説明

ベルトコンベヤ装置

【課題】ベルトの折返し部を形成するプーリの取外しに両搬送部を連結する側板を取り外すことなく側板外へ取り出す。
【解決手段】プーリユニットは、コンベヤベルト70の取外し時にトッププーリが取り外され、コンベヤベルト70の取付時にトッププーリが取り外され、コンベヤベルト70の取付後にボトムプーリに軸支されるコンベヤベルト70を第一搬送部10方向へ押圧するようにトッププーリが取り付られ、コンベヤベルト70の緩め時又は清掃時に、リターンローラ50、プーリユニットのトッププーリ及び第一搬送部10のヘッドプーリは、それぞれコンベヤフレーム及びサブフレームから取り外され、ベンドプーリは、ベンドプーリ支持ネジを取り外すことによって側板から取り外され、窓穴から側板の外側へ取り出され、コンベヤベルト70は、ベルト巻き返し部を第一搬送部10及び第二搬送部20側から引っ張ることによって引き出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルトの緩め時又は清掃時の作業を容易にするベルトコンベヤ装置を提供することにある。
【背景技術】
【0002】
従来、水平に配置した第一搬送部と、第一搬送部によって搬送されるワークを乗り継ぎ位置で、斜め上方に上昇走行するように配置した第二搬送部との間に、一つ無端状のコンベヤベルトを周回走行させるように掛け渡し、両搬送部間において、無端状のコンベヤベルトの巻き返し部を形成するように中間ローラを取り付けたベルトコンベヤ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
中間ローラは、第一搬送部の反転ローラに軸支されるリンクアームに取り付けられている。リンクアームは、コンベヤ装置本体のフレーム側に取り付けられたレバー又はコンベヤ装置本体のフレームに固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−210508号公報
【特許文献2】特開2006−061584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種のベルトコンベヤ装置では、例えば、ワークから零れ落ちた粉体や食材などの付着によって汚染された無端状のコンベヤベルトを掃除する場合、ベルトを緩める必要がある。この場合、ベルトの折返し部を形成している中間ローラを取り外すこととなる。
ところが、特許文献1に記載のベルトコンベヤ装置では、中間ローラがコンベヤ装置本体のフレーム側に取り付けられたレバー又はコンベヤ装置本体のフレームに固定されているので、コンベヤ装置本体のフレームを取り外し、レバーやリンクアームを取り外すなどの複雑な作業が必要であった。
【0006】
一方、特許文献2には、テンションローラの端部を回転自在に支持する軸支部に対して取外し自在にする技術が開示されている。
しかしながら、特許文献2に記載の接続用搬送装置は、搬送ベルトの張力が掛かった状態でテンションローラが軸支持部から取り外され、勢いよく押し出される虞がある。
【0007】
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、ベルトの折返し部を形成するプーリの取外しに両搬送部を連結する側板を取り外すことなく側板外へ取り出すことが可能なベルトコンベヤ装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、ベルトの折返し部を形成するプーリの取外し時に搬送ベルトの張力を低下させた状態で、プーリを側板外へ取り出してベルトの折返し部を解放可能なベルトコンベヤ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、平行に配置される取付枠部をベルト受け面を介して連結してなるコンベヤフレームの一端間にテールプーリを取り付け、コンベヤフレームの他端間にヘッドプーリを取外し自在に取り付ける第一搬送部と、平行に配置される取付枠部をベルト受け面を介して連結してなるコンベヤフレームの一端間にテールプーリを取り付け、コンベヤフレームの他端間にヘッドプーリを取り付ける第二搬送部と、第一搬送部のヘッドプーリの下方に第二搬送部のテールプーリを配した状態で、第一搬送部と第二搬送部とをそれぞれのコンベヤフレームの取付枠部を同一平面上で連結して第一搬送部と第二搬送部とを結合する側板と、第一搬送部のヘッドプーリと第二搬送部のテールプーリとの間において側板間に取外し自在に取り付けられ、ベルトの折返し部を形成するベンドプーリと、第二搬送部のコンベヤフレームの途中において取外し自在に取り付けられるリターンローラと、平行に配置される一対のサブフレームの一端間にボトムプーリを取り付け、一対のサブフレームの他端間にトッププーリを取外し自在に取り付け、第一搬送部のヘッドプーリの下方において側板間に取り付けられるプーリユニットと、第一搬送部のテールプーリ及びヘッドプーリ、ベンドプーリ、第二搬送部のテールプーリ及びヘッドプーリ、リターンローラ、プーリユニットのボトムプーリ及びトッププーリ間に掛け渡されて周回走行する無端状のコンベヤベルトと、第一搬送部のテールプーリ、プーリユニットのボトムプーリ又は第二搬送部のヘッドプーリの何れかに連絡する駆動装置とを備え、