説明

ヘルメット用ヘッドバンド及びそれを用いたヘルメット

【課題】 着用時において頭部で発生した汗を効率良く吸収し、また汗による肌触りの不快感を解消し、しかも吸汗機能を備えた部材を簡単に着脱して洗濯や新品と交換することができ、更に頭部の締付けに圧迫感が少ないヘルメット用ヘッドバンド及びそれを用いたヘルメットを提供する。
【解決手段】 帽体1の内面下縁部に設けたブラケット2にハンモック3を取付けるとともに、ヘッドバンド4を着脱可能に取付けてなるヘルメット用ヘッドバンドであって、素材自体に吸汗性と弾性を有する吸汗バンド5の両端部に、サイズ調整機構部6を着脱可能に連結した。吸汗バンド5は、連続気泡の合成樹脂又は連続気泡の合成樹脂を圧縮成形加工してなる吸水性の基材と、その表裏両面に通水性及び速乾性を有するライナーを積層して一体化した吸汗シートから作製したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘルメット用ヘッドバンド及びそれを用いたヘルメットに係わり、更に詳しくは汗の吸収機能を備えたヘルメット用ヘッドバンド及びそれを用いたヘルメットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、頭部に発生した汗を処理する目的で、ヘッドバンドに吸汗機能を備えたヘルメットは各種提供されている。そして、吸汗部材を着脱可能となして、取外した吸汗部材を洗濯済のものや新品と交換することで、常に快適に着帽することができるようにしている。また、従来から、ヘルメットのヘッドバンドは、破損等の異常があった場合に、帽体に対して交換可能な構造になっているが、その材質は軟質合成樹脂が主流である。
【0003】
例えば、特許文献1には、軟質合成樹脂製のヘッドバンドの前頭部接触部から帽体に設けられた庇の先端に亘って内面側に吸水性シートが着脱自在に設けられ、吸水性シートが布、不織布、レザー又は合成樹脂等であり、更に吸水性シートに非吸収性シートが積層されている点が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、ハンモックやヘッドバンドに、不織布から成る少なくとも1枚の吸汗布を着脱自在に取り付けたヘルメットが開示されている。更に、前記ハンモックやヘッドバンドの吸汗布を取り付けた部分に通気部を形成することや、前記吸汗布の肌側面に吸汗性を有し濡れ戻り防止機能を持たせるべく、前記吸汗布として不織布の肌側面に通気性、通液性を有する樹脂膜を形成したものを用いることが開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、ヘルメット本体の内側のヘッドバンドに脱着可能な補助バンドに、吸汗部材を脱着可能としたヘルメットが開示されている。更に詳しくは、補助バンドは長手方向両端に取付部が形成され、その取付部を軟質合成樹脂製のヘッドバンドの両側頭部の係止部に係止することによってヘッドバンドに脱着可能であり、その係止位置を変えることによってヘッドバンドへの補助バンドの取付位置の調節が可能であり、前記吸汗部材がタオル地等の吸汗性に優れた材質で補助バンドを挿通可能な筒状に形成され、補助バンドを差し込むことにより同バンドに装着され、補助バンドを抜き取ることにより同バンドから取外し可能である。
【0006】
そして、特許文献4には、ヘルメットの軟質合成樹脂製のヘッドバンドに、横長湾曲状に形成した板体に設けた装着用具を固定可能とし、板体の凹面側には吸汗部材を板体に着脱自在に設けたヘルメットが開示されている。また、吸汗部材としては、吸水性の素材、例えばタオル生地を幾重にも重ねてパット状に形成したものや、通水性の素材で形成した袋に高吸水性ポリマーを封入したものが挙げられている。
【0007】
しかし、従来のヘルメットは、軟質合成樹脂製のヘッドバンドに簡易的に吸汗部材を着脱可能に取付ける構造のものが殆どであり、ヘッドバンドから取外した吸汗部材は洗濯したり、新品のものと交換することができるが、ヘッドバンドと吸汗部材の2部材、更には補助バンドを用いる場合には3部材からなるので、コスト高となっていた。また、従来のヘルメットは、軟質合成樹脂製のヘッドバンドの両端部に設けたサイズ調整機構部で頭部を締付けて保持し、その際にヘッドバンドの略前半分に相当する部分に取付けた吸汗パットを前頭部に介在させてクッション性を持たせているのである。ヘッドバンドはそれ自体伸縮しないので、ヘルメットを確実に頭部に保持するには、かなりきつく締付けなければならず、長時間の使用による頭部に対する圧迫感は苦痛である。
