説明

ヘッドセットシステムおよび方法

【課題】好適な口腔内デジタルオーディオプレーヤを提供する。
【解決手段】デジタルオーディオプレーヤデバイスが、可撤性口腔装置または他の口腔デバイス内あるいは上に、取付、接着、もしくは別様に埋入され、口腔内MP3プレーヤ、DAPを形成可能な、電子機器およびトランスデューサデバイスを提供する。そのような口腔装置は、従来の歯科用印象法によって得られた歯12の構造の複製モデルを利用して、熱形成過程によって製造された特注デバイスであってもよい。電子およびトランスデューサアセンブリ16は、直接的に、または受信器を通じて入力音を受信して、信号を処理および増幅し、歯、あるいは上顎骨、下顎骨、または口蓋骨構造等の他の骨構造に連結されたトランスデューサ要素を介して、処理した音を伝達してもよい。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
デジタルオーディオプレーヤ(DAP)は、より一般的には、MP3プレーヤと称されるオーディオファイルを格納、整理、および再生する、消費者電子機器デバイスである。いくつかのDAPはまた、画像閲覧および/またはビデオ再生に対応するため、ポータブルメディアプレーヤとも称される。MP3プレーヤは、消費者が音楽を楽しむのに有用な音楽フォーマットの進化における最新のものである。レコード、8-トラックテープ、カセットテープ、およびCD等、これらの初期の音楽フォーマットのいずれにおいても、MP3プレーヤがもたらす便宜性および制御を提供するものはない。MP3プレーヤを手に持って、またはポケットに入れて、消費者は、個人化された音楽リストを作成し、数千もの歌をどこへでも携行可能である。
【0002】
MP3ファイルフォーマットは、1990年代後半に、音楽配信に革命をもらし、この時、ファイル交換サービスおよび最初のポータブルMP3プレーヤが、誕生した。MP3、すなわち、MPEG Audio Layer IIIは、オーディオファイルを圧縮するための方法の1つである。MPEGとは、Moving Picture Experts Groupの頭字語であって、DVD映画、HDTVブロードキャスト、およびデジタル衛星システムを含む、ビデオデータのための圧縮システムのために開発された規格である。
【0003】
MP3圧縮システムを使用することによって、歌のバイト数を低減させる一方、ほぼCD品質の音を保持する。平均的歌が、約4分長であると想定する。CDでは、その歌は、約40メガバイト(MB)を使用するが、MP3フォーマットを通して圧縮される場合、4MBのみ使用する。平均として、64MBの格納容量は、1時間の音楽に匹敵する。1GB(約1,000MB)の格納容量を伴うMP3プレーヤを有する音楽リスナーは、約240の歌、すなわち、約20枚のCDと等量を携行可能である。従来のCDに格納される歌は、既に解凍されており、したがって、同一量の歌を格納するために、より多くのCDを要する(いくつかのCDは、MP3ファイルに対応する)。
【0004】
DAPは、運動の際の音楽または教育用オーディオの視聴等、自然な使用を見出す。しかしながら、問題は、多くの運動が、激しくなりがちであって、異なる活動を伴うことである。しかしながら、従来のMP3プレーヤは、活動の邪魔となり、プレーヤの腕または脚に巻着することを必要とする可能性がある。さらに、DAPは、ヘッドホンを使用するが、これは、ユーザが、走行、ジョギング、またはジャンプする際、落下する可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一側面では、口腔内デジタルオーディオプレーヤは、口腔装着式筐体と、口腔装着式筐体内に位置付けられ、デジタルオーディオを格納する、データ格納デバイスと、口腔装着式筐体上に搭載され、1つ以上の歯と振動連通する、トランスデューサと、オーディオコンテンツを受信し、データ格納デバイスに連結される、結合ユニットと、を含む。
【0006】
別の側面では、オーディオコンテンツをレンダリングするための方法は、口腔装着式筐体内に位置付けられるデータ格納デバイス内に、オーディオコンテンツを格納するステップと、口腔装着式筐体を口腔内に装着するステップと、1つ以上の歯を振動させ、オーディオコンテンツを再生するステップと、を含む。
【0007】
別の側面では、デジタルオーディオプレーヤデバイスは、可撤性口腔装置または他の口腔デバイス内またはその上に、取付、接着、あるいは別様に埋入し、口腔内MP3プレーヤを形成可能である。別の実施形態では、デバイスは、可撤性口腔装置または他の口腔デバイス内またはその上に、取付、接着、あるいは別様に埋入し、DAPを形成可能である、電子機器およびトランスデューサデバイスを提供する。そのような口腔装置は、従来の歯科用印象法によって得られた歯の構造の複製モデルを利用して、熱形成過程によって製造された特注デバイスであってもよい。電子およびトランスデューサアセンブリは、直接的に、または受信器を通じて入力音を受信して、信号を処理および増幅し、歯、あるいは上顎骨、下顎骨、または口蓋骨構造等の他の骨構造に連結されたトランスデューサ要素を介して、処理した音を伝達してもよい。
【0008】
好ましい実施形態の利点は、以下のうちの1つ以上を含んでもよい。骨導DAPは、使用の際、着脱が容易であって、さらに、ユーザがそれを着用している間、外観が目立たない。デバイスは、口腔空洞内で動作可能であって、着用者に対して、重量およびサイズ上の不快感を最小限にする。ヘッドホンと比較すると、デバイスは、聴取者の耳を覆うことを回避する。これは、(a)聴取者が(環境中の他の音を聞くことが可能となるように)耳を閉塞させない必要がある場合、または(b)(環境中の大きな音による聴力損傷を予防するように)耳に栓をすることを可能にする必要がある場合に、重要である。システムは、頑丈で、無線かつ安全である、多目的通信プラットフォームである。システムは、野外活動のための高品質で、ハンズフリーであるが、目立たない、娯楽能力を提供する。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
口腔内デジタルオーディオプレーヤであって、
a.口腔装着式筐体と、
b.上記口腔装着式筐体内に位置付けられ、デジタルオーディオを格納する、データ格納デバイスと、
c.上記口腔装着式筐体上に搭載され、1つ以上の歯と振動連通する、トランスデューサと、
d.オーディオコンテンツを受信し、上記データ格納デバイスに連結される、結合ユニットと
を含む、デジタルオーディオプレーヤ。
(項目2)
上記トランスデューサは、骨導トランスデューサを含む、項目1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
(項目3)
上記口装着式筐体は、カスタム口腔デバイスを含む、項目1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
(項目4)
AMまたはFMブロードキャストコンテンツを受信するための無線受信器を含む、項目1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
(項目5)
少なくとも1つの歯に一致する形状を有する、口腔装置を含む、項目1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
(項目6)
上記トランスデューサは、上記筐体内またはその上に配置され、かつ、トランスデューサと通信する電子アセンブリを備える、トランスデューサを含む、項目1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
(項目7)
上記結合ユニットは、802プロトコル、セルラープロトコル、Bluetooth(登録商標)プロトコルのうちの1つと互換性がある送受信器を備える、項目1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
(項目8)
a.電磁ループの第1の部分を画定する、プレーヤ充電コイルと、
b.上記電磁ループの第2の部分を画定するベース充電コイルを有する、充電ベースであって、上記プレーヤ充電コイルおよび上記ベース充電コイルは、組み合わせて、誘導充電のためのエネルギーを伝達する、充電ベースと、
を備える、項目1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
(項目9)
上記プレーヤコイル部分に連結される充電回路を備える、項目8に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
(項目10)
上記充電回路は、充電回路に連結される調整回路を備える、項目9に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
(項目11)
オーディオコンテンツをレンダリングするための方法であって、
