説明

ベース付きランプ

【課題】 ランプ全長を一定にでき、装置内に配置されたランプの発光部を所定の位置に固定することができ、配光特性を一定にでき、封止部とベースとの衝撃を防止することにより封止部が破損しないベース付きランプを提供することにある。
【解決手段】 本発明のベース付きランプは、ランプ1の発光部に続く封止部2から突出する外部リード棒6が給電部材100に接続され、封止部2にベース7が接着剤なしで取り付けられたベース付きランプにおいて、ベース7には、封止部2と給電部材100を隔てる隔壁71が設けられており、隔壁71には外部リード棒6が貫通するリード棒貫通孔72が形成され、隔壁71の給電部材100側の端面にはリード棒貫通孔につながる給電部材側開口73が形成され、給電部材100は給電部材側開口73より大きく、封止部2と隔壁71との間、及び/又は、給電部材100と隔壁71との間に弾性部材d1が配置され、外部リード棒6と給電部材100が接合されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランプの発光管に続く封止部に接着剤なしでベースが取り付けられたベース付きランプに関するものである。
【0002】
管形をした石英ガラス製の封体の管軸に沿ってフィラメントが配設された直管型のランプは、複写機の露光用光源や定着用光源などに幅広く使用されている。
このようなランプは、封体の両端に形成された封止部から伸びだした外部リード棒に給電用のリード線が溶接され、この溶接部分を絶縁したり、ランプを保持するために封止部にセラミック製ベースが取り付けられている。
【0003】
封止部にベースを取り付ける構造において、接着剤を用い場合は、接着剤を熱乾燥する必要があり生産性が低く、ベース周辺に流れ出て乾燥した余分な接着剤を削り落とす作業中に封体が破損することもあった。
【0004】
このような問題を解消するために、実用新案登録第2579042号には、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられたベース付きランプが開示されている。
【0005】
図26は、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられたベース付きランプの一端側の斜視図であり、図27は図2におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを溶接用貫通孔の方向から見た断面図であり、図28は図26におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを溶接用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【0006】
発光部1内には管軸に沿ってサポータ5で保持されたフィラメント4が配置されており、発光部1の両端には金属箔3が埋設された封止部2が形成されている。
封止部2からは、一端が金属箔3に接続された外部リード棒6が突出している。
【0007】
ベース9において、91は封止部2側とリード線100の先端に取り付けられた給電部材8側を隔てる隔壁であり、この隔壁91には外部リード棒6が貫通するリード棒貫通孔92が形成され、隔壁91の給電部材8側の端面にはリード棒貫通孔92につながる給電部材側開口93が形成されている。
給電部材8は給電部材側開口93より形状が大きく、給電部材8は給電部材側開口93よりリード棒貫通孔92内には入り込まないものである。
【0008】
そして、ベース9には、外部リード棒6と交差する方向に、外部リード棒6と給電部材8を溶接するための溶接用貫通孔94が形成され、この溶接用貫通孔94の両側から溶接棒をベース9内に挿入し、外部リード棒6と給電部材8を溶接している。
【0009】
つまり、封止部2と給電部材8との間に、ベース9の隔壁91が挟み込まれた構造になっているので、ベース7が封止部2に接着剤なしで取り付けられた構造になっている。
なお、図示はしていないが、ランプの反対側の封止部にも同様の構造のベースが取り付けられている。
【0010】
【特許文献1】実用新案登録第2579042号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、このようなベース付きランプでは、以下のような問題が発生するものである。
(1)
封止部は、筒状のガラス管の端部を加熱してピンチシールする結果、ガラス管の端部の軟化状態やピンチシール時の圧力の影響により、封止部2の形状は一定にはならないものであり、特に、封止部の管軸方向の長さにバラツキが発生する。
この結果、ランプの管軸方向に対して封止部2の長さが一定にならず、図27、図28に示すように、封止部2の端部を隔壁91の端面に当接させ、給電部材8の端部を隔壁91の反対側の端面に当接させた状態で、外部リード棒6と給電部材8を溶接した場合、封止部2の長さが一定でないために、ランプ全長がばらつくことになる。
【0012】
具体的には、図27、図28に示す一方のベースの基準面Aと、図示していないが反対側のベースの同様の箇所の基準面Aとの間の距離で規定するランプ全長が一定にならないという問題があった。
【0013】
(2)
一方、ランプ全長を一定にするために、図27、図28に示す封止部2と隔壁91との間に隙間を形成し、封止部2の端部と隔壁91との離間距離を調整することによりランプ全長を一定にする方法もある。
この場合、複写機など装置内にランプを固定する場合、ベースを装置内の適宜の固定手段によって固定することによりランプを固定するものであるが、ベースに対してランプが隙間の分だけ動くことになり、ランプの発光部が所定の位置からずれることにより、配光特性が変化するという問題があった。
【0014】
(3)
さらには、封止部2の端部と隔壁91との間に隙間を設け離間距離を調整した場合、ランプを取り扱う際に、封止部2の端部が隔壁91に衝突して、封止部2が破損する問題があった。
【0015】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、ランプ全長を一定にでき、装置内に配置されたランプの発光部を所定の位置に固定することができ、配光特性を一定にでき、封止部とベースとの衝撃を防止することにより封止部が破損しないベース付きランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
請求項1に記載のベース付きランプは、ランプの発光部に続く封止部から突出する外部リード棒が給電部材に接続され、封止部にベースが接着剤なして取り付けられたベース付きランプにおいて、前記ベースには、前記封止部と前記給電部材を隔てる隔壁が設けられており、前記隔壁には前記外部リード棒が貫通するリード棒貫通孔が形成され、当該隔壁の前記給電部材側の端面には前記リード棒貫通孔につながる給電部材側開口が形成され、前記給電部材は前記給電部材側開口より大きく、前記封止部と前記隔壁との間、及び/又は、前記給電部材と前記隔壁との間に前記弾性部材が配置され、前記外部リード棒と前記給電部材が接合されていることを特徴とする。
【0017】
