説明

ペイント組成物

混合後、水溶液中に以下の成分:a)第1成分から:i)少なくとも1種の一般式I:Si(OR [式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれる]のモノマー及び少なくとも1種の一般式II:(R4−mSi(OR [式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ、且つ上記のRの場合と同様に定義され;式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、そしてm=1〜3である]を有するモノマー;ならびに場合により少なくとも1種のコロイドシリカから形成されるオリゴマー又はポリマー化合物を含んでなる水性結合剤;b)第2成分からi)少なくとも1種の反応性充填剤材料を含んでなる二成分ペイント組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はペイント組成物(paint composition)、特に水性ペイント組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
種々の表面をコーティングするために、且つ保護及び/又は装飾のような種々の理由のためにペイント組成物を用いることができる。結果として表面は乾燥された層で覆われ、それは多くの場合にペイント層(paint layer)と呼ばれるが、もっと正しくはコーティング層と呼ばれる。ペイント組成物は、広くは3つの成分:結合剤、溶媒及び顔料を含んでなると考えられ得る。結合剤は一般的にフィルム形成成分であり、それは溶媒と一緒になって、選ばれる基質への顔料の送達のためのビヒクルを形成する。ペイントにおける結合剤の選択は、他の多くのコーティング組成物の場合と同様に、ペイントの性質の多くを決定し得ることは、当該技術分野において一般に受け入れられている。
【0003】
装飾用ペイントは、溶剤に基づくか又は水に基づくことができ;この後者の場合、コンクリート又は正面のような屋外表面を雨水及び大気損傷から保護するために、水に基づくシラン及びシリコンエマルションが用いられる。これらの目的のために用いられるペイントには、耐久性(long lasting)撥水性ペイント、防汚性(dirt repellent)ペイント、落書き防止ペイント(anti−graffiti paints)などが含まれる。
【0004】
耐蝕ペイントは、基質を腐蝕から保護するための多様な用途において用いられる。1つのそのようなペイントはいわゆるショッププライマー(shop primer)である。ショッププライマー又は建設−前プライマーは通常、基質への保護コーティングの薄層として施される。例えば、重スチール建設工業(heavy steel construction industry)(例えば造船工業)のための熱間圧延スチールは、一般に、自動化された方法を用いてオン−ラインでブラストされ(blasted)、そしてすぐにショッププライマーの薄層がコーティングされる。
【0005】
有効なショッププライマーは以下の質を有していなければならない:
−十分な保存寿命及び可使時間を有する;
−特に薄層において容易に噴霧可能である;
−噴霧手順の最後に、取り扱いに対して物理的に乾燥している;
−基質に優れた腐蝕保護を与える;
−優れた機械的抵抗性を与える;
−基質が供され得る溶接及び切断操作を妨げない;
−基質が供され得る溶接及び切断操作の熱及び応力に耐える;
−溶接操作の間に、有毒な煙の放出などの健康への危険を導入しない;
−「上塗り性」と呼ばれる、その上に適用され得るさらなるコーティングへの適合性を与える。
【0006】
当該技術分野において既知の結合剤の1つの型は、ケイ酸塩型結合剤である。例えば特許文献1は、ケイ酸塩に基づく結合剤を含んでなるペイント組成物を開示しているが、揮発性溶媒の使用を必要とする。一般に環境的視点から、ペイント組成物における揮発性溶媒の使用は避けられるべきである。
【0007】
特許文献2は、少なくとも1種のオメガ−アミノアルキルトリアルコキシシラン、少な
くとも1種の強酸ならびにトリアルコキシもしくはアルキルジアルコキシシラン及び末端基としてのエポキシ基を有する少なくとも1種の化合物の反応生成物を含んでなる結合剤を有する水溶性ショッププライマー組成物を開示している。この結合剤は二成分系の第1成分中で用いられ、第2成分は耐蝕剤として微粉砕された亜鉛を含んでなる。
【0008】
これらの既知の結合剤の使用は、組成物が水に基づき、かくして揮発性溶媒の使用を避けることを可能にするが、そのようなプライマーは劣った長期性能を有し、ショッププライマーに浸漬使用(immersion service)に適したペイント系を上塗りして水中に浸漬した後に、ふくれを生じ易いことが見出された。これは、造船工業のために有意な問題である。
【0009】
【特許文献1】欧州特許出願第346385号明細書(EP−A−346385)
【特許文献2】欧州特許出願第1191075号明細書(EP−A−1191075)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の態様の目的の1つは、上記の問題に向き合い、ほとんど又は全く揮発性溶媒を含有せず、上塗りされて水中に浸漬される時にふくれの発生を最小にするペイント組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の側面に従い、混合後、水溶液中に以下の成分:
a)第1成分から:
i)少なくとも1種の一般式I:

Si(OR

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして
各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれる]
のモノマー及び少なくとも1種の一般式II:

(R4−mSi(OR II

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ、且つ上記のRの場合と同様に定義され;
式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、
そしてm=1〜3である]
を有するモノマー
ならびに場合により少なくとも1種のコロイドシリカ
から形成されるオリゴマー又はポリマー化合物を含んでなる水性結合剤;
b)第2成分から
i)少なくとも1種の反応性充填剤材料
を含んでなる二成分ペイント組成物を提供する。
【0012】
好ましくは、ペイント組成物は耐蝕ペイント組成物、さらに特定的に耐蝕プライマーペイント組成物である。好ましくは、ペイント組成物は水性ペイント組成物である。
【0013】
好ましくは、ペイント組成物は装飾用ペイント組成物である。より好ましくは、ペイント組成物は保護ペイント組成物である。あるいはまた、ペイント組成物は、好ましくは編織布又は壁用途のための撥水性含浸剤組成物である。
【0014】
有利には、第1の側面に従うペイント組成物は安定であり、水溶性であり、且つ十分な安定性を達成するために極性有機溶媒の存在を必要としない。
【0015】
好ましくは、ペイントは20%(ペイント全体に基づく重量により)より少ない有機溶媒、より好ましくは10%より少ない、そして最も好ましくは5%より少ない有機溶媒を含む。
【0016】
適した反応性充填剤の例には以下の1つもしくはそれより多くが含まれるが、それらに限られない:酸化鉄(薄板状酸化鉄を含む);天然及び沈降硫酸バリウム、バライト、永久白;ケイ酸アルミニウム、カオリン、カオリナイト、チャイナクレー;ケイ酸マグネシウム及びヒドロケイ酸マグネシウム、雲母、タルク、クロライト、トレモライト;シリカ、表面処理されたシリカ、非晶質石英、結晶性石英、ヒュームドシリカ;酸化アルミニウム及び水和物、ボーキサイト、焼成ボーキサイト;炭酸マグネシウムカルシウム、ドロマイト;天然及び沈降炭酸カルシウム;ケイ酸アルミニウム、長石;あられ石閃長岩;ケイ酸カルシウム、ウォラストナイト;酸化亜鉛;リン酸亜鉛;グラファイト;バナジン酸ビスマス;クロム酸鉛;シリシウムカーバイド;ゼオライト;ピロフィライト;ガラスフレーク;リン化鉄;リン化ニッケル;中空球;及びアルミニウム。天然繊維ならびに硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、酸化物及びバナジン酸塩の他の群も可能である。
【0017】
好ましくは、反応性充填剤はアルカリ性充填剤である。例えば反応性充填剤は、方法ISO 787/9又はASTM D821に従って7より高いpHを有する。
【0018】
好ましくは、反応性充填剤は第1成分中に含まれるいずれかの材料と;酸−塩基又はレドックス反応において、好ましくは0〜40℃、より好ましくは10〜25℃の範囲の温度で;自然に反応しなければならない。
【0019】
好ましくは、第1成分は水を含む。好ましくは、第1成分は、方法ISO 787/9又はASTM D821に従って7より低いpHを有する。かくして、好ましくはオリゴマー又はポリマー化合物は酸性の水に基づく化合物である。
【0020】
好ましくは、第1成分は約10%より少ない有機溶媒、より好ましくは約5%より少ない有機溶媒、より好ましくは3%より少ない有機溶媒、そして最も好ましくは約1%より少ない有機溶媒を含む。
【0021】
好ましくは、反応性充填剤は、アルカリ性イオン、例えばカルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、マンガン又は鉄を含有する無機充填剤を含む。
【0022】
適した反応性充填剤のさらに別の例には以下の1つもしくはそれより多くが含まれるが、それらに限られない:炭酸カルシウム、トレモライト性タルク(Tremolitic
talc)、タルク、ウォラストナイト、バライト、ジアトマイト、長石、ピロフィライト、あられ石閃長岩、ドロマイト、クリストバライト、ムスコバイト、金雲母、アルナイト、ベントナイト、カーボナタイト、クレー、コランダム、ホタル石、フラー土、セッコウ、雲母、カンラン石、パーライト、石英、ケイ砂、バーミキュライト、ゼオライト、酸化亜鉛及び酸化アルミニウム。
【0023】
好ましくは、少なくとも1種の反応性充填剤は1(重量)%〜99%の範囲、より好ましくは5%〜60%の範囲の量でペイント組成物中に存在する。
【0024】
好ましくは、オリゴマー又はポリマー化合物は、少なくとも2種の一般式IIのモノマーから形成される。
【0025】
好ましくは、ポリマー又はオリゴマー物質は、少なくとも1種の一般式IIのモノマー及び少なくとも1種のコロイドシリカから形成される。
【0026】
好ましい態様において、オリゴマー又はポリマー化合物は、少なくとも1種の一般式I:

Si(OR

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして
各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれる]
のモノマー及び場合により少なくとも1種のコロイドシリカ;
及び少なくとも1種の一般式II:

(R4−mSi(OR II

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ、且つ上記のRの場合と同様に定義され;
式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、
そしてm=1〜3である]
を有するモノマーから形成される。
【0027】
従って、本発明の第2の側面に従い、水性結合剤を含んでなるペイント組成物を提供し、その水性結合剤はオリゴマー又はポリマー化合物を含み、オリゴマー又はポリマー化合物は少なくとも1種の一般式I:

Si(OR

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして
各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はア
リール基から選ばれる]
のモノマー及び場合により少なくとも1種のコロイドシリカ;
及び少なくとも1種の一般式II:

(R4−mSi(OR II

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ、且つ上記のRの場合と同様に定義され;
式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、
そしてm=1〜3である]
を有するモノマーから形成され、ペイント組成物はさらに少なくとも1種の反応性充填剤材料を含んでなる。
【0028】
好ましくは、少なくとも1種の一般式Iのモノマー:少なくとも1種の一般式IIのモノマーの比(重量による)は、1〜99:99〜1の範囲内である。より好ましくは、少なくとも1種の一般式Iのモノマー:少なくとも1種の一般式IIのモノマーの比(重量による)は、51〜99:49〜1の範囲内である。
【0029】
好ましくは、モノマーI:IIの比(重量による)は、51〜95:49〜5の範囲内である。好ましくは、モノマーI:IIの比(重量による)は、51〜85:49〜15の範囲内である。好ましくは、モノマーI:IIの比(重量による)は、51〜75:49〜25の範囲内である。好ましくは、モノマーI:IIの比(重量による)は、51〜66:49〜34の範囲内である。好ましくは、モノマーI:IIの比(重量による)は、55〜65:45〜35の範囲内である。最も好ましくは、モノマーI:IIの比(重量による)は、約60:40である。
【0030】
重合プロセスの間に、一般式Iのモノマー(存在する場合)、コロイドシリカ(存在する場合)及び一般式IIのモノマーが重合し、すなわちヒドロカルビルオキシ又はアセトキシシランが加水分解し、生成するシラノールが縮合し、アルカノールが放出される。アルカノールを反応混合物から分離し、通常は蒸留し、一般に[−O−Si−O−Si−]主鎖を有するオリゴマー又はポリマー生成物を残すことができる。従ってR及びRは、R及びRの化学的性質ならびに立体的性質のような因子を考慮して、有利な速度でこの重合が進行するのを可能にする適した部分であるように選ばれねばならない。化学的性質という用語により、Si−OR及びSi−ORが加水分解を経、且つ従って重合してアルカノールを遊離させる可能性を意味するのみでなく、反応系中に存在する他の化学品も考慮しなければならず、そして反応条件下でこれらの他の基と優先的に反応せず、従って重合を避けるR及びR基を選ばなければならない。
【0031】
好ましくは、Rは、RO−が優れた離脱基であるように選ばれる。優れた離脱基という用語により、RO−基が、それが結合しているケイ素原子からそれが去った時に優れたエネルギー的安定性を有することを意味する。
【0032】
好ましくは、Rは、RO−が優れた離脱基であるように選ばれる。優れた離脱基という用語により、RO−基が、それが結合しているケイ素原子からそれが去った時に優
れたエネルギー的安定性を有することを意味する。
【0033】
16より小さいか又はそれに等しい、より好ましくは15より小さいか又はそれに等しい、最も好ましくは14より小さいか又はそれに等しいpKa(HO中で298Kにおいて測定される)を有する分子は、優れた離脱基と考えられ得る。
【0034】
好ましくは、Rは独立してアルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アラルキレン又はアリーレン基あるいはそれらの組み合わせから選ばれる。好ましくは、RはC〜C二価有機架橋基である。好ましくは、Rはエチレン基、プロピレン基又はブチレン基から選ばれる。
【0035】
好ましくは、Qは酸素基である。
【0036】
好ましくは、RはH、場合により1個もしくはそれより多い酸素又は硫黄原子で置換されていることができるアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含む。好ましくは、Rは少なくとも1個のエポキシ官能基を含む。好ましくは、Rは少なくとも1個のカルボニル官能基を含む。
【0037】
好ましくは、各Rは独立してH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれる。好ましくは、各RはH基を含み、かくして好ましくは、基−N(Rはアミノ基であることができる。好ましくは、少なくとも1個のR基は末端NH基を含む。
【0038】
好ましくは、少なくとも1個のR基は末端エポキシ基を含む。好ましくは、少なくとも1個のR基は末端アクリレート基を含む。
【0039】
本明細書で用いられる場合、「アルコ(alk)」又は「アルキル」という用語は、他に定義しなければ、直鎖、分枝鎖、環式又は多環式部分又はそれらの組み合わせであり、且つ1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜10個の炭素原子、より好ましくは1〜8個の炭素原子、さらにもっと好ましくは1〜6個の炭素原子、もっとずっと好ましくは1〜4個の炭素原子を含有する飽和炭化水素基に関する。これらの基は、場合によりクロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、ニトロ、OR19、OC(O)R20、C(O)R21、C(O)OR22、NR2324、C(O)NR2526、SR27、C(O)SR27、C(S)NR2526、アリール又はHetで置換されていることができ、ここでR19〜R27はそれぞれ独立して水素、アリール又はアルキルを示し、ならびに/あるいは1個もしくはそれより多い酸素もしくは硫黄原子により、あるいはシラノもしくはジアルキルシロキサン基により中断されていることができる。そのような基の例は、独立してメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、2−メチルブチル、ペンチル、イソ−アミル、ヘキシル、シクロヘキシル、3−メチルペンチル、オクチルなどから選ばれることができる。本明細書で用いられる場合、「アルキレン」という用語は、二価の上記で定義したアルキル基に関する。例えば−CHとして示されるメチルのようなアルキル基は、アルキレンとして示される場合、メチレン、−CH−になる。他のアルキレン基はそれに従って理解されるべきである。
【0040】
本明細書で用いられる場合、「アルケニル」という用語は、1個もしくは数個、好ましくは最高で4個の二重結合を有し、直鎖、分枝鎖、環式又は多環式部分又はそれらの組み合わせであり、且つ2〜18個の炭素原子、好ましくは2〜10個の炭素原子、より好ましくは2〜8個の炭素原子、さらにもっと好ましくは2〜6個の炭素原子、もっとずっと好ましくは2〜4個の炭素原子を含有する炭化水素基に関する。これらの基は、場合によ
りヒドロキシル、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、ニトロ、OR19、OC(O)R20、C(O)R21、C(O)OR22、NR2324、C(O)NR2526、SR27、C(O)SR27、C(S)NR2526、アリール又はHetで置換されていることができ、ここでR19〜R27はそれぞれ独立して水素、アリール又はアルキルを示し、ならびに/あるいは1個もしくはそれより多い酸素もしくは硫黄原子により、あるいはシラノもしくはジアルキルシロキサン基により中断されていることができる。そのような基の例は、独立してビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、1−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、イソプレニル、ファルネシル、ゲラニル、ゲラニルゲラニルなどを含むアルケニル基から選ばれることができる。本明細書で用いられる場合、「アルケニレン」という用語は、二価の上記で定義したアルケニル基に関する。例えば−CH=CHとして示されるエテニルのようなアルケニル基は、アルケニレンとして示される場合、エテニレン、−CH=CH−になる。他のアルケニレン基はそれに従って理解されるべきである。
