説明

ヘッド付ピボットロッドの保持装置

【課題】ヘッド付ピボットロッドを保持するための縁部を備えたベルトモジュール、モジュラーベルトの組立て、およびモジュラーベルトの構成方法を提供する。
【解決手段】縁部は、空洞に配置されると共に第1の位置(開放位置)と第2の位置(閉鎖位置)との間を移動し得るブロック部材を有している。上記閉鎖位置において、ブロック部材は、縁部ピボットロッド開口まで達し、縁部ピボットロッド開口からピボットロッドが抜け出るのを防ぐようになっている。縁部ピボットロッド開口はベルトモジュールの第1および第2リンク端部における第1および第2ピボットロッド開口より大きく、ピボットロッドは1つの方向のみから取り外され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2003年8月12日に出願された米国仮特許出願第60/494,378号(「ヘッド付ピボットロッドの保持装置」)に基づく優先権を主張するものであり、その内容は引用により本願に援用されるものとする。
【0002】
本発明は、コンベアベルトに関し、特に、主として食品産業で用いられるプラスチックモジュラーコンベアベルトに関する。
【背景技術】
【0003】
プラスチックコンベアベルトは、金属製コンベアベルトとは異なり、腐食せず、軽量で、かつ洗浄容易であるという理由により、特に、原材料の処理や食品搬送に広く用いられている。プラスチックモジュラーコンベアベルトは、成形プラスチックモジューラーリンクまたはベルトモジュールを所望の幅の列をなすように配列させたものからなっている。モジュールの各側面から延びる、間隔を置いて連続するリンク端部には、ピボットロッドを収容するための整列した開口が備えられている。モジュール列の一端に沿った多数のリンク端部は、隣接するモジュール列のリンク端部と相互連結される。側面同士及び端面同士が連結されたモジュールの整列開口中に回転可能に挿入されたピボットロッドは、隣接するモジュール列間のヒンジを形成する。ベルトモジュールの多数の列は互いに連結され、駆動スプロケットの周りに関節運動を行うことができる無端コンベアベルトを形成する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ピボットロッドを保持することは、プラスチックモジュラーコンベアベルトの重要な機能の一つである。ピボットロッドの保持は、ピボットロッドの両端のヘッドを拡張させることにより達成することができるが、このようなピボットロッドでは、ロッドヘッドを破壊せずに分解することができない。ヘッドレスロッドは、製造やベルト組立をより容易にするために使用されている。この種のロッドは、使用中、ベルトの両端でブロックされていなければならない。一般的に、外側のモジュールの1つは、ピボットロッドと共動する閉止縁部を有する特別なモジュールを備えており、さらに、それに対向する外側のモジュールは、ピボットロッドの抜出しを防ぐように、一列に並んだ開口を閉鎖するシャトルもしくはプラグタイプロックを備えている。あるいは、両縁のモジュールが、上述のシャトルもしくはプラグタイプロックを備えていてもよい。このようなシャトルもしくはプラグタイプロックを使用すれば、多くの場合、ピボットロッドを容易に挿入および取り外すことができる。しかし、ベルトからロッドを取り外す際には、シャトルまたはプラグを開放状態にし、ロッドを外側に押し出すまたは引き出すことが必要である。ロッドの取外しに際して両側への操作が必要になるので、シャトルが適切に閉鎖位置にセットされないリスクが増加すると共に、分解検査が困難になる。
【0005】
一方の縁部において特別なモジュールを必要とするのみであって、ピボットロッドの挿入および取外しは一方の縁部のみから行なうことができる、ロッド保持装置が必要である。
【0006】
本発明は、ヘッドを有するピボットロッドの使用に適したピボットロッド保持装置を提供することにより、上記の要求を満たす。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、添付図面を参照しながら本発明について説明する。なお、これらの図面において、同一または類似の構成要素には同一番号を付してある。
【0008】
