説明

ペットボトルの処理装置

【課題】ペットボトルPを破砕する場合に用いる処理装置において、ペットボトルPに内容物が詰まっているか或いは空であるかに影響されることなく、ペットボトルPを確実に破砕できるようにする。
【解決手段】筒状ケーシング12内にフィードスクリュウ13が回転自在に挿通されたスクリュウ搬送部2と、このスクリュウ搬送部2のケーシング出口側でその内径を絞るように設けられた圧縮部4と、これらスクリュウ搬送部2と圧縮部4との間に設けられた切断部3とを有し、この切断部3にはスクリュウ搬送部2によって搬送されたペットボトルPを切開させる内刃38を有する切断具37が設けられた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットボトルを切開し圧縮することができるペットボトルの処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
消費期限切れ等の理由で売れ残りとなったペットボトルの回収品を処理するには、いちいちキャップを外して内容物を廃棄したうえで破砕機へ投入するという多大な手数がかかるため、内容物が詰まったまま、一気に破砕することを試みたリサイクル装置が創案されている(特許文献1参照)。この従来公知のリサイクル装置では、内容物が詰まったままのペットボトルを搬送する途中に、モータ駆動される回転カッターを設置し、この回転カッターでペットボトルを一気に小片状に破砕しようとするもので、この破砕によって発生する小片と内容物は、その後に分離するようになっている。
【特許文献1】特開2001−121535号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ペットボトルを回転カッターで破砕しようとすると、ペットボトルが回転カッターの刃先に巧く引っかからず、弾かれてしまうということ(ボトルの踊り現象)が多発していた。このようなことは、空のペットボトル(即ち、軽量のボトル)を破砕するための破砕機でもよく見られた現象であるが、当該現象の発生要因とはやや異なり、内容物が詰まったペットボトルの場合は、内容物による内圧(ボトル表面に対する背圧)に伴ってボトルが恰もゴムボールのような弾力を生じていることに依るのが大きいと推測される。
また、内容物による内圧がボトル表面に張りを持たせ、それがボトル表面の硬度(非凹み性)を高めさせていることにも要因があると推測される。なお、従来公知のリサイクル装置(特許文献1)では、破砕によって生じた小片と内容物とを分離するために、相当に複雑で大型の分離装置が別途必要になる欠点もあった。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ペットボトルに内容物が詰まっているか或いは空であるかに影響されることなく、ペットボトルを確実に破砕できるようにしたペットボトルの処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るペットボトルの処理装置1は、筒状ケーシング12内にフィードスクリュウ13が回転自在に挿通されたスクリュウ搬送部2と、このスクリュウ搬送部2のケーシング出口側でその内径を絞るように設けられた圧縮部4と、これらスクリュウ搬送部2と圧縮部4との間に設けられた切断部3とを有し、この切断部3にはスクリュウ搬送部2によって搬送されたペットボトルPを切開させる内刃38を有する切断具37が設けられている。
【0006】
このような構成であると、スクリュウ搬送部2によって搬送されたペットボトルPが圧縮部4で搬送抵抗を受けるようになり、ここを基点としてスクリュウ搬送部2側へ背圧を生じさせるような状態が得られる。結果として、スクリュウ搬送部2の出口を通過するペットボトルPにはその搬送方向の先方及び後方に適度な負荷が与えられることになり、所謂、「踊り」のような現象が生じる余裕はない。
従って、このような状態にあるペットボトルPが、丁度、切断部3を通過するようになるので、この切断部3に設けられた切断具37の内刃38に対して確実な押し付け状態が生じる(切断具37の内刃38からペットボトルPが逃げない)ようになるから、ペットボトルPは確実に切開されることになる。ここにおいて、ペットボトルPに内容物が詰まっている状態であればこの内容物が確実に排出される結果となる。