【0041】
本明細書で用いられる場合、「アルキニル」という用語は、1個もしくは数個、好ましくは最高で4個の三重結合を有し、直鎖、分枝鎖、環式又は多環式部分又はそれらの組み合わせであり、且つ2〜18個の炭素原子、好ましくは2〜10個の炭素原子、より好ましくは2〜8個の炭素原子、さらにもっと好ましくは2〜6個の炭素原子、もっとずっと好ましくは2〜4個の炭素原子を有する炭化水素基に関する。これらの基は場合によりヒドロキシ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、ニトロ、OR19、OC(O)R20、C(O)R21、C(O)OR22、NR2324、C(O)NR2526、SR27、C(O)SR27、C(S)NR2526、アリール又はHetで置換されていることができ、ここでR19〜R27はそれぞれ独立して水素、アリール又は低級アルキルを示し、ならびに/あるいは1個もしくはそれより多い酸素もしくは硫黄原子により、あるいはシラノもしくはジアルキルシロキサン基により中断されていることができる。そのような基の例は、独立してエチニル、プロピニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなどを含むアルキニル基から選ばれることができる。本明細書で用いられる場合、「アルキニレン」という用語は、二価の上記で定義したアルキニル基に関する。例えば−C≡CHとして示されるエチニルのようなアルキニル基は、アルキニレンとして示される場合、エチニレン、−C≡C−になる。他のアルキニレン基はそれに従って理解されるべきである。
【0042】
本明細書で用いられる場合、「アリール」という用語は、芳香族炭化水素から1個の水素の除去により誘導される有機基に関し、各環において最高で7員のいずれの単環式、二環式又は多環式炭素環も含み、ここで少なくとも1個の環は芳香族である。これらの基は場合によりヒドロキシ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、ニトロ、OR19、OC(O)R20、C(O)R21、C(O)OR22、NR2324、C(O)NR2526、SR27、C(O)SR27、C(S)NR2526、アリール又はHetで置換されていることができ、ここでR19〜R27はそれぞれ独立して水素、アリール又は低級アルキルを示し、ならびに/あるいは1個もしくはそれより多い酸素もしくは硫黄原子により、あるいはシラノもしくはジアルキルシリコン基により中断されていることができる。そのような基の例は、独立してフェニル、p−トリル、4−メトキシフェニル、4−(tert−ブトキシ)フェニル、3−メチル−4−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、3−ニトロフェニル、3−アミノフェニル、3−アセトアミドフェニル、4−アセトアミドフェニル、2−メチル−3−アセトアミドフェニル、2−メチル−3−アミノフェニル、3−メチル−4−アミノフェニル、2−アミノ−3−メチルフェニル、2,4−ジメチル−3−アミノフェニル、4−ヒドロキシフェニル、3−メチル−4−ヒドロキシフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、3−アミノ−1−ナフチル、2−メチル−3−アミノ−1−ナフチル、6−アミノ−2−ナフチル、4,6−ジ
メトキシ−2−ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ビフェニル、フェナントリル、アントリル又はアセナフチルなどから選ばれることができる。本明細書で用いられる場合、「アリーレン」という用語は、二価の上記で定義されたアリール基に関する。例えば、−Phとして示されるフェニルのようなアリール基は、アリーレンとして示される場合、フェニレン、−Ph−になる。他のアリーレン基は、それに従って理解されるべきである。
【0043】
本明細書で用いられる場合、「アラルキル」という用語は、式アルキル−アリールの基に関し、ここでアルキル及びアリールは上記で定義されたと同じ意味を有し、そのアルキル又はアリール部分を介して隣接する基に結合することができる。そのような基の例は、独立してベンジル、フェネチル、ジベンジルメチル、メチルフェニルメチル、3−(2−ナフチル)−ブチルなどから選ばれることができる。本明細書で用いられる場合、「アラルキレン」という用語は、二価の上記で定義されたアラルキル基に関する。例えば−Bnとして示されるベンジルのようなアラルキル基は、アラルキレンとして示される場合、ベンジレン、−Bn−になる。他のアラルキレン基は、それに従って理解されるべきである。
【0044】
本明細書で用いられる場合、「Het」という用語は、4〜12員、好ましくは4〜10員環系を含み、その環は窒素、酸素、硫黄及びそれらの組み合わせから選ばれる1個もしくはそれより多いへテロ原子を含有し、且つその環は1個もしくはそれより多い二重結合を含有することができるか、あるいは非−芳香族、部分的に芳香族又は全体的に芳香族性であることができる。環系は単環式、二環式又は縮合であることができる。本明細書で同定される各「Het」基は、場合によりハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、低級アルキル(そのアルキル基は、それ自身が場合により下記で定義される通りに置換されているか又は末端基とされていることができる(terminated))、OR19、OC(O)R20、C(O)R21、C(O)OR22、NR2324、C(O)NR2526、SR27、C(O)SR27又はC(S)NR2526から選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができ、ここでR19〜R27はそれぞれ独立して水素、アリール又は低級アルキル(そのアルキル基は、それ自身が場合により下記で定義される通りに置換されているか又は末端基とされていることができる)を示す。かくして「Het」という用語は、場合により置換されていることができるアゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリル、インドリル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、オキサトリアゾリル、チアトリアゾリル、ピリダジニル、モルホリニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノリニル、イソキノリニル、ピペリジニル、ピラゾリル及びピペラジニルのような基を含む。Hetにおける置換は、Het環の炭素原子におけるか、あるいは適宜1個もしくはそれより多いへテロ原子におけることができる。
【0045】
「Het」基は、Nオキシドの形態にあることもできる。
【0046】
疑問を避けるために、本明細書における複合基中のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルへの言及は、適宜に解釈されるべきであり、例えばアミノアルキル中のアルキル又はアルコキシル中のアルコへの言及は、上記のアルコ又はアルキルとして解釈されるべき等(etc)である。
【0047】
好ましくは、各R基は独立して、水素又はいずれかのC〜Cアルキル基から選ばれる。
【0048】
適したR基の例には以下のいずれかが含まれるが、これらに限られない:水素、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、te
rt−ブチル、ペンチル、2−メチル−ペンチル、3−メチル−ペンチル、4−メチル−ペンチル、シクロペンチル、メチル−シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、トリフルオロアセチル。好ましくは、各R基は独立して、水素又はいずれかのC−Cアルキル基から選ばれる。より好ましくは、各Rは独立して、水素、メチル、エチル、プロピル又はブチル基から選ばれる。最も好ましくは、各Rは独立して、メチル基又はエチル基のいずれかから選ばれる。
【0049】
