説明

ベルトコンベヤ装置

【課題】 コンベヤの途中を傾斜させる必要のあるレイアウトでも別体のコンベヤを組み合わせることなく一つのコンベヤで連続的な搬送路を構成できるベルトコンベヤ装置を提供する。
【解決手段】 屈折フレーム3を介装した前後のコンベヤフレーム2間に無端のコンベヤベルト4を掛架し、屈折フレーム3に回転自在の押えローラ7を上下動可能に取り付け、屈折フレーム3の屈折部上面に下方へ凹む湾状部3eを形成する。従って、屈折角度によっては掛架したコンベヤベルト4の往路がコンベヤフレーム2から浮き上がるが、これを屈折部に取り付けた押えローラ7で屈折形状に沿わせるように押えることで、コンベヤの途中を傾斜させる必要のあるレイアウトでも一つの連続したシンプルな構造の搬送路にでき、また押えローラ7の上下動とコンベヤベルト4の湾状部3eの方向への変形で搬送物が多量の場合でも通過を妨げない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として遊技機のメダル・コイン等(以下メダルという)の搬送に用いるベルトコンベヤ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技場において、スロットマシン等のメダルを用いる遊技機に使用済のメダルを回収してメダル洗浄研磨装置等へ搬送するベルトコンベヤ装置を設けている。このベルトコンベヤ装置は、通常遊技機の下方に水平に設置されるが、搬送先の高さや遊技機とのレイアウトの都合により水平から途中で傾斜させる必要が生じる場合があり、その際、図16に示すようにベルトコンベヤ装置21を2体用いて搬送路を構成している。図中、20は遊技機、20aはメダル排出路、21aは駆動部、22は回収装置である。しかし、この方法は駆動部21aがコンベヤ毎に必要であるからコストがかかり、構造も複雑で設置スペースを大きく取る問題があった。
【0003】
一方、複数の遊技機20をその背面同士を対向させて配置したものについて図17に示している。図17(a)は列設した各遊技機20それぞれにベルトコンベヤ装置21を設置して独立した搬送路を構築した例で、図17(b)は対向する遊技機20の下部中央に配置した一つのベルトコンベヤ装置21に向けてメダル排出路20aを傾斜させて設けた構造の例である。しかしながら、図17(a)のものはベルトコンベヤ装置21が多数必要でコスト高となり、図17(b)のものは水平側のベルトコンベヤ装置21を低く配置できないから、その分メダル排出路20aの傾斜角θが緩やかになってメダルmが迅速に排出されにくくなる問題もあった。
【0004】
そこで、これらの問題点を解消するために図18に示すベルトコンベヤ装置が提案されている。この技術は直線状の前後のコンベヤフレーム21bの間に所定角度に屈折した屈折フレーム23を介装して送り方向が立ち上がるように構成し、コンベヤフレーム21bの始終端間に無端のコンベヤベルト24を掛架し、屈折フレーム23にコンベヤベルト24の往路面を上方から押えて屈折形状に沿わせる回転自在の押えローラ27を軸支部材26で上下動可能に取り付けたことを特徴としている。図中、mはメダルである。
【0005】
この技術によれば、コンベヤの途中を傾斜させる必要のあるレイアウトでも分割することなく一つの連続したシンプルな構造の搬送路にできる。しかしながら、一度に多量のメダルmが搬送されてきた場合、押えローラ27の上方への移動が間に合わず詰まりが発生する問題があった。
【特許文献1】実開平6−35215号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、コンベヤの途中を傾斜させる必要のあるレイアウトでも、別体のコンベヤを組み合わせることなく一つのコンベヤで連続的な搬送路を構成でき、しかもコンベヤフレームの屈折部に多量の搬送物が搬送されてきても詰まりを生じることなく円滑に通過できる低コスト省スペースのベルトコンベヤ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 直線状のコンベヤフレームの途中を送り方向が立ち上がるように所定角度に屈折し、同コンベヤフレームの始終端間に無端のコンベヤベルトを掛架し、コンベヤフレームの屈折部にコンベヤベルトの往路面を上方から押えて屈折形状に沿わせる回転自在の押えローラを上下動可能に取り付けたベルトコンベヤ装置であって、搬送物が通過しない状態において、押えローラで押えられるコンベヤベルトがコンベヤフレームの屈折部上面から浮くように屈折部上面を下方へ緩やかに凹ませて湾状部を形成し、搬送物が押えローラとコンベヤベルトとの間に挟まれるとコンベヤベルトが湾状部の方向に変形できるようにし、同変形により押えローラとコンベヤベルトとの間に広い間隔を形成して搬送物が円滑に通過できるようにしたことを特徴とする、ベルトコンベヤ装置