【0007】
スクリュウ搬送部2のフィードスクリュウ13外径よりも、切断具37の内刃38内径が小さく形成されているのが好適である。
すなわち、スクリュウ搬送部2のフィードスクリュウ13によりペットボトルPが切断部3へと押し出される方向で観察すると、フィードスクリュウ13の外周縁部に対して切断部3に設けられた切断具37の内刃38がオーバーラップしている(径方向内方へ突き出している)ことになるので、ペットボトルPに対して切断具37の内刃38が押し付けられる状況がより一層、確実に得られることになる。そのため、ペットボトルPが切開されることの確実性も一層高められるものである。
【0008】
スクリュウ搬送部2のフィードスクリュウ13は、搬送方向の先端でスクリュウ部13aから突出するスクリュウ軸14の先端14aを有したものとすることができ、この場合、このスクリュウ軸14の先端14aは切断具37の内刃38内に突入されているものとするのが好適である。
すなわち、切断具37の内刃38内に対してスクリュウ軸14が占める分だけペットボトルPが通過できるスペースが狭められることになるので、それだけペットボトルPにおいて、所謂「踊り」のような現象が生じる余裕は、益々無くなっている。そのため、ペットボトルPに対して切断具37の内刃38が押し付けられる状況がより一層、確実に得られることになり、ペットボトルPが切開されることの確実性も一層高められるのである。
【0009】
スクリュウ搬送部2はペットボトルPを上方へ持ち上げる上向き傾斜姿勢に配置され、前記圧縮部4の排出側に切開圧縮されたペットボトルPを破砕する一軸破砕機5が設けられたものとすることができる。
スクリュウ搬送部2、切断部3及び圧縮部4という配置を採用することで、上記したようにペットボトルPは確実に切開でき、且つ圧縮させることができるので、コンパクトな構成にできる特徴を有した一軸破砕機5を圧縮部4の排出側へ設置しても、ペットボトルPを確実に破砕することができる。結果として、装置全体としてのコンパクト化が可能になる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るペットボトルの処理装置は、ペットボトルに内容物が詰まっているか或いは空であるかに影響されることなく、ペットボトルを確実に破砕できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図6は、本発明に係るペットボトルPの処理装置1についてその一実施形態を示したものである。この処理装置1は、内容物が詰まったままのペットボトルPをそのまま(内容物を排出することなく)破砕することができるようになったもので、スクリュウ搬送部2と切断部3と圧縮部4を有している。
またこの処理装置1は圧縮部4の排出側に一軸破砕機5を有しており、この一軸破砕機5の排出側には搬出コンベア6を介してフレコンバック7等への取出部8が設けられている。一方、スクリュウ搬送部2の入口側には搬入コンベア9を介して投入部10が設けられている。
【0012】
スクリュウ搬送部2は、搬入側の端部が低位で搬出側の端部が高位となるように上向き傾斜姿勢に配置されたもので、筒状ケーシング12内にフィードスクリュウ13が回転自在に挿通されている。フィードスクリュウ13は、スクリュウ軸14のまわりにその軸方向に沿って螺旋を描くスクリュウ15が張出形成されて成るスクリュウ部13aを有したもので、スクリュウ軸14の一端部が減速機16を介して電動モータ等の駆動部17に接続され、回転駆動される。
筒状ケーシング12には低位側の端部上部に投入ホッパ20が設けられ、この投入ホッパ20の内部でフィードスクリュウ13へのペットボトルPの投入が可能になっている。また上位側の端部が開放端とされ、その外周部に連結用フランジ21が設けられている。この筒状ケーシング12の内径をはじめとして、スクリュウ13の張出量やリード角(螺旋ピッチ)は、変形前のペットボトルPを収容できることを目安として形成されており、これによりスクリュウ搬送部2は、フィードスクリュウ13の回転に伴ってペットボトルPを上方へ持ち上げることができる。
【0013】
