説明

ヘテロアリール化合物およびそれらの使用

本発明は、化合物、薬学的に許容されるその組成物およびそれを使用する方法を提供する。本発明の化合物および薬学的に許容されるその組成物は、タンパク質キナーゼ媒介イベントによって引き起こされる異常細胞応答に付随する様々な疾患、障害または状態を治療するのに有用である。そうした疾患、障害または状態には本明細書で説明するものが含まれる。本発明で提供される化合物は、生物学的および病理学的現象におけるキナーゼの研究;そうしたキナーゼによって媒介される細胞内シグナル伝達経路の研究;新規なキナーゼ阻害剤の比較評価にも有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
【化640】

【化641】

【化642】

【化643】

からなる群から選択される化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物および薬学的に許容される補助剤、担体または媒体を含む組成物。
【請求項3】
追加の治療薬と組み合わせた、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記追加の治療薬が化学療法薬である、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
患者または生物学的試料においてBTKまたはその変異体の活性を阻害するための方法であって、請求項1に記載の化合物を、前記患者に投与するかまたは前記生物学的試料と接触させるステップを含む方法。
【請求項6】
前記BTKまたはその変異体の活性を不可逆的に阻害する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
BTKのCys481を共有結合的に修飾することによって、前記BTKまたはその変異体の活性を不可逆的に阻害する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
BTK媒介障害の治療を必要とする患者においてBTK媒介障害を治療するための方法であって、請求項1に記載の化合物を前記患者に投与するステップを含む方法。
【請求項9】
前記障害が、自己免疫性疾患、異種免疫性疾患、炎症性疾患、癌、骨および関節の疾患、または血栓塞栓性障害である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記障害が、関節リウマチ、多発性硬化症、糖尿病、B細胞慢性リンパ性白血病、急性リンパ性白血病、ヘアリー細胞白血病、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、結腸直腸癌、膵癌、骨癌、骨転移、骨粗しょう症、糖尿病、過敏性腸症候群、クローン病、全身性紅斑性狼瘡、または腎移植に関係する障害から選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
患者または生物学的試料において1つまたは複数のTECキナーゼまたはその変異体の活性を阻害するための方法であって、請求項1に記載の化合物を、前記患者に投与するかまたは前記生物学的試料と接触させるステップを含む方法。
【請求項12】
前記TECキナーゼまたはその変異体の活性を不可逆的に阻害する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記TECキナーゼが、TEC、ITKまたはBMXの1つまたは複数から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
TECのCys449、ITKのCys442またはBMXのCys496を共有結合的に修飾することによって、前記TEC、ITKまたはBMX活性の1つまたは複数を不可逆的に阻害する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
TECキナーゼ媒介障害の治療を必要とする患者においてTECキナーゼ媒介障害を治療するための方法であって、前記患者に請求項1に記載の化合物を投与するステップを含む方法。
【請求項16】
前記障害が、自己免疫性障害、炎症性障害、増殖性障害、過剰増殖性疾患、免疫学的媒介疾患、気道の疾患、骨および関節の疾患、皮膚障害、胃腸障害、全身性疾患または同種移植の拒絶反応である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
患者または生物学的試料において、ErbB1、ErbB2、ErbB3もしくはErbB4またはその変異体の1つまたは複数の活性を阻害するための方法であって、請求項1に記載の化合物を、前記患者に投与するかまたは前記生物学的試料と接触させるステップを含む方法。
【請求項18】
前記ErbB1、ErbB2もしくはErbB4またはその変異体の1つまたは複数の活性を不可逆的に阻害する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
ErbB1のCys797、ErbB2のCys805またはErbB4のCys803を共有結合的に修飾することによって、前記ErbB1、ErbB2もしくはErbB4またはその変異体の1つまたは複数の活性を不可逆的に阻害する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
ErbB1、ErbB2、ErbB3またはErbB4媒介障害の治療を必要とする患者においてErbB1、ErbB2、ErbB3またはErbB4媒介障害を治療するための方法であって、前記患者に請求項1に記載の化合物を投与するステップを含む方法。
【請求項21】
前記障害が、乳癌、膠芽腫、肺癌、頭頸部の癌、結腸直腸癌、膀胱癌、非小細胞肺癌、扁平上皮癌、唾液腺癌、卵巣癌、結腸直腸癌または膵癌から選択される癌腫である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記障害が、神経線維腫症I型(NF1)、神経線維腫症II型(NF2)、シュワン細胞新生物(例えば、MPNSTの)またはシュワン腫から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
患者または生物学的試料においてJAK3またはその変異体の活性を阻害するための方法であって、請求項1に記載の化合物を、前記患者に投与するかまたは前記生物学的試料と接触させるステップを含む方法。
【請求項24】
前記JAK3またはその変異体の活性を不可逆的に阻害する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
JAK3のCys909を共有結合的に修飾することによって、前記JAK3またはその変異体の活性を不可逆的に阻害する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
JAK3媒介障害の治療を必要とする患者においてJAK3媒介障害を治療するための方法であって、前記患者に請求項1に記載の化合物を投与するステップを含む方法。
【請求項27】
前記障害が、自己免疫性障害、炎症性障害、神経変性障害、固形悪性腫瘍または血液学的悪性腫瘍から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記障害が糖尿病である、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
BTK媒介障害の治療を必要とする患者においてBTK媒介障害を治療するための方法であって、式I−aもしくはI−bの化合物:
【化699】