2) コンベヤフレームの屈折部の左右側壁を上方へ立ち上げ、同立ち上げた左右側壁に凹所を形成し、同凹所に押えローラを軸支した軸支部材を上方から嵌挿してコンベヤベルトが浮く位置まで上下動できるようにした、前記1)記載のベルトコンベヤ装置
3) 軸支部材又は押えローラに所定重量の重りを設け、重りの重量でコンベヤベルトを押えるようにした、前記2)記載のベルトコンベヤ装置
4) コンベヤフレームと軸支部材との間にバネを引張状態で掛架し、バネの戻り力でコンベヤベルトを押えるようにした、前記2)記載のベルトコンベヤ装置
5) 軸支部材を左右に分離できる構造にした、前記2)〜4)いずれか記載のベルトコンベヤ装置
6) 押えローラの外周面に搬送物の通過空間となる凹所を形成した、前記1)〜5)いずれか記載のベルトコンベヤ装置
7) コンベヤフレームの屈折部が、その前後の直線部と凹所及び凸所で嵌着自在に分離できる構造にした、前記1)〜6)いずれか記載のベルトコンベヤ装置
8) 前記1)〜7)いずれか記載のベルトコンベヤ装置が、遊技機のメダルの搬送に用いられるものである、メダル搬送用ベルトコンベヤ装置
にある。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、コンベヤフレームの屈折角度によっては掛架したコンベヤベルトの往路がコンベヤフレームから浮き上がるが、これを屈折部に取り付けた回転自在の押えローラで屈折形状に沿わせるように押える。従って、コンベヤの途中を傾斜させる必要のあるレイアウトでも分割することなく一つの連続したシンプルな構造の搬送路にできる。また、押えローラとコンベヤベルトとの間に挟まれた搬送物でコンベヤベルトが湾状部の方向に変形して押えローラとコンベヤベルトとの間に広い間隔が形成され、搬送物が多量の場合でも詰まりを生じることなく円滑に通過させて安定的に搬送できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の押えローラは、自重で押えるものと、重りの重量で押えるものと、引張したバネの戻り力で押えるものがあり、コンベヤベルトの剛性や屈折角度に応じて任意に選定される。押えローラはその外周面に凹所を形成して搬送物が押えローラを円滑に通過できるようにするのが望ましい。コンベヤフレームはその屈折部を直線部と分離できる構造にし、屈折部の部品を屈折角度に応じて多数用意すると、部品を共通化して様々なレイアウトの搬送路を低コストで構成できる。以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
【実施例1】
【0010】
図1〜7に示す実施例1は、本発明のベルトコンベヤ装置を遊技場のスロットマシンのメダル回収に適用した例である。図1は実施例1のベルトコンベヤ装置の設置状態を示す説明図、図2は実施例1のベルトコンベヤ装置の全体斜視図、図3は実施例1のベルトコンベヤ装置の屈折部の拡大斜視図、図4は実施例1のベルトコンベヤ装置の屈折部の分解斜視図、図5は実施例1のベルトコンベヤ装置の屈折部の縦断面図、図6,7は実施例1の押えローラの動作とコンベヤベルトの変形を示す説明図である。
【0011】
実施例1のベルトコンベヤ装置1は、図1,2に示すように2体の直線用のコンベヤフレーム2の間に搬送路を途中から所定角度に傾斜させる屈折フレーム3を介装し、左側のコンベヤフレーム2の終端部にモータ5を取り付け、モータ5の出力軸に軸着した歯車5aとコンベヤフレーム2の終端部の駆動軸5cに軸着した歯車5bとの間に駆動チェーン5dを掛架し、駆動軸5cと右側のコンベヤフレーム2の従動軸5eとの間に無端のコンベヤベルト4を掛架して構成されている。
【0012】