請求項2に記載のベース付きランプは、ランプの発光部に続く封止部から突出する外部リード棒が給電部材に接続され、封止部にベースが接着剤なして取り付けられたベース付きランプにおいて、前記ベースには、前記外部リード棒が伸びる方向に端壁が設けられており、前記端壁には前記給電部材が貫通する給電部材貫通孔が形成され、前記端壁と前記封止部との間に弾性部材が配置されており、前記弾性部材は、一端側が外部リード棒に固定され、他端側が前記端壁に固定され、前記外部リード棒と前記給電部材が接合されていることを特徴とする。
【0018】
請求項3に記載のベース付きランプは、ランプの発光部に続く封止部から突出する外部リード棒が給電部材に接続され、封止部にベースが接着剤なして取り付けられたベース付きランプにおいて、前記ベースには、前記外部リード棒が伸びる方向に端壁が設けられており、前記端壁には前記給電部材が貫通する給電部材貫通孔が形成され、当該端壁の前記ベースの外部側の端面には前記給電部材貫通孔につながる外部側開口が形成され、前記ベースの外部に位置する前記給電部材には、前記外部側開口より大きい係止部が形成され、前記端壁と前記封止部との間に弾性部材が配置されており、前記外部リード棒と前記給電部材が接合されていることを特徴とする。
【0019】
請求項4に記載のベース付きランプは、ランプの発光部に続く封止部から突出する外部リード棒が給電部材に接続され、封止部にベースが接着剤なして取り付けられたベース付きランプにおいて、前記ベースには、前記外部リード棒が伸びる方向に端壁が設けられ、当該端壁と交差する方向に側壁が設けられており、前記側壁には、前記給電部材が貫通する給電部材貫通孔が形成され、前記端壁と前記外部リードとの間に弾性部材が配置されており、前記外部リード棒と前記給電部材が接合されていることを特徴とする。
【0020】
請求項5に記載のベース付きランプは、ランプの発光部に続く封止部から突出する外部リード棒が給電部材に接続され、封止部にベースが接着剤なして取り付けられたベース付きランプにおいて、前記ランプは発光部と封止部との間に肩部を有し、前記ベースには、前記封止部と前記給電部材を隔てる隔壁が設けられており、前記隔壁には前記外部リード棒が貫通するリード棒貫通孔が形成され、当該隔壁の前記給電部材側の端面には前記リード棒貫通孔につながる給電部材側開口が形成され、前記給電部材は前記給電部材側開口より大きく、前記肩部と前記ベースとの間に前記弾性部材が配置されており、前記外部リード棒と前記給電部材が接合されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明のベース付きランプによれば、ランプの発光部に続く封止部から外部リード棒が伸びだし、外部リード棒が給電部材に接続され、封止部が弾性部材を介して接着剤なしでベースに連結されているので、外部リード棒と給電部材を接続する際に、弾性部材を変形させてランプに対してベースを所定の位置に固定することができ、よって、ベースを含んだランプ全長を一定にできるものである。
【0022】
さらには、ランプ取り扱い中に、封止部とベースとの衝撃を防止することができ、封止部が破損することがないものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本願発明のベース付きランプを説明する。
図1は、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられたベース付きランプの一端側の斜視図であり、図2は図1におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図であり、図3は図1におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【0024】
発光部1内には管軸に沿ってサポータ5で保持されたフィラメント4が配置されており、発光部1の両端にはフィラメント4に接続された金属箔3が埋設された封止部2が形成されている。
封止部2からは、一端が金属箔3に接続された外部リード棒6が突出している。
【0025】
封止部2はベース7の凹部70内に挿入されており、71は封止部2とリード線100の先端に取り付けられた平端子である給電部材8を隔てる隔壁であり、この隔壁71には外部リード棒6が貫通するリード棒貫通孔72が形成され、隔壁71の給電部材8側の端面にはリード棒貫通孔72につながる給電部材側開口73が形成されている。
給電部材8は給電部材側開口73より形状が大きく、給電部材8は給電部材側開口73よりリード棒貫通孔72内には入り込まないものである。
【0026】
そして、ベース7には、外部リード棒6と交差する方向に、外部リード棒6と給電部材8を溶接するための接合用貫通孔74が形成され、この接合用貫通孔74の両側から溶接棒をベース7内に挿入し、外部リード棒6と給電部材8を溶接する。この結果、封止部2と給電部材8との間に、ベース7の隔壁71が挟み込まれた構造になるので、ベース7が封止部2に接着剤なしで取り付けられた構造になる。
【0027】
封止部2と隔壁71との間に弾性部材d1が配置されている。この弾性部材d1は、バネ部材であり、外部リード棒6に巻回して設けられており、この弾性部材d1は圧縮された状態の圧縮バネであり、弾性部材d1の隔壁71側の端部がリード棒貫通孔72の内部に入り込まない大きさである。
このように、弾性部材d1が外部リード棒6に巻回された圧縮バネであるので、取り付け構造が簡素化できる。
弾性部材d1は、直径0.2〜0.5mmのSUSよりなる線材をコイリングしたものである。
【0028】
図示はしていないが、ランプの反対側の封止部に取り付けられるベースも同様の構造の場合もあれば、片側のベースのみが上記の構造のベースであってもよい。
【0029】
外部リード6と給電部材8を溶接する際には、ベースの基準面Aと、不図示の反対側のベースの同様の箇所の基準面Aとの間の距離で規定するランプ全長が所定の長さになるように、ベース7を封止部2側に押圧して弾性部材d1を隔壁71と封止部2との間で圧縮させ、さらに、給電部材8を隔壁71に当接した状態にして、外部リード6と給電部材8を溶接する。
【0030】
この結果、封止部2の形状にバラツキが発生しても、弾性部材d1の圧縮長を調整することにより、常に、ランプ全長を一定にすることができ、しかも、ベースに対してランプが動くことがないので、複写機など装置内にベースを適宜の固定手段によって固定することによりランプが固定されても、ランプの発光部が所定の位置からずれることなく、配光特性が変化しないものである。
【0031】
図4は、図2〜図3に示すベース付きランプを複写機内の固定手段に固定する方法を示す一例であり、図4(イ)はランプの管軸と直交する方向からの説明図であり、図4(ロ)はランプの管軸方向から説明図である。
固定手段であるランプ支持板Tは互いに対向するように配置されており、それぞれのランプ支持板Tには切欠開口T1が設けられており、この切欠開口T1にベース7の小径段部7aが挿入されている。
【0032】
この切欠開口T1に小径段部7aを挿入する方法は、予めベース7を封止部2側に押圧して弾性部材d1を隔壁71と封止部2との間で圧縮させた状態にしておき、ベース基準面A間の距離(ランプ全長)をランプ支持板T間の距離Lより短い状態にしておき、この状態で、小径段部7aをランプ支持板Tの切欠開口T1に入れると、弾性部材d1が基の形状に戻ろうとしてベース7を矢印方向に押すことになり、ベース7がランプ支持板Tに押圧した状態で固定され、ベース付きランプをランプ支持板Tに固定することができる。