(式中、
環Aは、フェニル、3〜7員の飽和または部分的に不飽和の炭素環、8〜10員二環式の飽和の環または部分的に不飽和の環またはアリール環、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を有する4〜7員飽和または部分的に不飽和の複素環、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する7〜10員二環式の飽和または部分的に不飽和の複素環、あるいは窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員二環式ヘテロアリール環から選択される任意選択で置換された基であり;
環Bは、フェニル、3〜7員の飽和または部分的に不飽和の炭素環、8〜10員二環式の飽和の環または部分的に不飽和の環またはアリール環、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を有する4〜7員飽和または部分的に不飽和の複素環、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する7〜10員二環式の飽和または部分的に不飽和の複素環、あるいは窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員二環式ヘテロアリール環から選択される任意選択で置換された基であり;
は弾頭基であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−CF、C1〜4脂肪族、C1〜4ハロ脂肪族、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)N(R)であり;
各R基は独立に、水素であるか、あるいはC1〜6脂肪族、フェニル、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員複素環、または窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環から選択される任意選択で置換された基であり;
およびWはそれぞれ独立に、共有結合または二価のC1〜3アルキレン鎖であり、WまたはWの1個のメチレン単位は、−NR−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−S−、−SO−または−SO−で任意選択で置き換えられており;
は、水素、任意選択で置換されたC1〜6脂肪族もしくは−C(O)Rであるか、または、
と環A上の置換基はそれらの介在原子と一緒になって、4〜6員の部分的に不飽和の環もしくは芳香族縮合環を形成しているか、または、
とRはそれらの介在原子と一緒になって、4〜6員の飽和の環、部分的に不飽和の環もしくは芳香族縮合環を形成しており;
mおよびpは独立に0〜4であり;
およびRは、−R、ハロゲン、−OR、−O(CHOR、−CN、−NO、−SOR、−SON(R)、−SOR、−C(O)R、−COR、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−NRC(O)N(R)、−NRSORもしくは−N(R)から独立に選択され、qは1〜4であるか;または、
とRは、環B上に同時に存在する場合、それらの介在原子と一緒になって、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員の飽和の環、部分的に不飽和の環またはアリール環を形成しており、前記環は、オキソ、ハロゲン、CNもしくはC1〜6脂肪族から独立に選択される0〜3個の基、および弾頭基で置換されているか;または、
とRは、環A上に同時に存在する場合、それらの介在原子と一緒になって、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員の飽和の環、部分的に不飽和の環またはアリール環を形成しており、前記環は、オキソ、ハロゲン、CNもしくはC1〜6脂肪族から独立に選択される0〜3個の基、および弾頭基で置換されている)
または薬学的に許容されるその塩を前記患者に投与するステップを含み、前記BTK媒介障害が膵癌である方法。
【請求項30】
BTK媒介障害の治療を必要とする患者においてBTK媒介障害を治療するための方法であって、式I−aもしくはI−bの化合物:
【化700】