筒状ケーシング12において、傾斜姿勢とされた状態で設置床側へ面するようになる周壁の底面部分12aは例えば多数の孔12bを有する多孔板等によって形成されており、透水性を有したものとされ、この底面部分12aを下から覆うように排水樋カバー22が設けられている。この排水樋カバー22は漏斗状に下窄み形に形成され、その下端部には排水管23が接続されており、この排水管23を介してペットボトルPから取り出された内容物を回収し、廃棄できるようになっている。
圧縮部4は、スクリュウ搬送部2のケーシング出口(筒状ケーシング12の上端開放部)側に設けられており、筒状ケーシング12に連結される外筒部25と、この外筒部25内に設けられた内筒部26と、外筒部25に対して内筒部26を径方向内方へ付勢するように設けられた圧縮度調整機構27とを有している。
【0014】
外筒部25における両端の外周部に連結用フランジ28,29が設けられており、このうち一方の連結用フランジ28がスクリュウ搬送部2の筒状ケーシング12に設けられた連結用フランジ21とボルト結合されるようになっている。
内筒部26は、円筒形を周方向で分割することによって得られるような、断面円弧形をした樋部材30を複数(例えば4個)形成させたものである。個々の樋部材30は、スクリュウ搬送部2寄りとなる端部に、径方向外方へ折曲されたヒンジ鍔31が設けられており、またスクリュウ搬送部2から遠のくにしたがって周方向の幅(円弧長)が徐々に狭くなるように形成されている。
【0015】
樋部材30全体を可撓性素材(例えば硬質ゴムや樹脂製又は金属製のバネ板等)で形成するか、又は機械的に可動となる適宜ヒンジ構造をヒンジ鍔31の根本部分に介設させるかなどすることにより、樋部材30はヒンジ鍔31から先(幅狭となっている端部寄り)が所定範囲で揺動自在になっている。
圧縮度調整機構27は、樋部材30の外面側にバネ32を当接させて、各樋部材30を外筒部25内で径方向内方へ押圧付勢させるようになっている。バネ32は、外筒部25の外周面にコップを伏せたように設けられたバネ受け33内にバネ力(弾発力)を作用させた状態で収納されている。
【0016】
バネ受け33には、コップ底に相当する部分に調整ボルト34が螺合され、この調整ボルト34の先端にはバネ32に当接するバネ押圧板35が設けられている。そのため、バネ受け33に対する調整ボルト34の螺合状態を調整することで、バネ32が樋部材30を押圧付勢する強度を変えることができる。
例えば、調整ボルト34を締め込めば、樋部材30を強く付勢して、内筒部26の内径を絞る(ペットボトルPの通過抵抗を強める)ようにできるものとなり、反対に調整ボルト34を緩めれば、樋部材30の付勢力を弱め、内筒部26の内径を広げる(ペットボトルPの通過抵抗を弱める)ようにできるものとなる。
【0017】
切断部3はスクリュウ搬送部2と圧縮部4との間に設けられている。この切断部3はスクリュウ搬送部2の筒状ケーシング12内から圧縮部4の外筒部25内へペットボトルPが移動するのを許容させるべく、リング状に形成された切断具37を有したもので、この切断具37は、圧縮部4(外筒部25)の連結用フランジ28とスクリュウ搬送部2(筒状ケーシング12)の連結用フランジ21との間に挟まれる状態で、三者一体としてボルト結合されるようになっている。
この切断具37は、リング内で径方向内方へ(リング内を通過するペットボトルPへ向けて)突出する少なくとも一つの内刃38を有している。この内刃38により、スクリュウ搬送部2によって搬送されたペットボトルPを切開させるようになっている。
【0018】
本実施形態において内刃38は、切断具37のリング形において周方向に等間隔をおいて複数設けられたものとしてあり、また切断具37のリング形を正面視した状態(図5参照)で三角形を呈するような刃形状に形成してある。なお、側面視した状態(ペットボトルPの通過方向)に対して三角形を呈するような刃形状に形成してもよい。
図6に拡大して示すように、この切断具37の内刃38は、その刃先の突端によって描かれる内径Dが、スクリュウ搬送部2におけるフィードスクリュウ13の外径dよりも小さく形成されている(D<d)。
【0019】
すなわち、フィードスクリュウ13によりペットボトルPが切断部3へと押し出される方向で観察すると、フィードスクリュウ13の外周縁部に対して、切断部3に設けられた切断具37の内刃38がオーバーラップしている(径方向内方へ突き出している)ことになる。