【特許文献1】特開2000−355818号公報
【特許文献2】特開2001−055616号公報
【特許文献3】特開2004−270040号公報
【特許文献4】特開2005−042228号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、着用時において頭部で発生した汗を効率良く吸収し、また汗による肌触りの不快感を解消し、しかも吸汗機能を備えた部材を簡単に着脱して洗濯や新品と交換することができ、更に頭部の締付けに圧迫感が少ないヘルメット用ヘッドバンド及びそれを用いたヘルメットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前述の課題解決のために、帽体の内面下縁部に設けたブラケットにハンモックを取付けるとともに、ヘッドバンドを着脱可能に取付けてなるヘルメット用ヘッドバンドであって、素材自体に吸汗性と弾性を有する吸汗バンドの両端部に、サイズ調整機構部を着脱可能に連結したことを特徴とするヘルメット用ヘッドバンドを構成した(請求項1)。
【0010】
ここで、前記吸汗バンドは、連続気泡の合成樹脂又は連続気泡の合成樹脂を圧縮成形加工してなる吸水性の基材と、その表裏両面に通水性及び速乾性を有するライナーを積層して一体化した吸汗シートから作製したものであることが好ましい(請求項2)。
【0011】
また、前記基材としては、ポリウレタンフォームを用い、前記ライナーとしては、ポリエステル繊維からなる織布を用いてなることがより好ましい(請求項3)。
【0012】
また、前記吸汗バンドは、熱プレス処理により表裏のライナー同士を部分的に溶着し、肌側面の長手方向に沿って少なくとも1条の凹溝を形成するとともに、前記サイズ調整機構部への取付部及び前記ブラケットへの取付部に対応する部分に凹部を形成し且つ該凹部に単又は複数の貫通孔を形成してなることが好ましい(請求項4)。
【0013】
そして、前記吸汗バンドの両端部及び中間部の凹部に形成した貫通孔にそれぞれプラスチックホックを取付け、両端部のプラスチックホックを前記サイズ調整機構部に設けたプラスチックホックに係脱可能とし、中間部のプラスチックホックを、前記ブラケットに設けたプラスチックホックに係脱可能としてなることが好ましい(請求項5)。
【0014】
また、前記吸汗バンドの両端部及び中間部の凹部に形成した貫通孔にそれぞれプラスチックホックを取付け、両端部のプラスチックホックを前記サイズ調整機構部に設けたプラスチックホックに係脱可能とし、中間部のプラスチックホックを、前記ブラケットに高さ調節可能に取付けた支持板に設けたプラスチックホックに係脱可能としてなることがより好ましい(請求項6)。
【0015】
そして、請求項1〜6何れかに記載のヘルメット用ヘッドバンドを用い、帽体の内面下縁部に設けたブラケットにハンモックを取付けるとともに、前記ヘッドバンドを着脱可能に取付けたことを特徴とするヘルメットを構成した(請求項7)。
【発明の効果】
【0016】
以上にしてなる請求項1に係る発明のヘルメット用ヘッドバンドは、素材自体に吸汗性と弾性を有する吸汗バンドの両端部に、サイズ調整機構部を着脱可能に連結したことにより、ヘッドバンドの大部分を占める吸汗バンドが直接頭部に接触するので、頭部で発生した汗を瞬時に大量に吸収することができ、また吸汗バンドをサイズ調整機構部に対して着脱可能としたので、吸汗バンドのみを分離できるのでその洗濯が極めて簡単になり、頻繁に洗濯することができ、また吸汗バンドのみを新品と交換することができるので経済的である。更に、ヘッドバンドの大部分を占める弾性を有する吸汗バンドが直接頭部に接触するので、頭部に対する圧迫感を和らげることができる。
【0017】
請求項2によれば、頭部で発生した汗は、肌側面のライナーを通して吸水性の基材に速やかに吸収され、しかもライナーは速乾性であるのでサラサラ感を呈するので、不快感が全くないのである。しかも、基材に吸収された汗は、外側の通水性のライナーから蒸発するので、長時間の使用にも快適に使用することができる。