(式中、
環Aは、フェニル、3〜7員の飽和または部分的に不飽和の炭素環、8〜10員二環式の飽和の環または部分的に不飽和の環またはアリール環、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を有する4〜7員飽和または部分的に不飽和の複素環、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する7〜10員二環式の飽和または部分的に不飽和の複素環、あるいは窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員二環式ヘテロアリール環から選択される任意選択で置換された基であり;
環Bは、フェニル、3〜7員の飽和または部分的に不飽和の炭素環、8〜10員二環式の飽和の環または部分的に不飽和の環またはアリール環、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を有する4〜7員飽和または部分的に不飽和の複素環、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する7〜10員二環式の飽和または部分的に不飽和の複素環、あるいは窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員二環式ヘテロアリール環から選択される任意選択で置換された基であり;
は弾頭基であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−CF、C1〜4脂肪族、C1〜4ハロ脂肪族、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)N(R)であり;
各R基は独立に、水素であるか、あるいはC1〜6脂肪族、フェニル、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員複素環、または窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環から選択される任意選択で置換された基であり;
およびWはそれぞれ独立に、共有結合または二価のC1〜3アルキレン鎖であり、WまたはWの1個のメチレン単位は、−NR−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−S−、−SO−または−SO−で任意選択で置き換えられており;
は、水素、任意選択で置換されたC1〜6脂肪族もしくは−C(O)Rであるか:または、
と環A上の置換基はそれらの介在原子と一緒になって、4〜6員の部分的に不飽和もしくは芳香族縮合環を形成しているか;または、
とRはそれらの介在原子と一緒になって、4〜6員の飽和の環、部分的に不飽和の環もしくは芳香族縮合環を形成しており;
mおよびpは独立に0〜4であり;
およびRは、−R、ハロゲン、−OR、−O(CHOR、−CN、−NO、−SOR、−SON(R)、−SOR、−C(O)R、−COR、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−NRC(O)N(R)、−NRSORもしくは−N(R)から独立に選択され、qは1〜4であるか;または、
とRは、環B上に同時に存在する場合、それらの介在原子と一緒になって、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員の飽和の環、部分的に不飽和の環またはアリール環を形成しており、前記環は、オキソ、ハロゲン、CNもしくはC1〜6脂肪族から独立に選択される0〜3個の基、および弾頭基で置換されているか;または、
とRは、環A上に同時に存在する場合、それらの介在原子と一緒になって、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員の飽和の環、部分的に不飽和の環またはアリール環を形成しており、前記環は、オキソ、ハロゲン、CNもしくはC1〜6脂肪族から独立に選択される0〜3個の基、および弾頭基で置換されている)
または薬学的に許容されるその塩を前記患者に投与するステップを含み、前記BTK媒介障害が結腸直腸癌である方法。
【請求項31】
環Aが:
【化701】

【化702】

【化703】

【化704】

から選択される、請求項29または30に記載の方法。
【請求項32】
環Aが、i、ii、iv、v、vi、vii、ix、xiv、xvi、lii、lxiii、lxxi、lxxiv、lxxvi、lxxviiiおよびlxxxiから選択される、請求項29または30に記載の方法。
【請求項33】
環Bが以下の
【化705】

