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ベンジルアルコール誘導体及び他の抗菌活性化合物を含む組成物
説明

ベンジルアルコール誘導体及び他の抗菌活性化合物を含む組成物

本発明は、(a)下記式(I)
【化1】


(I)
(式中、各置換基R1、R2、及びR3は芳香環に位置し、かつ置換基R1、R2、及びR3は下記基:H;OH;OCH3;COOH;1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐飽和脂肪族炭化水素基;2〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐不飽和脂肪族炭化水素基;COOR4(R4は1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐アルキル基である)から成る群より相互独立に選択され;置換基R1、R2及びR3中の炭素原子の総数は1〜12である)のベンジルアルコール誘導体から成る群より選択される1又は2種以上の化合物、及び(b)下記化合物:(i)3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオール、(ii)安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩、(iii)4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabens)及び塩、(iv)2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩、(v)2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)、(vi)3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)、(vii)3-(4-クロルフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)、(vii)尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N’-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N’-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)、(ix)1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(INCI:DMDM hydantoin)、(x)1,2-プロパンジオール,3-(2-エチルヘキシルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)、(xi)イソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシ及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:Methylchloroisothiazolinone及びMethylisothiazolinone)から成る群より選択される1又は2種以上の化合物を含むか又は成分(a)及び(b)から成る組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗菌活性剤の分野、特に(a)さらに詳細に後述するように少なくとも1種のベンジルアルコール及び(b)さらに詳細に後述するように亜群(i)〜(xi)から選択される少なくとも1種の抗菌活性化合物を含むか又は前記(a)及び(b)から成る特定の(相乗的)抗菌組成物(混合物)に関する。最も好ましいベンジルアルコール誘導体は4-メチルベンジルアルコールである。群(b)の構成要素としては3〜14個の炭素原子を有する1,2-アルカンジオールが最も好ましい。他の好ましい組成物について以下に詳述し、かつ/又は添付の特許請求の範囲で定義する。
【背景技術】
【0002】
本発明はさらに、病原菌の処理、特にクロコウジカビ(Aspergillus niger)の処理で用いる本発明の組成物の使用に関する。
本発明の関連態様は、病原菌の処理用、特にクロコウジカビの処理用薬物の調製のための本発明の組成物の使用に関する。
本発明のさらなる態様は、(a)少なくとも1種のベンジルアルコール誘導体(詳細に後述する通り)の、特定の抗菌活性剤(詳細に後述する通り)の抗菌活性を相乗的に強化するための使用に関する。
本発明の対応する方法は、(b)1種以上の抗菌活性剤(詳細に後述する通り)の抗菌活性を相乗的に強化する方法であり、この方法では、詳細に後述するように、前記抗菌活性剤を有効量の(a)少なくとも1種のベンジルアルコール誘導体と混合する。
なおさらに、本発明は、腐敗しやすい製品の保存方法又は抗菌処理方法に関し、この方法では、腐敗しやすい製品を本発明の組成物と接触させる。
本発明の全ての態様は、式(I)の少なくとも1種のベンジルアルコール誘導体(すなわち群(a)の化合物)(後述する通り)を少なくとも1種の群(b)、すなわち亜群(i)〜(xi)の化合物(後述する通り)と併用することによって、抗菌活性を相乗的に強化できるという発見に基づいている。
以下に本発明の組成物と関連して説明する本発明の全ての詳細及び利点は、変更すべきところは変更して、本発明の他の態様に当てはまる。
【0003】
化粧品、医薬品、オーラルケア並びに食品及び飲料業界では、特に抗菌特性がなければ腐敗しやすい製品(例えば、化粧品、医薬品、オーラルケア製品、食品及び飲料など)の保存のため、またヒト又は動物の体に有害な影響を与え得る微生物の直接的な美容的又は治療的処理のためにも抗菌特性を有する薬剤が常に必要である。例として、体臭、ざ瘡、フケ、真菌症などの原因になり得る部生物に言及することができる。
言及した技術分野では、多数の抗菌活性化合物が実際に既に利用されているが、それにもかかわらず、目標とする特有の処理の遂行及び/又は副作用の軽減を可能にするため、引き続き代替物が探し求められている。しかし、この状況下では、抗菌作用、特に防腐作用を有する代替薬剤の探索において、化粧品、医薬品、食品及び/又は飲料分野で使用する物質は下記要件を満たさなければならないことに留意すべきである。
−毒物学的に許容し得る
−皮膚が容易に耐えられる
−安定(特に通常の化粧品及び/又は医薬製剤で)
−大体かつ好ましくは完全に無臭、及び
−調製に費用がかからない(すなわち、標準的プロセスを利用する及び/又は標準的前駆体から出発する)。
【0004】
一方で物質の化学構造と、他方で特定の微生物(病原菌)に対するその生物活性及びその安定性との間に明確な依存性がないという点で、言及した特性の1つ以上を十分な程度に有する適切な(活性)物質を当業者が探索するのを困難にしている。さらに、物質の抗菌作用、毒物学的許容性、皮膚耐容性及び安定性の間に予測可能な関係がない。
クロコウジカビは、多大な困難をもってのみ闘えるカビである。3〜14個の炭素原子を有する1,2-アルカンジオールのような物質が特定の病原菌及び微生物に対して相当の活性を有することは知られているが、多くの場合、クロコウジカビに対する効果は十分でないと考えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明が解決すべき一般課題は、上記特性の1つ以上を有し、かつ病原菌に対して所定の既知抗菌活性剤と同様の効力がある代替抗菌活性剤を提供すること、或いは上記特性の1つ以上を有し、かつ所定の抗菌活性剤の抗菌特性を補充して、活性剤の組合せの総抗菌活性が(相乗的に)増加し、特にクロコウジカビと良い又は改善された信頼性で闘えるようすることが可能な抗菌添加剤を提供することだった。
好ましくは、代替抗菌活性剤又は抗菌添加剤は、典型的な使用濃度で本質的又は完全に無臭であるべきである。
なおさらに、代替抗菌活性剤の抗菌作用又は抗菌添加剤とクロコウジカビに対する既知の抗菌活性剤との組合せの作用は、好ましくは非常に強く、1wt.-%の抗菌活性剤又は組合せが1週間以内で病原菌の3対数減少(log reduction)又は少なくとも2対数減少を可能にすべきである(試験設計等のさらなる詳細の下記実施例セクションを参照されたい)。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、下記成分:
(a)下記式(I)
【0007】
【化1】

(I)
【0008】
(式中、各置換基R1、R2、及びR3は、芳香環に位置し、かつ置換基R1、R2、及びR3は、下記基:
H;OH;OCH3;COOH;
1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐飽和脂肪族炭化水素基;
2〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐不飽和脂肪族炭化水素基;
COOR4(R4は、1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐アルキル基である)
から成る群より相互独立に選択され;
置換基R1、R2及びR3中の炭素原子の総数は1〜12である)
のベンジルアルコール誘導体から成る群より選択される1又は2種以上の化合物、
及び
(b)下記化合物:
(i)3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオール、
(ii)安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩、
(iii)4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabens)及び塩、
(iv)2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩、
(v)2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)、
(vi)3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)、
(vii)3-(4-クロルフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)、
(vii)尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)、
(ix)1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(INCI:DMDM hydantoin)、
(x)1,2-プロパンジオール, 3-(2-エチルヘキシルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)、
(xi)イソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシ及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:Methylchloroisothiazolinone及びMethylisothiazolinone)
から成る群より選択される1又は2種以上の化合物
を含むか又は成分(a)及び(b)から成る組成物によって解決される。
【0009】
本発明は、(a)上述した通りの式(I)のベンジルアルコール誘導体(抗菌添加剤として)が、(b)上述した通りの亜群(i)〜(xi)から選択される化合物の抗菌活性を相乗的に強化するという驚くべき発見に基づいている。
本発明の抗菌混合物は、例えば化粧品、医薬品、オーラルケア製品、食品及び飲料などの腐敗しやすい製品の保存及び抗菌処理に適している。
本発明の混合物中の(a)式(I)の1種以上のベンジルアルコール誘導体及び群(b)の1種以上の化合物の量と比は好ましくは、それらの抗菌作用が、Kull et al.; Applied Microbiology 9; p. 538-541 (1961)に従って相乗的に強化されるように調整される(Steinberg; Cosmetics & Toiletries 115 (11); p. 59-62 (2000)も参照されたい)。
好ましくは、本発明の組成物において、成分(a)の唯一又は1又は2種以上の化合物が、
前記式(I)中、置換基R1、R2、及びR3が下記基:
H;OH;OCH3
1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐飽和脂肪族炭化水素基
から成る群より相互独立に選択される
前記式(I)のベンジルアルコール誘導体から成る群より選択される。
成分(a)の唯一又は1又は2種以上の化合物が、
前記式(I)中、置換基R1、R2、及びR3が下記基:
H又は1〜4個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐飽和脂肪族炭化水素基
から成る群より相互独立に選択され、かつ
置換基R1、R2、及びR3中の炭素原子の総数が1〜8、好ましくは1〜4である
前記式(I)のベンジルアルコール誘導体から成る群より選択される、本発明の組成物がなおさらに好ましい。
【0010】
なおさらに、成分(a)の唯一又は1又は2種以上の化合物が、下記化合物:
4-メチルベンジルアルコール、
3-メチルベンジルアルコール、
2-メチルベンジルアルコール、
2,4-ジメチルベンジルアルコール、
2,4,6-トリメチルベンジルアルコール、
4-エチルベンジルアルコール、
3-エチルベンジルアルコール、
2-エチルベンジルアルコール
から成る群より選択される、本発明の組成物が非常に好ましい。
本発明の最も好ましい組成物では、成分(a)の1種又は唯一の化合物が4-メチルベンジルアルコールである。
本発明の組成物で使う最も好ましい化合物4-メチルベンジルアルコール(CAS番号:589-18-4;p-メチルベンジルアルコール、p-トリルアルコール、p-トリルカルビノール)の構造式は以下の通りである。
【0011】
【化2】

(II)
【0012】
成分(a)の濃度、すなわち上述した式(I)のベンジルアルコール誘導体から成る群より選択される化合物(上記実施形態のいずれか、特に好ましいと特徴づけられた実施形態のいずれかに従う)の総濃度は可変であり、かつ成分(b)の濃度(亜群(i)〜(xi)から選択される化合物の総濃度)とさらなる成分の濃度の両方に大いに左右されるであろう。当業者は、成分(a)及び(b)から成るか又は本質的に成分(a)及び(b)から成る組成物では、成分(a)の濃度が、成分(a)及び(b)以外に大量のさらなる成分を含む組成物におけるより高いことが分かるであろう。
成分(a)及び(b)以外に少なくとも50wt.-%のさらなる成分を含む本発明の組成物では、成分(a)が、組成物の総質量に基づいて、0.05〜0.50wt.-%、好ましくは0.10〜0.30wt.-%の量で存在することが好ましい。
成分(a)及び(b)以外にさらなる成分を含まないか又は最大で20wt.-%のさらなる成分を含む本発明の組成物では、成分(a)が、組成物の総質量に基づいて、2〜80wt.-%、好ましくは5〜50wt.-%の量で存在する。
本発明の非常に好ましい組成物(特に本明細書で以前に好ましいと特徴づけられた組成物)は、成分(b)の化合物の総量又は成分(b)の亜群(i)〜(xi)の化合物から選択される1種以上又は全ての化合物の総量が、成分(a)の化合物の総量の抗菌活性を相乗的に強化するように選択される組成物である。
本文脈内では、Kull et al.; Applied Microbiology 9; p. 538-541 (1961)で述べられている要件を満たせば、作用が相乗的であるとみなされる(Steinberg; Cosmetics & Toiletries 115 (11); p. 59-62 (2000)も参照されたい)。相乗作用指標の決定については、以下の実施例セクションを参照されたい。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の組成物は、成分(b)として、亜群(i)〜(xi)から成る群より選択される1又は2種以上の化合物を含む。当業者は、成分(b)の量が、亜群(i)〜(xi)から選択される化合物、及びそれらの量によって決まることが分かるだろう。
特に、(a)及び(b)以外に少なくとも50wt.-%のさらなる成分を含み、このとき成分(a)が組成物の総量に基づいて、0.05〜0.5wt.-%の量で存在する(上記参照)本発明の組成物が好ましい。特に本発明の該組成物について、成分(a)の化合物が、成分(b)、すなわち亜群(i)〜(xi)の選択化合物の作用を相乗的に増加するように、特定量の亜群(i)〜(xi)の化合物を使用することが好ましい。
特に、組成物の総質量に基づいて、
(i)0.1〜5.0wt.-%の、3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオール、
(ii)0.1〜1.0wt.-%の安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩、
(iii)0.1〜0.8wt.-%の4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabens)及び塩、
(iv)0.1〜0.6wt.-%の2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩、
(v)0.1〜1.0wt.-%の2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)、
(vi)0.01〜0.1wt.-%の3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)、
(vii)0.02〜0.2wt.-%の3-(4-クロルフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)、
(viii)0.1〜0.5wt.-%の尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)、
(ix)0.1〜0.6wt.-%の1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(INCI:DMDM hydantoin)、
(x)0.1〜1.0wt.-%の1,2-プロパンジオール, 3-(2-エチルヘキシルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)、
(xi)0.00015〜0.0015wt.-%のイソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシウム及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:Methylchloroisothiazolinone及びMethylisothiazolinone)
から成る群より選択されるように1又は2種以上の化合物及び総量を含む本発明の組成物(特に(a)及び(b)以外に少なくとも50wt.-%のさらなる成分を含む組成物)が好ましい。
【0014】
特に、成分(b)の1種以上の亜群(i)〜(xi)に関して、成分(b)の前記亜群の化合物の総質量に対する成分(a)の総質量の比ra/bが、
(i)3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオールの総質量に関して、1:100〜5:1、好ましくは1:20〜1:1、
(ii)安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩の総質量に関して、1:20〜5:1、好ましくは1:5〜2:1、
(iii)4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabens)及び塩の総質量に関して、1:16〜5:1、好ましくは1:4〜2:1、
(iv)2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩の総質量に関して、1:12〜5:1、好ましくは1:3〜2:1、
(v)2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)の総質量に関して、1:20〜5:1、好ましくは1:2〜5:1、
(vi)3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)に関して、1:2〜50:1、好ましくは1:1〜20:1、
(vii)3-(4-クロルフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)に関して、1:4〜25:1、好ましくは1:2〜10:1、
(viii)尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)の総質量に関して、1:12〜5:1、好ましくは1:3〜2:1、
(ix)1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(INCI:DMDM hydantoin)の総質量に関して、1:12〜5:1、好ましくは1:3〜2:1、
(x)1,2-プロパンジオール, 3-(2-エチルベンジルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)の総質量に関して、1:20〜5:1、好ましくは1:5〜2:1、
(xi)イソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシウム及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:Methylchloroisothiazolinone及びMethylisothiazolinone) の総質量に関して、33:1〜3333:1、好ましくは100:1〜1000:1
の範囲内である本発明の組成物(特に、好ましいと上述した組成物)が好ましい。
【0015】
特にクロコウジカビ菌数の有意な減少をもたらす本発明の有効組成物の調製のため、一般的に、ある量の成分(a)の1種以上の化合物を、ある量の成分(b)の1種以上の化合物と混合すれば十分である。成分(a)及び(b)の比は、上述したように、成分(b)の化合物の最大使用レベルによって決まる。好ましい実施形態を下表に要約する。
【0016】


