説明

ヘテロ環化合物及びその医薬組成物

【課題】本発明は、コラーゲンの産生を抑制する効果及び腫瘍治療効果に優れた新規なヘテロ環化合物を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明のヘテロ環化合物は、一般式(1):


[式中、Rは、基R−Z−等を示す。Zは、低級アルキレン基等を示す。
は、基


等を示す。R13は、水素原子等を示す。mは、1〜5の整数を示す。Rは、水素原子等を示す。Yは、CH又はNを示す。Aは、インドールジイル基等の複素環を示す。該複素環は、1個以上の置換基を有していてもよい。Tは、基−CO−等を示す。Rは、水素原子等を示す。Rは、置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基等を示す。RとRとは、これらが結合する窒素原子と共に、互いに結合して5〜10員の飽和複素環等を形成してもよい。該飽和複素環は1個以上の置換基を有していてもよい。]
で表される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1):
【化1】

[式中、Rは、基R−Z−、基R−B−N(R)−、基R−N(R)−B−、基R−N(R)−、基R−N(R)−CO−N(R)−、基R−N(R10)−CS−N(R11)−、基R−SO−N(R12)−、基R−CO−B−、基R−B−CO−N(R12a)−、基R−B−SO−N(R47)−、基R−O−B10−SO−N(R48)−又は基
【化2】

を示す。
は、低級アルキレン基又は低級アルケニレン基を示す。
は、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1〜4個有する5〜15員の単環、二項環又は三項環の飽和又は不飽和複素環基(該複素環上には、オキソ基;置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;ハロゲン原子;低級アルキルスルホニル基;フェニル環上にハロゲン原子を有することのある低級アルキル基が置換していてもよいフェニル基;低級アルキルチオ基;ピロリル基;ベンゾイル基;低級アルカノイル基;低級アルコキシカルボニル基;低級アルキレンジオキシ基;ピリジル基;並びに置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい)、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、シクロアルキル基、ナフタレン環上に低級アルキル基、ハロゲン原子並びに置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいナフチル基又は基
【化3】

を示す。
13は、水素原子、水酸基、カルボキシ基、ハロゲン原子、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、置換基としてハロゲン原子もしくは低級アルコキシ基を有することのある低級アルコキシ基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基置換低級アルキル基、シアノ基、フェニル基、ニトロ基、低級アルカノイルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、フェノキシ基、低級アルキル基を有することのあるピラゾリル基、オキサゾリル基、又はピロリル基を示す。mは、1〜5の整数を示す。mが2〜5を示す場合、2〜5個のR13は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
47及びR48は、各々水素原子又は低級アルキル基を示す。
は、水素原子、置換基として低級アルコキシ基を有することのある低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルキルスルホニル基又はフェニル低級アルキル基を示す。
Bは、基−CO−又は低級アルキレン基を示す。
は、水素原子又は低級アルキル基を示す。
、R、R10及びR11は、各々水素原子又は低級アルキル基を示す。
12及びR12aは、各々水素原子又は低級アルキル基を示す。
及びBは、各々低級アルキレン基を示す。
nは0又は1を示す。
は、低級アルケニレン基を示す。
9は、低級アルキレン基又は低級アルケニレン基を示す。
10は、低級アルキレン基を示す。
は、水素原子又は低級アルキル基を示す。
Yは、CH又はNを示す。
は、インドールジイル基及びインドリンジイル基なる群から選ばれた複素環を示す。該複素環は、1個以上の置換基を有していてもよい。
Tは、基−N(R14)−B−CO−、基−B−CO−又は基−CO−を示す。
14は、水素原子、置換基としてハロゲン原子を有することある低級アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルカルボニル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルカノイル基、低級アルケニル基、置換基として低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級アルカノイル基又は低級アルキルスルホニル基を示す。
は、低級アルキレン基を示す。
は、低級アルケニレン基又は置換基として水酸基を有することのある低級アルキレン基を示す。
は、水素原子又はアルキル基(アルキル基上には、フェニル基、又は低級アルキル基を有していてもよいアミノ基が置換していてもよい)を示す。
は、(4-1)置換基として水酸基を有することのある低級アルキル基、(4-2)置換基として水酸基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるシクロアルキル基、(4-3)フェニル環上に低級アルキル基;置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;ハロゲン原子;置換基として低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルコキシ基;水酸基置換低級アルキル基;フェニル低級アルキル基;低級アルキニル基;置換基として低級アルキル基又は低級アルキルスルホニル基を有することのあるアミノ基;低級アルキルチオ基;シクロアルキル基;フェニルチオ基;アダマンチル基;フェニル環上に置換基としてハロゲン原子を有することのあるアニリノ基;低級アルコキシカルボニル基;ピロリジン環上に置換基としてオキソ基を有することのあるピロリジニル基;低級アルカノイルアミノ基;シアノ基;及びフェノキシ基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基、(4-4)フェニル環上にハロゲン原子;置換基としてハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;低級アルキル基;及び置換基として低級アルキル基又は低級アルコキシ低級アルキル基を有していてもよいテトラゾリル基なる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル低級アルキル基、(4-5)低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル基、(4-6)テトラヒドロキノリン環上に置換基としてオキソ基、低級アルコキシ基及び低級アルキレンジオキシ基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのある1,2,3,4−テトラヒドロキノリル基、(4-7)シクロアルキル低級アルキル基、(4-8)ピリジル低級アルキル基、(4-9)置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群より選ばれた基を有することのあるアミノ基置換低級アルキル基、(4-10)ピロリジニル低級アルキル基、(4-11)フェニル低級アルケニル基、(4-12)フェニル環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるアニリノカルボニル低級アルキル基、(4-13)インドリル基、(4-14)ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるピペラジニル低級アルキル基、(4-15)置換基として低級アルキル基を有することのあるアミジノ低級アルキル基、(4-16)フルオレニル基、(4-17)カルバゾール環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるカルバゾリル基、(4-18)シアノ置換低級アルキル基又は(4-19)2,3−ジヒドロベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基を示す。
とRとは、これらが結合する窒素原子と共に、他の窒素原子もしくは硫黄原子を介し又は介することなく互いに結合して5〜10員の飽和又は不飽和複素環、或いは基
【化4】

