説明

ヘッドギア用旋回アセンブリ

ヘッドトップとシールドとを含むヘッドギアで使用するための旋回アセンブリ、及びこの旋回アセンブリを使用してヘッドトップをシールドに結合する方法。この旋回アセンブリは、ハウジングと、ハウジング内に受容されるように寸法決めされ、複数個の第1係合機構を有するソケットと、第1係合機構に係合するように適合された複数個の第2係合機構を有する支柱とを含み得る。更に旋回アセンブリは、ハウジング内に受容されるように寸法決めされ、第1係合機構及び第2係合機構を付勢して係合させる一方で、支柱とソケットとの間の相対回転を可能にするバネを含む。方法は、ソケットを第1の方向でハウジング内に移動させる工程と、第1の方向とは異なる第2の方向で、ソケットとの係合に向けて支柱を移動させる工程と、バネを第1の方向でハウジング内に移動させる工程と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般にヘッドギアで使用するための、特に、ヘッドトップ部分と、ヘッドトップ部分に対して移動可能な目又は顔面カバー部分とを有するヘッドギアで使用するための旋回アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘッドギアは、使用者の頭部に対するカバー及び/又は保護を提供するために、様々な用途において使用される。一部のヘッドギアは、ヘッドトップに対して開放位置と閉鎖位置との間で枢動可能なバイザー又はフェイスシールドを含む。そのようなヘッドギアは、開放位置と閉鎖位置との間におけるバイザー又はフェイスシールドの移動を制御しようとする旋回機構として機能する1つ以上の構成要素を更に含み得る。そのような制御移動により、バイザー又はフェイスシールドを、開放位置若しくは閉鎖位置に、又は開放位置と閉鎖位置の中間に維持することが可能となり得る。一部の旋回機構は、回転止め式ヒンジ機構、ネジ付係合、又は組み立て若しくは分解のための外部ツールの使用が必要な機構を含む。加えて、一部の旋回機構は、様々な方法で互いに結合し得る構成要素、及びヘッドギアの左側若しくは右側のいずれかに特有の構成要素を含む。更に、一部の旋回機構は、バイザー又はフェイスシールドを所望の位置に維持するための追加的な固定手段を必要とする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示のいくつかの実施形態は、ヘッドトップとシールドとを備えるヘッドギアのための旋回アセンブリを提供する。この旋回アセンブリは、ヘッドトップに結合するように適合されたハウジングを含み得、このハウジングは内側部を有している。旋回アセンブリは、ハウジングの内側部内に受容されるように寸法決めされ、複数個の第1係合機構を備えるソケットと、シールドに結合するように適合され、複数個の第1係合機構に係合するように適合された複数個の第2係合機構を備える支柱とを更に含み得る。支柱の少なくとも一部分は、ハウジングの内側部内に受容されるように寸法決めされ得る。旋回アセンブリは、ハウジングの内側部内に受容され、支柱に係合し、複数個の第2係合機構を複数個の第1係合機構に係合させるように付勢する一方で、支柱とソケットとの間の相対回転を可能とするように寸法決めされたバネを更に含む。
【0004】
本開示のいくつかの実施形態は、ヘッドトップとシールドとを備えるヘッドギアのための旋回アセンブリを提供する。この旋回アセンブリは、ヘッドトップに結合するように適合されたハウジングを含み得る。このハウジングは、内側部と、第1の方向に沿って内側部へのアクセスを提供するように位置決めされた第1開口と、第2の方向に沿ってハウジングの内側部へのアクセスを提供するように位置決めされた第2開口とを含み得、この第2開口は第1開口に対して一定の角度に配向されている。旋回アセンブリは、第1開口を経てハウジングの内側部内に受容されるように寸法決めされ、複数個の第1係合機構を備えるソケットと、シールドに結合するように適合され、複数個の第1係合機構に係合するように適合された複数個の第2係合機構を備える支柱とを更に含み得る。複数個の第1係合機構及び複数個の第2係合機構の少なくとも一方は、ソケットと支柱との間の相対的回転運動を可能とするように構成された少なくとも1つのカム表面を含み得る。支柱の少なくとも一部分は、第2開口を経てハウジングの内側部内に受容されるように寸法決めされ得る。旋回アセンブリは、ハウジングの第1開口を経て内側部内に受容され、支柱に係合するように寸法決めされたバネを更に含み得る。このバネは、実質的に第2の方向に沿った付勢力を提供して、第2の複数個の係合機構を第1の複数個の係合機構と係合させるように付勢する一方で、支柱とソケットとの間の相対回転を可能とするように構成され得る。
【0005】
本開示のいくつかの実施形態は、ヘッドトップと、シールドと、ヘッドトップ及びシールドを結合するように適合された旋回アセンブリとを備え、シールドがヘッドトップに対して開放位置と閉鎖位置との間を枢動可能なヘッドギアを提供する。旋回アセンブリは、ヘッドトップに結合されたハウジングを含み得る。このハウジングは、内側部と、第1の方向に沿って内側部へのアクセスを提供するべく位置決めされた第1開口と、第2の方向に沿ってハウジングの内側部へのアクセスを提供するべく位置決めされた第2開口とを含み得、この第2の方向は第1の方向とは異なっている。旋回アセンブリは、ハウジングの第1開口を経てハウジングの内側部内に受容されるように寸法決めされ、複数個の第1係合機構を備えるソケットと、シールドに結合するように適合され、ソケットの複数個の第1係合機構に係合するように適合された複数個の第2係合機構を備える支柱とを更に含み得る。支柱の少なくとも一部分は、ハウジングの第2開口を経てハウジングの内側部内に受容されるように寸法決めされ得る。旋回アセンブリは、ハウジングの第1開口を経てハウジングの内側部内に受容されるように寸法決めされたバネを更に含み得る。このバネは、(i)支柱に係合し、(ii)複数個の第2係合機構を複数個の第1係合機構と係合させるように付勢し、(iii)ハウジングに係合し、旋回アセンブリを組み立てられた状態で可逆的に固定するように適合され得る。
【0006】
本開示のいくつかの実施形態は、ヘッドギアのシールドをヘッドギアのヘッドトップに結合し、シールドとヘッドトップとの間の相対回転を可能とするための方法を提供する。この方法は、内側部を備えるハウジングを準備する工程を含み得る。このハウジングは、ヘッドギアのヘッドトップに結合され得る。この方法は、ソケットを第1の方向でハウジングの内側部内へ移動させる工程を更に含み得る。このソケットは複数個の第1係合機構を含み得る。この方法は、複数個の第1係合機構に係合するように適合された複数個の第2係合機構を有する支柱を準備する工程を更に含み得る。この支柱は、ヘッドギアのシールドに結合され得る。この方法は、ソケットとの係合に向けて第2の方向で支柱を移動させる工程を更に含み得、この第2の方向は第1の方向とは異なっている。この方法は、バネを、第1の方向でハウジングの内側部内へ移動させて、支柱の少なくとも一部分と係合させる工程を更に含み得る。バネは、複数個の第1係合機構及び複数個の第2係合機構を係合させるように付勢する一方で、支柱とソケットとの間の相対的回転運動を可能とするように適合され得る。
【0007】
本開示のその他の特徴及び態様は、発明を実施する形態及び添付図面を熟考することによって、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本開示の一実施形態によるヘッドギアであって、ヘッドトップと、シールドと、2つの旋回アセンブリ(一方の旋回アセンブリを図示)とを含むヘッドギアの斜視図。
【図2】図1のヘッドギアの底面斜視図。
【図3】明瞭化のために一方の旋回アセンブリのみを示した、図1及び2のヘッドギアの上面分解斜視図。
【図4】図1の4−4の線に沿って取った、図1〜3のヘッドギアの側面断面図。
【図5】図1〜4のヘッドトップ及び旋回アセンブリの前側拡大分解斜視図。
