説明

ベルトコンベヤ

【課題】ベルトが架け渡されるローラのがたつきを防止可能で、かつ、ベルトを緩める作業を容易に行うことが可能なベルトコンベヤを提供すること。
【解決手段】ベルトコンベヤは、本体フレーム5に対して移動可能で第1ローラ4を支持するローラ支持部6と、本体フレーム5に対してローラ支持部6をロックするロック機構7とを備え、ロック機構7は、ベルト2の幅方向へスライド可能にローラ支持部6に保持され本体フレーム5のフレーム側係合部17に係合してローラ支持部6をロックするロック部材23と、ベルト2の幅方向の一方側へロック部材23を付勢する付勢部材24とを備えている。このベルトコンベヤでは、付勢部材24の付勢力でフレーム側係合部17とロック部材23との係合状態が維持され、ロック部材23をベルト2の幅方向の他方側へスライドさせるとフレーム側係合部17とロック部材23との係合状態が解除される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルトで被搬送物を搬送するベルトコンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
原料や製品等の被搬送物をベルトで搬送するベルトコンベヤが様々な業界で使用されている。たとえば、食品業界においても食品をベルトで搬送するベルトコンベヤが使用されている。食品を搬送するベルトコンベヤの場合、衛生上、ベルト等の清掃を行う頻度が高いが、ベルトが張っている状態で、ベルト等の清掃を行うことは困難である。そこで、比較的容易に、ベルトを緩めることが可能なベルトコンベヤが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載のベルトコンベヤは、ベルトコンベヤの一端に配置される駆動ローラを回転可能に支持する本体フレームと、ベルトコンベヤの他端に配置されるテールローラを回転可能に支持する端部フレームとを備えている。このベルトコンベヤでは、ベルトの幅方向を軸方向として本体フレームに対して端部フレームが相対回動可能となっており、本体フレームに対して端部フレームを回動させることで、駆動ローラとテールローラとの間に架け渡されたベルトを張ったり、緩めたりすることが可能になっている。
【0004】
また、このベルトコンベヤでは、ベルトの幅方向における本体フレームの両側にノブボルトが取り付けられ、ベルトの幅方向における端部フレームの両側にノブボルトの軸部に嵌まる切欠部が形成されている。また、このベルトコンベヤでは、ベルトの幅方向の両側において、ノブボルトの軸部に切欠部が嵌まった状態でノブボルトが本体フレームに締め込まれると、ベルトが張っている状態で本体フレームに端部フレームが固定される。すなわち、このベルトコンベヤでは、ノブボルトによって、ベルトの幅方向の両側で本体フレームに対して端部フレームがロックされて、ベルトが張っている状態が維持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−276819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、特許文献1に記載のベルトコンベヤでは、ノブボルトによって、ベルトの幅方向の両側で本体フレームに対して端部フレームがロックされて、ベルトが張っている状態が維持されている。したがって、このベルトコンベヤでは、本体フレームに対して端部フレームが回動可能となっていても、食品等の被搬送物を搬送する際に、端部フレームに支持されるテールローラのがたつきを防止して、ベルトの蛇行等を適切に抑制することが可能になる。
【0007】
しかしながら、このベルトコンベヤの場合、ベルトを緩めるためには、ベルトの幅方向の両側に配置されるノブボルトを緩める必要がある。そのため、ベルトの幅方向の一方側に作業者がいる場合には、ベルトの幅方向の一方側に配置されるノブボルトは緩めやすいが、ベルトの幅方向の他方側に配置されるノブボルトは作業者がベルトの幅方向の他方側に手を回して緩める必要があるため、このノブボルトは緩めにくい。すなわち、特許文献1に記載のベルトコンベヤの場合、ベルトを緩める作業がやりにくくなるおそれがある。
【0008】
また、このベルトコンベヤの場合、ベルトの幅が広くなると、ベルトの幅方向の両側に配置されるノブボルトをベルトの幅方向の片側から緩めることは困難になる。したがって、このベルトコンベヤの場合、ベルトの幅が広くなると、ベルトを緩める際に、ベルトの幅方向の両側から2人の作業者によってノブボルトを緩めるか、あるいは、1人の作業者がベルトの幅方向の一方側から他方側に移動してノブボルトを緩めなければならない。このように、特許文献1に記載のベルトコンベヤでは、ベルトの幅が広くなると、ベルトを緩める際の作業性が低下する。
【0009】