【0033】
なお、図2、図3では、ベース付きランプをランプ支持板に取り付ける前のランプ単体の段階で、弾性部材d1は圧縮された状態になってランプ全長が所定の長さになっているが、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際に、ランプ全長が所定の長さになっていてもよく、この場合は、弾性部材d1はランプ単体の段階で圧縮された状態でなく、自然長状態であってもよい。
この場合、弾性部材d1が自然長状態であっても、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際は、弾性部材d1が圧縮された状態になり、ランプ全長が所定の長さになり、ベース付きランプがランプ支持板Tに固定されるものである。
【0034】
また、ランプ取り扱い時に振動や衝撃がランプに加わっても、封止部2と隔壁71との間に弾性部材d1が配置されているために、封止部2の端部が隔壁71に衝突することがなく、封止部2の破損を防止することができる。
【0035】
なお、弾性部材d1はバネ部材以外に、外部リード棒6が伸びる方向に弾性力を有するものであればよく、中心に外部リード棒が挿入された中空円筒状の耐熱ゴム製のパイプ部材であってもよい。
【0036】
図5は、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられた他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図であり、図6は図5におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【0037】
なお、図1〜図3と異なる構造の部分のみ説明し、図1〜図3と同一符号は同一部分であるので説明は省略する。
このベース付きランプは、封止部2と隔壁71との間に弾性部材d2,d3が配置されている。この弾性部材d2,d3は、バネ部材であり、外部リード棒6と平行になるように、外部リード棒6の両側に設けられており、それぞれの弾性部材d2,d3は圧縮された状態の圧縮バネであり、弾性部材d2,d3の一端側が封止部2の端部に当接し、他端側が隔壁71に当接している。
このように、弾性部材d2,d3が外部リード棒6の両側に設けられているために、封止部2の隔壁71に対向する端面が、隔壁71と並行していない場合であっても、弾性部材d2,d3の圧縮量が異なることにより、封止部2に対してベース7が傾いて取り付けられることを防止することができる。
弾性部材d2,d3は、金属製の線材をコイリングしたものである。
図示はしていないが、ランプの反対側の封止部に取り付けられるベースも同様の構造の場合もあれば、片側のベースのみが上記の構造のベースであってもよい。
なお、隔壁71に弾性部材d2,d3の位置を固定するための凹部を形成し、この凹部に弾性部材d2,d3の隔壁71側の端部が嵌り込む構造であってもよい。
【0038】
外部リード6と給電部材8を溶接する際、ベース7を封止部2側に押圧して弾性部材d2,d3を隔壁71と封止部2との間で圧縮させ、さらに、給電部材8を隔壁71に当接した状態にして、外部リード6と給電部材8を溶接する。
この結果、封止部2の形状にバラツキが発生しても、弾性部材d2,d3の圧縮長を調整することにより、常に、ランプ全長を一定にすることができる。
【0039】
また、ベースに対してランプが動くことがないので、複写機など装置内にベースを適宜の固定手段によって固定することによりランプが固定されても、ランプの発光部が所定の位置からずれることなく、配光特性が変化しないものである。
【0040】
さらには、ランプ取り扱い時に振動や衝撃がランプに加わっても、封止部2と隔壁71との間に弾性部材d2,d3が配置されているために、封止部2の端部が隔壁71に衝突することがなく、封止部2の破損を防止することができる。
【0041】
なお、図5〜図6に示すベース付きランプの場合も、装置への固定方法は、図4で示した方法と同じであって、図4を用いて説明した事項と同様に、弾性部材d2,d3は自然長状態であってもよく、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際は、弾性部材d2,d3が圧縮された状態になり、ランプ全長が所定の長さになり、ベース付きランプが装置に固定されるものである。
【0042】
図7は、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられた他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図であり、図8は図7におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【0043】
そして、図1〜図3と異なる構造の部分のみ説明し、図1〜図3と同一符号は同一部分であるので説明は省略する。
このベース付きランプにおいて、弾性部材d4は、金属性の板状のバネ部材であり、封止部2と隔壁71との配置されており、バネ部材の中心に貫通孔が形成されており、この貫通孔に外部リード棒6が貫通している。
そして、弾性部材d4は圧縮された状態の圧縮バネであり、弾性部材d4の一部が封止部2の端部に当接し、他の一部が隔壁71に当接している。
弾性部材d4は、幅2mm、厚さ0.2〜0.5mmのSUSよりなる板材であり、屈曲加工されている。
図示はしていないが、ランプの反対側の封止部に取り付けられるベースも同様の構造の場合もあれば、片側のベースのみが上記の構造のベースであってもよい。
【0044】
外部リード6と給電部材8を溶接する際、ベース7を封止部2側に押圧して弾性部材d4を隔壁71と封止部2との間で圧縮変形させ、さらに、給電部材8を隔壁71に当接した状態にして、外部リード6と給電部材8を溶接する。
この結果、封止部2の形状にバラツキが発生しても、弾性部材d4の変形量を調整することにより、常に、ランプ全長を一定にすることができる。
また、弾性部材d4の一部は、封止部2の端部に面接触しているため、封止部2にかかる応力を分散させることができ、封止部2の破損を確実に防止することができる。
【0045】
また、ベースに対してランプが動くことがないので、複写機など装置内にベースを適宜の固定手段によって固定することによりランプが固定されても、ランプの発光部が所定の位置からずれることなく、配光特性が変化しないものである。
【0046】
さらには、ランプ取り扱い時に振動や衝撃がランプに加わっても、封止部2と隔壁71との間に弾性部材d4が配置されているために、封止部2の端部が隔壁71に衝突することがなく、封止部2の破損を防止することができる。
【0047】
なお、図7〜図8に示すベース付きランプの場合も、装置への固定方法は、図4で示した方法と同じであって、図4を用いて説明した事項と同様に、弾性部材d4は自然長状態であってもよく、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際は、弾性部材d4が圧縮された状態になり、ランプ全長が所定の長さになり、ベース付きランプが装置に固定されるものである。
