説明

ヘルド枠と枠駆動機構を接続するための接続装置

【課題】保守を容易にし、修理を可能にするヘルド枠の継手を提供する。
【解決手段】ヘルド枠とシャフト駆動機構の駆動ロッド機構を接続するための接続装置は、継手の片方を有するシャフト継手を備え、この継手の片方はベアリングと係止片21とを備える。ベアリングおよび係止片21は、ヘルド枠と堅固に接続したベアリング・キャリアから取り外すことができる。係止片21とベアリングとは、ネジ手段31によりベアリング・キャリアに接続されるのが好ましく、したがって別々に取り代えることができる。シャフト継手の保守のために、このように係止片21とベアリングとを簡単な方法で交換できる。複雑な潤滑装置、特にグリース補給手段などは省略され得る。これはまた、特に、継手の両片方が互いに接続されているときのシャフト継手の取扱を簡単にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、織機のヘルド枠に関し、特にヘルド枠と枠駆動機構を接続するための接続装置に関する。このような接続装置は、シャフト継手とも呼ばれる。
【背景技術】
【0002】
ヘドル枠用のシャフト継手は、例えば、特許文献1から知られている。このようなシャフト継手は、垂直に上下する駆動ロッド機構の駆動動作を、垂直に動作するヘルド枠に伝達するために設けられる。さらにまた、必要なときにはシャフト継手を解放(取り外し)できなければならない。このために、特許文献1は、ヘルド枠にいくつかのベアリング・キャリアを設けており、そのベアリング・キャリアは、ネジ留めされた一対の側面として構成され、それらの間に木製のピンを保持する。木製のピンには六角形の外形を有するリングが取り付けられ、そのリングは木製のピンに回転できる。六角形のリングがヘルド枠側の継手の片方を形成し、このヘルド枠側の継手は、もう片方の、バーが設けられた口形の駆動機構側の継手を備える。
【0003】
六角形の外形を有するリングは、継続的なヘルド枠の動作中、摩耗にさらされることがわかっている。具体的には、このリングは充分な注油を必要とする。これがないと、影響を受けた継手の一方はすぐに交換時期を迎える。その際は、通常、六角形のリングを含む全てのベアリング・キャリアが取り替えられる。このリングが係止片を形成している。
【0004】
特許文献2は、六角形のリングからなる類似のシャフト継手を開示し、それは、前述と同様、ヘルド枠に2つの側面の間で支えられる。このリングは、自己潤滑性プラスチック材料で作成される。さらにまた、放射状に六角形のリングに作用する、注油手段の形態の潤滑装置が設けられ得る。
【0005】
摩耗した場合は、前述と同様、側面、軸および六角形のリングからなる継手の片方全てが取り換えられなければならない。
【0006】
注油が十分な場合であっても、ヘルド枠側の継手の片方の摩耗はおこる。注油が不十分であれば摩耗は進む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第4541459号明細書
【特許文献2】ドイツ特許第60133753号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の目的はシャフト継手の保守を容易にし、必要に応じて修理を可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の接続装置は、ヘルド枠に接続するベアリング・キャリアを備える。このベアリング・キャリアは、係止片を回転できるよう支持するためのベアリングを保持する。ベアリング・キャリアおよびベアリングは、ベアリングをベアリング・キャリアに保持するために、ベアリング・キャリアとベアリングの間に配置される手段によって、互いにねじ留めされる。必要に応じて、ネジ手段は解放(緩める)され得る。交換みぞがベアリング・キャリアに規定され、それを通して係止片およびそのベアリングは、ネジ手段が解放されて、ベアリング・キャリアから外へ案内され、また元に戻されることができる。これは、ベアリング・キャリアに対するその他の操作、例えば曲げ、取り外しまたは類似した動作、を必要とせずに可能である。仮に、ベアリング・キャリアが互いに少し離れて保持される2つの側面からなる場合、交換みぞは、相対して配置された側面の2つの平坦な面により形成される。係止片を有するベアリングは、ネジ手段が解放されると、ベアリングの中心軸に対し横断方向の平面の間に引き抜かれ得る。平面には、ベアリングおよび係止片が引き抜かれるのを防げる、リブ、突起、ビード等の障壁はない。
【0010】
その結果、係止片およびベアリングは、ベアリング・キャリアから必要に応じて切り離され、更に、必要に応じて取り換えられ得る。ヘルド枠からベアリング・キャリアを切り離す必要はない。これは、係止片およびベアリングが摩耗したときに、シャフト・ロッドまたは側面の支柱を破棄し取り換える必要はなく、したがってベアリング・キャリアとシャフト・ロッドまたは側面の支柱とを堅固に接続できる事を意味する。