屈折フレーム3は、図3〜5に示すように左右対照な部材を突き合わせて構成されるもので、コンベヤフレーム2の嵌合凹所2aに嵌合させる箱型の嵌合凸所3aが前後に形成され、コンベヤフレーム2の嵌合凹所2aの両側面及び嵌合凸所3aの両側面にボルト穴2b,3bが連通するように形成され、嵌合後にボルト2cで脱着可能に連結している。左右側壁は上方へ大きく立ち上げ、同立上がり部には軸支部材6を上方から嵌挿する凹所3cが形成され、凹所3cの内側の縦辺にガイド3dが形成されている。屈折部上面は下方へ緩やかに凹ませて湾状部3eを形成し、コンベヤベルト4の往路4aが屈折部で浮くようにしている。
【0013】
軸支部材6には屈折フレーム3のガイド3dと嵌合するガイド溝6aが縦方向に形成され、下部にシャフト7aを挿入する軸穴6bを形成し、軸穴6bに押えローラ7をシャフト7a・スペーサ7b・重り8・ベアリング8aを介して固定具7cで軸支している。7dは搬送物であるメダルmを通過させるために形成した通過空間である。
【0014】
このベルトコンベヤ装置1を図1に示すように複数並設されたスロットマシン10の下方に右側のコンベヤフレーム2が水平となるように設置して左側のコンベヤフレーム2が上方へ傾斜するように配置し、スロットマシン10のメダルmをベルトコンベヤ装置1へ排出するメダル排出路10aを垂設し、搬送先の下方に回収装置11を設置している。
【0015】
また、回収装置11で回収したメダルmを洗浄研磨するメダル洗浄研磨装置12を設置し、メダル洗浄研磨装置12で洗浄研磨されたメダルmを上方へ搬送するリフター13を設置し、リフター13で搬送されたメダルmをスロットマシン10の上方に供給するベルトコンベヤ装置14を設置し、ベルトコンベヤ装置14で供給されたメダルmをスロットマシン10に送出するメダル送出路14aを垂設している。
【0016】
実施例1のベルトコンベヤ装置1では、モータ5を作動させるとコンベヤベルト4の往路4aが右側から左側へ回動し、図5,図7(a)に示すように押えローラ7は重り8の重さでコンベヤベルト4の往路4aを前後のコンベヤフレーム2に押え付けて往路4aとの摩擦によって自転する。このメダルmが通過しない状態ではコンベヤベルト4は湾状部3eから浮いている。スロットマシン10からメダルmがメダル排出路10aを通じて排出されると、メダルmはコンベヤベルト4の往路4aに落下して左側へ搬送され、途中の屈折フレーム3を通過して上方へ搬送されて回収装置11に回収される。4bはコンベヤベルト4の復路である。
【0017】
このときメダルmが屈折フレーム3を通過する際、図6(a)に示すように押えローラ7が自転しながらメダルmの厚さ分軸支部材6の上方へのスライド及びコンベヤベルト4の下方への若干の変形で、メダルmの通過を妨げることなく円滑に搬送させる。しかも上方へ移動した押えローラ7は重り8の重さでメダルmを介してコンベヤベルト4の往路4aを依然押えており、コンベヤベルト4の大きな浮き上がりは発生しない。
【0018】
また、多量のメダルmが一度に搬送されてきた場合でも、図6(b)に示すようにコンベヤベルト4が湾状部3eに接する程に下方へ大きく変形し、メダルmが詰まることなく通過できる。さらに多量の場合も、図6(c),図7(b)に示すように軸支部材6が上方へさらに大きくスライドし、押えローラ7とコンベヤベルト4との間に広い間隔を形成して円滑に通過させる。
【0019】
その後、回収されたメダルmはメダル洗浄研磨装置12で洗浄研磨された後、リフター13で上方へ搬送されてベルトコンベヤ装置14でスロットマシン10の上方に再び供給され、メダル送出路14aでスロットマシン10に送り込まれる。
【実施例2】
【0020】
図8〜10に示す実施例2は、引張したバネの戻り力でコンベヤベルトを押えるようにした例である。図8は実施例2のベルトコンベヤ装置の屈折部の拡大斜視図、図9は実施例2のベルトコンベヤ装置の屈折部の分解斜視図、図10は実施例2の押えローラの動作とコンベヤベルトの変形を示す説明図である。図中、3f,6cは掛止突起、9はバネである。
【0021】
実施例2では、図8,9に示すように屈折フレーム3の下部側面と軸支部材6の上部側面にバネ9の両端部を掛止する掛止突起3f,6cを常態のバネ9の長さより長い間隔をおいて突設し、軸支部材6を屈折フレーム3の凹所3cに嵌挿して掛止突起3f,6c間にバネ9を引き延ばした状態で掛架している。
【0022】