【0018】
請求項3によれば、吸汗性と肌触りの良さに特に優れている。
【0019】
請求項4によれば、熱プレス処理により表裏のライナー同士を部分的に溶着し、肌側面の長手方向に沿って少なくとも1条の凹溝を形成することにより、肌に触れる部分は熱プレス処理しないので肌触りの良さを維持しつつ、長手方向の弾性率が高くなってサイズ調整機構部による引張り力にも耐え得る強度を備えるのである。また、サイズ調整機構部への取付部及びブラケットへの取付部に対応する部分に、熱プレス処理により弾性率が高く硬くなった凹部を形成したので、この凹部に形成した単又は複数の貫通孔を利用して前記サイズ調整機構部やブラケットに取付けるので、吸汗性を有する素材のみからなる吸汗バンドであるにも係わらず取付強度が高くなる。
【0020】
請求項5によれば、吸汗バンドの凹部に形成した貫通孔を利用してサイズ調整機構部やブラケットに着脱可能に取付けるに際し、両端部及び中間部の凹部に形成した貫通孔に取付けたプラスチックホックを、サイズ調整機構部及びブラケットに設けたプラスチックホックに係脱するようにしたので、着脱が簡単であるばかりでなく、凹部内にプラスチックホックの本体部を収容できるので、該本体部が頭部の肌に触れないので違和感も無いのである。
【0021】
請求項6によれば、請求項5の効果に加えて支持板をブラケットに対して高さ調節して取付けることができるので、ヘッドバンドの帽体に対する装着高さを使用者に応じて調節することができる。
【0022】
請求項7に係る発明のヘルメットは、着用時において頭部で発生した汗を効率良く吸収し、また汗による肌触りの不快感を解消し、しかも吸汗機能を備えた部材を簡単に着脱して洗濯や新品と交換することができ、更に頭部の締付けに圧迫感が少ないものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明に係るヘルメットを示し、図2はその分解斜視図を示し、図中符号1は帽体、2はブラケット、3はハンモック、4はヘッドバンド、5は吸汗バンド、6はサイズ調整機構部をそれぞれ示している。
【0024】
本発明に係るヘルメットは、図1〜図3に示すように、帽体1の内面下縁部に設けたブラケット2,…にハンモック3を取付けるとともに、ヘッドバンド4を着脱可能に取付けてなるものである。また、前記ヘッドバンド4は、素材自体に吸汗性と弾性を有する吸汗バンド5の両端部に、サイズ調整機構部6を着脱可能に連結した構造である。
【0025】
更に詳しくは、前記ヘルメットは、前記帽体1の内面下縁部の左右前後部の4箇所に、前記ブラケット2を嵌着する一対の係合片7,7を突設し、2本の吊りベルト8,8が頂部のメッシュ部9で十文字状に交差した構造の前記ハンモック3の各吊りベルト8の端部に前記ブラケット2をそれぞれ繋着するとともに、該ブラケット2をそれぞれ一対の前記係合片7,7に嵌着して取付け、更に後部の二つの前記ブラケット2,2に前記ヘッドバンド4のサイズ調整機構部6を着脱可能に取付けるとともに、前部の二つの前記ブラケット2,2に前記ヘッドバンド4の吸汗バンド5を着脱可能に取付けている。
【0026】
ここで、前記吸汗バンド5に用いる素材は、図4及び図5に示すように、連続気泡の合成樹脂又は連続気泡の合成樹脂を圧縮成形加工してなる吸水性の基材10と、その表裏両面に通水性及び速乾性を有するライナー11,11を積層して一体化したものである。前記基材10としては、ポリウレタンフォームを用い、前記ライナー11としては、ポリエステル繊維(ポリエステル85%、ポリウレタン15%からなるテクノファイン(商標))からなる織布を用いている。そして、前記基材10の表裏両面に前記ライナー11,11をラミネート加工して積層一体化して中間製品の吸汗シートを作製する。
【0027】
それから、前記吸汗シートを所定形状に切断するとともに、熱プレス処理を加えて、外側のライナー11に対して内側(肌側面)のライナー11を熱溶着して所望パターンの凹溝12及び凹部13を形成し、更に凹部13に単又は複数の貫通孔14,…を穿孔するとともに、両端部の凹部13,13にそれぞれ形成した貫通孔14,14にプラスチックホック15,…を取付け、中間部の凹部13に形成した貫通孔14にプラスチックホック16を取付けて吸汗バンド5を製造する。ここで、一枚の前記吸汗シートから複数の吸汗バンド5を多数個取りする場合には、前記吸汗シートを吸汗バンド形状に切断する工程は、複数の凹部パターンを繰り返し形成した後であっても良い。