【0017】
本発明は、特に(排他的ではないが)、本発明の組成物が少なくとも、選択された病原菌に対して、特に少なくとも、多大な困難をもってのみ闘えるカビであるクロコウジカビに対して相乗的に強化された抗菌作用を示すという驚くべき発見に基づいている。
特に、今や抗菌活性化合物混合物(組成物)として、特に使用しなければ腐敗しやすい物品(上記最初の所見及び以下のさらに詳細な説明参照)を保存するために本発明の組成物を顕著に使用することができる。
化粧品、特にヘアコンディショニング及びヘアドライ製品における溶剤としての4-メチルベンジルアルコールの使用は、WO 2004/014327、US 6,248,314、DE 43 42 075、WO 94/02111、EP 0 547 790及びGB 2259717に記載されている。
本発明の組成物で現在使用されるアルカンジオール及び他の物質の4-メチルベンジルアルコール及び他の置換ベンジルアルコール誘導体の抗菌特性は文献で検討かつ記載されているが、今までに本発明の組成物が抗菌作用(少なくとも選択病原菌に対して)を有意に改善できることは何ら示唆されていなかった。
式(I)の特定のベンジルアルコール誘導体の抗菌作用に関する構造と活性の関係及び研究が文献で報告されている。
J. Chem. Inf. Comput. Sci. 1997 (37), 320-328及びJ. Pharmaceutical Sciences Vol. 1980, 69, 1034-1039は、4-メチルベンジルアルコールを含め、式(I)のいくつかのベンジルアルコール誘導体のクロコウジカビに対して計算した活性を報告し、J. Pharm. Pharmacol., Suppl. 1958, 10, 149Tから分かる当該活性とこれらを比較している。
抗菌活性組成物として式(I)のベンジルアルコール誘導体を群(b)の化合物と併用することは、従来技術では開示されておらず、特に化粧品用に開示されていない。
本発明の組成物の成分(b)の亜群(i)〜(xi)の化合物について、種々の文献が化合物自体の抗菌活性について記載している。1,2-アルカンジオールとさらなる抗菌活性物質との組合せに関して、EP 1 206 933、WO 03/069994及びWO 2006/082151が例として言及している。しかし、本発明の組成物及びその抗菌活性、特にクロコウジカビに対する抗菌活性については従来技術では開示されていない。
1,2-アルカンジオールは一般的にクロコウジカビ等のカビに対して不十分な作用しか示さない。個々の1,2-アルカンジオール及びそれらの混合物に関しては、カビについて、特に「問題の病原菌」クロコウジカビについて活性のギャップが報告されている。クロコウジカビのようなカビを完全に阻害するためには、高濃度の個々の1,2-アルカンジオール及びそれらの混合物を使用する必要がある。
特に、(a)式(I)の1又は2種以上のベンジルアルコール誘導体、特に4-メチルベンジルアルコールと、(b)(i)3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオールとの組合せによる抗菌活性の相乗的強化は従来技術では開示されていない。
【0018】
本発明の組成物が高度に相乗的な活性を示し、かつクロコウジカビの処理において、
−個々に投与された式(I)のベンジルアルコール誘導体及び式(I)のベンジルアルコール、特に式(II)の4-メチルベンジルアルコールの混合物、
−個々に投与された、3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオール、特に3〜10個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオール、及びこの群から選択される特に1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-デカンジオール及びその混合物
より、同一濃度で、特に病原菌数の減少及び病原菌数の減少速度に関して有意に優れていることは特に驚くべきことだった。
それらのそれぞれの成分の抗菌作用の有意な強化に考慮すると、本発明の組成物は、低濃度でさえもクロコウジカビと闘うのに特に適している。
亜群(ii)〜(xi)の化合物について、その状況は本発明の組成物の成分(b)の亜群(ii)の3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオールについてと同様である。
好ましい実施形態では、本発明の組成物の成分(b)は、(i)3〜10個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオールから成る群より選択される1又は2種以上の化合物を含むか又は前記化合物から成る。
特に、1,2-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-デカンジオール、及びその混合物から成る群より選択される、3〜10個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオールを選択するのが好ましい。
前記1,2-アルカンジオールの混合物の使用が特に好ましい。
【0019】
本発明の特に好ましい組成物の成分(b)は、
(i)3〜10個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオールの混合物
を含むか又は前記混合物から成り、
前記混合物が、下記混合物:
1,2-プロパンジオール及び1,2-ブタンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール及び1,2-ペンタンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール及び1,2-ヘキサンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-ブタンジオール及び1,2-ペンタンジオールの混合物、
1,2-ブタンジオール及び1,2-ヘキサンジオールの混合物、
1,2-ブタンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-ブタンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-ペンタンジオール及び1,2-ヘキサンジオールの混合物、
1,2-ペンタンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-ペンタンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-ヘキサンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-ヘキサンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-オクタンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール及び1,2-ヘキサンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール、1,2-ヘキサンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-ペンタンジオール、1,2-オクタンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール及び1,2-オクタンジオール、並びに
1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物
から成る群より選択される。
【0020】
該組成物では、成分(a)が4-メチルベンジルアルコールを含むか又は4-メチルベンジルアルコールから成ることが好ましい。
本発明の好ましい組成物では、成分(a)が4-メチルベンジルアルコールを含むか又は4-メチルベンジルアルコールから成り、かつ成分(b)が2種の異なる1,2-アルカンジオールの混合物、好ましくは1,2-ヘキサンジオールと1,2-オクタンジオールの混合物を含むか又は前記混合物から成る。
本発明の好ましい組成物は、2種の異なる1,2-アルカンジオール、好ましく10:1〜1:10、好ましくは5:1〜1:5の質量比で2種の異なる1,2-アルカンジオール、好ましくは1,2-ヘキサンジオールと1,2-オクタンジオールの混合物を含む。
3種の異なる1,2-アルカンジオールを(10〜60):(10〜60):(10〜60)、好ましくは(15〜50):(15〜50):(15〜50)の範囲の質量比で含む本発明の組成物も好ましい。
当然、好ましい組成物が化粧品、医薬品、又はケア製品、食品又は飲料であってよい。
本発明の特に好ましい組成物は、4-メチルベンジルアルコールを1,2-ヘキサンジオール及び1,2-オクタンジオールとの混合物中に、(1〜2):(1〜2):(2〜4)、好ましくは(1〜1.2):(1〜1.2):(2.9〜3.1)の質量比で含む。
1,2-ヘキサンジオールと1,2-オクタンジオールを両方及び4-メチルベンジルアルコールを含む組成物では、4-メチルベンジルアルコール対1,2-ヘキサンジオールと1,2-オクタンジオールの総量の質量比が、好ましくは1:1〜1:10の範囲、さらに好ましくは1:2〜1:6の範囲である。
【0021】
例として、本発明の組成物が総量8質量部の1種以上の1,2-アルカンジオール(特に1,2-ヘキサンジオール及び/又は1,2-オクタンジオール)を含む場合、式(I)のベンジルアルコール誘導体の総量、特に4-メチルベンジルアルコールの総量は、好ましくは0.5〜5質量部、好ましくは1〜3質量部の範囲内であろう。本発明の組成物中の成分(a)及び(b)の濃度は、組成物中に存在するさらなる成分に左右される。
本発明の組成物は、種々の分野の製品であってよい。例えば、さらなる成分の総量が、組成物の総質量に基づいて、最大で20wt.-%であるように、本発明の組成物が本質的に成分(a)及び(b)から成る場合、例えば化粧品、医薬品、オーラルケア製品、食品及び飲料などの腐敗しやすい製品の保存及び抗菌処理のために該組成物を使用することができる。
他方で、本発明の組成物を化粧品、医薬品及びオーラルケア製品、食品及び飲料から成る群より選択することができる。この場合、組成物は好ましくは、組成物の総質量に基づいて、少なくとも50質量%、典型的に少なくとも94質量%の、(a)及び(b)以外のさらなる成分を含む。腐敗しやすい製品を保存すべき場合、製品を、抗菌活性量、好ましくはクロコウジカビに対して活性な量の本発明の組成物と接触させる。
【0022】
特に化粧製剤(組成物)では、本発明の組成物を例えば以下のようなさらなる通常の成分と有利に併用することができる:
さらなる保存剤、特にUS 2006/0089413に記載のもの;例えば抗細菌剤又は酵母菌及びカビを処理するための薬剤などの抗菌剤、特にWO 2005/123101に記載のもの;抗ざ瘡剤及び皮脂低減剤、特にWO 2008/046791に記載のもの;皮膚の老化を防ぐ化合物、特にWO 2005/123101に記載のもの;フケ防止剤、特にWO 2008/046795に記載のもの;抗刺激剤(抗炎症剤、刺激予防剤、刺激抑制剤)、特にWO 2007/042472及びUS 2006/0089413に記載のもの;抗酸化剤、特にWO 2005/123101に記載のもの;担体材料、特にWO 2005/123101に記載のもの;キレート化剤、特にWO 2005/123101に記載のもの;脱臭剤及び制汗剤、特にWO 2005/123101に記載のもの;水分調節剤(水分供与剤、保湿物質、水分保持物質)、特にWO 2005/123101に記載のもの;浸透圧調節物質、特にWO 2005/123101に記載のもの;適合性溶質、特にWO 01/76572及びWO 02/15868に記載のもの;タンパク質及びタンパク加水分解物、特にWO 2005/123101に記載のもの;皮膚美白剤、特にWO 2007/110415に記載のもの;スキンタンニング剤、特にWO 2006/045760に記載のもの;冷却剤、特にWO 2005/123101に記載のもの;皮膚冷却剤、特にWO 2005/123101に記載のもの;加温剤、特にWO 2005/123101に記載のもの; UV吸収剤、特にWO 2005/123101に記載のもの;UVフィルター、特にWO 2005/123101に記載のもの、WO 2005/107692のベンジリデン-β-ジカルボニル化合物及びWO 2006/015954のα-ベンゾイル-ケイ皮酸ニトリル;昆虫駆除剤、特にWO 2005/123101に記載のもの;植物部位、植物エキス、特にWO 2005/123101に記載のもの;ビタミン、特にWO 2005/123101に記載のもの;乳化剤、特にWO 2005/123101に記載のもの;ゲル化剤、特にWO 2005/123101に記載のもの;油、特にWO 2005/123101に記載のもの;ワックス、特にWO 2005/123101に記載のもの;脂肪、特にWO 2005/123101に記載のもの;リン脂質、特にWO 2005/123101に記載のもの;飽和脂肪酸及び一若しくは多不飽和脂肪酸及びα-ヒドロキシ酸及びポリヒドロキシ脂肪酸並びに飽和及び/又は不飽和分岐及び/又は非分岐アルカンカルボン酸のエステル、特にWO 2005/123101に記載のもの;表面活性物質(界面活性剤)、特にWO 2005/123101に記載のもの;コレステロール及び/又は脂肪酸及び/又はセラミド及び/又は疑似セラミドを含む皮膚修復剤、特にWO 2006/053912に記載のもの;染料及び着色剤及び顔料、特にWO 2005/123101に記載のもの;香料及びフレーバー及びフレグランス、特にS. Arctander, Perfume and Flavor Chemicals, private publishing house, Montclair, N.J., 1969及びSurburg, Panten, Common Fragrance and Flavor Materials, 5th Edition, Wiley-VCH, Weinheim 2006に記載のもの、好ましくはUS 2008/0070825で明示的に言及されているもの;アルコール及びポリオール、特にWO 2005/123101に記載のもの;有機溶剤、特にWO 2005/123101に記載のもの;シリコーン及びシリコーン油及びシリコーン誘導体、抗ウイルス剤、研磨材、抗セルライト剤、収斂薬、消毒薬、帯電防止剤、バインダー、緩衝液、細胞賦活薬、クレンジング剤、ケア剤、脱毛剤、軟化剤、酵素、エッセンシャルオイル、特にUS 2008/0070825に記載のもの;繊維、皮膜形成剤、固定剤、泡形成剤、泡安定剤、発泡防止用物質、泡ブースター、ゲル形成剤、発毛活性剤、縮毛矯正(hair-straightening)剤、髪を滑らかにする薬剤、漂白剤、補強剤、しみ抜き(stain-removing)剤、蛍光増白剤(optically brightening agent)、含浸剤、汚れ忌避剤、減摩剤、潤沢剤、乳白剤、可塑剤、被覆剤、艶出し剤、光沢剤、ポリマー、粉末、ペプチド、単糖、二糖、オリゴ糖、リオイリング(re-oiling)剤、研磨剤、皮膚鎮静剤、皮膚クレンジング剤、スキンケア剤、皮膚治癒剤、皮膚保護剤、皮膚軟化剤、皮膚を滑らかにする薬剤、栄養剤、皮膚加温剤、安定剤、洗浄剤、織物コンディショニング剤、懸濁剤、増粘剤、酵母エキス、藻類又は微細藻類エキス、動物エキス、液化剤(liquefier)、色保護剤、錆止め剤及び電解質。
【0023】
抗菌、特に防腐作用を有する薬剤は好ましくは無臭であるべきことは既に上述した。しかし、式(I)のベンジルアルコール誘導体は、例えば化粧品又は医薬製剤において、例えば1.5又は2wt.-%の濃度レベルで使用する場合、におい(最も芳香性の化合物と比較するとかなり弱いにおいであるが)を示すこともある。式(I)の所定のベンジルアルコール誘導体をそれ単独でクロコウジカビと闘うために使用する場合、すなわち他の抗菌活性剤と併用しない場合には、このような濃度が必要である。該濃度レベルでは式(I)のベンジルアルコール誘導体由来のにおいは明確に知覚でき、多くの場合に望ましくない苦いアーモンド及びベンズアルデヒドのようなにおい様相を有している(上記参照:無臭活性剤が好ましい)。
特に、S. Arctander, Perfume and Flavor Chemicals, Montclair, NJ, 1969から、以下のことが知られている:
2-メチルベンジルアルコール(o-トリルアルコール)は、マイルドな花の全体的にバラのようであるが、カビ臭くて甘いにおい(n 2957)を有し、
4-メチルベンジルアルコール(p-トリルアルコール)は、かすかなグリーンローズのような葉様の甘いバルサムのにおい(n 2958)を有する。
従って、本発明により式(I)のベンジルアルコール誘導体がクロコウジカビ(及び他の病原菌)と闘うのにそれでも重要な役割を果たせることは驚くべきことだった。この驚くべき発見は、前記式(I)のベンジルアルコール誘導体を本発明の成分(b)の化合物と併用すれば、クロコウジカビのような病原菌を式(I)のベンジルアルコール誘導体単独で闘うべき場合に必要な高量で前記式(I)のベンジルアルコール誘導体を使用する必要がないという事実に基づいている。本発明の組成物では、式(I)のベンジルアルコール誘導体は、それ単独で有効な抗菌剤として一次的に使用されるのではなく、むしろ成分(b)の化合物の抗菌活性を相乗的に強化及び増強する抗菌添加剤として使用される。それに応じて、本発明の組成物では、式(I)のベンジルアルコール誘導体のにおい(例えば4-メチルベンジルアルコールのにおい)は否定的にはみなされない。
【0024】
本発明の製品にベンジルアルコール誘導体を組み入れることによって、すなわち、前記ベンジルアルコール誘導体を亜群(i)〜(xi)から選択される他の抗菌剤と混合することによって、ベンジルアルコール誘導体の量を減らすことができ、かつ製品全体のにおいが改善されて典型的なトリルアルコールの苦いアーモンド及びベンズアルデヒド様のにおいが少なくなるように、抗菌剤として用いられる式(I)のベンジルアルコール誘導体によって与えられるにおいの改変を果たせることは、本発明のかなり驚くべき成果である。
好ましくは、本発明の組成物は、成分(a)及び(b)に加えて、後述するように、感知活性量の、群(F)の1種以上のフレグランスを含む。該フレグランスの存在は、におい特性が改善された組成物(例えば混合物又は他の製品)をもたらす。本発明の化粧組成物中の群(F)の1種以上のフレグランスの存在が特に関係がある。このような場合、本組成物には一般的にさらなる成分が存在する。
成分(a)及び(b)と併用するために1種以上のフレグランスを選択できる群(F)のフレグランスは以下のものから成る(下記リストでは、普通の工業製品名及び種々の会社の登録商標を提示する場合がある):
α-ヘキシルシンナムアルデヒド、
p-tert-ブチルシクロヘキシルアセタート、
cis-3-ヘキセニルアセタート、
アリルアミルグリコラート、
クマリン、
ジヒドロミルセノール(2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール)、
メチルジヒドロジャスモナート(好ましくはcis-異性体の含量>60質量%、名称Hedione又はHedione HCで入手可能)、
4,6,6,7,8,8-ヘキサメチル-1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロシクロペンタ[g]ベンゾピラン(Galaxolide)、
テトラヒドロリナロオール(3,7-ジメチルオクタン-3-オール)、
サリチル酸ベンジル、
2-メチル-3-(4-tert-ブチル-フェニル)プロパナール(Lilial)、
ケイ皮酸アルコール、
4,7-メタノ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-5-インデニルアセタート及び/又は4,7-メタノ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-6-インデニルアセタート(Herbaflorat)、
スチロリルアセタート(1-フェニルエチルアセタート)、
オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチル-2-アセトナフトン及び/又は2-アセチル-1,2,3,4,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチルナフタレン(Iso E Super)、
サリチル酸ヘキシル、
4-tert.-ブチルシクロヘキシルアセタート(Oryclon)、
2-tert.-ブチルシクロヘキシルアセタート(Agrumex HC),
α-イオノン(4-(2,2,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン)、
酢酸テルピニル、
4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセンカルボキシアルデヒド(Lyral)、
α-アミルシンナムアルデヒド、
(E)-及び/又は(Z)-3-メチルシクロペンタデカ-5-エノン(Muscenon)、
15-ペンタデカ-11-エノリド及び/又は15-ペンタデカ-12-エノリド(Globalide)、
15-シクロペンタデカノリド(Macrolide)、
1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-3,5,5,6,8,8-ヘキサメチル-2-ナフタレニル)エタノン(Tonalide)、
2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール(Sandranol)、
メントール(好ましくはl-メントール又はラセミメントール、特に好ましくはl-メントール)、
アネトール、
ゲラニオール、
リナロオール、
シトロネロール、
リナリルアセタート、
2-フェニルエチルアルコール、
ローズオキシド(rose oxide)(4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)テトラヒドロピラン)、
ヘプタン酸アリル、
4-メチルアセトフェノン、
1-(2,2,6-トリメチルシクロヘキシル)ヘキサン-3-オール(Timberol)、
2,4,6-トリメチル-4-フェニル-1,3-ジオキサン(Floropal)、
ベンジルアセトン、
ケイ皮酸メチル、
ブラシル酸エチレン、
3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン(Ambroxid)。
【0025】
対応して、上記定義通りの成分(a)及び(b)を含み、かつさらに群(F)から選択される1又は2種以上のフレグランス化合物を含む組成物が好ましい。
このような本発明の好ましい組成物は、好ましくは化粧品、医薬品又はオーラルケア製品、食品又は飲料であり、特に好ましくは化粧品である。
本発明の組成物、特に化粧品は、知覚活性量の、群(F)の1種以上のフレグランスを含むと、におい特性が改善された混合物及び製品をもたらすことも分かった。
上述した通りの群(F)から選択される3、4又は5種以上のフレグランスを含む本発明の組成物がさらに好ましい。このような組合せは、改善されたにおい効果を実証することができる。以下の実施例セクションを参照されたい。
好ましくは、群(F)のフレグランスは下記フレグランス:
α-ヘキシルシンナムアルデヒド、
cis-3-ヘキセニルアセタート、
アリルアミルグリコラート、
ジヒドロミルセノール、
メチルジヒドロジャスモナート、
4,6,6,7,8,8-ヘキサメチル-1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロシクロペンタ[g]ベンゾピラン、
テトラヒドロリナロオール、
2-メチル-3-(4-tert-ブチル-フェニル)プロパナール、
オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチル-2-アセトナフトン、
2-アセチル-1,2,3,4,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチルナフタレン、
サリチル酸ヘキシル、
4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセンカルボキシアルデヒド、
α-アミルシンナムアルデヒド、
(E)-及び/又は(Z)-3-メチルシクロペンタデカ-5-エノン、
15-シクロペンタデカノリド、
1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-3,5,5,6,8,8-ヘキサメチル-2-ナフタレニル)エタノン、
2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール、
l-メントール、
ゲラニオール、
リナロオール、
シトロネロール、
リナリルアセタート、
2-フェニルエチルアルコール、
4-メチルアセトフェノン、
ベンジルアセトン、
ケイ皮酸メチル、及び
ブラシル酸エチレン
から成る群より選択される。
【0026】
本発明の好ましい組成物、特に化粧組成物では、群(F)の(好ましい)フレグランスの総量は、組成物の総質量に基づいて、0.01〜1.5wt.-%の範囲内、さらに好ましくは0.05〜1.0wt.-%の範囲内、最も好ましくは0.1〜0.75wt.-%の範囲内である。
本発明の好ましい組成物(特に化粧組成物)は、特にさらに改善された有効性のため、下記アジュバント:
ジプロピレングリコール(DPG)、フタル酸ジエチル(DEP)、クエン酸トリエチル(TEC)、ミリスチン酸イソプロピル(IPM)、及び安息香酸ベンジル(BB)
から成る群(H)より選択される1種以上のアジュバントを含む。
また、下記:
メントール、好ましくはl-メントール、メントングリセリンアセタール(商標名:Frescolat(登録商標)MGA)、乳酸メンチル(好ましくはl-メンチルラクタート、特にl-メンチル-l-ラクタート、商標名:Frescolat(登録商標)ML)、置換メンチル-3-カルボン酸アミド(例えばメンチル-3-カルボン酸-N-エチルアミド)、2-イソプロピル-N-2,3-トリメチルブタンアミド、置換シクロヘキサンカルボン酸アミド、3-メトキシプロパン-1,2-ジオール、2-ヒドロキシエチルメンチルカルボナート、2-ヒドロキシプロピルメンチルカルボナート、N-アセチルグリシンメンチルエステル、イソプレゴール、メンチルヒドロキシカルボン酸エステル(例えばメンチル-3-ヒドロキシブチラート)、モノメンチルスクシナート、2-メルカプトシクロデカノン、メンチル-2-ピロリジン-5-オンカルボキシラート、2,3-ジヒドロキシ-p-メンタン、3,3,5-トリメチルシクロヘキサノングリセリンケタール、3-メンチル-3,6-ジ-及びトリオキサルカノアート(oxalkanoate)、3-メンチルメトキシアセタート、N-(4-シアノメチルフェニル)-p-メンタンカルボキサミド、N-(4-シアノフェニル)-p-メンタンカルボキサミド及びイシリン
から成る群より選択される1種以上の冷却剤を含む本発明の組成物も好ましい。
好ましい冷却剤は、l-メントール、メントングリセリンアセタール(商標名:Frescolat(登録商標)MGA)、乳酸メンチル(好ましくはl-メンチルラクタート、特にl-メンチル-l-ラクタート、商標名:Frescolat(登録商標)ML)、3-メトキシプロパン-1,2-ジオール、2-ヒドロキシエチルメンチルカルボナート、2-ヒドロキシプロピルメンチルカルボナートであり、l-メンチル-l-ラクタートが特に好ましい。
【0027】
本発明の組成物は、1種以上の適合性溶質を含んでよい。好ましい適合性溶質は、WO 01/76572に記載されており、すなわち、ジ-myo-イノシトールリン酸(DIP)、ジグリセリンリン酸(diglycerin phospate)(DGP)、ジ-myo-イノシトールリン酸(DIP)、環状2,3-ジホスホグリセリン酸(cDPG)、1,1-ジ-グリセロールリン酸(DGP)、β-マンノシルグリセリン酸(フィロイン(firoin))、β-マンノシルグリセルアミド(フィロイン-A)及びジ-マンノシル-ジ-イノシトールリン酸(DMIP)並びにEP 0 553 884、EP 0 671 161及びWO 94/15923に記載されているエクトイン及びエクトイン誘導体、特に((S)-1,4,5,6-テトラヒドロ-2-メチル-4-ピリミジンカルボン酸)及びヒドロキシエクトイン((S,S)-1,4,5,6-テトラヒドロ-5-ヒドロキシ-2-メチル-4-ピリミジンカルボン酸)である。
好ましくは、適合性溶質の総量は、本発明の製剤の総質量に基づいて、0.05〜10wt.-%、好ましくは0.1〜5wt.-%の範囲内である。
【0028】
本発明の組成物は1種以上の発毛活性剤、すなわち発毛を刺激する薬剤を含んでよい。発毛活性剤は好ましくは、ピリミジン誘導体、例えば2,4-ジアミノピリミジン-3-オキシド(Aminexil)、2,4-ジアミノ-6-ピペリジノピリミジン-3-オキシド(Minoxidil)及びそれらの誘導体、6-アミノ-1,2-ジヒドロ-1-ヒドロキシ-2-イミノ-4-ピペリジノピリミジンとその誘導体、キサンチンアルカロイド、例えばカフェイン、テオブロミン及びそれらの誘導体、ケルセチンと誘導体、ジヒドロケルセチン(タキシフォリン(taxifolin))と誘導体、カリウムチャネル開口薬、抗アンドロゲン薬、合成又は天然5-レダクターゼ阻害薬、ニコチン酸エステル、例えばニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジル及びC1-C6アルキルニコチン酸エステル、タンパク質、例えばトリペプチドLys-Pro-Val、ジフェンシプレン(diphencypren)、ホルモン、フィナステリド、デュタステリド、フルタミド、ビカルタミド、プレグナン誘導体、プロゲステロンとその誘導体、酢酸シプロテロン、スピロノラクトン及び他の利尿薬、カルシニューリン阻害薬、例えばFK506(Tacrolimus、Fujimycin)とその誘導体、Cyclosporin Aとその誘導体、亜鉛及び亜鉛塩、ポリフェノール、プロシアニジン、プロアントシアニジン、フィトステロール、例えばβ-シトステロール、ビオチン、オイゲノール、(±)-β-シトロネロール、パンテノール、例えば筋肉由来グリコーゲン、微生物、藻類、植物及び植物部位由来のエキス(例えばタンポポ属(Leontodon又はTaraxacum)、オルトシホン属(Orthosiphon)、ハマゴウ属(Vitex)、コーヒー属(Coffea)、ガラナ属(Paullinia)、カカオ属(Theobroma)、ウスバサイシン属(Asiasarum)、カボチャ属(Cucurbita)又はエンジュ属(Styphnolobium)、ノコギリヤシ(Serenoa repens)(saw palmetto)、クララ(Sophora flavescens)、アフリカプルーン(Pygeum africanum)、キビ(Panicum miliaceum)、ブラックコホシュ(Cimicifuga racemosa)、ダイズ(Glycine max)、クローブ(Eugenia caryophyllata)、スモーク ツリー(Cotinus coggygria)、ブッソウゲ(Hibiscus rosa-sinensis)、チャノキ(Camellia sinensis)、マテチャ(Ilex paraguariensis)、甘草、ブドウ、リンゴ、オオムギ又はホップの)或いは/並びにイネ又はコムギ由来の加水分解産物から成る群より選択される。
【0029】
本発明の組成物は、1種以上の発毛阻害薬、すなわち発毛を低減又は防止するための薬剤を含んでよい。発毛阻害薬は好ましくは、アクティビン、アクティビン誘導体又はアクティビン作動薬、オルニチンデカルボキシラーゼ阻害薬、例えばα-ジフルオロメチルオルニチン又は例えばウルソール酸、ベツリン、ベツリン酸、オレアノール酸及びそれらの誘導体のような五員環トリテルペン、5α-レダクターゼ阻害薬、アンドロゲン受容体拮抗薬、S-アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害薬、γ-グルタミルトランスペプチダーゼ阻害薬、トランスグルタミナーゼ阻害薬、ダイズ由来セリンプロテアーゼ阻害薬、微生物、藻類、種々の微細藻類又は植物及び植物部位由来エキスの抽出物(例えばマメ科(Leguminosae)、ナス科(Solanaceae)、イネ科(Graminae)、ガガイモ科(Asclepiadaceae)又はウリ科(Cucurbitaceae)、ツノマタ属(Chondrus)、フノリ属(Gloiopeltis)、イギス属(Ceramium)、ダービリア属(Durvillea)、ダイズ(Glycine max)、ワレモコウ(Sanguisorba officinalis)、キンセンカ(Calendula officinalis)、ウイッチヘーゼル(Hamamelis virginiana)、アルニカ・モンタナ(Arnica montana)、セイヨウシロヤナギ(Salix alba)、セイヨウオトギリソウ(Hypericum perforatum)又はギムネマ(Gymnema sylvestre)の)から成る群より選択される。
【0030】
本発明の組成物は、1種以上の抗セルライト剤並びに抗セルライト剤の活性を増強又はブーストする薬剤を含んでよい。
抗セルライト剤及び脂肪分解剤は好ましくはWO 2007/077541に記載のもの、及びβ-アドレナリン受容体作動薬、例えばシネフリンとその誘導体から成る群より選択される。 抗セルライト剤の活性を増強又はブーストする薬剤、特にC神経線維を刺激し、及び/又は脱分極させる薬剤は好ましくは、カプサイシンとその誘導体、バニリル-ノニルアミドとその誘導体、L-カルニチン、コエンザイムA、イソフラボノイド、ダイズエキス、パイナップルエキス及び共役リノール酸から成る群より選択される。
特定用途では、成分(a)及び(b)に加えて、特に成分(b)(i)の1,2-アルカンジオールに加えて、下記化合物:
グリセロール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,8-オクタンジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、2,5-ヘキサンジオール、3,6-オクタンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、1,3-オクタンジオール、及び1,3-デカンジオール
から成る群より選択される1又は2種以上の化合物を含む本発明の組成物が好ましい。
特に、このような組成物は、化粧品、医薬品又はオーラル組成物、食品又は飲料であってよい。
【0031】
本発明の組成物を有機材料を保存するために使用する予定の場合、又は本発明の組成物が成分(a)及び(b)に加えて保存すべき有機材料を含む場合、組成物は、好ましくは成分(a)及び(b)に属さない1種以上の保存剤を含む。このような追加の保存剤は好ましくは以下:
プロピオン酸とそのエステル及び塩、サリチル酸とそのエステル及び塩、ホルムアルデヒド及びパラホルムアルデヒド、2-ヒドロキシビフェニルエーテルとその塩、2-亜鉛-スルフィドピリジンN-オキシド、無機亜硫酸塩及び亜硫酸水素塩、ヨウ素酸ナトリウム、クロロブタノルム、4-エチル水銀(II)-5-アミノ-1,3-ビス(2-ヒドロキシ安息香酸)、その塩及びエステル、脱水酢酸、ギ酸、1,6-ビス(4-アミジノ-2-ブロモフェノキシ)-n-ヘキサンとその塩、エチル水銀(II)-チオサリチル酸のナトリウム塩、フェニル水銀とその塩、10-ウンデシレン酸とその塩、5-アミノ-1,3-ビス(2-エチルヘキシル)-5-メチル-ヘキサヒドロピリミジン、5-ブロモ-5-ニトロ-1,3-ジオキサン、2-ブロモ-2-ニトロ-1,3-プロパンジオール、2,4-ジクロロベンジルアルコール、4-クロロ-m-クレゾール、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシ-ジフェニルエーテル(トリクロサン)、1-(4-クロロフェノキシ)-3,3-ジメチル-1-(イミダゾール-1-イル)-2-ブタノン(クリンバゾール(climbazole))、1-ヒドロキシ-4-メチル-6-(2,4,4-トリメチルペンチル)-2(1H)-ピリドン、2-アミノエタノール(Octopirox(登録商標))、4-クロロ-3,5-ジメチルフェノール、ポリ-(ヘキサメチレンジグアニド)塩酸塩、ヘキサメチレンテトラミン、1-(3-クロロアリル)-3,5,7-トリアザ-1-アゾニア-アダマンタンクロリド、1,2-ジブロモ-2,4-ジシアノブタン、2,2'-メチレン-ビス(6-ブロモ-4-クロロフェノール)、ブロモクロロフェン、2-ベンジル-4-クロロフェノール、2-クロロアセトアミド、クロルヘキシジン、クロルヘキシジン酢酸塩、クロルヘキシジングルコン酸塩、クロルヘキシジン塩酸塩、トロポロン、N-アルキル(C12-C22)トリメチル-アンモニウムブロミド及びクロリド、4,4-ジメチル-1,3-オキサゾリジン、1,6-ビス(4-アミジノ-フェノキシ)-n-ヘキサンとその塩、グルタルアルデヒド、5-エチル-1-アザ-3,7-ジオキサビシクロ(3.3.0)オクタン、ハイアミン(hyamine)、アルキル-(C8-C18)-ジメチル-ベンジル-アンモニウムクロリド、アルキル-(C8-C18)-ジメチル-ベンジルアンモニウムブロミド、アルキル-(C8-C18)-ジメチル-ベンジル-アンモニウムサッカリン酸塩、ベンジルアルコール、ベンジルヘミホルマール、ナトリウムヒドロキシメチル-アミノアセタート又はナトリウムヒドロキシメチル-アミノアセタート、ナトリウムヒドロキシメチルグリシナート及びポリアミノプロピルビグアナイド、ベンゼトニウムクロリド、2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオール、並びにそれらの(種々の)塩又は溶媒和物
から成る群より選択される。
【0032】
本発明の組成物は、成分(a)及び(b)に加えて、さらにキトサン、トタロール、ファルネソール、グリセロールモノラウレート、アリールアルキルアルコール、例えば4-メチル-4-フェニル-2-ペンタノールとその誘導体(DE 101 43 434、特に4-メチル-4-フェニル-2-ペンタノール)、ミュゲ(muguet)アルコール(2,2-ジメチル-3-フェニルプロパノール)、他のアリールアルキルアルコール(例えばDE 44 47 361、DE 103 30 697、US 4,110,430又はEP 1 157 687に開示されているように)、2-ブチルオクタン酸、2-ヘキシルデカン酸、p-アニス酸、抗菌特性のあるエッセンシャルオイル及び抗菌特性を有するエッセンシャルオイル由来の分離株、例えばチモール又はオイゲノール、抗菌活性のある香油又は単一香料、ポリグリセロールエステル、例えば3-カプリル酸ポリグリセリル、或いは上記物質の組合せのような、とりわけ、わきが、足臭、ざ瘡又はフケ形成に対して利用されているさらなる既知の抗菌剤を含んでよい。
本発明の組成物は、その相乗的に強化される抗菌活性が理由で特に
(a)体臭(わきが、足臭など)の原因となる微生物の美容的処理のため、
(b)ざ瘡の原因となる微生物の美容的処理のため、
(c)真菌症の原因となる微生物の美容的処理のため、
(d)フケの原因となる微生物の美容的処理のため
に利用され得る。
【0033】
本発明の組成物は、多数のグラム陽性細菌、グラム陰性細菌、カビ及び酵母菌に対して相乗的に強化された抗菌作用を示す。特に優れた作用は、プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)、グラム陽性細菌、例えば黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、コリネバクテリウム・ゼローシス(Corynebacterium xerosis)、グラム陰性細菌、例えば大腸菌及び緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)に対して、酵母菌、例えばカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、マラセチア属種(例えばマラセチア・ファーファー(Malassezia furfur))、エピデルモフィトン属種(例えばエピデルモフィトン・フロッコーサム(Epidermophyton floccosum))、白癬菌属種(例えば紅色菌(Trichophyton rubrum))に対して、的確には、既に述べたように、クロコウジカビ等の真菌に対して存在する。非常な困難をもってのみ闘えるカビであるクロコウジカビに対する本発明の組成物の非常に優れた活性が、本明細書で特に有利であるとみなされる。
【0034】
本発明は、薬物としての本発明の組成物にも関する。すなわち本発明の組成物を病原菌(上記リスト通り)の治療的処理のために使用できるという発見に関する。
さらに、本発明は、病原菌の処理用、特にクロコウジカビの処理用の本発明の組成物にも関する。
なおさらに、本発明は、病原菌の処理用、特にクロコウジカビの処理用薬物の調製のための本発明の組成物の使用に関する。
本発明は、抗菌活性組成物としての本発明の組成物の使用にも関する。
上で説明したように、本発明の組成物の好ましい実施形態に関する教示は、変更すべきところは変更して、本発明の組成物の使用、及び対応する方法にも当てはまる。
本発明は、
(a)下記式(I):
【0035】
【化3】

