説明

ペット健康管理システム

【課題】 本発明の課題は、ペットの異常をほぼ確実に検出することができるペット健康管理システムを提供することにある。
【解決手段】 ペット健康管理システム100は、ペット40の健康を管理するためのペット健康管理システムであって、ペット状態情報取得装置23,41,285,286,29およびペット健康判断装置111を備える。ペット状態情報取得装置は、ペット状態情報を取得する。ペット健康判断装置111は、ペット状態情報に含まれる情報を利用してペットが健康な状態にあるか否かを判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットの健康を管理するためのペット健康管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラ、振動センサ、およびマイクなどから収集される情報を利用してペットの異常などを監視するペットの遠隔監視制御システムが提案されている。このペットの遠隔監視制御システムでは、振動センサから得られる振動値およびマイクから得られる鳴き声の音量の少なくとも一方が所定の基準値以上になった場合にペットに異常が発生したと判断され、その旨を知らせるための情報が飼い主に報知される(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−275509号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、振動値および鳴き声の音量の情報は、ペットの気分などにも依存するため、必ずしもペットの異常とは直結しない。しかし、振動値および鳴き声の音量が基準値を超過したという事実は、飼い主にペットの画像情報を観察させるきっかけとはなり得る。ところが、一般の飼い主は専門知識に乏しいため、実際のところ、一般の飼い主が画像情報のみを頼りにペットに本当に異常が起こっているか否かを主観的に判断することは極めて難しい。このため、この遠隔監視制御システムでは、振動値および鳴き声の音量が基準値を超過しているが飼い主の主観的な観察ではペットに異常が発生しているとは思えないといった場合、飼い主は、不安を抱えたまま外出し続けるか、本当に異常が発生しているのか否か確証をもてずに不安のためだけに帰宅するかなどの選択を迫られることとなる。また、このような遠隔監視制御システムには、ペットが鳴けないほどぐったりしている場合であっても、ペットは正常な状態にあると判断されるという不具合がある。
【0004】
本発明の課題は、ペットの異常を確実に検出することができるペット健康管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1発明に係るペット健康管理システムは、ペットの健康を管理するためのペット健康管理システムであって、ペット状態情報取得装置およびペット健康判断装置を備える。ペット状態情報取得装置は、ペット状態情報を取得するための装置である。なお、ここにいう「ペット」とは、犬、猫、うさぎ、あるいはフィレットなどである。また、ここにいう「ペット状態情報」には、ペットの体温、心拍数、呼吸数、歩数、運動量、行動範囲、食事量、排便量、食事時間、水分補給量、水分補給時間、位置、および臭いの情報のうち少なくとも1つの情報が含まれる。また、ここにいう「ペット状態情報取得装置」とは、例えば、デジタル式の体温計、脈拍計、歩数計、重量センサ、位置センサ、あるいは臭気センサなどであり、ペットに接触して情報を取得するものであってもよいし非接触で情報を取得するものであってもよい。また、このペット状態情報取得装置は、ペットに直接取り付けられるかペットがいる家庭の宅内に設置される。ペット健康判断装置は、ペット状態情報に含まれる情報を利用してペットが健康な状態にあるか否かを判断する。なお、このペット健康判断装置は、ペットがいる家庭の遠方に設置されてもよいしその家庭に設置されてもよい。
【0006】
このペット健康管理システムでは、ペット状態情報取得装置が、ペットの体温、心拍数、呼吸数、歩数、運動量、行動範囲、食事量、排便量、食事時間、水分補給量、水分補給時間、位置、および臭いの情報のうち少なくとも1つの情報が含まれるペット状態情報を取得するための装置である。そして、ペット健康判断装置が、ペット状態情報に含まれる情報を利用してペットが健康な状態にあるか否かを判断する。
【0007】
ペットの体温、心拍数、呼吸数、歩数、運動量、行動範囲、食事量、排便量、食事時間、水分補給量、水分補給時間、位置、および臭いの情報は、ペットの健康状態をそのまま反映するといっても過言ではない。通常、ペットには個体差があるので、これらの情報に一律に基準値を設けてペットの健康状態を判断する訳にいかないが、そのことは個々のペットの通常時の情報を得ておくことによって解消される。また、獣医などの専門家の協力を得てこれらの情報の組合せによる判定ロジックなどを予め構築しておけば、確実にペットの健康状態を把握することができるはずである。このため、このペット健康管理システムでは、ペットの異常を確実に検出することができる。
【0008】
第2発明に係るペット健康管理システムは、第1発明に係るペット健康管理システムであって、ペット状態情報保存装置およびペット状態情報表示装置をさらに備える。ペット健康情報保存装置およびペット状態情報表示装置は、場合によっては、ペット健康管理装置に内蔵されてもかまわない。ペット状態情報保存装置は、ペット状態情報に含まれる情報を保存する。ペット状態情報表示装置は、ペット状態情報に含まれる情報を表示する。
【0009】
このペット健康管理システムでは、ペット状態情報保存装置が、ペット状態情報に含まれる情報を保存する。また、ペット状態情報表示装置が、ペット状態情報に含まれる情報を表示する。このため、このペット健康管理システムでは、ペット状態情報に含まれる情報の履歴をいつでも閲覧することが可能となる。したがって、このペット健康管理システムでは、長期的なペットの健康状態をも判断することができる。
【0010】
第3発明に係るペット健康管理システムは、第1発明または第2発明に係るペット健康管理システムであって、情報送信装置をさらに備える。情報送信装置は、ペット健康判断装置においてペットが健康な状態にないと判断された場合に、所定の情報を所定の情報処理装置に送信する。なお、ここにいう「所定の情報処理装置」とは、例えば、Webサーバや飼い主の携帯端末などである。所定の情報処理装置がWebサーバである場合、飼い主は情報端末を携帯していなくてもインターネットカフェや会社、ホテルなどに設置される情報端末を用いて所定の情報を得ることができる。また、ここにいう「所定の情報」とは、例えば、ペットの健康状態が悪くなった旨を表す情報やペットの健康状態を示す情報などである。
【0011】
このペット健康管理システムでは、情報送信装置が、ペット健康判断装置においてペットが健康な状態にないと判断された場合に、所定の情報を所定の情報処理装置に送信する。このため、このペット健康管理システムでは、ペットの飼い主が携帯端末を携帯して外出していれば、あるいは、外出時に飼い主が所定のWebサーバなどにアクセスできる環境にあれば、飼い主は、外出時であってもペットの安否を確認することができ、ペットの様態が悪ければ至急帰宅してそのペットを動物病院に連れて行ったり、ペットシッターなどの駆けつけサービスに連絡してそのペットをケアさせたりすることできる。
【0012】
第4発明に係るペット健康管理システムは、第3発明に係るペット健康管理システムであって、画像情報取得装置をさらに備える。画像情報取得装置は、画像情報を取得する。所定の情報は、画像情報取得装置によって取得された画像情報である。なお、ここにいう「画像」は、静止画像であってもよいし動画像であってもよい。
このペット健康管理システムでは、画像情報取得装置が、画像情報を取得する。また、所定の情報が、画像情報取得装置によって取得された画像情報である。このため、このペット健康管理システムでは、飼い主が自分の目でペットの様子を見ながらペットの体調を確認することもできる。
【0013】
第5発明に係るペット健康管理システムは、第3発明または第4発明に係るペット健康管理システムであって、空気調和装置をさらに備える。なお、ここにいう「空気調和装置」とは、例えば、エアコン、除湿器、加湿機、あるいは空気清浄機などである。所定の情報処理装置は、空気調和装置を制御するための空調制御情報を空気調和装置に送信可能である。
【0014】