a.口腔装着式筐体内に位置付けられるデータ格納デバイス内に、オーディオコンテンツを格納することと、
b.上記口腔装着式筐体を口腔内に装着することと、
c.1つ以上の歯を振動させ、上記オーディオコンテンツを再生することと
を含む、方法。
(項目12)
骨導デバイスを使用して、音を伝達することを含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
カスタム口腔デバイスとして、上記口装着式筐体を提供することを含む、項目11に記載の方法。
(項目14)
異なる歯に連結される、複数のトランスデューサを提供することを含む、項目11に記載の方法。
(項目15)
ブロードキャスト無線伝達を受信し、適宜、1つ以上の歯を振動させることを含む、項目11に記載の方法。
(項目16)
オーディオコンテンツは、MP3コンテンツを含む、項目11に記載の方法。
(項目17)
骨伝導を使用して、音を伝達することを含む、項目11に記載の方法。
(項目18)
歯、上顎骨、下顎骨、または口蓋骨を通して、音を伝達することを含む、項目11に記載の方法。
(項目19)
湿潤環境において、泳ぐまたは上記口装着式筐体を装着することを含む、項目11に記載の方法。
(項目20)
USB接続またはBluetooth(登録商標)接続を通して、オーディオコンテンツをダウンロードする、あるいは上記データ格納デバイスからオーディオコンテンツをアップロードすることを含む、項目11に記載の方法。
(項目21)
上記データ格納デバイスコンテンツを更新する一方、バッテリを再充電することを含む、項目11に記載の方法。
(項目22)
遠隔コントローラを提供し、再生音量を調節、再生、および一時停止し、トラック間をナビゲートすることを含む、項目11に記載の方法。
(項目23)
圧搾制御により、ユーザに、一時停止/再生(単一圧搾)および次のトラックへのスキップ(二重圧搾)を行なうことを可能にすることを含む、項目21に記載の方法。
(項目24)
咬合制御を提供し、上記ユーザに、一時停止/再生(単一咬合)および別のトラックへのスキップ(二重咬合)を行なうことを可能にすることを含む、項目11に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1A】図1Aは、例示的骨導デジタルオーディオプレーヤ(DAP)デバイスが通信し得る、種々の方法またはインターフェースの実施例を示す。
【図1B】図1Bは、とりわけ、MP3ファイル等の音楽ファイルを格納するための、フラッシュメモリまたはマイクロディスクドライブを伴う、一実施形態を例証する。
【図1C】図1Cは、音楽ファイルを格納するためのメモリと、例えば、ブロードキャストコンテンツならびにMP3ファイルを再生するためのブロードキャスト受信器と、を伴う、別の実施形態を示す。
【図1D】図1Dは、図1のDAPのための例示的な口腔内筐体を示す。
【図2A】図2Aは、可撤性口腔装置DAPデバイスの設置するための一例示的な場所を示す、下歯の斜視図を例証する。
【図2B】図2Bは、マウスガードの様態で歯列全体を覆って設置される装置の形態にある、可撤性口腔装置の別の変形例を例証する。
【図2C】図2Cは、アーチによって支持される、可撤性口腔装置の別の変形例を例証する。
【図2D】図2Dは、マウスガードとして構成される、口腔装置の別の変形例を例証する。
【図3】図3は、口の外部の伝達アセンブリと組み合わせて利用可能であり、デバイスの別の変形例では、ユーザによって装着可能である、ユーザの歯の上に位置付けられた口腔装置の詳細斜視図を例証する。
【図4】図4は、口内に受信およびトランスデューサアセンブリを伴う、外部伝達アセンブリを有する口腔装置デバイスの変形例における、個々の構成要素の例証的な構成を示す。
【図5】図5は、アセンブリ全体が、ユーザの口内の口腔装置によって含有される、デバイスの別の変形例の例証的な構成を示す。
【図6A】図6Aは、接着剤を介して歯の表面に接着された電子機器/トランスデューサアセンブリを伴う、歯の上に設置された口腔装置の部分断面図を示す。
【図6B】図6Bは、接着面上に接着された可撤性裏地の部分断面図を示す。
【図7】図7は、浸透性パウチを介して歯の表面に圧着された電子機器/トランスデューサアセンブリを伴う、歯の上に設置された口腔装置の別の変形例の部分断面図を示す。
【図8】図8は、1つ以上の偏向要素を介して歯の表面に圧着された電子機器/トランスデューサアセンブリを伴う、歯の上に設置された口腔装置の別の変形例の部分断面図を示す。
【図9】図9は、口腔装置の電子機器およびトランスデューサ筐体内で相互から分離された、電子機器アセンブリおよびトランスデューサアセンブリを有する、口腔装置の別の変形例の部分断面図を例証する。
【図10】図10および11は、電子機器およびトランスデューサアセンブリが、傾斜表面および偏向要素を介して歯の表面に対して維持可能である、口腔装置の付加的な変形例を例証する。
【図11】図10および11は、電子機器およびトランスデューサアセンブリが、傾斜表面および偏向要素を介して歯の表面に対して維持可能である、口腔装置の付加的な変形例を例証する。
【図12】図12は、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリと歯の表面との間に位置付けられる、接合部材を有する、口腔装置のさらに別の変形例を示す。
【図13】図13は、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリと歯の表面との間に位置付けられる、作動型機構を有する、口腔装置のさらに別の変形例を示す。
【図14】図14は、歯の表面に対して電子機器および/またはトランスデューサアセンブリを付勢するためのカム機構を有する、口腔装置のさらに別の変形例を示す。
【図15】図15は、振動を伝達するために歯の咬合面上に位置付け可能な別個のトランスデューサ機構を有する、口腔装置のさらに別の変形例を示す。
【図16】図16は、噛合作動機構を利用して、歯の表面に対して電子機器および/またはトランスデューサアセンブリを付勢するための機構を有する、口腔装置の別の変形例を例証する。
【図17】図17は、トランスデューサを歯に連結するための複合歯科用アンカを有する、口腔装置のさらに別の変形例を示す。
【図18A】図18Aおよび18Bは、歯の咬合面を覆って位置付けられ得る、1つ以上のトランスデューサを有する、それぞれ、口腔装置の側面図および上面図を示す。
【図18B】図18Aおよび18Bは、歯の咬合面を覆って位置付けられ得る、1つ以上のトランスデューサを有する、それぞれ、口腔装置の側面図および上面図を示す。
【図19A】図19Aおよび19Bは、それぞれ、締まり嵌めを生成するように、事前形成された弛緩構成と、ユーザの歯を覆って、またはその上に設置された時のその変形構成とにおける、形状記憶材料から成る、口腔装置のさらに別の変形例を例証する。
【図19B】図19Aおよび19Bは、それぞれ、締まり嵌めを生成するように、事前形成された弛緩構成と、ユーザの歯を覆って、またはその上に設置された時のその変形構成とにおける、形状記憶材料から成る、口腔装置のさらに別の変形例を例証する。
【図20】図20は、トランスデューサが、口腔装置の偏向側と歯の表面との間に位置付けられ得る、事前形成材料から成る、口腔装置のさらに別の変形例を例証する。
【図21】図21は、口腔装置が、省略され得る、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリが、歯の表面に直接取付される、複合歯科用アンカに取付され得る、変形例を例証する。
【図22A】図22Aおよび22Bは、ユーザの快適性のために、その咬合面が除去または省略されている、それぞれ、口腔装置アセンブリの別の変形例の部分断面側面図および斜視図を示す。
【図22B】図22Aおよび22Bは、ユーザの快適性のために、その咬合面が除去または省略されている、それぞれ、口腔装置アセンブリの別の変形例の部分断面側面図および斜視図を示す。
【図23A】図23Aおよび23Bは、上顎骨または下顎骨等の下層の骨に直接移植されたネジまたは支柱に連結され得る、それぞれ、口腔装置の斜視図および側面図を例証する。
【図23B】図23Aおよび23Bは、上顎骨または下顎骨等の下層の骨に直接移植されたネジまたは支柱に連結され得る、それぞれ、口腔装置の斜視図および側面図を例証する。
【図24】図24は、口腔装置が、ユーザの口蓋に直接移植されたネジまたは支柱に連結され得る、別の変形例を例証する。
【図25A】図25Aおよび25Bは、歯肉組織および下層の骨を通して振動を伝導するように、歯肉面に取付されたトランスデューサアセンブリまたは連結部材を有し得る、それぞれ、口腔装置の斜視図および側面図を例証する。
【図25B】図25Aおよび25Bは、歯肉組織および下層の骨を通して振動を伝導するように、歯肉面に取付されたトランスデューサアセンブリまたは連結部材を有し得る、それぞれ、口腔装置の斜視図および側面図を例証する。
