ベルト搬送装置
【課題】、無端ベルトのメンテナンスを簡単に、しかも、経済的に行えるベルト搬送装置を提供する。
【解決手段】横方向に長尺の支持フレーム3の一端側に駆動回転する駆動スプロケットを取付けると共に、他端側に従動スプロケット6を取付け、駆動スプロケットと従動スプロケット6とにわたって無端チェーン7を掛け渡し、一対のローラ間に亘って無端ベルト9を掛け渡したコンベアユニット10の複数を、支持フレーム3上で無端チェーン7の長手方向に沿って着脱自在に並設し、コンベアユニット10を支持フレーム3上に取付けるに伴って無端チェーン7に連動連結して一対のローラの内の少なくとも一方を駆動回転させる伝動スプロケット11を、コンベアユニット10の夫々に設けてある。
【解決手段】横方向に長尺の支持フレーム3の一端側に駆動回転する駆動スプロケットを取付けると共に、他端側に従動スプロケット6を取付け、駆動スプロケットと従動スプロケット6とにわたって無端チェーン7を掛け渡し、一対のローラ間に亘って無端ベルト9を掛け渡したコンベアユニット10の複数を、支持フレーム3上で無端チェーン7の長手方向に沿って着脱自在に並設し、コンベアユニット10を支持フレーム3上に取付けるに伴って無端チェーン7に連動連結して一対のローラの内の少なくとも一方を駆動回転させる伝動スプロケット11を、コンベアユニット10の夫々に設けてある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ベルト搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ベルト搬送装置は、図11に示すように、横方向に長尺の支持フレームの一端側に駆動ローラ24を取付けると共に、他端側に従動ローラ25を取付け、それらの駆動ローラ24と従動ローラ25に亘って無端ベルトを掛け渡してあった。しかも、駆動ローラ24と従動ローラ25との間の離間距離が長い場合には、複数本の遊転ローラ26が駆動ローラ24と従動ローラ25との間に、取付けてある(周知慣用技術で文献を特に示すことができない)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来のベルト搬送装置で、メンテナンスのために無端ベルトを取り外して交換する場合には、駆動ローラ24と従動ローラ25とによる無端ベルト9に対する張力を緩め(図11(a))、無端ベルト9を駆動ローラ24又は従動ローラ25の一方側から支持フレーム3の側方に移動させながら(図11(b)→(c)→(d)に示すように)、支持フレーム3全体から無端ベルト9を外す操作をする必要がある。
その上、特にベルト搬送装置が長いと、支持フレーム3を所定高さに設置支持する複数本の支柱23が、支持フレーム3の下部でその長手方向に所定間隔で取付けてあることが多く、無端ベルト9を支持フレーム3から外すには、支持フレーム3と各支柱23との間の連結部を外さなければならず、実際には一端側の支柱23から順に、支持フレーム3との連結部を外して、無端ベルト9をその外した連結部間の隙間を通すという操作を、各支柱23ごとに行うもので、非常に手間が掛かるという問題点があった。しかも、無端ベルト9の一部でも痛んでいれば、その無端ベルト9を外して交換しなければならず、不経済でもあった。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、無端ベルトのメンテナンスを簡単に、しかも、経済的に行えるベルト搬送装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の特徴構成は、横方向に長尺の支持フレームの一端側に駆動回転する駆動スプロケットを取付けると共に、他端側に従動スプロケットを取付け、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとにわたって無端チェーンを掛け渡し、一対のローラ間に亘って無端ベルトを掛け渡したコンベアユニットの複数を、前記支持フレーム上で前記無端チェーンの長手方向に沿って着脱自在に並設し、前記コンベアユニットを前記支持フレーム上に取付けるに伴って前記無端チェーンに連動連結して前記一対のローラの内の少なくとも一方を駆動回転させる伝動スプロケットを、前記コンベアユニットの夫々に設けてあるところにある。
【0006】
本発明の第1の特徴構成によれば、ベルト搬送装置において全ての無端ベルトを取り外さなくとも、複数のコンベアユニットの内、損傷した無端ベルトの取り付いたコンベアユニットのみを、支持フレームから取り外し交換するだけでメンテナンスが完了する。