【0011】
ネジ手段は、係止片のためのいわば補修インターフェイスである。
【0012】
ベアリング・キャリアは、少なくとも一つの側面、好ましくは互いから相対的な距離に平行に保持された2つの側面を備え、係止片を有するベアリングはその側面の間に保持される。この側面は、ベアリングに面する側は少なくとも基本的に平坦であるのが好ましく、そうすると、ネジ手段が解放されたときに、ベアリング含む係止片を側面の間から引き抜くことができる。側面は、それらの外側も少なくとも基本的に平坦であるのが好ましい。例えば、少なくとも1つのネジおよび1つのナットを含むネジ手段は、ナットと同様にネジにも頭部があるのが好ましく、この頭部は、側面に埋め込まれる。頭部は同一の大きさでも異なる大きさでもよい。それらは互いにミラー対称形でよく、また異なる形状でもよい。
【0013】
側面はこの頭部を収容するために、円錐であるか段階状の開口を有するのが好ましく、対応して相補的に形成された頭部をそこに受け入れる。2つの側面の開口のうちの少なくとも1つは、頭部の回転を許容するために、円形の輪郭を有する。別の側面の開口は、円型でもよいが、選択的に、例えば、それぞれのネジ頭部またはナット頭部の回転を防止する、四角形か六角形の非円型でもよい。あるいは、ネジ頭部またはナット頭部が一緒に回転してしまうことは、例えば、側面およびねじ頭部またはナット頭部の、当接している接触面上のリブなどの噛み合わせによる係合手段により、防止されるかまたは抑制され得る。
【0014】
ネジ手段は、それに対応する直通穴を有するベアリングの中央を通って、延びていることが好ましい。あるいは、ベアリングは、それ自体に、例えばネジが両側からねじ込まれる、ねじ切りされた穴を有していてもよく、そのネジの頭部は、前と同じように、側面の中に埋め込まれる。更なる変形が可能である。ベアリングは、係止片が最小のあそびをもって回転可能に着座する円筒状外表面を有するリングであるのが好ましい。係止片は、自己潤滑性素材、例えば自己潤滑性青銅合金からなる。
【0015】
ベアリングの軸方向の長さは、係止片のそれより大きいことが好ましい。ベアリング・キャリアの側面は、このように自由に回転可能なように、ベアリングに着座する係止片を軸方向に固定する。
【0016】
変更された態様では、単一の側面のみが設けられ、この側面がベアリングを載置する。このベアリングには、軸方向に係止片を固定するため、その側面と反対に面する側につば、例えば、半径方向のフランジが設けられていてもよい。
【0017】
係止片は六角形の外形を有する、すなわち、6つの、好ましくは等しい大きさ、平坦な小面、を有するリングであるのが好ましい。このリングはその周囲全体が閉じている、すなわち、潤滑穴も潤滑給油口も有しない、ことが好ましい。その結果として、6つの異なる回転位置で他方の継手と係合できる。これは、係止片の周囲全体に生じる摩耗を分配でき、このことはとりもなおさず、その稼働時間を長くする助けとなる。
【0018】
本発明の有利な態様の更なる詳細は、図面、明細書の記載または特許請求の範囲から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】駆動ロッド機構およびその間に配置されたシャフト継手を有するヘルド枠の概略説明図である。
【図2】シャフト継手の一部としての接続装置の概略側面図である。
【図3】図2の接続装置の別の側面図である。
【図4】関連するロッド機構の片側と関連して、図2の接続装置の部分的に内部を示す図である。
【図5】図2および図3の接続装置の断面図である。
【図6】接続装置の別の実施例の図である。
【図7】接続装置の別の実施例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、ヘルド枠10および付随する駆動ロッド機構11の概略説明図である。ヘルド枠10は、編成工程の間、たて糸を上下に動かすヘルドを支持するために設けられる。このヘルド枠には、上側シャフト・ロッド12、下側ヘルド・ロッド13が、側面の支柱14、15とともに備えられている。加えて、特に図示しない部材、例えばヘルド支持レール、およびすでに述べたヘルドを備える。
【0021】
ヘルド枠10を駆動するために設けられる駆動ロッド機構11、またはそれに代えて、例えば線形駆動機構等の別の駆動装置が、シャフト継手16、17を介して、ヘルド枠10に接続している。このシャフト継手16、17は、例えば、下側ヘルド・ロッド13に、または側面の支柱14、15に取り付けられる。外側のシャフト継手16、17を、例えば側面の支持14、15に設け、シャフト・ロッド13に更なるシャフト継手を設けることもできる。駆動ロッド機構11が2以上の駆動装置からなるときは、したがって2以上のシャフト継手が必要となる。