【図26】図26は、複数の口腔装置DAPアセンブリまたはトランスデューサが、どのようにユーザの口全体を通して、複数の歯の上に設置され得るかの実施例を例証する。
【図27A】図27Aおよび27Bは、DAPユニットをトランスデューサから物理的に分離して、フィードバックを減衰または排除するように、歯肉面に隣接して、またはその上に位置付けられる、DAPユニットを有し得る、それぞれ、(上述に示される変形例と類似する)口腔装置の斜視図および側面図を例証する。
【図27B】図27Aおよび27Bは、DAPユニットをトランスデューサから物理的に分離して、フィードバックを減衰または排除するように、歯肉面に隣接して、またはその上に位置付けられる、DAPユニットを有し得る、それぞれ、(上述に示される変形例と類似する)口腔装置の斜視図および側面図を例証する。
【図28】図28は、アーチによって支持され、アーチ内に統合される、DAPユニットを有する、可撤性口腔装置の別の変形例を例証する。
【図29】図29は、ユーザの口周辺に位置付けられ、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリと無線通信する、少なくとも1つのDAPおよび随意追加DAPユニットを例証する、さらに別の変形例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1A-1Dは、口腔装着式DAP1を含む、例示的口腔内娯楽システムを示す。一実施形態では、DAPは、固体メモリ6等のデータ格納デバイスを有する。埋入されたソフトウェアアプリケーションによって、ユーザは、MP3ファイルをプレーヤに転送可能となる。DAPはまた、ラジオ、CD、ラジオ、またはウェブサイトから音楽をコピーするためのユーティリティと、ユーザが視聴したい順番で歌のカスタムリスト(再生リスト)を整理および作成する能力と、を含む。DAP1は、AM/FM受信器等の無線受信器7を含有可能である。一例示的無線受信器は、アンテナ入力からオーディオ出力まで完全に統合され、2つの外部構成要素のみを必要とする、Si473x AM/FM無線受信器である。加えて、DAP1は、コンピュータ2に、音楽コンテンツをメモリ6内に置く、または適宜メモリ6のコンテンツを修正することを可能にする、無線送受信器(Bluetooth(登録商標)、無線USB)または有線送受信器(USBケーブル)等の結合ユニット8を含む。例えば、コンピュータ2は、DAP1内のBluetooth(登録商標)送受信器結合ユニット8と通信する、充電ステーション3にBluetooth(登録商標)送受信器を有することが可能である。DAP1は、Bluetooth(登録商標)プロトコルを介して伝達されるデータを受信し、骨導トランスデューサ9を駆動させ、音をユーザにレンダリングまたは伝達可能である。代替として、DAP1は、FMステーション4から、無線受信器7(図1C)を通して、FM伝達を受信し、骨伝導送受信器9を駆動させ、ユーザに音を伝達可能である。
【0011】
DAP1は、携帯式コントローラ(図示せず)を通して、遠隔で制御可能である。例えば、携帯式コントローラによって、ユーザは、再生音量、再生、および一時停止を調節し、トラック間をナビゲート可能となる。一実施形態では、圧搾制御によって、ユーザは、一時停止/再生(単一圧搾)、および次のトラックへのスキップ(二重圧搾)を行なうことが可能となる。別の実施形態では、咬合制御によって、ユーザは、一時停止/再生(単一咬合)および次のトラックへのスキップ(二重咬合)が可能となる。
【0012】
メモリは、固体メモリ、またはIBMから市販のMicrodrive等の機械的メモリであることが可能である。固体メモリの利点は、可動部分がないことであって、これは、より優れた信頼性があって、音楽内にスキップが存在しないことを意味する。しかしながら、Microdrive式メモリは、より多くの歌を格納するために、より多くの容量を提供する。
【0013】
図示されないプレーヤの他の構成要素として、例えば、USBデータポート、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ディスプレイ、再生制御、オーディオポート、増幅器、および電源が挙げられ得る。マイクロプロセッサは、プレーヤの動作を制御する。再生制御を通して、ユーザ入力を監視し、現在の歌に関する情報をLCDパネル上に表示し、DSPチップに指示を送信し、DSPがどのようにオーディオを処理すべきかを正確に伝える。これによって、プレーヤは、メモリ6から歌を読み出し、必要に応じて、DSPを使用して、MP3エンコーディングを解凍する。次いで、プレーヤは、デジタル/アナログ変換器を通して、解凍したバイトを音波に流し込み、アナログ信号を増幅し、トランスデューサを駆動させ、歯または複数の歯に接触し、骨導を通して、歌を聴取可能にする。
【0014】
ある実施形態では、プレーヤはまた、内蔵AMまたはFMラジオチューナを有し、ユーザに、追加娯楽ソースを提供する。ラジオ聴取者は、そのお気に入りの局からの周波数をMP3フォーマットとして記録し、とりわけ、その再生リストに歌を追加可能である。さらに他の実施形態では、プレーヤは、未使用周波数を使用して、外部FMラジオから格納された音楽を再生するためのFM送信器を含む。
【0015】
音楽コンテンツは、AppleのiTunes等のストアから購入可能である、または代替として、ユーザは、CDから歌をメモリにコピーするためのリッパを使用可能である。MP3エンコーダは、歌をMP3フォーマットに圧縮し、MP3プレーヤから再生可能である。
【0016】
MP3は、恐らく、最も周知のファイルフォーマットであるが、MP3プレーヤ上で再生可能な他のファイルフォーマットも存在する。大部分のMP3プレーヤは、複数のフォーマットに対応可能であるが、全プレーヤが、同一フォーマットに対応するわけではない。以下は、異なるプレーヤ上で再生可能なファイルフォーマットのいくつかである。
* WMA-Windows(登録商標) Media Audio
* WAV-Waveform Audio
* MIDI-Music Instrument Digital Interface
* AAC-Advanced Audio Coding
* Ogg Vorbis-A free,open and un-patented music format
* ADPCM-Adaptive Differential Pulse Code Modulation
* ASF-Advanced Streaming Format
* VQF-Vector Quantization Format
* ATRAC-Sony's Adaptive Transform Acoustic Coding 3
DAP1は、水泳または湿潤環境活動において使用可能である。DAP1は、リアルタイムデータ転送またはメモリへのデータ送信のために、RF、電磁波、Bluetooth(登録商標)を介して、他のデバイスに無線で接続可能である。
【0017】
DAP1は、カスタム口腔デバイスであることが可能である。デバイスは、少なくとも1つの歯の少なくとも一部分に一致可能な形状を有する、筐体と、筐体内またはその上に配置され、少なくとも1つの歯の表面と振動通信する、作動型トランスデューサと、ユーザに受信した音を提供し、ユーザに対する通信を提供するようにトランスデューサに連結される、無線通信送受信器とを含むことができる。ヘッドセットは、少なくとも1つの歯に一致する形状を有する、口腔装置であることが可能である。トランスデューサは、筐体内またはその上に配置され、トランスデューサと通信する電子アセンブリを含むことが可能である。結合ユニット8は、802プロトコル、セルラープロトコル、またはBluetooth(登録商標)プロトコルと互換性がある、送受信器であることが可能である。他の実施形態では、デバイスは、ユーザ識別可能情報を含有する医療タグを形成するように、可撤性口腔装置または他の口腔デバイスの内あるいはその上に、取付、接着、もしくは埋入可能である、電子機器およびトランスデューサデバイスを提供する。そのような口腔装置は、従来の歯科用印象および/または撮像方法によって得られた歯の構造の複製モデルを利用して、熱形成過程によって製造された特注デバイスであってもよい。電子およびトランスデューサアセンブリは、直接的に、または受信器を通じて入力音を受信して、信号を処理および増幅し、歯、あるいは上顎骨、下顎骨、または口蓋骨構造等の他の骨構造に連結されたトランスデューサ要素を介して、処理した音を伝達してもよい。
【0018】
コンピュータ2は、とりわけ、USB接続を通して、結合ユニット8と通信可能である。USB接続は、デバイス1が、DAP1内のバッテリを再充電するために、再充電ステーション3に差し込まれると、起動可能である。一実施形態では、DAP1は、口腔内装置1を充電するための誘導充電器と併用するために、バッテリ充電システム上に搭載可能である。バッテリ充電システムは、いくつかのデバイスを充電可能である。故に、複数のそのようなデバイスは、同時に、かつ効率的に、単一誘導充電器を使用して、充電可能である。