【図6】図1〜5のヘッドトップ及び旋回アセンブリの後側拡大分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のいずれかの実施形態を詳細に説明するのに先立って、本発明は、以下の説明文に記載されるかあるいは以下の図面に示される構成の詳細及び構成要素の配置にその用途が限定されない点は理解されるべきである。本発明には他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施又は実行することが可能である。更に、本明細書で使用される専門語句及び専門語は説明を目的としたものであり、発明を限定するものとして見なされるべきではない点は理解されるべきである。「含む(including)」、「備える(comprising)」、又は「有する(having)」、及びこれらの変形は、それらの後に列記される要素及びそれらの均等物、並びに更なる要素を包含することを意味するものである。別の方法で指定又は制限されない限り、用語「連結される」、「支持される」及び「結合される」、並びにその変化形は、幅広く使用され、直接的並びに間接的な連結、支持、及び結合の双方を包含する。更に、「連結される」及び「結合される」とは物理的又は機械的な連結若しくは結合に限定されるものではない。その他の実施形態を利用することも可能であり、本開示の範囲から逸脱することなく構造的又は論理的な変更を行うことが可能である点は理解されるべきである。更に、「前」、「後」、「上」、「下」等の用語は、各要素を互いの関連において述べるためにのみ用いられ、決して装置の特定の向きを記載するものではなく、装置の必要な又は要求される向きを指示又は示唆するものでもなく、本明細書で述べられる発明が使用時にどのように使用、取り付け、表示、又は配置されるかを特定するものでもない。
【0010】
本開示は、一般には、ヘッドギアとともに使用するための、詳細には、ヘッドトップ部分と、ヘッドトップ部分に対して移動可能な目又は顔面カバー部分(例、シールド)とを有するヘッドギアとともに使用するための旋回アセンブリに関する。本開示の旋回アセンブリは、ヘッドトップ部分を目又は顔面カバー部分に結合させる一方で、ヘッドトップ部分と目又は顔面カバー部分との間の相対的運動を依然として可能にするための、薄型、扁平で、取り付け容易な装置を提供する。
【0011】
図1〜6は、本開示の一実施形態によるヘッドギア100を示す。図1に示すように、ヘッドギア100は、ヘッドトップ102、シールド104、及びヘッドトップ102とシールド104との間の相対的回転運動を可能とする旋回アセンブリ106を含む。図1に更に示すように、シールド104は、ヘッドトップ102に対して、上方、即ち開放の位置105と下方、即ち閉鎖の位置107との間で枢動可能である。図1の仮想線で示す開放位置105は、1つの可能な開放位置の例として示すものである。しかしながら、図示の開放位置105を超える位置、及び図示の開放位置105と閉鎖位置107との間の中間位置といった、様々な他の位置が可能であって、本開示の範囲内であることを理解されたい。シールド104は、ヘッドトップ102に取り外し可能に結合され得る。
【0012】
ヘッドトップ102は、使用者の頭部の上部を覆って適合し、カバー、シールド104を取り付ける手段、及び/又は使用者の頭部の保護(例、衝撃及び/又は環境からの保護)を提供するように形成され、寸法決めされる。ヘッドトップ102は、様々な材料から形成され得、それらの材料としては、金属(例えば、アルミニウムなど)、高分子材料(例えば、高密度ポリエチレン(HDPE);アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS);ポリカーボネート;例えば、E.I.du Pont de Nemours and Company,Wilmington,DEから入手のNYLON(登録商標)ポリアミド;等)、複合材料(例えば、繊維強化NYLON(登録商標)ポリアミド、繊維強化ポリエステル)、他の好適な材料、のうちの少なくとも1つ、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、それらに限定されない。加えて、ヘッドトップ102は、所望の用途に応じて様々な形態を取り得る。例えば、いくつかの実施形態では、ヘッドトップ102は、単純な作業帽、安全帽、ヘルメット、及びそれらの組み合わせであり得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、図1及び3に示すように、ヘッドギア100は、更なるカバー、シールド104のための追加的結合手段、及び/又は使用者の顔面の保護を提供するために、ヘッドトップ102に結合されるか、又はその一部分を形成する、あご部品108を更に含み得る。このあご部品108を使用する実施形態では、あご部品108は、ヘッドトップ102に強固に結合され得、あご部品108は、シールド104の様々な部分に対して位置合わせ面及びシール面を提供し得る。あご部品108を使用する実施形態では、あご部品108及びヘッドトップ102は、第1の視界窓、即ち開口部109(図3参照)を画定し、シールド104がその閉鎖位置107へと移動する際、シールド104は、第1視界窓109にわたって位置決めされる。
【0014】
いくつかの実施形態では、ヘッドギア100は、ヘッドギア100を使用者の頭部に固定するための手段を提供するために、ヘッドトップ102に結合されるか、若しくはその一部分を形成する、ストラップ又はハーネス110を更に含み得る。このストラップ110は、明瞭化のために図3からは取り外されている。
【0015】
図示の実施形態では、ヘッドトップ102は、使用者の頭部にカバーを提供するように適合され、ストラップ110は、ヘッドギア100を使用者の頭部に結合するように適合されている。しかしながら、いくつかの実施形態では、ヘッドトップ102は、ヘッドトップ102の主要目的がシールド104(又はヘッドギア100の他の構成要素)を使用者の頭部に結合させることであるように、実質的にストラップ110から形成され、必ずしも使用者の頭部にカバーを提供しない。
【0016】
いくつかの実施形態では、図1に示すように、ヘッドギア100は、レスピレータシステムで使用されるように構成されており、清浄(例えば、濾過された)空気供給源(図示せず)への連結を可能とするための、ヘッドトップ102に結合された引き込み口112(図1及び3参照)を更に含む。そのような実施形態では、ヘッドギア100の少なくとも一部分(例えば、ヘッドトップ102、シールド104、及び使用される場合は、あご部品108)は、使用者の顔面周辺に、使用者の内部気体空間を周囲外部気体空間から隔てる密閉構造を形成し得る。使用者の呼吸領域は、密閉構造と使用者の顔面との間に位置決めされ得る。清浄空気は、任意の好適な清浄空気供給源から呼吸領域内に提供され得る。使用者は、その空気を吸い込んで、呼吸領域内にそれを吐き戻すことができる。吐き出された空気は、呼吸領域内に移送された余剰清浄空気とともに、密閉構造の1つ以上の開口部(例えば、シールド104の縁部周囲)を経て、又は任意の他の好適な経路を通じて、呼吸領域から排出され得る。本開示の目的に関して、「清浄空気」という語句は、濾過された大気中周囲空気、又は独立した供給源から支給される空気を指す。「清浄空気供給源」という語句は、レスピレータシステムの使用者に清浄空気(又は酸素)の支給を提供することが可能な濾過ユニット又はタンクのような装置を指す。
【0017】
引き込み口112がヘッドギア100の密閉構造並びに使用者の鼻及び/又は口と流体連通するように、引き込み口112は、ヘッドトップ102に結合され得るか、又はヘッドトップ102の一部分を形成し得る。引き込み口112は、給気システムに結合され得る。給気システムは、正圧システムであれ、負圧システムであれ、密閉構造からの気体の正味流出量を維持するように補助をして、汚染物質が密閉構造に入り込む可能性を低減し得る。
【0018】
ヘッドギア100がレスピレータシステムで使用されるように構成された実施形態では、レスピレータシステムは、清浄空気の供給源に連結するように構成された吸気口と、呼吸領域と流体連通して配置された排気口とを含み得る清浄空気供給源(図示せず)を含み得るか、又は結合され得る。いくつかの実施形態では、清浄空気の供給源は、使用者の呼吸周期とともに空気が交換され得る使用者の頭部周囲の有限な呼吸領域の容積を提供するための装置を含み得る、空気交換装置であり得る。