そこで、本発明の課題は、ベルトが架け渡されるローラやローラを支持するローラ支持部のがたつきを防止することが可能で、かつ、ベルトを緩める作業を容易に行うことが可能なベルトコンベヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、本発明のベルトコンベヤは、本体フレームと、被搬送物が搭載されるベルトと、ベルトが架け渡される第1ローラおよび第2ローラの少なくとも2本のローラと、第1ローラを回転可能に支持するとともにベルトを緩めるために本体フレームに対して相対移動可能なローラ支持部と、被搬送物の搬送時に本体フレームに対してローラ支持部が相対移動しないようにローラ支持部をロックするロック機構とを備え、ロック機構は、被搬送物の搬送方向に略直交するベルトの幅方向へスライド可能となるようにローラ支持部に保持され本体フレームに係合してローラ支持部をロックするロック部材と、ベルトの幅方向の一方側へロック部材を付勢する付勢部材とを備え、本体フレームは、ベルトの幅方向における本体フレームの両側に配置されロック部材が係合するフレーム側係合部を備え、付勢部材の付勢力によって本体フレームの両側に配置されるフレーム側係合部とロック部材との係合状態が維持され、ロック部材をベルトの幅方向の他方側へスライドさせると、本体フレームの両側に配置されるフレーム側係合部とロック部材との係合状態が解除されることを特徴とする。
【0011】
本発明のベルトコンベヤでは、ベルトの幅方向における本体フレームの両側に配置されるフレーム側係合部とロック部材とが係合することでローラ支持部がロックされており、ベルトの幅方向における本体フレームの両側で本体フレームに対してローラ支持部がロックされている。また、本発明では、付勢部材の付勢力で、フレーム側係合部とロック部材との係合状態が維持されている。すなわち、付勢部材の付勢力で、ローラ支持部のロック状態が維持されている。したがって、本発明では、ベルトを緩めるために、ローラ支持部が本体フレームに対して相対移動可能になっていても、被搬送物を搬送する際に、ローラ支持部やローラ支持部に回転可能に支持される第1ローラのがたつきを防止することが可能になる。
【0012】
また、本発明では、ロック部材をベルトの幅方向の他方側へスライドさせると、ベルトの幅方向における本体フレームの両側に配置されるフレーム側係合部とロック部材との係合状態が解除される。すなわち、作業者がベルトの幅方向の一方側または他方側から、ベルトの幅方向の他方側へロック部材をスライドさせることで、ベルトの幅方向における本体フレームの両側で本体フレームに対してロックされたローラ支持部のロック状態を解除して、ベルトを緩めることが可能になる。したがって、本発明では、ベルトを緩める際に、たとえば、ベルトの幅方向の一方側にいる作業者がベルトの幅方向の他方側に手を回す必要がなくなり、ベルトを緩める作業を容易に行うことが可能になる。また、本発明では、ベルトの幅が広くなっても、作業者がベルトの幅方向の一方側または他方側からベルトを緩めることができるため、ベルトを緩める作業を容易に行うことが可能になる。
【0013】
本発明において、たとえば、ロック部材には、小径部と、小径部よりも径の大きな大径部とが形成され、フレーム側係合部には、大径部が係合する係合孔部が形成されるとともに、小径部は通過できるが大径部は通過できない溝部が係合孔部に繋がるように形成され、付勢部材の付勢力でロック部材がベルトの幅方向の一方側へスライドすると、大径部が係合孔部に係合し、付勢部材の付勢力に抗してロック部材をベルトの幅方向の他方側へスライドさせると、小径部が係合孔部に配置され、溝部に沿って小径部を移動させると、本体フレームに対してローラ支持部が相対移動してベルトが緩む。
【0014】
また、上記の課題を解決するため、本発明のベルトコンベヤは、本体フレームと、被搬送物が搭載されるベルトと、ベルトが架け渡される第1ローラおよび第2ローラの少なくとも2本のローラと、第1ローラを回転可能に支持するとともにベルトを緩めるために本体フレームに対して相対移動可能なローラ支持部と、被搬送物の搬送時に本体フレームに対してローラ支持部が相対移動しないようにローラ支持部をロックするロック機構とを備え、ロック機構は、被搬送物の搬送方向に略直交するベルトの幅方向へスライド可能となるように本体フレームに保持されローラ支持部に係合してローラ支持部をロックするロック部材と、ベルトの幅方向の一方側へロック部材を付勢する付勢部材とを備え、ローラ支持部は、ベルトの幅方向におけるローラ支持部の両側に配置されロック部材が係合する支持部側係合部を備え、付勢部材の付勢力によってローラ支持部の両側に配置される支持部側係合部とロック部材との係合状態が維持され、ロック部材をベルトの幅方向の他方側へスライドさせると、ローラ支持部の両側に配置される支持部側係合部とロック部材との係合状態が解除されることを特徴とする。
【0015】
本発明のベルトコンベヤでは、ベルトの幅方向における本体フレームの両側に配置される支持部側係合部とロック部材とが係合することでローラ支持部がロックされており、ベルトの幅方向における本体フレームの両側でローラ支持部がロックされている。また、本発明では、付勢部材の付勢力で、支持部側係合部とロック部材との係合状態が維持されている。すなわち、付勢部材の付勢力で、ローラ支持部のロック状態が維持されている。したがって、本発明では、ベルトを緩めるために、ローラ支持部が本体フレームに対して相対移動可能になっていても、被搬送物を搬送する際に、ローラ支持部やローラ支持部に支持される第1ローラのがたつきを防止することが可能になる。