このペット健康管理システムでは、所定の情報処理装置が、空気調和装置を制御するための空調制御情報を空気調和装置に送信可能である。このため、このペット健康管理システムでは、飼い主は、外出中であってもペットの様態を観察しながらペットに適した空調空間を作り出すことができる。したがって、このペット健康管理システムは、ペットの健康管理にも貢献することができる。
【0015】
第6発明に係るペット健康管理システムは、第1発明から第4発明のいずれかに係るペット健康管理システムであって、空気調和装置および空調制御装置をさらに備える。なお、ここにいう「空気調和装置」とは、例えば、エアコン、除湿器、加湿機、あるいは空気清浄機などである。空調制御装置は、ペット状態情報に含まれる情報を利用して空気調和装置を制御する。
【0016】
このペット健康管理システムでは、空調制御装置が、ペット状態情報に含まれる情報を利用して空気調和装置を制御する。このため、このペット健康管理システムでは、飼い主が外出中であっても、空調制御装置がペットに適した空調空間を作り出してくれる。したがって、このペット健康管理システムは、ペットの健康維持などにも貢献することができる。
【0017】
第7発明に係るペット健康管理システムは、第5発明または第6発明に係るペット健康管理システムであって、空気調和装置は、香り成分およびエッセンシャルオイルの少なくとも一方を放出する香り等放出部を有する。空調制御装置は、香り等放出部を制御可能である。
このペット健康管理システムでは、空気調和装置が、香り成分およびエッセンシャルオイルの少なくとも一方を放出する香り等放出部を有する。そして、空調制御装置が、香り等放出部を制御可能である。このため、このペット健康管理システムでは、予めペットの好む香りなどを調べておき、その香りの成分やエッセンシャルオイルなどを香り等放出部に充填しておけば、ペットの体調や機嫌が悪い場合においてその悪化の度合いを下げる効果などを期待することができる。
【0018】
第8発明に係るペット健康管理システムは、第1発明から第7発明のいずれかに係るペット健康管理システムであって、フィーダ装置およびフィーダ制御装置をさらに備える。フィーダ装置は、ペットに餌または飲料を供給するための装置である。フィーダ制御装置は、ペット状態情報に含まれる情報を利用してフィーダ装置を制御する。
このペット健康管理システムでは、フィーダ制御装置が、ペット状態情報に含まれる情報を利用してフィーダ装置を制御する。このため、このペット健康管理システムでは、ペットの健康状態に応じて与える餌や飲料の種類、量、あるいはフィード時間などを制御することができる。したがって、このペット健康管理システムは、ペットの健康維持などにも貢献することができる。
【0019】
第9発明に係るペット健康管理システムは、第1発明または第2発明に係るペット健康管理システムであって、画像映出装置をさらに備える。画像映出装置は、情報処理装置から発信される画像情報を映出可能である。なお、この情報処理装置には、画像情報を取得する画像情報取得部および画像情報を発信する画像情報発信部が設けられている。また、ここにいう「画像」は、静止画像であってもよいし動画像であってもよい。また、音声情報を加えるとさらに効果的である。
【0020】
このペット健康管理システムでは、画像映出装置が、情報処理装置から発信される画像情報を映出可能である。このため、このペット健康管理システムでは、飼い主は、いつでもペットに自身の映像を見せることができペットを安心させることができる。
第10発明に係るペット健康管理システムは、第1発明、第2発明、または第9発明に係るペット健康管理システムであって、音声出力装置をさらに備える。音声出力装置は、情報処理装置から発信される音声情報を出力可能である。なお、この情報処理装置には、音声情報を取得する音声情報取得部および音声情報を発信する音声情報発信部が設けられている。また、飼い主の画像情報を入れるとさらに効果的である。
【0021】
このペット健康管理システムでは、音声出力装置が、情報処理装置から発信される音声情報を出力可能である。このため、このペット健康管理システムでは、飼い主は、いつでもペットに話しかけることができペットを安心させることができる。
第11発明に係るペット健康管理システムは、第1発明、第2発明、第9発明、または第10発明に係るペット健康管理システムであって、画像取得装置をさらに備える。画像取得装置は、画像情報取得部および画像情報送信部を有する。画像情報取得部は、画像情報を取得する。画像情報送信部は、画像情報を所定の情報処理装置に送信する。なお、ここにいう「所定の情報処理装置」とは、例えば、Webサーバや飼い主の携帯端末などである。所定の情報処理装置がWebサーバである場合、飼い主は情報端末を携帯していなくてもインターネットカフェや会社、ホテルなどに設置される情報端末を用いて画像情報を得ることができる。
【0022】
このペット健康管理システムでは、画像情報取得部が、画像情報を取得する。そして、画像情報送信部が、画像情報を所定の情報処理装置に送信する。このため、このペット健康管理システムでは、飼い主が画像情報を映出できる情報処理装置を所持している場合、または飼い主がWebサーバなどにアクセスできる環境にある場合、飼い主は、いつでもペットの様子を確認することができる。
【0023】
第12発明に係るペット健康管理システムは、第1発明、第2発明、第9発明、第10発明、または第11発明に係るペット健康管理システムであって、音声取得装置をさらに備える。音声取得装置は、音声情報取得部および音声情報送信部を有する。音声情報取得部は、音声情報を取得する。音声情報送信部は、音声情報を所定の情報処理装置に送信する。なお、ここにいう「所定の情報処理装置」とは、例えば、Webサーバや飼い主の携帯端末などである。所定の情報処理装置がWebサーバである場合、飼い主は情報端末を携帯していなくてもインターネットカフェや会社、ホテルなどに設置される情報端末を用いて音声情報を得ることができる。
【0024】
このペット健康管理システムでは、音声情報取得部が、音声情報を取得する。そして、音声情報送信部が、音声情報を所定の情報処理装置に送信する。このため、このペット健康管理システムでは、飼い主が音声情報を出力できる情報処理装置を所持している場合、または飼い主がWebサーバなどにアクセスできる環境にある場合、飼い主は、いつでもペットの鳴き声などを聴くことができペットの体調などを確認することができる。
【0025】
第13発明に係るペット健康管理システムは、第11発明または第12発明に係るペット健康管理システムであって、空気調和装置をさらに備える。所定の情報処理装置は、空気調和装置を制御するための空調制御情報を空気調和装置に送信可能である。
このペット健康管理システムでは、所定の情報処理装置が、空気調和装置を制御するための空調制御情報を空気調和装置に送信可能である。このため、このペット健康管理システムでは、飼い主は、外出中であってもペットの様態を観察しながらペットに適した空調空間を作り出すことができる。したがって、このペット健康管理システムは、ペットの健康管理にも貢献することができる。
【0026】
第14発明に係るペット健康管理システムは、第1発明、第2発明、第9発明、第10発明、第11発明、第12発明、または第13発明に係るペット健康管理システムであって、フィーダ装置および制御情報受信装置をさらに備える。フィーダ装置は、ペットに餌または飲料を供給するための装置である。制御情報受信装置は、所定の情報処理装置からフィーダ装置を制御するためのフィーダ制御情報を受信する。なお、ここにいう「所定の情報処理装置」とは、例えば、Webサーバや飼い主の携帯端末などである。所定の情報処理装置がWebサーバである場合、飼い主は情報端末を携帯していなくてもインターネットカフェや会社、ホテルなどに設置される情報端末を用いてフィーダ装置を制御することができる。
【0027】
このペット健康管理システムでは、制御情報受信装置が、所定の情報処理装置からフィーダ装置を制御するためのフィーダ制御情報を受信する。このため、このペット健康管理システムでは、ペットの健康状態に応じて与える餌や飲料の種類、量、あるいはフィード時間などを制御することができる。したがって、このペット健康管理システムは、ペットの健康維持などにも貢献することができる。
【0028】