【0028】
本実施形態の吸汗バンド5は、肌側面から熱プレス処理して、肌側面のライナー11を反対側のライナー11に中間の基材10を介して熱溶着し、周囲を余して凹溝12を形成し、つまり長手方向に2条の凹溝12,12を形成し、更に両端部と中間部の2箇所に凹部13,…を形成し、端部側の凹部13に2個の貫通孔14,14を形成し、中間部の凹部13,13にそれぞれ貫通孔14を形成している。そして、端部の貫通孔14,14を利用してプラスチックホック15,15を取付け、中間部の凹部13,13にそれぞれ形成した貫通孔14を利用してそれぞれプラスチックホック16を取付けている。
【0029】
ここで、前記サイズ調整機構部6は、調節部材17と該調節部材17を受け入れて係合する係合部材18とからなり、前記調節部材17の下方に延びた鋸歯状ベルト19を前記係合部材18の下方に設けたラッチ部20に係合させ、その係合深さを調節することによりサイズを調節するのである。しかし、本発明では前記サイズ調整機構部6の構造は任意である。そして、前記調節部材17と係合部材18には、それぞれプラスチックホック21,21を取付け、前記吸汗バンド5の端部のプラスチックホック15,15を係脱可能に連結できるようになっている。更に、前記調節部材17と係合部材18の上部には、上下に平行に二つの水平なスリット孔22,22が形成され、係着ピン23を内側から何れか一方の選択されたスリット孔22に挿通し、後部側の前記ブラケット2に係脱可能に嵌着するのである。尚、前記スリット孔22の孔内両端と中間とに前記係着ピン23の軸部を係合する凹みを設け、その位置で安定的に係合保持できるようになっている。
【0030】
そして、前記ブラケット2は、前記帽体1に形成した一対の前記係合片7,7に無理嵌めして保持する基板24と、その上縁から下方へ延びた保持片25を有し、前記基板24の上端部に前記ハンモック3の吊りベルト8の端部を繋着し、また前記保持片25の上下方向に等間隔で3個の係合孔26,…を形成している。ここで、後部側に位置する二つのブラケット2,2の各係合孔26に前記係着ピン23の軸部先端を係脱可能に係合できるようになっている。また、図6に示すように、前部側に位置する二つのブラケット2,2の各係合孔26に、支持板27に外側に突設した軸部28を係脱可能に係合し、そして該支持板27の内面側に設けたプラスチックホック29に前記中間部に位置するプラスチックホック16を下位脱可能に係合できるようになっている。
【0031】
従って、前記ヘッドバンド4は、前記吸汗バンド5の中間部のプラスチックホック16,16を外すとともに、前記サイズ調整機構部6を構成する調節部材17と係合部材18を取付けていた係着ピン23,23を外すことによって、帽体1から分離することができ、更に前記吸汗バンド5の両端部のプラスチックホック15,15をそれぞれ前記サイズ調整機構部6を構成する調節部材17と係合部材18のプラスチックホック21,21から外すことにより分離できる。尚、前記サイズ調整機構部6を帽体1に取付けた状態のまま、同様にサイズ調整機構部6から吸汗バンド5のみを簡単に分離できるので、汗を吸収して汚れた吸汗バンド5を洗濯することができる。
【0032】
また、前記ブラケット2の保持片25に設けた係合孔26,…の何れかを選択して、前記係着ピン23の軸部及び前記支持板27の軸部28を係合することによって、前記ヘッドバンド4を取付ける高さを3段階に調節することができる。尚、前記支持板27のブラケット2の保持片25への取付高さは、一旦設定すればそのまま固定的であるので、その係合は硬くても良い。また、図示しないが、顎紐は前記ヘッドバンド4を前記係着ピン23,23及び支持板27でブラケット2,…に取付ける際に、前記各係着ピンの軸部と支持板27の軸部28に係止して取付けることができる。
【0033】
