説明

ベンズアニリド誘導体

【課題】腫瘍細胞におけるHIF−1の活性化を抑制し、かつ、低酸素適応に必要な遺伝子発現を抑制する新規な化合物、並びにこれを含有する医薬組成物及び抗癌剤の提供。
【解決手段】下記一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。


[式中、Dはハロゲン原子、トリフルオロメチル基、t−ブチル基などで表される基等を意味し、R1〜3はそれぞれ独立してハロゲン原子等を意味し、Zは窒素原子又は−O−等を意味し、Gは、Zが−O−、又は、−S−の場合は存在せず、Zが−CR−等の場合は、式


{式中、Tはメチレン基又はカルボニル基等を意味し、Qは、水素原子、C3〜10脂環式炭化水素基又はC6〜14アリール基等を意味する。}で表される基を意味する。]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式
【化1】

[式中、Dはハロゲン原子、トリフルオロメチル基、t−ブチル基、又は、式
【化2】

{式中、Xは水素原子、トリフルオロメチル基、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C3〜10脂環式炭化水素基、C6〜14アリール基、5ないし14員複素環式基、もしくは、5ないし14員芳香族複素環式基、又は、式
【化3】

(式中、RX1は水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、C3〜10脂環式炭化水素基、C6〜14アリール基、5ないし14員複素環式基、もしくは、5ないし14員芳香族複素環式基を意味する。)
で表される基を意味する。}
で表される基を意味し、
は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、もしくは、C1〜6アルコキシ基を意味し(Rが複数存在する場合はそれらが互いに同一であっても異なっていてもよい。)、
は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、もしくは、C1〜6アルコキシ基を意味し(Rが複数存在する場合はそれらが互いに同一であっても異なっていてもよい。)、
は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、又は、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、もしくは、C1〜6アルコキシ基を意味し(Rが複数存在する場合はそれらが互いに同一であっても異なっていてもよい。)、
Zは−CR−(Rは水素原子又は水酸基)、窒素原子、−O−、又は、−S−を意味し、
Gは、Zが−O−、又は、−S−の場合は存在せず、Zが−CR−、又は、窒素原子の場合は、式
【化4】

{式中、Tはメチレン基、カルボニル基、スルホニル基、−O−、−C(=N−OH)−、−N(−CH)−C(=O)−、−C(=O)−N(−CH)−、又は、単結合を意味し、
Qは、水素原子、ハロゲン原子、それぞれA群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、C3〜10脂環式炭化水素基、C6〜14アリール基、−NRQ1Q2(RQ1及びRQ2はそれぞれ独立にC1〜6アルキル又はC1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキル基、5ないし14員芳香族複素環式基を意味する。)、5ないし14員複素環式基、もしくは、5ないし14員芳香族複素環式基、又は式
【化5】

で表される基を意味する。}
で表される基を意味し、
A群は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、トリフルオロメチル基、アミノ基、シアノ基、オキソ基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1〜6アルキル基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1〜6アルコキシ基、1以上のハロゲン原子を有していてもよいC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、及び、5ないし14員複素環式基からなる。]
で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項2】
Dが式
【化6】

[式中、Xはトリフルオロメチル基、又は、それぞれC1〜6アルコキシ基で置換されていてもよいシクロヘキシル基、アダマンチル基、フェニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、もしくは、チアゾリル基を意味する。]
で表される基である、請求項1に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項3】
Dが式
【化7】

[式中、Xは1−アダマンチル基、フェニル基、又は、メトキシ基で置換されていてもよいピリジル基を意味する。]
で表される基である、請求項1に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項4】
が水素原子、ハロゲン原子、メチル基、又は、トリフルオロメチル基である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項5】
が水素原子、ハロゲン原子、メチル基、又は、トリフルオロメチル基である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項6】
が水素原子、ハロゲン原子、メチル基、又は、トリフルオロメチル基である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項7】
Zが窒素原子であり、
Gが式
【化8】

[式中、Tはメチレン基、又は、カルボニル基を意味し、
Qは−NRQ1Q2(RQ1及びRQ2はそれぞれ独立にC1〜3アルキル又はC1〜3アルコキシC1〜3アルキルを意味する。)、又は、B群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいピリジル基を意味し、
B群はアミノ基、メトキシメチル基、及び、メトキシエトキシメチル基からなる。]
で表される基である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項8】
前記化合物が、
4−[4−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸 (2−メトキシ−エチル)メチル−アミド、
4−[4−(2−アミノ−6−メトキシメチル−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−(4−フェニルエチニル−フェニル)−ベンズアミド、
4−[4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−[4−(2−メトキシ−ピリジン−4−イルエチニル)−2−メチル−フェニル]−ベンズアミド、
N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−[(N)−4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルカルボニル)−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド、又は、
N−(4−アダマンタン−1−イルエチニル−フェニル)−4−{(S)−4−[6−(2−メトキシ−エトキシメチル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−メチル−ピペラジン−1−イルメチル}−ベンズアミドである、請求項1に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項9】
請求項1〜8に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含む、医薬組成物。
【請求項10】
請求項1〜8に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含む抗癌剤。

【図1】
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【公開番号】特開2011−195484(P2011−195484A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−62774(P2010−62774)
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(506137147)エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 (215)
【Fターム(参考)】