第15発明に係るペット健康管理システムは、第1発明、第2発明、第9発明、第10発明、第11発明、第12発明、第13発明、または第14発明に係るペット健康管理システムであって、生体検知装置および情報発信装置をさらに備える。なお、ここにいう生体検知装置とは、例えば、生体検知センサ、サーモセンサ、重量センサ、およびRFIDタグなどである。生体検知装置は、生体を検知するための装置である。情報発信装置は、生体検知装置において生体が検知された場合に、所定の情報を所定の情報処理装置に発信する。なお、ここにいう「所定の情報処理装置」とは、例えば、Webサーバや飼い主の携帯端末などである。情報処理装置がWebサーバである場合、飼い主は情報端末を携帯していなくてもインターネットカフェや会社、ホテルなどに設置される情報端末を用いて所定の情報を得ることができる。また、ここにいう「所定の情報」とは、例えば、検知時のペットの画像情報、検知時のペットの音声情報、あるいはペット状態情報から推測されるペットの体調や気分を表す擬人化メッセージの情報などである。
【0029】
このペット健康管理システムでは、情報発信装置が、生体検知装置において生体が検知された場合に、所定の情報を所定の情報処理装置に発信する。このため、このペット健康管理システムでは、飼い主は、ペットが生体検知装置に検知される度にペットから電子メールなどをもらっているという感覚を楽しむことができる。また、飼い主が電子メールなどを受け取る度に、第9発明や第10発明のようにペットに飼い主自身の姿を見せたり飼い主自身の声を聴かせたりするようにすれば、ペットも自然と生体検知装置の付近に来れば「飼い主と会うことができる」、「飼い主の声を聞くことができる」ことがわかり、ペットも自己の意思で飼い主とのコンタクトを図ろうとする可能性がある。したがって、このペット健康管理システムは、飼い主とペットとのコミュニケーションを良好なものとするのに貢献することができる。
【0030】
第16発明に係るペット健康管理システムは、第1発明、第2発明、第9発明、第10発明、第11発明、第12発明、第13発明、第14発明、または第15発明に係るペット健康管理システムであって、音声取得装置、音声照合装置、および情報発信装置をさらに備える。音声取得装置は、音声を取得する。音声照合装置は、音声取得装置において取得された音声と特定の音声とが一致するか否かを判断する。なお、音声の照合は、例えば、声紋の照合などにより行われる。情報発信装置は、音声照合装置において音声が特定の音声と一致すると判断された場合に、所定の情報を所定の情報処理装置に発信する。なお、ここにいう「所定の情報処理装置」とは、例えば、Webサーバや飼い主の携帯端末などである。情報処理装置がWebサーバである場合、飼い主は情報端末を携帯していなくてもインターネットカフェや会社、ホテルなどに設置される情報端末を用いて所定の情報を得ることができる。また、ここにいう「所定の情報」とは、例えば、検知時のペットの画像情報、検知時のペットの音声情報、あるいはペット状態情報から推測されるペットの体調や気分を表す擬人化メッセージの情報などである。
【0031】
このペット健康管理システムでは、音声取得装置が、音声を取得する。続いて、音声照合装置が、音声取得装置において取得された音声と特定の音声とが一致するか否かを判断する。そして、情報発信装置が、音声照合装置において音声が特定の音声と一致すると判断された場合に、所定の情報を所定の情報処理装置に発信する。このため、このペット健康管理システムでは、例えば、ペットが激しく吠えている場合やペットが切なそうな鳴き声を発している場合などに飼い主がその旨を知らせる電子メールなどを受け取ることができる。ペットが激しく吠えている場合は、通常、不審者などがいる場合が多い。したがって、このペット健康管理システムは、防犯などにも貢献することができる。ペットが切なそうな鳴き声を発している場合は、寂しがっていたり体調がよくなかったりする場合が多い。したがって、このペット健康管理システムでは、飼い主は、外出中であってもペットの心境などを察することができる。
【0032】
第17発明に係るペット健康管理システムは、第1発明、第2発明、第9発明、第10発明、第11発明、第12発明、第13発明、第14発明、第15発明、または第16発明に係るペット健康管理システムであって、押しボタン装置および情報発信装置をさらに備える。情報発信装置は、押しボタン装置が押された場合に、所定の情報を所定の情報処理装置に発信する。なお、ここにいう「所定の情報処理装置」とは、例えば、Webサーバや飼い主の携帯端末などである。情報処理装置がWebサーバである場合、飼い主は情報端末を携帯していなくてもインターネットカフェや会社、ホテルなどに設置される情報端末を用いて所定の情報を得ることができる。また、ここにいう「所定の情報」とは、例えば、検知時のペットの画像情報、検知時のペットの音声情報、あるいはペット状態情報から推測されるペットの体調や気分を表す擬人化メッセージの情報などである。
【0033】
このペット健康管理システムでは、情報発信装置が、押しボタン装置が押された場合に、所定の情報を所定の情報処理装置に発信する。このため、このペット健康管理システムでは、飼い主がペットに対して『押しボタンを押せば第9発明や第10発明のように「飼い主に会うことができる」、「飼い主の声を聴くことができる」』と教え込ませることができれば、飼い主は、ペットから電子メールなどをもらっているという感覚を楽しむことができる。したがって、このペット健康管理システムは、飼い主とペットとのコミュニケーションを良好なものとするのに貢献することができる。
【発明の効果】
【0034】
第1発明に係るペット健康管理システムでは、ペットの異常を確実に検出することができる。
第2発明に係るペット健康管理システムでは、ペット状態情報に含まれる情報の履歴をいつでも閲覧することが可能となる。したがって、このペット健康管理システムでは、長期的なペットの健康状態をも判断することができる。
【0035】
第3発明に係るペット健康管理システムでは、ペットの飼い主が携帯端末を携帯して外出していれば、あるいは、外出時に飼い主が所定のWebサーバなどにアクセスできる環境にあれば、飼い主は、外出時であってもペットの安否を確認することができ、ペットの様態が悪ければ飼い主は至急帰宅してそのペットを動物病院に連れて行ったり、ペットシッターなどの駆けつけサービスに連絡してそのペットをケアさせたりすることできる。
【0036】
第4発明に係るペット健康管理システムでは、飼い主が自分の目でペットの様子を見ながらペットの体調を確認することもできる。
第5発明に係るペット健康管理システムでは、飼い主は、外出中であってもペットの様態を観察しながらペットに適した空調空間を作り出すことができる。したがって、このペット健康管理システムは、ペットの健康管理にも貢献することができる。
【0037】
第6発明に係るペット健康管理システムでは、飼い主が外出中であっても、空調制御装置がペットに適した空調空間を作り出してくれる。したがって、このペット健康管理システムは、ペットの健康維持などにも貢献することができる。
第7発明に係るペット健康管理システムでは、予めペットの好む香りなどを調べておき、その香りの成分やエッセンシャルオイルなどを香り等放出部に充填しておけば、ペットの体調が悪い場合においてその悪化の度合いを下げる効果などを期待することができる。
【0038】
第8発明に係るペット健康管理システムでは、ペットの健康状態に応じて与える餌や飲料の種類、量、あるいはフィード時間などを制御することができる。したがって、このペット健康管理システムは、ペットの健康維持などにも貢献することができる。
第9発明に係るペット健康管理システムでは、飼い主は、いつでもペットに自身の映像を見せることができペットを安心させることができる。
【0039】
第10発明に係るペット健康管理システムでは、飼い主は、いつでもペットに話しかけることができペットを安心させることができる。
第11発明に係るペット健康管理システムでは、飼い主が画像情報を映出できる情報処理装置を所持している場合、または飼い主がWebサーバなどにアクセスできる環境にある場合、飼い主は、いつでもペットの様子を確認することができる。
【0040】
第12発明に係るペット健康管理システムでは、飼い主が音声情報を出力できる情報処理装置を所持している場合、または飼い主がWebサーバなどにアクセスできる環境にある場合、飼い主は、いつでもペットの鳴き声などを聴くことができペットの体調などを確認することができる。