(I)
【0036】
(式中、各置換基R1、R2、及びR3は、芳香環に位置し、かつ置換基R1、R2、及びR3は、下記基:
H;OH;OCH3;COOH;
1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐飽和脂肪族炭化水素基;
2〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐不飽和脂肪族炭化水素基;
COOR4(R4は、1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐アルキル基である)
から成る群より相互独立に選択され;
置換基R1、R2及びR3中の炭素原子の総数は1〜12である)
のベンジルアルコール誘導体から成る群より選択される1又は2種以上の化合物の、
(b)下記化合物:
(i)3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオール、
(ii)安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩、
(iii)4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabens)及び塩、
(iv)2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩、
(v)2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)、
(vi)3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)、
(vii)3-(4-クロルフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)、
(vii)尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)、
(ix)1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(INCI:DMDM hydantoin)、
(x)1,2-プロパンジオール, 3-(2-エチルヘキシルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)、
(xi)イソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシ及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:Methylchloroisothiazolinone及びMethylisothiazolinone)
から成る群より選択される1又は2種以上の化合物の抗菌活性を相乗的に強化するための使用にも関する。
【0037】
対応して、本発明は、
(b)下記化合物:
(i)3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオール、
(ii)安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩、
(iii)4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabens)及び塩、
(iv)2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩、
(v)2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)、
(vi)3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)、
(vii)3-(4-クロルフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)、
(vii)尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)、
(ix)1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(INCI:DMDM hydantoin)、
(x)1,2-プロパンジオール, 3-(2-エチルヘキシルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)、
(xi)イソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシ及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:Methylchloroisothiazolinone及びMethylisothiazolinone)
から成る群より選択される1又は2種以上の抗菌活性化合物の抗菌活性を相乗的に強化するための方法であって、以下の工程:
−ある量の前記抗菌活性化合物の1又は2種以上の化合物を、有効量の(a)下記式(I):
【0038】
【化4】

