説明

ヘアードライヤー

【課題】ノズル内に整流作用のある段差を設けたヘアードライヤーを提供する。
【解決手段】内部に熱源と、ファンと、モータとが備えられ、一端に通気口及び他端に吸気口16を有する本体ケース13と、ノズル25を有するヘアードライヤー10であって、ノズル25は、内部に空洞を有し、一方が楕円形状の吹き出し口29及び他方が本体ケース13の通気口と接続される円形の接続口とされ、楕円形状の吹き出し口29の長径部分は、円形状の通気口の径よりも大きくなるように、通気口から吹き出し口29へ向かうにしたがって湾曲状に広がるように形成され、楕円形状の吹き出し口の短径部分は、円形状の通気口の径よりも小さくなるように、通気口から吹き出し口29へ向かうにしたがって湾曲状に狭められるように形成され、空洞の内面は、空洞の長手方向の所定の位置で少なくとも2つの段部領域31に区分され、段部領域の境界部分には段差32が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ヘアードライヤーに関し、詳しくはヘアードライヤー内から吹き出される不規則に乱れた風の流れる方向を調え、整流して吹き出すことができるヘアードライヤーに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘアードライヤーは、ヘアードライヤー内に設けられたヒーターによって加熱された温風により整髪等を行うものであるが、従来のヘアードライヤーの内部に備えられたファンから発生する風は不規則に乱れているため、このまま使用すると使用者の整髪等が正しく行い難いという課題がある。そのため、ヘアードライヤーのファンから発生する不規則な風を整え、整流として吹き出させるようにしたヘアードライヤーが知られている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、風向きの乱れを抑制したヘアードライヤーが開示されている。下記特許文献1に示されたヘアードライヤーは、吐風口及び吸入口を有するハウジングの内部に、ファン、モータ、整流翼及びヒーターを具備するヘアードライヤーにおいて、吐風口のノズルを内側ノズルと外側ノズルとで構成し、内側ノズルに上流側から下流側に向かってノズル中心軸に対し傾斜する傾斜部と傾斜部の下流側において断面ノズル中心軸と略平行に形成された平行部とで形成されている。下記特許文献1に示されているヘアードライヤーによれば、内側ノズルと外側ノズルとからそれぞれ送風されることとなり、このとき内側ノズルにて風向きに乱れを起こさずに熱風の気流を絞ることにより熱風の風量を確保しながら風速を向上することができ、更に外側ノズルからの送風により、熱風の風量を更に確保することができるとされている。
【0004】
また、下記特許文献2には、整流効果の得られるヘアードライヤーが開示されている。下記特許文献2のヘアードライヤーは、吸入口を有し、ヒーター、ファン及びファンを駆動するモータを内蔵したヘアードライヤーの吹出口に取り付けられる吐出ノズルにおいて、吐出ノズル内部に吐風通路を前後方向に複数個に区画する仕切壁を設け、仕切壁は吐風通路の内側に向かって湾曲する少なくとも一対の隔壁からなり、仕切壁によって区画される開口面積は、ノズル外側壁と1枚の仕切壁によって区画される面積より、複数の仕切壁間で区画される面積が大きくされている。下記特許文献2に示されているヘアードライヤーによれば、吹出口から吐出ノズルに流入した風に気流の変化を起こさせ、吐出ノズルから吐出する風を整流し頭髪の所望箇所に当てることができ、特に仕切壁が内側に湾曲することにより、吐風された風が仕切壁に接する量が多くなるため、整流効果が向上するとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−204536号広報
【特許文献2】特開2009−195264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に開示されているヘアードライヤーにおいては、内側ノズルを設けることにより内側ノズルより吐風される風の勢いは強くなるが、内側ノズルが平板形状に構成されているため、吐風された風を整える十分な整流効果は得られない。また、上記特許文献2開示されているヘアードライヤーにおいては、整流効果は認められるが、吐出ノズル内部に仕切壁が形成されることで構造が複雑となっているため、掃除等がし難くなり、また、製造コストがかかるという課題もあった。
【0007】