【0019】
再充電ステーション3は、DAP充電コイル部分を受容するように画定される開放端を伴う、ベース充電コイルを含むことが可能である。バッテリ等のエネルギー貯蔵デバイスが、再充電必要な時、装置充電コイル部分は、装置充電コイルおよびベース充電コイルが、組み合わせて、誘導充電のための電磁束を完成させように、充電ベースの開放端上に設置される。
【0020】
一実施形態では、コイル部分は、充電ベースステーションから発散される、電磁エネルギーを収集する。エネルギーは、電流の形態として、充電調整器に提供される。充電調整器は、電圧を上昇させ、1つ以上のフィルタを使用して、受容したエネルギー内の変動を平滑化させる。1つ以上のフィルタは、電気雑音を除去するために使用可能である。調整されたDC出力は、充電器に提供され、エネルギーが、とりわけ、超コンデンサまたはバッテリ等のエネルギー貯蔵デバイスを充電するために好適な形態に変換される。充電器は、異なるバッテリ技術に対して最適化可能である。例えば、NiCadバッテリは、ある充電特性集合を必要とし、リチウムイオンバッテリは、別の充電特性集合を必要とする。充電器は、バッテリ特有の化学物質または要件に対して、充電調整器によって提供されるエネルギーをカスタマイズし、バッテリ充電動作を最適化する。充電器とバッテリとの間の接続は、充電後、分離され、ポータブル装置のサイズおよび/または重要を最小限にすることが可能である。バッテリからのエネルギーは、第2の調整器に提供され、DAP装置内の電子機器によって必要とされる電圧を提供する。
【0021】
一実施形態では、DAPは、少なくとも1つの歯の少なくとも一部分に一致可能な形状を有する、筐体と、筐体内またはその上に配置され、少なくとも1つの歯の表面と振動通信する、作動型トランスデューサと、ユーザに受信した音を提供するように、およびユーザに対する通信を提供するようにトランスデューサに連結される、無線通信送受信器と、を有する。DAPデバイスは、少なくとも1つの歯に一致する形状を有する、口腔装置であることが可能である。電子アセンブリは、筐体内またはその上に配置することが可能であって、トランスデューサと通信する。
【0022】
別の実施形態では、デバイス1は、ユーザ識別可能情報を含有する医療タグを形成するように、可撤性口腔装置または他の口腔デバイス内またはその上に、取付、接着、あるいは埋入可能である、電子機器およびトランスデューサデバイス9を提供する。そのような口腔装置は、従来の歯科用印象法によって得られた歯の構造の複製モデルを利用して、熱形成過程によって製造された特注デバイスであってもよい。電子およびトランスデューサアセンブリは、直接的に、または受信器を通じて入力音を受信して、信号を処理および増幅し、歯、あるいは上顎骨、下顎骨、または口蓋骨構造等の他の骨構造に連結された振動トランスデューサ要素を介して、処理した音を伝達してもよい。
【0023】
図1Bに示されるように、ユーザの口および歯列10が、例証されており、臼歯12等の少なくとも1つの歯の上またはそれに対して、DAPアセンブリ14を可撤性に取付するための1つの可能性のある場所を示す。ユーザの舌TGおよび口蓋PLもまた、参照のために例証される。電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ16は、以下にさらに詳述されるように、アセンブリの14内またはその上に、取付、接着、あるいは埋入されてもよい。
【0024】
図2Aは、ユーザの下側歯列の斜視図を示し、可撤性口腔装置18と、アセンブリ14の側面に沿って位置付けられる、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ16と、を備える、DAPアセンブリ14を例証する。本変形例では、口腔装置18は、ユーザの歯上の安定性のために、口腔装置18によって画定される、歯係合チャネル20内の2つの臼歯12上に嵌着されてもよいが、他の変形例では、単一臼歯または歯が、利用されてもよい。代替として、3つ以上の臼歯が、それらの上に、またはそれらを覆って、口腔装置18を取付するために利用されてもよい。さらに、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ16は、アセンブリ16が、歯12の頬面に沿って整列されるように、口腔装置18の側面上に位置付けられて示されている。しかしながら、歯12の舌面等の他の表面および他の位置もまた、利用されてもよい。図は、変形例の例証であって、限定を意図するものではない。故に、口腔装置18の他の構成および形状も、本明細書に含まれることが意図される。
【0025】
図2Bは、マウスガードの様態で歯列全体を覆って設置される装置15の形態にある、可撤性口腔装置の別の変形例を示す。本変形例では、装置15は、下側歯列全体、または代替として、上側歯列全体を被覆するように構成されてもよい。付加的変形例では、歯列全体を被覆するのではなく、代わりに、歯列の大部分が装置15によって被覆されてもよい。アセンブリ16は、口腔装置15の1つ以上の部分に沿って位置付けられてもよい。
【0026】
図2Cは、アーチ型の構成を有する、口腔装置17のさらに別の変形例を示す。本装置では、本変形例において、上側歯列に沿って設置され得る、1つ以上の歯保持部分21、23は、ユーザの口蓋に隣接して、またはそれに沿って位置し得る、アーチ19によって支持されてもよい。示されるように、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ16は、歯保持部分21、23の1つ以上の部分に沿って位置付けられてもよい。さらに、示された変形例は、ユーザの口蓋の一部分のみを被覆し得る、アーチ19を例証するが、他の変形例は、ユーザの口蓋全体を被覆する、アーチを有するように構成されてもよい。
【0027】
図2Dは、ユーザの口腔に容易に挿入され、かつ除去され得る、マウスガードまたは保持具25の形態にある、口腔装置のさらに別の変形例を例証する。そのようなマウスガードまたは保持具25は、従来のマウスガードが装着される、スポーツにおいて使用されてもよい。しかしながら、アセンブリ16がその中に統合されたマウスガードまたは保持具25は、遠隔で命令を受信し、距離を隔てて通信するために、歯の間の溝またはチャネル26を介して、単純にマウスガードまたは保持具25を担持し得る、聴覚障害者またはその他の個人によって、利用されてもよい。
【0028】
概して、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ16の体積は、口内に配置された時に、邪魔にならないよう、かつユーザにとって快適になるよう、最小限化されてもよい。サイズは可変であってもよいが、アセンブリ16の体積は、800立方ミリメートル未満であってもよい。本体積は、当然ながら、例証であって、アセンブリ16のサイズおよび体積を限定するものではなく、故に、異なるユーザ間で可変であってもよい。
【0029】
さらに、可撤性口腔装置18は、コンピュータ数値制御(CNC)システム、または3次元印刷法、例えば、ステレオリソグラフィ装置(SLA)、選択的レーザ焼結(SLS)、および/または任意の数の技法を介して得られ得る、ユーザの歯列の3次元形状を利用する、他の同様のプロセスを使用したコンピュータ支援機械加工プロセス等、任意の数の方法を使用して、種々のポリマー材料、またはポリマー材料と金属材料の組み合わせから加工されてもよい。このような技法は、レーザ、白色光、超音波、機械式3次元タッチスキャナ、磁気共鳴映像法(MRI)、コンピュータ断層撮影(CT)、他の光学的方法等、口腔内スキャナを使用する、スキャンした歯列の使用を含んでもよい。
【0030】
可撤性口腔装置18を形成する際、装置18は、随意で、装置が歯列および隣接する歯肉組織の少なくとも一部分を覆って嵌着し、口腔装置18内およびトランスデューサアセンブリと歯の表面との間で、食物、流体、および他の破片の進入を阻止するよう成形されるように、形成されてもよい。さらに、口腔装置18の表面積が大きいほど、装置18上へのアセンブリ16の設置および構成を容易にし得る。
【0031】
加えて、装置18がその上に形成された、スキャンされた1つまたは複数の歯よりもわずかに小さい完成サイズを装置18が有し得るため、口腔装置18が、歯列上に設置された時、1つまたは複数の歯を確実に掴持するように構成され得るように、可撤性口腔装置18は、随意で、収縮率を有するように加工されてもよい。嵌着具は、装置18と下側歯列との間に確実な締まり嵌めをもたらしてもよい。
【0032】