【0048】
図9は、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられた他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図であり、図10は図9におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【0049】
そして、図1〜図3と異なる構造の部分のみ説明し、図1〜図3と同一符号は同一部分であるので説明は省略する。
このベース付きランプは、隔壁71と給電部材8との間に弾性部材d5が配置されている。この弾性部材d5は、バネ部材であり、外部リード6に巻回され、圧縮された状態の圧縮バネであり、弾性部材d5の隔壁71側の端部が隔壁71に当接し、リード棒貫通孔72の内部に入り込まない大きさである。
このように、弾性部材d5が外部リード棒6に巻回された圧縮バネであるので、取り付け構造が簡素化できる。
弾性部材d5は、金属製の線材をコイリングしたものである。
【0050】
図示はしていないが、ランプの反対側の封止部に取り付けられるベースも同様の構造の場合もあれば、片側のベースのみが上記の構造のベースであってもよい。
【0051】
外部リード棒6と給電部材8を溶接する際には、ベース7を封止部2側に押し込み隔壁71と封止部2の端部を接近若しくは当接させ、給電部材8を封止部2側に押圧することにより、弾性部材d5が隔壁71を封止部2側に押し、隔壁71と封止部2の端部が当接し、弾性部材d5を隔壁71と給電部材8との間で圧縮させた状態にして、外部リード6棒と給電部材8を溶接する。
この結果、封止部2の形状にバラツキが発生しても、装置にランプを取り付ける際に、ベース7を矢印方向である弾性部材d5が圧縮する方向に移動させることにより、ベースの基準面Aと、不図示の反対側のベースの同様の箇所の基準面Aとの間の距離で規定するランプ全長を一定にすることができる。
【0052】
図11は、図9〜図10に示すベース付きランプを複写機内の固定手段に固定する方法を示す一例であり、図11(イ)はランプの管軸と直交する方向からの説明図であり、図11(ロ)はランプの管軸方向であってランプの中心からの説明図である。
固定手段であるランプ支持板Tは互いに対向するように配置されており、それぞれのランプ支持板Tには切欠開口T1が設けられており、この切欠開口T1にランプの封止部2が挿入されている。
【0053】
この切欠開口T1に封止部2を挿入する方法は、予めベース7を矢印方向である弾性部材d5が圧縮するに移動させ、弾性部材d5を隔壁71と給電部材8との間で圧縮させた状態にしておき、ベース基準面A間の距離(ランプ全長)をランプ支持板T間の距離Lより長い状態にしておき、この状態で、封止部2をランプ支持板Tの切欠開口T1に入れると、弾性部材d5が基の形状に戻ろうとしてベース7を矢印方向とは反対方向に押すことになり、ベース7がランプ支持板Tに押圧した状態で固定され、ベース付きランプをランプ支持板Tに固定することができる。
【0054】
なお、図9、図10では、ベース付きランプをランプ支持板に取り付ける前のランプ単体の段階で、弾性部材d5は圧縮された状態になっているが、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際に、ランプ全長が所定の長さになっていればよく、この場合は、弾性部材d5はランプ単体の段階で圧縮された状態でなく、自然長状態であってもよい。
この場合、弾性部材d5が自然長状態であっても、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際は、弾性部材d5が圧縮された状態になり、ランプ全長が所定の長さになり、ベース付きランプがランプ支持板Tに固定されるものである。
【0055】
また、ベースに対してランプが動くことがないので、複写機など装置内にベースを適宜の固定手段によって固定することによりランプが固定されても、ランプの発光部が所定の位置からずれることなく、配光特性が変化しないものである。
【0056】
さらには、ランプ取り扱い時に振動や衝撃がランプに加わっても、装置に取り付けられる前では、図9〜図10に示すランプでは、封止部2と隔壁71が常に当接した状態になっているために、封止部2の端部が隔壁71に繰り返し衝突することがなく、封止部2の破損を防止することができる。
【0057】
図12は、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられた他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図であり、図13は図12におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【0058】
なお、図1〜図3と異なる構造の部分のみ説明し、図1〜図3と同一符号は同一部分であるので説明は省略する。
このベース付きランプは、封止部2と隔壁71との間に弾性部材d6が配置されており、隔壁71と給電部材8の間に弾性部材d7が配置されている。
この弾性部材d6,d7は、バネ部材であり、外部リード棒6に巻回して設けられており、圧縮された状態の圧縮バネであり、弾性部材d6の隔壁71側の端部がリード棒貫通孔72の内部に入り込まない大きさであり、弾性部材d7の隔壁71側の端部がリード棒貫通孔72の内部に入り込まない大きさである。
弾性部材d6,d7は、金属製の線材をコイリングしたものである。
図示はしていないが、ランプの反対側の封止部に取り付けられるベースも同様の構造の場合もあれば、片側のベースのみが上記の構造のベースであってもよい。
【0059】
外部リード6と給電部材8を溶接する際、ベース7を封止部2側に押圧して弾性部材d6を隔壁71と封止部2との間で圧縮させ、さらに、給電部材8を封止部2側に押圧して弾性部材d7を隔壁71と給電部材8との間で圧縮させた状態にして、外部リード6と給電部材8を溶接する。
この結果、封止部2の形状にバラツキが発生しても、弾性部材d6,d7の圧縮長を調整することにより、常に、ランプ全長を一定にすることができる。
また、隔壁71には、封止部2と給電部材8が直接接することがなく、弾性部材d6,d7が介在しているため、ランプ取り扱い時に、封止部2と給電部材8に応力がかかっても弾性部材d6,d7で応力を吸収することができ、隔壁71の破損を防止することができる。
【0060】
また、ベースに対してランプが動くことがないので、複写機など装置内にベースを適宜の固定手段によって固定することによりランプが固定されても、ランプの発光部が所定の位置からずれることなく、配光特性が変化しないものである。
【0061】
なお、図12〜図13に示すベース付きランプの場合も、装置への固定方法は、図4で示した方法と同じであって、図4を用いて説明した事項と同様に、弾性部材d6,d7は自然長状態であってもよく、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際は、弾性部材d6,d7が圧縮された状態になり、ランプ全長が所定の長さになり、ベース付きランプが装置に固定されるものである。