そこで、本願の発明者は、上記の課題を解決すべく種々検討を行った結果、ヘアードライヤーの本体に装着されるノズルの内部に整流作用のある段差を形成し、このノズルを装着させることにより、吹き出される温風が段差部分を通過することで流れが整えられ、使用者が髪の毛のセットを行いやすくなることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0008】
すなわち、本発明は、ヘアードライヤーの本体に装着されるノズルの内部に段差を設けることで、吹き出される温風の流れを整えることができるヘアードライヤーを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係るヘアードライヤーは、内部に熱源と、ファンと、前記ファンを駆動させるモーターとが備えられ、一端に通気口及び他端に吸気口を有する本体ケースと、前記本体ケースに装着されたノズルを有するヘアードライヤーであって、前記ノズルは、内部に空洞を有し、一方が楕円形状に形成された吹き出し口及び他方が前記本体ケースの通気口と接続される円形に形成された接続口となる開口とされ、前記楕円形状の吹き出し口の長径部分は、前記円形状の通気口の径よりも大きくなるように、前記通気口から前記吹き出し口へ向かうにしたがって湾曲状に広がるように形成され、前記楕円形状の吹き出し口の短径部分は、前記円形状の通気口の径よりも小さくなるように、前記通気口から前記吹き出し口へ向かうにしたがって湾曲状に狭められるように形成されており、前記空洞の内面は、前記空洞の長手方向の所定の位置で少なくとも2つの段部領域に区分され、前記段部領域の境界部分には段差が形成されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項2に係るヘアードライヤーは、請求項1のヘアードライヤーにおいて、前記ノズルは、前記本体ケースに着脱自在に装着されていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項3に係るヘアードライヤーは、請求項1のヘアードライヤーにおいて、前記段部領域のそれぞれの長さは、前記吹き出し口に向かうにしたがって長くされていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項4に係るヘアードライヤーは、請求項1のヘアードライヤーにおいて、前記段差は、前記筒状体の内面に環状に形成されていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項5に係るヘアードライヤーは、請求項4のヘアードライヤーにおいて、前記環状に形成された段差は、前記吹き出し口と平行となるように形成されていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項6に係るヘアードライヤーは、請求項1〜5のいずれかのヘアードライヤーにおいて、前記ノズルの外面の対向する面には、前記ノズルの長手方向に沿って、少なくとも1本の溝がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の請求項1に係るヘアードライヤーにおいては、ノズルの空洞の内面には少なくとも2つの段部領域に区分されそれらの境界部分には段差が形成されている。また、ノズルは、これらの段差領域ごとに、円形状に形成された接続口から楕円形状に形成された吹き出し口に向かうにしたがって空洞内の断面積及び断面形状を変化させながら形成されている。そのため、段部領域の境界ごとに形成された段差を通過するごとに、空洞の内径及び形状が変化する。この変化は、吹き出し口の楕円形状に形成された長径部分では吹き出し口に向かうにしたがって広がるように変化し、吹き出し口の楕円形状に形成された短径部分では吹き出し口に向かうにしたがって狭くなるように変化する。そのため、ノズル内を通過する風は、接続口から吹き出し口を通過する間に風速及び風圧に変化が与えられる。
【0016】
その結果、本発明の請求項1に係るヘアードライヤーによれば、ファンから発生する不規則な風は、ノズルに形成された段差を通過するごとに、風速及び風圧に変化が与えられることで、不規則な風の乱れを整え、整流として吹き出させることができる。また、本発明の請求項1に係るヘアードライヤーによれば、吹き出される風の風圧及び風速を変化させることができるので、波動のような一定の周期で強弱の波がある風が得られ、頭皮に微動の刺激を与えることができ、頭皮及び頭髪の健康維持に寄与することができるようになる。
【0017】
本発明の請求項2に係るヘアードライヤーによれば、ノズルが本体ケースに着脱自在に装着されているので、掃除や交換が容易となる。
