説明

ペットの尻尾振り計数システム、及びペットの感情推定システム

【課題】ペットの尻尾振りを計数し、ペットの感情を推定することを可能にする。
【解決手段】ペットである犬Aが居住する室内を照明する照明部11と、犬Aの尻尾の先端及び付け根に装着したマーカ12と、室内を撮像する撮像部13と、マーカ12の動きを検出する動き検出部14と、マーカ12の動きデータを記憶する動きデータ記憶部15と、犬Aの尻尾振りを計数する尻尾振り計数部16と、尻尾振り回数を表示する表示部17を有して構成され、室内全体を撮像してマーカ12で反射する光を検出し、犬Aが尻尾を振ることによって移動するマーカ12の座標に基づいて犬Aの尻尾振り回数を算出し、表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットの尻尾振りを計数するとともに、ペットの感情を推定するペットの尻尾振り計数システム、及びペットの感情推定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
犬や猫などのペットは家族の一員であり、飼い主に示す尻尾振りやじゃれつき等の挙動を観察することは、ペットの健康状態を直感的に判断する上で極めて重要なことである。従来、ペットの健康を管理するために、日々の生体情報および外見情報などの健康情報を基にして、ペットの健康状態を標準状態と比較することにより健康管理を行うペット用健康分析装置の例が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−318325号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の例では、体重、食餌の量、散歩の距離や時間などの生体情報と、毛艶、抜け毛、鼻の濡れ具合、糞の状態および回数など外見情報の客観的な情報をパソコン端末に入力するものであり、尻尾振りやじゃれつき等身近な挙動を観察することによって喜怒哀楽などの感情を推定したり、ペットのストレス状態や病状など健康状態を主観的に把握するものではない。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ペットの尻尾振りを計数することができ、ペットの感情を推定することが可能なペットの尻尾振り計数システム、及びペットの感情推定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るペットの尻尾振り計数システムは、ペットの尻尾に設けられた被追跡部と、前記被追跡部の動きを検出して、動きデータを生成する動き検出部と、前記動きデータに基づいて、前記ペットの尻尾振り回数を計数する尻尾振り計数部と、を有するものである。
【0007】
この構成により、ペットの尻尾振り回数を計数することで、容易にペットの期限を把握することができる。
【0008】
また、本発明のペットの尻尾振り計数システムは、ペットを照明するための照明光を発する照明部と、前記ペットに装着して、前記照明光を反射するマーカと、前記マーカを撮像する撮像部と、撮像した前記マーカの動きを検出して、動きデータを生成する動き検出部と、前記動きデータに基づいて、前記ペットの尻尾振りを計数する尻尾振り計数部を有するものである。
【0009】
この構成により、ペットの尻尾に装着したマーカを撮像して尻尾の動きを検出することで、ペットの尻尾振りを容易に計数することができる。また、ペットの尻尾振りの回数からペットの喜びの感情を把握することができる。
【0010】
また、本発明は、上記ペットの尻尾振り計数システムにおいて、前記照明部の照明光は、紫外線又は赤外線を含み、前記マーカは、前記紫外線又は前記赤外線を反射し、前記撮像部は、前記紫外線の帯域又は前記赤外線の帯域に感度を有するものも含まれる。
【0011】
この構成により、紫外光及び赤外光はペットが居住する室内のカーペット等の備品や、ペットの毛では反射率が低いため、紫外光及び赤外光に感度域を有する撮像部によって、紫外光及び赤外光を効率よく反射するマーカを高コントラストで撮像することができ、ペットの尻尾の動きを検出することが容易になる。
【0012】
更に、本発明は、ペットの尻尾振り計数システムにおいて、前記マーカは、前記ペットの尻尾の先端、及び付け根に装着したものも含まれる。
【0013】
この構成により、尻尾の付け根に装着したマーカを基準とする尻尾の先端に装着したマーカの動きを検出することで、尻尾振りを容易に検出することができる。
【0014】
また、本発明は、上記のペットの尻尾振り計数システムにおいて、さらに、検出した前記マーカの動きを記憶する記憶部を備え、前記動き検出部は、撮像した前記マーカの動きと、記憶した過去の前記マーカの動きとを比較して前記動きデータを生成するものも含まれる。
【0015】