側板は、第一搬送部の下向きに開口しベンドプーリの両端部を軸支する受部を有するベンドプーリブロックと、ベンドプーリブロックの受部に軸支されるベンドプーリの両端部を支持するベンドプーリ支持ネジと、ベンドプーリ支持ネジを取外し後のベンドプーリを取り出すための窓穴と、プーリユニットを支持するプーリユニット支持ネジとを有し、プーリユニットは、無端状のコンベヤベルトの取外し時にトッププーリが取り外され、無端状のコンベヤベルトの取付時にトッププーリが取り外され、無端状のコンベヤベルトの取付後にボトムプーリに軸支される無端状のコンベヤベルトを第一搬送部方向へ押圧するようにトッププーリが取り付られ、無端状のコンベヤベルトの緩め時又は清掃時に、リターンローラ、プーリユニットのトッププーリ及び第一搬送部のヘッドプーリは、それぞれコンベヤフレーム及びサブフレームから取り外され、ベンドプーリは、ベンドプーリ支持ネジを取り外すことによって側板から取り外され、窓穴から側板の外側へ取り出され、無端状のコンベヤベルトは、ベルト巻き返し部を第一搬送部及び第二搬送部側から引っ張ることによって引き出されることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、平行に配置される取付枠部をベルト受け面を介して連結してなるコンベヤフレームの一端間にテールプーリを取り付け、コンベヤフレームの他端間にヘッドプーリを取外し自在に取り付ける第一搬送部と、平行に配置される取付枠部をベルト受け面を介して連結してなるコンベヤフレームの一端間にテールプーリを取り付け、コンベヤフレームの他端間にヘッドプーリを取り付ける第二搬送部と、第一搬送部のヘッドプーリの上方に第二搬送部のテールプーリを配した状態で、第一搬送部と第二搬送部とをそれぞれのフレームを同一平面上で連結して第一搬送部と第二搬送部とを結合する側板と、第一搬送部のヘッドプーリと第二搬送部のテールプーリとの間において側板間に取外し自在に取り付けられ、ベルトの折返し部を形成するベンドプーリと、第二搬送部のコンベヤフレームの途中において取外し自在に取り付けられるリターンローラと、平行に配置される一対のサブフレームの一端間にボトムプーリを取り付け、一対のサブフレームの他端間にトッププーリを取外し自在に取り付け、第一搬送部のヘッドプーリの下方において側板間に取り付けられるプーリユニットと、第一搬送部のテールプーリ及びヘッドプーリ、ベンドプーリ、第二搬送部のテールプーリ及びヘッドプーリ、リターンローラ、プーリユニットのボトムプーリ及びトッププーリ間に掛け渡されて周回走行する無端状のコンベヤベルトと、第一搬送部のヘッドプーリ、プーリユニットのボトムプーリ又は第二搬送部のヘッドプーリの何れかに連絡する駆動装置とを備え、側板は、第一搬送部の下向きに開口しベンドプーリの両端部を軸支する受部を有するベンドプーリブロックと、ベンドプーリブロックの受部に軸支されるベンドプーリの両端部を支持するベンドプーリ支持ネジと、ベンドプーリを取り出し又は取り入れるための窓穴と、プーリユニットを支持するプーリユニット支持ネジとを有し、プーリユニットは、無端状のコンベヤベルトの取外し時にトッププーリが取り外され、無端状のコンベヤベルトの取付時にトッププーリが取り外され、無端状のコンベヤベルトの取付後にボトムプーリに軸支される無端状のコンベヤベルトを第一搬送部方向へ押圧するようにトッププーリが取り付られ、無端状のコンベヤベルトの緩め時又は清掃時に、リターンローラ、プーリユニットのトッププーリ及び第一搬送部のヘッドプーリは、それぞれコンベヤフレーム及びサブフレームから取り外され、ベンドプーリは、ベンドプーリ支持ネジを取り外すことによって側板から取り外され、窓穴から側板の外側へ取り出され、無端状のコンベヤベルトは、ベルト巻き返し部を第一搬送部及び第二搬送部側から引っ張ることによって引き出されることを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載のベルトコンベヤ装置において、第一搬送部は、コンベヤフレームの端部に取り付けられ、無端状のコンベヤベルトの走行方向に向かって開口するヘッドプーリを軸支する受部を有するプーリブラケットと、プーリブラケットの受部に軸支されるヘッドプーリの軸部に当接してプーリブラケットに取り付けられる軸押さえとで構成されるヘッドプーリ受具を備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れか記載のベルトコンベヤ装置において、リターンローラは、コンベヤフレームに向かって開口する受部を有し、コンベヤフレームの下面側に対向して配置されるリターンローラブラケットに、リターンローラの両端部の軸部を受部に落とし込んで嵌入することによって支持され、取外し時には、リターンローラの両端部の軸部をコンベヤフレーム方向に移動して受部の外へ押し出すことによって取り外されることを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の何れか記載のベルトコンベヤ装置において、プーリユニットは、サブフレームの端部に取り付けられ、無端状のコンベヤベルトの走行面と交差し第一搬送部の下面側から外方に向かって開口するヘッドプーリを軸支する受部を有するプーリブラケットと、プーリブラケットの受部に軸支されるヘッドプーリの軸部に当接してプーリブラケットに取り付けられる軸押さえとで構成されるヘッドプーリ受具を備えていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の何れか記載のベルトコンベヤ装置において、第一搬送部のヘッドプーリ、ベンドプーリ、リターンローラ及びプーリユニットのトッププーリは、両端部が非丸断面形状の軸部を有するプーリ軸と、プーリ軸の外側に玉軸受を介して回転自在に取り付けられるパイプとで構成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項7に係る発明は、請求項3乃至6の何れか記載のベルトコンベヤ装置において、ベンドプーリブロックの受部、リターンローラブラケットの受部、プーリブラケットの受部は、非丸断面形状を為していることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7の何れか記載のベルトコンベヤ装置において、第一搬送部と第二搬送部とは、側板を介して第二搬送部が第一搬送部に対して斜め上方に上昇走行するように配置されていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項2乃至7の何れか記載のベルトコンベヤ装置において、第一搬送部と第二搬送部とは、側板を介して第二搬送部が第一搬送部に対して斜め上方から下降走行するように配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ベルトの折返し部を形成するプーリの取外し時に両搬送部を連結する側板を取り外すことなく側板外へ取り出すことが可能となる。
また、本発明によれば、ベルトの折返し部を形成するプーリの取外し時に搬送ベルトの張力を低下させた状態で、プーリを側板外へ取り出すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係るベルトコンベヤ装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るベルトコンベヤ装置を示す平面図である。
【図3】図1における主要部を拡大して示す側面図である。
【図4】図1における第一搬送部を示す分解斜視図である。
【図5】図1における第一搬送部と第二搬送部との組付け構造を示す斜視図である。
【図6】図1におけるベンドプーリを拡大して示す正面図である。
【図7】図1におけるベンドプーリを取り外した状態を拡大して示す正面図である。
【図8】図1におけるベンドプーリの取付状態と取外し状態とを示す側面図である。
【図9】図1におけるリターンローラを拡大して示す正面図である。
【図10】図9におけるリターンローラの組付け構造を示す側面図である。
【図11】図9におけるリターンローラの取外し状態を示す正面図である。
【図12】図11におけるリターンローラの組付け構造を示す側面図である。
【図13】図1におけるプーリユニットを下面側から拡大して示す斜視図である。
【図14】図1におけるプーリユニットを無端状のコンベヤベルトを仮想線で表して下面側から拡大して示す斜視図である。
【図15】図13及び図14におけるプーリユニットのトッププーリ側を分解して示す斜視図である。
【図16】図13及び図14におけるプーリユニットのトッププーリを軸押さえ部に組み付けた後にプーリ受け具に装着する前の状態を示す斜視図である。
【図17】図1におけるベルトコンベヤ装置において、ベルトコンベヤ装置のリターンローラを取り外し、プーリユニットのトッププーリを取り外し、第一搬送部のヘッドプーリを取り外し、ベンドプーリを取り外して窓穴まで移動した状態を示す斜視図である。
【図18】図17に示す状態からベンドプーリを窓穴から取り除き、無端状のコンベヤベルトの折返し部を第一搬送部及び第二搬送部側へ引き出した状態を示す側面図である。
【図19】本発明の別の実施形態に係るベルトコンベヤ装置を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図18は、本発明の一実施形態に係るベルトコンベヤ装置1を示す。
本実施形態に係るベルトコンベヤ装置1は、第一搬送部10と第二搬送部20との間を周回走行させるように無端状のコンベヤベルト70を掛け渡し、第一搬送部10のヘッドプーリ13と第二搬送部20のテールプーリ22との間において、無端状のコンベヤベルト70の巻き返し部を形成するようにベンドプーリ40を取外し自在に取り付けている。
【0016】
第一搬送部10は、平行に配置される取付枠部11cをベルト受け面11dを介して連結してなるコンベヤフレーム11の一端11a間にテールプーリ12を取外し自在に取り付け、コンベヤフレーム11の他端11b間にヘッドプーリ13を取外し自在に取り付けている。
第二搬送部20と、平行に配置される取付枠部21cをベルト受け面21dを介して連結してなるコンベヤフレーム21の一端21a間にテールプーリ22を取外し自在に取り付け、コンベヤフレーム21の他端21b間にヘッドプーリ23を取り付けている。
【0017】
コンベヤフレーム11,21は、それぞれの取付枠部11c,21cの外側部の長手方向に蟻溝11e,21eを設けるとともにそれぞれの取付枠部11c,21cの底面部の長手方向に蟻溝11f,21fを設けている。