(I)
【0039】
(式中、各置換基R1、R2、及びR3は、芳香環に位置し、かつ置換基R1、R2、及びR3は、下記基:
H;OH;OCH3;COOH;
1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐飽和脂肪族炭化水素基;
2〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐不飽和脂肪族炭化水素基;
COOR4(R4は、1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐アルキル基である)
から成る群より相互独立に選択され;
置換基R1、R2及びR3中の炭素原子の総数は1〜12である)
のベンジルアルコール誘導体から成る群より選択される1又は2種以上の化合物と混合する工程
を含む方法にも関する。
【0040】
本発明は、腐敗しやすい製品の保存方法又は抗菌処理方法であって、以下の工程:
−腐敗しやすい製品を抗菌活性量、好ましくはクロコウジカビに対して活性な量の本発明の組成物と接触させる工程
を含む方法にも関する。
本発明は、さらに病原菌、特に具体的には(a)体臭の原因である微生物、(b)ざ瘡の原因である微生物、(c)真菌症の原因である微生物、(d)フケの原因である微生物の美容的及び/又は治療的処理のための対応する方法であって、抗菌活性量の本発明の組成物の局所適用を含む方法に関する。組成物中の前記ジオール及びベンジルアルコールの量は、好ましくはそれらの抗菌作用が相乗的に強化されるように調整される。
本発明の方法及び使用の好ましい実施形態は、上で説明され、また以下に説明する本発明の組成物の好ましい実施形態に対応する。
【0041】
ヒト皮膚には、既に上述した微生物のみならず他の微生物を含め、多数の種々な微生物が生息している。これらの微生物の多くは病原性ではなく、皮膚の病的状態及びそのにおいとは無関係である。他方、他の微生物は皮膚の健康状態に決定的に影響を及ぼし得る。
同様に上で説明したように、本発明の相乗的に活性な組成物は、クロコウジカビに対してのみならず、表皮ブドウ球菌、コリネバクテリウム・ゼローシス、ブレビバクテリウム・エピデルミディス(Brevibacterium epidermidis)、プロピオニバクテリウム・アクネスに対して並びに白癬菌属種及びエピデルモフィトン属種に対して良い抗菌活性を有するので、わきが及び足臭又は体臭(と闘う)処理のための薬剤として、一般的にざ瘡と闘うための薬剤として、フケ防止剤として及び真菌症(特に皮膚真菌症)の処理のために本発明の組成物を利用することもできる。
本テキストの文脈では、「処理」は、問題の微生物の、これらの微生物の増殖を阻害する及び/又は微生物を殺すいずれの形態の影響をも意味するものと解釈される。
本発明の組成物、特に化粧品、医薬品若しくはオーラルケア製品又は食品若しくは飲料中の成分(a)及び(b)の総量は、該製品、食品又は飲料の総質量に基づいて、好ましくは0.01〜10wt.-%の範囲内、特に好ましくは0.05〜5wt.-%の範囲内である。
上述したように、成分(a)が、組成物の総質量に基づいて、質量で0.05%〜0.5%、好ましくは0.1〜0.3%の量で存在する組成物が特に好ましい。
この場合もやはり、本発明の組成物の相乗的に強化された抗菌活性のため、成分(a)の総量は、製品、食品又は飲料の総質量に基づいて、0.05〜5wt.-%の範囲内であってよいことに留意すべきである。このことは、このように群(a)の化合物の量が減少すると、それらの化合物に由来するにおいの印象が低減することになるので有利である。
【0042】
製品、食品又は飲料は、通常のさらなる成分を含む(この文脈では以下参照)。本発明の組成物で本発明に従って使用すべき成分(a)及び/又は(b)の特定の含量は、存在するこれらの物質の総量が全混合物の抗菌作用を達成するのに十分高い場合にそれ自体で抗菌活性とみなされる量未満であってよい。このことは、特にクロコウジカビに対する作用に当てはまる。
【0043】
本発明は、(a)体臭の原因となる微生物、(b)ざ瘡の原因となる微生物、(c)真菌症の原因となる微生物及び/又は(d)フケの原因となる微生物の美容的及び/又は治療的処理のための方法であって、前記微生物を抗菌活性量の本発明の組成物と接触させる方法にも関する。本発明の方法内で使用する成分(a)及び(b)の総量は、成分(a)及び(b)の混合物を含む(化粧又は医薬)組成物の総質量に基づいて、好ましくは0.01〜10wt.-%の範囲内、特に好ましくは0.05〜5wt.-%の範囲内である。
成分(a)及び(b)の相乗的に活性な混合物を含んでなる本発明の組成物を必要に応じて予防的に使用することができる。
適用すべき成分(a)及び(b)の総量、すなわち例えば毎日適用すべき本発明の組成物の総量は変化し、対象の生理的状態及び個体特有のパラメーター、例えば年齢又は体重などによって左右される。本発明の組成物内では、成分(a)及び(b)の混合物をそれだけで使用することができ、或いはさらなる抗菌活性物質と併用することができる。
本発明の組成物中の亜群(b)(i)1,2-アルカンジオールは、2S配置の対応エナンチオマー又は2R配置の対応エナンチオマーのどちらかの形態及びこれらの2S及び2R配置のエナンチオマーのいずれの所望の混合物の形態であてもよいと指摘すべきである。商業上の理由のため、実際には、微生物と闘うため、使用すべき特定の1,2-アルカンジオールのラセミ化合物(又は2種以上のラセミ化合物の混合物)を使用するのが、ラセミ化合物は合成によって特に容易に到達可能なことから特に有利であるが、純粋なエナンチオマー又はこれらのエナンチオマーの非ラセミ混合物は同様に本発明の目的に適している。
【0044】
以下の記載及び添付の特許請求の範囲で本発明のさらなる使用/方法及び混合物/組成物を見い出すことができる。
成分(a)及び(b)を含む組成物は、特に体臭の原因となる病原菌に対して用いる場合、原則として溶液、クリーム、ローション、ゲル、スプレー等の形態で局所適用される。他の目的では、経口(錠剤、カプセル剤、散剤、ドロップ剤)、静脈内、眼内、腹腔内若しくは筋肉内投与又は含浸包帯の形態の投与が適している場合がある。
成分(a)及び(b)の混合物を普通の化粧製剤及び/又は皮膚用製剤、例えば、とりわけポンプスプレー、エアロゾルスプレー、クリーム、軟膏、チンキ、ローション、ネイルケア製品(例えばマニキュア、マニキュア除去剤、ネイルバルサム)等に難なく組み入れることができる。ここでは成分(a)及び(b)の混合物をさらなる活性化合物、例えば他の抗細菌、抗真菌又は抗ウイルス活性物質と併用することも可能であり、場合によっては有利である。化粧組成物及び/又は皮膚用/角質用組成物(製剤)は、他の通常の化学組成を有することができ、皮膚科学的処理の意味の皮膚及び/又は毛髪の処理或いはケア化粧品の意味の処理に役に立つであろう。しかし、本発明の組成物を装飾的化粧品のメークアップ製品で利用することもできる。
【0045】
本発明の組成物では、さらに成分(a)及び(b)を体臭と闘うための発汗抑制活性化合物(制汗剤)と共に特に有利に利用することもできる。利用できる発汗抑制活性化合物は、とりわけ、アルミニウム塩、例えば塩化アルミニウム、アルミニウム塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩などである。しかし、さらに、亜鉛、マグネシウム及びジルコニウムの使用も有利であり得る。化粧品及び皮膚科用制汗剤で使うためには、アルミニウム塩と、より少ない程度で、アルミニウム/ジルコニウム塩の組合せが本質的に適していることが判明した。さらに、部分的に中和しているので皮膚によく耐えられるが、それほど活性でないアルミニウムヒドロキシクロリドに言及する価値がある。
本発明の組成物では、成分(a)及び(b)を表面(例えばヒト又は動物の体の)の抗菌処理のために使用する場合、(金属)キレーターと併用すると有利な場合がある。ここで好ましく利用し得る(金属)キレーターはとりわけ、α-ヒドロキシ脂肪酸、フィチン酸、ラクトフェリン、α-ヒドロキシ酸、例えば、とりわけ、クエン酸、乳酸及びリンゴ酸、並びにフミン酸、胆汁酸、胆汁エキス、ビリルビン、ビリベルジン又はEDTA、EGTAである。
化粧的及び/又は皮膚科学的に活性な組成物の形態の本発明の組成物は、化粧品及び/又は皮膚用薬に一般的な様式で十分な量で皮膚及び/又は毛髪に適用される。この文脈では、成分(a)及び(b)を含み、かつさらに日焼け止め組成物として作用する化粧組成物及び皮膚用組成物が特に利点を提供する。これらの組成物(製剤)は、有利には少なくとも1種のUVAフィルター及び/又は少なくとも1種のUVBフィルター及び/又は少なくとも1種の無機顔料を含む。この文脈では、組成物は、例えば日焼け止め製剤で一般的に利用されているような種々の形態であってよい。それらは、例えば溶液、油中水(W/O)型若しくは水中油(O/W)型のエマルション又は例えば水中油中水(W/O/W)型の多重エマルション、ゲル、水分散系(hydrodispersion)、固体スティック又はエアロゾルであってもよい。
【0046】
上述したように、成分(a)及び(b)を含む組成物は、紫外線から毛髪又は皮膚を保護する化粧組成物を提供するため、UV線を吸収する物質と有利に併用することができ、フィルター物質の総量は、製剤の総質量に基づいて、例えば0.01〜40 wt.-%、好ましくは0.1〜10wt.-%、特に1.0〜5.0wt.-%である。
相対的に高量の有機UVフィルター(及び大部分相対的に高い日焼け防止指数(SPF)、典型的に約15以上のSPF)を含む水性日焼け止め製剤を特に酵母菌、特にカンジダ・イーストに対して保存することは非常に困難であることが知られている(US 5,292,529参照)。今までにこのような日焼け防止製剤がなぜこれらの保存性問題を有するか全く分かっていない。
今や混合物中に成分(a)及び(b)を含む本発明の組成物、特に4-メチルベンジルアルコール、好ましくは1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール及び1,2-デカンジオール又は前記1,2-アルカンジオールの組合せを含む組成物が酵母菌、カンジダ・イーストに対して、及びカビ、特にクロコウジカビに対して優れた抗菌活性をも示すことが分かった。
本発明の好ましい組成物は、水性エマルション、好ましくは油中水(W/O)若しくは水中油(O/W)型又は多重エマルション、例えば水中油中水(W/O/W)型、さらに好ましくは水中油(O/W)型の形態の日焼け止め製剤である。
本発明の好ましい日焼け止め製剤(組成物)は、該日焼け止め製剤の総質量に基づいて、総量10wt.-%超え、好ましくは12〜40wt.-%の範囲内、さらに好ましくは15〜35wt.-%の範囲内の有機UVフィルターを含む。
【0047】
この文脈で有利な有機フィルターは以下の通りである。
・p-アミノ安息香酸
・エトキシル化p-アミノ安息香酸エチルエステル(25mol)
・p-ジメチルアミノ安息香酸-2-エチルヘキシルエステル
・N-プロポキシル化p-アミノ安息香酸エチルエステル(2mol)
・p-アミノ安息香酸グリセロールエステル
・サリチル酸ホモメンチルエステル(ホモサラート)(Neo Heliopan(登録商標)HMS)
・サリチル酸-2-エチルヘキシルエステル(Neo Heliopan(登録商標)OS)
・トリエタノールアミンサリチラート
・4-イソプロピルベンジルサリチラート
・アントラニル酸メンチルエステル(Neo Heliopan(登録商標)MA)
・ジイソプロピルケイ皮酸エチルエステル
・p-メトキシケイ皮酸-2-エチルヘキシルエステル(Neo Heliopan(登録商標)AV)
・ジイソプロピルケイ皮酸メチルエステル
・p-メトキシケイ皮酸イソアミルエステル(Neo Heliopan(登録商標)E 1000)
・p-メトキシケイ皮酸ジエタノールアミン塩
・p-メトキシケイ皮酸イソプロピルエステル
・2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリラート(Neo Heliopan(登録商標)303)
・エチル-2-シアノ-3,3'-ジフェニルアクリラート
・2-フェニルベンズイミダゾールスルホン酸及び塩(Neo Heliopan(登録商標)Hydro)
・3-(4'-トリメチルアンモニウム) ベンジリデンボルナン-2-オンメチルスルファート
・テレフタリリデンジボルナンスルホン酸及び塩(Mexoryl(登録商標)SX)
・4-t-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン(アヴォベンゾン)/(Neo Heliopan(登録商標)357)
・β-イミダゾール-4(5)-アクリル酸(ウロカニン酸)
・2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン(Neo Heliopan(登録商標)BB)
・2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸
・ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン
・2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン
・テトラヒドロキシベンゾフェノン
・2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノン
・2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン
・2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン
・3-(4'-スルホ)ベンジリデンボルナン-2-オン及び塩
・3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー(Neo Heliopan(登録商標)MBC)
・3-ベンジリデン-d,l-カンファー
・4-イソプロピルジベンゾイルメタン
・2,4,6-トリアニリノ-(p-カルボ-2'-エチルヘキシル-1'-オキシ)-1,3,5-トリアジン
・フェニレンビス-ベンズイミダジルテトラスルホン酸二ナトリウム塩(Neo Heliopan(登録商標)AP)
・2,2'-(1,4-フェニレン)-ビス-(1H-ベンズイミダゾール-4,6-ジスルホン酸)、一ナトリウム塩
・N-[(2及び4)-[2-(オキソボルン(oxoborn)-3-イリデン)メチル]ベンジル]アクリルアミドポリマー
・フェノール,-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-(2-メチル-3(1,3,3,3-テトラメチル-1-(トリメチルシリル)オキシ)ジシロキシアニル)プロピル)、(Mexoryl(登録商標)XL)
・4,4'-[(6-[4-(1,1-ジメチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル)ジイミノ]-ビス-(安息香酸-2-エチルヘキシルエステル)(Uvasorb(登録商標)HEB)
・2,2'-メチレンビス-(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール)、(Tinosorb(登録商標)M)
・2,4-ビス-[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシフェニル]-1,3,5-トリアジン
・ベンジリデンマロナートポリシロキサン(Parsol(登録商標)SLX)
・グリセリルエチルヘキサノアートジメトキシシンナマート
・二ナトリウム-2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシ-5,5'-ジスルホベンゾフェノン
・ジプロピレングリコールサリチラート
・ナトリウムヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホナート
・4,4',4-(1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリイルトリイミノ)-トリス-安息香酸トリス(2-エチルヘキシルエステル)(Uvinul(登録商標)T150)
・2,4-ビス-[{(4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン(Tinosorb(登録商標)S)
・2,4-ビス-[{(4-(3-スルホナト)-2-ヒドロキシプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジンナトリウム塩
・2,4-ビス-[{(3-(2-プロピルオキシ)-2-ヒドロキシプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン
・2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-[4-(2-メトキシエチルカルボニル)フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン
・2,4-ビス-[{4-(3-(2-プロピルオキシ)-2-ヒドロキシプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-[4-(2-エチルカルボキシル)フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン
・2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(1-メチルピロール-2-イル)-1,3,5-トリアジン
・2,4-ビス-[{4-トリス-(トリメチルシロキシシリルプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン
・2,4-ビス-[{4-(2''-メチルプロペニルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン
・2,4-ビス-[{4-(1',1',1',3'5',5',5'-ヘプタメチルシロキシ-2''-メチルプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン
・2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルエステル (Uvinul(登録商標)A Plus)
・DE 100 55 940(=WO 02/38537)のインダニリデン化合物。
【0048】
本発明の組成物(特にそれらが日焼け止め製剤の形態の場合)で特に好ましい有機UVフィルターは、好ましくは(上で)述べた量の以下のものである。
・p-アミノ安息香酸
・3-(4'-トリメチルアンモニウム)ベンジリデンボルナン-2-オンメチルスルファート
・サリチル酸ホモメンチルエステル(Neo Heliopan(登録商標)HMS)
・2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン(Neo Heliopan(登録商標)BB)
・2-フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(Neo Heliopan(登録商標)Hydro)
・テレフタリリデンジボルナンスルホン酸及び塩(Mexoryl(登録商標)SX)
・4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン(Neo Heliopan(登録商標)357)
・3-(4'-スルホ)ベンジリデンボルナン-2-オン及び塩
・2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリラート(Neo Heliopan(登録商標)303)
・N-[(2及び4)-[2-(オキソボルン-3-イリデン) メチル]ベンジル]アクリルアミドポリマー
・p-メトキシケイ皮酸-2-エチルヘキシルエステル(Neo Heliopan(登録商標)AV)
・エトキシル化p-アミノ安息香酸エチルエステル(25mol)
・p-メトキシケイ皮酸イソアミルエステル(Neo Heliopan(登録商標)E1000)
・2,4,6-トリアニリノ-(p-カルボ-2'-エチルヘキシル-1'-オキシ)-1,3,5-トリアジン(Uvinul(登録商標)T150)
・フェノール,2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-(2-メチル-3(1,3,3,3-テトラメチル-1-(トリメチルシリル)オキシ)ジシロキシアニル)プロピル)、(Mexoryl(登録商標)XL)
・4,4'-[(6-[4-(1,1-ジメチル)アミノカルボニル) フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル)ジイミノ]-ビス-(安息香酸-2-エチルヘキシルエステル)(Uvasorb HEB)
・3-(4'-メチル ベンジリデン)-d,l-カンファー(Neo Heliopan(登録商標)MBC)
・3-ベンジリデンカンファー
・サリチル酸-2-エチルヘキシルエステル(Neo Heliopan(登録商標)OS)
・4-ジメチルアミノ安息香酸-2-エチルヘキシルエステル(Padimate O)
・ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸及びNa塩
・2,2'-メチレンビス-(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール)(Tinosorb(登録商標)M)
・フェニレンビス-ベンズイミダジルテトラスルホン酸二ナトリウム塩(Neo Heliopan(登録商標)AP)
・2,4-ビス-[{(4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、(Tinosorb(登録商標)S)
・ベンジリデンマロナートポリシロキサン(Parsol(登録商標)SLX)
・メンチルアントラニラート(Neo Heliopan(登録商標)MA)
・2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルエステル(Uvinul(登録商標)A Plus)
・DE 100 55 940(=WO 02/38537)のインダニリデン化合物。
【0049】
日焼け止め製剤の形態の本発明の組成物は、好ましくは15以上、好ましくは20以上、さらに好ましくは30以上のSPF(日焼け止め指数)を有する。
日焼け止め製剤の形態の本発明の好ましい組成物は、該日焼け止め製剤の総質量に基づいて、好ましくは0.2〜10wt.-%の範囲内、さらに好ましくは0.5〜5wt.-%の範囲内の量で4-(1,1-ジメチルエチル)-4'-メトキシジベンゾイルメタン(4-t-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン;アヴォベンゾン)を含む。
成分(a)及び(b)を含む好ましい日焼け止め製剤では、pH値がpH4〜pH8、好ましくはpH4〜6.5の範囲内である。
皮膚の局所的な予防又は美容処理用の製剤形態の本発明の組成物では、一般的に高含量のケア物質が有利である。好ましい実施形態によれば、本組成物は、ケア特性を有する1種以上の動物及び/又は植物の油脂、例えばオリーブ油、ヒマワリ油、精製ダイズ油、パーム油、ゴマ油、ナタネ油、アーモンド油、ルリヂサ油(borage oil)、月見草油、ココナツ油、シアバター、ホホバ油、マッコウクジラ油、牛脂、牛脚油及びラードを含み、かつ任意にさらなるケア成分、例えば、8〜30個の炭素原子を有する脂肪アルコール等を含んでよい。
本発明の組成物では、成分(a)及び(b)の混合物と極めて優れた様式でケア物質を組み合わせることができる。このようなケア物質としては以下のものが挙げられる。
−セラミド(セラミドは、N-アシルスフィンゴシン(スフィンゴシンの脂肪酸アミド)又は該脂質の合成類似体(いわゆる疑似セラミド)を意味するものと解釈され、角質層の保水能力を有意に改善する)
−リン脂質、例えばダイズレシチン、卵レシチン及びセファリン
−ワセリン、パラフィン油及びシリコーン油;後者としては、とりわけ、ジアルキル-及びアルキルアリールシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン及びメチルフェニルシロキサン、並びにそのアルコキシル化及び四級化誘導体が挙げられる。
【0050】
化粧組成物(製剤)である本発明の組成物は、抗酸化剤を含むと好ましい場合がある。化粧品及び/又は皮膚科学的用途に適切又は通例である全ての抗酸化剤を使用できる。
成分(a)及び(b)の混合物を含む本発明の化粧組成物は、さらにビタミン及びビタミン前駆体を含むことができる。化粧品及び/又は皮膚科学的用途に適切又は通例である全てのビタミン及びビタミン前駆体を使用できる。特にトコフェロール、ビタミンA、ニアシン酸、さらなるビタミンB複合体、例えばビオチン、並びにビタミンCとパンテノール及びその誘導体、特にパンテノールのエステルとエーテル及びパンテノールのカチオン性誘導体、例えばパンテノールトリアセタート、パンテノールモノエチルエーテルとそのモノアセタート及びカチオン性パンテノール誘導体などのようなビタミン及びビタミン前駆体を使用できる。
本発明の化粧組成物は、抗炎症性又は発赤若しくはそう痒軽減活性化合物を含むこともできる。化粧品及び/又は皮膚科学的用途に適切又は通例である全ての抗炎症性又は発赤若しくはそう痒軽減活性化合物を使用できる。
本発明の化粧組成物は、皮膚美白又は皮膚タンニング作用を有する活性化合物を含むこともできる。化粧品及び/又は皮膚科学的用途に適切又は通例である全ての皮膚美白又は皮膚タンニング活性化合物を使用できる。
本発明の化粧組成物は、特に結晶性又は微結晶性固体、例えば無機微細顔料を組成物に組み入れるべき場合、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び/又は両性界面活性剤を含むこともできる。
【実施例】
【0051】
本発明内で利用されるパラメーター及び組成を示す以下の非限定例の助けを借りて本発明をさらに説明する。特に断らない限り、全てのデータ、特にパーセンテージ、部及び比は他に指定のない限り質量による。
使用する略語:DPG:ジプロピレングリコール、IPM:ミリスチン酸イソプロピル。
【0052】
実施例1a:1,2-ヘキサンジオールと1,2-オクタンジオールの混合物(製品A、本発明に従わず)、4-メチルベンジルアルコール(製品B、本発明に従わず)及び1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール及び4-メチルベンジルアルコールの混合物(製品C、本発明に従う)を含む化粧組成物の十分な保存性の比較
欧州薬局方(European Pharmacopoeia)に準拠して十分な保存性の試験を行なった。
このような試験は、適切な微生物の処方接種による製剤(できればその最終条件で)の汚染、接種された製剤の一定温度での貯蔵及び一定の時間間隔での容器からのサンプルの除去及びこのように除去したサンプル内の微生物数の決定を含む。試験条件下で、処方温度で処方時間後に、接種された製剤に病原菌数の明白な減少、或いは適切な場合には増加しないならば、保存特性は十分である。試験手順の実験的詳細は、欧州薬局方(ISBN 3-7692-2768-9;第3版に対する追補2001、421〜422ページ、チャプター5.1.3)に記載されている。
【0053】
試験病原菌:
十分な保存性の試験のために下記微生物株を使用した。
A:大腸菌(Escherichia coli) ATCC 8739
B:緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa) ATCC 9027
C:黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538
D:カンジダ・アルビカンス(Candida albicans) ATCC 10231
E:クロコウジカビ(Aspergillus niger) ATCC 16404
初期病原菌数(cfu/ml;「0値」)は、種々の試験系列で230000〜400000の範囲内だった。
【0054】
処方:
十分な保存性の試験のため、本発明の規定量の活性化合物の組合せ(製品C)をO/Wエマルションに組み入れた。比較目的のため、比較製品(製品A及びB)を別々のO/Wエマルションに組み入れた。
製品A、B及びCを含む処方:
【0055】
表1a:


pH 5.5
【0056】
結果:
本発明の混合物(製品C)又は比較系(製品A及びB)を含む、調査した活性化合物の組合せについてクロコウジカビに対する保存剤ストレス試験の結果を下表2aで比較する。本発明の混合物(製品C)の相乗効果は、ここではとりわけ7日後のクロコウジカビの残存菌数に現れている。表から分かるように、製品Cを使用することによって、工業製品の保存性に関して特に問題のある病原菌であるクロコウジカビの菌数が7日のcfu/ml=6000に減少した。対照的に、比較目的のため1.0wt.%の用量(1,2-ヘキサンジオール+1,2-オクタンジオール;量比1:1;w/w)の製品Aを用いて試験した活性化合物は、コロニー形成単位数で可能なこのような相乗的減少を与えなかった(7日のcfu/ml=302000)。このことは、1.0wt.%の剤形の製品Bにも当てはまる(式(II)の4-メチルベンジルアルコール;7日のcfu/ml=167000)。このようにこの試験系列は、本発明の成分(a)及び(b)の活性化合物混合物が、製品A(1,2-ヘキサンジオールと1,2-オクタンジオールを含む混合物;量比1:1;w/w)及び製品B(4-メチルベンジルアルコール)と比較して相乗的に改善される作用を有することを例として示す。
【0057】
表2a:0.5%の1,2-ヘキサンジオールと0.5%の1,2-オクタンジオールを1:1(w/w)の量比で含む活性化合物の組合せである製品Aについて、1.0%の4-メチルベンジルアルコール(式II)を含む製品Bについて並びに0.4%の1,2-ヘキサンジオール、0.4%の1,2-オクタンジオール及び0.2%の4-メチルベンジルアルコール(式II)を含む本発明の混合物である製品Cについての十分な保存性の試験