好ましくは、各R基は独立して:水素、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル又は第3級ブチル基のいずれかから選ばれる。特に好ましい態様において、各R33基は独立して、水素、メチル又はエチルから選ばれる。
【0050】
好ましくは、各R基は独立して:水素、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル又は第3級ブチル基のいずれかから選ばれる。特に好ましい態様において、各R33基は独立して、水素、メチル又はエチルから選ばれる。
【0051】
好ましくは、各R基は独立して、水素又はいずれかのC〜Cアルキル基から選ばれる。適したR基の例には、水素、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、ブチル、イソ−ブチル、2 メチル ブチル、3 メチル ブチル、第3級ブチル、ペンチル、2 メチル ペンチル、3 メチル ペンチル、4 メチル ペンチル、シクロペンチル、メチル シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシルが含まれるが、これらに限られない。より好ましくは、各R基は独立して、水素又はいずれかのC−Cアルキル基から選ばれる。より好ましくは、各R基は独立して、水素、メチル、エチル、プロピル又はブチル基あるいはそれらの分枝変異体から選ばれる。最も好ましくは、各R基は独立して、メチル基又はエチル基のいずれかから選ばれる。
【0052】
適したR基の例には:水素、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、オクチル、ビニル、フェニル、3−グリシジルオキシプロピル、3,4−エポキシシクロヘキシル−エチル、3−メタクリロイルオキシプロピル、アセトキシエチル、アセトキシメチル、メルカプトプロピル、アルキルアミノが含まれるが、これらに限られない。
【0053】
好ましくは、m=2又は3である。最も好ましくは、m=3である。
【0054】
一般的構造Iを有する適した化合物の例には以下のいずれかが含まれるが、これらに限られない:テトラメチルシリケート;テトラエチルシリケート;テトラプロピリシリケート;テトラブチルシリケート;テトラペンチルシリケート;テトラヘキシルシリケート;テトライソ−プロピルシリケート。
【0055】
用いることができる一般的構造IIを有する適した化合物の例には、以下のいずれかが含まれるが、これらに限られない:3−(グリシジルオキシプロピル)−トリメトキシシラン(CAS RN:[2530−83−8])、3−(グリシジルオキシプロピル)−トリエトキシシラン(CAS RN:[2602−34−8])、3−(グリシジルオキシプロピル)−メチルジエトキシシラン(CAS RN:[2897−60−1])、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチルトリメトキシシラン(CAS RN:[3388−04−3])、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチルトリエトキシシラン(CAS RN:[10217−34−2])、3−(メタクリロイルオキシプロピル)−トリメトキシシラン(CAS RN:[2530−85−0])、3−(メタ
クリロイルオキシプロピル)−トリエトキシシラン(CAS RN:[21142−229−0])、3−(メタクリロイルオキシプロピル)−メチルジエトキシシラン(CAS
RN:[65100−04−1])、3−(アクリロイルオキシプロピル)−トリエトキシシラン(CAS RN:[21142−29−0])、アセトキシメチルトリエトキシシラン(CAS RN:5630−83−1)、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン(CAS RN:14814−09−6)、3−アミノプロピルトリエトキシシラン(CAS 919−30−2)。
【0056】
特に好ましい態様において、オリゴマー又はポリマー物質は少なくとも1種の一般式Iのモノマー及び少なくとも1種の一般式IIのモノマーから形成され、その少なくとも1種の一般式IIのモノマーは末端エポキシ基又はアクリレート基を含む。
【0057】
好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質は、(重量によりオリゴマー又はポリマー物質の製造に用いられる合計モノマーの)50〜70%の少なくとも1種の一般式Iのモノマーから形成される。好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質は、(重量によりオリゴマー又はポリマー物質の製造に用いられる合計モノマーの)55〜65%の少なくとも1種の一般式Iのモノマーから形成される。好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質は、(重量によりオリゴマー又はポリマー物質の製造に用いられる合計モノマーの)約60%の少なくとも1種の一般式Iのモノマーから形成される。
【0058】
好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質は、(重量によりオリゴマー又はポリマー物質の製造に用いられる合計モノマーの)30〜50%の少なくとも1種の一般式IIのモノマーから形成される。好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質はさらに、(重量によりオリゴマー又はポリマー物質の製造に用いられる合計モノマーの)35〜45%の少なくとも1種の一般式IIのモノマーから形成される。好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質はさらに、(重量によりオリゴマー又はポリマー物質の製造に用いられる合計モノマーの)約40%の少なくとも1種の一般式IIのモノマーから形成される。
【0059】
好ましくは、ポリマー又はオリゴマー物質は、少なくとも1種の一般式Iのモノマー及び少なくとも1種のコロイドシリカから形成される。
【0060】
疑問を避けるために、本明細書で用いられる「コロイドシリカ」という用語は、好ましくは1種もしくはそれより多い金属イオンにより安定化されたシリカのコロイド懸濁液に関する。1種もしくはそれより多い金属イオンは、例えばLi又はNaであることができる。
【0061】
好ましくは、コロイドシリカは水分散液の形態で存在する。
【0062】
好ましくは、モノマーI:II:SiO(コロイドシリカ中の)の比(重量による)は、約50〜70:50〜30:0.1〜5である。好ましくは、モノマーI:II:SiO(コロイドシリカ中の)の比(重量による)は、約55〜65:45〜35:1〜4である。最も好ましくは、モノマーI:II:SiO(コロイドシリカ中の)の比(重量による)は、約58.5:39:2.5である。
【0063】
適したコロイドシリカの例には、Bidzil(RTM) CC30(Eka Chemicalsから商業的に入手可能)、Kostrosol 0820 BS(Chemiewerke Bad Kostritzから商業的に入手可能)が含まれる。
【0064】
好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質は、結合剤組成物の1乾燥重量%〜99乾燥重量%、より好ましくは1乾燥重量%〜70乾燥重量%で水性結合剤組成物中に存在する
。好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質は、結合剤組成物の5〜60乾燥重量%で水性結合剤組成物中に存在する。より好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質は、結合剤組成物の5乾燥重量%〜50乾燥重量%の量で水性結合剤組成物中に存在し、より好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質は、結合剤組成物の6乾燥重量%〜40乾燥重量%の量で水性結合剤組成物中に存在し、より好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質は、結合剤組成物の8乾燥重量%〜30乾燥重量%の量で水性結合剤組成物中に存在し、そして最も好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質は、結合剤組成物の15乾燥重量%〜20乾燥重量%の量で水性結合剤組成物中に存在する。
【0065】
本発明の第3の側面に従い、第1成分を第2成分と接触させることを含んでなるペイント組成物の調製方法を提供し、第1成分は水性結合剤を含んでなり、水性結合剤はオリゴマー又はポリマー化合物を含み、オリゴマー又はポリマー化合物は、少なくとも1種の一般式I:

Si(OR

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして
各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれる]
のモノマー及び少なくとも1種の一般式II:

(R4−mSi(OR II

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ、且つ上記のRの場合と同様に定義され;
式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、
そしてm=1〜3である]
を有するモノマーならびに場合により少なくとも1種のコロイドシリカから形成され;
第2成分は反応性充填剤材料を含んでなる。
【0066】
好ましくは、ポリマー又はオリゴマー物質は、少なくとも1種の一般式IIのモノマー及び少なくとも1種のコロイドシリカから形成される。
【0067】
本発明の第4の側面に従い、少なくとも1種の反応性充填剤材料及び結合剤を含んでなるペイント組成物を提供し、結合剤はオリゴマー又はポリマー材料を含み、オリゴマー又はポリマー材料は以下の方法:
i)少なくとも1種の一般式I:

Si(OR

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして
各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はア
リール基から選ばれる]
のモノマー及び少なくとも1種の一般式II:

(R4−mSi(OR II

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ、且つ上記のRの場合と同様に定義され;
式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、
そしてm=1〜3である]
を有するモノマー;
ならびに場合により少なくとも1種のコロイドシリカ
を含んでなる反応相を形成せしめ;
ii)反応相の成分をRO−除去剤と接触させ;
iii)反応相の成分を反応させてオリゴマー又はポリマーを形成せしめる
方法により形成される。
【0068】
好ましくは、ポリマー又はオリゴマー物質は、少なくとも1種の一般式IIのモノマー及び少なくとも1種のコロイドシリカから形成される。
【0069】
本発明の第5の側面に従い、少なくとも1種の反応性充填剤材料及び結合剤を接触させることを含んでなるペイント組成物の調製方法を提供し、結合剤はオリゴマー又はポリマー材料を含み、オリゴマー又はポリマー材料は以下の方法:
i)少なくとも1種の一般式I:

Si(OR

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして
各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれる]
のモノマー及び少なくとも1種の一般式II:

(R4−mSi(OR II

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ、且つ上記のRの場合と同様に定義され;
式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、
そしてm=1〜3である]
を有するモノマー;
ならびに場合により少なくとも1種のコロイドシリカ
を含んでなる反応相を形成せしめ;
ii)反応相の成分をRO−除去剤と接触させ;
iii)反応相の成分を反応させてオリゴマー又はポリマーを形成せしめる
方法により形成される。
【0070】
好ましくは、ポリマー又はオリゴマー物質は、少なくとも1種の一般式IIのモノマー及び少なくとも1種のコロイドシリカから形成される。
【0071】
好ましい態様において、オリゴマー又はポリマー材料の形成方法の段階i)は、以下の通りであることができる:
i)少なくとも1種の一般式I:

Si(OR

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして
各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれる]
のモノマー及び場合により少なくとも1種のコロイドシリカ;
及び少なくとも1種の一般式II:

(R4−mSi(OR II

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ、且つ上記のRの場合と同様に定義され;
式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、
そしてm=1〜3である]
を有するモノマー
を含んでなる反応相を形成せしめる。
【0072】
好ましくは、ポリマー又はオリゴマー物質は、少なくとも1種の一般式Iのモノマー及び少なくとも1種のコロイドシリカから形成される。
【0073】
好ましくは、少なくとも1種の一般式Iのモノマー:少なくとも1種の一般式IIのモノマーの比(重量による)は、1〜99:99〜1の範囲内である。より好ましくは、少なくとも1種の一般式Iのモノマー:少なくとも1種の一般式IIのモノマーの比(重量による)は、51〜99:49〜1の範囲内である。
【0074】
好ましくは、モノマーI:IIの比(重量による)は、51〜95:49〜5の範囲内である。好ましくは、モノマーI:IIの比(重量による)は、51〜85:49〜15の範囲内である。好ましくは、モノマーI:IIの比(重量による)は、51〜75:49〜25の範囲内である。好ましくは、モノマーI:IIの比(重量による)は、51〜
66:49〜34の範囲内である。好ましくは、モノマーI:IIの比(重量による)は、55〜65:45〜35の範囲内である。最も好ましくは、モノマーI:IIの比(重量による)は、約60:40である。
【0075】
好ましい態様において、段階ii)は以下の通りであることができる:
ii)反応相の成分をRO−除去剤及び/又はRO−除去剤と接触させる。
【0076】
好ましくは、オリゴマー又はポリマー物質の製造方法は、放出されるアルカノール、RCOOH、RCOOH及び/又は水を除去するさらなる段階を含む。
【0077】
好ましくは、放出されるアルカノール、RCOOH、RCOOH及び/又は水を、例えば蒸留のようないずれの方法によって除去することもできる。
【0078】
好ましい態様において、放出されるアルカノール、RCOOH、RCOOH及び/又は水を、方法の段階(iii)の間に除去する。例えば放出されるアルカノール、RCOOH、RCOOH及び/又は水を、反応中にそれが生成する時に除去することができる(例えば蒸留により)。
【0079】
除去されるアルカノール、RCOOH、RCOOH及び/又は水を、例えば少なくとも1種の酸のような他の成分により置き換えることができる。
【0080】
好ましくは、RO−除去剤は水を含む。好ましくは、RO−除去剤はさらに少なくとも1種のアルカノールを含む。好ましくは、RO−除去剤は水及び少なくとも1種のアルカノールの混合物を含む。好ましくは、少なくとも1種のアルカノールは100℃より低い(10Paの圧力で測定される)沸点を有する。好ましくは、少なくとも1種のアルカノールは、いずれかのC〜Cアルコールである。好ましくは、少なくとも1種のアルカノールは、いずれかのC〜Cアルコールである。適した少なくとも1種のアルカノールの例には、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールなどが含まれるが、これらに限られない。
【0081】
好ましくは、少なくとも1種のアルカノールは、少なくとも1種の一般式Iのモノマー及び少なくとも1種の一般式IIを有する第2のモノマーと一緒に加えられるか、あるいはまた、少なくとも1種のアルカノール/水混合物を、少なくとも1種の一般式Iのモノマー及び少なくとも1種の一般式IIを有する第2のモノマーに加えることができる。好ましくは、少なくとも1種のアルカノールは、少なくとも1種の一般式Iのモノマー及び少なくとも1種の一般式IIを有する第2のモノマーの合計重量の1〜40重量%の量で反応混合物中に存在する。より好ましくは、少なくとも1種のアルカノールは、少なくとも1種の一般式Iのモノマー及び少なくとも1種の一般式IIを有する第2のモノマーの合計重量の5〜25重量%の量で反応混合物中に存在する。
【0082】
O−除去剤に関する上記の好ましい特徴がRO−除去剤に類似して適用されることは、当該技術分野における熟練者により認められるべきである。
【0083】
好ましくは、段階(ii)は0℃〜70℃の温度で行なわれる。より好ましくは、段階(ii)は10℃〜60℃の温度で行なわれる。より好ましくは、段階(ii)は20℃〜50℃の温度で行なわれる。最も好ましくは、段階(ii)は30℃〜40℃の温度で行なわれる。
【0084】
好ましくは、段階(iii)の反応は0℃〜90℃の温度で行なわれる。より好ましくは、反応は10℃〜90℃の温度で行なわれる。より好ましくは、反応は40℃〜90℃
の温度で行なわれる。最も好ましくは、反応は80℃〜90℃の温度で行なわれる。好ましくは、段階(iii)の反応は少なくとも1種の触媒の存在下で行なわれる。
【0085】
好ましくは、触媒はいずれかの適した触媒を含む。好ましくは、触媒は遷移金属あるいは14又は15族キレート化合物を含む。好ましくは、触媒は遷移金属あるいは14又は15族有機キレート化合物を含む。好ましくは、触媒は遷移金属あるいは14又は15族アルコキシキレート化合物を含む。好ましくは、触媒は水溶性である。より好ましくは、触媒は遷移金属あるいは14又は15族ポリ−アルコキシキレート化合物を含む。アルカノールアミン誘導体により触媒を安定化することができる。好ましくは、触媒は以下のいずれかの化合物から選ばれる:チタン、ジルコニウム、ハフニウム、錫、アンチモン又はゲルマニウム。特に好ましい態様において、触媒は、アルカノールアミン誘導体により安定化された水溶性アルコキシチタネート、ジルコネート又はスタンネート化合物を含む。最も好ましくは、触媒はアルコキシチタネート化合物を含む。
【0086】
適した触媒の例には、DuPontから商業的に入手可能なTYZOR(RTM)及びJohnson Mattheyから商業的に入手可能なVERTEC(RTM)が含まれる。
【0087】
好ましくは、反応は、結合剤の安定性に適合する範囲内の適したpHで行なわれる。
【0088】
好ましくは、反応混合物のpHを調整するように働くことができるpH調整剤の存在下で反応を行なう。好ましくは、pH調整剤は少なくとも1種の酸を含む。
【0089】
好ましくは、pH調整剤は、反応混合物のpHを6〜1、より好ましくは5〜1、そして最も好ましくは4〜1.5に調整するのに十分な量で反応中に存在する。
【0090】
1つの態様において、pH調整剤は、反応の間に生成する酸、RCOOHを含むことができる。
【0091】
代わりに、又はさらに、pH調整剤は反応の間に生成する酸、RCOOHを含むことができる。
【0092】
好ましくは、少なくとも1種の酸はいずれかの適した有機又は無機酸である。好ましくは、少なくとも1種の酸は、298Kにおける水溶液中で5より低い、より好ましくは4より低いpKaを有する。
【0093】
好ましくは、pH調整剤は強いブレンステッド酸である。強いブレンステッド酸により、−12〜−5、そして好ましくは−10〜−6のpKa(298Kにおける水溶液中で)を有するブレンステッド酸を意味する。
【0094】
代わりに、又はさらに、pH調整剤は弱いブレンステッド酸であることができる。弱いブレンステッド酸により、−5〜+10、そして好ましくは+3〜+5のpKa(298Kにおける水溶液中で)を有するブレンステッド酸を意味する。
【0095】
好ましくは、少なくとも1種の酸は水溶性である。
【0096】
好ましくは、少なくとも1種の酸はいずれかのC〜C10有機酸、より好ましくは、いずれかのC〜C有機酸を含む。好ましくは、少なくとも1種の酸はいずれかの低級アルキル酸を含む。
【0097】
適した少なくとも1種の酸の例には、単独の又は組み合わされた以下のいずれかが含まれるが、これらに限られない:ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、クエン酸、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、ホウ酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸。
【0098】
少なくとも1種の酸は、代わりに、又はさらに、少なくとも1種の水溶性ルイス酸を含むことができる。適したルイス酸の例にはLiCl、FeCl、ZnCl、CaClなどが含まれるが、これらに限られない。
【0099】
本明細書におけるpHへの言及は、水溶液中で298Kにおいて測定されるpHとみなされるべきである。
【0100】
本発明の第3及び第4の側面の成分を、いずれの順序で接触させることもできる。例えば少なくとも1種の酸を最初にシランに導入し、次いで後者を水又は水/少なくとも1種のアルカノール混合物に導入することができるか、あるいはまた、シラン、少なくとも1種の酸及び水又は水/少なくとも1種のアルカノール混合物をすべて同時に導入することができる。重合反応の異なる段階に、異なる量の少なくとも1種の酸を加えることにより、有益な結果を達成することができる。
【0101】
結合剤の調製の間に、添加物又は安定剤を導入することもできる。そのようなものの例にはコロイドシリカ、シリカゾル、消泡剤又は緩衝剤が含まれるが、これらに限られない。
【0102】
方法の1つの態様は、RO−及び/又はRO−除去剤を他の成分に加えることを含む。別の態様において、反応相及びもしあれば他の薬剤を、RO−及び/又はRO−除去剤に加える。さらに別の態様において、反応相の一部をRO−及び/又はRO−除去剤と混合し、次いで成分の残りに加える。
【0103】
アルカノール、RCOOH、RCOOH及び/又は水の除去は、大気圧において、又は真空下で行なうことができる。除去は、混合段階の間ならびにシランの加水分解の完了後に始まることができる。シランの加水分解の進展を通常の分析法、例えばガスクロマトグラフィー、赤外分光分析、ラーマン分光分析又は核磁気共鳴により、監視することができる。
【0104】
除去されたアルカノール、RCOOH、RCOOH及び/又は水の量を、いずれかの適した分析法により決定することができる。
【0105】
