説明

ペットボトル等の小物簡易収納ハンカチ

【課題】ハンカチ以外の部材を使用せず、ハンカチで安定したペットボトル等の小物の収納を実現させ、ペットボトル等の小物の収納の目的がないときにはハンカチとして使用できることを実現させることを課題とする。
【解決の手段】4隅の1隅から2cmから5cmの距離の位置に2cmから5cmの長さの切り目を有するハンカチを用い、このハンカチを広げ、ペットボトル等の品物を、切り目に一番近い隅と切り目に一番遠い隅を結ぶ仮想ラインに対し、品物の中心線が垂直かつ、品物の底面が仮想ラインの下方になるよう配置し、品物の底面の下方に位置するハンカチの隅をペットボトル等の品物の上に折り、これに加え、ハンカチの切り目側の隅とその反対側の隅をペットボトル等の品物の上に折り、切り目にハンカチの隅を差し込むことにより、安定して収納できることを実現した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットボトル等の小物の収納に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の、ペットボトル等の小物の収納品は、例として、ペットボトルケースと呼ばれるように、専用ケースとなっており、ペットボトル内の飲料品の温度を維持する機能、ペットボトルの周りに発生する水滴をケースの外に漏らさない等の機能は研究されて来たが、ペットボトルが不要になった後、ペットボトルケースを持ち運ぶ煩わしさを解消することには、研究が及んでいなかった。
【0003】
他方、特許文献1に示す登録実用新案にはハンカチの隅に穴をあけ、ハンカチをぶら下げるために、その穴を活用する方法が開示されており、その穴はファッション性を重視した形状が公開されているが、ぶら下げるため以外の使用法には至っていないのが現状であった。また、穴がハンカチをぶら下げる目的のため、穴の位置大きさに関しての研究もなされていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3123185号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ペットボトルケース等の小物収納ケースは、使用時にはその威力を発揮するものの、ペットボトル等が不要となった後、嵩張るばかりで、他に活用することができない。
【0006】
そこで本発明は、ハンカチ以外の部材を使用せず、ハンカチで安定したペットボトル等の小物の収納を実現させ、ペットボトル等の小物の収納の目的がないときにはハンカチとして使用できることを実現させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る、ペットボトル等の小物簡易収納ハンカチは、4隅の1隅から2cmから5cmの距離の位置に、2cmから5cmの長さの切り目10を有し、1辺が35cm以下からなることを第1の特徴とする。
【0008】
本発明によれば、切り目10を2cmから5cmの長さに設定することにより、切り目10にハンカチの隅21を差し込んだ場合、摩擦抵抗力により、安定してペットボトルケース等の小物収納としての形状を保持することが可能となった。
【0009】
なお、1辺の長さを35cm以下としているのは、これより大きなサイズの布帛は風呂敷の範疇となり、結ぶことができるためで、このサイズを超えるものは本発明の範囲外とした。
【0010】
また、本発明に係る第2の特徴は、切り目10を有するハンカチを広げ、ペットボトル等の品物を、切り目に一番近い隅20と切り目に一番遠い隅21を結ぶ仮想ライン30に対し、品物の中心線31が垂直かつ、品物の底面40が仮想ライン30の下方になるよう配置し、品物の底面40の下方に位置するハンカチの隅22をペットボトル等の品物の上に折り、これに加え、ハンカチの隅20と隅21をペットボトル等の品物の上に折り、切り目10にハンカチの隅21を差し込むペットボトル等の品物の包み方をする点にある。
【0011】
この包み方をすることにより、ハンカチとしての機能を害することなく、安定してペットボトルケースとしての形状を保持し、未使用時にはハンカチとして使用できることを可能にした。
【0012】
また、本発明に係る第3の特徴は、糸の長さ方向において複数の色彩のパイルを有するシェニール糸をヨコ糸として織り込み、織物の表面と裏面に同じ絵柄を描出することを特徴とするシェニール織物ハンカチをペットボトル等の小物簡易収納ハンカチとして使用する点にある。
【0013】
シェニール織物ハンカチをペットボトル等の小物簡易収納ハンカチとして使用することにより、立毛調の織物の持つ摩擦抵抗力を有効に活用し、安定してペットボトル等の小物収納としての形状を保持することができる。
【0014】
また、このシェニール織物ハンカチをペットボトル等の小物簡易収納ハンカチとして使用することにより、摩擦抵抗力にとどまることなく、吸湿性、デザイン性からも商品の優位性を得ることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、4隅の1隅から2cmから5cmの距離の位置に2cmから5cmの長さの切り目10を有する1辺が35cm以下のハンカチを用い、このハンカチを広げ、ペットボトル等の品物を、切り目に一番近い隅20と切り目に一番遠い隅21を結ぶ仮想ライン30に対し、品物の中心線31が垂直かつ、品物の底面40が仮想ライン30の下方になるよう配置し、品物の底面40の下方に位置するハンカチの隅22をペットボトル等の品物の上に折り、これに加え、ハンカチの隅20と隅21をペットボトル等の品物の上に折り、切り目10にハンカチの隅21を差し込む、ペットボトル等の品物の包み方をすることにより、ハンカチとしての機能を害することなく、安定してペットボトルケース等の小物を収納する形状を保持し、未使用時にはハンカチとして使用できることを可能にした。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るハンカチの斜視図である。
【図2】本発明に係るシェニール織ハンカチの斜視図である。