第13発明に係るペット健康管理システムでは、飼い主は、外出中であってもペットの様態を観察しながらペットに適した空調空間を作り出すことができる。したがって、このペット健康管理システムは、ペットの健康管理にも貢献することができる。
【0041】
第14発明に係るペット健康管理システムでは、ペットの健康状態に応じて与える餌や飲料の種類、量、あるいはフィード時間などを制御することができる。したがって、このペット健康管理システムは、ペットの健康維持などにも貢献することができる。
第15発明に係るペット健康管理システムでは、飼い主は、ペットが生体検知装置に検知される度にペットから電子メールなどをもらっているという感覚を楽しむことができる。
【0042】
第16発明に係るペット健康管理システムでは、例えば、ペットが激しく吠えている場合やペットが切なそうな鳴き声を発している場合などに飼い主がその旨の電子メールなどを受け取ることができる。ペットが激しく吠えている場合は、通常、不審者などがいる場合が多い。したがって、このペット健康管理システムは、防犯などにも貢献することができる。ペットが切なそうな鳴き声を発している場合は、寂しがっていたり体調がよくなかったりする場合が多い。したがって、このペット健康管理システムでは、飼い主は、外出中であってもペットの心境などを察することができる。
【0043】
第17発明に係るペット健康管理システムでは、飼い主がペットに対して『押しボタンを押せば第9発明や第10発明のように「飼い主に会うことができる」、「飼い主の声を聴くことができる」』と教え込ませることができれば、飼い主は、ペットから電子メールなどをもらっているという感覚を楽しむことができる。したがって、このペット健康管理システムは、飼い主とペットとのコミュニケーションを良好なものとするのに貢献することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
本発明の一実施形態に係るペット健康管理システムを、図1から図6を用いて以下に説明する。
[ペット健康管理システムの構成]
ペット健康管理システム100は、図1に示されるように、主に、管理サーバ11、管理者端末12、ホームサーバ21、空調コントローラ22、ゲートセンサ23、モニタ24、Webカメラ25、スピーカ26、マイク27、フィーダ装置28、体重計29、押しボタンスイッチ30、エアコン31、空気清浄機32、およびペット管理センサ41から構成される。なお、管理サーバ11および管理者端末12は、ペット健康管理センター10に配備される。また、ホームサーバ21、空調コントローラ22、ゲートセンサ23、モニタ24、Webカメラ25、スピーカ26、マイク27、フィーダ装置28、体重計29、押しボタンスイッチ30、エアコン31、および空気清浄機32は、ペット健康管理センター10を運用する事業者とペット健康管理サービスの契約を締結している顧客の家庭20に配備されている。また、ペット管理センサ41は、ペット健康管理センター10を運用する事業者から顧客に貸与されており、顧客によってペットの首周りや後ろ足内股などに所定の方法により取り付けられる。
【0045】
[ペット健康管理システムの構成要素]
(1)ペット管理センサ
ペット管理センサ41には、図示しないデジタル式の体温計、心拍計、呼吸数計、歩数計、RFIDタグ、および臭気センサが内蔵されている。なお、体温計、脈拍計、および呼吸数計の検知部分は、外部に露出しており、ペット40に接触するようになっている。また、このペット管理センサ41には、図示しない情報送信部が備えられており、体温計、脈拍計、呼吸数計、歩数計、および臭気センサにより収集されるペット40の状態情報を計測時刻情報とともに定期的に空調コントローラ22に無線送信している。また、RFIDタグには、ペットを識別するためのID情報が記憶されている。
【0046】
(2)エアコン
エアコン31は、室内の空気をケーシング内に取り込み、熱交換器において空気に含まれる熱と熱交換器に流れる冷媒に含まれる熱とを交換させることによって空気を冷却あるいは加熱した後に、その空気を室内に吹き出すことにより室内の冷房または暖房を行う機器である。また、このエアコン31は、除湿運転を行うことも可能である。また、このエアコン31は、加湿ユニットを備えており、加湿運転を行うことも可能である。
【0047】
(3)空気清浄機
空気清浄機32は、室内の空気をケーシング内に取り込み、空気中に浮遊する塵埃などをエアフィルタにより捕集して空気を清浄化した後に、その清浄化された空気を室内に吹き出すことにより室内の空気の清浄化を行う機器である。
(4)空調コントローラ
空調コントローラ22は、図2に示されるように、無線受信部221、制御指令生成部222、リモコン信号発信部223、およびホームサーバ接続ポート224を備える。無線受信部221は、ペット管理センサ41から定期的に送信されるペット40の状態情報および計測時刻情報、ならびにエアコン31から定期的に送信される室温情報および湿度情報などを受信する。制御指令生成部222は、ペット40の状態情報、室温情報、および湿度情報を利用してエアコン31および空気清浄機32を最適制御するための制御パラメータや制御指令などを生成する。リモコン信号発信部223は、制御指令生成部222において生成された制御パラメータや制御指令などをエアコン31および空気清浄機32に発信する。ホームサーバ接続ポート224は、ホームサーバ21を接続するためのポートであって、無線受信部221において受信されるペット40の状態情報をホームサーバ21に転送する。また、このホームサーバ接続ポート224は、携帯電話50からインターネット回線60およびホームサーバ21を介して送信されてくる制御パラメータや制御指令などをリモコン信号発信部223に転送する役目も担う(つまり、携帯電話50によりエアコン31および空気清浄機32を遠隔制御することができるようになっている。)
(5)ゲートセンサ
ゲートセンサ23は、家庭20に複数箇所設けられる。複数のゲートセンサ23は、すべてホームサーバ21に通信接続される。そして、これらのゲートセンサ23は、ペット40が通過すると、ペット管理センサ41に備えられているRFIDタグからID情報を取得し、そのID情報をホームサーバ21へと送信する。ゲートセンサ23にはIPアドレスが付与されているので、ホームサーバ21はそのID情報がどのゲートセンサ23から送信されたものなのかを認識することができ、ペット40の居場所、通過経路、行動範囲、および運動量を割り出すことができる。
【0048】
(6)モニタ
モニタ24は、飼い主が所有するカメラ付き携帯電話50から送信される画像情報を表示するために配備される。また、このモニタ24は、ホームサーバ21に保持されている第1ペット健康管理データベース(後述)やミニ知識データベース214d(後述)の内容を映し出すことができるようになっている。
【0049】
(7)Webカメラ
Webカメラ25は、モニタ24および押しボタンスイッチ30の近傍に配備されており、押しボタンスイッチ30が押されることによって予め決められた撮影範囲を撮影するように設定されている。また、このWebカメラ25は、飼い主の携帯電話50からホームサーバ21を介して遠隔制御されるように設定されており、携帯電話50から制御指令を受信すると、自動的に首を振りながら撮影を開始し、リアルタイムで携帯電話50にその映像を送信する。
【0050】
(8)スピーカ
スピーカ26は、モニタ24の近傍に配備されており、飼い主が所有するカメラ付き携帯電話50からの通話を出力する。
(9)マイク
マイク27は、モニタ24および押しボタンスイッチ30の近傍に配備されており、周囲の音声を収集する。なお、このマイク27は、図1に示されるように、ホームサーバ21に通信接続されている。
【0051】
(10)フィーダ装置
