には、ほぼ連設方向に沿って延在する矯正軸62a,72aがそれぞれ形成されている。
【0052】
そして、ヘアーアイロン1の平面視で、幅方向一端側に形成される矯正軸61aと矯正軸71aとが、同じ方向を向くように形成され、幅方向他端側に形成される矯正軸61aと矯正軸71aとが、同じ方向を向くように形成されている。
【0053】
同様に、ヘアーアイロン1の平面視で、幅方向一端側に形成される矯正軸62aと矯正軸72aとが、同じ方向を向くように形成され、幅方向他端側に形成される矯正軸62aと矯正軸72aとが、同じ方向を向くように形成されている。
【0054】
このように、本実施形態では、ヘアーアイロン1の平面視で、第1のカール部81および第2のカール部82の幅方向両端部に、ほぼ連設方向に沿って延在する矯正軸81a,82aがそれぞれ形成されている。
【0055】
さらに、本実施形態では、2つ(複数)のカール部(第1のカール部81および第2のカール部82)を、矯正軸81a,82aを互いに交差させることが可能となるように形成している。
【0056】
具体的には、図2に示すように、第1のカール部81の形状を、ヘアーアイロン1の平面視で、先端に向かうにつれて縮径するテーパ状に形成している。そして、第2のカール部82の形状を、ヘアーアイロン1の平面視で、根元に向かうにつれて縮径するテーパ状に形成している。
【0057】
本実施形態では、第1の上側カール部61および第1の下側カール部71の幅方向両端部の形状を、先端側に頂点が存在するように配置した円錐の側面形状となるようにしている。こうすることで、第1のカール部81の形状が、ヘアーアイロン1の平面視で、先端に向かうにつれて縮径するテーパ状となるようにしている。
【0058】
したがって、本実施形態では、ヘアーアイロン1の平面視で、第1のカール部81の幅方向両端部には、一対の矯正軸81a,81aが、先端に向かうにつれて互いに距離が近づくように形成されることとなる。
【0059】
一方、第2の上側カール部62および第2の下側カール部72の幅方向両端部の形状を、根元側に頂点が存在するように配置した円錐の側面形状となるようにしている。こうすることで、第2のカール部82の形状が、ヘアーアイロン1の平面視で、根元に向かうにつれて縮径するテーパ状となるようにしている。
【0060】
したがって、本実施形態では、ヘアーアイロン1の平面視で、第2のカール部82の幅方向両端部には、一対の矯正軸82a,82aが、根元に向かうにつれて互いに距離が近づくように形成されることとなる。
【0061】
本実施形態では、矯正軸81a,82aは、平面視で、ヘアーアイロン1Aの長手方向に対して逆方向に傾斜している。
【0062】
なお、第1の上側カール部61および第2の上側カール部62は一体に形成されており、第1の下側カール部71および第2の下側カール部72も一体に形成されている。したがって、ヘアーアイロン1は、平面視で、第1のカール部81の一端側の矯正軸81aと第2のカール部82の一端側の矯正軸82aとが、常時交差していることになる。他端側についても同様である。
【0063】
次に、第1のカール部81および第2のカール部82の形状をかかる形状としたヘアーアイロン1を用いて、毛髪にカール状の癖付けを施す際の作用を説明する。なお、以下では、上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aとで挟み込んだ毛髪を一端側から第1の下側カール部71および第2の下側カール部72に押し当てた場合を例示する。他端側から押し当てた場合や第1の上側カール部61および第2の上側カール部62に押し当てた場合も作用は同様である。
【0064】
まず、第1のカール部81側では、上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aとで毛髪を挟み込んだ状態でヘアーアイロン1を回転させると、上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aとで挟み込まれていない根元側(頭皮側)の毛髪が第1の下側カール部71の外表面に押し当てられる。
【0065】
そして、毛髪を第1の下側カール部71に押し当てた状態で、ヘアーアイロン1を、毛髪に沿って滑らせながら毛先に向けて引き下ろすことで、毛髪にカール状の癖付けが施される。このとき、第1の下側カール部71に押し当てられた毛髪は、第1の下側カール部71の一端側の矯正軸71aに押し当てられた状態で、引き下ろされる。すなわち、毛髪は、第1の下側カール部71の一端側の矯正軸71aによって癖が付加された状態で第1の下側カール部71の外表面上を滑ることになる。
【0066】