第一搬送部10のテールプーリ12は、後述する第一搬送部10のヘッドプーリ13と同様に、両端部が例えば小判型などの非丸断面形状の軸部を有するプーリ軸(図示せず)と、そのプーリ軸の外側に玉軸受(図示せず)を介して回転自在に取り付けられるパイプ(図示せず)とで構成されている。
第一搬送部10のヘッドプーリ13は、両端部が例えば小判型などの非丸断面形状の軸部を有するプーリ軸13aと、プーリ軸13aの外側に玉軸受(図示せず)を介して回転自在に取り付けられるパイプ13bとで構成されている。
【0018】
第二搬送部20のテールプーリ22は、第一搬送部10のヘッドプーリ13と同様に、両端部が例えば小判型などの非丸断面形状の軸部を有するプーリ軸(図示せず)と、そのプーリ軸の外側に玉軸受(図示せず)を介して回転自在に取り付けられるパイプ(図示せず)とで構成されている。
第二搬送部20のヘッドプーリ23は、モータなどの駆動装置80の動力をチェーン・スプロケット(図示せず)を介して回転されるドライブプーリで構成されている。
【0019】
第一搬送部10のテールプーリ12及びヘッドプーリ13は、一対のコンベヤフレーム11の両端部11a,11bに取り付けられるプーリ受具19にそれぞれ取り付けられている。
第二搬送部20のテールプーリ22は、一対のコンベヤフレーム21の端部21aに取り付けられるプーリ受具(プーリ受具19と同様の構造をしており、図示せず。)に取り付けられている。
第二搬送部20のヘッドプーリ23は、一対のコンベヤフレーム21の端部21bに取り付けられるドライブプーリ用軸受(図示せず)に取り付けられている。
【0020】
プーリ受具19は、コンベヤフレーム11に取付時にコンベヤフレーム11方向に開口する例えば小判型などの非丸断面形状の受部17を有するプーリブラケット16と、テールプーリ12のプーリ軸及びヘッドプーリ13のプーリ軸13aを保持しプーリブラケット16の受部17に支持される軸押さえ18とで構成されている。
プーリブラケット16は、軸押さえ18をねじ止めするためのねじ穴16bを設け、例えば小判型などの非丸断面形状の受部17を有するブラケット本体16aと、このブラケット本体16aの側部から突出し、コンベヤフレーム11の蟻溝11e内に挿入され、プーリブラケット16を支持する軸部16cとを備えている。軸部16cには、蟻溝11eに挿入後にねじ止めするためのねじ穴16dを設けている。
【0021】
軸押さえ18は、テールプーリ12のプーリ軸及びヘッドプーリ13のプーリ軸13aを挿入させる例えば小判型などの非丸断面形状の軸孔18bを設け、プーリブラケット16の受部17と同様の外形形状を為す軸押さえ本体18aと、軸押さえ18をプーリブラケット16にねじ止めするためにネジ18dを挿通するための穴18cとを備えている。
【0022】
第一搬送部10と第二搬送部20とは、第一搬送部10のヘッドプーリ13の下方に第二搬送部20のテールプーリ22を配した状態で、一対の側板30を配し、第一搬送部10と第二搬送部20とをそれぞれのコンベヤフレーム11,21の取付枠部11c,21cを同一平面上でL字状に連結した後、各側板30の外側から係止ネジ30aを取付枠部11c,21cの蟻溝11e,21eにねじ込むことによって結合されている。
【0023】
一対の側板30は、第一搬送部10の下方から挿入されるベンドプーリ40の両端から突出するプーリ軸41を軸支する受部32を有するベンドプーリブロック31を支持するネジ33と、ベンドプーリブロック31の受部32に軸支されるベンドプーリ40の両端から突出するプーリ軸41を支持するベンドプーリ支持ネジ34と、ベンドプーリ支持ネジ34を取外し後のベンドプーリ40を取り出すための窓穴35と、プーリユニット60を支持するプーリユニット支持ネジ36とを有する。なお、窓穴35は、何れかの側板30に設けてあれば良い。また、一対の側板30は、下部において繋ぎ材39によって結合されている。繋ぎ材39はネジ37によって係止されている。ここで、ベンドプーリブロック31の受部32は、ベンドプーリ40のプーリ軸41の外形形状と同様に、例えば小判型などの非丸断面形状を為している。
【0024】
ベンドプーリ40は、第一搬送部10のヘッドプーリ13と第二搬送部20のテールプーリ22との間において、側板30間にベンドプーリブロック31及びネジ33によって取外し自在に取り付けられている。
ベンドプーリ40は、両端部が例えば小判型などの非丸断面形状の軸部を有するプーリ軸41と、プーリ軸41の外側に玉軸受43を介して回転自在に取り付けられるパイプ42とで構成されている。
【0025】
リターンローラ50は、第二搬送部20の一対のコンベヤフレーム21の途中で一対のコンベヤフレーム21に対向して取り付けたリターンローラブラケット53に両端部のプーリ軸51を介して取外し自在に取り付けられている。
リターンローラ50は、両端部が例えば小判型などの非丸断面形状の軸部を有するプーリ軸51と、プーリ軸51の外側に玉軸受(図示せず)を介して回転自在に取り付けられるパイプ52とで構成されている。
【0026】