従って、短時間の簡単な手間でしかも経済的にメンテナンスが行える。
その上、交換した新しいコンベアユニットは、支持フレーム上に取付けるに伴って、コンベアユニットに設けてある伝動スプロケットが、支持フレームの駆動スプロケットと従動スプロケットに掛け渡された無端チェーンに連動連結する。これにより、動力がコンベアユニットに伝わり、簡単にベルト搬送装置の一部として搬送機能を備えさせることができる。つまり、全体として動力装置は一つで済む。
【0007】
本発明の第2の特徴構成は、前記コンベアユニットは、前記一対のローラを着脱自在に取付けるユニット枠体を設け、前記ユニット枠体を前記支持フレームに着脱自在に取付けてあるところにある。
【0008】
本発明の第2の特徴構成によれば、本発明の第1の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、支持フレームに着脱自在に取付けるユニット枠体から一対のローラが簡単に着脱できるために、コンベアユニットからの無端ベルトも簡単に取り外して交換でき、経済性及びメンテナンス性はより良いものとなる。
【0009】
本発明の第3の特徴構成は、前記コンベアユニットが長尺体を搬送するものであって、並設した複数の前記コンベアユニット間に、前記コンベアユニットによる搬送方向とは交差する方向に前記長尺体を搬送自在な横搬送装置を設け、前記コンベアユニットと前記横搬送装置とを相対的に昇降自在に設け、前記コンベアユニットを前記横搬送装置よりも相対的に高い位置に変位させた縦搬送状態と、前記横搬送装置を前記コンベアユニットよりも相対的に高い位置に変位させた横搬送状態とに搬送切替機構を設けてあることにある。
【0010】
本発明の第3の特徴構成によれば、搬送切替機構の切換え操作により、複数のコンベアユニットは、前記縦搬送状態の時に長尺体をその長手方向に搬送することができ、また、複数のコンベアユニット間に設けた横搬送装置により、前記横搬送状態の時に長尺体を横に搬送できるために、2方向の搬送ができる。
従って、長尺体を横側方の異なった搬送装置や加工装置に受け渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一端側の要部正面図である。
【図2】本発明の他端側の要部正面図である。
【図3】本発明の要部側面図である。
【図4】要部正面図で、(a)は、コンベアユニットを取付けた状態、(b)は、コンベアユニットを取り外した状態を示す
【図5】コンベアユニットの分解斜視図である。
【図6】コンベアユニットの全体斜視図である。
【図7】コンベアユニットの縦断正面図である。
【図8】横搬送装置による横搬送時の要部正面図である。
【図9】(a)別実施形態の縦搬送時の要部正面図、(b)別実施形態の横搬送時の要部正面図である。
【図10】(a)別実施形態の縦搬送時の要部側面図、(b)別実施形態の横搬送時の要部側面図である。
【図11】従来のベルト搬送装置のベルトを外す作用説明図で、(a)は通常時の平面図、(b)はベルトを外す初期の平面図、(c)は(b)の状態の正面図、(d)はベルトを更に外す状態の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0013】
図1〜図8に示すように、設置固定フレーム1に対して、横方向に長尺で、且つ、昇降シリンダ2により昇降駆動操作される支持フレーム3を設け、その支持フレーム3の一端側に、駆動モータ4により駆動回転する駆動スプロケット5を取付けると共に、他端側に従動スプロケット6を取付け、駆動スプロケット5と従動スプロケット6とにわたって無端チェーン7を掛け渡し、一対のローラ8間に亘って無端ベルト9を掛け渡したコンベアユニット10の複数を、支持フレーム3上で無端チェーン7の長手方向に沿って所定間隔置きに着脱自在に並設し、コンベアユニット10を支持フレーム3上に取付けるに伴って無端チェーン7に連動連結して(図4(a)、(b)参照)一対のローラ8の内の少なくとも一方を駆動回転させる伝動スプロケット11を、コンベアユニット10の夫々に設けて、鉄筋やパイプなどの長尺体を搬送するベルト搬送装置を構成してある。
【0014】
前記ベルト搬送装置には、更に、並設した複数のコンベアユニット10間夫々に、コンベアユニット10による搬送方向とは交差する方向に長尺体を搬送自在な無端チェーン7式の横搬送装置12を設けて設置固定フレーム1に取付けてあり、支持フレーム3の上昇操作によってコンベアユニット10を横搬送装置12よりも高い位置に変位させた縦搬送状態と(図1、図2)、支持フレーム3を下降操作してコンベアユニット10を横搬送装置12よりも低い位置に変位させた横搬送状態(図8)とに搬送切替機構を設けてある。従って、長尺体をコンベアユニット10による縦搬送(図1、図2)と横搬送装置12による横搬送(図8)とが、搬送切替機構による切換え操作により、択一的に異なる方向に搬送できるように構成してある。