図10(a)に示すようにバネ9の戻り力で軸支部材6が下方へ引張され、押えローラ7でコンベヤベルト4の往路4aを前後のコンベヤフレーム2に押えている。メダルmが通過する際は、図10(b)に示すように押えローラ7が自転しながら上方へ移動するとともにコンベヤベルト4が湾状部3eの方向へ変形し、バネ9の戻り力で押えローラ7によりメダルmを介してコンベヤベルト4の往路4aを下方向に押えながらメダルmを通過させる。その他、符号、構成は実施例1と同じである。
【0023】
図11,12に示すのは実施例1の軸支部材の他の例である。図11は実施例1の他の例の軸支部材の斜視図、図12は実施例1の他の例の軸支部材の分解斜視図である。図中、6dは掛止片、6eは掛止穴、7eは軸受、7fはキーである。
【0024】
図11,12に示す軸支部材6は左右2体で構成し、上面の対向位置に形成した掛止片6dと掛止穴6eで分割可能に掛止できるようにしている。シャフト7aの両端部にはキー7fを形成し、キー7fと係合する軸受7eを分割した軸支部材6の内側にそれぞれ形成し、シャフト7aは固定して取り付ける。この例は重り8を用いるものであるが、軸支部材6にバネ9を掛止する掛止突起6cを突設し、重り8とバネ9の両方に兼用できるようにしてもよい。その他、符号、構成は実施例1と同じである。
【0025】
図13に示すのは実施例1の押えローラの他の例である。図13は実施例1の他の例の押えローラの説明図である。図13(a),(b)に示す押えローラ7は、その外周面に形成されているメダルmの通過空間7dの様々な形状を示している。図13(a)に示すものは断面を長方形状に形成して通過空間7dを大きく取った例であり、図13(b)に示すのはコンベヤベルト4が広幅の場合において、通過空間7dを2箇所形成して3箇所でコンベヤベルト4の往路4aを押えるようにしている。その他、符号、構成は実施例1と同じである。
【0026】
図14に示すのは実施例1のベルトコンベヤ装置の他の例である。図14は実施例1の他の例のベルトコンベヤ装置の説明図である。図14に示すベルトコンベヤ装置1は、全体がU字型となるように5体のコンベヤフレーム2と2体の屈折フレーム3を組み合わせている。図中、15は凸曲部に配置させるガイドローラである。このように、搬送路を組むときに障害物等を迂回させる必要のあるレイアウトでも、一つのモータ5で一本の連続的なベルトコンベヤ装置1を自在に構成できる。その他、符号、構成は実施例1と同じである。
【0027】
図15に示すのは実施例1のベルトコンベヤ装置の配置の他の例である。図15は実施例1の他の例のベルトコンベヤ装置の設置状態を示す説明図で、スロットマシン10をその背面同士を対向させて配置した状態を横方向から図示したものである。対向するスロットマシン10の下部中央にベルトコンベヤ装置1を設置し、スロットマシン10のメダル排出路10aをベルトコンベヤ装置1に向けてそれぞれ傾斜させている。
【0028】
従って、本発明のベルトコンベヤ装置1はレイアウトに制限されない構造で低く設置できるから、メダル排出路10aの傾斜角θを水平に対して大きく取って急勾配にでき、メダルmをベルトコンベヤ装置1に迅速に排出させることが可能となる。その他、符号、構成は実施例1と同じである。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明のベルトコンベヤ装置は、主としてメダルやコイン等の遊技機の遊技媒体の搬送に用いられるが、その他、従来のベルトコンベヤで搬送される様々な搬送物の汎用ベルトコンベヤに応用できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】実施例1のベルトコンベヤ装置の設置状態を示す説明図である。
【図2】実施例1のベルトコンベヤ装置の全体斜視図である。
【図3】実施例1のベルトコンベヤ装置の屈折部の拡大斜視図である。
【図4】実施例1のベルトコンベヤ装置の屈折部の分解斜視図である。
【図5】実施例1のベルトコンベヤ装置の屈折部の縦断面図である。
【図6】実施例1の押えローラの動作とコンベヤベルトの変形を示す説明図である。
【図7】実施例1の押えローラの動作とコンベヤベルトの変形を示す説明図である。
【図8】実施例2のベルトコンベヤ装置の屈折部の拡大斜視図である。
【図9】実施例2のベルトコンベヤ装置の屈折部の分解斜視図である。