【0016】
また、本発明では、ロック部材をベルトの幅方向の他方側へスライドさせると、ベルトの幅方向におけるローラ支持部の両側に配置される支持部側係合部とロック部材との係合状態が解除される。すなわち、作業者がベルトの幅方向の一方側または他方側から、ベルトの幅方向の他方側へロック部材をスライドさせることで、ベルトの幅方向におけるローラ支持部の両側でロックされたローラ支持部のロック状態を解除して、ベルトを緩めることが可能になる。したがって、本発明では、ベルトを緩める作業を容易に行うことが可能になる。
【0017】
本発明において、ロック部材の端部には、取っ手が形成されている、または、取り付けられていることが好ましい。このように構成すると、作業者は、取っ手を握ってロック部材をベルトの幅方向へスライドさせることができるため、フレーム側係合部とロック部材との係合状態、あるいは、支持部側係合部とロック部材との係合状態を容易に解除することが可能になる。また、ロック部材がローラ支持部に保持されている場合には、作業者は、取っ手を握ってローラ支持部を本体フレームに対して相対移動させることができるため、本体フレームに対するローラ支持部の移動作業を容易に行うことが可能になる。
【0018】
本発明において、ローラ支持部は、ベルトの幅方向を軸方向として本体フレームに対して相対回動可能であることが好ましい。すなわち、ベルトコンベヤは、ベルトの幅方向を軸方向として本体フレームに対してローラ支持部を相対回動させることでベルトを緩めることができるように構成されていることが好ましい。このように構成すると、被搬送物の搬送方向にローラ支持部をスライドさせることでベルトを緩めるようにベルトコンベヤが構成されている場合と比較して、ベルトコンベヤの構成を簡素化することが可能になる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明のベルトコンベヤでは、ベルトが架け渡されるローラやローラを支持するローラ支持部のがたつきを防止することが可能になり、かつ、ベルトを緩める作業を容易に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態にかかるベルトコンベヤを示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図2】図1(A)のE部の拡大図である。
【図3】図2のF−F方向から回動フレーム、ロック機構およびその周辺部分の構成を説明するための図であり、(A)は回動フレームがロックされてベルトが張っている状態を示す図、(B)は回動フレームが回動してベルトが緩んでいる状態を示す図である。
【図4】図2のG−G断面の構成を説明するための図であり、(A)はロック機構によって回動フレームがロックされている状態を示す図であり、(B)はロック機構による回動フレームのロックが解除されている状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
(ベルトコンベヤの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるベルトコンベヤ1を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。図2は、図1(A)のE部の拡大図である。なお、以下の説明では、図1の左右方向を「左右方向」とし、図1(A)の上下方向(図1(B)の紙面垂直方向)を「前後方向」とする。また、図1の右側を「右」側、図1の左側を「左」側、図1(A)の下側を「前」側、図1(A)の上側を「後(後ろ)」側とする。
【0023】
本形態のベルトコンベヤ1は、所定の被搬送物(図示省略)をベルト2に搭載して所定方向へ搬送するための装置である。具体的には、ベルトコンベヤ1は、たとえば、食品をベルト2で搬送するための装置であり、ベルトコンベヤ1では、ベルト2等の清掃を行う頻度が比較的高い。
【0024】
このベルトコンベヤ1は、図1に示すように、左端側に配置される駆動ローラ3と、右端側に配置される従動ローラ(テールローラ)4との2本のローラを備え、駆動ローラ3と従動ローラ4とにベルト2が掛け渡されている。また、ベルトコンベヤ1は、本体フレーム5と、ベルト2を緩めるために本体フレーム5の右端側に回動可能に取り付けられた回動フレーム6と、被搬送物の搬送時に本体フレーム5に対して回動フレーム6が回動しないように回動フレーム6をロックするロック機構7と、ベルト2の張力(テンション)を調整するテンション調整機構8とを備えている。本形態では、左方向に向かって被搬送物が搬送される。すなわち、左方向は被搬送物の搬送方向である。また、前後方向は、被搬送物の搬送方向に略直交するベルト2の幅方向である。
【0025】
本体フレーム5は、前後方向に所定の間隔で配置される一対のサイドフレーム11、12と、サイドフレーム11、12の上端を連結するトッププレート(トラフ)13とを備えている。サイドフレーム11、12には、支持脚14が取り付けられている。
