説明

ベンゾイミダゾール誘導体およびこれを含むグリコーゲンシンターゼキナーゼ3β阻害剤

ベンゾイミダゾール誘導体を提供する。本発明の化合物はグリコーゲンシンターゼキナーゼ3β阻害剤に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、2008年7月30日提出の米国特許仮出願第61/084,770号の恩典を主張し、その全内容は参照により本明細書に組み入れられる。
【0002】
技術分野
本発明は、グリコーゲンシンターゼキナーゼ3(GSK3)活性を阻害するための化合物、その調製方法、および活性成分としてその化合物を含む薬学的組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
グリコーゲンシンターゼキナーゼ3(GSK3)は、当初、グリコーゲンシンターゼをリン酸化により不活化するタンパク質として同定された、プロリン指向性セリンスレオニンキナーゼである。α(GSK3α)およびβ(GSK3β)の2つのイソ型が同定されており、これらは互いに高度のアミノ酸相同性を示す。以前の研究は、GSK3βがエネルギー代謝、神経細胞発生、および体パターン形成に関与することを報告している(Plyte SE, et al., Biochim. Biophys. Acta, 1114:147-162, 1992(非特許文献1))。
【0004】
アルツハイマー病を含む、神経変性自然療法は、プロリン指向性セリン/スレオニンリン酸化部位における微小管関連タンパク質タウの異常な過剰リン酸化によって特徴付けられる(Lee VM, et al., Annu. Rev. Neurosci. 24: 1121-1159, 2001(非特許文献2))。GSK3βは、疾患関連部位におけるタウ異常リン酸化を仲介する主要な候補として同定された(Hanger DP, et al., Neurosci. Lett. 147: 58-62, 1992(非特許文献3)、Ishiguro K, et al., J. Biol. Chem. 267: 10897-10901, 1992(非特許文献4)、Mandelkow EM, et al., FEBS Lett. 314: 315-321, 1992(非特許文献5)およびPaudel HK, et al., J. Biol. Chem. 268: 23512-23518, 1993(非特許文献6))。したがって、GSK3βは、アルツハイマー病を含む、神経変性タウオパチーにおける治療的介入の有望な標的である。
【0005】
炭酸リチウム、クエン酸リチウムおよび塩化リチウムは、躁病、うつ病、および片頭痛などの様々な障害を治療するために一般に用いられ、また単極性うつ病に用いられる他の標準的薬物の利益を増大させるための「増強」剤としても用いられる。リチウムはGSK3β阻害剤であり、したがって、GSK3β阻害は様々なそのような障害を治療するための有望な標的である。
【0006】
肥満糖尿病マウスにおけるGSK3の活性は対照より約2倍高く(Eldar-Finkelman H, et al., Diabetes, 48:1662-1666, 1999(非特許文献7))、2型糖尿病患者におけるGSK3の活性および発現は健常者に比べて著しく高い(Nikoulina SE, et al., Diabetes, 49:263-271, 2000(非特許文献8))との報告がある。したがって、GSK3阻害剤は、グルコースシンターゼの活性を低下させることによる2型糖尿病の治療に利用可能である。
【0007】
合わせて考えると、GSK3β阻害剤は、アルツハイマー病、躁病、うつ病、片頭痛、および2型糖尿病などの広域の疾患に対して用いることができ、GSK3β依存性疾患の治療および/または予防のためにそのような阻害剤を開発することが強く必要とされている。
【0008】
本発明者らは、ベンゾイミダゾール誘導体がGSK3βの活性を選択的に阻害することができ、したがってGSK3β依存性疾患の治療および/または予防に有用であることを見いだした。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Plyte SE, et al., Biochim. Biophys. Acta, 1114:147-162, 1992
【非特許文献2】Lee VM, et al., Annu. Rev. Neurosci. 24: 1121-1159, 2001
【非特許文献3】Hanger DP, et al., Neurosci. Lett. 147: 58-62, 1992
【非特許文献4】Ishiguro K, et al., J. Biol. Chem. 267: 10897-10901, 1992
【非特許文献5】Mandelkow EM, et al., FEBS Lett. 314: 315-321, 1992
【非特許文献6】Paudel HK, et al., J. Biol. Chem. 268: 23512-23518, 1993
【非特許文献7】Eldar-Finkelman H, et al., Diabetes, 48:1662-1666, 1999
【非特許文献8】Nikoulina SE, et al., Diabetes, 49:263-271, 2000
【発明の概要】
【0010】
したがって、本発明の目的は、GSK3βに対して高い阻害活性を有するGSK3β阻害剤を提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、そのような阻害剤の調製方法を提供することである。
【0012】
本発明のさらなる目的は、前記化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、および異性体を含む薬学的組成物を提供することである。
【0013】
本発明の一態様において、式(I)の化合物、およびその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、または異性体が提供される:

式中
環Aは(II)、(III)、(IV)(V)、または(VI)であり、

式中
Xはハロゲンまたはヒドロキシルであり;
Yは水素、フェニル、チオフェン−2−イル、フラン−2−イル、シクロプロピル、またはシクロペンチルであり;
Zは5〜10員複素環置換カルボニルアミノであり;かつ
環Aは、の位置において−L−(CH−L−Mで置換されており;
は−CONH−、−NHCO−、または単結合であり;
は、−NH−、−O−、−CH(COOR)−、−CH(CHOH)−、−CH=CH−、および単結合からなる群より選択され、ここでRは水素またはC〜Cアルキルであり;
Mは、ヒドロキシル、カルボキシル、アミド、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜C14アリール、C〜C14アリールC〜Cアルキル、C〜C14アリールカルボニル、C〜C14アリールスルホニル、5〜14員飽和、不飽和、もしくは芳香族複素環基、5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基置換C〜Cアルキル、5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基置換スルホニル、または−NRからなる群より選択され;
ここでRおよびRは独立してC〜Cアルキルであり;
〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜C14アリール、C〜C14アリールC〜Cアルキル、C〜C14アリールカルボニル、C〜C14アリールスルホニル、5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基、5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基置換C〜Cアルキル、および5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基置換スルホニルは、A群からそれぞれ独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
ここでA群は、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、アミド、ハロゲン、スルファモイル、トリフルオロメチル、p−トルエンスルホニルアミノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルカルボニルアミノ、およびC〜Cアルキルスルホニルアミノからなり;かつ
aは0〜5の整数である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
態様の説明
定義
本発明において、「アルキル」とは、いかなるヘテロ原子または不飽和炭素−炭素結合も含まない、直鎖または分枝鎖炭化水素基を意味する。「C〜Cアルキル」とは、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。「C〜Cアルキル」とは、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。
【0015】
「C〜Cアルキル」の例には、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、2−メチル−1−プロピル、2−メチル−2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−2−ブチル、3−メチル−2−ブチル、2,2−ジメチル−1−プロピル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2−メチル−3−ペンチル、3−メチル−3−ペンチル、2,3−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−2−ブチル、および2,3−ジメチル−2−ブチルが含まれるが、それらに限定されない。
【0016】
本発明において、「アルコキシ」とは、Rがアルキルである、−ORで表される基を意味する。
【0017】
「C〜Cアルコキシ」とは、1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基を意味する。「C〜Cアルコキシ」とは、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基を意味する。
【0018】
「C〜Cアルコキシ」の例には、メトキシ、エトキシ、1−プロピルオキシ、2−プロピルオキシ、2−メチル−1−プロピルオキシ、2−メチル−2−プロピルオキシ、ならびに1−ブチルオキシ、および2−ブチルオキシが含まれるが、それらに限定されない。
【0019】
本発明において、「カルボニル」とは、−(C=O)−で表される基を意味する。
【0020】
本発明において、「C〜Cアルキルカルボニル」とは、C〜Cアルキルに結合しているカルボニル基を意味する。「C〜Cアルキルカルボニル」とは、C〜Cアルキルに結合しているカルボニル基を意味する。
【0021】
「C〜Cアルキルカルボニル」の例には、メチルカルボニル、エチルカルボニル、1−プロピルカルボニル、2−プロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、s−ブチルカルボニル、t−ブチルカルボニル、および2−エチルブチルカルボニルが含まれるが、それらに限定されない。
【0022】
本発明において、「アミノ」とは、−NHで表される基を意味し、ここで水素は置換基で置換されていてもよい。
【0023】
本発明において、「C〜Cアルキルカルボニルアミノ」とは、C〜Cアルキルカルボニルに結合しているアミノ基を意味する。「C〜Cアルキルカルボニルアミノ」とは、C〜Cアルキルカルボニルに結合しているアミノ基を意味する。
【0024】
「C〜Cアルキルカルボニルアミノ」の例には、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、1−プロピルカルボニルアミノ、2−プロピルカルボニルアミノ、n−ブチルカルボニルアミノ、s−ブチルカルボニルアミノ、t−ブチルカルボニルアミノ、および2−エチルブチルカルボニルアミノが含まれるが、それらに限定されない。
【0025】
本発明において、「スルホニル」は、−SO−で表される基である。
【0026】
本発明において、「C〜Cアルキルスルホニル」とは、C〜Cアルキルに結合しているスルホニル基を意味する。「C〜Cアルキルスルホニル」とは、C〜Cアルキルに結合しているスルホニル基を意味する。
【0027】
「C〜Cアルキルスルホニル」の例には、メチルスルホニル、エチルスルホニル、1−プロピルスルホニル、2−プロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、s−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニル、および2−エチルブチルスルホニルが含まれるが、それらに限定されない。
【0028】
本発明において、「C〜Cアルキルスルホニルアミノ」とは、「C〜Cアルキルスルホニル」に結合しているアミノ基を意味する。「C〜Cアルキルスルホニルアミノ」とは、「C〜Cアルキルスルホニル」に結合しているアミノ基を意味する。
【0029】
「C〜Cアルキルスルホニルアミノ」の例には、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、1−プロピルスルホニルアミノ、2−プロピルスルホニルアミノ、n−ブチルスルホニルアミノ、s−ブチルスルホニルアミノ、t−ブチルスルホニルアミノ、および2−エチルブチルスルホニルアミノが含まれるが、それらに限定されない。
【0030】
本発明において、「アリール」とは、芳香族炭素環系を意味する。「C〜C14アリール」とは、6〜14員アリール環を意味する。「C〜C10アリール」とは、6〜10員アリール環を意味する。
【0031】
「C〜C14アリール」の例には、フェニル、ナフチル、およびアントリルが含まれるが、それらに限定されない。
【0032】
本発明において、「C〜C14アリールC〜Cアルキル」とは、水素原子が「C〜C14アリール」で置換されている「C〜Cアルキル」を意味する。「C〜C10アリールC〜Cアルキル」とは、水素原子が「C〜C10アリール」で置換されている「C〜Cアルキル」を意味する。
【0033】
「C〜C14アリールC〜Cアルキル」の例には、ベンジル、フェネチル、およびアントリルメチルが含まれるが、それらに限定されない。
【0034】
本発明において、「C〜C14アリールカルボニル」とは、「C〜C14アリール」に結合しているカルボニル基を意味する。「C〜C10アリールカルボニル」とは、「C〜C10アリール」に結合しているカルボニル基を意味する。
【0035】
「C〜C14アリールカルボニル」の例には、フェニルカルボニル、ナフチルカルボニル、およびアントリルカルボニルが含まれるが、それらに限定されない。
【0036】
本発明において、「C〜C14アリールスルホニル」とは、「C〜C14アリール」に結合しているスルホニル基を意味する。「C〜C10アリールスルホニル」とは、「C〜C10アリール」に結合しているスルホニル基を意味する。
【0037】
「C〜C14アリールスルホニル」の例には、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニル、およびアントリルスルホニルが含まれるが、それらに限定されない。
【0038】
本発明において、「不飽和または芳香族複素環基」とは、環系内に1つまたは複数のヘテロ原子を有する、不飽和または芳香族複素環基を意味する。「5〜14員不飽和または芳香族複素環基」とは、環が5〜14個の原子からなる、不飽和または芳香族複素環基を意味する。「5〜10員不飽和または芳香族複素環基」とは、環が5〜10個の原子からなる、不飽和または芳香族複素環基を意味する。
【0039】
「5〜14員不飽和または芳香族複素環基」の例には、イミダゾリル、ピロリル、ピリジル、チエニル、フリル、チアゾリル、ピラゾリル、ピラゾリニル、オキサゾリル、イソオキサゾリルおよびインドリルが含まれるが、それらに限定されない。
【0040】
本発明において、「5〜14員不飽和または芳香族複素環基置換C〜Cアルキル」とは、水素原子が「5〜14員不飽和または芳香族複素環基」で置換されている、「C〜Cアルキル」を意味する。「5〜10員不飽和または芳香族複素環基置換C〜Cアルキル」とは、水素原子が「5〜10員不飽和または芳香族複素環基」で置換されている、「C〜Cアルキル」を意味する。
【0041】
「5〜14員不飽和または芳香族複素環基置換C〜Cアルキル」の例には、イミダゾリルメチル、ピロリルメチル、ピリジルメチル、チエニルメチル、フリルメチル、チアゾリルメチル、ピラゾリルメチル、ピラゾリニルメチル、オキサゾリルメチル、イソオキサゾリルメチル、およびインドリルメチルが含まれるが、それらに限定されない。
【0042】
本発明において、「5〜14員不飽和または芳香族複素環基置換スルホニル」とは、5〜14員不飽和または芳香族複素環基」に結合しているスルホニル基を意味する。「5〜10員不飽和または芳香族複素環基置換スルホニル」とは、「5〜10員不飽和または芳香族複素環基」に結合しているスルホニル基を意味する。
【0043】
「5〜14員不飽和または芳香族複素環基置換スルホニル」の例には、イミダゾリルスルホニル、ピロリルスルホニル、ピリジルスルホニル、チエニルスルホニル、フリルスルホニル、チアゾリルスルホニル、ピラゾリルスルホニル、ピラゾリニルスルホニル、オキサゾリルスルホニル、イソオキサゾリルスルホニル、およびインドリルスルホニルが含まれるが、それらに限定されない。
【0044】
本発明において、「5〜10員不飽和または芳香族複素環基置換カルボニルアミノ」とは、「5〜10員不飽和または芳香族複素環基」に結合しているカルボニル基に結合しているアミノ基を意味する。
【0045】
「5〜10員不飽和または芳香族複素環基置換カルボニルアミノ」の例には、イミダゾリルカルボニルアミノ、ピロリルカルボニルアミノ、ピリジルカルボニルアミノ、チエニルカルボニルアミノ、フリルカルボニルアミノ、チアゾリルカルボニルアミノ、ピラゾリルカルボニルアミノ、ピラゾリニルカルボニルアミノ、オキサゾリルカルボニルアミノ、イソオキサゾリルカルボニルアミノ、およびインドリルカルボニルアミノが含まれるが、それらに限定されない。
【0046】
本発明において、「飽和複素環基」とは、環系内に1つまたは複数のヘテロ原子を有する飽和複素環基を意味する。「5〜14員飽和複素環基」とは、環が5〜14個の原子からなる、飽和複素環基を意味する。「5〜10員飽和複素環基」とは、環が5〜10個の原子からなる、飽和複素環基を意味する。
【0047】
「5〜14員飽和複素環基」の例には、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルおよびチオモルホリニルが含まれるが、それらに限定されない。
【0048】
塩は、酸と塩基の中和反応から形成された生成物として定義される。塩は、カチオン(正に荷電したイオン)およびアニオン(負イオン)からなるイオン化合物であり、したがって生成物は電気的に中性である。これらの成分イオンは有機のみならず無機であってもよい。
【0049】
水和物は、無機化学および有機化学において、物質が水を含むことを示すために用いる用語である。溶媒和物とは、溶媒分子と複合体を形成した、溶液中の分子を意味する。異性体は、同じ分子式を有するが、構造式は異なる化合物である。より具体的には、異性体には化合物の幾何異性体、光学異性体、立体異性体、互変異性体、およびそれらの混合物が含まれる。
【0050】
本発明は、式(I)で表される化合物を提供する:

【0051】
本発明の式(I)の化合物の中で、好ましいものは、式中
Aが(II)であり、

式中
Xはハロゲンまたはヒドロキシルであり;
Yはフェニル、チオフェン−2−イル、フラン−2−イル、シクロプロピル、またはシクロペンチルであり;
環(II)は、の位置において−L−(CH−L−Mで置換されており;
は−CONH−または−NHCO−であり;
は、−NH−、−O−、−CH(COOR)−、−CH(CHOH)−、および単結合からなる群より選択され、ここでRは水素またはC〜Cアルキルであり;
Mは、ヒドロキシル、カルボキシル、アミド、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜C14アリール、C〜C14アリールC〜Cアルキル、C〜C14アリールカルボニル、C〜C14アリールスルホニル、5〜14員飽和、不飽和、もしくは芳香族複素環基、5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基置換C〜Cアルキル、5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基置換スルホニル、または−NRからなる群より選択され;
ここでRおよびRは独立してC〜Cアルキルであり;
〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜C14アリール、C〜C14アリールC〜Cアルキル、C〜C14アリールカルボニル、C〜C14アリールスルホニル、5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基、C〜Cアルキルで置換された5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基、および5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基置換スルホニルは、A群からそれぞれ独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
ここでA群は、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、アミド、ハロゲン、スルファモイル、トリフルオロメチル、p−トルエンスルホニルアミノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルカルボニルアミノ、およびC〜Cアルキルスルホニルアミノからなり;かつ
aは0〜5の整数である。
【0052】
好ましい態様において、本発明は、下記の式(I−II)で表される化合物、またはその塩、水和物、溶媒和物、もしくは異性体を提供する:

式中
は−CONH−であり;
は単結合であり;
MはC〜C10アリールであるか、またはN、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基であり、これらは、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;かつ
X、Y、およびaは式(I)で表される前述の態様のとおりに定義される。
【0053】
この態様において、Mは、フェニル、イミダゾール−1−イル、イミダゾール−2−イル、イミダゾール−5−イル、チオフェン−2−イル、ピロール−2−イル、1,3−チアゾール−2−イル、2−ピラゾリン−4−イル、およびイソオキサゾール−4−イルからなる群より選択され、これらは、以下のB群からそれぞれ独立に選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよく、かつYは、チオフェン−2−イル、フラン−2−イル、フェニル、シクロプロピル、およびシクロペンチルからなる群より選択される。
【0054】
B群はフルオロ、ヒドロキシル、オキソ、アミノ、メチル、メトキシ、およびスルファモイルからなる。
【0055】
好ましい化合物には、以下の表1に記載の実施例番号8、9、10、20、21、22、23、35、37、44、45、57、62、76、77、78、79、80、84、85、86、90、91、92、93、94、95、96、101、および102からなる群より選択される化合物、ならびに前述の化合物の薬学的に許容される塩、プロドラッグ、水和物、および溶媒和物が含まれる。
【0056】
【表1】




【0057】
別の好ましい態様において、本発明は、下記の式(I−II)で表される化合物、またはその塩、水和物、溶媒和物、もしくは異性体を提供する:

式中
は−CONH−であり;
は−NH−であり;
MはC〜Cアルキルであるか、C〜Cアルキルカルボニルであるか、C〜C10アリールカルボニルであるか、C〜C10アリールスルホニルであるか、N、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基であるか、またはN、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基で置換されたスルホニルであり、これらは、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;かつ
X、Y、およびaは式(I)で表される前述の態様のとおりに定義される。
【0058】
この態様において、Mは、エチル、イソプロピル、メチルカルボニル、ピリジン−2−イル、フェニルカルボニル、フェニルスルホニル、および4−ピリジルスルホニルからなる群より選択され、これらは、以下のC群からそれぞれ独立に選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよく、かつYはチオフェン−2−イルおよびフラン−2−イルからなる群より選択される。
【0059】
C群はクロロ、ヒドロキシル、メチル、メチルカルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、およびp−トルエンスルホニルアミノからなる。
【0060】
一つの好ましい態様において、本発明は、以下の表2に記載の実施例番号11、12、38、39、40、41、42、43、69、70、および89からなる群より選択される化合物、ならびに前述の化合物の薬学的に許容される塩、プロドラッグ、水和物、および溶媒和物を提供する。
【0061】
【表2】



【0062】
別の好ましい態様において、本発明は、下記の式(I−II)で表される化合物またはその塩を提供する:

式中
は−CONH−であり;
は−CH(COOR)−であり、ここでRは水素またはC〜Cアルキルであり;
MはC〜Cアルキルであるか、C〜C10アリールC〜Cアルキルであるか、またはN、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基で置換されたC〜Cアルキルであり、これらは、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;かつ
X、Y、およびaは式(I)で表される前述の態様のとおりに定義される。
【0063】
この態様において、Mは、メチル、フェニルメチル、インドール−3−イルメチル、およびイミダゾール−4−イルメチルからなる群より選択され、これらは1〜2個のヒドロキシルで置換されていてもよく、かつYはチオフェン−2−イルである。
【0064】
一つの好ましい態様において、本発明は、以下の表3に記載の実施例番号13、14、15、16、71、および72からなる群より選択される化合物、ならびに前述の化合物の薬学的に許容される塩、プロドラッグ、水和物、および溶媒和物を提供する。
【0065】
【表3】

【0066】
別の好ましい態様において、本発明は、下記の式(I−II)で表される化合物、またはその塩、水和物、溶媒和物、もしくは異性体を提供する:

式中
は−CONH−であり;
は−O−であり;
MはC〜C10アリールであるか、またはN、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基であり、これらは、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;
X、Y、およびaは式(I)で表される前述の態様において定義される。
【0067】
この態様において、Mはフェニルまたはピリジン−2−イルであり、これらは、以下のD群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく、かつYは好ましくはチオフェン−2−イルからなる。
【0068】
D群はアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、およびp−トルエンスルホニルアミノからなる。
【0069】
一つの好ましい態様において、本発明は、以下の表4に記載の実施例番号49、50、73、および74からなる群より選択される化合物、ならびに前述の化合物の薬学的に許容される塩、プロドラッグ、水和物、および溶媒和物を提供する。
【0070】
【表4】

【0071】
別の好ましい態様において、本発明は、下記の式(I−II)で表される化合物、またはその塩、水和物、溶媒和物、もしくは異性体を提供する:

式中
は−CONH−であり;
は−CH(CHOH)−であり;
Mは、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜C10アリールC〜Cアルキル、ならびにN、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和または芳香族複素環基で置換されたC〜Cアルキルからなる群より選択され、C〜Cアルキル、C〜C10アリールC〜Cアルキル、および1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和または芳香族複素環基は、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;かつ
X、Y、およびaは式(I)で表される前述の態様のとおりに定義される。
【0072】
この態様において、Mは好ましくはヒドロキシル、フェニルメチル、t−ブチル、またはイミダゾール−5−イルメチルであり、かつYはチオフェン−2−イルおよびシクロプロピルからなる群より選択される。
【0073】
一つの好ましい態様において、本発明は、以下の表5に記載の実施例番号17、18、19、および97からなる群より選択される化合物、ならびに前述の化合物の薬学的に許容される塩、プロドラッグ、水和物、および溶媒和物を提供する。
【0074】
【表5】

【0075】
別の好ましい態様において、本発明は、下記の式(I−II)で表される化合物、またはその塩、水和物、溶媒和物、もしくは異性体を提供する:

式中
は−CONH−であり;
は単結合であり;
Mは−NRであり;
ここでRおよびRは独立して、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいC〜Cアルキルであり;かつ
X、Y、およびaは式(I)で表される前述の態様において定義される。
【0076】
この態様において、Yはチオフェン−2−イルおよびシクロプロピルからなる群より選択される。
【0077】
一つの好ましい態様において、本発明は、以下の表6に記載の実施例番号36および98からなる群より選択される化合物、ならびに前述の化合物の薬学的に許容される塩、プロドラッグ、水和物、および溶媒和物を提供する。
【0078】
【表6】

【0079】
別の好ましい態様において、本発明は、下記の式(I−II)で表される化合物、またはその塩、水和物、溶媒和物、もしくは異性体を提供する:

式中
は−NHCO−であり;
は−NH−、−CH=CH−、または単結合であり;
MはC〜C10アリールであるか、またはN、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基であり、これらは、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;かつ
X、Y、およびaは式(I)で表される前述の態様のとおりに定義される。
【0080】
この態様において、Mは好ましくは、1もしくは2個のヒドロキシルを有していてもよいフェニルであるか、またはイミダゾール−5−イルであり、かつYはシクロプロピルまたはチオフェン−2−イルである。
【0081】
一つの好ましい態様において、本発明は、以下の表7に記載の実施例番号107、108、120、および121からなる群より選択される化合物、ならびに前述の化合物の薬学的に許容される塩、プロドラッグ、水和物、および溶媒和物を提供する。
【0082】
【表7】

【0083】
別の好ましい態様において、本発明は、下記の式(I−III)で表される化合物、またはその塩、水和物、溶媒和物、もしくは異性体を提供する:

式中
は−CONH−または単結合であり;
は単結合であり;
Mはアミドであるか、またはA群からそれぞれ独立に選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい、N、O、およびSからなる群より選択される1もしくは2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基であり;かつ
X、Y、およびaは式(I)で表される前述の態様において定義される。
【0084】
この態様において、Yはチオフェン−2−イルである。
【0085】
一つの好ましい態様において、本発明は、以下の表8に記載の実施例番号65および66からなる群より選択される化合物、ならびに前述の化合物の薬学的に許容される塩、プロドラッグ、水和物、および溶媒和物を提供する。
【0086】
【表8】

【0087】
別の好ましい態様において、本発明は、下記の式(I−IV)で表される化合物、またはその塩、水和物、溶媒和物、もしくは異性体を提供する:

式中
は−CONH−であり;
は単結合であり;
Mは、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい、N、O、およびSからなる群より選択される1または2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和または芳香族複素環基であり;かつ
X、Y、およびaは式(I)で表される前述の態様のとおりに定義される。
【0088】
この態様において、Yは水素である。
【0089】
一つの好ましい態様において、本発明は、以下の表9に記載の実施例番号110の化合物、ならびに前述の化合物の薬学的に許容される塩、プロドラッグ、水和物、および溶媒和物を提供する。
【0090】
【表9】

【0091】
別の好ましい態様において、本発明は、下記の式(I−V)、(I−VI)で表される化合物、またはその塩、水和物、溶媒和物、もしくは異性体を提供する:

式中
は−CONH−であり;
は単結合であり;
Mは、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい、N、O、およびSからなる群より選択される1または2個のヘテロ原子を有する5〜10員飽和、不飽和、または芳香族複素環基であり;かつ
X、Z、およびaは式(I)で表される前述の態様のとおりに定義される。
【0092】
この態様において、Zは好ましくはチオフェン−2−イルカルボニルアミノである。
【0093】
一つの好ましい態様において、本発明は、以下の表10に記載の実施例番号112および122の化合物、ならびに前述の化合物の薬学的に許容される塩、プロドラッグ、水和物、および溶媒和物を提供する。
【0094】
【表10】