そして、第1の下側カール部71は、先端に向かうにつれて縮径するテーパ状に形成されているため、毛髪に、所定方向(例えば、上方から視た状態における時計回り方向)にカールしたスパイラルカールが付けられることとなる。
【0067】
一方、第2のカール部82側では、上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aとで毛髪を挟み込んだ状態でヘアーアイロン1を回転させると、上側毛髪挟持面22aと下側毛髪挟持面32aとで挟み込まれていない根元側(頭皮側)の毛髪が第2の下側カール部72の外表面に押し当てられる。
【0068】
そして、毛髪を第2の下側カール部72に押し当てた状態で、ヘアーアイロン1を、毛髪に沿って滑らせながら毛先に向けて引き下ろすことで、毛髪にカール状の癖付けが施される。このとき、第2の下側カール部72に押し当てられた毛髪は、第2の下側カール部72の一端側の矯正軸72aに押し当てられた状態で、引き下ろされる。すなわち、毛髪は、第2の下側カール部72の一端側の矯正軸72aによって癖が付加された状態で第2の下側カール部72の表面上を滑ることになる。
【0069】
そして、第2の下側カール部72は、根元に向かうにつれて縮径するテーパ状に形成されているため、毛髪に、所定方向とは逆方向(例えば、上方から視た状態における反時計回り方向)にカールしたスパイラルカールが付けられることとなる。
【0070】
なお、第1のカール部81および第2のカール部82のテーパ角度は、毛髪にスパイラルカールを付けられることができる範囲で適宜設定することが可能である。
【0071】
このように、第1のカール部81および第2のカール部82の矯正軸81a,82aを互いに交差させるようにすることで、1回の施術で毛髪に複数種類のカール形状(互いに逆方向にカールするスパイラルカール形状)を施すことが可能となる。すなわち、ユーザーが内巻きと外巻きのランダム・ミックスカールを施したいという場合、従来では、ユーザーが、例えば、一回目は内巻き、二回目は外巻きとなるようにヘアーアイロンの回転方向を自分で変更する必要があり、手間がかかる上、施術時間が長くなっていた。しかしながら、本実施形態にかかるヘアーアイロン1を用いると、一回の施術で2回分(内巻と外巻)の両方のカールを施すことができるようになる。また、本実施形態にかかるヘアーアイロン1を用いると、カールの大きさ径や細かい束感要求にも対応することが可能となる。
【0072】
以上説明したように、本実施形態では、2つ(複数)のカール部(第1のカール部81および第2のカール部82)を、矯正軸81a,82aを互いに交差させることが可能となるように形成した。
【0073】
したがって、毛髪にカール状の癖付けを施す際に、1回の施術で毛髪に複数種類のカール状の癖付けを施すことができる。その結果、毛髪にランダム形状カールを施す場合に、その都度、毛髪の巻きつけ方向を変更して施術を行う必要がなくなり、より容易に毛髪にランダム形状カールを施すことができるようになる。
【0074】
また、本実施形態では、挟持部2b,3bを、少なくともカール面2d、3dが形成される部位が、上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32a(一対の毛髪挟持面)で毛髪を挟み込んだ状態において、挟持部2b,3bの長手方向(挟み込まれた毛髪の延在方向と交差する方向)の一端側(根元側)から他端側(先端側)にかけて縮径するテーパ状に形成した。そのため、毛髪にスパイラルカールをより容易に付けることができるようになる。
【0075】
また、本実施形態では、一対の毛髪挟持面(上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32a)を有する挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)を、把持部(上側把持部2aおよび下側把持部3a)の一端に連設されて毛髪に癖付けを施す毛髪矯正部とした。そのため、毛髪にカール状の癖付けだけでなくストレート状の癖付けを施すこともできるようになるという利点がある。
【0076】
(第2実施形態)
本実施形態にかかるヘアーアイロン1Aは、基本的に上記第1実施形態とほぼ同様の構成をしている。
【0077】
すなわち、ヘアーアイロン1Aは、挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)と、当該挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)の一端に連設されて毛髪に癖付けを施す毛髪矯正部と、を備えている。
【0078】