フィーダ装置28は、図3に示されるように、ホームサーバ接続ポート284、制御指令生成部281、餌供給部282、水供給部283、第1管理用重量センサ285、および第2管理用重量センサ286を備える。ホームサーバ接続ポート284は、ホームサーバ21を接続するためのポートであって、ホームサーバ21に蓄積されるペット40の状態情報を定期的に受信する。また、このホームサーバ接続ポート284は、第1管理用重量センサ285および第2管理用重量センサ286から発信される重量情報を受信して計測時刻情報とともにホームサーバ21へと転送する役目も担う。また、このホームサーバ接続ポート284は、携帯電話50からインターネット回線60およびホームサーバ21を介して送信されてくる制御パラメータや制御指令などを餌供給部282および水供給部283に転送する役目も担う(つまり、携帯電話50によりフィーダ装置28を遠隔制御することができるようになっている)。制御指令生成部281は、ペット40の状態情報を利用して餌供給部282および水供給部283を制御するための制御パラメータや制御指令など(例えば、餌の種類、餌の供給量、餌の供給時間、水の供給量、および水の供給時間など)を生成する。餌供給部282は、図示しない餌タンク、第1供給用重量センサ、および第1タイマーを備えており、制御指令生成部281において生成された制御パラメータや制御指令などに従って餌を餌タンクから餌場へと放出する。第1管理用重量センサ285は、餌場にある餌の重量を計測するためのセンサであって、ホームサーバ21においてペット40が食した餌の量などを求めたり食事時刻の履歴情報を蓄積したりするために配備されている。水供給部283は、図示しない水タンク、第2供給用重量センサ、および第2タイマーを備えており、制御指令生成部281において精製された制御パラメータや制御指令に従って水を水タンクから水場へと放出する。第2管理用重量センサ286は、水場にある水の重量を計測するためのセンサであって、ホームサーバ21においてペット40が飲んだ水の量などを求めたり水分補給時刻の履歴情報を蓄積したりするために配備されている。
【0052】
(11)体重計
体重計29は、ペット40の体重を計測するためにペット40の寝床などに設置されている。なお、この体重計29は、図1に示されるように、ホームサーバ21に通信接続されており、計測時刻情報とともに計測重量情報をホームサーバ21へ定期的に送信する。
(12)押しボタンスイッチ
押しボタンスイッチ30は、モニタ24、Webカメラ25、スピーカ26、およびマイク27の近傍に、ペット40に押させることを目的として配備されている。押しボタンスイッチ30が押されると、Webカメラ25が作動し画像情報を生成する。Webカメラ25において生成した画像情報は、ホームサーバ21の電子メールアプリケーション(後述)により作成された電子メールとともに飼い主のカメラ付き携帯電話50に送信される。
【0053】
(13)ホームサーバ
ホームサーバは、図4に示されるように、中央処理演算装置211、メインメモリ212、モデム213、ネットワーク接続ポート215、およびハードディスク214を備える。
ネットワーク接続ポート215は、各機器22〜30を通信接続するためのポートであって、各機器22〜30から所定の情報を受信する。また、このネットワーク接続ポート215は、携帯電話50から送信される制御パラメータや制御指令などを空調コントローラ22やフィーダ装置28に送信する役目も担う。
【0054】
モデム213は、ハードディスク214の第1ペット健康管理データベース214b(後述)に保持されるペット40の状態情報、室温情報および湿度情報、ならびに重量センサ値情報などをペット健康管理センター10の管理サーバ11に定期的に送信する。また、このモデム213は、管理サーバ11に構築されるWebサーバ(後述)にアクセスするためにも用いられる。また、このモデムは、飼い主の携帯電話50から送信される各種情報(制御パラメータや制御指令など)を受信する役目も担う。
【0055】
ハードディスク214には、第1ペット健康管理データベース214b、ミニ知識データベース214d、電子メールアプリケーション214a、およびメッセージデータベース214cが保持されている。第1ペット健康管理データベース214bには、ペット管理センサ41から得られるペット40の状態情報、エアコン31から得られる室温情報および湿度情報、ならびにフィーダ装置28および体重計29から得られる重量センサ値情報などが順次登録されるように設定されている。なお、フィーダ装置28から得られる重量センサ値情報については、時系列的に差分が計算された後にその差分値も登録されるように設定されている(つまり、食事量や水分補給量を算出することになる)。ミニ知識データベース214dには、飼われているペット40固有の特性が加味された情報が登録されている。メッセージデータベース214cには、図5に示されるようなメッセージ管理テーブルTLが保持されている。このメッセージ管理テーブルTLでは、ペット40の状態情報、室温情報および湿度情報、ならびに重量センサ値情報などの情報ごとに閾値が設けられ、その閾値ごとにメッセージが登録されている。電子メールアプリケーション214aは、ペット40の状態情報、室温情報および湿度情報、ならびに重量センサ値情報などをメッセージ管理テーブルTLに照合し、対応するメッセージを所定の規則に従って並べて電子メールを作成する。
【0056】
メインメモリ212は、ハードディスク214から電子メールアプリケーション214aに記述される命令や必要なデータを読み出し、一時記憶する。
中央処理演算装置211は、メインメモリ212に一時記憶される命令を実行する。
(14)管理サーバ
管理サーバ11は、図6に示されるように、中央処理演算装置111、メインメモリ112、モデム113、ネットワーク接続ポート115、およびハードディスク114を備える。
【0057】
ネットワーク接続ポート115は、管理者端末12を通信接続するためのポートであって、管理者端末12からの要求に応じて所定の情報を管理者端末12へ送信する。
モデム113は、ホームサーバ21から送信されるペット40の状態情報、室温情報および湿度情報、ならびに重量センサ値情報などの情報群を受信する。また、このモデム113は、必要に応じて飼い主の携帯電話50に電子メールを送信する。
【0058】
ハードディスク114には、第2ペット健康管理データベース114c、ペット健康知識データベース114d、ペット健康管理アプリケーション114a、およびWebサーバ114bが保持されている。第2ペット健康管理データベース114cには、契約者(ペットの飼い主)の氏名、年齢、性別、住所、およびペット40の保有年数、ならびにペット40の名、種類、年齢、性別、体重、体長、予防接種の予定時期、定期検診の予定時期、平常時の心拍数、呼吸数、歩数、運動量、行動範囲、食事量、排便量、食事時間、水分補給量、水分補給時間、および体臭レベルなどが予め登録されている。また、この第2ペット健康管理データベース114cには、ホームサーバ21からインターネット回線60を介して定期的に送信されてくるペット40の状態情報、室温情報および湿度情報、ならびに重量センサ値情報などの情報群が順次登録されるように設定されている。ペット健康知識データベース114dには、ペット別の健康知識が登録されている。なお、健康知識とは、例えば、犬の平常時の体温は38〜38.5℃、犬の平常時の心拍数は15〜30回/分、猫の平常時の体温は37.5〜38.5℃、猫の平常時の心拍数は15〜30回/分などの情報を意味する。ペット健康管理アプリケーション114aは、第2ペット健康管理データベース114cおよびペット健康知識データベース114dに登録されている各種情報を利用してペット40が健康であるか否かを定期的に判定している。そして、このペット健康管理アプリケーション114aにおいてペット40が異常な状態にあると判定された場合、ペット健康管理アプリケーション114aは、飼い主の携帯電話50にその旨を知らせる電子メールを配信する。なお、主な判定方法としては、ホームサーバ21から送信されてくるペット40の状態情報などが平常時の範囲から逸脱したか否かを判定する方法や獣医などの専門家の協力を得て作成した判定ロジックに基づいて判定する方法などが挙げられる。また、このペット健康管理アプリケーション114aは、カレンダー機能を有しており、ペット40の予防接種の時期や定期検診の時期の1週間前に飼い主の携帯電話50あるいは情報端末などに予防接種あるいは定期検診のお知らせの電子メールを送信する。Webサーバ114bにはWebページが開設されており、そのWebページには主に、獣医情報、ペットホテル情報、ペット40の健康知識、予防接種や定期検診などの案内情報、ペットに安全な商品のカタログ情報などが掲載されており、契約者はその安全商品をネット購入することができるようになっている。なお、ペットに安全な商品を購入した飼い主には、ポイントが提供される。飼い主は、そのポイントを貯めて、次の商品購入時の割引や特典サービスに利用することができる。
【0059】