また、スクリュウ搬送部2のフィードスクリュウ13は、スクリュウ部13aから更にスクリュウ軸14の先端14aが突出するようになっており、この先端14aが切断具37の内刃38内に突入されている。すなわち、内刃38内に対してスクリュウ軸14が占める分だけペットボトルPが通過できるスペースが狭められている。
【0020】
前記内刃38内の先端14aの直径をSとすると、ペットボトルPが通過できる半径方向のスペースは(D−S)/2となり、このスペースはペットボトルPの直径より小さく、通過するペットボトルPが確実に内刃38と当接して切開される寸法に設定されている。
前記スクリュウ軸14の先端14aの直径S及び突入量Lは特に限定されるものではないが、小さすぎるとペットボトルPの通過スペースを狭める効果として不十分であり、また大きすぎても逆にペットボトルPの通過障害を招来することになり兼ねないので、ペットボトルPのサイズや外形状などに応じて適切な寸法とするのが好ましい。
【0021】
一軸破砕機5は、1本の回転軸43まわりに破砕刃44が設けられ、回転軸43が駆動部45で回転されることに伴い、破砕刃44により、切断部3及び圧縮部4によって切開され且つ圧縮された状態となったペットボトルPを小さな小片へと破砕するところである。回転軸43の軸径や破砕刃44の刃形状、破砕刃44の枚数などは特に限定されるものではないが、要は1本の回転軸43が一方向回転することで破砕を行うという簡潔構造を有したものとして構成されている。
圧縮部4からこの一軸破砕機5へとペットボトルPを導入する部分には、上昇傾斜ガイド筒47と破砕機用ホッパ48とが設けられ、この破砕機用ホッパ48の下部に一軸破砕機5が設置されるようになっている。破砕機用ホッパ48の内部には、上昇傾斜ガイド筒47から送り込まれるペットボトルPに対し、水などの洗浄水を噴射する洗浄ノズル50が設けられている。洗浄水には水の他、湯や洗剤、アルコールなどの薬剤、或いは油などを採用することも可能である。
【0022】
この洗浄ノズル50からペットボトルPへ洗浄水を噴射することで、ペットボトルPの切開及び圧縮に伴ってボトル外へ取り出され、ペットボトルPに付着した内容物を可及的に洗い落とすようにしてある。一軸破砕機5に後続された搬出コンベア6には漏斗状に下窄み形に形成された排水樋カバー51が設けられ、この排水樋カバー51の下端部には排水管52が接続されており、この排水管52を介して使用済みの洗浄水やペットボトルPの内容物が回収され、廃棄されるようになっている。
なお、この搬出コンベア6には、破砕後の小片を搬送するのに適したスクリュウコンベアを採用するのが好適であり、一方、スクリュウ搬送部2に対して内容物が詰まったままのペットボトルPを送り込むための搬入コンベア9には、ベルトコンベアなどを採用するのが好適である。ただ、これらは特に限定されるものではない。
【0023】
以上詳説したところから明かなように、本発明に係るペットボトルPの処理装置1では、スクリュウ搬送部2によって搬送されたペットボトルPが圧縮部4で搬送抵抗を受けるようになり、ここを基点としてスクリュウ搬送部2側へ背圧を生じさせるような状態が得られる(図1参照)。結果として、スクリュウ搬送部2の出口を通過するペットボトルPにはその搬送方向の先方及び後方に適度な負荷が与えられることになり、所謂、「踊り」のような現象が生じる余裕はない。
従って、このような状態にあるペットボトルPが、丁度、切断部3を通過するようになるので、この切断部3に設けられた切断具37の内刃38に対して確実な押し付け状態が生じる(切断具37の内刃38からペットボトルPが逃げない)ようになるから、ペットボトルPは確実に切開されることになる。従って、ペットボトルPに詰まっている内容物は確実にボトル外へ排出される。
【0024】
切断部3では、フィードスクリュウ13の外周縁部に対して切断具37の内刃38がオーバーラップしている(径方向内方へ突き出している)ので、ペットボトルPに対して切断具37の内刃38が押し付けられる状況がより一層、確実に得られる。しかも、内刃38内にスクリュウ軸14の先端14aが突入していることから、スクリュウ軸14が占める分だけペットボトルPが通過できるスペースが狭められる。これらのことから、ペットボトルPには所謂「踊り」のような現象が生じる余裕が殆ど無くなり、ペットボトルPに対して切断具37の内刃38が押し付けられる状況がより一層、確実に得られることになり、ペットボトルPが切開されることの確実性も一層高められるのである。