本実施形態においても、一対の毛髪挟持面(上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32a)を有する挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)が毛髪矯正部に相当している。
【0079】
そして、複数のカール部を、矯正軸を互いに交差させることが可能となるように形成している。
【0080】
ここで、本実施形態にかかるヘアーアイロン1Aが、上記第1実施形態と主に異なる点は、4つのカール部(第1〜第4のカール部81〜84)を備えており、これらの矯正軸81a〜84aのうち少なくとも2つの矯正軸81a,83aを互いに交差させるようにした点にある。
【0081】
具体的には、毛髪矯正部に、先端側から第1のカール部81、第3のカール部83、第4のカール部84および第2のカール部82を形成し、それぞれの矯正軸81a,83a,84a,82aを、平面視で、ヘアーアイロン1Aの長手方向に対して交互に逆方向に傾斜するように形成した。なお、矯正軸81a、84aの長手方向に対する傾斜角度および矯正軸83a、82aの長手方向に対する傾斜角度は、同一でもよいし異ならせてもよい。
【0082】
また、本実施形態においても、第1〜第4のカール部81〜84は、第1〜第4の上側カール部61〜64および第1〜第4の下側カール部71〜74とで形成されている。そして、ヘアーアイロン1Aの平面視で、幅方向一端側に形成される矯正軸61a〜64aと矯正軸71a〜74aとが、それぞれ同じ方向を向くように形成され、幅方向他端側に形成される矯正軸61a〜64aと矯正軸71a〜74aとが、同じ方向を向くように形成されている。
【0083】
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0084】
また、本実施形態によれば、毛髪矯正部に4つのカール部(第1〜第4のカール部81〜84)を設けているため、1回の施術でより多様なカール形状を施すことが可能となる。
【0085】
(第3実施形態)
本実施形態にかかるヘアーアイロン1Bは、基本的に上記第1実施形態とほぼ同様の構成をしている。
【0086】
すなわち、ヘアーアイロン1Bは、挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)と、当該挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)の一端に連設されて毛髪に癖付けを施す毛髪矯正部と、を備えている。
【0087】
本実施形態においても、一対の毛髪挟持面(上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32a)を有する挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)が毛髪矯正部に相当している。
【0088】
そして、複数のカール部を、矯正軸を互いに交差させることが可能となるように形成している。
【0089】
ここで、本実施形態にかかるヘアーアイロン1Bが、上記第1実施形態と主に異なる点は、一対の毛髪挟持面(上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32a)と挟持部の外表面に設けられたカール面2d,3dとで、カール部81,82を構成している点にある。
【0090】
具体的には、第1の上側カール部61、第1の下側カール部71、上側毛髪挟持面22aの先端側および下側毛髪挟持面32aの先端側で第1のカール部81が形成されている。
【0091】
一方、第2の上側カール部62、第2の下側カール部72、上側毛髪挟持面22aの根元側および下側毛髪挟持面32aの根元側で第2のカール部82が形成されている。
【0092】
そして、上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32aの幅方向両端に、矯正軸81a,82aが形成されている。
【0093】
具体的には、上側毛髪挟持面22aの先端側は、先端に向かうにつれて幅狭の台形状となるように形成されており、上側毛髪挟持面22aの根元側は、根元に向かうにつれて幅狭の台形状となるように形成されている。そして、上側毛髪挟持面22aの幅方向両端が、矯正軸81a,81aとなっている。なお、図示省略したが、下側毛髪挟持面32aの形状も上側毛髪挟持面22aの形状と同様である。
【0094】
このように、本実施形態においても、2つ(複数)のカール部(第1のカール部81および第2のカール部82)を、矯正軸81a,82aを互いに交差させることが可能となるように形成している。