【0015】
前記コンベアユニット10は、図5〜図7に示すように、一対のローラ8を着脱自在に取付けるユニット枠体13を設け、ユニット枠体13を支持フレーム3に第1ボルト14を介して着脱自在に取付けてある。つまり、ユニット枠体13の測板部には、一対のローラ8の両端に取付けた軸受けフランジ部15それぞれを嵌合するU字状の切欠き部16が形成してあり、その切欠き部16に軸受けフランジ部15を嵌合させて第2ボルト17を螺着させることで、ローラ8夫々がユニット枠体13に取付けられる。
尚、ユニット枠体13の側板部18には、切欠き部16の上方から軸受けフランジ部15の上部を固定する平板19が固定できるようにしてある。
また、無端ベルト9に対するテンションローラ20とそのテンションローラ20を無端ベルト9に押付けるためのベルト緊張装置21を、図3、図5、図7に示すように、第3ボルト22の螺進操作により押圧調整自在にユニット枠体13の下部に取付けてある。
【0016】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0017】
〈1〉 前記伝動スプロケット11は、一対のローラ8の少なくとも一方に設けてあればよい。
〈2〉 前記搬送切替機構は、支持フレーム3を昇降操作自在に構成した例を示したが、支持フレーム3は上下移動しないように固定で、横搬送装置12を支持する支持体を昇降操作自在に構成してあっても良く、例えば、図9、図10に示すように、コンベアユニット10よりも高い位置に上端面を上昇させて、鉄筋30縦搬送時に鉄筋30先端を側面に突き当てて、搬送終端位置を規制するストッパーとしての機能を有する突き当て板27を、複数並設したコンベアユニット10間に夫々昇降自在に配設し、ストッパーとしての作用時には、複数の突き当て板27を択一的に上昇させる。突き当て板27夫々の横側に、横方向に突出片29を駆動移動するチェーン装置28を設け、鉄筋30横搬送時には、複数の突き当て板27をコンベアユニット10よりも高い位置に上昇させて、コンベアユニット10上の鉄筋30を(図9(a))、突き当て板27の上端面に載置させながら持ち上げ(図9(b))、この状態で、チェーン装置28の駆動回転で突出片29を横移動させることにより(尚、図10でチェーン装置28による突出片29の移動は、左右いずれにも移動操作可能である)、鉄筋30を横移動させる横搬送装置12を、突き当て板27とチェーン装置28とで構成してある(図10(a)→図10(b))。また、支持フレーム3と支持体の双方が、相対的に昇降操作自在に構成してあっても良い。
【0018】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0019】
3 支持フレーム
5 駆動スプロケット
6 従動スプロケット
7 無端チェーン
8 ローラ
9 無端ベルト
10 コンベアユニット
11 伝動スプロケット
12 横搬送装置
13 ユニット枠体
【技術分野】
【0001】
ベルト搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ベルト搬送装置は、図11に示すように、横方向に長尺の支持フレームの一端側に駆動ローラ24を取付けると共に、他端側に従動ローラ25を取付け、それらの駆動ローラ24と従動ローラ25に亘って無端ベルトを掛け渡してあった。しかも、駆動ローラ24と従動ローラ25との間の離間距離が長い場合には、複数本の遊転ローラ26が駆動ローラ24と従動ローラ25との間に、取付けてある(周知慣用技術で文献を特に示すことができない)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来のベルト搬送装置で、メンテナンスのために無端ベルトを取り外して交換する場合には、駆動ローラ24と従動ローラ25とによる無端ベルト9に対する張力を緩め(図11(a))、無端ベルト9を駆動ローラ24又は従動ローラ25の一方側から支持フレーム3の側方に移動させながら(図11(b)→(c)→(d)に示すように)、支持フレーム3全体から無端ベルト9を外す操作をする必要がある。