この構成により、検出した現在のマーカの動きを過去のマーカの動きと比較することで、個体ぱらつきに依存することなく、ペットの尻尾振りを容易に計数することができる。
【0016】
また、本発明は、上記のペットの尻尾振り計数システムにおいて、さらに、計数した前記ペットの尻尾振り回数を表示する表示部を備えたものを含む。
この構成により、ペットの尻尾に装着したマーカを撮像して尻尾の動きを検出することで、ペットの尻尾振りを容易に計数して表示することができる。また、ペットの尻尾振りの回数からペットの喜びの感情を把握することができる。
【0017】
本発明に係るペットの感情推定システムは、ペットの尻尾に設けられた被追跡部と、
前記被追跡部の動きを検出して、動きデータを生成する動き検出部と、前記動きデータに基づいて、前記ペットの尻尾振りのパターンを解析するパターン解析部と、前記ペットの感情に対応する前記ペットの尻尾振りのパターンを予め記憶したパターン記憶部と、解析した前記尻尾振りのパターンと記憶してある前記ペットの感情に対応する前記尻尾振りのパターンとを照合することにより、前記ペットの感情を推定する感情推定部と、推定した前記ペットの感情を表示する表示部と、を有するものである。
この構成により、ペットの尻尾の動きを検出してそのパターンを解析し、予め記憶してあるペットの感情に対応するパターンと照合することで、ペットの感情を容易に推定することができる。
【0018】
本発明に係るペットの感情推定システムは、ペットを照明するための照明光を発する照明部と、前記ペットに装着して、前記照明光を反射するマーカと、前記マーカを撮像する撮像部と、撮像した前記マーカの動きを検出して、動きデータを生成する動き検出部と、前記動きデータに基づいて、前記ペットの尻尾振りのパターンを解析するパターン解析部と、前記ペットの感情に対応する前記ペットの尻尾振りのパターンを予め記憶したパターン記憶部と、解析した前記尻尾振りのパターンと記憶してある前記ペットの感情に対応する前記尻尾振りのパターンとを照合することにより、前記ペットの感情を推定する感情推定部と、推定した前記ペットの感情を表示する表示部と、を有するものである。
【0019】
この構成により、ペットの尻尾に装着したマーカを撮像し、尻尾の動きを検出してそのパターンを解析し、予め記憶してあるペットの感情に対応するパターンと照合することで、ペットの感情を容易に推定することができる。
【0020】
また、本発明は、上記のペットの感情推定システムにおいて、前記照明部の照明光は、紫外線又は赤外線を含み、前記マーカは、前記紫外線又は前記赤外線を反射し、前記撮像部は、前記紫外線の帯域又は前記赤外線の帯域に感度を有するものも含まれる。
【0021】
この構成により、紫外光及び赤外光はペットが居住する室内のカーペット等の備品や、ペットの毛では反射率が低いため、紫外光及び赤外光に感度域を有する撮像部によって、紫外光及び赤外光を効率よく反射するマーカを高コントラストで撮像することができ、ペットの尻尾の動きを検出することが容易になる。
【0022】
また、本発明は、上記の感情推定システムにおいて、前記マーカは、前記ペットの尻尾の先端と付け根、及び前記尻尾を除く体軸上の1カ所にそれぞれ装着したものも含まれる。
【0023】
この構成により、尻尾の付け根に装着したマーカを基準とする尻尾の先端に装着したマーカの動きを検出することで尻尾振りを検出し、更に、体軸上に装着したマーカを基準とする尻尾の付け根に装着したマーカの動きを検出することで、ペットの体軸の方向を特定することができる。従って、尻尾の左右への振り角とその偏りを検出することが可能となり、これを尻尾振りのパターンとして予め記憶してあるペットの感情に対応する尻尾振りのパターンと照合することで、ペットの感情を推定することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、ペットの尻尾振りを計数することができ、ペットの感情を推定することが可能なペットの尻尾振り計数システム、及びペットの感情推定システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0026】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における尻尾振り計数システムの構成の一部を示す図である。同図に示すように、第1の実施の形態における尻尾振り計数システムは、ペットとしての犬Aが居住する室内において、天井又は壁面に設置された照明部11及び撮像部13を備える。なお、本実施の形態では、ペットを犬Aとしているが、これに限定されるものではなく、猫など尻尾を有する他の動物であってもよいのは勿論である。また、図1では、撮像部13を1個として示しているが、天井及び壁面に複数設置してもよい。
【0027】