一変形例では、図3に示されるように、歯の上に位置付けられたアセンブリ14によって、ユーザの口の外側に位置する頬外の送信器アセンブリ22は、処理および無線信号24を介したユーザの口内に位置付けられた電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ16への伝達のために、聴覚信号を受信するように利用されてもよく、次いで、聴覚信号を処理し、振動伝導を介して、下側にある歯に伝達し、その結果として、ユーザの内耳に伝達してもよい。
【0033】
送信器アセンブリ22は、以下でさらに詳述されるように、音楽データ格納アセンブリならびに送信器アセンブリを含有してもよく、腕時計、ネックレス、ラペル、電話、ベルト搭載型デバイス等、ユーザによって装着される任意の数の形状および形態で構成されてもよい。
【0034】
図4は、概して、音/音楽コンテンツを格納するためのデータ格納装置30を備え得る、聴覚信号を処理するためのプロセッサ32に電気的に接続される、頬外の送信器アセンブリ22を利用する、DAPアセンブリ14の一変形例の略図を例証する。プロセッサ32は、ユーザの歯の上、またはそれに隣接して配置された電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ16に、処理した信号を伝達するための送信器34に電気的に接続されてもよい。データ格納装置30およびプロセッサ32は、任意の実用的範囲の聴覚信号に対処するように構成されてもよいが、一変形例では、例えば、250Hzから20,000Hzに及ぶ、聴覚信号を処理するように構成されてもよい。
【0035】
電源36は、送信器アセンブリ22内の構成要素のそれぞれに電力を提供するように、それに接続されてもよい。送信器信号24は、アセンブリ16への伝達のために、例えば、無線周波数、超音波、マイクロ波、Blue Tooth(R)(BLUETOOTH SIG, Bellevue, WA)等を利用する、任意の無線形態であってもよい。アセンブリ22はまた、ユーザが、音響収束、音量制御、フィルタ処理、ミュート、周波数最適化、音調整、および音色調整等、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ16の種々の音響パラメータを調整するように操作し得る、1つ以上の入力制御28を随意で含んでもよい。
【0036】
送信器34によって伝達された信号24は、受信した信号の追加処理のために、内部プロセッサに接続され得る、受信器38を介して、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ16によって受信されてもよい。受信した信号は、トランスデューサ40に通信されてもよく、トランスデューサは、それに対応して、歯の表面に対して振動し、歯および骨を通して振動を伝導し、その後、中耳に振動信号を伝導し、ユーザの聴取を促進し得る。トランスデューサ40は、任意の数の異なる振動機構として構成されてもよい。例えば、一変形例では、トランスデューサ40は、電磁的に作動されるトランスデューサであってもよい。他の変形例では、トランスデューサ40は、例えば、250〜4000Hzの振動周波数の範囲を有する、圧電結晶の形態であってもよい。
【0037】
電源42はまた、含まれる場合、受信器、トランスデューサ、および/またはプロセッサにも、電力を提供するように、アセンブリ16とともに含まれてもよい。電源42は、交換式または常設の単純なバッテリであってもよいが、他の変形例は、外部充電器を介して、インダクタンスによって充電される、電源42を含んでもよい。加えて、電源42は、代替として、交流(AC)または直流(DC)源への直接連結を介して、充電されてもよい。他の変形例は、例えば、顎の運動および/または機械的な運動を、電源42を充電するための貯蔵電気エネルギーに変換するための動作を介して作動される、当技術分野で周知のような内部振り子または摺動可能な電気インダクタンス充電器等、機械的機構を介して充電される、電源42を含んでもよい。
【0038】
アセンブリ16の別の変形例では、頬外送信器を利用するのではなく、DAPアセンブリ50が、図5に示されるように、ユーザの口内に完全に含有される、独立アセンブリとして構成されてもよい。故に、アセンブリ50は、搭載プロセッサ54と通信する、内部DAP52を含んでもよい。音楽ソース52は、上述のように、MP3ファイルを格納するためのフラッシュメモリおよび/または無線から音楽を受信するためのAM/FM送受信器等の任意の数の異なる種類のコンテンツソースを備えてもよい。プロセッサ54は、信号をフィルタ処理および/または増幅し、それらを歯の表面に対して振動接触しているトランスデューサ56に伝達するために、任意の受信した聴覚信号を処理するように使用されてもよい。電源58もまた、上述のように、必要に応じて、アセンブリ50の構成要素のそれぞれに電力を提供するために、アセンブリ50内に含まれてもよい。
【0039】
受信した聴覚信号に対応する振動を効率的かつ最小の損失で1つまたは複数の歯に伝達するために、トランスデューサと歯との間の確実な機械的接触は、理想的には、効率的な振動通信を確保にするように維持される。故に、本振動通信を維持するために、任意の数の機構が利用されてもよい。
【0040】
図6Aに示されるような一変形例では、歯THを覆って、またはその上に設置された、可撤性口腔装置60の部分断面図が示されている。電子機器および/またはトランスデューサ筐体62は、筐体62が、歯THの側面、頬面、および/または舌面に隣接して整列させられるか、あるいは位置付けられるように、口腔装置60に沿って画定されて見えてもよい。筐体62は、口の環境からの電子機器および/またはトランスデューサアセンブリの保護を提供してもよい。
【0041】
電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ64は、歯の表面に接触するために、筐体62内に、単純に設置、埋入、または封入されてもよい。本変形例では、アセンブリ64は、接触がその2つの間で維持されるように、接着面またはフィルム66を介して、歯の表面に対して接着されてもよい。図6Bに示されるように、可撤性裏地68は、接着面66上に接着され、歯の表面上への設置の前に除去されてもよい。このように、アセンブリ64は、必要に応じて、歯の上で追加電子機器および/またはトランスデューサアセンブリと交換されてもよい。
【0042】
接着フィルム66に加え、別の代替案は、歯に対するトランスデューサの確実な機械的接触を確保するために、拡張性または膨潤性部材を利用してもよい。図7に示されるように、浸透性パッチまたは拡張性ヒドロゲル74が、筐体62と電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ72との間に設置されてもよい。口腔装置60の設置後、ヒドロゲル74がサイズを拡張して、アセンブリ72を歯の表面に対して接触させるように、ヒドロゲル74は、任意の周囲流体から、またはヒドロゲル74に導入された流体から、いくらかの流体を吸収してもよい。アセンブリ72は、比較的小さい接触面積を有する接触表面70を画定して、歯に対する表面70の均一な接触を促進するように、構成されてもよい。そのような接触表面70は、本明細書で説明される変形例のうちのいずれかに含まれてもよい。加えて、破片または追加流体が筐体62に進入することを防止するように、薄い封入層または表面76が、接触表面70と下層の歯との間で筐体62を覆って設置されてもよい。
【0043】
別の変形例は、筐体62内に含有される、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリを示す、図8に示される。本変形例では、アセンブリ80に押圧を提供して、デバイスを下層の歯の表面に対して付勢し、それによって、機械的接触を確保するように、1つ以上の偏向要素82、例えば、バネ、事前形成された形状記憶要素等が、アセンブリ80と筐体62との間に設置されてもよい。
【0044】
さらに別の変形例では、電子機器は、筐体62内に封入される別個のアセンブリ90として含有されてもよく、トランスデューサ92は、アセンブリ90とは別であるが、同様に筐体62内で維持されてもよい。図9に示されるように、トランスデューサ92は、バネまたは他の偏向要素94を介して、歯の表面に対して付勢され、上述の機構のいずれかを介して、作動されてもよい。
【0045】
図10に示されるような他の変形例では、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ100は、歯の表面と並置した傾斜表面102を有するように構成されてもよい。表面102は、歯の咬合面から離れて角度を成してもよい。アセンブリ100は、傾斜表面102を、場所104を中心として枢動させ、歯に対して接触させ、歯の表面に対するトランスデューサの接触を確保する、偏向要素またはバネ106を介して、付勢されてもよい。
【0046】