【化706】

【化707】

【化708】

【化709】

から選択される、請求項29または30に記載の方法。
【請求項34】
環Bが、i、ii、iii、iv、v、ix、x、xi、xiii、xvi、xvii、xix、xx、xxv、xxvi、xxxii、xxxiv、xxxv、xxxviii、xlii、xlvi、xlviii、l、lviii、lxiv、lxxviii、lxxxiii、lxxxvi、xciv、c、ci、cii、ciii、civおよびcvから選択される、請求項29または30に記載の方法。
【請求項35】
およびWがそれぞれ二価のC1〜3アルキレン鎖であり、WまたはWの1個のメチレン単位は、−NR−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−S−、−SO−または−SO−で任意選択で置き換えられている、請求項29または30に記載の方法。
【請求項36】
およびWがそれぞれ独立に−C(=O)、−NR−、−S−または−O−である、請求項29または30に記載の方法。
【請求項37】
前記化合物が式II−aまたはII−bの化合物:
【化710】

または薬学的に許容されるその塩である、請求項29または30に記載の方法。
【請求項38】
前記化合物が式III−aまたはIII−bの化合物:
【化711】

または薬学的に許容されるその塩である、請求項29または30に記載の方法。
【請求項39】
前記化合物が式IV−aまたはIV−bの化合物:
【化712】

または薬学的に許容されるその塩である、請求項29または30に記載の方法。
【請求項40】
が−L−Yであり:
Lは、二価のC2〜8直鎖状または分岐状の炭化水素鎖であり、Lは少なくとも1つの二重結合を有し、Lの1個または2個の追加のメチレン単位は任意選択でかつ独立に、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−S−、−S(O)−、−SO−、−OC(O)−、−C(O)O−、シクロプロピレン、−O−、−N(R)−または−C(O)−で置き換えられており;
Yは、水素であるか、あるいは、オキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族、または窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜10員の単環式もしくは二環式の飽和の環、部分的に不飽和の環もしくはアリール環であり、前記環は1〜4個のR基で置換されており;
各Rは独立に、−Q−Z、オキソ、NO、ハロゲン、CN、適切な脱離基、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族から選択され:
Qは、共有結合または二価のC1〜6飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分岐状の炭化水素鎖であり、Qの1個もしくは2個のメチレン単位は任意選択でかつ独立に、−N(R)−、−S−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−SO−もしくは−SO−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−または−SON(R)−で置き換えられており;
Zは、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、請求項29または30に記載の方法。
【請求項41】
Lが二価のC2〜8直鎖状または分岐状の炭化水素鎖であり、Lは少なくとも1つの二重結合を有し、Lの少なくとも1個のメチレン単位は、−C(O)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−S−、−S(O)−、−SO−、−OC(O)−または−C(O)O−で置き換えられており、Lの1個または2個の追加のメチレン単位は任意選択でかつ独立に、シクロプロピレン、−O−、−N(R)−または−C(O)−で置き換えられており;
Yが、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
Lが二価のC2〜8直鎖状または分岐状の炭化水素鎖であり、Lは少なくとも1つの二重結合を有し、Lの少なくとも1個のメチレン単位は−C(O)−で置き換えられており、Lの1個または2個の追加のメチレン単位は任意選択でかつ独立に、シクロプロピレン、−O−、−N(R)−または−C(O)−で置き換えられている、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
Lが二価のC2〜8直鎖状または分岐状の炭化水素鎖であり、Lは少なくとも1つの二重結合を有し、Lの少なくとも1個のメチレン単位は−OC(O)−で置き換えられている、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
Lが、−NRC(O)CH=CH−、−NRC(O)CH=CHCHN(CH)−、−NRC(O)CH=CHCHO−、−CHNRC(O)CH=CH−、−NRSOCH=CH−、−NRSOCH=CHCH−、−NRC(O)(C=N)−、−NRC(O)(C=N)C(O)−、−NRC(O)CH=CHCHN(CH)−、−NRSOCH=CH−、−NRSOCH=CHCH−、−NRC(O)CH=CHCHO−、−NRC(O)C(=CH)CH−、−CHNRC(O)−、−CHNRC(O)CH=CH−、−CHCHNRC(O)−、または−CHNRC(O)シクロプロピレン−であり、RはHまたは任意選択で置換されたC1〜6脂肪族であり;Yは水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
Lが、−NHC(O)CH=CH−、−NHC(O)CH=CHCHN(CH)−、−NHC(O)CH=CHCHO−、−CHNHC(O)CH=CH−、−NHSOCH=CH−、−NHSOCH=CHCH−、−NHC(O)(C=N)−、−NHC(O)(C=N)C(O)−、−NHC(O)CH=CHCHN(CH)−、−NHSOCH=CH−、−NHSOCH=CHCH−、−NHC(O)CH=CHCHO−、−NHC(O)C(=CH)CH−、−CHNHC(O)−、−CHNHC(O)CH=CH−、−CHCHNHC(O)−、または−CHNHC(O)シクロプロピレン−である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