重合反応において用いられるRO−及び/又はRO−除去剤の量を調節して、蒸留プロセスの後に所望の最終的な固体の量に達せしめることができる。方法の間、又は好ましくは実質的に方法の完了後に、アルカノールの重量をRO−及び/又はRO−除去剤中の同じ重量により置き換えることができる。
【0106】
ペイントは、水に基づくいずれかのシリコーン装飾もしくは保護ペイント、例えばコンクリート及び正面のための撥水性、防汚性ペイント、屋内及び屋外壁のための含浸剤、編織布のための撥水剤であることができる。好ましくは、ペイントは耐蝕ペイントである。好ましくは、ペイントはプライマー、より好ましくはショッププライマーである。特に好ましい態様において、ペイントは溶接性ショッププライマー(weldable shop primer)である。
【0107】
本発明の第6の側面に従い:
i)本発明の上記の側面のいずれかにおいて定義された水性結合剤組成物を含んでなる第1成分;ならびに
ii)少なくとも1種の反応性充填剤を含んでなる第2成分
を含んでなる二成分ペイント組成物を提供する。
【0108】
二成分ペイント組成物は、以下の1つもしくはそれより多くをいずれかの成分中にさらに含むことができる:不導性顔料、増粘剤、流動学的添加物、コロイドシリカ、コーティングされたコロイドシリカ及び/又は少なくとも1種のシリカゾル。好ましくは、第1成分は以下の1つもしくはそれより多くをさらに含む:不導性顔料、増粘剤、流動学的添加物、コロイドシリカ、コーティングされたコロイドシリカ又はシリカゾル。
【0109】
適した不導性顔料の例には二酸化チタン、赤色酸化鉄、炭酸カルシウム、タルク、ケイ酸アルミニウム及び黄色酸化鉄が含まれる。
【0110】
好ましくは、二成分ペイント組成物は、少なくとも1種の充填剤を含む。好ましくは、第2成分は粉末である。好ましくは、少なくとも1種の充填剤は第2成分中に、好ましくは第2成分の乾燥重量の1〜99%の量で存在する。より好ましくは、少なくとも1種の充填剤は第2成分中に、第2成分の乾燥重量の20〜80%の量で存在する。より好ましくは、少なくとも1種の充填剤は第2成分中に、第2成分の乾燥重量の30〜60%の量で存在する。最も好ましくは、少なくとも1種の充填剤は第2成分中に、第2成分の乾燥重量の40〜50%の量で存在する。
【0111】
好ましくは、少なくとも1種の充填剤は無機充填剤を含む。
【0112】
好ましくは、少なくとも1種の充填剤は以下の1つもしくはそれより多くを含む:酸化鉄(薄板状酸化鉄以外);天然及び沈降硫酸バリウム、バライト、永久白;ケイ酸アルミニウム、カオリン、カオリナイト、チャイナクレー;ケイ酸マグネシウム及びヒドロケイ酸マグネシウム、雲母、タルク、クロライト、トレモライト;シリカ、表面処理されたシリカ、非晶質石英、結晶性石英、ヒュームドシリカ;酸化アルミニウム及び水和物、ボーキサイト、焼成ボーキサイト;炭酸マグネシウムカルシウム、ドロマイト;天然及び沈降炭酸カルシウム;ケイ酸アルミニウム、長石;あられ石閃長岩;ケイ酸カルシウム、ウォラストナイト;酸化亜鉛;リン酸亜鉛;グラファイト;バナジン酸ビスマス;クロム酸鉛;シリシウムカーバイド;ゼオライト;ピロフィライト;ガラスフレーク;リン化鉄;リン化ニッケル;中空球;及びアルミニウム。硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、酸化物及びバナジン酸塩の他の群も可能である。
【0113】
好ましくは、第2成分は亜鉛を含む。好ましくは、亜鉛は微粉砕された亜鉛、亜鉛フレーク、亜鉛粉末又は亜鉛末として存在する。好ましくは、亜鉛は第2成分の乾燥重量の1〜99%の量で第2成分中に存在する。より好ましくは、亜鉛は第2成分の乾燥重量の20〜80%の量で第2成分中に存在する。より好ましくは、亜鉛は第2成分の乾燥重量の30〜60%の量で第2成分中に存在する。最も好ましくは、亜鉛は第2成分の乾燥重量の40〜50%の量で第2成分中に存在する。
【0114】
好ましくは、二成分ペイント組成物は有色顔料を含む。好ましくは、有色顔料は第1又は第2のいずれかの成分中に、それが存在するいずれかの成分の乾燥重量の0.1〜50%の量で存在する。より好ましくは、有色顔料は第1又は第2のいずれかの成分中に、それが存在するいずれかの成分の乾燥重量の1〜15%の量で存在する。
【0115】
好ましくは、第2成分は導電性顔料を含む。導電性顔料は、耐蝕性(亜鉛粒子を基質と電気的に接続することにより)及びアーク溶接性の両方を向上させることが知られている
。好ましくは、導電性顔料は薄板状酸化鉄、鉄合金(ferro alloy)、リン化二鉄、銅フレーク、ニッケルフレーク、ステンレススチールフレーク、アルミニウムフレークなどから選ばれる。好ましくは、導電性顔料は、第2成分の乾燥重量の60〜20%の量で第2成分中に存在する。より好ましくは、導電性顔料は、第2成分の乾燥重量の40〜25%の量で第2成分中に存在する。
【0116】
場合により、二成分ペイント組成物は、沈降防止剤、脱泡剤、増粘剤、防錆剤又は湿潤剤のような適した添加物をさらに含むことができる。
【0117】
典型的な増粘剤はアクリレートポリマー又はヒドロキシエチルセルロースポリマーであり;用いられる場合、それらは二成分ペイント組成物の乾燥重量の2%w/wまで、より好ましくは二成分ペイント組成物の乾燥重量の1%w/wまでの量で好適に加えられる。典型的な沈降防止剤は、ベントナイトのようなクレー型材料、グリセロールトリヒドロキシステアレート、ポリアミド又はポリエチレンワックスであり;用いられる場合、それらは二成分ペイント組成物の乾燥重量の4%w/wまで、より好ましくは二成分ペイント組成物の乾燥重量の2%w/wまでの量で好適に加えられる。典型的な湿潤剤はエトキシル化アルカノール(例えばCAS RN=68439−45−2を有する生成物)である。
【0118】
場合により、二成分ペイント組成物は適した耐蝕性顔料、例えばモリブデート、ホスフェート、ボレート又は酸化亜鉛をさらに含むことができる。
【0119】
場合により、二成分ペイント組成物は、適した触媒をさらに含むことができる。好ましくは、触媒は遷移金属あるいは14又は15族キレート化合物を含む。好ましくは、触媒は遷移金属あるいは14又は15族有機キレート化合物を含む。好ましくは、触媒は遷移金属あるいは14又は15族アルコキシキレート化合物を含む。好ましくは、触媒は水溶性である。より好ましくは、触媒は遷移金属あるいは14又は15族ポリ−アルコキシキレート化合物を含む。アルカノールアミン誘導体により触媒を安定化することができる。好ましくは、触媒は以下のいずれかの化合物から選ばれる:チタン、ジルコニウム、ハフニウム、錫、アンチモン又はゲルマニウム。特に好ましい態様において、触媒は、アルカノールアミン誘導体により安定化された水溶性アルコキシチタネート、ジルコネート又はスタンネート化合物を含む。最も好ましくは、触媒はアルコキシチタネート化合物を含む。
【0120】
適した触媒の例には、DuPontから商業的に入手可能なTYZOR LA(RTM)又はJohnson Mattheyから商業的に入手可能なVERTEC XL175(RTM)が含まれるが、これらに限られない。
【0121】
好ましくは、第1及び第2成分の間の成分の重量による混合比は、1:20〜1:0.05、より好ましくは1:10〜1:0.1、最も好ましくは1:2〜1:0.1にある。
【0122】
二成分ペイント組成物の2つの成分は、好ましくは基質へのペイント組成物の適用の実質的に直前に;好ましくは適用から2時間より短時間前に、より好ましくは適用から1時間より短時間前に、最も好ましくは適用から30分より短時間前に互いに導入される。2つの成分は、好ましくは使用前に一緒に混合される。
【0123】
好ましくは、二成分ペイント組成物のパーセンーテジw/w固体は70%〜10%、より好ましくは40%〜20%、そして最も好ましくは35%〜25%である。
【0124】
好ましくは、二成分ペイント組成物を基質に適用した後、それを硬化して乾燥フィルム
を形成する。好ましくは、亜鉛末が乾燥フィルムの80重量%〜1重量%、より好ましくは60重量%〜20重量%、そして最も好ましくは50重量%〜30重量%で乾燥フィルム中に存在する。
【0125】
本発明の第7の側面に従い、第1、第2、第4又は第6の側面のいずれかのペイント組成物に由来するコーティングを提供する。
【0126】
本発明の第8の側面に従い、第1、第2、第4又は第6の側面のいずれかのペイント組成物に由来する少なくとも1つのコーティング層を含んでなる基質を提供する。
【0127】
本明細書に開示される特徴のすべてを、上記の側面のいずれとも、且つどのような組み合わせにおいても組み合わせることができる。
【実施例】
【0128】
結合剤1
91gの3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、136.6gのテトラエチルシリケートを攪拌する。次いで温度を35℃より低く保ちながら、2.3gのギ酸を含有する662.5gの水を、30分の間に滴下する。滴下の最後に、温度を85℃に15分間上げ、次いでメタノール及びエタノールの混合物の蒸留を保持するように上げ、温度が99℃に達したら蒸留を停止する。指標のために(for indication)、約267mlの体積を蒸留トラップ中に集め、約17.5%の結合剤の重量固体に導く。
【0129】
結合剤2
80.2gの3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、120.3gのテトラエチルシリケートを攪拌する。次いで温度を35℃より低く保ちながら、2.2gのギ酸及び17.16gのBindzil CC30を含有する629.8gの水を、30分の間に滴下する。滴下の最後に、温度を85℃に45分間上げ、次いでメタノール及びエタノールの混合物の蒸留まで上げ、反応器の温度が100℃に達したら蒸留を停止する。指標のために、約241mlの体積を蒸留トラップ中に集め、約17.0%の結合剤の重量固体に導く。
【0130】
用いられるシランはDegussa AGから商業的に入手可能である。
【0131】
以下の実施例はペイント調製物の実施例である。ペイント調製物は、水性結合剤に充填剤混合物を加え、次いで手動で攪拌することにより調製される。
【0132】
【表1】