【0025】
このようにして切開され、空の状態(内容物が取り出された状態)で圧縮されたペットボトルPは、上昇傾斜ガイド筒47を経て破砕機用ホッパ48へと送り出され、この破砕機用ホッパ48内にて洗浄ノズル50から噴射される洗浄水で洗浄されながら、一軸破砕機5にて小片へと破砕される。
この一軸破砕機5では、ペットボトルPが切開されて空の状態とされ、更に圧縮された状態にあるので、破砕刃44に引っ掛かりやすく、確実に破砕されることになる。破砕後の小片のサイズとしては10mm〜25mm程度とするのが好適である。
【0026】
そしてこの小片は、搬出コンベア6及び取出部8を介してフレコンバック7等へと取り出され、必要に応じて二次処理へと送り出される。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば切断部3に設ける切断具37は必ずしもリング形とする必要はなく、リング形をその周方向で複数に分割してできるような円弧形の板材を、複数連結するものでもよい。
スクリュウ搬送部2のフィードスクリュウ13において、スクリュウ部13aは必ずしもその全長にわたってスクリュウ軸14を有したものであることが限定されるものではない。すなわち、スクリュウ軸14は、スクリュウ部13aとしての両端部に設けられただけのものとして形成することでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図4に対応させてペットボトルの処理状況を示した断面図である。
【図2】本発明に係るペットボトルの処理装置についてその一実施形態を示した側断面図である。
【図3】図2のB部を拡大して示した断面図である。
【図4】図2のA部を拡大して示した断面図である。
【図5】図4のC−C線矢視図である。
【図6】図4のD部拡大図である。
【符号の説明】
【0028】
1 処理装置
2 スクリュウ搬送部
3 切断部
4 圧縮部
5 一軸破砕機
12 筒状ケーシング
13 フィードスクリュウ
13a スクリュウ部
14 スクリュウ軸
37 切断具
38 内刃
P ペットボトル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状ケーシング(12)内にフィードスクリュウ(13)が回転自在に挿通されたスクリュウ搬送部(2)と、このスクリュウ搬送部(2)のケーシング出口側でその内径を絞るように設けられた圧縮部(4)と、これらスクリュウ搬送部(2)と圧縮部(4)との間に設けられた切断部(3)とを有し、この切断部(3)にはスクリュウ搬送部(2)によって搬送されたペットボトル(P)を切開させる内刃(38)を有する切断具(37)が設けられていることを特徴とするペットボトルの処理装置。
【請求項2】
前記スクリュウ搬送部(2)のフィードスクリュウ(13)外径よりも切断具(37)の内刃(38)内径が小さく形成されていることを特徴とする請求項1記載のペットボトルの処理装置。
【請求項3】
前記スクリュウ搬送部(2)のフィードスクリュウ(13)は搬送方向の先端でスクリュウ部(13a)から突出するスクリュウ軸(14)を有しており、このスクリュウ軸(14)の先端(14a)が切断具(37)の内刃(38)内に突入されていることを特徴とする請求項1又は2記載のペットボトルの処理装置。
【請求項4】
前記スクリュウ搬送部(2)はペットボトル(P)を上方へ持ち上げる上向き傾斜姿勢に配置され、前記圧縮部(4)の排出側に切開圧縮されたペットボトル(P)を破砕する一軸破砕機(5)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のペットボトルの処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−238460(P2008−238460A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−79151(P2007−79151)
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【出願人】(390013457)株式会社辰巳エヤーエンジニアリング (13)
【Fターム(参考)】