図1に示す如く、モジュラーコンベアベルト10は、順次配列されたベルトモジュール13および16からなっている。図示の便宜上、ベルト進行方向は矢印20で示す方向とするが、本発明のベルト10は、もちろん反対方向にも移動することができる。ベルトモジュール13および16は、好ましくは、プラスチックまたは食品搬送に適したその他の材料から製造される。プラスチックモジュールは、当業者にとって周知のプラスチック成型工程において、熱硬化処理されていてもよい。プラスチックベルトは、比較的廉価であり、洗浄が容易で、寿命が長い。さらに、プラスチックベルトは、腐食しないと共に軽量であるため広く用いられており、特に、原材料の処理や食品搬送に適している。図1に示したモジュール13および16は、縁部をそろえて配置され、ベルト10を構成している。図1の最上部に示される縁部23は、後に詳述されるロック機構および開口29を備えている。モジュール13および16は特に、ベルト10の縁部に配置されるように設計されている。反対側の縁部32は、以下に記述されるように、標準的な形状を有している。従って、標準モジュールをモジュール13および16と平行にレンガ積みのように配置することで、種々の幅のベルト10を形成し得る。
【0009】
図1を参照すると、複数の第1リンク端部35はモジュール13の左側に配置され、複数の第2リンク端部38はモジュール13の右側に配置されている。同様に、モジュール16は、複数の第1リンク端部41と複数の第2リンク端部44を有している。
【0010】
モジュール13を参照すると、第2リンク端部38はそれぞれ、複数のピボットロッド開口47を有している。開口47は、ピボットロッド103のボディ部100を受け入れる大きさになっている。厳密に言えば、開口47は、ボディ部100の直径よりもわずかに大きくなっている。開口47は、隣接するモジュール16における複数の第1リンク端部41に設けられた同様のピボットロッド開口48と一直線になり得る。図1の断面部分に示されるように、モジュール13は、ピボットロッド103のヘッド部106を受け入れる大きさの縁部ピボットロッド開口51を有している。開口47および48は、ヘッド部106の直径よりも小さい直径になっている。図に示されるように、縁部ピボットロッド開口51は隣接するモジュールの開口48よりも大きいため、モジュール13および16が相互に差し込まれると出っ張り52が生じ、ピボットロッド103がより小さな開口48によってブロックされる。従って、ピボットロッド103は、縁部23から縁部32に向かう方向に、ベルト10を通り抜けることができない。その結果、縁部32に配置されたリンク端部は、ピボットロッド103がベルト10から抜け出るのを防ぐための閉止縁部もしくは付加的ロックを備えた特別なものにされる必要がない。
【0011】
図の最上部に戻ると、ピボットロッド103は、挿入および取外しに際して、ベルト10の最上部の縁部23からのみ操作可能である。ブロック部材70は、各モジュール13、16の内部に形成された空洞73に配置されている。ブロック部材70は、モジュール16において開放位置で示され、モジュール13において閉鎖位置で示されている。
【0012】
当業者に明らかであるように、ブロック部材70は、参照により本願に援用される米国特許の番号5,904,241および5,217,110に示された態様(これに限定されない)を含む数々の態様で設置され得る。
【0013】
空洞73は、ピボットロッド103の縦方向に定義された軸80に実質的に交差するように配置された通路を形成する。ブロック部材70は、開放位置において移動止め開口29の周囲壁に係合する移動止め76を有している。閉鎖位置(図1の左手側に示される)において、移動止め76は、開口93の周囲壁に係合する。開口93は、縁部ピボットロッド開口51まで延び、交差する。ここで、空洞73および開口93は、互いに連通してスロットを形成している。
【0014】
モジュール13において示されるように、ブロック部材70は、ピボットロッド103がモジュールから抜け出るのを防ぐように、縁部ピボットロッド開口51を閉鎖する。ブロック部材70は、縁部ピボットロッド開口51の直径の少なくとも30〜50%を横切る位置まで達する。
【0015】
次に、図2に示すように、ブロック部材70は、開口51をブロックする閉鎖位置で示されている。モジュール13の縁部は、開放位置および閉鎖位置の間でブロック部材を移動させるべくブロック部材70を操作するための開口80を備えている。
【0016】