その上、特にベルト搬送装置が長いと、支持フレーム3を所定高さに設置支持する複数本の支柱23が、支持フレーム3の下部でその長手方向に所定間隔で取付けてあることが多く、無端ベルト9を支持フレーム3から外すには、支持フレーム3と各支柱23との間の連結部を外さなければならず、実際には一端側の支柱23から順に、支持フレーム3との連結部を外して、無端ベルト9をその外した連結部間の隙間を通すという操作を、各支柱23ごとに行うもので、非常に手間が掛かるという問題点があった。しかも、無端ベルト9の一部でも痛んでいれば、その無端ベルト9を外して交換しなければならず、不経済でもあった。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、無端ベルトのメンテナンスを簡単に、しかも、経済的に行えるベルト搬送装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の特徴構成は、横方向に長尺の支持フレームの一端側に駆動回転する駆動スプロケットを取付けると共に、他端側に従動スプロケットを取付け、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとにわたって無端チェーンを掛け渡し、一対のローラ間に亘って無端ベルトを掛け渡したコンベアユニットの複数を、前記支持フレーム上で前記無端チェーンの長手方向に沿って着脱自在に並設し、前記コンベアユニットを前記支持フレーム上に取付けるに伴って前記無端チェーンに連動連結して前記一対のローラの内の少なくとも一方を駆動回転させる伝動スプロケットを、前記コンベアユニットの夫々に設けてあるところにある。
【0006】
本発明の第1の特徴構成によれば、ベルト搬送装置において全ての無端ベルトを取り外さなくとも、複数のコンベアユニットの内、損傷した無端ベルトの取り付いたコンベアユニットのみを、支持フレームから取り外し交換するだけでメンテナンスが完了する。
従って、短時間の簡単な手間でしかも経済的にメンテナンスが行える。
その上、交換した新しいコンベアユニットは、支持フレーム上に取付けるに伴って、コンベアユニットに設けてある伝動スプロケットが、支持フレームの駆動スプロケットと従動スプロケットに掛け渡された無端チェーンに連動連結する。これにより、動力がコンベアユニットに伝わり、簡単にベルト搬送装置の一部として搬送機能を備えさせることができる。つまり、全体として動力装置は一つで済む。
【0007】
本発明の第2の特徴構成は、前記コンベアユニットは、前記一対のローラを着脱自在に取付けるユニット枠体を設け、前記ユニット枠体を前記支持フレームに着脱自在に取付けてあるところにある。
【0008】
本発明の第2の特徴構成によれば、本発明の第1の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、支持フレームに着脱自在に取付けるユニット枠体から一対のローラが簡単に着脱できるために、コンベアユニットからの無端ベルトも簡単に取り外して交換でき、経済性及びメンテナンス性はより良いものとなる。
【0009】
本発明の第3の特徴構成は、前記コンベアユニットが長尺体を搬送するものであって、並設した複数の前記コンベアユニット間に、前記コンベアユニットによる搬送方向とは交差する方向に前記長尺体を搬送自在な横搬送装置を設け、前記コンベアユニットと前記横搬送装置とを相対的に昇降自在に設け、前記コンベアユニットを前記横搬送装置よりも相対的に高い位置に変位させた縦搬送状態と、前記横搬送装置を前記コンベアユニットよりも相対的に高い位置に変位させた横搬送状態とに搬送切替機構を設けてあることにある。
【0010】
本発明の第3の特徴構成によれば、搬送切替機構の切換え操作により、複数のコンベアユニットは、前記縦搬送状態の時に長尺体をその長手方向に搬送することができ、また、複数のコンベアユニット間に設けた横搬送装置により、前記横搬送状態の時に長尺体を横に搬送できるために、2方向の搬送ができる。
従って、長尺体を横側方の異なった搬送装置や加工装置に受け渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一端側の要部正面図である。
【図2】本発明の他端側の要部正面図である。
【図3】本発明の要部側面図である。
【図4】要部正面図で、(a)は、コンベアユニットを取付けた状態、(b)は、コンベアユニットを取り外した状態を示す
【図5】コンベアユニットの分解斜視図である。
【図6】コンベアユニットの全体斜視図である。
【図7】コンベアユニットの縦断正面図である。
【図8】横搬送装置による横搬送時の要部正面図である。