【図3】本発明に係るハンカチで包む状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るハンカチで包む状態を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るハンカチで包む状態を示す斜視図である。
【図6】本発明に係るシェニール織ハンカチの斜視図である。
【図7】本発明に係るハンカチで包む状態を示す斜視図である。
【図8】本発明に係るハンカチで包む状態を示す斜視図である。
【図9】本発明に係るハンカチで包む状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0018】
図1は、4隅の1隅20から2cmの距離の位置から3cmの長さの切り目10を有し、切り目10の周りをオーバーロックした1辺が25cmのハンカチの構造を示したものである。
【0019】
図2は、ハンカチがシェニール織物の場合を示したものであり、切り目10の切り目の方向はタテ糸11と平行にすると、切り目10がほつれにくく有用である。
【0020】
図3は、本発明のハンカチで、ペットボトルを包む手順を示すものであり、まず、図1に示したハンカチを広げ、ペットボトルを、切り目に一番近い隅20と切り目に一番遠い隅21を結ぶ仮想ライン30に対し、ペットボトルの中心線31が垂直かつ、ペットボトルの底面40が仮想ライン30の下方になるよう配置した状態を示すものである。
【0021】
図4は、図3に引き続き、ペットボトルを包む手順を示すものであり、ペットボトルの底面40の下方に位置するハンカチの隅22をペットボトルの上に折った状態を示すものである。
【0022】
図5は、図4に引き続き、ペットボトルを包む手順を示すものであり、ハンカチの隅20と隅21をペットボトル等の品物の上に折り、切り目10にハンカチの隅21を差し込むペットボトル等の品物の包み方をしたペットボトル等の小物簡易収納ハンカチを示すものである。
【0023】
また、図5において、切り目10を3cmの長さにすることにより、切り目10から、ハンカチの隅21が抜けにくくなり、収納としての形状を安定して保持しることができる。
【0024】
図6は、4隅の1隅20から2cmの距離の位置から3cmの長さの切り目10を有し、切り目10の周りをオーバーロックした1辺が25cmの、糸の長さ方向において複数の色彩のパイルを有するシェニール糸をヨコ糸として織り込み、織物の表面と裏面に同じ絵柄を描出することを特徴とするシェニール織物ハンカチを示したものである。
【0025】
図7は、本発明のハンカチで、保冷剤を包む手順を示すものであり、まず、図6に示したハンカチを広げ、保冷剤を、切り目に一番近い隅20と切り目に一番遠い隅21を結ぶ仮想ライン30に対し、保冷剤の中心線31が垂直かつ、保冷剤の底面40が仮想ライン30の下方になるよう配置した状態を示すものである。
【0026】
図8は、図7に引き続き、保冷剤を包む手順を示すものであり、保冷剤の底面40の下方に位置するハンカチの隅22とハンカチの隅23を保冷剤の上に折った状態を示すものである。
【0027】
図9は、図8に引き続き、保冷剤を包む手順を示すものであり、ハンカチの隅20と隅21を保冷剤の上に折り、切り目10にハンカチの隅21を差し込む保冷剤の包み方をしたペットボトル等の小物簡易収納ハンカチを示すものである。
【0028】
また、図9において、ハンカチとしてシェニール織物のように立毛調の織物を用いることにより、切り目10から、ハンカチの隅21が抜けにくくなり、収納としての形状を安定して保持することができる。
【0029】
なお、本発明のペットボトル等の小物簡易収納ハンカチは、収納する対象が上記のペットボトルと保冷剤に限定されるものでなく、使い捨てカイロ等の品も、本発明の収納する対象である。
【0030】
また、本発明のペットボトル等の小物簡易収納ハンカチは、切り目10が、4隅に1箇所の切り目を有する構成に限定するものでなく、1個以上の切り目を構成したハンカチであってもよく、1つの切り目を基準として、包み方が同じであれば良い。
【0031】
なお、本発明のペットボトル等の小物簡易収納ハンカチの切り目10は、図で示したオーバーロックでかがった形状に限定されるものでなく、丸い形状のものであっても、三角の形状のものであってもよく、回りを金属・プラスチックで囲ったものであっても良い。
【符号の説明】
【0032】
10 切り目
11 タテ糸
12 シェニール糸
20 切り目に一番近いハンカチの隅
21 切り目に一番遠いいハンカチの隅
22 ハンカチの隅
23 ハンカチの隅
30 ハンカチの隅20とハンカチの隅21を結ぶ仮想ライン
31 品物の中心線
40 品物の底面
50 ペットボトル
51 保冷剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
4隅の1隅から2cmから5cmの距離の位置に2cmから5cmの長さの切り目(10)を有する1辺が35cm以下のハンカチから成り、このハンカチを広げ、ペットボトル等の品物を、切り目に一番近い隅(20)と切り目に一番遠い隅(21)を結ぶ仮想ライン(30)に対し、品物の中心線(31)が垂直かつ、品物の底面(40)が仮想ライン(30)の下方になるよう配置し、品物の底面(40)の下方に位置するハンカチの隅(22)をペットボトル等の品物の上に折り、これに加え、ハンカチの隅(20)と隅(21)をペットボトル等の品物の上に折り、切り目(10)にハンカチの隅(21)を差し込む、ペットボトル等の筒状の品物の包み方をするペットボトル等の小物簡易収納ハンカチ。
【請求項2】
糸の長さ方向において複数の色彩のパイルを有するシェニール糸をヨコ糸として織り込み、織物の表面と裏面に同じ絵柄を描出することを特徴とするシェニール織物ハンカチからなる請求項1記載のペットボトル等の小物簡易収納ハンカチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−60687(P2013−60687A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−200136(P2011−200136)
【出願日】平成23年9月14日(2011.9.14)
【出願人】(503470702)
【Fターム(参考)】