図11は、歯の表面と並置した傾斜表面112も有する、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ110の別の類似変形例を例証する。本変形例では、傾斜表面112は、歯の咬合面に向かって角度を成してもよい。同様に、アセンブリ110は、アセンブリ110が、領域114において歯の表面に接触するように、アセンブリ110をその下端を中心として枢動させる、偏向要素またはバネ116を介して、付勢されてもよい。
【0047】
図12に示される、さらに別の変形例では、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ120は、アセンブリ120と歯の表面との間に位置付けられた界面層122とともに、筐体62内に位置付けられてもよい。振動が層122を通して均一に歯に伝達され得るように、界面層122は、歯の表面およびアセンブリ120に対して一致するように構成されてもよい。故に、界面層122は、振動を最小限に減衰する材料から成ってもよい。界面層122は、単純挿入物、Oリング構成等の種々の形態、もしくは義歯または口腔ペースト等のゲルまたはペーストから成ってもよい。加えて、層122は、硬質プラスチックまたはポリマー材料、金属等、種々の材料から加工されてもよい。
【0048】
図13は、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ130が、機械的機構を介して、歯の表面に対して付勢され得る、さらに別の変形例を例証する。示されるように、アセンブリ130は、筐体62を通して筐体62の外側に位置する係合部材134に接続される、構造部材132、例えば、ネジ式部材または単純シャフトに取付されてもよい。ユーザは、係合部材134を(回転矢印136によって示されるように)回転させる、または部材134を(線形矢印138によって示されるように)単純に押動させ、アセンブリ130を歯に対して接触するように付勢してもよい。さらに、係合部材134の作動は、口内またはユーザの頬を通して、あるいはさらに係合部材134に対するユーザの舌を介した操作を通して、手動で達成されてもよい。
【0049】
機械的機構のための別の変形例は、図14に例証される。本変形例では、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ140は、カムまたはレバー機構144に対して接触するための係合表面142として、一部を画定してもよい。カムまたはレバー機構144は、筐体62を通して延在するレバー148の作動が、カムまたはレバー機構144を付勢し、係合表面142に対して押動させ、アセンブリ140が、下層歯表面に対して押圧され得るように、枢動146するように構成されてもよい。
【0050】
さらに別の変形例では、図15に示されるように、電子機器150が、筐体62内に配置されたままであるが、ワイヤ154を介して接続されたトランスデューサ152が、歯の咬合面に沿って歯科口腔装置60の下に位置するように、電子機器150およびトランスデューサ152は、相互から分離されてもよい。そのような構成では、振動は、歯の咬合面を通して、トランスデューサ152を介して、伝達される。加えて、ユーザは、口腔装置60およびトランスデューサ152上で噛合し、咬合面に対してトランスデューサ152を機械的に圧迫し、トランスデューサ152と下層の歯との間の機械的接触をさらに強化して、それを通した伝達をさらに促進してもよい。
【0051】
図16の変形例では、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ160が、対応する角度付き係合部材164に並置した角度付き界面162を画定する、噛合強化連結機構の別の実施例が例証されている。係合部材164の近位端は、筐体62を通して延在し、歯THの咬合面を覆って位置付けられる押込部材166で終端してもよい。いったん口腔装置60が、歯THを覆って最初に設置されると、ユーザは、口腔装置60の最上部分を噛合あるいは別様に押圧し、それによって、押込部材166を押圧し、順に、矢印によって示されるように、係合部材164を押下してもよい。係合部材164が、歯肉に向かって下向きに付勢されるのに伴って、その角度付き表面は、対応し、かつ反対に角度を成す表面162を押下し、歯の表面に対してアセンブリ160を付勢し、確実に機械的に接触させてもよい。
【0052】
さらに別の変形例では、図17に示されるように、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ170は、対応する歯科アンカ174に係合するための表面に沿って、チャネルまたは溝172を画定してもよい。歯科アンカ174は、歯の表面に直接接着される、光硬化性アクリレート系複合材料を備えてもよい。さらに、歯科アンカ174は、その2つが嵌合係合状態で相互嵌着され得るように、チャネルまたは溝172の形状に対応する形状で構成されてもよい。このように、アセンブリ170内のトランスデューサは、歯科アンカ174に対して直接振動し、次いで、これらの信号を歯THに直接伝達してもよい。
【0053】
図18Aおよび18Bは、口腔装置180が、口腔装置180の最上部分に沿って、いくつかのチャネルまたは溝184を画定し得る、それぞれ、別の変形例の部分断面側面図および上面図を示す。これらのチャネルまたは溝184内では、1つ以上のトランスデューサ182、186、188、190は、歯の咬合表面と接触するように配置されてもよく、これらのトランスデューサのそれぞれは、均一に周波数を伝達するように同調されてもよい。代替として、これらのトランスデューサのそれぞれは、特定の周波数範囲のみで伝達するように同調されてもよい。したがって、ユーザに比較的高忠実度の音を送達するよう、各トランスデューサが、異なる周波数応答および/または伝達に対して最適化されてもよいように、異なる周波数応答に対して、各トランスデューサをプログラムまたは事前設定することができる。
【0054】
さらに別の変形例では、図19Aおよび19Bは、形状記憶ポリマーまたは合金、あるいは、例えば、ニチノールのようなニッケルチタニウム合金等の超弾性材料から事前形成され得る、口腔装置200を例証する。図19Aは、部材202、204が、非偏向記憶構成にある、第1の構成における、口腔装置200を示す。歯THの上、またはそれに対して設置されると、部材202、204は、図19Bに示されるように、部材202'、204'が確実な締まり嵌めで歯THに係合するように変形される、第2の構成に偏向されてもよい。付勢部材204'は、歯の表面に対して、その中に収容された電子機器および/またはトランスデューサアセンブリを押圧するために、ならびに歯THの上で口腔装置200の固着を維持するために、利用されてもよい。
【0055】
同様に、図20に示されるように、可撤性口腔装置210は、上述のように、歯THに確実に係合するように、偏向部材を有してもよい。本変形例では、部材212、214の端部は、湾曲部分に構成されてもよく、その下で、電子機器アセンブリ216に連結されるトランスデューサ要素218が、歯の表面に対する機械的接触を確保するように、楔着あるいは別様に固着されてもよい。
【0056】
図21は、口腔装置が完全に省略されている、さらに別の変形例を示す。ここでは、上述で説明されるような、複合歯科アンカまたはブラケット226が、歯の表面上に直接接着されてもよい。代替として、ブラケット226は、ブラケットに形成され、歯の表面上に係留される、例えば、ステンレス鋼、ニッケルチタニウム、ニッケル、セラミック、複合物等、生体適合材料から成ってもよい。ブラケット226は、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ220が、ブラケット226との係合のために、対応する受容構成224を有するチャネル222を介して、それを覆って、またはその上で摺動し得る、形状228を有するように構成されてもよい。このように、アセンブリ220は、ブラケット226に対して直接係合されてもよく、それを通して、トランスデューサは、下層の歯THに直接振動してもよい。加えて、アセンブリ220が歯THから除去される場合、アセンブリ220は、ブラケット226から外れて単純に摺動または回転させられてもよく、交換アセンブリが、ブラケット226上のその場所に置かれてもよい。
【0057】
図22Aおよび22Bは、それぞれ、口腔装置230のさらに別の変形例の部分断面側面図および斜視図を示す。本変形例では、口腔装置230は、口腔装置230の咬合面部分を省略するように構成されてもよく、代わりに、舌面および頬面等の歯THの側面のみに係合する。電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ234は、上述のように、歯の表面に対して接触するために、筐体232内に含有されてもよい。加えて、図22Bに示されるように、1つ以上の随意の横部材236が、口腔装置230の側面部分に接続し、歯の上に設置された時、いくらかの構造的安定性を提供してもよい。本変形例は、歯の上に設置された時、ユーザが自由に、口腔装置デバイスによって閉塞されていない歯の自然咬合面を直接噛合し、それによって、ユーザにとっての向上した快適性を提供し得るように、咬合面開口部238を画定してもよい。