図2は、本実施の形態における尻尾振り計数システム全体の概略構成を示す図である。尻尾振り計数システム1は、犬Aの居住する室内を照明する照明部11と、犬Aに装着したマーカ12と、犬Aの居住する室内を撮像する撮像部13と、マーカ12の動きを検出する動き検出部14と、マーカ12の動きデータを記憶する動きデータ記憶部15と、犬Aの尻尾振りを計数する尻尾振り計数部16と、尻尾振り回数を表示する表示部17を有する構成である。
【0028】
照明部11は、紫外線または赤外線を発光する光源と、可視光を発光する光源が併設された照明器具である。紫外線を発光する光源としては、360nmをピーク波長にもつ紫外線蛍光灯が使用でき、赤外線を発光する光源には白熱灯やLEDランプ等を用いることが可能である。
【0029】
マーカ12は、光の入射方向に強い反射特性を有する再帰性反射素材からなるシールで構成され、犬Aの尻尾の付け根および先端に貼付される。
【0030】
撮像部13は、レンズおよびCCD撮像素子を備えるビデオカメラであり、犬Aが居住する室内の天井に設置され、室内全体を撮像して動画像データを取得する。なお、レンズは超広角レンズ、とりわけ魚眼レンズであることが望ましい。
【0031】
動き検出部14は、動画像データからマーカ12で反射した光を検出し、その移動座標を動きデータとして算出し、尻尾振り計数部16に送出する。このとき、動きデータ記憶部15に記憶された過去の動きデータと比較して比較情報を生成することにより、個体ばらつきに依存しない動きデータを取得することができる。なお、必要に応じて、撮像部13におけるレンズの歪みを補正する座標変換を行うことで、動きデータの精度を向上させることが可能である。
【0032】
動きデータ記憶部15は、フラッシュメモリ等から構成され、動き検出部14で検出されたマーカ12の動きデータを記憶するものである。
【0033】
尻尾振り計数部16は、動き検出部14から送られたマーカ12の動きデータを解析して、犬Aが尻尾を振る回数を算出する。動きデータから尻尾振りを検出するには、例えば次の方法がある。犬Aが尻尾を振ると、尻尾の先端に貼付したマーカ12が移動するが、付け根に貼付したマーカ12の移動は少ない。付け根に貼付したマーカ12の位置を原点として、尻尾の先端に貼付したマーカ12の相対的な移動座標を求めることで尻尾振りを検出することができる。
【0034】
なお、この尻尾振り計数部16は、前述した動き検出部14と共に、マイクロプロセサとメモリから構成され、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより動作する。
【0035】
表示部17は、液晶ディスプレイやLEDディスプレイからなり、尻尾振り計数部16で算出された犬Aの尻尾振り回数を表示して飼い主に報知する。飼い主は、尻尾振りの回数によって自分の飼う犬Aの喜びなど現在の感情を推定することができる。
【0036】
以上説明したように、このような本発明の第1の実施の形態に係る尻尾振り計数システムによれば、ペットである犬Aが居住する室内を照明する照明部11と、犬Aの尻尾の先端及び付け根に装着したマーカ12と、室内を撮像する撮像部13と、マーカ12の動きを検出する動き検出部14と、マーカ12の動きデータを記憶する動きデータ記憶部15と、犬Aの尻尾振りを計数する尻尾振り計数部16と、尻尾振り回数を表示する表示部17を有して構成され、室内全体を撮像してマーカ12で反射する光を検出し、犬Aが尻尾を振ることによって移動するマーカ12の座標に基づいて犬Aの尻尾振り回数を算出し、表示する。これにより、飼い主は、犬Aの喜び等の感情を推定することができる。
【0037】
なお、本実施の形態では、撮像部13を天井に設置する構成としたが、動き検出部14ないし表示部17を含めて一体化した図5に示すようなハンディな装置構成にしてもよい。これによれば、室内に限らず、散歩に出た戸外でも犬Aの尻尾振りを計数することができる。
【0038】
また、前記実施の形態ではマーカを、シールで構成したが、髪留め式マーカを犬Aの尻尾の付け根および先端の毛に留めて使用してもよい。図3は、髪留め式マーカの例を示す図であり、(a)は髪留め式マーカを示す側面図、図3(b)は上方から見た平面図である。図3(a)、(b)にそれぞれ示すように、髪留めのつまみ部121上面のバネ123と、ヒンジ124を囲む同心円状に、高反射白色塗料を塗布した白色部125と、黒色塗料を塗布した黒色部126からなる特徴的なパターンが形成されている。
【0039】