【0019】
空気交換装置を使用するレスピレータシステムの一実施例は、周囲空気を空気浄化要素を通過させて清浄空気供給システムの吸気口へと強制的に流す送風機を有する電気式システムである、「Powered Air Purifying Respirator」(PAPR)である。しかしながら、本開示はそのようなシステムに限定されず、負圧システムを含むがこれに限定されない任意のその他の好適な給気システムを含み得る。他の代表的な給気システムは、自給式呼吸器(SCBA:self contained breathing apparatus)等の任意の好適な送気システム又は圧縮空気システムを非限定的に含むことができる。
【0020】
図示の実施形態では、シールド104は、旋回アセンブリ106によりヘッドトップ102に結合されるフレーム120を含む。フレーム120は、使用者の頭部の少なくとも一部分にカバー及び/又は保護を提供するような形状であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、シールド104は使用者の目をカバーするバイザーを含み得、いくつかの実施形態では、図1及び3に示すように、シールド104はフルフェイス型シールドを含み得る。シールド104は、ヘッドギア100の使用目的に応じて、いずれの所望のレベルのカバー又は保護を提供するようにも寸法決めされ、形成され得る。シールド104は、使用者が透視することができるレンズ122と、シールド104をヘッドトップ102の表面に対して封止可能にさせ、使用者の顔面周囲の密閉構造の形成に関与し得る封止部124とを更に含み得る。いくつかの実施形態では、シールド104は、実質的にレンズ122により形成され得、レンズ122は、旋回アセンブリ106によりヘッドトップ102に結合され得る。
【0021】
シールドフレーム120は、ヘッドトップ102に関して上に挙げた材料を含むがそれらに限定されない様々な材料から形成され得る。レンズ122は、ガラス、高分子材料(例えば、ポリカーボネート、アセテート、NYLON(登録商標)ポリアミド、アクリル系、等)、他の好適なレンズ材料、及びこれらの組み合わせを含むがそれらに限定されない様々な材料から形成され得る。
【0022】
シールド104のフレーム120は、視界窓、即ち開口部123(例えば、第1の視界窓109を画定するあご部品108を使用する実施形態における第2の視界窓123)を少なくとも部分的に画定する。レンズ122は、使用者の目又は顔面への追加的カバー又は保護を提供し、使用者の顔面の少なくとも一部分の周囲における密閉構造の形成(例えばレスピレータの用途において)に貢献するべく、視界窓123にわたってフレーム120に取り外し可能に結合され得る。
【0023】
図1〜4に示すシールド104のフレーム120は、ほぼU形であり、下部126、及び下部126から上方向に延在し、旋回アセンブリ106によりヘッドトップ102の両側に結合される2つの上部128を含む。図2は、シールド104のフレーム120の左側上部128が、旋回アセンブリ106によってヘッドトップ102に結合されている、ヘッドギア100の左側の拡大底面図である。いくつかの実施形態では、図1〜3に示すように、ヘッドトップ102は、シールドフレーム120の上部128を受容するように形成され、寸法決めされた陥凹部114を両側に含み、ヘッドギア100の両側に平坦な側面プロファイルを作り出し得る一方で、シールド104とヘッドトップ102との間の相対回転を可能にさせる。図示の実施形態のシールド104のフレーム120の形状及び全体の外観は、あくまで一例として示されるものであるが、シールド104又はシールドフレーム120の他の形状並びに構造が可能であり、本開示の範囲内であることを理解されたい。
【0024】
図2〜6は、旋回アセンブリ106をより詳細に示す。図2〜4は、旋回アセンブリ106の構成要素が、いかにしてヘッドトップ102及びシールド104のみならず、互いに結合されるかを示す。図5及び6は、明瞭化のためにシールド104が取り外された旋回アセンブリ106の構成要素を詳細に示す。図2〜6に示すように、旋回アセンブリ106は、ハウジング130、ソケット132、支柱134、及びバネ136を含む。
【0025】
ハウジング130は、以下に述べるように、様々な、取り外し可能、半永久的、又は永久的な結合手段により、ヘッドトップ102に結合され得る。例えば、図1〜6に示す実施形態では、ハウジング130がヘッドトップ102に永久的に結合されるように、ハウジング130はヘッドトップ102内に一体形成され、ヘッドトップ102が、旋回アセンブリ106のハウジング130を含んでいる。しかしながら、いくつかの実施形態では、ハウジング130はヘッドトップ102とは別個に形成され、ヘッドトップ102に取り外し可能又は半永久的に結合される。結果として、ハウジング130がヘッドトップ102に「結合される」又はヘッドトップ102に「結合するように適合される」と記述される場合、この結合は、取り外し可能、半永久的、及び永久的な種類の結合、並びにそれらの組み合わせを含み得る。
【0026】
取り外し可能な結合手段としては、重力(例えば、1つの構成要素が、別の構成要素、又はその嵌合部分の上に配置され得る)、ねじ山、プレス嵌め係合(「摩擦嵌め係合」又は「締まり嵌め係合」と称される場合もある)、スナップ嵌め係合、磁石、フック・ループ式ファスナー、接着剤、粘着剤、クランプ、熱融着、他の好適な取り外し可能な結合手段、及びこれらの組み合わせを挙げることができるが、それらに限定されない。永久的又は半永久的結合手段としては、接着剤、粘着剤、縫合、留め金、ねじ、釘、リベット、無頭釘、圧着、溶接(例えば、音波(例えば、超音波)溶接)、任意の熱接着技術(例えば、結合される構成要素の一方又は両方に加えられる熱及び/又は圧力)、スナップ嵌め係合、プレス嵌め係合、熱融着、他の好適な永久的又は半永久的結合手段、及びこれらの組み合わせを挙げることができるが、それらに限定されない。当業者であれば、永久的又は半永久的結合手段の特定のものを取り外し可能に構成することも可能であり、またその逆も可能であって、あくまで例としてこのように分類したことは認識されるであろう。
【0027】
図2〜6に示す代表的なハウジング130は、上部2つの隅が丸みのある、方形プリズム又は立方体の形状を一般に有し、前壁142、後壁144、底壁145(図2及び4参照)、並びに前壁142及び後壁144に接合してハウジング130の側部及び上部を形成する側壁146(図4〜6参照)を含む。ハウジング130の壁142、144、145、146は、中空の内側部138及び内側表面148を画定する。ハウジング130は、底壁145内に、第1の方向Dで内側部138へのアクセスを提供するスロット、即ち第1開口150、及び前壁142内に、第2の方向Dで内側部138へのアクセスを提供する第2開口152を更に含み、この第2の方向は、第1の方向とは異なっている(例えば、第1の方向Dに対して一定の角度で配向される)。図示の実施形態のような、いくつかの実施形態では、第2の方向Dは、第1の方向Dに対して実質的に垂直に配向される。
【0028】
図2に示すように、ハウジング130は、ヘッドギア100が使用者の頭部上に配置される際に、底部スロット150が下方を向くように、ヘッドトップ102に対して配向される。結果として、第2開口152は、ヘッドギア100が使用者の頭部上にあるとき、側方へと外方向に向く。単純化のために、本明細書で使用する、旋回アセンブリ106に関する配向の用語は、図5及び6の配向に従うものとし、図5は「正面」図を、図6は「背面」図を表す。したがって、「正面」、「前方」、「の前」、及びそれらの変形は、ヘッドギア100の中央線から離れる方向に(即ち、側方へ向けて)位置決めされた要素の部分、又はその方向への移動を指し、「背面」、「後方」、「の後」、及びそれらの変形は、ヘッドギア100の中央線に向けて(即ち、中心へ向けて)位置決めされた要素の部分、又はその方向への移動を指す。「上」、「上方」、「底」、及び「下方」のような、他の配向の用語は、それぞれ、ヘッドギア100の上部及びヘッドギア100の底部に向けた要素又は移動を指すために使用される。