【0095】
別の好ましい態様において、本発明は式(I−VI)で表される化合物、またはその塩、水和物、溶媒和物、もしくは異性体を提供する:

式中
環Aは下記の式で表され;

Mはカルボキシルであり;
X、Y、Zおよびaは式(I)で表される前述の態様のとおりに定義される。
【0096】
この態様において、環Aは好ましくは式(II)である。
【0097】
一つの好ましい態様において、本発明は、以下の表11に記載の実施例番号1の化合物、ならびに前述の化合物の薬学的に許容される塩、プロドラッグ、水和物、および溶媒和物を提供する。
【0098】
【表11】

【0099】
本発明の式(I)の化合物は、無機酸または有機酸由来の薬学的に許容される塩の形態であってもよく、無機酸または有機酸由来の薬学的に許容される塩の代表例には、塩酸、臭化水素酸、リン酸もしくはスルホン酸などの無機酸、あるいは酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、ギ酸、マレイン酸、シュウ酸、コハク酸、安息香酸、酒石酸、フマル酸、マンデル酸、アスコルビン酸、もしくはリンゴ酸などの有機カルボン酸、メタンスルホン酸、またはパラトルエンスルホン酸を式(I)の化合物に加えることにより得られる塩が含まれ、これらはその範囲を限定するものではない。そのような酸は通常の方法によって調製してもよく、またそれ自体は薬学的に許容されない、シュウ酸を含む他の酸を、塩基の調製において用いてもよい。
【0100】
または、本発明の式(I)の化合物は、無機塩基または有機塩基を加えることにより得られる塩を含む、無機塩基または有機塩基由来の薬学的に許容される塩の形態であってもよい。例えば、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムを含む塩基性物質、または水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムを含むアルカリ土類金属の水酸化物、水酸化アルミニウム、または水酸化アンモニウムを、化合物の無機塩の調製のために用いてもよい。さらに、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンを含む有機塩基も、化合物の有機塩の調製のために用いてもよい。
【0101】
式(I−II)および(I−III)の本発明の好ましい化合物をスキーム(I)のとおりに調製してもよい。
【0102】
スキーム(I)

上記において、p−TSAはp−トルエンスルホン酸であり、HATUは2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートメタンアミニウムであり、DIPEAはN,N−ジイソプロピルエチルアミンであり、かつY(Yが水素である場合を除く)、a、L、およびMは前述の定義と同じ意味を有する。
【0103】
p−トルエンスルホン酸の存在下、アニリンAとニトリルとを反応させて、アミジンBを得る。アミジンBを次亜塩素酸ナトリウムで塩素化し、炭酸水素ナトリウムを用いて環化して、ベンズイミダゾールCを生成する。中間体Cを水酸化ナトリウムでけん化して、メトキシ酸Dを得る。化合物Dを三臭化ホウ素で処理して、ヒドロキシ酸Eを得る。ヒドロキシ酸EをHATUを用いて様々なアミンと反応させて、式I−IIの化合物を得る。また、化合物DをHATU存在下で様々なアミンと反応させて、アミドFを得る。アミドFを三臭化ホウ素で処理して、式(I−III)の化合物を得る。
【0104】
式(I−IV)の本発明の好ましい化合物を、スキーム(II)に示すとおりに調製することができる。
【0105】
スキーム(II)

【0106】
化合物GをTFAA(トリフルオロ酢酸無水物)と反応させ、続いて塩基で加水分解して、中間体カルボン酸を得、これをHATUを用いてカップリングさせて、化合物Hを得る。化合物Hを水素化して、式(I−VI)の化合物を得る。
【0107】
式(I−V)の本発明の好ましい化合物を、スキーム(III)に示すとおりに調製することができる。
【0108】
スキーム(III)

【0109】
アニリンAをカルボン酸誘導体とカップリングさせて、対応するアミドIを得る。エステルおよびエーテルを三臭化ホウ素で切断し、得られる酸をアミン誘導体とカップリングさせて、式(I−V)の化合物を得る。
【0110】
スキーム(IV)

【0111】
酸Dをジフェニルホスホリルアジド、トリエチルアミン、およびt−ブタノールで処理して、中間体Jを得る。Boc基を塩化水素処理により除去して、アミンKを得る。アミンKをHATU存在下、必要な酸で処理して、アミドLを得る。化合物Lを三臭化ホウ素と反応させて、フェノールMを得る。化合物Mを、パラジウム存在下、水素で処理して、化合物Nを得る(スキームIV)。
【0112】
スキームV

【0113】
酸Oを必要なアミンとカップリングさせて、アミドPを得る。化合物Pを標準の水素添加条件下で還元して、アニリンQを得る。アニリンを必要な酸塩化物と反応させて、中間体Rを得る。三臭化ホウ素を用いた最終脱保護により、化合物Sを得る。
【0114】
本発明の式(I)の化合物の塩、水和物、溶媒和物、および異性体を、任意の公知の方法を用いて調製してもよい。本発明の式(I)の化合物、その塩、水和物、溶媒和物、または異性体を、GSK3β活性を阻害することによる、アルツハイマー病、躁病、うつ病、片頭痛、および2型糖尿病などのGSK3β依存性疾患の治療のために用いてもよく、本発明の化合物は、一般には0.0001〜100、例えば、0.001〜50、好ましくは0.001〜10、より好ましくは0.001〜5の範囲のIC50値(μM)を有する。
【0115】
したがって、本発明は、活性成分として式(I)の化合物、その塩、水和物、溶媒和物、または異性体の治療的有効量と、薬学的に許容される担体とを含む薬学的組成物を含み;したがって、本発明の薬学的組成物はGSKβ依存性疾患において優れた予防および治療効果を発揮する。
【0116】
薬学的製剤を、任意の通常の手順に従って調製してもよい。製剤の調製においては、好ましくは活性成分を担体と混合するかもしくは担体で希釈するか、または担体、サシェ、もしくは他の容器内に封入する。担体が希釈剤として働く場合、これは活性成分の媒体、賦形剤、または媒質として作用する固体、半固体、または液体の物質であってもよい。したがって、製剤は錠剤、丸剤、散剤、サシェ、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ剤、エアロゾル、ゼラチン軟および硬カプセル剤、滅菌注射液剤、滅菌包装散剤などの形であってもよい。
【0117】
適切な担体、賦形剤、および希釈剤の例は、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、ケイ酸カルシウム、セルロース、メチルセルロース、微結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、水、および鉱油である。製剤はさらに充填剤、抗乳化剤(antiemulsifier)、保存剤などを含んでいてもよい。本発明の組成物は、当技術分野において周知の任意の手順を用いてそれらを哺乳動物に投与した後、活性成分の急速、持続、または遅延放出が提供されるように製剤化してもよい。
【0118】
本発明の薬学的組成物を、経口、経皮、皮下、静脈内、および筋肉内導入を含む様々な経路を介して投与することができる。
【0119】
用量および投与法は、患者の体重および年齢ならびに投与法に応じて異なるが;しかし、当業者であれば適切な投与法を規定どおりに選択することができる。化合物がDNAによってコード可能である場合、遺伝子治療のためにDNAをベクター内に挿入し、ベクターを患者に投与して治療を行うことができる。用量および投与法は、患者の体重、年齢、および症状に応じて異なるが;しかし、当業者であればそれらを適切に選択することができる。
【0120】
例えば、本発明の化合物の活性を調節するその用量は症状に左右されるが、標準的な成人(体重60kg)に経口投与する場合、用量は一般には1日に約0.1mgから約100mg、好ましくは1日に約1.0mgから約50mg、より好ましくは1日に約1.0mgから約20mgである。
【0121】
化合物を注射剤の形で標準的な成人(体重60kg)に非経口投与する場合、患者、標的臓器、症状、および投与法によって何らかの差があるが、1日に約0.01mgから約30mg、好ましくは1日に約0.1から約20mg、およびより好ましくは1日に約0.1から約10mgの用量を静脈内注射することが好都合である。他の動物の場合、適切な投与量は60kgの体重に換算することにより規定どおりに計算してもよい。
【実施例】
【0122】
以下の実施例は、本発明の範囲を限定することなく、本発明をさらに例示することを意図する。
【0123】
実施例1
段階1:4−メトキシ−3−(チオフェン−2−カルボキシミドアミド)安息香酸メチルの合成

p−トルエンスルホン酸一水和物(42g、110mmol)を120度で加熱し、固体が完全に融解したら、これを高真空下に1時間置いて水を除去した。真空を解除し、アニリン(20g、55mmol)および2−チオフェンカルボニトリル(24g、110mmol)を加え、反応混合物を160度で4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、続いて飽和NaHCO水溶液(250mL)および酢酸エチル(250mL)を加えた。層を分離し、水層を酢酸エチル(100mL)で抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗製残渣をカラムクロマトグラフィで精製して、16gの粗製アミジン中間体を得た。粗製中間体を酢酸エチル(350mL)に溶解し、HCl(ジエチルエーテル中2.0M、55mL、110mmol)を加えた。得られた沈殿物をろ過して、所望の生成物(16g、収率42%)を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 291 [C1414S + H]
【0124】
段階2:7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸メチルの合成

メタノール(100mL)中の段階1からの生成物(16g、49mmol)の溶液に、5%NaOCl水溶液(75mL、55mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に、飽和NaHCO水溶液(150mL)およびメタノール(150mL)を加え、得られた反応混合物を60度で2日間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮してメタノールを除去した。反応混合物を6N HClを用いてpH4まで酸性化し、得られた沈殿物をろ過し、乾燥させて、所望の生成物(8g、収率57%)を褐色固体として得た:

【0125】
段階3:7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸の合成

エタノール(30mL)および水(15mL)中の段階2からの生成物(4.2g、14mmol)の溶液に、6N NaOH(55mL)を加え、反応混合物を90度で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、濃縮乾固した。粗製残渣を水(30mL)に溶解し、6N HClを用いてpH4まで酸性化した。得られた沈殿物をろ過し、乾燥させて、所望の生成物(2.2g、収率58%)を褐色固体として得た:

【0126】
段階4:7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸の合成

ジクロロエタン(100mL)中の段階3からの生成物(2.5g、9.1mmol)の溶液に、BBr(23g、91mmol)を加え、反応混合物を90度で2日間加熱した。反応混合物を冷却し、氷上に注いだ。得られた固体をろ過し、所望の生成物(0.45g、収率19%)を褐色固体として得た。ろ液を6N HClを用いてpH4まで酸性化し、得られた沈殿物をろ過して、所望の生成物の第二バッチ(実施例番号1、1.6g、収率88%)を褐色固体として得た:

【0127】
実施例2
段階1:3−メトキシ−4−(チオフェン−2−カルボキシミドアミド)安息香酸メチル塩酸塩の合成

実施例1の段階1について概略を示した手順に従い、4−アミノ−3−メトキシ安息香酸メチル(5.0g、27mmol)を2−チオフェンカルボニトリル(4.4g、41mmol)と反応させて、所望の生成物(4.5g、収率50%)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 291 [C1414S + H]
【0128】
段階2:7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルの合成

実施例1の段階2について概略を示した手順に従い、3−メトキシ−4−(チオフェン−2−カルボキシミドアミド)安息香酸メチル塩酸塩(4.5g、13mmol)をNaOClと、続いて飽和NaHCO水溶液と反応させて、所望の生成物(3.1g、収率78%)を褐色固体として得た:

【0129】
段階3:7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸の合成

実施例1の段階3について概略を示した手順に従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸メチル(1.5g、5.4mmol)を水酸化ナトリウムと反応させて、所望の生成物(定量的)を褐色固体として得た:

【0130】
実施例3
段階1:3−(フラン−2−カルボキシミドアミド)−4−メトキシ安息香酸メチル塩酸塩の合成

実施例1の段階1について概略を示した手順に従い、3−アミノ−4−メトキシ安息香酸メチル(10g、55.2mmol)を2−フリルカルボニトリル(8.0g、86mmol)と反応させて、所望の生成物(8.5g、収率49%)を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 275 [C1414 + H]
【0131】
段階2:2−(フラン−2−イル)−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸の合成

メタノール(60mL)中の3−(フラン−2−カルボキシミドアミド)−4−メトキシ安息香酸メチル塩酸塩(8.5g、27mmol)の溶液に、5%NaOCl水溶液(60mL、41mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に、飽和NaHCO水溶液(70mL)およびメタノール(60mL)を加え、得られた反応混合物を90度で16時間加熱した。次いで、6N NaOH(50mL、300mmol)を加え、反応混合物を90度でさらに3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮して、メタノールを除去した。反応混合物を6N HClを用いてpH5まで酸性化し、得られた沈殿物をろ過し、乾燥させて、所望の生成物(4.0g、収率57%)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 261 [C1310 + H]
【0132】
段階3:2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸の合成

実施例1の段階4について概略を示した手順に従い、2−(フラン−2−イル)−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(2.0g、7.7mmol)を三臭化ホウ素(15g、60mmol)と反応させて、所望の生成物(1.2g、収率63%)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 245 [C12 + H]
【0133】
実施例4
段階1:4−フルオロ−3−(チオフェン−2−カルボキシミドアミド)安息香酸メチル塩酸塩の合成

実施例の段階1について概略を示した手順に従い、3−アミノ−4−フルオロ安息香酸メチル(5g、29.6mmol)を2−チオフェンカルボニトリル(6.5g、59.2mmol)と反応させて、所望の生成物(1.8g)を淡褐色固体として得た:ESI MS m/z 279 [C1311FNS + H]
【0134】
段階2:7−フルオロ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸メチルの合成

実施例1の段階2について概略を示した手順に従い、4−フルオロ−3−(チオフェン−2−カルボキシミドアミド)安息香酸メチル塩酸塩(1.7g、6.0mmol)を5%NaOCl水溶液および飽和NaHCO水溶液と反応させて、所望の生成物(0.21g、収率3%)を黄色固体として得た:ESI MS m/z 277 [C13FNS + H]
【0135】
段階3:7−フルオロ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸の合成

実施例1の段階4について概略を示した手順に従い、7−フルオロ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸メチル(0.2g、0.7mmol)を3N NaOH(10mL)と反応させて、所望の生成物(0.1g、粗製)を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 263 [C12FNS + H]
【0136】
実施例5
段階1:3−(シクロプロパンカルボキシミドアミド)−4−メトキシ安息香酸メチル塩酸塩の合成

実施例1の段階1について概略を示した手順に従い、3−アミノ−4−メトキシ安息香酸メチル(10g、55mmol)をシクロプロパンカルボニトリル(7.4g、110mmol)と反応させて、所望の生成物(16g、粗製)を黒色固体として得た:ESI MS m/z 249 [C1316 + H]
【0137】
段階2:2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸メチルの合成

実施例1の段階2について概略を示した手順に従い、3−(シクロプロパンカルボキシミドアミド)−4−メトキシ安息香酸メチル塩酸塩(15g、50mmol)をNaOCl水溶液と、続いて飽和NaHCO水溶液と反応させて、所望の生成物(12g、粗製)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 247 [C1314 + H]
【0138】
段階3:2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸の合成

実施例1の段階3について概略を示した手順に従い、2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸メチル(2.0g、8.0mmol)を水酸化ナトリウムと反応させて、所望の生成物(1.7g、粗製)を黒色固体として得た:ESI MS m/z 233 [C1212 + H]
【0139】
段階4:2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸の合成

実施例1の段階4について概略を示した手順に従い、2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(1.5g、6.1mmol)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(1.2g、粗製)を黒色固体として得た:ESI MS m/z 219 [C1110 + H]
【0140】
実施例6
段階1:3−(シクロペンタンカルボキシミドアミド)−4−メトキシ安息香酸メチル塩酸塩の合成

実施例1の段階1について概略を示した手順に従い、3−アミノ−4−メトキシ安息香酸メチル(5.0g、27mmol)をシクロペンタンカルボニトリル(5.2g、55mmol)と反応させて、所望の生成物(7.7g、粗製)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 277 [C1520+ H]
【0141】
段階2:2−シクロペンチル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸メチルの合成

実施例1の段階2について概略を示した手順に従い、3−(シクロペンタンカルボキシミドアミド)−4−メトキシ安息香酸メチル塩酸塩(5.6g、18mmol)をNaOCl水溶液と、続いて飽和NaHCO水溶液と反応させて、所望の生成物(4.9g、粗製)を黒色固体として得た:ESI MS m/z 275 [C1518 + H]
【0142】
段階3:2−シクロペンチル−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸の合成

実施例1の段階4について概略を示した手順に従い、2−シクロペンチル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸メチル(1.1g、4.0mmol)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(0.92g、粗製)を黒色固体として得た:ESI MS m/z 247 [C1314 + H]
【0143】
実施例7
段階1:3−ベンズイミドアミド−4−メトキシ安息香酸メチル塩酸塩の合成

実施例1の段階1について概略を示した手順に従い、3−アミノ−4−メトキシ安息香酸メチル(5.0g、27mmol)をベンゾニトリル(5.7g、55mmol)と反応させて、所望の生成物(7.8g、粗製)を黒色固体として得た:ESI MS m/z 285 [C1616 + H]
【0144】
段階2:7−メトキシ−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸メチルの合成

実施例1の段階2について概略を示した手順に従い、3−ベンズイミドアミド−4−メトキシ安息香酸メチル塩酸塩(2.0g、8.0mmol)をNaOCl水溶液と、続いて飽和NaHCO水溶液と反応させて、所望の生成物(1.7g、粗製)を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 283 [C1614 + H]
【0145】
段階3:7−ヒドロキシ−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸の合成

実施例1の段階4について概略を示した手順に従い、7−メトキシ−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸メチル(4.0g、12mmol)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(2.1g、粗製)を黒色固体として得た:ESI MS m/z 255 [C1410 + H]
【0146】
一般手順A − スキーム(1)に記載の式I−IIの化合物の合成:
DMF(5〜10mL)中の酸(1.0当量)の溶液に、HATU(1.2〜1.5当量)、DIPEA(3.0〜5.0当量)、およびアミン(1.5〜2.0当量)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌するか、または50〜70度で16時間加熱した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製した。所望の生成物をトリフルオロ酢酸塩として得、これをイオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)して、所望の生成物を得た。場合によっては、所望の生成物をTFA(1〜2mL)で1時間処理し、濃縮し、分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製した。所望の生成物をトリフルオロ酢酸塩として得、これをイオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)して、所望の生成物を得た。
【0147】
実施例8
7−ヒドロキシ−N−(4−スルファモイルベンジル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(125mg、0.36mmol)を4−(アミノメチル)ベンゼンスルホンアミド(0.13g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(30mg、収率19%)を淡黄色固体として得た:

【0148】
実施例9
N−(2,4−ジフルオロベンジル)−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(125mg、0.36mmol)を(2,4−ジフルオロフェニル)メタンアミン(0.10g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(33mg、収率24%)を灰白色固体として得た:

【0149】
実施例10
7−ヒドロキシ−N−(チアゾール−2−イル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(146mg、0.43mmol)をチアゾール−2−アミン(0.072g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(15mg、収率10%)を淡褐色固体として得た:

【0150】
実施例11
7−ヒドロキシ−N−[2−(ピリジン−2−イルアミノ)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.24g、0.91mmol)をN−(ピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジアミン(0.098g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(114mg、収率33%)を白色固体として得た:

【0151】
実施例12
7−ヒドロキシ−N−[3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロピル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.15g、0.58mmol)を2−(3−アミノプロピルアミノ)エタノール(0.084g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(31mg、収率15%)を黄褐色固体として得た:

【0152】
実施例13
(S)−2−[7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド]−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパン酸メチル

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.57mmol)を(S)−2−アミノ−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパン酸メチル(0.12g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(66mg、収率23%)を淡黄色固体として得た:

【0153】
実施例14
(S)−2−[7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド]−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸メチル

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.57mmol)を(S)−2−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸メチル(0.16g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(65mg、収率13%)を淡黄色固体として得た:

【0154】
実施例15
3−ヒドロキシ−2−[7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド]プロパン酸メチル

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.57mmol)を2−アミノ−3−ヒドロキシプロパン酸メチル(0.084g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(20mg、収率10%)を淡黄色固体として得た:

【0155】
実施例16
2−[7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド]−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチル

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.57mmol)を2−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチル(0.14g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(15mg、収率6%)を淡黄色固体として得た:

【0156】
実施例17
(R)−7−ヒドロキシ−N−[1−ヒドロキシ−3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパン−2−イル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.57mmol)を(R)−2−アミノ−3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパン−1−オール(0.10g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(41mg、収率18%)を淡黄色固体として得た:

【0157】
実施例18
(S)−7−ヒドロキシ−N−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン−2−イル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.57mmol)を(S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタン−1−オール(0.084g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(24mg、収率12%)を淡黄色固体として得た:

【0158】
実施例19
(S)−7−ヒドロキシ−N−(1−ヒドロキシ−3−フェニルプロパン−2−イル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(200mg、0.73mmol)を(S)−2−アミノ−3−フェニルプロパン−1−オール(0.11g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(55mg、収率19%)を淡黄色固体として得た:

【0159】
実施例20
7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−N−[2−(チオフェン−2−イル)エチル]−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.577mmol)を2−(チオフェン−2−イル)エタンアミン(0.087g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(42mg、収率20%)を淡黄色固体として得た:

【0160】
実施例21
7−ヒドロキシ−N−(4−スルファモイルフェネチル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.577mmol)を4−(2−アミノエチル)ベンゼンスルホンアミド(0.14g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(18.3mg、7%)を灰白色固体として得た:

【0161】
実施例22
7−ヒドロキシ−N−(3−メトキシフェネチル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.58mmol)を2−(3−メトキシフェニル)エタンアミン(0.11g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(24mg、収率11%)を淡黄色固体として得た:

【0162】
実施例23
7−ヒドロキシ−N−(3−メトキシフェネチル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.58mmol)を2−(4−メトキシフェニル)エタンアミン(0.11g、0.72mmol)と反応させて、所望の生成物(30mg、収率9%)を淡黄色固体として得た:

【0163】
一般手順B − スキーム(1)に記載のアミドFの合成
トルエン(5〜15mL)中の7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(1.0当量)の懸濁液に、塩化チオニル(4.0当量)を加えた。室温で16時間撹拌した後、反応混合物を70度で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、濃縮し、残渣をTHF(10〜20mL)に懸濁し、続いてピリジン(2.0当量)および対応するアミン(2.0当量)を加え、反応混合物を70度で16時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液(20mL)で洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカ、0〜15%メタノール/ジクロロメタン)で精製して、アミドFを得た。ほとんどの場合に、これらの中間体を粗生成物として単離し、詳細な特徴づけまたはさらなる精製を行うことなく次に進めた。
【0164】
実施例24
7−メトキシ−N−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(170mg、0.62mmol)を2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エタンアミン(0.15g、1.2mmol)と反応させて、所望の生成物(170mg)を黄色固体として得た:ESI MS m/z 382 [C1919S + H]
【0165】
実施例25
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(160mg、0.58mmol)をN,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(0.10g、1.2mmol)と反応させて、所望の生成物(136mg)を褐色ガラス状物質として得た:ESI MS m/z 345 [C1720S + H]
【0166】
実施例26
N−(3,4−ジメトキシベンジル)−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(158mg、0.58mmol)を(3,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(0.20g、1.2mmol)と反応させて、所望の生成物(248mg)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 424 [C2221S + H]
【0167】
実施例27
7−メトキシ−N−[2−(フェニルスルホンアミド)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.18g、0.65mmol)をN−(2−アミノエチル)ベンゼンスルホンアミド(0.26g、1.3mmol)と反応させて、所望の生成物(0.15g、収率51%)を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 457 [C2120 + H]
【0168】
実施例28
N−[2−(4−クロロフェニルスルホンアミド)エチル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.20g、0.73mmol)をN−(2−アミノエチル)−4−クロロベンゼンスルホンアミド(0.34g、1.5mmol)と反応させて、所望の生成物(0.16g、収率45%)を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 491 [C2119ClN + H]
【0169】
実施例29
7−メトキシ−N−[2−(ピリジン−4−スルホンアミド)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.20g、0.73mmol)をN−(2−アミノエチル)ピリジン−4−スルホンアミド(0.29g、1.5mmol)と反応させて、所望の生成物(0.069g、収率21%)を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 458 [C2019 + H]
【0170】
実施例30
7−メトキシ−N−[2−(4−メチルベンズアミド)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.20g、0.73mmol)をN−(2−アミノエチル)−4−メチルベンズアミド(0.27g、1.5mmol)と反応させて、所望の生成物(0.24g、収率76%)を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 435 [C2322S + H]
【0171】
実施例31
N−(2−アセトアミドエチル)−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.10g、0.36mmol)をN−(2−アミノエチル)アセトアミド(0.073g、0.72mmol)と反応させて、粗製の所望の生成物を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 356 [C1718S + H]
【0172】
実施例32
N−[3−(イソプロピルアミノ)プロピル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.20g、0.73mmol)をN−イソプロピルプロパン−1,3−ジアミン(0.17g、1.5mmol)と反応させて、所望の生成物を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 373 [C1924S + H]
【0173】
実施例33
N−(4−フルオロフェネチル)−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.20g、0.73mmol)を2−(4−フルオロフェニル)エタンアミン(0.21g、1.5mmol)と反応させて、所望の生成物(0.14g)を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 396 [C2118FNS + H]
【0174】
実施例34
N−(4−ヒドロキシフェネチル)−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.20g、0.73mmol)を4−(2−アミノエチル)フェノール(0.20g、1.5mmol)と反応させて、所望の生成物(0.31g)を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 393 [C2119S + H]
【0175】
一般手順C − スキーム(1)に記載の式(I−III)の化合物の合成:
ジクロロエタン(10〜25mL)中のアミドF(1.0当量)の懸濁液に、三臭化ホウ素(6.0〜10当量)を加え、反応混合物を80度で16時間加熱した。反応混合物を氷上に注ぎ、得られた混合物を濃縮した。粗精製として、粗製残渣をイオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)した。粗生成物を分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)でさらに精製した。所望の生成物をトリフルオロ酢酸塩として得、これをイオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)して、所望の生成物を得た。
【0176】
実施例35
7−ヒドロキシ−N−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、7−メトキシ−N−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(170mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(36mg、収率16%)を白色固体として得た:

【0177】
実施例36
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(136mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(69mg、収率35%)を淡黄色固体として得た:

【0178】
実施例37
N−(3,4−ジヒドロキシベンジル)−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、N−(3,4−ジメトキシベンジル)−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(248mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(18mg、収率8%)を褐色固体として得た:

【0179】
実施例38
7−ヒドロキシ−N−[2−(フェニルスルホンアミド)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、7−メトキシ−N−[2−(フェニルスルホンアミド)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(150mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(36mg、収率37%)を灰白色固体として得た:

【0180】
実施例39
N−[2−(4−クロロフェニルスルホンアミド)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、N−[2−(4−クロロフェニルスルホンアミド)エチル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(160mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(17mg、収率18%)を灰白色固体として得た:

【0181】
実施例40
7−ヒドロキシ−N−[2−(ピリジン−4−スルホンアミド)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、7−メトキシ−N−[2−(ピリジン−4−スルホンアミド)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(69mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(14mg、収率21%)を灰白色固体として得た:

【0182】
実施例41
7−ヒドロキシ−N−[2−(4−メチルベンズアミド)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、7−メトキシ−N−[2−(4−メチルベンズアミド)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(0.24g)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(165mg、収率71%)を灰白色固体として得た:

【0183】
実施例42
N−(2−アセトアミドエチル)−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、N−(2−アセトアミドエチル)−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(73mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(28mg、収率25%)を淡褐色固体として得た:

【0184】
実施例43
N−[3−(イソプロピルアミノ)プロピル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、N−[3−(イソプロピルアミノ)プロピル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(170mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(32mg、収率12%)を淡褐色固体として得た:

【0185】
実施例44
N−(4−フルオロフェネチル)−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、N−(4−フルオロフェネチル)−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(140mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(17mg、収率13%)を淡褐色固体として得た:

【0186】
実施例45
7−ヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシフェネチル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、N−(4−ヒドロキシフェネチル)−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(310mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(19mg、収率7%)を褐色固体として得た:

【0187】
実施例46
N−(2−ヒドロキシエチル)−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

エタノールアミン(5mL)中の7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸メチル(970mg、3.36mmol)の懸濁液を100度で18時間加熱した。反応混合物を冷却し、水(50mL)で希釈した。得られた沈殿物をろ過し、水で洗浄して、所望の生成物(850mg、収率80%)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 318 [C1515S + H]
【0188】
実施例47
N−[2−(5−カルバモイルピリジン−2−イルオキシ)エチル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

DMF(5mL)中の7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキシレート(100mg、0.31mmol)の溶液にNaH(60mg、1.5mmol、60%分散液)を加え、懸濁液を室温で1時間撹拌した。6−クロロ−ニコチンアミド(74mg、0.47mmol)を加えた後、反応混合物を85度で18時間加熱した。反応混合物を冷却し、水(20mL)で反応を停止させ、pHを7に調節した。得られた沈殿物をろ過し、水で洗浄して、所望の生成物(105mg、粗製)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 438 [C2119S + H]
【0189】
実施例48
7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−N−(2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルオキシ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

DMF(5mL)中の7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキシレート(125mg、0.39mmol)の溶液にNaH(75mg、1.95mmol、60%分散液)を加え、懸濁液を室温で1時間撹拌した。2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン(143mg、0.78mmol)を加えた後、反応混合物を85度で18時間加熱した。反応混合物を冷却し、水(20mL)で反応を停止させ、pHを7に調節した。得られた沈殿物をろ過し、水で洗浄して、所望の生成物(180mg、粗製)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 463 [C2117S + H]
【0190】
実施例49
N−[2−(5−カルバモイルピリジン−2−イルオキシ)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、N−(2−(5−カルバモイルピリジン−2−イルオキシ)エチル)−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(0.24mmol)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(28mg、収率28%)を淡黄色固体として得た:

【0191】
実施例50
7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−N−[2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルオキシ)エチル]−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−N−(2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルオキシ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(0.39mmol)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(33mg、2段階で収率19%)を白色固体として得た:

【0192】
実施例51
3−(1−トシル−1H−イミダゾール−2−イル)アクリル酸メチル

THF(75mL)中の1−トシル−1H−イミダゾール−2−カルボアルデヒド(1.54g、6.2mmol)の懸濁液に(トリフェニルホスホラニリデン)酢酸メチル(2.46g、7.4mmol)を加え、反応混合物を75度で18時間加熱した。反応混合物を冷却し、飽和NaHCO水溶液で希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出し、NaSOで乾燥させ、カラムクロマトグラフィ(シリカ、0〜50%酢酸エチル/ヘプタン)で精製して、所望の生成物(1.43g、収率76%)を透明油状物として得た:ESI MS m/z 307 [C1414S + H]
【0193】
実施例52
3−(1−トシル−1H−イミダゾール−2−イル)プロパン酸メチル

MeOH(50mL)中の3−(1−トシル−1H−イミダゾール−2−イル)アクリル酸メチル(1.43g、4.67mmol)の溶液に10重量%Pd/C触媒(200mg)を加え、反応混合物を水素ガス(1atm)雰囲気下、室温で18時間撹拌した。反応混合物を珪藻土に通してろ過し、MeOHで洗浄し、濃縮して、所望の生成物(1.35g、収率94%)をろう状固体として得た:ESI MS m/z 309 [C1416S + H]
【0194】
実施例53
3−(1−トシル−1H−イミダゾール−2−イル)プロパン−1−オールの合成

THF(50mL)中の3−(1−トシル−1H−イミダゾール−2−イル)プロパン酸メチル(1.35g、4.39mmol)の溶液に0度でDIBAL(11.8mL、11.8mmol、1.0M)を加え、反応混合物を1.5時間撹拌した。反応混合物を2時間かけて室温まで加温し、濃縮し、カラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜75%酢酸エチル/ヘプタン)で精製して、所望の生成物(492mg、収率40%)を白色固体として得た:ESI MS m/z 281 [C1316S + H]
【0195】
実施例54
2−[3−(1−トシル−1H−イミダゾール−2−イル)プロピル]イソインドリン−1,3−ジオン

THF(20mL)中の3−(1−トシル−1H−イミダゾール−2−イル)プロパン−1−オール(492mg、1.75mmol)、トリフェニルホスフィン(636mg、2.63mmol)、およびフタルイミド(386mg、2.63mmol)の溶液を0度に冷却し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(532mg、2.63mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(75mL)で希釈し、水(30mL)および塩水(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、カラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜75%酢酸エチル/ヘプタン)で精製して、所望の生成物(698mg、収率97%)を白色泡状物として得た:ESI MS m/z 410 [C2119S + H]
【0196】
実施例55
3−(1H−イミダゾール−2−イル)プロパン−1−アミン

EtOH(25mL)中の2−[3−(1−トシル−1H−イミダゾール−2−イル)プロピル]イソインドリン−1,3−ジオン(698mg、1.70mmol)の懸濁液にヒドラジン水和物(1.9mL、34mmol)を加え、反応混合物を3時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、得られた固体をろ過し、EtOHで洗浄した。ろ液を濃縮し、粗生成物をイオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)して、所望の生成物(330mg、粗製)を透明油状物として得た:

【0197】
実施例56
N−[3−(1H−イミダゾール−2−イル)プロピル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.15g、0.56mmol)を3−(1H−イミダゾール−2−イル)プロパン−1−アミン(0.14g、1.2mmol)と反応させて、所望の生成物(56mg、粗製)を黄褐色固体として得た:ESI MS m/z 382 [C1919S + H]
【0198】
実施例57
N−3−(1H−イミダゾール−2−イル)プロピル)−]7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、N−[3−(1H−イミダゾール−2−イル)プロピル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(0.15mmol)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(20mg、収率37%)を淡褐色固体として得た:

【0199】
実施例58
3−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチル

CHCl(30mL)中の3−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(0.50g、2.8mmol)の溶液にデス−マーチンペルヨージナン(1.3g、3.1mmol)およびピリジン(450mg、5.7mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物に飽和NaHCO水溶液(20mL)および固体Na(1.0g)を加えて反応を停止させた。層を分離し、水層をジエチルエーテル(25mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜75%酢酸エチル/ヘプタン)で精製して、所望の生成物(360mg、収率73%)を油状物として得た:

【0200】
実施例59
2−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)エチルカルバミン酸tert−ブチル

t−BuOH(20mL)中の3−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチル(360mg、2.09mmol)の溶液にエチレンジアミン(138mg、2.3mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。炭酸カリウム(867mg、6.27mmol)およびヨウ素(690mg、2.72mmol)を加え、反応混合物を70度で2時間加熱した。反応混合物に飽和Na水溶液(20mL)を加えて反応を停止させ、1M NaOHでpHを12に調節した。反応混合物をCHCl/IPA 3:1(50mL)で抽出し、濃縮して、所望の生成物(370mg、収率83%)を橙色油状物として得た:ESI MS m/z 214 [C1019 + H]
【0201】
実施例60
2−(1H−イミダゾール−2−イル)エタンアミン

DMSO(5mL)中の2−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)エチルカルバミン酸tert−ブチル(370mg、1.73mmol)の溶液に炭酸カリウム(528mg、3.82mmol)およびヨードベンゼンジアセテート(1.23g、3.82mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を50度で3時間加熱し、冷却し、水(25mL)で希釈し、CHCl/i−プロパノール 3:1(50mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、粗生成物をCHCl(10mL)に溶解した後、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製残渣をイオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)して、所望の生成物(140mg)を褐色固体として得た:

【0202】
実施例61
N−[2−(1H−イミダゾール−2−イル)エチル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

トルエン(15mL)中の7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.34g、1.3mmol)の懸濁液に塩化チオニル(0.61g、5.2mmol)を加えた。室温で16時間撹拌した後、反応混合物を70度で2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をTHF(20mL)に懸濁した後、ピリジン(98mg、2.6mmol)および2−(1H−イミダゾール−2−イル)エタンアミン(140mg)を加え、反応混合物を70度で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液(20mL)で洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカ、0〜15%メタノール/ジクロロメタン)で精製して、所望の生成物を得た:ESI MS m/z 368 [C1817S + H]
【0203】
実施例62
N−[2−(1H−イミダゾール−2−イル)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、実施例59からのN−(2−(1H−イミダゾール−2−イル)エチル)−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミドを三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(5mg、収率3%)を淡褐色固体として得た:

【0204】
実施例63
7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸(150mg、0.55mmol)を過剰のNHOHと反応させて、所望の生成物(42mg)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 274 [C1311S + H]
【0205】
実施例64
N−[2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸(150mg、0.55mmol)をヒスタミン(0.14g、1.1mmol)と反応させて、所望の生成物(92mg)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 368 [C1817S + H]
【0206】
実施例65
7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキサミド

一般手順Cに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキサミド(40mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(13mg、収率32%)を灰白色固体として得た:

【0207】
実施例66
N−[2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキサミド

一般手順Cに従い、N−[2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキサミドを三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(12mg、収率14%)を淡黄色固体として得た:

【0208】
実施例67
7−ヒドロキシ−N−[2−(5−ニトロピリジン−2−イルアミノ)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

ジクロロメタン(25mL)中の7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.65g、2.5mmol)の懸濁液にN−(5−ニトロピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジアミン(0.50g、2.75mmol)、EDC(0.58g、3.0mmol)、HOBt(0.40g、3.0mmol)、およびDIPEA(0.97g、7.5mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。LC−MS分析により、反応が完了していないことが示され、したがって、ジクロロメタンを減圧下で除去し、残渣をDMF(5mL)に溶解し、反応混合物を50度で16時間加熱した。反応混合物を冷却し、減圧下で濃縮し、水(20mL)と合わせて粉砕して、所望の生成物(0.45g、収率42%)を黄褐色固体として得た:ESI MS m/z 425 [C1916S + H]。この中間体をそれ以上精製または特徴づけせずに用いた。
【0209】
実施例68
N−[2−(5−アミノピリジン−2−イルアミノ)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド塩酸塩

エタノール(5mL)および6N HCl(5mL)中の7−ヒドロキシ−N−(2−(5−ニトロピリジン−2−イルアミノ)エチル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(0.22g、0.52mmol)の溶液に鉄粉(0.12g、2.1mmol)を加え、反応混合物を4時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮して、所望の生成物を得、これをそれ以上精製または特徴づけせず、ただちに次に進めた:ESI MS m/z 395 [C1918S + H]
【0210】
実施例69
7−ヒドロキシ−N−{2−[5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−2−イルアミノ]エチル}−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

DMF(5mL)中の粗製N−(2−(5−アミノピリジン−2−イルアミノ)エチル)−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド塩酸塩(0.29g、0.68mmol)の溶液にDIPEA(0.44g、3.4mmol)およびメタンスルホニルクロリド(0.085g、0.75mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカ、0〜20%メタノール/ジクロロメタン)で精製して、所望の生成物(59mg、収率18%)を白色固体として得た:

【0211】
実施例70
N−[2−(5−アセトアミドピリジン−2−イルアミノ)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

DMF(5mL)中のN−(2−(5−アミノピリジン−2−イルアミノ)エチル)−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド塩酸塩(0.22g、0.52mmol)の溶液にDIPEA(0.34g、2.6mmol)および塩化アセチル(0.045g、0.57mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカ、0〜20%メタノール/ジクロロメタン)で精製して、所望の生成物(55mg、収率24%)を灰白色固体として得た:

【0212】
実施例71
(S)−2−[7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド]−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパン酸

3M NaOH(10mL)中の(S)−2−(7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパン酸メチル(30mg、0.062mmol)の溶液を80度で4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、3M HClでpH5まで酸性化した。得られた沈殿物をろ過し、粗製固体を分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製した。所望の生成物をトリフルオロ酢酸塩として得、これをイオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)して、所望の生成物(9.1mg、収率31%)を黄色固体として得た:

【0213】
実施例72
(S)−2−[7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド]−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸

3M NaOH(10mL)中の(S)−2−(7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド)−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸メチル(40mg、0.060mmol)の溶液を80度で4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、3M HClでpH5まで酸性化した。得られた沈殿物をろ過し、粗製固体を分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製した。所望の生成物をトリフルオロ酢酸塩として得、これをイオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)して、所望の生成物(25mg、収率64%)を黄色固体として得た:

【0214】
実施例73
7−ヒドロキシ−N−[2−(4−ニトロフェノキシ)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.25g、0.95mmol)を2−(4−ニトロフェノキシ)エタンアミン(0.34g、1.9mmol)と反応させて、所望の生成物(230mg、57%)を黄色固体として得た:

【0215】
実施例74
7−ヒドロキシ−N−{2−[4−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェノキシ]エチル}−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

EtOH(20mL)中の7−ヒドロキシ−N−(2−(4−ニトロフェノキシ)エチル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(0.20g、0.48mmol)の溶液に鉄やすり粉(160mg、2.8mmol)および6N HCl(15mL、90mmol)を加え、反応混合物を16時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。得られた粗製アニリンをDMF(5mL)に溶解した後、p−トルエンスルホニルクロリド(0.13g、0.72mmol)およびDIPEA(0.16g、1.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、飽和NaCl水溶液(50mL)で反応を停止させ、酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製して、所望の生成物(15mg、収率6%)を淡黄色固体として得た:

式中、NHTsはp−トルエンスルホンアミドを意味する。
【0216】
実施例75
N−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル]−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.55mmol)を3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロパン−1−アミン(0.14g、1.1mmol)と反応させて、所望の生成物(117mg)を淡黄色油状物として得た:ESI MS m/z 382 [C1919S + H]
【0217】
実施例76
N−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、N−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)−7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(115mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(41mg、収率20%)を淡黄褐色固体として得た:

【0218】
実施例77
2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−N−フェネチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

DMF(5mL)中の2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.58mmol)の溶液にHATU(0.26g、0.69mmol)、2−フェニルエタンアミン(0.14g、1.2mmol)、およびDIPEA(0.22g、1.7mmol)を加え、反応混合物を80度で16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカ、0〜15%メタノール/ジクロロメタン)で精製して、所望の生成物(15mg、収率6.7%)を淡黄色固体として得た:

【0219】
実施例78
2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−N−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミドの合成

DMF(5mL)中の2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.58mmol)の溶液にHATU(0.26g、0.69mmol)、アニリン(0.11g、1.2mmol)、およびDIPEA(0.22g、1.7mmol)を加え、反応混合物を80度で16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカ、0〜15%メタノール/ジクロロメタン)で精製して、所望の生成物(21mg、収率10%)を淡黄色固体として得た:

【0220】
実施例79
7−ヒドロキシ−N−[3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル)プロピル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

DMF(5mL)中の2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.58mmol)の溶液にHATU(0.26g、0.69mmol)、4−(3−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−5(4H)−オン(0.17g、1.2mmol)およびDIPEA(0.22g、1.7mmol)を加え、反応混合物を80度で16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカ、0〜15%メタノール/ジクロロメタン)で精製して、所望の生成物(15mg、収率5%)を淡黄色固体として得た:

【0221】
実施例80
N−(3,4−ジヒドロキシフェネチル)−2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

DMF(5mL)中の2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(150mg、0.58mmol)の溶液にHATU(0.26g、0.69mmol)、4−(2−アミノエチル)ベンゼン−1,2−ジオール(0.18g、1.2mmol)、およびDIPEA(0.22g、1.7mmol)を加え、反応混合物を80度で16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカ、0〜15%メタノール/ジクロロメタン)で精製して、所望の生成物(20mg、収率6%)を灰白色固体として得た:

【0222】
実施例81
2−(フラン−2−イル)−7−メトキシ−N−(2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、2−(フラン−2−イル)−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.15g、0.57mmol)を2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エタンアミン(0.14g、1.2mmol)と反応させて、所望の生成物(135mg)を淡黄色油状物として得た:ESI MS m/z 365 [C2020 + H]
【0223】
実施例82
N−[2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)エチル]−2−(フラン−2−イル)−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、2−(フラン−2−イル)−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.15g、0.57mmol)を2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)エタンアミン(0.17g、1.2mmol)と反応させて、所望の生成物(230mg)を淡黄色油状物として得た:ESI MS m/z 381 [C2020+ H]
【0224】
実施例83
2−(フラン−2−イル)−7−メトキシ−N−(チアゾール−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Bに従い、2−(フラン−2−イル)−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(17mg、0.64mmol)をチアゾール−2−アミン(0.12g、1.2mmol)と反応させて、所望の生成物(194mg)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 341 [C1612S + H]
【0225】
実施例84
2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−N−[2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル]−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、2−(フラン−2−イル)−7−メトキシ−N−(2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(135mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(18mg、収率7%)を淡黄褐色固体として得た:

【0226】
実施例85
N−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)エチル)−2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、N−[2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)エチル]−2−(フラン−2−イル)−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(230mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(18mg、収率7%)を灰白色固体として得た:

【0227】
実施例86
2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−N−(チアゾール−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

一般手順Cに従い、2−(フラン−2−イル)−7−メトキシ−N−(チアゾール−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(194mg)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(25mg、収率12%)を淡黄色固体として得た:

【0228】
実施例87
2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−N−[2−(5−ニトロピリジン−2−イルアミノ)エチル]−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

DMF(4mL)中の2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.50g、2.0mmol)の懸濁液にN−(5−ニトロピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジアミン(0.41g、2.2mmol)、HATU(0.93g、2.5mmol)、DMAP(0.025g、0.20mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(0.79g、6.2mmol)を加え、反応混合物を50度で16時間撹拌した。反応混合物に水(25mL)を加えて反応を停止させ、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製残渣をジクロロメタン(10mL)と合わせて粉砕し、50の第一バッチを得た。ろ液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカ、0〜20%メタノール/ジクロロメタン)で精製し、第一バッチと合わせて、所望の生成物(0.30g、収率36%)を黄色固体として得た:ESI MS m/z 409 [C1916 + H]
【0229】
実施例88
N−[2−(5−アミノピリジン−2−イルアミノ)エチル]−2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド塩酸塩

エタノール(7mL)および6N HCl(7mL)中の2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−N−[2−(5−ニトロピリジン−2−イルアミノ)エチル]−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド(0.30g、0.73mmol)の溶液に鉄粉(0.20g、3.7mmol)を加え、反応混合物を4時間加熱還流した。反応混合物を減圧下で濃縮して、所望の生成物を得、これをそれ以上精製せずに次の段階でただちに用いた:ESI MS m/z 379 [C1918 + H]
【0230】
実施例89
2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−N−{2−[5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−2−イルアミノ]エチル}−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

DMF(7mL)中のN−[2−(5−アミノピリジン−2−イルアミノ)エチル]−2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド塩酸塩(0.73mmol)の溶液にDIPEA(0.47g、3.7mmol)およびp−トルエンスルホニルクロリド(0.15g、0.80mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物に水(25mL)を加えて反応を停止させ、黒色固体を真空ろ過により除去した。ろ液を減圧下で濃縮し、粗製残渣をメタノール中で粉砕し、ろ過した。ろ液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカ、0〜20%メタノール/ジクロロメタン)で精製して、粗生成物を得た。粗生成物を分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製した。所望の生成物をトリフルオロ酢酸塩として得、これをイオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)して、所望の生成物(42mg、収率11%)を白色固体として得た:

【0231】
実施例90
N−[2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−7−フルオロ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド

DMF(3mL)中の7−フルオロ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(100mg、0.38mmol)の溶液にHATU(160mg、0.41mmol)、DIPEA(0.35mL、1.9mmol)、および2−(1H−イミダゾール−4−イル)エタンアミン(100mg、0.57mmol)を加え、反応混合物を60度で5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮し、粗製残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカ、メタノール/塩化メチレン 5:95)で精製して、所望の生成物(110mg、43%)を灰白色固体として得た:

【0232】
実施例91
2−シクロプロピル−N−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド

一般手順Aに従い、2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(40mg、0.18mmol)を4−アミノフェノール(31mg、0.28mmol)と反応させて、所望の生成物1(18mg、収率32%)を黄褐色固体として得た:

【0233】
実施例92
4−ヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシフェネチル)−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−ヒドロキシ−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(63mg、0.25mmol)を4−アミノフェノール(52mg、0.38mmol)と反応させて、所望の生成物(20mg、収率21%)を淡褐色固体として得た:

【0234】
実施例93
N−(4−アミノフェネチル)−4−ヒドロキシ−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−ヒドロキシ−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(63mg、0.25mmol)をベンゼン−1,4−ジアミン(52mg、0.38mmol)と反応させて、所望の生成物(15mg、収率16%)を淡褐色固体として得た:

【0235】
実施例94
4−ヒドロキシ−N−フェネチル−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド

一般手順Aに従い、7−ヒドロキシ−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(63mg、0.25mmol)を4−(2−アミノエチル)アニリン(46mg、0.38mmol)と反応させて、所望の生成物(28mg、収率27%)を白色固体として得た:

【0236】
実施例95
2−シクロペンチル−4−ヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシフェネチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド

一般手順Aに従い、2−シクロペンチル−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(80mg、0.28mmol)を4−(2−アミノエチル)フェノール(58mg、0.42mmol)と反応させて、所望の生成物(28mg、収率27%)を白色固体として得た:

【0237】
実施例96
N−(4−アミノフェネチル)−2−シクロペンチル−4−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド

一般手順Aに従い、2−シクロペンチル−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(80mg、0.28mmol)を4−(2−アミノエチル)アニリン(58mg、0.42mmol)と反応させて、所望の生成物(25mg、収率25%)を灰白色固体として得た:

【0238】
実施例97
2−シクロプロピル−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−4−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド

一般手順Aに従い、2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(55mg、0.25mmol)を3−アミノプロパン−1,2−ジオール(33mg、0.38mmol)と反応させて、所望の生成物(23mg、収率32%)を淡黄褐色固体として得た:

【0239】
実施例98
2−シクロプロピル−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−4−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド

一般手順Aに従い、2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(55mg、0.25mmol)をN,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(33mg、0.38mmol)と反応させて、所望の生成物(35mg、収率49%)を淡黄褐色固体として得た:

【0240】
実施例99
2−シクロプロピル−4−メトキシ−N−(4−スルファモイルフェネチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド

一般手順Bに従い、2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(80mg、0.34mmol)を4−(2−アミノエチル)ベンゼンスルホンアミド(103mg、0.52mmol)と反応させて、所望の生成物(66mg、収率46%)を褐色固体として得た:ESI MS m/z 415 [C2022S + H]
【0241】
実施例100
2−シクロプロピル−N−(4−フルオロフェネチル)−4−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド

一般手順Bに従い、2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(80mg、0.34mmol)を2−(4−フルオロフェニル)エタンアミン(72mg、0.52mmol)と反応させて、所望の生成物(80mg、収率66%)を白色固体として得た:ESI MS m/z 354 [C2020FN + H]
【0242】
実施例101
2−シクロプロピル−4−ヒドロキシ−N−(4−スルファモイルフェネチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド

一般手順Cに従い、2−シクロプロピル−4−メトキシ−N−(4−スルファモイルフェネチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド(60mg、0.15mmol)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(15mg、収率26%)を灰白色固体として得た:

【0243】
実施例102
2−シクロプロピル−N−(4−フルオロフェネチル)−4−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド

一般手順Cに従い、2−シクロプロピル−N−(4−フルオロフェネチル)−4−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド(60mg、0.17mmol)を三臭化ホウ素と反応させて、所望の生成物(15mg、収率26%)を灰白色固体として得た:

【0244】
実施例103
2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イルカルバミン酸tert−ブチルおよび1,3−ビス(2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)尿素

1,4−ジオキサン(100mL)中の2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(1.4g、6.0mmol)の溶液にt−ブタノール(4mL)、トリエチルアミン(2.0mL、15mmol)、およびDPPA(2.5g、9.0mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。さらにt−ブタノール(4mL)を追加し、反応混合物を100度で18時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮し、氷水(40mL)で希釈し、混合物をEtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を5%NaHCO水溶液(50mL)、塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、生成物の混合物(1.4g)を暗青色固体として得、これをそれ以上精製せずに次に進めた:ESI MS m/z 304 [C1621 + H]およびESI MS m/z 433 [C2324 + H]
【0245】
実施例104
2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−アミン

1,4−ジオキサン(30mL)中の2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イルカルバミン酸tert−ブチルおよび1,3−ビス(2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)尿素(1.4g)の溶液に水(5mL)中のKOH(1.3g、24mmol)の溶液を加え、反応混合物を3時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮し、氷水(30mL)で希釈した。氷酢酸を用いて混合物のpHを7に調節した後、EtOAc(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。粗製残渣をCHCl(5mL)に溶解し、0度まで冷却した後、TFA(2mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮し、氷水(20mL)で希釈した。氷酢酸を用いて混合物のpHを7に調節した後、EtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、33〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望の生成物(0.88g、収率72%)を暗青色固体として得た:ESI MS m/z 204 [C1113O + H]
【0246】
実施例105
N−(2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド

THF(5mL)中の2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−アミン(50mg、0.24mmol)の溶液にトリエチルアミン(48μL、0.36mmol)および2−(4−メトキシフェニル)アセチルクロリド(44mg、0.24mmol)を加え、反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、5%NaHCO水溶液(50mL)および塩水(50mL)で洗浄した。層を分離し、有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、残渣を分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製して、所望の生成物(60mg、収率71%)を暗紫青色固体として得た:ESI MS m/z 352 [C2021 + H]
【0247】
実施例106
1−(2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(4−メトキシフェニル)尿素

THF(5mL)中の2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−アミン(50mg、0.24mmol)の溶液にトリエチルアミン(48μL、0.36mmol)および4−メトキシフェニルカルバミン酸クロリド(44mg、0.24mmol)を加え、反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、5%NaHCO水溶液(50mL)および塩水(50mL)で洗浄した。層を分離し、有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、残渣を分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製して、所望の生成物(66mg、収率78%)を暗紫青色固体として得た:ESI MS m/z 353 [C1920 + H]
【0248】
実施例107
N−(2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド

CHCl(15mL)中のN−(2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(45mg、0.13mmol)の溶液にBBr(2.1mL、CHCl中1M)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を氷水(15mL)に注ぎ、濃NHOHを用いてpHを6に調節した。反応混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層を5%NaHCO水溶液(50mL)および塩水(50mL)で洗浄した。層を分離し、有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、残渣を分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製して、所望の生成物(22mg、収率53%)を淡紫青色固体として得た:

【0249】
実施例108
1−(2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−4−ヒドロキシフェニル)尿素

CHCl(15mL)中の1−(2−シクロプロピル−7−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(4−メトキシフェニル)尿素(50mg、0.13mmol)の溶液にBBr(2.13mL、CHCl中1M)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を氷水(15mL)に注ぎ、濃NHOHを用いてpHを6に調節した。反応混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層を5%NaHCO(50mL)、塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、残渣を分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製して、所望の生成物(19mg、収率42%)を淡青色固体として得た:

【0250】
実施例109
N−[2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−7−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−カルボキサミド

DMF(10mL)中の7−(ベンジルオキシ)−1H−インドール(1.0g、4.5mmol)の溶液にTFAA(2.0g、9.0mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物に水(50mL)を加えて反応を停止させ、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、粗製残渣を6N NaOH(15mL)およびエタノール(15mL)で希釈し、18時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、6N HClを用いてpH2まで酸性化した。得られた固体をろ過し、乾燥させて、粗製酸(1.0g)を灰白色固体として得た。粗製酸中間体(0.5g)をDMF(5mL)に溶解した後、HATU(0.84g、2.2mmol)、DIPEA(1.2mL、6.6mmol)、ヒスタミン(0.50g、4.5mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、残渣をCHCl(20mL)と合わせて粉砕した。固体をろ過して、所望の生成物(0.15g、2段階で19%)を得た:

【0251】
実施例110
N−[2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−7−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキサミド

メタノール(20mL)中のN−(2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル)−7−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−カルボキサミド(0.15g、0.42mmol)の溶液に10重量%Pd/炭素(触媒)を加え、反応混合物を水素雰囲気下(1atm)、室温で18時間撹拌した。反応混合物を珪藻土に通してろ過し、ろ液を濃縮し、分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製した。所望の生成物をトリフルオロ酢酸塩として得、これをイオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)して、所望の生成物(24mg、収率22%)を得た:

【0252】
実施例111
4−メトキシ−3−(チオフェン−2−カルボキサミド)安息香酸メチル

CHCl(15mL)中の3−アミノ−4−メトキシ安息香酸メチル(0.31g、1.7mmol)の溶液にEDC(0.48g、2.6mmol)、HOBt(0.23g、1.7mmol)、およびチオフェン−2−カルボン酸(0.27g、2.1mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィ(シリカゲル、0〜70%EtOAc/ヘプタン)で精製して、所望の生成物(0.19g、収率39%)を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 292 [C1413NOS + H]
【0253】
実施例112
N−{5−[2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチルカルバモイル]−2−ヒドロキシフェニル}チオフェン−2−カルボキサミド

ジクロロエタン(20mL)中の4−メトキシ−3−(チオフェン−2−カルボキサミド)安息香酸メチル(0.19g、0.65mmol)の溶液に三臭化ホウ素(6.5mL、CHCl中1.0M)を加え、反応混合物を80度で16時間加熱した。LCMS分析によると反応は不完全であり、したがって、さらに三臭化ホウ素(3.3mL、CHCl中1.0M)を追加し、反応混合物を80度で24時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水(15mL)を加えて反応を停止させ、得られた固体をろ過して、粗製ヒドロキシ酸を得た。粗製酸をDMF(5mL)に溶解した後、HATU(0.15g、0.46mmol)、DIPEA(0.20mL、1.1mmol)、およびヒスタミン(0.051g、0.46mmol)を加え、反応混合物を80度で18時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、残渣を分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製した。所望の生成物をトリフルオロ酢酸塩として得、これをイオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)して、所望の生成物(36mg、2段階で収率27%)を得た:

【0254】
一般手順D − アミンの合成:ジクロロメタン(10mL)中の2−アミノエチルカルバミン酸tert−ブチル(1.0当量)の溶液にトリエチルアミン(3.0当量)および必要なスルホニルクロリドまたは酸塩化物(1.2当量)を加え、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、粗製中間体を得、酢酸エチル(40mL)に溶解した後、ジエチルエーテル中の2N HCl(2.85当量)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。得られた固体をろ取して、所望の生成物を得た。これらのアミンをそれ以上精製せずに次の反応で用いた。
【0255】
実施例113
N−(2−アミノエチル)ベンゼンスルホンアミドトリフルオロ酢酸塩

一般手順Dに従い、2−アミノエチルカルバミン酸tert−ブチル(0.50g、2.8mmol)をベンゼンスルホニルクロリド(0.54g、3.4mmol)と反応させて、中間体(ESI MS m/z 201 [C1320S − Boc + H])を得、これを2N HClで処理した。LCMS分析によると反応は完了まで進でおらず、これを濃縮し、トリフルオロ酢酸(5mL)に溶解し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、所望の生成物(1.2g、収率99%)を黄褐色固体として得た:

【0256】
実施例114
N−(2−アミノエチル)−4−クロロベンゼンスルホンアミド塩酸塩

一般手順Dに従い、2−アミノエチルカルバミン酸tert−ブチル(0.50g、2.8mmol)を4−クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.72g、3.4mmol)と反応させて、中間体(ESI MS m/z 235 [C1319ClNS − Boc + H])を得、これを2N HClで処理して、所望の生成物(0.60g、収率79%)を白色固体として得た:ESI MS m/z 235 [C11ClNS + H]
【0257】
実施例115
N−(2−アミノエチル)ピリジン−4−スルホンアミド二塩酸塩

一般手順Dに従い、2−アミノエチルカルバミン酸tert−ブチル(0.54g、2.8mmol)を4−ピリジルスルホニルクロリド(0.73g、3.4mmol)と反応させて中間体を得、これを2N HClと反応させて、所望の生成物(0.72g、収率94%)を白色固体として得た:

【0258】
実施例116
N−(2−アミノエチル)ベンズアミド塩酸塩

一般手順Dに従い、2−アミノエチルカルバミン酸tert−ブチル(0.50g、2.8mmol)を4−トリルベンゾイルクロリド(0.47g、3.4mmol)と反応させて、中間体(ESI MS m/z 179 [C1522 − Boc + H])を得、これを2N HClと反応させて、所望の生成物(0.40g、収率67%)を白色固体として得た:

【0259】
実施例117
7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イルカルバミン酸tert−ブチル

1,4−ジオキサン(35mL)中の7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(0.60g、2.2mmol)、(PhO)P(O)N(0.78g、3.0mmol)およびトリエチルアミン(0.70mL、5.0mmol)の溶液を室温で4時間撹拌した。t−BuOH(2mL)を加えた後、反応混合物を100度で16時間撹拌した。反応混合物を冷却し、濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、メタノール/塩化メチレン勾配)で精製して、所望の生成物(360mg、収率47%)を黄色固体として得た:ESI MS m/z 346 [C1719S + H]
【0260】
実施例118
7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−アミン塩酸塩

CHCl(5mL)中の7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(0.44g、1.2mmol)の溶液にジエチルエーテル(3.5mL)中の2.0M HClを加え、反応混合物を室温で5時間撹拌した。得られた沈殿物をろ過し、CHCl(2×10mL)で洗浄して、所望の生成物(290mg、収率855)を白色固体として得た:ESI MS m/z 246 [C1211OS + H]
【0261】
実施例119
(E)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)−N−(7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)アクリルアミド

THF(4mL)中の(E)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)アクリル酸(0.13g、0.94mmol)およびHATU(0.36g、1.1mmol)の溶液を室温で30分間撹拌した。THF(4mL)中の7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−アミン塩酸塩(0.18g、0.63mmol)およびDIPEA(0.33mL、1.9mmol)の溶液を加え、反応混合物を60度で64時間加熱した。反応混合物を冷却し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(2×50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、メタノール/塩化メチレン勾配)で精製して、所望の生成物(200mg、収率87%)を灰白色固体として得た:ESI MS m/z 366 [C1815S + H]
【0262】
実施例120
(E)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)−N−(7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)アクリルアミド

CHCl(12mL)中の(E)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)−N−(7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)アクリルアミド(0.20g、0.55mmol)の溶液を0度に冷却し、BBr(1.6g、6.5mmol)を滴加し、反応混合物を室温まで加温し、16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をメタノール(5mL)中で撹拌し、分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製した。所望の画分を濃縮し、イオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)して、所望の生成物(25mg、収率13%)を灰白色固体として得た:

【0263】
実施例121
N−(7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパンアミド

エタノール(20mL)中の(E)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)−N−(7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)アクリルアミド(19mg、0.054mmol)および10重量%パラジウム/炭素(50mg)の溶液を水素ガス(50psi)とともにparr振盪機に2時間置いた。反応混合物を丸底フラスコに移し、水素ガス(1atm)雰囲気下に置き、16時間撹拌した。反応混合物を珪藻土に通してろ過し、ろ液を濃縮し、残渣をCHCl(10mL)に懸濁した。得られた沈殿物をろ過し、乾燥させて、所望の生成物(12mg、収率63%)を緑色固体として得た:

【0264】
実施例122
段階1:3−(4−メトキシ−2−ニトロベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成

DMF(2mL)中の4−メトキシ−2−ニトロ安息香酸(200mg、1.0mmol)および3−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(200mg、1.0mmol)の溶液にDIPEA(0.20mL、1.2mmol)およびHATU(460mg、1.2mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、水(10mL)および酢酸エチル(30mL)で希釈し、層を分離した。有機相を水(20mL)、塩水(20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、所望の生成物(330mg、88%)を白色固体として得た:ESI MS m/z 402 [C1825 + Na]
【0265】
段階2:3−(2−アミノ−4−メトキシベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成

EtOH/EtOAc(各5mL)中の3−(4−メトキシ−2−ニトロベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(190mg、0.50mmol)の溶液に10重量%パラジウム/炭素(20mg)を加え、反応混合物を水素雰囲気下で3時間撹拌した。反応混合物を珪藻土に通してろ過し、ろ液を濃縮して、所望の生成物(170mg、定量的)を白色固体として得た:ESI MS m/z 351 [C1827 + H]
【0266】
段階3:3−(4−メトキシ−2−(チオフェン−2−カルボキサミド)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成

CHCl(5mL)およびピリジン(1mL)中の3−(2−アミノ−4−メトキシベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(170mg、0.50mmol)およびDIPEA(120mg、1.0mmol)の溶液に、0度でチオフェン−2−カルボニルクロリド(88mg、0.60mmol)を滴加した。反応混合物を18時間撹拌し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、所望の生成物(200mg、89%)を白色固体として得た:ESI MS m/z 460 [C2329S + H]
【0267】
段階4:N−(5−ヒドロキシ−2−(ピペリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)チオフェン−2−カルボキサミドの合成

CHCl(3mL)中の3−(4−メトキシ−2−(チオフェン−2−カルボキサミド)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(91mg、0.20mmol)の溶液に、−78度でBBr(2.0mL、1.2mmol、CHCl中1M)を加え、反応混合物を室温まで加温し、18時間撹拌した。反応混合物に氷およびメタノール(2mL)を加えて反応を停止させ、濃縮した。残渣を分取用HPLC(C18シリカ、10〜90%アセトニトリル/水+0.05%TFA)で精製した。所望の生成物をトリフルオロ酢酸塩として得、これをイオン交換カラムに通して溶出(メタノールおよびアンモニア中7Nメタノールを用いて)して、所望の生成物(12mg、94%)を白色固体として得た:

【0268】
実施例123
キナーゼアッセイ
GSK3β活性を化合物の存在下または非存在下で、Z’−LYTEキナーゼアッセイ(Rodems SM, et al., Assay Drug Dev Technol. 1: 9−19, 2002.)キットおよびSER/THR 9ペプチド(Invitrogen)を製造者の指示に従い用いて測定した。Z’−LYTEキナーゼアッセイキットは、基質ペプチドの各末端に連結された2つのフルオロフォアであるクマリンとフルオレセインとの間の蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)を用いる。
【0269】
試験化合物をDMSOに12.5mMで溶解し、次いでアッセイ試料中のDMSO濃度が1%となるようにして連続希釈した。連続希釈した化合物、0.04ng/mcl GSKβ(Invitrogen)および2mcM SER/THR 9ペプチドを反応緩衝液(50mM HEPES pH7.5、0.01%Brij−35、10mM MgCl、1mM EGTA、15mcM ATP)中で反応させた。0%リン酸化対照については、ATPを反応混合物から省いた。100%リン酸化対照については、SER/THR 9ペプチドの代わりにSER/THR 9リンペプチドを用いた。室温で1時間インキュベートした後、アッセイ量の半量の展開溶液を加えて反応を停止させ、室温でさらに1時間インキュベートした。アッセイ量の半量の停止試薬を加えた後、クマリンおよびフルオレセインの発光シグナルをWallac EnVision 2103マルチラベルリーダー(PerkinElmer)で測定した。リン酸化の程度を以下の式を用いて0%および100%リン酸化対照により求めた:

式中

100%=100%リン酸化対照のクマリン発光シグナル
%=0%リン酸化対照のクマリン発光シグナル
100%=100%リン酸化対照のフルオレセイン発光シグナル
%=0%リン酸化対照のフルオレセイン発光シグナル
【0270】
IC50値をSigmaPlot、バージョン10.0(Systat Software, Inc.)を用いて非線形4パラメーターフィットにより計算した。
【0271】
本発明の典型的な化合物のIC50値を以下の表12に示す。
【0272】
【表12】



【0273】
産業上の利用可能性
本発明は、GSK3β阻害効果を有する新規ベンゾイミダゾール化合物を提供する。本発明の化合物は、GSK3βを阻害するための薬学的組成物用に用いてもよい。そのような薬学的組成物は、GSK3βに関連する疾患を治療または予防するのに適している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で表される化合物、またはその塩、水和物、溶媒和物、もしくは異性体:

式中
環Aは下記の式で表され、

式中
Xはハロゲンまたはヒドロキシルであり;
Yは水素、フェニル、チオフェン−2−イル、フラン−2−イル、シクロプロピル、またはシクロペンチルであり;
Zは5〜10員複素環置換カルボニルアミノであり;かつ
の位置に−L−(CH−L−Mが存在し;
式中、Lは−CONH−、−NHCO−、または単結合であり;
は、−NH−、−O−、−CH(COOR)−、−CH(CHOH)−、−CH=CH−、および単結合からなる群より選択され、ここでRは水素またはC〜Cアルキルであり;かつ
Mは、ヒドロキシル、カルボキシル、アミド、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜C14アリール、C〜C14アリールC〜Cアルキル、C〜C14アリールカルボニル、C〜C14アリールスルホニル、5〜14員飽和、不飽和、もしくは芳香族複素環基、5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基置換C〜Cアルキル、5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基置換スルホニル、および−NRからなる群より選択され、ここでRおよびRはそれぞれ独立してC〜Cアルキルであり;
ここでC〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜C14アリール、C〜C14アリールC〜Cアルキル、C〜C14アリールカルボニル、C〜C14アリールスルホニル、5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基、5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基置換C〜Cアルキル、または5〜14員不飽和もしくは芳香族複素環基置換スルホニルは、A群からそれぞれ独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
ここでA群は、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、アミド、ハロゲン、スルファモイル、トリフルオロメチル、p−トルエンスルホニルアミノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルカルボニルアミノ、およびC〜Cアルキルスルホニルアミノからなる群より選択され;かつ
aは0〜5の整数である。
【請求項2】
式(I−II)で表される、請求項1記載の化合物:

式中
は−CONH−であり;
は単結合であり;かつ
MはC〜C10アリールであるか、またはN、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基であり、これらの各々は、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい。
【請求項3】
Mがフェニル、イミダゾール−1−イル、イミダゾール−2−イル、イミダゾール−5−イル、チオフェン−2−イル、ピロール−2−イル、1,3−チアゾール−2−イル、2−ピラゾリン−4−イル、またはイソオキサゾール−4−イルであり、これらの各々は、B群からそれぞれ独立に選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよく;
ここでB群は、フルオロ、ヒドロキシル、オキソ、アミノ、メチル、メトキシ、およびスルファモイルからなる群より選択される、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
式(I−II)で表される、請求項1記載の化合物:

式中
は−CONH−であり;
は−NH−であり;かつ
MはC〜Cアルキルであるか、C〜Cアルキルカルボニルであるか、C〜C10アリールカルボニルであるか、C〜C10アリールスルホニルであるか、N、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基であるか、またはN、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基で置換されたスルホニルであり、これらの各々は、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい。
【請求項5】
Mがエチル、イソプロピル、メチルカルボニル、ピリジン−2−イル、フェニルカルボニル、フェニルスルホニル、または4−ピリジルスルホニルであり、これらの各々は、C群からそれぞれ独立に選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよく;
ここでC群は、クロロ、ヒドロキシル、メチル、メチルカルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、およびp−トルエンスルホニルアミノからなる群より選択される、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
式(I−II)で表される、請求項1記載の化合物:

式中
は−CONH−であり;
は−CH(COOR)−であり、ここでRは水素またはC〜Cアルキルであり;かつ
MはC〜Cアルキルであるか、C〜C10アリールC〜Cアルキルであるか、またはN、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基で置換されたC〜Cアルキルであり、これらの各々は、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい。
【請求項7】
Mがメチル、フェニルメチル、インドール−3−イルメチル、またはイミダゾール−4−イルメチルであり、これらの各々は、1〜2個のヒドロキシル基で置換されていてもよい、請求項6記載の化合物。
【請求項8】
式(I−II)で表される、請求項1記載の化合物:

式中
は−CONH−であり;
は−O−であり;かつ
MはC〜C10アリールであるか、またはN、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基であり、これらの各々は、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい。
【請求項9】
Mがフェニルまたはピリジン−2−イルであり、これらの各々は、D群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;
ここでD群は、アミド、ニトロ、トリフルオロメチル、およびp−トルエンスルホニルアミノからなる群より選択される、請求項8記載の化合物。
【請求項10】
式(I−II)で表される、請求項1記載の化合物:

式中
は−CONH−であり;
は−CH(CHOH)−であり;かつ
Mは、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜C10アリールC〜Cアルキル、ならびにN、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和または芳香族複素環基で置換されたC〜Cアルキルからなる群より選択され、
ここでC〜Cアルキル、C〜C10アリールC〜Cアルキル、および5〜10員不飽和または芳香族複素環基は各々、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい。
【請求項11】
Mがヒドロキシル、フェニルメチル、t−ブチル、またはイミダゾール−5−イルメチルである、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
式(I−II)で表される、請求項1記載の化合物:

式中
は−CONH−であり;
は単結合であり;かつ
Mは−NRであり;
ここでRおよびRはそれぞれ独立して、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいC〜Cアルキルである。
【請求項13】
式(I−II)で表される、請求項1記載の化合物:

式中
は−NHCO−であり;
は−NH−、−CH=CH−、または単結合であり;かつ
MはC〜C10アリールであるか、またはN、O、およびSからなる群より選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基であり、これらの各々は、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい。
【請求項14】
Mが、1もしくは2個のヒドロキシルを有していてもよいフェニルであるか、またはイミダゾール−5−イル基である、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
式(I−III)で表される、請求項1記載の化合物:

式中
は−CONH−または単結合であり;
は単結合であり;かつ
Mはアミドであるか、またはA群からそれぞれ独立に選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい、N、O、およびSからなる群より選択される1もしくは2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和もしくは芳香族複素環基である。
【請求項16】
式(I−IV)で表される、請求項1記載の化合物:

式中
は−CONH−であり;
は単結合であり;かつ
Mは、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい、N、O、およびSからなる群より選択される1または2個のヘテロ原子を有する5〜10員不飽和または芳香族複素環基である。
【請求項17】
式(I−V)または(I−VI)で表される、請求項1記載の化合物:

式中
は−CONH−であり;
は単結合であり;かつ
Mは、A群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい、N、O、およびSからなる群より選択される1または2個のヘテロ原子を有する5〜10員飽和、不飽和、または芳香族複素環基である。
【請求項18】
およびLがいずれも単結合であり;
Mがカルボキシルまたはアミドであり;かつ
aが0である、請求項1記載の化合物。
【請求項19】
Yがチオフェン−2−イルである、請求項1〜16および18のいずれか一項記載の化合物。
【請求項20】
Yがフラン−2−イルである、請求項1〜16および18のいずれか一項記載の化合物。
【請求項21】
Yがフェニルである、請求項1〜16および18のいずれか一項記載の化合物。
【請求項22】
Yがシクロプロピルである、請求項1〜16および18のいずれか一項記載の化合物。
【請求項23】
Yがシクロペンチルである、請求項1〜16および18のいずれか一項記載の化合物。
【請求項24】
Yが水素である、請求項1〜16および18のいずれか一項記載の化合物。
【請求項25】
Zがチオフェン−2−イルカルボニルアミノである、請求項1、17、および18のいずれか一項記載の化合物。
【請求項26】
下記からなる群より選択される、請求項1記載の化合物:
7−ヒドロキシ−N−[2−(フェニルスルホンアミド)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−[2−(4−クロロフェニルスルホンアミド)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−[2−(5−カルバモイルピリジン−2−イルオキシ)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−(2,4−ジフルオロベンジル)−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−(4−スルファモイルベンジル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−(3−メトキシフェネチル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−[2−(5−アセトアミドピリジン−2−イルアミノ)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−(4−スルファモイルフェネチル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−{2−[5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−2−イルアミノ]エチル}−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−[2−(4−ニトロフェノキシ)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
3−ヒドロキシ−2−[7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド]プロパン酸メチル、
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
(S)−2−[7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド]−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸、
7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−N−[2−(チオフェン−2−イル)エチル]−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−(2−アセトアミドエチル)−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−3−(1H−イミダゾール−2−イル)プロピル)−]7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
2−[7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド]−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチル、
N−[2−(1H−イミダゾール−2−イル)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−N−フェネチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−N−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−N−[2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル]−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−N−(チアゾール−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−[3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル)プロピル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−(2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)エチル)−2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
1−(2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)尿素、
N−(2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド、
2−シクロペンチル−4−ヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシフェネチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド、
N−(4−アミノフェネチル)−2−シクロペンチル−4−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド、
4−ヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシフェネチル)−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド、
N−(4−アミノフェネチル)−4−ヒドロキシ−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド、
4−ヒドロキシ−N−フェネチル−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−(3−メトキシフェネチル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−(4−フルオロフェネチル)−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−[2−(ピリジン−4−スルホンアミド)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−[2−(4−メチルベンズアミド)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−(チアゾール−2−イル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−N−[2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルオキシ)エチル]−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−[2−(ピリジン−2−イルアミノ)エチル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシフェネチル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−N−{2−[4−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェノキシ]エチル}−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
(S)−2−[7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド]−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパン酸、
(S)−2−[7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド]−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸メチル、
(S)−2−[7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド]−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパン酸メチル、
7−ヒドロキシ−N−[3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロピル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−[3−(イソプロピルアミノ)プロピル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
(S)−7−ヒドロキシ−N−(1−ヒドロキシ−3−フェニルプロパン−2−イル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸、
(S)−7−ヒドロキシ−N−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン−2−イル)−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
(R)−7−ヒドロキシ−N−[1−ヒドロキシ−3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパン−2−イル]−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−(3,4−ジヒドロキシベンジル)−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−N−{2−[5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−2−イルアミノ]エチル}−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−(3,4−ジヒドロキシフェネチル)−2−(フラン−2−イル)−7−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
2−シクロプロピル−N−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド、
2−シクロプロピル−4−ヒドロキシ−N−(4−スルファモイルフェネチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド、
2−シクロプロピル−N−(4−フルオロフェネチル)−4−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド、
2−シクロプロピル−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−4−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド、
2−シクロプロピル−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−4−ヒドロキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボキサミド、
7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキサミド(実施例番号65)、
N−[2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボキサミド、
N−{5−[2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチルカルバモイル]−2−ヒドロキシフェニル}チオフェン−2−カルボキサミド、
N−[2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−7−フルオロ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボキサミド、
N−[2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル]−7−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキサミド、
(E)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)−N−(7−メトキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)アクリルアミド、
N−(7−ヒドロキシ−2−(チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)−3−(1H−イミダゾール−5−イル)プロパンアミド、および
N−(5−ヒドロキシ−2−(ピペリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)チオフェン−2−カルボキサミド。
【請求項27】
請求項2〜15のいずれか一項記載の化合物を調製するための方法であって、
カルボキシアルキル置換アニリン誘導体をニトリルと酸存在下で反応させる段階;
中間体アミジンを環化してベンズイミダゾール誘導体を得る段階;
ベンズイミダゾール誘導体のカルボキシアルキルをけん化する段階;および
カップリング後にさらに修飾および伸長を行ってもよい、得られたカルボン酸をアミン誘導体とカップリングさせること、またはカップリング後にさらに修飾および伸長を行ってもよい、カルボン酸をアミンに変換し、次いでカルボン酸誘導体とカップリングさせることのいずれかによりアミドを形成して、請求項2〜15のいずれか一項記載のアミド化合物を得る段階
を含む方法。
【請求項28】
請求項16記載の化合物を調製するための方法であって、
インドール誘導体をトリフルオロ酢酸無水物で処理してトリフルオロメチルケトンを得る段階;
加水分解してカルボン酸とする段階;および
カルボン酸をアミン誘導体とカップリングさせて請求項16記載の化合物を得る段階
を含む方法。
【請求項29】
請求項17記載の化合物を調製するための方法であって、
カルボキシアルキル置換アニリン誘導体をカルボン酸誘導体とカップリングさせる段階;
得られたアミドのカルボキシメチルを加水分解してカルボン酸を得る段階;および
カルボン酸をアミン誘導体とカップリングさせて請求項17記載の化合物を得る段階
を含む方法。
【請求項30】
少なくとも1つの請求項1記載の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む、薬学的組成物。
【請求項31】
アルツハイマー病、躁病、うつ病、片頭痛、および2型糖尿病からなる群より選択される疾患の予防または治療に利用可能である、請求項30記載の薬学的組成物。
【請求項32】
少なくとも1つの請求項1記載の化合物を含む、グリコーゲンシンターゼキナーゼ3β阻害剤。

【公表番号】特表2011−529903(P2011−529903A)
【公表日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−521313(P2011−521313)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際出願番号】PCT/US2009/052225
【国際公開番号】WO2010/014794
【国際公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【出願人】(502240113)オンコセラピー・サイエンス株式会社 (142)
【Fターム(参考)】