【図9】(a)別実施形態の縦搬送時の要部正面図、(b)別実施形態の横搬送時の要部正面図である。
【図10】(a)別実施形態の縦搬送時の要部側面図、(b)別実施形態の横搬送時の要部側面図である。
【図11】従来のベルト搬送装置のベルトを外す作用説明図で、(a)は通常時の平面図、(b)はベルトを外す初期の平面図、(c)は(b)の状態の正面図、(d)はベルトを更に外す状態の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0013】
図1〜図8に示すように、設置固定フレーム1に対して、横方向に長尺で、且つ、昇降シリンダ2により昇降駆動操作される支持フレーム3を設け、その支持フレーム3の一端側に、駆動モータ4により駆動回転する駆動スプロケット5を取付けると共に、他端側に従動スプロケット6を取付け、駆動スプロケット5と従動スプロケット6とにわたって無端チェーン7を掛け渡し、一対のローラ8間に亘って無端ベルト9を掛け渡したコンベアユニット10の複数を、支持フレーム3上で無端チェーン7の長手方向に沿って所定間隔置きに着脱自在に並設し、コンベアユニット10を支持フレーム3上に取付けるに伴って無端チェーン7に連動連結して(図4(a)、(b)参照)一対のローラ8の内の少なくとも一方を駆動回転させる伝動スプロケット11を、コンベアユニット10の夫々に設けて、鉄筋やパイプなどの長尺体を搬送するベルト搬送装置を構成してある。
【0014】
前記ベルト搬送装置には、更に、並設した複数のコンベアユニット10間夫々に、コンベアユニット10による搬送方向とは交差する方向に長尺体を搬送自在な無端チェーン7式の横搬送装置12を設けて設置固定フレーム1に取付けてあり、支持フレーム3の上昇操作によってコンベアユニット10を横搬送装置12よりも高い位置に変位させた縦搬送状態と(図1、図2)、支持フレーム3を下降操作してコンベアユニット10を横搬送装置12よりも低い位置に変位させた横搬送状態(図8)とに搬送切替機構を設けてある。従って、長尺体をコンベアユニット10による縦搬送(図1、図2)と横搬送装置12による横搬送(図8)とが、搬送切替機構による切換え操作により、択一的に異なる方向に搬送できるように構成してある。
【0015】
前記コンベアユニット10は、図5〜図7に示すように、一対のローラ8を着脱自在に取付けるユニット枠体13を設け、ユニット枠体13を支持フレーム3に第1ボルト14を介して着脱自在に取付けてある。つまり、ユニット枠体13の測板部には、一対のローラ8の両端に取付けた軸受けフランジ部15それぞれを嵌合するU字状の切欠き部16が形成してあり、その切欠き部16に軸受けフランジ部15を嵌合させて第2ボルト17を螺着させることで、ローラ8夫々がユニット枠体13に取付けられる。
尚、ユニット枠体13の側板部18には、切欠き部16の上方から軸受けフランジ部15の上部を固定する平板19が固定できるようにしてある。
また、無端ベルト9に対するテンションローラ20とそのテンションローラ20を無端ベルト9に押付けるためのベルト緊張装置21を、図3、図5、図7に示すように、第3ボルト22の螺進操作により押圧調整自在にユニット枠体13の下部に取付けてある。
【0016】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0017】
〈1〉 前記伝動スプロケット11は、一対のローラ8の少なくとも一方に設けてあればよい。
〈2〉 前記搬送切替機構は、支持フレーム3を昇降操作自在に構成した例を示したが、支持フレーム3は上下移動しないように固定で、横搬送装置12を支持する支持体を昇降操作自在に構成してあっても良く、例えば、図9、図10に示すように、コンベアユニット10よりも高い位置に上端面を上昇させて、鉄筋30縦搬送時に鉄筋30先端を側面に突き当てて、搬送終端位置を規制するストッパーとしての機能を有する突き当て板27を、複数並設したコンベアユニット10間に夫々昇降自在に配設し、ストッパーとしての作用時には、複数の突き当て板27を択一的に上昇させる。突き当て板27夫々の横側に、横方向に突出片29を駆動移動するチェーン装置28を設け、鉄筋30横搬送時には、複数の突き当て板27をコンベアユニット10よりも高い位置に上昇させて、コンベアユニット10上の鉄筋30を(図9(a))、突き当て板27の上端面に載置させながら持ち上げ(図9(b))、この状態で、チェーン装置28の駆動回転で突出片29を横移動させることにより(尚、図10でチェーン装置28による突出片29の移動は、左右いずれにも移動操作可能である)、鉄筋30を横移動させる横搬送装置12を、突き当て板27とチェーン装置28とで構成してある(図10(a)→図10(b))。また、支持フレーム3と支持体の双方が、相対的に昇降操作自在に構成してあっても良い。