メインメモリ112は、ハードディスク114からペット健康管理アプリケーション114aおよびWebサーバ114bに記述される命令や必要なデータを読み出し、一時記憶する。
中央処理演算装置111は、メインメモリ112に一時記憶される命令を実行する。
(15)管理者端末
管理者端末12は、管理サーバ11にネットワーク接続されており、管理サーバ11に記憶される各種情報をいつでも表示することができる。管理者端末12は、主に、ペット健康管理センター10の管理者によって操作される。管理者は、主に、第2ペット健康管理データベース114cに登録される各種情報のうち異常な情報を監視しており、場合によっては飼い主に連絡してペット40を獣医に連れて行くように指示したりペットシッターなどを手配したりするなどの業務を行っている。また、このペット健康管理センター10の運用事業者は特定の獣医やペットホテル事業者などと業務提携しており、飼い主がその獣医やペットホテルなどを選択しておくと、その獣医やペットホテル事業者は診察時あるいはホテル利用時に管理サーバ11から第2ペット健康管理データベース114cおよびペット健康知識データベース114dの内容をダウンロードできるようになっている。
【0060】
[ペット健康管理システムの特徴]
(1)
本実施の形態に係るペット健康管理システム100では、ペット管理センサ41が、ペット40の首周りや後ろ足内股などに取り付けられており、ペット40の体温、心拍数、呼吸数、歩数、および臭いの情報を定期的に取得する。また、このペット健康管理システム100では、ペット管理センサ41に内蔵されるRFIDタグと家庭20内に配備されるゲートセンサ23との組合せによってペット40の位置、運動量、および行動範囲などの情報が割り出される。また、このペット健康管理システム100では、フィーダ装置28に設けられている第1管理用重量センサ285および第1管理用重量センサ286によって取得される重量センサ値情報からペット40の食事量、排便量、食事時間、水分補給量、および水分補給時間などの情報が生成される。また、体重計29がペット40の体重情報を取得する。そして、これらの情報は、管理サーバ11に定期的に送信される。管理サーバ11では、ペット健康管理アプリケーション114aによりそれらの情報が平常時の範囲内にあるか、あるいはその個体特有の範囲内にあるかなどが判定されることによってペット40に異常が発生していないか否かが判定される。このため、このペット健康管理システム100では、ペット40の異常を確実に検出することができる。
【0061】
(2)
本実施の形態に係るペット健康管理システム100では、ホームサーバ21においてペットの体温、心拍数、呼吸数、歩数、臭い、体重、位置、運動量、行動範囲、食事量、排便量、食事時間、水分補給量、および水分補給時間などの情報が第1ペット健康管理データベース214bに登録される。また、これらの情報は、モニタ24において閲覧可能である。このため、このペット健康管理システム100では、飼い主は自分自身でペット40の長期的な健康状態を判断することができる。
【0062】
(3)
本実施の形態に係るペット健康管理システム100では、管理サーバ11にインストールされるペット健康管理アプリケーション114aによってペット40が健康な状態にないと判断された場合に、その旨を伝える電子メールが飼い主の携帯電話50に送信される。このため、このペット健康管理システム100では、飼い主は、外出時であってもペット40の不調を知ることができ、至急帰宅してそのペット40を動物病院に連れて行ったり、ペットシッターなどの駆けつけサービスに連絡してそのペット40をケアさせたりすることできる。
【0063】
(4)
本実施の形態に係るペット健康管理システム100では、携帯電話50からWebカメラ25を介してリアルタイムにペット40の様子を監視することができる。このため、このペット健康管理システム100では、飼い主は、自分の目でペットの様子を見ながらペット40の体調を確認することもできる。また、このペット健康管理システム100では、携帯電話50によってエアコン31および空気清浄機32を遠隔制御することができる。このため、このペット健康管理システム100では、飼い主は、外出中であってもペット40の様態を観察しながらペット40に適した空調空間を作り出すことができる。したがって、このペット健康管理システム100は、ペット40の健康管理にも貢献することができる。また、このペット健康管理システム100では、携帯電話50からフィーダ装置28を遠隔制御することができる。このため、このペット健康管理システム100では、飼い主は、外出中であってもペット40様子を観察しながらペット40の健康状態を判断してペット40に与える餌や飲料の種類、量、あるいはフィード時間などを調整することができる。したがって、このペット健康管理システム100は、ペットの健康維持などにも貢献することができる。
【0064】
(6)
本実施の形態に係るペット健康管理システム100では、空調コントローラ22が、ペット40の状態情報、室温情報、および湿度情報などを利用してエアコン31および空気清浄機32を自動制御する。このため、このペット健康管理システム100では、飼い主が外出中であっても、空調コントローラ22がペット40に適した空調空間を作り出してくれる。したがって、このペット健康管理システム100は、ペットの健康維持などにも貢献することができる。
【0065】
(7)
本実施の形態に係るペット健康管理システム100では、制御指令生成部281が、ペット40の状態情報などを利用して餌供給部282および水供給部283を制御する。このため、このペット健康管理システム100では、ペット40の健康状態に応じて与える餌や飲料の種類、量、あるいはフィード時間などを制御することができる。したがって、このペット健康管理システム100は、ペットの健康維持などにも貢献することができる。
【0066】
(8)
本実施の形態に係るペット健康管理システム100では、モニタ24が、カメラ付き携帯電話50から送信される画像情報を表示することができる。また、このペット健康管理システム100では、スピーカ26が、携帯電話50からの通話を出力することができる。このため、このペット健康管理システム100では、飼い主は、いつでもペット40に自身の映像を見せることができ、いつでもペット40に話しかけることができる。したがって、このペット健康管理システム100では、ペット40を安心させることができる。また、このペット健康管理システム100では、押しボタンスイッチ30が押されると、ホームサーバ21が、飼い主の携帯電話50に電子メールを送信する。このため、このペット健康管理システム100では、飼い主が電子メールを受信する都度にモニタ24に自身の画像を表示させたりスピーカ26越しにペットに話しかけたりするなどしてペット40に対して『押しボタンを押せば「飼い主に会うことができる」、「飼い主の声を聴くことができる」』と意識付けさせることに成功すれば、飼い主は、「ペット40から電子メールなどをもらっている」、「ペット40が私に会いたがっている」という感覚を楽しむことができる。したがって、このペット健康管理システム100は、飼い主とペット40とのコミュニケーションを良好なものとするのに貢献することができる。
【0067】
(9)
本実施の形態に係るペット健康管理システム100では、Webカメラ25が、飼い主の携帯電話50からホームサーバ21を介して遠隔制御されるように設定されており、携帯電話50から制御指令を受信すると、自動的に首を振りながら撮影を開始し、リアルタイムで携帯電話50にその映像を送信する。このため、このペット健康管理システム100では、飼い主は、いつでもペット40の様子を確認することができる。
【0068】
(10)
本実施の形態に係るペット健康管理システム100では、家庭20に設置されるホームサーバ21に第1ペット健康管理データベース214bが保持されている。このため、このペット健康管理システム100では、飼い主は、ペット40を獣医に連れて行ったりペットホテルに滞在させたりする場合などに、第1ペット健康管理データベース214b内に登録される情報をその獣医やペットホテル事業者に提供することができ、その獣医やペットホテル事業者などはその情報に基づいてペット40の診察を行ったり健康管理を行ったりすることができる。
【0069】
[変形例]