【0058】
さらに他の変形例では、振動は、ユーザの1つの歯または複数の歯を通して直接伝達するのではなく、下層の骨または組織構造内へ直接伝達されてもよい。図23Aに示されるように、口腔装置240は、ユーザの歯の上、本実施例では、上側歯列に沿って位置する臼歯の上に位置付けられて例証されている。電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ242は、歯の頬面に沿って位置するものとして示されている。歯の表面と接触しているトランスデューサを利用するのではなく、図23Bの部分断面図に示されるように、剛性または固体金属部材等の伝導伝達部材244が、アセンブリ242内のトランスデューサに連結され、口腔装置240から、上顎骨等の下層の骨248に直接移植される支柱またはネジ246まで延在してもよい。伝達部材244の遠位端が、支柱またはネジ246に直接連結されるのに伴って、トランスデューサによって生成される振動は、伝達部材244を通して、支柱またはネジ246内へ直接伝達されてもよく、順に、ユーザの内耳に伝達するために、骨248内およびそれを通して直接振動を伝達する。
【0059】
図24は、歯の舌面に沿って位置する電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ252とともに、ユーザの歯THの上に設置された口腔装置250の部分断面図を例証する。同様に、振動は、伝導伝達部材244を通して、本実施例では、口蓋骨PLに移植される支柱またはネジ246内へ直接伝達されてもよい。他の変形例は、下顎骨に穿通される支柱またはネジ246に伝達するために、下側歯列に沿って位置する、本配設を利用してもよい。
【0060】
さらに別の変形例では、下層の骨自体に穿通される支柱またはネジを利用するのではなく、トランスデューサは、歯に隣接する歯肉組織表面に直接、取付、連結、あるいは別様に接着されてもよい。図25Aおよび25Bに示されるように、口腔装置260は、そこから歯THに隣接する歯肉組織表面268に取付されるトランスデューサアセンブリ266まで延在する、電気ワイヤ264とともに、その側面に沿って位置付けられる電子機器アセンブリ262を有してもよい。トランスデューサアセンブリ266は、接着剤、口腔装置260から延在する構造支持アーム、歯科ネジまたは支柱、あるいは任意の他の構造機構を介して、組織表面268に取付されてもよい。使用時、トランスデューサは、下層の歯肉組織内へ直接振動および伝達してもよく、それが信号を下層の骨に伝導してもよい。
【0061】
上述で説明される変形例のうちのいずれかについて、それらは、ユーザの所望の聴取レベルを達成するよう、実用可能であるように、単一のデバイスとして、または本明細書の任意の他の変形例と組み合わせて、利用されてもよい。さらに、2つ以上の口腔装置デバイスと、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリとが、常時利用されてもよい。例えば、図26は、複数のトランスデューサアセンブリ270、272、274、276が複数の歯の上に設置され得る、一実施例を例証する。下側歯列の上に示されているが、複数のアセンブリは、代替として、上側歯列または両方の歯列に沿って、位置付けられ、かつ位置特定されてもよい。さらに、アセンブリのそれぞれは、均一の周波数範囲内で振動を伝達するように構成されてもよい。代替として、他の変形例では、異なるアセンブリは、各アセンブリ間で重複しない周波数範囲内で振動するように構成されてもよい。上述のように、ユーザに比較的高忠実度の音を送達するよう、各トランスデューサが、異なる周波数応答および/または伝達に対して最適化され得るように、異なる周波数応答に対して、各トランスデューサ270、272、274、276をプログラムまたは事前設定可能である。
【0062】
さらに、異なるトランスデューサ270、272、274、276のそれぞれはまた、ユーザによって装着されるDAPによって再生される音の指向性を示すよう振動するように、プログラム可能である。例えば、ユーザの口内の異なる場所に位置付けられた異なるトランスデューサは、音または振動キューを提供することによる特定の様態で振動し、ユーザの配向に対して、どの方向で音が発生されたのかをユーザに知らせることが可能である。例えば、ユーザの左の歯の上に位置する、第1のトランスデューサは、ユーザの左側から発信している音に対して振動するようにプログラム可能である。同様に、例えば、ユーザの右の歯の上に位置する、第2のトランスデューサは、ユーザの右側から発信している音に対して振動するようにプログラム可能である。このように、THX音等の多指向音が、ユーザの娯楽のために再生可能である。これらの実施例は、潜在的な変形例を例証することを目的としているため、他の変形例およびキューが利用されてもよい。
【0063】
1つ以上のDAPが頬内の場所に位置付けられる変形例では、DAPは、上述で説明されるように、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリに直接統合されてもよい。しかしながら、付加的な変形例では、DAPユニットは、トランスデューサアセンブリから距離を置いて位置付けられてもよい。一実施例では、上述に示される変形例と同様に、DAPユニット282は、図27Aおよび27Bに示されるように、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ280から分離されてもよい。そのような変形例では、歯肉表面268の上に、またはそれに隣接して位置付けられるDAPユニット282は、ワイヤ264を介して、電気的に接続されてもよい。
【0064】
変形例は、歯肉組織268に隣接して設置されたDAPユニット282を例証するが、ユニット282は、別の歯または口腔内の別の場所に位置付けられてもよい。例えば、図28は、上述で説明されるように、1つ以上の歯保持部分21、23を接続するアーチ19を利用する、別の変形例290を例証する。しかしながら、本変形例では、DAPユニット294は、トランスデューサアセンブリ292から分離される、アーチ19内またはその上に統合されてもよい。アーチ19を通して経由される、1つ以上のワイヤ296は、DAPユニット294をアセンブリ292に電気的に接続してもよい。代替として、ワイヤ296を利用するのではなく、DAPユニット294およびアセンブリ292は、上述のように、相互に無線で連結されてもよい。
【0065】
トランスデューサアセンブリからDAPを分離するためのさらに別の変形例では、図29は、少なくとも1つのDAP302(または随意で、任意の数の追加DAP304、306)が、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ300から物理的に分離される一方で、ユーザの口内に位置付けられ得る、別の変形例を例証する。このように、1つまたは随意でより多くのDAP302、304、306が、電子機器および/またはトランスデューサアセンブリ300に無線で連結されてもよい。
【0066】
上述のデバイスおよび方法の用途は、難聴の治療に限定されないが、任意の数のさらなる治療用途を含んでもよい。さらに、そのようなデバイスおよび方法は、体内の他の治療部位に適用されてもよい。本発明を実行するための上記のアセンブリおよび方法の修正、実用可能であるような異なる変形例の間での組み合わせ、および当業者にとって明白な本発明の側面の変形例は、特許請求の範囲内であることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔内デジタルオーディオプレーヤであって、
前記デジタルオーディオプレーヤは、
a.口腔装着式筐体と、
b.前記口腔装着式筐体内または前記口腔装着式筐体上に位置付けられ、デジタルオーディオを格納するデータ格納デバイスと、
c.前記口腔装着式筐体内または前記口腔装着式筐体上に搭載され、1つ以上の歯と振動連通するトランスデューサと、
d.オーディオコンテンツを受信し、前記データ格納デバイスに結合された結合ユニットであって、前記結合ユニットは、前記デジタルオーディオを格納または修正するためにコンピュータと通信する送受信器を含む、結合ユニットと
を含む、デジタルオーディオプレーヤ。
【請求項2】
前記トランスデューサは、骨伝導トランスデューサを含む、請求項1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項3】
前記口腔装着式筐体は、カスタム口腔デバイスを含む、請求項1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項4】