【0029】
底部スロット150は、ほぼ長方形の断面形状を有し、第2開口152は、ほぼ円形の断面形状を有する。図示の実施形態では、第1開口150及び第2開口152は、旋回アセンブリ106の他の構成要素を受容し、中心軸A(図4〜6参照)について相対回転を促進するように形成される。しかしながら、開口の形状が、旋回アセンブリ106の他の構成要素との適切な結合及び連携を提供する限りにおいて、他の形状も可能であることを理解されたい。
【0030】
ソケット132は、ハウジング130の内側部138内に受容されるように形成され、寸法決めされる。具体的には、ソケット132は、底部スロット150を経て、第1の方向Dで、ハウジング130内に滑り込むように構成される。ソケット132は、前述のいずれかの結合手段により、ハウジング130に結合され得る。即ち、ソケット132は、ハウジング130内でのソケット132の適切かつ容易な位置決めを促進するための様々な結合若しくは配向機構及び/又は材質を含み得る。
【0031】
例えば、図5及び6に示すように、図示の実施形態のソケット132は、ソケット132の側壁付近にソケット132を貫通して形成されたスロット、即ち開口154を含み、可撓性の薄い壁155のような弾性部材をソケット132の側部に形成する。この弾性部材の、本明細書における薄い壁155は、ソケット132がハウジング130内に滑り込まされる際に内側に屈曲して、ソケット132の外側表面156の少なくとも一部分とハウジング130の内側表面148との間の締まり嵌めをより緊密にさせ、ソケット132とハウジング130との間の相対的移動を阻止し得る。しかしながら、薄い壁155は、ソケット132のハウジング130への結合を促進し、ソケット132とハウジング130との間の相対的移動を阻止するために使用され得る弾性部材のあくまで一例であって、そのような機能を達成するために他の好適な弾性及び/又は可動部材を使用し得ることを理解されたい。他の弾性部材の例としては、ソケット132の外側表面156及びハウジング130の内側表面148の少なくとも一方上に配置される弾性又はエラストマー材、ソケット132の外側表面156及びハウジング130の内側表面148の少なくとも一方上に配置される1つ以上のカム表面、他の好適な弾性又は可動部材、並びにこれらの組み合わせを挙げることができるが、それらに限定されない。
【0032】
図5及び6に示すように、いくつかの実施形態では、薄い壁155は、ソケット132がハウジング130の内側部138内に移動する際に、ハウジング130の内側表面148に沿ったカムとなり得る外向きに突き出た突出部158を更に含み得、ソケット132とハウジング130の内側表面148との間の締まり嵌めをもたらし得る。加えて、いくつかの実施形態では、図5及び6に示すように、ハウジングは、突出部158を受容するように寸法決めされ、ハウジング130の側壁146内に形成された対応形状の陥凹部159を含み得、ソケット132がハウジング130内に滑り込まされる際に、突出部158がハウジング130の陥凹部159と係合(例、スナップ)するように移動し得る。ソケット132とハウジング130との間のそのような結合及び配向機構は、ソケット132とハウジング130との間の係合を強化し得、更に、1つの配向での容易な組み立てを可能にする配向誘導としての機能を果たし得る。しかしながら、旋回アセンブリ106のいくつかの実施形態は、ソケット132とハウジング130との間のそのような結合及び配向機構を含まない。
【0033】
図5及び6に示すように、ソケット132は、ハウジング130の後壁144の内側表面148に形成された陥凹部162のような少なくとも1つの対応するハウジング位置決め機構に係合又は合致するように形成され、寸法決めされた、後方に突き出る突出部160のような少なくとも1つのソケット位置決め機構を更に含み得る。ソケット132の突出部160とハウジング130の陥凹部162との係合は、ソケット132をハウジング130に対して所望の空間的構成で安定させる助けとなり得、ソケット132のハウジング130からの脱落を阻止し得る。突出部160及び陥凹部162は、あくまで一例として示すものであり、当業者は、突出部160をハウジング130上に代わりに位置決め可能で、陥凹部162をソケット132上に位置決め可能であること、複数個のそのような機構が含まれ得ること、並びに/又は様々な他の形状及び寸法の位置決め機構が、ソケット132とハウジング130との結合を促進するために使用され得ることを理解されたい。
【0034】
ソケット132は、前側表面164と、前側表面164の少なくとも一部分を形成し、以下で更に詳しく述べるように、支柱134に係合するように構成された1つ以上の係合機構166とを含む。「係合機構」という語句は、同様の形状及び寸法の1つ以上の陥凹部又は突出部とそれぞれ連携して、2つの構成要素の間に結合をもたらすように形成された突出部又は陥凹部を一般に指すために使用される。図1〜6に示す実施形態では、係合機構166は、中心点Cの周囲に風車パターンで(即ち、周囲方向で)配列された5つの等間隔の陥凹部を含み、各陥凹部は、ほぼ扇形錐台の形状を有し、弓状の上部表面及び底部表面を有する。図3〜5に示すように、ソケット132は、係合機構166と同じ中心点Cを中心とするシャフト168のような、ソケット132の前側表面164から外方向に延出して、以下で更に詳しく述べるように、支柱134に更に係合する結合又は配向機構を更に含み得る。
【0035】
図示の実施形態では、ソケット132がハウジング130内に配置されたとき、ハウジング130の第2開口152は、係合機構166及びシャフト168と同心である。結果として、旋回アセンブリ106が組み立てられたとき、ソケット132の係合機構166及びシャフト168は、ハウジング130の第2開口152に対し、軸線Aを中心として同軸に配置され、旋回アセンブリ106の回転軸線を形成する。しかしながら、このような構成は、あくまで一例として示すものであって、いくつかの実施形態は、ハウジング130の第2開口152とソケット132との間のそのような同心性を含まないことを理解されたい。
【0036】
旋回アセンブリ106の支柱134は、シールド104に結合する前側(又は外側)部分170、及びソケット132に結合する後側(又は内側)部分172を含む。支柱134は、上述のような、様々な取り外し可能、半永久的、又は永久的な結合手段によってシールド104に結合され得る。例えば、図1〜6に示し、以下で説明する実施形態では、支柱134は、シールド104に取り外し可能に結合される。しかしながら、この実施形態は、あくまで一例として示され、説明されるものであって、いくつかの実施形態では、支柱134は、シールド104に半永久的又は永久的に結合され得ることを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、支柱134(例えば、支柱134の前側部分170)は、シールド104が支柱134を含むように、シールド104と一体形成され得る。結果として、支柱134が、シールド104に「結合される」、又はシールド104に「結合するように適合される」として説明される場合、この結合は、取り外し可能、半永久的、及び永久的な種類の結合、並びにそれらの組み合わせを含み得る。
【0037】
引き続き図示の実施形態を参照すると、前側部分170は、旋回アセンブリ106が組み立てられた際に軸線Aを中心として回転するように構成されたほぼ円筒形のシャフト174によって後側部分172に接合される。図6に示すように、シャフト174は、ソケット132のシャフト168を受容するように寸法決めされた穴175を含み、支柱134とソケット132との間の結合及び連携を更に促進させる。しかしながら、いくつかの実施形態では、支柱134がシャフト168を含み得、ソケット132が穴175を含み得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、そのような支柱134及びソケット132の結合並びに整合の追加的手段が、全く存在しないことを更に理解されたい。
【0038】