(A)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、エアコン31、空気清浄機32、およびフィーダ装置28がホームサーバ21を介して遠隔制御可能になっていたが、これらの機器28,31,32は、管理サーバ11のWebサーバ114bを介して遠隔制御可能になっていてもよい。かかる場合、Webサーバ114bに各顧客専用のWebページを開設し、そのWebページに制御パラメータや制御指令などの入力欄を設けたり、飼い主の携帯電話50や携帯端末にWebブラウザをインストールしたりするなどの処置が必要となる。このようにすれば、飼い主が携帯電話50などを携帯していなくてもネットカフェやホテルなどに備え付けられている情報端末を用いて各機器28,31,32の遠隔制御を行うことができる。また、このように、顧客ごとに専用のWebページが開設される場合、その専用Webページに、その顧客のペット40にのみ必要と思われる獣医情報、ペットホテル情報、ペット40の健康知識、予防接種や定期検診などの案内情報、ペットに安全な商品のカタログ情報などを選別して掲載するようにしてもよい。また、このWebページにそのペット40の予防接種あるいは定期検診のお知らせなどを掲示するようにしてもよい。
【0070】
(B)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、エアコン31、空気清浄機32、およびフィーダ装置28がホームサーバ21を介して遠隔制御可能になっていたが、これらの機器28,31,32は、携帯電話50から直接的に遠隔制御可能となっていてもよい。ただし、この場合は、これらの機器28,31,32にモデムなどの通信機器を搭載するなどの処置が必要となる。
【0071】
(C)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、押しボタンスイッチ30がモニタ24、Webカメラ25、スピーカ26、およびマイク27の近傍に配備されていたが、押しボタンスイッチ30は、寝床の下などにも設置されてもよい。このようにすれば、飼い主は、ペット40が寝床に帰ってくる都度に、例えば「お休みなさい」という旨の電子メールを受け取ることができる。
【0072】
(D)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、携帯電話50に、エアコン31、空気清浄機32、Webカメラ25、およびフィーダ装置28の遠隔制御機能を付与していたが、これに代えて、モバイル機器に上記の機器の遠隔制御機能が付与してもよい。
【0073】
(E)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、電子メールが携帯電話50に送信されたが、電子メールは、他のモバイル機器に送信されてもよい。
(F)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、空調コントローラ22が有線でホームサーバ21にネットワーク接続され、空調コントローラ22において生成された制御パラメータや制御指令などが、リモコン形式でエアコンおよび空気清浄機に送信されたが、空調コントローラ22がエアコン31および空気清浄機32それぞれに内蔵され、エアコン31および空気清浄機32が有線でホームサーバ211にネットワーク接続されてもかまわない。
【0074】
(G)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、ペット管理センサ41と空調コントローラ22とが無線接続されていたが、ペット管理センサ41と空調コントローラ22とは、有線接続されていてもかまわない。
(H)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、ペット管理センサ41に接触型のセンサが内蔵されたが、これに代えて、非接触型のセンサを内蔵してもよい。非接触型のセンサとは、例えば、超音波センサやマイクロ波センサなどである。超音波センサやマイクロ波センサは、非接触で生体の心拍数や呼吸数を計測することができる。ただし、これらのセンサは、超音波やマイクロ波が心臓付近に照射されるように取り付けられる必要がある。
【0075】
(I)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、体温計によりペット40の体温を計測したが、サーモグラフィによりペット40の体温を計測してもかまわない。
(J)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、マイク27はモニタ24および押しボタンスイッチ30の近傍に配備されたが、マイク27は、ペット管理センサ41に内蔵されてもかまわない。
【0076】
(K)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、ペット管理センサ41に内蔵されるRFIDタグとゲートセンサ23との組合せによってペット40の居場所、通過経路、行動範囲、および運動量が割り出されたが、GPSアンテナやBluetoothなどをペット管理センサ41に内蔵することによってペット40の居場所、通過経路、行動範囲、および運動量を割り出してもよい。また、ペット40の居場所は、カメラやサーモグラフィなどを利用して割り出してもよい。
【0077】
(L)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、管理サーバ11にペット健康管理アプリケーション114aがインストールされていたが、ホームサーバ21にペット健康管理アプリケーション114aがインストールされてもよい。
(M)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、押しボタンスイッチ30が押されたときに、ホームサーバ21から飼い主の携帯電話50に電子メールが送信されたが、これに代えて、ペット管理センサ41を付けたペット40が所定のゲートセンサ23が通過したとき、サーモセンサによりペット40が検知されたとき、重量センサで所定の重量が検出されたとき、ペット40がある特定の音声を発したとき(声紋判定)、ドアセンサが反応したときなどにホームサーバ21から飼い主の携帯電話50に電子メールが送信されるようにしてもよい。なお、ここで、ペット40がある特定の音声を発したときにホームサーバ21から飼い主の携帯電話50に電子メールが送信されるようにするためには、予め特定の状態にあるペット40の音声(例えば、ペットが激しく吠えているときの音声やペットが切なそうな鳴き声を発しているときの音声など)を取得して声紋を調べておき、その声紋と一致するかを判定するなどの必要がある。例えば、ペット40が吠えているときにホームサーバ21から飼い主の携帯電話50に電子メールが送信されるようにすれば、防犯などに役立てることができる。また、ペット40が切なそうな鳴き声を発しているときにホームサーバ21から飼い主の携帯電話50に電子メールが送信されるようにすれば、飼い主は、外出中であってもペット40の心境などを察することができる。
【0078】
(N)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、特に言及していなかったが、エアコン31や空気清浄機32に香り成分やエッセンシャルオイルなどの散布機能を付与してもよい。また、ペット40の状態情報に応じて香りを選択し空気中に散布させるようにしてもよい。このようにすれば、ペット40の体調が悪い場合においてペット40の好む香りを空気中に散布するように制御すればその悪化の度合いを下げる効果などを期待することができる。
【0079】
(O)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、Webカメラ25、マイク27、スピーカ26、およびモニタ24は独立して存在したが、これらの機器24〜27は、エアコン31、空気清浄機32、あるいは空調コントローラ22などに内蔵されてもよい
(P)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、家庭20にホームサーバ21が配備されていてが、これに代えて、ルータを配備してもかまわない。かかる場合、電子メールアプリケーションは、管理サーバ11にインストールされることとなる。
【0080】