【0026】
駆動ローラ3は、サイドフレーム11、12の左端側に回転可能に支持されている。駆動ローラ3の回転軸には、駆動ローラ3を回転駆動するためのモータ15が連結されている。テンション調整機構8は、サイドフレーム11、12の左端側に取り付けられている。本形態では、テンション調整機構8によって、左右方向における駆動ローラ3の位置が調整されることで、ベルト2の張力が調整される。
【0027】
従動ローラ4は、回動フレーム6に回転可能に支持されている。以下、回動フレーム6、ロック機構7およびその周辺部分の詳細な構成について説明する。なお、本形態では、従動ローラ4が第1ローラとなっており、回動フレーム6は、第1ローラである従動ローラ4を回転可能に支持するローラ支持部である。また、本形態では、駆動ローラ3が第2ローラとなっている。
【0028】
(回動フレーム、ロック機構およびその周辺部分の構成)
図3は、図2のF−F方向から回動フレーム6、ロック機構7およびその周辺部分の構成を説明するための図であり、(A)は回動フレーム6がロックされてベルト2が張っている状態を示す図、(B)は回動フレーム6が回動してベルト2が緩んでいる状態を示す図である。図4は、図2のG−G断面の構成を説明するための図であり、(A)はロック機構7によって回動フレーム6がロックされている状態を示す図であり、(B)はロック機構7による回動フレーム6のロックが解除されている状態を示す図である。
【0029】
サイドフレーム11、12の右端側には、回動フレーム6を保持する保持板17が固定されている。保持板17には、回動フレーム6の回動の支点となる支点軸18が固定されている。回動フレーム6は、前後方向に所定の間隔で配置される一対のサイドフレーム19、20と、サイドフレーム19、20の上端を連結するトッププレート21と、支点軸18に回動可能に支持される回動レバー22とを備えている。ロック機構7は、前後方向にスライド可能となるように回動フレーム6に保持されるロック部材23と、ロック部材23を後ろ側へ付勢する付勢部材としての圧縮コイルバネ24とを備えている。
【0030】
ロック部材23は、本体フレーム5に対して回動フレーム6をロックするため、本体フレーム5に係合する。具体的には、ロック部材23は、本体フレーム5に対して回動フレーム6をロックするため、保持板17に係合する。このロック部材23は、細長い段付きの略円柱状に形成されている。また、ロック部材23は、所定の大きさの径で形成された第1径部23aと、第1径部23aよりも径の大きな第2径部23bと、第2径部23bよりも径の大きな第3径部23cとを備えている。本形態では、第2径部23b、第1径部23a、第2径部23b、第3径部23c、第2径部23bおよび第1径部23aがロック部材23の前端側から後端側に向かってこの順番に配置されている(図4参照)。また、ロック部材23の前端部には、取っ手26が取り付けられ、ロック部材23の後端部には、回動フレーム6からのロック部材23の抜けを防止するための抜け防止板27が取り付けられている。
【0031】
サイドフレーム19は、左右方向でサイドフレーム11に隣接するように配置され、サイドフレーム20は、左右方向でサイドフレーム12に隣接するように配置され、トッププレート21は、左右方向でトッププレート13に隣接するように配置されている。また、左右方向におけるサイドフレーム11とサイドフレーム19との間、サイドフレーム12とサイドフレーム20との間およびトッププレート13とトッププレート21との間には、回動フレーム6の回動が可能となるようにわずかな隙間が形成されている。
【0032】
従動ローラ4は、サイドフレーム19、20の右端側に回転可能に支持されている。また、左右方向におけるサイドフレーム19、20の略中心には、前後方向においてサイドフレーム19、20よりも外側に配置される回動レバー22の右端側が固定されている。具体的には、スペーサ25を挟むように、サイドフレーム19、20に回動レバー22が固定されており、前後方向におけるサイドフレーム19、20と回動レバー22との間には隙間が形成されている。
【0033】
サイドフレーム19、20には、ロック部材23の第2径部23bが挿通される挿通孔19a、20aが形成されている(図4参照)。挿通孔19a、20aの径は、第2径部23bの径よりも大きくなっている。トッププレート21は、下側が開口する略角溝状に形成されている。トッププレート21の前後方向の両端側の側面には、ロック部材23の第2径部23bが配置される略U形状の切欠部21aが形成されている(図4参照)。
【0034】
回動レバー22の左端側には、図2に示すように、前後方向に貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔には、支点軸18が挿通される摺動軸受28が配置されている。また、回動レバー22には、図3における時計方向への回動レバー22の回動範囲を規制するための後述の規制ボルト30に係合する係合溝22aが形成されている(図3参照)。具体的には、係合溝22aは、回動レバー22の下端から略円弧状に形成されている。