【0058】
相乗作用指標の決定
表3a:製品A(0.5%の1,2-ヘキサンジオールと0.5%の1,2-オクタンジオール)、製品B(4-メチルベンジルアルコール;用量:1.0%)及び製品C(本発明);1,2-ヘキサンジオールと1,2-オクタンジオール:それぞれ0.4%の用量;4-メチルベンジルアルコール:0.2%の用量;試験病原菌;クロコウジカビ)のcfu/ml値の助けを借りた時7日の相乗作用指標(SI)の計算




【0059】
7日のインキュベーション期後の製品C(1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール及び4-メチルベンジルアルコールの混合物)のクロコウジカビの処理に対するSI値の計算を例として上に示す(表3a)。0.023という計算SI値は、該混合物が、活性化合物の非常に相乗作用的な組合せであることを明白に示している。
本発明の製品Cの優位性を確証する顕著な結果をさらなる試験病原菌に関して同様に得た。結論として、カビ(クロコウジカビ)及び酵母菌(カンジダ・アルビカンス)では7日後に最大で2対数減少並びに細菌(緑膿菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌)では2日後に少なくとも3対数減少のため、有効な保存性が達成されている。
【0060】
実施例1b:1,2-ヘキサンジオールと1,2-オクタンジオールの混合物(製品A、本発明に従わず)、4-メチルベンジルアルコール(製品B、本発明に従わず)及び1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール及び4-メチルベンジルアルコールの混合物(製品C、本発明に従う)を含む化粧製剤の十分な保存性の比較
実施例1aで説明したように、欧州薬局方に準拠して十分な保存性の試験を行なった。
試験病原菌:
十分な保存性の試験のために下記微生物株を使用した。
A:大腸菌 ATCC 8739
B:緑膿菌 ATCC 9027
C:黄色ブドウ球菌 ATCC 6538
D:カンジダ・アルビカンス ATCC 10231
E:クロコウジカビ ATCC 16404
初期病原菌数(cfu/ml;「0値」)は、種々の試験系列で230000〜400000の範囲内だった。
【0061】
処方:
十分な保存性の試験のため、本発明の規定量の活性化合物の組合せをO/Wエマルションに組み入れた(製品C)。比較目的のため、比較製品を別々のO/Wエマルションに組み入れた(製品A及びB)。
製品A、B及びCを含む処方:
【0062】
表1b:


pH 5.5
【0063】
結果:
本発明の混合物(製品C)又は比較系(製品A及びB)を含む、調査した活性化合物の組合せについてクロコウジカビに対する保存剤ストレス試験の結果を下表2bで比較する。本発明の混合物(製品C)の相乗効果は、ここではとりわけ7日後のクロコウジカビの残存菌数に現れている。表から分かるように、製品Cを使用することによって、工業製品の保存性に関して特に問題のある病原菌であるクロコウジカビの菌数が7日でcfu/ml=200(少なくとも3対数減少に相当する)に減少させることができた。対照的に、比較目的のため1.0wt.%の用量(1,2-ヘキサンジオール+1,2-オクタンジオール;量比1:3;w/w)の製品Aを用いて試験した活性化合物は、コロニー形成単位数で可能なこのような相乗的減少を与えなかった(7日のcfu/ml=207000)。このことは、1.0wt.%の剤形の製品Bにも当てはまる(式(II)の4-メチルベンジルアルコール;7日のcfu/ml=167000)。このようにこの試験系列は、本発明の成分(a)及び(b)の活性化合物混合物が、製品A(1,2-ヘキサンジオールと1,2-オクタンジオールを含む混合物;量比1:3;w/w)及び製品B(4-メチルベンジルアルコール)と比較して相乗的に改善される作用を有することを例として示す。
【0064】
表2b:0.25%の1,2-ヘキサンジオール、0.75の1,2-オクタンジオールを含む活性化合物の組合せである製品Aについて、1.0%の4-メチルベンジルアルコール(式II)を含む製品Bについて並びに0.2%の1,2-ヘキサンジオール、0.6%の1,2-オクタンジオール及び0.2%の4-メチルベンジルアルコール(式II)を含む本発明の混合物である製品Cについての十分な保存性の試験

【0065】
相乗作用指標の決定
表3b:製品A(0.25%の1,2-ヘキサンジオールと0.75%の1,2-オクタンジオール)、製品B(4-メチルベンジルアルコール;用量:1.0%)及び製品C(本発明);1,2-ヘキサンジオールの用量:0.2%、1,2-オクタンジオールの用量:0.6%及び4-メチルベンジルアルコールの用量:0.2%;試験病原菌;クロコウジカビ)のcfu/ml値の助けを借りた時7日の相乗作用指標(SI)の計算




【0066】
7日のインキュベーション期後の製品C(1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール及び4-メチルベンジルアルコールの混合物)のクロコウジカビの処理に対するSI値の計算を例として上に示す(表3b)。0.007という計算SI値は、該混合物が、活性化合物の非常に相乗作用的な組合せであることを明白に示している。
本発明の製品Cの優位性を確証する顕著な結果をさらなる試験病原菌に関して同様に得た。結論として、カビ(クロコウジカビ)及び酵母菌(カンジダ・アルビカンス)では7日後に少なくとも3対数減少並びに細菌(緑膿菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌)では2日後に少なくとも3対数減少のため、有効な保存性が達成されている。
【0067】
実施例2:1,2-オクタンジオール(製品A、本発明に従わず)、4-メチルベンジルアルコール(製品B、本発明に従わず)及び1,2-オクタンジオールと4-メチルベンジルアルコールの混合物(製品C、本発明に従う)を含む化粧製剤の十分な保存性の比較
実施例1aで説明したように、欧州薬局方に準拠して十分な保存性の試験を行なった。
試験病原菌:
十分な保存性の試験のために下記微生物株を使用した。
A:大腸菌 ATCC 8739
B:緑膿菌 ATCC 9027
C:黄色ブドウ球菌 ATCC 6538
D:カンジダ・アルビカンス ATCC 10231
E:クロコウジカビ ATCC 16404
初期病原菌数(cfu/ml;「0値」)は、種々の試験系列で230000〜400000の範囲内だった。
【0068】
処方:
十分な保存性の試験のため、本発明の規定量の活性化合物の組合せ(製品C)をO/Wエマルションに組み入れた。比較目的のため、比較製品(製品A及びB)を別々のO/Wエマルションに組み入れた。
製品A、B及びCを含む処方:
【0069】
表4:

pH 5.5
【0070】
結果:
本発明の混合物(製品C)又は比較系(製品A及びB)を含む、調査した活性化合物の組合せについてクロコウジカビに対する保存剤ストレス試験の結果を下表5で比較する。本発明の混合物(製品C)の相乗効果は、ここではとりわけ7日後のクロコウジカビの残存菌数に現れている。表から分かるように、製品Cを使用することによって、工業製品の保存性に関して特に問題のある病原菌であるクロコウジカビの菌数が7日でcfu/ml=400(最大で3対数減少に相当する)に減少させることができた。対照的に、比較目的のため1.0wt.%の用量(1,2-ヘキサンジオール)の製品Aを用いて試験した活性化合物は、コロニー形成単位数で可能なこのような相乗的減少を与えなかった(7日のcfu/ml=113000)。このことは、1.0wt.%の剤形の製品Bにも当てはまる(式(II)の4-メチルベンジルアルコール;7日のcfu/ml=167000)。このようにこの試験系列は、本発明の活性化合物混合物が、製品A(1,2-オクタンジオール)及び製品B(4-メチルベンジルアルコール)と比較して相乗的に改善される作用を有することを例として示す。
【0071】
表5:1.0%の1,2-オクタンジオールを含む活性化合物の組合せである製品Aについて、1.0%の4-メチルベンジルアルコール(式II)を含む製品Bについて並びに0.8%の1,2-オクタンジオールと0.2%の4-メチルベンジルアルコール(式II)を含む本発明の混合物である製品Cについての十分な保存性の試験


【0072】
相乗作用指標の決定
表6:製品A(1,2-オクタンジオール;用量:1%)、製品B(4-メチルベンジルアルコール;用量:1.0%)及び本発明の相乗作用混合物(製品A及び製品Bの量比:0.8:0.2;w/w;1,2-オクタンジオールの用量:0.8%;4-メチルベンジルアルコールの用量:0.2%);試験病原菌;クロコウジカビ)のcfu/ml値の助けを借りた時7日の相乗作用指標(SI)の計算




【0073】
7日のインキュベーション期後の製品C(1,2-オクタンジオールと4-メチルベンジルアルコールの混合物)によるクロコウジカビの処理に対するSI値の計算を例として上に示す(表6)。0.003という計算SI値は、該混合物が、活性化合物の非常に相乗作用的な組合せであることを明白に示している。
本発明の製品Cの優位性を確証する顕著な結果をさらなる試験病原菌に関して同様に得た。結論として、カビ(クロコウジカビ)及び酵母菌(カンジダ・アルビカンス)では7日後にほとんど3対数減少並びに細菌(緑膿菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌)では2日後に少なくとも3対数減少のため、有効な保存性が達成されている。
【0074】
実施例3:1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール又は1,2-デカンジオール(本発明に従わず)、4-メチルベンジルアルコール(本発明に従わず)、及び1,2-ペンタンジオールと4-メチルベンジルアルコールの混合物(本発明に従う)、1,2-ヘキサンジオールと4-メチルベンジルアルコールの混合物(本発明に従う)又は1,2-デカンジオールと4-メチルベンジルアルコールの混合物(本発明に従う)を含む化粧製剤の十分な保存性の比較
【0075】
表7:1,2-ペンタンジオール(用量:4.0%)、4-メチルベンジルアルコール(用量:0.4%)及び本発明の相乗作用混合物(50%の量の1,2-ペンタンジオール;用量2.0%及び50%の量の4-メチルベンジルアルコール;用量:0.2%);試験病原菌:クロコウジカビのcfu/ml値の助けを借りた時7日及び14日の相乗作用指標(SI)の計算


【0076】
7日及び14日のインキュベーション期後の1,2-ペンタンジオール(2%)と4-メチルベンジルアルコール(0.2%)の混合物によるクロコウジカビの処理に対するSI値の計算を例として上に示す(表7)。7日の早期段階では、おそらく1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール又は1,2-デカンジオールに比べて弱い抗菌活性の1,2-ペンタンジオールのため相乗作用は観察できなかった。しかし、日14における0.3430という計算SI値は、1,2-ペンタンジオール(クロコウジカビに対して中程度の抗菌活性しかもたない)と4-メチルベンジルアルコールを含む混合物でさえ活性化合物の相乗作用的な組合せであることを明白に示している。
1,2-ヘキサンジオールと4-メチルベンジルアルコール又は1,2-デカンジオールと4-メチルベンジルアルコールを含むさらなる組合せは、下表8及び9で分かるように、7日のインキュベーション期間後で既に相乗的活性を示した。
【0077】
表8:1,2-ヘキサンジオール(用量:3.0%)、4-メチルベンジルアルコール(用量:0.4%)及び本発明の相乗作用混合物(50%の量の1,2-ペンタンジオール;用量1.5%及び50%の量の4-メチルベンジルアルコール;用量0.2%);試験病原菌:クロコウジカビのcfu/ml値の助けを借りた時7日の相乗作用指標(SI)の計算


【0078】
7日だけのインキュベーション期後の1,2-ヘキサンジオールと4-メチルベンジルアルコールの混合物によるクロコウジカビの処理に対するSI値の計算を例として上に示す(表8)。日7における0.0707という計算SI値は、1,2-ヘキサンジオールと4-メチルベンジルアルコールを含む混合物が活性化合物の非常に相乗作用的な組合せであることを明白に示している。
【0079】
表9:1,2-デカンジオール(用量:1.0%)、4-メチルベンジルアルコール(用量:0.4%)及び本発明の相乗作用混合物(50%の量の1,2-ペンタンジオール;用量0.5%及び50%の量の4-メチルベンジルアルコール;用量0.2%);試験病原菌:クロコウジカビのcfu/ml値の助けを借りた時7日の相乗作用指標(SI)の計算


【0080】
7日だけのインキュベーション期後の1,2-デカンジオールと4-メチルベンジルアルコールの混合物によるクロコウジカビの処理に対するSI値の計算を例として上に示す(表9)。日7における0.0794という計算SI値は、1,2-デカンジオールと4-メチルベンジルアルコールを含む混合物も活性化合物の非常に相乗作用的な組合せであることを明白に示している。
【0081】
実施例4:Phenonip(登録商標)(製品A2;本発明に従わず)又は1,2-オクタンジオールと4-メチルベンジルアルコールから成る混合物(本発明に従う製品「C8-4MBA」)のどちらかを含んでなる高量の有機UVフィルターを有し、かつ15以上のSPFを有する化粧製剤の十分な保存性の比較
日焼け止め製剤における病原菌に対する十分な保存性の試験:
十分な保存性の試験のため、1wt.-%のそれぞれの活性化合物を別々のO/Wエマルションに組み入れた:A2はPhenonip(登録商標)(本発明に従わず)を含む比較製剤である。Phenonip(登録商標)は商業的に入手可能であり(Clariant, Nipa保存剤)、化粧製剤においてフェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン及びイソブチルパラベンから成る抗菌活性混合物で広く使用されている。
「C8-4MBA」は、0.50wt.-%の1,2-オクタンジオールと0.5wt.-%の4-メチルベンジルアルコールを含んでなる本発明の組成物である。
【0082】
表10:

【0083】
実施例1aで説明したように、欧州薬局方に準拠して十分な保存性の試験を行なった。
初期病原菌数(cfu/ml;「0値」)は、種々の試験系列で200,0000〜400,000の範囲内だった。
結果:
菌株カンジダ・アルビカンスATCC 10231を用いたカンジダ・アルビカンスに対する保存性試験


【0084】
菌株クロコウジカビATCC 16404を用いたクロコウジカビに対する保存性試験


【0085】
さらなる試験病原菌(緑膿菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌)に関して本発明のC8-4MBAの優位性を確証する顕著な結果を同様に得た。
結論として、保存することが非常に困難な高量の有機UVフィルターを含み、かつ15以上のSPFを有する化粧製剤でさえ、本発明の混合物によって十分な保存性が達成される。7日後に酵母菌(カンジダ・アルビカンス)に対しては少なくとも3対数減少が達成され、カビ(クロコウジカビ)に対しては最大で2対数減少が達成された。細菌(緑膿菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌)に対しても2日後に少なくとも3対数減少が達成された。
【0086】
実施例P1:フリー香油(本発明に従わず)




++:オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチル-2-アセトナフトン及び2-アセチル-1,2,3,4,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチルナフタリン
【0087】
実施例P2:バラのにおいがあるフリー香油(本発明に従わず)


【0088】
処方F1:日焼け止めローション(本発明に従う)

【0089】
処方F2:シリコーンエマルション(本発明に従う)

【0090】
処方F3:W/O日焼け止めローション(本発明に従う)


【0091】
処方F4〜F13:十分な抗菌活性量の、
式IIの4-メチルベンジルアルコール
及び/又は
少なくとも1種の1,2-アルカンジオール
及び/又は
下記:
(ii)安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩、
(iii)4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabenes)及び塩、
(iv)2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩、
(v)2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)
(vi)3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)、
(vii)3-(4-クロロフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)、
(viii)尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)、
(ix)1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(INCI:DMDM hydantoin)、
(x)1,2-プロパンジオール, 3-(2-エチルヘキシルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)、
(xi)イソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシウム及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:Methylchloroisothiazolinone及びMethylisothiazolinone)
から選択される少なくとも1種のさらなる抗菌剤
を含んでなる化粧製剤;
処方4〜13は以下の意味を有する。
4=皮膚美白デイクリームO/W
5=植物エキスを含む皮膚鎮静ローションO/W
6=アフターサンバーム(after sun balm)
7=ボディスプレー
8=広帯域日焼け防止ローション(O/W)、
9=W/Oナイトクリーム
10=シャンプー
11=セルフ・タンニング(self tanning)クリーム
12=バリアリペア(barriere repair)クリームO/W
13=制汗剤/デオドラントロールオン
【0092】

