【0062】
さらには、ランプ取り扱い時に振動や衝撃がランプに加わっても、封止部2と隔壁71との間に弾性部材d4が配置されているために、封止部2の端部が隔壁71に衝突することがなく、封止部2の破損を防止することができる。
【0063】
図14は、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられた他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図であり、図15は図14におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【0064】
そして、図1〜図3と異なる構造の部分のみ説明し、図1〜図3と同一符号は同一部分であるので説明は省略する。
このベース付きランプは、外部リード棒6が伸びる方向に位置する端壁75には給電部材の一部であるリード線100が貫通する給電部材貫通孔76が形成されている。
ベース7の凹部70内であって、端壁75と封止部2との間に弾性部材d8が配置されており、この弾性部材d8はバネ部材であり、弾性部材d8の一端側が外部リード棒6に溶接などによって固定されており、他端側が端壁75に埋め込まれて固定されている。
この弾性部材d8は、引張られた状態の引張バネであり、弾性部材8が縮んで基の状態に戻ろうとしている状態になっている。
弾性部材d8は、金属製の線材をコイリングしたものである。
【0065】
図示はしていないが、ランプの反対側の封止部に取り付けられるベースも同様の構造の場合もあれば、片側のベースのみが上記の構造のベースであってもよい。
【0066】
外部リード6とリード線100の先端に接続された平端子8を溶接する際には、弾性部材d8により、ベース7が封止部2側に引き寄せられた状態になり、ベース7の凹部70に封止部2が嵌まり込んだ状態になり、この状態で外部リード6と平端子8を溶接すると、ベース7が封止部2に接着剤なしで取り付けられた構造になる。
この結果、封止部2の形状にバラツキが発生しても、装置にランプを取り付ける際に、ベース7を矢印方向である弾性部材d8が伸びる方向に移動させることにより、ベースの基準面Aと、不図示の反対側のベースの同様の箇所の基準面Aとの間の距離で規定するランプ全長を一定にすることができる。
また、弾性部材d8は、一端が外部リード棒6に固定され、他端が端壁75に固定されており、平端子8とは接続されていない構造であるため、弾性部材d8が伸び縮みしても外部リード棒6と平端子8との溶接部分にはなんら負荷がかからず、外部リード棒6と平端子8との溶接箇所が破損することがない。
【0067】
また、ベースに対してランプが動くことがないので、複写機など装置内にベースを適宜の固定手段によって固定することによりランプが固定されても、ランプの発光部が所定の位置からずれることなく、配光特性が変化しないものである。
【0068】
なお、図14〜図15に示すベース付きランプの場合も、装置への固定方法は、図11で示した方法と同じであって、図11を用いて説明した事項と同様に、弾性部材d8は自然長状態であってもよく、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際は、弾性部材d8が引張られた状態になり、ランプ全長が所定の長さになり、ベース付きランプが装置に固定されるものである。
【0069】
さらには、ランプ取り扱い時に振動や衝撃がランプに加わっても、封止部2と端壁75との間に外部リード棒6が位置しているために、封止部2の端部が端壁75に衝突することがなく、封止部2の破損を防止することができる。
【0070】
図16は、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられた他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図であり、図17は図16におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【0071】
そして、図1〜図3と異なる構造の部分のみ説明し、図1〜図3と同一符号は同一部分であるので説明は省略する。
このベース付きランプは、外部リード棒6が伸びる方向に位置する端壁75には給電部材の一部であるリード線100が貫通する給電部材貫通孔76が形成されており、端壁75のベースの外部側の端面には給電部材貫通孔76につながる外部側開口77が形成されている。
ベース7の外部側のリード線100には、外部側開口77より大きな形状の係止部101が形成されており、係止部101は給電部材貫通孔76に入り込まない大きさである。
この係止部101は、リード線100に薄い金属板をカシメているものであり、係止部101はリード線100に固定されている。
ベース7の凹部70内であって、端壁75と封止部2との間に弾性部材d9が配置されており、弾性部材d9はバネ部材であり、弾性部材d9の一端側が封止部2に当接し、他端側が端壁75に当接している。
この弾性部材d9は、圧縮された状態の圧縮バネであり、弾性部材8が伸びて基の状態に戻ろうとしている状態になっている。
弾性部材d9は、金属製の線材をコイリングしたものである。
【0072】
図示はしていないが、ランプの反対側の封止部に取り付けられるベースも同様の構造の場合もあれば、片側のベースのみが上記の構造のベースであってもよい。
【0073】
外部リード6とリード線100の先端に接続された給電部材である平端子8を溶接する際には、ベース7を封止部2側に押し込んだ状態にして、弾性部材d9を圧縮した状態にしておき、外部リード6と平端子8を溶接し、さらに、係止部101が端壁75に当接するように、係止部101をリード線100に取付固定する。
この結果、封止部2の形状にバラツキが発生しても、装置にランプを取り付ける際に、ベース7を矢印方向である弾性部材d9を圧縮する方向に移動させることにより、ベースの基準面Aと、不図示の反対側のベースの同様の箇所の基準面Aとの間の距離で規定するランプ全長を一定にすることができる。
【0074】
なお、図16〜図17に示すベース付きランプの場合も、装置への固定方法は、図4で示した方法と同じであって、図4を用いて説明した事項と同様に、弾性部材d9は自然長状態であってもよく、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際は、弾性部材d9が圧縮された状態になり、ランプ全長が所定の長さになり、ベース付きランプが装置に固定されるものである。
【0075】
また、ベースに対してランプが動くことがないので、複写機など装置内にベースを適宜の固定手段によって固定することによりランプが固定されても、ランプの発光部が所定の位置からずれることなく、配光特性が変化しないものである。
【0076】
さらには、ランプ取り扱い時に振動や衝撃がランプに加わっても、封止部2と端壁75との間に弾性部材d9が配置されているために、封止部2の端部が端壁75に衝突することがなく、封止部2の破損を防止することができる。