図示の実施形態では、支柱134の前側部分170は、シャフト174から横方向外側に延出し、シールド104のフレーム120に形成されたポケット部178(図2〜4参照)内に受容されるように形成され、寸法決めされた第1フランジ176を含む。図示の実施形態では、このフランジ176は、隅が丸められたほぼ方形の形状を有し、組み立てられたヘッドギア100を側面から見た場合に、旋回アセンブリ106の可視的な部分を形成する。フランジ176のほぼ方形の形状は、フランジ176がシールド104に結合されてともに回転することを可能にさせ、シールド104がヘッドトップ102に対して回転する際に、フランジ176は、シールド104に対する回転を阻止される。しかしながら、フランジ176は、様々な他の好適な形状を取り得ることを理解されたい。
【0039】
図示の実施形態に示すように、フランジ176の裏側表面は、シャフト174から横方向外側に延出して、横方向に配向された長さを有するリブ177を含み得る。リブ177は、シールドフレーム120のポケット部178の対応して形成された陥凹部179(図3参照)内に受容されるように形成、寸法決めされた配向機構を、支柱134上に提供する。リブ177は、フランジ176の垂直上側半分内に位置決めされる。リブ177のそのような配置は、フランジ176の形状と伴って、支柱134がシールドフレーム120のポケット部178内に一方向でのみ適合することを確実にする。要素のそのような形成、及び配向機構は、旋回アセンブリ106の容易な組み立てを可能にする。しかしながら、旋回アセンブリ106のいくつかの実施形態は、支柱134とシールドフレーム120との間に、そのようなリブ、又は他の配向機構のいずれをも含まないことを理解されたい。加えて、いくつかの実施形態では、図1〜6に示すように、フランジ176の外側表面は滑らかかつ平坦であり、旋回アセンブリ106は、ヘッドギア100の外側表面に対して面一か、又は陥凹している。
【0040】
支柱134は更に、シャフト174から半径方向外側に延出する第2の環状フランジ180(図4及び6参照)を、フランジ176の後方に短い距離を置いて含む。環状フランジ180は、後方に(即ち、フランジ176とは反対の方向に)テーパーを付けて面取りされた外径を有する。環状フランジ180は、シールドフレーム120のポケット部178の後部に形成された開口182(図3参照)を通って嵌るように形成され、寸法決めされる。具体的には、環状フランジ180の後側部分は、シールドフレーム120の開口182の内径と同様の寸法か又は小さいため、環状フランジ180の後側部分が容易に開口182を通って嵌ることが可能であり、また環状フランジ180の前側部分は、開口182の内径よりも僅かに大きいため、支柱134は、シールドフレーム120から脱落することを、少なくともある程度は阻止される。環状フランジ180の前方端部(即ち、環状フランジ180の最大外径を形成する部分)は丸みが付けられており、支柱134の環状フランジ180とシールドフレーム120の後部開口182との間の環状スナップ嵌め式係合を可能にするような十分な力が加えられたとき、支柱134がシールドフレーム120から取り外されることを可能にする。しかしながら、支柱134をシールド104に結合する他の好適な手段が使用可能であり、いくつかの実施形態は、支柱134とシールド104との間のそのような結合機構を含まないことを理解されたい。そのような実施形態では、支柱134は、例えば、旋回アセンブリ106を組み立てられた状態に固定することによって、シールド104に固定され得る。
【0041】
支柱134の後側部分172は、後側表面184、及び後側表面184の少なくとも一部分を形成する1つ以上の係合機構186を含み、それらはソケット132の係合機構166に係合するように構成される。図示の実施形態では、支柱134は、シャフト174を中心として周囲方向に配列された5つの等間隔の突出部を含む。この代表的な実施形態では、各突出部は、弓状の上部表面及び底部表面を備える、ほぼ扇形錐台の形状を有し、ソケット132の陥凹した係合機構166内に受容されるように形成され、寸法決めされる。ソケット係合機構166及び支柱係合機構186の一方は、他方よりも大きいものであり得、ソケット132及び支柱134が実質的な摩擦又は困難を伴わずに互いに対して回転することを可能にする。図示の実施形態では、ソケット係合機構166は、直径及び深さにおいて、支柱係合機構186よりも大きいが、その他の寸法は同じであり、容易な相対的回転運動を可能にする一方で、ソケット係合機構166及び支柱係合機構186の係合によってもたらされる、回転止め位置での一体性を維持する。
【0042】
図示の実施形態のソケット係合機構166は、本明細書では「陥凹部」として説明され、支柱係合機構186は、陥凹したソケット係合機構166内に受容される「突出部」として説明される。しかしながら、ソケット132上の陥凹部の間の隆起部が、代わりにソケット係合機構166と称されてもよく、図示のソケット係合機構166は、「突出部」と称されることを理解されたい。同様に、支柱134の後側部分172上の突出部の間の陥凹領域が、代わりに支柱係合機構186と称されてもよく、図示の支柱係合機構186は「陥凹部」と称されることを理解されたい。したがって、用語「突出部」及び「陥凹部」は、ソケット132と支柱134との間の相対的な係合を説明するためにあくまで一例として使用されるものであって、限定的なものではないことが、当業者に理解されるであろう。
【0043】
加えて、ソケット132及び支柱134の相対回転を更に改善するために、ソケット係合機構166及び支柱係合機構186の一方又は両方は、面取りされた表面を含み得、ソケット132及び支柱134が互いに対して回転する際に、係合機構166、186がカムとなって相互の係合及び係合解除を可能にする。あくまで一例として、図1〜6に示す実施形態では、図5及び6に明確に示すように、ソケット係合機構166及び支柱係合機構186の半径方向に延在する壁のそれぞれは面取りがなされ、過度の力を必要とせずに、ソケット132及び支柱134が互いに対して回転することを可能にする。
【0044】
いくつかの実施形態では、図5及び6に示すように、旋回アセンブリ106は、旋回アセンブリ106の中心を通過する縦方向軸線Bを含み得る。ソケット係合機構166及び支柱係合機構186は、ソケット係合機構166及び支柱係合機構186が、縦方向軸線Bについてそれぞれ鏡面対称性を有するように構成され得る。加えて、バネ136も、縦方向軸線Bについて鏡面対称性を有する。そのような鏡面対称性又は軸対称性は、共通部品を許容し得る。即ち、ヘッドギア100の左側又は右側のどちらにも、同一のソケット132、支柱134、及びバネ136(並びに旋回アセンブリ106)が使用され得る。加えて、いくつかの実施形態では、図示の実施形態のように、ソケット係合機構166及び支柱係合機構186の一方又は両方は、1つ以上の回転対称中心線を含み得る。例えば図示のソケット係合機構166は、回転の軸線Aを中心として回転対称であり、図示の支柱係合機構186は、軸線Aを中心として回転対称である。
【0045】
ソケット係合機構166及び支柱係合機構186は、あくまで一例として示されるものであって、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な異なる係合機構が使用され得ることを理解されたい。例えば、定量的な相対的回転運動を達成するために、異なる数の係合機構166、186が使用可能であり、ソケット係合機構166の数は支柱係合機構186の数と等しくなくともよく、係合機構の他の形状が使用可能であり、係合機構はより多い対称中心線又は少ない対称中心線を含み得、他の相対的寸法を使用することが可能であり(例えば、1つのソケット係合機構166と1つの支柱係合機構186との間の相対的寸法)、他の回転止め及びカム機構が使用され得る。
【0046】
図2及び4に示すように、支柱134の少なくとも一部分は、ハウジング130の第2開口152内に受容されてソケット132にアクセスするように寸法決めされる。即ち、支柱134は、第2の方向Dに沿って、支柱134の少なくとも一部分をハウジング130の第2開口152内に移動させることにより、ハウジング130に結合され得る。支柱134は、以下で更に詳しく述べるように、バネ136を用いて、ソケット132及びハウジング130に固定され得る。