リターンローラブラケット53は、コンベヤフレーム21に向かって開口する例えば小判型などの非丸断面形状の受部54を設け、コンベヤフレーム21の取付枠部21cの底面の蟻溝21fに受部54を対向してネジ55によってねじ止めされている。
プーリユニット60は、第一搬送部10のヘッドプーリ13の下方において、側板30間にプーリユニット支持ネジ36によって取り付けられている。
プーリユニット60は、平行に配置される一対のサブフレーム61の一端61a間にボトムプーリ62を取外し自在に取り付け、一対のサブフレーム61の他端61b間にトッププーリ63を取外し自在に取り付けている。
サブフレーム61は、コンベヤフレーム11,21の取付枠部11c,21cと同様の形状を為し、ベルト受け面を持たないものである。サブフレーム61は、少なくとも外側部の長手方向に蟻溝61cを設けている。
【0027】
プーリユニット60のボトムプーリ62及びトッププーリ63は、平行に配置される一対のサブフレーム61の両端部61a,61bに取り付けられるプーリ受具64にそれぞれ取り付けられている。
プーリ受具64は、コンベヤフレーム11の下面側においてコンベヤフレーム11の反対方向に開口する例えば小判型などの非丸断面形状の受部66を有するプーリブラケット65と、ボトムプーリ62のプーリ軸(図示せず)及びトッププーリ63のプーリ軸63aを保持しプーリブラケット65の受部66に支持される軸押さえ67とで構成されている。
【0028】
プーリブラケット65は、軸押さえ67をネジ67fによってねじ止めするためのねじ穴65cを設け、例えば小判型などの非丸断面形状の受部66を有するブラケット本体65aと、このブラケット本体65aの側部から突出し、サブフレーム61の蟻溝61c内に挿入され、プーリブラケット65を支持する軸部65dとを備えている。軸部65dには、蟻溝61cに挿入後にねじ止めするためのねじ穴65eを設けている。このサブフレーム61を側板30に固定するプーリユニット支持ねじ36は、蟻溝61c内に図示しないナットを入れて側板を介して締結しても良いし、プーリブラケット65の蟻溝61cに挿入した軸部65dのねじ穴65eを相手側に、側板を介して締結しても良い。
軸押さえ67は、ボトムプーリ62のプーリ軸(図示せず)及びトッププーリ63のプーリ軸63aを挿入させる例えば小判型などの非丸断面形状の軸孔67bを設け、プーリブラケット65の受部66と同様の外形形状を為す軸押さえ本体67aと、軸押さえ67をプーリブラケット65にねじ止めするためにネジ67fを挿通するための穴67cとを備えている。
【0029】
無端状のコンベヤベルト70は、第一搬送部10のテールプーリ12、第一搬送部10のヘッドプーリ13、ベンドプーリ40、第二搬送部20のテールプーリ22、第二搬送部20のヘッドプーリ23、リターンローラ50、プーリユニット60のボトムプーリ62及びトッププーリ63間に掛け渡されて周回走行するように構成されている。
本実施形態に係るベルトコンベヤ装置1には、第一搬送部10及び第二搬送部20において、脚部90が取り付けられ、床面上に据え付けられている。
【0030】
次に、本実施形態に係るベルトコンベヤ装置1の作用を説明する。
先ず、例えば、図18に示すように、第一搬送部10のヘッドプーリ13、ベンドプーリ40、リターンローラ50及びプーリユニット60のトッププーリ63を取り外した状態で、無端状のコンベヤベルト70を第一搬送部10及び第二搬送部20に取り付ける。
もし、コンベヤベルト70が完全にベルトコンベヤ装置1から取り外された状態から取り付ける場合は、繋ぎ材39を取り外した後、第一搬送部10のテールプーリ12、第二搬送部20のヘッドプーリ23に掛け回した後に、コンベヤベルト70の帰り側下側から繋ぎ材39を図3のような状態に止め付ける。
【0031】
次に、例えば、図17に示すように、ベンドプーリ40を一方の側板30の窓穴35から側板30間にコンベヤベルト70の搬送面を巻き回すようにして挿入し、例えば、図7に示すように、側板30間において無端状のコンベヤベルト70の上にベンドプーリ40を載せた状態でベンドプーリ40の両端部のプーリ軸41を各側板30に取り付けてあるベンドプーリブロック31の受部32内に挿入する。その後、例えば、図6に示すように、各側板30の外側からベンドプーリ支持ネジ34をねじ込んでベンドプーリ40の両端部のプーリ軸41を支持する。これによってベルトの折返し部が形成される。
次に、例えば、図13に示すように、プーリユニット60のボトムプーリ62に当接している無端状のコンベヤベルト70に対し、プーリユニット60のトッププーリ63で無端状のコンベヤベルト70を第一搬送部10方向へ押圧してプーリ受具64に取り付け、プーリ受具64に軸押さえ67をねじ止めする。
【0032】
次に、例えば、図5に示すように、第一搬送部10上に配されている無端状のコンベヤベルト70の下側にヘッドプーリ13を挿入した後、ヘッドプーリ13に軸押さえ18を取り付ける。そして、第一搬送部10のコンベヤフレーム11の他端11b間に取り付けているプーリ受具16に、軸押さえ18を取り付けた状態のヘッドプーリ13を取り付け、プーリ受具16に軸押さえ18をねじ止めする。