を形成してもよい。該飽和複素環は1個以上の置換基を有していてもよい。]
で表されるヘテロ環化合物又はその塩。
【請求項2】
及びRが、これらが結合する窒素原子と共に、他の窒素原子もしくは硫黄原子を介し又は介することなく互いに結合した5〜10員の飽和複素環であって、
該飽和複素環が、少なくとも1個の置換基を有していてもよいピペリジン環又は少なくとも1個の置換基を有していてもよいピペラジン環である請求項1に記載のヘテロ環化合物又はその塩。
【請求項3】
及びRが、これらが結合する窒素原子と共に、他の窒素原子もしくは硫黄原子を介し又は介することなく互いに結合した5〜10員の飽和複素環であって、飽和複素環は、少なくとも1個の置換基を有することのある1個のベンジル基が置換したピペラジン環である請求項1又は2に記載のヘテロ環化合物又はその塩。
【請求項4】
が、基R−SO−N(R12)−又は基R−B−N(R)−
(式中、Rは、基
【化5】

を示す。
m、B、R13、R12及びR12aは前記と同じ)
である請求項1〜3のいずれかに記載のヘテロ環化合物又はその塩。
【請求項5】
請求項1に記載の一般式(1)で表されるヘテロ環化合物又はその塩、及び薬理的に許容される担体を含有する医薬組成物。
【請求項6】
線維症を予防又は治療するために用いられる請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
腫瘍を予防又は治療するために用いられる請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項8】
医薬組成物に用いられる請求項1に記載の一般式(1)で表されるヘテロ環化合物又はその塩。
【請求項9】
請求項1に記載の一般式(1)で表されるヘテロ環化合物又はその塩の、医薬組成物としての使用。
【請求項10】
医薬組成物を製造するために用いられる請求項1に記載の一般式(1)で表されるヘテロ環化合物又はその塩の使用。
【請求項11】
請求項1に記載の一般式(1)で表されるヘテロ環化合物又はその塩の有効量を患者に投与することを含む、線維症及び/又は腫瘍を予防及び/又は治療する方法。

【公表番号】特表2011−502115(P2011−502115A)
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−530682(P2010−530682)
【出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【国際出願番号】PCT/JP2008/070153
【国際公開番号】WO2009/057811
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(000206956)大塚製薬株式会社 (230)
【Fターム(参考)】