説明

ベンゼンスルホンアミド誘導体、その製造方法、及び、痛みを治療するためのその使用

【課題】本発明は、式Iのベンゼンスルホンアミド型の新規化合物、その製造方法、及び、その治療的使用に関する。
【解決手段】ベンゼンスルホンアミド型化合物は、a)式Iの化合物及びb)前記式Iの化合物の酸付加塩からなる群より選択されることを特徴とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)式Iの化合物;
【化1】

式中、
−R、R、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、CF基又はOCF基から選択される1個以上の原子又は原子団を表し、
−RはC−Cアルキル基を表し、
−Yは、酸素原子が間に挟みこまれていてもよい飽和C−Cアルキレン基、又は、不飽和C−Cアルキレン基、又は、−CH−CO−NH−CH−基を表し、
−XはCH基又は窒素原子を表し、
−pは2又は3を表し、
−Aは、単結合、メチル基で置換されていてもよい窒素原子、又は、ヒドロキシル化されていてもよい、若しくは、炭素原子のうちの1個が酸化されてケトン基になっている直鎖若しくは分岐のC−Cアルキレン基を表し、AとXが同時に窒素原子であることはなく、
−Bは、1個又は2個のC−Cアルキル基で置換されていてもよい窒素含有複素環又はアミン基を表す:並びに、
b)前記式Iの化合物の酸付加塩
からなる群より選択される
ことを特徴とするベンゼンスルホンアミド型化合物。
【請求項2】
Yが、酸素原子が間に挟みこまれているC−Cアルキレン基、好ましくは−CH−CH−O−CH−基を表す
ことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
及びRについて、芳香環の2位、6位がメチル基である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
請求項1に記載の式Iの化合物及びその付加塩を製造するための方法であって、
以下の段階を含む方法:
a)式IIの酸;
【化2】

式中、
−R、R、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、CF基又はOCF基を表し、
−RはC−Cアルキル基を表し、
−Yは、酸素原子が間に挟みこまれていてもよい飽和C−Cアルキレン基、又は、不飽和C−Cアルキレン基、又は、−CH−CO−NH−CH−基を表す;
を式IIIの窒素含有複素環;
【化3】

式中、
−XはCH基又は窒素原子を表し、
−pは2又は3を表し、
−Aは、単結合、(Xが窒素原子でない場合には)メチル基で置換されていてもよい窒素原子、又は、ヒドロキシル化されていてもよい、若しくは、炭素原子のうちの1個が酸化されてケトン基になっている直鎖若しくは分岐のC−Cアルキレン基を表し、
−Bは、1個又は2個のC−Cアルキル基で置換されていてもよい窒素含有複素環又はアミン基を表す(置換されていない窒素原子が存在する場合、この窒素原子はアミノ保護基で保護されている);
と、溶媒中で、活性剤の存在下、室温と溶媒沸点の間の温度で約2〜15時間反応させて、式Iのアミド;
【化4】

式中、
−R、R、R、R、R、Y、p、X、A及びBは出発物質での意味と同じものを意味する;
を得る段階、
b)必要であれば、アミノ保護基を除去する段階、
c)必要であれば、式Iの化合物と鉱酸又は有機酸との付加塩を得る段階。
【請求項5】
請求項1に記載の式Iの化合物及びその付加塩を製造するための方法であって、
以下の段階を含む方法:
a)式IIの酸;
【化5】

式中、
−R、R、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、CF基又はOCF基を表し、
−RはC−Cアルキル基を表し、
−Yは、酸素原子が間に挟みこまれていてもよい飽和C−Cアルキレン基、又は、不飽和C−Cアルキレン基、又は、−CH−CO−NH−CH−基を表す;
を塩素化剤と反応させて、式IIaの酸塩化物;
【化6】

式中、
−R、R、R、R、R及びYは出発物質での意味と同じものを意味する;
を得る段階、
b)式IIaの酸塩化物を請求項4に記載の式IIIのアミンと反応させて式Iの化合物を得る段階、
c)必要であれば、式Iの化合物と鉱酸又は有機酸との付加塩を得る段階。
【請求項6】
請求項1に記載するような式Iの化合物及びその付加塩を製造するための方法であって、
以下の段階を含む方法:
a)式VIIの酸性化合物;
【化7】

式中、
−RはC−Cアルキル基を表し、
−Yは、酸素原子が間に挟みこまれていてもよい飽和C−Cアルキレン基を表し、
−Zはアミノ保護基を表す:
を式IIIの窒素含有複素環;
【化8】

式中、
−XはCH基又は窒素原子を表し、
−pは2又は3を表し、
−Aは、単結合、(Xが窒素原子でない場合には)メチル基で置換されていてもよい窒素原子、又は、ヒドロキシル化されていてもよい、若しくは、炭素原子のうちの1個が酸化されてケトン基になっている直鎖若しくは分岐のC−Cアルキレン基を表し、
−Bは、1個又は2個のC−Cアルキル基で置換されていてもよい窒素含有複素環又はアミン基を表す(置換されていない窒素原子が前記窒素含有複素環上に存在する場合、この窒素原子は、式VIIの酸性化合物について使用したアミノ保護基とは異なるアミノ保護基で保護されている);
と、溶媒中で、活性剤の存在下、一般的に室温と溶媒沸点の間の温度で約2〜15時間反応させて、式VIIIのアミド;
【化9】

式中、
−Z、R、Y、p、X、A及びBは出発物質での意味と同じものを意味する;
を得る段階、
b)アミノ保護基Zを除去し、式IXの第二級アミン;
【化10】

式中、
−R、Y、p、X、A及びBは前記化合物と同じものを意味する;
を得る段階、
c)この式IXの第二級アミンを式IVの塩化ベンゼンスルホニル;
【化11】

式中、
−R、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、CF基又はOCF基を表す;
と、溶媒中で、非プロトン性有機塩基の存在下、約0〜50℃で約1〜3時間反応させて、式Iのスルホンアミド;
【化12】

式中、
−R、R、R、R、R、Y、p、X、A及びBは出発物質での意味と同じものを意味する;
を得る段階、
d)必要であれば、アミノ保護基を除去する段階、
e)必要であれば、式Iの化合物と鉱酸又は有機酸との付加塩を得る段階。
【請求項7】
少なくとも一種の生理学的に許容される賦形剤と組み合わせて、請求項1〜3のいずれか1項に記載の少なくとも一種の式Iの化合物、又は、その医薬品に許容される酸付加塩の一種を含む
ことを特徴とする治療用組成物。
【請求項8】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の式Iの化合物、又は、その医薬品に許容される酸付加塩の一種の、痛みの治療用の医薬品を製造するための使用。
【請求項9】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の式Iの化合物、又は、その医薬品に許容される酸付加塩の一種の、炎症性疾患の治療用の医薬品を製造するための使用。

【公表番号】特表2006−521333(P2006−521333A)
【公表日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505749(P2006−505749)
【出願日】平成16年3月24日(2004.3.24)
【国際出願番号】PCT/FR2004/000723
【国際公開番号】WO2004/087700
【国際公開日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(596160894)ラボラトワール フルニエ エス・アー (16)
【Fターム(参考)】