【0095】
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0096】
(第4実施形態)
本実施形態にかかるヘアーアイロン1Cは、基本的に上記第1実施形態とほぼ同様の構成をしている。
【0097】
すなわち、ヘアーアイロン1Cは、挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)と、当該挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)の一端に連設されて毛髪に癖付けを施す毛髪矯正部と、を備えている。
【0098】
本実施形態においても、一対の毛髪挟持面(上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32a)を有する挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)が毛髪矯正部に相当している。
【0099】
そして、複数のカール部を、矯正軸を互いに交差させることが可能となるように形成している。
【0100】
ここで、本実施形態にかかるヘアーアイロン1Cが、上記第1実施形態と主に異なる点は、連設方向に互いに隣り合う2つのカール部が、上下に延在する軸Cを中心として互いに相対回動可能となるように連設されている点にある。
【0101】
具体的には、第2のカール部82が、挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)に一体に形成されており、当該第2のカール部82の先端側に、軸Cを中心として第2のカール部82に対して相対回動(図5の矢印a方向)可能となるように第1のカール部81を設けた。
【0102】
なお、本実施形態においても、第1の上側カール部61および第1の下側カール部71で第1のカール部81が形成されている。
【0103】
一方、第2の上側カール部62および第2の下側カール部72で第2のカール部82が形成されている。
【0104】
そして、上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32aの幅方向両端に、矯正軸81a(矯正軸61a、71a),矯正軸82a(矯正軸62a、72a)が形成されている。
【0105】
このような構成とすることで、通常状態の場合には、矯正軸81aと矯正軸82aとが同一方向を向くようにできる。さらに、第1のカール部81を軸Cを中心として第2のカール部82に対して相対回動させると、複数のカール部(第1のカール部81および第2のカール部82)の矯正軸81a、82aを互いに交差させることが可能となる。
【0106】
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0107】
また、本実施形態によれば、通常使用する際には、1回の施術で1種類のカール形状を施すことができ、第1のカール部81を回動させれば、1回の施術で2種類のカール形状を施すことができるようになる。このように、本実施形態によれば、ユーザーの要求に応じてヘアーアイロン1Cの機能を選択することが可能となり、ヘアーアイロン1Cに汎用性を持たせることができる。
【0108】
(第5実施形態)
本実施形態にかかるヘアーアイロン1Dは、基本的に上記第1実施形態とほぼ同様の構成をしている。
【0109】
すなわち、ヘアーアイロン1Dは、挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)と、当該挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)の一端に連設されて毛髪に癖付けを施す毛髪矯正部と、を備えている。
【0110】
本実施形態においても、一対の毛髪挟持面(上側毛髪挟持面22aおよび下側毛髪挟持面32a)を有する挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)が毛髪矯正部に相当している。
【0111】
ここで、本実施形態にかかるヘアーアイロン1Dが、上記第1実施形態と主に異なる点は、2つのカール部81,82が連設方向に延在する軸を中心として互いに相対回動可能となるように連設されている点にある。
【0112】
具体的には、第2のカール部82が、挟持部(上側挟持部2bおよび下側挟持部3b)に連設方向に延在する軸を中心として相対回動可能となるように形成されており、この第2のカール部82に対して、第1のカール部81が連設方向に延在する軸を中心として相対回動可能となるように形成されている。
【0113】