図3の断面図は、図の右手側の開放位置にあるブロック部材70を示すと共に、図の左手側の閉鎖位置にあるブロック部材70を示している。図に示されるように、ブロック部材70は、ピボットロッド103の縦軸に対して実質的に垂直に移動する。ブロック部材70が、図の左側に示すように、縁部ピボットロッド開口51をブロックする位置へシフトされている場合、ピボットロッド103のヘッド106は、ブロック部材70と出っ張り52(図1に最も良く示される)の間に捕捉される。その結果、ロッドの保持およびロッドの取外しは、ベルト10の一方側から実行される。モジュール13および16の反対側の縁部32からレンガ積み配置されているモジュールは、ロッド保持のための閉止縁部あるいは付加的ロックのような装置のない、標準的構造であってよい。
【0017】
図4においては、ブロック部材70が、ピボットロッドが縁部ピボットロッド開口51から抜け出るのを防ぐように、縁部ピボットロッド開口51まで達してピボットロッドのヘッドをブロックする閉鎖位置で示されている。
【0018】
図5においては、空洞73がより詳細に示されている。空洞は、上面120および下面123を含んでいる。下面123は、垂直壁126および水平壁129による段差が設けられ、閉鎖位置でブロック部材を保持するための機械的止め部を提供し得る。図に示されるように、ブロック部材70が閉鎖位置にある場合、移動止め76は開口93の周囲壁に係合し、ブロック部材70は垂直壁126に係合する。図に示されるように、ブロック部材70は、壁126に係合する共動面を備えるように、L字形状に形成され得る。
【0019】
図4Aおよび図5Aに示されるように、モジュール13、16は、細長穴200を備えていてもよい。細長穴200から、ピボットロッド103のヘッド部106を操作し得る。ねじドライバーまたは同種のもの(不図示)を細長穴200から挿入し、ピボットロッド103のヘッドに係合させることにより、ピボットロッドを押して開口からピボットロッドを抜き出すことができる。
【0020】
次に、図6に示すように、ブロック部材70が開放位置にある場合、移動止め76は、開口29の周囲壁の間に保持される。
【0021】
図7〜8を参照すると、ブロック部材70は、面200と面203との間に出っ張りを形成する垂直部74を備えたL字形状に形成され得る。移動止め76は、ピボットロッド103を挿入および取り外す際、開放位置と閉鎖位置との間を移動するための面取り端77を備えていてもよい。
【0022】
図9に示される変形例では、ブロック部材140は溝143を有している。溝143がブロック部材140に柔軟性を付加的に与えるため、移動止め76が開放位置から閉鎖位置(またその逆)へ通過し易いように、ブロック部材が縮み得る。
【0023】
次に、図10に示すように、本発明のモジュール300、400、500、600、700、800、900および1000が、図示の如くレンガ積みのように配置され得ることは、当業者にとって明らかである。外側のモジュール300、400、500および600は、ブロック部材70を含んでいる。内側のモジュール700、800、900および1000は、反対側の縁部での典型的なピボットロッド開口を備えた、従来の構造であってよい。
【0024】
以上、本発明の実施形態に関して説明したが、本発明の範囲は、それらの記載に限定されるものではなく、種々の変形例及び均等物が、本願の請求項に記載した発明の精神及び範囲内において可能であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明のベルトモジュールからなるベルトの部分断面平面図である。
【図2】図1に示されたモジュールの側面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った側断面図である。
【図4】閉鎖位置におけるロックの側断面図である。
【図4A】図4に示されたモジュールの変形例の部分断面側面図である。
【図5】図4の5−5線に沿った断面図である。
【図5A】ピボットロッド操作用の細長穴を有したモジュールの底面図である。
【図6】開放位置におけるロックの断面図である。
【図7】本発明のシャトルの第1の実施形態についての側面図である。
【図8】図7に示されたシャトルの平面図である。
【図9】閉鎖位置で示されたロックを備えたシャトルの第2の実施形態の側断面図である。
【図10】本発明のレンガ積みベルトの平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッド付ピボットロッドと共に用いられるベルトモジュールであって、