【0035】
図4に示すように、回動レバー22には、ロック部材23が挿通されて保持される挿通孔22b、22cが形成されている。具体的には、前側に配置される回動レバー22には、ロック部材23の第2径部23bが挿通されて保持される挿通孔22bが形成されており、挿通孔22bの径は第2径部23bの径よりもわずかに大きくなっている。また、後ろ側に配置される回動レバー22には、ロック部材23の第1径部23aが挿通されて保持される挿通孔22cが形成されており、挿通孔22cの径は、第1径部23aの径よりもわずかに大きくなっている。
【0036】
保持板17は、前後方向におけるサイドフレーム11、12の外側面に固定されている。また、保持板17の右端側は、図2に示すように、サイドフレーム19、20と回動レバー22との間に形成される隙間に配置されている。
【0037】
上述のように、保持板17には、支点軸18が固定されている。具体的には、前側に配置される保持板17には、前側に突出するように支点軸18が固定され、後ろ側に配置される保持板17には、後ろ側に突出するように支点軸18が固定されており、回動フレーム6は、前後方向を軸方向として本体フレーム5に対して回動可能となっている。また、保持板17には、回動レバー22の回動範囲を規制するための規制ボルト29、30が固定されている。具体的には、前側に配置される保持板17には、前側に突出するように規制ボルト29、30が固定され、後ろ側に配置される保持板17には、後ろ側に突出するように規制ボルト29、30が固定されている。
【0038】
本形態では、規制ボルト29によって、図3(B)に示すように、図3の反時計方向(以下、図3の反時計方向を「反時計方向」とする。)における回動レバー22の回動範囲が規制されている。すなわち、規制ボルト29によって、回動フレーム6の反時計方向の回動範囲が規制されている。たとえば、水平方向と回動フレーム6との間の角度θが130°程度となる位置で、規制ボルト29と回動レバー22の上端側とが当接するように、規制ボルト29が保持板17に固定されている。
【0039】
また、規制ボルト30によって、図3(A)に示すように、図3の時計方向(以下、図3の時計方向を「時計方向」とする。)における回動レバー22の回動範囲が規制されている。すなわち、規制ボルト30によって、回動フレーム6の時計方向の回動範囲が規制されている。本形態では、回動フレーム6が水平方向と略平行になる位置で、規制ボルト30と係合溝22aの端部(図3(A)の上端部)とが当接するように、規制ボルト30が保持板17に固定されている。
【0040】
また、本形態では、規制ボルト30と係合溝22aの端部とが当接して、回動フレーム6が水平方向と略平行になっている状態では、図3(A)に示すように、ベルト2が張っている。本形態では、このベルト2が張っている状態で、被搬送物の搬送が行われる。一方、規制ボルト29と回動レバー22の上端側とが当接して、回動フレーム6が反時計方向に回動している状態(回動フレーム6が跳ね上がっている状態)では、駆動ローラ3と従動ローラ4とが近づいており、図3(B)に示すように、ベルト2が緩んでいる。本形態では、このベルト2が緩んでいる状態で、ベルト2等の清掃や着脱等のメンテナンスが行われる。
【0041】
保持板17の右端側には、ロック部材23の第2径部23bが係合する係合孔部17aと、係合孔部17aに繋がる溝部17bとが、前後方向で保持板17を貫通するように形成されている。係合孔部17aは、図3(B)に示すように、略丸孔状に形成されており、係合孔部17aの径の大きさは、第2径部23bの径よりもわずかに大きくなっている。溝部17bは、係合孔部17aの上端側から保持板17の上端まで通じるように形成されるとともに略円弧状に形成されている。溝部17bの幅Hは、第1径部23aの径よりも大きくかつ第2径部23bの径よりも小さくなっている。すなわち、溝部17bは、第1径部23aは通過できるが第2径部23bは通過できないように形成されている。
【0042】
圧縮コイルバネ24は、図4に示すように、その前端がトッププレート21の前側の側面に当接し、その後端が第2径部23bと第3径部23cとの境界の段差面に当接するように配置されている。この圧縮コイルバネ24は、回動フレーム6に対してロック部材23を後ろ側へ付勢している。
【0043】
規制ボルト30と係合溝22aの端部とが当接して、回動フレーム6が水平方向と略平行になった状態で、圧縮コイルバネ24の付勢力によってロック部材23が後ろ側へ移動すると、図4(A)に示すように、前後方向の両側に配置される保持板17の係合孔部17aにロック部材23の第2径部23bが配置される。すなわち、回動フレーム6が水平方向と略平行になった状態で、圧縮コイルバネ24の付勢力によってロック部材23が後ろ側へ移動すると、前後方向の両側に配置される係合孔部17aに第2径部23bが係合して、保持板17とロック部材23とが係合状態となる。すなわち、前後方向の両側で本体フレーム5に対して回動フレーム6がロックされる。また、保持板17とロック部材23との係合状態(本体フレーム5に対して回動フレーム6がロックされた状態)は、圧縮コイルバネ24の付勢力によって維持される。なお、圧縮コイルバネ24の付勢力でロック部材23が後ろ側へ移動しているときには、後ろ側に配置される回動レバー22の後側面と、抜け防止板27との間には隙間が形成されている。