また、弾性部材d9は、一端が封止部2に当接し、他端が端壁75に当接しており、平端子8とは接続されていない構造であるため、弾性部材d9が伸び縮みしても外部リード棒6と平端子8との溶接部分にはなんら負荷がかからず、外部リード棒6と平端子8との溶接箇所が破損することがない。
【0077】
図18は、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられた他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図であり、図19は図18におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【0078】
そして、図1〜図3と異なる構造の部分のみ説明し、図1〜図3と同一符号は同一部分であるので説明は省略する。
このベース付きランプは、外部リード棒6が伸びる方向に位置する端壁75と交差する方向に形成された側壁78には給電部材の一部であるリード線100が貫通する給電部材貫通孔76が形成されている。
ベース7の凹部70内であって、端壁75と外部リード棒6との間に弾性部材10が配置されており、弾性部材d10はバネ部材であり、弾性部材d10の一端側が外部リード棒6に溶接されて固定された平端子8に当接し、他端側が端壁75に当接している。
この弾性部材d10は、圧縮された状態の圧縮バネであり、封止部2がベース7の凹部70に嵌まり込み、弾性部材10が伸びて基の状態に戻ろうとした状態になっており、リード線100の一部である100a部分が給電部材貫通孔76の内周面に当接することにより、ベース7が封止部2に接着剤なしで取り付けられた構造になっている。
そして、リード線100が外部リード棒6が伸びる方向と交差する方向に引き出すことができるために、ベース6を含んだランプ全長を短くすることができる。
弾性部材d10は、金属製の線材をコイリングしたものである。
【0079】
図示はしていないが、ランプの反対側の封止部に取り付けられるベースも同様の構造の場合もあれば、片側のベースのみが上記の構造のベースであってもよい。
【0080】
外部リード6とリード線100の先端に接続された給電部材である平端子8を溶接する際には、ベース7を封止部2側に引き寄せられた状態にして、弾性部材d10を圧縮した状態にしておき、外部リード6と平端子8を溶接する。
この結果、封止部2の形状にバラツキが発生しても、装置にランプを取り付ける際に、ベース7を矢印方向である弾性部材d10を圧縮する方向に移動させることにより、ベースの基準面Aと、不図示の反対側のベースの同様の箇所の基準面Aとの間の距離で規定するランプ全長を一定にすることができる。
【0081】
なお、図18〜図19に示すベース付きランプの場合も、装置への固定方法は、図4で示した方法と類似した方向であって、ランプ支持板に端壁75が押圧した状態でランプを支持板に保持するものであり、図4を用いて説明した事項と同様に、弾性部材d10は自然長状態であってもよく、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際は、弾性部材d10が圧縮された状態になり、ランプ全長が所定の長さになり、ベース付きランプが装置に固定されるものである。
【0082】
また、ベースに対してランプが動くことがないので、複写機など装置内にベースを適宜の固定手段によって固定することによりランプが固定されても、ランプの発光部が所定の位置からずれることなく、配光特性が変化しないものである。
【0083】
さらには、ランプ取り扱い時に振動や衝撃がランプに加わっても、封止部2と端壁75との間に弾性部材d10が配置されているために、封止部2の端部が端壁75に衝突することがなく、封止部2の破損を防止することができる。
【0084】
図20は、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられた他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図であり、図21は図20におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【0085】
そして、図1〜図3と異なる構造の部分のみ説明し、図1〜図3と同一符号は同一部分であるので説明は省略する。
このベース付きランプは、外部リード棒6が伸びる方向に位置する端壁75と交差する方向に形成された側壁78には給電部材の一部であるリード線100が貫通する給電部材貫通孔76が形成されている。
ベース7の凹部70内であって、端壁75と外部リード棒6との間には弾性部材d11が配置されており、弾性部材d11は金属製の板状のバネ部材であり、弾性部材d11の一部が端壁75の内部に突出した突起部75aに当接し、他の一部が外部リード棒6の端部に当接している。
この弾性部材d11は、圧縮された状態の圧縮バネであり、弾性部材d11が外部リード棒6を封止部2方向に押すような状態になっており、しかも、リード線100の一部である100a部分が給電部材貫通孔76の内周面に当接することにより、ベース7が封止部2に接着剤なしで取り付けられた構造になっている。
そして、リード線100が外部リード棒6が伸びる方向と交差する方向に引き出すことができるために、ベース6を含んだランプ全長を短くすることができる。
弾性部材d11は、金属製の板材であり、屈曲加工されている。
【0086】
図示はしていないが、ランプの反対側の封止部に取り付けられるベースも同様の構造の場合もあれば、片側のベースのみが上記の構造のベースであってもよい。
【0087】
外部リード6とリード線100の先端に接続された給電部材である平端子8を溶接する際には、ベース7を封止部2側に引き寄せられた状態にして、弾性部材d11を圧縮変形させた状態にしておき、外部リード6と平端子8を溶接する。
この結果、封止部2の形状にバラツキが発生しても、装置にランプを取り付ける際に、ベース7を矢印方向であるランプ中心方向に移動させることにより、ベースの基準面Aと、不図示の反対側のベースの同様の箇所の基準面Aとの間の距離で規定するランプ全長を一定にすることができる。
【0088】
なお、図20〜図21に示すベース付きランプの場合も、装置への固定方法は、図4で示した方法と類似した方向であって、ランプ支持板に端壁75が押圧した状態でランプを支持板に保持するものであり、図4を用いて説明した事項と同様に、弾性部材d11は自然長状態であってもよく、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際は、弾性部材d11が圧縮された状態になり、ランプ全長が所定の長さになり、ベース付きランプが装置に固定されるものである。
なお、図示はしていないが、弾性部材d11は、適宜の方法で突起部75aからはずれない構造になっている。
【0089】
また、ベースに対してランプが動くことがないので、複写機など装置内にベースを適宜の固定手段によって固定することによりランプが固定されても、ランプの発光部が所定の位置からずれることなく、配光特性が変化しないものである。
【0090】
さらには、ランプ取り扱い時に振動や衝撃がランプに加わっても、封止部2と端壁75との間に弾性部材d11が配置されているために、封止部2の端部が端壁75に衝突することがなく、封止部2の破損を防止することができる。