【0047】
ソケット132及び支柱134は、ソケット132と支柱134との間の適切な連携及び係合を確実にするために必要なレベルの剛性及び寸法安定性を提供する様々な材料から形成され得る。ソケット132及び支柱134は、同一又は異なる材料から形成され得る。ソケット及び/又は支柱の好適な材料としては、金属(例えば、ステンレス鋼、亜鉛、アルミニウム、等)、高分子材料(例えば、アセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン、等)の少なくとも一方、及びこれらの組み合わせを挙げることができるが、それらに限定されない。
【0048】
バネ136は、例えばバネ136を第1の方向Dに沿ってハウジング130内に移動させることにより、ハウジング130の底部スロット150を経てハウジング130の内側部138内に受容されるように形成され、寸法決めされる。バネ136は、あくまで一例として図1〜6に示す実施形態で示されており、ほぼU形の板バネであって、バネ136は、基部185、基部185から上方に延出する2つの突起部187、2つの内縁部188、及び2つの外縁部189を含む。内縁部188は、「U」の内側部分の曲線を形成し、支柱134の円筒形シャフト174を受容して当接するように寸法決めされる。外縁部189は、実質的に直線状で、バネ136がハウジング130内に配置されたとき、ハウジングの側壁146と平行となり得る。図示の実施形態では、バネ136がハウジング130内に挿入される際、バネ136の2つの突起部187は、支柱134のシャフト174の両側に沿ってそれぞれ移動する。
【0049】
支柱134の後側部分172は、ソケット132に係合するべく第2開口152内に受容されるように寸法決めされ、更に、シャフト174から半径方向外側に延出する後側環状フランジ190を含む。この環状フランジ190の後側部分は、支柱134の後側表面184を形成する。バネ136の突起部187は、後側環状フランジ190の外径よりも短い距離で離間しているため、突起部187は、支柱134の後側環状フランジ190に係合する。バネ136の突起部187は、曲線状の断面形状(図4参照)を含み得、支柱134の後側環状フランジ190に対して、ほぼ第2の方向Dで付勢力を提供する。この曲線状の断面形状は、あくまで一例として図示の実施形態で示すものであって、付勢力を提供するために、他の好適な断面形状が使用され得る。結果として、この付勢力は、支柱134の後側部分172をハウジング130内に保持し、支柱係合機構186を付勢してソケット係合機構166に係合させる。バネ136は、支柱134がソケット132に対して回転することを可能にし、支柱134及びソケット132が互いに対して回転する際に、支柱係合機構186が移動してソケット係合機構166と係合及び係合解除することを可能にするような、所望の量の屈曲を更に含み得る。特に、バネ136は、シールド104が、所望に応じて、開放位置105、閉鎖位置107、又はその中間のいずれかにおいて維持され得るように、シールド104のヘッドトップ102に対する開放位置105と閉鎖位置107との間での移動に対する所望の量の抵抗力を提供するのに必要な力を蓄える。
【0050】
バネ136の基部185は、基部185の本体部194に対して一定の角度で(例えば、約90度で、図4参照)配向され、ハウジング130の前壁142の、底部スロット150を形成する部分を覆って適合する第1タブ192を含み得る。加えて、又は別の方法としては、バネ136は、2つの突起部187の中間に位置決めされる第2タブ196を含み得る。この第2タブ196は、基部185の本体部194に対して一定の角度で(例えば、約90度で、図4参照)配向され、ハウジング130の第2開口152の下側部分を覆って適合するように寸法決めされる(図4及び5参照)。バネ136に蓄えられた力は、バネ136の基部185を、ほぼ第4の方向Dで、ハウジング130の前壁142に向けて更に付勢して、第1タブ192及び/又は第2タブ196をハウジング130と係合させるように付勢し得る。図4〜6に示すように、第4の方向Dは、第2の方向Dと実質的に対向して配向される。
【0051】
結果として、バネ136は、旋回アセンブリ106を組み立てられた状態(図2及び4参照)に固定する追加的機能を有するように構成可能であり、バネ136の基部185は、旋回アセンブリ106の分解機構としての機能を果たし得る。例えば、旋回アセンブリ106が組み立てられた状態のときに、バネ136の基部185を、ヘッドトップ102に向けて後方に(即ち、実質的に第2の方向Dで、図4の右手側に向けて)押し付けて、第1タブ192及び第2タブ196をハウジング130との係合から解放することができる。同時に、バネ136を、第1の方向Dとは実質的に対向して配向された第3の方向Dで、ハウジング130から下方に引き出して、バネ136をハウジング130から取り外すことができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、図示の代表的な実施形態で示すように、バネ136は、ハウジング130及び支柱134と係合して、(i)ハウジング130の後壁144に向けたソケット132、(ii)ソケット132の突出部160の、ハウジング130の後壁上の陥凹部162との係合、(iii)支柱係合機構186の、ソケット係合機構166との係合、及び(iv)バネ136の基部185の、ハウジング130との係合、を維持し、(i)ソケット132の、底部スロット150を経たハウジング130からの脱落、(ii)支柱134の、第2開口152を経たハウジング130からの脱落、及び(iii)十分な分解力がバネ136の基部185に加えられる以前の、バネ136の、ハウジング130からの脱落、を阻止する一方で常に、バネ136の付勢力に打ち勝って、その結果、支柱係合機構186を移動させてソケット係合機構166との係合を解除させるための十分なトルクが支柱134(又はソケット132)に加えられたときには、支柱134(即ち、シールド104)及びソケット132(即ち、ヘッドトップ102)が、互いに対して回転することを可能にするために必要な付勢力を提供する。
【0053】
したがってバネ136は、支柱134及びソケット132を同時に付勢するように機能し、旋回アセンブリ106を組み立てられた状態で固定する機能も果たし得る。このように、旋回アセンブリ106は、容易な組み立て及び分解に適合されており、外部ツールの使用を必要としない。加えて、図示の旋回アセンブリ106の各構成要素は、ヘッドギア100の左側又は右側で共通であり、その部品は、個々に交換することが可能である。上述のように、旋回アセンブリ106のいくつかの実施形態は、隣接する構成要素間に1つ以上の配向機構を提供し、そのため構成要素は1つの配向にのみ組み立てられ得る。更に、バネ136は、旋回アセンブリ106を組み立てられた状態に維持するための調整を必要とせずに、シールド104とヘッドトップ102との間の必要な相対回転を可能とするための十分な付勢力及び保持力を常に提供し得る。
【0054】
バネ136は、寸法安定性を有し、かつ必要なバネ定数を有するか、又は有するように適合され得る様々な材料から形成され得る。好適なバネ材料の例としては、金属、(例えば、炭素鋼、ステンレス鋼、時計バネ鋼、ベリリウム銅、等)、高分子材料(例えば、アセタール、ポリカーボネート、等)、エラストマー材(例えば、ウレタン、合成又は天然ゴム、等)のうちの少なくとも1つ、及びこれらの組み合わせを挙げることができるが、それらに限定されない。
【0055】
使用する際、ヘッドギア100は、旋回アセンブリ106を用いて、シールドフレーム120の上部128をヘッドトップ102の陥凹部114に結合させることにより組み立てることができる。簡潔化するため、ヘッドギア100の一方の側部のみが詳細に説明されるが、同一の説明がヘッドギア100の両側に適用され得、両側が同時に又は順次、結合され得ることを理解されたい。以下の代表的な結合及び分離の手順は、図示の1つの実施形態に関して説明されるものであるが、しかしながら、いくつかの工程は、本開示の全ての実施形態にとって必要とはされない場合があることを理解されたい。