【0044】
この状態で、ベルトコンベヤ1の前側にいる作業者がロック部材23の取っ手26を掴んで、後ろ側に配置される回動レバー22の後側面に抜け防止板27が当接するまで、ロック部材23を前側へ引っ張ると、図4(B)に示すように、前後方向の両側に配置される係合孔部17aにロック部材23の第1径部23aが配置される。すなわち、作業者が圧縮コイルバネ24の付勢力に抗して、ロック部材23を前側へスライドさせると、前後方向の両側に配置される保持板17とロック部材23との係合状態が解除される。すなわち、ロック機構7による回動フレーム6のロックが解除される。
【0045】
また、前後方向の両側に配置される係合孔部17aにロック部材23の第1径部23aが配置された状態で、作業者が、溝部17bに沿って第1径部23aを上側に移動させると、図3(B)に示すように、ロック部材23とともに回動フレーム6が本体フレーム5に対して支点軸18を中心にして反時計方向に回動する。また、本体フレーム5に対して回動フレーム6が反時計方向に回動すると、ベルト2が緩む。
【0046】
また、ベルト2が緩んでいる状態で、ベルトコンベヤ1の前側にいる作業者がロック部材23の取っ手26を掴んで、本体フレーム5に対して支点軸18を中心にして回動フレーム6を時計方向に回動させると、やがて、ロック部材23の第2径部23bが溝部17bの上端の縁に当接する。この状態で、作業者がロック部材23を前側に引っ張ると、第1径部23aが溝部17bを通過し係合孔部17aまで移動して、ベルト2が張った状態になる。また、この状態で、作業者が取っ手26を離すと、圧縮コイルバネ24の付勢力でロック部材23が後ろ側へ自動でスライドし、前後方向の両側に配置される係合孔部17aに第2径部23bが係合して、保持板17とロック部材23とが係合状態になる。すなわち、本体フレーム5に対して回動フレーム6がロックされる。
【0047】
なお、本形態の保持板17は、ベルト2の幅方向となる前後方向における本体フレーム5の両側に配置されロック部材23が係合するフレーム側係合部である。また、本形態では、ロック部材23の第1径部23aは小径部であり、第2径部23bは小径部である第1径部23aよりも径の大きな大径部である。
【0048】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、回動フレーム6が水平方向と略平行になった状態で、圧縮コイルバネ24の付勢力によってロック部材23が後ろ側へ移動すると、前後方向の両側に配置される係合孔部17aに第2径部23bが係合して、保持板17とロック部材23とが係合状態となり、また、保持板17とロック部材23との係合状態は、圧縮コイルバネ24の付勢力によって維持される。すなわち、本形態では、被搬送物を搬送する際には、圧縮コイルバネ24の付勢力によって、前後方向における本体フレーム5の両側で本体フレーム5に対して回動フレーム6がロックされている。したがって、本形態では、ベルト2を緩めるために、本体フレーム5に対して回動フレーム6が回動可能となっていても、被搬送物を搬送する際に、回動フレーム6や回動フレーム6に支持される従動ローラ4のがたつきを防止することが可能になり、ベルト2の蛇行や張力不足によるスリップ等を防止することが可能になる。
【0049】
本形態では、作業者が圧縮コイルバネ24の付勢力に抗して、ロック部材23を前側へスライドさせると、前後方向の両側に配置される保持板17とロック部材23との係合状態が解除される。すなわち、ベルトコンベヤ1の前側にいる作業者が前側にロック部材23をスライドさせることで、前後方向における本体フレーム5の両側で本体フレーム5に対してロックされた回動フレーム6のロック状態を解除して、溝部17bに沿って第1径部23aを移動させることで、ベルト2を緩めることができる。したがって、本形態では、作業者は前側からの作業のみによってベルト2を緩めることができる。すなわち、本形態では、作業者は後ろ側に手を回す必要がなくなり、ベルト2を緩める作業を容易に行うことができる。また、本形態では、たとえ、ベルト2の幅が広い場合であっても、作業者は前側からベルト2を緩めることができるため、ベルト2を緩める作業を容易に行うことができる。
【0050】
本形態では、ロック部材23の前端部には、取っ手26が取り付けられている。そのため、作業者は、取っ手26を握ってロック部材26を前側へスライドさせることができる。したがって、保持板17とロック部材23との係合状態を容易に解除することができる。また、作業者は、取っ手26を握って回動フレーム6を本体フレーム5に対して回動させることができるため、本体フレーム5に対する回動フレーム6の回動作業を容易に行うことができる。
【0051】