AMまたはFMブロードキャストコンテンツを受信するための無線受信器を含む、請求項1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項5】
少なくとも1つの歯に一致する形状を有する口腔装置を含む、請求項1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項6】
前記トランスデューサは、前記筐体内または前記筐体上に配置される電子アセンブリであって、前記トランスデューサと通信する電子アセンブリを備えるトランスデューサを含む、請求項1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項7】
前記結合ユニットは、802プロトコル、セルラープロトコル、無線USBプロトコルのうちの1つと互換性がある送受信器を含む、請求項1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項8】
a.電磁ループの第1の部分を画定するプレーヤ充電コイルと、
b.前記電磁ループの第2の部分を画定するベース充電コイルを有する充電ベースであって、前記プレーヤ充電コイルおよび前記ベース充電コイルは、組み合わせて、誘導充電のためのエネルギーを伝達する、充電ベースと
を備える、請求項1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項9】
プレーヤコイル部分に連結された充電回路を備える、請求項8に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項10】
前記充電回路は、充電回路に連結された調整回路を備える、請求項9に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項11】
前記データ格納デバイスは、MP3コンテンツを含む、請求項1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項12】
再生音量を調節することと、再生および一時停止することと、トラック間をナビゲートすることとをするように前記デジタルオーディオプレーヤと通信する遠隔コントローラをさらに含む、請求項1に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項13】
前記遠隔コントローラは、ユーザが、一時停止/再生(単一圧搾)を行うことと、次のトラックへのスキップ(二重圧搾)を行うこととを可能にする圧搾制御を含む、請求項12に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項14】
前記圧搾制御は、ユーザが、一時停止/再生(単一咬合)を行うことと、別のトラックへのスキップ(二重咬合)を行うこととを可能にする咬合制御を含む、請求項13に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項15】
口腔内デジタルオーディオプレーヤであって、
前記デジタルオーディオプレーヤは、
a.口腔装着式筐体と、
b.デジタルオーディオを格納するデータ格納デバイスと、
c.前記口腔装着式筐体内または前記口腔装着式筐体上に搭載され、1つ以上の歯と振動連通するトランスデューサと、
d.オーディオコンテンツを受信し、前記データ格納デバイスと通信する結合ユニットであって、前記結合ユニットは、前記デジタルオーディオを格納または修正するためにコンピュータと通信する送受信器を含む、結合ユニットと
を含む、デジタルオーディオプレーヤ。
【請求項16】
前記トランスデューサは、骨伝導トランスデューサを含む、請求項15に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項17】
前記口腔装着式筐体は、カスタム口腔デバイスを含む、請求項15に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項18】
AMまたはFMブロードキャストコンテンツを受信するための無線受信器を含む、請求項15に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項19】
少なくとも1つの歯に一致する形状を有する口腔装置を含む、請求項15に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項20】
前記トランスデューサは、前記筐体内または前記筐体上に配置される電子アセンブリであって、前記トランスデューサと通信する電子アセンブリを備えるトランスデューサを含む、請求項15に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項21】
前記結合ユニットは、802プロトコル、セルラープロトコル、無線USBプロトコルのうちの1つと互換性がある送受信器を含む、請求項15に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項22】
a.電磁ループの第1の部分を画定するプレーヤ充電コイルと、
b.前記電磁ループの第2の部分を画定するベース充電コイルを有する充電ベースであって、前記プレーヤ充電コイルおよび前記ベース充電コイルは、組み合わせて、誘導充電のためのエネルギーを伝達する、充電ベースと
を備える、請求項15に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項23】
プレーヤコイル部分に連結された充電回路を備える、請求項22に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項24】
前記充電回路は、充電回路に連結された調整回路を備える、請求項23に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項25】
前記データ格納デバイスは、MP3コンテンツを含む、請求項15に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項26】
再生音量を調節することと、再生および一時停止することと、トラック間をナビゲートすることとをするように前記デジタルオーディオプレーヤと通信する遠隔コントローラをさらに含む、請求項15に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項27】
前記遠隔コントローラは、ユーザが、一時停止/再生(単一圧搾)を行うことと、次のトラックへのスキップ(二重圧搾)を行うこととを可能にする圧搾制御を含む、請求項26に記載のデジタルオーディオプレーヤ。
【請求項28】
前記圧搾制御は、ユーザが、一時停止/再生(単一咬合)を行うことと、別のトラックへのスキップ(二重咬合)を行うこととを可能にする咬合制御を含む、請求項27に記載のデジタルオーディオプレーヤ。

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図1A】
image rotate

【図1D】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図2D】
image rotate

【図3】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18A】
image rotate

【図18B】
image rotate

【図19A】
image rotate

【図19B】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22A】
image rotate

【図22B】
image rotate

【図23A】
image rotate

【図23B】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25A】
image rotate

【図25B】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27A】
image rotate

【図27B】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate


【公開番号】特開2013−57952(P2013−57952A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−233698(P2012−233698)
【出願日】平成24年10月23日(2012.10.23)
【分割の表示】特願2012−510915(P2012−510915)の分割
【原出願日】平成22年5月11日(2010.5.11)
【出願人】(508352861)ソニタス メディカル, インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】