【0022】
シャフト継手16、17は、追加の継手も同様に、基本的に同じ物として構成されるのが好ましい。シャフト継手16の以下の記載は、したがって追加のシャフト継手およびその代替構成の例示である。
【0023】
図4はシャフト継手16の分離した状態の詳細を示す。この継手はヘルド枠側の継手の片方18を備え、それは図2および図3に再度別々に示されている。ヘルド側の継手の片方18は、ベアリング・キャリア19、図5に示されるベアリング20および係止片21からなる。
【0024】
ベアリング・キャリア19は、ベアリング20をヘルド枠10に接続する。このために、ベアリング・キャリア19は1つの側面、好ましくは少し離れて互いに平行に配置された2つの側面22、23からなる。少なくとも一つの側面22または2つの側面22、23は、適当な接続手段25によってヘルド枠10と接続している。これは、例えば、シャフト・ロッドのより下側の狭い側にねじ止めされるフット・プレート25aでもよい。しかしながら、その代わりにヘルド枠10に側面22、23を直接接続することもできる。例えば、それらはシャフト・ロッド13の平坦な側に溶接されるか、接着されるか、または鋲着され得る。あるいは、側面22、23は、側面の支柱14及び/又は15と一体でもよく、またはそこに溶接されるか、接着されるか、鋲着されるか、または別の適当な方法により接続する。
【0025】
特に、その特定の構成とは別に、ベアリング・キャリア19を永久的に、側面の支柱14、15に、シャフト・ロッド13に、またはヘルド枠10の違う部分に、接続することもできる。
【0026】
側面22、23は、それらの互いに面した、内側が平行な、平坦なプレートからなるのが好ましく、その内側には平面22a、23aが設けられている。ベアリング20および係止片21は、これらの平面22a、23aの間に保持される。平面22a、23aは、係止片21の最も大きな径方向長さより、さらに大きい直径をもち、少なくともベアリング20の周辺に延びる。平面22a、23aは交換みぞ24を仕切るように、さらにベアリング・キャリア19、すなわち、少なくとも側面22、23の縁まで延びる。この交換みぞによって、側面22、23を変形させることなく、側面22、23の間のベアリング20と係止片21を引き抜き、そして元に戻せるよう中に押し込むことができる。最小の弾性変形が許される場合であっても確実に側面の永久的な歪みが生じないにように、交換みぞ24は少なくともその形状を保つ。
【0027】
ベアリング20は、例えば、円型ベアリング・リング26によって示すことができる。このリングは、円筒状外周面27および好ましくは円筒状内周面28を有する中央開口部を有する。外周面27および内周面28は継ぎ目等がないのが好ましい。しかしながら、外周面27に、より小さな開口、例えばポケット等の形の開口を設けることもでき、そこに潤滑油、例えば、油脂の供給部が設けられていてもよい。
【0028】
加えて、ベアリング・リング26は側面22、23の内側に当接する平坦な表面29、30を有する。
【0029】
このベアリング・リング26は側面22、23の間に回転しないように保持されるのが好ましい。ネジ手段31が留め付けのために用いられるが、このネジ手段は、例えば図5から明らかなような構成を有する。このネジ手段31は、ネジ32と特別に構成されたナット33とを含む。ネジ32はその周辺に円錐面34を備えた平坦な頭部35をもち、その頭部は平坦な外観をもつ。この頭部35は、円錐面34に適合した壁36を有する側面23の円錐座面の開口に収まる。その結果、頭部35の平坦な外表面は、側面23の外側と同じ平面に位置する。
【0030】
ネジ32は、雄ねじが切られた軸37を有し、この雄ねじはナット33に切られた雌ねじにねじ込まれる。このナット33も平坦な外観の頭部38をもつ。この頭部38はその外周に円錐面39を備える。この頭部38は側面22の円錐座面の開口に収まり、この開口の壁40は円錐で、円錐面39に適合している。
【0031】
ネジ32及び/又はそのナット33は、工具を接続するための嵌め合い締結部材を備える。例えば、そのために、ネジ32は適当な六角キーが嵌まる六角形の横断面のみぞ41を有してもよい。ネジ32がきつく締められると、ナット33は摩擦接触により保持され得る。非円型面、例えば、円錐面39の代わりに六角形の面(角錐台面)を設けることも可能であるが、その場合、壁40はそれに合うよう適切に形づくられる。これにより、ネジ32がきつく締められたときに、側面22とナット33間の噛み合わせによる結合で、ナット33が一緒に回転するのを防止することになる。あるいは、円錐面39は半径方向に肋状組織が設けられていてもよく、ネジ32がきつく締められたときに、壁40の肋状組織と相互に作用し、ナット33が一緒に回転するのを防止する。