【0018】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0019】
3 支持フレーム
5 駆動スプロケット
6 従動スプロケット
7 無端チェーン
8 ローラ
9 無端ベルト
10 コンベアユニット
11 伝動スプロケット
12 横搬送装置
13 ユニット枠体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横方向に長尺の支持フレームの一端側に駆動回転する駆動スプロケットを取付けると共に、他端側に従動スプロケットを取付け、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとにわたって無端チェーンを掛け渡し、一対のローラ間に亘って無端ベルトを掛け渡したコンベアユニットの複数を、前記支持フレーム上で前記無端チェーンの長手方向に沿って着脱自在に並設し、前記コンベアユニットを前記支持フレーム上に取付けるに伴って前記無端チェーンに連動連結して前記一対のローラの内の少なくとも一方を駆動回転させる伝動スプロケットを、前記コンベアユニットの夫々に設けてあるベルト搬送装置。
【請求項2】
前記コンベアユニットは、前記一対のローラを着脱自在に取付けるユニット枠体を設け、前記ユニット枠体を前記支持フレームに着脱自在に取付けてある請求項1に記載のベルト搬送装置。
【請求項3】
前記コンベアユニットが長尺体を搬送するものであって、並設した複数の前記コンベアユニット間に、前記コンベアユニットによる搬送方向とは交差する方向に前記長尺体を搬送自在な横搬送装置を設け、前記コンベアユニットと前記横搬送装置とを相対的に昇降自在に設け、前記コンベアユニットを前記横搬送装置よりも相対的に高い位置に変位させた縦搬送状態と、前記横搬送装置を前記コンベアユニットよりも相対的に高い位置に変位させた横搬送状態とに搬送切替機構を設けてある請求項1又は2のいずれかに記載のベルト搬送装置。
【請求項1】
横方向に長尺の支持フレームの一端側に駆動回転する駆動スプロケットを取付けると共に、他端側に従動スプロケットを取付け、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとにわたって無端チェーンを掛け渡し、一対のローラ間に亘って無端ベルトを掛け渡したコンベアユニットの複数を、前記支持フレーム上で前記無端チェーンの長手方向に沿って着脱自在に並設し、前記コンベアユニットを前記支持フレーム上に取付けるに伴って前記無端チェーンに連動連結して前記一対のローラの内の少なくとも一方を駆動回転させる伝動スプロケットを、前記コンベアユニットの夫々に設けてあるベルト搬送装置。
【請求項2】
前記コンベアユニットは、前記一対のローラを着脱自在に取付けるユニット枠体を設け、前記ユニット枠体を前記支持フレームに着脱自在に取付けてある請求項1に記載のベルト搬送装置。
【請求項3】
前記コンベアユニットが長尺体を搬送するものであって、並設した複数の前記コンベアユニット間に、前記コンベアユニットによる搬送方向とは交差する方向に前記長尺体を搬送自在な横搬送装置を設け、前記コンベアユニットと前記横搬送装置とを相対的に昇降自在に設け、前記コンベアユニットを前記横搬送装置よりも相対的に高い位置に変位させた縦搬送状態と、前記横搬送装置を前記コンベアユニットよりも相対的に高い位置に変位させた横搬送状態とに搬送切替機構を設けてある請求項1又は2のいずれかに記載のベルト搬送装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−37625(P2011−37625A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−189471(P2009−189471)
【出願日】平成21年8月18日(2009.8.18)
【出願人】(000223056)東陽建設工機株式会社 (17)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月18日(2009.8.18)
【出願人】(000223056)東陽建設工機株式会社 (17)
【Fターム(参考)】
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