ベルトの進行方向に沿って配置された複数の第1リンク端部と、前記複数の第1リンク端部と反対方向に沿って延びる複数の第2リンク端部と、ベルトの進行方向を横切って配置された縁部ピボットロッド開口および当該縁部ピボットロッド開口に交差するスロットを有する縁部と、前記スロット内に配置され、第1の位置および第2の位置の間を移動し得るブロック部材と、を含み、
前記第1リンク端部は、ベルトの進行方向を横切って配置された第1のピボットロッド開口を有し、
前記第2リンク端部は、ベルトの進行方向を横切って配置された第2のピボットロッド開口を有すると共に、前記第1リンク端部からずれて配置されていて、隣り合って配置されたベルトモジュールが相互に挿入され、1つのベルトモジュールにおける前記第1リンク端部が、隣接する別のベルトモジュールにおける当該第2リンク端部間に形成された間隙中に嵌合するようになっており、
前記縁部ピボットロッド開口は、前記第2のピボットロッド開口に通じていると共に、前記第1および第2のピボットロッド開口の直径よりも大きい直径を有していることにより、前記ヘッド付ピボットロッドが当該縁部ピボットロッド開口の側からのみ着脱され得るようになっており、
前記ブロック部材は、前記縁部ピボットロッド開口の中へ達する前記第2の位置において、前記ヘッド付ピボットロッドをブロックし、前記ヘッド付ピボットロッドが前記縁部ピボットロッド開口から抜け出るのを防ぐようになっている、ことを特徴とするベルトモジュール。
【請求項2】
前記縁部における前記スロットは、前記ベルトの進行方向に対して実質的に平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のベルトモジュール。
【請求項3】
前記ブロック部材は、移動止め部を有していることを特徴とする請求項1に記載のベルトモジュール。
【請求項4】
前記スロットまで延びる移動止め開口をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のベルトモジュール。
【請求項5】
前記移動止め部は、前記ブロック部材が前記第1の位置にあるとき、前記移動止め開口内に位置するようになっていることを特徴とする請求項4に記載のベルトモジュール。
【請求項6】
前記ブロック部材は、第1の部分と当該第1の部分よりも幅の広い第2の部分とを有するL字形状となっていることを特徴とする請求項1に記載のベルトモジュール。
【請求項7】
前記ブロック部材は溝を有していることを特徴とする請求項1に記載のベルトモジュール。
【請求項8】
前記移動止め部は、前記ブロック部材が前記第2の位置にあるとき、前記縁部ピボットロッド開口に隣接する壁に係合するようになっていることを特徴とする請求項3に記載のベルトモジュール。
【請求項9】
第1のベルトモジュールと、前記第1のベルトモジュールに隣接して配置された第2のベルトモジュールと、少なくとも1つのピボットロッドと、を含み、
前記第1および第2のベルトモジュールはそれぞれ、ベルトの進行方向に沿って配置された複数の第1リンク端部と、前記複数の第1リンク端部と反対方向に沿って延びる複数の第2リンク端部と、ベルトの進行方向を横切って配置された縁部ピボットロッド開口および当該縁部ピボットロッド開口に交差するスロットを有する縁部と、前記スロット内に配置され、第1の位置および第2の位置の間を移動し得るブロック部材と、を備え、
前記第1リンク端部は、ベルトの進行方向を横切って配置された第1のピボットロッド開口を有し、
前記第2リンク端部は、ベルトの進行方向を横切って配置された第2のピボットロッド開口を有すると共に、前記第1リンク端部からずれて配置されていて、隣り合って配置されたベルトモジュールが相互に挿入され、1つのベルトモジュールにおける前記第1リンク端部が、隣接する別のベルトモジュールにおける当該第2リンク端部間に形成された間隙中に嵌合するようになっており、
前記縁部ピボットロッド開口は、前記第2のピボットロッド開口に通じていると共に、前記第1および第2のピボットロッド開口の直径よりも大きい直径を有していることにより、前記ヘッド付ピボットロッドが当該縁部ピボットロッド開口の側からのみ着脱され得るようになっており、
前記ブロック部材は、前記縁部ピボットロッド開口の中へ達する前記第2の位置に配置されており、