【0093】
処方14〜23:十分な抗菌活性量の、
式IIの4-メチルベンジルアルコール
及び/又は
少なくとも1種の1,2-アルカンジオール
及び/又は
下記:
(ii)安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩、
(iii)4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabenes)及び塩、
(iv)2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩、
(v)2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)、
(vi)3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)、
(vii)3-(4-クロロフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)、
(viii)尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)、
(ix)1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン (INCI:DMDM hydantoin)、
(x)1,2-プロパンジオール, 3-(2-エチルヘキシルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)、
(xi)イソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシウム及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:メチルクロロイソチアゾリノン及びメチルイソチアゾリノン)
から選択される少なくとも1種のさらなる抗菌剤
を含んでなる化粧製剤;
処方14〜23は以下の意味を有する。
14=皮膚美白デイクリームO/W
15=植物エキスを含む皮膚鎮静ローションO/W
16=アフターサンバーム
17=ボディスプレー
18=広帯域日焼け防止ローション(O/W)、
19=W/Oナイトクリーム
20=シャンプー
21=セルフ・タンニングクリーム
22=バリアリペアクリームO/W
23=制汗剤/デオドラントロールオン
【0094】






















【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記成分:
(a)下記式(I)
【化1】

(I)
(式中、各置換基R1、R2、及びR3は、芳香環に位置し、かつ置換基R1、R2、及びR3は、下記基:
H;OH;OCH3;COOH;
1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐飽和脂肪族炭化水素基;
2〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐不飽和脂肪族炭化水素基;
COOR4(R4は、1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐アルキル基である)
から成る群より相互独立に選択され;
置換基R1、R2及びR3中の炭素原子の総数は1〜12である)
のベンジルアルコール誘導体から成る群より選択される1又は2種以上の化合物、
及び
(b)下記化合物:
(i)3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオール、
(ii)安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩、
(iii)4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabens)及び塩、
(iv)2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩、
(v)2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)、
(vi)3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)、
(vii)3-(4-クロルフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)、
(vii)尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)、
(ix)1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(INCI:DMDM hydantoin)、
(x)1,2-プロパンジオール, 3-(2-エチルヘキシルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)、
(xi)イソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシ及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:Methylchloroisothiazolinone及びMethylisothiazolinone)
から成る群より選択される1又は2種以上の化合物
を含むか又は前記成分(a)及び(b)から成る組成物。
【請求項2】
成分(a)の唯一又は1又は2種以上の化合物が、
前記式(I)中、置換基R1、R2、及びR3が下記基:
H;OH;OCH3
1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐飽和脂肪族炭化水素基
から成る群より相互独立に選択される
前記式(I)のベンジルアルコール誘導体から成る群より選択される、
請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
成分(a)の唯一又は1又は2種以上の化合物が、
前記式(I)中、置換基R1、R2、及びR3が下記基:
H又は1〜4個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐飽和脂肪族炭化水素基
から成る群より相互独立に選択され、かつ
置換基R1、R2、及びR3中の炭素原子の総数が1〜8、好ましくは1〜4である
前記式(I)のベンジルアルコール誘導体から成る群より選択される、
請求項1〜2のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項4】
成分(a)の唯一又は1又は2種以上の化合物が、下記化合物:
4-メチルベンジルアルコール、
3-メチルベンジルアルコール、
2-メチルベンジルアルコール、
2,4-ジメチルベンジルアルコール、
2,4,6-トリメチルベンジルアルコール、
4-エチルベンジルアルコール、
3-エチルベンジルアルコール、
2-エチルベンジルアルコール
から成る群より選択される、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
成分(a)の1種又は唯一の化合物が4-メチルベンジルアルコールである、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
前記組成物が成分(a)及び(b)以外に少なくとも50wt.-%のさらなる成分を含み、成分(a)が、該組成物の総質量に基づいて、0.05〜0.50wt.-%、好ましくは0.10〜0.30wt.-%の量で存在するか、
又は
前記組成物が成分(a)及び(b)以外に最大で20wt.-%のさらなる成分を含み、
成分(a)が、該組成物の総質量に基づいて、2〜80wt.-%、好ましくは5〜50wt.-%の量で存在する、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
成分(b)の化合物の総量
又は成分(b)の亜群(i)〜(xi)の化合物から選択される1種以上若しくは全ての化合物の総量が、
成分(a)の化合物の総量の抗菌活性を相乗的に強化するように選択される、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物の総質量に基づいて、
(i)0.1〜5.0wt.-%の、3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオール、
(ii)0.1〜1.0wt.-%の安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩、
(iii)0.1〜0.8wt.-%の4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabens)及び塩、
(iv)0.1〜0.6wt.-%の2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩、
(v)0.1〜1.0wt.-%の2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)、
(vi)0.01〜0.1wt.-%の3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)、
(vii)0.02〜0.2wt.-%の3-(4-クロルフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)、
(viii)0.1〜0.5wt.-%の尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)、
(ix)0.1〜0.6wt.-%の1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(INCI:DMDM hydantoin)、
(x)0.1〜1.0wt.-%の1,2-プロパンジオール, 3-(2-エチルヘキシルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)、
(xi)0.00015〜0.0015wt.-%のイソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシウム及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:Methylchloroisothiazolinone及びMethylisothiazolinone)
から成る群より選択されるような総量で1又は2種以上の化合物を含む、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
成分(b)の1種以上の亜群(i)〜(xi)に関して、成分(b)の前記亜群の化合物の総質量に対する成分(a)の総質量の比ra/bが、
(i)3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオールの総質量に関して、1:100〜5:1、好ましくは1:20〜1:1、
(ii)安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩の総質量に関して、1:20〜5:1、好ましくは1:5〜2:1、
(iii)4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabens)及び塩の総質量に関して、1:16〜5:1、好ましくは1:4〜2:1、
(iv)2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩の総質量に関して、1:12〜5:1、好ましくは1:3〜2:1、
(v)2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)の総質量に関して、1:20〜5:1、好ましくは1:2〜5:1、
(vi)3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)に関して、1:2〜50:1、好ましくは1:1〜20:1、
(vii)3-(4-クロルフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)に関して、1:4〜25:1、好ましくは1:2〜10:1、
(viii)尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)の総質量に関して、1:12〜5:1、好ましくは1:3〜2:1、
(ix)1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(INCI:DMDM hydantoin)の総質量に関して、1:12〜5:1、好ましくは1:3〜2:1、
(x)1,2-プロパンジオール, 3-(2-エチルベンジルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)の総質量に関して、1:20〜5:1、好ましくは1:5〜2:1、
(xi)イソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシウム及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:Methylchloroisothiazolinone及びMethylisothiazolinone)の総質量に関して、33:1〜3333:1、好ましくは100:1〜1000:1
の範囲内である
請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
成分(b)が、
(i)3〜10個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオール
から成る群より選択される1又は2種以上の化合物を含むか又は前記化合物から成る、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
前記3〜10個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオールが、1,2-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-デカンジオール、及びその混合物から成る群より選択される、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
成分(b)が、
(i)3〜10個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオールの混合物
を含むか又は前記混合物から成り、
前記混合物が、下記混合物:
1,2-プロパンジオール及び1,2-ブタンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール及び1,2-ペンタンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール及び1,2-ヘキサンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-ブタンジオール及び1,2-ペンタンジオールの混合物、
1,2-ブタンジオール及び1,2-ヘキサンジオールの混合物、
1,2-ブタンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-ブタンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-ペンタンジオール及び1,2-ヘキサンジオールの混合物、
1,2-ペンタンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-ペンタンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-ヘキサンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-ヘキサンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-オクタンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール及び1,2-ヘキサンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール、1,2-ヘキサンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール及び1,2-オクタンジオールの混合物、
1,2-ペンタンジオール、1,2-オクタンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物、
1,2-プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール及び1,2-オクタンジオール、並びに
1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール及び1,2-デカンジオールの混合物
から成る群より選択される、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
成分(a)が4-メチルベンジルアルコールを含むか又は4-メチルベンジルアルコールから成り、かつ
成分(b)が2種の異なる1,2-アルカンジオールの混合物、好ましくは1,2-ヘキサンジオールと1,2-オクタンジオールの混合物を含むか又は前記混合物から成る、
請求項1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
−2種の異なる1,2-アルカンジオール、好ましくは1,2-ヘキサンジオールと1,2-オクタンジオールの混合物を10:1〜1:10、好ましくは5:1〜1:5の質量比で、
又は
−3種の異なる1,2-アルカンジオールを(10〜60):(10〜60):(10〜60)、好ましくは(15〜50):(15〜50):(15〜50)の範囲の質量比で
含んでなる、
好ましくは
−4-メチルベンジルアルコールを1,2-ヘキサンジオール及び1,2-オクタンジオールとの混合物中に、(1〜2):(1〜2):(2〜4)、好ましくは(1〜1.2):(1〜1.2):(2.9〜3.1)の質量比で含んでなる、
請求項10〜13のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項15】
前記組成物が、化粧品、医薬品及びオーラルケア製品、食品及び飲料から成る群より選択される、請求項1〜14のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
薬物としての請求項1〜15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
病原菌の処理用、特にクロコウジカビの処理用の請求項1〜15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
病原菌の処理用、特にクロコウジカビの処理用薬物の調製のための請求項1〜15のいずれか1項に記載の組成物の使用。
【請求項19】
(a)下記式(I)
【化2】

(I)
(式中、各置換基R1、R2、及びR3は、芳香環に位置し、かつ置換基R1、R2、及びR3は、下記基:
H;OH;OCH3;COOH;
1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐飽和脂肪族炭化水素基;
2〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐不飽和脂肪族炭化水素基;
COOR4(R4は、1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐アルキル基である)
から成る群より相互独立に選択され;
置換基R1、R2及びR3中の炭素原子の総数は1〜12である)
のベンジルアルコール誘導体から成る群より選択される1又は2種以上の化合物の、
(b)下記化合物:
(i)3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオール、
(ii)安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩、
(iii)4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabens)及び塩、
(iv)2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩、
(v)2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)、
(vi)3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)、
(vii)3-(4-クロルフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)、
(vii)尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)、
(ix)1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(INCI:DMDM hydantoin)、
(x)1,2-プロパンジオール, 3-(2-エチルヘキシルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)、
(xi)イソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシ及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:Methylchloroisothiazolinone及びMethylisothiazolinone)
から成る群より選択される1又は2種以上の化合物の抗菌活性を相乗的に強化するための使用。
【請求項20】
(b)下記化合物:
(i)3〜14個の炭素原子を有する分岐又は非分岐1,2-アルカンジオール、
(ii)安息香酸(INCI:Benzoic Acid)とそのエステル及び塩、
(iii)4-ヒドロキシ安息香酸とそのエステル(INCI:Parabens)及び塩、
(iv)2,4-ヘキサジエン酸(INCI:Sorbic Acid)とその塩、
(v)2-フェノキシエタノール(INCI:Phenoxyethanol)、
(vi)3-ヨード-2-プロピニル-ブチルカルバマート(INCI:Iodopropynyl Butylcarbamate)、
(vii)3-(4-クロルフェノキシ)-1,2-プロパン-1,2-ジオール(INCI:Chlorphenesin)、
(vii)尿素(INCI:Urea)とその誘導体、特に1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル))尿素(INCI:Imidazolidinyl urea)、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシ-メチル尿素(INCI:Diazolidinyl Urea)及びN-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素(INCI:Triclocarban)、
(ix)1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(INCI:DMDM hydantoin)、
(x)1,2-プロパンジオール, 3-(2-エチルヘキシルオキシ)(INCI:Octoxyglycerin)、
(xi)イソチアゾリノンとその混合物(例えば5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノン及び2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシ及び硝酸マグネシウムの混合物;INCI:Methylchloroisothiazolinone及びMethylisothiazolinone)
から成る群より選択される1又は2種以上の抗菌活性化合物の抗菌活性を相乗的に強化するための方法であって、以下の工程:
−ある量の前記抗菌活性化合物の1又は2種以上の化合物を、有効量の(a)下記式(I)
【化3】

(I)
(式中、各置換基R1、R2、及びR3は、芳香環に位置し、かつ置換基R1、R2、及びR3は、下記基:
H;OH;OCH3;COOH;
1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐飽和脂肪族炭化水素基;
2〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐不飽和脂肪族炭化水素基;
COOR4(R4は、1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分岐アルキル基である)
から成る群より相互独立に選択され;
置換基R1、R2及びR3中の炭素原子の総数は1〜12である)
のベンジルアルコール誘導体から成る群より選択される1又は2種以上の化合物と混合する工程
を含む方法。
【請求項21】
腐敗しやすい製品の保存方法又は抗菌処理方法であって、以下の工程:
−前記腐敗しやすい製品を抗菌活性量、好ましくはクロコウジカビに対して活性な量の請求項1〜14のいずれか1項に記載の組成物と接触させる工程
を含む方法。

【公表番号】特表2011−527294(P2011−527294A)
【公表日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516970(P2011−516970)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際出願番号】PCT/EP2008/059037
【国際公開番号】WO2008/119841
【国際公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(511008850)シムライズ アーゲー (6)
【Fターム(参考)】