【0056】
ソケット132は、第1の方向Dに沿って、ハウジング130の内側部138内に移動され得る。ソケット132が、第1の方向Dに沿って移動される際に、外向きに突き出る突出部158が、ハウジング130の内側表面148に沿ってカムとなり、突出部158がハウジング130の側壁146の陥凹部159と係合して嵌まり込むまで(又は、陥凹部159がない場合は、ソケット132がハウジング130の側壁146と締まり嵌めを形成するまで)、薄い壁155が屈曲される。加えて、ソケット130の、後方に突き出る突出部160は、ソケット132がハウジング130内に配置される際に、ハウジング130の後壁144上の陥凹部162内に配置される。支柱134は、フランジ176及び配向リブ177が、シールドフレーム120のポケット部178内に受容され、支柱134の後側部分172が、ポケット部178の後部の後部開口182を通って受容されるまで、第2の方向Dで移動されることにより、シールドフレーム120の上部128に結合され得る。支柱134の後側部分172は次に、支柱134の後側部分172が、ハウジング130の第2開口152を通って受容され、支柱係合機構186が、ソケット係合機構166と少なくとも部分的に係合して配置されるまで、シールドフレーム120の上部128及び支柱134を、ほぼ第2の方向Dに沿って移動させることにより、ソケット132に結合され得る。いくつかの実施形態では、最初に支柱134がシールドフレーム120に結合され得、次に支柱134及びシールドフレーム120がハウジング130に結合され得る。あるいは、いくつかの実施形態では、最初にシールドフレーム120の上部128がヘッドトップ102の陥凹部114内に配置され得、次に支柱134がシールドフレーム120及びハウジング130に同時に結合され得る。
【0057】
バネ136が、次に第1の方向Dでハウジング130の底部スロット150内に移動され得、2つの突起部187が、支柱134の円筒形シャフト174に沿って滑らされ、支柱134の後部環状フランジ190に係合し得る。バネ136は、バネ136が支柱134の円筒形シャフト174に当接するまで、及び/又はバネ136の第1タブ192及び第2タブ196がハウジング130の前壁142に係合するまで、第1の方向Dで移動され得る。シールド104が、次にバネ136の抵抗力に勝ることにより、ヘッドトップ102に対して回転され、支柱係合機構186を移動させてソケット係合機構166と係合解除させ得る。
【0058】
シールド104は、旋回アセンブリ106を分解し、シールドフレーム120の上部128をヘッドトップ102の陥凹部114から分離することによって、ヘッドトップ102から取り外され得るが、これらは同時に又は順次に行われ得る。バネ136の基部185は、後方(即ち、ハウジング130の後壁144に向けて、ほぼ第2の方向Dで)、及び下向きの第3の方向Dに押し付けられて、バネ136をハウジング130の内側部138から取り外すことができる。バネ136がハウジング130から取り外される際に、突起部187は、支柱134の後部環状フランジ190と係合解除するように滑らされ、支柱134は、その後はソケット132と接触するように付勢されることはない。結果として、支柱134は、実質的に第2の方向Dに対向する第4の方向Dに沿って、支柱134をハウジング130の第2開口から移動させることにより、取り外され得る。支柱134がハウジング130から取り外される際に、支柱134はシールドフレーム120のポケット部178からも取り外され得、シールドフレーム120をヘッドトップ102から分離することが可能になる。あるいは、シールドフレーム120及び支柱134が、ヘッドトップ102から同時に分離され得、支柱134が次にシールドフレーム120から取り外され得る。ソケット132は、ソケット132をハウジング130の底部スロット150から第3の方向で移動させることにより、ハウジング130の内側部138から取り外され得る。ソケット132がハウジング130から取り外される際には、外向きに突き出る突出部158が、ハウジング130の側壁146内の陥凹部159から分離され得、ソケット132の後方突出部160が、ハウジング130の後壁144内の陥凹部162から分離され得る。
【0059】
上記に述べ、図面に示した実施形態はあくまで一例として示したものであり、本発明の概念及び原理に対する限定を目的としたものではない。したがって、当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく各要素並びにその構成及び配置における様々な変更が可能である点は認識されるであろう。本発明の異なる特徴及び態様を以下の特許請求の範囲に記載する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドギア用旋回アセンブリであって、前記ヘッドギアがヘッドトップ及びシールドを含み、前記旋回アセンブリは、
前記ヘッドトップに結合するように適合されたハウジングであって、内側部を含む、前記ハウジングと、
前記ハウジングの前記内側部内に受容されるように寸法決めされたソケットであって、複数個の第1係合機構を含む前記ソケットと、
前記シールドに結合するように適合された支柱であって、前記複数個の第1係合機構に係合するように適合された複数個の第2係合機構を含み、前記支柱の少なくとも一部分が前記ハウジングの前記内側部内に受容されるように寸法決めされた前記支柱と、
前記ハウジングの前記内側部内に受容され、前記支柱に係合し、前記複数個の第2係合機構を付勢して前記複数個の第1係合機構と係合させる一方で、前記支柱と前記ソケットとの間の相対回転を可能とするように寸法決めされたバネと、を含む、旋回アセンブリ。
【請求項2】
前記複数個の第1係合機構及び前記複数個の第2係合機構の少なくとも一方が、縦方向軸線を中心とする鏡面対称性を有する、請求項1に記載の旋回アセンブリ。
【請求項3】
前記旋回アセンブリが、回転軸線を含み、前記複数個の第1係合機構及び前記複数個の第2係合機構の少なくとも一方が、前記回転軸線を中心とする回転対称性を有する、請求項1に記載の旋回アセンブリ。
【請求項4】
前記複数個の第1係合機構及び前記複数個の第2係合機構の少なくとも一方が、少なくとも1つのカム表面を含む、請求項1に記載の旋回アセンブリ。
【請求項5】
前記ハウジングが、前記ヘッドトップと一体形成される、請求項1に記載の旋回アセンブリ。
【請求項6】
前記シールドが、シールドフレームを含み、前記支柱が、前記シールドフレームの一方の側に結合するように適合された、請求項1に記載の旋回アセンブリ。
【請求項7】
前記ソケットが、シャフト及び穴の少なくとも一方を含み、前記支柱が、前記ソケットのシャフト及び穴の前記少なくとも一方に結合するように適合された穴及びシャフトの少なくとも一方をそれぞれ含む、請求項1に記載の旋回アセンブリ。
【請求項8】
前記バネが、板バネである、請求項1に記載の旋回アセンブリ。
【請求項9】
前記ソケットが位置決め機構を含み、前記ハウジングが対応する機構を含み、前記バネが更に、前記ソケットの前記位置決め機構を前記ハウジング内の前記対応する機構と係合させるように付勢する、請求項1に記載の旋回アセンブリ。
【請求項10】
前記バネが、前記ハウジングの少なくとも一部分に係合して、前記旋回アセンブリを組み立てられた状態で可逆的に固定するように更に付勢される、請求項1に記載の旋回アセンブリ。
【請求項11】
前記バネの少なくとも一部分が、前記旋回アセンブリの分解機構として機能し、前記バネの前記付勢に勝るために十分な力が前記分解機構に加えられるとき、前記バネが前記ハウジングから係合解除され得、前記旋回アセンブリが分解され得る、請求項10に記載の旋回アセンブリ。
【請求項12】
前記支柱が、前記シールド上の対応する機構に結合するように適合された配向機構を含み、前記支柱が、1つの配向でのみ前記シールドに結合し得る、請求項1に記載の旋回アセンブリ。
【請求項13】
前記ソケットが、前記ハウジング上の対応する機構に結合するように適合された配向機構を含み、前記ソケットが、1つの配向でのみ前記ハウジングに結合され得る、請求項1に記載の旋回アセンブリ。
【請求項14】