次に、リターンローラ50を無端状のコンベヤベルト70の下面側から第二搬送部20の一対のコンベヤフレーム21に向けてコンベヤベルト70を持ち上げながら、例えば、図11、図12における矢印の逆向き方向からリターンローラ50の両端部のプーリ軸51を第二搬送部20の一対のコンベヤフレーム21に対向して取り付けたリターンローラブラケット53の受部54に落とし込んで装着する。
以上によって、例えば、図1〜図3に示すように、本実施形態に係るベルトコンベヤ装置1の組立が完了する。
【0033】
このように組み立てられたベルトコンベヤ装置1は、駆動装置80を駆動して無端状のコンベヤベルト70を周回走行させることによって、水平に配された第一搬送部10に載せられた搬送物を、所定の角度で上向きに傾斜される第二搬送部20に移送し、第二搬送部20のヘッドプーリ23側へ受け渡すことができる。
【0034】
次に、ベルトの緩め時又は清掃時の作業について説明する。
上述のように運転されているベルトコンベヤ装置1において、例えば、搬送物から零れ落ちる粉や食材などが無端状のコンベヤベルト70に付着したり、例えば、ベンドプーリ40などのプーリなどに汚れが付着するなどの事態が発生すると、ベルトの清掃が行われる。
先ず、例えば、図12、図13において矢印で示すように、リターンローラ50を第二搬送部20の一対のコンベヤフレーム21の上方に向かって持ち上げ、リターンローラブラケット53の受部54から外し、取り出す。
【0035】
次に、例えば、図5における矢印と反対方向に第一搬送部10のヘッドプーリ13を取り外す。そのために、ヘッドプーリ13を軸支しているプーリ受具16に取り付けられている軸押さえ18からネジ18dを取り去った後、軸押さえ18を取り付けた状態でヘッドプーリ13をプーリ受具16から取り去る。
次に、例えば、図13において、トッププーリ63を軸支しているプーリ受具64に取り付けられている軸押さえ67からネジ67fを取り去った後、軸押さえ67を取り付けた状態でトッププーリ63をプーリ受具64から取り去る。
【0036】
次に、例えば、図7、図8に示すように、ベンドプーリ40を支持しているベンドプーリ支持ネジ34を緩め、ベンドプーリ40を下方に落下させる。
次に、例えば、図17に示すように、ベンドプーリ40によって形成されている無端状のコンベヤベルト70の折返し部を一方の側板30の窓穴35に引き寄せ、窓穴35からベンドプーリ40を引き抜く。これによって、無端状のコンベヤベルト70の折返し部が無くなる。
【0037】
以上によって、例えば、図18に示すように、ベンドプーリ40によるベルトの折返し部を第一搬送部10及び第二搬送部20側へ引き出すことによって、無端状のコンベヤベルト70は、第一搬送部10のテールプーリ12及び第二搬送部20のヘッドプーリ23以外には接していないので、無端状のコンベヤベルト70が自由に取り回しすることが可能となり、上下面の清掃が容易にできる。
清掃後は、上述した組立手順に従って組立を行う。
【0038】
このように、本実施形態に係るコンベヤ装置1によれば、側板30の取外しなどの複雑な分解をすることなく容易にプーリの着脱が可能となる。
なお、上記実施形態では、第一搬送部10のヘッドプーリ13の下方に第二搬送部20のテールプーリ22を配置した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、図19に示すように、第一搬送部10のヘッドプーリ13の上方に第二搬送部20のテールプーリ22を配置しても良い。この場合には、ベンドプーリ40が第二搬送部20の下方に配置されることとなる。この形であれば、斜めに配置された第二搬送部20から斜め下方に搬送物を搬送し、乗り継ぎ位置で、例えば、水平に配置した第一搬送部10へ、搬送物を走行させるのに好適である。その際、第二搬送部20のテールプーリ22とヘッドプーリ23、第一搬送部10のテールプーリ12とヘッドプーリ13は、その位置関係がそれぞれ逆になる。
【0039】
また、上記各実施形態では、第一搬送部10及び第二搬送部20のコンベヤフレーム11,21の両端にプーリ受具19(第二搬送部20に用いるプーリ受具は図示せず)を取り付け、テールプーリ12,22及びヘッドプーリ13,23を取外し自在としたが、本発明はこれに限らず、例えば、ヘッドプーリ13以外は、取外しができない構造としても良い。
また、上記各実施形態では、プーリユニット60のフレーム61の両端にプーリ受具64を取り付け、トッププーリ63及びボトムプーリ62を取外し自在としたが、本発明はこれに限らず、例えば、トッププーリ63以外は、取外しができない構造としても良い。
【0040】
また、上記各実施形態では、第一搬送部10のヘッドプーリ13、ベンドプーリ40、リターンローラ50及びプーリユニット60のトッププーリ63は、プーリ軸13a,41a,51a,63aの軸部を小判型として説明したが、本発明はこれに限らず、丸断面以外であればその断面形状は任意である。
【0041】
また、上記各実施形態では、ベンドプーリブロック31の受部32、リターンローラブラケット53の受部54、プーリブラケット65の受部66は、小判型として説明したが、本発明はこれに限らず、第一搬送部10のヘッドプーリ13、ベンドプーリ40、リターンローラ50及びプーリユニット60のトッププーリ63におけるプーリ軸13a,41a,51a,63aの軸部と同じ形状をすれば良く、丸断面以外であればその断面形状は任意である。