本形態では、前後方向を軸方向として本体フレーム5に対して回動フレーム6を回動させることでベルト2を緩めることができる。したがって、従動ローラ4を支持するローラ支持部を左右方向にスライドさせてベルト2を緩める場合と比較して、ベルトコンベヤ1の構成を簡素化することが可能になる。すなわち、従動ローラ4を支持するローラ支持部を左右方向にスライドさせてベルト2を緩める場合には、ローラ支持部をスライドさせるためのスライド機構等が必要となり、ベルトコンベヤ1の構成が複雑になるが、本形態では、ベルトコンベヤ1の構成を簡素化することが可能になる。
【0052】
(他の実施の形態)
上述した形態では、ロック部材23は、回動フレーム6に保持されており、回動フレーム6とともに本体フレーム5に対して回動するが、ロック部材23は、本体フレーム5に保持されて、回動フレーム6とともに回動しなくても良い。この場合には、たとえば、挿通孔22b、22cに相当する挿通孔が本体フレーム5(具体的には、保持板17)に形成され、係合孔部17aに相当する係合孔部および溝部17bに相当する溝部が回動フレーム6(具体的には、回動レバー22および/またはサイドフレーム19、20)の前後方向の両側に形成される。また、この場合には、圧縮コイルバネ24の付勢力によって、前後方向の両側において、回動フレーム6とロック部材23との係合状態が維持され、作業者がロック部材23を前側へスライドさせると、回動フレーム6とロック部材23との係合状態が解除される。
【0053】
この場合であっても、上述した形態と同様に、被搬送物を搬送する際に、回動フレーム6や回動フレーム6に支持される従動ローラ4のがたつきを防止することが可能になるといった効果、および、ベルト2を緩める作業を容易に行うことができるといった効果を得ることができる。なお、この場合には、回動フレーム6とロック部材23との係合状態が解除された後に、作業者は、回動フレーム6のいずれかの箇所を掴んで、本体フレーム5に対して回動フレーム6を回動させれば良い。また、この場合には、係合孔部17aに相当する係合孔部および溝部17bに相当する溝部が形成される回動レバー22および/またはサイドフレーム19、20は、前後方向における回動フレーム6の両側に配置されロック部材23が係合する支持部側係合部である。
【0054】
上述した形態では、水平方向と略平行になっている回動フレーム6が反時計方向に回動すると(すなわち、回動フレーム6が跳ね上がるように回動すると)ベルト2が緩むように、ベルトコンベヤ1が構成されている。この他にもたとえば、水平方向と略平行になっている回動フレーム6が時計方向に回動すると(すなわち、回動フレーム6が垂れ下がるように回動すると)ベルト2が緩むように、ベルトコンベヤ1が構成されても良い。
【0055】
上述した形態では、ベルトコンベヤ1は、前後方向を軸方向として本体フレーム5に対して回動フレーム6を回動させることでベルト2を緩めることができるように構成されている。この他にもたとえば、ベルトコンベヤ1は、従動ローラ4を支持するローラ支持部を左右方向にスライドさせることでベルト2を緩めることができるように構成されても良い。この場合には、たとえば、保持板17には、係合孔部17aの上端側から保持板17の上端まで通じるように形成される溝部17bに代えて、係合孔部17aの左端側から左側に向かって直線状の溝部が形成されれば良い。
【0056】
上述した形態では、ベルトコンベヤ1は、ベルトコンベヤ1の前側にいる作業者がロック部材23を前側へ引っ張ると、前後方向の両側に配置される保持板17とロック部材23との係合状態が解除されるように構成されている。この他にもたとえば、ベルトコンベヤ1は、ベルトコンベヤ1の前側にいる作業者がロック部材23を後ろ側に押すことで、前後方向の両側に配置される保持板17とロック部材23との係合状態が解除されるように構成されても良い。この場合には、圧縮コイルバネ24によってロック部材23は前側に付勢される。
【0057】
上述した形態では、従動ローラ4が回動フレーム6に回転可能に支持されているが、駆動ローラ3が回動フレーム6に回転可能に支持されるように、ベルトコンベヤ1が構成されても良い。この場合には、駆動ローラ3が第1ローラとなり、従動ローラ4が第2ローラとなる。また、上述した形態では、ベルトコンベヤ1は、駆動ローラ3と従動ローラ4との2本のローラを備えているが、ベルトコンベヤ1は、ベルト2が架け渡される3本以上のローラを備えていても良い。
【0058】
上述した形態では、ロック部材23を付勢する付勢部材は、圧縮コイルバネ24であるが、ロック部材23を付勢する付勢部材は、引張りコイルバネや板バネ等の他のバネ部材であっても良いし、ゴム等の弾性部材であっても良い。また、上述した形態では、ロック部材23の前端部に取っ手26が取り付けられているが、取っ手26はロック部材23と一体で形成されても良い。
【0059】