【図10】実施例2の押えローラの動作とコンベヤベルトの変形を示す説明図である。
【図11】実施例1の他の例の軸支部材の斜視図である。
【図12】実施例1の他の例の軸支部材の分解斜視図である。
【図13】実施例1の他の例の押えローラの説明図である。
【図14】実施例1の他の例のベルトコンベヤ装置の説明図である。
【図15】実施例1の他の例のベルトコンベヤ装置の設置状態を示す説明図である。
【図16】従来のベルトコンベヤ装置の説明図である。
【図17】従来のベルトコンベヤ装置の説明図である。
【図18】従来のベルトコンベヤ装置の説明図である。
【符号の説明】
【0031】
1 ベルトコンベヤ装置
2 コンベヤフレーム
2a 嵌合凹所
2b ボルト穴
3 屈折フレーム
3a 嵌合凸所
3b ボルト穴
3c 凹所
3d ガイド
3e 湾状部
3f 掛止突起
4 コンベヤベルト
4a 往路
4b 復路
5 モータ
5a,5b 歯車
5c 駆動軸
5d 駆動チェーン
5e 従動軸
6 軸支部材
6a ガイド溝
6b 軸穴
6c 掛止突起
6d 掛止片
6e 掛止穴
7 押えローラ
7a シャフト
7b スペーサ
7c 固定具
7d 通過空間
7e 軸受
7f キー
8 重り
8a ベアリング
9 バネ
10 スロットマシン
10a メダル排出路
11 回収装置
12 メダル洗浄研磨装置
13 リフター
14 ベルトコンベヤ装置
14a メダル送出路
15 ガイドローラ
20 遊技機
20a メダル排出路
21 ベルトコンベヤ装置
21a 駆動部
21b コンベヤフレーム
22 回収装置
23 屈折フレーム
24 コンベヤベルト
26 軸支部材
27 押えローラ
m メダル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線状のコンベヤフレームの途中を送り方向が立ち上がるように所定角度に屈折し、同コンベヤフレームの始終端間に無端のコンベヤベルトを掛架し、コンベヤフレームの屈折部にコンベヤベルトの往路面を上方から押えて屈折形状に沿わせる回転自在の押えローラを上下動可能に取り付けたベルトコンベヤ装置であって、搬送物が通過しない状態において、押えローラで押えられるコンベヤベルトがコンベヤフレームの屈折部上面から浮くように屈折部上面を下方へ緩やかに凹ませて湾状部を形成し、搬送物が押えローラとコンベヤベルトとの間に挟まれるとコンベヤベルトが湾状部の方向に変形できるようにし、同変形により押えローラとコンベヤベルトとの間に広い間隔を形成して搬送物が円滑に通過できるようにしたことを特徴とする、ベルトコンベヤ装置。
【請求項2】
コンベヤフレームの屈折部の左右側壁を上方へ立ち上げ、同立ち上げた左右側壁に凹所を形成し、同凹所に押えローラを軸支した軸支部材を上方から嵌挿してコンベヤベルトが浮く位置まで上下動できるようにした、請求項1記載のベルトコンベヤ装置。
【請求項3】
軸支部材又は押えローラに所定重量の重りを設け、重りの重量でコンベヤベルトを押えるようにした、請求項2記載のベルトコンベヤ装置。
【請求項4】
コンベヤフレームと軸支部材との間にバネを引張状態で掛架し、バネの戻り力でコンベヤベルトを押えるようにした、請求項2記載のベルトコンベヤ装置。
【請求項5】
軸支部材を左右に分離できる構造にした、請求項2〜4いずれか記載のベルトコンベヤ装置。
【請求項6】
押えローラの外周面に搬送物の通過空間となる凹所を形成した、請求項1〜5いずれか記載のベルトコンベヤ装置。
【請求項7】
コンベヤフレームの屈折部が、その前後の直線部と凹所及び凸所で嵌着自在に分離できる構造にした、請求項1〜6いずれか記載のベルトコンベヤ装置。
【請求項8】
請求項1〜7いずれか記載のベルトコンベヤ装置が、遊技機のメダルの搬送に用いられるものである、メダル搬送用ベルトコンベヤ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−481(P2007−481A)
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−185956(P2005−185956)
【出願日】平成17年6月27日(2005.6.27)
【出願人】(000108247)株式会社ジェッター (42)
【Fターム(参考)】