少なくとも前記ソケット、前記支柱、及び前記バネが、ヘッドギアの左側及び右側で共通である、請求項1に記載の旋回アセンブリ。
【請求項15】
ヘッドギア用旋回アセンブリであって、前記ヘッドギアがヘッドトップ及びシールドを含み、前記旋回アセンブリは、
前記ヘッドトップに結合するように適合されたハウジングであって、内側部、第1の方向に沿って前記内側部へのアクセスを提供するように位置決めされた第1開口、及び第2の方向に沿って前記ハウジングの前記内側部へのアクセスを提供するように位置決めされた第2開口を含み、前記第2の方向が前記第1の方向に対して一定の角度で配向されている前記ハウジングと、
前記ハウジングの前記内側部内に、前記第1開口を経て受容されるように寸法決めされたソケットであって、複数個の第1係合機構を含む前記ソケットと、
前記シールドに結合するように適合された支柱であって、前記複数個の第1係合機構に係合するように適合された複数個の第2係合機構を含み、前記複数個の第1係合機構及び前記複数個の第2係合機構の少なくとも一方が、前記ソケットと前記支柱との間の相対的回転運動を可能とするように構成された少なくとも1つのカム表面を含み、前記支柱の少なくとも一部分が前記第2開口を経て前記ハウジングの前記内側部内に受容されるように寸法決めされた前記支柱と、
前記内側部内に、前記ハウジングの前記第1開口を経て受容されるように寸法決めされ、前記支柱に係合するバネであって、実質的に前記第2の方向に沿った付勢力を提供し、前記複数個の第2係合機構を付勢して前記複数個の第1係合機構と係合させる一方で、前記支柱と前記ソケットとの間の相対回転を可能とするように構成された前記バネと、を含む、旋回アセンブリ。
【請求項16】
前記複数個の第1係合機構及び前記複数個の第2係合機構が、前記ソケット及び前記支柱の縦方向軸線についてそれぞれ鏡面対称性を有する、請求項15に記載の旋回アセンブリ。
【請求項17】
前記旋回アセンブリが、回転軸線を含み、前記複数個の第1係合機構及び前記複数個の第2係合機構が、前記回転軸線について回転対称性を有する、請求項15に記載の旋回アセンブリ。
【請求項18】
前記シールドが、シールドフレームを含み、前記支柱が、前記シールドフレームの一方の側の上部に結合するように適合された、請求項15に記載の旋回アセンブリ。
【請求項19】
前記旋回アセンブリが回転軸線を含み、前記ソケットが、前記回転軸線に沿って配向された突出部及び陥凹部の少なくとも一方を含み、前記支柱が、前記回転軸線に沿って配向され、前記ソケットの突出部及び陥凹部の前記少なくとも一方に結合するように適合された陥凹部及び突出部の少なくとも一方をそれぞれ含む、請求項15に記載の旋回アセンブリ。
【請求項20】
前記バネが、前記ハウジングの少なくとも一部分に係合して、前記旋回アセンブリを組み立てられた状態で可逆的に固定するように更に付勢される、請求項15に記載の旋回アセンブリ。
【請求項21】
前記バネの少なくとも一部分が、前記旋回アセンブリの分解機構として機能し、前記バネの前記付勢に勝るために十分な力が前記分解機構に加えられるとき、前記バネが前記ハウジングから係合解除され得、前記旋回アセンブリが分解され得る、請求項20に記載の旋回アセンブリ。
【請求項22】
前記支柱が、1つの配向でのみ前記シールドに結合され得、前記ソケットが、1つの配向でのみ前記ハウジングに結合され得る、請求項15に記載の旋回アセンブリ。
【請求項23】
前記ハウジングの前記第1開口が、前記第1の方向において、ほぼ長方形の断面形状を有し、前記ハウジングの前記第2開口が、前記第2の方向において、ほぼ円形の断面形状を有する、請求項15に記載の旋回アセンブリ。
【請求項24】
前記第2の方向が、前記第1の方向に対して、実質的に垂直に配向される、請求項15に記載の旋回アセンブリ。
【請求項25】
ヘッドトップと、
シールドと、
前記ヘッドトップ及び前記シールドを結合するように適合され、前記シールドが前記ヘッドトップに対して開放位置と閉鎖位置との間を枢動可能であるような旋回アセンブリと、を含む、ヘッドギアであって、前記旋回アセンブリは、
前記ヘッドトップに結合するハウジングであって、内側部、第1の方向に沿って前記内側部へのアクセスを提供するべく位置決めされた第1開口、及び第2の方向に沿って前記ハウジングの前記内側部へのアクセスを提供するべく位置決めされた第2開口を備え、前記第2の方向が前記第1の方向とは異なっている前記ハウジングと、
前記ハウジングの前記第1開口を経て、前記ハウジングの前記内側部内に取り外し可能に受容されるように寸法決めされたソケットであって、複数個の第1係合機構を有する前記ソケットと、
前記シールドに結合する支柱であって、前記ソケットの前記複数個の第1係合機構に係合するように適合された複数個の第2係合機構を有し、前記支柱の少なくとも一部分が、前記ハウジングの前記第2開口を経て前記ハウジングの前記内側部内に取り外し可能に受容されるように寸法決めされた前記支柱と、
前記ハウジングの前記第1開口を経て、前記ハウジングの前記内側部内に取り外し可能に受容されるように寸法決めされたバネであって、前記バネは、
前記支柱に係合し、
前記複数個の第2係合機構を付勢して前記複数個の第1係合機構と係合させ、
前記ハウジングに係合して、前記旋回アセンブリを組み立てられた状態で可逆的に固定するように適合された、前記バネと、を含む、ヘッドギア。
【請求項26】
ヘッドギアのシールドをヘッドギアのヘッドトップに結合し、前記シールドと前記ヘッドトップとの間の相対回転を可能にする方法であって、前記方法は、
内側部を備えるハウジングを準備する工程であって、前記ハウジングは前記ヘッドギアの前記ヘッドトップに結合される、工程と、
ソケットを、第1の方向で、前記ハウジングの前記内側部内に移動させる工程であって、前記ソケットは複数個の第1係合機構を含む、工程と、
前記複数個の第1係合機構に係合するように適合された複数個の第2係合機構を有する支柱を準備する工程であって、前記支柱は前記ヘッドギアの前記シールドに結合される、工程と、
前記支柱を、前記ソケットとの係合に向けて第2の方向に移動させる工程であって、前記第2の方向は前記第1の方向とは異なっている、工程と、
バネを、第1の方向で、前記ハウジングの前記内側部内に移動させ、前記支柱の少なくとも一部分と係合させる工程であって、前記バネは、前記複数個の第1係合機構及び前記複数個の第2係合機構を付勢して係合させる一方で、前記支柱と前記ソケットとの間の相対的回転運動を可能とするように適合される、工程と、を含む、方法。
【請求項27】
前記方法が、外部ツールを全く用いずに、前記シールドを前記ヘッドトップに結合する工程を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記支柱を、前記ソケットとの係合に向けて第2の方向に沿って移動させる工程が、前記支柱の少なくとも一部分を、前記ハウジングの前記内側部内に移動させる工程を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記ハウジングが、第1開口及び第2開口を含み、前記ソケット及び前記バネが、前記第1開口を経て、前記ハウジングの前記内側部内に移動されるように寸法決めされ、前記支柱が、前記第2開口を経て、前記ハウジングの前記内側部内に移動されるように寸法決めされる、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第2の方向が、前記第1の方向に対して、実質的に垂直に配向される、請求項26に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2011−516741(P2011−516741A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−503037(P2011−503037)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【国際出願番号】PCT/US2009/038155
【国際公開番号】WO2009/137177
【国際公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】