【0091】
図22は、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられた他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た図面でありベース部分のみ断面図で示すものであり、図23は図22におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た図面でありベース部分のみ断面図で示すものである。
【0092】
そして、図1〜図3と異なる構造の部分のみ説明し、図1〜図3と同一符号は同一部分であるので説明は省略する。
このベース付きランプは、発光部1と封止部2との間に肩部1aを有するものであり、肩部1aとベース7との間に弾性部材d12が配置されている。この弾性部材d12はバネ部材であり、圧縮された状態の圧縮バネであり、弾性部材d12の一部が肩部1aに当接し、他の一部がベース7に当接している。
弾性部材d12は、金属製の線材をコイリングしたものである。
【0093】
外部リード6と給電部材8を溶接する際には、ベース7を封止部2側に押し込み弾性部材d12を圧縮した状態にしておき、封止部2と隔壁71との間に空隙を設けた状態にしておき、給電部材8を隔壁71に当接した状態にして、外部リード棒6と給電部材8を溶接し、ベース7が封止部2に接着剤なしで取り付けられた構造になっている。
なお、給電部材8は給電部材側開口73より大きく、給電部材8がリード棒貫通孔72の入り込むことがないものである。
この結果、封止部2の形状にバラツキが発生しても、装置にランプを取り付ける際に、ベース7を矢印方向である弾性部材d12を圧縮する方向に移動させることにより、ベースの基準面Aと、不図示の反対側のベースの同様の箇所の基準面Aとの間の距離で規定するランプ全長を一定にすることができる。
また、弾性部材d12は、発光部1の肩部1aで当接するため、封止部2に比べ機械的な強度が高い部分で弾性部材d12をとめることができ、弾性部材d12に応力がランプに加わってもランプの破損を確実に防止できる。
【0094】
なお、図22〜図23に示すベース付きランプの場合も、装置への固定方法は、図4で示した方法と同じであって、図4を用いて説明した事項と同様に、弾性部材d12は自然長状態であってもよく、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際は、弾性部材d12が圧縮された状態になり、ランプ全長が所定の長さになり、ベース付きランプが装置に固定されるものである。
【0095】
また、ベースに対してランプが動くことがないので、複写機など装置内にベースを適宜の固定手段によって固定することによりランプが固定されても、ランプの発光部が所定の位置からずれることなく、配光特性が変化しないものである。
【0096】
さらには、ランプ取り扱い時に振動や衝撃がランプに加わっても、封止部2と隔壁71との間に空隙が存在するために、封止部2の端部が隔壁71に衝突することがなく、封止部2の破損を防止することができる。
【0097】
図24は、ランプの封止部に接着剤なしでベースが取り付けられた他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た図面でありベース部分のみ断面図で示すものであり、図25は図24におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た図面でありベース部分のみ断面図で示すものである。
【0098】
そして、図1〜図3と異なる構造の部分のみ説明し、図1〜図3と同一符号は同一部分であるので説明は省略する。
このベース付きランプは、発光部1と封止部2との間に肩部1aを有するものであり、肩部1aとベース7の隔壁71との間に弾性部材d13が配置されている。この弾性部材d13は、板状のバネ部材であり、バネ部材には外部リード棒6が貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔に外部リード棒が貫通し、弾性部材d13は圧縮された状態の圧縮バネであり、弾性部材13の一部が肩部1aに当接し、他の一部が隔壁71に当接している。
弾性部材13は、金属板を折り曲げ形成したものである。
【0099】
外部リード6と給電部材8を溶接する際には、ベース7を封止部2側に押し込み弾性部材d12を圧縮変形した状態にしておき、封止部2と隔壁71との間に空隙を形成し、給電部材8を隔壁71に当接した状態にして、外部リード棒6と給電部材8を溶接し、ベース7が封止部2に接着剤なしで取り付けられた構造になっている。
なお、給電部材8は給電部材側開口73より大きく、給電部材8がリード棒貫通孔72の入り込むことがないものである。
この結果、封止部2の形状にバラツキが発生しても、装置にランプを取り付ける際に、ベース7を矢印方向であるランプ中心方向に移動させることにより、ベースの基準面Aと、不図示の反対側のベースの同様の箇所の基準面Aとの間の距離で規定するランプ全長を一定にすることができる。
また、弾性部材d13は、発光部1の肩部1aで当接するため、封止部2に比べ機械的な強度が高い部分で弾性部材d13をとめることができ、弾性部材d13に応力がランプに加わってもランプの破損を確実に防止できる。
【0100】
なお、図24〜図25に示すベース付きランプの場合も、装置への固定方法は、図4で示した方法と同じであって、図4を用いて説明した事項と同様に、弾性部材d13は自然長状態であってもよく、ランプ支持板にベース付きランプを取り付ける際は、弾性部材d13が圧縮された状態になり、ランプ全長が所定の長さになり、ベース付きランプが装置に固定されるものである。
【0101】
また、ベースに対してランプが動くことがないので、複写機など装置内にベースを適宜の固定手段によって固定することによりランプが固定されても、ランプの発光部が所定の位置からずれることなく、配光特性が変化しないものである。
【0102】
さらには、ランプ取り扱い時に振動や衝撃がランプに加わっても、封止部2と隔壁71との間に空隙が存在するので、封止部2の端部が隔壁71に衝突することがなく、封止部2の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本願発明のベース付きランプの一端側の斜視図である。
【図2】図1におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図である。
【図3】図1におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【図4】本願発明のベース付きランプが装置に固定された状態を示す説明図である。
【図5】本願発明の他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図である。
【図6】図4におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【図7】本願発明の他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図である。