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るペットの感情推定システム全体の概略構成を示す図である。なお、本実施の形態においても、図1において示した第1の実施の形態におけるペットの尻尾振り計数システム1と同様に、ペットとしての犬Aが居住する室内において、天井又は壁面に設置された照明部11及び撮像部13を備える構成である。また、図2に示した第1の実施の形態に係るペットの尻尾振り計数システムと同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0040】
図5において、ペットの感情推定システム2は、照明部11と、マーカ22と、撮像部13と、動き検出部14と、動きデータ記憶部15と、犬Aの尻尾振りのパターンを解析するパターン解析部24と、尻尾振りのパターンを予め記憶したパターン記憶部25と、犬Aの感情を推定する感情推定部26と、表示部17を有する構成である。
【0041】
マーカ22は、図6に示すように、犬Aの尾の付け根に装着されたマーカ221と、尾の先端に装着されたマーカ222と、犬Aの体軸に沿う背中に装着されたマーカ223から構成される。これらマーカ221〜223は、例えば、アルミニウムの粉末を混入した染毛料で犬Aの毛を染めることによって形成し、紫外線を良好に反射する。
【0042】
パターン解析部24は、動き検出部14から送られた動きデータに基づいて、マーカ221を基準とするマーカ222の左右への振幅(以下、‘amplitude’という)と、マーカ223を基準とするマーカ221の左右への振り角の偏り(以下、‘bias’という)、すなわち、(右方向への振り角/左方向への振り角)をそれぞれ算出する。
【0043】
‘amplitude’と‘bias’は、犬の感情に対応して、図7に示すような相関があるといわれる(例えば、非特許文献1参照)。パターン記憶部25は、図7に示すデータを予め記憶している。
【0044】
【非特許文献1】A.Quaranta.M.Siniscalchi.G.Vallortigara.“Asymmetric tail−wagging responses by dogs to different emotive stimuli”,Current Biology,Vol.17,No6,2007.
【0045】
感情推定部26は、算出した‘amplitude’と‘bias’の値を記憶部25に格納されたデータと照合して、「強い喜び」、「期待・弱い喜び」、「警戒」、「無関心」のいずれの領域にあるかを判定し、その結果によって犬Aの現在の感情であると推定する。
【0046】
なお、この感情推定部26は、前述した動き検出部14及びパターン解析部24と共に、マイクロプロセサとメモリから構成され、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより動作する。
【0047】
以上説明したように、このような本発明の第2の実施の形態に係る尻尾振り計数システムによれば、ペットである犬Aが居住する室内を照明する照明部11と、犬Aの尻尾の付け根と先端、及び体軸に沿う背中に装着したマーカ22と、室内を撮像する撮像部13と、マーカ22の動きを検出する動き検出部14と、マーカ22の動きデータを記憶する動きデータ記憶部15と、犬Aの尻尾振りのパターンを解析するパターン解析部24と、尻尾振りのパターンを予め記憶したパターン記憶部25と、犬Aの感情を推定する感情推定部26と、推定した犬Aの感情を表示する表示部17を有して構成され、室内全体を撮像してマーカ22で反射する光を検出し、犬Aが尻尾を振ることによって移動するマーカ22の座標に基づいて、尻尾の左右への振幅と体軸を基準とする左右への振り角の偏りを算出し、予め記憶した感情との相関を照合することで犬Aの感情を推定して表示する。これにより、飼い主は、犬Aの現在の感情を容易に知ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明に係るペットの尻尾振り計数システム、及びペットの感情推定システムは、ペットの尻尾振りを計数することができ、ペットの感情を推定することが可能な効果を有し、ペットの健康管理システム等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるペットの尻尾振り計数システムの一部構成を示す図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るペットの尻尾振り計数システム全体の概略構成を示す図
【図3】(a)本発明の第1の実施の形態に係るペットの尻尾振り計数システムの髪留め式マーカを示す側面図 (b)本発明の第1の実施の形態に係るペットの尻尾振り計数システムの髪留め式マーカを示す上方から見た平面図
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るペットの尻尾振り計数システムの他の概略構成を示す図
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るペットの感情推定システム全体の概略構成を示す図