【0018】
また、本発明の請求項3に係るヘアードライヤーによれば、ノズルの接続口側の段部領域の長さは短く、吹き出し口側の段部領域の長さは長く形成されているので、吹き出される風の風圧及び風速を徐々に整えることができ、吹き出される風の流れを効率よく整えると共に安定した風速の風を吹き出すことができる。
【0019】
また、本発明の請求項4に係るヘアードライヤーによれば、段差が環状に形成されているので、ノズル内面を通過する風の全体に対して、風圧及び風速を変化させることができるので、より効率よく風の乱れを整え整流とすることができる。
【0020】
また、本発明の請求項5に係るヘアードライヤーによれば、吹き出し口と平行に段差が形成されているので、吹き出される風を吹き出し口の向きに合わせて整流することができる。
【0021】
また、本発明の請求項6に係るヘアードライヤーにおいては、ノズルの外面に溝が形成されていることで、吹き出される風によって起こるベンチュリー効果による空気の引き込みが生じ、吹き出される風にノズル周囲の空気を溝に沿わせて混合させることができる。そのため、本発明の請求項6に係るヘアードライヤーによれば、吹き出される温風に外気を混合させることで温度の調節をすることができ、高温の温風により頭皮や頭髪の損傷を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係るヘアードライヤーの一実施形態の斜視図である。
【図2】図1のヘアードライヤーのII−II線での断面図である。
【図3】ノズルの拡大斜視図である。
【図4】図4Aはノズルの正面図であり、図4Bはノズルの一側面図であり、図4Cはノズルの他の側の側面図であり、図4Dはノズルの平面図である。
【図5】図5Aは図4BのVA−VA線での断面図であり、図5Bは図4BのVB−VB線での断面図である。
【図6】図6Aはノズル内を通過する温風の流れ状態を示した図5Aに対応する概略図であり、図6Bはノズル内を通過する温風の流れ状態を示した図5Bに対応する概略図である。
【図7】吹き出される整流された温風の流れ状態を示した模式図である。
【図8】吹き出される整流された温風と混合される外気との流れ状態を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのヘアードライヤーを例示するものであって、本発明をこのヘアードライヤーに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
[実施形態]
図1に示すように、実施形態にかかるヘアードライヤー10は、筒型をした本体11とこの本体11の下面の後端部近くに取り付けられたハンドル12を備え、ヘアードライヤー10の温風が送出される部分にはノズル25が装着されている。ハンドル12は、本体11の下面から突出した連結部を支点にして軸支され、折りたたみ可能に本体11に取り付けられている。また、ハンドル12には電源スイッチ14が設けてある。
【0024】
ヘアードライヤー10の本体11には、本体ケース13が装着されており、本体ケース13は、前方部分13aと後方部分13bからなり、本体ケース13の後方部分13bには後部カバー15が取り付けられ、本体ケース13の前方部分13aにはノズル25が装着されている。本体ケース13の前方部分13a、後方部分13b及びノズル25はポリカーボネートや耐熱性ABS樹脂等の耐熱性透明プラスチックの成型品により構成される。なお、本体ケース13の前方部分13aは縦断面の輪郭が前方に向け先細になった略円筒形であり、本体ケース13の後方部分13bは、短い円筒状で前方部分13aに突き合わせて接合されている。
【0025】
本体ケース13の後方部分13bの後端には後部カバー15が取り付けられ、この後部カバー15は、外気を導入するための複数の孔を設けた吸気口16が形成され、例えば多数の蜂の巣状の孔を備えた金属板を円形ドーム状に形成されている。本体ケース13の前方部分13aの前端には通気口21が形成され、この通気口21は、本体ケース13からの温風の吹き出し口となっている。なお。この通気口21にはノズル25が回動自在に取り付けられているが、ノズル25の詳細な構成については後述する。
【0026】
この本体11の本体ケース13の内部には、図2に示すように、熱風発生室17が配置されている。熱風発生室17は円筒形に形成されており、その外壁17aの中に絶縁外筒17bが配置され、熱風発生室17の先端の外部へ熱風を吹き出す通気口21部分には吹き出し口グリル(図示省略)が取り付けられている。絶縁外筒17bの内部には、ニクロム線などのヒーター18が収納され、さらにヒーター18の後方にはモーター19が収納され、さらにその後には送風室20が設けられており、モーター19に連結された風を送るファン20aが設けられている。送風室20ではモーター19によりファン20aが回転され、後部カバー15の吸気口16から取り込んだ外気が熱風発生室17に送りこまれる。