【0032】
側面22、23の間の所定の位置にベアリング20を締めつけるために用いられるネジ手段31のため、係止片21は回転可能なままである。この係止片は、ベアリング20よりわずかに小さな軸方向断面厚をもつので、側面22、23の間に最小のあそびをもって取り付けられる。
【0033】
係止片21は六角形の外周を有するリングで、例えば、自己潤滑性青銅合金または別の金属からなるもの、またはプラスチック材料、特に自己潤滑性プラスチック材料が好ましい。係止片21は円筒状の内周面42を有することが好ましい。それはベアリング・リング26の外周面27に最小のあそびをもって着座する。内周面42は継ぎ目などがないのが好ましい。必要に応じて、潤滑油、例えば、グリースの供給部が設けられる凹みが設けられていてもよい。シャフト継手16の機能は図4から理解されるであろう。ヘルド枠側の継手の一方の片方18と相補的に、駆動機構側の継手のもう一方の片方43がある。後者には、側面22、23の間に嵌入され得る口44があり、それは係止片21と相補的に構成される、この口は、例えば、閉位置において付勢されているバー45を伴う。
【0034】
継手の片方18、43が共に互いに移動すると、六角形の外形を有する係止片21は口44に入り込む。係止片21の位置決めのため、6つの可能な回転位置の任意の一つを選ぶことができる。すでに使い古した側面がより力のかからない位置に回転するように、回転位置を選択することもできる。半径方向のあそびが最小であるような回転位置を選択することもできる。
【0035】
摩耗が進むにつれて、係止片21とベアリング20間のあそびは通常増加する。これらの2つの部材は取り換えることができる。ネジ手段31を緩めるだけである。係止片21とベアリング20は、側面22、23の間から、側面22、23を曲げ広げることなく、引き抜かれ得る。側面22、23が、それらの内側が完全に平坦でなくて、例えば、わずかに張り出して壁36、40に隣接している場合であっても、この張り出しは、その側面22、23にわずかな外部屈曲が必要な程度に十分小さく、ベアリングおよび結合要素21が引き抜かれたときには、側面22、23の弾性変形の範囲にとどまる。加えて、側面22、23の内側の平面からの逸脱は目立たず、その側面は接続手段25と係止片21との間にある。
【0036】
図6および図7は、継手の片方18の変形実施例を示す。すでに説明された実施例と構造上または機能上整合する範囲においては、同じ参照符号を使用した前述の記載を準用する。さらにまた、以下説明される変形は、図5の実施例にも容易に適用できる。
【0037】
図6では、一方または両方の円錐面34、39は、段階状の面に代えられている。図6は頭部35の段階状のふちを有する面34´を示す。ナット33の外周面は、所望により、同様に構成されてもよい。側面22及び/又は23の係合する穴のそれぞれの壁は、前述の例と同じように、相補的に形成され、したがって段階状の開口座面である。この例においても、頭部35、38の外表面は、それぞれの側面22、23の外側と同一平面にあり、したがって、その側面の外側に段差なく接続する。
【0038】
図7は、前記実施例の変形を示す。この例では、ナット33はそれ自体に、例えば、六角キーのような、嵌め合いによる締め具の取付けのためのみぞ46を備える。頭部35、38の態様に関しては、上述の変形のすべてが利用し得る。また、それとは別に、前述の記載がしかるべく準用される。
【0039】
ヘルド枠10とシャフト駆動機構の駆動ロッド機構11を接続するための接続装置は、継手の片方18を有するシャフト継手16を備え、この継手の片方はベアリング20と係止片21とを備える。ベアリング20および係止片21は、ヘルド枠10と堅固に接続したベアリング・キャリア19から取り外すことができる。係止片21とベアリング20とは、ネジ手段31によりベアリング・キャリア19に接続されるのが好ましく、したがって別々に取り代えることができる。シャフト継手16の保守のために、このように係止片21とベアリング20とを簡単な方法で交換できる。複雑な潤滑装置、特にグリース補給手段などは省略され得る。これはまた、特に、継手の両片方18、43が互いに接続されているときのシャフト継手16の取扱を簡単にする。その際、通常六角形の外形を有する係止片21の回転位置は全く重要でない。係止片が特定の方法で配向されなければならないグリース補給手段を含むときに生じ得る、組立て誤りはしたがって避けられ得る。
【符号の説明】
【0040】
10 ヘルド枠
11 駆動ロッド機構
12 上側シャフト・ロッド
13 下側シャフト・ロッド
14 左側面の支柱
15 右側面の支柱
16、17 シャフト継手
18 ヘルド枠側の継手の片方
19 ベアリング・キャリア