また、上記各実施形態では、駆動装置80を第二搬送部20のヘッドプーリ23と連絡する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、第一搬送部10のテールプーリ12と連絡するようにしても良い。
【符号の説明】
【0042】
1 ベルトコンベヤ装置
10 第一搬送部
11、21 コンベヤフレーム
12、22 テールプーリ
13、23 ヘッドプーリ
16、65 プーリブラケット
17、32、54、66 受部
18、67 軸押さえ
19、64 プーリ受具
20 第二搬送部
30 側板
30a 係止ネジ
31 ベンドプーリブロック
33、55 ネジ
34 ベンドプーリ支持ネジ
35 窓穴
36 プーリユニット支持ネジ
40 ベンドプーリ
50 リターンローラ
53 リターンローラブラケット
60 プーリユニット
61 サブフレーム
62 ボトムプーリ
63 トッププーリ
70 無端状のコンベヤベルト
80 駆動装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
平行に配置される取付枠部をベルト受け面を介して連結してなるコンベヤフレームの一端間にテールプーリを取り付け、前記コンベヤフレームの他端間にヘッドプーリを取外し自在に取り付ける第一搬送部と、
平行に配置される取付枠部をベルト受け面を介して連結してなるコンベヤフレームの一端間にテールプーリを取り付け、前記コンベヤフレームの他端間にヘッドプーリを取り付ける第二搬送部と、
前記第一搬送部のヘッドプーリの下方に前記第二搬送部のテールプーリを配した状態で、前記第一搬送部と前記第二搬送部とをそれぞれのコンベヤフレームの取付枠部を同一平面上で連結して前記第一搬送部と前記第二搬送部とを結合する側板と、
前記第一搬送部のヘッドプーリと前記第二搬送部のテールプーリとの間において前記側板間に取外し自在に取り付けられ、ベルトの折返し部を形成するベンドプーリと、
前記第二搬送部の前記コンベヤフレームの途中において取外し自在に取り付けられるリターンローラと、
平行に配置される一対のサブフレームの一端間にボトムプーリを取り付け、前記一対のサブフレームの他端間にトッププーリを取外し自在に取り付け、前記第一搬送部のヘッドプーリの下方において前記側板間に取り付けられるプーリユニットと、
前記第一搬送部のテールプーリ及びヘッドプーリ、前記ベンドプーリ、前記第二搬送部のテールプーリ及びヘッドプーリ、前記リターンローラ、前記プーリユニットのボトムプーリ及びトッププーリ間に掛け渡されて周回走行する無端状のコンベヤベルトと、
前記第一搬送部のテールプーリ、前記プーリユニットのボトムプーリ又は前記第二搬送部のヘッドプーリの何れかに連絡する駆動装置と
を備え、
前記側板は、前記第一搬送部の下向きに開口し前記ベンドプーリの両端部を軸支する受部を有するベンドプーリブロックと、前記ベンドプーリブロックの受部に軸支される前記ベンドプーリの両端部を支持するベンドプーリ支持ネジと、前記ベンドプーリ支持ネジを取外し後の前記ベンドプーリを取り出すための窓穴と、前記プーリユニットを支持するプーリユニット支持ネジとを有し、
前記プーリユニットは、前記無端状のコンベヤベルトの取外し時に前記トッププーリが取り外され、前記無端状のコンベヤベルトの取付時に前記トッププーリが取り外され、前記無端状のコンベヤベルトの取付後に前記ボトムプーリに軸支される前記無端状のコンベヤベルトを前記第一搬送部方向へ押圧するように前記トッププーリが取り付られ、
前記無端状のコンベヤベルトの緩め時又は清掃時に、前記リターンローラ、前記プーリユニットのトッププーリ及び前記第一搬送部のヘッドプーリは、それぞれ前記コンベヤフレーム及び前記サブフレームから取り外され、前記ベンドプーリは、前記ベンドプーリ支持ネジを取り外すことによって前記側板から取り外され、前記窓穴から前記側板の外側へ取り出され、前記無端状のコンベヤベルトは、前記ベルト巻き返し部を前記第一搬送部及び第二搬送部側から引っ張ることによって引き出される
ことを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項2】
平行に配置される取付枠部をベルト受け面を介して連結してなるコンベヤフレームの一端間にテールプーリを取り付け、前記コンベヤフレームの他端間にヘッドプーリを取外し自在に取り付ける第一搬送部と、
平行に配置される取付枠部をベルト受け面を介して連結してなるコンベヤフレームの一端間にテールプーリを取り付け、前記コンベヤフレームの他端間にヘッドプーリを取り付ける第二搬送部と、
前記第一搬送部のヘッドプーリの上方に前記第二搬送部のテールプーリを配した状態で、前記第一搬送部と前記第二搬送部とをそれぞれのフレームを同一平面上で連結して前記第一搬送部と前記第二搬送部とを結合する側板と、
前記第一搬送部のヘッドプーリと前記第二搬送部のテールプーリとの間において前記側板間に取外し自在に取り付けられ、ベルトの折返し部を形成するベンドプーリと、
前記第二搬送部の前記コンベヤフレームの途中において取外し自在に取り付けられるリターンローラと、