【0027】
図2に示すように、熱風発生室17には複数枚の放熱板22が、モーター19を収納する絶縁筒23から前部にかけて放射状に等間隔で本体11の軸方向に配置して設けられ、各放熱板22の外縁をつなぐようにニクロム線など(図示せず)が巻かれている。モーター19に連結された送風室20内のファン20aの風は、放熱板22の間を前方のノズル25に向かって送られる。
【0028】
次に、図3〜図5を参照して、実施形態にかかるヘアードライヤー10のノズル25の詳細な構成について説明する。図3〜図5に示すように、本実施形態のノズル25は、内部に空洞25eを有し、上面25a、下面25b及び両側面25c及び25dで構成された筒状体で形成され、一方には温風が吹き出される吹き出し口29が楕円形状に形成され、他方には本体ケース13の通気口21と接続される円形の接続口30が形成されている。なお、この接続口30の周囲には、本体ケース13と当接される接続部30aが形成されている。
【0029】
このとき、ノズル25の形状は、楕円形状の吹き出し口29の長径部分29aは、円形状の通気口21の径よりも大きくなるように、通気口21から吹き出し口29へ向かって湾曲状に広がるように形成され、楕円形状の吹き出し口29の短径部分29bは、円形状の通気口21の径よりも小さくなるように、通気口21から吹き出し口29へ向かって湾曲状に狭められながら形成されている。
【0030】
また、ノズル25の内面26は、空洞25eの長手方向の所定の位置で複数個の段部領域31に区分され、この隣接した段部領域31の境界部分には段差32が形成されている。この段差32は、ノズル25の内面26に環状に形成され、吹き出し口29と略平行となるように形成されている。なお、形成される段部領域31の数は少なくとも1つ形成されていればよいが、本実施形態では、段部領域31が6個形成された場合を例にして説明する。
【0031】
また、ノズル25の両側面25c及び25dの外面27側には、ノズル25の長手方向、すなわち、温風が吹き出される方向に沿って、複数本の溝からなる溝部28がそれぞれ形成されている。
【0032】
次に、図6〜図8を参照して、実施形態のノズル25を使用したときの温風の流れについて説明する。
【0033】
まず、本体ケース13内のファン20aの回転により発生した風は、ヒーター18で加熱され温風33となってノズル25へと向かって進む。このとき、温風33は不規則で乱れた状態である。その後、温風33がノズル25を通過する際、ノズル25の空洞25eの内面26に形成された段部領域31を通過することとなる。このとき、隣接する段部領域31の境界部分には段差32が形成されており、ノズル25の形状は上述したように形成されているため、この隣接するそれぞれの段部領域31の段面積及び断面形状は異なっている。
【0034】
そして、この断面積及び断面形状の変化は複数形成された段部領域31ごとに起こる。この断面積及び断面形状の変化は、吹き出し口29の楕円形状に形成された長径部分29aでは吹き出し口29に向かうにしたがって広がるように変化し(図5A、図6A参照)、吹き出し口29の楕円形状に形成された短径部分29bでは吹き出し口29に向かうにしたがって狭くなるように変化する(図5B、図6B参照)。
【0035】
このように、形成されたノズル25内を通過する温風33aは、図6及び図7に示すように、段部領域31ごとに風速及び風圧が変化され、この変化が複数回起こることで、不規則に乱れていた温風33の流れる方向が整えられ、整流された温風34として吹き出し口29から吹き出されることとなる。特に、楕円形状の吹き出し口29の長径部分29aと短径部分29bとで、通過する温風33aの風速及び風圧に大きな変化を与えることができるので、より高い整流作用を得ることができる。
【0036】
また、段差32が環状に形成されていることで、ノズル25の内面26を通過する温風33aの全体に対して、風圧及び風速を変化させることができるので、より効率よく温風の乱れを整え整流とすることができる。
【0037】
また、段差32は吹き出し口29と平行に形成されているので、ノズル25を通過する温風33aを吹き出し口の向きに合わせて直進的に整流することができる。
【0038】