【0133】
Westmin D30Eは、Mondo Mineralsから商業的に入手可能であり、Nyad M1250は、Nyco Mineralsから商業的に入手可能であり、亜鉛末標準7及び酸化亜鉛LFは、Umicoreから商業的に入手可能であり、そしてMioxは、Kaertnerから入手可能な薄板状酸化鉄に関する一般的な略語である。
【0134】
フィルム性
【表2】

【0135】
コーティング上で湿った綿布を軽い圧力で前後にこすることにより、水二重摩擦(water double rubs)を測定する。>200の摩擦が得られたら、我々はコーティングが適切に硬化されていると言うことができる。コーティングが基質から容易に拭い取られたら、我々はコーティングが硬化されていないと言うことができる(メチルエチルケトンを用いる50の二重摩擦が十分な硬化を示す試験法ASTM D4752を参照されたい)。
【0136】
本出願と関連して本明細書と同時に又はそれより前に申請され、本明細書と共に公開されているすべての論文及び文書に注目し、すべてのそのような論文及び文書の内容は、引用することにより本明細書の内容となる。
【0137】
本明細書(いずれの添付の請求項、要約及び図面をも含む)において開示されるすべての特徴ならびにそのように開示される方法又はプロセスのすべての段階は、そのような特徴及び/又は段階の少なくともいくつかが互いに排他的である組み合わせを除いて、どのような組み合わせにおいても組み合わせることができる。
【0138】
本明細書(いずれの添付の請求項、要約及び図面をも含む)において開示されるそれぞれの特徴を、他に明白にことわらなければ、同じ、同等の又は類似の目的のために働く別の特徴により置き換えることができる。かくして他に明白にことわらなければ、開示されるそれぞれの特徴は、同等の又は類似の特徴の一般的な系列の単に1つの例である。
【0139】
本発明は、前記の態様の詳細に制限されない。本発明は、本明細書(いずれの添付の請求項、要約及び図面をも含む)において開示される特徴のいずれの新規な1つ又はいずれの新規な組み合わせにも、あるいはそのように開示される方法又はプロセスの段階のいずれの新規な1つ又はいずれの新規な組み合わせにも拡張される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
混合後、水溶液中に以下の成分:
a)第1成分から:
i)少なくとも1種の一般式I:

Si(OR

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして
各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれる]
のモノマー及び少なくとも1種の一般式II:

(R4−mSi(OR II

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ且つ上記のRの場合と同様に定義され;
式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、
そしてm=1〜3である]
を有するモノマー
ならびに場合により少なくとも1種のコロイドシリカ
から形成されるオリゴマー又はポリマー化合物を含んでなる水性結合剤;
b)第2成分から
i)少なくとも1種の反応性充填剤材料
を含んでなる二成分ペイント組成物(paint composition)。
【請求項2】
少なくとも1種の一般式I:

Si(OR

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして
各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれる]
のモノマー及び少なくとも1種の一般式II:

(R4−mSi(OR II

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ、且つ上記のR
の場合と同様に定義され;
式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、
そしてm=1〜3である]
を有するモノマー
ならびに場合により少なくとも1種のコロイドシリカ
から形成されるオリゴマー又はポリマー化合物を含んでなる水性結合剤を含んでなるペイント組成物であって、さらに少なくとも1種の反応性充填剤材料を含んでなるペイント組成物。
【請求項3】
少なくとも1種の反応性充填剤材料がアルカリ性充填剤材料である請求項1又は請求項2のいずれかに従うペイント組成物。
【請求項4】
少なくとも1個のR基が末端エポキシ基を含んでなる請求項1〜3のいずれかに従うペイント組成物。
【請求項5】
少なくとも1個のR基が末端アクリレート基を含んでなる請求項1〜4のいずれかに従うペイント組成物。
【請求項6】
一般式IIのモノマーが以下:3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシランの1つもしくはそれより多くから選ばれる請求項1〜5のいずれかに従うペイント組成物。
【請求項7】
一般式Iのモノマーがテトラ(メトキシ)シラン又はテトラ(エトキシ)シランから選ばれる請求項2又は請求項2に従属する場合の請求項3〜6のいずれかに従うペイント組成物。
【請求項8】
オリゴマー又はポリマー物質が、結合剤組成物の99乾燥重量%〜1乾燥重量%で水性結合剤中に存在する請求項1〜7のいずれかに従うペイント組成物。
【請求項9】
第1成分を第2成分と接触させることを含んでなるペイント組成物の調製方法であって、第1成分は水性結合剤を含んでなり、水性結合剤はオリゴマー又はポリマー化合物を含んでなり、オリゴマー又はポリマー化合物は、少なくとも1種の一般式I:

Si(OR

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして
各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれる]
のモノマー及び少なくとも1種の一般式II:

(R4−mSi(OR II

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、ア
ラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ、且つ上記のRの場合と同様に定義され;
式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、
そしてm=1〜3である]
を有するモノマー
ならびに場合により少なくとも1種のコロイドシリカ
から形成され;
第2成分は反応性充填剤材料を含んでなる調製方法。
【請求項10】
少なくとも1種の反応性充填剤材料及び結合剤を含んでなるペイント組成物であって、結合剤はオリゴマー又はポリマー材料を含み、オリゴマー又はポリマー材料は以下の方法:
i)少なくとも1種の一般式I:

Si(OR

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして
各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれる]
のモノマー及び少なくとも1種の一般式II:

(R4−mSi(OR II

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ、且つ上記のRの場合と同様に定義され;
式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、
そしてm=1〜3である]
を有するモノマー;
ならびに場合により少なくとも1種のコロイドシリカ
を含んでなる反応相を形成せしめ;
ii)反応相の成分をRO−除去剤と接触させ;
iii)反応相の成分を反応させてオリゴマー又はポリマーを形成せしめる
方法により形成されるペイント組成物。
【請求項11】
少なくとも1種の反応性充填剤材料及び結合剤を接触させることを含んでなるペイント組成物の調製方法であって、結合剤はオリゴマー又はポリマー材料を含み、オリゴマー又はポリマー材料は以下の方法:
i)少なくとも1種の一般式I:

Si(OR

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、そして
各R基は独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれる]
のモノマー及び少なくとも1種の一般式II:

(R4−mSi(OR II

[式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基から選ばれ、且つここで少なくとも1個の−R基は基−RQR又は−RN(Rを含んでなり、ここでRはC〜C10二価有機架橋基であり、Qは酸素又は硫黄基から選ばれ、そしてRはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル又はアリール基を含んでなり、そして各Rは独立して選ばれ、且つ上記のRの場合と同様に定義され;
式中、各Rは独立して水素あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、アリール又は−(C=O)R基から選ばれ、ここでRは上記のRの場合と同様に定義され、
そしてm=1〜3である]
を有するモノマー;
ならびに場合により少なくとも1種のコロイドシリカ
を含んでなる反応相を形成せしめ;
ii)反応相の成分をRO−除去剤と接触させ;
iii)反応相の成分を反応させてオリゴマー又はポリマーを形成せしめる
方法により形成される調製方法。
【請求項12】
オリゴマー又はポリマー材料を形成する方法が、放出されるアルカノール、RCOOH、RCOOH及び/又は水の除去のさらなる段階を含む請求項11に従う方法。
【請求項13】
反応混合物のpHを6〜1に調整するように働くことができるpH調整剤の存在下で反応を行なう請求項11又は請求項12に従う方法。
【請求項14】
pH調整剤が反応の間に生成する酸RCOOH又はRCOOHを含んでなる、請求項12に従属する場合の請求項13に従う方法。
【請求項15】
ペイント組成物が溶接性ショッププライマー(weldable shop primer)である請求項1〜8及び請求項10のいずれかに従うペイント組成物。
【請求項16】
請求項1〜8、10及び15のいずれかのペイント組成物に由来するコーティング。
【請求項17】
請求項1〜8、10及び15のいずれかのペイント組成物に由来する少なくとも1つのコーティング層を含んでなる基質。

【公表番号】特表2009−541566(P2009−541566A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−517251(P2009−517251)
【出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【国際出願番号】PCT/EP2007/056672
【国際公開番号】WO2008/003695
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(505258612)
【氏名又は名称原語表記】PPG B.V.
【Fターム(参考)】