20 ベアリング
21 係止片
22、23 側面
24 交換みぞ
25 接続手段
25a フット・プレート
26 ベアリング・リング
27 ベアリング・リング26の外周面
28 ベアリング・リング26の内周面
29、30 ベアリング・リングの表面
31 ネジ手段
32 ネジ
33 ナット
34 円錐面
35 頭部
36 壁
37 軸
38 ナット33の頭部
39 頭部38の円錐面
40 壁
41 みぞ
42 内周面
43 継手の駆動機構側の片方
44 口
45 バー
46 みぞ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルド枠(10)に接続され、ベアリング(20)を含むベアリング・キャリア(19)であって、当該ベアリング・キャリア(19)は交換みぞ(24)を規定するものと、
ベアリング(20)に回転可能に保持された係止片(21)と、
当該ベアリング(20)を当該ベアリング・キャリア(19)に保持するために、当該ベアリング・キャリア(19)と当該ベアリング(20)との間に配置されるネジ手段(31)と
からなる、当該ヘルド枠(10)をシャフト駆動機構に接続するための接続装置。
【請求項2】
前記ベアリング・キャリア(19)は、前記ベアリング(20)に対する平面は平坦であるように構成され、少なくとも一つの側面(22、23)を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の接続装置。
【請求項3】
前記ネジ手段(31)は、前記ベアリング・キャリア(22)と同一平面にある少なくとも一つのネジ(32)を含む、ことを特徴とする請求項1または2に記載の接続装置。
【請求項4】
前記ネジ手段(31)は、前記ベアリング・キャリア(19)と同一平面上にある少なくとも一つのナット(33)を含む、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の接続装置。
【請求項5】
前記ベアリング・キャリア(19)は、前記ネジ手段(31)を収容するための、少なくとも1つの円錐状の開口、または少なくとも1つの段階状の開口を有する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の接続装置。
【請求項6】
前記ネジ手段(31)は、前記円錐状の開口に、または前記段階状の開口に相補的な、少なくとも1つの頭部(35、38)をもつ、ことを特徴とする請求項5に記載の接続装置。
【請求項7】
前記ベアリング(20)は摺動ベアリングである、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の接続装置。
【請求項8】
前記ベアリング(20)は、少なくとも1つの円筒状外周面(27)および少なくとも1つの平坦面(29、30)をもつリング(26)を有する、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の接続装置。
【請求項9】
前記リング(26)は、前記係止片(21)の軸方向の長さより大きな軸方向の長さを有する、ことを特徴とする請求項8に記載の接続装置。
【請求項10】
前記係止片(21)は多角形の横断面を有する、ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1に記載の接続装置。
【請求項11】
前記係止片(21)はその周囲全体に亘り継ぎ目がない、ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1に記載の接続装置。
【請求項12】
前記係止片(21)は自己潤滑性の材料からなる、ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1に記載の接続装置。
【請求項13】
前記係止片(21)は中央開口部を有する、ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1に記載の接続装置。
【請求項14】
前記中央開口部は円筒形の壁面(42)を有する、ことを特徴とする請求項13に記載の接続装置。
【請求項15】
前記円筒形の壁面(42)は前記リング(26)を収容するために設けられる、ことを特徴とする請求項8または14に記載の接続装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−100631(P2013−100631A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−227636(P2012−227636)
【出願日】平成24年10月15日(2012.10.15)
【出願人】(598132646)グロツ・ベッケルト コマンディートゲゼルシャフト (77)