上述した形態では、ベルトコンベヤ1は、左端側に配置される駆動ローラ3と、右端側に配置される従動ローラ4とにベルト2が掛け渡されたいわゆるヘッドドライブ型のベルトコンベヤである。この他にもたとえば、本発明の構成は、左右の両端側に従動ローラ4が配置され、左右方向の中央部に駆動ローラ3が配置されるいわゆるセンタドライブ型のベルトコンベヤ1にも適用することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 ベルトコンベヤ
2 ベルト
3 駆動ローラ(第2ローラ)
4 従動ローラ(第1ローラ)
5 本体フレーム
6 回動フレーム(ローラ支持部)
7 ロック機構
17 保持板(フレーム側係合部)
17a 係合孔部
17b 溝部
23 ロック部材
23a 第1径部(小径部)
23b 第2径部(大径部)
24 圧縮コイルバネ(付勢部材)
26 取っ手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体フレームと、被搬送物が搭載されるベルトと、前記ベルトが架け渡される第1ローラおよび第2ローラの少なくとも2本のローラと、前記第1ローラを回転可能に支持するとともに前記ベルトを緩めるために前記本体フレームに対して相対移動可能なローラ支持部と、前記被搬送物の搬送時に前記本体フレームに対して前記ローラ支持部が相対移動しないように前記ローラ支持部をロックするロック機構とを備え、
前記ロック機構は、前記被搬送物の搬送方向に略直交する前記ベルトの幅方向へスライド可能となるように前記ローラ支持部に保持され前記本体フレームに係合して前記ローラ支持部をロックするロック部材と、前記ベルトの幅方向の一方側へ前記ロック部材を付勢する付勢部材とを備え、
前記本体フレームは、前記ベルトの幅方向における前記本体フレームの両側に配置され前記ロック部材が係合するフレーム側係合部を備え、
前記付勢部材の付勢力によって前記本体フレームの両側に配置される前記フレーム側係合部と前記ロック部材との係合状態が維持され、前記ロック部材を前記ベルトの幅方向の他方側へスライドさせると、前記本体フレームの両側に配置される前記フレーム側係合部と前記ロック部材との係合状態が解除されることを特徴とするベルトコンベヤ。
【請求項2】
前記ロック部材には、小径部と、前記小径部よりも径の大きな大径部とが形成され、
前記フレーム側係合部には、前記大径部が係合する係合孔部が形成されるとともに、前記小径部は通過できるが前記大径部は通過できない溝部が前記係合孔部に繋がるように形成され、
前記付勢部材の付勢力で前記ロック部材が前記ベルトの幅方向の一方側へスライドすると、前記大径部が前記係合孔部に係合し、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ロック部材を前記ベルトの幅方向の他方側へスライドさせると、前記小径部が前記係合孔部に配置され、
前記溝部に沿って前記小径部を移動させると、前記本体フレームに対して前記ローラ支持部が相対移動して前記ベルトが緩むことを特徴とする請求項1記載のベルトコンベヤ。
【請求項3】
本体フレームと、被搬送物が搭載されるベルトと、前記ベルトが架け渡される第1ローラおよび第2ローラの少なくとも2本のローラと、前記第1ローラを回転可能に支持するとともに前記ベルトを緩めるために前記本体フレームに対して相対移動可能なローラ支持部と、前記被搬送物の搬送時に前記本体フレームに対して前記ローラ支持部が相対移動しないように前記ローラ支持部をロックするロック機構とを備え、
前記ロック機構は、前記被搬送物の搬送方向に略直交する前記ベルトの幅方向へスライド可能となるように前記本体フレームに保持され前記ローラ支持部に係合して前記ローラ支持部をロックするロック部材と、前記ベルトの幅方向の一方側へ前記ロック部材を付勢する付勢部材とを備え、
前記ローラ支持部は、前記ベルトの幅方向における前記ローラ支持部の両側に配置され前記ロック部材が係合する支持部側係合部を備え、
前記付勢部材の付勢力によって前記ローラ支持部の両側に配置される前記支持部側係合部と前記ロック部材との係合状態が維持され、前記ロック部材を前記ベルトの幅方向の他方側へスライドさせると、前記ローラ支持部の両側に配置される前記支持部側係合部と前記ロック部材との係合状態が解除されることを特徴とするベルトコンベヤ。
【請求項4】
前記ロック部材の端部には、取っ手が形成されている、または、取り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のベルトコンベヤ。
【請求項5】
前記ローラ支持部は、前記ベルトの幅方向を軸方向として前記本体フレームに対して相対回動可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のベルトコンベヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−269911(P2010−269911A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−124284(P2009−124284)
【出願日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(391019289)マルヤス機械株式会社 (32)
【Fターム(参考)】