前記ピボットロッドは、一方の端部において拡張ヘッドを有し、前記第1のベルトモジュールにおける前記縁部ピボットロッド開口を貫通して配置されていると共に、相互に差し込まれた前記第1および第2のベルトモジュールの前記第1および第2のピボットロッド開口を貫通して配置されていて、前記拡張ヘッドが前記第2の位置に配置された前記ブロック部材によってブロックされて、前記縁部ピボットロッド開口から抜け出るのを防がれており、
前記ピボットロッドが前記縁部ピボットロッド開口の側からのみ取り外され得ることを特徴とするモジュラーベルト。
【請求項10】
前記縁部における前記スロットは、前記ベルトの進行方向に対して実質的に平行に配置されていることを特徴とする請求項9に記載のベルトモジュール。
【請求項11】
前記ブロック部材は、移動止め部を有していることを特徴とする請求項9に記載のベルトモジュール。
【請求項12】
前記スロットまで延びる移動止め開口をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のベルトモジュール。
【請求項13】
前記移動止め部は、前記ブロック部材が前記第1の位置にあるとき、前記移動止め開口内に位置するようになっていることを特徴とする請求項12に記載のベルトモジュール。
【請求項14】
前記ブロック部材は、第1の部分と当該第1の部分よりも幅の広い第2の部分とを有するL字形状となっていることを特徴とする請求項9に記載のベルトモジュール。
【請求項15】
前記ブロック部材は溝を有していることを特徴とする請求項9に記載のベルトモジュール。
【請求項16】
前記移動止め部は、前記ブロック部材が前記第2の位置にあるとき、前記縁部ピボットロッド開口に隣接する壁に係合するようになっていることを特徴とする請求項11に記載のベルトモジュール。
【請求項17】
ベルトの進行方向に沿って配置された複数の第1リンク端部と、前記複数の第1リンク端部と反対方向に沿って延びる複数の第2リンク端部と、ベルトの進行方向を横切って配置された縁部ピボットロッド開口および当該縁部ピボットロッド開口に交差するスロットを有する縁部と、前記スロット内に配置され、第1の位置および第2の位置の間を移動し得るブロック部材と、を備え、
前記第1リンク端部は、ベルトの進行方向を横切って配置された第1のピボットロッド開口を有し、
前記第2リンク端部は、ベルトの進行方向を横切って配置された第2のピボットロッド開口を有すると共に、前記第1リンク端部からずれて配置されていて、隣り合って配置されたベルトモジュールが相互に挿入され、1つのベルトモジュールにおける前記第1リンク端部が、隣接する別のベルトモジュールにおける当該第2リンク端部間に形成された間隙中に嵌合するようになっており、
前記縁部ピボットロッド開口は、前記第2のピボットロッド開口に通じていると共に、前記第1および第2のピボットロッド開口の直径よりも大きい直径を有していることにより、前記ヘッド付ピボットロッドが当該縁部ピボットロッド開口の側からのみ着脱され得るようになっており、
前記ブロック部材は、前記縁部ピボットロッド開口の中へ達する前記第2の位置に配置されている、複数のベルトモジュールを準備する工程と、
隣り合うベルトモジュールの前記第1および第2リンク端部が相互に挿入されると共に、当該隣り合うベルトモジュールが相互に連結されて隣り合うヒンジ列となるように、ピボットロッドを前記縁部ピボットロッド開口ならびに前記第1および第2のピボットロッド開口を貫通して配置し、ドライブスプロケットの周りで関節運動し得る無端ベルトを形成する工程と、を有し、
前記ピボットロッドが相互に挿入されたモジュールにおける前記縁部ピボットロッド開口の側からのみ取り外され得ることを特徴とするモジュラーベルトの組立方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図5】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2007−502245(P2007−502245A)
【公表日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523431(P2006−523431)
【出願日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【国際出願番号】PCT/US2004/026468
【国際公開番号】WO2005/016611
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(306030622)ハーバジット アクチエンゲゼルシャフト (1)
【Fターム(参考)】