このように本発明は、ヘッドバンド4は後部のサイズ調節機構部6を除く大半の部分を吸汗バンド5で構成し、該吸汗バンド5をプラスチックホック15,16で簡単に着脱できる構造を有し、その素材はクッション材で高速に大量の吸汗能力があり、同時に頭皮とは反対方向の外側に向け気化・乾燥する性能を持ち合わせている。一般にこの種の素材を使用した場合、装着感は柔らかく好まれるが伸縮性があるためサイズ調整の締付けに対し引張り強度が不足してしまう。この欠点を全域に渡り部分的な熱プレス加工を施すことにより解消し、最適なサイズ調整の締付けが可能でありながら、装着性・吸汗性を両立し、容易な着脱機構にて日々の使用に際に洗濯できる製品とし、使用者の快適なかぶり心地と常時衛生的な環境を与えるものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係るヘルメットの底面図である。
【図2】同じくヘルメットの分解斜視図である。
【図3】ヘッドバンドの展開図である。
【図4】吸汗バンドの斜視図である。
【図5】同じく吸汗バンドの拡大断面図である。
【図6】支持板を介してブラケットに吸汗バンドを取付ける構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 帽体
2 ブラケット
3 ハンモック
4 ヘッドバンド
5 吸汗バンド
6 サイズ調整機構部
7 係合片
8 吊りベルト
9 メッシュ部
10 基材
11 ライナー
12 凹溝
13 凹部
14 貫通孔
15 プラスチックホック
16 プラスチックホック
17 調節部材
18 係合部材
19 鋸歯状ベルト
20 ラッチ部
21 プラスチックホック
22 スリット孔
23 係着ピン
24 基板
25 保持片
26 係合孔
27 支持板
28 軸部
29 プラスチックホック


【特許請求の範囲】
【請求項1】
帽体の内面下縁部に設けたブラケットにハンモックを取付けるとともに、ヘッドバンドを着脱可能に取付けてなるヘルメット用ヘッドバンドであって、素材自体に吸汗性と弾性を有する吸汗バンドの両端部に、サイズ調整機構部を着脱可能に連結したことを特徴とするヘルメット用ヘッドバンド。
【請求項2】
前記吸汗バンドは、連続気泡の合成樹脂又は連続気泡の合成樹脂を圧縮成形加工してなる吸水性の基材と、その表裏両面に通水性及び速乾性を有するライナーを積層して一体化した吸汗シートから作製したものである請求項1記載のヘルメット用ヘッドバンド。
【請求項3】
前記基材としては、ポリウレタンフォームを用い、前記ライナーとしては、ポリエステル繊維からなる織布を用いてなる請求項2記載のヘルメット用ヘッドバンド。
【請求項4】
前記吸汗バンドは、熱プレス処理により表裏のライナー同士を部分的に溶着し、肌側面の長手方向に沿って少なくとも1条の凹溝を形成するとともに、前記サイズ調整機構部への取付部及び前記ブラケットへの取付部に対応する部分に凹部を形成し且つ該凹部に単又は複数の貫通孔を形成してなる請求項2又は3記載のヘルメット用ヘッドバンド。
【請求項5】
前記吸汗バンドの両端部及び中間部の凹部に形成した貫通孔にそれぞれプラスチックホックを取付け、両端部のプラスチックホックを前記サイズ調整機構部に設けたプラスチックホックに係脱可能とし、中間部のプラスチックホックを、前記ブラケットに設けたプラスチックホックに係脱可能としてなる請求項4記載のヘルメット用ヘッドバンド。
【請求項6】
前記吸汗バンドの両端部及び中間部の凹部に形成した貫通孔にそれぞれプラスチックホックを取付け、両端部のプラスチックホックを前記サイズ調整機構部に設けたプラスチックホックに係脱可能とし、中間部のプラスチックホックを、前記ブラケットに高さ調節可能に取付けた支持板に設けたプラスチックホックに係脱可能としてなる請求項4記載のヘルメット用ヘッドバンド。
【請求項7】
請求項1〜6何れかに記載のヘルメット用ヘッドバンドを用い、帽体の内面下縁部に設けたブラケットにハンモックを取付けるとともに、前記ヘッドバンドを着脱可能に取付けたことを特徴とするヘルメット。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−56397(P2007−56397A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−242564(P2005−242564)
【出願日】平成17年8月24日(2005.8.24)
【出願人】(000107619)スターライト工業株式会社 (62)
【Fターム(参考)】