平行に配置される一対のサブフレームの一端間にボトムプーリを取り付け、前記一対のサブフレームの他端間にトッププーリを取外し自在に取り付け、前記第一搬送部のヘッドプーリの下方において前記側板間に取り付けられるプーリユニットと、
前記第一搬送部のテールプーリ及びヘッドプーリ、前記ベンドプーリ、前記第二搬送部のテールプーリ及びヘッドプーリ、前記リターンローラ、前記プーリユニットのボトムプーリ及びトッププーリ間に掛け渡されて周回走行する無端状のコンベヤベルトと、
前記第一搬送部のヘッドプーリ、前記プーリユニットのボトムプーリ又は前記第二搬送部のヘッドプーリの何れかに連絡する駆動装置と
を備え、
前記側板は、前記第一搬送部の下向きに開口し前記ベンドプーリの両端部を軸支する受部を有するベンドプーリブロックと、前記ベンドプーリブロックの受部に軸支される前記ベンドプーリの両端部を支持するベンドプーリ支持ネジと、前記ベンドプーリを取り出し又は取り入れるための窓穴と、前記プーリユニットを支持するプーリユニット支持ネジとを有し、
前記プーリユニットは、前記無端状のコンベヤベルトの取外し時に前記トッププーリが取り外され、前記無端状のコンベヤベルトの取付時に前記トッププーリが取り外され、前記無端状のコンベヤベルトの取付後に前記ボトムプーリに軸支される前記無端状のコンベヤベルトを前記第一搬送部方向へ押圧するように前記トッププーリが取り付られ、
前記無端状のコンベヤベルトの緩め時又は清掃時に、前記リターンローラ、前記プーリユニットのトッププーリ及び前記第一搬送部のヘッドプーリは、それぞれ前記コンベヤフレーム及び前記サブフレームから取り外され、前記ベンドプーリは、前記ベンドプーリ支持ネジを取り外すことによって前記側板から取り外され、前記窓穴から前記側板の外側へ取り出され、前記無端状のコンベヤベルトは、前記ベルト巻き返し部を前記第一搬送部及び第二搬送部側から引っ張ることによって引き出される
ことを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載のベルトコンベヤ装置において、
前記第一搬送部は、前記コンベヤフレームの端部に取り付けられ、前記無端状のコンベヤベルトの走行方向に向かって開口する前記ヘッドプーリを軸支する受部を有するプーリブラケットと、前記プーリブラケットの受部に軸支される前記ヘッドプーリの軸部に当接して前記プーリブラケットに取り付けられる軸押さえとで構成されるヘッドプーリ受具を備えている
ことを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか記載のベルトコンベヤ装置において、
前記リターンローラは、前記コンベヤフレームに向かって開口する受部を有し、前記コンベヤフレームの下面側に対向して配置されるリターンローラブラケットに、前記リターンローラの両端部の軸部を前記受部に落とし込んで嵌入することによって支持され、取外し時には、前記リターンローラの両端部の軸部を前記コンベヤフレーム方向に移動して前記受部の外へ押し出すことによって取り外される
ことを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか記載のベルトコンベヤ装置において、
前記プーリユニットは、前記サブフレームの端部に取り付けられ、前記無端状のコンベヤベルトの走行面と交差し前記第一搬送部の下面側から外方に向かって開口する前記ヘッドプーリを軸支する受部を有するプーリブラケットと、前記プーリブラケットの受部に軸支される前記ヘッドプーリの軸部に当接して前記プーリブラケットに取り付けられる軸押さえとで構成されるヘッドプーリ受具を備えている
ことを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか記載のベルトコンベヤ装置において、
前記第一搬送部のヘッドプーリ、前記ベンドプーリ、前記リターンローラ及び前記プーリユニットのトッププーリは、両端部が非丸断面形状の軸部を有するプーリ軸と、前記プーリ軸の外側に玉軸受を介して回転自在に取り付けられるパイプとで構成されている
ことを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項7】
請求項3乃至6の何れか記載のベルトコンベヤ装置において、
前記ベンドプーリブロックの受部、前記リターンローラブラケットの受部、前記プーリブラケットの受部は、非丸断面形状を為している
ことを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか記載のベルトコンベヤ装置において、
前記第一搬送部と前記第二搬送部とは、前記側板を介して前記第二搬送部が前記第一搬送部に対して斜め上方に上昇走行するように配置されている
ことを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項9】
請求項2乃至7の何れか記載のベルトコンベヤ装置において、
前記第一搬送部と前記第二搬送部とは、前記側板を介して前記第二搬送部が前記第一搬送部に対して斜め上方から下降走行するように配置されている
ことを特徴とするベルトコンベヤ装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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