なお、本実施形態においても、第1の上側カール部61および第1の下側カール部71で第1のカール部81が形成されている。
【0114】
一方、第2の上側カール部62および第2の下側カール部72で第2のカール部82が形成されている。
【0115】
本実施形態にかかるヘアーアイロン1Dの使用時には、第2のカール部82が図6の矢印b方向に回動し、第1のカール部81が図6の矢印c方向に回動する。この回動は、モータ等の駆動源を用いて行ってもよいし、ユーザーが手動により行ってもよい。
【0116】
このように、第1のカール部81と第2のカール部82とを互いに反対方向へ回動させることで、1回の施術で毛髪に複数種類のカール形状(互いに逆方向にカールするスパイラルカール形状)を施すことが可能となる。
【0117】
すなわち、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0118】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
【0119】
例えば、ミスト生成部や金属微粒子生成部等のイオン生成部を設けたヘアーアイロン装置に本発明を適用することも可能である。
【0120】
また、上記実施形態では、主に毛髪をカール面3dに押し当ててカール状の癖付けを施す場合を例示したが、毛髪をカール面2dに押し当ててカール状の癖付けを施すことも可能である。
【0121】
また、上記各実施形態では、互いに交差する矯正軸を有するカール部がヘアーアイロンのケースに形成されたものを例示したが、互いに交差する矯正軸を有するカール部をケースに着脱可能に取り付けるようにしてもよい。
【0122】
また、毛髪を挟持することなく、筒状の表面に毛髪を巻き付けてカール状の癖付けを施すヘアーアイロンに本発明を適用することも可能である。
【0123】
また、把持部やカール部、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
【符号の説明】
【0124】
1,1A,1B,1C,1D ヘアーアイロン
2a 上側把持部(把持部)
2b 上側挟持部(挟持部)
3a 下側把持部(把持部)
3b 下側挟持部(挟持部)
22a 上側毛髪挟持面(一対の毛髪挟持面)
32a 下側毛髪挟持面(一対の毛髪挟持面)
81 第1のカール部(カール部)
81a 矯正軸
82 第2のカール部(カール部)
82a 矯正軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
把持部と、当該把持部の一端に連設されて毛髪に癖付けを施す毛髪矯正部と、を備えるヘアーアイロンであって、
前記毛髪矯正部は、毛髪にカール状の癖付けを施すカール部を複数有しており、
複数の前記カール部には、毛髪に癖を付加する矯正軸が形成されており、
複数の前記カール部のうち少なくとも2つのカール部の矯正軸を互いに交差させることが可能となるように、複数の前記カール部が形成されていることを特徴とするヘアーアイロン。
【請求項2】
複数の前記カール部は、前記把持部と前記毛髪矯正部との連設方向に連設されており、
複数の前記カール部のうち少なくとも互いに隣り合う2つのカール部が、それぞれの矯正軸と交差する方向に延在する軸を中心として互いに相対回動可能となるように連設されていることを特徴とする請求項1に記載のヘアーアイロン。
【請求項3】
把持部と、当該把持部の一端に連設されて毛髪に癖付けを施す毛髪矯正部と、を備えるヘアーアイロンであって、
前記毛髪矯正部は、毛髪にカール状の癖付けを施すカール部を複数有しており、
複数の前記カール部は、前記把持部と前記毛髪矯正部との連設方向に連設されており、
複数の前記カール部のうち少なくとも2つのカール部が前記連設方向に延在する軸を中心として互いに相対回動可能となるように、複数の前記カール部が連設されていることを特徴とするヘアーアイロン。
【請求項4】
前記ヘアーアイロンは、前記把持部の一端に連設されて毛髪を挟持する一対の毛髪挟持面を有する挟持部を備えており、
前記挟持部が前記毛髪矯正部であることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のヘアーアイロン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−56022(P2013−56022A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−195837(P2011−195837)
【出願日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)