さらに、ノズル25の外面27の両側面25c及び25dにはそれぞれ溝部28が形成されている。この溝部28が形成されていることにより、吹き出し口29から吹き出される整流された温風33aによってベンチュリー効果が強く生じるため、温風33aがノズル25の周囲にある外気35を引き込む力が発生し、この外気35が温風33aに混合されることとなる。この外気35が温風33aに混合されるとき、この溝部28に沿って流れ込むため、流れ込む外気35の流れる方向も整流され、また風速も上がるので、多くの外気35が効率よく混合されるようになる(図8参照)。したがって、実施形態のヘアードライヤー10では、ノズル25を通過した温風33aの流れる方向を整え,整流された温風34として吹き出させることができると共に、吹き出される整流された温風34に外気35を混合させ温度の調節をすることができる。
【0039】
なお、実施形態のヘアードライヤーは、ニクロム線を利用した電熱式のヘアードライヤーを例として説明したが、これに限らず、他の熱源による加熱方式のヘアードライヤーにも適用できる。
【0040】
また、実施形態のヘアードライヤーには、上記構成に加え、除菌作用のある例えば銀イオンやマイナスイオンを発生させる機構を備えるようにしてもよい。
【0041】
また、本実施形態では、温風を吹き出す場合を説明したが、冷風の場合も整流させて吹き出させることができるようになる。
【符号の説明】
【0042】
10:ヘアードライヤー
11:本体
12:ハンドル
13:本体ケース
13a:前方部分
13b:後方部分
14:電源スイッチ
15:後部カバー
16:吸気口
17:熱風発生室
17a:外壁
17b:絶縁外筒
18:ヒーター
19:モーター
20:送風室
20a:ファン
21:通気口
22:放熱板
23:絶縁筒
25:ノズル
25a:上面
25b:下面
25c、25d:側面
25e:空洞
26:内面
27:外面
28:溝部
29:吹き出し口
29a:長径部分
29b:短径部分
30:接続口
30a:接続部
31:段部領域
32:段差
33、33a:温風
34:整流された温風
35:外気

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に熱源と、ファンと、前記ファンを駆動させるモータとが備えられ、一端に通気口及び他端に吸気口を有する本体ケースと、前記本体ケースに装着されたノズルを有するヘアードライヤーであって、
前記ノズルは、内部に空洞を有し、一方が楕円形状に形成された吹き出し口及び他方が前記本体ケースの通気口と接続される円形に形成された接続口となる開口とされ、
前記楕円形状の吹き出し口の長径部分は、前記円形状の通気口の径よりも大きくなるように、前記通気口から前記吹き出し口へ向かうにしたがって湾曲状に広がるように形成され、
前記楕円形状の吹き出し口の短径部分は、前記円形状の通気口の径よりも小さくなるように、前記通気口から前記吹き出し口へ向かうにしたがって湾曲状に狭められるように形成されており、
前記空洞の内面は、前記空洞の長手方向の所定の位置で少なくとも2つの段部領域に区分され、
前記段部領域の境界部分には段差が形成されていることを特徴とするヘアードライヤー。
【請求項2】
前記ノズルは、前記本体ケースに着脱自在に装着されていることを特徴とする請求項1に記載のヘアードライヤー。
【請求項3】
前記段部領域のそれぞれの長さは、前記吹き出し口に向かうにしたがって長くされていることを特徴とする請求項1に記載のヘアードライヤー。
【請求項4】
前記段差は、前記筒状体の内面に環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘアードライヤー。
【請求項5】
前記環状に形成された段差は、前記吹き出し口と平行となるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載のヘアードライヤー。
【請求項6】
前記ノズルの外面の対向する面には、前記ノズルの長手方向に沿って、少なくとも1本の溝がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヘアードライヤー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−19865(P2012−19865A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−158698(P2010−158698)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】