Lが二価のC2〜8直鎖状または分岐状の炭化水素鎖であり、Lは少なくとも1つのアルキリデニル二重結合を有し、Lの少なくとも1個のメチレン単位は、−C(O)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−S−、−S(O)−、−SO−、−OC(O)−または−C(O)O−で置き換えられており、Lの1個または2個の追加のメチレン単位は任意選択でかつ独立に、シクロプロピレン、−O−、−N(R)−または−C(O)−で置き換えられている、請求項41に記載の方法。
【請求項47】
が−L−Yであり、
Lは二価のC2〜8直鎖状または分岐状の炭化水素鎖であり、Lは少なくとも1つの三重結合を有し、Lの1個または2個の追加のメチレン単位は任意選択でかつ独立に、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−S−、−S(O)−、−SO−、−OC(O)−または−C(O)O−で置き換えられており、
Yは、水素であるか、あるいはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族、または窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜10員単環式もしくは二環式の飽和の環、部分的に不飽和の環もしくはアリール環であり、前記環は1〜4個のR基で置換されており;
各Rは独立に、−Q−Z、オキソ、NO、ハロゲン、CN、適切な脱離基、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族から選択され:
Qは、共有結合または二価のC1〜6飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分岐状の炭化水素鎖であり、Qの1個もしくは2個のメチレン単位は任意選択でかつ独立に、−N(R)−、−S−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−SO−もしくは−SO−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−または−SON(R)−で置き換えられており;
Zは、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、請求項29または30に記載の方法。
【請求項48】
Yが、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
Lが、−C≡C−、−C≡CCHN(イソプロピル)−、−NHC(O)C≡CCHCH−、−CH−C≡C−CH−、−C≡CCHO−、−CHC(O)C≡C−、−C(O)C≡C−または−CHOC(=O)C≡C−である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
が−L−Yであり、
Lは、二価のC2〜8直鎖状または分岐状の炭化水素鎖であり、Lの1個のメチレン単位はシクロプロピレンで置き換えられており、Lの1個または2個の追加のメチレン単位は独立に、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−S−、−S(O)−、−SO−、−OC(O)−または−C(O)O−で置き換えられており;
Yは、水素であるか、あるいはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族、または、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜10員の単環式もしくは二環式の飽和の環または部分的に不飽和の環またはアリール環であり、前記環は1〜4個のR基で置換されており;
各Rは独立に、−Q−Z、オキソ、NO、ハロゲン、CN、適切な脱離基、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族から選択され:
Qは、共有結合または二価のC1〜6飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分岐状の炭化水素鎖であり、Qの1個もしくは2個のメチレン単位は任意選択でかつ独立に、−N(R)−、−S−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−SO−もしくは−SO−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−または−SON(R)−で置き換えられており;
Zは、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、請求項29または30に記載の方法。
【請求項51】
Yが、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
が、−L−Yであり、
Lは、共有結合、−C(O)−、−N(R)C(O)−、または二価のC1〜8飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分岐状の炭化水素鎖であり;
Yは、以下の(i)〜(xvii)、すなわち:
(i)オキソ、ハロゲン、NOまたはCNで置換されたC1〜6アルキル;
(ii)オキソ、ハロゲン、NOまたはCNで任意選択で置換されたC2〜6アルケニル;
(iii)オキソ、ハロゲン、NOまたはCNで任意選択で置換されたC2〜6アルキニル;
(iv)酸素もしくは窒素から選択される1個のヘテロ原子を有する飽和3〜4員複素環(前記環は1〜2個のR基で置換されている);
(v)酸素もしくは窒素から選択される1〜2個のヘテロ原子を有する飽和5〜6員複素環(前記環は1〜4個のR基で置換されている);
(vi)
【化713】