【図8】図7におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【図9】本願発明の他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図である。
【図10】図9におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【図11】本願発明のベース付きランプが装置に固定された状態を示す説明図である。
【図12】本願発明の他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図である。
【図13】図12におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【図14】本願発明の他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図である。
【図15】図14におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【図16】本願発明の他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図である。
【図17】図16におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【図18】本願発明の他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図である。
【図19】図18におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【図20】本願発明の他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図である。
【図21】図20におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【図22】本願発明の他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図である。
【図23】図22におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【図24】本願発明の他のベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図である。
【図25】図24におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【図26】従来のベース付きランプの一端側の斜視図である。
【図27】図26におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔の方向から見た断面図である。
【図28】図26におけるベース付きランプの一端側の封止部、ベース、給電部材のみを接合用貫通孔と直交する方向から見た断面図である。
【符号の説明】
【0104】
1 発光部
2 封止部
3 金属箔
4 フィラメント
5 サポータ
6 外部リード棒
7 ベース
70 凹部
71 隔壁
72 リード棒貫通孔
73 給電部材側開口
74 接合用貫通孔
75 端壁
76 給電部材貫通孔
77 側壁
8 平端子
100 リード線
101 係止部
d1〜d13 弾性部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプの発光部に続く封止部から突出する外部リード棒が給電部材に接続され、封止部にベースが接着剤なしで取り付けられたベース付きランプにおいて、
前記ベースには、前記封止部と前記給電部材を隔てる隔壁が設けられており、
前記隔壁には前記外部リード棒が貫通するリード棒貫通孔が形成され、当該隔壁の前記給電部材側の端面には前記リード棒貫通孔につながる給電部材側開口が形成され、
前記給電部材は前記給電部材側開口より大きく、
前記封止部と前記隔壁との間、及び/又は、前記給電部材と前記隔壁との間に前記弾性部材が配置され、
前記外部リード棒と前記給電部材が接合されていることを特徴とするベース付きランプ。
【請求項2】
ランプの発光部に続く封止部から突出する外部リード棒が給電部材に接続され、封止部にベースが接着剤なしで取り付けられたベース付きランプにおいて、
前記ベースには、前記外部リード棒が伸びる方向に端壁が設けられており、
前記端壁には前記給電部材が貫通する給電部材貫通孔が形成され、
前記端壁と前記封止部との間に弾性部材が配置されており、
前記弾性部材は、一端側が外部リード棒に固定され、他端側が前記端壁に固定され、
前記外部リード棒と前記給電部材が接合されていることを特徴とするベース付きランプ。
【請求項3】
ランプの発光部に続く封止部から突出する外部リード棒が給電部材に接続され、封止部にベースが接着剤なしで取り付けられたベース付きランプにおいて、
前記ベースには、前記外部リード棒が伸びる方向に端壁が設けられており、
前記端壁には前記給電部材が貫通する給電部材貫通孔が形成され、当該端壁の前記ベースの外部側の端面には前記給電部材貫通孔につながる外部側開口が形成され、
前記ベースの外部に位置する前記給電部材には、前記外部側開口より大きい係止部が形成され、
前記端壁と前記封止部との間に弾性部材が配置されており、
前記外部リード棒と前記給電部材が接合されていることを特徴とするベース付きランプ。
【請求項4】
ランプの発光部に続く封止部から突出する外部リード棒が給電部材に接続され、封止部にベースが接着剤なしで取り付けられたベース付きランプにおいて、
前記ベースには、前記外部リード棒が伸びる方向に端壁が設けられ、当該端壁と交差する方向に側壁が設けられており、
前記側壁には、前記給電部材が貫通する給電部材貫通孔が形成され、
前記端壁と前記外部リードとの間に弾性部材が配置されており、
前記外部リード棒と前記給電部材が接合されていることを特徴とするベース付きランプ。
【請求項5】
ランプの発光部に続く封止部から突出する外部リード棒が給電部材に接続され、封止部にベースが接着剤なしで取り付けられたベース付きランプにおいて、
前記ランプは発光部と封止部との間に肩部を有し、
前記ベースには、前記封止部と前記給電部材を隔てる隔壁が設けられており、
前記隔壁には前記外部リード棒が貫通するリード棒貫通孔が形成され、当該隔壁の前記給電部材側の端面には前記リード棒貫通孔につながる給電部材側開口が形成され、
前記給電部材は前記給電部材側開口より大きく、
前記肩部と前記ベースとの間に前記弾性部材が配置されており、
前記外部リード棒と前記給電部材が接合されていることを特徴とするベース付きランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2008−269955(P2008−269955A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−111431(P2007−111431)
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【出願人】(000102212)ウシオ電機株式会社 (1,414)