(Q)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、特に言及していなかったが、携帯電話50から特定の電話番号を介してマイク27にアクセスできるようにしてもかまわない。このようにすれば、飼い主は、いつでもペット40の鳴き声などを聴くことができペット40の体調などを確認することができる。
【0081】
(R)
先の実施の形態に係るペット健康管理システム100では、各種機器22〜30がホームサーバ21に有線接続されたが、各種機器22〜30は、ホームサーバ21に無線接続されてもかまわない。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明に係るペット健康管理システムは、ペットの異常を確実に検出することができるという特徴を有し、ペットの健康管理に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明に係るペット健康管理システムの概略構成図。
【図2】本発明に係るペット健康管理システムに採用される空調コントローラの機能ブロック図。
【図3】本発明に係るペット健康管理システムに採用されるフィーダ装置の機能ブロック図。
【図4】本発明に係るペット健康管理システムに採用されるホームサーバの概略構成図。
【図5】本発明に係るペット健康管理システムに採用されるメッセージデータベースに保持されるメッセージ管理テーブルを表す図。
【図6】本発明に係るペット健康管理システムに採用される管理サーバの概略構成図。
【符号の説明】
【0084】
12 管理者端末(ペット状態情報表示装置)
21 ホームサーバ(画像取得装置、音声取得装置)
22 空調コントローラ(空調制御装置)
23 ゲートセンサ(ペット状態情報取得装置)
24 モニタ(画像映出装置)
25 Webカメラ(画像情報取得装置、画像情報取得部)
26 スピーカ(音声出力装置)
27 マイク(音声情報取得部)
29 体重計(ペット状態情報取得装置)
30 押しボタンスイッチ(押しボタン装置)
31 エアコン(空気調和装置)
32 空気清浄機(空気調和装置)
40 ペット
41 ペット管理センサ(ペット状態情報取得装置)
50 カメラ付き携帯電話(情報処理装置)
100 ペット健康管理システム
111 中央処理演算装置(ペット健康判断装置)
113 モデム(情報送信装置)
114 ハードディスク(ペット状態情報保存装置)
213 モデム(制御情報受信装置)
281 制御指令生成部(フィーダ制御装置)
282 餌供給部(フィーダ装置)
283 水供給部(フィーダ装置)
285 第1管理用重量センサ(ペット状態情報取得装置)
286 第2管理用重量センサ(ペット状態情報取得装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペット(40)の健康を管理するためのペット健康管理システムであって、
前記ペットの体温、心拍数、呼吸数、歩数、運動量、行動範囲、食事量、排便量、食事時間、水分補給量、水分補給時間、位置、および臭いの情報のうち少なくとも1つの情報を含むペット状態情報を取得するためのペット状態情報取得装置(23,29,41,285,286)と、
前記ペット状態情報に含まれる情報を利用して前記ペットが健康な状態にあるか否かを判断するペット健康判断装置(111)と、
を備える、ペット健康管理システム(100)。
【請求項2】
前記ペット状態情報に含まれる情報を保存するペット状態情報保存装置(114,214)と、
前記ペット状態情報に含まれる情報を表示するペット状態情報表示装置(12,24)と、
をさらに備える、請求項1に記載のペット健康管理システム(100)。
【請求項3】
前記ペット健康判断装置において前記ペットが健康な状態にないと判断された場合に所定の情報を所定の情報処理装置(50)に送信する情報送信装置(113)をさらに備える、請求項1または2に記載のペット健康管理システム(100)。
【請求項4】
画像情報を取得する画像情報取得装置(25)をさらに備え、
前記所定の情報は、前記画像情報取得装置によって取得された前記画像情報である、
請求項3に記載のペット健康管理システム(100)。
【請求項5】
空気調和装置(31,32)をさらに備え、
前記所定の情報処理装置は、前記空気調和装置を制御するための空調制御情報を前記空気調和装置に送信可能である、
請求項3または4に記載のペット健康管理システム(100)。
【請求項6】
空気調和装置(31,32)と、
前記ペット状態情報に含まれる情報を利用して前記空気調和装置を制御する空調制御装置(22)と、
をさらに備える、請求項1から4のいずれかに記載のペット健康管理システム(100)。
【請求項7】
前記空気調和装置は、香り成分およびエッセンシャルオイルの少なくとも一方を放出する香り等放出部を有し、
前記空調制御装置は、香り等放出部を制御可能である、
請求項5または6に記載のペット健康管理システム。
【請求項8】
前記ペットに餌または飲料を供給するためのフィーダ装置(282,283)と、
前記ペット状態情報に含まれる情報を利用して前記フィーダ装置を制御するフィーダ制御装置(281)と、
をさらに備える、請求項1から7のいずれかに記載のペット健康管理システム(100)。
【請求項9】
画像情報を取得する画像情報取得部と前記画像情報を発信する画像情報発信部とを有する情報処理装置(50)から発信される前記画像情報を映出可能である画像映出装置(24)をさらに備える、請求項1または2に記載のペット健康管理システム(100)。
【請求項10】
音声情報を取得する音声情報取得部と前記音声情報を発信する音声情報発信部とを有する情報処理装置(50)から発信される前記音声情報を出力可能である音声出力装置(26)をさらに備える、請求項1、2、または9に記載のペット健康管理システム(100)。
【請求項11】
画像情報を取得する画像情報取得部(25)と、前記画像情報を所定の情報処理装置(50)に送信する画像情報送信部(213)とを有する画像取得装置(21)をさらに備える、請求項1、2、9、または10に記載のペット健康管理システム(100)。
【請求項12】
音声情報を取得する音声情報取得部(27)と、前記音声情報を所定の情報処理装置(50)に送信する音声情報送信部(213)とを有する音声取得装置(21)をさらに備える、請求項1、2、9、10、または11に記載のペット健康管理システム(100)。
【請求項13】
空気調和装置(31,32)をさらに備え、
前記所定の情報処理装置(50)は、前記空気調和装置を制御するための空調制御情報を前記空気調和装置に送信可能である、
請求項11または12に記載のペット健康管理システム(100)。
【請求項14】
前記ペットに餌または飲料を供給するためのフィーダ装置(28)と、
所定の情報処理装置(50)から前記フィーダ装置を制御するためのフィーダ制御情報を受信する制御情報受信装置(213)と、
をさらに備える、請求項1、2、9、10、11、12、または13に記載のペット健康管理システム(100)。
【請求項15】
生体を検知するための生体検知装置と、
前記生体検知装置において前記生体が検知された場合に、所定の情報を所定の情報処理装置に発信する情報発信装置と、
をさらに備える、請求項1、2、9、10、11、12、13、または14に記載のペット健康管理システム。
【請求項16】
音声を取得する音声取得装置と、
前記音声取得装置において取得された前記音声と特定の音声とが一致するか否かを判断する音声照合装置と、
前記音声照合装置において前記音声が前記特定の音声と一致すると判断された場合に、所定の情報を所定の情報処理装置に発信する情報発信装置と、
をさらに備える、請求項1、2、9、10、11、12、13、14、または15に記載のペット健康管理システム。
【請求項17】
押しボタン装置(30)と、
前記押しボタン装置が押された場合に、所定の情報を所定の情報処理装置(50)に発信する情報発信装置(213)と、
をさらに備える、請求項1、2、9、10、11、12、13、14、15、または16に記載のペット健康管理システム(100)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−42670(P2006−42670A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−227665(P2004−227665)
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】