(式中、各R、Q、Z);
(vii)飽和3〜6員炭素環(前記環は1〜4個のR基で置換されている);
(viii)窒素、酸素またはイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する部分的に不飽和の3〜6員単環(前記環は1〜4個のR基で置換されている);
(ix)部分的に不飽和の3〜6員炭素環(前記環は1〜4個のR基で置換されている);
(x)
【化714】

(xi)窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する部分的に不飽和の4〜6員の複素環(前記環は1〜4個のR基で置換されている);
(xii)
【化715】

(xiii)0〜2個の窒素を有する6員芳香環(前記環は1〜4個のR基で置換されている);
(xiv)
【化716】

(式中、各Rは上記の通り定義され、本明細書で説明する通りである);
(xv)窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリール環(前記環は1〜3個のR基で置換されている);
(xvi)
【化717】

あるいは、
(xvii)窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する8〜10員二環式の飽和の環、部分的に不飽和の環またはアリール環(前記環は1〜4個のR基で置換されている)
から選択され、
各R基は独立に、水素であるか、あるいはC1〜6脂肪族、フェニル、窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員複素環、または窒素、酸素もしくはイオウから独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環から選択される任意選択で置換された基であり;
各Rは、−Q−Z、オキソ、NO、ハロゲン、CN、適切な脱離基、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族から独立に選択され:
Qは、共有結合または二価のC1〜6飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分岐状の炭化水素鎖であり、Qの1個もしくは2個のメチレン単位は任意選択でかつ独立に、−N(R)−、−S−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−SO−もしくは−SO−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−または−SON(R)−で置き換えられており;
Zは、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、請求項29または30に記載の化合物。
【請求項53】
Lが、共有結合、−CH−、−NH−、−C(O)−、−CHNH−、−NHCH−、−NHC(O)−、−NHC(O)CHOC(O)−、−CHNHC(O)−、−NHSO−、−NHSOCH−、−NHC(O)CHOC(O)−または−SONH−である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
Lが共有結合である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
Yが、以下の
【化718】

【化719】

【化720】

【化721】

から選択され、式中の各Rはハロゲンから独立に選択される、請求項52に記載の方法。
【請求項56】
が、以下の
【化722】

【化723】

【化724】

【化725】

【化726】

から選択され、式中の各Rは独立に適切な脱離基、NO、CNまたはオキソである、請求項29または30に記載の方法。
【請求項57】
前記化合物が、
【化727】

【化728】

【化729】

【化730】

【化731】

【化732】

【化733】

【化734】

【化735】

【化736】

【化737】

【化738】

【化739】

【化740】

【化741】

【化742】

【化743】

【化744】

【化745】

【化746】

【化747】

【化748】

【化749】

【化750】

【化751】

【化752】

【化753】

【化754】

【化755】

【化756】

【化757】

【化758】

【化759】

【化760】

【化761】

【化762】

【化763】

【化764】

【化765】

からなる群から選択される化合物または薬学的に許容されるその塩である、請求項29または30に記載の方法。
【請求項58】
前記化合物が、
【化766】

からなる群から選択される化合物または薬学的に許容されるその塩である、請求項57に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6−1】
image rotate

【図6−2】
image rotate

【図7−1】
image rotate

【図7−2】
image rotate

【図8−1】
image rotate

【図8−2】
image rotate

【図8−3】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate


【公表番号】特表2013−515786(P2013−515786A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−547280(P2012−547280)
【出願日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/062432
【国際公開番号】WO2011/090760
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(509333597)アビラ セラピューティクス, インコーポレイテッド (11)
【Fターム(参考)】