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るペットの感情推定システムのマーカの構成を示す図
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るペットの感情推定システムの‘amplitude’及び ‘bias’ と、犬の感情との相関を示す図
【符号の説明】
【0050】
1 ペットの尻尾振り計数システム
2 ペットの感情推定システム
11 照明部
12、22 マーカ
13 撮像部
14 動き検出部
15 動きデータ記憶部
16 尻尾振り計数部
17 表示部
24 パターン解析部
25 パターン記憶部
26 感情推定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットの尻尾に設けられた被追跡部と、
前記被追跡部の動きを検出して、動きデータを生成する動き検出部と、
前記動きデータに基づいて、前記ペットの尻尾振り回数を計数する尻尾振り計数部と、
を有するペットの尻尾振り計数システム。
【請求項2】
請求項1に記載の尻尾振り計数システムであって、
ペットを照明するための照明光を発する照明部を具備し、
前記被追跡部は、前記ペットに装着して、前記照明光を反射するマーカと、
前記マーカを撮像する撮像部とを具備し、
前記動き検出部は、撮像した前記マーカの動きを検出して、動きデータを生成するペットの尻尾振り計数システム。
【請求項3】
請求項2に記載の尻尾振り計数システムであって、
前記照明部の照明光は、紫外線又は赤外線を含み、
前記マーカは、前記紫外線又は前記赤外線を反射し、
前記撮像部は、前記紫外線の帯域又は前記赤外線の帯域に感度を有するものである、
ペットの尻尾振り計数システム。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の尻尾振り計数システムであって、
前記マーカは、
前記ペットの尻尾の先端、及び付け根に装着したものである、
ペットの尻尾振り計数システム。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれかに記載の尻尾振り計数システムであって、
さらに、検出した前記マーカの動きを記憶する記憶部を備え、
前記動き検出部は、
撮像した前記マーカの動きと、記憶した過去の前記マーカの動きとを比較して前記動きデータを生成する、
ペットの尻尾振り計数システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の尻尾振り計数システムであって、
さらに、計数した前記ペットの尻尾振り回数を表示する表示部を備えた、
ペットの尻尾振り計数システム。
【請求項7】
ペットの尻尾に設けられた被追跡部と、
前記被追跡部の動きを検出して、動きデータを生成する動き検出部と、
前記動きデータに基づいて、前記ペットの尻尾振りのパターンを解析するパターン解析部と、
前記ペットの感情に対応する前記ペットの尻尾振りのパターンを予め記憶したパターン記憶部と、
解析した前記尻尾振りのパターンと記憶してある前記ペットの感情に対応する前記尻尾振りのパターンとを照合することにより、前記ペットの感情を推定する感情推定部と、
推定した前記ペットの感情を表示する表示部と、
を有するペットの感情推定システム。
【請求項8】
請求項7に記載のペットの感情推定システムであって、
ペットを照明するための照明光を発する照明部を具備し、
前記被追跡部は、前記ペットに装着して、前記照明光を反射するマーカと、
前記マーカを撮像する撮像部とを具備し、
前記動き検出部は、撮像した前記マーカの動きを検出して、動きデータを生成するペットの感情推定システム。
【請求項9】
請求項8に記載のペットの感情推定システムであって、
前記照明部の照明光は、紫外線又は赤外線を含み、
前記マーカは、前記紫外線又は前記赤外線を反射し、
前記撮像部は、前記紫外線の帯域又は前記赤外線の帯域に感度を有するものである、
ペットの感情推定システム。
【請求項10】
請求項8又は9に記載のペットの感情推定システムであって、
前記マーカは、
前記ペットの尻尾の先端と付け根、及び前記尻尾を除く体軸上の1カ所にそれぞれ装着したものである、
ペットの感情推定システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−136212(P2009−136212A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−315969(P2007−315969)
【出願日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)